JPH08277814A - 樹脂材と金属材との接合構造およびその接合方法 - Google Patents

樹脂材と金属材との接合構造およびその接合方法

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JPH08277814A
JPH08277814A JP7081203A JP8120395A JPH08277814A JP H08277814 A JPH08277814 A JP H08277814A JP 7081203 A JP7081203 A JP 7081203A JP 8120395 A JP8120395 A JP 8120395A JP H08277814 A JPH08277814 A JP H08277814A
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JP
Japan
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resin material
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Withdrawn
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JP7081203A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Enami
俊明 江波
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Enami Seiki Mfg Co Ltd
Original Assignee
Enami Seiki Mfg Co Ltd
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Publication date
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  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 締結部材を用いることなく樹脂材と金属材と
を連結する。 【構成】 洗濯槽1は、金属製の筒状部2と樹脂製の底
枠部3とを有する。底枠部3の表面には段差部3aが形
成されている。筒状部2の下端部には係合部2aが形成
される。この係合部2aは、円弧状に折返された形状を
有し、底枠部3の表面の段差部に沿うように形成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、樹脂材と金属材との
接合構造およびその接合方法に関し、特に、ボルトなど
の締結手段を用いることなく強固に樹脂材と金属材とを
接合することが可能となる、樹脂材と金属材との接合構
造およびその接合方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、樹脂材が広範囲にわたって様々な
用途に使用されるようになってきたことに伴い、金属材
と樹脂材との併用の機会も増えつつある。図7は、金属
材と樹脂材との双方で構成される従来の洗濯槽の一例を
示す斜視図である。
【0003】図7を参照して、洗濯槽1は、ステンレス
鋼などからなる金属製の筒状部2と、この筒状部2の底
部に取付けられた樹脂製の底枠部3とを備える。底枠部
3の外表面には、段差部が設けられており、この段差部
と係合するように筒状部2の下端部には係合部2bが形
成されている。係合部2bは、筒状部2の下端を底枠部
3側に折り曲げることにより形成される。そして、筒状
部2と底枠部3とは、主に、図7に示されるように、た
とえばボルトとナットなどからなる締結部材6によって
固定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来例では、筒
状部2と底枠部3とを連結するには、係合部2bのみで
は不十分であり、締結部材6が必要であった。それは、
次のような理由に基づく。その理由について、図8を用
いて説明する。図8は、図7におけるVIII−VII
I線に沿う部分拡大断面図である。
【0005】図8を参照して、係合部2bは、筒状部2
の下端部を、底枠部3の段差部3a側に折り曲げること
によって形成されていた。そのため、加工時に筒状部2
の下端部を底枠部3の段差部3aに強く押付けたとして
も、係合部2bは、加工後に段差部3aから離れる方向
にある程度復元してしまう。そのため、係合部2bのみ
によっては、筒状部2と底枠部3とを強固に連結するこ
とはできなかった。そこで、上述のように、締結部材6
を用いて筒状部2と底枠部3とを固定していた。そのた
め、製造工程が煩雑になることに加え、締結部材6も新
たに必要となり、製造コストが増大するという問題点が
あった。
