JP2012081815A - ドアトリム - Google Patents

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Abstract

【課題】ドアパネルに円滑に組み付けることができて組み付け作業の作業性を向上させることができ、クリップの破損やドアパネルのクリップ孔からの外れを防止することができるドアトリムを提供する。
【解決手段】ドア前方側Frとドア後方側Rrの前後一対の下側コーナー部7Cがそれぞれ円弧状に形成され、クリップ座30が設けられ、クリップ20を介してドアパネル1に取り付けられ、前後一対の下側コーナー部7Cの間に位置するトリム下端部7Sが段差状に形成され、前後一対の下側コーナー部7Cに接する共通接線L1よりも下方にトリム下端部7Sの一部分7S1が突出し、トリム下端部7Sの一部分7S1に接し共通接線L1に平行な下側仮想線L2と、共通接線L1を挟んで下側仮想線L2と対称に位置する上側仮想線L3とを想定したとき、上側仮想線L3よりも上方にだけクリップ座30が配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、
ドア前方側とドア後方側の前後一対の下側コーナー部がそれぞれ円弧状に形成され、
クリップを保持するクリップ座が意匠面の裏側に設けられ、
前記クリップ座に保持された前記クリップを介してドアパネルに取り付けられるドアトリムに関する。
上記のドアトリムの一例として特許文献1の技術がある。この種のドアトリムでは、前記前後一対の下側コーナー部間のトリム下端部が段差状に形成されて、前記前後一対の下側コーナー部に接する共通接線よりも下方に前記トリム下端部の一部分が突出する。従来、このようなドアトリムには前記共通接線の下方にもクリップ座が配置されていた。
特開2009−173197号公報
一般にドアトリムは、ドアパネルに車室内側から対向するドアトリム本体と、ドアトリム本体の周部から車室外側に立ち上がる立ち上がり壁と、立ち上がり壁の頂部からドアトリム本体とは反対側に張り出すフランジとを備えている。
上記のように、前記共通接線よりも下方に前記トリム下端部の一部分が突出しているドアトリムでは、例えば、工場での組み付け作業において、荷姿の状態で台車などの載置面に載せられていると、載置面からの反力を受けて、図8に示すように、ドアトリム2の自重が前記共通接線よりも下方の下側フランジ7S(トリム下端部の一部分に相当)に集中して加わる。(図8において実線は変更前、二点鎖線は変形後を示している。)そして、下側フランジ7Sと下側立ち上がり壁6Sとが、下側立ち上がり壁6Sとドアトリム本体5との接続部を中心にしてドアトリム本体5に対して相対的に揺動・変形する。符号aは変位量、20はクリップ、33は補強リブ、31はクリップ座30の脚部、31Sはクリップ座30の脚部31の側壁、32はクリップ座30の座面部、2Mはドアトリム2の意匠面である。
上記従来の構造によれば、前記共通接線の下方にもクリップ座30が配置されていたために、前記クリップ座30が下側フランジ7Sと下側立ち上がり壁6Sとの変形に伴って変形し、この変形状態が続いてクリップ座30が永久変形していた。
その結果、ドアトリムをドアパネルに組み付ける際にドアパネルのクリップ孔に対してクリップが位置ずれし、ドアトリムをドアパネルに組み付けにくくなって組み付け作業の作業性が低下するという問題が生じていた。また、クリップが破損したりドアパネルのクリップ孔から外れたりするという問題も生じていた。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、ドアパネルに円滑に組み付けることができて組み付け作業の作業性を向上させることができ、クリップの破損やドアパネルのクリップ孔からの外れを防止することができるドアトリムを提供する点にある。
本発明の特徴は、
ドア前方側とドア後方側の前後一対の下側コーナー部がそれぞれ円弧状に形成され、
クリップを保持するクリップ座が意匠面の裏側に設けられ、
前記クリップ座に保持された前記クリップを介してドアパネルに取り付けられるドアトリムであって、
前記前後一対の下側コーナー部の間に位置するトリム下端部が段差状に形成され、
前記前後一対の下側コーナー部に接する共通接線よりも下方に前記トリム下端部の一部分が突出し、
前記トリム下端部の一部分に接し前記共通接線に平行な下側仮想線と、
