JP2592040Y2 - 熱可塑性樹脂製シートパレット - Google Patents

熱可塑性樹脂製シートパレット

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JP2592040Y2
JP2592040Y2 JP1993065766U JP6576693U JP2592040Y2 JP 2592040 Y2 JP2592040 Y2 JP 2592040Y2 JP 1993065766 U JP1993065766 U JP 1993065766U JP 6576693 U JP6576693 U JP 6576693U JP 2592040 Y2 JP2592040 Y2 JP 2592040Y2
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resin sheet
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英三 丸山
宏昌 松浦
勝幸 宇佐美
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Mitsui Chemicals Inc
Denso Corp
Sanei Co Ltd
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Mitsui Chemicals Inc
Denso Corp
Sanei Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、プッシュプルフォーク
リフトを使用して荷物の運搬を行う際に用いる熱可塑性
樹脂製シートパレットに関し、より詳しくは、多角形状
の載荷面の辺縁部に、タブ面を設けた一辺を除く全辺及
び当該一辺の両端部分に滑り止め用サイドプレートを設
けた熱可塑性樹脂製シートパレットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、荷物の流通過程においてプッシュ
プルフォークリフト等を使用する際には、木製のパレッ
ト又はプラスチック製パレットが使用されてきた。しか
し、貯蔵、保管のための場所の狭面化、設備費の低減、
運搬作業の能率向上等を図るために、上記パレットに替
えて、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィ
ン樹脂製シートパレットが普及している。
【0003】しかし、ポリオレフィン樹脂製シートパレ
ットを用いてプッシュプルフォークリフト等により荷物
の搬送、運搬を行う場合、該シートパレット自体の表面
が滑り易い上に、荷物の外装が合成樹脂製のコンテナ、
袋、箱等であると一層滑り易く、荷崩れの原因となる欠
点がある。
【0004】このような問題を解決し、荷崩れを防止し
たポリオレフィン樹脂製シートパレットが提案されてい
る。例えば、実公昭62−40905号公報には、スリ
ップシートの載荷面を裏面より粗度を小さくすることに
より、荷物と載荷面との間の静摩擦抵抗を該荷物と該裏
面との間の静摩擦抵抗より大きくしたスリップシートが
記載されている。また、実公昭62−15141号公報
には、荷物に接するシートの上面及びプラテンに接する
下面にそれぞれ特定の滑り性(摩擦力)を付与したポリ
オレフィン製スリップシートが記載されている。
【0005】しかしながら、上記スリップシートは、い
ずれもスリップシートの載荷面上の荷物の滑りをある程
度防止し得るものであるが、プッシュプルフォークリフ
ト等に荷物を積み降ろしする際に、プッシュプルフォー
クリフトのマストを前傾させてプラテンを前方にティル
トさせたとき荷物が載荷面から滑り落ちることがある。
また、プッシュプルフォークリフト等が急停止したとき
の衝撃、通路の凹凸等による振動衝撃等による載荷面上
の滑りに起因する荷崩れを完全には防止し得ないもので
ある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記の問題点
を解決するためなされたものであり、その目的とすると
ころは、プッシュプルフォークリフトに荷物を積み降ろ
しする際、又は、プッシュプルフォークリフト等が衝撃
を受けた場合でも、載荷面上の滑りに起因する荷崩れを
防止し得る安価で耐久性に優れた熱可塑性樹脂製シート
パレットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討した結果、多角形状の載荷面のタ
ブ面を設けた一辺を除く全辺及び当該一辺の両端部分に
滑り止め用サイドプレートを設けることにより、上記課
題を解決できることを見出し、本考案に至った。
【0008】即ち、本考案に係る熱可塑性樹脂製シート
パレットは、平坦な多角形状の載荷面と、載荷面の一辺
に載荷面に対し10〜60度の角度をなして外方に張り
出して設けられるタブ面と、載荷面の上記一辺以外のそ
れぞれの辺に載荷面に対し90度の角度をなして立ち上
がるよう設けられる主サイドプレートと、載荷面のタブ
面が設けられた一辺の両端から所定の長さの領域に載荷
面に対して90度の角度をなすよう設けられる副サイド
プレートと、から構成され、不使用時には主サイドプレ
ート及び副サイドプレートを載荷面へ向けて折り畳んで
保管できるよう、所定の主サイドプレートの両端近くに
折畳み用罫線を形成したことを特徴とするものである。
【0009】また、上記載荷面、タブ面、主サイドプレ
ート及び副サイドプレートを1枚の熱可塑性樹脂製シー
トにより一体的に形成し、タブ面は、載荷面に対し10
〜60度の角度をなして外方に張り出すよう折り曲げて
成り、主サイドプレートは、載荷面に対し90度の角度
をなして立ち上がるよう折り曲げられると共に、互いに
隣接する一方の主サイドプレートの端部に設けた耳部を
他方の主サイドプレートの端部と重ね合わせた状態で接
合して成り、副サイドプレートは、載荷面のタブ面が設
けられた一辺に隣接する辺に設けられた主サイドプレー
トのタブ面側の一端に連接して形成したものを、載荷面
とタブ面の折曲げ線に沿うよう且つ載荷面に対して90
度の角度をなすよう折り曲げて成り、更に、副サイドプ
レートを補強板により載荷面に対して固定して成るよう
構成することが推奨される。
【0010】載荷面は一般的には四辺形とすることが推
奨され、主サイドプレート及び副サイドプレートの高さ
は載荷面から20〜150mmとすることが推奨され、
また、主サイドプレート及び必要に応じて副サイドプレ
ート若しくは補強板の適宜の箇所には、フック掛け用孔
を設けることが推奨される。なお、本考案に用いる熱可
塑性樹脂としては、ポリプロピレン、低密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン又はエチレン/α−オレフィン
共重合体から選ばれた少なくとも一種のポリオレフィン
樹脂が推奨される。
【0011】
【作用】上記の如き構成であると、パレットの載荷面の
辺縁部に設けた主及び副サイドプレートにより載荷面か
らの荷物の脱落が阻止されるので、プッシュプルフォー
クリフトにより荷物を積み降ろしする際、或いは、プッ
シュプルフォークリフト等により荷物の運搬を行う際
に、急停止若しくは車体振動等による衝撃が加えられて
も、荷物が載荷面から滑り落ちる等して荷崩れを起こす
ことがない。また、載荷面、タブ面、主サイドプレート
及び副サイドプレートは、1枚の熱可塑性樹脂製シート
により互いに連接するよう切り出し、これを折り曲げ、
接合等することにより一体的に作製することが可能であ
るため、耐久性に優れると共に、製造が容易で大量生産
に適し、安価に提供することができる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照しつゝ本考案について詳細
に説明する。〔図1〕は、本考案に係る熱可塑性樹脂製
シートパレットの一実施例を示す模式図、〔図2〕はこ
れを組み立てる前の所定形状に裁断された1枚の熱可塑
性樹脂製シートの展開図、〔図3〕は補強板の説明図で
ある。
【0013】図示する如く、本考案の熱可塑性樹脂製シ
ートパレットは、プッシュプルフォークリフトを使用し
て荷物の運搬を行う際に用いられるシートパレットであ
って、載荷面1と、当該載荷面の一辺に特定の角度を以
て取り付けられたタブ面2と、当該載荷面の残りの全辺
に取り付けられた主サイドプレート3,4,5と、タブ
面が取り付けられた辺の両端の一部に取り付けられた副
サイドプレート6,7と、から構成されている。
【0014】本考案の熱可塑性樹脂製シートパレットの
載荷面1の形状は、図示した実施例の如く一般的には四
辺形であることが好ましいが、必ずしも四辺形に限定さ
れるものではなく、他の任意の多辺形であってもよく、
