JPH08281996A - 発熱素子の駆動制御装置 - Google Patents

発熱素子の駆動制御装置

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JPH08281996A
JPH08281996A JP8358795A JP8358795A JPH08281996A JP H08281996 A JPH08281996 A JP H08281996A JP 8358795 A JP8358795 A JP 8358795A JP 8358795 A JP8358795 A JP 8358795A JP H08281996 A JPH08281996 A JP H08281996A
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JP
Japan
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data
heating element
power supply
drive
supply voltage
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JP8358795A
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Satoshi Kataoka
智 片岡
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Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はサーマルプリンタに配設された発熱
素子の駆動制御装置に係り、電源電圧の変動に伴って発
熱素子の駆動時間を調整することにより、発熱素子の発
熱量を調整し、印字濃度のムラをなくす発熱素子の駆動
制御装置を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、電源電圧VH の電圧値の変化をM
PU3で検出し、MPU3内の例えばテーブルを参照す
ることで検出した電圧値に基づくストローブ信号の出力
時間を検索し、例えばストローブ幅データとしてレジス
タ17を介してストローブ生成部8に出力することで、
ストローブ生成部8はこのデータに従った時間、画像処
理部1からRAM6等を介してラッチ回路15に格納さ
れたデータを発熱素子に出力し、発熱素子を駆動するも
のであり、この処理を発熱素子の非駆動期間行うもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱方式のプリンタ(サ
ーマルプリンタ)に係り、特にプリンタ内に配設された
発熱素子の発熱時間を周囲温度、及び電源電圧に対して
適正に制御する発熱素子の駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】発熱素子を熱ヘッドに用いたサーマルプ
リンタは、記録紙に文字等の記録が直接できるためイン
クの供給や回収のメカニズムが不要であり、また発熱素
子の加熱量を制御することにより、印字濃度を可変で
き、所定の解像度が得られることから現在広く使用され
ている。
【0003】しかし、この様なサーマルプリンタは発熱
素子を発熱することによって記録紙に印字を行う構成で
あり、周囲温度によって影響を受ける。この為、周囲温
度の変化に従って発熱素子の駆動時間を可変し、周囲温
度の影響をなくす提案がなされている。しかし、この場
合にも発熱素子の駆動は発熱素子に印加する電源電圧に
依存する為、電源電圧が変動したのでは発熱素子の発熱
量を制御することができない。例えば、電池等のバッテ
リを電源電圧として使用する場合、バッテリの経時変化
に従って電源電圧が低下し、発熱素子の発熱量を正確に
制御できない。
【0004】そこで従来、電源電圧の変動に対しても発
熱素子の発熱量を制御できる装置として、特公昭59−
52074が公表されている。この発明はバリスタを含
むパルス発生回路を使用し、バリスタによって電源電圧
を検知し、この検知結果に従って発熱素子の駆動時間を
制御するものである。具体的にはバリスタが高い電源電
圧を検知すると、パルス発生回路から短い周期の信号を
出力し発熱素子の駆動時間を低下させ、バリスタが低い
電源電圧を検知すると、パルス発生回路から長い周期の
信号を出力し発熱素子の駆動時間を増加させる。このこ
とにより、発熱素子の発熱量が電源電圧VH に影響され
ない発熱素子の駆動制御装置を提供するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の様な従来の発熱
