JPH082819B2 - ポリフェノ−ルの変色防止方法 - Google Patents

ポリフェノ−ルの変色防止方法

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JPH082819B2
JPH082819B2 JP16486887A JP16486887A JPH082819B2 JP H082819 B2 JPH082819 B2 JP H082819B2 JP 16486887 A JP16486887 A JP 16486887A JP 16486887 A JP16486887 A JP 16486887A JP H082819 B2 JPH082819 B2 JP H082819B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、分子内にフェノール性水酸基を3個以上有
するポリフェノール(以下、便宜上ポリフェノールとい
う)が溶解している系中において、経日により起りやす
いポリフェノールの変色を防止する方法に関する。
(従来の技術) 前記のポリフェノールは、収斂作用,整肌作用,保護
作用,抗変異原作用,止血作用,解毒作用,抗酸化作
用,皮脂分泌抑制作用等に優れている反面、非常に不安
定で熱や酸素によって、変色しやすい難点がある。
その変色は、ポリフェノール(タンニン)が溶解して
いる系中で特に起りやすく、例えば緑茶やりんごジュー
スを放置すると変色することからもよく知られている。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者は、ポリフェノールの前記不安定性を改善す
るために鋭意研究した結果、ポリフェノールが溶存して
いる系中に後記ポルフィリン−亜鉛錯体と有機還元剤と
を共存せしめる場合は、ポリフェノールの前記特性(作
用、効果)を何等阻害することなく、しかもポリフェノ
ールを安定化して前記の着色や変色を未然に防止し得る
ことを見出し、本発明を完成した。
本発明の目的は、ポリフェノールの前記特性(作用効
果)を何等阻害することなく、ポリフェノールが溶存し
ている系(組成物)の経日による着色,変色を防止する
方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、ポリフェノールの安定化方法を
提供することにある。
本発明の更に他の目的は、ポリフェノールの安定化剤
組成物(変色防止剤組成物)を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 即ち、本発明は上記の目的を達成するために、前記の
ポリフェノールの少なくとも一つが水,水−エタノール
混合物(水−エタノール混合系)または油性物質に溶解
している系中に、配位金属として亜鉛を有するポルフィ
リン金属錯体(以下、便宜上ポルフィリン−亜鉛錯体と
いう)と有機還元剤とを配合する(共存せしめる)とい
う構成をとる。
本発明におけるポリフェノールとしては、例えば、没
食子酸,没食子酸エステル(プロピルエステル,イソア
ミルエステル,オクチルエステル,ドデシルエステル
等),ピロガロール,フロログリシン,カテキン,エピ
カテキン,ガロカテキン,カテキンガレート,ガロカテ
キンガレート,エピカテキンガレート,エピガロカテキ
ンガレート,エピガロカテキン,グルコガリン,プロア
ントシアニジン及びそのポリマー,フラボン類(例えば
ルチン,クエルセチン,クエルセタギン,クエルセタゲ
チン,ゴシペチン等),エラグ酸,ペンタ−O−ガロイ
ルグルコース,タンニン酸,ガロタンニン(シャクヤク
抽出物のタンニン),エラジタンニン(ゲンノショウ
コ,アカメガシワ,ザクロ皮,サンシュユ,訶子等から
抽出した各タンニン),縮合型タンニン(柿渋,桂皮,
阿仙薬,地楡等から抽出した各タンニン),ウラジロガ
シ皮,ミズナラ皮,同堅果等から抽出した各タンニン等
を挙げることができる。
また前記のポルフィリン−亜鉛錯体は、ポルフィリン
骨格の中心に亜鉛が配位した亜鉛錯体であって、例えば
プロトポルフィリン,ヘマトポルフィリン,スルホン化
