JP3135773U - 桁材及びこれを用いたスキッド並びにパレット - Google Patents

桁材及びこれを用いたスキッド並びにパレット Download PDF

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淳 三村
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Abstract

【課題】接着作業が不要で組み立てが簡単であり、従来よりも耐圧強度と防湿性を向上可能な桁材及びこれを用いたスキッド並びにパレットを提供する。
【解決手段】段ボール紙12を折り曲げて形成する桁材10は、底板部15と、その左右に立設される側板部16、17と、これに連結され幅が底板部15の半分の天井板部18、19と、これに連結され高さが底板部15と天井板部18、19の内側高さに等しく立設される中板部20、21と、底板部15の前後に連結され、底板部15、側板部16、17、及び天井板部18、19で形成される角筒30の両側に被さる蓋板部28、29と、これに連接され角筒30に嵌入する補強板部33〜36と、角筒30内に密着配置され中板部20、21の切れ目22〜27に係合する補強用角板49を有し、蓋板部28、29の前後に連接され立設した中板部20、21が嵌入する天井補強板部37、38を備える。
【選択図】図1

Description

本考案は、段ボール紙を折り曲げて形成され、スキッド(スキットともいう)の底部、パレットの中間部、又は梱包ケースの底部に配置される桁材及びこれを用いたスキッド並びにパレットに関する。
従来、荷物の運搬は、パレット上に荷物を載置し、このパレットにフォークリフトのフォーク(爪)を差し込み持ち上げることで行っていた。このパレットは、平行に対向配置される天板と底板の間に、複数の長尺の桁材を間隔を有して平行に配置したものであり、使用にあっては、隣り合う桁材の間に形成される空間部にフォークが差し込まれる。
このパレットは、例えば、木製のもの、金属製のもの、樹脂製のもの、及び段ボール紙製のものがあり、桁材も、木製の角材で構成したもの、特許文献1に示される金属製の角パイプで構成したもの、及び特許文献2に示される段ボール紙を複数枚積層して構成したものがある。
特開平10−310135号公報 特開2003−267371号公報
しかしながら、木製のパレットは、例えば、輸出時に有害動植物が侵入することを防止するため、消毒処理等を施さなければならず、処理コストがかかると共に、パレットを使用する準備段階に時間を要するという問題がある。
また、金属製及び樹脂製のパレットは、消毒処理を施す必要はないが、重量が重くなったり、製造コストや搬送コストが上がったりして、経済的でなかった。
一方、段ボール紙製のパレットは、木製のパレットのように消毒処理を施す必要がなく、しかも金属製のパレットとは異なり軽量であるという利点がある。
しかし、段ボール紙製のパレットは、木製及び金属製のものと比較して耐圧強度が低い。また、特許文献2のように、段ボール紙の切断面(波状に形成された部分)が床面に接触する場合には、この接触した部分を介して段ボール紙が吸湿するため、桁材の強度低下を招く。なお、桁材の強度を高めるため、複数枚の段ボール紙を接着剤で接着して積層しているが、接着剤が必要であるため製造コストがかかり、また接着作業を要するため組み立て時の作業性が悪いという問題がある。
本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので、接着作業が不要で組み立てが簡単であり、従来よりも耐圧強度と防湿性を向上可能な桁材及びこれを用いたスキッド並びにパレットを提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の考案に係る桁材は、段ボール紙を折り曲げて形成し、スキッドの底部、パレットの中間部、又は梱包ケースの底部に配置される桁材であって、
長尺矩形状の底板部と、
前記底板部の左右両側に、それぞれ第1、第2の折り目線を介して連接され、該底板部の左右両側に直角状態で立設される左右の側板部と、
前記左右の側板部のそれぞれ上端に、第3、第4の折り目線を介してその基部が連結され、その幅が前記底板部の半分である左右の天井板部と、
