JPH0828086A - 立体駐車設備 - Google Patents

立体駐車設備

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JPH0828086A
JPH0828086A JP16727094A JP16727094A JPH0828086A JP H0828086 A JPH0828086 A JP H0828086A JP 16727094 A JP16727094 A JP 16727094A JP 16727094 A JP16727094 A JP 16727094A JP H0828086 A JPH0828086 A JP H0828086A
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JP
Japan
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pallet
parking
parking floor
vehicle
floor
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JP16727094A
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English (en)
Inventor
Narumasa Takaoka
成多 高岡
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Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 第1駐車階10に、第2駐車階11との間で昇降
自在なパレット17が配設され、第2駐車階11の前方に入
出庫口14が形成され、パレット17に、下限位置にあるパ
レット17に対して第2駐車階11で車両を前後方向に通行
可能にする天井板34が上下方向に伸縮自在な支持部材33
を介して設けられ、パレット17の上昇に連動して支持部
材33を伸長させかつ下降に連動して支持部材33を短縮さ
せる伸縮装置40を設けた。 【効果】 パレット17を第2駐車階11まで上昇させた
際、パレット17から天井板34までの高さが増大するた
め、パレット17上を人が歩く際、天井板34が邪魔になら
ない。また、パレット17を第1駐車階10まで下降させた
際、パレット17から天井板34までの高さが低減するた
め、第1駐車階10の高さを増大させる必要はない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上下複数の駐車階にそ
れぞれ、前後複数の駐車スペースを有する立体駐車設備
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の立体駐車設備としては例
えば実公昭63−34040号公報に示されるものがあ
る。この公報では、ピット内に、昇降可能な複数台の車
両載置用パレットが横一列に配設され、これら車両載置
用パレットの上方に、横行パレットが車両載置用パレッ
トよりも1台少なく配設されている。各車両載置用パレ
ットの四隅には第1の支柱が立設され、これら第1の支
柱に、車両を通行可能にする天板の四隅から垂設された
第2の支柱が差し込まれている。これにより、天板は第
1および第2の支柱を介して車両載置用パレットに昇降
自在に支持されている。
【0003】これによると、車両載置用パレットがピッ
トの底面に降下したとき、第2の支柱が第1の支柱から
抜き出て上方に伸びるため、天板が梁にて支えられる。
また、目的の車両載置用パレットに対して車両を出し入
れする場合は、横行パレットを目的の車両載置用パレッ
トの上方から退避させ、その後、目的の車両載置用パレ
ットを地上まで上昇させる。この際、天板は車両載置用
パレットとともに梁の上方に持ち上げられるが、天板の
自重で第2の支柱が第1の支柱内に挿入されるため、車
両載置用パレットから天板までの高さが低減する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来形式では、ピットを第1駐車階とすると、車両載置
用パレットをピットから地上まで上昇させた場合、車両
載置用パレットから天板までの高さが低減するため、特
に長身の人がこの車両載置用パレット上を歩く際、天板
が邪魔になる恐れがあった。これを解決するために地上
まで上昇した車両載置用パレットから天板までの高さを
十分に高く設定することが考えられるが、これでは、車
両載置用パレットをピット(第1駐車階)の底面に降下
