JPH0827626B2 - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

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JPH0827626B2
JPH0827626B2 JP63005378A JP537888A JPH0827626B2 JP H0827626 B2 JPH0827626 B2 JP H0827626B2 JP 63005378 A JP63005378 A JP 63005378A JP 537888 A JP537888 A JP 537888A JP H0827626 B2 JPH0827626 B2 JP H0827626B2
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守 金原
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は演奏データを記憶するメモリを備えた自動演
奏装置に係り、特に該メモリに記憶された演奏データの
読出し位置を操作子の操作に応じて変更できるようにし
た自動演奏装置に関する。
[従来技術] 従来、この種の装置は、例えば特開昭62−175796号公
報に示されるように、自動演奏の進行位置を所望の位置
まで変更するサーチ操作子を備え、該サーチ操作子の左
右回転操作により該回転位置に応じた速度(通常の演奏
速度よりは速い速度)でメモリの読出しアドレスを指定
するアドレスカウント値を前進又は後退させて、楽音を
通常より速いレートで順次発音させながら、演奏データ
の読出し位置を変更するようにしている。
[発明が解決しようとする課題] しかるに、上記従来の装置にあっては、アドレスカウ
ント値を前進又は後退させる速さを楽音が順次発音され
る程度に設定しているため、演奏データの読出し位置を
短時間で所望の位置に変更することができないという問
題があった。
また、前記前進又は後退させる速さで楽音が順次発音
されない程度に速く、例えばディジタルシステムのシス
テムクロック速度、マイクロコンピュータの処理速度等
に設定することも考えられるが、かかる場合にはサーチ
操作子が回転操作されている限り、演奏データの読出し
位置が順次変更されていくので、人間の操作感覚に比べ
て読出し位置の変更量が大き過ぎて、上述の場合と同
様、演奏データの読出し位置を所望の位置に変更するこ
とが難しいという問題があった。
本発明は上記問題を解決するために案出されたもの
で、その目的は演奏データの読出し位置を所望の位置に
設定し易くした自動演奏装置を提供しようとするもので
ある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、第1の発明(上記請求項1
に係る発明)の構成上の特徴は、楽器演奏に係る演奏デ
ータを楽曲の進行に従って記憶する演奏データ記憶手段
と、楽曲の進行に従って歩進するアドレス信号を発生し
該アドレス信号により前記演奏データ記憶手段のアドレ
スを指定して該指定アドレスに記憶されている前記演奏
データを順次読出す読出し手段とを備えた自動演奏装置
において、操作子と、前記操作子の操作に応答して前記
読出し手段を制御し該操作子の操作毎に前記アドレス信
号値を前記楽器演奏の進行方向又はその逆方向に前記演
奏データ記憶手段に記憶されている全ての演奏データの
読出しに必要な総時間に対する所定の時間割合に対応さ
せてジャンプさせるジャンプ制御手段とを設けたことに
ある。
また、第2の発明(上記請求項2に係る発明)の構成
上の特徴は、上記第1の発明と同様な演奏データ記憶手
段及び読出し手段とを備えた自動演奏装置において、第
1及び第2の操作子と、前記第1の操作子の操作に応答
して前記読出し手段を制御し該第1の操作子の操作中前
記アドレス信号値の歩進速度を速くさせる速度制御手段
と、前記第1及び第2の操作子の同時操作に応答して前
記読出し手段を制御し該同時操作毎に前記アドレス信号
値を前記楽曲の進行方向に前記演奏データ記憶手段に記
憶されている全ての演奏データの読出しに必要な総時間
に対する所定の時間割合に対応させてジャンプさせるジ
ャンプ制御手段とを設けたことにある。
また、第3の発明(上記請求項3に係る発明)の構成
上の特徴は、上記第1の発明と同様な演奏データ記憶手
段及び読出し手段とを備えた自動演奏装置において、第
1及び第2の操作子と、前記第1の操作子の操作に応答
して前記読出し手段を制御し該第1の操作子の操作中前
記アドレス信号値の歩進速度を速くさせるとともに前記
アドレス信号値を前記楽曲の進行方向と逆方向に歩進さ
せる後退制御手段と、前記第1及び第2の操作子の同時
操作に応答して前記読出し手段を制御し該同時操作毎に
前記アドレス信号値を前記楽曲の進行方向と逆方向に前
記演奏データ記憶手段に記憶されている全ての演奏デー
