JPH08282462A - アンチスキッド制御装置 - Google Patents
アンチスキッド制御装置Info
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- JPH08282462A JPH08282462A JP8909295A JP8909295A JPH08282462A JP H08282462 A JPH08282462 A JP H08282462A JP 8909295 A JP8909295 A JP 8909295A JP 8909295 A JP8909295 A JP 8909295A JP H08282462 A JPH08282462 A JP H08282462A
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Abstract
要な制御を抑制することで、車両の走行安定性及び乗り
心地の向上を図ることを目的とする。 【構成】 左,右制御量補正手段9a,9bは、他輪の
加・減速度または及びスリップ率を自輪のそれとを比較
し、左,右輪1a,1bともスリップ増加傾向を示して
いる場合、各輪1a,1b毎に求めた制御量をブレーキ
圧減圧方向にし、左,右輪1a,1bが一方は加速で他
方は減速の互いに逆方向の傾向を示す場合、及び両輪1
a,1bとも加速と減速を繰り返す場合にブレーキ圧の
変化を抑制する方向に制御量を補正する。
Description
ロックを防止するアンチスキッド制御装置において、特
に独立的に左右輪を制御できる制御装置に関するもので
ある。
ては、各種のアンチスキッド制御装置が知られており、
その制御性能は4輪アンチスキッド制御装置では、車輪
の加・減速度またはスリップ率を用い車両のスピンを確
実に防止するのみならず、制動中の操舵修正も可能であ
るという特徴をもっている。ところで、このような従来
のアンチスキッド制御装置にあっては左右輪は当然のこ
とながらその時点のタイヤと路面とブレーキ圧との関係
から独立に制御している。そのため一方輪が他方輪と異
なった摩擦係数の路面(スプリット路)での制動時でも
車両は安定して停止することができる。
公報に示されるような従来の車両のアンチロック制御方
法にはスプリット路での制御方法が示され、左右輪のブ
レーキ液圧の加圧量を互いに比較して左右両加圧量に差
が発生した場合、上記加圧量の多い側の車輪は摩擦係数
が大きい(高μ)路走行、また上記加圧量の少ない側の
車輪は低μ路走行と判断し、高μ路側の車輪のブレーキ
液圧の加圧量を抑制するようにした提案がある。また、
この従来の制御方法では、低μ路側の車輪のブレーキ液
圧の減圧開始に同期して高μ路側の車輪も所定時間ブレ
ーキ液圧を減圧することが提案されている。これはスプ
リット路上での制動時のヨーモーメントの発生を抑制し
て走行安定性を向上させるものである。
れるような従来のアンチスキッド制御装置では4WD
(4輪駆動)車において一つの後輪が速度増加傾向にあ
り、前2輪がスリップ増加傾向にあると判断された場
合、後輪の速度増加傾向は駆動系のねじり弾性により生
じているものと推定し、後輪のブレーキを加圧せず減圧
または保持する。一方、一つの前輪が速度増加傾向で後
2輪がスリップ増加傾向にあると判断された場合、前輪
の速度増加傾向は駆動系のねじり弾性により生じている
と推定し、前輪のブレーキ圧を加圧せず減圧または保持
する提案がされている。
左右輪の制御は基本的には独立で、特定の条件下では互
いの状態に応じてその制御を可変させている。しかしな
がら、制動中のエンジンやデファレンシャルギアの影響
は考慮されておらず、そのため制御内容には必要以上の
過度な制御が盛り込まれている。その結果ブレーキ圧の
過度な変動により乗り心地を悪くしたり、制御中のアク
チュエータの音・振動も増加させる制御内容になってい
るという問題点があった。
めになされたもので、車両制動中のアンチスキッド制御
の制御量を自輪からのみ求めるのではなく、反対輪の動
きによって制御量を補正することにより、エンジンまた
はデファレンシャルギアにより車輪回転が影響を受け、
制動が抑制または増長させられている場合、不必要な制
御を抑制したり、必要時にさらに制御量を増加したりで
きるようにし、車両の走行安定性及び乗り心地の向上を
図るアンチスキッド制御装置を提供することを目的とす
る。
ることにより、制御中の音または振動を低減することを
目的とする。また、左,右輪とも減速またはスリップ率
が増加している場合に、減速度のしきい値を小さくする
ことで、ブレーキ圧の減圧量を増加し、車両をスリップ
させずに減速あるいは停止させることで、乗り心地及び
走行安定性を向上させることを目的とする。また、左,
右輪とも減速またはスリップ率が増加している場合に、
スリップ率のしきい値を小さくすることで、ブレーキ圧
の減圧量を増加し、車両をスリップさせずに減速あるい
は停止させることで、乗り心地及び走行安定性を向上さ
せることを目的とする。また、左,右輪が一方は減速で
他方は加速の互いに逆方向に動作している場合に、減速
側輪の減速度のしきい値とスリップ率のしきい値を大き
くすることで、ブレーキ圧の減圧量を減少し、車両をス
リップさせずに減速あるいは停止させることで、乗り心
地及び走行安定性を向上させることを目的とする。ま
た、左,右輪が一方は減速で他方は加速の互いに逆方向
に動作している場合に、加速側輪の加速度のしきい値を
大きくし、スリップ率のしきい値を小さくすることで、
ブレーキ圧の加圧量を減少し、車両をスリップさせずに
減速あるいは停止させることで、乗り心地及び走行安定
性を向上させることを目的とする。また、左,右輪とも
減速と加速を所定周期内で繰り返している場合に、減速
