JPH08279107A - 磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents
磁気ヘッドの製造方法Info
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- JPH08279107A JPH08279107A JP10055995A JP10055995A JPH08279107A JP H08279107 A JPH08279107 A JP H08279107A JP 10055995 A JP10055995 A JP 10055995A JP 10055995 A JP10055995 A JP 10055995A JP H08279107 A JPH08279107 A JP H08279107A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁気ギャップの位置ズレがほぼ皆無となり、
作業効率の極めて高く、製品の歩留り及び信頼性の大幅
な向上を図ることが可能となる磁気ヘッドの製造方法を
提供する。 【構成】 マスクブロック18に対して各嵌合溝13内
に各チップコア15,16を嵌合させてコアブロック1
4とマスクブロック18とを接着固定する。このとき、
図示しない所定の治具を用いて、コアブロック14のa
面とマスクブロック18のb面とを基準として上記嵌合
を行うことによりコアブロック14のマスクブロック1
8に対する位置決めをする。
作業効率の極めて高く、製品の歩留り及び信頼性の大幅
な向上を図ることが可能となる磁気ヘッドの製造方法を
提供する。 【構成】 マスクブロック18に対して各嵌合溝13内
に各チップコア15,16を嵌合させてコアブロック1
4とマスクブロック18とを接着固定する。このとき、
図示しない所定の治具を用いて、コアブロック14のa
面とマスクブロック18のb面とを基準として上記嵌合
を行うことによりコアブロック14のマスクブロック1
8に対する位置決めをする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッドの製造方法
に関し、特に、複数の磁気ギャップを有するいわゆる多
チャンネル磁気ヘッドの製造方法に関する。
に関し、特に、複数の磁気ギャップを有するいわゆる多
チャンネル磁気ヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、磁気記録媒体摺動面に複数の磁気
ギャップを有するいわゆる多チャンネルの磁気ヘッドの
うち、2チャンネルものものとしては、磁気記録媒体摺
動方向に対して並列して再生用及び記録用の磁気ギャッ
プが設けられて1チャンネルを構成し、その後方に記録
用及び再生用の磁気ギャップが設けられて、即ち上記の
チャンネルと各磁気ギャップの位置が入れ替わって1チ
ャンネルを構成するものがある。この場合、前方のチャ
ンネルの再生用の磁気ギャップと後方の記録用の磁気ギ
ャップとで、いわゆるR/Wギャップが構成され、後方
のチャンネルの再生用の磁気ギャップと前方の記録用の
磁気ギャップとで、R/Wギャップが構成されている。
すなわち、磁気記録媒体の相異なる摺動方向に対応して
それぞれR/Wギャップが設けられていることになる。
ギャップを有するいわゆる多チャンネルの磁気ヘッドの
うち、2チャンネルものものとしては、磁気記録媒体摺
動方向に対して並列して再生用及び記録用の磁気ギャッ
プが設けられて1チャンネルを構成し、その後方に記録
用及び再生用の磁気ギャップが設けられて、即ち上記の
チャンネルと各磁気ギャップの位置が入れ替わって1チ
ャンネルを構成するものがある。この場合、前方のチャ
ンネルの再生用の磁気ギャップと後方の記録用の磁気ギ
ャップとで、いわゆるR/Wギャップが構成され、後方
のチャンネルの再生用の磁気ギャップと前方の記録用の
磁気ギャップとで、R/Wギャップが構成されている。
すなわち、磁気記録媒体の相異なる摺動方向に対応して
それぞれR/Wギャップが設けられていることになる。
【0003】上記2チャンネルの磁気ヘッドを作製する
際には、例えば4つの磁気ギャップをもつ2チャンネル
を作製する場合、先ず、高透磁率のフェライトを材料と
する一対の磁気コア半体をギャップ材を介して接着固定
して2つの磁気ギャップが形成されてなるヘッドチップ
を複数個作製する。