タの読出しに必要な総時間に対する所定の時間割合に対
応させてジャンプさせるジャンプ制御手段とを設けたこ
とにある。
[発明の作用] 上記のように構成した第1の発明においては、操作子
が操作されると、該操作子の操作に応答してジャンプ制
御手段が読出し手段を制御して、該操作毎にアドレス信
号値を楽曲の進行方向又はその逆方向にジャンプさせる
ので、読出し手段が次に演奏データの読出しを行う場合
には、該演奏データの読出し位置は前記ジャンプ先のア
ドレス信号値により指定された演奏データ記憶手段の記
憶位置に対応したものとなる。この場合、前記ジャンプ
量は演奏データ記憶手段に記憶されている全ての演奏デ
ータの読出しに必要な総時間に対する所定の時間割合に
対応しているので、操作子の操作毎に、自動演奏の進行
位置は一楽曲の演奏に要する総時間に対する所定の時間
割合すなわち楽曲全体の何分の1(例えば1/10,1/20)
かずつ変更される。
また、上記のように構成した第2の発明においては、
第1の操作子が操作されると、速度制御手段が、該第1
の操作子の操作中、アドレス信号値の歩進速度を速くす
る。これにより、読出し手段は通常の自動演奏の再生時
よりも速い速度で演奏データを読出すので、かかる場合
には自動演奏の進行位置が順次早送りされる。一方、第
1及び第2の操作子が同時操作されると、該同時操作に
応答してジャンプ制御手段が読出し手段を制御して該同
時操作毎にアドレス信号値を楽曲の進行方向に前記所定
の時間割合に対応させてジャンプさせるので、上記第1
の発明の場合と同様、自動演奏の進行位置が操作子の操
作毎に楽曲全体の何分の1(例えば1/10,1/20)かずつ
前進する。
さらに、上記のように構成した第3の発明において
は、第1の操作子が操作されると、後退制御手段が、該
第1の操作子の操作中、アドレス信号値の歩進速度を速
くするとともに、同アドレス信号値を楽曲の進行方向と
逆方向に進める。これにより、通常の自動演奏時よりも
速い速度で、自動演奏の進行位置は順次後退する。一
方、第1及び第2の操作子が同時操作されると、該同時
操作に応答してジャンプ制御手段が読出し手段を制御し
て該同時操作毎にアドレス信号値を楽曲の進行方向と逆
方向に前記所定の時間割合に対応させてジャンプさせる
ので、上記第1の発明の場合と同様、自動演奏の進行位
置が操作子の操作毎に楽曲全体の何分の1(例えば1/1
0,1/20)かずつ後退する。
[発明の効果] 上記作用説明からも理解できるように、第1の発明に
よれば、自動演奏の進行位置が操作子の操作毎に楽曲全
体の長さの何分の1(例えば1/10,1/20)に対応して飛
び越し変更されるので、演奏者は楽曲の長さとの関係に
おいて前記飛び越し量を把握し易く、自動演奏の進行位
置を所望の位置に設定し易くなる。
また、第2及び第3の発明によれば、上記第1の発明
のような飛び越しに加えて、第1の操作子のみを操作す
れば、通常の演奏速度よりも速い速度で自動演奏の進行
位置が楽曲の進行方向又はその逆方向へ順次進められる
ので、両操作子の併用により、上記第1の発明に比べて
より一層、自動演奏の進行位置を所望の位置に設定し易
くなる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明する。第
1図は本発明に係る自動演奏装置の全体をブロック図に
より示しており、この自動演奏装置は操作パネル10を有
する。操作パネル10には、スタート操作子11、ストップ
操作子12、早送り操作子13、後退操作子14、記録操作子
15、ファンクション操作子16及びテンポ操作17が配設さ
れており、各操作子11〜16は該自動演奏装置の各動作モ
ードを指定するとともに、テンポ操作子17は自動演奏の
テンポを設定する。これらの各操作子11〜17の操作はス
イッチ群10a内に同操作子11〜17に対応して設けた各ス
イッチ又はディジタル位置センサにより検出されるよう
になっており、各スイッチ及びディジタル位置センサは
バス20に接続されている。また、操作パネル10には自動
演奏の進行位置を2桁の数字(0〜99)で表示する表示
器18が配設されており、表示器18はバス20に接続した表
示制御回路10bにより制御されるようになっている。
バス20には、テンポ発振器31、ミディー(以下MIDIと
いう)受信器32及びMIDI送信器33も接続されている。テ
ンポ発振器31は可変発振器により構成され、設定テンポ
に応じた周期(レート)でテンポクロック信号を発生す
る。MIDI受信器32はMIDI(Musical Instrument Digital
Interface)コードにより表された演奏データを入力す
るインターフェース回路であり、該受信器32には電子楽
器、演奏操作装置(楽音信号発生装置を備えないで鍵盤
等による演奏データのみを出力する装置)、他の自動演
奏装置等が接続される。MIDI送信器33はMIDIコードによ
