JP2007168896A - 梱包方法、および梱包構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】梱包技術を改良して、開梱作業を迅速容易に行ない得るようにし、作業能率の向上および労務費のコスト低減に寄与し、併せて開梱作業の安全を図る。
【解決手段】(A)に示すように底板1の上に荷物7を載せ、(B)のように荷物7の三方を2枚の妻板4、及び1枚の側板3で囲み、更に(C)のように天板2を載せて「無蓋の箱を横倒しにした形の構造体を形成する。そして、もう1枚の側板3を矢印bのように取り付けて立方体状の梱包構造を形成しベルト(図示省略)を掛けて締め付けることにより、前記側板3が外れないようにする。開梱に際しては、前記のベルトを切れば、矢印bの反対方向に側板3を迅速かつ容易に取り外すことができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、荷物を運送するために梱包する方法、および梱包する構造に関するものである。
図7は本発明に類似する木製梱包箱の従来例を示し、1部を破断して描いた斜視図である。
本例は長方形の箱状をなしており、上下、左右の区別が厳密でない。後に本発明を説明するため、構成部分の名称を次のように定義しておく。
この荷物がトラックに荷積みされ、もしくは船倉に船積みされた状態を想定して、床に接する板状部材を底板1と呼び、これに平行なもう1枚の板状部材を天板2と呼ぶ。
周囲の垂直な4枚の板状部材は、2枚ずつほぼ同じ形である。その水平方向長さ寸法を
La,Lbとし、La<Lbである場合、水平方向寸法の長い方(Lb)を一般に側板3またはガワと呼び、短いほう(La)を妻板4と呼ぶ。
説明の便宜上、本発明の実施形態についてもこれに倣う。ただし、これは説明の便宜上の呼び名であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。すなわち、側板3と妻板4とを入れ替えて読むこともできる。
側板3と天板2とを入れ替えて読むこともでき、側板3と底板1とを入れ替えて読むこともできる。すなわち、上下、左右、前後の6面の板の呼び名は相対的なものであって相互に入れ替えて読むことができる。
その理由は、梱包箱がほぼ立方体形状である場合、底,天,側、端(妻)を概念的に区分できないからである。
本図7に示した従来例において、長方形の梱包箱の6面を形成している板状部材は木製であり、簀の子(すのこ)状をなしている。
上記6枚の板状部材は相互に釘で固定され、更に、複数組の胴桟5が設けられている。
これらの胴桟は、釘6を打ち付けて固定されている。
特開2005−112450 特開2004−359252
図7に例示した従来例の梱包箱を開梱しようとすると、多数の釘6を抜き取らねばならないので、多大の労力と時間とを要する。このため、労務費が嵩むのみでなく作業が遅れて能率が低下する。
能率低下や、これに伴うコスト上昇も放置できないが、更に重視しなければならないのが安全の問題である。
木箱の釘を抜くことが殊更に危険な作業ではないにしても、労務のマンパワーが大きいということは即ち労務災害発生の虞れが増えるということを意味する(何故ならば、マンパワーがゼロであれば労務災害の発生率がゼロだからである)。
本発明は以上に述べた事情に鑑みて為されたものであって、その目的とするところは、開梱作業を迅速・容易に遂行し得る梱包技術を提供するにある。作業が迅速容易になれば、必然的に労務災害が減少することが期待される。
上記の目的を達成するために創作した本発明の基本的な原理について、その1実施形態に対応する図1および図4、並びに図6を参照して略述すると次の通りである。
(図3(C)参照)荷物7の周囲を取り囲む「側方に開口を有する箱状の構造体」を形成する。
その側方から側板3をあてがい、図4に示したようにベルト8を掛けて側板3が開かないようにする。
