JPH08276808A - 車両用内装部材の合わせ部における衝突音防止構造及びその組付方法 - Google Patents

車両用内装部材の合わせ部における衝突音防止構造及びその組付方法

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JPH08276808A
JPH08276808A JP7103064A JP10306495A JPH08276808A JP H08276808 A JPH08276808 A JP H08276808A JP 7103064 A JP7103064 A JP 7103064A JP 10306495 A JP10306495 A JP 10306495A JP H08276808 A JPH08276808 A JP H08276808A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドアトリムと緩衝材が上下に衝突して生じる
衝突音を防止する構造、及びそのような構造を確保する
ための組付方法を提供する。 【構成】 室内方向に突出した突出部11を備え且つ裏
面側に係合爪12が配設されるドアトリム1と、ドアイ
ンナーパネル2と、ドアトリムの突出部11とドアイン
ナーパネル2との間に配設され、端部に突設され且つ係
合爪に係合されるフランジ部31を備え、格子状リブ構
造32を有する緩衝材3と、を組付けた構造からなり、
その際、係合爪12とフランジ部31とは熱カシメによ
り嵌着せしめられており、更に緩衝材3の突出部との合
せ面には、突出部の合せ面に向けて、多数の突起状リブ
が形成されているとともに、そのうちの少なくとも一部
の先端が圧接により潰れた突起状リブ34となってお
り、潰れた突起状リブの潰れ先端が上記突出部の裏面
に、面接触の状態にて圧接している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用内装部材の合わ
せ部における衝突音防止構造及びその組付方法に関す
る。本発明は、横突防止機能を備える車両(例えば自動
車)等に広く利用される。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の側方からの衝突に対し、
車両側部内装部材に乗員が衝突する2次衝突において、
乗員保護を図るために、例えば図3に示すように、車両
側部内装部材(ドアトリム1)とドアインナパネルの間
に緩衝材3が配設されている。この緩衝材には、ウレタ
ンの発泡体や発泡ビーズ等が使用されているが、近年、
図3に示すように熱可塑性樹脂(主にポリプロピレンか
らなる材料)による格子状リブ構造の緩衝材3が検討さ
れている。ドアトリムと緩衝材とを一体で成形する場
合、車両毎に異なる衝突荷重を調整するため、緩衝材の
形状等を変更するとドアトリム全体の型を改良する必要
が生じる。従って、この場合にはドアトリムの性能評価
が遅れることになり、全体的に開発期間が長くなる。
【0003】そこで、緩衝材とドアトリムを別体にする
ことが好ましく、この場合には、それぞれの評価を並行
して行うことができ、開発期間を短くすることができ
る。例えば、緩衝材とドアトリムとの組付け構造として
は、、図14に示すように、ドアトリムの突出部11と
車両外側ドアインナパネルとの間に、格子状のリブ構造
の緩衝材3が別体で、係合爪12とフランジ部31との
熱カシメ等により嵌着・接合されているものとすること
ができる。この緩衝材3が自動車の側方からの衝突に対
し、乗員が車両側部内装部材に衝突する際、リブ部が座
屈変形し、衝撃吸収を行う。
【0004】また、車両走行時の揺れ、エンジン始動時
の揺れ等により平滑面同士がすれ合うことにより生じる
摩擦音の発生を防止する工夫がなされている。例えば、
図15に示すように、ドアトリム51の巻込み部52の
表皮53の表面に突起物54を設けて、平滑面同士の接
触関係を避け、点接触構造にすることにより摩擦音(異
音)の発生を防止している(実開平6−71323号公
報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、車両側方から
の衝突に対して乗員が車両側部内装部材に衝突する2次
衝突において、乗員保護を図るために車両側部内装部材
とドアインナパネルとの間に緩衝材を配設する場合、特
に緩衝材がリブ成形品の場合、この緩衝材はその端部で
フランジ部にて熱カシメされているものの、それ以外の
大部分は非固着状態である。従って、ガタが発生し、エ
ンジン始動時等にこの両者が上下に(前後に)衝突して
衝突音が発生し易い。更に、ドアトリムの意匠面に沿っ
