JP2006069593A - 梱包箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡単に且つ低コストで製造でき、多段積みした場合にも荷崩れしない梱包箱を提供する。
【解決手段】 波形状の中芯材と、該中芯材の両面に貼着した平滑状のライナとが一又は複数積層された段ボールシートにより形成した梱包箱1であって、一の前記段ボールシートにより形成された、二組の対向する各一対の側面板5、6と、底面板3と、上面板2とを有し、前記上面板2及び前記底面板3が、夫々二組の上面フラップ2a、2b及び底面フラップ3a、3bからなる梱包箱1において、前記上面フラップ2a、2b及び前記底面フラップ3a、3bの少なくとも何れか一方のフラップのうち、外側に位置するフラップの一部若しくは全面に、前記中芯材を最表面に露出させた滑り止め部9を設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】 波形状の中芯材と、該中芯材の両面に貼着した平滑状のライナとが一又は複数積層された段ボールシートにより形成した梱包箱1であって、一の前記段ボールシートにより形成された、二組の対向する各一対の側面板5、6と、底面板3と、上面板2とを有し、前記上面板2及び前記底面板3が、夫々二組の上面フラップ2a、2b及び底面フラップ3a、3bからなる梱包箱1において、前記上面フラップ2a、2b及び前記底面フラップ3a、3bの少なくとも何れか一方のフラップのうち、外側に位置するフラップの一部若しくは全面に、前記中芯材を最表面に露出させた滑り止め部9を設けた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、段ボールシートにより形成される梱包箱に関し、特に、複数の梱包箱を積載した場合においても荷崩れを防止できる梱包箱に関するものである。
従来、製品の運搬や保管には、シート状段ボール材により形成される組み立て式の梱包箱が広く利用されている。
一般的な梱包箱は、図5に示されるように、長方形状の一枚の段ボール材の端部を接着して側面板5、6を形成し、該側面板5、6から夫々延出するフラップを内側に屈曲させて底面板3と上面板2を形成した構成を有する。前記上面板2は、対向する一対の上面フラップ2b、2bを内側に折り込んだ後に、隣接する一対の上面フラップ2a、2aを内側に折り込み、該上面フラップ2a、2aの接合部を粘着テープ等で封止して形成される。梱包箱の大きさ、形状は収納する製品に応じて選択される。
一般的な梱包箱は、図5に示されるように、長方形状の一枚の段ボール材の端部を接着して側面板5、6を形成し、該側面板5、6から夫々延出するフラップを内側に屈曲させて底面板3と上面板2を形成した構成を有する。前記上面板2は、対向する一対の上面フラップ2b、2bを内側に折り込んだ後に、隣接する一対の上面フラップ2a、2aを内側に折り込み、該上面フラップ2a、2aの接合部を粘着テープ等で封止して形成される。梱包箱の大きさ、形状は収納する製品に応じて選択される。
一般に広く普及している段ボールシートは、波形状の中芯材と、該中芯材の両面に貼着される平滑状のライナとを一又は複数積層することにより強度を保障した構造となっている。さらに最表面に露出する側のライナに、ワックス等により耐水加工を施している場合もある。
しかしながら従来の梱包箱では、上面板及び下面板の最表面に露出するライナの摩擦力が小さいために、製品を収容した梱包箱の運搬、保管時に複数の梱包箱を多段積みすると、外力が加わった場合に梱包箱が滑り、落下して製品が損傷したり、周囲の作業員の安全性が損なわれるという問題があった。
しかしながら従来の梱包箱では、上面板及び下面板の最表面に露出するライナの摩擦力が小さいために、製品を収容した梱包箱の運搬、保管時に複数の梱包箱を多段積みすると、外力が加わった場合に梱包箱が滑り、落下して製品が損傷したり、周囲の作業員の安全性が損なわれるという問題があった。
そこで、特許文献1(特開平9−58866号公報)では、積層する段ボール箱の上下面間に渡って、薄いシート状で且つ隣接する段ボール箱の水平方向の離間を拘束するための段ボール箱に突き刺さる複数のスパイクを有するシートを介挿した構成が開示されている。これにより、多段に積載した段ボール箱の荷崩れを確実かつ容易に防止することができる。
また、特許文献2(特開2000−128156号公報)では、段ボール箱の上面又は下面の少なくとも一方に、滑り止めインクを塗布した構成が開示されており、段積みされた段ボール箱の荷崩れを防止するようになっている。
