JPH08281270A - 電解殺菌装置を有する浴水循環装置 - Google Patents

電解殺菌装置を有する浴水循環装置

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JPH08281270A
JPH08281270A JP10898495A JP10898495A JPH08281270A JP H08281270 A JPH08281270 A JP H08281270A JP 10898495 A JP10898495 A JP 10898495A JP 10898495 A JP10898495 A JP 10898495A JP H08281270 A JPH08281270 A JP H08281270A
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滋 尾崎
Koji Ginyama
孝司 銀山
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清司 天野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】浴水を清浄、殺菌、保温、循環する装置におい
て、電解槽による塩素殺菌とオゾンまたは紫外線殺菌装
置により、効率性が高く、脱臭性もある安全な殺菌装置
を提供すること。 【構成】浴水を清浄、殺菌、保温、循環する装置におい
て、浄化フィルター3と、加熱ヒーター7と、循環ポン
プ4に、塩素の発生により殺菌を行う電解殺菌装置12
と、食塩添加部21と、食塩添加部21から供給する食
塩の量を制御するための調節弁22と、通常の浴水浄化
循環路31と電解殺菌装置に通水するため殺菌流路30
を管路に設け、電磁弁10の開閉等を行い、電解殺菌を
効率よく行えるようにした。また、タイマーや時計装置
を備えることにより殺菌時間の設定や殺菌時刻の設定が
容易に行え、人の入浴しない時刻等に集中して効率の良
い殺菌を行えるようにした。 【効果】従来の紫外線殺菌装置やオゾン殺菌装置では困
難であった浴水の殺菌を電解殺菌に代え、異臭除去効果
が高く、急速な殺菌が行えることとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴水装置に係り、特に
浴水の清浄化装置における浴水の殺菌装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】浴槽内の浴水を浄化、殺菌し循環ポンプ
で循環させ、再び清浄化された浴水を浴槽内へ送る装置
が開発されている。これら装置による浄化、殺菌は、活
性炭、麦飯石等によるろ過槽で処理した後、紫外線ラン
プの内蔵された殺菌槽へ浴水を通過させて殺菌させる紫
外線殺菌や高圧放電型のオゾン発生装置を用いてオゾン
を発生させ、そのオゾンを浴水へ混入させて殺菌するオ
ゾン殺菌を行っていた。
【0003】従来の浴水装置は、上記の様に単に浴水の
汚れを取り除くだけではなく、殺菌や加熱保温も同時に
行い、24時間快適に入浴できる浴水装置を提供してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、オゾン
殺菌装置を用いて殺菌を行う場合、オゾンは水に難溶性
のために高濃度のオゾンを用いなければならず、浴水中
に未反応で残ったオゾンが浴槽から発散することもあ
り、このため高価な排オゾン処理装置を取付けなければ
ならない等の問題があった。
【0005】また、紫外線ランプを用いる殺菌装置で
は、浴水を殺菌浄化するための時間が長くかかり常に殺
菌しなければならないだけでなく、紫外線ランプに水垢
等が付着し、その性能を低下させるため、常にランプの
清掃を行わなければならなかった。また、これらの装置
では、人体から発生する汗や脂等の除去が行えないため
に、汗や脂等が浴水に持ち込まれると、これらが原因で
浴水に異臭が発生し、極めて不快であった。