させた場合、第2の支柱が第1の支柱から抜き出て上方
に伸びるため、ピットの深さ(第1駐車階の高さ)を増
大しなければならないといった問題があった。
【0005】本発明は上記問題を解決するもので、第1
駐車階の高さを増大させることなく、上昇した昇降パレ
ット上を人が歩く際に天井板が邪魔にならない立体駐車
設備を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本第1発明における立体駐車設備は、第1駐車階の上
方に第2駐車階が形成され、上記第1駐車階に、車両を
支持可能でかつ第2駐車階との間で昇降自在な昇降パレ
ットが前後複数台配設され、第2駐車階に、車両を支持
可能でかつ横方向に移動自在な横行台車が前後複数台配
設され、第2駐車階の前方に車両の入出庫口が形成さ
れ、最後尾以外の昇降パレットに、下限位置にある最後
尾以外の昇降パレットに対して第2駐車階で車両を前後
方向に通行可能にする天井板が上下方向に伸縮自在な支
持部材を介して設けられ、最後尾以外の昇降パレットの
上昇に連動して上記支持部材を伸長させかつ下降に連動
して上記支持部材を短縮させる伸縮装置を設けたもので
ある。
【0007】本第2発明における立体駐車設備は、支持
部材は、昇降パレットに立設された管材と、天井板に垂
設されて上記管材に上方から差し込まれる支柱とにより
構成され、伸縮装置は、中央部を中心にして上下揺動自
在に昇降パレットに設けられた揺動レバーと、昇降パレ
ットが上限位置まで上昇した際、揺動レバーの一端部に
当接して揺動レバーの一端部を下方に揺動させる固定部
材とにより構成され、上記揺動レバーの他端部が上記支
柱の下端部側に下方から係合されているものである。
【0008】本第3発明における立体駐車設備は、第2
駐車階の上方に第3駐車階が設けられ、この第3駐車階
に、車両を支持可能でかつ第2駐車階との間で昇降自在
な昇降パレットが前後複数台配設されているものであ
る。
【0009】本第4発明における立体駐車設備は、第1
駐車階が地下ピット内に設けられたものである。
【0010】
【作用】上記本第1発明の構成によると、最後尾よりも
前位の昇降パレットの上方から横行台車を退避させた
後、最後尾よりも前位の昇降パレットを第1駐車階から
第2駐車階まで上昇させる。この際、上記昇降パレット
の上昇に連動して伸縮装置が支持部材を伸長させるた
め、天井板が昇降パレットに対し支持部材を介して持ち
上げられ、以て、第2駐車階まで上昇した最後尾よりも
前位の昇降パレットから天井板までの高さが増大する。
したがって、最後尾よりも前位の昇降パレット上を人が
歩く際、天井板が邪魔になることはない。
【0011】また、最後尾よりも前位の昇降パレットを
第2駐車階から第1駐車階まで下降させる際、上記昇降
パレットの下降に連動して伸縮装置が支持部材を短縮さ
せるため、天井板が昇降パレットに対し支持部材を介し
て降下し、以て、第1駐車階まで下降した最後尾よりも
前位の昇降パレットから天井板までの高さが低減する。
したがって、第1駐車階の高さを増大させる必要はな
い。
【0012】上記本第2発明の構成によると、最後尾よ
りも前位の昇降パレットを第1駐車階から第2駐車階ま
で上昇させる際、上記昇降パレットの上昇とともに揺動
レバーの一端部が固定部材に当接するため中央部を中心
にして下方に揺動し、これにより揺動レバーの他端部が
中央部を中心にして上方に揺動し支柱を持ち上げる。以
て、支柱が管材から上方に突出するため、天井板が昇降
パレットに対して持ち上げられ、第2駐車階まで上昇し
た昇降パレットから天井板までの高さが増大する。
【0013】また、最後尾よりも前位の昇降パレットを
第2駐車階から第1駐車階まで下降させる際、昇降パレ
ットの下降とともに揺動レバーの一端部が固定部材から
下方に離間するため、支柱と天井板との自重により揺動
レバーの他端部が中央部を中心にして下方に揺動し、以
て、支柱が管材内に挿入される。したがって、天井板が
昇降パレットに対して降下し、第1駐車階まで下降した
最後尾よりも前位の昇降パレットから天井板までの高さ
が低減する。このように、モータやシリンダ装置を用い
ずに前位の昇降パレットから天井板までの高さを変える
ことができるため、電気配線や配管などを設ける手間が
省ける。
【0014】上記本第3発明の構成によると、第3駐車
階の昇降パレットを第2駐車階まで下降することによ
り、この昇降パレットに対して、入出庫口から車両を出
し入れすることができる。このように、立体駐車設備を
上下3段式にすることにより、限られた面積で多数の車
両を駐車することができる。
【0015】上記本第4発明の構成によると、第1駐車