前記共通接線を挟んで前記下側仮想線と対称に位置する上側仮想線とを想定したとき、前記上側仮想線よりも上方にだけ前記クリップ座が配置されている点にある。(請求項1)
上記の構成のドアトリムでは、工場での組み付け作業において、荷姿の状態で台車などの載置面に載せられていると、前記共通接線よりも下方に突出したトリム下端部の一部分が、ドアトリムの自重を受けた載置面からの反力で変形する。
また、例えば、前記トリム下端部の一部分が、前記共通接線よりも下方への突出量と同じ長さだけ上方に変形した場合、前記前後一対の下側コーナー部が載置面に当接し、トリム下端部の一部分に床から加わる力が小さくなってトリム下端部の一部分の変形は抑制される。
前記下側仮想線と共通接線の間のトリム下端部の一部分は載置面から力を受けて変形する部位、前記共通接線と上側仮想線の間のドアトリム部分はトリム下端部の一部分を介して載置面から力を受けて変形する部位であり、下側仮想線と上側仮想線の間のドアトリム部分が荷姿のドアトリムの自重による変形範囲となる。
そこで、トリム下端部の一部分に接し前記共通接線に平行な下側仮想線と、前記共通接線を挟んで前記下側仮想線と対称に位置する上側仮想線とを想定したとき、前記上側仮想線よりも上方にだけ前記クリップ座が配置されている。
これにより、荷姿の状態でドアトリムが台車などの載置面に載せられ、トリム下端部の一部分が載置面からの反力を受けても、クリップ座が配置されている前記上側仮想線よりも上方のドアトリム部分は変形しにくいことから、クリップ座の変形及び永久変形を回避することができる。
その結果、ドアトリムをドアパネルに組み付ける際にドアパネルのクリップ孔に対してクリップが位置ずれすることを回避することができ、ドアトリムをドアパネルに円滑に組み付けることができて組み付け作業の作業性を向上させることができる。また、クリップの破損やドアパネルのクリップ孔からのクリップの外れを回避することができる。(請求項1)
本発明において、
ドアパネルに車室内側から対向するドアトリム本体と、前記ドアトリム本体の周部から車室外側に立ち上がる立ち上がり壁と、前記立ち上がり壁の頂部から前記ドアトリム本体とは反対側に張り出すフランジとを備え、
前記クリップ座は前記ドアトリム本体の意匠面の裏側に設けられ、
前記立ち上がり壁は、前記ドアトリム本体の前端部から車室外側に立ち上がる前側立ち上がり壁と、前記ドアトリム本体の下端部から車室外側に立ち上がる下側立ち上がり壁と、前記ドアトリム本体の後端部から車室外側に立ち上がる後ろ側立ち上がり壁とを備え、
前記フランジは、前記前側立ち上がり壁の頂部からドア前方側に張り出す前側フランジと、前記下側立ち上がり壁の頂部から下方に張り出す下側フランジと、前記後ろ側立ち上がり壁の頂部からドア後方側に張り出す後ろ側フランジとを備え、
前記ドア前方側の下側コーナー部は、前記前側フランジと前記下側フランジで形成されるコーナー部であり、
前記ドア後方側の下側コーナー部は、前記後ろ側フランジと前記下側フランジで形成されるコーナー部であり、
前記トリム下端部は前記下側フランジであると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
前記下側フランジの一部分に接し前記共通接線に平行な下側仮想線と、前記共通接線を挟んで前記下側仮想線と対称に位置する上側仮想線とを想定したとき、前記上側仮想線よりも上方にだけ前記クリップ座が配置されている。
これにより、荷姿のドアトリムが台車などに載せられて下側フランジの一部分が荷台に載置されていても、クリップ座が配置されている前記上側仮想線よりも上方のドアトリム本体部分は変形しにくいことから、クリップ座の変形を回避することができる。
その結果、ドアトリムをドアパネルに組み付ける際にドアパネルのクリップ孔に対してクリップが位置ずれすることを回避することができ、ドアトリムをドアパネルに円滑に組み付けることができて組み付け作業の作業性を向上させることができる。また、クリップの破損やドアパネルのクリップ孔からのクリップの外れを回避することができる。(請求項2)
本発明において、
前記クリップ座は、前記ドアトリム本体から車室外側に立ち上がる脚部と、前記脚部に支持されて前記クリップを保持する座面部とから成り、
前記下側フランジの一部分から前記クリップ座の脚部の周部に外力が伝わらないように、前記下側立ち上がり壁と前記クリップ座の脚部の周部とが非連結状態にされていると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