前記左右の天井板部の先側に、第5、第6の折り目線を介してそれぞれ基部が連結され、その高さが前記底板部と前記左右の天井板部の内側高さに等しく、長手方向途中の同一位置の先側には、それぞれ一定の幅を有する複数の第1、第2の切れ目を有して垂直に立設される左右の中板部と、
前記底板部の前後に、それぞれ第7、第8の折り目線を介して連結され、該底板部、前記左右の側板部、及び前記左右の天井板部によって形成される角筒の前後両側の開口部に被さる前後の蓋板部と、
前記前後の蓋板部の左右両側に、それぞれ第9〜第12の折り目線を介して連接され、前記角筒に嵌入して、前記左右の側板部の前側及び後ろ側を補強する第1〜第4の補強板部と、
前記角筒の内部に密着状態で配置され、前記第1、第2の切れ目に同時に係合する第3の切れ目を先側中央に有する複数の補強用角板とを有し、
しかも、前記前後の蓋板部のそれぞれ前側及び後ろ側に第13、第14の折り目線を介してその基側が連接され、中央には、立設状態の前記左右の中板部が同時に嵌入する第4、第5の切れ目を有する第1、第2の天井補強板部が設けられている。
第1の考案に係る桁材において、前記第1、第2の天井補強板部の第4、第5の切れ目は、該天井補強板部の先側半分に設けられ、前記左右の天井板部にそれぞれ連結する前記左右の中板部の基側の前後には、前記天井補強板部の基側が嵌入する第6、第7の切れ目が設けられていることが好ましい。
第1の考案に係る桁材において、前記第1〜第5の切れ目の先側角部は、斜めに切断されて面取りがなされていると共に、前記補強用角板の先側角部も斜めに切断されて面取りがなされていることが好ましい。
第1の考案に係る桁材において、前記第1〜第4の補強板部の先側角部は、斜めに切断されて面取りがなされていることが好ましい。
第1の考案に係る桁材において、前記第1〜第5の切れ目は、それぞれ前記左右の中板部、前記補強用角板、及び前記第1、第2の天井補強板部の先側半分に設けることが好ましい。
第1の考案に係る桁材において、該桁材は一枚の前記段ボール紙から形成され、前記補強用角板は、該段ボール紙の前後方向の左右両側の余白部から板取りされていることが好ましい。
前記目的に沿う第2の考案に係るスキッドは、第1の考案に係る桁材を用いている。
前記目的に沿う第3の考案に係るパレットは、第1の考案に係る桁材を用いている。
請求項1〜6記載の桁材、請求項7記載のスキッド、及び請求項8記載のパレットは、桁材が段ボール紙を折り曲げて形成されるので、接着作業を行う必要がなく組み立てが簡単である。また、段ボール紙を折り曲げて形成し、各板部を構成する段ボール紙の切断面が外部へ露出しないので、段ボール紙内部への吸湿を防止でき、桁材の防湿性を向上できる。
そして、左右の天井板部の先側に、その高さが底板部と天井板部の内側高さに等しい中板部が連結されているので、この中板部が天井板部を所定の高さに支持でき、しかもその支持強度を高めることができる。なお、左右の中板部は、その長手方向途中に第1、第2の切れ目を有しており、これが、底板部、左右の側板部、及び左右の天井板部により形成される角筒の内部に、密着状態で配置される複数の補強用角板が有する第3の切れ目に係合するので、中板部の位置決めがなされ、底板部に対する立設状態を維持できる。これにより、桁材の耐圧強度と横揺れ変形に対する抵抗力の向上が図れる。
また、角筒の前後両側の開口部には蓋板部が被さるので、角筒内が外部へ開放せず、桁材の外観性を良好にでき、しかも角筒内への水分等の侵入も防止できる。
そして、前後の蓋板部の両側に角筒に嵌入する補強板部が連結されているので、左右の側板部の前側及び後ろ側を補強でき、耐圧強度の更なる向上が図れる。
更に、天井補強板部が有する第4、第5の切れ目に、立設状態の左右の中板部が同時に嵌入するので、例えば、接着剤を使用することなく、左右の中板部が当接した状態を維持できる。
以上のことから、接着作業が不要で組み立てが簡単であり、従来よりも耐圧強度と防湿性を向上可能な桁材を提供できる。
特に、請求項2記載の桁材は、左右の天井板部にそれぞれ連結する左右の中板部の基側の前後に、天井補強板部の基側が嵌入する第6、第7の切れ目が設けられているので、天井補強板部の基側先端が第6、第7の切れ目の最奥部に当接すると共に、中板部の前後方向の両端が前後の蓋板部の内面に当接する。これにより、各蓋板部が角筒内部に入り込み過ぎることなく、底板部に対して垂直に立設でき、角筒の開口部に被さる。