た形状に緩衝材を成形する必要があること、及びドアト
リムが3次元的に複雑形状であることのため、ドアトリ
ムと緩衝材との間に隙間が生じてしまい、上記衝突音が
発生する場合がある。この衝突音を防止するために、ウ
レタン等の緩衝材を貼付する等により対応できるが、工
数がかかり手間であるという問題もあった。
【0006】本発明は、車両用内装部材の合わせ部にお
ける衝突音防止構造、特にドアトリムと緩衝材が上下に
衝突して生じる衝突音を防止する構造、及びそのような
衝突音防止構造を確保するための組付方法を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本第1発明の車両用内装
部材の合わせ部における衝突音防止構造(以下、衝突音
防止構造ともいう。)は、室内方向に突出した突出部1
1を備え且つ裏面側に係合爪12が配設されるドアトリ
ム1と、ドアインナーパネル2と、該ドアトリムの該突
出部11と該ドアインナーパネル2との間に配設され、
端部に突設され且つ上記係合爪に係合されるフランジ部
31を備え、格子状リブ構造32を有する緩衝材3と、
を組付けた構造からなり、その際、上記係合爪12と上
記フランジ部31とは熱カシメにより嵌着せしめられて
おり、更に、上記緩衝材3の上記突出部との合せ面に
は、該突出部の合せ面に向けて、多数の突起状リブ33
が形成されているとともに、該突起状リブの少なくとも
一部の先端が上記突出部の裏面に接触していることを特
徴とする。
【0008】本第2発明の本衝突音防止構造は、所定の
緩衝材3の上記突出部との合せ面には、該突出部の合せ
面に向けて、多数の突起状リブが形成されているととも
に、そのうちの少なくとも一部の先端が圧接により潰れ
た突起状リブ34となっており、該潰れた突起状リブの
潰れ先端が上記突出部の裏面に、面接触の状態にて圧接
していることを特徴とする。本第3発明の本衝突音防止
構造は、ドアトリム1の突出部11の緩衝材との合せ面
には、該緩衝材の合せ面に向けて、多数の突起状リブ1
3が形成されているとともに、該突起状リブの少なくと
も一部の先端が上記緩衝材の突出部側面に接触している
ことを特徴とする。
【0009】本第4発明の本衝突音防止構造は、ドアト
リム1の突出部11の上記緩衝材との合せ面には、該緩
衝材の合せ面に向けて、多数の突起状リブが形成されて
いるとともに、そのうちの少なくとも一部の先端が圧接
により潰れた突起状リブ14となっており、該潰れた突
起状リブの潰れ先端が上記緩衝材の突出部側面に、面接
触の状態にて圧接していることを特徴とする。
【0010】本第5発明の車両用内装部材の組付方法
は、室内方向に突出した突出部11を備え且つ裏面側に
係合爪12が配設されるドアトリム1の該突出部11
と、ドアインナーパネル2との間に、端部に突設され且
つ上記係合爪12に係合されるフランジ部31を備え、
格子状リブ構造32を有する緩衝材3を組み付ける方法
において、上記緩衝材3の上記突出部との合せ面には、
該突出部の合せ面に向けて、先端が鋭利で且つ上記突出
部と上記緩衝材との間隙よりも大きな高さを有する突起
状リブ33が形成されており、上記先端が鋭利な突起状
リブ33の少なくとも一部を、上記突出部11に押圧し
て該突起の鋭利な先端を潰し、更にこの潰れた状態を保
持したまま、上記係合爪12を熱カシメして、該緩衝材
を上記突出部に対して予圧係止するとともに、該先端が
潰れた突起状リブ34の潰れ先端が上記突出部11の裏
面に、面接触の状態にて圧接していることを特徴とす
る。
【0011】本第6発明の車両用内装部材の組付方法
は、ドアトリム1の突出部11の緩衝材との合せ面に
は、該緩衝材の合せ面に向けて、先端が鋭利で且つ上記
突出部と上記ドアインナーパネルとの間隙よりも大きな
高さを有する多数の突起状リブ13が形成されており、
上記先端が鋭利な突起状リブの少なくとも一部を、該緩
衝材に押圧して該突起の鋭利な先端を潰し、更にこの潰
れた状態を保持したまま、上記係合爪12を熱カシメし
て、該緩衝材を上記突出部に対して予圧係止するととも
に、該先端が潰れた突起状リブ14の潰れ先端が上記緩
衝材の突出部側面に、面接触の状態にて圧接しているこ
とを特徴とする。
【0012】
【作用及び発明の効果】本発明の衝突音防止構造におい
て、係合爪12とフランジ部31とは熱カシメにより嵌
着せしめられているとともに、緩衝材3の合せ面若しく
はドアトリムの突出部の合わせ面に、対向面と接触する
多数の突起状リブ33が形成されている。従って、車両
エンジン始動等による振動若しくは本構造への衝突等に
より、緩衝材と突出部が前後方向(上下方向)に新たに
