JP5150417B2 - シートパレット - Google Patents

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Description

本発明はシートパレットに関し、特に、組み立て式箱型シートパレットの構成に関する。
物流輸送の際に輸送物を積載するパレットとして、シートパレットが用いられている。シートパレットは、輸送物が積載される中央部と、中央部と一体形成されたタブ部と、を備えている。シートパレットに積載された積載物をフォークリフトで扱うには、プッシュプルアタッチメントを備えたフォークリフトが用いられる。フォークリフトのプラテン上への積載物の積み下ろしは、タブ部をプッシュプルアタッチメントで把持し、プッシュプルアタッチメントをプラテン上で進退動作させることで行う。シートパレットは、それ自身が軽量であるため、空のシートパレットを一人の作業者で容易に運んだり操作したりすることができ、輸送の効率化に貢献する。木製のパレットと違って、シート状の薄いパレットであるので、積載効率が高く、設置スペースの利用効率と物流システムにかかるエネルギー効率が高い。このような理由によって、近年シートパレットの需要が伸びている。
ところで、輸出等の用途では、輸送物はシートパレットに載置された状態で船舶等の輸送手段に搭載され、仕向地に送られるが、船舶等に長時間搭載されるため、荷崩れが発生しやすい。このため、特許文献1には、輸送物が積載される中央部と、中央部の各辺から一体に延びた側壁部と、を有するシートパレットが開示されている。中央部の周囲が側壁となっているため、側壁をストレッチフィルムで巻回することによって、荷崩れの原因となりやすい積載物の基部の動きを拘束しやすい。このようにシートパレットの周縁部を折り曲げ、下部に箱状の空間を形成することのできるシートパレットを、本明細書では組み立て式箱型シートパレットと呼ぶ。
従来の組み立て式箱型シートパレットは、周縁部を折り曲げる必要から、折り曲げの容易な段ボール等の紙で製作されることが一般的である。シートパレット自体は樹脂で製作されることも多いが、組み立て式箱型シートパレットを樹脂で製作すると、折り曲げが困難となる。折り曲げた後も、折り曲げ部の反発力(弾性復元力)のため、外側に開こうとする力が強く働き、ストレッチフィルムで巻回しても折り曲げ部を完全に固定することは困難である。紙製の組み立て式箱型シートパレットの場合、折り曲げた周縁部はステープラーなどで容易に固定できる。
特開平8−11883号公報
紙製のシートパレットは安価であり、輸出用途では、仕向地に到着後現地で廃棄処分を行うことも容易であった。しかしながら、近年の環境問題から、仕向地での現地処分が問題となりつつあり、仕向地での荷揚げ後、シートパレットだけを積み出し地まで再搬送すること(リターナブル化)が求められつつある。再搬送する場合は、再使用可能な組み立て式箱型シートパレットを用いることが望まれるが、再使用を前提とした場合、脆弱な紙製の組み立て式箱型シートパレットは適切とはいえない。さらに、紙製のシートパレットは、結露水等により荷揚げの際にタブ部が切れてしまうトラブルも生じやすい。従って、強度を確保し、再使用を容易にする観点からは、組み立て式箱型シートパレットは樹脂で製作することが望ましい。しかし、この場合、上述のように折り曲げ部の反発力の問題が生じ、荷崩れの可能性が高まる。また、再搬送する場合、ステープラーなどで箱状にされたシートパレットは輸送効率が悪い。しかも、ステープラーを外すのはシートパレットの損傷を招き、かつ手間の増加となる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされ、周縁部の折り曲げ、固定、復旧(平坦化)が容易で、強度が高く、かつ再使用に適したシートパレットを提供することを目的とする。
本発明の一実施態様によれば、積載部となるべき矩形の中央部と、中央部の第1の辺の少なくとも一部に接して設けられ、第1の辺が第1の罫線部として折り曲げられて、第1の側壁を形成することができる第1の周縁部と、中央部の第1の辺とは異なる第2の辺に接して設けられ、タブ部として用いられる第2の周縁部と、を有する樹脂性のシートパレットが開示される。第1の罫線部は、折り曲げられたときに外側となるシートパレットの第1の面に、第1の辺に沿った切込部を有し、切込部は、第1の罫線部の少なくとも一部で、シートパレットの厚さ方向途中で終端している。第1の罫線部は、シートパレットの厚さ方向途中で終端しているハーフカット部と、シートパレットの厚さ方向に完全に貫通する全カット部と、を有し、ハーフカット部と全カット部とは第1の罫線部に沿って交互に設けられている。第1の周縁部と第2の周縁部とは互いに隣接して設けられ、第1の周縁部の、第1の辺の延びる方向における、第2の周縁部に近接する端部に、内側に折り曲げることのできる第1のフラップが設けられ、第1のフラップの第2の周縁部と対向する端部に、第1のフラップとは逆方向に折り曲げられて、第2の周縁部の上に重ねられることができる舌部が設けられ、舌部と第2の周縁部は互いに係合する係合構造を有している。
