JPH0828042A - 型枠支持用ジャッキ - Google Patents

型枠支持用ジャッキ

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JPH0828042A
JPH0828042A JP16562594A JP16562594A JPH0828042A JP H0828042 A JPH0828042 A JP H0828042A JP 16562594 A JP16562594 A JP 16562594A JP 16562594 A JP16562594 A JP 16562594A JP H0828042 A JPH0828042 A JP H0828042A
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JP
Japan
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screw shaft
main
auxiliary
shaft
jack
Prior art date
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Pending
Application number
JP16562594A
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English (en)
Inventor
Akira Matsumoto
晃 松本
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NOUBI KOGYO KK
Original Assignee
NOUBI KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】手間をかけることなく長さ調節することができ
るとともに、大きな押付力が働いても容易に収縮させる
ことができる型枠支持用ジャッキを提供する。 【構成】型枠支持用ジャッキ1の主ネジ軸8には主操作
回転体10が螺合され、主操作回転体10を回転させる
ことにより型枠支持用ジャッキ1の長さが手間をかける
ことなく適宜変更される。又、主ネジ軸8の先端には、
同ネジ軸8の第1のネジ山より小さいピッチの第2のネ
ジ山が形成された補助ネジ軸12が配設され、補助ネジ
軸12は主ネジ軸8の軸線に沿って移動可能に、かつ主
ネジ軸8の軸線を中心に回転しないように主ネジ軸8に
連結される。両ネジ軸8,12の隣接する部分には両ネ
ジ軸8,12に螺合される補助操作回転体20が設けら
れ、補助操作回転体20を回転させると、主操作回転体
10を回転させた場合に比べて小さい変化量で型枠支持
用ジャッキ1の長さが変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は型枠支持用ジャッキに係
り、詳しくはトンネル施工に使用する型枠を支持するの
に好適な型枠支持用ジャッキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トンネル施工においては、図7に
示すように、断面円弧状に形成されたトンネル穴51に
周壁52が形成されるとともに、トンネル穴51の底面
には路盤53が形成される。路盤53上にはトンネル穴
51の延びる方向に沿って一対のレール54が敷設さ
れ、一対のレール54上をコの字型の支持フレーム55
が移動するようになっている。そして、支持フレーム5
5の外面には複数の支持部56が突出形成されている。
【0003】又、周壁52の内側には、同周壁52に沿
って断面円弧状に形成された複数の型枠57が設けら
れ、各型枠57は支持フレーム55の各支持部56に一
端がそれぞれ連結された型枠支持用ジャッキ58により
支持されている。各型枠57と周壁52との間には隙間
59が形成され、各型枠57には隙間59に生コンクリ
ートを流し込むための流入孔60が形成されている。
【0004】図5に示すように、型枠支持用ジャッキ5
8のジャッキ本体65は有底円筒状に形成され、ジャッ
キ本体65の基端部には前記支持フレーム55の支持部