階の高さを増大させる必要はないため、地下ピットの深
さを浅くすることができ、地下ピット作成に要するコス
トの低減および工期の短縮を図ることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図4に示すように、立体駐車設備1の骨組み構
造は、主に、左右一対の前部主縦支柱2と、左右一対の
中間部主縦支柱3と、左右一対の後部主縦支柱4と、両
前部主縦支柱2の上端部間に設けられた前梁材5と、両
中間部主縦支柱3の上端部間に設けられた中間梁材6
(図8参照)と、両後部主縦支柱4の上端部間に設けら
れた後梁材7(図8参照)と、前後で相対向する前部主
縦支柱2と中間部主縦支柱3との上端部間および中間部
間に設けられた桁材8と、前後で相対向する中間部主縦
支柱3と後部主縦支柱4との上端部間および中間部間に
設けられた桁材9とにより構成されており、これによ
り、図3に示すように、下段に位置する第1駐車階10
と、中段に位置する第2駐車階11と、上段に位置する第
3駐車階12とが形成されている。このうち、上記第1駐
車階10は地下に形成されたピット13内に設けられ、第2
駐車階11は地上1階に位置しており、この第2駐車階11
の前方には、車両の入出庫口14が両前部主縦支柱2間に
わたって形成されている。図1に示すように、各駐車階
10,11,12にはそれぞれ、3台の車両を横一列に駐車可
能な前位の駐車スペースS1〜S9と、3台の車両を横
一列に駐車可能な後位の駐車スペースS10〜S18とが形
成されている。
【0017】図4に示すように、上記第1駐車階10の前
位の駐車スペースS1〜S3にはそれぞれ、車両を支持
可能でかつ第2駐車階11との間で昇降自在な前位の下段
昇降パレット17が設けられ、第1駐車階10の後位の駐車
スペースS10〜S12にはそれぞれ、車両を支持可能でか
つ第2駐車階11との間で昇降自在な後位の下段昇降パレ
ット18が設けられている。
【0018】すなわち、図5,図6に示すように、第1
駐車階10の前位の各駐車スペースS1〜S3の上部には
それぞれ、前位の下段昇降パレット17を支持する前位の
下段支持フレーム19が設けられている。これら前位の下
段支持フレーム19はそれぞれ、左右一対の側フレーム材
19aと、両側フレーム材19aの前部間に設けられた前フ
レーム材19bと、両側フレーム材19aの後部間に設けら
れた後フレーム材19cとにより、平面視で四角枠状に形
成されている。上記前位の各下段支持フレーム19は、ピ
ット13の底面に立設された左右一対の前部副縦支柱21と
左右一対の中間部副縦支柱22および上記前部主縦支柱2
と中間部主縦支柱3とにより支持されている。
【0019】上記前位の下段昇降パレット17は、四角板
状でかつ前位の下段支持フレーム19の枠内に収納可能に
形成され、前位の下段支持フレーム19に昇降自在に吊り
下げられている。すなわち、図5に示すように、前位の
下段昇降パレット17の両側部かつ前後部にはそれぞれ、
ブラケット23を介して、前位の下段昇降パレット17を吊
るためのチェン24の一端が連結されている。これらチェ
ン24は両方の側フレーム材19aの内側面前後部に設けら
れた遊転スプロケット25を介して後方に導かれ、両方の
側フレーム材19aの後端部に設けられた駆動スプロケッ
ト26に巻き付けられ、チェン24の他端部は駆動スプロケ
ット26を介して転向されたのち側フレーム材19aの後端
部に連結されている。
【0020】図6に示すように、両駆動スプロケット26
間は駆動軸27で連結されており、前位の下段支持フレー
ム19の後部には両駆動スプロケット26を回転駆動させる
電動機28が設けられている。尚、図5に示すように、駆
動スプロケット26とチェン24の他端部との間には、ウエ
イト体29がチェン24に噛合するスプロケット30を介して
設けられている。これらウエイト体29は前位の下段昇降
パレット17を常に上昇方向に付勢するものであり、これ
により、下段昇降パレット17を上昇させる際の電動機28
の負荷を軽減している。
【0021】これら前位の各下段昇降パレット17にはそ
れぞれ、上下方向に伸縮自在な支持部材33を介して天井
板34が設けられている。すなわち、支持部材33は、前位
の下段昇降パレット17の両側面の前後部に立設された角
パイプ状の管材35と、天井板34の両側面の前後部に垂設
されかつ上記管材35に上方から差し込まれる支柱36とに
より構成されている。図1に示すように、前部の管材35
の後面下部および後部の管材35の前面下部にはそれぞ
れ、切欠孔37が上下方向にわたって形成されている。ま
た、前部の管材35に挿入されている支柱36の下部には、
