JP2010241465A - 板状体の梱包装置及び梱包体 - Google Patents
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Abstract
【課題】
大型ガラス板を被梱包材としても十分な機械的強度を発揮でき、しかも、軽量、かつ、安価なコストで提供することができる主として大型ガラス板用、或は、同等の板状体の梱包装置を提供する。
【解決手段】
板状体の下方で水平に位置する枕部材と、該枕部材の長手方向の前端部上面に配設されたストッパ部材と、該枕部材の長手方向の後端部に配設され板状体の背面を傾斜させて支持するための該枕部材の短手方向から見て側面が大略台形状をなす背面支持部と、該枕部材上面且つ該ストッパ部材と該背面支持部との間に配設された受台部材と、を含む第一の架台部と、前記第一の架台部の前記枕部材の長手方向に対して並列に配設された前記第一の架台部と同じ構成を有する第二の架台部と、を備える紙製の架台本体を特徴とするものである。
【選択図】図1
大型ガラス板を被梱包材としても十分な機械的強度を発揮でき、しかも、軽量、かつ、安価なコストで提供することができる主として大型ガラス板用、或は、同等の板状体の梱包装置を提供する。
【解決手段】
板状体の下方で水平に位置する枕部材と、該枕部材の長手方向の前端部上面に配設されたストッパ部材と、該枕部材の長手方向の後端部に配設され板状体の背面を傾斜させて支持するための該枕部材の短手方向から見て側面が大略台形状をなす背面支持部と、該枕部材上面且つ該ストッパ部材と該背面支持部との間に配設された受台部材と、を含む第一の架台部と、前記第一の架台部の前記枕部材の長手方向に対して並列に配設された前記第一の架台部と同じ構成を有する第二の架台部と、を備える紙製の架台本体を特徴とするものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、板状体の梱包装置及び梱包体、とくにガラス板の搬送に好適な梱包装置及びその梱包体に関する。
従来、大型ガラス板の梱包装置としては、例えば特許文献1に開示されたものがある。
特許文献1に開示されている梱包装置は、概説すると、金属製又は木製の棒材によって平面上に配置された枠状をなす架台と、その架台の後部に立設したガラス板の背面を受けて支える側面から見て大略A状をなす背面支持部材と、その背面支持部材の高さ方向中間部に水平に配置される部材であって左右の外側端に折曲げ可能なアーム部材を備えたガラス板の側面支持部材と、複数枚を重ねて架台上に載置したガラス板を、前記背面支持部材の上端と架台の前端の間で拘束支持する拘束支持部材を備えて形成されている。
特許文献1に開示されている梱包装置は、概説すると、金属製又は木製の棒材によって平面上に配置された枠状をなす架台と、その架台の後部に立設したガラス板の背面を受けて支える側面から見て大略A状をなす背面支持部材と、その背面支持部材の高さ方向中間部に水平に配置される部材であって左右の外側端に折曲げ可能なアーム部材を備えたガラス板の側面支持部材と、複数枚を重ねて架台上に載置したガラス板を、前記背面支持部材の上端と架台の前端の間で拘束支持する拘束支持部材を備えて形成されている。
上記の梱包装置は、その構成部材の大半が、必要な強度を確保して負荷(ガラス板の重量と拘束力)に抗するため、木材や金属材で構成されており、重量もかなり大きなものとなっている。また、ガラス板の梱包や開梱に際して夫々の構成部材の重量が大きく、しかも、大形であることにより、取り回しや取扱いが容易ではない。さらに、繰り返し使用に耐えるように高コストの構成部材を使用する上に、その加工コストも嵩んで全体として高価なものとなっている。