素子の駆動制御装置では、発熱素子の駆動時、非駆動時
に関係なくバリスタにより電源電圧の検出を行う。しか
しながら、発熱素子の駆動には大きな電力を必要とし、
発熱素子の駆動時には大きく電源電圧が低下する。した
がって、バリスタによる電源電圧の検知が発熱素子の駆
動時か、又は非駆動時かにより検出する電圧値が異な
り、正確な電源電圧の検出を行うことができない。この
為、発熱素子の駆動時間を電源電圧の変化に伴って正確
に制御できず、印字濃度にムラが発生する。
【0006】本発明は、こうした実情に鑑みなされたも
のであり、発熱素子の非駆動期間に電源電圧を測定し、
発熱素子の駆動時間を設定することにより、発熱素子の
発熱量を電源電圧の変化に伴って正確に制御できる発熱
素子の駆動制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、1ライン書き込み周期(Tw)内のヘッド非
駆動期間中のヘッド駆動電圧を検知する検知手段と、該
検知手段の検知出力から最適な駆動時間を求める駆動時
間設定手段と、該駆動時間設定手段により設定した最適
駆動時間に基づいて階調情報に応じた時間、ヘッドに駆
動電圧を印加する駆動制御手段とを備える発熱素子の駆
動制御装置を提供することにより達成される。
【0008】また、前記駆動時間設定手段は、例えば電
源電圧と発熱素子の駆動時間を設定するストローブ信号
の出力時間との関係を記憶するテーブルである。また、
前記駆動時間設定手段は電源電圧の変化と共に、例えば
周囲温度の変化を考慮した最適な駆動時間の設定を行う
構成である。
【0009】さらに、本発明は上記課題を解決するた
め、1ライン書き込み周期(Tw)内のヘッド非駆動期
間中のヘッド駆動電圧を検知する検知手段と、該検知手
段の検知出力から階調データの基準値を変更する変更手
段と、該変更手段の出力と印字データに含まれる階調情
報とを比較する比較手段と、該比較手段の出力に基づい
て発熱素子を駆動する駆動手段とを備える発熱素子の駆
動制御装置を提供することにより達成される。
【0010】また、前記変更手段は、例えば電源電圧の
変動に対する階調数の変更データを記憶するテーブルを
有する構成である。
【0011】
【作用】例えば分割抵抗等で構成される検知手段により
装置の駆動電圧を検知し、この検知電圧を例えばMPU
で構成される駆動時間設定手段に出力し、駆動時間設定
手段から電源電圧VH の変化に対応した発熱素子の駆動
信号を出力し、発熱素子を駆動することで、電源電圧V
H の変動を補償する発熱制御を行うことができる。しか
も上記処理を1ライン書き込み周期(Tw)内の発熱素
子の非駆動期間中行うことで、電源電圧VH の変動を補
償する発熱制御を行うことができる。
【0012】例えば、駆動時間設定手段として電源電圧
VH と、発熱素子の駆動時間を設定するストローブ幅と
の関係データをテーブルに記憶し、電源電圧VH の変化
に伴ってストローブ幅データを変更し、このデータに従
って発熱素子を駆動することで発熱素子の発熱量を制御
し印字濃度ムラをなくすことができる。
【0013】また、上記駆動時間設定手段は電源電圧V
H の変化と共に、周囲温度の変化を含んだストローブ幅
データを作成する構成であってもよく、この場合、電源
電圧VH の変化に対するストローブ幅のデータと周囲温
度に対するストローブ幅のデータを加減算する処理を、
例えば前記駆動時間設定手段で行う。
【0014】一方、例えば分割抵抗等で構成される検知
手段により装置の駆動電圧を検知し、この検知電圧を階
調データの基準値を変更する例えばMPU等の変更手段
に出力し、電源電圧の変化に従った階調データを比較手
段(コンパレータ)に出力し、電源電圧VH の変化に従
って変更された階調データに基づいて駆動手段で発熱素
子を駆動することで、電源電圧VH の変動を補償する発
熱制御を行うことができる。しかも上記処理を1ライン
書き込み周期(Tw)内の発熱素子の非駆動期間中行う
ことで、電源電圧VH の変動を補償する発熱制御を行う
ことができる。
【0015】また、前記変更手段は、電源電圧VH と発
熱素子の駆動時間を設定するストローブ幅との関係デー
タをテーブルに記憶し、電源電圧VH の変化に伴って前
記比較手段で行う階調数の比較処理の基準となる階調デ
ータを変更し、この変更データに従って行った比較結果
から発熱素子を駆動することで発熱素子の発熱量を制御
し印字濃度ムラをなくすことができる。
【0016】例えば、電源電圧VH が高い時は比較手段
で比較する階調データの基準値を高く設定することで、
発熱素子を駆動する時間を減らし印字濃度の増大を防止
し、逆に、電源電圧VH が低い時は階調データの基準値
