JP2014000990A - 段ボール箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数段に積み上げられた上下に積層する段ボール箱の間で、滑りを起こして位置ズレが生じ易くなるのを回避できると共に、強度を向上させた段ボール箱を提供する。
【解決手段】段ボールシート11は、シングルフェーサにおいて中芯材12と一方のライナー材13とを接合して形成された片面段ボールシート15と、他方のライナー材14とを、ダブルフェーサにおいて、表面が平滑な熱盤16と圧着ベルト17との間に挟み込んだ状態で、これらの間を通過させることで、熱盤16側の他方のライナー材14と中芯材12とが、糊材を介して接合されていると共に、圧着ベルト17側の一方のライナー材13の表面には、中芯材12の波形断面形状による、縦スジ状の段目13aが表れている(図2、図3参照)。段ボール箱10は、他方のライナー材14を内側面に、一方のライナー材13を外側面に配置して、段ボールシート11から立体形状に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、段ボール箱に関し、特に段ボールシートから立体形状に組み立てて形成された段ボール箱に関する。
例えば、各種の日用品や食品等の物品を複数まとめて封緘して、搬送や保管に供するための箱として、段ボール箱が多用されている。段ボール箱は、所定の形状に裁断された段ボールシートに折曲げ加工や切込み加工等を施すと共に、必要に応じて接着剤等による接合手段を用いて必要箇所を接合することにより、側面部と、天面部と、底面部とを備える、好ましくは直方体形状に形成される。
段ボール箱を形成するための段ボールシートは、波形断面形状を有する中芯材を挟んだ表裏にライナー材を接合してなるものであり、一般に、コルゲーターと呼ばれる装置を用いて、シングルフェーサとダブルフェーサとを含む製造工程を経て得ることができる(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)。
段ボールシートの製造工程では、シングルフェーサにおいて、例えば表面が波形の一対の段ロールの間に原紙を通して波形断面形状を有するように形成された中芯材を、これの裏側の段頂部に糊材を塗布してから、裏ライナー材と重ね合わせた状態で両側から加熱及び加圧することで、中芯材と裏ライナー材とを接合して片面段ボールシートを形成する。しかる後に、シングルフェーサの下流側に設けられたダブルフェーサにおいて、片面段ボールシートの中芯材の表側の段頂部に糊材を塗布してから、片面段ボールシートと表ライナー材とを重ね合わせた状態で両側から加熱及び加圧することで、片面段ボールシートと表ライナー材とを接合して、波形断面形状を有する中芯材を挟んだ表裏の両面に、ライナー材が接合された段ボールシートが製造される。
ここで、片面段ボールシートと表ライナー材とを重ね合わせて加熱及び加圧を行うダブルフェーサでは、重ね合わせた片面段ボールシートと表ライナー材とを、表ライナー材を下方に配置して表面が平滑な加熱状態の熱盤に沿って搬送しながら、これの上方から、回転移動可能な圧着ベルトを熱盤に向けて押し付けることで、熱盤と圧着ベルトとの間に挟み込んで、片面段ボールシートと表ライナー材とを糊材を介して圧着する。
このため、製造された段ボールシートの表ライナー材側の面は、加熱及び加圧されながら平滑な熱盤の表面に接触しつつスライド移動したことにより、例えばアイロンをかけたような平滑な面となっている一方で、裏ライナー材側の面は、可撓性を有する圧着ベルトが押し付けられたことにより、中芯材の波形断面形状による、縦スジ状の段目が表われている。
したがって、シングルフェーサとダブルフェーサとを含む製造工程を経て得られた段ボールシートを用いて形成される、従来の段ボール箱では、その全てが、美観上好ましいと考えられる平滑な面となっている表ライナー材側の面を印刷面として、各種の印刷類を適宜施すと共に、平滑な表ライナー材側の面を外側面に、裏ライナー材側の面を内側面に配置して、段ボールシートから立体形状に組み立てられている。
特開平2−184425号公報 特開2002−120308号公報 特開2008−120051号公報 特開2010−241079号公報