テトラフェニルポルフィリン,クロロフィリン,スルホ
ン化フタロシアニンおよびそれらのアルカリ金属塩(ナ
トリウム塩,カリウム塩)の亜鉛錯体,テトラフェニル
ポルフィリン,オクタエチルポルフィリンの亜鉛錯体等
が好ましい。これらのポルフィリン−亜鉛錯体は、一種
または二種以上組合せて使用される。
更に前記の有機還元剤としては、例えば、アスコルビ
ン酸,アスコルビン酸ナトリウム,アスコルビン酸カリ
ウム,エリソルビン酸,エリソルビン酸ナトリウム,エ
リソルビン酸カリウム,ジブチルヒドロキシトルエン,
ブチルヒドロキシアニソール,フィチン酸,トコフェロ
ール,トコフェロールオロチン酸エステル,トコフェロ
ールニコチン酸エステル,ハイドロキノン,ノルジヒド
ログアヤレチン酸,アスコルビン酸高級脂肪酸エステル
(ラウリン酸エステル,ステアリン酸エステル,イソス
テアリン酸エステル,パルミチン酸エステル等),グア
ヤク脂等が挙げられる。これらの有機還元剤は、一種ま
たは二種以上組合せて使用される。
前記のポリフェノールが水に溶解している系として
は、例えば、ポリフェノール水溶液、ポリフェノールが
溶解している水の中に後記の他の物質(成分)が溶解お
よび/または分散している組成物である。その組成物と
しては、例えばローション類(例えば、透明ローション
類,ミルキィローション,アフターシェーブローショ
ン,サンタンローション,多層型ローション,振盪ロー
ション剤,頭髪セットローション,皮膚外用ローション
剤等),クリーム類(例えば、スキンクリーム,フェー
スクリーム,ハンドクリーム,ヘアークリーム,ファン
デーションクリーム等),パック剤,シャンプー類(ヘ
アーシャンプー,ボディシャンプー等),リンス類(ヘ
アーリンス等),毛髪処理剤(例えば、ヘアーコンディ
ショナー,ヘアートリートメント,ヘアートニック
等),メイクアップ料(例えば、液体メイクアップ料,
メイクアップベース,アイライナー,マスカラ等),入
浴剤,養毛剤,擦剤(エリメント),皮膚外用剤,美白
外用剤、エアゾール組成物,歯磨剤等の化粧料,医薬品
等が挙げられ、通常、溶液状,分散液状,水中油型エマ
ルジョン,多層型液状,ゲル状,ペースト状,多価アル
コール中油型エマルジョン等の形態をなしている。但
し、上記のものに限定されない。
また、前記のポリフェノールが水−エタノール混合物
(水対エタノールの混合比(重量比)=99:1〜1:99)に
溶解している系としては、例えば、ポリフェノールの水
−エタノール系溶液,ポリフェノールが溶解している水
−アルコール混合物(水−アルコール混合系)の中に後
記の他の物質(成分)が溶解および/または分散してい
る組成物である。
その組成物としては、例えば、ローション類(例えば
透明ローション類,ミルキィローション,アフターシェ
ーブローション,多層型ローション,振盪ローション,
サンタンローション,頭髪セットローション,皮膚外用
ローション剤等),パック剤,シャンプー類(ヘアーシ
ャンプー,ボディーシャンプー等),リンス類(ヘアー
リンス等),毛髪処理剤(例えば、ヘアーコンディショ
ナー,ヘアートリートメント等),メイクアップ料(例
えば液体メイクアップ料,メイクアップベース,アイラ
イナー,マスカラ等),入浴剤,養毛剤,皮膚外用剤,
美白外用剤,擦剤(リニメント),エアゾール組成物等
の化粧料,医薬品等が挙げられ、通常、溶液状,分散液
状,水−エタノール中油型エマルジョン,ゲル状,ペー
スト状,多層型液状等の形態をなしている。但し、上記
のものに限定されない。
更に、前記のポリフェノールが油性物質(例えば、植
物油,動物油,高級脂肪族炭化水素類,高級脂肪酸,高
級アルコール,エステル油類,油脂類,ワックス類)に
溶解している系としては、例えば、ポリフェノールが溶
解している油性物質(液状,固溶体等)、ポリフェノー
ルが溶解している油性物質の中に後記の他の物質(成
分)が溶解および/または分散している組成物である。
その組成物としては、クリーム類(例えば、スキンクリ
ーム,フェースクリーム,ハンドクリーム,ファンデー
ションクリーム,エモリエントクリーム等),メイクア
