JP2009249022A - パレット及びパレット用桁部芯材並びにその組立方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】組み立て易く、パレットの積載質量に最適な強度に設定できるパレット及びパレット用桁部芯材並びにその組立方法を提供することを課題とする。
【解決手段】パレット1は、荷物が載置されるデッキボード2と、このデッキボード2の下面2aに、フォークリフトFのフォークFaを挿入する差し込み空間1aを形成するために所定間隔で配置される折り畳み可能な桁部芯材3と、を備えている。桁部芯材3は、1枚の板状部材を折り曲げて角筒3aを形成し、少なくとも一端部に、前記角筒3a内の略対角線上に折り曲げられたトラス状折曲片3h,3iを有している。桁部芯材3は、板状部材を折り曲げて形成された角筒3a内に、この角筒3aの対角線上に配置されるようにトラス状折曲片3hが折り込まれて構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、フォークリフトで荷物を運ぶ際に使用されるパレット及びパレット用桁部芯材並びにその組立方法に関する。
従来、フォークリフトで荷物を運ぶ際に使用されるパレットは、繰り返して使用できて、積載する荷物の荷重に耐える強度が必要で、木製や樹脂製のものが一般に多く使用されている。パレットは、輸送の際に、荷物の下に敷設した状態で、荷物と共にトラック等によって運ばれる。しかしながら、木製及び樹脂製のパレットは、パレット本体の質量が重く持ち運びに不便で、コストが高く、再資源としてのリサイクル性等に問題点があった。
このような問題点を解消するパレットとしては、段ボールパレットが知られている(特許文献1参照)。段ボールパレットは、木製及び樹脂製のパレットと比較して、軽量で持ち運び、及びリサイクル性に優れ、特に、ワンウェイに使用する場合に利用されている。
特許文献1の段ボールパレットは、1枚の段ボール紙から折り畳んで連続形成される2つの角筒を結合片で結合して形成された桁材(足柱)が、段ボール紙製のデッキボード(載せ板)の下に所定間隔に設けられて、フォークの差し込み空間を形成している。
段ボール紙製の桁材は、底板の左右に側板、天板、背中合わせ側板、重ね合わせ底板の順に折込線に沿って折曲して連設され、底板の左右の側板に切抜形成された折込可能な結合片を、背中合わせの側板に穿設された窓孔から隣合わせの角筒孔内に折り込んで差し込み結合してなる。その桁材は、ボンドと針金とでデッキボードの下面に固定される。
一般に段ボール紙製の桁材は、木製及び樹脂製の桁部材と比較して、強度及び耐久性に欠けるため、比較的重い荷物を積載しても荷物の重さに耐えられるように、側面視して四角形の角筒に形成すると共に、その角筒の開口端に両袖片を差し込んだり、角筒内に別部材の山形片やU字形片を差し込んだりして強度を向上させている。
実開平6−76053号公報(図1、図2、図8、及び図9)
しかしながら、特許文献1に記載された段ボールパレットは、角筒に両袖片を差し込んだり、角筒内に別部材の山形片やU字形片を差し込んだりして強度を向上させているが、積載する荷物の荷重に対して、適正な耐荷重に調整できないという問題点があった。つまり、従来の段ボールパレットは、製造業者が組み立てて完成品にした状態でトラックに積載してパレットを使用する輸送元に納入されるので、荷物の荷重に合わせて強度を強くしたり、弱くしたりして調整することができなかった。
従来の段ボールパレットは、段ボール紙を折曲加工して完成品に形成されるが、その完成品を折り畳んで薄型化または小型化することが不可能なため、製造業者から輸送元への納入時及び返送時に、嵩張ってトラックで大量に搬送できないという問題点があった。この段ボールパレットと同じように、木製及び樹脂製のパレットも、輸送元へパレットを納入する場合や、使用前のものを保管する場合や、荷物を輸送し終わったものを保管する場合や、輸送元に返送する場合、折り畳んで薄型化または小型化することが不可能で、広い占有スペースが必要であるという問題点があった。
また、特許文献1の段ボールパレットは、角筒に両袖片を差し込んで組み立てる際に、段ボール紙を両側からそれぞれ折り曲げて2つの角筒を形成した後に、角筒内に4つの結合片を折り曲げて差し込み、長い角筒の両側開口部にも各両袖片を差し込まなければならない。このため、形状及び組付作業が複雑で、作業性が悪いという問題点があった。
前記段ボールパレットは、角筒内に別部材の山形片やU字形片を差し込んで強度を向上させたものを製造する場合、山形片及びU字形片を、角筒を形成する段ボール紙とは別に用意して種類の相違するパレットを製造しなければならないため、段ボールパレットの種類が増加して部品点数、及び組付工数が増加し、高価になるという問題点があった。
段ボールパレットの組立時には、一端側を丸めるように折曲して一方の角筒を折曲形成した状態を片方の手で保ちながら、他端側を丸めるように折曲して他方側の角筒を折曲形成し、この2つの角筒の状態を手で保持しながら、両袖片や山形片やU字形片を差し込まなければならないので、組み立て難く、組み立てに手間がかかるという問題点があった。
そこで、本発明は、前記問題点を解消すべく発明されたものであり、組み立て易く、パレットの積載質量に最適な強度に設定できるパレット及びパレット用桁部芯材並びにその組立方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、荷物が載置されるデッキボードと、このデッキボードの下面に、フォークリフトのフォークを挿入する差し込み空間を形成するために所定間隔で配置される桁部芯材と、を備えたパレットであって、前記桁部芯材は、板状部材を折り曲げて形成された角筒内に、この角筒の対角線上に前記板状部材が折り込まれて配置されたトラス状折曲片を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、パレットは、桁部芯材が板状部材を折り曲げて角筒に形成されるので、例えば、1枚の段ボール紙等を折曲形成することが製造できるため、部品点数及び組付工数が少なく、軽量で運搬性に優れ、かつ、組み立て易く組付性にも優れ、安価なパレットを提供できる。その結果、製造業者から板状に薄くした状態でトラックに大量に積載して輸送元に納入した後に、使用時にその場で組み立てることができる。このため、パレットは、組立時に、荷物の荷重に適合した強度を備えた板状部材からなる桁部芯材を使用すれば、荷物の積載質量に最適な強度に設定することができる。