その場合には載荷面のタブ面を設けた一辺を除く全辺
と、当該一辺の両端部分とにサイドプレートを設けるよ
うにすればよい。
【0015】また、本考案の熱可塑性樹脂製シートパレ
ットの原料樹脂は、熱可塑性樹脂であればその種類は問
わない。本考案に好適な熱可塑性樹脂としては、ポリプ
ロピレン、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
エチレン/α−オレフィン共重合体、及びエチレン/酢
酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化
ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリメチルメタア
クリレート等のアクリル系樹脂、ナイロン6、ナイロン
66等のポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等
が挙げられるが、これらの熱可塑性樹脂のうち、得られ
るシートの耐衝撃性、耐寒性、耐薬品性、摩擦係数及び
製造コスト等を考慮すると、ポリオレフィン系樹脂、ポ
リ塩化ビニル系樹脂及びポリスチレン系樹脂が好まし
い。特に好ましくはポリオレフィン系樹脂である。
【0016】本考案の熱可塑性樹脂製シートパレットの
資材シートとしては、上記熱可塑性樹脂に必要に応じて
熱安定剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤等
の慣用の添加剤を適宜添加して樹脂組成物となし、得ら
れた樹脂組成物を樹脂のガラス転移点以上、分解温度未
満の温度範囲において押出成形、カレンダー成形等によ
りシート状に成形したものが用いられる。
【0017】シートパレットの厚さは、樹脂の種類、運
搬する荷物の重量等により適宜選択される。厚さはシー
トパレットの機械的強度に影響し、薄過ぎるとシートパ
レットとして要求される機械的強度を満たさない場合が
あるので好ましくない。また、厚過ぎると製造コストが
上がるので好ましくない。かかる観点からシートパレッ
トの厚さは、一般的には0.5〜5mm程度であることが
好ましい。さらに好ましい範囲は0.8〜3mm程度であ
る。
【0018】而して、〔図1〕に示した本考案の熱可塑
性樹脂製シートパレットは、前記の如く、四辺形の載荷
面1、載荷面1の一辺に取りつけられたタブ面2、載荷
面1の他の三辺のすべてに取り付けられた主サイドプレ
ート3、4及び5、並びに、タブ面2が取り付けられた
辺の両端部分に取り付けられた副サイドプレート6及び
7から成る。載荷面1の形状及び大きさは、運搬機であ
るプッシュプルフォークリフトのパンタグラフアームの
幅、クリップバーの幅等により適宜変更されるが、通常
は1000〜1500mm程度の幅及び長さを有する四
辺形である。
【0019】而して、載荷面1の一辺にはタブ面2が取
り付けられる。タブ面2の取付け角度αは、載荷面1に
対し10〜60度の範囲内で任意に選択される。好まし
くは30〜60度、最も好ましくは30〜45度であ
る。タブ面2の長さは、取り付けられる載荷面1の辺の
長さと同一とすることが好ましい。また、タブ面2の幅
(高さ)はプッシュプルフォークリフトのクリップバー
により挾持し得る幅であればよいが、通常は40〜10
0mm程度である。
【0020】タブ面2は、通常、載荷面1と同一のシー
トの辺縁部から所定幅だけ内側の位置に折り目用罫線2
8を施し、この罫線に沿って上向きに所定の角度折り曲
げる方法で取り付けられる。また、載荷面1と略同一の
厚さのシートを所定の形状に切断し、融着又は接着剤で
接着することにより載荷面1に取り付ける方法も可能で
あるが、強度を考慮した場合、前者の取付け方法が好ま
しい。また、タブ面2の両端のコーナー部は、図示する
ように角を切除し円弧状に仕上げられていることが好ま
しい。
【0021】主サイドプレート3、4及び5は、載荷面
1の他の三辺の全長にわたって載荷面1に対し90度の
角度で立ち上がるよう取り付けられる。サイドプレート
3、4及び5は、載荷面1と略同一の厚さのシートを所
定の形状に切断し、融着又は接着して取り付けてもよい
が、強度の点で載荷面1と同一のシートの当該部に罫線
を施し、90度に折り曲げる方法が好ましい。隣接する
主サイドプレート3と4は、主サイドプレート3の端部