り表された演奏データを出力するインターフェース回路
であり、該送信器33には電子楽器、音源装置(鍵盤等の
演奏操作手段を備えないで入力演奏データに応じて楽音
信号を発生する装置)、他の自動演奏装置等が接続され
る。
さらに、バス20にはマイクロコンピュータ40及び演奏
データメモリ50が接続されている。マイクロコンピュー
タ40はCPU41、プログラムメモリ42及びワーキングメモ
リ43からなる。CPU41は電源スイッチ(図示しない)の
投入により第2図のフローチャートに対応した「メイン
プログラム」を実行するとともに、テンポ発信器31から
のテンポクロック信号の到来に応答して第3図のフロー
チャートに対応した「テンポクロックインタラプトプロ
グラム」を割込み実行する。プログラムメモリ42はROM
により構成され、前記「メインプログラム」及び「テン
ポクロックインタラプトプログラム」を記憶するととも
に、該各プログラムのサブルーチンに相当する第4図乃
至第14図のフローチャートに対応したサブプログラムを
記憶している。
ワーキングメモリ43はRAMにより構成され、前記各プ
ログラムの実行に必要な変数データを一時的に記憶して
いる。該変数データの主なものを列挙すると次の通りで
ある。
テンポクロックTCL・・・テンポクロック信号の到来毎
に1ずつ増加して自動演奏装置の進行を表す。
ポインタPNT・・・演奏データメモリ50のアドレスを表
す。(0〜DTEND) テンポデータTMP・・・自動演奏のテンポスピードを表
す。
現テンポクロック数NTM・・・現在までのテンポクロッ
ク数の累算値を表す。
総テンポクロック数TTM・・・一曲分のテンポクロック
数の総和を表す。
時間データDUR・・・イベントデータから次のイベント
データの発生までの時間を表す。
表示データDSP・・・表示器18にて表示される表示値を
示す。
ジャンプデータPC1O・・・ジャンプモードにおける飛び
先の進行位置を表す。
モードデータMODE・・・当該自動演奏装置が設定されて
いる5種類(次頁第1表参照)のモードを表す。
サブモードデータMODE・・・当該自動演奏装置が設定さ
れている5種類(次々頁第2表参照)のサブモードを表
す。
演奏データメモリ50は0〜DTENDに渡るアドレスに対
応した記憶領域を有するRAMにより構成され、第15図の
データフォーマットにより表された以下の各種演奏デー
タDATA及び音色、音量、効果等に関するその他の演奏デ
ータDATAを記憶する。なお、下記において、サフィック
スHは16進表示を表すとともに、Xは任意の値をとり得
ることを表す。
キーオンデータ・・・第1バイト目に識別コード「9
XH」を含む3バイトのデータにより構成され、第2及び
第3バイト目の両最上位ビットMSBは0であり、下位7
ビットはそれぞれキーコードKCおよび押鍵タッチデータ
KTである。
キーオフデータ・・・第1バイト目に識別コード「8
XH」を含む3バイトのデータにより構成され、第2及び
第3バイト目の両最上位ビットMSBは0であり、下位7
ビットはそれぞれキーコードKCおよび離鍵タッチデータ
KTである。
時間データ・・・第1バイト目に識別コード「F2H」を
含む2バイトのデータにより構成され、第2バイト目の
最上位ビットMSBは「0」であり、下位7ビットは時間
値TIMEである。
長時間データ・・・第1バイト目に識別コード「F3H
を含む3バイトのデータにより構成され、第2及び第3
バイト目の両最上位ビットMSBは「0」であり、下位7
ビットはそれぞれ14ビットで表された時間値TIMEのうち
上位及び下位7ビットある。
曲開始データ・・・識別コード「FOH」のみからなる1
バイトのデータである。
非動作データ・・・識別コード「F9H」のみからなる1
バイトのデータである。
曲終了データ・・・識別コード「FFH」のみからなる1
バイトのデータである。
かかる場合、ワーキングメモリ43及び演奏データメモリ
50として通常のRAMを用いてもよいが、バッテリバック
されたRAM又は不揮発性のRAMを用いてもよいことはもち
ろんである。
次に、上記のように構成した自動演奏装置の動作につ
いて説明する。電源スイッチが投入されると、CPU41は
第2図のステップ100にて「メインプログラム」の実行
を開始し、ステップ101にて表示制御回路10bとの協働に
より表示器18を制御して該表示器18による表示状態を
“−−”に初期設定するとともに、ワーキングメモリ43
内の各種変数データを「0」に初期設定して、以降ステ
ップ102〜110からなる循環処理を実行し続ける。この循
環処理においては、ステップ102〜108にて各操作子11〜
15の操作に応じた処理が実行されるとともに、ステップ
109にてMIDI受信器32への演奏データの到来が検出され
る。また、ステップ110にてテンポ操作子17の操作位置