上記ベルト8を切れば、側板3を開くことができ(図6参照)、中の荷物(図示省略)を容易に取り出すことができる(釘を抜く手間を要しない)。
上述の原理に基づく具体的な構成として請求項1の発明に係る梱包方法は、
(主として図3参照)底板(1)と、2枚の側板(3)と、2枚の妻板(4)と、1枚の天板(2)とで荷物(7)を梱包する方法において、
イ.底板(1)の上に荷物(7)を置き((A)図)、上記底板の周囲に1枚の側板(3)と2枚の妻板(4)とを配置((B)図)するとともに、更にその上に天板(2)を乗せ((C)図)、
ロ.荷物の側方1面を除く五方を取り囲み、
ハ.前記の底板(1)と、1枚の側板(3)と、2枚の妻板(4)と、1枚の天板(2)とを相互に固定した構造体を形成し、
ニ.上記構造体の、開放されている側方の1面に、前記イ項の側板(3)と別体の、もう1枚の側板(3)を嵌め合わせ((C)図)、
ホ.上記のように組み合わされた底板(1)、2枚の側板(3)、及び天板(2)の周囲に、(図4のように)ベルト(8)を掛け回すことによって、前記ニ項の工程で嵌め合わせた1枚の側板(3)が、前記ハ項の工程で形成した構造体から離脱しないように締め付けることを特徴とする。
請求項2の発明に係る梱包方法の構成は、前記請求項1の発明方法の構成要件に加えて、(図6参照)
ヘ.前記のように梱包された荷物を開梱する際、底板(1)を下に、天板(2)を上にして梱包物を置き、
ト.前記のベルト(8)を取り外し、
チ.前記ニの工程で嵌め合わせた1枚の側板を、前記の構造体から取り外して、側方の1面を開放し、
リ.開放された側方の開口部から荷役機器(例えばフォークリフトトラックのフォーク爪9)を差し入れて(矢印c)、内部の荷物(7)を取り出すことを特徴とする。
請求項3の発明に係る梱包方法の構成は、前記請求項1の発明方法の構成要件に加えて、(図1参照)
ヘ.前記のように梱包された荷物を開梱する際、底板(1)を下に、天板(2)を上にして梱包物を置き、
ト.前記のベルト(8)を取り外し、
チ.前記ニの工程で嵌め合わせた1枚の側板を取り外し、
ヌ.側板を取り外された構造体の、開放された開口部側が低くなるように底板(1)を傾斜させて、内部の荷物(7)を転がり出させ(矢印d)、又は滑り出させることを特徴とする。
請求項4の発明に係る梱包構造の構成は、
(図1及び図4参照)1枚の底板(1)と、2枚の側板(3)と、2枚の妻板(4)と、1枚の天板(2)とで荷物(7)の上下、左右、前後の六方を取り囲む直方体の筺体を形成する梱包構造において、
荷物を乗せる底板(1)の周囲に、1枚の側板(3)と2枚の妻板(4)とが配置され、更にその上に天板(2)が配置され、
上記の底板と、1枚の側板と2枚の妻板とが相互に固定され、
荷物の片側を除く5面が取り囲まれた「直方体状の無蓋箱を横倒しにした形の構造体」を形成し、
上記の片側に相当する開口部に、「構造体を形成している側板(3)と別体の、もう1枚の側板(3)」が嵌め合わされ、
かつ、前記の底板と、これに固定された側板と、これに固定された天板と、嵌め合わされた側板とで形成されている直方体状の有蓋箱形部材の周囲にベルト(8)が巻き掛けられ(図4参照)、
上記のベルトによって、前記の嵌め合わされた側板が、前記「無蓋箱を横倒しにした形の構造体」から外れないように締め付けられていることを特徴とする。
請求項5の発明に係る梱包構造の構成は、前記請求項4の発明構造の構成要件に加えて、(図5(A)参照)前記2枚の側板(3)の少なくとも片方に、該側板の内側に位置せしめて、ほぼ垂直な中柱(3a)が設けられていて、この中柱が前記天板(2)を下方から支えていることを特徴とする。
請求項6の発明に係る梱包構造の構成は、前記請求項4または請求項5の発明構造の構成要件に加えて、
(図5(B)参照)前記2枚の側板(3)が簀の子状の部材であって隙間が有り、又は孔が穿たれていて、