罫線部とは、当業界において、シートパレットの折り曲がり部のことを指す。このシートパレットでは、第1の罫線部に折り曲げ特性に優れた切込部が設けられており、折り曲げ易くすることが容易である。折り曲げ易いということは、弾性復元力が低減していることを意味しており、折り曲げた形状を保持・固定する作業を、ストレッチフィルムなどを用いて、容易に行うことができる。ストレッチフィルムを外せば、弾性復元力によって容易に元の平坦なシートに復旧する。しかも、シートパレットは樹脂でできており、繰り返しの使用にも適している。
このようにして、本発明によれば、周縁部の折り曲げ、固定、復旧(平坦化)が容易で、強度が高く、かつ再使用に適したシートパレットを提供することができる。
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1(a)は、本発明の一実施形態によるシートパレットの展開図である。同図(b)は同図(a)中、破線円で囲んだ部分の詳細図である。図2は、図1に示すシートパレットの、組み立て後の斜視図である。
図1に示すように、シートパレット1は、好ましくは正方形の、シート状の中央部2と、中央部2の各辺(第1〜第4の辺4a〜4d)から延び、中央部2と一体に形成された、第1〜第4の周縁部3a〜3dと、を有している。中央部2は、その上面に積載物が搭載される、積載部となる部分である。
第1〜第4の周縁部3a〜3dは各々、中央部2の第1〜第4の辺4a〜4dに接して設けられている。ここでは、説明の便宜上、第1の辺4a,第3の辺4c,第4の辺4d,第2の辺4bが、時計回りにこの順で互いに隣接しているとする。第1,第3,第4の周縁部3a,3c,3dは各々、第1,第3,第4の辺4a,4c,4dを第1,第3,第4の罫線部として内側に折り曲げられて、図2に示すように、第1,第3,第4の側壁14a,14c,14dを形成することができる。本実施形態では、第1,第3,第4の周縁部3a,3c,3dは第1,第3,第4の辺4a,4c,4dの各々の全長にわたって形成されているため、第1,第3,第4の辺と第1,第3,第4の罫線部は一致する。このため、第1,第3,第4の罫線部を第1,第3,第4の罫線部4a,4c,4dと表記する場合がある。本実施形態では、周縁部はすべての辺に設けられているが、中央部2を挟んで互いに対向する2辺(タブ部とこれに対向する1辺)、隣り合う2辺、あるいは3辺など、一部の辺のみに周縁部を設けてもよい。また、周縁部は辺の一部のみに設けてもよい。
第2の周縁部3bはタブ部13として用いられる。タブ部13は、積載物が搭載されたシートパレット1をフォークリフトで取り扱う際に、フォークリフトに装着されたプッシュプルアタッチメントによって把持される部分である。
本明細書では、折り曲げられたときに外側となるシートパレット1の面、すなわち、フォークリフトのプラテンと接する面を第1の面S1、折り曲げられたときに内側となるシートパレット1の面、すなわち、積載面を第2の面S2とする。
シートパレット1は樹脂によって製作されている。一例として、ポリプロピレンなど、ヒンジ特性に優れ十分な引張強度のある材料が基材として用いられる。ここで、ヒンジ特性とは、繰り返し折り曲げ変形に耐えられる特性である。第1の面S1には、必要に応じ、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムまたは二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムなどの、摩擦力の小さいフィルムが形成される。第2の面S2には、必要に応じ、摩擦力を高めるため、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン・エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン・メチルメタアクリレート共重合体(EMMA)、エチレン・アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン・メタクリル酸共重合体(EMAA)、アイオノマー樹脂からなる群より選ばれた滑り防止層が形成される。
