JPS609180Y2 - 床材の梱包用単位体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は床材の運搬保管時の梱包の際に使用して好適な
梱包用単位体に関する。

従来、ベランダ、バルコニーあるいは物干し台の床など
に、合成樹脂や軽金属の押出成形による床材が好適に使
用されている。

これらの床材としては、例えば実公昭５０−３０１６２
号公報に示すように、或いは第１図に示すように、中空
筒状部１，１が形成されたり、板面裏側に脚部が垂設さ
れて、剛性と厚みを備えた床材が使用されている。

これらの床材の使用に際しては床材を桟などに固定具に
より固定するため、床材の上面に開口する凹溝２が設け
られ、凹溝２に於いて桟などに固定した後、固定具及び
凹溝２をカバーして隠し板面を面一にするカバー材３が
凹溝２に保管される。

従来、この床材を運搬、在庫するときには、運搬作業を
容易にし、梱包容積を小さくするため、第１図のように
カバー材３を凹溝２に嵌合し、何枚かの床材を積重ねて
いたが、梱包前にカバー材３を凹溝２に嵌合する時、あ
るいは解包後に凹溝２に固定具を打込むためカバー材３
を凹溝２から外す時にカバー材３の係止用突条５，５と
凹溝２の係止＠４，４との係合の為、作業が煩雑であり
、凹溝２をドライバーでこじ開ける時に割れなど生じる
ことがあった。

本考案者は上記従来の欠点を解消して、梱包及び施工の
際の作業が簡素化され、床材の割れ、欠けなどが生じな
い床材の梱包用単位体を考案した。

以下、本考案床材の梱包用単位体の一例を図面を参照し
て説明する。

第２図の床材は第１図に示す床材と同じ断面形状を有し
ている。

凹溝２の上面両側には係止溝４．４が設けられている。

断面口形状の長尺のカバー材３の脚部下には、楔状の係
止用突条５，５が設けられ、凹溝２にカバー材３を嵌合
した時に、該係止突条５，５が係止溝４，４に係合され
るようになされている。

床材の一方の中空筒状部１の下端部から側方に張出板６
が設けられ、該張出板６の側端部に立壁部７が設けられ
ている。

他方の中空筒状部１の上端部から側方に張出板８が設け
られている。

本考案床材の梱包用単位体では、先ず２本のカバー材３
を横にして、互いに脚を組み合わせて床材の凹溝２に挿
入せしめる。

次に別の床材ひつくり返し、一方の凹溝２の開口と一方
の凹溝２の開口を合わせて、２つの凹溝２，２により縦
長の空隙９が形成される。

空隙９にカバー材３，３が納められて、梱包容積の小さ
い床材の梱包用単位体ができ上がる。

床材の梱包用単位体を組み立てた後は、結束するか、袋
詰めにするか、包装するかは全く自由に行なわれ、２枚
の床材を組み合わせた梱包用単位体を夫々いくつか積み
重ねて箱詰めにすることもできる。

従来、第１図に示す如く床材の梱包用単位体を構成する
ときは、カバー材３を凹溝２の端部より挿入するか、凹
溝２の開口から叩き込むかする。

前者の場合には長尺のカバー材３を挿入するのに作業者
の横方向の移動を伴ない、後者の場合にはカバー材３の
叩き込みに力が必要で、傷めないようにする必要がある
。

又、施工に際して、凹溝２に固定具を打ち込む時には、
カバー材３を凹溝２から外す必要があるが、凹溝２をド
ライバーでこじ開けると、割れや欠けが生じ使用不能に
なることがあった。

しかしながら、本考案床材の梱包用単位体では２個のカ
バー材を組合せて２個の凹溝により形成される空間に収
容されているものであるから、梱包時に、従来のように
煩雑で力の入る作業は必要でなくなり、施工に際しても
カバー材を凹溝から簡単に抜いて、割れや欠けが生ずる
こともない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の床材の梱包用単位体を示す側面図、第２
図は本考案の床材の梱包用単位体の一例を示す側面図で
ある。 １・・・・・・中空筒状部、２・・・・・・凹溝、３・
・・・・・カバー材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面に開口する凹溝が設けられた長尺の床材２枚を、該
   凹溝の開口同志を合わせながら重ね合わせ、断面口形状
   の長尺のカバー材を２本互いに脚部を組み合わせて横向
   きにし、２つの凹溝により形成される空間に納めてなる
   床材の梱包用単位体。