請求項3記載の桁材は、第1〜第3の切れ目の先側角部が、斜めに切断されて面取りされているので、第1、第2の切れ目を有する中板部と、第3の切れ目を有する補強用角板との係合作業を容易にできる。また、第4、第5の切れ目の先側角部が、斜めに切断されて面取りされているので、第4、第5の切れ目を有する天井補強板部と、中板部との係合作業を容易にできる。そして、補強用角板の先側角部が、斜めに切断されて面取りされているので、底板部、左右の側板部、及び左右の天井板部によって形成される角筒の内部への補強用角板の挿入作業を容易にできる。
請求項4記載の桁材は、第1〜第4の補強板部の先側角部が、斜めに切断されて面取りされているので、底板部、左右の側板部、及び左右の天井板部によって形成される角筒への嵌入作業を容易にできる。
請求項5記載の桁材は、第1〜第5の切れ目を、それぞれ左右の中板部、補強用角板、及び第1、第2の天井補強板部の先側半分に設けるので、切れ目の形成による各板部の強度低下を抑制できると共に、係合した状態を維持できる。
請求項6記載の桁材は、一枚の段ボール紙から形成されているので、例えば、桁材を構成する各板部を接着する必要がなく、組み立て作業が容易である。また、各板部を構成する段ボール紙の切断面が、外部へ露出しないため、段ボール紙内部への吸湿を防止でき、桁材の防湿性を向上できる。
そして、補強用角板が、段ボール紙の前後方向の左右両側の余白部から板取りされているので、段ボール紙を有効に利用でき、廃棄する量を低減できるため、環境にもやさしい。
請求項7記載のスキッドは、請求項1〜6に記載の桁材を使用するので、接着作業が不要で組み立てが簡単であり、従来よりも耐圧強度と防湿性を向上したスキッドを提供できる。
請求項8記載のパレットは、請求項1〜6に記載の桁材を使用するので、接着作業が不要で組み立てが簡単であり、従来よりも耐圧強度と防湿性を向上したパレットを提供できる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説明し、本考案の理解に供する。
ここで、図1(A)は本考案の一実施の形態に係る桁材の組み立て過程を示す斜視図、(B)は同桁材の組み立て完了を示す斜視図、図2は同桁材の展開図、図3(A)は同桁材を使用したスキッドの斜視図、(B)は同桁材を使用したパレットの斜視図、図4(A)、(B)はそれぞれ同桁材の他の使用方法を示す斜視図である。
図1〜図3に示すように、本考案の一実施の形態に係る桁材10は、段ボール紙11から所定形状に切り抜いた(打ち抜いた)段ボール紙12を、これに形成した複数の折り目線C1〜C14を介して折り曲げて形成し、スキッド13の底部又はパレット14の中間部に配置されるものである。この段ボール紙11は、波状に成形した紙の片側又は両側に厚紙を貼り合わせた従来公知のものである。以下、詳しく説明する。
図1(B)に示すように、桁材10は、例えば、幅Wが4〜20cm程度、高さHが4〜20cm程度、長さLが10〜150cm程度の直方体状のものである。この桁材10は、例えば、厚みが0.2〜9mm程度の通常使用されている段ボール紙12を折り曲げることで形成される。
この段ボール紙12は、図2に示すように、桁材10の展開形状を1枚の段ボール紙11から切り抜いたものであり、これに複数の折り目線C1〜C14が形成されている。以下、桁材10の展開図について、桁材10の長手(L)方向を前後方向とし、幅(W)方向を左右方向として、図1(A)、(B)、図2を参照しながら説明する。なお、図2においては、各折り目線C1〜C14を点線で示している。
展開状態の桁材10は、長尺矩形状となった長方形の底板部15を有している。この底板部15の左右方向の幅及び前後方向の長さは、桁材10の幅W及び長さLに対応する。
底板部15の左側には、第1の折り目線C1を介して側板部16が連接され、底板部15の右側には、第2の折り目線C2を介して側板部17が連接されている。この左右の側板部16、17の左右方向の幅は、桁材10の高さHに対応する。
この各側板部16、17は、桁材10の組み立てに際しては、底板部15の左右両側に直角状態で立設される。