度のしきい値とスリップ率のしきい値を大きくすること
で、ブレーキ圧の減圧量を減少し、車両をスリップさせ
ずに減速あるいは停止させることで、乗り心地及び走行
安定性を向上させることを目的とする。また、左,右輪
とも減速と加速を所定周期内で繰り返している場合に、
加速度のしきい値を大きくし、スリップ率のしきい値を
小さくすることで、ブレーキ圧の加圧量を減少し、車両
をスリップさせずに減速あるいは停止させることで、乗
り心地及び走行安定性を向上させることを目的とする。
また、左,右輪とも所定値以上の減速度が検出されてい
ない場合、及び左,右輪が一方は減速で他方は加速の互
いに逆方向の動作をしていない場合には、減速度のしき
い値及びスリップ率のしきい値を通常値に設定すること
で、ブレーキ圧を通常の値にし、不必要な制御を抑制で
きて制御中の音または振動を低減でき、乗り心地を向上
させることを目的とする。
スキッド制御装置は、左,右車輪速検出手段2a,2b
で検出された左,右輪速度により各左,右輪の加・減速
度を演算する左,右加・減速度演算手段3a,3bと、
上記左,右車輪速検出手段2a,2bで検出された左,
右輪速度により基準車速度を演算する基準車速演算手段
4と、上記左車輪速検出手段2aからの左輪速度と上記
基準車速演算手段4からの基準車速度との差によるスリ
ップ率を演算する左スリップ率演算手段5aと、上記右
車輪速検出手段2bからの右輪速度と上記基準車速演算
手段4からの基準車速度との差によるスリップ率を演算
する右スリップ率演算手段5bと、上記左加・減速度演
算手段3aからの加・減速度と上記左スリップ率演算手
段5aからのスリップ率とにより左輪のブレーキ圧を制
御するための制御量を演算する左制御量演算手段6a
と、上記右加・減速度演算手段3bからの加・減速度と
上記右スリップ率演算手段5bからのスリップ率とによ
り右輪のブレーキ圧を制御するための制御量を演算する
右制御量演算手段6bと、上記右スリップ率演算手段5
bからのスリップ率と上記右加・減速度演算手段3bか
らの加・減速度とを入力し上記左制御量演算手段6aか
らのブレーキ圧制御量を補正する左制御量補正手段9a
と、上記左スリップ率演算手段5aからのスリップ率と
上記左加・減速度演算手段3aからの加・減速度とを入
力し上記右制御量演算手段6bからのブレーキ圧制御量
を補正する右制御量補正手段9bと、上記左,右制御量
補正手段9a,9bで補正されたブレーキ圧制御量を制
動圧調整手段8に出力する左,右出力手段7a,7bと
を備えたことを特徴とするものである。
は、左,右輪とも減速度またはスリップ率が増加してい
る場合に減速度のしきい値を小さくし、制動圧調整手段
8による減圧量を増加するようにブレーキ圧制御量を補
正する左,右制御量補正手段9a,9bを備えたことを
特徴とするものである。
は、左,右輪とも減速度またはスリップ率が増加してい
る場合にスリップ率のしきい値を小さくし、制動圧調整
手段8による減圧量を増加するようにブレーキ圧制御量
を補正する左,右制御量補正手段9a,9bを備えたこ
とを特徴とするものである。
は、左,右輪が一方は減速で他方は加速の互いに逆方向
に動作している場合は、減速側輪は減速度のしきい値及
びスリップ率のしきい値を大きくし、制動圧調整手段8
による減圧量を減少するようにブレーキ圧制御量を補正
する左,右制御量補正手段9a,9bを備えたことを特
徴とするものである。
は、左,右輪が一方は減速で他方は加速の互いに逆方向
に動作している場合は、加速側輪は加速度のしきい値を
大きくし、及びスリップ率のしきい値を小さくし、制動
圧調整手段8による加圧量を減少するようにブレーキ圧
制御量を補正する左,右制御量補正手段9a,9bを備
えたことを特徴とするものである。
は、左,右輪とも減速度及び加速度を所定周期内で繰り
返し発生している場合、減速度のしきい値及びスリップ
率のしきい値を大きくし、制動圧調整手段8による減圧
量を減少させるようにブレーキ圧制御量を補正する左,
右制御量補正手段9a,9bを備えたことを特徴とする
ものである。
は、左,右輪とも減速度及び加速度を所定周期内で繰り
返し発生している場合、加速度のしきい値を大きくし、
及びスリップ率のしきい値を小さくし、制動圧調整手段
8による加圧量を減少させるようにブレーキ圧制御量を
補正する左,右制御量補正手段9a,9bを備えたこと
を特徴とするものである。
は、左,右輪とも所定値以上の減速度が検出されていな
い場合、及び左,右輪が一方は減速で他方は加速の互い
に逆方向の動作をしていない場合は、減速度のしきい値
及びスリップ率のしきい値を通常値に設定する左,右制
御量補正手段9a,9bを備えたことを特徴とするもの
である。
輪速検出手段2a,2bで検出され、左,右輪の加・減
速度が左,右加・減速度演算手段3a,3bで演算さ
れ、また、基準車速度が基準車速演算手段4で演算され
る。左,右輪のそれぞれのスリップ率が左,右スリップ
率演算手段5a,5bで演算される。そして、左輪のブ
レーキ圧制御量は左制御量演算手段6aで演算され、右
輪のブレーキ圧制御量は右制御量演算手段6bで演算さ
れる。左,右制御量演算手段6a,6bからのブレーキ
圧制御量は、左,右制御量補正手段9a,9bで補正さ
れる。これらの補正は反対輪の加・減速度及びスリップ
率に基づいてそれぞれ行われる。補正された各ブレーキ
圧制御量は左,右出力手段7a,7bより制動圧調整手
段8に与えられる。これにより、制動圧調整手段8は補
正された制御量に基づいてブレーキ圧を減圧,加圧また
は保持する。
またはスリップ率が増加している場合に、左,右制御量
補正手段9a,9bは減速度のしきい値を小さくし減圧
