JPH08281872A - 金属張り積層板 - Google Patents

金属張り積層板

Info

Publication number
JPH08281872A
JPH08281872A JP8853995A JP8853995A JPH08281872A JP H08281872 A JPH08281872 A JP H08281872A JP 8853995 A JP8853995 A JP 8853995A JP 8853995 A JP8853995 A JP 8853995A JP H08281872 A JPH08281872 A JP H08281872A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
glass cloth
thickness
laminated sheet
resin layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8853995A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Iizuka
正則 飯塚
Yasuhiro Murai
康裕 村井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP8853995A priority Critical patent/JPH08281872A/ja
Publication of JPH08281872A publication Critical patent/JPH08281872A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性に優れた金属張積層板を提供する。 【構成】 熱衝撃を受けた基材の熱膨張収縮挙動を緩和
するため、ガラス布公称厚さより厚くなるように多目の
樹脂ワニスを塗布したプリプレグを使用し金属張り積層
板を作り、ガラス布とガラス布間の樹脂層を100〜2
50μm確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性に優れたガラス
布基材金属張り積層板を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は、ガラス布の公称厚さに見合う分
の樹脂ワニスを塗布したプリプレグを複数枚重ね合わ
せ、所定板厚の金属張り積層板を得ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなプリプレグ
を複数枚重ね合わせると、図2に示すガラス布5とガラ
ス布6の間に存在する樹脂層7が一般的には0〜30μ
m程度と薄く、積層板が熱衝撃を受けた場合にガラス布
5が隣に配置されたガラス布6の熱膨張収縮挙動と干渉
してストレスとなり、耐熱性を悪化させていた。本発明
は、ガラス布の熱膨張収縮挙動の干渉をなくし、耐熱性
に優れた金属張り積層板を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、積層板内部の
構造において図1に示すガラス布1とガラス布2の配置
される間隔が100〜250μmとなるような樹脂層3
を設けるため、ガラス布公称厚さの1.5〜2.5倍程
度となる樹脂量を塗布したプリプレグを使用して、金属
張り積層板を得るものである。樹脂層厚みを確保するた
めには、プリプレグに塗布する樹脂の量を多くしなけれ
ばならない。このためには、樹脂ワニスの固形分濃度を
高めたり、樹脂ワニスにフィラーを混合して保持力を向
上したりする。また、使用するガラス布は、通常のガラ
ス布でも良いが、起毛クロスであればなおいっそう保持
力が向上し好ましい。さらに、積層板成形工程におい
て、プレス成形の際の樹脂流動により樹脂層が薄くなら
ないよう、プレス圧力を5MPa以下として樹脂の流動
を抑制したり、プリプレグのゲルタイムを60秒以下と
するなどいずれも成形可能な最小限にする必要がある。
ここで、前述のフィラーを混合することは、プレス成形
中の樹脂流動を抑制する働きを合わせてもつものであり
好ましい。本発明は、ガラス布とガラス布の間隔が10
0〜250μmとなるような樹脂層を設けるものである
が、このようにするためには、フィルム支持体に樹脂ワ
ニスを塗布、乾燥した樹脂のフィルム層を熱ロールラミ
ネートにより予め作成したガラス布基材プリプレグにラ
ミネートして、フィルム支持体から転写して樹脂層を形
成しても良い。また、フィルム形成能のある、フィルム
をプリプレグ間に挿入しプレス成形しても良い。樹脂層
の厚みが100μm以下では、熱衝撃の緩衝が少なく耐
熱性の効果が少なくなる。また樹脂層の厚みが250μ
mを越えると、強化材であるガラス布の割合が少なくな
り、機械的性能が低下したり、塗布時に付着する樹脂量
がばらつきはじめ、積層板の厚み精度を低下するので好
ましくない。樹脂層の厚みは、より好ましくは100〜
180μmである。
【0005】
【作用】金属張り積層板を回路加工し、抵抗やコンデン
サ等の部品を仮付けし260℃の半だ浴に浸した場合、
積層板は、熱衝撃を受ける。積層板構成で、ガラス布
は、熱膨張係数が小さく、樹脂は熱膨張係数が大きい。
熱衝撃を受けると、ガラス布とその付近の樹脂複合体
は、熱膨張が少なく、逆にガラス布とガラス布の間にあ
る樹脂層は、熱膨張が大きい。樹脂層が0〜30μmと
薄い場合は、これらの熱膨張の差を緩和する余裕がな
く、ストレスを生じ、樹脂層に亀裂が生じる。ところ
が、本願のように樹脂層が厚いと、熱膨張の差を緩和す
ることができストレスや歪が生じなくなる。これによっ
て、ブリスターやデラミネーションなどが起こりにくく
なる。
【0006】
【実施例】
(実施例1)エポキシ樹脂(エポキシ当量470g/当
量、臭素含有量21重量%)100重量部、ジシアンジ
アミド3重量部、2−エチル−4−メチルイミダゾール
0.17重量部、2−メトキシエタノール25重量部、
N,N−ジメチルホルムアミド25重量部をエポキシ樹
脂ワニスとして、エポキシ樹脂100部に対し、水酸化
アルミニウム30部、タルク20部を混合したフィラー
入り樹脂ワニスを調製した。このフィラー入り樹脂ワニ
スをガラス布(NEMA7628タイプ公称厚さ180
μm)の公称厚さの2倍になるよう、塗布してプリプレ
グを作成した。このプリプレグを4枚重ねて両側に銅は
くを配し厚さ1.6mmの積層板を得た。プレス条件
は、温度170℃、圧力4MPaで90分間加熱加圧し
た。このときのガラス布間の樹脂層は、約180μmで
あった。
【0007】(実施例2)実施例1と同じガラス布を使
用し、公称厚さの1.6倍になるよう塗工機の塗工間隙
を調製し、実施例1のフィラー入り樹脂ワニスを塗布し
てプリプレグを作成し、このプリプレグを5枚重ねて厚
さ1.6mmの積層板を得た。使用した樹脂ワニスとプ
レス条件は、実施例1と同じとした。このときのガラス
布間の樹脂層は、約100μmであった。
【0008】(比較例1)実施例1と同じガラス布を使
用し、公称厚さになるようフィラー入り樹脂ワニスを塗
布してプリプレグを作成し、このプリプレグを8枚重ね
て厚さ1.6mmの積層板を得た。プレス条件は実施例
1と同一とした。このときのガラス布間の樹脂層は、約
10μmであった。
【0009】(比較例2)実施例1と同じガラス布を使
用し、実施例1のフィラー入り樹脂ワニスからフィラー
を抜いた樹脂ワニスを用い、公称厚さになるようワニス
を塗布してプリプレグを作成し、このプリプレグを8枚
重ねて厚さ1.6mmの積層板を得た。プレス条件は実
施例1と同一とした。このときのガラス布間の樹脂層
は、約10μmであった。これらの積層板をエッチング
により銅はくを除去し、ダイヤモンドカッターにて50
×50mmに切断した試験片を、プレッシャークッカー
121℃、1.2気圧処理した後に、260℃のはんだ
槽へ20秒浸漬してブリスターの発生を評価した。結果
を表1に示す。
【0010】 表1 評価結果 ─────────────────────────────────── プレッシャークッカー 処理時間(時間) 1 2 3 4 5 6 7 8 ─────────────────────────────────── 実施例1 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 ─────────────────────────────────── 実施例2 〇 〇 〇 〇 〇 〇 × × ─────────────────────────────────── 比較例1 〇 〇 〇 〇 × × × × ─────────────────────────────────── 比較例2 〇 〇 〇 × × × × × ─────────────────────────────────── 注)〇はブリスター発生なし。×はブリスター発生
【0011】
【発明の効果】ガラス布間の樹脂層を厚くしたことで、
熱衝撃を受けた場合でも、基材の熱膨張収縮挙動を緩和
し、ストレスを起こしにくくなるため、ブリスター、デ
ラミネーションなどの発生が少ない耐熱性に優れた積層
板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に関する積層板の断面図。
【図2】比較例に関する積層板の断面図。
【符号の説明】
1.ガラス布 2.隣に配置されたガラス布 3.樹脂層 4.銅はく 5.ガラス布 6.隣に配置されたガラス布 7.樹脂層 8.銅はく