ップ料(メイクアップベース等),頭髪化粧料(例え
ば、ヘアクリーム,ポマード,チック等),リップ化粧
料(例えば、口紅,リップクリーム等),軟膏剤,皮膚
外用剤等の化粧料,医薬品等が挙げられ、通常、固体
状,ペースト状,溶液状,ゲル状,分散液状,固溶体
状,油中水型エマルジョン等の形態をなしている。但
し、上記のものに限定されない。
尚、前記のポリフェノールが溶解している水,水−エ
タノール混合物または油性物質の中に、溶解および/ま
たは分散している前記の他の物質(成分)としては、ポ
ルフィリン−亜鉛錯体,有機還元剤の他に、例えば、
水,エタノール,多価アルコール(例えばグリセリン
等),油性物質,香料,染料,顔料,界面活性物質,PH
調整剤,粘度調整剤,防腐剤,金属イオン封鎖剤,酸化
防止剤,紫外線吸収剤,皮膚栄養剤,皮膜形成剤,フケ
防止剤,保湿剤,軟膏基剤,殺菌剤,エアゾール噴射
剤,の単独またはそれらの二種以上の組合せである。
本発明における前記ポリフェノールの使用量(配合
量)、即ち前記の水,水−エタノールまたは油性物質に
溶解している量は、ポリフェノールの前記特性,効果を
発揮し得る最少必要量から、前記溶媒(水,水−エタノ
ール混合物または油性物質)に対する最大溶解量(飽和
溶解度)までの広い範囲内にあって、特に限定されるも
のではないが、化粧料や医薬品等の組成物では、通常組
成物の総量(処方成分の全量重量)に対して0.001〜20
重量%の範囲内である。
ポルフィリン−亜鉛錯体の使用量(配合量)は、組成
物の総量に対して、通常0.001〜0.1重量%,ポリフェノ
ールの重量に対して0.001〜100重量%が好ましい。
また、有機還元剤の使用量(配合量)は、組成物の重
量に対して0.01〜10重量%,ポリフェノールの重量に対
して1/20倍〜100倍量が好ましい。
(効果) (1) 本発明は、ポリフェノールが溶存している系中
に、ポルフィリン−亜鉛錯体と有機還元剤とを共存(配
合)せしめることによって、ポリフェノールの前記特
性、および効果を阻害することなく、しかもポリフェノ
ールを安定化して、前記の着色や変色を未然に防止し得
る。
(2) 本発明の方法を適用することによって、長期保
存してもポリフェノールによる着色や変色を起こし難
い。しかも皮膚に対する収斂効果、整肌効果、肌荒れ防
止および治療効果、止血効果、皮脂分泌抑制効果、保護
効果、抗変異原効果、毛髪の保護および修復効果、口唇
の荒れ,ひびわれ防止効果、炎症(日焼け,熱傷,湿疹
等)の生じた皮膚を正常にし治療する効果等の良好な化
粧料や医薬品を得ることができる。
(実施例) 以下、実施例について説明する。実施例に示す部とは
重量部を意味する。実施例に示したΔEは色差を示すも
ので色差計(日本電色工業(株)製 1001 DP型)で石
英セル(セル長10mm)を用いて測定しL,a,b値から
(1)式より計算される。色差の単位にはNBS単位を用
い、これは、感覚的な色の差と良く対応し高い実用性が
認められている。
ΔL,Δa,Δbはそれぞれ、調製時と45℃保存時の測定
数値の差をあらわす。
ΔEと肉眼による感覚的な色相変化の関係は第1表の
とおりである。
尚、ΔE(色差)の値が大きい程、色の変化が大き
く、当該ポリフェノールが酸化されたり、熱履歴によっ
て着色ないし変色し、不安定であることを示している。
実施例に示した化粧料の特性のうち収斂性は専門検査
員10人で官能によって評価した。さらにこのメイクアッ
プ化粧料の顔面での化粧効果の持続性の評価は専門検査
員10名が洗顔後、本発明の化粧料を右半顔だけに塗布
し、ついで全顔面にメイクアップ料を施し2時間後の左
右の顔の化粧効果を観察した。この効果はポリフェノー
ルのタンパク凝集作用によって皮膚をひきしめ過剰の皮
脂分泌が抑制されることによってあらわれる。さらに整
肌・保護効果についても同様に専門検査員10人によって
使用前後の肌荒れの治癒の状態をしらべた。
尚、この場合の専門検査員は荒れ肌性の者を選択しテ
ストした。
それぞれの効果は次の評価点数の平均点で表わした。
「非常に良い」…5点、「良い」…4点、 「普通」…3点、「わるい」…2点、 「非常にわるい」…1点。