図3は、図1のa−a線に沿った第1の罫線部の断面(同図(a))、及びb−b線に沿った中央部と第2の周縁部との境界部の断面(同図(b))を示している。第3、第4の罫線部の断面は第1の罫線部と同様である。第1の罫線部4aは、シートパレット1の第1の面S1に設けられた切込部12からなっている。切込部12は、シートパレット1の厚さT方向の途中まで切り込まれたハーフカット部となっている。中央部2と第2の周縁部3bとの境界部4bは、シートパレット1の第2の面S2に設けられた溝状部11からなっている。切込部12及び溝状部11は各々、第1の罫線部4aと境界部4bの全長、すなわち第1の辺4aと第2の辺4bの全長にわたって形成されている。
溝状部11は罫線刃(押刃)で押圧して、シートパレット1の表面をへこませることによって形成される。従って、シートパレット1の表面が圧縮されるだけであり、強度の低下は少ない。タブ部13は、図3(b)の白抜き矢印に示すように、溝状部11に沿って、内側及び外側へ容易に変形することができる。このため、フォークリフトでの取り扱い性が向上する。図3(b)では、溝状部11は第2の面S2に設けられているが、第1の面S1に設けることも可能である。これによって、溝状部11を切込部12と同じ面に形成することができるため、製造効率が向上する。
切込部12は、切り刃でシートパレット1を切り込むことによって形成される。従って、切込部12は、断面積が局所的に急減しており、しかも応力集中が生じやすいため、引張強度は大きく低下している。図3(a)の白抜き矢印の向きに折り曲げる際に切込部12が開くため、折り曲げ自体は溝状部11よりも容易である。
溝状部11の幅w及び深さh1、並びに切込部12の切り込み深さh2は、シートパレット1の材料、シートパレット1の厚さTなどに応じて適宜に定めることができる。
図示は省略するが、第3の罫線部4cは第1の罫線部4aと同様に、シートパレット1の第1の面S1に設けられた切込部12を有している。第4の罫線部4dも第1の罫線部4aと同様に、シートパレット1の第1の面S1に設けられた切込部12を有している。
上述したように、第2の辺4bに接して設けられた第2の周縁部3bはタブ部13として用いられる。タブ部13にはフォークリフトで積載物を動かす時に大きな引張力が働く。従って、本実施形態では、図1に示すように、第2の周縁部3bと中央部2との間の境界部4bは、第2の辺4bに沿った溝状部11のみから形成されている。上述のように、溝状部11は引張強度の低下が少ないため、タブ部13に接する境界部4bの構造として優れている。しかし、必要とされる強度によっては他の罫線部4a,4c,4dと全く同じ構成でもよい。あるいは、切込部12の切り込み深さh2を調整することによって、ある程度の強度を保ちつつ、変形しやすさを確保することも可能である。
図1(b)を参照すると、第1の周縁部3aの、第1の辺4aの延びる方向d1における、第2の周縁部3bに近接する側の端部13aには、内側に折り曲げることのできる第1のフラップ6aが設けられている。第1のフラップ6aの第2の周縁部3bと対向する端部17aには、第1のフラップ6aとは逆方向(すなわち外側)に折り曲げられて、第2の周縁部3bの上に重ねられることができる舌部8aが設けられている。第1の周縁部3aと第1のフラップ6aとの間の罫線部及びフラップ6aと舌部8aとの間の罫線部は、切込部で形成されている。従って、フラップ6a及び舌部8aは、第1の周縁部3aと同様、比較的容易に折り曲げることができる。
舌部8aには切り込み19が形成され、第2の周縁部3bに設けられた波型状の切り込み20と係合するようにされている。舌部8aと第2の周縁部3bとは分離しているが、組み立てたときには、図2に示すように、舌部8aの縁部22と第2の周縁部3bの縁部23とは一致する。
これらと全く同様の構造が、第4の周縁部3dと第2の周縁部3bとの間にも設けられている。
第3の周縁部3cの、第3の辺4cの延びる方向d3における、第1の周縁部3aに近接する側の端部13bには第3のフラップ6cが設けられている。第3のフラップ6cは、内側に折り曲げられて、図2に示すように、第1の周縁部3aに重ねることができる。第3のフラップ6cには切り込み10が設けられており、第1の周縁部3aには切り込み10と係合可能な切り込み9が設けられている。従って、組み立てたときには、切り込み10が第1の周縁部3aの切り込み9に挿入される。第3の周縁部3cと第4の周縁部3dとの間にも同様の構造が設けられている。このような構成により、折り曲げられた側壁14a,14c,14dは相互に拘束され、さらに、タブ部13にも保持されることによって、折り曲げられた形状を保持する。
