JP5288956B2 - パレット及び箱体 - Google Patents

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Description

本発明は、大型の積載物に対応した、パレット及び箱体に関するものである。
例えば、上面に板を取り付け上面と底面の間に根太を介在させる構造として特許文献1に示されるパレットが知られている。
このパレットは、底面板の上に各々複数列の縦根太材と横根太材とを重ね、その上部に上面板を配置して、上記横根太材にフォーク差し込み用の切欠を位相を揃えて形成した構造をなしている。縦根太材や横根太材は、段ボール片を多層に貼り合せて構成されている。
また、例えば、多数のベース板と多数の支持部を組み合わせて一体化した紙製パレットとして特許文献2に示されるパレットが知られている。
このパレットは、ベース板の上下に差込切欠を設ける一方、このベース板の上下に嵌め合わせる支持板にも差込切欠を設け、差込切欠同士を嵌め合わせることによって、ベース板の上下に支持板を交差させて取り付けるようにしている。
特開2002-104412号公報 実用新案3131345号公報
ところが、かかる特許文献1の構成だと、根太材を構成する段ボールの面に垂直方向から荷重が作用するため、上部からの積載荷重及び下部からのフォークリフト使用時の突き上げ荷重に対して根太材が耐力的に弱く、重量積載物に耐えるのは困難である。また、根太材が段ボール片を多層に貼り合せて構成されているため、組立前や分解後の状態で嵩張って取り扱いに不便なものとなる。段ボール片を角柱などの立体物となるように折り曲げたり、厚み方向に重合するように180度折り返して接着し根太材を構成することもできるが、面に垂直方向から荷重が作用する限り強度向上には限界があり、また組立や分解の便に資することにもならない。さらに、フォーク差し込み用の切欠は横根太に位相を揃えて設けられているものの、横根太が間欠的な位置にあるため、フォークが斜めに入った場合に、フォークの先端が切欠から外れて横根太材の立面に衝突し、根太材を傷つけるおそれもある。
一方、特許文献2の構成だと、多数のベース板と多数の支持板の差込切欠同士を膨大な交差位置において嵌合させなければならない上に、かかる支持板には更にベース板の上から嵌め込まれるものと下から嵌め込まれるものの2種類があるため、組立分解に多大な労力と時間を要し、実用性に乏しいものであると言わざるを得ない。
さらに、上記何れの特許文献も、段ボール片を継ぎ合わせることなく組み合わせて構成されているが、一枚の段ボールの大きさには一般に規格上の制限があることに鑑みると、精々1m四方あるいは1m立法程度の積載物に対応できるパレットや箱体を作れるのが限界であり、それ以上の大きさの積載物を適切に積載、運搬するための構成については全く開示、示唆されていないものである。
本発明はこのような課題を解決し、組み立て分解が容易で、大型の重量物であっても適切に運搬できる構造のパレットおよび箱体を実現することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明のパレットは、段ボール片を素材としたトレイパレット、パレットコア、フォークガイド及びフロアボードを具備するものであって、トレイパレットは底面の四辺に折片を有し、その折片を上向きに折り曲げることによって立面を構成するとともに、折り曲げた折片の側縁同士をテープ材等の簡易止着要素で止着することによって上方に開放されたものであり、パレットコアは、櫛歯状をなす複数の縦リブ及び横リブを嵌め合わせた格子構造をなすものであって、横リブの下縁側に位相の揃ったフォークガイド回避用切欠きを有し、前記トレイパレット上に置き敷かれるものであり、フォークガイドはチャネル状をなし、下向きに開口するように前記横リブのフォークガイド回避用切欠内に嵌め合わせられるものであり、フロアボードは、フロアボードは、前記トレイパレットの立面の内側に収まるように前記パレットコア上に載置されるものである。