56に連結される連結部66が設けられている。ジャッ
キ本体65の開口部には円筒状のネジ軸支持体67が嵌
め込まれている。ネジ軸支持体67のジャッキ本体65
から突出する側には大径部68が形成され、その大径部
68の内側にはスラストベアリング69が配設されてい
る。
【0005】又、ネジ軸支持体67にはネジ軸70が螺
合することなく貫挿され、ネジ軸70のジャッキ本体6
5と反対側の端部には前記型枠57に連結される連結部
71が設けられている。前記ネジ軸70には内側に雌ネ
ジを有する円筒状の操作部材72が螺合され、操作部材
72は前記スラストベアリング69の外側面に当接する
ように配置されている。又、操作部材72には一対の操
作棒73が突出形成されている。
【0006】図6に示すように、ネジ軸70のネジ山7
5は、そのピッチA5が例えば約10mmとなるように
形成され、操作部材72のネジ溝76もネジ山75に対
応してピッチA6が約10mmとなるように形成されて
いる。そのため、操作部材72をネジ軸70の軸線を中
心に1回転させるとネジ軸70がその軸線方向に10m
m移動し、型枠57と支持フレーム55との間の長さを
適宜調節できるようになっている。
【0007】そして、図7の状態で、図示しないコンク
リートポンプから流入孔60を介して隙間59に生コン
クリートを流し込んで所定時間経過すると、生コンクリ
ートが固まって周壁52の内側にコンクリート壁が形成
される。その後、作業者が操作棒73を手で持って操作
部材72を回転させ、型枠支持用ジャッキ58の長さを
短くして型枠57を取り外すようにしている。
【0008】しかし、生コンクリートが固まる間にトン
ネル穴51の上側の土砂や岩石が沈降すると、型枠支持
用ジャッキ58にはその軸線方向に沿ってジャッキ58
を支持フレーム55側に押し付ける大きな力、例えば約
50トンの力が働く。この場合、型枠支持用ジャッキ1
に約50トンの押付力が働いた状態で操作部材72を回
転させなければないため、作業者の手の力では操作部材
72を回転させることができなかった。従って、操作棒
73をハンマ等で叩いて操作部材72を回転させなけれ
ばならず、操作棒73が曲がったり折れたりしていた。
【0009】そこで、ネジ軸70のネジ山75及び操作
部材72のネジ溝76のピッチA5,A6を、例えば約
1mmとして10mmより短くすることが考えられる。
この場合、操作部材72を10回転させることによりネ
ジ軸70が10mm移動するため、操作部材72を1回
転させるために必要な力が小さくなる。そのため、型枠
支持用ジャッキ58に大きな押付力が働いても、作業者
の手の力で操作部材72を回転させることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ネジ山
75及びネジ溝76のピッチA5,A6を短くすると、
操作部材72の回転量に対するネジ軸70の移動量が小
さくなる。そのため、型枠支持用ジャッキ58を型枠5
7と支持フレーム55との間の長さに調節する時のよう
に、ネジ軸70を大幅に移動させる場合には操作部材7
2の回転回数が多くなる。従って、型枠支持用ジャッキ
1の長さ調節に手間がかかるという問題点があった。
【0011】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、手間をかけることなく
長さ調節ができるとともに、大きな押付力が働いても容
易に収縮させることができる型枠支持用ジャッキを提供
することにある。
【0012】又、本発明の第2の目的は、第1の目的に
加え、補助操作部材に形成されるネジ溝の種類を少なく
し、補助操作部材におけるネジ溝の形成を容易にするこ
とができる型枠用支持ジャッキを提供することにある。
【0013】更に、本発明の第3の目的は、前記の目的
に加え、補助ネジ軸を主ネジ軸の軸線方向のみに移動可
能に、かつ主ネジ軸の軸線を中心に回転しないように主
ネジ軸に確実に連結することができる型枠支持用ジャッ
キを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1記載の発明では、ジャッキ本体の一端に本
体側連結部を形成するとともに、他端に第1のネジ山が