前記下側フランジの一部分から前記クリップ座の脚部の周部に外力が伝わらないように、下側立ち上がり壁と前記クリップ座の脚部の周部とが非連結状態にされており、荷姿のドアトリムが台車などに載せられて下側フランジの一部分が荷台に載置されていても、クリップ座が配置されている前記上側仮想線よりも上方のドアトリム本体部分は変形しにくいことから、クリップ座の変形を回避することができる。
これにより、ドアトリムをドアパネルに組み付ける際にドアパネルのクリップ孔に対してクリップが位置ずれすることを回避することができ、ドアトリムをドアパネルに円滑に組み付けることができて組み付け作業の作業性を向上させることができる。また、クリップの破損やドアパネルのクリップ孔からのクリップの外れを回避することができる。(請求項3)
本発明において、
前記脚部の立ち上がり方向と直交する方向の断面において前記脚部はU字状に形成され、
前記断面において、前記脚部の互いに対向する一対の側壁から等距離にある中心線が前記共通接線に沿うように前記クリップ座が配置されていると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
できるだけドアトリムの下端部側にクリップ座を配置することができ、クリップによるドアパネルへのドアトリムの取り付け剛性を高めることができる。(請求項4)
本発明によれば、
ドアパネルに円滑に組み付けることができて組み付け作業の作業性を向上させることができ、クリップの破損やドアパネルのクリップ孔からの外れを防止することができるドアトリムを提供することができた。
サイドドアを車室内側から見た図 ドアトリムを車室外側から見た図 ドアトリムの下部の拡大図 (a)は図2のA−A断面図、(b)は図2のB−B断面図、(c)は図2のC−C断面図 (a)はクリップとクリップを保持したクリップ座とを示す斜視図、(b)クリップが取り付けられる前のクリップ座を示す斜視図、(c)はクリップを示す斜視図 第1の別実施形態を示す図であり、クリップとクリップを保持したクリップ座との断面図 第2の別実施形態を示す図であり、クリップとクリップを保持したクリップ座との断面図 従来の技術の作用を示す図であり、クリップとクリップを保持したクリップ座との断面図
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1に、自動車の車体の側部に開閉自在に設けられるサイドドア50(以下、「ドア」と略称する)を示してある。このドア50は車両側面のドアであり、窓用開口47が上部に形成されたドアパネル1と、窓用開口47の下方のドアパネル1を車室内側W1(図4(a)〜図4(c)参照)から覆う内装材としての樹脂製のドアトリム2とを備えている。前記ドアパネル1の窓用開口47にはウインドガラスGが昇降自在に設けられている。
ドアパネル1は車室外側W2(図4(a)〜図4(c)参照)のアウタパネルと車室内側W1のインナパネルとから成る。アウタパネルとインナパネルは周縁部同士が接合され、アウタパネルとインナパネルの周縁部よりも径方向内方側のパネル内方部同士が互いに間隔を空けて対向している。
[ドアトリム2の構造]
図1〜図3に示すように、ドアトリム2は、車室内側W1からインナパネルに対向する四角形状のドアトリム本体5と、図2,図4(a)〜図4(c)に示すように、ドアトリム本体5の周部から車室外側W2に立ち上がる立ち上がり壁6と、立ち上がり壁6の頂部からドアトリム本体5とは反対側に張り出すフランジ7とを備えている。
そして、ドアトリム本体5の周部の意匠面2M(図4(a)〜図4(c)参照)の裏側に、クリップ20(図5(a)〜図5(c)参照)を保持する複数のクリップ座30が分散配設され、クリップ座30に保持されたクリップ20を介してドアトリム2がインナパネルに取り付けられている。クリップ20はインナパネルに形成されたクリップ孔に挿通される。
前記立ち上がり壁6は、ドアトリム本体5の前端部から車室外側W2に立ち上がる前側立ち上がり壁6Mと、ドアトリム本体5の下端部から車室外側W2に立ち上がる下側立ち上がり壁6Sと、ドアトリム本体5の後端部から車室外側W2に立ち上がる後ろ側立ち上がり壁6Uとから成る。前側立ち上がり壁6M・下側立ち上がり壁6S・後ろ側立ち上がり壁6Uは滑らかに連なっている。