【0006】本発明は、前記したような従来技術の欠点
を改良し、入浴者に快適な環境の入浴を行うための装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決しようとする手段】そこで、発明者は、前
記課題を解決するために、鋭意研究を重ねた結果、即ち
本発明を、浴水を清浄化するための浄化フィルターと、
浴水を加熱するための加熱ヒーターと、浴水を循環させ
るための循環ポンプと、浴水を電気分解し、殺菌のため
の塩素を発生させる電解殺菌装置と、該電解殺菌装置に
通電指令を行うための始動指令手段と、該始動指令手段
に応答して前記電解殺菌装置の制御を行う通電制御手段
と、前記電解殺菌装置に塩分を添加するための塩分添加
部と、前記電解殺菌装置に浴水を通水させるための殺菌
流路部と、該殺菌流路部の流量を調節可能にするための
流量制御手段と、前記殺菌流路とは別に浴水を循環させ
るための通常流路とを備えたことにより、浴水に前記電
解殺菌装置で発生させた塩素を混入させ、効率よく殺菌
および脱臭をおこなうことができた。また、前記始動指
令手段に応答して前記電解殺菌装置に通電させ、塩素を
一定時間発生させるためのタイマー手段とを更に備えた
ことにより、殺菌処理の操作性を高めることができた。
また、前記始動指令手段は、電解殺菌装置の殺菌を任意
の時刻に開始するためのクロック手段であって、該クロ
ック手段を任意の時刻に設定するための時刻設定手段
と、設定された時刻を記憶するための設定時刻記憶手段
とを更に備えたことにより、浴水の汚れ具合に応じた殺
菌時間を設定することができ、効率のよい殺菌が行える
こととした。また、通常流路には、電解殺菌装置とは別
に紫外線殺菌装置等を設置することにより、電解殺菌だ
けでなく、常時殺菌することも可能である。
【0008】
【実施例】本発明における請求項1の基本構成の説明を
図1に基づいて説明する。本発明の外観および内部機構
は、図1に示す如くである。
【0009】浴槽1と浴槽内の浴水を吸い込むとともに
髪等を除去するためのプレフィルター2と浴水を清浄化
するための浄化フィルター部3と、浴水を循環させるた
めの循環ポンプ4と、浴水を加熱する加熱ヒーター7
と、浴水を殺菌する電解殺菌装置12と、流量調節用電
磁弁10または流れ方向変更のための電磁弁27と、前
記電解殺菌装置へ通水するための殺菌流路30と浄化殺
菌された浴水を再び浴槽へ戻すための吐出口であるジェ
ットノズル23により構成されている。
【0010】浴水循環装置本体Aには、装置前面に液晶
等によりなる表示装置14と種々の機能を選択、確定、
変更等行うための操作キーやスイッチが設けられてい
る。この操作スイッチは、装置本体Aの電源スイッチ1
5、タイマー設定スイッチ16、内蔵された時計装置2
5の時刻のリセットスイッチ26や電解殺菌開始指令キ
ー18等である。
【0011】これら操作スイッチを操作し、温度や時間
等の設定を行う。また、液晶パネルの表示装置14に
は、現在の時間、浴水の温度や異常発生時の警告等が表
示される。
【0012】電解殺菌における電解殺菌装置12の内部
は、外面に2枚の陽極ケースを陽極板に挟んで接合して
形成される陽極室の外側を、陰極板を保持した2枚の陰
極ケースで接合した陰極室で覆い、2重の密室電極室構
造の電解槽として形成される。この電解殺菌装置12に
通電を行うと、陽極板および陰極板に電流が流れ、浴水
が電気分解され、塩素イオンが発生し、浴水の殺菌、脱
臭が効率的に行われる。
【0013】本発明の請求項1の実施例の本体装置Aの
基本的な説明を図4のフローチャート図に基づき説明す
る。
【0014】本体装置Aは、S1でまず浴水循環装置本
体Aの電源スイッチ15により電源を投入すると、運転
が開始される。S2で、電源が投入されたことにより循
環ポンプ制御部5より循環ポンプ4の駆動が指示され、
これにより浴水装置の浴水が循環される。