に応じてテンポ発振器31の発振周波数が制御されるとと
もに、テンポデータTMPが前記操作位置に応じた値に設
定される。かかる循環処理中、テンポ発振器31からテン
ポクロック信号が出力されると。CPU41は「テンポイン
タラプトプログラム」を実行する。
以下、各操作子11〜16の操作に応じた処理動作につい
て説明するが、説明の便宜上、(1)演奏記録動作、
(2)演奏再生動作、(3)早送り動作、(4)後退動
作に分けて説明する。なお、当該自動演奏装置の基本状
態は、第16図に示すように、ストップモードであってモ
ードデータMODEは上記ステップ101(第2図)の処理に
より「0」に設定されており、該モードにおいては、テ
ンポクロック信号の到来により「テンポインタラプトプ
ログラム」(第3図)が実行されても、ステップ201に
て「YES」と判定され、実質的な処理が実行されないで
ステップ202にて該「テンポインタラプトプログラム」
の実行が終了される。
(1)演奏記録動作 上記ストップモードにある状態において、記録操作子
15が操作されると、ステップ102〜110(第2図)からな
る循環処理を実行中のCPU41はステップ104にて「YES」
すなわち記録操作子15のオンイベント有りと判定し、ス
テップ104aにて「記録操作子オンイベントルーチン」
(第6図)を実行する。この「記録操作子オンイベント
ルーチン」においては、ステップ360にてその実行が開
始され、ステップ361にて「0」に設定されているモー
ドデータMODEに基づき「YES」と判定され、ステップ362
にてモードデータMODEが「4」に設定され、ステップ36
3にて表示器18にて“00"が表示されるように表示制御回
路10bが制御されて、ステップ364にて同ルーチンの実行
が終了される。これにより、第16図に示すように、当該
自動演奏装置はレコード待機モードに設定される。な
お、当該自動演奏装置のモードがストップモード(モー
ドデータMODE=0)以外の場合には、記録操作子15が操
作されても、前記ステップ361における「NO」との判定
により同自動演奏装置がレコード待機モードに変更され
ることはない。
このレコード待機モードは、第16図に示すように、ス
タート操作子11又はMIDI受信器32への演奏データ(鍵盤
等によるキーオンデータ)の到来によりレコードモード
に変更される。
すなわち、スタート操作子11が操作されると、ステッ
プ102〜110(第2図)からなる循環処理を実行中のCPU4
1はステップ102にて「YES」すなわちスタート操作子11
のオンイベント有りと判定し、ステップ102aにて「スタ
ート操作子オンイベントルーチン」(第4図)を実行す
る。この「スタート操作子オンイベントルーチン」にお
いては、ステップ300にてその実行が開始され、ステッ
プ301の判定処理により、ステップ302〜304の処理が実
行されて、ステップ305にて同ルーチンの実行が終了さ
れる。かかる場合、CPU41はステップ302にてモードデー
タMODEを「3」に設定することにより当該自動演奏装置
をレコードモードに設定し、ステップ303にて演奏デー
タメモリ50内のポインタPNT(=0)により指定される
アドレスに演奏データDATA(PNT)として曲開始データ
「FOH」を書き込むとともに、ステップ304にてポインタ
PNTを「1」だけ進めておく。かかる状態では、テンポ
発振器31からテンポクロック信号が出力されて「テンポ
クロックインタラプトプログラム」(第3図)が実行さ
れると、モードデータMODEは前述のように「3」に設定
されているので、ステップ201,203,204にていずれも「N
O」と判定され、ステップ205以降(詳しくは後述する)
の処理が実行されて、テンポクロックTCLは同プログラ
ムの実行毎に「1」ずつ増加する。
また、MIDI受信器32へ演奏データが到来すると、ステ
ップ102〜110(第2図)からなる循環処理を実行中のCP
U41はステップ109にて「YES」すなわちMIDI入力有りと
判定し、ステップ109aにてMIDI受信器32へ入力された演
奏データをその識別コードに応じて必要な数(1〜3)
だけ入力データDT1,DT2,DT3として取り込み、ステップ1
09bにて「イベントデータ入力ルーチン」(第11図)を
実行する。この「イベントデータ入力ルーチン」におい
ては、ステップ600にてその実行が開始され、ステップ6
01,602にてモードデータMODEに基づく判定がなされる。
かかる場合、上記のように当該自動演奏装置がレコード
待機状態にあってモードデータMODEは未だ「4」であれ
ば、ステップ601にて「NO」、ステップ602にて「YES」
と判定され、ステップ603〜605にて、上述のステップ30
2〜304(第4図)と同様に、モードデータMODEが「3」
に設定され、演奏データメモリ50内のポインタPNT(=
0)により指定されるアドレスに演奏データDATA(PN
