JP2017071905A - 耐圧伸縮筒 - Google Patents

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Abstract

【課題】伸縮操作軸が長手方向略中間箇所で不測に座屈変形または弯曲変形することなく高度な耐圧性能を備えるとともに、外筒全体の肉厚を薄くすることにより耐圧伸縮筒全体の軽量化を可能にした耐圧伸縮筒を提供する。
【解決手段】伸縮自在に重合された外筒と内筒とからなる内外二重筒の内部に、ピッチの異なるメインスクリュー31とサブスクリュー32とを外周面に形成したスクリューボルト3を配置し、メインスクリュー31のみと契合する螺旋ピッチの内溝911を備えた第一移動駒91と、サブスクリュー32のみと契合する螺旋ピッチの内溝921を備えた第二移動駒92とを、管軸方向において個別に移動可能となるようにスクリューボルト3の周りに配置した構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、土木構築工事等における掘削溝の崩壊防止のために溝の対向面間に配設される腹起こし板間や、その押さえ用横梁材間や矢板間に配置して突っ張り支持するために使用される耐圧伸縮筒、あるいは、鉄筋コンクリート構築物や軽量鉄骨構造物の建築時に、上層フロアの鉄骨や仮設骨組みの横桟やコンクリート型枠の横バタ材等を支持するために使用される耐圧伸縮筒に関するものである。
従来からこの種の、例えば前者の土木構築工事等における掘削溝の崩壊防止のために、掘削溝の対向面間に配設して使用される耐圧伸縮筒や、後者の構造物等の建築時に、上層フロアの下面に当て付けて位置固定するための耐圧伸縮筒は、既に実施されていて周知である。また、ここにいう耐圧伸縮筒は、橋梁の補修工事や橋脚の基礎補強工事その他の各種土木構築工事にも使用されている。
特開2001−106483号公報 特開2000−110368号公報
これらの先行技術文献に記載の技術は、何れも出願人が過去に出願したものである。前者の特許文献1にみられる土木構築工事等において、掘削溝の崩壊防止用として使用される支保工用ジャッキや、後者の特許文献2にみられる建築物の上層フロアを下階から支持する梁支持用サポータは、筒体の突っ張り長さを伸縮調整させる必要性から、通常は内外二重筒に形成されており、場合によっては内外三重管とすることもある。
しかしながら、これらの支保工用ジャッキや梁支持用サポータにあっては、管軸方向において伸縮調整が必要なものでありながら、使用時には管軸方向に掛かる多大な外力や圧力に対抗可能な性能を備えたものとする必要がある。
そこで、上記した先行技術文献に記載のジャッキ等にあっては、耐圧性能を具備させるための手段として、管の肉厚を厚くするという手段のみではなく、管の形状を、軸方向に沿わせたリブや凹凸部分を形成して耐圧強度を増大させると同時に、これらのリブや凹凸部分を利用して、内外筒の軸線方向のガイドとして直進性維持に寄与させる手段を講じている。
本発明は、このような先行技術が既に有する利点を備えながら、筒体の伸縮操作を司る伸縮操作軸の耐圧強度をも増大させることを目的とする。より具体的には、管軸方向における所定圧以上の圧力に耐え、伸縮操作軸が長手方向略中間箇所で不測に座屈変形あるいは弯曲変形することなく、高度な耐圧性能を備えたものとすることができ、ひいては、外筒全体の肉厚を薄くすることもでき、耐圧伸縮筒全体を軽量化させることも可能とした耐圧伸縮筒をここに提案するものである。
該目的を達成するために講じた本発明にいうところの耐圧伸縮筒の主たる構成を説明すると、請求項1に記載の構成は、伸縮自在に重合された外筒1と内筒2とからなる内外二重筒の内部に、ピッチの異なるメインスクリュー31とサブスクリュー32とが外周面に形成されているスクリューボルト3が配置され、これらのスクリューのうち、メインスクリュー31のみと契合する螺旋ピッチの内溝911を備えた第一移動駒91と、サブスクリュー32のみと契合する螺旋ピッチの内溝921を備えた第二移動駒92とが、管軸方向において個別に移動可能となるようにスクリューボルト3の周りに配置されている構造としたものである。