上記切欠孔37から管材35の後方に突出する係合ブラケッ
ト38が取付けられ、後部の管材35に挿入されている支柱
36の下部には、上記切欠孔37から管材35の前方に突出す
る係合ブラケット38が取付けられている。また、図5に
示すように、前位の下段支持フレーム19の両方の側フレ
ーム材19aの内側面前後部には、上記管材35に接触して
前位の下段昇降パレット17を上下方向に案内するガイド
ローラ39が設けられている。
【0022】上記各支持部材33は、伸縮装置40により、
前位の下段昇降パレット17の上昇に連動して伸長しかつ
下降に連動して短縮する。すなわち、上記伸縮装置40
は、図1に示すように前位の下段昇降パレット17の両側
面前後部に支軸41を介して設けられかつ中央部を中心に
して上下揺動自在な揺動レバー42と、図2に示すように
前位の下段昇降パレット17が上限位置まで上昇した際、
揺動レバー42の一端部に当接してこの揺動レバー42の一
端部を下方に揺動させる固定部材43とにより構成され、
揺動レバー42の他端部が上記支柱36の係合ブラケット38
に下方から係合されている。また、図5に示すように、
上記固定部材43は前位の下段支持フレーム19の両方の側
フレーム材19aの内側面前後部に取付けられている。
尚、図1に示すように、揺動レバー42の一端には、固定
部材43に接触可能なローラ44が設けられ、同様に揺動レ
バー42の他端には、係合ブラケット38の下面に接触可能
なローラ45が設けられている。
【0023】また、図7に示すように、後位の下段昇降
パレット18は、前位の下段昇降パレット17と同様に、後
位の下段支持フレーム46に吊り下げられて支持されてい
る。これら後位の下段支持フレーム46は左右一対の中間
部副縦支柱22と左右一対の後部副縦支柱47および上記中
間部主縦支柱3と後部主縦支柱4とにより支持されてい
る。また、後位の下段昇降パレット18の昇降機構は前位
の下段昇降パレット17と同様である。尚、後位の下段昇
降パレット18には、前位の下段昇降パレット17に設けら
れたような天井板34は設けられていない。
【0024】上記第2駐車階11の前部には、車両を支持
可能でかつ横方向に移動自在な前位の横行台車50が上述
した前位の下段昇降パレット17よりも1台少なく設けら
れており、第2駐車階11の後部には、車両を支持可能で
かつ横方向に移動自在な後位の横行台車51が上述した後
位の下段昇降パレット18よりも1台少なく設けられてい
る。
【0025】図5に示すように、これら前位の横行台車
50は、車輪52を介して、前後一対の走行レール53に支持
案内されて横行自在であり、前位の横行台車50には車輪
52を駆動させる電動機54が設けられている。これら走行
レール53は、図5〜図7に示すように上記前位の下段支
持フレーム19の前フレーム19b上と後フレーム19c上と
に取付けられ、両前部主縦支柱2間および両中間部主縦
支柱3間にわたって敷設されている。また、図5に示す
ように、上記天井板34は、前位の下段昇降パレット17が
第1駐車階10の下限位置に停止した状態で、前位の横行
台車50の直下に位置する。この際、天井板34は前位の下
段支持フレーム19の両方の側フレーム材19aの内側面前
後部に設けられた受け部材55により受けられている。
【0026】また、図7に示すように、上記後位の横行
台車51は前位の横行台車50と同一のものであり、これら
後位の横行台車51を支持案内する走行レール53は、後位
の下段支持フレーム46の前フレーム46b上と後フレーム
46c上とに取付けられ、両中間部主縦支柱3間および両
後部主縦支柱4間にわたって敷設されている。
【0027】図3,図8に示すように、上記第3駐車階
12の前位の駐車スペースS7〜S9にはそれぞれ、車両
を支持可能でかつ第2駐車階11との間で昇降自在な前位
の上段昇降パレット58が設けられ、第3駐車階12の後位
の駐車スペースS16〜S18にはそれぞれ、車両を支持可
能でかつ第2駐車階11との間で昇降自在な後位の上段昇
降パレット59が設けられている。
【0028】このうち、図9に示すように、前位の上段
昇降パレット58はワイヤ60を介して前位の上段支持フレ
ーム61に吊り下げられて支持されている。これら前位の
上段支持フレーム61は、四角枠状に形成され、上記前梁
材5と中間梁材6とで支持されている。これら前位の上
段支持フレーム61には、上記ワイヤ60を巻き取る巻上げ
ドラム62と、これら巻上げドラム62を駆動させる電動機
63とが設けられている。
【0029】また、図8に示すように、後位の上段昇降
