JP3559345B2 - 電解殺菌装置を有する浴水循環装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、浴水装置に係り、特に浴水の清浄化装置における浴水の殺菌装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
浴槽内の浴水を浄化、殺菌し循環ポンプで循環させ、再び清浄化された浴水を浴槽内へ送る装置が開発されている。
これら装置による浄化、殺菌は、活性炭、麦飯石等によるろ過槽で処理した後、紫外線ランプの内蔵された殺菌槽へ浴水を通過させて殺菌させる紫外線殺菌や高圧放電型のオゾン発生装置を用いてオゾンを発生させ、そのオゾンを浴水へ混入させて殺菌するオゾン殺菌を行っていた。
【0003】
従来の浴水装置は、上記の様に単に浴水の汚れを取り除くだけではなく、殺菌や加熱保温も同時に行い、24時間快適に入浴できる浴水装置を提供している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、オゾン殺菌装置を用いて殺菌を行う場合、オゾンは水に難溶性のために高濃度のオゾンを用いなければならず、浴水中に未反応で残ったオゾンが浴槽から発散することもあり、このため高価な排オゾン処理装置を取付けなければならない等の問題があった。
【0005】
また、紫外線ランプを用いる殺菌装置では、浴水を殺菌浄化するための時間が長くかかり常に殺菌しなければならないだけでなく、紫外線ランプに水垢等が付着し、その性能を低下させるため、常にランプの清掃を行わなければならなかった。また、これらの装置では、人体から発生する汗や脂等の除去が行えないために、汗や脂等が浴水に持ち込まれると、これらが原因で浴水に異臭が発生し、極めて不快であった。
【0006】
本発明は、前記したような従来技術の欠点を改良し、入浴者に快適な環境の入浴を行うための装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、浴槽の浴水を循環ポンプで汲み上げて循環路を通して循環させて清浄処理、保温処理して浴槽へ戻す浴水循環装置において、清浄処理後の浴水を電解殺菌装置に取り込み、該電解殺菌装置に取り込んだ浴水を電気分解して殺菌のための塩素を所定量発生させるために前記電解殺菌装置の動作を通電制御する通電制御手段と、所定の時間帯に電解殺菌を行うように設定された開始時刻に殺菌を開始する電解殺菌開始指令手段を備えたことにより課題を解決することができた。
また本発明は、浴槽の浴水を循環ポンプで汲み上げて循環路を通して循環させて清浄処理、保温処理して浴槽へ戻す浴水循環装置において、清浄処理後の浴水を電解殺菌装置に取り込み、該電解殺菌装置に取り込んだ浴水を電気分解して殺菌のための塩素を所定量発生させるために前記電解殺菌装置の動作を通電制御する通電制御手段と、所定の時間帯に電解殺菌を行うように設定された開始時刻に殺菌を開始する電解殺菌開始指令手段と、殺菌終了後、通常の浴水循環運転を継続するようにしたことにより課題を解決することができた。
さらに本発明は、浴槽の浴水を循環ポンプで汲み上げて循環路を通して循環させて清浄処理、保温処理して浴槽へ戻す浴水循環装置において、清浄処理後の浴水を電解殺菌装置に取り込み、該電解殺菌装置に取り込んだ浴水を電気分解して殺菌のための塩素を所定量発生させるために前記電解殺菌装置の動作を通電制御する通電制御手段と、所定の時間に電解殺菌を行うように設定された開始時刻に殺菌を開始する電解殺菌開始指令手段と、殺菌終了後、次の電解殺菌開始時間まで通常の浴水循環運転を継続するようにしたことにより課題を解決することができた。