そして、前記縦リブの上縁に根太挿入切欠を設け、この根太挿入切欠にフォークガイドと直交する方向に所定ピッチで金属線材である角材製の根太を嵌めこみ、この根太の上面が前記パレットコアの上縁とほぼ同一高さとなるように設定しており、前記トレイパレットを床上に設置して前記フロアボード上に重量物を載置した状態で、その上載荷重をパレットコアで受圧してトレイパレットの底面に分散支持させるとともに、前記フォークガイドにフォークを差し込んだ状態で、前記上載荷重を根太及びフォークガイドを介してフォークほぼ全体に分散支持させるように構成したことを特徴とする。
このような構造からなるパレットであれば、段ボール片同士を嵌め合わせ、或いは差し込むだけで、ほとんど接着剤を用いずに構成することができる。そして、各段ボール片自体に対しては簡単な折り曲げのみを行い、角柱などの立体物となるように折り曲げたり、厚み方向に重合するように180度折り返す必要等がないため、組み立て・分解が簡単である。また、パレットコアが縦横リブを格子状に嵌め合わせたものであり、リブの小口方向に荷重を支持するため、荷重を面で受けるよりも遥かに高い剛性が得られる。その上、フォークを差し込む際にはフォークの爪がフォークガイドによって適切に誘導されるので、パレットコアを損傷する恐れを有効に低減することが可能となる。
さらに、前記縦リブの上縁に根太挿入切欠を設け、この切欠にフォークガイドと直交する方向に所定ピッチで金属線材である角材製の根太を嵌め込み、この根太の上面が前記パレットコアの上縁とほぼ同一高さとなるように設定して、上載荷重を根太及びフォークガイドを介してフォークほぼ全体に分散支持させるように構成しているため、フォークの非差込時、差込時のいずれの場合にも、トレイパレットの底面に撓み荷重を作用させないようにすることができ、大型のパレットを構成しても荷重支持を適切に行うことができる。
段ボールの規格サイズを越えるパレットを適切に製造するためには、少なくともトレイパレット及びフロアボードが、それぞれ複数枚の段ボール片から構成され、トレイパレットを構成する段ボール片同士の継ぎ目は、ホゾ・ホゾ切欠などの凹凸係合構造を介して段ボール片同士を面方向に連ねた構造をなすとともに、フロアボードは、その一部の側縁に設けた折片を折り曲げることによって形成される立面を有し、その立面を前記トレイパレットの立面にテープ材等により固定して、フロアボード及びトレイパレットが中空箱状をなすように構成していることが望ましい。
また、フォークで持ち上げたときリブが外れにくくするためには、パレットコアは、フォークガイドと平行なリブに下縁側に開口する切り込みを形成し、フォークガイドと直交するリブに上縁側に開口する切り込みを形成して、切り込み同士を嵌め合わせている事が好ましい。
さらに、フォークを使用した際、上記ホゾが抜けないようにするためには、トレイパレットを構成する段ボール同士の継ぎ目をフォークガイドと直交させて配置することが望ましい。
特に、フォークを使用してパレットを持ち上げる場合に、フロアボードを外れにくくするとともに強度の向上を図るためには、フロアボードは立面となる折片を有し、その折片をトレイパレットの折片にテープ材等により固定してパレットコアを内部に閉じ込めるようにしていることが望ましい。
このようなパレットを利用して積載物を収容する箱体を接着剤等を用いずに適切に構成するためには、上記パレットの上に積載される積載物の周囲を覆う位置に側面板を更に備えるようにし、その際に側面板は一対の平断面コの字型をなす段ボール片を向き合わせ、側縁部同士を厚み方向に重なり合わせた状態で下端部をパレットの立面の内側に収まるようにフロアボード上に載置していることが好ましい。
このような箱体を積み重ねた場合の圧縮強度を有効に高めるためには、側面板の四隅に剛性のある支柱を、フロアボードに貼着した受圧板に柱脚を支持させ、蓋体に貼着した受圧板に柱頭を固定した状態で取り付けることが好ましい。さらには、受圧板を鉄板により構成すればなお好ましい。
以上のように、本発明のパレットは箱体は、大容量の積載物が積載可能となり、また接着剤等を使用していないことより組み立て・分解を容易に行うことが可能となる。