に設けた耳部8を折り曲げて主サイドプレート4に重ね
た状態で接合部14において融着し、また、主サイドプ
レート4と5は、主サイドプレート5の端部に設けた耳
部9を折り曲げて主サイドプレート4に重ねた状態で融
着部15において融着されていることが強度向上の点で
好ましい。耳部8及び9の長さは主サイドプレートの高
さと同一でよい。主サイドプレート3、4及び5の高さ
は20〜150mm程度である。サイドプレート3、4
及び5は載荷面1の三辺の全長にわたって取り付けるこ
とが好ましいが、部分的に取り付けても載荷面1から荷
物が滑り落ちることは防止し得る。
【0022】また、副サイドプレート6及び7は、タブ
面2が取り付けられた辺の両端の一部に載荷面1に対し
90度の角度を以て取り付けられる。取付け位置はタブ
面2の内側であり、端から長さ200〜500mm程度
にわたって取り付けられる。取り付け方法は、載荷面1
と略同一の厚さのシートを所定の形状に切断し、融着又
は接着剤で接着することにより載荷面1に取り付けても
よいが、〔図2〕に示すように主サイドプレート3及び
5のタブ面2側の端部に副サイドプレート6及び7を連
続的に設け、これを折り曲げるようにすることが推奨さ
れる。副サイドプレート6及び7と載荷面1との接合部
には、強度を保つためにL字形断面を有する熱可塑性樹
脂製補強板10又は11を接合部12、13及び16に
おいて融着又は接着するようにする。
【0023】主サイドプレート3,4,5、副サイドプ
レート6,7若しくは補強板10,11には、載荷面1
に積載された荷物をロープ等で縛り保持、固定する際に
用いるフック掛け用孔4a,4b,10a,11a等が
設けられていることが好ましい。これらのフック掛け用
孔の位置及びその数には特に制限はないが、パレットの
角部から200mm程度の位置に設けることが好まし
い。
【0024】また、本考案の熱可塑性樹脂製シートパレ
ットは、空の状態で輸送するときの嵩ばりをなくすた
め、主サイドプレート3には折畳み用罫線3a及び3
b、主サイドプレート5には折畳み用罫線5a及び5b
を付けておくことが好ましい。
【0025】本考案の熱可塑性樹脂製シートパレット
は、プッシュプルフォークリフト等を使用する荷物の流
通過程において使用される。例えば、コンテナ、ダンボ
ール箱、クラフト紙袋、合成樹脂製袋、合成樹脂製箱等
の包装体を、本考案の熱可塑性樹脂製シートパレットの
載荷面に1段当たり2〜8個密接して積み、2〜6段積
みとして搬送する。輸出用荷物等、搬送距離が長い場合
は最上段の荷物の上に本考案のシートパレットに付けら
れたタブ面に替えてサイドプレートを設置した如き上蓋
を被せ、シートパレットと該上蓋とをロープ等で縛り固
定する方法が好ましい。
【0026】以下、〔図2〕を併せて参照しつゝ本考案
に係る熱可塑性樹脂製シートパレットの製造方法を詳細
に説明する。〔図2〕は、前記の如く、本考案の熱可塑
性樹脂製シートパレットを組み立てる前の1枚の熱可塑
性樹脂製シートの展開図である。
【0027】〔実施例1〕 ポリプロピレン樹脂(三井東圧化学(株)製、商品名:
三井ノーブレン)を200℃において押出成形し、厚さ
2mmのポリプロピレン樹脂シートを得た。得られたポ
リプロピレン樹脂シートを切断して、〔図2〕に示すよ
うな横長1285mm、縦長1230mmのシート20
を得た。シート20の1230mmの一方の縦辺の端か
ら65mmの位置に縦辺と平行に罫刃で罫線28を付
け、次いで上方向に30度曲げてタブ面2を形成した。
タブ面2の両端のコーナー部は角を削って円弧状とし
た。
【0028】シート20の他の三辺からそれぞれ50m
mの位置に、シート20の各辺と平行に罫刃で罫線2
5、26及び27を付けた。更に、罫線25及び26に
沿ってシート20の縦長1230mmのタブ面を設けた
縦辺から罫線28に至る65mmの部分にそれぞれ切込
線21及び22を入れ、副サイドプレート6及び7とな
る部分を形成した。また、罫線25及び26に沿ってシ
ート20の反対側の縦辺から罫線27に至る50mmの
部分にそれぞれに切込線23及び24を入れ、耳部8及
び9を形成した。
【0029】次いで、罫線25、26及び27の位置で
90度上方向に曲げ、主サイドプレート3、4及び5と
した。隣接する主サイドプレート3と4は、主サイドプ
レート3の端部に設けた耳部8を折り曲げて主サイドプ