さらに本発明は、浴槽の浴水を循環ポンプで汲み上げて循環路を通して循環させて清浄処理、保温処理して浴槽へ戻す浴水循環装置において、清浄処理後の浴水を電解殺菌装置に取り込み、該電解殺菌装置に取り込んだ浴水を電気分解して殺菌のための塩素を所定量発生させるために前記電解殺菌装置の動作を通電制御する通電制御手段と、所定の時間帯に電解殺菌を行うように設定された開始時刻に殺菌を開始する電解殺菌開始指令手段と、前記電解殺菌装置を動作させる動作時間設定手段とを備えて、汚れ具合などに応じた電解殺菌が設定できるようにしたことにより課題を解決することができた。
また本発明は、浴槽の浴水を循環ポンプで汲み上げて循環路を通して循環させて清浄処理、保温処理して浴槽へ戻す浴水循環装置において、清浄処理後の浴水を電解殺菌装置に取り込み、該電解殺菌装置に取り込んだ浴水を電気分解して殺菌のための塩素を所定量発生させるために前記電解殺菌装置の動作を通電制御する通電制御手段と、所定の時間帯に電解殺菌を行うように設定された開始時刻に殺菌を開始する電解殺菌開始指令手段と、予め定めた開始時刻以外の任意の時刻に電解殺菌開始指令信号を発生して、電解殺菌を始動させるようにしたことにより課題を解決することができた。
さらに本発明は、浴槽の浴水を循環ポンプで汲み上げて循環路を通して循環させて清浄処理、保温処理して浴槽へ戻す浴水循環装置において、清浄処理後の浴水を電解殺菌装置に取り込み、該電解殺菌装置に取り込んだ浴水を電気分解して殺菌のための塩素を所定量発生させるために前記電解殺菌装置の動作を通電制御する通電制御手段と、発生し浴槽に浴水と共に噴出された塩素、残留塩素、トリハロメタンを、殺菌時間終了後循環ポンプの運転により順次吸着する脱塩素フィルターを浴水の循環流路中に設けたことにより課題を解決することができた。
さらに本発明は、浴槽の浴水を循環ポンプで汲み上げて循環路を通して循環させて清浄処理、保温処理して浴槽へ戻す浴水循環装置において、清浄処理後の浴水を電解殺菌装置に取り込み、該電解殺菌装置に取り込んだ浴水を電気分解して殺菌のための塩素を所定量発生させるために前記電解殺菌装置の動作を通電制御する通電制御手段と、所定の時間帯に電解殺菌を行うように設定された開始時刻に殺菌を開始する電解殺菌開始指令手段と、該電解殺菌開始指令手段の開始指令に対して、前記電解殺菌装置への通電により運転時の異常を検出する電流センサーを設け、該電流センサーの異常の検出に対して、電解装置への通電を停止すると共に異常の発生を警告するようにしたことにより課題を解決することができた。
また本発明は、浴槽の浴水を循環ポンプで汲み上げて循環路を通して循環させて清浄処理、保温処理して浴槽へ戻す浴水循環装置において、清浄処理後の浴水を電解殺菌装置に取り込み、該電解殺菌装置に取り込んだ浴水を電気分解して殺菌のための塩素を所定量発生させるために前記電解殺菌装置の動作を通電制御する通電制御手段と、所定の時間帯に電解殺菌を行うように設定された開始時刻に殺菌を開始する電解殺菌開始指令手段と、浴水温度を検出する温度センサーとを備え、該電解殺菌開始指令手段の開始指令に対して、前記温度センサーによる検知温度が適正温度範囲内である場合に電解殺菌するようにしたことにより課題を解決することができた。
【0008】
【実施例】
本発明における請求項1の機能と基本構成の説明を図14および図2の機能ブロック図に基づいて説明する。
本発明の外観図は、図14の如くである。浴水循環装置Aには、液晶パネルにより構成された表示装置9と種々の機能を選択、確定、変更等行うための操作スイッチが設けられている。
本発明の基本的構成は、浴槽1と浴水を清浄化するための浄化フィルター2と、浴水を循環させるための循環ポンプ3と、浴水を加熱する加熱ヒーター5と、浴水を殺菌する電解殺菌装置7で構成されている。