際には、例えば4つの磁気ギャップをもつ2チャンネル
を作製する場合、先ず、高透磁率のフェライトを材料と
する一対の磁気コア半体をギャップ材を介して接着固定
して2つの磁気ギャップが形成されてなるヘッドチップ
を複数個作製する。
【0004】次いで、フェライトを材料とするマスクブ
ロックの一主面に所定間隔をもって複数の溝部を削設し
た後、上記各溝部内にセラミック等よりなる非磁性板を
隙間なく接着し、各非磁性板に溝加工を施して嵌合溝を
形成する。このとき、当該溝部の内壁にセラミック等の
非磁性層が形成されて上記嵌合溝が削設されたかたちと
なる。
ロックの一主面に所定間隔をもって複数の溝部を削設し
た後、上記各溝部内にセラミック等よりなる非磁性板を
隙間なく接着し、各非磁性板に溝加工を施して嵌合溝を
形成する。このとき、当該溝部の内壁にセラミック等の
非磁性層が形成されて上記嵌合溝が削設されたかたちと
なる。
【0005】その後、マスクブロックをそれぞれ2本の
溝部が含まれる所定間隔をもって磁気ヘッド幅に分断し
て、図24に示すマスク101を作製する。そして、こ
のマスク101に形成された2本の嵌合溝112内の各
非磁性層111間に、上記の如く作製した各チップコア
102を嵌合させて接着固定する。
溝部が含まれる所定間隔をもって磁気ヘッド幅に分断し
て、図24に示すマスク101を作製する。そして、こ
のマスク101に形成された2本の嵌合溝112内の各
非磁性層111間に、上記の如く作製した各チップコア
102を嵌合させて接着固定する。
【0006】そして、図26に示すように、各チップコ
ア102の底部を切断し、マスク101の下面を嵌合溝
112の底部上方で切断する等の加工工程を経て、上記
2チャンネル磁気ヘッドが完成する。
ア102の底部を切断し、マスク101の下面を嵌合溝
112の底部上方で切断する等の加工工程を経て、上記
2チャンネル磁気ヘッドが完成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
製造方法においては、図24に示すように、上記嵌合溝
112内に各チップコア102を嵌合固定する際に、各
チップコア102に位置ズレが生じ易いという問題があ
る。
製造方法においては、図24に示すように、上記嵌合溝
112内に各チップコア102を嵌合固定する際に、各
チップコア102に位置ズレが生じ易いという問題があ
る。
【0008】すなわち、各チップコア102には、図2
5に示すように、それぞれ記録用及び再生用の磁気ギャ
ップgが2つずつ形成されているが、上記嵌合の際に各
チップコア102に位置ズレがあると、図25中破線枠
内に示す対向するチップコア102の磁気ギャップ間の
インラインにズレが生じることになる。
5に示すように、それぞれ記録用及び再生用の磁気ギャ
ップgが2つずつ形成されているが、上記嵌合の際に各
チップコア102に位置ズレがあると、図25中破線枠
内に示す対向するチップコア102の磁気ギャップ間の
インラインにズレが生じることになる。
【0009】また、上記嵌合溝112の溝幅はチップコ
ア102の厚みと比較して多少広くされているために、
上記嵌合のときにチップコア102の厚み方向に遊びが
生じてしまう。この遊びにより生じるチップコア102
の位置ズレは、最終的にギャップアジマスのズレにつな
がることになる。
ア102の厚みと比較して多少広くされているために、
上記嵌合のときにチップコア102の厚み方向に遊びが
生じてしまう。この遊びにより生じるチップコア102
の位置ズレは、最終的にギャップアジマスのズレにつな
がることになる。
【0010】さらに、各マスク101にそれぞれチップ
コア102を嵌合させるため、上記のように位置合わせ
が極めて困難となるのみならず、製造工数が多く、製造
コストが大きいという問題もある。本発明は、上述の様
々な課題に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、磁気ギャップの位置ズレがほぼ皆無となり、作業
効率の極めて高く、製品の歩留り及び信頼性の大幅な向
上を図ることが可能となる磁気ヘッドの製造方法を提供
することにある。
コア102を嵌合させるため、上記のように位置合わせ
が極めて困難となるのみならず、製造工数が多く、製造
コストが大きいという問題もある。本発明は、上述の様