請求項2に記載の構成は、請求項1に記載のスクリューボルト3が、螺旋ピッチの異なるメインスクリュー31およびサブスクリュー32と、これらとさらに螺旋ピッチの異なる第三スクリューとを備える構造とされ、メインスクリュー31のみと契合する螺旋ピッチの内溝911を備えた第一移動駒91と、サブスクリュー32のみと契合する螺旋ピッチの内溝921を備えた第二移動駒92と、さらに、第三スクリューのみと契合する螺旋ピッチを備えた第三移動駒とが、管軸方向において個別に移動可能となるようにスクリューボルト3の周りに配置されている構造としたものである。
請求項3に記載の構成は、伸縮自在に重合された外筒1と内筒2とからなる内外二重筒の内部に、螺旋ピッチの異なるメインスクリュー31とサブスクリュー32とが外周面に形成されているスクリューボルト3と、該スクリューボルト3を軸回転させるベベルギア41,42を内装させたギアボックス4と、一端を該ギアボックス4の外周に突出させてある回転操作軸5と、前記スクリューボルト3の先端側に装着されたストッパ6と、前記外筒1の先端側12に装着され、内筒2と外筒1との間隙を閉塞するカップリング7と、前記外筒1の基端側11と、内筒2の先端側22とに連結されたベースプレート8,8とを備え、かつ、前記メインスクリュー31と契合する螺旋ピッチの内溝911を内面に備えた第一移動駒91と、前記サブスクリュー32と契合する螺旋ピッチの内溝921を内面に備えた第二移動駒92とが、管軸方向において個別に移動可能となるようにスクリューボルト3の周りに配置されている構造としたものである。
請求項4に記載の構成は、伸縮自在に重合された外筒1と内筒2とからなる内外二重筒の内部に、螺旋ピッチの異なるメインスクリュー31とサブスクリュー32とが外周面に形成されているスクリューボルト3と、該スクリューボルト3を軸回転させるベベルギア41,42を内装させたギアボックス4と、一端を該ギアボックス4の外周に突出させてある回転操作軸5と、前記スクリューボルト3の先端側に装着されたストッパ6と、前記外筒1の先端側12に装着され、内筒2と外筒1との間隙を閉塞するカップリング7と、前記外筒1の基端側11と、内筒2の先端側22とに連結されたベースプレート8,8とを備え、かつ、前記メインスクリュー31と契合する螺旋ピッチの内溝911を内面に備えた第一移動駒91と、前記サブスクリュー32と契合する螺旋ピッチの内溝921を内面に備えた第二移動駒92とが、管軸方向において個別に移動可能となるようにスクリューボルト3の周りに配置されていて、さらに、外筒1の基端側11に、外筒1とは別の継ぎ足しポール1Pを、連結金具1Bを介して連結してある構造としたものである。
本発明にいう耐圧伸縮筒は、内外二重筒としてあり、その内部に配置したスクリューボルトの外周面に、螺旋ピッチの異なるメインスクリューとサブスクリューとを形成してあるものとし、これらのスクリューのうち、メインスクリューと契合する螺旋ピッチの内溝を備えた第一移動駒と、サブスクリューと契合する螺旋ピッチの内溝を備えた第二移動駒とを、管軸方向において個別に移動可能にスクリューボルトの周りに配置した構成としてあるので、例えば、メインスクリューの螺旋ピッチを1とし、サブスクリューのピッチをその2分の1ピッチとしておくことによって、第一移動駒の移動量に対して第二移動駒がその2分の1量だけ移動する構成、すなわち、第一移動駒がスクリューボルトの先端部にまで移動したときに、同時に第二移動駒がスクリューボルトの略中間点に移動させておくことができ、この姿勢においてスクリューボルトの長手方向中間箇所での座屈変形や弯曲変形を減少させ、外筒と協同して変形を防止させることができるという優れた効果を有している。