さらに、桁部芯材は、角筒内の略対角線上に配置されたトラス状折曲片で三角形の閉断面を有するトラス状の補強構造を形成して上下方向の荷重を支持できるため、上下方向の圧縮強度が向上される。その結果、桁部芯材は、1枚板の構造体としては耐荷重性及び強度が向上されて、パレットに積載する荷物の最大積載質量を向上させることができる。
本発明の請求項1に係るパレットによれば、組み立て易く、最大積載質量を積載荷重に最適な強度に設定できると共に、パレット保管時の省スペース化と、パレット本体の納入・返却時の輸送コストを安価に設定できる。
本発明の請求項2に係るパレットによれば、パレットは、桁部芯材が板状部材の一方の半分を折曲形成した第1の桁部芯材と、他方の半分を折曲形成した第2の桁部芯材と、が隣設されるので、例えば、1枚の段ボール紙等を折曲形成することができるため、部品点数及び組付工数が少なく、かつ、組み立て易く、安価なパレットを提供できる。第1及び第2の桁部芯材は、各角筒の対角線上に折り込まれて配置されたトラス状折曲片によって三角形の閉断面を有するトラス構造を形成して上下方向の荷重を支えることができる。第1の桁部芯材と第2の桁部芯材とは、隣設されているので、デッキボードに積載された荷物の荷重が第1及び第2の桁部芯材の各トラス状折曲片にかかると、2つのトラス状折曲片が互いに押し合ってその荷重を打ち消し合うため、桁部芯材の上下方向の圧縮強度が向上される。その結果、桁部芯材は、耐荷重性及び強度を向上されて、パレットに積載する荷物の最大積載質量を上げることができる。
本発明の請求項3に係るパレットによれば、桁部芯材は、例えば、1枚の板状部材を角筒状に折り曲げた際に、雄型係止部に雌型係合部を係合させて、角筒状に折曲した状態を維持することができる。その結果、桁部芯材の組立時には、角筒状に折曲した桁部芯材をデッキボードに固定する際に、手で板状部材を角筒状に保持せずに、パレットを1人で容易に組み立てができ、組立作業を簡素化することができる。
本発明の請求項4に係るパレットによれば、桁部芯材は、雄型1次係止部と雌型1次係合部とを有することによって、板状部材の一方の半分を折曲して一方の角筒を形成したときの状態を手で保持しなくてもその状態に保つことができるので、桁部芯材を容易に組み立てることが可能な組立性のよいパレットを提供できる。
本発明の請求項5に係るパレットによれば、パレットは、デッキボードの下面に、折り畳み可能な桁部筒材を固定して、その桁部筒材に、筒状に折曲した桁部芯材が挿入されるので、折曲した桁部芯材の戻ろうとする復元力で桁部芯材が桁部筒材の内面に圧接して固定できる。このため、接着剤や粘着テープやホチキス等の固定部材が不要となり、部品点数及び組立作業工数が削減されて、コストダウンを図ることができる。桁部筒材に挿入して使用する桁部芯材は、角状に折曲形成した状態を、粘着テープ等の固定部材で固定させる必要がないので、適宜に解体・組立して、何度でも繰り返して使用できる。
本発明の請求項6に係るパレット用桁部材によれば、パレット用桁部芯材が1枚の板状部材を折曲して角筒に形成されることで、例えば、1枚の段ボール紙等を折曲形成できるため、部品点数及び組付工数が少なく、組み立て易い。パレット用桁部芯材は、角筒内の略対角線上に折曲したトラス状折曲片を有するので、三角形の閉断面を有する補強構造を形成して、上下方向の圧縮強度が向上される。その結果、パレット用桁部芯材は、耐荷重性及び強度が向上されて、荷物を積載するパレットの桁部材として最適なものにできる。
本発明の請求項7に係るパレット用桁部材の組立方法によれば、桁部芯材の組立時には、1枚の板状部材の一方の半分を折曲して一方の角筒の形成時の状態を雄型1次係止部及び雌型1次係合部を相互に係合させて保持できる。さらに、板状部材の他方の半分を折曲して他方の角筒の形成時の状態を雄型2次係止部及び雌型2次係合部を相互に係合させて保てるため、2つの角筒を折曲形成した際に、板状部材を角筒状に折曲した状態を手で保つことを解消できる。このため、板状部材を筒状に組み立てたときには、板状部材を角筒状に折曲した状態を手で保持することが不要になるため、組立作業を簡素化できる。
[第1実施形態]
次に、図1〜図4を参照して、本発明の第1実施形態に係るパレット及びパレット用桁部芯材並びにその組立方法を説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るパレット及びパレット用桁部芯材並びにその組立方法を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は(a)のA部拡大図である。
図1(a)、(b)に示すように、パレット1は、フォークリフトFで荷物を運ぶ際に、荷物の積載時に使用される略スノコ状の台からなる片面使用の2方差し形式の折り畳み式パレットである。パレット1は、段ボール紙4や合成樹脂やソリッドファイバーボードやそれらを組み合わせたもの等の折り畳み可能な板状部材によって形成されている。第1実施形態のパレット1は、日本工業規格のJIS Z 0608で定めているS2形式の紙製平パレットのように、前後方向の2方向からフォークリフトFのフォークFaが差し込める2方差しに形成されている。パレット1は、荷物が載置されるデッキボード2と、デッキボード2の下面2aに、フォークFaを挿入する差し込み空間1aを形成するために所定間隔で配置される折り畳み可能な複数の桁部芯材3と、から構成されている。パレット1は、折り畳み可能な板状部材によって形成されていればよく、特に材料については限定されない。以下、段ボール紙4製のパレット1の場合を例に挙げて説明する。
