JPH08281723A - 樹脂成形用金型のゲートカット用ピン - Google Patents

樹脂成形用金型のゲートカット用ピン

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Publication number
JPH08281723A
JPH08281723A JP8683495A JP8683495A JPH08281723A JP H08281723 A JPH08281723 A JP H08281723A JP 8683495 A JP8683495 A JP 8683495A JP 8683495 A JP8683495 A JP 8683495A JP H08281723 A JPH08281723 A JP H08281723A
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JP
Japan
Prior art keywords
gate
mold
cutting
pin
product
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8683495A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Sugimura
昌彦 杉村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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Publication of JPH08281723A publication Critical patent/JPH08281723A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製品の性能を劣化させずに取り出す。また、
取り出し後に設備を用いることなく手折り等で簡単にゲ
ートを切断する。 【構成】 金型1はパーティングライン6を挟んで固定
側型板2と可動側型板3とに分割される。パーティング
ライン6には固定側型板2のスプール8に接続したラン
ナー7,ゲート9およびキャビティ10が形成されてい
る。 ゲート9には金型内ゲートカット用のピン13が
配置されている。金型内ゲートカット用のピン13の先
端は凹形状となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂成形用金型のゲー
ト部に設けられたゲートカット用ピンの形状に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形後のゲートカット処理を
容易に行う方法として、先に本出願人が提案した特開平
6ー106582号公報および特開平6ー114889
号公報記載の発明がある。
【0003】特開平6ー106582号公報記載の発明
は、ゲート部を介してキャビティ内に溶融樹脂を射出す
る射出成形金型において、ゲート部内に充填された溶融
樹脂を切断するゲートカット部材を設けるとともに、該
ゲートカット部材を移動させるアクチュエータを設けて
構成したものである。上記発明は、プラスチック成形品
のゲートカットを樹脂溶融中に行うものであり、切断部
の樹脂は再溶着するものの、成形品を取りだした際にゲ
ート部を簡単に切り離すことができるようにしたもので
ある。
【0004】また、特開平6ー114889号公報記載
の発明は、型締めによりキャビティを形成する一対の型
板を有するキャビティユニットと、このキャビティユニ
ットの型締め力を自己保持するため前記一対の型板に係
脱自在に係合するロック機構と、前記一対の型板を型締
め力の自己保持方向に付勢する弾性部材と、前記キャビ
ティへ樹脂を射出するゲート口を有して型締め力の自己
保持状態における弾性部材の付勢力により一対の型板と
の相対的スライドを行うように設けられたゲートカット
部材とを具備したものである。
【0005】上記構成の装置は、ロック機構の係合によ
りキャビティユニットは型締め力を自己保持し、成形機
の型締め機構からの離隔を可能とするものである。この
型締め力の自己保持状態において、ゲートカット部材が
弾性部材の付勢力によりスライドしてゲート部分の樹脂
を切断する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記各従来
技術には以下のような問題点があった。すなわち、特開
平6ー106582号公報記載の発明においては、その
目的の達成手段として移動可能なゲートカット部材およ
びゲートカット部材の移動装置を取り付けなければなら
ず、金型が複雑で高価なものとなってしまう。
【0007】また、特開平6ー114889号公報記載
の発明においては、成形工程中にゲートが金型内で完全
に切断されてしまう。従って、レンズ等の光学部品を成
形した場合、成形品を取り出す際に光学面を吸着しなけ
ればならず、その吸着痕により光学性能を劣化させてし
まう。
【0008】請求項1の目的は、プラスチック成形の金
型内ゲートカットにおいて、製品とゲート部とを完全に
切断することなく取り出し、取り出し後に設備を用いる
ことなく手折り等で簡単にゲートを切断することができ
るような形状にゲート部の形状を変更することのできる
樹脂成形用金型のゲートカット用ピンを提供することに
ある。
【0009】請求項2および3の目的は、製品を取り出
した後でのゲートの切断において、ゲート残りが少なく
て弱い力で行える形状にゲート部の形状を変更すること