また、従来の金属製の梱包装置は、客先で廃棄できないため、原則、回収することとなるが、配送先が遠隔地や交通不便の地などの場合、回収が容易ではないのみならず、回収のための輸送費がかかるという問題がある。なお、木製梱包装置の場合には、客先での廃棄が可能であるが、廃棄のための分解処理が容易ではないという問題がある。
そこで本発明では、大型ガラス板を被梱包材としても十分な機械的強度を発揮でき、しかも、軽量、かつ、安価なコストで提供することができる主として大型ガラス板用、或は、同等の板状体の梱包装置を提供することを、その課題とする。
上記課題を解決することを目的としてなされた本発明によるガラス板など板状体の梱包装置の構成は、板状体の下方で水平に位置する枕部材と、該枕部材の長手方向の前端部上面に配設されたストッパ部材と、該枕部材の長手方向の後端部に配設され板状体の背面を傾斜させて支持するための該枕部材の短手方向から見て側面が大略台形状をなす背面支持部と、該枕部材上面且つ該ストッパ部材と該背面支持部との間に配設された受台部材と、を含む第一の架台部と、前記第一の架台部の前記枕部材の長手方向に対して並列に配設された前記第一の架台部と同じ構成を有する第二の架台部と、を備える紙製の架台本体を特徴とするものである。
本発明において、架台本体は少なくとも2個の架台部で構成し、また、各架台部は枕部材,ストッパ部材,受台部材,及び背面支持部の各部材で構成するので、構造的に高い強度が得られる。また、紙製なので軽量かつ安価な梱包装置を提供できる。
本発明において、架台本体は少なくとも2個の架台部で構成し、また、各架台部は枕部材,ストッパ部材,受台部材,及び背面支持部の各部材で構成するので、構造的に高い強度が得られる。また、紙製なので軽量かつ安価な梱包装置を提供できる。
本発明の板状体の梱包装置において、前記枕部材は、各架台部にそれぞれ少なくとも2本がその長手方向に対して離間して並列に配設されることが好ましい。また、該各架台部の少なくとも2本の枕部材の間にフォークリフト爪が入ることがより好ましい。
本発明において、板状体を担持する架台本体は、フォークリフトの爪幅に対応するように少なくとも2個の枕部材を離間配置して架台部を形成できるので、フォークリフトでの持上げ搬送も従来品同様に行うことができる。
本発明において、板状体を担持する架台本体は、フォークリフトの爪幅に対応するように少なくとも2個の枕部材を離間配置して架台部を形成できるので、フォークリフトでの持上げ搬送も従来品同様に行うことができる。
また、本発明の板状体の梱包装置において、前記枕部材は、板紙製の管状体又は段ボール紙製の積層体とし、それ以外の部材は、段ボール紙製とするのが好ましい。
また、本発明の板状体の梱包装置において、前記背面支持部は、該背面支持部の中央に上下方向に開口をもつ主筒と、該背面支持部の前面と側面と後面の一部とを形成し上下に開口をもつ角筒状で且つ該主筒と前記枕部材とに接合された前カバーと、を備えることが好ましい。
本発明において、主筒と前カバーの2重の筒構造を採用することによって、大きな曲げ剛性が得られ、構造的により高い強度が得られる。
また、本発明の板状体の梱包装置において、前記背面支持部は、該背面支持部の中央に上下方向に開口をもつ主筒と、該背面支持部の前面と側面と後面の一部とを形成し上下に開口をもつ角筒状で且つ該主筒と前記枕部材とに接合された前カバーと、を備えることが好ましい。
本発明において、主筒と前カバーの2重の筒構造を採用することによって、大きな曲げ剛性が得られ、構造的により高い強度が得られる。
また、本発明の板状体の梱包装置において、前記第一の架台部と前記第二の架台部とを連結する連結部材を備えることが好ましい。
本発明において、架台本体は、架台部を連結部材で連結することにより組立てられるので、輸送時や保管時には、架台部を連結せずに取扱うようにすると、スペース効率よく本発明梱包装置を取扱うことができる。
本発明において、架台本体は、架台部を連結部材で連結することにより組立てられるので、輸送時や保管時には、架台部を連結せずに取扱うようにすると、スペース効率よく本発明梱包装置を取扱うことができる。