デッキボード2は、荷物が積載される矩形の板状部材であり、例えば、800〜1400mm×800〜1400mm程度の大きさの段ボール紙4によって形成されている。デッキボード2の積載面は、荷物が移動しないように粗く形成されていることが好ましい。
図1(b)に示す段ボール紙4は、段ボール目4fが桁部芯材3の長手方向(フォークFaが挿入される矢印X方向)に対して直交する方向に向けて形成されて、曲げに対する強度が向上されている。デッキボード2に使用される段ボール紙4は、例えば、所謂ダブルと言われている2層構造のものであり、圧縮、引張及びせん断力に対して強度及び耐荷重性を備えている。段ボール紙4は、表面に配置された外側ライナ4a,4bと、外側ライナ4a,4b間の中に配置された中芯4cと、外側ライナ4a,4bと中芯4cとの間に貼着される波型芯材4d,4eとから構成されている。
なお、デッキボード2に使用される段ボール紙4は、中芯が2段の所謂AAフルート(ダブル)、及びABフルート、さらに、強度が向上されているAAAフルート(トリプル)や、中芯が三角形を連続形成したものでもよい。また、段ボール紙4は、樹脂製段ボールでもよく、中芯は、四角形の空洞から形成されたものでもよい。
図4は、本発明の第1実施形態に係るパレット及びパレット用桁部芯材並びにその組立方法を示す図であり、桁部芯材をデッキボードに取付時の状態を示す要部斜視図である。
図1(a)に示すように、桁部芯材3は、デッキボード2の下面2aに、フォークリフトFのフォークFaを挿入する差し込み空間1aを形成するための脚部構成部材である。桁部芯材3は、正面視してデッキボード2の下面2aの両端部及び中央部に等間隔で3本配設されている。桁部芯材3は、1枚の段ボール紙41(板状部材)を折曲して一対の角筒3a,3aを隣接した状態に連続形成される。つまり、桁部芯材3は、段ボール紙41の一方の半分を折曲形成した第1の桁部芯材3Aと、段ボール紙41の他方の半分を折曲形成した第2の桁部芯材3Bとで、長手方向に平行に隣設される。その桁部芯材3は、フォークFaが挿入される矢印X方向に延設されて、例えば、両面テープ等の固定部材T(図4参照)で筒状を保持された状態でデッキボード2の下面2aに固着される。
桁部芯材3は、両端部に、各角筒3a,3a内の略対角線上に折曲した補強用のトラス状折曲片3h,3iを有する。言い換えると、第1の桁部芯材3Aと第2の桁部芯材3Bとでなる桁部芯材3は、各段ボール紙41の半分を折り曲げて形成された各角筒3a,3aの対角線上に段ボール紙41が折り込まれて配置されたトラス状折曲片3h,3iを備えている。なお、桁部芯材3は、例えば、シングルの段ボール紙41で形成されている。
図2は、本発明の第1実施形態に係るパレット及びパレット用桁部芯材並びにその組立方法を示す図であり、桁部芯材の展開図である。
桁部芯材3は、1枚の段ボール紙41を裁断機で、図2に示す展開図の形状に裁断され、折曲線3bと、ミシン目3cと、雄型1次係止部3dと、雄型2次係止部3eと、雌型1次係合部3fと、雌型2次係合部3gと、が形成されている。
図1に示すように、角筒3a,3aは、一対の第1の桁部芯材3Aと第2の桁部芯材3Bとにそれぞれ相当するものであり、桁材を横に連設した状態に形成されている。角筒3a,3a(第1の桁部芯材3A及び第2の桁部芯材3B)は、それぞれ正面視して両端が開口された正方形の角管形状に形成されて、トラス状折曲片3h,3iで補強されている。角筒3a,3aは、例えば、高さがフォークFaの最も低い位置からの爪の高さ以上に形成されて、フォークFaを挿入する差し込み空間1aが形成されている。
トラス状折曲片3h,3iは、パレット1に積載した荷物の荷重で桁部芯材3が座屈するのを防止する補強部材であり、角筒3a,3aにおいて、桁部芯材3の中央下端部から角筒3a,3aの略対角線に沿って左右上端部に向けて斜めに拡開して折曲形成される。
折曲線3bは、2つの角筒3a,3a及びトラス状折曲片3h,3iを所定形状に折曲し易くするためのものであり、段ボール目4fに沿って波型芯材を押し潰して形成されている。折曲線3bは、2つの角筒3a,3aを折曲形成する際に折曲される角筒3a,3aの各辺と、トラス状折曲片3h,3iを折曲形成する辺と、に設けられた合計8本からなる。ミシン目3cは、折曲線3b上に略点線状に形成された内抜き孔(図2の太実線で示す部分)からなる。
図3は、本発明の第1実施形態に係るパレット及びパレット用桁部芯材並びにその組立方法を示す図であり、桁部芯材を半分組み立てたときの状態を示す斜視図である。
図3に示すように、雄型1次係止部3dは、桁部芯材3を形成する段ボール紙(板状部材)41の一端部41a側の半分を折り曲げて一方の角筒3aを形成したときの状態を、雌型1次係合部3fに相互に係合することで保持する1つの係止片からなる。雄型1次係止部3dは、例えば、段ボール紙41の中央部に略C字状(略台形状)形成されて、指で表面を押し込むことで、基端部が折曲して起こすことができるように形成されている。
雄型1次係止部3dは、図2〜図4に略C字状のものを例に挙げたが、雌型1次係合部3fの形状に合わせて形成し、雌型1次係合部3fに相互に係合して引っ掛かればよく、形状及び数は特に限定されない。雄型1次係止部3dは、中央部に配置することが好ましいが、雌型1次係合部3fと共に段ボール目4fの矢印X方向にずらして設けてもよい。