量を増加するようにブレーキ圧制御量を補正する。これ
により、制動圧調整手段8はブレーキ圧を減圧量の増加
する方向に調整する。したがって、左,右輪は減速度ま
たはスリップ率が減少する方向に補正される。
またはスリップ率が増加している場合に、左,右制御量
補正手段9a,9bはスリップ率のしきい値を小さく
し、減圧量を増加するようにブレーキ圧制御量を補正す
る。これにより、制動圧調整手段8はブレーキ圧を減圧
量の増加する方向に調整する。したがって、左,右輪は
減速度またはスリップ率が減少する方向に補正される。
速で他方は加速している場合、左,右制御量補正手段9
a,9bは減速側輪の減速度のしきい値及びスリップ率
のしきい値を大きくし減圧量を減少するようにブレーキ
圧制御量を補正する。これにより、制動圧調整手段8は
減速側輪のブレーキ圧を減圧量の減少する方向に調整す
る。
速で他方は加速している場合、左,右制御量補正手段9
a,9bは加速側輪の加速度のしきい値を大きくし、及
びスリップ率のしきい値を小さくし加圧量を減少するよ
うにブレーキ圧制御量を補正する。これにより、制動圧
調整手段8は加速側輪のブレーキ圧を加圧量の減少する
方向に調整する。
及び加速度を所定周期内で繰り返し発生している場合、
左,右制御量補正手段9a,9bは減速度のしきい値及
びスリップ率のしきい値を大きくし、減圧量を減少させ
るようにブレーキ圧制御量を補正する。これにより、制
動圧調整手段8はブレーキ圧を減圧量の減少する方向に
調整する。
及び加速度を所定周期内で繰り返し発生している場合、
左,右制御量補正手段9a,9bは加速度のしきい値を
大きくし、及びスリップ率のしきい値を小さくし、加圧
量を減少させるようにブレーキ圧制御量を補正する。こ
れにより、制動圧調整手段8はブレーキ圧を加圧量の減
少する方向に調整する。
以上の減速度が検出されていない場合、及び左,右輪が
一方は減速で他方は加速の互いに逆方向の動作をしてい
ない場合、左,右制御量補正手段9a,9bは減速度の
しきい値及びスリップ率のしきい値を通常値に設定す
る。
明する。図1はこの発明の一実施例に係るアンチスキッ
ド制御装置の電気的構成を示すブロック図である。この
アンチスキッド制御装置は、左,右輪1a,1bの車輪
速である左,右輪速度VL,VRをそれぞれ検出する
左,右車輪速検出手段2a,2bと、上記左,右車輪速
検出手段2a,2bで検出された左,右輪速度VL,V
Rにより制動時に各車輪1a,1bのロック状態を検出
し、各ロック状態を独立に防止するようにブレーキ左の
調整、または保持を行う制動圧調整手段8と、上記左,
右車輪速検出手段2a,2bで検出された左,右輪速度
VL,VRにより各左,右輪1a,1bの加・減速度α
L,αRを演算する左,右加・減速度演算手段3a,3
bと、上記左,右車輪速検出手段2a,2bで検出され
た左,右輪速度VL,VRにより基準車速度VBを演算
する基準車速演算手段4と、上記左車輪速検出手段2a
からの左輪速度VLと上記基準車速演算手段4からの基
準車速度VBとの差によるスリップ率SLを演算する左
スリップ率演算手段5aと、上記右車輪速検出手段2b
からの右輪速度VRと上記基準車速演算手段4からの基
準車速度VBとの差によるスリップ率SRを演算する右
スリップ率演算手段5bと、上記左加・減速度演算手段
3aからの加・減速度αLと上記左スリップ率演算手段
5aからのスリップ率SLとにより左輪1aのブレーキ
圧を制御するための制御量を演算する左制御量演算手段
6aと、上記右加・減速度演算手段3bからの加・減速
度と上記右スリップ率演算手段5bからのスリップ率S
Rとにより右輪1bのブレーキ圧を制御するための制御
量を演算する右制御量演算手段6bと、上記右スリップ
率演算手段5bからのスリップ率SRと上記右加・減速
度演算手段3bからの加・減速度αRとを入力し、上記
左制御量演算手段6aからのブレーキ圧制御量を補正す
る左制御量補正手段9aと、上記左スリップ率演算手段
5aからのスリップ率SLと上記左加・減速度演算手段
3aからの加・減速度αLとを入力し上記右制御量演算
手段6bからのブレーキ圧制御量を補正する右制御量補
正手段9bと、上記左,右制御量補正手段9a,9bで
補正されたブレーキ圧制御量を入力し、駆動信号として
上記制動圧調整手段8に出力する左,右出力手段7a,
7bとを備えている。上記左,右制御量補正手段9a,
9bにおける補正方法は、両輪ともスリップが増加傾向
にある場合、ブレーキ圧を減少方向に補正し、両輪が一
方は減速で他方は加速の互いに逆方向の動作をしている
場合、または両輪ともスリップが増加・減少を繰り返し
ている場合は、ブレーキ圧変化を抑制する方向に補正す
る。
アンチスキッド制御装置を車両に搭載した時の、アンチ
スキッド制御装置の簡略化した全体構成図である。図2
において、10はマスタシリンダで、11はブレーキペ
タルである。12a,12bは左,右輪で、13a,1
3bは左,右輪速度を検出する左,右車輪速センサであ
る。14はECU(電子制御ユニット)で、このECU
14は入力インタフェイス15、マイクロコンピュータ
(cpu)16及び駆動信号出力部17から成ってい
て、左,右車輪速センサ13a,13bからの情報を入
力し、マイクロコンピュータ16で車輪速度からブレー
キ圧制御量を演算し出力する。制動圧調整手段であるア
クチュエータは常開弁18a,18b、常閉弁19a,
19b、リザーバ20a,20b、及びポンプモータ2
1から成り立っている。ここで一つの車輪、例えば左輪
についてのブレーキ圧調整方法を以下に示す。運転者に
よりブレーキペタル11が踏まれると、マスタシリンダ
10によって生じるブレーキ圧は導管22aを通り左輪
(実際はホイールシリンダ)12aに達しブレーキがか