【0009】
電解殺菌装置7は、外面に2枚の陽極ケースを陽極板に挟んで接合して形成される陽極室の外側を、陰極板を保持した2枚の陰極ケースで接合した陰極室で覆い、2重の密室電極室構造の電解槽として形成される。
【0010】
この電解殺菌装置7に、通電を行うと陽極板および陰極板に電流が流れ、浴水が電気分解され、塩素イオンが発生し、浴水の殺菌、脱臭が効率的に行われる。
【0011】
電解殺菌装置7は、リレースイッチ7aにより制御され、絶えず一定電流を流し、電解殺菌を行うものである。
【0012】
本発明の請求項1の実施例の説明を図3のフローチャート図に基づき説明する。 浴水循環装置は、S1でまず浴水循環装置本体Aの電源スイッチ10により電源を投入し、運転を開始する。S2は、電源が投入されたことにより循環ポンプ制御部3aにより循環ポンプ3の駆動が指示され、これにより浴水装置の浴水が循環される。
【0013】
S3では、ゴミや汚れ等により浄化フィルター2や浴水循環のための配管が目詰まりしていないかを確認するための流量センサー4が設置され、その流量を検出する。
流量センサー4で検出された流量が適正であるかをT1で確認し、正常である場合は、YESへ、流量が不足する場合は、NOでS6へ行く。
S6では、異常が発生したことを確認して、S7の浴水循環装置に設置された液晶パネルで構成された表示装置9に表示したり、警告ブザー等で流量に異常が発生したことを使用者に警告する。
【0014】
適正な流量であった場合には、S4へ行き、加熱ヒーター5による加熱を行う。 S5では、その浴水温度を配管に設けられた温度センサー6によって検知し、温度設定キー6aにより設定された温度より低い場合は、加熱制御用リレースイッチ5aより信号を送り、ヒーター5のスイッチを入れ加熱する。
浴水の温度が高い場合は、ヒーター5のスイッチをOFFし、温度調節を行う
。
【0015】
また、浴水の温度が設定範囲を越えた場合には、ヒーターの異常加熱等のためS6で異常が発生したことを確認し、流量の異常発生の場合と同様にS7で警告する。
浴水の適正温度範囲内であれば、プログラムは電解殺菌ルーチンへ移行する。
【0016】
電解殺菌ルーチンは、図4に示すフローで行われる。S9では、電解殺菌の開始にあたって電解槽に一定電流が通電される。通電されると電解殺菌装置7の陽極および陰極の電極板により浴水が電気分解される。
【0017】
S10では、電極板に通電する電流を電流センサー8により検出し、T5で電流値が適正であるか判断を行う。漏電等により所定の電流より多く流れた場合には、S13へ行き異常が発生したことを確認し、S14で通電を停止する。
次にS15で前記流量の異常やヒーターの異常と同様に表示装置9に警告を表示する。
【0018】
電流量は、人体に全く影響のない範囲の電流を使用するが、漏電等装置に異常が発生した場合には、安全のため警告表示より前にその通電を停止させる。
【0019】
T6で漏電等の異常が確認され、その異常が解除されるとプログラムは、S9へ戻り、同様の作業が繰り返えされる。
S11で電解殺菌が開始されると、プログラムはメインルーチンへ戻る。
【0020】
浴水循環装置の運転は、T3において浴水循環装置本体Aの電源スイッチ10が切られるまで継続される。
【0021】
次に請求項2の実施例の機能を図5に基づいて説明する。
本発明の基本的構成は、浴水を清浄化する浄化フィルター2と、浴水を加熱する加熱ヒーター5と、浴水を循環させる循環ポンプ3と、浴水を殺菌する電解殺菌装置7で構成されている。
【0022】
電解殺菌装置の時間をコントロールするためのタイマー装置15と電解殺菌の開始を指令するための電解始動指令手段12が設けられている。ここに示す電解始動指令手段12は、説明上、手動操作によって行う電解殺菌開始指令スイッチ12としての形態で説明する。