参考例1 渋柿(Diospyros Lotus L.)の果実を小細片とし、圧
搾して果汁を採取し、過により固形分を除去して柿渋
を得た。柿渋に適量のエタノールを添加する。このエタ
ノールを含有した柿渋1000kgを、合成吸着剤のダイヤイ
オンHP20(三菱化成工業(株)製)1000を充填したカ
ラムに接触吸着させ、このカラムを精製水2000で水洗
した後、含水エタノール2000を用いて溶出させる。次
にこの溶出液を減圧下で濃縮した後、凍結乾燥して、前
記のポリフェノールに属する縮合型柿タンニン(プロア
ントシアニジン系のポリマー)を30kg得た。
尚、この縮合型柿タンニンは、後記の実施例1および
実施例2で使用した。
参考例2 市販地楡の乾燥根粉末1kgを水−アセトン(1:1)混液
3で室温抽出し取し減圧下に濃縮乾固する。この抽
出物50gをエタノール200mlに溶解し、セファデックスLH
−20(1.5)を充填したカラムに接触吸着させ、エタ
ノール10で洗浄し、70%アセトンを用いて溶出しその
画分を凍結乾燥し地楡タンニン10gを得た。この地楡タ
ンニンは後記の実施例4で使用した。
参考例3 ゲンノショウコ末乾燥葉1kgをエタノール−水(1:1)
混液5で浸漬抽出後、減圧下で濃縮乾固し粗抽出物25
0gを得る。この抽出物を水1に溶解し、これにエチル
エーテル1を加えてよく振盪し、エチルエーテル層を
除去する。この操作を3回繰り返した後、残った水層に
酢酸エチル0.3を加え、よく振盪して抽出する。この
操作を3回繰り返した後、抽出液を合わせ、ついで常温
で減圧濃縮乾固しゲンノショウコ抽出物を得た。
この抽出物15gを液滴向流分配クロマトグラフィに付
し、クロロホルム−メタノール−水(45:50:21)混液を
用い、下降法により展開する。0.3〜0.4の画分を捕
集し、減圧下、40℃で濃縮し、水より析出した沈澱を
取し、黄色粉末状のゲラニイン(前記のポリフェノー
ル)1.0gを得た。このゲラニインは後記の実施例6,7で
使用した。
実施例1(収斂化粧水) 第2表に示す成分のに成分,を溶解し、ついで
成分〜を溶解する。最後に成分にを溶解したも
のを加え均一に混合して本発明の収斂化粧水を得た。
更に成分のまたは、あるいは成分のおよびを
使用しない他は、上記と同様にして、比較例1〜3の各
収斂化粧水を得た。
次に、これらの収斂化粧水の安定性(変色性),収斂
性,メイクアップ化粧効果の持続性(以下、便宜上化粧
もちという)をしらべた。その結果、 (イ) 本発明による収斂化粧水は、調製より32日後の
色差(ΔE)値が1.14で非常に小さく、かつ感覚的にも
実質的に変色がなく、保存安定性も極めて良好であっ
た。またその収斂性の評価点数は5.0点で、化粧もち効
果の評価点数は4.8点であって、何れの効果も極めて良
好であった。
(ロ) 比較例1の収斂化粧水は、調製より32日後の色
差(ΔE)値が32.1で非常に大きくかつ感覚的にも多大
に(著しく)変色しており、亜鉛クロロフィリンナトリ
ウム(ポルフィリン−亜鉛錯体)の配合による変色防止
効果は全く認められなかった。またその収斂性の評価点
数は4.2点で、化粧もち効果の評価点数は4.0点であっ
た。
(ハ) 比較例2の収斂性化粧水は、調製より32日後の
色差(ΔE)値が6.35で大きく、かつ感覚的にも可成り
変色しており、エリソルビン酸(有機還元剤)の配合に
よる変色防止効果が極めて低く、実用性が無い。またそ
の収斂性の評価点数は4.8点で、化粧もち効果の評価点
数は4.2点であった。
(ニ) 比較例3の収斂性化粧水は、調製より32日後の
色差(ΔE)値が32.4で極めて大きく、かつ感覚的にも
著しく変色しており、含有している縮合型柿タンニンは
溶液系においても極めて変色しやすいことが明白であ
る。尚、その収斂性の評価点数は4.3点で、化粧もち効
果の評価点数は4.0点であった。
(ホ) これらの結果から明らかなように、エリソルビ
ン酸(有機還元剤)と亜鉛クロロフィリンナトリウム
(ポルフィリン−亜鉛錯体)とを、併用配合(共存)せ
しめることによって、縮合型柿タンニン(ポリフェノー