かる。これが通常ブレーキである。一方、アンチスキッ
ド制御中のブレーキ圧の圧力調整は、常開弁18aはE
CU14からの駆動信号でON(閉成)し、常閉弁19
aは同様にON(開成)され、圧力はリザーバ20aに
入り減圧となる。加圧はポンプモータ21を駆動し常開
弁18a及び常閉弁19bをOFFすると、ポンプモー
タ21により加圧されたブレーキ圧が左輪12aに達す
る。一方ブレーキ圧の保持は常開弁18aをONし、常
閉弁19aをOFFすると車輪の圧力は遮断され一定と
なる。また加圧と保持を繰り返すと所定の加圧ゲインに
よってブレーキ圧を可変する。以上のように常開弁18
a,18b、常閉弁19a,19b、ポンプモータ21
等を駆動・停止することによりブレーキ圧を調整する。
ーキ圧の制御方法について図3に示すフローチャートに
基づき説明する。マイクロコンピュータ16はスタート
した後、ステップS1で初期化され、次のステップS2
では左,右輪速度VL,VRを演算する。この車輪速度
は車輪速センサ13a,13bが出力する車輪速度を表
す入力パルス数と、このパルスの入力時刻とから求める
周期計測法によるものが一般的である。ステップS3で
は左,右輪速度の時間変化の加・減速度αL,αRを演
算する。ステップS4では各々の車輪速度から基準車速
度VBを演算する。この基準車速度VBは各々の車輪速
度の平均または車輪速度を所定減速度で降下させたこと
によるものが一般的である。なお、本実施例では左右2
輪のみから基準車速度を演算しているが、4輪すべての
車輪速度から求めることも可能である。次にステップS
5では基準車速度VBと左,右輪速度VL,VRとの差
からスリップ率SL,SRを演算する。この演算は次の
式を用いる。
次のようにアンチスキッド制御判断を行う。ステップS
6では基準車速度VBが所定速度Aより高速か否かを調
べる。低速であれば制御を行う必要がないため、ステッ
プS7でABSフラグ(アンチスキッド制御中フラグ)
をリセット(ABS=L)し、ステップS8で通常ブレ
ーキモードを出力する。通常ブレーキモードとは図2の
常開弁18a,18b、常閉弁19a,19b、及びポ
ンプモータ21の各要素をOFFの状態とするように信
号を出力することである。一方基準車速度VBが所定速
度Aより速度が高ければ、ステップS9で減速度αが所
定値Bより大きいか否かを調べる。減速度大とは車輪が
ロック傾向に向かっていることになる。ステップS10
ではスリップ率Sが所定値Cより大きいか否かを調べ
る。スリップ率大では車輪速度を基準車速度と比較した
場合に車輪速度の方が低いため車両の安定性が少ないこ
とになる。ステップS9またはステップS10の条件が
成立すると、ステップS11で上記ABSフラグをセッ
ト(ABS=H)し、ステップS12では減圧モード出
力を行う。減圧モードとは図2の常開弁18a,18b
のいずれかあるいは両方及び常閉弁19a,19bのい
ずれかあるいは両方の各要素をONの状態とする信号を
出力することである。一方ステップS9,S10の条件
不成立時は、ステップS13で制御中か否かをABSフ
ラグがセットされているか否かで調べ、制御中でなけれ
ばステップS7へ行く。ABSフラグがセットされてい
る制御中であればステップS14で、スリップ率Sが所
定値Dより小さいか否かを調べる。なお、スリップ率S
を比較する所定値C,DはC>Dである。スリップ率S
が所定値Dよりも小さいとき、つまり車輪速度と基準車
速度との差が少ない場合、ステップS15で加圧モード
出力を行う。加圧モードとは図2のポンプモータ21を
ONにして、常閉弁19a,19bのいずれかあるいは
両方をOFFし常開弁18a,18bのいずれかあるい
は両方は周期的にON/OFFを繰り返すような信号を
出力することである。常開弁18a,18bのいずれか
あるいは両方がOFFしている間加圧され、常開弁18
a,18bのいずれかあるいは両方がONしている間保
持となり所定の加圧ゲインでブレーキ圧が上昇してい
る。スリップ率Sが所定値Dよりも大ならば、ステップ
S16で保持モード出力を行う。保持モードとはECU
14が図2の常開弁18a,18bのいずれかあるいは
両方がON、常閉弁19a,19bのいずれかあるいは
両方にOFFの信号を出力することである。ポンプモー
タ21にはONの後に動作の効果があらわれるまでの遅
れ、及び他方の車輪の制御モードを考慮してアンチスキ
ッド制御中は通常ON信号が出力されている。各出力処
理が終了すると再度ステップS2へ戻り同様の処理を行
う。
方法である。次に図4に示すフローチャートに基づい
て、ECU14が行うアンチスキッド制御のブレーキ圧
制御量の補正方法について説明する。図4において、図
3に示す処理と同じものには同じステップ,符号を付
し、その説明を省略する。図4のステップS17では図
3のステップS2〜S5と同一の演算処理を行い各情報
量を求める。ステップS18では、左,右両輪の動きに
ついて、両輪ともスリップ中か否かを調べる。実際には
所定値以上(例えば1.2G)の減速度が発生している
か否かで判定する。両輪スリップ中だと判定されるとス
テップS19で、所定周期内で減速・加速を交互に繰り
返しているかを調べる。これは左,右加・減速度演算手
段3a,3bで演算した各輪毎の加・減速度が一方の車
輪で発生から消滅し、次に再度発生までの時間が所定値
(例えば200mS)以内か否かをチェックし、また他
方の車輪に所定時間以内(例えば50mS)に加・減速
度が上記と同様に繰り返し発生しているか否かで判定す
る。両輪がスリップ中で、かつ減速・加速の繰り返しな
き場合、ステップS20でしきい値として上記所定値
B,C,DにB1,C1,D1をそれぞれ代入する。両