本発明は、以上説明した構成であるから、接着剤等をほとんど使用せずにパレットや箱体を構成して、組み立てや分解、保管、分別廃棄等を容易に行うことができるとともに、荷重の分散が適切になされ、段ボール片を継ぎ足しても組立、分解等の便を損ねず、有効な強度等を損ねることもないため、従来では運搬不可能であった大型の積載物を、積載荷重の重みで撓んだり崩れたりすることなく適切に積載、運搬することを可能にする新規有用なパレット及び箱体を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
この実施形態の箱体は、図1及び図5等に示すように、段ボール片を素材とするトレイパレット1、パレットコア2、フォークガイド3およびフロアボード5から構成されるパレットPに、同じく段ボール片を素材とする側面板6および蓋体9を組み付けて構成されるものである。
図1及び図2に示すように、パレットPを構成するトレイパレット1は、底面10の四辺に一対の対向する折片11,12を備え、これらの折片11,12を上向きに折り曲げることによって立面を形成するようにしたものであり、立面の状態で隣り合う折片11,12の側縁同士を図6に示すように簡易止着要素の一つであるテープ材10xで貼り合わせて上方に開放された扁平な受け皿状に組み立てるようにしている。折片11の一部には立面の状態でフォークを差し込むことが可能なフォーク挿入口11aが開口している。フォーク挿入口11aを形成する際に部分的に打ち抜いた切り起こし片11bは、折り返した位置で折片11に重合させて立面の補強として使用している。
また、トレイパレット1は、図2に示すように2枚の段ボール片から構成されており、段ボール片同士の継ぎ目1xを凹凸係合構造の一つであるホゾ・ホゾ切欠13a、13bによって厚み方向に係合させ、これにより段ボール片同士を面方向に連ねている。継ぎ目1xの延びる方向はフォーク挿入口11aと直交方向であり、この継ぎ目1x部分は図示しないテープ材で止めてある。
図3に示しているように、トレイパレット1を組み立てる段階において、対向する折片11,11間にフォークリフトのフォーク(爪部分)を差し込むためのフォークガイド3を対をなして平行に配置するようにしている。フォークガイド3は段ボール片を折り曲げて上面と側面からなる下向きチャネル状に形成したもので、トレイパレット1を組み立てた状態で長手方向の両端が図3→図6に示すようにトレイパレット1のフォーク挿入口11aよりも若干突出した状態となるようにその長手寸法が設定されている。
また、図3に示すパレットコア2は、櫛歯状をなす複数の縦横リブ21,22を嵌め合わせた格子構造をなすものであって、横リブ22の下縁側に位相の揃ったフォークガイド回避用切欠22bを有し、フォークガイド3と干渉せずに前記トレイパレット1上に置き敷かれる。パレットコア2の外形はトレイパレット1の折片11,12を折り曲げることによって形成される立面の内側にほぼ緊密に収まる寸法に設定されている。縦リブ21には下縁側に開口する切り込み21aが設けられ、横リブ22には上縁側に開口する切り込み22aが設けられて、横リブ22を下から、縦リブ21を上から、相互に近づけて切り込み21a、22a同士を嵌め合わせることによって、前記パレットコア2は構成されている。この場合の縦リブ21及び横22の上縁はほぼ同じ高さに設定されている。縦リブ21にはさらに、根太4を嵌め込むための根太挿入切欠21bが上縁側に所定ピッチで設けてある。そして、図5に示すように、縦リブ21上の根太挿入切欠21bに、金属線材である角材製の根太4を嵌め込んで配設するようにしている。根太4は配設状態で上面が縦リブ21及び横リブ22からなるパレットコア2の上縁とほぼ同一高さとなるように設定されている。
縦リブ21は、対を成しているフォークガイド3、3の間にも配設されており、また各々のフォークガイド3とトレイパレット1の折片11との間にも配設されている。パレットコア2を構成する横リブ22および縦リブ21は、それぞれトレイパレット1の一部をなす折片11、12に対してほぼ平行な状態となる。