を低く設定することで、発熱素子を駆動する時間を増加
し印字濃度の減少を防ぎ、印字データに含まれる階調情
報を正確に再現することで濃度ムラを防止し、印字品質
の向上を図る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて詳細
に説明する。図1は本実施例の発熱素子の駆動制御装置
の回路ブロック図である。同図において、駆動制御装置
は画像処理部1、ヘッド制御部2、MPU3、ヘッド部
4で構成されている。画像処理部1は不図示のホスト機
器から出力される印字データから発熱素子を駆動するデ
ータを作成する回路であり、階調情報を有するデータを
作成する。画像処理部1で作成したデータはヘッド制御
部2に出力される。
【0018】ヘッド制御部2はRAM6、コンパレータ
7、ストローブ生成部8、各種転送信号生成部9、リー
ド/ライト制御部(以下、R/W制御部で示す)10等
で構成されている。画像処理部1で作成されたデータ
は、R/W制御部10を介してRAM6に格納される。
RAM6はそれぞれ1ライン分の印字データを格納する
メモリであり、RAM6a、6bで構成されている。し
たがって、RAM6には2ライン分のデータが格納でき
る構成である。尚、R/W制御部6はカウンタ11から
出力されるリード信号、又はライト信号によってRAM
6へのデータの書き込み、読み出しを制御する。コンパ
レータ7はRAM6から出力されるデータと階調カウン
タ7´の階調データを比較する回路であり、コンパレー
タ7には階調カウンタ7´が併設されている。この階調
カウンタ7´のカウントは、カウンタ11によって行わ
れる。コンパレータ7におけるデータの比較は、具体的
にはRAM6から出力されるデータに含まれる階調情報
と順次カウントアップする階調カウンタ7´の階調デー
タを比較するものである。
【0019】コンパレータ7の比較結果はデータD1、
D2として対応するシフトレジスタ13、14に出力さ
れる。尚、この時出力されるデータD1、D2は、ハイ
レベルの信号(以下“H”で示す)又はローレベルの信
号(以下“L”で示す)であり、これらの信号が順次シ
フトレジスタ13、14に出力される。シフトレジスタ
13、14は所謂シリアルイン−パラレルアウト形式の
レジスタであり、各種転送信号生成部9から出力される
転送クロック(CLK )に同期して、入力するデータを順
次シフトし(例えば、図1の紙面左方向に順次シフト
し)、384個のデータをシフトレジスタ13及び14
に格納する。尚、シフトレジスタ13、14はそれぞれ
192個のデータを格納できる構成である。
【0020】シフトレジスタ13、14に格納されたデ
ータは、各種転送信号生成部9から出力されるラッチ信
号によりラッチ回路15にラッチされる。また、ラッチ
回路15にラッチされたデータは、ストローブ信号1
(STROB1)、又はストローブ信号2(STROB2)の出力に
同期してアンドゲート16(16−1〜16−384)
に出力される。このストローブ信号1(STROB1)及びス
トローブ信号2(STROB2)は、上述の如くラッチ回路1
5に格納されたデータをアンドゲート16を介して発熱
素子に出力すると同時に、発熱素子の発熱時間も制御す
る。すなわち、ストローブ信号1(STROB1)及びストロ
ーブ信号2(STROB2)の出力時間を周囲温度及び電源電
圧VH の大きさにより制御する。
【0021】ストローブ生成部8は、ストローブ信号1
(STROB1)及び、ストローブ信号2(STROB2)を作成す
る回路であり、MPU3から出力される信号に従ってス
トローブ信号を作成する。MPU3の入力A/D1には
サーミスタ18と抵抗R1の直列回路の接続点の電圧
値、すなわち電圧+5Vをサーミスタ18の抵抗値と抵
抗R1の抵抗値で分圧した電圧値(のデータ)が入力
し、サーミスタ18の検知温度に対する電圧値(のデー
タ)が入力A/D1に供給される。また、MPU3の入
力A/D2には抵抗R2と抵抗R3の直列回路の接続点
の電圧値、すなわち電源電圧VH を抵抗R2の抵抗値と
抵抗R3の抵抗値で分圧した電圧値(のデータ)が入力
する。MPU3は装置の周囲温度、及び電源電圧VH の
変化に基づくデータ(ストローブ幅データ)をレジスタ
17を介してストローブ生成部8に送る。尚、MPU3
は内部に周囲温度に対するストローブ信号の出力時間幅
のテーブル、及び電源電圧VH に対するストローブ信号
の出力時間幅のテーブルを有する。
【0022】ストローブ生成部8は上述の信号に基づい
てストローブ信号1(STROB1)、及びストローブ信号2
(STROB2)を作成する。尚、レジスタ17はストローブ
信号の幅(出力時間幅)を指示するストローブ幅データ