上記の隙間または孔に挿通されたベルト(8)が荷物(7)に巻き掛けられて、該荷物を緩やかに位置決め緩衝していることを特徴とする。
請求項1に係る発明方法を適用すると、直方体状の梱包箱を形成する6面の板状部材の内、側方を除く4面の板状部材が相互に固定されてた構造体を構成し、かつ側方の1面の板状部材が固定されていないので、開梱作業が容易である。
すなわち、該1面の板状部材はベルト掛けで締め付けられているだけであるから、ベルトを切断すれば直ちに取り外すことができる。
しかも、該1面の板状部材は他の5面の構造体に対してベルト締めされているから、輸送中に外れる虞れが無い。
上述のように開梱作業が迅速かつ容易に行なわれるので、労務コストが低減される上に、労務災害が防止される。しかも作業がスピードアップされて能率が向上する。
請求項2の発明方法を前記請求項1の発明方法に併せて適用すると、従来技術におけるがごとく「梱包箱の上蓋を開いて、中の荷物を吊り上げる」という方法をとらず、側方の開口部から荷物を取り出すので、簡単な荷役機器によって容易に、かつ迅速に取り出すことができる。
請求項3の発明方法を前記請求項1の発明方法に併せて適用すると、従来技術におけるがごとく「梱包箱の上蓋を開いて、中の荷物を吊り上げる」という方法をとらず、
側方の板状部材を取り外した構造体(側方に開口部を有する)を傾けることによって、中の荷物を容易に、かつ迅速に取り出すことができる。
請求項4の発明に係る梱包構造を適用すると、直方体状の無蓋の箱を横倒しにした形の構造体に対して、1枚の側板が開口部を覆ってベルト締めされた構造であるから、該ベルトを取り外せば直ちに該1枚の側板を取り外すことができ、側方から荷物を取り出すことができ、開梱作業が容易である。
このため、開梱作業が高能率で遂行され、労務費が低減されるのみでなく、労務災害の危険性が未然に防止される。
請求項5の発明構造を前記請求項4の発明構造に併せて適用すると、中柱が天板を下から支えており、この中柱は底板によって支えられるので、本発明に係る梱包箱を積み重ねたとき、重力荷重に耐える力が大きい。
こうした特性は、請求項4の発明において取り外しされる方の側板、すなわち「構造体を形成している側板と別体の、もう1枚の側板」に適用して実用的効果が発揮される。
底板や天板や妻板に固定されて構造体を形成している側板には、この中柱を省略することも可能である。本請求項5において「2枚の側板の少なくとも片方に、中柱が設けられている」旨が記載されているのは、前述のごとく「構造体を形成している側板には省略してもよいが、構造体と別体の、もう1枚の側板には中柱を設ける」ということを表している。
請求項6の発明構造を前記請求項4もしくは請求項5の発明構造に併せて適用すると、いわゆるパッキング材(詰め物)を用いないで荷物を位置決めし、かつ緩衝することができる。
梱包においては一般に、外力によって壁体が破損しても直ちに荷物が損傷しないようにパッキング材が介装される。しかし、当然にパッキング材の材料コストが掛かり、かつ、開梱した後パッキング材を始末するのに費用が掛かる。
ベルトはパッキング材に比して材料コストも安く、取り片付けも容易である。特に、パッキング材のようにゴミを発生する虞れが無いので好都合である。
図2は、本発明に係る梱包構造の1実施形態を展開して模式的に描いた斜視図である。
符号1を付して示したのは、荷物(図示せず)を載せる長方形の底板である。本例の底板1は木製の簀の子状の部材であって、組み立てたとき胴桟5を形成する部材が取り付けられている。
1枚の長方形の底板1の長辺に接して立壁を形成する2枚の側板3と、該底板1の短辺に接して立壁を形成する2枚の妻板4とが展開されて描かれている。
ただし、本発明において「1枚の」、または「2枚の」と言う場合は、基本形状の説明である。すなわち、何らかの事情で分割形状に構成されていても、機構学的に1枚と等価であれば1枚であり、機構学的に2枚と等価であれば2枚である。