々な課題に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、磁気ギャップの位置ズレがほぼ皆無となり、作業
効率の極めて高く、製品の歩留り及び信頼性の大幅な向
上を図ることが可能となる磁気ヘッドの製造方法を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁気記録媒体
摺動面に複数の磁気ギャップが形成されてなる、いわゆ
る多チャンネル、ここでは主に2チャンネルの磁気ヘッ
ドの製造方法を対象とするものである。
摺動面に複数の磁気ギャップが形成されてなる、いわゆ
る多チャンネル、ここでは主に2チャンネルの磁気ヘッ
ドの製造方法を対象とするものである。
【0012】本発明に係る磁気ヘッドの製造方法は、複
数の磁性基板が接合されてなる第1の基体の一主面に所
定間隔をもって複数の溝を削設し、それぞれ一の磁気ギ
ャップを有する複数のチップコアを略々櫛歯状に形成し
てコアブロックを作製する第1の工程と、基板の一主面
に溝加工を施して各チップコアに対応した嵌合溝を削設
してマスクブロックを作製する第2の工程と、上記マス
クブロックに対して各嵌合溝内に各チップコアを嵌合さ
せて当該マスクブロックと上記コアブロックとの位置決
めを行うとともに、上記コアブロックと上記マスクブロ
ックとを接合する第3の工程と、上記コアブロックの底
部を切断して各チップコア毎に分断する第4の工程と、
接合された第1,第2のブロックをそれぞれ所定のヘッ
ド素子幅に切断する第5の工程とを経て、上記磁気ヘッ
ドを作製することを特徴とするものである。
数の磁性基板が接合されてなる第1の基体の一主面に所
定間隔をもって複数の溝を削設し、それぞれ一の磁気ギ
ャップを有する複数のチップコアを略々櫛歯状に形成し
てコアブロックを作製する第1の工程と、基板の一主面
に溝加工を施して各チップコアに対応した嵌合溝を削設
してマスクブロックを作製する第2の工程と、上記マス
クブロックに対して各嵌合溝内に各チップコアを嵌合さ
せて当該マスクブロックと上記コアブロックとの位置決
めを行うとともに、上記コアブロックと上記マスクブロ
ックとを接合する第3の工程と、上記コアブロックの底
部を切断して各チップコア毎に分断する第4の工程と、
接合された第1,第2のブロックをそれぞれ所定のヘッ
ド素子幅に切断する第5の工程とを経て、上記磁気ヘッ
ドを作製することを特徴とするものである。
【0013】ここで、特に2チャンネルの磁気ヘッドを
作製する場合、上記コアブロックを相異なるギャップ長
の磁気ギャップを有するチップコアを有する2つの副コ
アブロックとして構成し、一方の副コアブロックに第3
及び第4の工程を施した後に、他方の副コアブロックを
一方の副コアブロックに対して略々180゜回転させて
第3及び第4の工程を施すことも考えられる。
作製する場合、上記コアブロックを相異なるギャップ長
の磁気ギャップを有するチップコアを有する2つの副コ
アブロックとして構成し、一方の副コアブロックに第3
及び第4の工程を施した後に、他方の副コアブロックを
一方の副コアブロックに対して略々180゜回転させて
第3及び第4の工程を施すことも考えられる。
【0014】
【作用】本発明に係る磁気ヘッドの製造方法において
は、複数のチップコアが略々櫛歯状に一体形成されてな
る長物のコアブロックをマスクブロックの嵌合溝に嵌合
させてコアブロックとマスクブロックとの位置決め及び
接着固定を行うので、必然的に各磁気ギャップの位置ズ
レが緩和されてほぼ皆無となる。したがって、この状態
でコアブロックとマスクブロックとを接着固定し、その
後の諸工程を経ることにより、インライン及びギャップ
アジマスの位置ズレを殆ど有することなく、磁気ギャッ
プの高い位置精度をもつ多チャンネルの磁気ヘッドが容
易に作製されることになる。
は、複数のチップコアが略々櫛歯状に一体形成されてな
る長物のコアブロックをマスクブロックの嵌合溝に嵌合
させてコアブロックとマスクブロックとの位置決め及び
接着固定を行うので、必然的に各磁気ギャップの位置ズ
レが緩和されてほぼ皆無となる。したがって、この状態
でコアブロックとマスクブロックとを接着固定し、その
後の諸工程を経ることにより、インライン及びギャップ
アジマスの位置ズレを殆ど有することなく、磁気ギャッ
プの高い位置精度をもつ多チャンネルの磁気ヘッドが容