ル)の変色を防止することができる。しかも縮合型柿タ
ンニンの特性,効果を阻害することなく、むしろ向上せ
しめる傾向がある。
実施例2(皮膚外用ローション剤) エタノールとエデト酸二ナトリウムを使用せず、精製
水を99.48部使用する他は、前記の実施例1の本発明と
同様に行なって、本発明の皮膚外用ローション剤を調製
した。このローション剤の調製より40日後の前記色差
(ΔE)値は1.47で非常に小さく、かつ感覚的にも変色
がなく、保存安定性も極めて良好であった。このよう
に、水系でもエリソルビン酸と亜鉛クロロフィリンナト
リウムの併用による変色防止効果は極めて高い。
比較例4(皮膚外用ローション剤) エタノールとエデト酸二ナトリウムとエリソルビン酸
を使用せず、精製水を99.68部使用する他は、前記の実
施例1の本発明と同様に行なって、比較の皮膚外用ロー
ション剤を調製した。このローション剤の、調製より40
日後の前記色差(ΔE)値は37.2で非常に大きく、感覚
的にも著しく変色していた。このように水系でも亜鉛ク
ロロフィリンナトリウムによる変色防止効果は全く認め
られなかった。
比較例5(皮膚外用ローション剤) エタノールとエデト酸二ナトリウムと亜鉛クロロフィ
リンナトリウムを使用せず、精製水を99.68部使用する
他は、実施例1の本発明と同様に行なって、比較の皮膚
外用ローション剤を調製した。このローション剤の、調
製より40日後の前記色差(ΔE)値は7.13で大きく、感
覚的にも可成り変色しており、エリソルビン酸による変
色防止効果は極めて低い。
比較例6(皮膚外用ローション剤) エタノールとエデト酸二ナトリウムとエリソルビン酸
と亜鉛クロロフィリンナトリウムを使用せず、水を99.7
8部使用する他は、実施例1の本発明と同様に行って、
比較の皮膚外用ローション剤を調製した。このローショ
ン剤の、調製より40日後の前記色差(ΔE)値は35.2で
極めて大きく、感覚的にも著しく変色していた。このよ
うに縮合型柿タンニンは水中においても著しく変色しや
すい。
実施例3(クリーム) (1) 処方 (部) スクワラン 25.0 セチルアルコール 3.0 トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン 5.0 親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0 ステアリン酸 0.5 キサンタンガム 0.1 N−ステアリル−L−グルタミン酸ナトリウム 0.7 パラオキシ安息香酸メチル 0.2 エデト酸二ナトリウム 0.1 クエン酸ナトリウム 0.1 亜鉛クロロフィリンナトリウム 0.005 L−アスコルビン酸 0.1 カテキン(試薬) 0.1 香料 0.1 精製水 63.0 (2) 製造法 上記成分〜を約80℃にて均一に溶解する(溶液
1)。上記成分の水溶性成分〜およびの一部を約
80℃にて均一に溶解する(溶液2)。上記成分に〜
を常温にて均一に溶解する(溶液3)。次に溶液1を
ホモミキサーで撹拌しながら、溶液2を添加し乳化した
後、冷却する。なお、その冷却過程の70℃で成分を添
加し30℃まで降温後、溶液3を添加し撹拌を停止した。
得られた本発明のクリームはガラス容器に充填し40℃
で30日間保存した場合でも感覚的な色相変化が実質的に
なく良好な安定性を有していた。
さらに荒れ肌性の専門検査員10名にて2週間、連用テ
ストを行なったところ、整肌・保護作用の評価点数(平
均点)は4.6で良好な結果を得た。
また、本発明のクリームを冬期にリップクリームとし
て唇に0.05g塗布し2週間、連用した結果、専門検査員
全員が2〜4日目から唇の皮むけ、ひび割れなどの症状
が軽減もしくは治癒しその唇に対する保護効果も確認さ
れた。
比較例7(クリーム) L−アスコルビン酸を使用せず、精製水を63.1部使用
する他は、実施例3の本発明と同様に行なって、比較の
クリームを調製した。このクリームを40℃で30日間保存
すると、感覚的な色相変化(変色)が著しく、亜鉛クロ
ロフィリンナトリウムには変色防止効果を有しないこと
が確認された。