また、本発明の板状体の梱包装置においては、前記受台部材から前記背面支持部までを覆うように配置された段ボール紙製の背面カバー部材と、前記背面カバー部材の上に載置される板状体の前面と側面とを覆うように配置された段ボール紙製の前面・側面カバー部材と、前記両カバー部材に被覆されて前記架台本体上に載置される板状体を該カバー部材と一緒に架台本体に結束する結束部材と、を備えることが好ましい。
また、本発明の板状体の梱包装置において、前記両カバー部材は、梱包する板状体の枚数、大きさの違いに対応するため複数本の折り曲げ用の罫線を備えることが好ましい。
本発明においては、背面カバー部材は、梱包する板状体の後面全域と上,下両面および前面下方の一部を覆うことができるように形成しているが、本発明では上記の背面カバー部材を前面・側面カバー部材として用い、前面・側面カバー部材を背面カバー部材として用いてもよい。また、背面カバー部材には、横罫線を折目線として任意のピッチで複数本入れることにより、前面側への折込み高さを、梱包する板状体の高さに合せて折曲げることができる。なお、前面・側面カバー部材は、段ボール紙の目方向を縦向きで使用しているので、折目線としての罫線を入れなくても任意部位で折曲げて正面幅の異なる板状体の前面と側面のカバーをすることができる。
本発明においては、背面カバー部材は、梱包する板状体の後面全域と上,下両面および前面下方の一部を覆うことができるように形成しているが、本発明では上記の背面カバー部材を前面・側面カバー部材として用い、前面・側面カバー部材を背面カバー部材として用いてもよい。また、背面カバー部材には、横罫線を折目線として任意のピッチで複数本入れることにより、前面側への折込み高さを、梱包する板状体の高さに合せて折曲げることができる。なお、前面・側面カバー部材は、段ボール紙の目方向を縦向きで使用しているので、折目線としての罫線を入れなくても任意部位で折曲げて正面幅の異なる板状体の前面と側面のカバーをすることができる。
また、本発明の板状体の梱包装置において、前記背面支持部は、その側面に前記結束部材を通す孔が形成されることが好ましい。
また、本発明の板状体の梱包装置において、板状体をガラス板とすることもできる。
本発明において、梱包する板状体は、ガラス板のほか、太陽電池パネルなどのパネル体であってもよく、複数枚の板状体の梱包では、各板状体の間にセパレータを配置した状態で梱包してもよい。セパレータは、例えば合紙などがあげられる。
さらに、本発明は、前記記載の梱包装置の前記架台本体に板状体を梱包することを特徴とする梱包体を提供する。
また、本発明の板状体の梱包装置において、板状体をガラス板とすることもできる。
本発明において、梱包する板状体は、ガラス板のほか、太陽電池パネルなどのパネル体であってもよく、複数枚の板状体の梱包では、各板状体の間にセパレータを配置した状態で梱包してもよい。セパレータは、例えば合紙などがあげられる。
さらに、本発明は、前記記載の梱包装置の前記架台本体に板状体を梱包することを特徴とする梱包体を提供する。
本発明によるガラス板などの板状体の梱包装置は、板状体の下方で水平に位置する枕部材と、該枕部材の長手方向の前端部上面に配設されたストッパ部材と、該枕部材の長手方向の後端部に配設され板状体の背面を傾倒させて支持するための該枕部材の短手方向から見て側面が大略台形状をなす背面支持部と、該枕部材上面且つ該ストッパ部材と該背面支持部との間に配設された受台部材と、を含む第一の架台部と、前記第一の架台部の前記枕部材の長手方向に対して並列に配設された第二の架台部と、を備える紙製の架台本体からなるので、紙製の梱包装置であっても、大型で重量の大きな板状体を十分な機械的強度を有し軽量な梱包装置で安全に運ぶことができる。しかも、本発明の板状体の梱包装置は紙製であるから、低コストに提供することができる。