また、特許文献2(特開2000−128156号公報)では、段ボール箱の上面又は下面の少なくとも一方に、滑り止めインクを塗布した構成が開示されており、段積みされた段ボール箱の荷崩れを防止するようになっている。
さらに、特許文献3(実開平4−78134号公報)では、段ボール箱の表面にちぢみをつけた滑り止めテープを貼り付けた構成が開示されている。また、ちぢみを段ボール表面にプレスする構成についても記載されている。これにより、段ボール箱を積み重ねた際にちぢみが滑り止め機能を奏して荷崩れを防止することができる。さらにまた、ちぢみを貼付或いはプレスする位置を底面板の両端とすることにより、作業員等が段ボール箱を手で運ぶ場合にちぢみが滑り止めとなり段ボール箱の滑落を防止することができる。
このように、従来より梱包箱の多段積みによる荷崩れを防止する構成は種々提案されているが、特許文献1のようにスパイクを突き刺すことにより梱包箱上下面の滑り防止を行なうと、梱包箱に穴があき、ここから水が浸入して耐水性の低下等の問題が発生してしまう。また、梱包箱を段積みする毎にシートを介挿する必要があるため手間がかかり、さらに段積みした段ボール箱を運ぶ際に鋭利なスパイクが露出するため、作業上危険性が伴う。
また、特許文献2及び特許文献3のように、段ボール箱の表面に新たな加工処理を施すことは、コストが嵩み、且つ作業性の面で好ましくない上に、梱包箱をリサイクルする際に不純物が混入してしまい、高品質のリサイクル製品とすることができない。
従って、本発明はかかる従来技術の問題に鑑み、簡単に且つ低コストで以って、多段積みした場合にも荷崩れしない梱包箱を提供することを目的とする。
また、特許文献2及び特許文献3のように、段ボール箱の表面に新たな加工処理を施すことは、コストが嵩み、且つ作業性の面で好ましくない上に、梱包箱をリサイクルする際に不純物が混入してしまい、高品質のリサイクル製品とすることができない。
従って、本発明はかかる従来技術の問題に鑑み、簡単に且つ低コストで以って、多段積みした場合にも荷崩れしない梱包箱を提供することを目的とする。
そこで、本発明はかかる課題を解決するために、波形状の中芯材と該中芯材の両面に貼着した平滑状のライナとが一又は複数積層された段ボールシートにより、側面板と、底面板と、上面板とが形成された梱包箱において、
前記上面板及び前記底面板のうち少なくとも何れか一方の面の一部若しくは全面に、前記中芯材を最表面に露出させた滑り止め部を設けたことを特徴とする。
前記上面板及び前記底面板のうち少なくとも何れか一方の面の一部若しくは全面に、前記中芯材を最表面に露出させた滑り止め部を設けたことを特徴とする。
また、波形状の中芯材と、該中芯材の両面に貼着した平滑状のライナとが一又は複数積層された段ボールシートにより形成される梱包箱であって、一の前記段ボールシートにより形成された、二組の対向する各一対の側面板と、底面板と、上面板とを有し、前記上面板及び前記底面板が、夫々二組の上面フラップ及び底面フラップからなる梱包箱において、
前記上面フラップ及び前記底面フラップの少なくとも何れか一方のフラップのうち、外側に位置するフラップの一部若しくは全面に、前記中芯材を最表面に露出させた滑り止め部を設けたことを特徴とする。
前記上面フラップ及び前記底面フラップの少なくとも何れか一方のフラップのうち、外側に位置するフラップの一部若しくは全面に、前記中芯材を最表面に露出させた滑り止め部を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、前記滑り止め部は若干の弾性を備えた波形を有する波形面となるため、当接面の横滑りに対する摩擦抵抗が大きくなり、梱包箱同士の滑りを防ぎ、梱包箱を多段積みした場合における荷崩れを防止することができる。
また、前記滑り止め部は、従来より用いられている段ボールシートの波形状中芯材を露出するのみで構成されるため、簡単にかつ低コストで梱包箱を製造することが可能となる。
さらに、前記滑り止め部を段ボールシートの一部で形成しているため、梱包箱をリサイクルする際にも滑り止め用の異物を取り除く手間もかからず、その異物が不純物として混入する惧れもなく、既存のリサイクルシステムに対して容易に適用することができる。
尚、前記滑り止め部は、前記上面板及び前記底面板の両方の面に設けることが好ましく、これにより上下に接触する梱包箱の滑り止め部の波形面がかみ合い、荷崩れを確実に防止することができる。
また、前記滑り止め部は、従来より用いられている段ボールシートの波形状中芯材を露出するのみで構成されるため、簡単にかつ低コストで梱包箱を製造することが可能となる。
さらに、前記滑り止め部を段ボールシートの一部で形成しているため、梱包箱をリサイクルする際にも滑り止め用の異物を取り除く手間もかからず、その異物が不純物として混入する惧れもなく、既存のリサイクルシステムに対して容易に適用することができる。