T)として曲開始データ「FOH」が書き込まれるととも
に、ポインタPNTが「1」だけ進められる。これによ
り、当該自動演奏装置がレコード待機状態にあるとき
に、MIDI受信器32へ演奏データが到来しても、スタート
操作子11が操作された上記場合と同じように、演奏デー
タの演奏データメモリ50への書込みが準備されると同時
に、テンポクロックTCLの歩進を開始させる。
このようにレコード待機モードにて演奏データが到来
した場合には「イベントデータ入力ルーチン」(第11
図)のステップ601〜605の処理後、又は上記スタート操
作子11の操作若しくは前記演奏データの到来によりレコ
ードモードに変更された後に新たな演奏データが到来し
た場合には、ステップ601における「YES」すなわちモー
ドデータMODEが「3」であるとの判定後、CPU41はステ
ップ606以降の処理により到来した演奏データ及び時間
データを演奏データメモリ50に書き込む。なお、かかる
「イベントデータ入力ルーチン」においては、モードデ
ータNODEが「3」又は「4」でなければ、ステップ601,
602における「NO」との判定により、該ルーチンの処理
が実質的に行われないでステップ607にてその実行が終
了される。
ステップ606においては、上記「テンポクロックイン
タラプトプログラム」の実行毎に「1」ずつ増加するテ
ンポクロックTCLが「7FH」以下すなわち同クロックTCL
が7ビットで表現できるか否かが判定される。かかる場
合、テンポクロックTCLが「7FH」以下であれば、ステッ
プ606における「YES」との判定の基に、ステップ608に
て演奏データメモリ50内のポインタPNT,PNT+1により
指定されるアドレスに演奏データDATA(PNT),DATA(PN
T+1)として時間識別データ「F2H」,テンポクロック
TCLがそれぞれ書き込まれ、ステップ609にてポインタPN
Tが「2」だけ進められる。また、テンポクロックTCLが
「7FH」より大きければ、ステップ606における「NO」と
の判定の基に、ステップ610にて時間データTM1,TM2がそ
れぞれテンポクロックTCLの上位7ビット及び下位7ビ
ットに設定された後、ステップ611にて演奏データメモ
リ50内のポインタPNT,PNT+1,PNT+2により指定される
アドレスに演奏データDATA(PNT),DATA(PNT+1),DA
TA(PNT+2)として長時間識別データ「F3H」及び時間
データTM1,TM2により表されたテンポクロックTCLがそれ
ぞれ書き込まれ、ステップ612にてポインタPNTが「3」
だけ進められる。
前記ステップ609,612の処理後、CPU41はステップ613
にて現テンポクロック数NTMにテンポクロックTCLを加算
することにより同クロック数NTMを更新した後、ステッ
プ614にてテンポクロックTCLを「0」に初期設定し、ス
テップ615にて「データ書込みルーチン」(第14図)を
実行する。かかる「データ書込みルーチン」において
は、上記ステップ109a(第2図)の処理により入力した
演奏データDT1,DT2,DT3が演奏データメモリ50に書き込
まれるが、CPU41はステップ800による実行開始後、ステ
ップ801〜803の処理により該入力演奏データDT1,DT2,DT
3の種類を判定する。かかる場合、入力演奏データDT1,D
T2,DT3は通常キーオンデータ、キーオフデータ又は音
色、音量等に関するその他の演奏データあり、該データ
DT1,DT2,DT3がキーオンデータ又はキーオフデータであ
れば、ステップ801における「YES」すなわち入力演奏デ
ータDT1が「9XH」又は「8XHであるとの判定の基に、ス
テップ804にて演奏データメモリ50内のポインタPNT,PNT
+1,PNT+2により指定されるアドレスに演奏データDAT
A(PNT),DATA(PNT+1),DATA(PNT+2)として入力
演奏データDT1,DT2,DT3がそれぞれ書き込まれ、ステッ
プ805にてポインタPNTが「3」だけ進められて、ステッ
プ806にて該「データ書込みルーチン」の実行が終了さ
れる。また、該データDT1,DT2,DT3が音色、音量等のそ
の他のデータであれば、ステップ801〜803における「N
O」すなわち入力演奏データDT1が「9XH」,「8XH」,
「F9H」,「FFH」でないとの判定の基に、ステップ807
にて演奏データメモリ50内のポインタPNT,PNT+1,PNT+
2により指定されるアドレスに演奏データDATA(PNT),
DATA(PNT+1),DATA(PNT+2)として入力演奏デー
タDT1,DT2,DT3がそれぞれ書き込まれるとともにポイン
タPNTが「3」だけ進められて、ステップ806にて該「デ
ータ書込みルーチン」の実行が終了される。なお、この
場合、該その他の演奏データが3バイトでなく1バイト
