JPH08277916A - 車両用自動変速装置 - Google Patents

車両用自動変速装置

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JPH08277916A
JPH08277916A JP7100100A JP10010095A JPH08277916A JP H08277916 A JPH08277916 A JP H08277916A JP 7100100 A JP7100100 A JP 7100100A JP 10010095 A JP10010095 A JP 10010095A JP H08277916 A JPH08277916 A JP H08277916A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic pressure
switching valve
automatic transmission
vehicle
port
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7100100A
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English (en)
Inventor
Naoki Hakamata
尚樹 袴田
Yoriaki Ando
順明 安藤
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Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
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Publication date
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Publication of JPH08277916A publication Critical patent/JPH08277916A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁弁の設置数を減らして装置全体をコンパ
クトにする。 【構成】 車両の走行状態に応じて作動して油圧の供給
を制御する電磁弁2と、遊星歯車列の構成要素を選択結
合するブレーキおよびクラッチに対応してそれぞれ設け
た切替弁3,4とを有する。切替弁3,4には、移動し
てポート33,34および46,47間の連通を断接す
るスプール31,41と、シフトレバーのシフト位置に
応じた油圧の給排によりスプール31,41を駆動する
圧力室3a,4aとが設けられる。かくして、電磁弁2
とブレーキおよびクラッチとを結ぶ油路11a,11c
が、シフトレバーのシフト位置に応じて選択的に切り替
えられて、単一の電磁弁によりブレーキおよびクラッチ
の双方の作動が制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用自動変速装置に関
し、特に遊星歯車列の摩擦締結要素を、電磁弁と機械式
切替弁とにより選択結合して所望の車輪駆動力を得る車
両用自動変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電磁弁と機械式切替弁の組み合わ
せにより、シフトレバー操作および車両の走行状態に応
じて遊星歯車列の摩擦締結要素に対する油圧の供給停止
を行ってこれら摩擦締結要素の迅速な選択結合を行うと
ともに、上記電磁弁をデューティ制御することにより選
択結合時のショック低減を図った自動変速装置が実現さ
れており、従来の変速ショック低減用アキュムレータ等
を不要として装置全体のコンパクト化が図られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の自動変
速装置においては、各摩擦締結要素をそれぞれ専用の電
磁弁で作動させているため、電磁弁の設置数が多くな
り、装置のコンパクト化は未だ十分ではなかった。
【0004】なお、特開平2−138562号公報に
は、異なる機械式切替弁の作動を単一の電磁弁で制御す
ることにより、自動変速装置のコンパクト化を図ったも
のが提案されている。
【0005】そこで本発明は装置全体の更なるコンパク
ト化が可能な車両用自動変速装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成で
は、エンジン動力が入力する遊星歯車列13A〜13C
と、車両の走行状態に応じて作動して油圧の供給を制御
する電磁弁と、油圧の供給を受けて上記遊星歯車列13
A〜13Cの構成要素を選択結合して所望の車輪駆動力
を得る摩擦締結要素と、シフトレバーのシフト位置に応
じて作動して、上記電磁弁の一つ2と上記摩擦締結要素
の複数B3 ,124とを結ぶ油路11a,11cを選択
的に切り替える切替弁3,4とを具備している。
【0007】本発明の第2の構成では、上記切替弁3,
4は上記複数の各摩擦締結要素B3,124に対応して
それぞれ設けられ、シフトレバーのシフト位置に応じて
択一的に作動して、各摩擦締結要素B3 ,124に至る
油路11a,11cを上記電磁弁2に連通させるもので
ある。
【0008】本発明の第3の構成では、上記切替弁3,
4は、移動してポート33,34および46,47間を
連通ないし遮断するスプール31,41と、シフトレバ
ーのシフト位置に応じた油圧の給排により上記スプール
31,41を駆動する圧力室3a,4aとを有してい
る。
【0009】
【作用】上記第1の構成においては、電磁弁の一つと摩