前記フランジ7は、前側立ち上がり壁6Mの頂部からドア前方側Frに張り出す前側フランジ7Mと、下側立ち上がり壁6Sの頂部から下方に張り出す下側フランジ7S(下側フランジ7Sはトリム下端部に相当)と、後ろ側立ち上がり壁6Uの頂部からドア後方側Rrに張り出す後ろ側フランジ7Uとから成る。前側フランジ7M・下側フランジ7S・後ろ側フランジ7Uは滑らかに連なっている。
そして、図3に示すように、前記フランジ7と立ち上がり壁6とドアトリム本体5のそれぞれ前後一対ずつの下側コーナー部7C,6C,5Cが円弧状に形成されている。すなわち、前記フランジ7については、前側フランジ7Mと下側フランジ7Sで形成される下側コーナー部7Cと、後ろ側フランジ7Uと下側フランジ7Sで形成される下側コーナー部7Cとの前後一対の下側コーナー部7Cが円弧状に形成されている。
また、前記前後一対の下側コーナー部7C,6C,5Cの間に位置するドアトリム本体5の下端部と下側立ち上がり壁6Sと下側フランジ7Sが上下に段差状に形成され、下側フランジ7Sの前後一対の下側コーナー部7Cに接する共通接線L1よりも下方に、下側フランジ7Sのドア前方側Frの一部分7S1(トリム下端部の一部分に相当)が突出している。
図1に示すように、ドアトリム本体5には、車室内側W1に張り出して乗員の腕を載せるアームレスト45が形成されている。また、アームレスト45の下方に位置するドアトリム本体5の下部中央の裏側に、車両前後方向に長い側面視長方形状のポケット部材41(図2参照)が固定されて前記ドアトリム本体5にポケット43(図1参照)が形成されている。
図3に示すように、前記下側フランジ7Sのドア前方側Frの一部分7S1に接し前記共通接線L1に平行な下側仮想線L2と、共通接線L1を挟んで下側仮想線L2と対称に位置する上側仮想線L3とを想定したとき、上側仮想線L3よりも上方にだけクリップ座30が配置されている。つまり、上側仮想線L3よりも下方にはクリップ座30は配置されていない。
[クリップ座30の構造]
図2,図5(a)〜図5(c)に示すように、前記クリップ座30は、ドアトリム本体5から車室外側W2に立ち上がる脚部31と、前記脚部31に支持されて前記クリップ20を保持する座面部32とから成る。脚部31の立ち上がり方向と直交する方向の断面において脚部31はほぼU字状に形成されている。
図2,図4(a)〜図4(c)に示すように、前側(ドア前方側Fr)の複数のクリップ座30は前側立ち上がり壁6Mに近接する状態に配置され、下側の複数のクリップ座30は、前記下側立ち上がり壁6Sに近接する状態に配置され、後ろ側(ドア後方側Rr)の複数のクリップ座30は、前記後ろ側立ち上がり壁6Uに近接する状態に配置されている。
図3に示すように、前記下側の複数のクリップ座30については、前記断面(脚部31の立ち上がり方向と直交する方向の断面)において、脚部31の互いに対向する一対の側壁31Sから等距離にある中心線Oが前記共通接線L1に沿うとともに平行になるように、前記下側の複数のクリップ座30が配置されている。
これにより、できるだけドアトリム2の下端部側に下側の複数のクリップ座30を配置することができ、クリップ20によるインナパネルへのドアトリム2の取り付け剛性を高めることができる。
また、下側フランジ7Sのドア前方側Frの一部分7S1から下側のクリップ座30の脚部31の側壁31Sに外力が伝わらないように、下側立ち上がり壁6Sとクリップ座30の脚部31の側壁31Sとが非連結状態にされている。
図5(a)〜図5(c)に示すように、前記座面部32は脚部31の頂部間に架設されている。そして、座面部32にクリップ挿通孔34が形成され、クリップ挿通孔34の周部の一部が切り欠かれて、脚部31の開放方向と同一方向に開口する開口部35が形成されている。クリップ20をクリップ挿通孔34に挿入する場合、クリップ20の後述の軸部21(図6参照、図6は別実施形態の図であるが、クリップ20の構造は本実施形態と別実施形態とで同一である)をクリップ挿通孔34の径方向外方側から前記開口部35を通してクリップ挿通孔34に挿入する。開口部35の両側の座面部部分32A(図5(b)参照)は開口部35の開口端側ほど脚部31の基端部(頂部とは反対側の端部)側に位置する傾斜面に形成されている。これにより、前記軸部21を前記クリップ挿通孔34に円滑に挿入することができる。