フロアボード5は、図5に示すように、パレットコア2及び根太4の上に配設されるものであり、2枚の段ボール片から構成されていて、トレイパレット1の折片11,12に重合する上向きの折片5aを継ぎ目5xとなる縁部以外の縁部に形成している。この場合、図6に示しているように、トレイパレット1の折片11、12の高さよりフロアパネル5の配設位置を低くするように、前記折片5aの高さは設定されている。継ぎ目5xの延びる方向は継ぎ目1xの延びる方向と直交している。
以上のように構成されるパレットPに対し、図1、図7及び図8に示すように、当該パレットP上に積載される積載物の周囲を覆う位置に側面板6を配設し、この側面板6の上方を蓋体9によって閉止するようにしている。側面板6は、一対の段ボール片を平断面コの字型に折り曲げて向き合わせ、側縁部6a同士を重なり合わせて構成される。この側面板6は、図1並びに図6〜図8に示すように、下端側をトレイパレット1の折片11,12の内側に収まるようにトレイパレット1の底面10上に立設される。この側面板6の上に蓋体9を載置するのであるが、その際に側面板6の四隅に鋼材製の支柱7を配設するようにしている。そのために、図4および図6に示すように、フロアボード5の四隅の入隅部に鋼材製の支柱7を配設するための受圧板として鉄板により構成された受圧鉄板8aを両面テープで貼着してその上に支柱7の柱脚を支持させた状態で取り付け、同様に蓋体9の四隅下面の入隅部に図7に示すように受圧鉄板8bを貼着して鋼材製の支柱7の柱頭を支持させるようにしている。蓋体9は、前記トレイパレット1とは逆に下方に開放された扁平な受け皿状のものであり、側面板6の上縁に外側から一部被るようにして装着される。
ここで、パレットP、さらには箱体Bの組み立て手順について説明する。図2に示したようにトレイパレット1を構成する2枚の段ボール片の各々のホゾ・ホゾ切欠13a、13bを嵌め込み、継ぎ目1xをテープで貼着する。トレイパレット1の底面10の四辺に上向きに折り曲げた折片11、12により図1、図5、図6等に示した立面を形成し、折片11,12の側縁間をテープ材10xで止める。その際、フォークガイド3をフォーク挿入口11aに嵌合させた状態で配設し、このフォークガイド3との干渉を避けるようにパレットコア2を配設する。パレットコア2はあらかじめ構築しておいてもよい。そして、パレットコア2の根太挿入切欠22bに金属線材かなる根太4を差し込み、その上からフロアボード5を、上向きに折り曲げた折片5aを同じく上向きに折り曲げた前記トレイパレット1の折片11、12の内側に沿って差し込みながら、フロアボード5をパレットコア2上に載置する。そして、それらの折片5a、11の上縁同士(あるいは、折片5a、12同士)をフィラメントテープ等のテープ材で貼り合わせ、トレイパレット1、パレットコア2、フォークガイド3、根太4、フロアボード5を一体化する。これによりパレットPが完成する。引き続き箱体Bを構成する場合には、図1、図7、図8等に示したように、パレットPの立面を構成する折片11の内側に収まるように側面板6をフロアボード5上に載せ置き、その際にフロアボード5の四隅に両面テープを使用して受圧鉄板8を取り付ける。蓋体9は2枚の段ボール片を継ぎ合わせたもので、この蓋体9の裏面における四隅にも同様に受圧鉄板8bを両面テープで取り付けておく。そして、蓋体9をかぶせ、箱体Bを完成する。箱体Bの周囲には、図8に示すようにバンドbを巻き掛けておくことが好ましい。
段ボール片の大きさに規格上の制約があるとしても、上記の構造であれば例えば2m四方の大きさのパレットPを製造することができ、更に2m立法の箱体を製造することが可能となる。
次にこのパレットPに対する荷重のかかり方及び分解時の取り扱い方法を説明する。
フロアボード5に積載される積載物の荷重はフロアボード5を支えている根太4、及び縦横リブ21,22から成るパレットコア2を介してトレイパレット1に支持される。
フォーク挿入口11aにフォークを差し込んで持ち上げる際には、フロアボード5に積載される積載物の荷重は根太4及びパレットコア2を介してフォークガイド3に伝わり、フォーク全体に分散支持される。この場合、フォークガイド3と根太4は直交しているため、パレットコア2やトレイパレット1が撓むことはない。