当たることはほとんどなく、そのため衝突音の発生を防
止できる。
【0013】また、本発明の他の衝突音防止構造におい
て、多数の突起状リブの少なくとも一部の先端が圧接に
より潰れた突起状リブ34となっている。従って、この
潰れた突起状リブの潰れ先端がドアトリムの突出部の裏
面に若しくは緩衝材の突出部側面に、面接触の状態にて
圧接している。従って、所定の振動若しくは衝突等によ
り、緩衝材と突出部が衝突することはなく、そのため衝
突音の発生が確実に防止される。
【0014】本第5発明及び第6発明の車両用内装部材
の組付方法によれば、先端が鋭利で且つ上記ドアトリム
と上記ドアインナーパネルとの間隙よりも大きな高さを
有する多数の突起状リブ13aが形成されており、この
鋭利先端を潰した状態を保持したまま、係合爪12を熱
カシメする。従って、熱カシメ部分を除いて非固着状態
であるにもかかわらず、緩衝材のフランジ部には、図6
及び図7に示す矢印のように反力が加わる。この反力に
より両者は、常に圧接された状態となるので、緩衝材を
ドアトリムに対して予圧係止できるとともに、先端が潰
れた突起状リブ34の潰れ先端341が上記ドアトリム
の上記突出部11の裏面に、面接触の状態にて圧接した
状態を確保できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。 (1)衝突音防止構造 本実施例に係る衝突音防止構造は、図1、3、4及び7
(全体図としては図3、要部を示す図としては図1及び
図7)に示すように、ドアトリム1と、ドアインナーパ
ネル2と、該ドアトリムの該突出部と該ドアインナーパ
ネルとの間に配設される緩衝材3とを組付けた構造から
なる。上記ドアトリム1は、熱可塑性の樹脂(主にポリ
プロピレン)からなり、3次元的に複雑形状をしてお
り、室内方向に突出した突出部11を有する。この突出
部11の裏面側には緩衝材3を係止するための係合爪1
2が形成されている。
【0016】上記インナーパネル2は上記と同種の樹脂
からなる。上記緩衝材3は、上記と同種の樹脂〔又はア
クリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)等〕
からなり、車両側部の内装部材のドアトリム1と車両ド
アのインナパネル2との間に配設され、車両側方からの
衝突に対し、乗員がドアトリムに衝突する2次衝突にお
いて、乗員を保護するためのものである。その端部には
複数個(本例では4個)の、係合爪12に係合されるフ
ランジ部31が突設形成されている。係合爪12とフラ
ンジ部31とは熱カシメにより嵌着せしめられており、
係合爪12の先端部が加熱により変形するとともに、熱
カシメ前のフランジ孔を完全に覆って、接合するととも
にこの孔から抜けないようになっている(図7)。更
に、緩衝材3のドアトリム1(突出部11)との合せ面
(突出部に対向する面)には、突出部の合せ面に向け
て、多数の突起状リブ34が形成されている(図1、図
2参照)。尚、図2は圧接する前の突起状リブ33を示
している。そして、そのうちの全部若しくは一部の先端
が圧接により潰れた突起状リブ34となっており、この
潰れた突起状リブ34の潰れ先端341が突出部11の
裏面に、面接触の状態にて圧接している(図1及び
7)。
【0017】更に、この緩衝材3は、突出部対向側に平
板部(底板部)321aを有する箱体部321と、この
内部に一体成形等により形成される格子状部322とか
らなる(図1及び2)。この格子状部322の単位筒形
状は四角柱状をなしているが、これに限らず、種々の形
状(ハニカム状、三角柱状等)、大きさとすることがで
きる。更に、この各格子状部322を構成する各格子構
成壁の厚さは、ドアインナーパネル2側に行くに従って
薄くなっている(図1)。従って、振動を吸収し易いの
で衝突音は発生しにくい。更に、このように車室内側
(突出部との対向面側)においては、平板部321aの
存在により密閉室となっているので、発生音が車室内に
伝わりにくい。
【0018】そして、この緩衝材3はフランジ部31を
介してドアトリム1(突出部11)と熱カシメにより取
り付けられている。この緩衝材3の突出部(11)側の
面には、複数の突起状のリブ33が設けられている。こ
の突起状のリブ33は、突出部側に向かって細くなって
いる円錐状のものである(図2)。そして、ドアトリム
1と緩衝材3とを取り付ける際には(図5)、この突起
状リブ33の先端部をドアトリム1(突出部11)に突
き当て、この先端が潰れるように押圧する(図6)。こ
れによって、この潰れた突起状リブ34の潰れ先端34