形成された主ネジ軸の基端を進退可能に挿入し、その主
ネジ軸に主操作部材を螺合するとともに、主ネジ軸の先
端に軸側連結部を設け、前記主操作部材を回転させるこ
とにより主ネジ軸をその軸線方向に移動させて両連結部
間の間隔を変更する型枠支持用ジャッキにおいて、前記
第1のネジ山のピッチより小さいピッチの第2のネジ山
を形成した補助ネジ軸を、主ネジ軸と軸側連結部との間
に配設し、前記軸側連結部を補助ネジ軸に固着するとと
もに、補助ネジ軸を主ネジ軸の軸線方向に移動可能にか
つ主ネジ軸の軸線を中心に回転しないように主ネジ軸に
連結し、主ネジ軸に螺合する第1筒部と補助ネジ軸に螺
合する第2筒部とを有する補助操作部材を設けた。
【0015】請求項2記載の発明では、ジャッキ本体の
一端に本体側連結部を形成するとともに、他端に第1の
ネジ山が形成された主ネジ軸の基端を進退可能に挿入
し、その主ネジ軸に主操作部材を螺合するとともに、主
ネジ軸の先端に軸側連結部を設け、前記主操作部材を回
転させることにより主ネジ軸をその軸線方向に移動させ
て両連結部間の間隔を変更する型枠支持用ジャッキにお
いて、前記第1のネジ山のピッチより小さいピッチの第
2のネジ山を形成した補助ネジ軸を、主ネジ軸と軸側連
結部との間に配設し、前記軸側連結部を補助ネジ軸に固
着するとともに、補助ネジ軸を主ネジ軸の軸線方向に移
動可能にかつ主ネジ軸の軸線を中心に回転しないように
主ネジ軸に連結し、前記主ネジ軸には補助操作部材を主
ネジ軸の軸線を中心に回転可能に、かつ主ネジ軸の軸線
方向に移動しないようように連結し、前記補助ネジ軸を
補助操作部材に螺合した。
【0016】請求項3記載の発明では、請求項1又は2
記載の型枠支持用ジャッキにおいて、主ネジ軸の補助ネ
ジ軸と対向する面に連結突部を形成し、その連結突部に
は主ネジ軸の軸線方向に延びるとともに、キーが連結突
部の外周から突出するように挿入された第1のキー溝を
設け、補助ネジ軸の主ネジ軸と対向する面には、内周に
前記第1のキー溝と同方向に延びる第2のキー溝が設け
られた連結穴を形成し、前記キーが第2のキー溝に嵌め
込まれるように連結突起を連結穴に挿入した。
【0017】
【作用】従って、請求項1記載の発明では、主操作部材
を回転させると主ネジ軸がその軸線方向に前記回転量に
対して効率良く移動し、型枠支持用ジャッキの長さが手
間をかけることなく適宜変更される。補助操作部材を回
転させる場合、第1筒部は前記回転量と第1のネジ山の
ピッチに基づいた距離だけ移動しようとし、第2筒部は
前記回転量と第2のネジ山のピッチに基づいた量だけ移
動しようとする。前記第2のネジ山はそのピッチが第1
のネジ山より小さく形成されているため、第1筒部が移
動しようとする量は第2筒部が移動しようとする量より
小さくなる。従って、補助操作部材を回転させると、補
助操作部材は第1筒部が移動しようとする量だけ軸側連
結部側に移動する。この時、第2筒部が移動しようとす
る量は、第2筒部の回転により吸収されるが、第1筒部
が移動しようとする量と第2筒部が移動しようとする量
の差の分は吸収することができない。その結果、補助ネ
ジ軸が主ネジ軸の軸線方向に、第1筒部が移動しようと
する量と第2筒部が移動しようとする量の差の分だけ移
動する。そして、補助操作部材を所定量回転させた場合
には、主操作部材を所定量回転させた場合に比べて型枠
支持用ジャッキの長さの変化量が小さくなる。そのた
め、型枠支持用ジャッキにその軸線方向に沿った大きな
押付力が働いた場合でも、補助操作部材は主操作部材よ
り小さな力で回転させることができ、型枠支持用ジャッ
キを容易に短くすることが可能となる。
【0018】請求項2記載の発明では、主操作部材を回
転させると主ネジ軸がその軸線方向に前記回転量に対し
て効率良く移動し、型枠支持用ジャッキの長さが手間を
かけることなく適宜変更される。又、補助操作部材を回
転させると、補助ネジ軸は補助操作部材の回転量と第2
のネジ山のピッチに基づいた距離だけ移動する。前記第
2のネジ山はそのピッチが第1のネジ山より小さく形成
されているため、補助操作部材を所定量回転させた場合
には、主操作部材を所定量回転させた場合に比べて型枠
支持用ジャッキの長さの変化量が小さくなる。そのた