が、数ビットで構成されることから数ビット分の情報を
保持するレジスタである。
【0023】以上の構成の発熱素子の駆動制御装置にお
いて、以下にその動作を説明する。先ず、MPU3は装
置本体のメイン電源の投入後行う初期設定処理におい
て、入力A/D1から電圧値のデータを入力し、サーミ
スタ18で検出する温度を知る。そして、入力A/D1
から供給される電圧値のデータに従ってMPU3内のテ
ーブルを検索し、入力した電圧値に対するストローブ幅
データを取り出す。このデータをレジスタ17に出力
し、レジスタ17に保持する。
【0024】上述の様にして初期設定を行った後、印字
処理がスタートすると、書き込み信号(tw)が出力さ
れ、図2に示すフローチャートに従って割り込み処理を
実行する。この割り込み処理は電源電圧VH の電圧値を
検出し、ストローブ幅データを確定する処理である。す
なわち、先ずヘッドオフ信号を確認し(ステップ(以
下、Sで示す)1)、ヘッドオフ信号が“H”でなけれ
ば(S1がN)、直ちに割り込み処理を終了するが、ヘ
ッドオフ信号が“H”であれば(S1がY)、入力A/
D2から供給される電源電圧VH のデータを読み込む。
すなわち、MPU3はヘッドオフ信号が出力されている
間だけ入力A/D2に供給される電源電圧VH を読み込
み(S2)、ストローブ幅データを作成する。尚、ヘッ
ドオフ信号が出力されている間だけ電源電圧VH に基づ
くストローブ幅データを作成する理由は、図3のタイム
チャートに示す様に、ヘッドオフ信号が出力される期間
は、階調カウンタ7´が最初の1クロックを検出する間
(階調数「1」)であり、発熱素子を駆動しないため電
源電圧VH が低下しないからである。すなわち、階調カ
ウンタ7´が2クロック目以降をカウントする時は、既
に発熱素子を駆動するので電源電圧VH が低下し、正確
な電圧の測定ができないからである。
【0025】上述の様にしてMPU3の入力A/D2か
ら供給される電源電圧VH のデータは、MPU3におい
てテーブルの検索に使用され(S3)、対応するストロ
ーブ幅データが読み出される。そして、このデータと既
にレジスタ17に格納されているデータとが加減算処理
され、新たなストローブ幅データとしてレジスタ17に
出力される(S5)。そして以後、ストローブ生成部8
はこのストローブ幅データに基づいてストローブ信号1
(STROB1)及び、ストローブ信号2(STROB2)を作成す
る。
【0026】以上の様にして電源電圧VH を考慮したス
トローブ幅データがレジスタ17に設定される間、図3
に示す様に階調カウンタ7´の「1」カウント目(1階
調目)の階調数に基づく1ライン分のデータが順次RA
M6(例えばRAM6a)に出力される。すなわち、R
AM6aから出力されるデータはコンパレータ7で階調
数が比較され、上述の様に階調データが「1」の時、R
AM6a出力されたデータの階調情報が「1」以上であ
れば、コンパレータ7の出力から“H”を出力する。
【0027】この様にしてシフトレジスタ13、14に
は、印字データの中で「1」より大きいデータ(実際に
は非印字ドット以外の印字データ)に対応するドットデ
ータが“H”として格納される。その後、ラッチ信号の
出力により不図示のラッチ回路にラッチされた後、スト
ローブ信号1(STROB1)により(例えば、ストローブ信
号1(STROB1)の立ち下がりに同期して)、シフトレジ
スタ13のデータをラッチしたラッチ回路から対応する
発熱素子にデータを出力し、対応する発熱素子を発熱す
る。また、ストローブ信号2(STROB2)により(例え
ば、ストローブ信号2(STROB2)の立ち下がりに同期し
て)、シフトレジスタ14のデータをラッチしたラッチ
回路から対応する発熱素子にデータを出力する。そし
て、“H”に対応する発熱素子は発熱し、記録紙の対応
する箇所を加熱し記録紙に印字を行う。
【0028】以下同様にして、コンパレータ7はデータ
に含まれる階調情報と階調カウンタ7´に設定される階
調データを順次比較し、データの階調情報が階調データ
より大きい時、“H”をシフトレジスタ13、14に出
力し、階調情報が階調データより小さい時“L”をシフ
トレジスタ13、14に出力する。
【0029】以上の様にして1書き込み周期(TW)の
間、コンパレータ7では階調数「1」〜「n」の各階調
毎にシフトレジスタ13、14に1ライン分のデータ
(“H”、又は“L”)を出力し、ストローブ信号1
(STROB1)及び、ストローブ信号2(STROB2)の出力に
従って発熱素子を駆動する。この時使用されるストロー
ブ信号1(STROB1)及びストローブ信号2(STROB2)
は、レジスタ17に格納されたストローブ幅データに基