擦締結要素の複数とを結ぶ油路が、シフトレバーのシフ
ト位置に応じて切替弁により選択的に切り替えられるか
ら、単一の電磁弁がシフト位置によって異なる摩擦締結
要素に接続される。かくして、複数の摩擦締結要素に対
する油圧の給排を単一の電磁弁によって行うことができ
るから、電磁弁の設置数を低減することができ、装置全
体がコンパクトなものになる。
【0010】上記第2の構成においては、各摩擦締結要
素に対応してそれぞれ切替弁を設けることにより、切替
弁の構造が簡易となる。
【0011】上記第3の構成においては、切替弁を、油
圧の給排により作動する機械式としたことにより、電気
式に比して作動信頼性が向上する。
【0012】
【実施例】図1に本発明の車両用自動変速装置の構成を
示す。自動変速装置1は油圧制御部11と減速機部12
よりなり、油圧制御部11には複数の電磁弁が設けられ
て、油圧ポンプのライン圧とリザーバタンクのリターン
圧との間で、必要な油圧が電磁弁から延びる油圧配管に
より減速機部12の後述するクラッチ等に供給される。
電磁弁は後述する変速状態を実現するように、電磁弁制
御用コントローラ2により適宜開閉作動せしめられ、該
コントローラ2は車速信号とスロットル開度信号により
検出される車両運転状態に応じて出力信号を発する。
【0013】減速機部の一例を図2に示す。図におい
て、減速機のインプットシャフト121はトルクコンバ
ータ122の出力側に連結されており、該インプットシ
ャフト121はクラッチC1,C2を介してそれぞれフ
ロント側遊星歯車列13Aのリングギヤ131とサンギ
ヤ132に連結され、フロント側とリヤ側の遊星歯車列
13A,13Bに共通の上記サンギヤ132には、直
接、ないしワンウェイクラッチF1を介してブレーキB
1,B2が付設されている。
【0014】中間シャフト133は、フロント側遊星歯
車列13Aのピニオン134と、リヤ側遊星歯車列13
Bのリングギヤ135およびカウンタ遊星歯車列13C
のピニオン136を連結しており、かかる中間シャフト
133は、並列に配したワンウェイクラッチF0とクラ
ッチC0を介してカウンタシャフト137に連結されて
いる。カウンタシャフト137にはブレーキB0が付設
され、また、リヤ側遊星歯車列13Bのピニオン138
には、並列に配したワンウェイクラッチF2とブレーキ
B3が付設されている。アウトプットシャフト123は
カウンタ遊星歯車列13Cのリングギヤ139に連結さ
れている。なお、上記トルクコンバータ122にはロッ
クアップクラッチ124が設けられて、フロント側、リ
ヤ側への油圧給排により後述の如くON−OFF作動す
る。
【0015】シフトレバーのシフト位置に応じた変速作
動は、上記各クラッチC0〜C2およびブレーキB0〜
B3に表1に示すように油圧を選択供給(○印が油圧供
給)することにより実現される。また、「D」レンジに
おける所定車速以上で上記ロックアップクラッチ124
がONとなって、トルクコンバータにおける滑り発生が
防止される。そして、かかるプレーキやクラッチへの油
圧の選択供給が、上記油圧制御部11によりなされる。
【0016】図3には、油圧制御部11のうち、本発明
の要旨と関係する部分のみを示す。切替弁3はバネ36
により図の左方へ付勢されたスプール31を有し、スプ
ール31左端が面する圧力室3aにはポート32が開口
し、該ポート32には、図略のシフトレバーが「R」レ
ンジないし「L」レンジにある時にライン油圧が供給さ
れる。また、切替弁3にはポート34が設けられ、該ポ
ート34には、上記ブレーキB3 への油路11aが接続
されている。また、ポート33は後述する切替弁5のポ
ート54に連通しており、ポート35はタンク37に通
じている。ポート32に油圧が供給されていない図示の
状態ではポート34,35間が連通し、ブレーキB3 へ
の作動油供給は停止し、ポート33,34間は遮断され
ている。ポート32にライン油圧が印加されると、スプ
ール31が右方へ移動し、ポート34,35間が遮断さ
れるとともに、ポート33,34間が連通する。
【0017】切替弁4はバネ48により図の左方へ付勢
されたスプール41を有し、スプール41左端が面する
圧力室4aにはポート42が開口している。該ポート4
2には、シフトレバーが「D」位置にある時にライン油
圧が供給される。切替弁4にはポート44,46が設け
られ、これらポート44,46にはそれぞれ、上記ロッ
クアップクラッチ124のリヤ側とフロント側への油路
11b,11cが接続されている。また、ポート47は
切替弁5のポート54に連通しており、ポート43はタ
ンクとほぼ同圧のクーラ49に直接通じ、ポート44は
絞り441を介して上記クーラ49に通じている。ポー
ト45にはライン油圧が供給されている。上記ポート4
2に油圧が供給されていない図示の状態ではポート4
3,44間が連通し、ロックアップクラッチ124のリ
ヤ側への作動油供給は停止している。一方、ポート4
5,46間は連通してロックアップクラッチ124のフ
ロント側へは作動油が供給されており、これにより、ロ
ックアップクラッチ124はOFFの状態にある。な
お、ポート46,47間は遮断されている。
【0018】切替弁5はバネ56により図の左方へ付勢
されたスプール51を有し、スプール51左端が面する
圧力室5aにはポート52が開口して、該ポート52は
電磁弁2のコントロールポート23に連通している。切
替弁5にはポート53が設けられ、該ポート53はクー
ラ57に連通している。また、ポート55にはライン油
圧が供給されている。ポート52に油圧が供給されてい
ない図示の状態ではポート53,54間が連通するとと
もに、ポート54,55間は遮断されている。