図3に示すように、雌型1次係合部3fは、段ボール紙41の一端部41a側の半分を折り曲げて一方の角筒3aを折曲形成した際に、その筒状の状態を、雄型1次係止部3dと相互に係合させることで保持する1つの内抜き孔からなる。雌型1次係合部3fは、例えば、段ボール紙41の一端部41a側の半分を折曲して角筒3aを形成したときに、雄型1次係止部3dと係合する位置、つまり、図2に示すように、一番一端部41a寄りの折曲線3b1上の中央部に配置されている。雌型1次係合部3fは、例えば、雄型1次係止部3dに対して線対称な略ロ字状(略台形状)に打抜形成されている。
雄型2次係止部3e,3eは、桁部芯材3を形成する段ボール紙(板状部材)41を折り曲げて2つの角筒3a,3aを折曲形状時に、その角筒3a,3aの筒状の状態を保持する一対の係止片からなる。雄型2次係止部3e,3eは、例えば、段ボール紙41の他端部41b側から2番目の折曲線3b2上に、前記雄型1次係止部3dと同様に、略C字状(略台形状)形成されて、指でその表面を押し込むことにより基端部が折れ曲がって起こすことができるように形成されている。
雄型2次係止部3eは、図2〜図4に略C字状に形成した一対のものを例に挙げたが、雌型2次係合部3gの形状に合わせて形成し、雌型2次係合部3gと相互に係合して引っ掛かればよく、形状及び数は特に限定されない。雄型2次係止部3eは、一対に形成して雄型1次係止部3dの前後に配置することが好ましいが、雌型2次係合部3gと共に折曲線3bの矢印X方向にずらして形成してもよい。雄型2次係止部3e及び雌型2次係合部3gは、折曲線3b2,3b3上の中央部に設置して、雄型1次係止部3d及び雌型1次係合部3fを折曲線3bの中央部から矢印X方向の端部側へずらして設置してもよい。
雌型2次係合部3g,3gは、段ボール紙41の両端部側(一端部41a側及び他端部41b側)の半分を筒状に折曲して一対の角筒3a,3aを連設状態に折曲形成時に、雄型2次係止部3e,3eと相互に係合させることで筒状の状態を保持する2つの打ち抜き孔からなる。雌型2次係合部3g,3gは、段ボール紙41の両端側(左右半分)の角筒3a,3aを折曲形成時に、雄型2次係止部3e,3eと係合する位置、つまり、図2に示すように、一端部41a側から2番目の折曲線3b3上に設置される。雌型2次係合部3g,3gは、雄型2次係止部3eと同じ略ロ字状(略台形状)に打抜形成されている。
次に、図1〜図4を参照して本発明の第1実施形態の作用を組立手順と共に説明する。
まず、裁断機(図示せず)で、図4に示すように、段ボール紙4を所定寸法の四角形の平板状に裁断してデッキボード2を製造する。次に、裁断機で段ボール紙41を図2に示す形状に裁断して3つの桁部芯材3を製造する。この場合、デッキボード2及び桁部芯材3は、パレット1を使用する輸送元で種々の重さの荷物をパレット1に積載して使用する場合は、荷物の荷重に対応させた強度を有する段ボール紙4,41を用意する。
このようにして形成された1枚のデッキボード2と3枚の桁部芯材3を1セットとして、製造業者からトラックに大量に積載して、薄い板状の完成品前のパレット1を輸送元へ納入する。納入時、パレット1は、デッキボード2と桁部芯材3とが薄い板状になった別部材となっているので、桁部芯材3が嵩張らず、デッキボード2から食み出ないように重ねることができるため、デッキボード2の表面積内のスペースに多数積載してトラックで輸送でき、省スペース化と輸送コストの削減を図ることができる。
パレット1を使用する輸送元は、所定のデッキボード2の表面積と同じスペースに嵩張ることなく、デッキボード2と桁部芯材3を積み重ねて倉庫等に保管できると共に、パレット1を使用時に組み立てればよいので、保管スペースを大幅に削減することができる。
パレット1は、組立時に、デッキボード2に積載する荷物の荷重に適合した強度を備えた段ボール紙41の桁部芯材3を使用すれば、荷物の積載質量に最適な強度に変更することができる。例えば、軽い荷物をパレット1に積載する場合は、Aフルートの段ボール紙41を使用し、荷物が重い場合には、AAフルートや、ABフルートや、AAAフルートの各段ボール紙を使用して、段ボール紙41の強度を適宜に変更して組み立てる。
裁断機(図示せず)によって図2に示す形状に裁断された桁部芯材3用の段ボール紙41には、雌型1次係合部3f、及び雌型2次係合部3g,3gに切除片が残留している。その切除片を指で押して取り除くと、雌型1次係合部3f、及び雌型2次係合部3g,3gは、略ロ字形状の貫通孔となる。
次に、図2に示す段ボール紙41の中央部にある雄型1次係止部3dを上側に向けて起こすようにしてL字状に折り曲げる(図3参照)。この状態で、段ボール紙41の雌型1次係合部3fが形成されている一端部41aのトラス状折曲片3h側から順に4本の折曲線3bを、この折曲線3bに沿って丸めるように折曲して、図3に示すように、4本の折曲線3bが側面視して四角形の角筒3aの各辺を形成するように折り曲げる。すると、段ボール紙41の一端部41a側の半分によって、一方の角筒3aが形成される。雄型1次係止部3dを雌型1次係合部3f内に折り込むと、段ボール紙41から手を離したとしても、図3に示す角筒3aの形状の状態を雄型1次係止部3dが雌型1次係合部3fに係合した状態が維持されるので、作業者は、容易に角筒3aを完成させることができる。
次に、一端部41a側の半分に角筒3aを形成した要領で、段ボール紙41の他端部41b側の半分にもう1つの角筒3aを図4に示すように連設させる。この場合、まず、図3に示す段ボール紙41の他端部41bにある雄型2次係止部3e,3eを上側に向けて起こしL字状に折り曲げる(図4参照)。次に、図2に示す段ボール紙41の雄型2次係止部3e,3eが形成された他端部41bのトラス状折曲片3i側から順に4本の折曲線3bを折曲線3bに沿って丸めるように折曲し、図4に示すように、4本の折曲線3bが側面視して四角形の角筒3aの各辺を形成するように折り曲げる。すると、段ボール紙41の他端部41b側の半分により、一方の角筒3aに他方の角筒3aが連続形成される。