づきストローブ生成部8で作成された長さの信号であ
る。すなわち、前述の様に周囲温度に対応し、且つ電源
電圧VH の変化の従ったストローブ幅の信号である。
【0030】図4は電源電圧VH の変化に基づく、スト
ローブ信号のストローブ幅の変化を示す図である。同図
において、「VH 変動」として示す曲線は刻々変化する
電源電圧VH を示し、例えば書き込み信号tw1 の出力後
直ちに(階調カウンタ7´が「1」の間)電源電圧VH
を検出し、例えば同図に示す如く高ければ対応するスト
ローブ幅の小さいデータ(例えばτ1 )を読み出し、こ
のストローブ幅のストローブ信号1(STROB1)及び、ス
トローブ信号2(STROB2)に基づいて発熱素子を駆動す
る。したがって、この時には電源電圧VH が高いのでス
トローブ信号の出力時間が短くても印字濃度が低下する
ことはない。
【0031】また、例えば書き込み信号tw2 の出力後直
ちに(階調カウンタ7´が「1」の間)電源電圧VH を
検出し、同図に示す如く電圧が低ければ濃度低下を抑え
る為ストローブ幅の長いデータ(例えばτ2 )を使用
し、印字濃度を確保する。また、書き込み信号tw3 の出
力後電源電圧VH を検出し、同図に示す如く電圧が高け
れば再度ストローブ幅の小さいデータ(例えばτ3 )を
使用して印字濃度の増大を防ぐ。
【0032】以上の様に本実施例は、電源電圧VH の変
化をストローブ信号の出力時間によって制御すること
で、電源電圧VH の変動に対して常に印字濃度を一定に
保持できるものである。
【0033】次に、本発明の他の実施例を説明する。図
5は本発明の他の実施例を説明する回路ブロック図であ
る。本実施例と上述の実施例の異なる構成は、ヘッド制
御部2の構成であり、特にMPU3から階調制御データ
がレジスタ18を介して階調カウンタ7´に出力される
構成が異なる。
【0034】したがって、本実施例の他の構成は図1と
同じであり、図1と同一の回路素子には同一の番号を付
して構成上の説明を省略する。階調制御データは上述の
様にMPU3から出力され、レジスタ18を介して階調
カウンタ7´に出力されるが、この階調制御データは電
源電圧VH の変動に基づく基本階調数の変更データであ
る。上述の実施例では、電源電圧VH の変動に対する印
字濃度の制御をストローブ信号の出力時間で制御した
が、本実施例では階調カウンタ7´で比較する基本階調
数を変更することにより行う。
【0035】図6は他の実施例の動作を説明するフロー
チャートである。先ず、MPU3は初期設定処理におい
て、入力A/D1から入力する電圧値のデータに基づい
て周囲温度に対するストローブ幅データをテーブルから
読み出し、レジスタ17に出力する。その後、図6のフ
ローチャートに示す割り込み処理を行い、電源電圧VH
の電圧値を検出し、アナログ/デジタル変換(A/D変
換)の後(ST2)、テーブル検索を行う(ST3)。
尚、このテーブルは前述の実施例のテーブルと異なり、
検出した電源電圧VH に対する階調数の変更データ(階
調制御データ)を記憶している。
【0036】例えば、低い電源電圧VH に対しては階調
カウンタ7´の階調数(カウントデータ)をマイナス
(−)するデータが記憶され、高い電源電圧VH に対し
ては階調カウンタ7´の階調数(カウントデータ)をプ
ラス(+)するデータが記憶されている。尚、マイナス
(−)の程度、プラス(+)の程度はそれぞれ電源電圧
VH の大きさによる。
【0037】この様な構成のテーブルを使用することに
より、入力A/D2から供給される電源電圧VH の検出
データに基づいてテーブルを検索し、対応する階調制御
データを読み出し、レジスタ18を介して階調カウンタ
7´に出力する。ここで、電源電圧VH が低い時、マイ
ナス(−)のカウントデータが階調カウンタ7´に出力
され、コンパレータ7で比較する階調データの基準を下
げる。例えば、階調制御データが「−1」であれば階調
カウンタ7´から出力する階調データを、「0」、
「0」、「1」、「2」、・・・の順に出力する(尚、
通常制御では「0」、「1」、「2」、・・・の順番で
ある)。また、階調制御データが「−2」であれば階調
カウンタ7´から出力する階調データを、「0」、
「0」、「0」、「1」、「2」、・・・の順に出力す
る。この様に制御することで、RAM6から出力するデ
ータは通常の階調数「2」、又は「3」まで全て“H”
が出力され、以後も階調数が「2」、又は「3」下がっ
た階調データを基準として発熱素子を駆動し、電源電圧
VH の低下に基づく印字濃度の低下を補償することがで
きる。
【0038】また逆に、電源電圧VH が高い時、プラス
(+)のカウントデータが階調カウンタ7´に出力さ