【0015】S3では、ゴミや汚れ等により浄化フィル
ター3や浴水循環のための配管が目詰まりしていないか
を確認するための流量センサー6が設置され、その流量
を検出する。流量センサー6で検出された流量が適正で
あるかをT1で確認し、正常である場合は、YESへ、
流量が不足する場合は、NOでS7へ行く。
【0016】S7では、異常が発生したことを確認し
て、S8の浴水循環装置に設置された液晶パネルで構成
された表示装置14に表示したり、警告ブザー等で流量
に異常が発生したことを使用者に警告する。
【0017】適正な流量であった場合には、S4へ行
き、加熱ヒーター7による加熱を行う。S5では、その
浴水温度を配管に設けられた温度センサー9によって検
知し、温度設定キーにより設定された温度より低い場合
は、加熱制御用リレースイッチ8より信号を送り、加熱
ヒーター7のスイッチを入れ加熱する。浴水の温度が高
い場合は、加熱ヒーター7のスイッチをOFFし、温度
調節を行う。
【0018】また、浴水の温度が設定範囲を越えた場合
には、加熱ヒーター7の異常加熱等のためS7で異常が
発生したことを確認し、流量の異常発生の場合と同様に
S8で警告する。T3で、浴水の電解殺菌を行う場合に
は、S6の電解殺菌ルーチンへ移行し、殺菌を行わない
場合には、T4へ移行する。
【0019】電解殺菌ルーチンは、図5に示すフローで
行われる。S6で電解殺菌のルーチンに移行する。S9
では、使用者が任意の時間に殺菌を行う場合に、電解殺
菌開始指令スイッチ18をON操作する。
【0020】S10では、電解殺菌装置12の始動スイ
ッチの入力信号に応答し、流量を調節するための電磁弁
10が開放して、殺菌流路30に通過し、S11で電解
殺菌装置12に通水される。
【0021】または、流れ方向を変更させるための三方
弁よりなる電磁弁27により電解殺菌装置12への通水
が行われる。流れ方向の制御は、殺菌流路と通常の循環
のための通常流路のそれぞれに電時弁を設け制御するこ
とも可能である。
【0022】S11の通水開始とともに、S12では塩
分添加部21の電磁弁よりなる塩分添加調節弁22が開
放される。S13では、入力信号を受けた調節弁22が
開放されると食塩や食塩水を収納した塩分添加部21よ
り電解殺菌装置12に塩分を一定量添加供給する。
【0023】次にS14で、添加する食塩の量を調節す
るために前記調節弁22を閉鎖する。電解開始指令スイ
ッチ18の入力操作により、S15で、電解殺菌装置1
2に通電制御用リレースイッチ13より通電のための信
号が送られ、通電が開始される。
【0024】通電が開始されると、電解殺菌装置12の
内部に設けられた電解槽の各電極板により浴水が電気分
解され、塩素が発生し、その塩素が浴水と混合され浴槽
へ供給され、殺菌が開始される。
【0025】電解殺菌の開始にあたってS16では、電
極板に通電する電流を電流センサー19や漏電センサー
等により検出し、T6で漏電事故を防止するために、所
定の電流値より多く流れた場合には、S21で異常発生
を確認し、S22で表示装置14により警告を行う。
【0026】T6で電流値が適正範囲で正常の場合に
は、S17へ行き、電解殺菌が開始される。T7で、電
解殺菌開始指令スイッチ18をOFFすると、S18で
電解殺菌装置12へ電気分解のための通電信号を停止す
る。
【0027】S19は、その通電信号停止に応答して電
解殺菌装置12への通電と前記通水のための電磁弁10
が閉鎖し、通水を停止する。S20では、通水および通
電停止により電解殺菌処理は終了する。
【0028】電解殺菌処理が終了すると、プログラムは
図4のフローへ戻る。浴水循環装置は、電解殺菌終了後
も通常流路31により循環、瀘過等の運転が行われ、T
4で装置の運転停止が選択されるまで、連続的に運転さ
れる。
【0029】次に請求項2の実施例について基づいて説
明する。本装置の基本的な動作は、図4に示すフローで
あり、内容については既に説明してあるので省略する。