1が突出部11の裏面に、面接触の状態にて圧接するこ
ととなる(図1及び7)。
【0019】この突起状リブ33の形状は円錐状(高さ
2.5mm、底面がφ2mm)であるが〔図2及び図4
(b)〕、これに限らず、先端部がつぶれる形状であれ
ば良い。例えば、図4(a)に示すような三角柱状、
(c)に示す切頭円錐状若しくは(d)に示す切頭三角
錐状等でも良い。この切頭型のものは、先端を潰さなく
ても、単に接触させるだけでも面接触とすることができ
る。そして、このリブの長さ(図5のL2 、約3〜4m
m)は、突出部11と緩衝材3との隙間(即ち係合爪の
根元高さ、図5及び6のL1 、約2〜3mm)よりもや
や大きく、望ましくは、0.2mm≦L2 −L1 ≦2m
mである。これが0.2mm未満では、圧接力が弱くな
り衝突音防止効果が薄れ、2mmを越える場合では装着
が非常に困難になるため、好ましくない。
【0020】尚、格子状を構成する単位筒状部の形状、
大きさ等は、リブ構造部全体を通じて統一されていても
よいし、適宜、異なる形状、大きさのものが混在しても
よい。また、リブ構造部は、その曲げ弾性率を7000
〜32000kgf/cm2程度とすることが好まし
い。更に、この格子構成壁の肉厚は、根元部から先端部
まで同じ厚さでもよく、この場合は0.5〜3mm程度
とすることが、上記各発明の目的をより確実に達成する
上で好ましい。この厚みを0.5mm未満の薄手のもの
にしつつ、リブ深さを十分(40〜80mm程度)なも
のにすることは、技術的に困難である。一方、3mmを
越える厚手のものとなる場合には、上記各ピッチ間隔
を、120mmを越えるものとしなければ、極めて座屈
変形を生じ難い状態となる。そして、この様に単位筒状
部のサイズが大きくなれば、衝撃吸収を十分に行えない
ばかりか、側突の際、単位筒状部に乗員の保護部位がは
まり込む等の不具合を生じかねないからである。
【0021】(2)車両用内装部材の組付方法 先ず、図2及び上記に示す緩衝材3を準備する。この緩
衝材3の突出部との合せ面側には、先端が鋭利で且つ上
記に示すようにドアトリムの突出部11と緩衝材との間
隙(図6のL1 =係合爪12の根元高さ)よりも大きな
高さを有する、上記に示す円錐状の突起状リブ33が多
数形成されている。
【0022】そして、図5に示すように、突出部11に
設けられた係合爪12を、緩衝材3のフランジ部31の
孔内に挿入、係合させるとともに、突起状リブの鋭利先
端を突出部11に突き当てるように押圧して、突起の鋭
利な先端を潰す(図6)。更にこの潰れた状態を保持し
たまま、係合爪12を熱カシメする(図7)。これによ
り、係合爪12の先端が変形するとともに、この係合爪
とフランジ部31とが接合され、しかも、緩衝材3がド
アトリム1に対して予圧係止される。更に、先端が潰れ
た突起状リブ34の潰れ先端341が、ドアトリム1の
突出部11の裏面に、点接触ではなく面接触の状態にて
圧接された、上記(1)に示す構成となる(図1及び
7)。以上より、本実施例の衝突音防止構造によれば、
簡便な構造であるとともに、所定の振動若しくは衝突等
があっても衝突音の発生が確実に防止される。
【0023】尚、本発明においては、前記具体的実施例
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、
図8〜10に示すように、突起状リブ13、14は、ド
アトリム1(突出部11)の裏面(緩衝材側面)に設
け、緩衝材3には突出状リブが設けられていないものと
することができる。この場合も、この圧接前の突出状リ
ブ13の先端を潰して、先端が潰されたリブ14が圧接
するとともに面接触となるように構成してもよいし(図
10)、潰れないように単に接触するような構成(図
8)としてもよい。この場合のリブ形状も、前記の如く
種々の形状とすることができる。
【0024】また、多数の突起状リブは、実施例に示す
ようにすべての突起高さが同じでも良いし、図11に示
すように、中央になるにつれて突起高さが漸次高くなる
ようにしてもよいし、これと逆にフランジ部周辺部が高
くなるようにしてもよいし、更に、階段式に高さを変化
させてもよい。尚、振動巾は取付中央部が最も大きくな
るので、突起の高さを中央部が高くなるようにするのが
好ましい。また、緩衝材取付け用の上記係合爪及び緩衝
材に設けられるフランジ部の数及び配置場所も特に限定
されず、その高さもドアトリムの複雑形状の程度及びそ
れにより生じるドアトリムと緩衝材との隙間の程度等に
より種々選択される。
【0025】更に、図12に示すように、緩衝材3の形
状及び配置としては、平板部321aがドアインパネル