そして分解時には、蓋体9及び側面板6、支柱7を取り外し、トレイパレット1の側面に貼られているテープ材10xを剥離することによって、トレイパレット1が展開され、フロアボード5及びパレットコア2が取り出し可能になる。パレットコア2は、根太4を外してこれを構成する縦リブ21および横リブ22の嵌め合わせを解除すると簡単に分解することができ、これらのリブ21,22を始めとして、トレイパレット1、フロアボード5、側面板6なども簡単に展開して全て平面の段ボール片の状態になるので、厚み方向に嵩張ることなく積み重ねることができ、保管や収納にも便利である。根太4の分別廃棄も簡単となる。
以上のように構成される本実施形態のパレットPは、段ボール片を素材として構成されるトレイパレット1、パレットコア2、フォークガイド3及びフロアボード5を具備するものであって、トレイパレット1は底面の四辺に折片11、12を有し、その折片11,12を上向きに折り曲げることによって立面を構成するとともに、折り曲げた折片11,12の側縁同士をテープ材10xで貼着することによって上方に開放されたものであり、パレットコア2は、櫛歯状をなす複数の縦リブ21及び横リブ22を嵌め合わせた格子構造をなすものであって、横リブ22の下縁側に位相の揃った切欠き22aを有し、前記トレイパレット1上に置き敷かれるものであり、フォークガイド3はチャネル状をなし、下向きに開口するように前記横リブ22の切欠内に嵌め合わせられるものであり、フロアボード5は、前記トレイパレット1の立面の内側に収まるように前記パレットコア2上に載置されるものである。そして、前記トレイパレット1を床上に設置して前記フロアボード5上に重量物を載置した状態で、その上載荷重をパレットコア2で受圧してトレイパレット1の底面に分散支持させるとともに、前記フォークガイド3にフォークを差し込んだ状態で、前記上載荷重をフォークガイド3を介してフォークほぼ全体に分散支持させるように構成したものである。
このように、段ボール片同士を嵌め合わせ、或いは差し込むだけで、テープ材10x等を用いるほかは殆どの部位を接着剤を用いずにパレットPを構成することができる。そして、各段ボール紙片自体に対しては簡単な折り曲げのみを行い、角柱などの立体物となるように折り曲げたり、厚み方向に重合するように180度折り返す必要等がないため、組み立て・分解が簡単である。この場合のテープ材10xは、直接荷重を支持するものではないため、受け皿状のトレイパレット1の形状を維持するには十分であり、且つ簡単に剥してトレイパレット1を展開することができる。しかも、パレットコア2が縦横リブ21,22を格子状に嵌め合わせたものであり、リブ21,22の小口方向に荷重を支持するため、荷重を面で受けるよりも遥かに高い剛性が得られる。その上、フォークを差し込む際にはフォークの爪がフォークガイド3によって適切に誘導されるので、パレットコア2を損傷する恐れを有効に低減することが可能となる。
また、少なくともトレイパレット1及びフロアボード5が、それぞれ複数の段ボール片から構成され、トレイパレット1を構成する段ボール片同士の継ぎ目1xは、ホゾ・ホゾ切欠13a・13bなどの凹凸係合構造を介して面方向に連ねた構造をなすとともに、フロアボード5は、その一部の側縁に設けた折片5aを下向きに折り曲げることによって形成される立面を有し、その立面を前記トレイパレット1の立面と前記パレットコア2の外周位との間に差し込んで嵌め合わされているので、一枚の段ボールの大きさに規格上の制限があるような場合であっても、上記のようにして大型のパレットPを有効に構成することができる。しかも、トレイパレット1の底面に面方向に分解しないように凹凸係合構造を設けているので、所定の形状を適切に維持することができる。折片5aにより構成されるフロアボード5の立面を折片11により構成されるトレイパレット1の立面にテープ材により固定して、フロアボード5及びトレイパレット1が中空箱状をなすように構成しているので、パレットPに十分な強度を付与するとともに、分解のおそれも低減し、適切な床面を持続的に提供することができる。