雄型2次係止部3e,3eを雌型2次係合部3g,3g内に係合させるように折り込むと、段ボール紙41から手を離したとしても、図4に示す一対の角筒3a,3aの形状の状態を雄型2次係止部3e,3eが雌型2次係合部3g,3gに係合した状態が維持される。一対の角筒3a,3aの上面に固定部材Tの一例として両面テープを貼付すれば、段ボール紙41の復元力で型崩れすることを抑制できる。これにより、段ボール紙41から一対の角筒3a,3aを隣接して連設した桁部芯材3が完成される。このようにして、3本の桁部芯材3を作る。なお、固定部材Tは、角筒3a,3aをデッキボード2に固定できればよく、両面テープ以外のステープルや、樹脂製の止め具や、接着剤等でもよい。
次に、図4に示すように、3本の桁部芯材3を固定部材Tとしての両面テープでデッキボード2の下面2aの左右端部と中央部とに所定間隔で順次に固着させれば、図1(a)に示す軽量で持ち運びし易い段ボール紙製のパレット1が完成される。このようにパレット1は、部品点数が少なく軽量で、1人で容易に組み立てることできるので、製造業者から板状に薄くした状態でトラックに大量に積載して輸送元に納入した後に、輸送元で使用するときにその場で容易に組み立てることが可能となる。
このようにして完成されたパレット1は、各桁部芯材3に角筒3a,3b内に上方向に拡開するように斜めに、略対角線にトラス状折曲片3h,3iが設置されて、角筒3a,3a内のトラス状折曲片3h,3iによって三角形の閉断面を有するトラス状の補強構造が形成されて上下方向の荷重に対する強度を有する。桁部芯材3は、2つの角筒3a,3a内のトラス状折曲片3h,3iが隣設されて、デッキボード2に積載された荷物の荷重が桁部芯材3にかかると、2つのトラス状折曲片3h,3iが互いに押し合ってその荷重を打ち消し合うので、上下方向の圧縮強度が向上される。
その結果、パレット1は、1枚板の構造体としては耐荷重性、強度、及び荷物の最大積載質量が向上されて、段ボール製であっても、荷物の荷重に対する脚部圧縮強度及び落下強度を備えて実用上十分な強度があるので、荷物を積載しても押し潰れることがない。このため、パレット1は、何度も繰り返して使用できると共に、段ボール製であるので、片道配送して使用後に処分する場合、再資源として利用できリサイクル性にも優れている。
また、パレット1は、デッキボード2と桁部芯材3との接合部分である固定部材Tを剥離して両者を分離すれば、桁部芯材3を図2に示すような平らな状態に展開させて戻すことができるため、保管スペースを有効活用できる。パレット1は、解体させたデッキボード2と、平らに展開した桁部芯材3とを積み重ねて倉庫等に保管した場合、桁部芯材3を平板状に多数積載できるため、占有スペースが少なくて済む。その結果、トラック等の車両に積載して、使用後のパレット1の返送時には、狭い荷台に多量のパレット1を積載できると共に軽量であるため、パレット1自体の運搬性、回収性、及び保管性に優れている。また、トラックでのパレット1の納入時及び返送時には、所定のスペースに薄い板状に積み重ねて大量に積載して輸送できるため、輸送費を大幅に削減して安価にできる。
[第2実施形態]
次に、図5〜図8を参照して本発明の第2実施形態を説明する。
以下実施形態で、第1実施形態等で説明したものと重複するものは、同一符号を付してその説明を省略する。図5は、本発明の第2実施形態に係るパレットを示す斜視図である。図6は、本発明の第2実施形態に係るパレットの桁部芯材の展開図である。図7は、本発明の第2実施形態に係るパレット及びパレット用桁部芯材並びにその組立方法を示す図であり、桁部芯材を半分組み立てたときの状態を示す斜視図である。図8は、本発明の第2実施形態に係るパレット及びパレット用桁部芯材並びにその組立方法を示す図であり、桁部芯材をデッキボードに取付時の状態を示す要部斜視図である。
図5に示すパレット11は、片面使用の4方差し形式の折り畳み式パレットである。パレット11は、デッキボード2と、このデッキボード2の下面2aに固定される9個の桁部芯材31と、を備えて構成されている。
桁部芯材31は、デッキボード2の下面2aに、前後左右の4方向からフォークリフトFのフォークFaを挿入可能な差し込み空間1aを形成するために、所定間隔に配置された9個の脚部構成部材からなる。桁部芯材31は、各1枚の段ボール紙45(板状部材)を折曲して一対の角筒(第1の桁部芯材31A及び第2の桁部芯材3B)31a,31aを隣設して連設され、固定部材T(図8参照)で筒状に保持された状態でデッキボード2の下面2aに固着される。桁部芯材31は、両端部(一端部45a及び他端部45b(図6及び図7参照))に、各角筒31a,31a内の略対角線上に折曲されたトラス状折曲片31h,31iを有する。
桁部芯材31は、1枚の段ボール紙45を裁断機(図示せず)により、図6に示す展開図の形状に裁断され、折曲線31bと、ミシン目と、雄型1次係止部31dと、雄型2次係止部31eと、雌型1次係合部31fと、雌型2次係合部31gとが形成されてなる。
なお、桁部芯材31において、折曲線31b、ミシン目、雄型1次係止部31d、雄型2次係止部31e、雌型1次係合部31f、及び雌型2次係合部31gは、図2に示す第1実施形態のものを設置位置のみ相違させている。つまり、折曲線31bは、図6に示すように、第1実施形態の折曲線3bと同じ間隔及び本数の8本の線からなり、段ボール目41fに対して波型芯材(図示せず)を直交する方向に押し潰して形成されている。
図6に示すように、雄型1次係止部31dは、桁部芯材31を形成する段ボール紙45の中央の略上部に形成される。雌型1次係合部31fは、雄型1次係止部31dに対応させて、一番一端部45a寄りの折曲線31b上の略上側に配設される。雄型2次係止部31e及び雌型2次係合部31gは、桁部芯材31が第1実施形態の桁部芯材3(図1参照)と比較して5分に1程度に長手方向に短く形成されたことに伴って、1つに形成される。雄型2次係止部31eは、段ボール紙45の他端部45b側から2番目の折曲線31b上のやや下側の位置に形成され、雌型2次係合部31gは、雄型2次係止部31eに対応させて、一端部45a側から2番目の折曲線31b上のやや下側の位置に形成される。