この実施態様では板状体として大型ガラス板を梱包するための梱包装置について説明する。ガラス板は、図2において参照符号10で示しており、例えば、ビルの窓ガラスなどに使用される大形のガラス板である。なお、図のガラス板10は複数枚であるが、本発明梱包装置は1枚の板状体であっても適用できる。
本発明の板状体の梱包装置は、図2に示すように、ガラス板10を複数枚積層したセットを包み覆うカバー部材20を有する。カバー部材20は、段ボール紙により形成されており、ガラス板10の後面全域と上、下両面および前面の下部側の一部を覆う背面カバー部材21と、ガラス板10の前面と左右の両側面を覆う前面・側面カバー部材22からなる。
1台の架台部30(第一の架台部又は第二の架台部に相当)は、前後方向に並列させた2本の板紙製の管状体(以下、紙管という)による枕部材31と、断面が略直角三角形で、前記枕部材31の手前側に配置したストッパ部材32と、ガラス板10の後面を受けて支持する背面支持部33と、ストッパ部材32の後方の紙管による枕部材31の上に配置されたガラス板10の下面を受ける(ガラス板10が載置される)後方へ向けて下り勾配の受台部材34とを備えて構成されている。これらの各部材32〜34は、すべて段ボール紙製である。なお、枕部材31は、紙管に代えて段ボール紙による断面矩形の積層体により形成してもよい。また、枕部材は、1台の架台部に対して2本あればよいが、必要に応じて3本以上とすることもできる。本発明において、各部分で適宜閉断面、例えば断面がロ字状の管状体など、或いは閉断面且つ中実断面を利用することにより、架台本体の強度をより向上できる。
1台の架台部30において2本の紙管からなる枕部材31の上に載架結合された背面支持部33は、図3〜6に示すように、段ボール紙により造られ、前面が傾斜し、左右側面が細い台形状の形態を備えている。この背面支持部33は、図3に示すように、中央に、上下方向に開口をもつ角筒状の主筒33aを配置すると共に、背面支持部33の前面、側面および後面の一部を形成する上下に開口をもつ角筒状の前カバー33bを被せ、且つこれらと枕部材31とを接合して形成されている。なお、その他の形態として、主筒33aの左右両側に2個の前後方向に開口をもつ角筒状の側筒を加えたり、この側筒を背面支持部の中央に配置し、その両側に2個の主筒を配置してもよい。これらの構造によって、背面支持部として、構造的にさらに高い強度が得られる。図2、図3、及び図5において前カバー33bの前面部分の中央付近に記載された線の一部は前カバー33bの開口部33cを示す。このような開口部33cを設けることにより、梱包装置の重量のさらなる低減ができ、又この開口部分の段ボール紙を本発明梱包装置の他の部分に利用できる。
ここで、背面支持部33の前カバー33bはその上部の翼辺を主筒33aの後面に差込むと共に、当該前カバー33bは主筒33aと枕部材31とにも接合されている。接合にあたっては、接着剤、ホッチキス、クラフトテープ、またはそれらを併用できる。また、前カバー33bを構成する側面および主筒33aを構成する側面には、上下方向において三つの孔35がそれぞれ形成されている。なお、主筒33a、及び前カバー33bの各側面の各孔は、水平方向で同じ高さにある孔に結束部材を挿通するために、同一高さの水平線上に配置されている。また、これらの孔は、十分な結束力が得られるのであれば、前カバー33bのみに孔を設けてもよい。さらに、これらの孔は、構成する部材が紙製なので、板状体の梱包時に必要に応じて現場で、手作業で孔を加工してもよい。