れ、コンパレータ7で比較する階調データの基準を上げ
る。例えば、階階調制御データが「+1」であれば階調
カウンタ7´から出力する階調データを、「1」、
「2」、「3」、・・・の順に出力する。また、階調制
御データが「+2」であれば階調カウンタ7´から出力
する階調データを、「2」、「3」、「4」、・・・の
順に出力する。この様に制御することで、RAM6から
出力するデータは通常の階調数より、「1」、又は
「2」階調上がった階調データを基準として発熱素子を
駆動し、電源電圧VH の増加に基づく印字濃度の増大を
補償する。
【0039】以上の様に制御することにより、電源電圧
VH の変化を階調制御データとして階調カウンタ7´に
出力し、階調データの基準を変え、電源電圧VH の変化
に起因する印字濃度の変動を補償するものである。
【0040】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、電源電圧VH の変動に伴って発熱素子の駆動時間を
変更するので、電源電圧VH が変化して印字データに従
った濃度の印字を行うことができ印字品質の向上を図る
ことができる。
【0041】また、本発明によれば、電源電圧VH の変
動に伴って印字データに含まれる階調情報と比較する基
準階調数を変更するので、電源電圧VH が変化して印字
データに従った濃度の印字を行うことができ印字品質の
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の発熱素子の駆動制御装置の回路ブロ
ック図である。
【図2】一実施例の発熱素子の駆動制御装置の動作を説
明するフローチャートである。
【図3】一実施例の発熱素子の駆動制御装置の動作を説
明するタイムチャートである。
【図4】電源電圧VH の変動とストローブ幅の関係を説
明する図である。
【図5】他の実施例の発熱素子の駆動制御装置の回路ブ
ロック図である。
【図6】他の実施例の発熱素子の駆動制御装置の動作を
説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像処理部 2 ヘッド制御部 3 MPU 4 ヘッド部 6、6a、6b RAM 7 コンパレータ 7′ 階調カウンタ 8 ストローブ生成部 9 各種転送信号生成部 10 R/ W制御部 11 カウンタ 13、14 シフトレジスタ 15 ラッチ回路 16、16−1〜16−384 アンドゲート 18 サーミスタ R1〜R3 抵抗

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1ライン書き込み周期内のヘッド非駆動
    期間中のヘッド駆動電圧を検知する検知手段と、 該検知手段の検知出力から最適な駆動時間を求める駆動
    時間設定手段と、 該駆動時間設定手段で設定した最適駆動時間に基づいて
    階調情報に応じた時間、ヘッドに駆動電圧を印加する駆
    動制御手段と、 を備えることを特徴とする発熱素子の駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動時間設定手段は、電源電圧と発
    熱素子の駆動時間を設定するストローブ信号の出力時間
    との関係を記憶するテーブルを有することを特徴とする
    請求項1記載の発熱素子の駆動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動時間設定手段は電源電圧の変化
    と共に、周囲温度の変化を含む最適な駆動時間の設定を
    行うことを特徴とする請求項1記載の発熱素子の駆動制
    御装置。
  4. 【請求項4】 1ライン書き込み周期内のヘッド非駆動
    期間中のヘッド駆動電圧を検知する検知手段と、 該検知手段の検知出力から階調データの基準値を変更す
    る変更手段と、 該変更手段の出力と印字データに含まれる階調情報とを
    比較する比較手段と、 該比較手段の出力に基づいて発熱素子を駆動する駆動手
    段と、 を備えることを特徴とする発熱素子の駆動制御装置。
  5. 【請求項5】 前記変更手段は、電源電圧の変動に対す
    る階調数の変更データを記憶するテーブルを有すること
    を特徴とする請求項4記載の発熱素子の駆動制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016198955A (ja) * 2015-04-10 2016-12-01 富士通コンポーネント株式会社 サーマルプリンタ

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