スクリューボルトと第一、第二移動駒の関係を示す斜視図。 図1の中央縦断面図および各移動駒の移動状態を示す中央縦断面図。 スクリューボルトの拡大斜視図。 図3の一部縦断正面図。 第一実施例の伸縮筒を示す一部縦断正面図。 図5における移動駒の移動状態を示す一部縦断正面図。 図5の伸縮筒全体の外観を示す一部縦断正面図。 図7の伸縮筒の伸長状態を示す一部縦断正面図。 第一実施例に係る伸縮筒の具体的な外観構成の一例を示す斜視図。 図9のa−a線断面図。 第一実施例に係る伸縮筒の変形実施例を示す一部縦断正面図。 図11の伸縮筒の使用例を示す正面図。 第二実施例の伸縮筒を示す一部破断正面図。 図13の伸縮筒の使用例を示す一部破断正面図。 第三実施例の伸縮筒を示す一部破断正面図。 図15の平面図。 第三実施例に係る伸縮筒の変形実施例を示す斜視図。 図17のb−b線断面図。 図17の伸縮筒をスリーブ筒で覆った状態を示す斜視図。 図19のc−c線断面図。 図17の伸縮筒の別実施例を示す斜視図。 図21のd−d線断面図。 図21の伸縮筒をスリーブ筒で覆った状態を示す斜視図。 図23のe−e線断面図。 スクリューボルトの変形状態を例示する中央縦断面図。
上記のような構成とした本発明にいうところの耐圧伸縮筒を実施するに当って、形成素材は鉄やステンレスその他の硬質金属を使用してもよいが、軽量化の観点からアルミ製の押し出し成形品や射出成形品で形成するのが好ましい。
以下本発明の第一実施例について図1〜12に基づいて説明する。本発明にいうところの耐圧伸縮筒10は、図5,6および図9,11に示すように、内筒2と外筒1とを内外二重に重合させて二重筒に形成した筒体の内部に、外周面に螺旋スクリューを形成したスクリューボルト3を同軸的に配置してある構造としたものである。このスクリューボルト3は、外筒1の基端側11において、直角に交わる2つのベベルギア41,42を内装させたギアボックス4を備えている。
該ギアボックス4には、レンチ等の回動工具を嵌合させて回転操作するための回転操作軸5を外部に突出させてある。この回転操作軸5を回転させることにより、直角に交わる2つのベベルギア41,42を介して、スクリューボルト3を回転操作するようにしてある。
このスクリューボルト3には、図1〜4に示すようなスクリューボルト3、すなわち、外周面に螺旋ピッチの大きいメインスクリュー31と、螺旋ピッチの小さいサブスクリュー32とを形成してある特殊なスクリューボルト3を使用する。具体的には、メインスクリュー31の螺旋ピッチに対して、サブスクリュー32の螺旋ピッチをその略2分の1ピッチに形成してある構造のものを使用する。
また、このスクリューボルト3と外筒1との間隙には、図2に示すように、メインスクリュー31のみと契合する螺旋ピッチの内溝911を備えた第一移動駒91と、サブスクリュー32のみと契合する螺旋ピッチの内溝921を備えた第二移動駒92とを、管軸方向において個別に移動可能にスクリューボルト3の周りに配置してある。
また、外筒1の先端部には、図7〜9,11に示すように、内筒2との隙間を埋めて水やゴミ等の侵入を防ぐためのカップリング7を装着してある。さらに、スクリューボルト3の先端には、図5,6の右側に示すように、第一移動駒91の過大な移動を規制するためのストッパ6を固着形成してある。なお、図7,8は、図5,6に示した耐圧伸縮筒10の全体構造を示したものである。
図9,10は、該第一実施例の耐圧伸縮筒10の構成をより詳細かつ具体的に示したものであって、該耐圧伸縮筒10は、外筒1の外周面がオーバースリーブ筒1Aによって覆われた構造となっている。このオーバースリーブ筒1Aには、図10に示すように内面側に向かって突出する多数の衝撃吸収用突起1aが形成されており、この突起1aによって外部からの外筒1への衝撃が緩和されるようになっている。