1台の架台部30における、2本の枕部材31は、背面支持部33の下方に配置されており、当該背面支持部33と接合一体化されている。接合一体化にあたっては、接着剤、ホッチキス、クラフトテープ、またはそれらを併用できる。架台部30を2台(第一の架台部及び第二の架台部に相当)並べたとき、2本の紙管による枕部材31,31の平行な対向面の間隔が形成する間隔Gは、この梱包装置の運搬に使用されるフォークリフトの爪が挿入できる間隔を形成している。なお、架台部は、3台以上でもよく、この場合は第二の架台部が複数ある場合に相当する。枕部材31,31の前端部上面には断面が略直角三角形状のストッパ部材32が配置されている。ストッパ部材32は、断面を略直角三角形状に段ボール紙を曲げて、接着剤、ホッチキス、クラフトテープ等で接合することによって形成され、受台部材34は、断面四角形で下り勾配に形成された段ボール紙製の上下方向に多数の筒状の穴が空いている中空体で形成されている。なお、ストッパ部材32の後面と背面支持部33の前面との間であって受台部材34の下には、ストッパ部材32の下端部から延長された板状の平板面36が配置され、この平板面36の上に三個の受台部材34が配置されている。この平板面36の部分は必須ではないが、これを利用した場合には、受台部材34を枕部材31直上のみならず、枕部材31が存在しない間のところにも配置できる。また、ストッパ部材32につながっている平板面36の部分が受台部材34を介してガラス板の重量によって固定されるので、ストッパ部材32を枕部材31に接合しなくてよい。なお、ストッパ部材の断面は、略直角三角形状である必要はなく、板状体の端部の横荷重を支持できれば、その他の断面形状であってもよい。
また、受台部材34の前後長は、カバー部材20(前面・側面カバー部材22と背面カバー部材21)によって包まれた複数枚のガラス板10の厚みがなす前後幅にほぼ等しい。さらに、ストッパ部材32の後面と背面支持部33の後面は垂直面で平行であり、受台部材34の上面と背面支持部33の前面とは直角をなすように配置されている。
上記の背面支持部33を備えた架台部30は、一例として図2に示すように、その二台を、間隔をおいて並列に配置し、連結部材40によって結合することにより、2ピースに分割された架台部30を連結部材40で一体化する結合タイプの架台本体に形成される。連結部材40も、L字形断面に段ボール紙を形成したもので、各辺を2台の架台部30における背面支持部33の上端面と後面とを覆うように配置している。これによって、これらと一体となるように接合され、背面支持部33を一体に備えた架台部30の2台の間隔を規定した架台本体に形成されている。分割ピースを結合するタイプの架台本体にしたのは、廃棄の際の分解を容易にするためである。なお、架台部の数が3つ以上の場合も前述のように本発明に含まれ、それぞれ連結部材で一体化できる。
ガラス板10は、前述のように複数枚のガラス板を積層したセットの形態で、連結部材40で結合された2台の架台部30,30による架台本体の上に配置される。具体的には、図7に示すように、折り目用の横罫線21aで折曲げた背面カバー部材21を背面支持部33の前面と2台の架台部30の受台部材34の上にセットし、ガラス板10を受台部材34の上に位置した背面カバー部材21の上に載せ、ガラス板10と前面側に折曲げた背面カバー部材21の前面を前面・側面カバー部材22の前面部によって覆い、当該ガラス板10の側面を、前面・側面カバー部材22の両端側を縦罫線22aで折曲げて覆う。
ここで、背面カバー部材21の横罫線21aは、梱包するガラス板10の枚数に応じて折り目位置を調整できるように、図7の例に限られず、任意ピッチで複数本を設けることができる。また、前面・側面カバー部材22は、段ボール紙の目方向を縦に使用することにより、梱包するガラス板10の正面幅の大小に対応して折曲げ、ガラス板の側面をカバーすることができる。
ここで、背面カバー部材21の横罫線21aは、梱包するガラス板10の枚数に応じて折り目位置を調整できるように、図7の例に限られず、任意ピッチで複数本を設けることができる。また、前面・側面カバー部材22は、段ボール紙の目方向を縦に使用することにより、梱包するガラス板10の正面幅の大小に対応して折曲げ、ガラス板の側面をカバーすることができる。