のできる樹脂成形用金型のゲートカット用ピンを提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、樹脂
成形用金型のゲート部へ移動可能にゲートカット用ピン
を設けるとともに、該ゲートカット用ピンの先端部を凹
形状に形成したことを特徴とする樹脂成形用金型のゲー
トカット用ピンである。
【0011】請求項2の発明は、前記ゲートカット用ピ
ンの先端部を櫛の歯形状に形成したことを特徴とする請
求項1記載の樹脂成形用金型のゲートカット用ピンであ
る。
【0012】請求項3の発明は、前記ゲートカット用ピ
ンの先端部を鋸歯形状に形成したことを特徴とする請求
項1記載の樹脂成形用金型のゲートカット用ピンであ
る。
【0013】
【作用】請求項1の作用は、プラスチック成形を行う金
型のゲート部へ成形中に移動するゲートカット用ピンを
設けた金型であり、金型内に射出成形機より溶融した樹
脂がスプール,ランナーおよびゲートを通過してキャビ
ティに充填され、樹脂の流動が終わった時点で成形品の
ゲート部にゲートカット用ピンを突き出す。この時、ゲ
ートカット用ピンの先端部は凹形状に形成されており、
ゲート部の樹脂はゲートカット用ピンの先端部形状に変
形してその断面形状が小さくなる。冷却後、金型が開い
て成形品が突き出される。成形品を取り出した後、ゲー
トカット用ピンの先端部と対応する形状に変形したゲー
ト部を手等で折り曲げることによりゲート部が切断され
る。
【0014】請求項2の作用は、成形品を取り出した
後、ゲート部を手等で折り曲げて切断する際に必要な力
をより減少させる。また、切断後に残る製品のゲート残
りをより小さくする。
【0015】請求項3の作用は、成形品を取り出した
後、ゲート部を手等で折り曲げて切断する際に必要な力
を更に減少させる。また、切断後に残る製品のゲート残
りを更に小さくする。
【0016】
【実施例1】図1〜図6は本実施例を示し、図1は縦断
面図、図2a,bは金型内ゲートカット用ピン先端部の
正面図,側面図、図3は金型内ゲートカット用ピンを押
し出した状態の縦断面図、図4は型開き後に製品を押し
出した状態の縦断面図、図5は取り出し後の製品の側面
図、図6はゲート切断後の製品の正面図である。
【0017】1は金型で、この金型1はパーティングラ
イン6を挟んで固定側型板2と可動側型板3とに分割さ
れる。パーティングライン6には固定側型板2のスプー
ル8に接続したランナー7,ゲート9およびキャビティ
10が形成されている。ランナー7にはエジェクターピ
ン12が、キャビティ10にはエジェクターピン11が
それぞれ当接している。各エジェクターピン11,12
の下端部は突き出し板上14および突き出し板下15に
挟まれて固定されている。
【0018】ゲート9には金型内ゲートカット用のピン
13の先端がゲート9の可動側底面と同じ高さになるよ
うに配置されている。金型内ゲートカット用のピン13
の下端部は突き出し板上4および突き出し板下5に挟ま
れて固定されている。また、金型内ゲートカット用のピ
ン13はエジェクターピン11,12と同材質で形成さ
れている。金型内ゲートカット用のピン13は幅a,b
で、その先端は幅d,深さcの凹形状17となってい
る。これら各寸法は、製品のゲート寸法にもよるが3×
2mmのゲートの場合、幅aは製品のゲート幅寸法とほ
ぼ同じとし、幅bは0.3mm以上、深さcは0.3m
m以上とするのが適当である。
【0019】以上の構成からなる装置は、まず型締め後
に成形機(図示省略)より樹脂が射出される。射出され
た樹脂はスプール8,ランナー7およびゲート9を通り
キャビティに充填され、充填完了後に冷却される。この
冷却中、図3に示すように、成形機のエジェクターロッ
ド16により突き出し板上下4,5が突き出される。こ
の時、金型内ゲートカット用のピン13も同様に突き出
され、金型内ゲートカット用のピン13先端部の凹形状
17にゲート9内の樹脂を変形させる。
【0020】その後、図4に示すように、金型1がパー
ティングライン6より開かれて成形品19が取り出され
る。取り出された成形品19は、図5に示すように、ゲ
ート9内の樹脂が金型内ゲートカット用のピン13先端
部の凹形状17に対応した形状に変形してゲート部18
となる。成形品19を取り出した後、キャビティ10と
ランナー7とを手等で折り曲げることによりゲート部1
8から切断される。切断後のゲート部18の形状を図6
に示す。
【0021】本実施例によれば、金型内でゲートを切断
しないために成形品とランナーとを一緒に取り出すこと
ができ、取り出し後にニッパー等の工具やその他の切断
用の設備を使用せず、手等で折り曲げることで簡単にゲ
ート部から成形品とランナーとを切り離すことができ
る。また、光学部品などの取り出し時に製品部を保持す
ることができない製品でも、ゲートが接続された状態で
取り出せるため、製品部を汚したり、変形させることが
なく、製品の性能を劣化させることがない。
【0022】
【実施例2】図7および図8は本実施例を示し、図7
a,bは金型内ゲートカット用ピン先端部の正面図,側
面図、図8はゲート切断後の製品の正面図である。本実
施例は、前記実施例1における金型内ゲートカット用の
ピン13先端部の凹形状17を櫛の歯形状に形成した点
が異なり、他の構成は同一な構成部分からなるもので、
同一構成部分には同一番号を付してその説明を省略す
る。
【0023】本実施例の金型内ゲートカット用のピン2
1先端部は櫛の歯形状22に形成されている。金型内ゲ
ートカット用のピン21は幅a,bで、その先端は幅
e,深さcの櫛の歯形状22となっている。これら各寸