本発明を図6の電解殺菌フローチャート図により、その
動作を説明する。T3で、浴水の電解殺菌を行う場合に
は、電解殺菌ルーチンへ移行し、殺菌を行わない場合に
は、そのままT4へ移行する。
【0030】S23では、使用者が任意の時間に殺菌を
行う場合に、電解殺菌始動スイッチ18をON操作す
る。S24では、電解殺菌装置12の始動スイッチの入
力信号に応答し、流れ方向を変更させる電磁弁10が開
放され、S25で前記電解殺菌装置12へ通水が行われ
る。
【0031】S25の通水開始とともに、S26塩分添
加部21の電磁弁よりなる塩分添加調節弁22が開放さ
れる。入力信号を受けた調節弁22が開放されると、S
27で食塩や食塩水を収納した塩分添加部21より電解
殺菌装置12に塩分を一定量添加供給する。
【0032】次にS28で、添加する食塩の量を調節す
るために前記調節弁22を閉鎖する。S29は、前記電
解殺菌始動スイッチ18の操作に伴い装置に内蔵された
タイマーが作動し、S30で作動時間の計測が行われ
る。タイマー装置20が作動すると、S31で、電解殺
菌装置12に通電制御用リレースイッチ13より通電の
ための信号が送られ、通電が開始される。
【0033】通電が開始されると、電解殺菌装置12の
内部に設けられた電解槽の各電極板により浴水が電気分
解され、塩素が発生し、その塩素が浴水と混合され浴槽
へ供給され、殺菌が行われる。
【0034】S32では、電極板に通電する電流を電流
センサー19や漏電センサーにより検出し、漏電事故を
防止するために、所定の電流値より多く流れた場合に
は、S38で異常発生を確認し、通電を停止する。S3
9で異常発生に対する警告を行う。
【0035】T9で電流値が適正範囲で正常の場合に、
S33で電解殺菌が開始される。次にT10へ行き、タ
イマー20により電解殺菌に必要な、あらかじめ設定さ
れた時間を計測し、その時間が経過したかを検出する。
【0036】設定時間になった場合には、S34で電解
殺菌のための通電を停止し、設定時間に満たない場合に
は、再びS30へ行き時間の計測とともに電解殺菌は継
続される。S34でタイマーの設定時間が経過すると、
前記電解殺菌装置12へ通電停止の信号が送られる。
【0037】S35では、その停止信号に応答して電解
殺菌装置12への通電と前記通水のための電磁弁10が
閉鎖され、S36で通水は停止する。S37で電解殺菌
処理を終了する。
【0038】電解殺菌処理が終了すると、プログラムは
図4のフローへ戻る。浴水循環装置は、電解殺菌終了後
も通常流路31により循環、瀘過等の運転が行われ、T
4で装置の運転停止が選択されるまで、連続的に運転さ
れる。
【0039】次に請求項3の実施例について基づいて説
明する。本装置の基本的な動作は、図4に示すフローで
あり、内容については既に説明してあるので省略する。
本発明を図7のフローチャート図により、その動作を説
明する。
【0040】S40で浴水循環装置の電源15が投入さ
れると本体装置Aは駆動する。電源投入と同時に装置に
S41で内蔵された時計装置25に電源が投入され時計
機能が開始される。S42で時計25は、投入時の状況
に対応する時間等の情報を表示装置14に表示する。
【0041】使用者は、その表示を確認し、T12で時
刻が誤っている場合には、S63でクロックリセットキ
ー26により正しい時刻にリセットし、時計25を正常
な状態にする。
【0042】次にT13で、使用者は、自分の所望する
殺菌の開始時刻を設定する。開始時刻が既に設定されて
いる場合には、そのまま次の工程に進み、新規に設定す
る場合には開始時刻設定キー17による入力によりS4
3で設定を行う。時刻はS44で浴水循環装置の表示装
置14に表示され、使用者はその表示を確認しながら設
定する。
【0043】T14では、開始時刻を確定するかを確認
し、確定の場合には、YESを、再度設定する場合には
NOを選択する。確定されるとS45で殺菌開始時刻