又は2バイトであれば、書き込まれる演奏データは一つ
又は二つであると同時に、ポインタPNTの歩進も「1」
又は「2」である。
このようにMIDI受信器32に演奏データが到来する毎
に、「イベントデータ入力プログラム」(第11図)の実
行により、演奏データメモリ50には演奏データとともに
テンポクロックTCLが該演奏データ間のインターバルデ
ータとして順次記憶されていく。
一方、かかる演奏データの書込み中、テンポ発振器31
によるテンポクロック信号の発生毎に、上述のように、
「テンポクロックインタラプトプログラム」(第3図)
が実行され、ステップ201,203,204の処理後、ステップ2
05にてテンポクロックTCLは「1」ずつ増加する。そし
て、通常の場合には、MIDI受信器32に演奏データが到来
して上記ステップ614(第11図)の処理によりテンポク
ロックTCLは「0」に初期設定されるので、2バイト
(厳密には14ビット)からなる同クロックTCLがオーバ
ーフローすることはなく、前記ステップ205の処理後の
ステップ206にて「NO」すなわちテンポクロックTCLは14
ビットに対応した「4000H」以上でないと判定され、ス
テップ202にて該「テンポクロックインタラプトプログ
ラム」の実行が終了される。
しかし、長時間に渡りMIDI受信器32に演奏データが到
来しない場合には、テンポクロックTCLが増大して「400
0H」になると、上記ステップ206にて「YES」と判定され
て、プログラムはステップ207以降に進められる。かか
る場合、CPU41はステップ207にてテンポクロックTCLを1
4ビットで表現できる最大値に対応した「3FFFH」に設定
し、ステップ208にて「3」(レコードモード)に設定
されているモードデータMODEに基づき「YES」と判定
し、ステップ209にて入力データDT1を「F9H」(非動作
データ)に設定して、ステップ210にて「イベントデー
タ入力ルーチン」(第11図)を実行する。
かかる場合、モードデータMODEは「3」であり、かつ
テンポクロックTCLは「7FH」(7ビットで表現できる最
大値)より大きいので、CPU41は上記ステップ610〜614
の処理(演奏データとしてテンポクロックTCLの書込
み、現テンポクロック数NTMの更新及びテンポクロックT
CLの「0」への初期設定)後、ステップ615にて「デー
タ書込みルーチン」(第14図)を実行する。この場合、
上記ステップ209(第3図)の処理によって入力データD
T1は「F9H」に設定されているので、ステップ801におけ
る「NO」との判定後、ステップ802にて「YES」と判定さ
れ、ステップ808にて演奏データメモリ50内のポインタP
NTにより指定されるアドレスに演奏データDATA(PNT)
として入力演奏データDT1すなわち「F9H」が書き込まれ
るとともに、ステップ809にてポインタPNTが「1」だけ
進められて、ステップ806にて該「データ書込みルーチ
ン」の実行が終了される。その結果、演奏データメモリ
50には、テンポクロックTCLの最大値が識別コードとと
もに書き込まれると同時に、非動作データが書き込まれ
る。これにより、14ビットで表現できない時間データが
実質的に延長されたことになる。
上記ステップ210(第3図)の処理後、CPU41はステッ
プ211にテンポクロックTCLを「0」に初期設定して、ス
テップ202にて該「テンポクロックインタラプトプログ
ラム」の実行を終了する。なお、当該自動演奏装置がレ
コード待機モード(モードデータMODE=4)に設定され
ている場合には、テンポクロック信号の到来によって該
「テンポクロックインタラプトプログラム」の実行が開
始されても、ステップ201にて「NO」と判定されるの
で、実質的な処理が行われないままステップ202にて該
プログラムの実行は終了される。
次に、かかる演奏データの書込み中における表示器18
の表示動作について説明する。上記「イベントデータ入
力ルーチン」(第11図)の実行中、CPU41はステップ616
にて、更新中のポインタPNT値及び演奏データメモリ50
の最終アドレス値DTEND(演奏データメモリ50の容量)
に基づき、下記式1の演算を実行する。なお、下記式1
において、関数INT(x)はxの整数部を意味する。
DSP=INT{(1−PNT/DTEND)*100} ・・・式1 これにより、表示データDSPは演奏データメモリ50の残
量を百分率で表すことになる。上記ステップ616の処理
後、ポインタPNT値が最終アドレス値DTENDに達したか否
かが判定される。かかる場合、ポインタPNT値が未だ最
終アドレスDTENDに達していないとすれば、CPU41はステ
ップ617にて「NO」と判定し、ステップ618にて表示制御
回路10bとの協働により表示器18を制御して、表示器18
にて表示データDSPに対応した値が表示されるようにす
る。これにより、該レコードモード及びレコード待機モ