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材に樹脂を含浸させ乾燥したプリプレ
    グと金属箔を積層して得られる金属張り積層板におい
    て、基材としてガラス布を使用し、ガラス布とガラス布
    の間隔を100〜250μmとすることを特徴とする金
    属張り積層板。
JP8853995A 1995-04-14 1995-04-14 金属張り積層板 Pending JPH08281872A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8853995A JPH08281872A (ja) 1995-04-14 1995-04-14 金属張り積層板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8853995A JPH08281872A (ja) 1995-04-14 1995-04-14 金属張り積層板

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003169181A Division JP2004001532A (ja) 2003-06-13 2003-06-13 金属張り積層板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08281872A true JPH08281872A (ja) 1996-10-29

Family

ID=13945658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8853995A Pending JPH08281872A (ja) 1995-04-14 1995-04-14 金属張り積層板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08281872A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08281872A (ja) 金属張り積層板
EP0472177B1 (en) Matt film
JPH07232405A (ja) 金属箔張り積層板の製造法
JP2004001532A (ja) 金属張り積層板
JPS6311985B2 (ja)
JPH0219989B2 (ja)
JPH01225544A (ja) 片面金属張積層板
JPH02187332A (ja) 積層板の製造方法
JPH06336528A (ja) 印刷回路用片面銅張積層板
JPH05283821A (ja) 金属ベース配線基板
JPS6256583A (ja) 積層板
JP2000238180A (ja) 枠付き複合セラミックス板の製造法
JPH0757494B2 (ja) 積層板の製造法
JPH0626875B2 (ja) 銅張積層板
JPH0661786B2 (ja) 積層板の製造方法
JPH01141012A (ja) コンポジット積層板の製造法
JPH0675951B2 (ja) 積層板の製造方法
JPH04142793A (ja) 多層プリント板用銅張積層板の製造方法
JPH01123739A (ja) 積層板の製造方法
JPH01101148A (ja) 積層板
JPH06336527A (ja) 印刷回路用片面銅張積層板
JPS62285496A (ja) 多層プリント配線基板
JPH0489253A (ja) 片面銅張り積層板の製造方法
JPS59232844A (ja) 積層板の製法
JPH0339245A (ja) 電気用積層板