パレット59は、上記前位の上段昇降パレット58と同一で
あり、かつ同一の昇降機構により昇降する。尚、後位の
上段昇降パレット59を支持する後位の上段支持フレーム
64は上記中間梁材6と後梁材7とで支持されている。
【0030】以下、上記構成における作用を説明する。
前位の上段昇降パレット58に対して車両65を出し入れす
る場合は、前位の横行台車50を横行させて前位の目的と
する上段昇降パレット58の下方から退避させた後、前位
の目的とする上段昇降パレット58を第3駐車階12から第
2駐車階11まで下降させる。そして、車両65を後進させ
て入出庫口14から前位の目的とする上段昇降パレット58
上に駐車したり、または前位の目的とする上段昇降パレ
ット58上から車両65を前進させて入出庫口14を通って地
上に出庫する。
【0031】また、前位の横行台車50に対して車両65を
出し入れする場合は、図4に示すように、そのまま車両
65を後進させて入出庫口14から前位の目的とする横行台
車50上に駐車したり、または前位の目的とする横行台車
50上から車両65を前進させて入出庫口14を通って地上に
出庫する。
【0032】さらに、前位の下段昇降パレット17に対し
て車両65を出し入れする場合は、前位の横行台車50を横
行させて前位の目的とする下段昇降パレット17の上方か
ら退避させた後、前位の目的とする下段昇降パレット17
を第1駐車階10から第2駐車階11まで上昇させる。そし
て、車両65を後進させて入出庫口14から前位の目的とす
る下段昇降パレット17上に駐車したり、または前位の目
的とする下段昇降パレット17上から車両65を前進させて
入出庫口14を通って地上に出庫する。
【0033】このように前位の目的とする下段昇降パレ
ット17を第1駐車階10から第2駐車階11まで上昇させる
際、図2に示すように、下段昇降パレット17の上昇とと
もに各揺動レバー42の一端部がローラ44を介して各固定
部材43に当接するため中央部を中心にして下方に揺動
し、これにより各揺動レバー42の他端部が、係合ブラケ
ット38に係合した状態で中央部を中心にして上方に揺動
し、各支柱36を持ち上げる。以て、各支柱36が管材35か
ら上方に突出するため、天井板34が前位の下段昇降パレ
ット17に対して持ち上げられ、第2駐車階11まで上昇し
た前位の下段昇降パレット17から天井板34までの高さA
が増大する。これにより、第2駐車階11まで上昇した前
位の下段昇降パレット17上の車両65に人が乗り降りした
り前位の下段昇降パレット17上を歩行する場合、天井板
34が邪魔になることはない。
【0034】また、前位の下段昇降パレット17を第2駐
車階11から第1駐車階10まで下降させる際、図1に示す
ように、前位の下段昇降パレット17の下降とともに揺動
レバー42の一端部が固定部材43から下方に離間するた
め、各支柱36と天井板34との自重により揺動レバー42の
他端部が中央部を中心にして下方に揺動し、以て、各支
柱36が管材35内に挿入される。したがって、天井板34が
前位の下段昇降パレット17に対して降下し、第1駐車階
10まで下降した前位の下段昇降パレット17から天井板34
までの高さBが低減する(すなわち、図1と図2におい
て、B<A)。したがって、第1駐車階10の高さを増大
させる必要はなく、ピット13の深さCを浅くすることが
でき、ピット13の作成に要するコストの低減および工期
の短縮を図ることができる。また、モータやシリンダ装
置を用いずに前位の下段昇降パレット17から天井板34ま
での高さをA〜Bに変えることができるため、電気配線
や配管などを設ける手間が省ける。
【0035】上記のように前位の下段昇降パレット17を
第1駐車階10の下限位置まで下降させた際、図3に示す
ように、天井板34は前位の横行台車50の直下に位置す
る。そして、例えば後位の横行台車51上に車両65を駐車
する場合、車両65は入出庫口14から前位の下段昇降パレ
ット17の天井板34上を通過して後位の横行台車51上に駐
車される。その後、この車両65から運転者が降りて前位
の下段昇降パレット17の天井板34上を歩いて入出庫口14
から外へ出る。これとは逆に、運転者が前位の下段昇降
パレット17の天井板34上を歩いて後位の横行台車51上に
駐車されている車両65に乗り込み、この車両65を走行さ
せて後位の横行台車51から前位の下段昇降パレット17の
天井板34上を通過させ入出庫口14から出庫することもで
きる。
【0036】同様に、後位の下段昇降パレット18に対し
て車両65を出し入れする場合は、後位の目的とする下段
昇降パレット18を第1駐車階10から第2駐車階11まで上