側に形成されており、突出部11側に格子状32を構成
する各筒状室の開口部35を有するものとし、突起状リ
ブ(先端が潰れないもの33又は潰れたもの34でもよ
い。)は、この格子状32の上端壁面上に形成されたも
のとすることができる。また、図13に示すように、係
合爪12を補強するための補強用リブを、この係合爪1
2の根元に構成させてもよい。更に、実施例において
は、緩衝材は、ドアトリムの車体外板側(裏面側)の面
全体のうちで、側突時に乗員の所望の保護部位が当接す
る箇所のみに配置しているが、それよりも広範囲に配置
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の衝突音防止構造を示す断面図であ
り、図3におけるA−A線での拡大断面図である。
【図2】本実施例にて用いた緩衝材の斜視図である。
【図3】本実施例における衝突音防止構造の全体斜視図
である。
【図4】突起状リブの拡大斜視図である。
【図5】緩衝材をドアトリムに取り付けようとする説明
図である。
【図6】緩衝材をドアトリムに取り付けた後の状態を示
す説明図である。
【図7】緩衝材をドアトリムに取り付けた後に熱カシメ
を行った後の状態を示す説明図である。
【図8】突起状リブをドアトリムの突出部に設けた場合
の衝突音防止構造の説明断面図である。
【図9】図8に示す衝突音防止構造に用いられる緩衝材
の斜視図である。
【図10】図8に示す衝突音防止構造の要部を説明する
説明図である。
【図11】中央部に配設される突起状リブの高さを周囲
よりも高くした緩衝材の説明図である。
【図12】突出部側に開放口を有する緩衝材を用いた衝
突音防止構造の説明断面図である。
【図13】係合爪を補強するための補強用リブを設けた
状態を示す説明図である。
【図14】突起状リブを設けない、従来の衝突音防止構
造の要部説明図である。
【図15】従来のドアトリムの巻込み部に多数の突起を
設けた従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1;ドアトリム、11;突出部、12;係合爪、2;ド
アインナーパネル、3;緩衝材、31;フランジ、3
2;格子状リブ構造、33;突起状リブ、34;先端が
潰れた突起状リブ、4;補強用リブ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内方向に突出した突出部11を備え且
    つ裏面側に係合爪12が配設されるドアトリム1と、ド
    アインナーパネル2と、該ドアトリムの該突出部11と
    該ドアインナーパネル2との間に配設され、端部に突設
    され且つ上記係合爪に係合されるフランジ部31を備
    え、格子状リブ構造32を有する緩衝材3と、を組付け
    た構造からなり、その際、上記係合爪12と上記フラン
    ジ部31とは熱カシメにより嵌着せしめられており、 更に、上記緩衝材3の上記突出部との合せ面には、該突
    出部の合せ面に向けて、多数の突起状リブ33が形成さ
    れているとともに、該突起状リブの少なくとも一部の先
    端が上記突出部の裏面に接触していることを特徴とする
    車両用内装部材の合わせ部における衝突音防止構造。
  2. 【請求項2】 室内方向に突出した突出部11を備え且
    つ裏面側に係合爪12が配設されるドアトリム1と、ド
    アインナーパネル2と、該ドアトリムの該突出部11と
    該ドアインナーパネル2との間に配設され、端部に突設
    され且つ上記係合爪に係合されるフランジ部31を備
    え、格子状リブ構造32を有する緩衝材3と、を組付け
    た構造からなり、その際、上記係合爪12と上記フラン
    ジ部31とは熱カシメにより嵌着せしめられており、 更に、上記緩衝材3の上記突出部との合せ面には、該突
    出部の合せ面に向けて、多数の突起状リブが形成されて
    いるとともに、そのうちの少なくとも一部の先端が圧接
    により潰れた突起状リブ34となっており、該潰れた突
    起状リブの潰れ先端が上記突出部の裏面に、面接触の状
    態にて圧接していることを特徴とする車両用内装部材の
    合わせ部における衝突音防止構造。
  3. 【請求項3】 室内方向に突出した突出部11を備え且
    つ裏面側に係合爪12が配設されるドアトリム1と、該
    ドアインナーパネル2と、該ドアトリムの該突出部11
    と該ドアインナーパネル2との間に配設され、端部に突
    設され且つ上記係合爪に係合されるフランジ部31を備
    え、格子状リブ構造を有する緩衝材3と、を組付けた構