【0023】
本発明の浴水循環の基本的な動作においては、図3に記載のものと同様のためメインルーチンの部分については説明を省略する。
図6のフローチャート図により、本発明の動作を説明する。
【0024】
S16で電解殺菌のルーチンに移行する。T7では、使用者が任意の時間に殺菌を行う場合に、電解殺菌始動スイッチをON操作する。その操作に伴いS17で装置に内蔵されたタイマーが作動し、S18では作動時間の計測が行われる。タイマー装置が作動すると、S19で、電解殺菌装置7に通電制御用リレースイッチ11より通電のための信号が送られ、通電が開始される。
【0025】
通電が開始されると、電解殺菌装置7の内部に設けられた電解槽の各電極板により浴水が電気分解され、塩素が発生する。
【0026】
S20では、電極板に通電する電流を電流センサー8により検出し、漏電を防止するために、所定の電流値より多く流れた場合には、S23で異常発生を確認し、S24で警告をする。
【0027】
T8で電流値が適正範囲場合には、T9へ行き、タイマー15により電解殺菌に必要な、あらかじめ設定された時間を計測し、その時間が経過したかを検出する。
設定時間になった場合には、S21で電解殺菌のための通電を停止し、設定時間に満たない場合には、再びS18へ行き時間の計測とともに電解殺菌は継続される。
【0028】
S21で通電が停止されると、プログラムは図3のメインルーチンへ戻る。浴水循環装置は、電解殺菌終了後も循環、瀘過等の運転は行われ、T3で装置の運転停止が選択されるまで、連続的に運転される。
【0029】
次に請求項3の実施例について図8のフローチャート図に基づいて説明する。本発明の基本的な動作において、図3に記載のものと同様のメインルーチンの部分については説明を省略する。図8のフローチャート図により、本発明の動作を説明する。
【0030】
S26で電解殺菌ルーチンへ移行する。T11では、電解殺菌の時間(タイマー)の変更を行うかの確認が行われる。
既に設定してある場合や変更のない場合には、NOを選択し、T13へプログラムを移行させる。
【0031】
電解殺菌量を多くするため時間を長く延長する場合や浴水があまり汚れていない等により時間を短くする場合には、S27で殺菌時間変更キー13により、任意の時間を入力する。
入力された時間は、表示装置9に表示される。
【0032】
S28で殺菌時間が表示されると、使用者は表示装置9に表示された時間を確認し、T12で確定キーを操作する。
確認により殺菌時間が確定されると、その殺菌時間は変更時間記憶メモリー部(RAM)14に記憶される。
【0033】
T13では、記憶された殺菌時間に基づいて殺菌の開始指令を行う。殺菌を行わない場合には、プログラムは、S35へ行き、メインルーチンへ戻り、殺菌処理を行わない浴水循環装置の循環、浄化の運転が行われる。
【0034】
T13で殺菌を行う場合には、YESを選択する。S30では、S29で記憶された殺菌時間に基づいてタイマーが作動し、S31で設定された時間が来るまで計測が行われる。
【0035】
S32では、電解殺菌装置7に通電が行われ、S33では、電流センサー8により電流値の検出を行う。
T14で漏電等による異常が発生していない場合には、T15でS29で記憶された設定時間になったかを判断する。設定された時間にならない場合には、S31へ戻り電解殺菌が継続される。
【0036】
T15で設定された時間になった場合には、S34で電解装置への通電が停止され、電解殺菌が終了する。S35でプログラムは再び図3のメインルーチンへ戻る。
【0037】