本実施形態のシートパレット1は以下のように使用することができる。まず、図4(a)に示すように、ターンテーブル(図示せず)等の上にシートパレット1を載置し、上方からシートパレット1上に複数の段ボール等からなる積載物21を降ろす。中央部2の寸法は、積載物21の平面寸法に一致するようにあらかじめ調整されている。次に、運送中の荷崩れを防止するため、図4(b)に示すように、シートパレット1の第1,第3,第4の周縁部3a,3c,3dを第1,第3,第4の罫線部4a,4c,4dに沿って上方に折り曲げ、第1,第3,第4の側壁14a,14c,14dを形成し、上述の方法で互いに係合させて固定する(第1の周縁部3aは不図示。)。次に、図4(c)に示すように、第1,第3,第4の側壁14a,14c,14dをストレッチフィルム22で固定する。
フォークリフトで取り扱う際には、タブ部13となる第2の周縁部3bを利用する。具体的には、フォークリフトに装着されたプッシュプルアタッチメントによってタブ部13を把持し、この状態でプッシュプルアタッチメントをフォークリフトのプラテンの根元側に引き寄せる。これによりタブ部13が引っ張られ、シートパレット1がプラテン上を滑りながら移動する。そして、積載物21が積載されたシートパレット1をプラテン上に載せたままフォークリフトを所望の場所まで移動させ、プッシュプルアタッチメントを押し戻す。これにより、シートパレット1はプラテン上から降ろされる。
図5は、本発明のシートパレットの他の実施形態を示す展開図である。本実施形態では、第1,第3,第4の罫線部4a,4c,4dの切欠部12は、ハーフカット部12’と全カット部12”とからなっている。図5のa−a線に沿った第1の罫線部の断面及びb−b線に沿った中央部2と第2の周縁部3bとの境界部4bの断面は、第1の実施形態と同様である。図3(c)は図5のc−c線に沿った第1の罫線部の断面を示している。全カット部12”はシートパレット1を厚さ方向に完全に貫通している。ハーフカット部12’と全カット部12”は第1の辺3aに沿って交互に設けられている。このような構成によれば、第1,第3,第4の罫線部4a,4c,4dが一層折れ曲がりやすくなる。ハーフカット部12’と全カット部12”の長さの比率は、用いる材料やシートパレットの厚みに応じて適宜設定できる。なお、その他の構成は図1〜3に示す実施形態と同様である。
図6は、本発明のシートパレットの他の実施形態を示す展開図である。図7は、図6に示すシートパレットの、組み立て後の斜視図である。
本実施形態でも、第2の周縁部3bがタブ部13として用いられており、中央部2と第2の周縁部3bとの境界部4bは溝状部11のみから形成されている。第1の周縁部3aの、第1の辺4aの延びる方向d1における、第2の周縁部3bに近接する側の端部13aには、内側に折り曲げることのできる第1のフラップ16aが設けられている。第1のフラップ16aの第2の周縁部3bと対向する端部17aには、第1のフラップ16aとは逆方向(すなわち外側)に折り曲げられて、第2の周縁部3bの上に重ねられることができる舌部18aが設けられている。第1の周縁部3aと中央部2との間の罫線部は、第1の実施形態と同様、ハーフカット部12’と全カット部12”とが交互に配列して形成されている。同様に、第1の周縁部3aとフラップ16aとの間の罫線部及びフラップ16aと舌部18aとの間の罫線部も、ハーフカット部と全カット部とが交互に配列して形成されている。従って、第1の周縁部3a、フラップ16a及び舌部18aは比較的容易に折り曲げることができる。
舌部18aには切り込み19が形成され、第2の周縁部3bに設けられた波型状の切り込み20と係合するようにされている。舌部18aと第2の周縁部3bとは分離しているが、組み立てたときには、図7に示すように、舌部18aの縁部22と第2の周縁部3bの縁部23とが一致する。
これらと全く同様の構造が、第4の周縁部3dと第2の周縁部3bとの間にも設けられている。
本実施形態では、第1の周縁部3a及び第4の周縁部3dは各々、第1の辺4a及び第4の辺4dのほぼ中央付近までしか延びていない。しかし、用途によってはシートパレットの全周に側壁を設ける必要がないため、このような実施形態も有用である。