尚、前記滑り止め部は、前記上面板及び前記底面板の両方の面に設けることが好ましく、これにより上下に接触する梱包箱の滑り止め部の波形面がかみ合い、荷崩れを確実に防止することができる。
さらにまた、前記滑り止め部に耐水加工を施すことを特徴とする。
これは、ワックス等により滑り止め部に耐水処理を施しても良いし、前記中芯材を耐水材で形成しても良い。これにより、梱包箱の保管、運搬環境に耐え得る耐水性を有するようになり、内容物を確実に保護することが可能となる。勿論、前記側面板、前記滑り止め部を除く上面板及び底面板にも耐水処理を施しても良い。
これは、ワックス等により滑り止め部に耐水処理を施しても良いし、前記中芯材を耐水材で形成しても良い。これにより、梱包箱の保管、運搬環境に耐え得る耐水性を有するようになり、内容物を確実に保護することが可能となる。勿論、前記側面板、前記滑り止め部を除く上面板及び底面板にも耐水処理を施しても良い。
以上のように本発明によれば、前記滑り止め部を設けることにより、梱包箱同士の滑りを防ぎ、梱包箱を多段積みした場合における荷崩れを防止することができる。
本発明では、前記滑り止め部は、従来より用いられている段ボールシートの波形状中芯材を露出するのみで構成されるため、簡単にかつ低コストで梱包箱を製造することが可能となる。
また、本発明では前記滑り止めを段ボールシートの一部で形成しているため、梱包箱をリサイクルする際にも不純物が混入することなく、既存のリサイクルシステムに対して容易に適用することができる。
本発明では、前記滑り止め部は、従来より用いられている段ボールシートの波形状中芯材を露出するのみで構成されるため、簡単にかつ低コストで梱包箱を製造することが可能となる。
また、本発明では前記滑り止めを段ボールシートの一部で形成しているため、梱包箱をリサイクルする際にも不純物が混入することなく、既存のリサイクルシステムに対して容易に適用することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
本実施例は、段ボールシートで形成された組立式の梱包箱であり、さらに複数の梱包箱を積載した場合においても荷崩れしない梱包箱を提案する。図1は本発明の実施例に係る梱包箱の外観斜視図であり、図2は図1に示した梱包箱の展開図、即ち梱包箱用段ボールシートを示す。
本実施例は、段ボールシートで形成された組立式の梱包箱であり、さらに複数の梱包箱を積載した場合においても荷崩れしない梱包箱を提案する。図1は本発明の実施例に係る梱包箱の外観斜視図であり、図2は図1に示した梱包箱の展開図、即ち梱包箱用段ボールシートを示す。
図1に示した梱包箱1は、図2に示した所定の展開形状の段ボールシートを折曲或いは屈曲し、接合或いは接着することにより形成される。該梱包箱1は、二組の対向する各一対の側面板5、6と、上面板2と、底面板3とからなる六面体形状を有し、これらは一の長方形状の段ボールシートから組み立てられる。
図2に示すように、前記段ボールシートは、長手方向に4枚の側面板5、6が図中破線部11で連接され、さらに前記側面板5、6の両側には、上面板2を構成する4枚の上面フラップ2a、2b、及び底面板3を構成する4枚の底面フラップ3a、3bが夫々延出された形状を有する。これらの上面フラップ2a、2b及び底面フラップ3a、3bは、前記破線部11からシート端部に向けて延設される切断部10により相互に分離されている。
また、前記段ボールシートの一の長手方向端部には糊代部12が設けられている。
図2に示すように、前記段ボールシートは、長手方向に4枚の側面板5、6が図中破線部11で連接され、さらに前記側面板5、6の両側には、上面板2を構成する4枚の上面フラップ2a、2b、及び底面板3を構成する4枚の底面フラップ3a、3bが夫々延出された形状を有する。これらの上面フラップ2a、2b及び底面フラップ3a、3bは、前記破線部11からシート端部に向けて延設される切断部10により相互に分離されている。
また、前記段ボールシートの一の長手方向端部には糊代部12が設けられている。
前記段ボールシートから梱包箱1を組み立てる際には、前記側面板5、6の破線部11を屈曲させ、前記糊代部12を他の端部と接着して側面板5、6を囲み形状に組み立てる。
前記上面板側の一対の上面フラップ2b、2bは、内側に折り込んだ際に対向するフラップ同士が端縁で接するか、若しくはそれより短くなる辺長とし、一方他の一対の上面フラップ2a、2aは内側に折り込んだ際に対向するフラップ同士が端縁で接するような辺長とする。同様に、前記底面板側の底面フラップ3b、3aも、前記上面フラップ2b、2aと同じ辺長を有するようにする。