T14で電流値に異常が発生した場合には、S37で通電を停止し、表示装置9にその異常内容を表示させたり、警告音を発生させて異常が発生したことを使用者に警告する。
S38の警告に伴い、発生した異常が解除されるとT13へ移行して、再び殺菌処理作業の確認を行う。
【0038】
次に請求項4の実施例について図10のフローチャート図に基づいて説明する。 S39で、浴水循環装置の電源10が投入されると装置は駆動する。電源投入と同時に装置にS40で内蔵された時計17に電源が投入され、駆動する。
S41で時計17は、投入時の状況に対応する時間等の情報を表示装置9に表示する。
【0039】
使用者は、その表示を確認し、T17で時刻が誤っている場合には、S52でクロック設定キー16により正しい時刻にリセットし、時計17を正常な状態にする。
次にT18で、使用者は、自分の所望する殺菌の開始時刻が既に設定されている場合には、NOを選択し、新規に設定する場合には内蔵時計設定キー16による入力によりS43で設定する。設定は、S43で浴水循環装置の表示装置9に表示され、使用者はその表示を確認しながら設定する。
【0040】
T19では、開始時刻を確定するかを確認し、確定の場合には、YESを、再度設定する場合にはNOを選択する。
確定されるとS44で殺菌開始時刻は、電解殺菌時刻記憶メモリー部(RAM)18に記憶される。
【0041】
S45では、S52でリセットされた時計の時刻を計測する。ここにいう計測とは、通常の目覚まし時計と同じように本装置に内蔵された時計が駆動するものである。
【0042】
S46では、浴水循環装置の循環ポンプ、加熱ヒーター等の運転が開始される。 T20では、電解殺菌装置7の電解開始時刻になったかを確認する。
これは、S45における内蔵された時計による時間の計測がS42で設定された設定時刻と同じになったことを意味し、同じになった場合には、S47にプログラムは移行する。
【0043】
S47では、電解殺菌の開始に伴い、タイマー15が作動する。このタイマー15は、電解殺菌の時間をコントロールのためのものである。タイマー15が作動するとS48でタイマーの時間計測が行われる。
【0044】
S49では、電解殺菌装置7に通電が行われ、殺菌が開始する。T21では電解殺菌装置7に通電する電流値の測定を行い、適正な電流であるかを判断する。電流値が正常である場合には、そのままT22へ行き、タイマー15に設定されている時間が経過したか判断する。
【0045】
S48での計測値と設定されている所定の時間とが同じになった場合に、S50へ行き、電解殺菌装置への通電が停止され、S51で電解殺菌は終了する。
浴水循環装置の運転を継続する場合には、プログラムは、S45へ戻り、次の電解殺菌開始時間が来るまで、浴水循環および加熱のための運転がなされる。
【0046】
T23で浴水循環装置の運転を終了するため本体Aの電源が切られると、本装置はすべて停止する。
ただし、内蔵されている時計装置については、内部に小型の蓄電池等を設け、正確な時刻を測定することは可能である。
【0047】
本発明の請求項5の実施例の説明を図12のフローチャートに基づいて説明する。
S56において、浴水循環装置の電源が投入される。次にT25では、電解殺菌の時間設定について判断が行われる。装置内部の時計17に対し、既に時間が設定されている場合には、プログラムは、S62の浴水循環装置の運転へ移行する。
【0048】
電解殺菌の開始、終了時刻は、表示装置9に表示され、使用者は、その表示された時刻を確認して、再設定の作業を行う。
設定されていない場合や新たに時間の設定を行う場合には、ここでNOを選択し、電解殺菌時刻の設定を行う。
【0049】