ード(モードデータMODE=「3」,「4」)において
は、表示器18にて演奏データメモリ50のアドレス数に対
応した残量が表示されるようになる。
次に、かかる演奏データの書込みを停止させる場合に
ついて説明する。かかる演奏データの書込み中(モード
データMODE=3)、ストップ操作子12が操作されると、
ステップ102〜110(第2図)からなる循環処理を実行中
のCPU41はステップ103にて「YES」すなわちストップ操
作子12のオンイベント有りと判定し、ステップ103aにて
「ストップ操作子オンイベントルーチン」(第5図)を
実行する。この「ストップ操作子オンイベントルーチ
ン」においては、ステップ330にてその実行が開始さ
れ、ステップ331にて「YES」すなわちモードデータMODE
は「3」であると判定されて、ステップ332にて入力デ
ータDT1が「FFH」(曲終了データ)に設定された後、ス
テップ333にて「イベントデータ入力ルーチン」が実行
される。かかる「イベントデータ入力ルーチン」(第11
図)においては、上述と同様の処理によりテンポクロッ
クTCLの演奏データメモリ50内への書込み及び表示制御
が実行されるとともに、ステップ615にて「データ書込
みルーチン」(第14図)が実行される。かかる場合、入
力データDT1は「FFH」に設定されているので、「データ
書込みルーチン」においては、ステップ801,802におけ
る「NO」との判定及びステップ803における「YES」との
判定の基に、ステップ810にて演奏データメモリ50内の
ポインタPNTにより指定されるアドレスに演奏データDAT
A(PNT)として前記入力演奏データDT1すなわち「FFH
(曲終了データ)が書き込まれるとともに、ステップ81
1にて総テンポクロック数TTMが現テンポクロック数NTM
に設定されて、ステップ806にて該「データ書込みルー
チン」の実行が終了される。これにより、演奏データメ
モリ50には曲の終了を表すデータが記憶されるととも
に、総テンポクロック数TTMとして該曲の長さをテンポ
クロック数すなわち演奏時間に対応した量で表した値が
記憶される。
上記ステップ333(第5図)の処理後、CPU41はステッ
プ334にてモードデータMODEを「0」に設定するととも
に、ステップ335にて表示制御回路10bとの協働により表
示状態が“−−”になるように表示器18を制御して、ス
テップ336にてMIDI送信器33にオールオフデータを出力
する。このオールオフデータの出力はMIDI送信器33に接
続した電子楽器及び音源装置における楽音信号の発生を
強制的に停止させるものであって、該演奏データの書込
み処理においては不要であるが、後述する演奏データの
読出し出力処理において必要である。上記ステップ336
の処理後、CPU41はステップ337〜339にてポインタPNT、
現テンポクロック数NTM及びテンポクロックTCLを「0」
に初期設定して、ステップ340にて該「ストップ操作子
オンイベントルーチン」の実行を終了する。このような
「ストップ操作子オンイベントルーチン」の実行によ
り、レコードモード(モードデータMODE=3)に設定さ
れていた当該自動演奏装置は、第16図に示すように、基
本状態としてのストップモード(モードデータMODE=
0)に変更される。
なお、当該自動演奏装置が上述のレコード待機モード
(モードデータMODE=4)にある状態で、ストップ操作
子12が操作された場合にも、上記「ストップ操作子オン
イベントルーチン」が実行される。かかる場合、モード
データMODEは「4」に設定されているので、CPU41はス
テップ331にて「NO」、ステップ341にて「YES」と判定
した後、ステップ342にて入力データDT1を曲終了データ
「FFH」に設定し、ステップ343にて「データ書込みルー
チン」(第14図)を実行する。かかる「データ書込みル
ーチン」においては、上述したレコードモード(モード
データMODE=3)においてストップ操作子12が操作され
た場合と同様に、ステップ810にて演奏データメモリ50
に曲終了データ「FFH」が書き込まれるとともに、ステ
ップ811にて総テンポクロック数TTMが現テンポクロック
数NTMに設定される。上記ステップ343(第5図)の処理
後、CPU41は上記場合と同様なステップ334〜339の処理
を実行して、ステップ340にて該「ストップ操作子オン
イベントルーチン」の実行を終了する。これにより、か
かる場合にも、当該自動演奏装置は基本状態としてのス
トップモード(モードデータMODE=0)に変更される。
一方、演奏データの書込み中(モードデータMODE=
3)、ストップ操作子12が長時間操作されることがなく
演奏データメモリ50が満杯になると、上述した「イベン
トデータ入力ルーチン(第11図)の実行中、CPU41がス
テップ617にて「YES」すなわちポインタPNT値が演奏デ