ここで、改めて図9,10に示した耐圧伸縮筒10について図2を参照しつつ説明すると、スクリューボルト3の外周部には、メインスクリュー31のみと契合する螺旋ピッチの内溝911を内面に備えた第一移動駒91と、サブスクリュー32のみと契合する螺旋ピッチの内溝921を備えた第二移動駒92とを、管軸方向において個別に移動可能に配置してある。これにより、例えば、メインスクリュー31の螺旋ピッチを1としたとき、サブスクリュー32の螺旋ピッチをその2分の1ピッチとしておくことにより、このピッチ差によって、第一移動駒91の移動量に比して、第二移動駒92の移動量が図6,8に示すように、その2分の1となるようにしてある。このようにして、第一移動駒91がスクリューボルト3の先端部まで移動したとき、第二移動駒92はスクリューボルト3の略中間点に移動するようにしたものである。
このようにすることによって、図25に示すように、スクリューボルト3が長手方向中間箇所30で座屈または弯曲変形することにより軸線方向の強度が急激に減少するという不具合の発生を防止することができる。具体的には、第一移動駒91の移動と同時に第二移動駒92がスクリューボルト3の略中間点に位置するようにして、スクリューボルト3の変形を防止するとともに、当該箇所において外筒1と協同してスクリューボルト3の変形をより一層確実に防止できるようにしたものである。
本実施例に示した耐圧伸縮筒10は、図12に示すように、土木工事の際に掘穿溝Aの左右両側に打設立設したほか矢板Cを保持する腹起こしB,Bにベースプレート8,8の外面81,81を当て付けるとともに、当該腹起こしB,Bの上面に支承ステー82,82を載置させて、この状態で内外筒1,2を伸長させて強力に突っ張らせることにより矢板Cの倒伏を防止するようにして使用する。また、他の使用方法としては、矢板Cにベースプレート8,8の外面81,81を直接当て付けて押圧させるようにしてもよい。
続いて、本発明の第二実施例について図13,14に基づいて説明する。該第二実施例は、上記特許文献2に示されている耐圧伸縮筒の使用態様のように、耐圧伸縮筒10の下部ベースプレート8を下階フロアFL上に縦方向に立設させ、上部のベースプレート8を建造物の天井下に取り付けられた梁BEや天井裏に当て付けて、下から支える梁支持用筒として縦姿勢で使用するのに適した実施例を示したものである。
該実施例の耐圧伸縮筒10は、ハンドル操作箇所4Aを、上下方向の適宜高さ箇所、例えば下端から100mm〜900mm程度の高さに配置させて、ハンドル5Aの回転操作が容易にできるようにしたものであり、その手段として、外筒1の基端側11の下方に、連結金具1Bを介して外筒1とは別の継ぎ足しポール1Pを継ぎ足してある構造としたものである。
図13,14に示した第二実施例では、外筒1の下端と継ぎ足しポール1Pの上端とに連結金具1Bを連結して、上下の金具同士を結合した構造について示したが、外筒1の基端側11に当初から連結されているベースプレート8を利用して、このベースプレート8と継ぎ足しポール1Pの上端に結合した連結金具1Bとを連結させてもよいことはいうまでもない。
該第二実施例に示した耐圧伸縮筒10もまた、上記第一実施例と同様に、ギアボックス4に内装してある一方のベベルギア41から、直接または別の軸部材を外方に突出させてハンドル回転操作用の回転操作軸5とし、この回転操作軸5を外部から回転操作して内装したスクリューボルト3を回転させる構造としてある。
本実施例の耐圧伸縮筒10の場合も、図1〜4に示した構造のスクリューボルト3、すなわち、外周面にメインスクリュー31とその2分の1ピッチとしたサブスクリュー32とを形成してある特殊なスクリューボルト3を使用し、この外周面と外筒1の内周面との間に、メインスクリュー31と嵌合する螺旋ピッチの内溝911を内面に形成してある第一移動駒91と、サブスクリュー32と嵌合する螺旋ピッチの内溝921を内面に形成してある第二移動駒92とを介装させて移動させる構造としたものである。