左側の側板部16の上端(展開図においては左側端)には、第3の折り目線C3を介して、天井板部18の基部が連結され、右側の側板部17の上端(展開図においては右側端)には、第4の折り目線C4を介して、天井板部19の基部が連結されている。左右の天井板部18、19の左右方向の幅は、底板部15の幅の半分(即ち、W/2)であるため、各天井板部18、19の幅の合計が底板部15の幅(即ち、W)と同一になる。
この各天井板部18、19は、桁材10の組み立てに際しては、各側板部16、17に対して直角状態に配置し、底板部15に対して平行に配置する。
左側の天井板部18の先側には、第5の折り目線C5を介して、中板部20の基部が連結され、右側の天井板部19の先側には、第6の折り目線C6を介して、中板部21の基部が連結されている。左右の中板部20、21の左右方向の幅は、底板部15と各天井板部18、19間の内側高さに等しい(即ち、「桁材10の高さ」と「段ボール紙12の厚み」×2の差に相当)。
これにより、桁材10の組み立てに際しては、各中板部20、21の先端が、底板部15の上面に当接する。
この左側の中板部20の先側であって長手方向途中位置には、複数(本実施の形態では、3個)の第1の切れ目22〜24が形成され、また、右側の中板部21の先側であって長手方向途中位置には、複数(本実施の形態では、3個)の第2の切れ目25〜27が形成されている。
この第1の切れ目22と第2の切れ目25、第1の切れ目23と第2の切れ目26、及び第1の切れ目24と第2の切れ目27の各内幅は、同一幅(例えば、2〜40mm程度)であり、しかもその形成位置は、左右の中板部20、21の長手方向で同一位置である。
また、第1の切れ目22〜24の切り込み長さは、左側の中板部20の幅の半分であり、第2の切れ目25〜27の切り込み長さは、右側の中板部21の幅の半分である。
そして、第1の切れ目22〜24と第2の切れ目25〜27の先側角部は、それぞれ斜めに切断されて面取りがなされている。
なお、第1の切れ目22〜24と第2の切れ目25〜27は、左右対象となって、実質的に同一形状である。
これにより、桁材10の組み立てに際しては、各中板部20、21に形成された第1の切れ目22〜24と第2の切れ目25〜27が組合わさった切れ目が形成される。
底板部15の前側には、第7の折り目線C7を介して、前側の蓋板部28が連結され、底板部15の後ろ側には、第8の折り目線C8を介して、後ろ側の蓋板部29が連結されている。この前後の蓋板部28、29の前後方向の長さは、底板部15と各天井板部18、19間の内側高さに等しい(即ち、「桁材10の高さ」と「段ボール紙12の厚み」×2の差に相当)。また、各蓋板部28、29の左右方向の幅は、対向する左右の側板部16、17間の内幅に等しい(即ち、「底板部15の幅」と「段ボール紙12の厚み」×2の差に相当)。
この各蓋板部28、29は、桁材10の組み立てに際しては、底板部15、左右の側板部16、17、及び左右の天井板部18、19によって形成される断面矩形状の角筒30の前後両側の開口部31、32に被さる。
前側の蓋板部28の左右両側には、第9、第10の折り目線C9、C10を介して、第1、第2の補強板部33、34が連接され、後ろ側の蓋板部29の左右両側には、第11、第12の折り目線C11、C12を介して、第3、第4の補強板部35、36が連接されている。この第1〜第4の補強板部33〜36の前後方向の長さは、底板部15と各天井板部18、19の内側高さに等しい(即ち、「桁材10の高さ」と「段ボール紙12の厚み」×2の差に相当)。また、第1〜第4の補強板部33〜36の先側角部は、斜めに切断されて面取りがなされている。
これにより、第1〜第4の補強板部33〜36は、桁材10の組み立てに際しては、角筒30の前後の開口部31、32に嵌入して、左右の側板部16、17の前側及び後ろ側を補強できる。
前側の蓋板部28の前側には、第13の折り目線C13を介して、第1の天井補強板部37の基側が連接され、後ろ側の蓋板部29の後ろ側には、第14の折り目線C14を介して、第2の天井補強板部38の基側が連接されている。
この第1、第2の天井補強板部37、38の先側であって左右方向中央部には、立設状態の左右の中板部20、21が同時に嵌入する第4、第5の切れ目39、40が設けられている。この第4の切れ目39の切り込み長さは、第1の天井補強板部37の前後方向の長さの半分であり、第5の切れ目40の切り込み長さは、第2の天井補強板部38の前後方向の長さの半分である。また、第4、第5の切れ目39、40の内幅は、重ね合わせた中板部20、21の厚み(即ち、段ボール紙12の厚みの2倍)に対応する。