しかしながら、上述のシングルフェーサとダブルフェーサとを含む製造工程を経て得られた段ボールシートを用いて形成される、従来の段ボール箱は、美観上好ましいと考えられる一方で、外側面が平滑な面となっていることから、例えば各種の物品を封緘した後に、複数の段ボール箱をパレット上に複数段に積み上げた状態で、例えばフォークリフトで移動させたり、トレーラーに積み込んで搬送したりする際に、上下に積層する段ボール箱の間で滑りを起こして位置ズレを生じ易くなり、また位置ズレが大きくなると、積み上げた段ボール箱が落下して、封緘した物品を損傷させる場合がある。
このため、例えば段ボール箱の上面や下面に防滑ニスを印刷する方法や、上下の段ボール箱をホットメルトで接着する方法や、これらの防滑ニスやホットメルトによる処理を不要にする、箱の上面に突起を設けることによる公知のセンタリング機構による方法や、特に長距離輸送を行う場合には、積み上げた一纏まりの複数の段ボール箱を、一体としてフィルム巻きする方法等の、位置ズレを防止するための種々の対応策が採られていたが、これらの対応策では、多くの手間を要することになる。
また、段ボール箱は、一時的な落下強度のみならず、例えば長距離輸送を行う際に、長時間にわたって負荷される位置ズレ方向の力に効果的に対抗できる強度を備えることが望まれている。更に、近年、納品先において、段ボール箱を開封した状態で、そのまま展示することが行われるようになってきているため、段ボール箱は、外観的にも、壊れにくい強度を備えることが望まれている。
本発明は、特別な手段を施すことなく、物品を封緘した後に、複数段に積み上げられた上下に積層する段ボール箱の間で、滑りを起こして位置ズレが生じ易くなるのを効果的に回避できると共に、強度を向上させることのできる段ボール箱を提供することを目的とする。
本発明は、波形断面形状を有する中芯材を挟んだ表裏にライナー材を接合して得られた段ボールシートから、立体形状に組み立てて形成された段ボール箱であって、前記段ボールシートは、シングルフェーサにおいて中芯材と一方のライナー材とを接合して形成された片面段ボールシートと、他方のライナー材とを、ダブルフェーサにおいて、表面が平滑な熱盤と圧着ベルトとの間に挟み込んだ状態で、これらの間を通過させることで、前記熱盤側の前記他方のライナー材と前記中芯材とが、糊材を介して接合されていると共に、前記圧着ベルト側の前記一方のライナー材の表面には、前記中芯材の波形断面形状による、縦スジ状の段目が表れており、前記他方のライナー材を内側面に、前記一方のライナー材を外側面に配置して、前記段ボールシートから立体形状に形成されている段ボール箱を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の段ボール箱によれば、特別な手段を施すことなく、物品を封緘した後に、複数段に積み上げられた上下に積層する段ボール箱の間で、滑りを起こして位置ズレが生じ易くなるのを効果的に回避できると共に、強度を向上させることができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る段ボール箱の斜視図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る段ボール箱を形成するための段ボールシートの拡大断面図である。 図1のA部拡大上面図である。 シングルフェーサを説明する略示斜視図である。 ダブルフェーサを説明する略示斜視図である。 ダブルフェーサの後に段ボールシートを形成する工程を説明する略示斜視図である。 本発明の好ましい他の実施形態に係る段ボール箱の斜視図である。 (a)〜(c)は、本発明の好ましい他の形態の段ボール箱を例示する略示上面図である。
図1に示す本発明の好ましい一実施形態に係る段ボール箱10は、後述するシングルフェーサ(図4参照)とダブルフェーサ(図5参照)とを含む製造工程を経て得られた段ボールシート11を用いて、当該段ボールシート11を立体形状に組み立てることで、例えば六面体形状(直方体形状)を有するラップラウンド型のダンボール箱として形成されたものである。ここで、ラップラウンド型の段ボール箱10は、JIS 0410型に分類される段ボール箱である。ラップラウンド型の段ボール箱10は、製品の梱包と当該段ボール箱10の組み立てとを同時に行うことができると共に、梱包作業を機械化して高速化することが可能なので、多量の製品を低コストに、且つ効率良く封緘するための段ボール箱として有用である。また、本実施形態の段ボール箱10は、後述する特有の構成を備えることで、複数段に積み上げた状態で、例えばフォークリフトで移動させたり、トレーラーに積み込んで搬送したりする際に、上下に積層する段ボール箱10の間で滑りを起こし難くして、位置ズレが生じるのを効果的に抑制する機能を備える。