前記開口部35は前記クリップ挿通孔34の径方向外方側ほど幅広に形成されて、クリップ挿通孔34側の互いに対向する一対の開口周縁部に突起部36が形成されている。この一対の突起部36の間隔はクリップ20の軸部21の径よりも幅狭に形成され、クリップ挿通孔34からのクリップ20の抜けを阻止している。一対の突起部36は、軸部31が開口部35を通過するに伴って弾性変形し、軸部31がクリップ挿通孔34に挿入嵌合すると弾性復元する。
前記開口部35はクリップ挿通孔34の軸芯周りの周方向で任意の方向に設けることができ、ドアトリム2の組付け時や台車からの取り出し時にクリップ20の脱落方向と逆に前記開口部35を設けることで、クリップ20が他部品や台車と接触した場合、クリップ20の脱落を防止することができる。
[クリップ20の構造]
クリップ20は軸状に形成され、軸方向の一端部側がクリップ挿通孔34に挿入される軸部21に構成され、他端部側がインナパネルのクリップ孔に挿入される挿入部22に構成され、クリップ座30の座面部32を挟持する一対の円板状の挟持片23(図6参照)と、クリップ孔を塞ぐ円板状のカバー24とを備えている。挿入部22は先端部側が先すぼまりのテーパー状に形成されている。
上記の構成のドアトリム2では、工場での組み付け作業において、荷姿のドアトリム2の下側フランジ7Sのドア前方側Frの一部分7S1が台車の荷台に載置された時に、前記共通接線L1よりも下方に突出した下側フランジ7Sのドア前方側Frの一部分7S1が、ドアトリム2の自重を受けた床からの反力で変形することがある。
また、例えば、下側フランジ7Sのドア前方側Frの一部分7S1が、前記共通接線L1よりも下方への突出量と同じ長さだけ上方に変形した場合、前記前後一対の下側コーナー部7Cが床に当接し、下側フランジ7Sのドア前方側Frの一部分7S1に床から加わる力が小さくなって、下側フランジ7Sのドア前方側Frの一部分7S1の変形は抑制される。
前記下側仮想線L2と共通接線L1の間の下側フランジ7Sのドア前方側Frの一部分7S1は床から力を受けて変形する部位、前記共通接線L1と上側仮想線L3の間のドアトリム本体部分は下側フランジ7Sのドア前方側Frの一部分7S1を介して床から力を受けて変形する部位であり、下側仮想線L2と上側仮想線L3の間のドアトリム部分(下側フランジ7S・下側立ち上がり壁6S・ドアトリム本体5の下端部)が荷姿のドアトリム2の自重による変形範囲となる。
そこで、前述のように、下側フランジ7Sのドア前方側Frの一部分7S1に接し前記共通接線L1に平行な下側仮想線L2と、前記共通接線L1を挟んで前記下側仮想線L2と対称に位置する上側仮想線L3とを想定したとき、前記上側仮想線L3よりも上方にだけ前記クリップ座30が配置されている。
これにより、荷姿のドアトリム2の下側フランジ7Sのドア前方側Frの一部分7S1が台車などの荷台に載置されていても、クリップ座30が配置されている前記上側仮想線L3よりも上方のドアトリム本体部分は変形しにくいことから、クリップ座30の変形を回避することができる。
また、前記下側フランジ7Sのドア前方側Frの一部分7S1から前記クリップ座30の脚部31の側壁31に外力が伝わらないように、下側立ち上がり壁6Sと前記クリップ座30の脚部31の側壁31Sとが非連結状態にされているから、荷姿のドアトリム2を床に降ろして下側フランジ7Sのドア前方側Frの一部分7S1が台車などの荷台に載置されている時に、前記上側仮想線L3よりも上方のドアトリム本体部分は変形しにくくなる。従って、前記上側仮想線L3よりも上方のドアトリム本体部分に配置されているクリップ座30の変形を回避することができる。
これにより、ドアトリム2をインナパネルに組み付ける際にインナパネルのクリップ孔に対してクリップ20が位置ずれすることを回避することができ、ドアトリム2をインナパネルに円滑に組み付けることができて組み付け作業の作業性を向上させることができる。また、クリップ20の破損やインナパネルのクリップ孔からのクリップ20の外れを回避することができる。しかも、下側立ち上がり壁6Sとクリップ座30の脚部31の側壁31Sとが補強リブで連結された構造に比べると、軽量化を図ることもできる。
[別実施形態]
(1) 図6に示すように、前側の複数のクリップ座30の側壁31と、下側の複数のクリップ座30の側壁31と、後ろ側の複数のクリップ座30の側壁31とにそれぞれ三角形状の補強リブ33が設けられていてもよい。補強リブ33はドアトリム本体5とクリップ座30の側壁31とに架け渡されている。これにより、クリップ座30の剛性を向上させることができる。