【0006】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものである。この発明の目的は、締結部
材を用いることなく樹脂材と金属材とを強固に連結する
ことによって、製造工程を簡素化しかつ製造コストを低
減することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る樹脂材と
金属材との接合構造は、表面に段差部を有する樹脂材
と、この段差部に沿うように円弧状に折返された係合部
を端部に有しこの係合部を段差に係合させることにより
樹脂材と接合される金属材とを備える。
【0008】上記の段差部表面には、好ましくは、選択
的に突起部が形成され、上記の係合部には、好ましく
は、突起部に対応した位置にこの突起部を受入れる孔が
設けられる。
【0009】この発明に係る樹脂材と金属材との接合方
法では、まず、金属材の一方端近傍を屈曲させて屈曲部
を形成する。そして、表面に段差部を有する樹脂材の段
差部上に位置する表面を覆い、金属材の一方端を含むそ
の近傍が段差部から離れる方向に延在するように段差部
上に屈曲部を配置する。そしてこの屈曲部を段差部表面
に押付けながら屈曲部を変形させることによって、段差
部の表面に沿って円弧状に折返された係合部を形成す
る。
【0010】
【作用】この発明に係る接合構造では、円弧状に折返さ
れた係合部が段差部に沿うように形成され、この係合部
により樹脂材と金属材とが連結される。このように、円
弧状の形状を有する係合部が段差部に沿うように形成さ
れることによって、この係合部による樹脂材の保持力を
従来例よりも増大させることが可能となる。それによ
り、表面に段差部を有する樹脂材と金属材とを、その段
差部において、ボルトなどの締結手段を用いることなく
強固に連結することが可能となる。また、段差部表面に
選択的に突起部が形成され、この突起部に対応した位置
における係合部に孔が設けられた場合には、突起部を孔
に係合させることによって樹脂材に対する金属材の回転
を効果的に阻止することも可能となる。
【0011】この発明に係る接合方法では、金属材の一
方端を含むその近傍が段差部から離れる方向に延在する
ように段差部上に屈曲部を配置し、この状態で屈曲部を
段差部に押付けながら変形させることにより円弧状に折
返された係合部が形成される。それにより、段差部に沿
うように係合部を形成することが可能となる。さらに、
円弧状に折返された係合部には、段差部の方向にスプリ
ングバックによる押圧力が発生する。その結果、ボルト
などの締結部材を用いることなく、表面に段差部を有す
る樹脂材と金属材とを強固に連結することが可能とな
る。
【0012】
【実施例】以下、この発明の一実施例について、図1〜
図6を用いて説明する。図1は、この発明の一実施例に
おける洗濯槽を示す斜視図である。図1を参照して、洗
濯槽1は、ステンレス鋼などからなる筒状部2と、この
筒状部2の底部に取付けられた樹脂製の底枠部3とを有
する。筒状部2の下端部には、係合部2aが形成され、
この係合部2aによって筒状部2と底枠部3とが連結さ
れる。そして、この係合部2aによって、筒状部2と底
枠部3とが強固に連結されるので、従来例のように、締
結部材を設ける必要がない。そのため、製造工程が簡素
化され、かつ製造コストをも低減することが可能とな
る。
【0013】ここで、上記の係合部2aの形状について
図2を用いてより詳しく説明する。図2は、図1におけ
るII−II線に沿う部分拡大断面図である。
【0014】図2を参照して、底枠部3の表面には、段
差部3aが形成されている。そして、この段差部3aの
表面に沿うように円弧状に折返された係合部2aが形成
されている。このように、係合部2aが円弧状に折返さ
れた形状を有し、段差部3aに沿って配置されることに
よって、係合部2aの形成後のスプリングバックに起因
する変形により矢印6の方向の押圧力が発生する。それ
により、この係合部2aによる底枠部3の支持力は大き
いものとなる。それにより、締結部材を用いることなく
係合部2aによって筒状部2と底枠部3とを強固に連結
することが可能となる。
【0015】次に、図3を用いて、底枠部3の特徴的な
構造について説明する。図3を参照して、底枠部3の段
差部3aには、好ましくは、突起部4が設けられる。こ
の突起部4は、突起状のリブによって構成されるもので
あってもよく、所定間隔をあけて複数個設けられてもよ
い。そして、係合部2aには、図示していないが、突起
部4に対応する位置に、この突起部4を受入れる孔が設
けられる。そして、この係合部2aに設けられた孔と突
起部4とを係合させることによって、筒状部2に対して
底枠部3が回転するのを効果的に阻止することが可能と
なる。
【0016】次に、図4〜図6を用いて、筒状部2と底
枠部3との接合方法、すなわち係合部2aの形成方法に
ついて説明する。図4〜図6は、筒状部2と底枠部3と
の接合工程における第1工程〜第3工程を示す断面図で