なお、本発明では、段ボール箱は、例えば六面体の他、六面体状の多面体の箱となっていても良く(図8(a)〜(c)参照)、1パーツ又は2パーツの箱となっていても良い(図7参照)。
そして、本実施形態の段ボール箱10は、図1〜図3に示すように、波形断面形状を有する中芯材12を挟んだ表裏にライナー材13,14を接合して得られた段ボールシート11から、立体形状に組み立てて形成された六面体形状を備える段ボール箱であって、段ボールシート11は、シングルフェーサ(図4参照)において中芯材12と一方のライナー材13とを接合して形成された片面段ボールシート15と、他方のライナー材14とを、ダブルフェーサ(図5参照)において、表面が平滑な熱盤16と圧着ベルト17との間に挟み込んだ状態で、これらの間を通過させることで、熱盤16側の他方のライナー材14と中芯材12とが、糊材を介して接合されていると共に、圧着ベルト17側の一方のライナー材13の表面には、中芯材12の波形断面形状による、縦スジ状の段目13aが表れている(図2、図3参照)。段ボール箱10は、他方のライナー材14を内側面に、一方のライナー材13を外側面に配置して、段ボールシート11から立体形状に形成されている。
本実施形態では、段ボール箱10を形成するための段ボールシート11は、汎用されているダンボールシートと同様に、シングルフェーサとダブルフェーサとを含む公知の製造方法によって製造される。すなわち、シングルフェーサでは、図4に示すように、例えば中芯ロール20aから連続して供給される中芯材12の原紙12aを、例えば加熱ロール20bで約95℃に加熱してから、表面が波形の一対の段ロール21の間に通して、波形断面形状を有する中芯材12とする。しかる後に、得られた波形断面形状を有する中芯材12の一方の面側の段頂部12a(図2参照)に、糊付け装置22aを介して例えば生澱粉液(コーンスターチ水溶液)からなる糊剤を塗布する。さらに、接合ロール20cによって、中芯材12を、ライナーロール20dから連続して供給されると共に例えば加熱ロール20eによって約95℃に加熱された一方のライナー材13と接合することで、片面段ボールシート15が形成される。形成された片面段ボールシート15は、下流側のダブルフェーサ(図5参照)に送られて、他方のライナー材14と接合されることで、帯状に連続する段ボールシート11の原反11aが形成される。
ここで、糊剤として好ましく用いられる生澱粉液(コーンスターチ水溶液)は、ゲル化温度まで加熱されることでゲル化して、粘着性を発現し、好ましくは乾燥工程を経ることで乾燥して、中芯材12と、一方のライナー材13や他方のライナー材14とを強固に接合する。
ダブルフェーサでは、図5に示すように、シングルフェーサから送られてくる片面段ボールシート15を、例えば加熱ロール21fで約95℃に加熱してから、加熱した片面段ボールシート15を構成する中芯材12の他方の面側の段頂部12b(図2参照)に、糊付け装置22bを介して例えば生澱粉液(コーンスターチ水溶液)からなる糊剤を塗布する。しかる後に、ライナーロール20gから連続して供給されると共に例えば加熱ロール20hによって約95℃に加熱された他方のライナー材14を、案内ロール20iを介して案内して、片面段ボールシート15の下面側に下方から重ね合わせる。さらに、重ね合わせた片面段ボールシート15と他方のライナー材14とを、表面が平滑な熱盤16と圧着ベルト17との間に、他方のライナー材14を熱盤16の上面に密着させ、一方のライナー材13を圧着ベルト17の下面に密着させつつ挟み込んだ状態で、これらの間を通過させることで、熱盤16側の他方のライナー材14と中芯材12とが、糊材を介して接合されて、帯状に連続する段ボールシート11の原反11aが形成される。
これによって、形成された段ボールシート11の原反11aの、加熱及び加圧されながら平滑な熱盤16の表面に接触しつつスライド移動した、他方のライナー材14側の面は、例えばアイロンをかけたような平滑な面となる。一方、形成された段ボールシート11の原反11aの、一方のライナー材13側の面には、可撓性を有する圧着ベルトが押し付けられたことにより、中芯材12の波形断面形状による縦スジ状の段目13aが表われる。