また、前記縦リブ21の上縁に根太挿入切欠21bを設け、この根太挿入切欠21bにフォークガイド3と直交する方向に所定ピッチで金属線材からなる根太4を嵌め込んで、フォーク差し込み時に上載荷重を根太4及びフォークガイド3を介してフォークほぼ全体に支持させるようにしているため、フォークの非差込時、フォーク差込時、いずれの場合にも、トレイパレット1の底面に撓み荷重を作用させないようにすることができ、大型のパレットPを構成しても、荷重支持を適切に行うことができる。しかも、根太4は縦リブ21の根太挿入切欠21bに嵌め込むだけなので、組立や分解、分別が複雑化することもなく、強度向上と取り扱いの便を好適に両立させることができる。
パレットコア2は、フォークガイド3と平行な縦リブ21に下縁側に開口する切り込み21aを形成し、フォークガイド3と直交する横リブ22に上縁側に開口する切込み22aを形成して、切り込み21a、22a同士を嵌め合わせたものであるゆえに、フォークを挿入して持ち上げた際、リブ21・22同士がより深く嵌り合う関係になるので、リブ21・22がはずれることを防止することができる。
さらに、トレイパレット1を構成する段ボール片同士の継ぎ目1xがフォークガイド3に平行であると、フォークを使用した際に各段ボール片がフォークに別個に支持されて、ホゾ13aが抜ける方向の力が作用する可能性があるが、本実施形態では段ボール片同士の継ぎ目1xをフォークガイド3と直交させて配置しているので、各段ボール片が左右のフォークにまたがって支持されることになり、トレイパレット1が分解に至る事態を有効に防止することができる。
さらにまた、フロアボード5は立面となる折片5aを有し、その折片5aをトレイパレット1の折片11、12にテープ材により固定してパレットコア2を内部に閉じ込た状態でトレイパレット1、パレットコア2、フォークガイド3、根太4、フロアボード5を一体化しているため、特に段ボール片を継ぎ合わせた場合に、パレットPに高い強度を得ることができる。この場合、フロアボード5の継ぎ目5xはトレイパレット1の継ぎ目1xと直交しているため、立面を構成する折片5a、11同士(あるいは、折片5a、12同士)を貼り合わせれば、全体が分離しないように一体化されることとなる。
一方、上記のような大型のパレットPを利用して構成される箱体は、パレットPの上に積載される積載物の周囲を覆う側面板6を更に備え、この側面板6は一対の平断面コの字型をなす段ボール片を向き合わせ、側縁部6a同士を厚み方向に重なり合わせた状態で下端部をパレットPの立面を構成する折片11,12の内側に収まるようにフロアボード5上に載置しているため、接着剤を用いずに組み付け状態を維持することができ、また重ね合わせたことで、継ぎ目部分6aにおいて箱体の強度向上を有効に図ることができる。
この場合、側面板6の四隅に鋼材製の支柱7を、フロアボード5に貼着した受圧鉄板8aに柱脚を支持させた状態で取り付けるとともに、側面板6の上に更に蓋体9を備え、この蓋体9に貼着した受圧鉄板8bに鋼材製の支柱7の柱頭を支持させているので、受圧鉄板8a、8bを介在させることによって支柱7の端面を間接的に段ボール片に貼着することができる。そして、支柱7によって、箱体を積み重ねた場合の圧縮強度を有効に高めることが可能となる。
なお、本実施形態において、上記のパレットPや箱体Bを構成する各パーツ(段ボール片)は、全て平面状のものを利用するか、簡単な折り曲げを行う程度で構成できるため、CADやCAMを使ってほぼ全てのパーツを段ボール素材から切り出すことができ、高い加工精度を得ることができる。しかも、CADやCAMにおける各部の寸法はPCにおける設定を通じて自在に行うことができ、パレットPや箱体Bの縦横、高さ寸法に応じて形状や大きさを自由に規定することができるため、大型であっても小ロットであっても簡単に対応することができ、受注ロットの大小を問わず、木型を製作する場合に比して加工を格段に平易化することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係るパレットおよび箱体の組立手順を示す斜視図。 同実施形態のパレットを構成するトレイパレットの詳細平面図。 同パレットの一部についての組み立て手順を示す斜視図。 同パレットの一部についての平面図。 同パレットを構成するフロアボードの取り付け手順を示す斜視図。 同パレットの完成状態を示す全体斜視図。 同パレットに組み付けられる側面板及び蓋体を示す斜視図。 同実施形態に係る箱体の完成斜視図。