ただし、下側の複数クリップ座30の側壁31に設ける補強リブ33は前記上側仮想線L3よりも上方に配置する。これにより、下側フランジ7Sのドア前方側Frの一部分7S1からクリップ座30の脚部31の側壁31Sに外力が伝わらないようにすることができる。
(2) 図7に示すように、前側の複数のクリップ座30に、脚部31の側壁31S(周部に相当)と前側立ち上がり壁6Mとを連結する補強リブ33が設けられ、後ろ側の複数のクリップ座30に、脚部31の側壁31Sと後ろ側立ち上がり壁6Uとを連結する補強リブ33が設けられていてもよい。これにより、クリップ座30の剛性を向上させることができる。この実施形態においては下側の複数のクリップ座30には前記補強リブ33は設けられず、下側立ち上がり壁6Sとクリップ座30の脚部31の側壁31Sとが非連結状態にされて、下側フランジ7Sのドア前方側Frの一部分7S1からクリップ座30の脚部31の側壁31Sに外力が伝わらないよう構成されている。
1 ドアパネル
2M 意匠面
5 ドアトリム本体
6 立ち上がり壁
6M 前側立ち上がり壁
6S 下側立ち上がり壁
6U 後ろ側立ち上がり壁
7 フランジ
7C 下側コーナー部
7M 前側フランジ
7S 下側フランジ(トリム下端部)
7S1 トリム下端部の一部分(下側フランジのドア前方側の一部分)
7U 後ろ側フランジ
20 クリップ
30 クリップ座
31 脚部
31S 脚部の側壁(脚部の周部)
32 座面部
Fr ドア前方側
L1 共通接線
L2 下側仮想線
L3 上側仮想線
O 中心線
Rr ドア後方側
W1 車室内側
W2 車室外側

Claims (4)

  1. ドア前方側とドア後方側の前後一対の下側コーナー部がそれぞれ円弧状に形成され、
    クリップを保持するクリップ座が意匠面の裏側に設けられ、
    前記クリップ座に保持された前記クリップを介してドアパネルに取り付けられるドアトリムであって、
    前記前後一対の下側コーナー部の間に位置するトリム下端部が段差状に形成され、
    前記前後一対の下側コーナー部に接する共通接線よりも下方に前記トリム下端部の一部分が突出し、
    前記トリム下端部の一部分に接し前記共通接線に平行な下側仮想線と、
    前記共通接線を挟んで前記下側仮想線と対称に位置する上側仮想線とを想定したとき、前記上側仮想線よりも上方にだけ前記クリップ座が配置されているドアトリム。
  2. ドアパネルに車室内側から対向するドアトリム本体と、前記ドアトリム本体の周部から車室外側に立ち上がる立ち上がり壁と、前記立ち上がり壁の頂部から前記ドアトリム本体とは反対側に張り出すフランジとを備え、
    前記クリップ座は前記ドアトリム本体の意匠面の裏側に設けられ、
    前記立ち上がり壁は、前記ドアトリム本体の前端部から車室外側に立ち上がる前側立ち上がり壁と、前記ドアトリム本体の下端部から車室外側に立ち上がる下側立ち上がり壁と、前記ドアトリム本体の後端部から車室外側に立ち上がる後ろ側立ち上がり壁とを備え、
    前記フランジは、前記前側立ち上がり壁の頂部からドア前方側に張り出す前側フランジと、前記下側立ち上がり壁の頂部から下方に張り出す下側フランジと、前記後ろ側立ち上がり壁の頂部からドア後方側に張り出す後ろ側フランジとを備え、
    前記ドア前方側の下側コーナー部は、前記前側フランジと前記下側フランジで形成されるコーナー部であり、
    前記ドア後方側の下側コーナー部は、前記後ろ側フランジと前記下側フランジで形成されるコーナー部であり、
    前記トリム下端部は前記下側フランジである請求項1記載のドアトリム。
  3. 前記クリップ座は、前記ドアトリム本体から車室外側に立ち上がる脚部と、前記脚部に支持されて前記クリップを保持する座面部とから成り、
    前記下側フランジの一部分から前記クリップ座の脚部の周部に外力が伝わらないように、前記下側立ち上がり壁と前記クリップ座の脚部の周部とが非連結状態にされている請求項2記載のドアトリム。
  4. 前記脚部の立ち上がり方向と直交する方向の断面において前記脚部はU字状に形成され、
    前記断面において、前記脚部の互いに対向する一対の側壁から等距離にある中心線が前記共通接線に沿うように前記クリップ座が配置されている請求項3記載のドアトリム。
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