易に作製されることになる。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係る磁気ヘッド製造方法のい
くつかの実施例を図面を参照しながら説明する。本実施
例において作製される磁気ヘッドは、磁気記録媒体摺動
面に複数の磁気ギャップが形成されてなる、いわゆる多
チャンネルの磁気ヘッドである。ここでは、2チャンネ
ルの磁気ヘッドを例にとって述べることにする。
くつかの実施例を図面を参照しながら説明する。本実施
例において作製される磁気ヘッドは、磁気記録媒体摺動
面に複数の磁気ギャップが形成されてなる、いわゆる多
チャンネルの磁気ヘッドである。ここでは、2チャンネ
ルの磁気ヘッドを例にとって述べることにする。
【0016】先ず、第1実施例について述べる。この2
チャンネルの磁気ヘッドを作製するに際しては、先ず図
1に示すように、高透磁率のフェライトを材料とし、両
側面にそれぞれ所定の溝部2aが形成された基板である
センターコアブロック2と上記溝部2aに対応する溝部
1aが形成された一対のサイドコアブロック1を用い
て、図2に示すように、センターコアブロック2の溝部
2aが形成された両側面にギャップ材を介して、溝部1
a及び溝部2aにより形成された各窓部4に融着ガラス
を流し込むことにより、各サイドコアブロック1をセン
ターコアブロック2にそれぞれ融着固定して第1の基体
9を作製する。
チャンネルの磁気ヘッドを作製するに際しては、先ず図
1に示すように、高透磁率のフェライトを材料とし、両
側面にそれぞれ所定の溝部2aが形成された基板である
センターコアブロック2と上記溝部2aに対応する溝部
1aが形成された一対のサイドコアブロック1を用い
て、図2に示すように、センターコアブロック2の溝部
2aが形成された両側面にギャップ材を介して、溝部1
a及び溝部2aにより形成された各窓部4に融着ガラス
を流し込むことにより、各サイドコアブロック1をセン
ターコアブロック2にそれぞれ融着固定して第1の基体
9を作製する。
【0017】次いで、上記第1の基体9を図2に対して
上下逆の状態として、図3に示すように、その中央箇所
に長手方向に沿って溝加工を施して磁路分離溝5を削設
する。その後、図4に示すように、上記磁路分離溝5に
直交する方向にチャンネル間溝6を所定間隔をもって削
設し、それぞれ再生用及び記録用の磁気ギャップ7,8
を有する複数のチップコア15,16が略々櫛歯状に一
体形成されてなるコアブロック14を作製する。
上下逆の状態として、図3に示すように、その中央箇所
に長手方向に沿って溝加工を施して磁路分離溝5を削設
する。その後、図4に示すように、上記磁路分離溝5に
直交する方向にチャンネル間溝6を所定間隔をもって削
設し、それぞれ再生用及び記録用の磁気ギャップ7,8
を有する複数のチップコア15,16が略々櫛歯状に一
体形成されてなるコアブロック14を作製する。
【0018】続いて、図5に示すようなフェライトを材
料とした第2の基体10の一主面に図6に示すような溝
加工を施して各チップコア15,16に対応した溝部1
1を削設する。その後、図7に示すように、上記各溝部
11内にセラミック等よりなる非磁性板12を隙間なく
接着し、図8に示すように、各非磁性板12に溝加工を
施して嵌合溝13を形成してマスクブロック18を作製
する。このとき、当該溝部の内壁にセラミック等の非磁
性層12aが形成されて上記嵌合溝13が削設されたか
たちとなる。
料とした第2の基体10の一主面に図6に示すような溝
加工を施して各チップコア15,16に対応した溝部1
1を削設する。その後、図7に示すように、上記各溝部
11内にセラミック等よりなる非磁性板12を隙間なく
接着し、図8に示すように、各非磁性板12に溝加工を
施して嵌合溝13を形成してマスクブロック18を作製
する。このとき、当該溝部の内壁にセラミック等の非磁
性層12aが形成されて上記嵌合溝13が削設されたか
たちとなる。
【0019】次いで、図9に示すように、上記マスクブ
ロック18に対して上記各嵌合溝13内に各チップコア
15,16を嵌合させて上記コアブロック14と上記マ
スクブロック18とを接着固定する。このとき、図示し
ない所定の治具を用いて、コアブロック14のa面とマ
スクブロック18のb面とを基準として上記嵌合を行う
ことによりコアブロック14のマスクブロック18に対
する位置決めをする。
ロック18に対して上記各嵌合溝13内に各チップコア