め、型枠支持用ジャッキにその軸線方向に沿った大きな
押付力が働い場合でも、補助操作部材は主操作部材より
小さな力で回転させることができ、型枠支持用ジャッキ
を容易に短くすることが可能となる。又、補助操作部材
は補助ネジ軸のみが螺合されるため、補助操作部材には
第2のネジ山に対応したネジ溝のみが形成される。従っ
て、補助操作部材には1種類のネジ溝を形成すればよい
ため、補助操作部材におけるネジ溝の形成が容易にな
る。
【0019】請求項3記載の発明では、請求項1又は2
記載の発明の作用に加え、主ネジ軸の連結突部に設けら
れた第1のキー溝には、キーが連結突部の外周から突出
するように挿入される。そして、キーの連結突部から突
出する部分が補助ネジ軸の連結穴に形成された第2のキ
ー溝に嵌め込まれるように、連結突部が連結穴に挿入さ
れる。その結果、補助ネジ軸は主ネジ軸の軸線方向に移
動可能に、かつ主ネジ軸の軸線を中心に回転しないよう
に主ネジ軸に確実に連結される。
【0020】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図3に従って説明する。図1(a)に示すように、型枠
支持用ジャッキ1のジャッキ本体2は有底円筒状に形成
され、ジャッキ本体2の基端部には連結孔3が形成され
た本体側連結部4が突出形成されている。ジャッキ本体
2の開口部には円筒状のネジ軸支持体5が嵌め込まれて
いる。ネジ軸支持体5のジャッキ本体2から突出する側
には大径部6が形成され、その大径部6の内側にはスラ
ストベアリング7が配設されている。
【0021】又、ネジ軸支持体5には主ネジ軸8の基端
が螺着することなく貫挿され、主ネジ軸8の先端には主
ネジ軸8より小径の連結突部9が形成されている。図1
(b)に示すように、連結突部9の外周には主ネジ軸8
の軸線方向に延びる第1のキー溝9aが設けられてい
る。主ネジ軸8には内側に雌ネジを有する円筒状の主操
作部材としての主操作回転体10が螺合され、主操作回
転体10は前記スラストベアリング7の外側面に接触す
るように配置されている。そして、主操作回転体10に
は一対の操作棒11が突出形成されている。
【0022】主ネジ軸8の先端には主ネジ軸8の軸線に
沿って延びる補助ネジ軸12が配設され、補助ネジ軸1
2の主ネジ軸8と対向する側には連結穴13が形成され
ている。図1(b)に示すように、連結穴13の内周に
おいて、前記第1のキー溝9aに対応する位置には、第
1のキー溝9aと同方向に延びる第2のキー溝13aが
設けられている。そして、両キー溝9a,13a間にキ
ー14を挟んだ状態で、連結突部9を連結穴13に挿入
することにより、補助ネジ軸12は主ネジ軸8に対して
スラスト方向のみに移動可能に連結されている。又、補
助ネジ軸12の主ネジ軸8と反対側の面には、連結孔1
5が形成された軸側連結部16が突出形成されている。
【0023】主ネジ軸8と補助ネジ軸12との隣接する
部分には、円筒状の補助操作部材としての補助操作回転
体20が、両側から両ネジ軸8,12が挿入された状態
となるように設けられている。補助操作回転体20は、
主ネジ軸8に螺合された第1筒部としての第1筒体21
と、補助ネジ軸12に螺合された第2筒部としての第2
筒体22とから構成されている。各筒体21,22の隣
接する端部の外周面にはそれぞれフランジ23,24が
突出形成され、そのフランジをボルト25で連結するこ
とにより第1筒体21と第2筒体22とが連結されてい
る。又、第1筒体21には一対の操作棒26が突出形成
されている。
【0024】図2に示すように、主ネジ軸8の第1のネ
ジ山27はそのピッチA1が10mmとなるように形成
され、第1筒体21の第1のネジ溝28はそのピッチA
2が第1のネジ山27に対応して10mmとなるように
形成されている。又、補助ネジ軸12の第2のネジ山2
9はそのピッチA3が9mmとなるように形成され、第
2筒体22の第2のネジ溝30はそのピッチA4が第2
のネジ山29に対応して9mmとなるように形成されて
いる。
【0025】次に、上記のように構成された型枠支持用
ジャッキ1の作用を説明する。型枠支持用ジャッキ1の
軸側連結部16が固定された状態で、主操作回転体10