次に、図5〜図8を参照して、本発明の第2実施形態の作用を組立順に説明する。
まず、裁断機(図示せず)で図6に示す形状に裁断された段ボール紙45の雌型1次係合部31f及び雌型2次係合部31gの切除片を除去し、略ロ字形状の貫通孔にする。次に、雄型1次係止部31dを起こしてL字状に折曲し、段ボール紙45を折曲線31bに沿って丸めるように折曲し、図7に示すように、側面視して四角形の角筒31aの各辺を折曲形成し、段ボール紙45の一端部45a側の半分に一方の角筒31aを形成する。
雄型1次係止部31dを雌型1次係合部31fに係合させて、さらに、段ボール紙45の他端部45b側の半分にも角筒31aを図8に示すように連設し、雄型2次係止部31eと雌型2次係合部31gを相互に係合させる。一対の角筒31a,31aの上面に固定部材Tを貼付し、その固定部材Tによって、桁部芯材3をデッキボード2の下面2aにそれぞれ固着すれば、図5に示す4方差しのパレット11が完成される。
パレット11は、前後左右に差し込み空間1aがあるので、4方向からフォークFaを差し込んでパレット11及び荷物を持ち上げることができるため、作業性が向上される。
[第3実施形態]
次に、図9(a)〜(c)を参照して本発明の第3実施形態を説明する。
図9は、本発明の第3実施形態に係るパレット及びパレット用桁部芯材並びにその組立方法を示す図であり、(a)は桁部芯材の展開図、(b)は桁部芯材を半分組み立てたときの状態を示す斜視図、(c)は桁部芯材の斜視図である。
第3実施形態のパレット12は、図9(a)〜(c)に示すように、桁部芯材32を正面視して1枚の段ボール紙46を11本の折曲線32bに沿って折曲しながらロール状に約3回に巻き付けて、1つの角筒32aを形成すると共に、角筒32a内の略対角線に、段ボール紙46の一端部46aのトラス状折曲片32hを折曲して、他端部46bを固定部材(例えば、粘着テープやホチキス等)Tで固定して形成したものである。
桁部芯材32は、段ボール目46fが、図9(a)に示すように、長手方向に対して直交する方向に形成されて、角筒32aの角片の厚みが約3倍になるため、デッキボード2に荷物積載時のパレット12の圧縮荷重に対する強度及び最大積載質量が向上される。
[第4実施形態]
次に、図10(a)〜(c)を参照して本発明の第4実施形態を説明する。
図10は、本発明の第4実施形態に係るパレット及びパレット用桁部芯材並びにその組立方法を示す図であり、(a)はデッキボードの斜視図、(b)はデッキボードの展開図、(c)はデッキボードの底面図である。
第4実施形態のパレット13は、図10(a)〜(c)に示すように、デッキボード21の外周に、荷物の落下防止用の周壁形状の所謂フラップ21bを形成したものである。
この場合、デッキボード21は、図1(c)に示すように、例えば、荷物を積載する載置面21cが所謂ダブルに形成され、載置面21cの外周に配置されるフラップ21bが所謂シングルに形成された段ボール紙47によって形成されている。
フラップ21bは、図1(b)に示す段ボール紙47の外周部に枠状に形成されたフラップ21bの4箇所に切込溝21dがそれぞれ形成されて、立設した周壁形状を保持する4つの重ね代21eが形成される。フラップ21bは、図1(a)に示すように、載置面21cに対して垂直に起こし周壁のように形成されて、不図示の薄膜状の樹脂製ラップ(または粘着テープやホチキス等)で抱持した状態が保持される。デッキボード21の周囲にフラップ21bを折曲形成したことで、デッキボード21の上の荷物の荷崩れや落下を防止できる。
[第5実施形態]
次に、図11及び図12(a)〜(e)を参照して本発明の第5実施形態を説明する。
図11は、本発明の第5実施形態に係るパレットの分解斜視図である。
第5実施形態のパレット14は、図11に示すデッキボード2の下面2aに、折り畳み可能な桁部筒材5を固定し、桁部筒材5に桁部芯材3を筒状に折曲した状態で挿入したものである。桁部筒材5は、開口端が正面視して矩形に形成され、全体が角筒状に形成される。桁部筒材5は、デッキボード2の中央部と左右両端部との3箇所に両面テープ等で固定される。桁部筒材5には、第1実施形態の桁部芯材3(図4参照)や、第3実施形態の段ボール紙46を3重に巻回して形成された桁部芯材32(図9参照)が挿入される。
このようにデッキボード2の下面2aに桁部筒材5を固定して、桁部筒材5内に桁部芯材3を挿入すれば、パレット14の桁部が補強され、桁部の強度及び最大積載質量を大幅に向上できる。パレット14は、デッキボード2、桁部芯材3及び桁部筒材5を段ボール紙で形成すれば、軽量化及びリサイクル化を図ることができる。前記3本の桁部筒材5の下面には、図11に仮想線で示すように、底板6を両面テープや接着剤等の固定部材Tで固着すれば、さらに、桁部筒材5の強度及び最大積載質量を向上させることができる。
次に、図12(a)〜(e)を参照してパレット14を折り畳む場合を説明する。
図12は、本発明の第5実施形態に係るパレットの畳み方を示す図であり、(a)は桁部筒材を傾倒するようにして折り畳んだ状態を示す概略側面図、(b)は各桁部筒材を同じ方向に折り畳んだ状態を示す概略側面図、(c)は桁部筒材を圧縮させるようにして折り畳んだ状態を示す概略側面図、(d)は底板を有する桁部筒材を傾倒するようにして折り畳んだ状態を示す概略側面図、(e)は底板を有する桁部筒材を圧縮するようにして折り畳んだ状態を示す概略側面図である。
パレット14(図11参照)は、倉庫等に保管する場合や、使用前及び使用後のパレット14をトラック等で輸送する場合、図12(a)〜(e)に示すように、桁部筒材5を折り畳むことで、多数のパレット14を積み重ねても、嵩張らないようにできる。