前記2枚の側板3の内の1枚には、組み立てたとき内側になる面に、組み立てたとき垂直となるように 中柱3aが設けられている。もう1枚の側板3には仮想線で中柱3aが描かれている。この仮想線の中柱3aは設けてもよく省略してもよい。2枚の側板3の内の何れに中柱3aを設けるかについては図1を参照して後に詳しく説明する。
また、2枚の妻板4の内側面には中桟4aが設けられている。この中桟4aは前記の中柱3aに類似する構成部分であるが、図に描かれているように単なる柱ではなく、複数本の縦材と横材とが組合わされているので、柱と言わずに桟と名付けた。その作用効果については、図5(A)を参照して後に詳しく説明する。
前記底板1の下側の面に胴桟5が設けられていたように、側板3にも胴桟5が設けられている。これらの胴桟は、組み立てられたとき梱包箱の外側になる面(展開図では下側の面)に設けられている。
符号2を付して示したのは天板である。従来例の梱包箱における上蓋に相当する部材であるが、本発明においては「開閉自在な蓋」ではなく、側板3や妻板4に対して固定される部材であるから天板と名付けた。
上記の天板2にも胴桟5が設けられている。これらの胴桟の中で、底板1に取り付けられている胴桟が肉厚であるのは、該底板1の下へフォークリフトトラックのフォーク爪を差し込むためである。
前記の妻板4には胴桟が設けられていない。
図3は、本発明に係る梱包箱を作成する手順を描いた工程図である。
(A)のように、底板1の上に荷物7を載せ、要すれば止め付ける。
(B)のように、底板1の周りに1枚の妻板4を立て、これらに接せしめて1枚の側板3を立てる。更に、もう1枚の妻板4を立てて矢印aのように組み付ける。
上記1枚の側板3及び2枚の妻板の上に天板2を載せ、これらの部材を釘などで相互に固定すると、(C)の右半部に示したような「無蓋の箱を横倒しした形」の構造体が得られる。図において1枚の側板が隠れているが、(B)図を対照して理解されるように、この構造体は1枚の底板1と2枚の妻板4と1枚の側板3とによって形成されている。
構造体を構成する部材は相互に釘付け(その他の手段を用いても良い)されて強固に固定される。
図2の展開図と図3(C)の組立て図とを対照して理解されるように、仮想線で描いた省略可能な中柱3aを有する側板3は、底板1及び妻板4に固定されて構造体を形成し、
実線で描いた必須構成部材である中柱3aを設けられた側板3は、上記の構造体と別体の単独部材である。
図3(C)に示したごとく、単独部材である側板3は、矢印bのように「前記構造体の開口部」を覆うように取り付けられるが、釘付けなどの固定は行なわない。
図4は本実施形態における梱包完成状態の外観斜視図である。
前掲の図3(C)において、単独部材である側板3を矢印bのように組みつけると、ほぼ図4のようになる。上記の単独部材である側板3が外れないように、胴桟5の周囲にベルト8を巻き掛けて締め付ける。
仮想線で描いたベルト8のように、側板3、天板2、及び底板1に接せしめてベルト8を巻き掛けてもよい。
上記ベルト8の巻き掛け、締め付けによって、単独部材である側板3が外れなくなり、梱包構造が完成する。
本例においてはポリエステル製のベルトを用いた。ポリエステル製のベルトは一般に、600キログラムないし1000キログラムの引っ張り強度を有しているので、運送中に受ける力に対して十分に耐え得る。ただし、本発明を実施する場合、ベルトの材質は別段の限定を受けない。
本発明においてベルトとは、結束具を総称する意であって、「ベルト」以外の呼び名の部材を含む。
図5は前記実施形態の梱包構造の横断面である。(A)図は胴桟5を含む面で切断し、荷物は省略して描いてある。
本図5に現れている2枚の側板3の内、左側は単独部材(開閉自在)の側板3であり、右側は構造体を形成している(妻板4、天板2、及び底板1に固定)の側板3である。