S57では、まず電解殺菌の開始時刻について設定を行う。開始時刻は、本体Aに内蔵された時計15に対応し、開始時刻設定キー19により入力を行う。開始時刻が設定されるとS58で設定された開始時刻が開始時刻記憶メモリー部18に記憶される。記憶部は、書き換え可能なようにRAM等で構成されている。
【0050】
開始時刻が設定されると、次に終了時刻をS59にて設定する。終了時刻の調節は、殺菌時間の長短を使用者が任意に設定するためのものである。
浴水の汚れがひどい場合には、その殺菌時間を長くし、清潔にすることが可能である。終了時刻の設定は、前記開始時刻の設定と同様に、終了時刻設定キー20を操作して行われる。
【0051】
S59で終了時刻が設定されると、S60で終了時刻記憶メモリー部21にその終了時刻が記憶される。設定時刻は、表示装置9に表示され、使用用者は変更がないか等の確認を行う。
【0052】
T26では、設定された時間に変更があるかを確認する。変更等がない場合には、NOを選択し、S61で設定時刻が確定される。設定時刻が確定されると、S62で浴水循環装置の運転が開始される。
運転が開始されると、T27ではS57で設定された電解殺菌開始時刻になったかが判断される。
【0053】
設定された開始時刻になった場合には、S63へ行き、電解殺菌装置7に信号が送られ、電解殺菌が開始される。
電解殺菌は、S59で設定された終了時刻まで行われ、T28で終了時刻になったかの判断がされる。
終了時刻になった場合には、リレースイッチ7aがOFFされ、通電が停止する。S64で電解殺菌は終了し、S62へ戻り通常の浴水循環運転を継続する。
【0054】
本発明の請求項7の実施例の説明を図13の機能ブロック図に基づいて説明する。本発明の基本的構成は、浴槽1と浴水を清浄化するための浄化フィルター2と、浴水を循環させるための循環ポンプ3と、浴水を加熱する加熱ヒーター5と、浴水を殺菌する電解殺菌装置7で構成されている。
【0055】
浄化フィルター2は、浴水の汚れを除去するための通常フィルター2aと浴水中のトリハロメタンを除去するための脱塩素フィルター2bにより構成されている。
【0056】
浴水循環装置において、運転が開始されると、電解殺菌装置7により浴水の殺菌が開始される。浴水は、電解殺菌装置7により浴水を電気分解し、それにともなって発生する塩素を浴水に混入する。混入された浴水は、浴槽1に浴水と噴出され、浴槽内の浴水と混合し、浴水の塩素殺菌が行なわれる。
浴水に混入した塩素成分は、異臭の原因となるタンパク質や尿成分を除去し、清潔かつ安全な浴水を生成する。
【0057】
浄化フィルター2における通常フィルター2aは、通常の汚れを除去するためのものであり、塩素除去フィルター2bは、電解殺菌後の浴槽内の残留塩素を除去し、入浴時における塩素臭の除去を行うためのものである。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1では、本発明を用いた装置を使用することにより、脱臭効果が高く、従来では、浴水より異臭が発生した場合には、浴水を交換しなければならない等の作業がなくなり経済的にも効果が発揮される。
また、紫外線殺菌ならびにオゾン殺菌に比べ、殺菌処理時間が短くてもその効果は高く、効率がよいため急速殺菌が行える。
また、請求項2の発明では、電解殺菌の開始時間を任意に操作、設定することができるため、異臭が発生したり、浴水を誤って汚した場合等における急速殺菌が行え、効率のよい殺菌ができる。
また、請求項3の発明は、電解殺菌の時間の長さを任意に設定でき、浴水の汚染度に対応した殺菌処理が行えるものである。
請求項4の発明では、電解殺菌の開始時間を内蔵された時計とリンクさせ、任意の時間に開始させることができ、有効な時間帯の殺菌ができる。