このような構造とすることによって、上記の第一実施例のように、スクリューボルト3を回転させると、これに介装された第一移動駒91と第二移動駒92とが同時発進状態でスクリューボルト3に沿って軸線方向に移動するようにしてある。したがって、スクリューボルト3を回転させて第一移動駒91を上昇移動させ、同時に第二移動駒92を第一移動駒91の上昇移動高さ箇所の略2分の1高さ箇所に上昇移動させて、この2分の1高さの箇所においてスクリューボルト3を把握保持させることにより、変形せず耐圧強度に優れたスクリューボルト3とし、同時に外筒1と協同してより一層耐圧性能に優れた耐圧伸縮筒10として使用することができる。
ここで、本発明のスクリューボルトと移動駒に係る別の実施例構造について述べる。なお、複雑性を回避するため図示は省略する。
上記した構造のスクリューボルト3において、ピッチの異なるメインスクリュー31とサブスクリュー32のほかに、さらにピッチの異なる第三のスクリューとの3種のスクリューを形成してあるボルトとし、また、第三の移動駒を設け、第一移動駒91の移動量に比して、第二移動駒92の移動量をその3分の2、第三移動駒の移動量を3分の1に設定した3体の移動駒を使用し、第一移動駒91を最大移動させたとき、第二移動駒92と第三移動駒とが、外筒1の長さの約3分の1箇所と約3分の2箇所とに移動させておくことができるようにする。このことにより、上記第一、第二実施例に示した耐圧伸縮筒10に比して、スクリューボルト3の耐圧強度をより一層高めることができ、ひいては耐圧伸縮筒10の耐圧性能もより一層向上させることができる。
続いて、本発明の第三実施例について図15,16に基づいて説明する。上記した各実施例では、耐圧伸縮筒10を構成する筒体1,2として、断面形状が丸形の円筒体を利用する例について示したが、本実施例では断面形状が角形の角筒体を使用している。また、上記の各実施例では、外筒1の基端側11と内筒2の先端側22とに連結してある平板形状のベースプレート8を連結金具として示したが、本実施例の連結金具は、ベースプレート8部分の外側に突出金具82aが正面視T字形に一体形成されている金具としている。このように、ベースプレート8についても平板体のもののみに限られるものではない。
さらに、以下において、筒体1,2の形状とベースプレート8の形状とをさらに別形状とした耐圧伸縮筒10について図17〜24に基づいて説明する。図17,18に示した耐圧伸縮筒10は、外筒1と内筒2を正方形筒としたものであって、図18の断面図にみられるように、外筒1の四隅部分について、外面側に弧状の凹リブ14を形成し、内面側に大きく突出した凸リブ13を形成してあるものとし、内筒2の四隅部分についても、凸リブ13との対向面側に弧状の凹リブ24を形成し、内面側には対角線上に向かって大きく突出させた穴26を設けた円形リブ23を形成して耐圧性能を向上させてある。また、外筒1と内筒2との各辺15,25の対向面間には間隙空間1cを形成し、外力による外筒1の凹入変形を受容して内筒2の伸縮抵抗を軽減させる構造としてある。
図19,20に示した耐圧伸縮筒10は、図17,18に示した耐圧伸縮筒10における外筒1の外周面を正方形状のオーバースリーブ筒2Aによって覆わせてある構造としたものである。このオーバースリーブ筒2Aは、図20の断面図にみられるように、各コーナー部2bと各辺2dに内面側に向かって突出する衝撃吸収用突起2aを形成してあり、外筒1との対向面間には間隙空間2cを形成し、外筒1への衝撃を緩和して外筒1の変形を防止するようにしたものである。