は、電解殺菌時刻記憶メモリー部(RAM)24に記憶
される。
【0044】S46では、S81でリセットされた時計
の時刻を計測する。ここにいう計測とは、通常の目覚ま
し時計と同じように本装置に内蔵された時計が駆動する
ものである。S47で、浴水循環装置の循環ポンプ、加
熱ヒーター等の運転が開始される。
【0045】T15では、電解殺菌装置12の電解開始
時刻になったかを確認する。これは、S46における内
蔵された時計による時間の計測がS43で設定された設
定時刻と同じになったことを意味し、同じになった場合
には、電解殺菌開始指令信号を制御部へ送る。
【0046】S48では、電解殺菌の開始指令にともな
い、電解殺菌装置12に通水するため電磁弁10が開放
される。電磁弁10が開放されると、S49で浴水は殺
菌流路30を通って電解殺菌装置15に流れ込み、通水
される。
【0047】S49の通水開始とともに、S50で塩分
添加部21の電磁弁よりなる塩分添加調節弁22が開放
される。入力信号を受けた調節弁22が開放されると、
S51で食塩や食塩水を収納した塩分添加部21より電
解殺菌装置12に塩分を一定量添加供給する。
【0048】次にS52で、添加する食塩の量を調節す
るために前記調節弁22を閉鎖する。S53は、電解殺
菌開始時刻にともない殺菌開始指令信号が送られ、装置
本体Aに内蔵された殺菌時間測定用のタイマー20が作
動し、S54で作動時間の計測が行われる。
【0049】S55では、電解殺菌装置12に通電が行
われ、殺菌が開始する。T16では電解殺菌装置12に
通電する電流値の測定を行い、適正な電流であるかを判
断する。電流値が正常である場合には、そのままT17
へ行き、タイマー20に設定されている時間が経過した
か判断する。
【0050】T17での計測値と設定されている所定の
時間とが同じになった場合に、S56へ行き、電解殺菌
装置12への通電が停止される。S57では、その停止
信号に応答して電解殺菌装置12への通電と前記通水の
ための電磁弁10が閉鎖され、S36で通水は停止す
る。
【0051】電解殺菌装置への通電および通水が停止し
た段階で、S59で電解殺菌は終了する。浴水循環装置
の運転を継続する場合には、プログラムは、46へ戻
り、次の電解殺菌開始時刻が来るまで、浴水循環および
加熱のための運転がなされる。
【0052】T4で浴水循環装置の運転を終了するため
本体Aの電源が切られると、本装置はすべて停止する。
ただし、内蔵されている時計装置については、内部に小
型の蓄電池等を設け、正確な時刻を測定することは可能
である。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように請求項1では、本発
明を用いた装置を使用することにより、脱臭効果が高
く、従来では、浴水より異臭が発生した場合には、浴水
を交換しなければならない等の作業がなくなり経済的に
も効果が発揮される。また、電解殺菌は、紫外線殺菌や
オゾン殺菌に比べ、殺菌処理時間が短くてもその効果は
高く、効率がよいため急速な菌が要求される場合や人が
入浴しない時間に限定した殺菌が行える。そのため本発
明は、これら電解殺菌による効果をより効率的に行うた
め、食塩や食塩水など塩類を電解殺菌装置に添加供給
し、塩素発生効率を高めるとともに、電解殺菌時間に対
応して通水し、有効に行えものとした。また、電解殺菌
の開始時間を任意に操作、設定することができるため、
異臭が発生したり、浴水を誤って汚した場合等における
急速殺菌が行えるとともに、殺菌時間に対応して食塩が
添加されることにより効率のよい殺菌ができる。また、
請求項2の発明は電解殺菌開始指令スイッチに、タイマ
ー組合せることにより操作性を向上させた。また、請求
項3の発明では、電解殺菌の開始時刻を本体に内蔵した
時計とリンクさせると伴にその電解殺菌時間はタイマー
でコントロールするため、各家庭毎の入浴時間に対応し