を軸側連結部16側から見て時計方向に回転させる。す
ると、主操作回転体10はスラストベアリング7に押し
付けられるため、主ネジ軸8がその軸線に沿ってジャッ
キ本体2から突出する方向に移動する。そして、両連結
部4,16間の間隔が大きくなり、型枠支持用ジャッキ
1が伸長する。又、軸側連結部16にジャッキ本体2側
に向かう力が働くとともに、軸側連結部16が固定され
た状態で、主操作回転体10を反時計方向に回転させ
る。すると、主操作回転体10はスラストベアリング7
に押し付けられるため、主ネジ軸8がその軸線に沿って
ジャッキ本体2側に移動し、両連結部4,16間の距離
が縮まって型枠支持用ジャッキ1が収縮する。そして、
主ネジ軸8は、第1のネジ山27のピッチA1が10m
mとなっているため、主操作回転体10が1回転するご
とに10mm移動する。
【0026】又、補助操作回転体20を1回転させる場
合、第1筒体21が主ネジ軸8の軸線に沿って10mm
移動しようとするとともに、第2筒体22は第2のネジ
山29のピッチA3が9mmとなっているために第1筒
体21と同方向に9mm移動しようとする。又、第1筒
体21と第2筒体22とは連結されているため、補助操
作回転体20を1回転させた場合、第1筒体21が10
mm移動することから第2筒体22も10mm移動す
る。この時、第2筒体22の9mm分の移動は第2筒体
22の回転で吸収するが、残りの1mmは吸収できな
い。その結果、補助ネジ軸12は1mm分だけ補助操作
回転体10と同方向に移動する。
【0027】従って、補助操作回転体20を軸側連結部
16側から見て時計方向に回転させると、補助操作回転
体20が1回転するごとに補助ネジ軸12が主ネジ軸8
に対して接近する方向に1mm移動する。その結果、両
連結部4,16間の距離が縮まって型枠支持用ジャッキ
1が収縮する。又、補助操作回転体20を反時計方向に
回転させると、補助回転体20が1回転するごとに補助
ネジ軸12が主ネジ軸8に対して離間する方向に1mm
移動し、両連結部4,16間の距離が大きくなって型枠
支持用ジャッキ1が伸長する。
【0028】型枠支持用ジャッキ1をトンネル施工に使
用する場合、両連結部4,16を固定した状態で、作業
者は操作棒11を手で持って主操作回転体10を回転さ
せる。そして、主ネジ軸8をその軸線方向に移動させ、
型枠支持用ジャッキ1の長さを前記支持フレーム55と
型枠57との間の長さに調節する。この時、主ネジ軸8
は主操作回転体10の1回転ごとに10mmと効率良く
移動するため、主操作回転体10の回転量が少なくてす
み、手間をかけることなく型枠支持用ジャッキ1の長さ
調節が行われる。
【0029】そして、図3に示すように、型枠支持用ジ
ャッキ1の両端にそれぞれ設けられた連結部4,16を
ピン31により、支持フレーム55の支持部56と型枠
57の取付部33に連結して型枠57を型枠支持用ジャ
ッキ1により支持する。このようにして多数の型枠を多
数の型枠支持用ジャッキ1で支持し、型枠と図示しない
周壁との間に生コンクリートを流し込む。この状態で所
定時間経過すると生コンクリートが固まってコンクリー
ト壁が形成される。
【0030】又、コクリート壁の上側の土砂や岩石が沈
降すると、型枠支持用ジャッキ1にはその軸線方向に沿
ってジャッキ1を支持フレーム側に押し付ける大きな
力、例えば約50トンの力が働く。この場合、補助操作
回転体20を時計方向に回転させると、補助操作回転体
20の1回転ごとに1mm補助ネジ軸12が主ネジ軸8
に対して接近する方向に移動して型枠支持用ジャッキ1
が収縮する。即ち、補助操作回転体20を回転させた場
合では、主操作回転体10を回転させた場合に比べて型
枠支持用ジャッキ1の長さ変化量が10分の1になる。
そのため、型枠支持用ジャッキ1に大きな押付力が働い
た場合に補助操作回転体20を回転させるのに必要な力
は、主操作回転体10に比べて小さくなり、作業者の手
の力で補助操作回転体20を回転させることが可能にな
る。
【0031】そして、作業者が操作棒26を手で持って
補助操作回転体20を時計方向に回転させると型枠支持
用ジャッキ1は若干短くなり、ジャッキ1に約50トン