ある。
【0017】まず図4を参照して、筒状部2の下端部近
傍を屈曲させることによって、屈曲部2cを形成する。
そして、この屈曲部2cが段差部3a上に位置するよう
に筒状部2の底部を底枠部3の外周表面上に配置する。
このとき、筒状部2の下端部を含むその近傍が、段差部
3aから離れる方向に延在するように屈曲部2cを配置
する。
【0018】次に、図5を参照して、金型5を用いて、
屈曲部2cの一部が段差部3aと接触するように筒状部
2の底部を変形させる。そして、図5に示される状態か
らさらに屈曲部2cを段差部3aに押付けることによっ
て屈曲部2cを変形させる。
【0019】それにより、図6に示されるように、円弧
状に折返された係合部2aが形成される。このとき、金
型5は、図5および図6に示されるように、係合部2a
の形状に対応した略円弧状の凹部をその表面に有する。
金型5がこのように形状を有することによって、円弧状
に折返された係合部2aを形成することが可能となる。
係合部2aが上記のような工程を経て形成されることに
よって、係合部2aは、段差部3aの表面に食込むよう
な状態で成形され得る。それにより、底枠部3をこの係
合部2aによって強固に支持することが可能となる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、段差部に沿うように円弧状に折返された係合部を形
成することによって、表面に段差部を有する樹脂と金属
材とを強固に連結することが可能となる。それにより、
ボルトなどの締結部材を用いることなく樹脂材と金属材
とを連結することが可能となる。その結果、ボルトなど
の締結部材が不要となることに加えて、その締結部材に
よって樹脂材と金属材とを連結する工程も不要となる。
それにより、製造工程を簡素化することが可能となるこ
と加えて製造コストも低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における洗濯槽を示す斜視
図である。
【図2】図1におけるII−II線に沿う部分拡大断面
図である。
【図3】樹脂製の底枠部の部分側面図である。
【図4】この発明に係る樹脂材と金属材との接合工程の
第1工程を示す断面図である。
【図5】この発明に係る樹脂材と金属材との接合工程の
第2工程を示す断面図である。
【図6】この発明に係る樹脂材と金属材との接合工程の
第3工程を示す断面図である。
【図7】従来の洗濯槽を示す斜視図である。
【図8】図7におけるVIII−VIII線に沿う部分
拡大断面図である。
【符号の説明】
1 洗濯槽 2 筒状部 2a,2b 係合部 2c 屈曲部 3 底枠部 3a 段差部 4 突起部 5 金型 6 締結部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に段差部を有する樹脂材と、 前記段差部に沿うように円弧状に折返された係合部を端
    部に有し、前記係合部を前記段差に係合させることによ
    り前記樹脂材と接合される金属材と、を備えた、樹脂材
    と金属材との接合構造。
  2. 【請求項2】 前記段差部表面には選択的に突起部が形
    成され、 前記係合部には前記突起部に対応した位置に前記突起部
    を受入れる孔が設けられる、請求項1に記載の樹脂材と
    金属材との接合構造。
  3. 【請求項3】 表面に段差部を有する樹脂材と金属材と
    の接合方法であって、 前記金属材の一方端近傍を屈曲させて屈曲部を形成する
    工程と、 前記段差部上に位置する前記樹脂材の表面を覆い、前記
    金属材の一方端を含むその近傍が前記段差部から離れる
    方向に延在するように前記段差部上に前記屈曲部を配置
    する工程と、 前記屈曲部を前記段差部表面に押付けながら前記屈曲部
    を変形させることによって、前記段差部の表面に沿って
    円弧状に折返された係合部を形成する工程と、を備え
    た、樹脂材と金属材との接合方法。
JP7081203A 1995-04-06 1995-04-06 樹脂材と金属材との接合構造およびその接合方法 Withdrawn JPH08277814A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103348050A (zh) * 2011-02-08 2013-10-09 Bsh博世和西门子家用电器有限公司 前部装载式滚筒型衣物处理机

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103348050A (zh) * 2011-02-08 2013-10-09 Bsh博世和西门子家用电器有限公司 前部装载式滚筒型衣物处理机

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Effective date: 20020702