請求項5の発明では、電解殺菌の開始時刻を本体に内蔵した時計とリンクさせると伴にその電解殺菌時間の調節を行えるようにしたために、各家庭毎の入浴者数に対応した、殺菌が行えるものである。
請求項6の発明では、電解殺菌の開始および終了時刻を任意に設定することができるため、深夜等入浴者の入浴しない時間に限っての殺菌が行えるだけでなく、浴水が汚れる時間や汚れの度合いに応じて適切な殺菌時間の管理が行えるために、極めて効率よく殺菌が行えるものである。
請求項7の発明では、上記請求項1から6までの装置に浄化フィルターの他に脱塩素フィルターを設けたことにより、浴水中の塩素臭やトリハロメタンを除去することができ、塩素殺菌に対応した安全な装置にしたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す制御ブロック図
【図2】本発明の一実施例を示す機能ブロック図
【図3】本発明の一実施例を示す基本フローチャート図
【図4】本発明の一実施例を示す電解殺菌フローチャート図
【図5】本発明の一実施例を示す機能ブロック図
【図6】本発明の一実施例を示す電解殺菌フローチャート図
【図7】本発明の一実施例を示す機能ブロック図
【図8】本発明の一実施例を示す電解殺菌フローチャート図
【図9】本発明の一実施例を示す機能ブロック図
【図10】本発明の一実施例を示すフローチャート図
【図11】本発明の一実施例を示す機能ブロック図
【図12】本発明の一実施例を示すフローチャート図
【図13】本発明の一実施例を示すブロック図
【図14】本発明の一実施例を示す外観図
【符号の説明】
A:浴水循環装置、B:制御部(CPU)、1:浴槽、2:浄化フィルター、3:循環ポンプ、3a:循環ポンプ制御手段、4:流量センサー、5:加熱ヒーター、5a:加熱制御手段、6:温度センサー、6a:温度設定手段、6b:温度記憶手段、6c:温度比較手段、7:電解殺菌装置、8:電流センサー、9:表示装置、10:浴水循環装置電源スイッチ、11:通電制御手段(リレースイッチ)、12:電解殺菌開始指令スイッチ、13:殺菌時間(タイマー)変更スイッチ、14:変更時間記憶メモリー(RAM)、15:タイマー、16:クロック(内蔵時計)設定スイッチ、17:クロック手段内蔵時計、18:殺菌開始時刻記憶メモリー(RAM)、19:開始時刻設定キー、20:終了時刻設定キー、21:終了時刻記憶メモリー(RAM)
Claims (8)
- 浴槽の浴水を循環ポンプで汲み上げて循環路を通して循環させて清浄処理、保温処理して浴槽へ戻す浴水循環装置において、清浄処理後の浴水を電解殺菌装置に取り込み、該電解殺菌装置に取り込んだ浴水を電気分解して殺菌のための塩素を所定量発生させるために前記電解殺菌装置の動作を通電制御する通電制御手段と、所定の時間帯に電解殺菌を行うように設定された開始時刻に殺菌を開始する電解殺菌開始指令手段を備えたことを特徴とする電解殺菌装置を有する浴水循環装置。
- 浴槽の浴水を循環ポンプで汲み上げて循環路を通して循環させて清浄処理、保温処理して浴槽へ戻す浴水循環装置において、清浄処理後の浴水を電解殺菌装置に取り込み、該電解殺菌装置に取り込んだ浴水を電気分解して殺菌のための塩素を所定量発生させるために前記電解殺菌装置の動作を通電制御する通電制御手段と、所定の時間帯に電解殺菌を行うように設定された開始時刻に殺菌を開始する電解殺菌開始指令手段と、殺菌終了後、通常の浴水循環運転を継続するようにしたことを特徴とする電解殺菌装置を有する浴水循環装置。