の押付力が働かなくなる。この状態で、主操作回転体1
0を反時計方向に回転させれば、型枠支持用ジャッキ1
が効率良く収縮して型枠が取り外される。
【0032】以上詳述したように本実施例では、主操作
回転体10を回転させれば容易に型枠支持用ジャッキ1
の長さを調節することができる。又、型枠支持用ジャッ
キ1に大きな押付力が働いた場合には、補助操作回転体
20を回転させれば容易に型枠支持用ジャッキ1を収縮
することができる。
【0033】又、本実施例では、両キー溝9a,13a
間にキー14を挟んだ状態で、連結突部9を連結穴13
に挿入することにより、補助ネジ軸12を主ネジ軸8に
連結した。従って、補助ネジ軸12を主ネジ軸8に対し
て、確実にスラスト方向のみに移動可能に連結すること
ができる。
【0034】又、補助操作回転体20の第1及び第2の
ネジ溝28,30は、補助操作回転体20を第1筒体2
1と第2筒体22とに分離させた状態で形成される。即
ち、第1及び第2筒体21,22に、それぞれ第1及び
第2のネジ溝28,30を別々に切削加工する。その後
に、第1及び第2筒体21,22をボルト25で連結す
ることにより、第1及び第2のネジ溝28,30が形成
さた補助操作回転体20が形成される。従って、第1及
び第2筒体21,22が一体形成された補助操作回転体
のように、異なるピッチの第1及び第2のネジ溝28,
30をそれぞれ一度に補助操作部材に形成しなくてもよ
く、補助操作回転体20に両ネジ溝28,30を容易に
形成することができる。
【0035】(第2実施例)次に、本発明の第2実施例
を図4に従って説明する。尚、第1実施例と同一部分に
ついては同一番号を付して詳細な説明を省略する。
【0036】本実施例において、図4に示す補助ネジ軸
12の第2のネジ山29は、そのピッチA3が1mmと
なるように形成されている。そして、主ネジ軸8と補助
ネジ軸12との隣接する部分には、補助操作部材として
の補助操作回転体35が両側から両ネジ軸8,12が挿
入された状態となるように設けられている。補助操作回
転体35の補助ネジ軸12側の内周には、第2のネジ山
29に対応する第2のネジ溝30が形成され、第2のネ
ジ溝30はそのピッチA4が1mmとなるように形成さ
れている。そして、補助操作回転体35は補助ネジ軸1
2に螺合されるとともに主ネジ軸8が螺合されることな
く挿入され、外周面には一対の操作棒35aが突出形成
されている。
【0037】又、補助操作回転体35の主ネジ軸8側の
内周には環状となるように突出する係合突部36が形成
され、主ネジ軸8の係合突部36に対応する位置には係
合溝37が形成されている。そして、係合突部36を係
合溝37に嵌め込むことにより、補助操作回転体35が
主ネジ軸8の軸線を中心に回転可能に支持されるともも
に主ネジ軸8の軸線方向に移動しないようになってい
る。補助操作回転体35のジャッキ本体2側の面には主
ネジ軸8が貫通するスラストベアリング38が当接し、
スラストベアリング38は主ネジ軸8の外周に沿って断
面L字状となるように突出する軸受保持部39の内側に
保持されている。
【0038】そして、補助操作回転体35を軸側連結部
16側から見て時計方向に回転させると、1回転ごとに
1mm補助ネジ軸12が主ネジ軸8に対して離間する方
向に移動する。又、補助操作回転体35を反時計方向に
回転させると、1回転ごとに1mm補助ネジ軸12主ネ
ジ軸8に対して接近する方向に移動する。
【0039】この場合も、第1実施例と同様に型枠支持
用ジャッキ1を支持フレームと型枠との間の長さに調節
する場合等には、主操作回転体10を回転させれば容易
に型枠支持用ジャッキ1の長さを調節することができ
る。
【0040】又、補助操作部材35を回転させた時に
は、主操作部材10を回転させた時に比べて型枠支持用
ジャッキ1の長さ変化量が小さくなる。そのため、型枠
支持用ジャッキ1に大きな押付力が働いた場合でも、補
助操作回転体20を回転させれば容易に型枠支持用ジャ
ッキ1を収縮させることができる。
【0041】従って、手間をかけることなく型枠支持用
ジャッキ1の長さを調節することができるとともに、大
きな押付力が働いても容易に型枠支持用ジャッキ1を収
縮させることができる。