パレット14の畳み方を図12(a)〜(e)を参照して順次説明する。パレット14は、図12(a)に示すように、3つある中の2つの桁部筒材5a,5bを同じ方向に傾倒させて、他の1つの桁部筒材5cをそれとは逆の方向(パレット14の中心側方向)に折り畳むことで、3本の桁部筒材5a〜5cがデッキボード2から食み出ないにできる。
パレット14は、図12(b)に示すように、3つの桁部筒材5a〜5cを全部同じ方向に傾倒させて折り畳むことで、3本のうちの1つの桁部筒材5cの一部がデッキボード2から長さL食み出た状態になるが、嵩張らないように積み重ねることができる。パレット14は、図12(c)に示すように、各桁部筒材5を圧縮させて折り畳んでも、3つの各桁部筒材5がデッキボード2から食み出すことがない。
各桁部筒材5の下面に底板6を固定したパレット14Aの場合は、図12(d)に示すように、図12(b)に示すパレット14の折り畳み方と同じ折り畳み方をすれば、3本のうちの1つの桁部筒材5の一部がデッキボード2から長さL食み出るが、3つの桁部筒材5を一度に同方向に嵩張らないように傾倒させることができる。各桁部筒材5の下面に底板6を有するパレット14Aの場合は、図12(e)に示すように、前記図12(b)に示すパレット14の折り畳み方と同じ折り畳み方で折り畳むこともできる。
図12(a)〜(b)のようにデッキボード2に取り付けた桁部筒材5は、折り畳むことが可能なため折り畳むことで、パレット14,14Aの全体の厚みが薄くなり、嵩張らないように積み重ねることができる。図12(a)、(c)、(e)に示すように、桁部筒材5を折り畳めば、デッキボード2から食み出ないので、パレット14,14Aをデッキボード2の大きさに適合する一般の宅配用台車内に入れて運ぶことも可能となる。
このようにパレット14,14Aは、所定の大きさ(JISで決められた大きさ)のデッキボード2の範囲内に折り畳んで薄くできるので、多量のパレット14,14Aを積み重ねることによって、トラック等の限られたスペースに積めるパレット14,14Aの数量や、倉庫に保管できるパレット14,14Aの数量を大幅に増加させることができる。
桁部筒材5に挿入される桁部芯材3は、角筒3a,3aの形状に折曲形成した状態を、固定部材Tで保持したり、固定したりする必要がないので、適宜に解体したり、組み立てたりすることができ、何度でも繰り返して使用することができる。
なお、本発明は、前記第1〜第5実施の形態に限定されるものではなく、その技術思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。
図13は、本発明の実施形態に係るパレットの底板の変形例を示す斜視図である。例えば、第5実施形態で説明した底板6は、フォークFa(図1参照)が挿入される差し込み空間1a(図1及び図5参照)を形成する部位に、図13に示すように、切除孔6aを穿設してもよい。このようにすれば、底板6に切除孔6aを形成した分だけの材料(段ボール紙4)の重さを軽量にでき、ハンドリフトにも対応できる。
第1〜第5実施形態では、パレット1,11〜14,14Aを、段ボール紙41で各部材を形成することを説明したが、合成樹脂製の板状部材を使って形成してもよい。パレット1,11〜14,14Aは、段ボール紙41自体の構造を適宜に変えるで、強度や最大積載質量を自由に設定することが可能である。また、パレット1,11〜14,14Aは、ソリッドファイバーボードで形成してもよく、段ボール紙製の板状部材や合成樹脂製の板状部材やソリッドファイバーボード製の板状部材を適宜に組み合わせたものでもよい。
また、第1〜第3実施形態(図1〜図9)では、トラス状折曲片3h,3i,31h,31i,32hを角筒3a,31a,32aの対角線上に段ボール紙(板状部材)4,41の端部を折り込んで形成することを説明したが、トラス状になっていればよい。
例えば、トラス状折曲片3h,3i,31h,31i,32hは、角筒3a,31a,32aの略対角線上に、段ボール紙4,41の端部(一端部41a,45a,46a及び他端部41b,45b,46b)を折り返して二重、または、三重に折り畳んだ形状にしてもよい。すると、トラス状折曲片3h,3i,31h,31i,32hの強度、パレット1,11〜14,14Aの強度、及び最大積載質量を向上させることができる。
また、第1〜第3実施形態(図1〜図9)では、トラス状折曲片3h,3i,31h,31i,32hを角筒3a,31a,32a内に斜め上方向に向けて形成した場合を説明したが、角筒3a,31a,32a内の対角線上に配置されてあれば、桁部芯材3,31,32をデッキボード2,21に対して上下反対に設置してもよい。
第1実施形態で説明したデッキボード2は、図1に示すような単なる平らな段ボール紙(板状部材)4からなるものに限定されるものではない。例えば、デッキボード2は、図3に示す段ボール紙(板状部材)41の一端部41aを折曲形成された角筒3a(第1の桁部芯材3A)を一体に形成し、その段ボール紙(板状部材)41を上下逆にして、角筒3a(第1の桁部芯材3A)を桁部とする桁部材付きのデッキボードとしてもよい。
この場合は、デッキボード2の他端部41bにも、デッキボード2と一体の角筒3aを形成してもよいし、別体の桁部芯材3を固定してもよい。