前記側面板5、6を囲み形状に組み立てた後に、前記底面板3を形成する。該底面板3は、前記底面フラップ3bを先に折り込み、底面フラップ3aを後で折り込んで外側にし、該底面フラップ3a同士の接合する端縁を粘着テープ8等で接着し、封止する。
また、底面板3が封止され上面板2のみが開放された状態で、製品を収容した後に、前記上面フラップ2a、2bを内側に折り曲げて粘着テープ8等により封止して梱包を完了する。尚、一の対向する側面板5、5には、運搬時に手をかける取っ手部7を夫々設けておくと良い。
前記上面板側の一対の上面フラップ2b、2bは、内側に折り込んだ際に対向するフラップ同士が端縁で接するか、若しくはそれより短くなる辺長とし、一方他の一対の上面フラップ2a、2aは内側に折り込んだ際に対向するフラップ同士が端縁で接するような辺長とする。同様に、前記底面板側の底面フラップ3b、3aも、前記上面フラップ2b、2aと同じ辺長を有するようにする。
前記側面板5、6を囲み形状に組み立てた後に、前記底面板3を形成する。該底面板3は、前記底面フラップ3bを先に折り込み、底面フラップ3aを後で折り込んで外側にし、該底面フラップ3a同士の接合する端縁を粘着テープ8等で接着し、封止する。
また、底面板3が封止され上面板2のみが開放された状態で、製品を収容した後に、前記上面フラップ2a、2bを内側に折り曲げて粘着テープ8等により封止して梱包を完了する。尚、一の対向する側面板5、5には、運搬時に手をかける取っ手部7を夫々設けておくと良い。
さらに本実施例では、図1に示すように、前記梱包箱1の上面板2若しくは底面板3の少なくとも何れか一方の面に、段ボールシートの波形状中芯材が最表面に露出した滑り止め部9を設けている。即ち、図2に示した底面フラップ3a、3b、若しくは上面フラップ2a、2bの少なくとも何れか一方の表面を波形状の滑り止め部9としている。
ここで、図3に本実施例に用いた段ボールシートの断面図を示す。図3(a)は図2のa−a断面図(片面段ボールシート)、(b)はb−b断面図(両面段ボールシート)である。同図に示すように、前記段ボールシートは波形状中芯材22と、該中芯材22に貼着された平滑状のライナ21が一又は複数積層されて形成されるが、図3(a)に示す片面段ボールシートは、最表面に波形状中芯材12が露出するように形成され、裏面は従来通り中芯材22をライナ21で被覆して形成される。前記波形状中芯材12が露出した部分は滑り止め部9となる。
一方、両面段ボールシートは、図3(b)に示すように、従来より公知の段ボール形状、つまり波形状の中芯材22の両面に平滑なライナ21を貼着し、一又は複数積層して形成されている。
ここで、図3に本実施例に用いた段ボールシートの断面図を示す。図3(a)は図2のa−a断面図(片面段ボールシート)、(b)はb−b断面図(両面段ボールシート)である。同図に示すように、前記段ボールシートは波形状中芯材22と、該中芯材22に貼着された平滑状のライナ21が一又は複数積層されて形成されるが、図3(a)に示す片面段ボールシートは、最表面に波形状中芯材12が露出するように形成され、裏面は従来通り中芯材22をライナ21で被覆して形成される。前記波形状中芯材12が露出した部分は滑り止め部9となる。
一方、両面段ボールシートは、図3(b)に示すように、従来より公知の段ボール形状、つまり波形状の中芯材22の両面に平滑なライナ21を貼着し、一又は複数積層して形成されている。
このように本実施例によれば、前記梱包箱1に、前記波形状の中芯材を最表面に露出させた滑り止め部を設けた構成としているため、摩擦力が大きくなり、梱包箱同士の滑りを防ぎ、梱包箱を多段積みした場合における荷崩れを防止することができる。
また、前記滑り止め部9は、従来より用いられている段ボールシートの波形状中芯材を露出するのみで構成されるため、簡単にかつ低コストで梱包箱を製造することが可能となる。尚、前記滑り止め部9は、前記上面板2及び前記底面板3の両方の面に設けることが好ましく、これにより上下に接触する梱包箱1の滑り止め部9の波形がかみ合い、確実に荷崩れを防止することができる。
また、前記最表面に露出される波形状中芯材12(滑り止め部9)には、ワックス等の耐水剤を塗布して耐水処理を行ったり、耐水性の材料で形成することが好ましい。勿論、前記側面板5、底面板3にも耐水、防水処理を施しても良い。
また、前記滑り止め部9は、従来より用いられている段ボールシートの波形状中芯材を露出するのみで構成されるため、簡単にかつ低コストで梱包箱を製造することが可能となる。尚、前記滑り止め部9は、前記上面板2及び前記底面板3の両方の面に設けることが好ましく、これにより上下に接触する梱包箱1の滑り止め部9の波形がかみ合い、確実に荷崩れを防止することができる。