- 浴槽の浴水を循環ポンプで汲み上げて循環路を通して循環させて清浄処理、保温処理して浴槽へ戻す浴水循環装置において、清浄処理後の浴水を電解殺菌装置に取り込み、該電解殺菌装置に取り込んだ浴水を電気分解して殺菌のための塩素を所定量発生させるために前記電解殺菌装置の動作を通電制御する通電制御手段と、所定の時間に電解殺菌を行うように設定された開始時刻に殺菌を開始する電解殺菌開始指令手段と、殺菌終了後、次の電解殺菌開始時間まで通常の浴水循環運転を継続するようにしたことを特徴とする電解殺菌装置を有する浴水循環装置。
- 浴槽の浴水を循環ポンプで汲み上げて循環路を通して循環させて清浄処理、保温処理して浴槽へ戻す浴水循環装置において、清浄処理後の浴水を電解殺菌装置に取り込み、該電解殺菌装置に取り込んだ浴水を電気分解して殺菌のための塩素を所定量発生させるために前記電解殺菌装置の動作を通電制御する通電制御手段と、所定の時間帯に電解殺菌を行うように設定された開始時刻に殺菌を開始する電解殺菌開始指令手段と、前記電解殺菌装置を動作させる動作時間設定手段とを備えて、汚れ具合などに応じた電解殺菌が設定できるようにしたことを特徴とする電解殺菌装置を有する浴水循環装置。
- 浴槽の浴水を循環ポンプで汲み上げて循環路を通して循環させて清浄処理、保温処理して浴槽へ戻す浴水循環装置において、清浄処理後の浴水を電解殺菌装置に取り込み、該電解殺菌装置に取り込んだ浴水を電気分解して殺菌のための塩素を所定量発生させるために前記電解殺菌装置の動作を通電制御する通電制御手段と、所定の時間帯に電解殺菌を行うように設定された開始時刻に殺菌を開始する電解殺菌開始指令手段と、予め定めた開始時刻以外の任意の時刻に電解殺菌開始指令信号を発生して、電解殺菌を始動させるようにしたことを特徴とする電解殺菌装置を有する浴水循環装置。
- 浴槽の浴水を循環ポンプで汲み上げて循環路を通して循環させて清浄処理、保温処理して浴槽へ戻す浴水循環装置において、清浄処理後の浴水を電解殺菌装置に取り込み、該電解殺菌装置に取り込んだ浴水を電気分解して殺菌のための塩素を所定量発生させるために前記電解殺菌装置の動作を通電制御する通電制御手段と、発生し浴槽に浴水と共に噴出された塩素、残留塩素、トリハロメタンを、殺菌時間終了後循環ポンプの運転により順次吸着する脱塩素フィルターを浴水の循環流路中に設けたことを特徴とする電解殺菌装置を有する浴水循環装置。
- 浴槽の浴水を循環ポンプで汲み上げて循環路を通して循環させて清浄処理、保温処理して浴槽へ戻す浴水循環装置において、清浄処理後の浴水を電解殺菌装置に取り込み、該電解殺菌装置に取り込んだ浴水を電気分解して殺菌のための塩素を所定量発生させるために前記電解殺菌装置の動作を通電制御する通電制御手段と、所定の時間帯に電解殺菌を行うように設定された開始時刻に殺菌を開始する電解殺菌開始指令手段と、該電解殺菌開始指令手段の開始指令に対して、前記電解殺菌装置への通電により運転時の異常を検出する電流センサーを設け、該電流センサーの異常の検出に対して、電解装置への通電を停止すると共に異常の発生を警告するようにしたことを特徴とする電解殺菌装置を有する浴水循環装置。
- 浴槽の浴水を循環ポンプで汲み上げて循環路を通して循環させて清浄処理、保温処理して浴槽へ戻す浴水循環装置において、清浄処理後の浴水を電解殺菌装置に取り込み、該電解殺菌装置に取り込んだ浴水を電気分解して殺菌のための塩素を所定量発生させるために前記電解殺菌装置の動作を通電制御する通電制御手段と、所定の時間帯に電解殺菌を行うように設定された開始時刻に殺菌を開始する電解殺菌開始指令手段と、浴水温度を検出する温度センサーとを備え、該電解殺菌開始指令手段の開始指令に対して、前記温度センサーによる検知温度が適正温度範囲内である場合に電解殺菌するようにしたことを特徴とする電解殺菌装置を有する浴水循環装置。
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