昇させた後、車両65が前位の下段昇降パレット17の天井
板34上を通過すればよい。また、後位の上段昇降パレッ
ト59に対して車両65を出し入れする場合は、後位の目的
とする上段昇降パレット59を第3駐車階12から第2駐車
階11まで下降させた後、車両65が前位の下段昇降パレッ
ト17の天井板34上を通過すればよい。
【0037】上記実施例の立体駐車設備1は第1駐車階
10と第2駐車階11と第3駐車階12とから成る上下3段式
にすることによって、限られた面積で多数の車両65を駐
車することができる。
【0038】上記実施例では、図4に示すように、各駐
車階10,11,12にそれぞれ、3台の車両を横一列に駐車
可能な前位の駐車スペースS1〜S9と、3台の車両を
横一列に駐車可能な後位の駐車スペースS10〜S18とが
形成されているが、これら駐車スペースは3台の車両に
限らず複数台の車両に対応するものであってもよい。
【0039】上記実施例では、図2に示すように、支持
部材33を管材35とこの管材35に差し込まれる支柱36とに
より2段伸縮式にしているが、3段以上の多段伸縮式に
してもよい。また、伸縮装置40を揺動レバー42と固定部
材43とにより構成しているが、シリンダ装置やモータな
どを用いてもよい。
【0040】上記実施例では、図3に示すように、第1
駐車階10を地下のピット13内に設けたが、地下に限ら
ず、地上に設けてもよい。上記実施例では下段昇降パレ
ット17,18と上段昇降パレット58,59および横行台車5
0,51をそれぞれ前後一対づつ配設しているが、前後に
3台以上配設してもよい。この場合、天井板34は最後尾
よりも前位の下段昇降パレット(例えば前後3台の場合
は、前の2台)に取付けられる。
【0041】また、上記実施例において、前位の下段昇
降パレット17(最後尾よりも前位の下段昇降パレット)
と同様に、後位の下段昇降パレット18(最後尾の下段昇
降パレット)にも天井板34を設けることにより、満車の
際、車両65が立体駐車設備1の第2駐車階11の前方から
後方へ通り抜け可能にしてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上のように本第1発明によれば、最後
尾よりも前位の昇降パレットの上方から横行台車を退避
させた後、最後尾よりも前位の昇降パレットを第1駐車
階から第2駐車階まで上昇させる。この際、上記昇降パ
レットの上昇に連動して伸縮装置が支持部材を伸長させ
るため、天井板が昇降パレットに対し支持部材を介して
持ち上げられ、以て、第2駐車階まで上昇した最後尾よ
りも前位の昇降パレットから天井板までの高さが増大す
る。したがって、この昇降パレット上を人が歩く際、天
井板が邪魔になることはない。
【0043】また、最後尾よりも前位の昇降パレットを
第2駐車階から第1駐車階まで下降させる際、上記昇降
パレットの下降に連動して伸縮装置が支持部材を短縮さ
せるため、天井板が昇降パレットに対し支持部材を介し
て降下し、以て、第1駐車階まで下降した最後尾よりも
前位の昇降パレットから天井板までの高さが低減する。
したがって、第1駐車階の高さを増大させる必要はな
い。
【0044】本第2発明によれば、最後尾よりも前位の
昇降パレットを第1駐車階から第2駐車階まで上昇させ
る際、上記昇降パレットの上昇とともに揺動レバーの一
端部が固定部材に当接するため中央部を中心にして下方
に揺動し、これにより揺動レバーの他端部が中央部を中
心にして上方に揺動し支柱を持ち上げる。以て、支柱が
管材から上方に突出するため、天井板が昇降パレットに
対して持ち上げられ、第2駐車階まで上昇した昇降パレ
ットから天井板までの高さが増大する。
【0045】また、最後尾よりも前位の昇降パレットを
第2駐車階から第1駐車階まで下降させる際、昇降パレ
ットの下降とともに揺動レバーの一端部が固定部材から
下方に離間するため、支柱と天井板との自重により揺動
レバーの他端部が中央部を中心にして下方に揺動し、以
て、支柱が管材内に挿入される。したがって、天井板が
昇降パレットに対して降下し、第1駐車階まで下降した
最後尾よりも前位の昇降パレットから天井板までの高さ
が低減する。このように、モータやシリンダ装置を用い
ずに前位の昇降パレットから天井板までの高さを変える
ことができるため、電気配線や配管などを設ける手間が
省ける。
【0046】本第3発明によれば、第3駐車階の昇降パ
レットを第2駐車階まで下降することにより、この昇降
パレットに対して、入出庫口から車両を出し入れするこ
とができる。このように、立体駐車設備を上下3段式に
することにより、限られた面積で多数の車両を駐車する
ことができる。