輪がスリップ中で、かつ上記のように加速・減速を所定
周期内で繰り返し中である場合、ステップS21でしき
い値として上記所定値B,C,DにB2,C2,D2を
それぞれ代入する。また、ここで用いられるしきい値
は、加速している場合の加速度のしきい値と、減速して
いる場合の減速度のしきい値を別々に設定してあり、そ
れぞれの場合について用いられる。ステップS22で
は、一方が減速で他方が加速の互いに逆方向に動いてい
るか否かを調べる。これを調べる方法としては、上記説
明と同様に左,右加・減速度演算手段3a,3bで求め
た加・減速度を利用し、一方の車輪が減速度を発生中に
他方の車輪が加速度を発生しているか否かを、左,右制
御量補正手段9a,9bにて判定する。左,右輪が逆方
向に動作している場合、しきい値として上記所定値B,
C,DにB3,C3,D3をそれぞれ代入する。ここで
は簡単のために、上記のように説明したが、加速側と減
速側をそれぞれ制御するしきい値を別々に設定してあ
り、加速側には加速度についてのしきい値が用いられ、
また、減速側には減速度のしきい値が用いられる。ステ
ップS24では、以上の条件が成立していない場合、つ
まり車輪の回転が通常時にはしきい値B4,C4,D4
を各所定値B,C,Dに代入する。ここで示した例の各
しきい値は下記の大小関係がある。
行われる。例えば、上記説明では4種類で4段階のしき
い値を用いて減圧、加圧、保持モードを判別している
が、上記の他にも種々の条件を判定し、さまざまな種類
のしきい値にいろいろな段階を設定し、その条件に合わ
せて可変すれば、各条件下に適した制御が簡単に実行可
能となる。
たが、減速度αを演算から求める左,右加・減速度演算
手段3a,3bは、加速度についても演算で求めること
ができる。これは、加速度と減速度が物理的概念として
同じ性質を持ち合わせ、ディメンションについては同一
のものである。加速と減速のうち、どちらを基準にする
かという違いで、正・負の符号が異なる。このため大小
関係について考慮することで、上記の説明において、加
速度を同様に扱うことができる。また、しきい値につい
ても、加速度のしきい値と、減速度のしきい値では、大
小関係について異なるだけのものなので、正・負の基準
により表現が異なってくるが、それ以外の本実施例での
処理等の扱いは同じと考えて良い。
の制御モードを決定し、実行することになるが、上記制
御モードが決定すると、すぐに次の制御量の補正につい
て、上記説明の補正方法が繰り返される。このとき、
左,右輪とも減速度αまたはスリップ率Sのいずれか、
あるいは両方の値が増加している場合には、減速度αの
しきい値Bは、前回選ばれたしきい値より小さな値が選
ばれることになる。
またはスリップ率Sのいずれか、あるいは両方の値が増
加している場合に、上記と同様にスリップ率Sのしきい
値Cは、前回選ばれたしきい値より小さな値が選ばれ
る。
手段9a,9bはブレーキ圧の減圧量をしきい値が変更
されることによって、制御量を補正する。
は減速で他方は加速の互いに逆方向に動く場合の動作に
ついて、左,右制御量補正手段9a,9bは、減速して
いる側の車輪の制御は、減速度αのしきい値およびスリ
ップ率Sのしきい値を前回選ばれたしきい値よりも大さ
な値に変更されることによって、減圧量を減少するよう
にブレーキ圧制御量を補正する。また、加速している側
の車輪の制御は、加速度のしきい値を前回選ばれたしき
い値よりも大さな値に変更され、またスリップ率のしき
い値Sは小さな値に変更される。これによって、加圧量
を減少するように加圧モードでのブレーキ圧制御量を補
正する。
段9a,9bは、上記の説明のようにして判定される
左,右輪とも減速度α及び加速度を、所定期間内で繰り
返し発生している場合に、減圧モードでは減速度αのし
きい値およびスリップ率Sのしきい値が、前回選ばれた
しきい値よりも大さな値に変更されることで、減圧量を
減少させるようにブレーキ圧制御量を補正する。また、
加圧モードでは加速度のしきい値を、前回選ばれたしき
い値より大さな値に変更され、同様にスリップ率Sのし
きい値を、前回選ばれたしきい値よりも小さな値に変更
されることで、加圧量を減少させるようにブレーキ圧制
御量を補正する。
αが検出されていない、すなわちスリップ中ではない場
合、かつ左,右輪が一方は減速で他方は加速の互いに逆
方向に動作をしていない場合を通常時として、減速度α
のしきい値及びスリップ率のしきい値を、通常時に用い
られる値に設定する。
による本実施例の補正の動作について説明する。まず、
図5において、左,右車輪速度がそれぞれ左輪速度23
a,右輪速度23bのように変化したと仮定すると、基
準車速度VBはライン24で示すように演算でき、スリ
ップ率をしきい値D4とするとライン25で示すように
なり、しきい値D1=D3とするとライン26で示すよ
うになる。左輪減速度はライン27a、右輪減速度はラ
イン27bで示すように演算で求められる。例えば減速
度αのしきい値B1,B3,B4及びスリップ率のしき
い値D1,D4との関係から、この場合の出力モードは
左輪がライン28a、右輪がライン28bで示されると
ころから判定できる。例えば右輪の出力モードはライン
28bの時点t1でα>B4(例えばB4=1.5G)
なので減圧となり、減圧モードの制御停止はα<B4の
時点t2となるが、左輪が減速度αの値が大きくスリッ
プ傾向(α>B1)となっているため右輪の減速モード
制御は時点t3(α<B1例えばB1=1.2G)まで
延長されいる。スリップ率S<D4(例えばD4=10
%)の時点t4で通常では保持モード制御から加圧モー
ド制御に切り替わるが、スリップ率が大きな左輪と同相
に速度が変化しているため、スリップ率S<D1(例え