図1に示す結束部材50は、例えば梱包材料として利用されている公知のポリプロピレン樹脂のバンドやその他のバンドや紐体からなり、予めカバー部材20を配置する前に架台本体における夫々の架台部30,30の上と背面支持部33,33の後面に、両架台部30,30の前後方向において配置される。それから、図1に示すように、上記の結束部材50両端を結束し、ガラス板10、カバー部材20および背面支持部33を一体化する。図1において、結束部材50は3本使用しているが、そのうち2本は、カバー部材20によって包まれたガラス板10のセットと2台の架台部30とを縦方向(垂直方向)から一体化するように結束する。残る一本は、カバー部材20と架台部30,30の背面とを、すなわちガラス板の複数枚からなるセットを横巻き(水平方向での結束)するように配置され、両端が留め具によって結着されている。
上述したように、本発明の板状体の梱包装置は、架台本体を形成する少なくとも2台の架台部30が紙製で構成され、各架台部に設ける枕部材,ストッパ部材,受台部材,背面支持部の各部材で構成されているため、軽量かつ強度が高い。しかも、背面支持部33を一体に備えた架台部30とガラス板10とを結束部材50によって一体化するように結束することができるので、大型板状体の梱包であっても、さらに高い機械的強度を発揮する。また、梱包されるガラス板10の重量による横荷重は、ガラス板10と架台部30と背面支持部33とが一体になることによって支持されている。他方、ガラス板10の重量による縦荷重は、少なくとも2台の架台部30によって分散し、受台部材34を介して下から支持されている。これらのため、ガラス板10と他の物との間を良好に緩衝し、安全裡に、荷扱いを行なうことができる。
本発明の板状体の梱包装置は、背面支持部によりガラス板を傾斜させて梱包するので、ガラス板10を架台部30に載せても転倒しにくい。例えば、ガラス板一枚あたりの寸法が1000mm×2000mm×20mm、質量が40kgの場合、本発明の板状体の梱包装置の架台部30を、高さ1090mm、幅474mm、奥行570mm、ガラス板の水平面からの傾斜角度を10度、カバー部材を除く架台本体の質量を8.5kgに形成することによって、ガラス板10が四枚とカバー部材20との合計質量164kgの場合、風速10m/secの風が吹き、かつ転倒荷重61kgfを重心に負荷しても、転倒角度19.4°となり、屋外での作業であっても安全に行なうことができる。
トラックの荷台などへの積載の際には、フォークリフトの各爪を、各架台部30に用いた2本の枕部材31が形成する間隔Gの爪受けの間に差し込むことができるので、本発明梱包装置をフォークリフトによって持ち上げ、かつ、そのまま移動することができる。
本発明では、架台部を連結して形成される架台本体が、前面オープンタイプであるから、結束部材50を切り、カバー部材20の前面・側面カバー部材22を外すだけで、ガラス板10を取出すことができ、至って簡単な作業で開梱を行なうことができる。なお、架台本体が前面オープンタイプであることにより、ガラス板10の積込みやカバー部材20の取付けも、容易に行うことができる。
使用後の本発明の板状梱包装置は、全体が紙製であるから前後のカバー部材20を含んですべてそのままの姿で、或は、分解して資源回収に回すことができる。分解は、全体が紙製であるから至って容易である。なお、本発明梱包装置をいわゆる通い箱として使用することは任意である。また、梱包装置の耐久性を向上する観点からは、常に地上やトラックの荷台に接している枕部材の水分や摩耗による劣化を防止するために、とくに枕部材の底面部を含む部分を防水性と摩耗性を有する紙で覆ったりするとよい。