【0047】本第4発明によれば、第1駐車階の高さを
増大させる必要はないため、地下ピットの深さを浅くす
ることができ、地下ピット作成に要するコストの低減お
よび工期の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における立体駐車設備の下限
位置での前位の下段昇降パレットの支持部材と伸縮装置
の作動を示す側面図である。
【図2】上限位置での前位の下段昇降パレットの支持部
材と伸縮装置の作動を示す側面図である。
【図3】各昇降パレットおよび各横行台車の配置を示す
概略側面図である。
【図4】立体駐車設備の斜視図である。
【図5】下段昇降パレットの昇降機構を示す側面図であ
る。
【図6】下段昇降パレットの一部切欠き平面図である。
【図7】立体駐車設備の第2駐車階における概略平面図
である。
【図8】立体駐車設備の第3駐車階における概略平面図
である。
【図9】上段昇降パレットの昇降機構を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 立体駐車設備 10 第1駐車階 11 第2駐車階 12 第3駐車階 13 ピット 14 入出庫口 17 前位の下段昇降パレット 18 後位の下段昇降パレット 33 支持部材 34 天井板 35 管材 36 支柱 40 伸縮装置 42 揺動レバー 43 固定部材 50 前位の横行台車 51 後位の横行台車 58 前位の上段昇降パレット 59 後位の上段昇降パレット 65 車両

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1駐車階の上方に第2駐車階が形成さ
    れ、上記第1駐車階に、車両を支持可能でかつ第2駐車
    階との間で昇降自在な昇降パレットが前後複数台配設さ
    れ、第2駐車階に、車両を支持可能でかつ横方向に移動
    自在な横行台車が前後複数台配設され、第2駐車階の前
    方に車両の入出庫口が形成され、最後尾以外の昇降パレ
    ットに、下限位置にある最後尾以外の昇降パレットに対
    して第2駐車階で車両を前後方向に通行可能にする天井
    板が上下方向に伸縮自在な支持部材を介して設けられ、
    最後尾以外の昇降パレットの上昇に連動して上記支持部
    材を伸長させかつ下降に連動して上記支持部材を短縮さ
    せる伸縮装置を設けたことを特徴とする立体駐車設備。
  2. 【請求項2】 支持部材は、昇降パレットに立設された
    管材と、天井板に垂設されて上記管材に上方から差し込
    まれる支柱とにより構成され、伸縮装置は、中央部を中
    心にして上下揺動自在に昇降パレットに設けられた揺動
    レバーと、昇降パレットが上限位置まで上昇した際、揺
    動レバーの一端部に当接して揺動レバーの一端部を下方
    に揺動させる固定部材とにより構成され、上記揺動レバ
    ーの他端部が上記支柱の下端部側に下方から係合されて
    いることを特徴とする請求項1記載の立体駐車設備。
  3. 【請求項3】 第2駐車階の上方に第3駐車階が設けら
    れ、この第3駐車階に、車両を支持可能でかつ第2駐車
    階との間で昇降自在な昇降パレットが前後複数台配設さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の立体駐車設
    備。
  4. 【請求項4】 第1駐車階が地下ピット内に設けられた
    ことを特徴とする請求項1記載の立体駐車設備。
JP16727094A 1994-07-20 1994-07-20 立体駐車設備 Pending JPH0828086A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7770695B2 (en) 2007-08-22 2010-08-10 Harding Steel, Inc. Vehicle lift device including scissor lift and telescopic upper platform

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7770695B2 (en) 2007-08-22 2010-08-10 Harding Steel, Inc. Vehicle lift device including scissor lift and telescopic upper platform

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