ば5%)となる時点t5まで保持モードでの制御が延長
される。時点t6では通常再度保持モード制御から加圧
モード制御に切り替わるが、左輪がスリップ傾向を示し
たため時点t7のS<D1まで延長される。時点t8〜
t10では通常の減圧、保持、加圧モード制御の切り替
えが行われる。一方、左輪は時点t12〜t13のα>
B4となる範囲が減圧モード制御となるが、この時右輪
も同相に速度が変化しているためα>B1の範囲の時点
t11〜t14まで減圧モードで制御される。同様に加
圧モードに切り替えての加圧開始も、スリップ率がD1
の値になるまで時点t15からt16に延期される。
左,右輪速度の変化が逆相動作の場合は例えば減圧モー
ド制御は時点t17〜t20(α>B4の範囲)が時点
t18〜t19(α>B3例えばB3=2G)に短縮さ
れて保持モードに切り替えられる。時点t1〜t5、時
点t11〜t16は低μ路で急ブレーキをかけると制御
初期に両輪が急激にロック傾向を示し、どうしてもブレ
ーキ圧の減圧量が少なく制御される傾向にある。一方、
時点t6,t7及び時点t17〜t20はデファレンシ
ャルギアの影響で、一方がスリップ率が大きくなると他
方が復帰することの例を示している。この期間は通常量
のブレーキ圧に減・加圧の制御を付加する必要はないの
で抑制制御している。
し発生している状況を示している例である。図6におい
て、ライン29は車輪速度を示し、説明を簡単にするた
め左,右両輪とも同一速度とする。ライン30は基準車
速度VBを示し、ポイント31〜34はスリップ率D
4,D2,C1,C2(C4≒C1)における車速度を
示している。この状況では減速度αはライン35で示す
ように演算できる。その結果ブレーキ圧を制御する出力
モードはライン36で示すように切り替えられる。時点
t21(α>B4)からブレーキ圧の減圧モードでの制
御を開始し、時点t22(S<C1(例えばC1=30
%)の条件が成立したところ)で保持モードへ切り替え
となる。同様に時点t23〜t24間では、減速度αが
しきい値B1よりも小さくなるため、ブレーキ圧の制御
は減圧モードへ切り替えられる。一方、減速度αを示す
ライン35が加・減速度のしきい値B1(例えば1.2
G)の値となった時点Tを計測し、次に時間T1〜T
3、時間T3〜T5、時間T2〜T4、時間T4〜T6
等の1周期の時間を求め、これらの時間が所定周期以内
(例えば200mS以内)の場合、時点t25では減速
度をB4からB2へ(例えば3G)、スリップ率をC1
からC2へ(例えば40%)にしきい値が変更されるた
め、ブレーキ圧の減圧モードでの制御期間は時点t25
〜t28が時点t26〜t27の期間に短縮される。時
点t29〜t30は減速度αのしきい値がB2へ変更さ
ているので減圧モードが保持モードでの制御に変わり、
時点t31でも保持モードでの制御状態が継続される。
加圧モードの制御に変わるのは、スリップ率Sがしきい
値D2よりも小さくなった時点t32となる。この状況
は低μ路制動中で特にエンジン回転数、またはシフト位
置により駆動力とブレーキ圧との関係で発生する。この
場合車両は安定性が少なく、また乗り心地も悪いため、
早く車両速度の変動を抑える必要がある。そのため、あ
る程度ブレーキ圧の減圧を促さなければならないが、必
要以上のブレーキ圧の減圧は、ブレーキの効きがいわゆ
るあまくなる。一方ブレーキ圧の加圧はできる限り抑制
し車輪速度から求められる車速度が、実際の車速度に近
づくまで遅らせる方法がよくとられる。本補正制御では
車輪速度の減速制御は2回目までは従来どおりにブレー
キ圧を減圧するが、3回目以上の減速制御では減圧、加
圧とも抑制されるように作用する。また図5,6におい
て補正された制御量(本実施例では時間)はわずかであ
るが、たとえ20mSであってもブレーキ減圧量に換算
すると20Kgf/平方センチメートル(196×10
の4乗Pa)以上の変化となる。
ンジン・デファレンシャルギアの影響を知るために互い
に左,右車輪速度の状態を観測し、左,右輪ともスリッ
プ増加傾向、及び一方輪はスリップ減少、他方輪は増加
傾向を判断し、各輪毎に求めた制御量を両輪ともスリッ
プ増加傾向の場合はブレーキ圧減圧方向に、両輪が逆方
向の動作の場合、及び両輪ともスリップ増加・減少を繰
り返す場合はブレーキ圧の変化を抑制方向に補正する
左,右制御量補正手段を備えたので、ブレーキ圧の制御
量を補正することによりエンジンブレーキにより運転者
の操作以上にブレーキが作用している場合や、エンジン
の駆動により車輪が回転させられている、または、デフ
ァレンシャルギアにより左右輪が逆方向に回転させられ
ている場合、必要時はさらに制御量を増加させ、不必要
な制御を抑制し、より適切なブレーキ圧制御を提供でき
るため、乗り心地及び車両安定性が向上する。
リップ率演算手段からのスリップ率と右加・減速度演算
手段からの加・減速度とを入力し左制御量演算手段から
の制御量を補正する左制御量補正手段と、左スリップ率
演算手段からのスリップ率と左加・減速度演算手段から
の加・減速度とを入力し右制御量演算手段からの制御量
を補正する右制御量補正手段とを備えて構成したので、
車両制動中のアンチスキッド制御の制御量を自輪からの
み求めるのではなく、反対輪の動きによって制御量を補
正することができ、これによりエンジンまたはデファレ
ンシャルギアにより車両回転が影響を受け抑制または増
長させられている場合に、不必要な制御を抑制できて制
御中の音または振動を低減でき、乗り心地を向上させる
ことができる。さらに必要時には従来よりさらに減圧で
き、制動中の車両の走行安定性を向上させることができ
る。
段は、左,右輪とも減速度またはスリップ率が増加して