15,16を嵌合させて上記コアブロック14と上記マ
スクブロック18とを接着固定する。このとき、図示し
ない所定の治具を用いて、コアブロック14のa面とマ
スクブロック18のb面とを基準として上記嵌合を行う
ことによりコアブロック14のマスクブロック18に対
する位置決めをする。
【0020】続いて、図10に示すように、図中斜線で
示すコアブロック14の底部(図10では上部)を切断
して、図11に示すように、各チップコア15,16毎
に分断する。このとき、図12に示すように、各チップ
コア15,16の各上部は上記窓部4により二股に分離
された形状とされる。
示すコアブロック14の底部(図10では上部)を切断
して、図11に示すように、各チップコア15,16毎
に分断する。このとき、図12に示すように、各チップ
コア15,16の各上部は上記窓部4により二股に分離
された形状とされる。
【0021】その後、図13に示すように、マスクブロ
ック18を上記嵌合溝13と平行に2本の嵌合溝13毎
(ヘッド素子幅毎)に図中実線Aに沿って切断して、図
14に示すような各ヘッド単品21を作製する。そし
て、図14に示すように、上記ヘッド単品21の下面を
嵌合溝13の底部上方で実線Bに沿って切断して各チッ
プコア15,16の磁気ギャップ7,8をそれぞれ露出
させた後、当該ヘッド単品21を図14に示す状態の上
下逆の状態として、ヘッドホルダー17に収納し接着す
ることにより、図15に示す2チャンネル磁気ヘッドが
完成する。
ック18を上記嵌合溝13と平行に2本の嵌合溝13毎
(ヘッド素子幅毎)に図中実線Aに沿って切断して、図
14に示すような各ヘッド単品21を作製する。そし
て、図14に示すように、上記ヘッド単品21の下面を
嵌合溝13の底部上方で実線Bに沿って切断して各チッ
プコア15,16の磁気ギャップ7,8をそれぞれ露出
させた後、当該ヘッド単品21を図14に示す状態の上
下逆の状態として、ヘッドホルダー17に収納し接着す
ることにより、図15に示す2チャンネル磁気ヘッドが
完成する。
【0022】このように、上記第1実施例においては、
複数のチップコア15,16が略々櫛歯状に一体形成さ
れてなる長物のコアブロック14をマスクブロック18
の嵌合溝13に嵌合させてコアブロック14とマスクブ
ロック18との位置決め及び接着固定を行うので、必然
的に各磁気ギャップ7,8の位置ズレが緩和されてほぼ
皆無となる。したがって、この状態でコアブロック14
とマスクブロック18とを接着固定し、その後の諸工程
を経ることにより、インライン及びギャップアジマスの
位置ズレを殆ど有することなく、磁気ギャップ7,8の
高い位置精度をもつ2チャンネルの磁気ヘッドが容易に
作製されることになる。
複数のチップコア15,16が略々櫛歯状に一体形成さ
れてなる長物のコアブロック14をマスクブロック18
の嵌合溝13に嵌合させてコアブロック14とマスクブ
ロック18との位置決め及び接着固定を行うので、必然
的に各磁気ギャップ7,8の位置ズレが緩和されてほぼ
皆無となる。したがって、この状態でコアブロック14
とマスクブロック18とを接着固定し、その後の諸工程
を経ることにより、インライン及びギャップアジマスの
位置ズレを殆ど有することなく、磁気ギャップ7,8の
高い位置精度をもつ2チャンネルの磁気ヘッドが容易に
作製されることになる。
【0023】次いで、本発明の第2実施例について説明
する。この第2実施例においては、上記第1実施例の場
合とほぼ同様の方法で2チャンネル磁気ヘッドを作製す
るが、作製する当該2チャンネル磁気ヘッドの記録用磁
気ギャップと再生用磁気ギャップのギャップ長が異なる
点で相違する。なお、上記第1実施例の磁気ヘッドと対
応する部材については同符号を記して説明を省略する。
する。この第2実施例においては、上記第1実施例の場
合とほぼ同様の方法で2チャンネル磁気ヘッドを作製す
るが、作製する当該2チャンネル磁気ヘッドの記録用磁
気ギャップと再生用磁気ギャップのギャップ長が異なる
点で相違する。なお、上記第1実施例の磁気ヘッドと対
応する部材については同符号を記して説明を省略する。
【0024】すなわち、本第2実施例においては、先
ず、再生用の磁気ギャップ7と当該磁気ギャップ7とギ
ャップ長の異なる記録用の磁気ギャップ8とが設けられ
た複数のチップコア15,16が一体形成された副コア
ブロック30a,30b作製する。ここで、隣接するチ