妻板4に設けられた中桟4aは天板2を下から支えている。
側板3に設けられた中柱3aも天板2を下から支えている。本例では、左右の側板3に中柱3aが設けられているが、単独部材である左側の側板3の中柱3aは、構造体の右側側板3よりも必要性が大きい。
その理由は、この梱包構造全体として見たとき、構造体の開口部は強度不足になり勝ちであるから、この開口部を塞いでいる単独部材の側板3を補強するためである。
図5(B)は、胴桟5及び中柱3aを含まない面による横断面である。妻板4は図示を省略してある。
本例の側板3は簀の子状で隙間が有るから、この隙間にベルト8を通し、該ベルトを荷物7に巻き掛ける。
このようにして荷物7は緩やかに位置決めされ、かつ、緩衝的に支承されている。
側板3に隙間が無いときは、該側板3に孔を穿ってベルト8を通しても良く、
または、側板3と天板2との隙間にベルト8を通しても、側板3と底板1との隙間にベルト8を通してもよい。
前掲の図4のように梱包された荷物を取り出すには、ベルト8を切断して取り除いて、単独部材である側板3(図において左方)を外すと図6のようになる。
側板3が外されて現れた開口部に、荷役機器(本例においてはフォークリフトトラックのフォーク爪9)を矢印cのように差し入れて、内部の荷物(図示省略)を取り出す。
従来技術においては一般に、梱包の上蓋を開いて内部の荷物を吊り上げるか、或いは、(図7参照)天板2も側板3も妻板4も取り払って荷物を露出させていた。そのためには、多数の釘6を抜かなければならず、多大の時間,労力を費やしていた。しかし本発明によれば、ベルト8を切るだけで直ちに1枚の側板3を取り外して荷物を取り出すことができる。
上記と異なる実施形態として、フォーク爪以外の荷役器具を用いてもよく、人力で取り出しても良い。要するに、ベルト8を取り除き、側板3を取り外した開口部から荷物を取り出すところに本発明の特徴が有る。
図1は、前掲の図6と異なる実施形態を示す。
ベルト8を取り除いて1枚の側板3を矢印θのように外すところまでは前例と同様ないし類似であるが、
構造体の開口部の反対側を持ち上げて、図示の角φだけ底板1を傾ける。
荷物が円筒状の物体であれば転がして、そうでなければ滑らせて、矢印dおように取り出す。
前記のように底板1を傾ける操作は、例えばフォークリフトトラックのマストをチルトさせるなどして迅速容易に行なうことができる。
本発明の1実施形態を示し、単独部材である側板3を取り外して構造体を傾けた状態を模式的に描いた斜視図 本発明に係る梱包構造の1実施形態における構成部材を展開して描いた模式的な斜視図 本発明に係る梱包方法の1実施形態における工程を示し、(A)は底板1の上に荷物7を載せつ工程を模式的に描いた斜視図、(B)は底板1の周囲に側板3や妻板4を取り付ける工程を模式的に描いた斜視図、(C)は側板3や妻板4の上に天板2を取り付けて形成した構造体の側方開口部に、単独部材である側板3を装着する工程を模式的に描いた斜視図 前掲の図3(C)に示した側板装着工程を終了し、胴桟の周囲にベルトを掛け回して締め付けた状態を描いた斜視図 本発明に係る梱包構造の1実施形態における横断面を示し、(A)は胴桟を含む面による模式的な断面図、(B)はベルトによって荷物を緩やかに位置決めした状態の模式的な断面図 本発明に係る梱包構造を開梱している状態を示し、フォークリフトトラックのフォーク爪を差し入れているところを模式的に描いた斜視図 従来例の梱包構造を示し、部分的に破断して底板1が見えるようにした状態の斜視図
符号の説明
1…底板
2…天板
3…側板
3a…中柱
4…妻板
4a…中桟
5…胴桟
6…釘
7…荷物
8…ベルト
9…フォーク爪
a…妻板の装着を表す矢印
b…側板の装着を表す矢印
c…フォーク爪の差し入れを表す矢印
d…荷物の引き出しを表す矢印