いる場合に減速度のしきい値を小さくし、減圧量を増加
するように制御量を補正するようにしたので、左,右輪
ともロック傾向にあっても、車両をスリップさせずに減
速あるいは停止させることができ、これにより乗り心地
及び走行安定性を向上させることができる。
段は、左,右輪とも減速度またはスリップ率が増加して
いる場合にスリップ率のしきい値を小さくし、減圧量を
増加するように制御量を補正するようにしたので、左,
右輪ともロック傾向にあっても、車両をスリップさせず
に減速あるいは停止させることができ、これにより乗り
心地及び走行安定性を向上させることができる。
段は、左,右輪が一方は減速で他方は加速の互いに逆方
向に動作している場合は、減速側輪は減速度のしきい値
及びスリップ率のしきい値を大きくし、減圧量を減少す
るように制御量を補正するようにしたので、左,右輪が
互いに上記のように逆方向に動作していても、車両をス
リップさせずに減速あるいは停止させることができ、こ
れにより乗り心地及び走行安定性を向上させることがで
きる。
段は、左,右輪が一方は減速で他方は加速の互いに逆方
向に動作している場合は、加速側輪は加速度のしきい値
を大きくし、及びスリップ率のしきい値を小さくし、加
圧量を減少するように制御量を補正するようにしたの
で、左,右輪が互いに上記のように逆方向に動作してい
ても、車両をスリップさせずに減速あるいは停止させる
ことができ、これにより乗り心地及び走行安定性を向上
させることができる。
段は、左,右輪とも減速度及び加速度を所定周期内で繰
り返し発生している場合、減速度のしきい値及びスリッ
プ率のしきい値を大きくし、減圧量を減少させるように
制御量を補正するようにしたので、加速と減速が所定周
期内で繰り返し発生しても、車両をスリップさせずに減
速あるいは停止させることができ、これにより乗り心地
及び走行安定性を向上させることができる。
段は、左,右輪とも減速度及び加速度を所定周期内で繰
り返し発生している場合、加速度のしきい値を大きく
し、及びスリップ率のしきい値を小さくし、加圧量を減
少させるようにしたので、加速と減速が所定周期内で繰
り返し発生しても、車両をスリップさせずに減速あるい
は停止させることができ、これにより乗り心地及び走行
安定性を向上させることができる。
段は、左,右輪とも所定値以上の減速度が検出されてい
ない場合、及び左,右輪が一方は減速で他方は加速の互
いに逆方向の動作をしていない場合は、減速度のしきい
値及びスリップ率のしきい値を通常値に設定するように
したので、不必要な制御を抑制し、制御中の音または振
動を低減することができ、これにより乗り心地を向上さ
せることができる。
御装置の電気的構成を示すブロック図である。
キッド制御装置を車両に搭載した時のアンチスキッド制
御装置の簡略化した全体構成図である。
を示すフローチャートである。
すフローチャートである。
作用を説明するための動作波形及び制御出力を示すタイ
ミングチャートである。
作用を説明するための動作波形及び制御出力を示すタイ
ミングチャートである。
輪速検出手段、2b 右車輪速検出手段、3a 左加・
減速度演算手段、3b 右加・減速度演算手段、4 基
準車速演算手段、5a 左スリップ率演算手段、5b
右スリップ率演算手段、6a 左制御量演算手段、6b
右制御量演算手段、7a 左出力手段、7b 右出力
手段、8 制動圧調整手段、9a 左制御量補正手段、
9b 右制御量補正手段、10 マスタシリンダ、11
ブレーキペタル、13a 左車輪速センサ、13b
右車輪速センサ、14 ECU、15 インタフェイ
ス、16 マイクロコンピュータ、17 駆動信号出力
部、18a,18b 常開弁、19a,19b 常閉
弁、20a,20b リザーバ、21 ポンプモータ、
22a,22b 導管。
Claims (8)
- 【請求項1】 左,右輪速度をそれぞれ検出する左,右
車輪速検出手段と、上記左,右車輪速検出手段で検出さ
れた左,右輪速度により制動時に各車輪のロック状態を
検出し各ロック状態を独立に防止するようにブレーキ圧
の調整、または保持を行う制動圧調整手段とを備えたア
ンチスキッド制御装置において、上記左,右車輪速検出
手段で検出された左,右輪速度により各左,右輪の加・
減速度を演算する左,右加・減速度演算手段と、上記
左,右車輪速検出手段で検出された左,右輪速度により
基準車速度を演算する基準車速演算手段と、上記左車輪
速検出手段からの左輪速度と上記基準車速演算手段から
の基準車速度との差によるスリップ率を演算する左スリ
ップ率演算手段と、上記右車輪速検出手段からの右輪速
度と上記基準車速演算手段からの基準車速度との差によ
るスリップ率を演算する右スリップ率演算手段と、上記
左加・減速度演算手段からの加・減速度と上記左スリッ
プ率演算手段からのスリップ率とにより左輪のブレーキ
圧を制御するための制御量を演算する左制御量演算手段
と、上記右加・減速度演算手段からの加・減速度と上記
右スリップ率演算手段からのスリップ率とにより右輪の
ブレーキ圧を制御するための制御量を演算する右制御量
演算手段と、上記右スリップ率演算手段からのスリップ
率と上記右加・減速度演算手段からの加・減速度とを入
力し、上記左制御量演算手段からのブレーキ圧制御量を
補正する左制御量補正手段と、上記左スリップ率演算手
段からのスリップ率と上記左加・減速度演算手段からの
加・減速度とを入力し上記右制御量演算手段からのブレ
ーキ圧制御量を補正する右制御量補正手段と、上記左,
右制御量補正手段で補正されたブレーキ圧制御量を上記
制動圧調整手段に出力する左,右出力手段とを備えたこ
とを特徴とするアンチスキッド制御装置。 - 【請求項2】 上記左,右制御量補正手段は、左,右輪