以上に説明した本発明の板状体の梱包装置は、板状体の梱包、運送、開梱に際して、外部振動などの外力が加わっても、梱包装置全体が紙製であるため、トラックの荷台などと振動モードが異なって共振し難い。しかも、段ボール紙の場合には、中空部を有するので、さらに振動を逃がしあるいは減少することができ、この結果、梱包したガラス板などの板状体の破損を一層未然にかつ効果的に防ぐことができる。
本発明の板状体の梱包装置は、以上に述べた通りであるから、大型サイズの建築用ガラス板の以外に、ディスプレイ用のガラス板や、太陽電池パネル、液晶パネルのほか種々の装飾使用される表面研磨済みのステンレススチール板や、傷つきやすい板状の製品の荷扱いにも適用することができる。しかも、紙製でありながらも、機械的強度が十分にあり、また梱包する荷に比較して軽量であるため、燃料代の節約などの運送コストの低減に寄与できるきわめて有用なものである。
10 ガラス板
20 カバー部材
21 背面カバー部材
21a 横罫線
22 前面・側面カバー部材
22a 縦罫線
30 架台部
31 枕部材
32 ストッパ部材
33 背面支持部
33a 主筒
33b 前カバー
33c 開口部
34 受台部材
40 連結部材
50 結束部材
20 カバー部材
21 背面カバー部材
21a 横罫線
22 前面・側面カバー部材
22a 縦罫線
30 架台部
31 枕部材
32 ストッパ部材
33 背面支持部
33a 主筒
33b 前カバー
33c 開口部
34 受台部材
40 連結部材
50 結束部材
Claims (10)
- 板状体の下方で水平に位置する枕部材と、該枕部材の長手方向の前端部上面に配設されたストッパ部材と、該枕部材の長手方向の後端部に配設され板状体の背面を傾倒させて支持するための該枕部材の短手方向から見て側面が大略台形状をなす背面支持部と、該枕部材上面且つ該ストッパ部材と該背面支持部との間に配設された受台部材と、を含む第一の架台部と、
前記第一の架台部の前記枕部材の長手方向に対して並列に配設された前記第一の架台部と同じ構成を有する第二の架台部と、
を備える紙製の架台本体を特徴とする板状体の梱包装置。 - 前記枕部材は、前記各架台部にそれぞれ少なくとも2本がその長手方向に対して離間して並列に配設される請求項1に記載の板状体の梱包装置。
- 前記枕部材は、板紙製の管状体又は段ボール紙製の積層体とし、それ以外の部材は、段ボール紙製とする請求項1又は2に記載の板状体の梱包装置。
- 前記背面支持部は、該背面支持部の中央に上下に開口をもつ主筒と、該背面支持部の前面と側面と後面の一部とを形成し上下に開口をもつ角筒状で且つ該主筒と前記枕部材とに接合された前カバーと、を備える請求項1〜3のいずれかに記載の板状体の梱包装置。
- 前記第一の架台部と前記第二の架台部とを連結する連結部材を備える請求項1〜4のいずれか一つに記載の板状体の梱包装置。
- 前記受台部材から前記背面支持部までを覆うように配置された段ボール紙製の背面カバー部材と、
前記背面カバー部材の上に載置される板状体の前面と側面とを覆うように配置された段ボール紙製の前面・側面カバー部材と、
前記両カバー部材に被覆されて前記架台本体上に載置される板状体を該カバー部材と一緒に架台本体に結束する結束部材と、
を備える請求項1〜5のいずれか一つに記載の板状体の梱包装置。 - 前記両カバー部材は、梱包する板状体の枚数、大きさの違いに対応するため複数本の折り曲げ用の罫線を備える請求項6に記載の板状体の梱包装置。
- 前記背面支持部は、その側面に前記結束部材を通す孔が形成される請求項6又は7に記載の板状体の梱包装置。
- 板状体がガラス板である請求項1〜8のいずれか一つに記載の板状体の梱包装置。
- 請求項1〜9のいずれか一つに記載の梱包装置の前記架台本体に板状体を梱包することを特徴とする梱包体。
Priority Applications (1)
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