図21,22に示した耐圧伸縮筒10は、断面長方形の筒体1,2からなる構造としてある。該耐圧伸縮筒10も、上記図17,18に示した正方形筒を用いた耐圧伸縮筒10と同様に、外筒1の四隅部分に形成した補強リブ13,14と、内筒2の四隅部分に形成した補強リブ23,24とを同様の形状に形成して耐圧性能の向上を図ったものである。また、外筒1と内筒2との各辺15,25の対向面間には間隙空間1cを形成し、外力による外筒1の凹入変形を受容して内筒2の伸縮抵抗を軽減させた構造としてある点も、上記図17,18の正方形筒に準じたものである。
図23,24に示した耐圧伸縮筒10は、図19に示した正方形筒の耐圧伸縮筒10と同様に、外筒1の外周面を長方形状のオーバースリーブ筒3Aによって覆わせてある構造とし、外筒1への衝撃を緩和して外筒1の変形を防止するようにしたものである。このオーバースリーブ筒3Aの構造も上記した正方形筒のオーバースリーブ筒2Aの構造に準じたものとしてある。
而して、これらの図17〜24に示した耐圧伸縮筒10は、それぞれの斜視図にみられるように、筒体両端に連結してある各ベースプレート8の構造を、その上下に外向きの突出金具86を一体形成して正面視形状をコの字形とした金具として示してある。この金具は、例えば正面視形状をL字形に形成したものや上下逆L字形に形成したもの等、適宜の形状のものを使用することができる。
さらに、耐圧伸縮筒10を形成する筒体は、上記した各実施例に記載の筒体形状に限られるものではなく、例えば、断面形状が台形状や楕円形状の筒体、または断面形状が六角形状や八角形状の筒体も使用することが可能である。
以上本発明の代表的と思われる実施例について説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例に示した構造のみに限られるものではなく、また、素材についてもアルミ製に限らずその他の素材でも適宜実施することができ、本発明にいう上記の構成要件を充足し、上記の目的を達成し、上記の効果を有する範囲内において適宜に改変して実施することができるものである。
本発明にいう耐圧伸縮筒は、旧来からの耐圧伸縮筒と全く同様の操作で、外筒と相俟ってスクリューボルトの座屈や弯曲の発生を低減させ、耐圧性能に優れた伸縮筒として使用できるので、市場に提供したとき大いに使用される可能性を秘めたものである。
1 外筒
11 基端側
12 先端側
2 内筒
21 基端側
22 先端側
3 スクリューボルト
31 メインスクリュー
32 サブスクリュー
10 耐圧伸縮筒
91 第一移動駒
911 螺旋ピッチの内溝
92 第二移動駒
921 螺旋ピッチの内溝
該目的を達成するために講じた本発明にいうところの耐圧伸縮筒の主たる構成を説明すると、請求項1に記載の構成は、伸縮自在に重合された外筒1と内筒2とからなる内外二重筒の内部に、ピッチの異なるメインスクリュー31とサブスクリュー32とが互いのスクリューが重なるように外周面に形成されているスクリューボルト3が配置され、これらのスクリューのうち、メインスクリュー31のみと契合する螺旋ピッチの内溝911を備えた第一移動駒91と、サブスクリュー32のみと契合する螺旋ピッチの内溝921を備えた第二移動駒92とが、スクリューが重なる部分を管軸方向において個別に移動可能となるようにスクリューボルト3の周りに配置されている構造としたものである。
請求項2に記載の構成は、請求項1に記載のスクリューボルト3が、螺旋ピッチの異なるメインスクリュー31およびサブスクリュー32と、これらとさらに螺旋ピッチの異なる第三スクリューとを備える構造とされ、該第三スクリューについてもメインスクリュー31とサブスクリュー32とスクリューが重なるように外周面に形成され、メインスクリュー31のみと契合する螺旋ピッチの内溝911を備えた第一移動駒91と、サブスクリュー32のみと契合する螺旋ピッチの内溝921を備えた第二移動駒92と、さらに、第三スクリューのみと契合する螺旋ピッチを備えた第三移動駒とが、スクリューが重なる部分を管軸方向において個別に移動可能となるようにスクリューボルト3の周りに配置されている構造としたものである。