比較例8(クリーム) 亜鉛クロロフィリンナトリウムを使用しない他は、実
施例3の本発明と同様に行なって、比較のクリームを調
製した。このクリームを40℃で30日間保存すると可成り
変色し、L−アスコルビン酸による変色防止効果は低い
ことが確認された。
実施例4(練歯磨剤) (1) 処方 (部) 第二リン酸カルシウム二水化物 45.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.5 カラギーナン 0.5 グリセリン 10.0 ソルビトール 10.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 サッカリンナトリウム 0.2 地楡タンニン 0.5 亜鉛クロロフィリンナトリウム 0.01 L−アスコルビン酸ナトリウム 0.5 精製水 31.2 (2) 製造法 上記成分〜およびの一部を均一に混合分散す
る。ついで、成分の残部に成分〜を均一に溶解し
たものを加え均一に混合して本発明の練歯磨剤を得た。
得られた本発明の練歯磨は積層チューブに充填し40℃
で60日間保存した場合でも感覚的な色相変化が実質的に
なく、良好な安定性を有していた。
実施例5(ヘアトリートメントシャンプー) (1) 処方 (部) ラウリル硫酸トリエタノールアミン塩(40%水溶液)
25.0 ラウリン酸ジエタノールアミド 5.0 プロピレングリコール 10.0 エタノール 4.0 ジブチルヒドロキシトルエン 0.01 フタロシアニン四スルホン酸亜鉛四ナトリウム 0.01 エリソルビン酸 0.1 タンニン酸(局方) 0.5 クエン酸ナトリウム 0.12 精製水 55.26 (2) 製造法 上記成分〜を均一に混合溶解後、成分〜を均
一に混合溶解したものを加え均一に混合して本発明のヘ
アトリートメントシャンプーを得た。
得られた本発明のヘアトリートメントシャンプーはプ
ロピレン容器に充填し、40℃で60日間保存した場合でも
ΔE=1.48で感覚的な色相変化は実質的になく安定であ
った。
実施例6(アフターシェーブローション) (1) 処方 (部) エタノール 65 ゲラニイン 0.2 亜鉛クロロフィリンナトリウム 0.002 エリソルビン酸ナトリウム 0.2 ジプロピレングリコール 1.0 香料 0.05 精製水 32.8 (2) 製造法 上記成分〜,およびの一部を均一に混合溶解
後、成分,およびの残部を均一に混合溶解したも
のを加え、均一に混合して−5℃でろ過後本発明のアフ
ターシェーブローションを得た。
得られた本発明のアフターシェーブローションはガラ
ス容器に充填し45℃にて32日間保存した場合でもΔE=
1.09で感覚的な色相変化は実質的になく安定であった。
さらに、男性専門検査員5名がかみそりを用いて髭剃
り後、本発明のアフターシェーブローションを使用した
結果、専門検査員5名全員が髭剃り後の肌の整肌効果を
認め、そのうち4名に生じた切傷の出血がすぐ止まっ
た。
実施例7(軟膏剤) (1)処方 (部) 精製ラノリン 5.0 サラシミツロウ 5.0 白色ワセリン 89.8 dl−α−トコフェロール 0.1 亜鉛クロロフィル 0.004 ゲラニイン 0.1 (2) 製造法 上記成分の一部に成分〜を均一に溶解させる
(A)。ついで成分の残部、成分,を加温して溶
かし十分に混ぜ合わせた後、冷却を始め固まる直前にA
を混合し本発明の軟膏剤を得た。得られた本発明の軟膏
剤は30℃で60日間、軟膏つぼ中に保存した場合でも感覚
的な色相変化が殆んどなく良好な安定性を有していた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分子内にフェノール性水酸基を3個以上有
    するポリフェノールの少なくとも一つが水,水−エタノ
    ール混合物または油性物質に溶解している系中に、配位
    金属として亜鉛を有するポルフィリン金属錯体と有機還
    元剤とを配合することを特徴とする、ポリフェノールの
    変色防止方法。
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