片面段ボールシート15と他方のライナー材14とが接合されることによって形成された段ボールシート11の原反11aは、図6に示すように、さらに裁断加工装置23に送られて、罫線を入れたり、端部を切り取ったり、必要に応じてテアテープを取り付ける等の加工が施された後に、必要な長さに裁断されて、段ボール箱10の展開形状を備える段ボールシート11が形成される。形成された段ボールシート11は、多数枚が積み重ねられた状態で、保管されたり、組み立て装置や封緘装置に送られて、六面他形状に組み立てられたり、製品が封緘されたりする。
また、本実施形態では、段ボール箱10は、他方のライナー材14を内側面に、一方のライナー材13を外側面に配置して、段ボールシート11から、複数の製品を封緘した状態で、六面体形状(直方体形状)を有するラップラウンド型のダンボール箱として、立体形状に形成されている。
さらに、本実施形態では、好ましくは、段ボール箱10の一方のライナー材13による外側面に、例えばフレキソ印刷、オフセット印刷、グラビア印刷、インクジェットプリンター等による印刷類が施されている。
そして、上述の構成を備える本実施形態のダンボール箱10によれば、特別な手段を施すことなく、物品を封緘した後に、複数段に積み上げられた上下に積層する段ボール箱10の間で、滑りを起こして位置ズレが生じ易くなるのを効果的に回避することが可能になると共に、強度を向上させることが可能になる。
すなわち、本実施形態によれば、段ボール箱10は、片面段ボールシート15と、他方のライナー材14とを、ダブルフェーサにおいて、表面が平滑な熱盤16と圧着ベルト17との間に挟み込みながら通過させることで形成された段ボールシート11を用いて、平滑な面となった他方のライナー材14側の面を内側に配置すると共に、中芯材12の波形断面形状による縦スジ状の段目13aが表れている、一方のライナー材13側の面を外側に配置して、段ボールシート11から立体形状に形成されているので、段ボール箱10の外側面に表れた多数の縦スジ状の段目13aによって、摩擦力を向上させることにより、特別な手段を施すことなく、物品を封緘した後に、複数段に積み上げられた上下に積層する段ボール箱10の間で滑りが生じるのを効果的に抑制することが可能になって、位置ズレが生じるのを効果的に回避することが可能になる。
また、本実施形態の段ボール箱10は、縦スジ状の段目13aが表れている一方のライナー材13側の面が、圧着ベルト17を用いた、中芯材12の段頂部12aとの間の、当該段頂部12aに沿ったより広い面積の糊剤による接着によって(図2参照)、多数の平行な柱状に連続した当該縦スジ状の段目13aの部分において、中芯材12の段頂部12bと平滑な面となっいている他方のライナー材14側の面との接合箇所よりも、強度が強くなっている。また一方のライナー材13側の面は、縦スジ状の段目13aが僅かに突出して緩やかな波状の凹凸面を形成してることで(図2参照)、平滑な面となっいている他方のライナー材14側の面と比較して、保形剛性が大きくなっている。物品を封緘した後の段ボール箱10は、例えば圧縮荷重を受けた場合に、外側に膨らみながら潰れることになるが、本実施形態の段ボール箱10によれば、上述のように、平滑な面となった他方のライナー材14側の面を内側に配置すると共に、縦スジ状の段目13aが表れている一方のライナー材13側の面を外側に配置して、段ボールシート11から立体形状に形成されているので、縦スジ状の段目が表れている面を内側に配置した従来の段ボール箱と比較して、外側に膨らみ難くなっていることによって、その強度を効果的に向上させることが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、平滑な面となった他方のライナー材側の面を内側に配置すると共に、縦スジ状の段目が表れている一方のライナー材側の面を外側に配置して、段ボールシートから立体形状に形成される段ボール箱は、テアテープが取り付けられていないラップラウンド型のダンボール箱である必要は必ずしも無く、好ましくは図7に示すような、テアテープが取り付けられていない2パーツ型のダンボール箱10’や、その他の種々の形状のダンボール箱であっても良い。図8(a)〜(c)に示すような、角部を斜めに切り欠いた、六角形、七角形、八角形等の平面形状を備える、六面体状の多面体の箱となっていても良い。また、設備の改造等を行うことにより、罫線やテアテープが設けられているA−1型のダンボール箱や、テアテープが取り付けられているラップラウンド型のダンボール箱等として形成することもできる。
以下、実施例及び比較例により、本発明のダンボール箱をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