また、前記最表面に露出される波形状中芯材12(滑り止め部9)には、ワックス等の耐水剤を塗布して耐水処理を行ったり、耐水性の材料で形成することが好ましい。勿論、前記側面板5、底面板3にも耐水、防水処理を施しても良い。
また、図1の別の実施例に係る梱包箱を図4に示す。該梱包箱1は、図1に示した梱包箱1と同様に、側面板5、6、上面板2、底面板3から構成されており、前記上面板2及び前記底面板3の少なくとも一方の面の一部に、波形状中芯材12を露出させた滑り止め部9を設けた構成としている。本実施例では、前記上面フラップ2aのうち、前記側面板6に連接する側にのみ部分的に滑り止め部9を設けている。
このように、前記上面板2及び底面板3の少なくとも何れか一方の面に、部分的に滑り止め部9を設けることにより、加工が容易となり、且つ耐水性、強度を高く保つことができる。尚、粘着テープ8で封止する位置はライナで形成することが好ましい。
このように、前記上面板2及び底面板3の少なくとも何れか一方の面に、部分的に滑り止め部9を設けることにより、加工が容易となり、且つ耐水性、強度を高く保つことができる。尚、粘着テープ8で封止する位置はライナで形成することが好ましい。
本発明のように、梱包箱に段ボールシートの波形状中芯材を最表面に露出させた滑り止め部を設けることにより、他の種類の梱包箱とともに積載した場合や、滑り易い床面や机上面に置いた場合においても、摩擦力により滑り防止効果を得ることができる。
1 梱包箱
2 上面板
3 底面板
2a、2b 上面フラップ
3a、3b 底面フラップ
5、6 側面板
21 波形状中芯材
22 ライナ
2 上面板
3 底面板
2a、2b 上面フラップ
3a、3b 底面フラップ
5、6 側面板
21 波形状中芯材
22 ライナ
Claims (4)
- 波形状の中芯材と該中芯材の両面に貼着した平滑状のライナとが一又は複数積層された段ボールシートにより、側面板と、底面板と、上面板とが形成された梱包箱において、
前記上面板及び前記底面板のうち少なくとも何れか一方の面の一部若しくは全面に、前記中芯材を最表面に露出させた滑り止め部を設けたことを特徴とする梱包箱。 - 波形状の中芯材と、該中芯材の両面に貼着した平滑状のライナとが一又は複数積層された段ボールシートにより形成される梱包箱であって、一の前記段ボールシートにより形成された、二組の対向する各一対の側面板と、底面板と、上面板とを有し、前記上面板及び前記底面板が、前記側面板から延出する夫々二組の上面フラップ及び底面フラップからなる梱包箱において、
前記上面フラップ及び前記底面フラップの少なくとも何れか一方のフラップのうち、外側に位置するフラップの一部若しくは全面に、前記中芯材を最表面に露出させた滑り止め部を設けたことを特徴とする梱包箱。 - 前記滑り止め部を、前記上面板及び前記底面板の両方の面に設けたことを特徴とする請求項1若しくは2記載の梱包箱。
- 前記滑り止め部に耐水加工を施したことを特徴とする請求項1若しくは2記載の梱包箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004253419A JP2006069593A (ja) | 2004-08-31 | 2004-08-31 | 梱包箱 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013099853A (ja) * | 2011-10-18 | 2013-05-23 | Crown Package Co Ltd | 段ボールシート、箱体及び段ボールシートの製造方法 |
JP2014000990A (ja) * | 2012-06-19 | 2014-01-09 | Kao Corp | 段ボール箱 |
KR102246562B1 (ko) * | 2020-12-10 | 2021-04-30 | 주식회사 나우스 | 좌우가 분리되는 햄버거세트 딜리버리 포장상자 |
-
2004
- 2004-08-31 JP JP2004253419A patent/JP2006069593A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013099853A (ja) * | 2011-10-18 | 2013-05-23 | Crown Package Co Ltd | 段ボールシート、箱体及び段ボールシートの製造方法 |
JP2014000990A (ja) * | 2012-06-19 | 2014-01-09 | Kao Corp | 段ボール箱 |
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