レート4に重ねた状態で超音波融着して、〔図1〕にお
ける接合部14とし、また、主サイドプレート4と5
は、主サイドプレート5の端部に設けた耳部9を折り曲
げて主サイドプレート4に重ねた状態で超音波融着し
て、〔図1〕における接合部15とした。サイドプレー
ト3及び5の切込線21及び22を入れた部分は内側に
90度折り曲げて副サイドプレート6及び7とした。
【0030】一方、上記と同様のポリプロピレン樹脂シ
ートから、〔図3〕に示すような一辺の長さ400m
m、幅100mm、厚さ2mmの補強板用シートを作製
し、該シートの幅100mmの中央部を90度折り曲
げ、補強板10及び11を作成した。この補強板10及
び11を、上記切込線21及び22を入れた部分を内側
に90度折り曲げて副サイドプレート6及び7とした部
分と載荷面1とに融着部12,13,16等で超音波融
着して補強した。なお、主サイドプレート4及び補強板
10,11には、予め端から200mmの位置にフック
掛け用孔4a,4b,10a,11aをそれぞれ設け、
本考案のポリプロピレン樹脂製シートパレットを完成し
た。
【0031】得られたポリプロピレン樹脂製シートパレ
ットの載荷面に縦560mm、横386mm、高さ17
1mmのポリプロピレン樹脂製コンテナを1段当たり6
個、4段積みし、最上段のコンテナの上に上蓋を載せ、
シートパレット及び上蓋のサイドプレートに設けられた
孔を利用してロープで固定し、搬送用包装体とした。該
搬送用包装体をプッシュプルフォークリフトを使用して
輸送した。その結果、プッシュプルフォークリフトに該
搬送用包装体を積み込む際、及びプッシュプルフォーク
リフトから該搬送用包装体を降ろす際に、載荷面から包
装体が滑り落ちることはなかった。また、プッシュプル
フォークリフトが急停止したり、カーブのある通路を右
左折及び通路の凹凸部を通過する等しても載荷面から包
装体が滑り落ちることはなかった。
【0032】〔実施例2〕 ポリプロピレン樹脂の代わりに高密度ポリエチレン樹脂
(三井石油化学工業製,商品名:ハイゼックス)を用い
190℃において押出成形し、厚さ2mmの高密度ポリ
エチレンシートを得、該シートを用いた以外、〔実施例
1〕と同様にして高密度ポリエチレン樹脂製シートパレ
ットを得た。得られたシートパレットを用いて〔実施例
1〕と同様にして搬送用包装体をプッシュプルフォーク
リフトを使用して輸送したが、載荷面から包装体が滑り
落ちることはなかった。
【0033】〔比較例〕 サイドプレートのないポリプロピレン樹脂製シートパレ
ットを〔実施例1〕に記載した方法に準じて製造した。
得られたシートパレットを用いて〔実施例1〕と同様に
して搬送用包装体をプッシュプルフォークリフトを使用
して輸送した。その結果、プッシュプルフォーリフトに
該搬送用包装体を積み込む際、及びプッシュプルフォー
クリフトから該搬送用包装体を降ろす際に、載荷面から
包装体が滑り落ちることがあり作業能率が悪かった。ま
た、プッシュプルフォークリフトが急停止したり、カー
ブのある通路を右左折及び通路の凹凸部を通過する際
に、載荷面から包装体が滑り落ちることがあり、作業能
率が悪く、また危険であった。
【0034】
【考案の効果】本考案の熱可塑性樹脂製シートパレット
を用いることにより、プッシュプルフォークリフトに荷
物を積み込み、積み降ろす際に荷物が滑り落ちることが
ない。また、プッシュプルフォークリフトが急停止した
り、カーブのある通路を右左折及び通路の凹凸部を通過
する等した場合にも、載荷面から包装体が滑り落ちるの
を防止することができる。そのため、搬送作業性が良好
であるばかりでなく、作業の安全確保の点でも極めて有
用である。また、本考案の熱可塑性樹脂製シートパレッ
トは、簡単な構成で耐久性に富み、製造が容易で大量生
産でき、安価に供給できる。
【0035】なお、本考案は叙上の実施例に限定される
ものでなく、本発明の目的の範囲内において上記の説明
から当業者が容易に想到し得るすべての変更実施例を包
摂するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る熱可塑性樹脂製シートパレットの
一実施例を示す模式図である。
【図2】図1に示した熱可塑性樹脂製シートパレットを
組み立てる前の所定形状に裁断された1枚の熱可塑性樹
脂製シートの展開図である。
【図3】副サイドプレートに取り付けられる補強板の説