図7に示すダンボール箱と同様の形態を有する2パーツ型(三角コーナー補強型)のダンボール箱(平滑な面となった他方のライナー材側の面を内側(裏面)に配置すると共に、縦スジ状の段目が表れている一方のライナー材側の面を外側(表面)に配置したもの。)に、物品として詰め替え用のスタンディングパウチを封緘したものを、実施例1のダンボール箱とした。平滑な面となった他方のライナー材側の面を外側(表面)に配置すると共に、縦スジ状の段目が表れている一方のライナー材側の面を内側(裏面)に配置して、段ボールシートから段ボール箱を立体形状に形成したこと以外は、実施例1のダンボール箱と同様の構成を備えるダンボール箱を、比較例1のダンボール箱とした。実施例1のダンボール箱及び比較例1のダンボール箱について、以下の試験方法によって、「滑り角度」を測定した。測定結果を表1に示す。
実施例1及び比較例1の2パーツ型のダンボール箱を構成する、トレー及び蓋の各々について、平滑な面となった他方のライナー材側の面を表面に配置すると共に、縦スジ状の段目が表れている一方のライナー材側の面を裏面に配置したものと、平滑な面となった他方のライナー材側の面を裏面に配置すると共に、縦スジ状の段目が表れている一方のライナー材側の面を表面に配置したものとを組み合わせた、4種類のダンボール箱に対して、以下の試験方法によって、「圧縮強度」を測定した。測定結果を表2に示す。
Figure 2014000990
Figure 2014000990
〔滑り角度測定試験〕
滑り角度の測定試験は、全国段ボール工業組合連合会の段ボール規格「段ボール及び段ボール箱−滑り試験方法(JCS T 0005:2000)」に従って行った。すなわち、傾斜板の上に、ダンボールシートの試験片Aやダンボール箱Aを、傾斜によって動かないように設置すると共に、これらの上に、ダンボールシートの試験片Bやダンボール箱Bを重ねて設置した状態で、傾斜板を作動させて傾けて行き、ダンボールシートの試験片Bやダンボール箱Bが、ダンボールシートの試験片Aやダンボール箱Aから滑り始めた時の角度を計測する。
〔圧縮強度測定試験〕
圧縮強度の測定試験は、JIS Z0212「包装貨物および容器(圧縮試験)」に従って行った。すなわち、JIS B7733(圧縮試験機−力の検証方法)の圧縮試験機を使用し、試験品を保持板の中央に置いた状態で、速度12±3mm/minで圧縮して、最大荷重を計測する。
表1の計測結果によれば、実施例1のダンボール箱及びこれに用いたダンボールシートは、比較例1のダンボール箱及びこれに用いたダンボールシートと比較して、滑り角度が相当程度大きくなっていることが判明する。
表2の試験結果によれば、トレー及び蓋の双方を、平滑な面となった他方のライナー材側の面を裏面に配置すると共に、縦スジ状の段目が表れている一方のライナー材側の面を表面に配置した実施例1のダンボール箱は、圧縮強度が相当程度大きくなっていることが判明する。
10,10’ 段ボール箱
11 段ボールシート
12 中芯材
12a 一方の面側の段頂部
12b 他方の面側の段頂部
13 一方のライナー材
13a 縦スジ状の段目
14 他方のライナー材
15 片面段ボールシート
16 熱盤
17 圧着ベルト

Claims (3)

  1. 波形断面形状を有する中芯材を挟んだ表裏にライナー材を接合して得られた段ボールシートから、立体形状に組み立てて形成された段ボール箱であって、
    前記段ボールシートは、シングルフェーサにおいて中芯材と一方のライナー材とを接合して形成された片面段ボールシートと、他方のライナー材とを、ダブルフェーサにおいて、表面が平滑な熱盤と圧着ベルトとの間に挟み込んだ状態で、これらの間を通過させることで、前記熱盤側の前記他方のライナー材と前記中芯材とが、糊材を介して接合されていると共に、前記圧着ベルト側の前記一方のライナー材の表面には、前記中芯材の波形断面形状による、縦スジ状の段目が表れており、
    前記他方のライナー材を内側面に、前記一方のライナー材を外側面に配置して、前記段ボールシートから立体形状に形成されている段ボール箱。
  2. 前記一方のライナー材による外側面に、印刷類が施されている請求項1記載の段ボール箱。
  3. テアテープが取り付けられていない、1パーツ又は2パーツの六面体又は六面体状の多面体の箱となっている請求項1又は2記載の段ボール箱。
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