ップコア15,16間の離間距離をマスクブロック18
の各嵌合溝13間の離間距離の2倍となるように各副コ
アブロック30a,30bを作製する。
ず、再生用の磁気ギャップ7と当該磁気ギャップ7とギ
ャップ長の異なる記録用の磁気ギャップ8とが設けられ
た複数のチップコア15,16が一体形成された副コア
ブロック30a,30b作製する。ここで、隣接するチ
ップコア15,16間の離間距離をマスクブロック18
の各嵌合溝13間の離間距離の2倍となるように各副コ
アブロック30a,30bを作製する。
【0025】次いで、図16に示すように、上記各嵌合
溝13が削設されたマスクブロック18に対して一方の
副コアブロック30aをそのチップコア15,16が各
嵌合溝13に1つおきに対応するように嵌合させて接着
固定する。このとき、図示しない所定の治具を用いて、
一方の副コアブロック30aのa面とマスクブロック1
8のb面とを基準として上記嵌合を行うことにより一方
の副コアブロック30aのマスクブロック18に対する
位置決めをする。
溝13が削設されたマスクブロック18に対して一方の
副コアブロック30aをそのチップコア15,16が各
嵌合溝13に1つおきに対応するように嵌合させて接着
固定する。このとき、図示しない所定の治具を用いて、
一方の副コアブロック30aのa面とマスクブロック1
8のb面とを基準として上記嵌合を行うことにより一方
の副コアブロック30aのマスクブロック18に対する
位置決めをする。
【0026】続いて、図17に示すように、図中斜線で
示す一方の副コアブロック30aの底部(図17では上
部)を切断して、図18に示すように、各チップコア1
5,16毎に分断する。続いて、図19に示すように、
他方の副コアブロック30bを上記一方の副コアブロッ
ク30aに対して略々180゜回転させ、一方の副コア
ブロック30aのチップコア15,16が嵌合していな
い嵌合溝13対して当該他方の副コアブロック30bを
上記と同様に位置決めを行い嵌合させて接着固定する。
そして、図20に示すように、上記と同様に図中斜線で
示す他方の副コアブロック30bの底部(図19では上
部)を切断して、各チップコア15,16毎に分断す
る。
示す一方の副コアブロック30aの底部(図17では上
部)を切断して、図18に示すように、各チップコア1
5,16毎に分断する。続いて、図19に示すように、
他方の副コアブロック30bを上記一方の副コアブロッ
ク30aに対して略々180゜回転させ、一方の副コア
ブロック30aのチップコア15,16が嵌合していな
い嵌合溝13対して当該他方の副コアブロック30bを
上記と同様に位置決めを行い嵌合させて接着固定する。
そして、図20に示すように、上記と同様に図中斜線で
示す他方の副コアブロック30bの底部(図19では上
部)を切断して、各チップコア15,16毎に分断す
る。
【0027】その後、図21に示すように、マスクブロ
ック18を上記嵌合溝13と平行に2本の嵌合溝13毎
(ヘッド素子幅)に図中実線Aに沿って切断して、図2
2に示すような各ヘッド単品35を作製する。そして、
上記ヘッド単品35の下面を嵌合溝13の底部上方で実
線Bに沿って切断して各チップコア15,16の磁気ギ
ャップ7,8をそれぞれ露出させた後、ヘッドホルダー
17に収納し接着することにより、図23に示す2チャ
ンネル磁気ヘッドが完成する。
ック18を上記嵌合溝13と平行に2本の嵌合溝13毎
(ヘッド素子幅)に図中実線Aに沿って切断して、図2
2に示すような各ヘッド単品35を作製する。そして、
上記ヘッド単品35の下面を嵌合溝13の底部上方で実
線Bに沿って切断して各チップコア15,16の磁気ギ
ャップ7,8をそれぞれ露出させた後、ヘッドホルダー
17に収納し接着することにより、図23に示す2チャ
ンネル磁気ヘッドが完成する。
【0028】このように、上記第2実施例においては、
複数のチップコア15,16が略々櫛歯状に一体形成さ
れてなる長物の各副コアブロック30をマスクブロック
18の嵌合溝13に嵌合させて各副コアブロック30と
マスクブロック18との位置決め及び接着固定を行うの
で、必然的にギャップ長の相異なる磁気ギャップ7,8
の位置ズレが緩和されてほぼ皆無となる。したがって、
この状態で各副コアブロック30とマスクブロック18
とを接着固定し、その後の諸工程を経ることにより、イ