請求項3に記載の構成は、伸縮自在に重合された外筒1と内筒2とからなる内外二重筒の内部に、螺旋ピッチの異なるメインスクリュー31とサブスクリュー32とが互いのスクリューが重なるように外周面に形成されているスクリューボルト3と、該スクリューボルト3を軸回転させるベベルギア41,42を内装させたギアボックス4と、一端を該ギアボックス4の外周に突出させてある回転操作軸5と、前記スクリューボルト3の先端側に装着されたストッパ6と、前記外筒1の先端側12に装着され、内筒2と外筒1との間隙を閉塞するカップリング7と、前記外筒1の基端側11と、内筒2の先端側22とに連結されたベースプレート8,8とを備え、かつ、前記メインスクリュー31と契合する螺旋ピッチの内溝911を内面に備えた第一移動駒91と、前記サブスクリュー32と契合する螺旋ピッチの内溝921を内面に備えた第二移動駒92とが、スクリューが重なる部分を管軸方向において個別に移動可能となるようにスクリューボルト3の周りに配置されている構造としたものである。
請求項4に記載の構成は、伸縮自在に重合された外筒1と内筒2とからなる内外二重筒の内部に、螺旋ピッチの異なるメインスクリュー31とサブスクリュー32とが互いのスクリューが重なるように外周面に形成されているスクリューボルト3と、該スクリューボルト3を軸回転させるベベルギア41,42を内装させたギアボックス4と、一端を該ギアボックス4の外周に突出させてある回転操作軸5と、前記スクリューボルト3の先端側に装着されたストッパ6と、前記外筒1の先端側12に装着され、内筒2と外筒1との間隙を閉塞するカップリング7と、前記外筒1の基端側11と、内筒2の先端側22とに連結されたベースプレート8,8とを備え、かつ、前記メインスクリュー31と契合する螺旋ピッチの内溝911を内面に備えた第一移動駒91と、前記サブスクリュー32と契合する螺旋ピッチの内溝921を内面に備えた第二移動駒92とが、スクリューが重なる部分を管軸方向において個別に移動可能となるようにスクリューボルト3の周りに配置されていて、さらに、外筒1の基端側11に、外筒1とは別の継ぎ足しポール1Pを、連結金具1Bを介して連結してある構造としたものである。
本発明にいう耐圧伸縮筒は、内外二重筒としてあり、その内部に配置したスクリューボルトの外周面に、螺旋ピッチの異なるメインスクリューとサブスクリューとを互いのスクリューが重なるように形成してあるものとし、これらのスクリューのうち、メインスクリューと契合する螺旋ピッチの内溝を備えた第一移動駒と、サブスクリューと契合する螺旋ピッチの内溝を備えた第二移動駒とを、スクリューが重なる部分を管軸方向において個別に移動可能にスクリューボルトの周りに配置した構成としてあるので、例えば、メインスクリューの螺旋ピッチを1とし、サブスクリューのピッチをその2分の1ピッチとしておくことによって、第一移動駒の移動量に対して第二移動駒がその2分の1量だけ移動する構成、すなわち、第一移動駒がスクリューボルトの先端部にまで移動したときに、同時に第二移動駒がスクリューボルトの略中間点に移動させておくことができ、この姿勢においてスクリューボルトの長手方向中間箇所での座屈変形や弯曲変形を減少させ、外筒と協同して変形を防止させることができるという優れた効果を有している。

Claims (4)

  1. 伸縮自在に重合された外筒(1)と内筒(2)とからなる内外二重筒の内部に、ピッチの異なるメインスクリュー(31)とサブスクリュー(32)とが外周面に形成されているスクリューボルト(3)が配置され、
    これらのスクリューのうち、メインスクリュー(31)のみと契合する螺旋ピッチの内溝(911)を備えた第一移動駒(91)と、サブスクリュー(32)のみと契合する螺旋ピッチの内溝(921)を備えた第二移動駒(92)とが、管軸方向において個別に移動可能となるようにスクリューボルト(3)の周りに配置されている構造とした耐圧伸縮筒。