そして、第4、第5の切れ目39、40の先側角部は、それぞれ斜めに切断されて面取りがなされている。
これにより、桁材10の組み立てに際し、前側の天井補強板部37の基側が、左右の中板部20、21の基側前方に設けられた第6、第7の切れ目41、42に嵌入し、後ろ側の天井補強板部38の基側が、左右の中板部20、21の基側後方に設けられた第6、第7の切れ目43、44に嵌入する。
なお、第6、第7の切れ目41〜44の先側角部は、それぞれ斜めに切断されて面取りがなされている。
また、各中板部20、21の基側前方に設けられた切れ目41、42、及び各中板部20、21の基側後方に設けられた切れ目43、44は、それぞれ左右対象となって実質的に同一形状である。
以上に示した底板部15、側板部16、17、天井板部18、19、中板部20、21、蓋板部28、29、補強板部33〜36、及び天井補強板部37、38は、一体となって一枚の段ボール紙11から切り抜かれている。なお、組み立てられた桁材10の上方からの荷重に対する抵抗力を増すためには、側板部16、17を構成する段ボール紙の波形形状が、桁材の幅方向に形成されるように板取りすることが好ましい。
これにより、段ボール紙11の前後方向の左右両側には、余白部45〜48が発生する。
そこで、この余白部45〜48から、角筒30の内部に配置される複数(本実施の形態では、8枚)の補強用角板49を板取りする。なお、各補強用角板49は、他の段ボール紙から切り抜いてもよい。
各補強用角板49は、実質的に同一形状であり、左右方向の幅が対向する側板部16、17間の内幅に等しく、高さが底板部15と各天井板部18、19間の内側高さに等しい(即ち、「桁材10の高さ」と「段ボール紙12の厚み」×2の差に相当)。なお、各補強用角板49の先側角部は斜めに切断されて面取りがなされている。
このため、補強用角板49は角筒30の内部に密着状態で配置される。
この補強用角板49の先側であって幅方向中央部には、中板部20、21に設けられた第1、第2の切れ目22、25、第1、第2の切れ目23、26、及び第1、第2の切れ目24、27で構成される各切れ目に同時に係合する第3の切れ目50が形成されている。
この第3の切れ目50の切り込み長さは、補強用角板49の先側半分(高さの半分)であり、内幅は、重ね合わせた中板部20、21の厚み(即ち、段ボール紙12の厚みの2倍)に対応する。また、第3の切れ目50の先側角部は、それぞれ斜めに切断されて面取りがなされている。
補強用角板49は、底板部15に対して垂直に立設され、天井板部18、19を支持するものである。このため、段ボール紙から補強用角板を板取りするに際しては、段ボール紙の波形形状が、桁材の幅方向に形成されるように板取りすることが好ましい。なお、補強用角板を複数枚積層して使用する場合は、波形形状が交差するように補強用角板を積層することで、補強用角板自体の曲がりの抑制と、桁巾方向の補強を合わせもつことができる。
本実施の形態では、複数枚の補強用角板49を積層して使用しており、中板部20、21の長手方向に渡って前側に3枚、中央部に2枚、後ろ側に3枚の補強用角板49を、それぞれ重ね合わせて配置しているが、各位置に配置する補強用角板の枚数はこれに限定されるものではない。
また、各補強用角板の配置位置も、桁材の必要な強度に応じて、更に多くすることも、少なくすることも可能である。
このように、補強用角板49を積層して配置しているため、第1、第2の切れ目22、25、第1、第2の切れ目23、26、及び第1、第2の切れ目24、27の内幅は、補強用角板49の積層枚数に応じてそれぞれ設定される。
続いて、本考案の一実施の形態に係る桁材10の組み立て方法について説明する。
まず、図2に示すように、従来公知の抜き型を用いて、原料紙となる1枚の段ボール紙11から、桁材10の展開形状となる段ボール紙12を打ち抜き加工する。このとき、段ボール紙11の前後方向の左右両側に形成される余白部45〜48から、複数の補強用角板49も打ち抜き加工する。
そして、例えば、打ち抜き加工することにより、段ボール紙12に、切れ目22〜27、39〜44、50及び折り目線C1〜C14を形成する。