ンライン及びギャップアジマスの位置ズレを殆ど有する
ことなく、磁気ギャップ7,8の高い位置精度をもつ2
チャンネルの磁気ヘッドが容易に作製されることにな
る。
複数のチップコア15,16が略々櫛歯状に一体形成さ
れてなる長物の各副コアブロック30をマスクブロック
18の嵌合溝13に嵌合させて各副コアブロック30と
マスクブロック18との位置決め及び接着固定を行うの
で、必然的にギャップ長の相異なる磁気ギャップ7,8
の位置ズレが緩和されてほぼ皆無となる。したがって、
この状態で各副コアブロック30とマスクブロック18
とを接着固定し、その後の諸工程を経ることにより、イ
ンライン及びギャップアジマスの位置ズレを殆ど有する
ことなく、磁気ギャップ7,8の高い位置精度をもつ2
チャンネルの磁気ヘッドが容易に作製されることにな
る。
【0029】以上、本発明を適用した諸実施例について
説明してきたが、本発明がこれら実施例に限定されるわ
けではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で形状、材
質、寸法及び作製方法等、任意に変更することが可能で
ある。
説明してきたが、本発明がこれら実施例に限定されるわ
けではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で形状、材
質、寸法及び作製方法等、任意に変更することが可能で
ある。
【0030】
【発明の効果】本発明磁気ヘッドの製造方法によれば、
磁気ギャップの位置ズレがほぼ皆無となり、作業効率の
極めて高く、多チャンネルの磁気ヘッドの歩留り及び信
頼性の大幅な向上を図ることが可能となる
磁気ギャップの位置ズレがほぼ皆無となり、作業効率の
極めて高く、多チャンネルの磁気ヘッドの歩留り及び信
頼性の大幅な向上を図ることが可能となる
【図1】センターコアブロックにサイドコアブロックが
接合される様子を模式的に示す斜視図である。
接合される様子を模式的に示す斜視図である。
【図2】センターコアブロックにサイドコアブロックが
接合された様子を模式的に示す斜視図である。
接合された様子を模式的に示す斜視図である。
【図3】磁路分離溝が削設された様子を模式的に示す斜
視図である。
視図である。
【図4】各チャンネル間溝が削設された様子を模式的に
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図5】フェライト基板を模式的に示す斜視図である。
【図6】上記基板に溝部が削設された様子を模式的に示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図7】上記溝部に非磁性板が隙間なく接着された様子
を模式的に示す斜視図である。
を模式的に示す斜視図である。
【図8】嵌合溝が削設された様子を模式的に示す斜視図
である。
である。
【図9】コアブロックと上記マスクブロックとが接着固
定された様子を模式的に示す斜視図である。
定された様子を模式的に示す斜視図である。
【図10】コアブロックの底部が切断される様子を模式
的に示す斜視図である。
的に示す斜視図である。
【図11】各チップコアが分断された様子を模式的に示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図12】一のチップコアを拡大して模式的に示す斜視
図である。
図である。
【図13】マスクブロックがヘッド素子幅毎に切断され
る様子を模式的に示す斜視図である。
る様子を模式的に示す斜視図である。
【図14】作製されたヘッド単品を模式的に示す斜視図
である。
である。
【図15】作製された2チャンネル磁気ヘッドを模式的
に示す斜視図である。
に示す斜視図である。
【図16】マスクブロックと一方の副コアブロックとが
接着固定された様子を模式的に示す斜視図である。
接着固定された様子を模式的に示す斜視図である。
【図17】一方の副コアブロックの底部が切断される様
子を模式的に示す斜視図である。
子を模式的に示す斜視図である。
【図18】各チップコアが分断された様子を模式的に示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図19】マスクブロックと他方の副コアブロックとが
接着固定された様子を模式的に示す斜視図である。
接着固定された様子を模式的に示す斜視図である。