【0042】又、本実施例では、補助操作回転体35に
おいて、補助ネジ軸12側の内周に第2のネジ溝30の
1種類のみを形成すればよいため、第1実施例と比較し
て容易に補助操作回転体35を形成することができる。
【0043】尚、本発明は上記各実施例に限定されるも
のではなく、例えば以下のように変更して具体化しても
よい。 (1)第1実施例において、補助操作回転体20の第1
筒体21と第2筒体22とを別体に形成し、両筒体2
1,22をボルト25で連結したが、第1筒体21と第
2筒体22とを一体形成して補助操作回転体20を構成
してもよい。
【0044】(2)上記各実施例において、第1のネジ
山27のピッチA1を10mmとしたが、主操作回転体
10の回転に対して効率良く主ネジ軸8が移動する値な
らばピッチA1を適宜変更してもよい。又、第2のネジ
山29のピッチA3は、第1のネジ山27のピッチA1
より小さい値ならは適宜変更してもよい。
【0045】(3)第1実施例において、型枠支持用ジ
ャッキ1をトンネル施工に使用したが、他のコンクリー
ト構造物を施工する際に使用してもよい。次に、以上の
実施例から把握することができる請求項以外の技術的思
想をその効果とともに以下に記載する。
【0046】(1)請求項1記載の型枠支持用ジャッキ
において、第1のネジ山と第2のネジ山のピッチを1
0:9の割合で形成した。この場合、補助操作部材を回
転させるために必要な力が主操作部材を回転させるため
に必要な力の10分の1となり、型枠支持用ジャッキに
押付力が働いても型枠支持用ジャッキを容易に短くする
ことができる。
【0047】(2)請求項1記載の型枠支持用ジャッキ
において、両ネジ軸の互いに隣接する部分には、第1の
ネジ山と対応する第1のネジ溝が形成された第1筒体
と、第2のネジ山に対応する第2のネジ溝が形成された
第2筒体とをそれぞれ螺合し、前記両筒体を連結して補
助操作部材を構成した。この場合、補助操作部材に第1
及び第2のネジ溝を容易に形成することができる。
【0048】尚、本明細書において、型枠支持用ジャッ
キとはトンネル施工に使用するものばかりではなく、そ
の他のコンクリート構造物を施工する際に使用するもの
も含むものと定義する。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1記載の発明
によれば、手間をかけることなく長さ調節することがで
きるとともに、大きな押付力が働いても容易に収縮させ
ることができる。
【0050】請求項2記載の発明によれば、手間をかけ
ることなく長さ調節することができるとともに、大きな
押付力が働いても容易に収縮させることができ、補助操
作部材に形成されるネジ溝の種類を少なくして補助操作
部材におけるネジ溝の形成を容易にすることができる。
【0051】請求項3記載の発明によれば、補助ネジ軸
を主ネジ軸の軸線方向に移動可能に、かつ主ネジ軸の軸
線を中心に回転しないように主ネジ軸に確実に連結する
ことができる型枠支持用ジャッキを提供することにあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1実施例の型枠支持用ジャッキを示
す一部破断側面図であり、(b)は連結突部と連結穴と
の連結状態を示す断面図である。
【図2】第1及び第2のネジ山と補助操作回転体の第1
及び第2のネジ溝を示す部分断面図である。
【図3】第1実施例の型枠支持用ジャッキをトンネル施
工に使用した状態を示す一部破断側面図である。
【図4】第2実施例の型枠支持用ジャッキを示す一部破
断側面図である。
【図5】従来の型枠支持用ジャッキを示す一部破断側面
図である。
【図6】主ネジ軸のネジ山及び操作部材のネジ溝を示す
部分断面図である。
【図7】従来の型枠支持用ジャッキの使用状態を示す概
略断面図である。
【符号の説明】
2…ジャッキ本体、4…本体側連結部、8…主ネジ軸、
9…連結突部、9a…第1のキー溝、10…主操作部材
としての主操作回転体、12…補助ネジ軸、13…連結
穴、13a…第2のキー溝、14…キー、16…軸側連
結部、20…補助操作部材としての補助操作回転体、2
1…第1筒部としての第1筒体、22…第2筒部として