た、殺菌が行えるものである。また、本発明では、流路
を分岐するため通常流路では、微生物による瀘床が構成
され、浴水の浄化がより効果的に行われる。この微生物
による瀘床は、雑菌等の繁殖源となる有機物を分解除去
し、その種類は乳酸菌、納豆菌等人体に無害なもので構
成されている。よって本発明では、この微生物瀘床を積
極的に利用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す機構概要図
【図2】本発明の一実施例の示す制御ブロック図
【図3】本発明の一実施例を示す機能ブロック図
【図4】本発明の一実施例を示す浴水循環の基本フロー
チャート図
【図5】本発明の一実施例を示す電解殺菌のフローチャ
ート図
【図6】本発明の請求項2の一実施例を示す電解殺菌フ
ローチャート図
【図7】本発明の請求項3の一実施例を示すフローチャ
ート図
【符号の説明】
A:浴水循環装置、B:制御部(CPU)、1:浴槽、
2:プレフィルター、3:浄化フィルター、4:循環ポ
ンプ、5:循環ポンプ制御手段、6:流量センサー、
7:加熱ヒーター、8:加熱ヒーター制御手段、9:温
度センサー、10:電磁弁、11:流量調節制御手段、
12:電解殺菌装置、13:通電制御手段、14:液晶
表示装置、15:浴水循環装置電源スイッチ、16:タ
イマー設定キー、17:開始時刻設定キー、18:電解
殺菌開始指令スイッチ、19:電流センサー、20:タ
イマー、21:塩分添加部、22:塩分添加調節弁、2
3:ジェットノズル、24:殺菌開始時刻記憶部、2
5:クロック(内蔵時計)、26::クロックリセット
キー、27:三方弁、、28:流れ方向制御手段、2
9:オゾン殺菌装置、30:殺菌流路、31:通常流路
フロントページの続き (72)発明者 銀山 孝司 東京都中央区京橋3丁目1番1号 蛇の目 ミシン工業株式会社内 (72)発明者 天野 清司 東京都中央区京橋3丁目1番1号 蛇の目 ミシン工業株式会社内 (72)発明者 宮本 幹 東京都中央区京橋3丁目1番1号 蛇の目 ミシン工業株式会社内 (72)発明者 山岸 未奈 東京都中央区京橋3丁目1番1号 蛇の目 ミシン工業株式会社内 (72)発明者 深田 伸一 東京都中央区京橋3丁目1番1号 蛇の目 ミシン工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浴水を清浄化するための浄化フィルター
    と、浴水を加熱するための加熱ヒーターと、浴水を循環
    させるための循環ポンプと、浴水を電気分解し、殺菌の
    ための塩素を発生させる電解殺菌装置と、該電解殺菌装
    置に通電指令を行うための始動指令手段と、該始動指令
    手段に応答して前記電解殺菌装置の制御を行う通電制御
    手段と、前記電解殺菌装置に塩分を添加するための塩分
    添加部と、前記電解殺菌装置に浴水を通水させるための
    殺菌流路部と、該殺菌流路部の流量を調節可能にするた
    めの流量制御手段と、前記殺菌流路とは別に浴水を循環
    させるための通常流路とを備えたことを特徴とする浴水
    循環装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記始動指令手段に応
    答して前記電解殺菌装置に通電させ、塩素を一定時間発
    生させるためのタイマー手段とを更に備えた浴水循環装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1および2において、前記始動指令
    手段は、電解殺菌装置の殺菌を任意の時刻に開始するた
    めのクロック手段であって、該クロック手段を任意の時
    刻に設定するための時刻設定手段と、設定された時刻を
    記憶するための設定時刻記憶手段とを更に備えた浴水循
    環装置。
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