本発明の第1実施形態に係るパレット及びパレット用桁部芯材並びにその組立方法を示す図で、(a)は斜視図、(b)は(a)のA部拡大図である。 本発明の第1実施形態に係るパレット及びパレット用桁部芯材並びにその組立方法を示す図で、桁部芯材の展開図である。 本発明の第1実施形態に係るパレット及びパレット用桁部芯材並びにその組立方法を示す図で、桁部芯材を半分組み立てたときの状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るパレット及びパレット用桁部芯材並びにその組立方法を示す図で、桁部芯材をデッキボードに取付時の状態を示す要部斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るパレットを示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るパレットの桁部芯材の展開図である。 本発明の第2実施形態に係るパレット及びパレット用桁部芯材並びにその組立方法を示す図で、桁部芯材を半分組み立てたときの状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るパレット及びパレット用桁部芯材並びにその組立方法を示す図で、桁部芯材をデッキボードに取付時の状態を示す要部斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るパレット及びパレット用桁部芯材並びにその組立方法を示す図で、(a)は桁部芯材の展開図、(b)は桁部芯材を半分組み立てたときの状態を示す斜視図、(c)は桁部芯材の斜視図である。 本発明の第4実施形態に係るパレットを示す図で、(a)はデッキボードの斜視図、(b)はデッキボードの展開図、(c)はデッキボードの底面図である。 本発明の第5実施形態に係るパレットの分解斜視図である。 本発明の第5実施形態に係るパレットの畳み方を示す図で、(a)は桁部筒材を傾倒するようにして折り畳んだ状態を示す概略側面図、(b)は各桁部筒材を同じ方向に折り畳んだ状態を示す概略側面図、(c)は桁部筒材を圧縮させるようにして折り畳んだ状態を示す概略側面図、(d)は底板を有する桁部筒材を傾倒するようにして折り畳んだ状態を示す概略側面図、(e)は底板を有する桁部筒材を圧縮するようにして折り畳んだ状態を示す概略側面図である。 本発明の実施形態に係るパレットの底板の変形例を示す斜視図である。
符号の説明
1,11,12,13,14,14A パレット
1a 差し込み空間
2,21 デッキボード
2a 下面
3,31,32 桁部芯材
3A,31A 第1の桁部芯材
3B,31B 第2の桁部芯材
3a,31a,32a 角筒
3d,31d 雄型1次係止部(雄型係止部)
3e,32e 雄型2次係止部(雄型係止部)
3f,31f 雌型1次係合部(雌型係合部)
3g,31g 雌型2次係合部(雌型係合部)
3h,3i,31h,31i,32h トラス状折曲片
4,41,45,46 段ボール紙(板状部材)
5,5a,5b,5c 桁部筒材
6 底板
6a 切除孔
41a,45a,46a 一端部
41b,45b,46b 他端部
49 樹脂製段ボール(板状部材)
F フォークリフト
Fa フォーク

Claims (7)

  1. 荷物が載置されるデッキボードと、
    このデッキボードの下面に、フォークリフトのフォークを挿入する差し込み空間を形成するために所定間隔で配置される桁部芯材と、
    を備えたパレットであって、
    前記桁部芯材は、板状部材を折り曲げて形成された角筒内に、この角筒の対角線上に前記板状部材が折り込まれて配置されたトラス状折曲片を備えていることを特徴とするパレット。
  2. 荷物が載置されるデッキボードと、
    このデッキボードの下面に、フォークリフトのフォークを挿入する差し込み空間を形成するために所定間隔で配置される桁部芯材と、
    を備えたパレットであって、
    前記桁部芯材は、板状部材の一方の半分を折り曲げて形成された第1の桁部芯材と、前記板状部材の他方の半分を折り曲げて形成された第2の桁部芯材と、がそれぞれ長手方向に平行に隣接して配置され、
    前記第1及び第2の桁部芯材は、それぞれ前記板状部材の半分を折り曲げて形成された各角筒の対角線上に前記板状部材が折り込まれて配置されたトラス状折曲片を備えていることを特徴とするパレット。
  3. 前記桁部芯材は、前記板状部材を折り曲げて前記角筒の状態を相互に係合して保持する雄型係止部及び雌型係合部を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパレット。
  4. 前記桁部芯材は、前記板状部材の一方の半分を折り曲げて形成された一方の角筒の状態を相互に係合して保持する雄型1次係止部及び雌型1次係合部を備えていることを特徴とする請求項2に記載のパレット。
  5. 前記デッキボードは、下面に、折り畳み可能な桁部筒材が固定され、
    前記桁部筒材には、前記桁部芯材が筒状に折り曲げた状態で挿入されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のパレット。
  6. 荷物が載置されるデッキボードを備え、
    このデッキボードの下面に、フォークリフトのフォークを挿入する差し込み空間を有するパレットに使用される桁部芯材であって、
    前記桁部芯材は、板状部材を折り曲げて形成された角筒内に、前記角筒の対角線上に配置されるようにトラス状折曲片が折り込まれて構成されていることを特徴とするパレット用桁部芯材。
  7. 荷物が載置されるデッキボードと、
    このデッキボードの下面に、フォークリフトのフォークを挿入する差し込み空間を形成するために所定間隔で配置される折り畳み可能な桁部芯材と、を備えたパレットに用いられるパレット用桁部芯材の組立方法であって、
    前記桁部芯材は、板状部材の一方の半分を折り曲げて形成された一方の角筒の状態を雄型1次係止部及び雌型1次係合部を相互に係合して保持させ、
    前記板状部材の他方の半分を折り曲げて形成された他方の角筒の状態を雄型2次係止部及び雌型2次係合部を相互に係合して保持させると共に、前記一方の角筒と他方の角筒とを隣接した状態に保持させることを特徴とするパレット用桁部芯材の組立方法。
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