以上説明した実施形態では、罫線部は、中央部と対応する周縁部との境界部の全長にわたって形成されているが、強度の確保の観点からは、中央部の角部(隣接する辺同士の交点)にはハーフカット部ないし全カット部を設けないことが望ましい。角部にハーフカット部を入れると周縁部が容易に切れてしまうことがある。角部に全カット部を設けることは特に好ましくない。切れにくくするには、角部は溝状部とするか、なにも形成しない形態が好ましい。このことは周縁部と対応するフラップとの間の境界線、フラップと対応する舌部との間の境界線など、他の折り曲げる部位についてもあてはまり、境界線の端部の付近にはハーフカット部ないし全カット部を設けないことが望ましい。
以上説明したように、本発明のシートパレットでは、罫線部に折り曲げ特性に優れた切込部を設けており、場合によってはその一部を全カット部とすることができる。このような構成により、シートパレットを樹脂で製作しても、折り曲げ易さを確保することが容易である。折り曲げ易いということは、弾性復元力が低減していることを意味しており、折り曲げた形状を保持・固定する作業を、ストレッチフィルムなどを用いて、容易に行うことができる。ストレッチフィルムを外せば、弾性復元力によって容易に元の平坦なシートに復旧する。しかも、シートパレットは樹脂でできており、繰り返しの使用にも適している。このようにして、本発明によれば、周縁部の折り曲げ、固定、復旧(平坦化)が容易で、強度が高く、かつ再使用に適したシートパレットを提供することができる。
本発明の一実施形態によるシートパレットの展開図及び部分詳細図である。 図1に示すシートパレットの、組み立て後の斜視図である。 図1のa−a線、b−b線、及び図5のc−c線に沿った第1の罫線部、中央部と第2の周縁部との境界部、及び第1の罫線部の断面図である。 図1に示すシートパレットの使用方法を示す概念図である。 本発明のシートパレットの他の実施形態を示す展開図である。 本発明のシートパレットの他の実施形態を示す展開図である。 図6に示すシートパレットの、組み立て後の斜視図である。
符号の説明
1 シートパレット
2 中央部
3a〜3d 第1〜第4の周縁部
4a〜4d 第1〜第4の辺
6a,16a 第1のフラップ
8a,18a 舌部
11 溝状部
12 切込部
12’ハーフカット部
12”全カット部
13 タブ部
14a,14c,14d 第1,第3,第4の側壁
S1 第1の面
S2 第2の面

Claims (2)

  1. 積載部となるべき矩形の中央部と、
    前記中央部の第1の辺の少なくとも一部に接して設けられ、前記第1の辺が第1の罫線部として折り曲げられて、第1の側壁を形成することができる第1の周縁部と、
    前記中央部の前記第1の辺とは異なる第2の辺に接して設けられ、タブ部として用いられる第2の周縁部と、
    を有する樹脂性のシートパレットであって、
    前記第1の罫線部は、折り曲げられたときに外側となる前記シートパレットの第1の面に、前記第1の辺に沿った切込部を有し、該切込部は、前記第1の罫線部の少なくとも一部で、前記シートパレットの厚さ方向途中で終端しており、
    前記第1の罫線部は、前記シートパレットの厚さ方向途中で終端しているハーフカット部と、前記シートパレットの厚さ方向に完全に貫通する全カット部と、を有し、前記ハーフカット部と前記全カット部とは前記第1の罫線部に沿って交互に設けられており、
    前記第1の周縁部と前記第2の周縁部とは互いに隣接して設けられ、前記第1の周縁部の、前記第1の辺の延びる方向における、前記第2の周縁部に近接する端部に、内側に折り曲げることのできる第1のフラップが設けられ、
    前記第1のフラップの前記第2の周縁部と対向する端部に、該第1のフラップとは逆方向に折り曲げられて、前記第2の周縁部の上に重ねられることができる舌部が設けられ、
    前記舌部と前記第2の周縁部は互いに係合する係合構造を有している、シートパレット。
  2. 前記中央部の前記第1の辺に隣接し前記第2の辺と対向する第3の辺の少なくとも一部に接して設けられ、前記第3の辺が第3の罫線部として折り曲げられて、第3の側壁を形成することができる第3の周縁部を有し、
    前記第3の罫線部は、前記第1の面に、前記第3の辺に沿った切込部を有し、該第3の辺に沿った切込部は、前記第3の罫線部の少なくとも一部で、前記シートパレットの厚さ方向途中で終端しており、
    前記第3の周縁部の、前記第3の辺の延びる方向における、前記第1の周縁部に近接する端部に第3のフラップが設けられ、該第3のフラップは、内側に折り曲げられて、前記第1の周縁部に重ねられることができ、
    前記第3のフラップと前記第1の周縁部は、互いに係合可能な係合構造を有している、
    請求項に記載のシートパレット。
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