符号の説明
1・・・トレイパレット
11・・・折片
12・・・折片
11a・・・フォークガイド挿入口
13a・・・ホゾ
13b・・・ホゾ切欠
2・・・パレットコア
21・・・縦リブ
21a・・・切り込み
21b・・・根太挿入切欠
22・・・横リブ
22a…切り込み
22b・・フォークガイド回避用切欠
3・・・フォークガイド
4・・・根太
5・・・フロアボード
5a・・・折片
6・・・側面板
6a・・・先端部
7・・・支柱
8a・・・受圧板
9・・・蓋体

Claims (9)

  1. 段ボール片を素材として構成されるトレイパレット、パレットコア、フォークガイド及びフロアボードを具備するものであって、
    トレイパレットは底面の四辺に折片を有し、その折片を上向きに折り曲げることによって立面を構成するとともに、折り曲げた折片の側縁同士をテープ材等の簡易止着要素で止着することによって上方に開放されたものであり、
    パレットコアは、櫛歯状をなす複数の縦リブ及び横リブを嵌め合わせた格子構造をなすものであって、横リブの下縁側に位相の揃ったフォークガイド回避用切欠を有し、前記トレイパレット上に置き敷かれるものであり、
    フォークガイドはチャネル状をなし、下向きに開口するように前記横リブのフォークガイド回避用切欠内に嵌め合わせられるものであり、
    フロアボードは、前記トレイパレットの立面の内側に収まるように前記パレットコア上に載置されるものであり、
    前記縦リブの上縁に根太挿入切欠を設け、この根太挿入切欠にフォークガイドと直交する方向に所定ピッチで金属線材である角材製の根太を嵌めこみ、この根太の上面が前記パレットコアの上縁とほぼ同一高さとなるように設定しており、
    前記トレイパレットを床上に設置して前記フロアボード上に重量物を載置した状態で、その上載荷重をパレットコアで受圧してトレイパレットの底面に分散支持させるとともに、前記フォークガイドにフォークを差し込んだ状態で、前記上載荷重を根太及びフォークガイドを介してフォークほぼ全体に分散支持させるように構成したことを特徴とするパレット。
  2. 少なくともトレイパレット及びフロアボードが、それぞれ複数枚の段ボール片から構成され、トレイパレットを構成する段ボール片同士の継ぎ目は、ホゾ・ホゾ切欠などの凹凸係合構造を介して面方向に連ねた構造をなすとともに、フロアボードは、その一部の側縁に設けた折片を折り曲げることによって形成される立面を有し、その立面を前記トレイパレットの立面にテープ材等により固定して、フロアボード及びトレイパレットが中空箱状をなすように構成している請求項1記載のパレット。
  3. パレットコアは、フォークガイドと平行なリブに下縁側に開口する切り込みを形成し、フォークガイドと直交するリブに上縁側に開口する切り込みを形成して、切り込み同士を嵌め合わせたものである請求項1又は2何れかに記載のあるパレット。
  4. トレイパレットを構成する段ボール片同士の継ぎ目をフォークガイドと直交させて配置している請求項2に記載したパレット。
  5. フロアボードは立面となる折片を有し、その折片をトレイパレットの折片にテープ材等により固定してパレットコアを内部に閉じ込めるようにしている請求項1記載のパレット。
  6. 請求項2又はのいずれかに記載のパレットの上に積載される積載物の周囲を覆う側面板を更に備えたものであって、側面板は一対の平断面コの字型をなす段ボール片を向き合わせ、側縁部同士を厚み方向に重なり合わせた状態で下端部をパレットの立面の内側に収まるようにフロアボード上に載置していることを特徴とする箱体。
  7. 側面板の四隅に剛性のある支柱を、フロアボードに貼着した受圧板に柱脚を支持させた状態で取り付けている請求項記載の箱体。
  8. 側面板の上に更に蓋体を備え、この蓋体に貼着した受圧板に剛性のある支柱の柱頭を支持させている請求項記載の箱体。
  9. 前記受圧板を鉄板により構成したことを特徴とする請求項7又は8何れかに記載の箱体。
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