La…梱包箱の長辺の長さ寸法
Lb…梱包箱の短辺の長さ寸法
θ…側板の開き操作を表す円弧矢印
φ…底板の傾き角度

Claims (6)

  1. 底板(1)と、2枚の側板(3)と、2枚の妻板(4)と、1枚の天板(2)とで荷物(7)を梱包する方法において、
    イ.底板(1)の上に荷物(7)を置き、上記底板の周囲に1枚の側板(3)と2枚の妻板(4)とを配置するとともに、更にその上に天板(2)を乗せて、
    ロ.荷物の側方1面を除く五方を取り囲み、
    ハ.前記の底板(1)と、1枚の側板(3)と、2枚の妻板(4)と、1枚の天板(2)とを相互に固定した構造体を形成し、
    ニ.上記構造体の、開放されている側方の1面に、前記イ項の側板(3)と別体の、もう1枚の側板(3)を嵌め合わせ、
    ホ.上記のように組み合わされた底板(1)、2枚の側板(3)、及び天板(2)の周囲にベルト(8)を掛け回すことによって、前記ニ項の工程で嵌め合わせた1枚の側板が、前記ハ項の工程で形成した構造体から離脱しないように締め付けることを特徴とする梱包方法。
  2. ヘ.前記のように梱包された荷物を開梱する際、底板(1)を下に、天板(2)を上にして梱包物を置き、
    ト.前記のベルト(8)を取り外し、
    チ.前記ニの工程で嵌め合わせた1枚の側板を、前記の構造体から取り外して、側方の1面を開放し、
    リ.開放された側方の開口部から荷役機器を差し入れて、内部の荷物(7)を取り出すことを特徴とする、請求項1に記載した梱包方法。
  3. ヘ.前記のように梱包された荷物を開梱する際、底板(1)を下に、天板(2)を上にして梱包物を置き、
    ト.前記のベルト(8)を取り外し、
    チ.前記ニの工程で嵌め合わせた1枚の側板を取り外し、
    ヌ.側板を取り外された構造体の、開放された開口部側が低くなるように底板(1)を傾斜させて、内部の荷物(7)を転がり出させ、又は滑り出させることを特徴とする、請求項1に記載した梱包方法。
  4. 1枚の底板(1)と、2枚の側板(3)と、2枚の妻板(4)と、1枚の天板(2)とで荷物(7)の上下、左右、前後の六方を取り囲む直方体の筺体を形成する梱包構造において、
    荷物を乗せる底板(1)の周囲に、1枚の側板(3)と2枚の妻板(4)とが配置され、更にその上に天板(2)が配置され、
    上記の底板と、1枚の側板と2枚の妻板とが相互に固定され、
    荷物の片側を除く5面が取り囲まれた「直方体状の無蓋箱を横倒しした形の構造体」が形成されており、
    上記の片側に相当する開口部に、「構造体を形成している側板(3)と別体の、もう1枚の側板(3)」が嵌め合わされ、
    かつ、前記の底板と、これに固定された側板と、これに固定された天板と、嵌め合わされた側板とで形成されている直方体状の有蓋箱形部材の周囲にベルト(8)が掛けられていて、
    上記のベルトによって、前記の嵌め合わされた側板が、前記「無蓋箱を横倒しにした形の構造体」から外れないように締め付けられていることを特徴とする梱包構造。
  5. 前記2枚の側板(3)の少なくとも片方に、該側板の内側に位置せしめて、ほぼ垂直な中柱(3a)が設けられていて、この中柱が前記天板(2)を下方から支えていることを特徴とする、請求項4に記載した梱包構造。
  6. 前記2枚の側板(3)が簀の子状の部材であって隙間が有り、又は孔が穿たれていて、
    上記の隙間または孔に挿通されたベルト(8)が荷物(7)に巻き掛けられて、該荷物を緩やかに位置決め緩衝していることを特徴とする、請求項4または請求項5に記載した梱包構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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