とも減速度またはスリップ率が増加している場合に減速
度のしきい値を小さくし、上記制動圧調整手段による減
圧量を増加するようにブレーキ圧制御量を補正すること
を特徴とする請求項1に記載のアンチスキッド制御装
置。 - 【請求項3】 上記左,右制御量補正手段は、左,右輪
とも減速度またはスリップ率が増加している場合にスリ
ップ率のしきい値を小さくし、上記制動圧調整手段によ
る減圧量を増加するようにブレーキ圧制御量を補正する
ことを特徴とする請求項1に記載のアンチスキッド制御
装置。 - 【請求項4】 上記左,右制御量補正手段は、左,右輪
が一方は減速で他方は加速の互いに逆方向に動作してい
る場合は、減速側輪は減速度のしきい値及びスリップ率
のしきい値を大きくし、上記制動圧調整手段による減圧
量を減少するようにブレーキ圧制御量を補正することを
特徴とする請求項1に記載のアンチスキッド制御装置。 - 【請求項5】 上記左,右制御量補正手段は、左,右輪
が一方は減速で他方は加速の互いに逆方向に動作してい
る場合は、加速側輪は加速度のしきい値を大きくし、及
びスリップ率のしきい値を小さくし、上記制動圧調整手
段による加圧量を減少するようにブレーキ圧制御量を補
正することを特徴とする請求項1に記載のアンチスキッ
ド制御装置。 - 【請求項6】 上記左,右制御量補正手段は、左,右輪
とも減速度及び加速度を所定周期内で繰り返し発生して
いる場合、減速度のしきい値及びスリップ率のしきい値
を大きくし、上記制動圧調整手段による減圧量を減少さ
せるようにブレーキ圧制御量を補正することを特徴とす
る請求項1に記載のアンチスキッド制御装置。 - 【請求項7】 上記左,右制御量補正手段は、左,右輪
とも減速度及び加速度を所定周期内で繰り返し発生して
いる場合、加速度のしきい値を大きくし、及びスリップ
率のしきい値を小さくし、上記制動圧調整手段による加
圧量を減少させるようにブレーキ圧制御量を補正するこ
とを特徴とする請求項1に記載のアンチスキッド制御装
置。 - 【請求項8】 上記左,右制御量補正手段は、左,右輪
とも所定値以上の減速度が検出されていない場合、及び
左,右輪が一方は減速で他方は加速の互いに逆方向の動
作をしていない場合は、減速度のしきい値及びスリップ
率のしきい値を通常値に設定することを特徴とする請求
項1に記載のアンチスキッド制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08909295A JP3696290B2 (ja) | 1995-04-14 | 1995-04-14 | アンチスキッド制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08909295A JP3696290B2 (ja) | 1995-04-14 | 1995-04-14 | アンチスキッド制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08282462A true JPH08282462A (ja) | 1996-10-29 |
JP3696290B2 JP3696290B2 (ja) | 2005-09-14 |
Family
ID=13961246
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08909295A Expired - Fee Related JP3696290B2 (ja) | 1995-04-14 | 1995-04-14 | アンチスキッド制御装置 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP3696290B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007062520A (ja) * | 2005-08-30 | 2007-03-15 | Komatsu Ltd | アンチロックブレーキシステム制御装置 |
JP2010526701A (ja) * | 2007-05-14 | 2010-08-05 | ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング | 車両用の自動化されたパーキングブレーキ |
JP2021066302A (ja) * | 2019-10-23 | 2021-04-30 | トヨタ自動車株式会社 | 制動制御装置 |
-
1995
- 1995-04-14 JP JP08909295A patent/JP3696290B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8991943B2 (en) | 2007-05-14 | 2015-03-31 | Robert Bosch Gmbh | Automatic parking brake having a slip controller |
JP2021066302A (ja) * | 2019-10-23 | 2021-04-30 | トヨタ自動車株式会社 | 制動制御装置 |
US11590944B2 (en) | 2019-10-23 | 2023-02-28 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Braking control device |
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JP3696290B2 (ja) | 2005-09-14 |
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