明図である。
【符号の説明】
1 載荷面 2 タブ面 3,4,5 主サイドプレート 3a,3b 折畳み用罫線 4a,4b フック掛け用孔 5a,5b 折畳み用罫線 6,7 副サイドプレート 8,9 耳部 10,11 補強板 10a,11a フック掛け用孔 12〜16 接合部 20 シート 21〜24 切込線 25〜28 折り目用罫線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 宇佐美 勝幸 愛知県名古屋市南区滝春町5番地 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 19/22

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プッシュプルフォークリフトを使用して
    荷物の運搬を行う際に用いる熱可塑性樹脂製シートパレ
    ットにおいて、 平坦な多角形状の載荷面(1)と、 載荷面(1)の一辺に載荷面に対し10〜60度の角度
    (α)をなして外方に張り出して設けられるタブ面
    (2)と、 載荷面(1)の上記一辺以外のそれぞれの辺に載荷面
    (1)に対し90度の角度をなして立ち上がるよう設け
    られる主サイドプレート(3,4,5)と、 載荷面(1)のタブ面(2)が設けられた一辺の両端か
    ら所定の長さの領域に載荷面(1)に対して90度の角
    度をなすよう設けられる副サイドプレート(6,7)
    と、から構成され、 不使用時には主サイドプレート(3,4,5)及び副サ
    イドプレート(6,7)を載荷面(1)へ向けて折り畳
    んで保管できるよう、所定の主サイドプレート(3,
    5)の両端近くに折畳み用罫線(3a,3b,5a,5
    b)を形成したことを特徴とする上記の熱可塑性樹脂製
    シートパレット。
  2. 【請求項2】上記載荷面(1)、タブ面(2)、主サイ
    ドプレート(3,4,5)及び副サイドプレート(6,
    7)を1枚の熱可塑性樹脂製シート(20)により一体
    的に形成し、 タブ面(2)は、載荷面に対し10〜60度の角度
    (α)をなして外方に張り出すよう折り曲げて成り、 主サイドプレート(3,4,5)は、載荷面(1)に対
    し90度の角度をなして立ち上がるよう折り曲げられる
    と共に、互いに隣接する一方の主サイドプレート(3,
    5)の端部に設けた耳部(8,9)を他方の主サイドプ
    レート(4)の端部と重ね合わせた状態で接合して成
    り、 副サイドプレート(6,7)は、載荷面(1)のタブ面
    (2)が設けられた一辺に隣接する辺に設けられた主サ
    イドプレート(3,5)のタブ面側の一端に連接して形
    成したものを、載荷面(1)とタブ面(2)の折曲げ線
    (28)に沿うよう且つ載荷面(1)に対して90度の
    角度をなすよう折り曲げて成り、 更に、副サイドプレート(6,7)を補強板(10,1
    1)により載荷面(1)に対して固定して成ることを特
    徴とする請求項1に記載の熱可塑性樹脂製シートパレッ
    ト。
  3. 【請求項3】 載荷面(1)が四辺形である請求項1又
    は2に記載の熱可塑性樹脂製シートパレット。
  4. 【請求項4】 主サイドプレート(3,4,5)及び副
    サイドプレート(6,7)の高さが載荷面(1)から2
    0〜150mmである請求項1ないし3のうちいずれか
    1項に記載の熱可塑性樹脂製シートパレット。
  5. 【請求項5】 主サイドプレート(4)及び必要に応じ
    て副サイドプレート(6,7)若しくは補強板(11,
    12)の適宜の箇所にフック掛け用孔(4a,4b,1
    0a,11a)を設けた請求項1ないし4のうちいずれ
    か1項に記載の熱可塑性樹脂製シートパレット。
  6. 【請求項6】 熱可塑性樹脂がポリプロピレン、低密度
    ポリエチレン、高密度ポリエチレン又はエチレン/α−
    オレフィン共重合体から選ばれた少なくとも一種のポリ
    オレフィン樹脂である請求項1ないし5のうちいずれか
    1項に記載の熱可塑性樹脂製シートパレット。
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