  2. 請求項1に記載のスクリューボルト(3)が、螺旋ピッチの異なるメインスクリュー(31)およびサブスクリュー(32)と、これらとさらに螺旋ピッチの異なる第三スクリューとを備える構造とされ、
    メインスクリュー(31)のみと契合する螺旋ピッチの内溝(911)を備えた第一移動駒(91)と、サブスクリュー(32)のみと契合する螺旋ピッチの内溝(921)を備えた第二移動駒(92)と、さらに、第三スクリューのみと契合する螺旋ピッチを備えた第三移動駒とが、管軸方向において個別に移動可能となるようにスクリューボルト(3)の周りに配置されている構造とした請求項1に記載の耐圧伸縮筒。
  3. 伸縮自在に重合された外筒(1)と内筒(2)とからなる内外二重筒の内部に、螺旋ピッチの異なるメインスクリュー(31)とサブスクリュー(32)とが外周面に形成されているスクリューボルト(3)と、
    該スクリューボルト(3)を軸回転させるベベルギア(41,42)を内装させたギアボックス(4)と、
    一端を該ギアボックス(4)の外周に突出させてある回転操作軸(5)と、
    前記スクリューボルト(3)の先端側に装着されたストッパ(6)と、
    前記外筒(1)の先端側(12)に装着され、内筒(2)と外筒(1)との間隙を閉塞するカップリング(7)と、
    前記外筒(1)の基端側(11)と、内筒(2)の先端側(22)とに連結されたベースプレート(8,8)とを備え、かつ、
    前記メインスクリュー(31)と契合する螺旋ピッチの内溝(911)を内面に備えた第一移動駒(91)と、前記サブスクリュー(32)と契合する螺旋ピッチの内溝(921)を内面に備えた第二移動駒(92)とが、管軸方向において個別に移動可能となるようにスクリューボルト(3)の周りに配置されている構造とした耐圧伸縮筒。
  4. 伸縮自在に重合された外筒(1)と内筒(2)とからなる内外二重筒の内部に、螺旋ピッチの異なるメインスクリュー(31)とサブスクリュー(32)とが外周面に形成されているスクリューボルト(3)と、
    該スクリューボルト(3)を軸回転させるベベルギア(41,42)を内装させたギアボックス(4)と、
    一端を該ギアボックス(4)の外周に突出させてある回転操作軸(5)と、
    前記スクリューボルト(3)の先端側に装着されたストッパ(6)と、
    前記外筒(1)の先端側(12)に装着され、内筒(2)と外筒(1)との間隙を閉塞するカップリング(7)と、
    前記外筒(1)の基端側(11)と、内筒(2)の先端側(22)とに連結されたベースプレート(8,8)とを備え、かつ、
    前記メインスクリュー(31)と契合する螺旋ピッチの内溝(911)を内面に備えた第一移動駒(91)と、前記サブスクリュー(32)と契合する螺旋ピッチの内溝(921)を内面に備えた第二移動駒(92)とが、管軸方向において個別に移動可能となるようにスクリューボルト(3)の周りに配置されていて、
    さらに、外筒(1)の基端側(11)に、外筒(1)とは別の継ぎ足しポール(1P)を、連結金具(1B)を介して連結させてある構造とした耐圧伸縮筒。
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JPH0828042A (ja) * 1994-07-18 1996-01-30 Noubi Kogyo:Kk 型枠支持用ジャッキ
JP2001106483A (ja) * 1999-10-07 2001-04-17 Shinkoo Corporation:Kk 支保工用ジャッキ

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