なお、形状の加工と折り目の形成は、それぞれ上記した方法に限定されるものではなく、従来使用されている任意の方法を適用してもよい。
次に、図1(A)に示すように、複数の補強用角板49を、3枚、2枚、及び3枚にそれぞれ積層し、この補強用角板49の第3の切れ目50を、右側の中板部21の各第2の切れ目25〜27に嵌め込む。このとき、第3の切れ目50の面取りした部分のうち、その面取りした領域が広い方を、後から嵌め込む左側の中板部20側に配置する。これにより、左側の中板部20の嵌め込みを、第3の切れ目50の形状を損なうことなく、スムーズにできる。
続いて、第2の折り目線C2、第4の折り目線C4、及び第6の折り目線C6を順次折り曲げながら、積層した補強用角板49の底部を底板部15の上面に当接させ、底板部15に対して補強用角板49を垂直に立設する。このとき、右側の中板部21の先端も底板部15の上面に当接し、しかも底板部15に対して垂直に立設される。
そして、第1の折り目線C1、第3の折り目線C3、及び第5の折り目線C5を順次折り曲げながら、左側の中板部20の各第1の切れ目22〜24を、補強用角板49の第3の切れ目50にそれぞれ嵌め込む。
これにより、第1、第2の切れ目22、25、第1、第2の切れ目23、26、及び第1、第2の切れ目24、27が、それぞれ補強用角板49の第3の切れ目50に同時に係合することになり、補強用角板49が形成される角筒30の内部に密着状態で配置される。
従って、組み立てられる桁材10の上方及び側方から荷重が加わっても、桁材10が潰れることを抑制、更には防止できる。
次に、底板部15の前側に設けられた第1、第2の補強板部33、34、及び第1の天井補強板部37を、第9の折り目線C9、第10の折り目線C10、第13の折り目線C13を折り、角筒30内に嵌め込む。また、底板部15の後ろ側に設けられた第3、第4の補強板部35、36、及び第2の天井補強板部38を、第11の折り目線C11、第12の折り目線C12、第14の折り目線C14を折り、角筒30内に嵌め込む。
このとき、第1の天井補強板部37の基側が、当接した左右の中板部20、21の第6、第7の切れ目41、42に同時に嵌入され、また第2の天井補強板部38の基側が、当接した左右の中板部20、21の第6、第7の切れ目43、44に同時に嵌入される。
これにより、第1、第2の天井補強板部37、38の基側先端が、中板部20、21の第6、第7の切れ目41〜44の最奥部に当接すると共に、中板部20、21の前後方向の両端が前後の蓋板部28、29の内面に当接する。このため、各蓋板部28、29が角筒30内部に入り込み過ぎることなく、底板部15に対して垂直に立設でき、角筒30の開口部31、32に被さる。
以上の方法により、図1(B)に示すように、接着作業が不要で組み立てが簡単であり、従来よりも耐圧強度と防湿性を向上できる桁材10を製造できる。
このようにして製造した桁材10は、図3(A)に示すように、スキッド13の桁材として使用できる。このスキッド13は、間隔を有して平行に配置された複数(本実施の形態では、3個)の桁材10の上面に、段ボール紙製の天板51を接着剤により貼り付けたものである。なお、貼り付けは、桁材の天井板部18、19が、天板51と接触するようにする。
また、桁材10は、図3(B)に示すように、パレット14の桁材としても使用できる。このパレット14は、上下に対向配置された段ボール紙製の天板52と底板53の間に、間隔を有して平行に複数(本実施の形態では、3個)の桁材10を配置したものである。なお、桁材10の天井板部18、19の上面は天板52に、底板部15の底面は底板53に、それぞれ接着剤により貼り付ける。
なお、桁材10は、図4(A)に示すように、間隔を有して平行に配置された複数(本実施の形態では、4個)の桁材10の上面に、荷物の梱包ケース54を載置することもできる。このとき、桁材10の上面と梱包ケース54とは、接着剤により貼り付けられる。
また、図4(B)に示すように、梱包ケース54の代わりに蓋付の梱包ケース55を使用することもできる。
なお、図4(A)、(B)に示す番号56は、梱包ケース54、55を梱包するためのバンド材(例えば、ポリプロピレン製)である。