【図20】各チップコアが分断された様子を模式的に示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図21】マスクブロックがヘッド素子幅毎に切断され
る様子を模式的に示す斜視図である。
る様子を模式的に示す斜視図である。
【図22】作製されたヘッド単品を模式的に示す斜視図
である。
である。
【図23】作製された2チャンネル磁気ヘッドを模式的
に示す斜視図である。
に示す斜視図である。
【図24】従来の製法により、作製されたマスクの各嵌
合溝に各チップコアが嵌合固定される様子を模式的に示
す斜視図である。
合溝に各チップコアが嵌合固定される様子を模式的に示
す斜視図である。
【図25】一のチップコアを拡大して模式的に示す斜視
図である。
図である。
【図26】チップコアの底部が切断される様子を模式的
に示す斜視図である。
に示す斜視図である。
7,8 磁気ギャップ 13 嵌合溝 14 コアブロック 15,16 チップコア 18 マスクブロック 30a,30b
Claims (3)
- 【請求項1】 磁気記録媒体摺動面に複数の磁気ギャッ
プが形成されてなる磁気ヘッドを作製するに際して、 複数の磁性基板が接合されてなる第1の基体の一主面に
所定間隔をもって複数の溝を削設し、それぞれ一の磁気
ギャップを有する複数のチップコアを略々櫛歯状に形成
してコアブロックを作製する第1の工程と、 第2の基体の一主面に溝加工を施して各チップコアに対
応した嵌合溝を削設してマスクブロックを作製する第2
の工程と、 上記マスクブロックに対して嵌合各溝内に各チップコア
を嵌合させて当該マスクブロックと上記コアブロックと
の位置決めを行うとともに、上記コアブロックと上記マ
スクブロックとを接合する第3の工程と、 上記コアブロックの底部を切断して各チップコア毎に分
断する第4の工程と、 接合された第1,第2のブロックをそれぞれ所定のヘッ
ド素子幅に切断する第5の工程とを有することを特徴と
する磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項2】 磁気記録媒体摺動面に4つの磁気ギャッ
プが形成されてなる磁気ヘッドを作製することを特徴と
する請求項1記載の磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項3】 コアブロックを相異なるギャップ長の磁
気ギャップを有するチップコアを有する2つの副コアブ
ロックから構成し、一方の副コアブロックに第3及び第
4の工程を施した後に、他方の副コアブロックを一方の
副コアブロックに対して略々180゜回転させて第3及
び第4の工程を施すことを特徴とする請求項2記載の磁
気ヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10055995A JPH08279107A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 磁気ヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10055995A JPH08279107A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 磁気ヘッドの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08279107A true JPH08279107A (ja) | 1996-10-22 |
Family
ID=14277293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10055995A Withdrawn JPH08279107A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 磁気ヘッドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08279107A (ja) |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP10055995A patent/JPH08279107A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020604 |