【0019】上記電磁弁2には上記コントロールポート
23以外に、ライン油圧が供給されたプレッシャポート
21とタンク24に連通するリターンポート22が設け
られており、非通電時にはポート22,23間が、通電
時にはポート21,23間が連通する。
【0020】上記構成の自動変速装置において、シフト
レバーが「L」レンジないし「R」レンジにある場合に
は、切替弁3のポート32にライン油圧が供給されて、
ポート33,34間が連通する。この状態で電磁弁2に
通電すると、切替弁5のポート52にライン油圧が供給
されて、ポート53,54間が遮断されるとともにポー
ト54,55間が連通し、ライン油圧がポート55,5
4および切替弁3のポート33,34を経てブレーキB
3 に供給されて、ブレーキB3 が作動する。電磁弁2へ
の通電を停止すると、スプール51が左方へ戻って、図
示の如くポート53,54間が連通し、ブレーキB3 へ
の油圧供給が停止されて、ブレーキB3が非作動状態と
なる。
【0021】シフトレバーを「D」レンジにすると、切
替弁3のポート32へのライン油圧供給が停止する一
方、切替弁4のポート42へライン油圧が供給される。
これにより、切替弁4のスプール41が右方へ移動し、
ポート44,45間が連通するとともにポート46,4
7間が連通する。この状態では、ロックアップクラッチ
124のリヤ側へは、絞り441の存在によりライン油
圧よりもやや低くなった油圧が供給される。電磁弁2に
通電すると、切替弁5の圧力室5aにライン油圧が供給
されてスプール51が右方へ移動し、ポート54,55
間が連通して、切替弁4のポート47,46を経てロッ
クアップクラッチ124のフロント側へライン油圧が供
給される。これにより、フロント側の圧力が高くなっ
て、ロックアップクラッチはOFFとなる。一方、電磁
弁2への通電を停止すると、切替弁5のポート53,5
4間が図示の如く連通するため、ロックアップクラッチ
124のフロント側へのライン圧供給は停止され、フロ
ント側がリヤ側よりも低圧となってロックアップクラッ
チ124がONとなる。
【0022】このように、シフトレバーの「L」レンジ
ないし「R」レンジでは切替弁3を作動させ、「D」レ
ンジでは切替弁4を作動させて、電磁弁2とブレーキB
3 およびロックアップクラッチ124とを結ぶ油路11
a,11cを選択的に切り替えたことにより、同一電磁
弁2でブレーキB3 とロックアップクラッチ124とい
う二つの摩擦締結要素の作動を制御することができ、電
磁弁の設置数を低減して自動変速装置全体をコンパクト
にすることができる。
【0023】なお、本発明の適用は上記ブレーキおよび
ロックアップクラッチに限られず、他の摩擦締結要素に
も適用することができる。また、シフトレンジ変更に伴
う作動条件が満たされれば、同一電磁弁で三つ以上の摩
擦締結要素の作動を制御するようにもできる。
【0024】また、制御できる油量が十分であれば切替
弁5は特には必要としない。
【0025】
【発明の効果】以上の如く、本発明になる車両用自動変
速装置によれば、単一の電磁弁により複数の摩擦締結要
素の作動を制御することができるから、電磁弁の設置数
を減らして装置構造の簡易化とコンパクト化を実現する
ことができる。
【0026】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す自動変速装置の全体ブ
ロック構成図である。
【図2】減速機部の構成を示す概念図である。
【図3】油圧制御部の要部の油圧回路図である。
【符号の説明】
1 自動変速装置 11 油圧制御部 11a〜11c 油路 12 減速機部 124 ロックアップクラッチ(摩擦締結要素) 13A〜13C 遊星歯車列 2 電磁弁 3,4 切替弁 B3 ブレーキ(摩擦締結要素)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン動力が入力する遊星歯車列と、
    車両の走行状態に応じて作動して油圧の供給を制御する
    電磁弁と、油圧の供給を受けて上記遊星歯車列の構成要
    素を選択結合して所望の車輪駆動力を得る摩擦締結要素
    と、シフトレバーのシフト位置に応じて作動して、上記
    電磁弁の一つと上記摩擦締結要素の複数とを結ぶ油路を
    選択的に切り替える切替弁とを具備する車両用自動変速
    装置。
  2. 【請求項2】 上記切替弁は上記複数の各摩擦締結要素
    に対応してそれぞれ設けられ、シフトレバーのシフト位
    置に応じて択一的に作動して、各摩擦締結要素に至る油
    路を上記電磁弁に連通させるものである請求項1記載の
    車両用自動変速装置。
  3. 【請求項3】 上記切替弁は、移動してポート間を連通
    ないし遮断するスプールと、シフトレバーのシフト位置
    に応じた油圧の給排により上記スプールを駆動する圧力
    室とを有している請求項1又は2記載の車両用自動変速
    装置。
JP7100100A 1995-03-31 1995-03-31 車両用自動変速装置 Withdrawn JPH08277916A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010030006A1 (ja) * 2008-09-12 2010-03-18 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 変速機装置およびこれを搭載する車両

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Effective date: 20020604