以上、本考案を、実施の形態を参照して説明してきたが、本考案は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組合せて本考案の桁材及びこれを用いたスキッド並びにパレットを構成する場合も本考案の権利範囲に含まれる。
(A)は本考案の一実施の形態に係る桁材の組み立て過程を示す斜視図、(B)は同桁材の組み立て完了を示す斜視図である。 同桁材の展開図である。 (A)は同桁材を使用したスキッドの斜視図、(B)は同桁材を使用したパレットの斜視図である。 (A)、(B)はそれぞれ同桁材の他の使用方法を示す斜視図である。
符号の説明
10:桁材、11、12:段ボール紙、13:スキッド、14:パレット、15:底板部、16、17:側板部、18、19:天井板部、20、21:中板部、22〜27:切れ目、28、29:蓋板部、30:角筒、31、32:開口部、33〜36:補強板部、37、38:天井補強板部、39〜44:切れ目、45〜48:余白部、49:補強用角板、50:切れ目、51、52:天板、53:底板、54、55:梱包ケース、56:バンド材

Claims (8)

  1. 段ボール紙を折り曲げて形成し、スキッドの底部、パレットの中間部、又は梱包ケースの底部に配置される桁材であって、
    長尺矩形状の底板部と、
    前記底板部の左右両側に、それぞれ第1、第2の折り目線を介して連接され、該底板部の左右両側に直角状態で立設される左右の側板部と、
    前記左右の側板部のそれぞれ上端に、第3、第4の折り目線を介してその基部が連結され、その幅が前記底板部の半分である左右の天井板部と、
    前記左右の天井板部の先側に、第5、第6の折り目線を介してそれぞれ基部が連結され、その高さが前記底板部と前記左右の天井板部の内側高さに等しく、長手方向途中の同一位置の先側には、それぞれ一定の幅を有する複数の第1、第2の切れ目を有して垂直に立設される左右の中板部と、
    前記底板部の前後に、それぞれ第7、第8の折り目線を介して連結され、該底板部、前記左右の側板部、及び前記左右の天井板部によって形成される角筒の前後両側の開口部に被さる前後の蓋板部と、
    前記前後の蓋板部の左右両側に、それぞれ第9〜第12の折り目線を介して連接され、前記角筒に嵌入して、前記左右の側板部の前側及び後ろ側を補強する第1〜第4の補強板部と、
    前記角筒の内部に密着状態で配置され、前記第1、第2の切れ目に同時に係合する第3の切れ目を先側中央に有する複数の補強用角板とを有し、
    しかも、前記前後の蓋板部のそれぞれ前側及び後ろ側に第13、第14の折り目線を介してその基側が連接され、中央には、立設状態の前記左右の中板部が同時に嵌入する第4、第5の切れ目を有する第1、第2の天井補強板部が設けられていることを特徴とする桁材。
  2. 請求項1記載の桁材において、前記第1、第2の天井補強板部の第4、第5の切れ目は、該天井補強板部の先側半分に設けられ、前記左右の天井板部にそれぞれ連結する前記左右の中板部の基側の前後には、前記天井補強板部の基側が嵌入する第6、第7の切れ目が設けられていることを特徴とする桁材。
  3. 請求項1記載の桁材において、前記第1〜第5の切れ目の先側角部は、斜めに切断されて面取りがなされていると共に、前記補強用角板の先側角部も斜めに切断されて面取りがなされていることを特徴とする桁材。
  4. 請求項1記載の桁材において、前記第1〜第4の補強板部の先側角部は、斜めに切断されて面取りがなされていることを特徴とする桁材。
  5. 請求項1記載の桁材において、前記第1〜第5の切れ目は、それぞれ前記左右の中板部、前記補強用角板、及び前記第1、第2の天井補強板部の先側半分に設けることを特徴とする桁材。
  6. 請求項1記載の桁材において、該桁材は一枚の前記段ボール紙から形成され、前記補強用角板は、該段ボール紙の前後方向の左右両側の余白部から板取りされていることを特徴とする桁材。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の桁材を用いたことを特徴とするスキッド。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の桁材を用いたことを特徴とするパレット。
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