法は、製品のゲート寸法にもよるが3×2mmのゲート
の場合、幅bは製品のゲート幅寸法とほぼ同じとし、櫛
の歯の幅eは0.3mm以上、深さcは0.3mm以上
とするのが適当である。
【0024】上記構成の装置により成形した成形品は、
前記実施例1と同様に切断する。切断後のゲート部23
の形状を図8に示す。
【0025】本実施例によれば、先端部が櫛の歯形状を
した金型内ゲートカット用のピンを使用し、金型内で成
形品のゲート部を変形させることにより、手等で折り曲
げて成形品とランナーとを切断する際の力が少なくてす
む。また、切断後のゲート残り量が少なくなる。
【0026】
【実施例3】図9および図10は本実施例を示し、図9
a,bは金型内ゲートカット用ピン先端部の正面図,側
面図、図10はゲート切断後の製品の正面図である。本
実施例は、前記実施例1における金型内ゲートカット用
のピン13先端部の凹形状17を鋸歯形状に形成した点
が異なり、他の構成は同一な構成部分からなるもので、
同一構成部分には同一番号を付してその説明を省略す
る。
【0027】本実施例の金型内ゲートカット用のピン3
1先端部は鋸歯形状32に形成されている。金型内ゲー
トカット用のピン31は幅a,bで、その鋸歯先端は幅
f,深さh,角度gの鋸歯形状32となっている。これ
ら各寸法は、製品のゲート寸法にもよるが3×2mmの
ゲートの場合、角度gを90度、深さhは0.3mm以
上とするのが適当である。
【0028】上記構成の装置により成形した成形品は、
前記実施例1と同様に切断する。切断後のゲート部33
の形状を図10に示す。
【0029】本実施例によれば、先端部が鋸歯形状をし
た金型内ゲートカット用のピンを使用し、金型内で成形
品のゲート部を変形させることにより、手等で折り曲げ
て成形品とランナーとを切断する際の力が更に少なくて
すむ。また、切断後のゲート残り量も更に少なくなる。
【0030】
【発明の効果】請求項1の効果は、成形後の取り出し時
において、成形品とランナーとを切断することなく取り
出すことができ、金型内で完全に切断すると取り出し時
に製品の性能を劣化させる可能性がある光学部品等で
も、製品の性能を劣化させずに取り出すことができる。
また、取り出し後に設備を用いることなく手折り等で簡
単にゲートを切断することができる。
【0031】請求項2の効果は、成形品を取り出した
後、ゲート部を手等で折り曲げて切断する際に必要な力
をより減少させることができる。また、切断後に残る製
品のゲート残りをより小さくすることができる。
【0032】請求項3の効果は、成形品を取り出した
後、ゲート部を手等で折り曲げて切断する際に必要な力
を更に減少させることができる。また、切断後に残る製
品のゲート残りを更に小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す縦断面図である。
【図2】実施例1を示し、aは正面図、bは側面図であ
る。
【図3】実施例1を示す縦断面図である。
【図4】実施例1を示す縦断面図である。
【図5】実施例1を示す側面図である。
【図6】実施例1を示す正面図である。
【図7】実施例2を示し、aは正面図、bは側面図であ
る。
【図8】実施例2を示す正面図である。
【図9】実施例3を示し、aは正面図、bは側面図であ
る。
【図10】実施例3を示す正面図である。
【符号の説明】
1 金型 2 固定側型板 3 可動側型板 4,14 突き出し板上 5,15 突き出し板下 6 パーティングライン 7 ランナー 8 スプール 9 ゲート 10 キャビティ 11,12 エジェクターピン 13 金型内ゲートカット用のピン 17 凹形状 18 ゲート部 19 成形品

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂成形用金型のゲート部へ移動可能に
    ゲートカット用ピンを設けるとともに、該ゲートカット
    用ピンの先端部を凹形状に形成したことを特徴とする樹
    脂成形用金型のゲートカット用ピン。
  2. 【請求項2】 前記ゲートカット用ピンの先端部を櫛の
    歯形状に形成したことを特徴とする請求項1記載の樹脂
    成形用金型のゲートカット用ピン。
  3. 【請求項3】 前記ゲートカット用ピンの先端部を鋸歯
    形状に形成したことを特徴とする請求項1記載の樹脂成
    形用金型のゲートカット用ピン。
JP8683495A 1995-04-12 1995-04-12 樹脂成形用金型のゲートカット用ピン Withdrawn JPH08281723A (ja)

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JP8683495A JPH08281723A (ja) 1995-04-12 1995-04-12 樹脂成形用金型のゲートカット用ピン

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JP8683495A JPH08281723A (ja) 1995-04-12 1995-04-12 樹脂成形用金型のゲートカット用ピン

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JPH08281723A true JPH08281723A (ja) 1996-10-29

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Effective date: 20020702