の第2筒体、27…第1のネジ山、29…第2のネジ
山、35…補助操作部材としての補助操作回転体。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジャッキ本体(2)の一端に本体側連結
    部(4)を形成するとともに、他端に第1のネジ山(2
    7)が形成された主ネジ軸(8)の基端を進退可能に挿
    入し、その主ネジ軸(8)に主操作部材(10)を螺合
    するとともに、主ネジ軸(8)の先端に軸側連結部(1
    6)を設け、前記主操作部材(10)を回転させること
    により主ネジ軸(8)をその軸線方向に移動させて両連
    結部(4,16)間の間隔を変更する型枠支持用ジャッ
    キにおいて、 前記第1のネジ山(27)のピッチより小さいピッチの
    第2のネジ山(29)を形成した補助ネジ軸(12)
    を、主ネジ軸(8)と軸側連結部(16)との間に配設
    し、前記軸側連結部(16)を補助ネジ軸(12)に固
    着するとともに、補助ネジ軸(12)を主ネジ軸(8)
    の軸線方向に移動可能にかつ主ネジ軸(8)の軸線を中
    心に回転しないように主ネジ軸(8)に連結し、主ネジ
    軸(8)に螺合する第1筒部(21)と補助ネジ軸(1
    2)に螺合する第2筒部(22)とを有する補助操作部
    材(20)を設けた型枠支持用ジャッキ。
  2. 【請求項2】 ジャッキ本体(2)の一端に本体側連結
    部(4)を形成するとともに、他端に第1のネジ山(2
    7)が形成された主ネジ軸(8)の基端を進退可能に挿
    入し、その主ネジ軸(8)に主操作部材(10)を螺合
    するとともに、主ネジ軸(8)の先端に軸側連結部(1
    6)を設け、前記主操作部材(10)を回転させること
    により主ネジ軸(8)をその軸線方向に移動させて両連
    結部(4,16)間の間隔を変更する型枠支持用ジャッ
    キにおいて、 前記第1のネジ山(27)のピッチより小さいピッチの
    第2のネジ山(29)を形成した補助ネジ軸(12)を
    主ネジ軸(8)と軸側連結部(16)との間に配設し、
    前記軸側連結部(16)を、補助ネジ軸(12)に固着
    するとともに、補助ネジ軸(12)を主ネジ軸(8)の
    軸線方向に移動可能にかつ主ネジ軸(8)の軸線を中心
    に回転しないように主ネジ軸(8)に連結し、前記主ネ
    ジ軸(8)には補助操作部材(35)を主ネジ軸(8)
    の軸線を中心に回転可能に、かつ主ネジ軸(8)の軸線
    方向に移動しないようように連結し、前記補助ネジ軸
    (12)には補助操作部材(35)を螺合させた型枠支
    持用ジャッキ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の型枠支持用ジャッ
    キにおいて、 主ネジ軸(8)の補助ネジ軸(12)と対向する面に連
    結突部(9)を形成し、その連結突部(9)には主ネジ
    軸(8)の軸線方向に延びるとともに、キー(14)が
    連結突部(9)の外周から突出するように挿入された第
    1のキー溝(9a)を設け、補助ネジ軸(12)の主ネ
    ジ軸(8)と対向する面には、内周に前記第1のキー溝
    (9a)と同方向に延びる第2のキー溝(13a)が設
    けられた連結穴(13)を形成し、前記キー(14)が
    第2のキー溝(13a)に嵌め込まれるように連結突起
    (9)を連結穴(13)に挿入した型枠支持用ジャッ
    キ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008148401A (ja) * 2006-12-07 2008-06-26 Nagaki Seiki Co Ltd 遠隔操作棒の先端連結工具およびこれを用いた遠隔操作取付工法
JP2017071905A (ja) * 2015-10-05 2017-04-13 株式会社ホーシン 耐圧伸縮筒

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