    造からなり、その際、上記係合爪12と上記フランジ部
    31とは熱カシメにより嵌着せしめられており、 更に、上記突出部11の上記緩衝材との合せ面には、該
    緩衝材の合せ面に向けて、多数の突起状リブ13が形成
    されているとともに、該突起状リブの少なくとも一部の
    先端が上記緩衝材の突出部側面に接触していることを特
    徴とする車両用内装部材の合わせ部における衝突音防止
    構造。
  4. 【請求項4】 室内方向に突出した突出部11を備え且
    つ裏面側に係合爪12が配設されるドアトリム1と、ド
    アインナーパネル2と、該ドアトリムの該突出部と該ド
    アインナーパネルとの間に配設され、端部に突設され且
    つ上記係合爪に係合されるフランジ部31を備え、格子
    状リブ構造32を有する緩衝材3と、を組付けた構造か
    らなり、その際、上記係合爪12と上記フランジ部31
    とは熱カシメにより嵌着せしめられており、 更に、上記突出部11の上記緩衝材との合せ面には、該
    緩衝材の合せ面に向けて、多数の突起状リブが形成され
    ているとともに、そのうちの少なくとも一部の先端が圧
    接により潰れた突起状リブ14となっており、該潰れた
    突起状リブの潰れ先端が上記緩衝材の突出部側面に、面
    接触の状態にて圧接していることを特徴とする車両用内
    装部材の合わせ部における衝突音防止構造。
  5. 【請求項5】 室内方向に突出した突出部11を備え且
    つ裏面側に係合爪12が配設されるドアトリム1の該突
    出部11と、ドアインナーパネル2との間に、端部に突
    設され且つ上記係合爪12に係合されるフランジ部31
    を備え、格子状リブ構造32を有する緩衝材3を組み付
    ける方法において、 上記緩衝材3の上記突出部との合せ面には、該突出部の
    合せ面に向けて、先端が鋭利で且つ上記突出部と上記緩
    衝材との間隙よりも大きな高さを有する突起状リブ33
    が形成されており、 上記先端が鋭利な突起状リブ33の少なくとも一部を、
    上記突出部11に押圧して該突起の鋭利な先端を潰し、
    更にこの潰れた状態を保持したまま、上記係合爪12を
    熱カシメして、該緩衝材を上記突出部に対して予圧係止
    するとともに、該先端が潰れた突起状リブ34の潰れ先
    端が上記突出部11の裏面に、面接触の状態にて圧接し
    ていることを特徴とする車両用内装部材の組付方法。
  6. 【請求項6】 室内方向に突出した突出部11を備え且
    つ裏面側に係合爪12が配設されるドアトリム1の該突
    出部11と、ドアインナーパネル2との間に、端部に突
    設され且つ上記係合爪に係合されるフランジ部31を備
    え、格子状リブ構造32を有する緩衝材3を組み付ける
    方法において、 上記突出部11の上記緩衝材との合せ面には、該緩衝材
    の合せ面に向けて、先端が鋭利で且つ上記突出部と上記
    ドアインナーパネルとの間隙よりも大きな高さを有する
    多数の突起状リブ13が形成されており、 上記先端が鋭利な突起状リブの少なくとも一部を、該緩
    衝材に押圧して該突起の鋭利な先端を潰し、更にこの潰
    れた状態を保持したまま、上記係合爪12を熱カシメし
    て、該緩衝材を上記突出部に対して予圧係止するととも
    に、該先端が潰れた突起状リブ14の潰れ先端が上記緩
    衝材の突出部側面に、面接触の状態にて圧接しているこ
    とを特徴とする車両用内装部材の組付方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006199184A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Hitachi Chem Co Ltd バックドアの構造
JP2008137590A (ja) * 2006-12-05 2008-06-19 Nissan Motor Co Ltd 内装構造および内装部材組付方法
JP2010264971A (ja) * 2009-04-14 2010-11-25 Toyota Boshoku Corp 側突用樹脂衝撃吸収体の取付構造
JP2012076569A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Toyota Boshoku Corp 衝撃吸収体
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