ータメモリ50の最終アドレス値DTENDに等しいと判定し
て、ステップ619〜624の処理後、ステップ607にて該
「イベントデータ入力ルーチン」の実行を終了する。か
かるステップ619〜624の処理においては、ステップ619
にてモードデータMODEが「0」に設定され、ステップ62
0にて表示器18の表示状態が“−−”に制御され、ステ
ップ621にて演奏データメモリ50内に演奏データDATA(P
NT)として曲終了データ「FFH」が書き込まれ、ステッ
プ622にてポインタPNTが「0」に初期設定され、ステッ
プ623にて総テンポクロック数TTMが現テンポクロック数
NTMに設定され、ステップ624にて現テンポクロック数NT
Mが「0」に初期設定される。その結果、上述の場合と
同様に、当該自動演奏装置は基本状態としてのストップ
モード(モードデータMODE=0)に変更される。
さらに、当該自動演奏装置においては、レコードモー
ド(モードデータMODE=3)にある状態にて、スタート
操作子11が操作されると、第16図に示すように、該レコ
ードモードはレコード待機モード(モードデータMODE=
4)に変更される。すなわち、スタート操作子11が操作
されると、上述の場合と同様、「メインプログラム」を
実行中のCPU41は「スタート操作子オンイベントルーチ
ン」(第4図)の実行をステップ300にて開始し、ステ
ップ301の判定処理によりステップ306の処理を実行後、
ステップ305にて該「ステップ操作子オンイベントルー
チン」の実行を終了する。かかる場合、ステップ306に
てモードデータMODEは「4」に設定され、当該自動演奏
装置は上述したレコード待機モードに変更される。該モ
ードの変更後の動作については上述のとおりである。こ
れにより、かかる場合には、スタート操作子11は一時停
止(ポーズ)操作子として機能することになる。
(2)演奏再生動作 当該自動演奏装置が基本状態としての上記ストップモ
ードにある状態において、スタート操作子11が操作され
ると、ステップ102〜110(第2図)からなる循環処理を
実行中のCPU41はステップ102にて「YES」すなわちスタ
ート操作子11のオンイベント有りと判定し、ステップ10
2aにて「スタート操作子オンイベントルーチン」(第4
図)を実行する。この「スタート操作子オンイベントル
ーチン」においては、ステップ300にてその実行が開始
され、ステップ301の判定処理により、「0」に設定さ
れているモードデータMODEに基づきステップ307以降の
処理が実行される。かかる場合、ステップ307にてモー
ドデータMODEが「1」に設定され、ステップ308にて表
示器18にて“00"が表示されるように表示制御回路10bが
制御されて、ステップ305にて該「スタート操作子オン
イベントルーチン」の実行が終了される。これにより、
当該自動演奏装置は、第16図に示すように、プレイモー
ドに設定される。
かかる状態にて、テンポ発振器31がテンポクロック信
号を発生すると、CPU41は「テンポクロックインタラプ
トプログラム」(第3図)の実行をステップ200にて開
始し、「1」に設定されているモードデータMODEに基づ
き、ステップ201にて「NO」と判定し、ステップ203にて
「YES」と判定し、ステップ212にてサブモードデータMO
DEが「0」,「3」,「4」のいずれかであるか否かを
判定する。かかる場合、当該自動演奏装置のサブモード
はノーマルモードに設定されていて前記サブモードデー
タMODEは「0」であるので、前記ステップ212にて「YE
S」と判定され、ステップ213に「カウントアップルーチ
ン」(第12図)が実行される。
かかる「カウントアップルーチン」の実行において
は、ステップ700にてその実行が開始され、ステップ701
にてテンポクロックTCLと時間データDURが等しいか否か
が判定される。かかる場合、前記両データが等しくなけ
れば、ステップ701にて「NO」と判定され、ステップ702
にて該「カウントアップルーチン」の実行が終了され
る。この「カウントアップルーチン」の実行後、CPU41
は再び「テンポクロックインタラプトプログラム」(第
3図)の実行に移り、ステップ205の処理によってテン
ポクロックTCLを順次「1」ずつ増加させる。
このようなテンポクロックTCLのカウント動作中、同
クロックTCLと時間データDURとが等しくなると、CPU41
は上記ステップ701(第12図)の判定にて「YES」と判定
し、ステップ703にてポインタPNTにより指定される演奏
データメモリ50内のアドレスに記憶されている演奏デー
タDATA(PNT)を先頭データCD(識別データ)として読
出して、ステップ704〜708にて該先頭データCDに続く演
奏データがいかなる種類のデータであるかを判別する。
かかる場合、該先頭データCDがキーオンデータ又はキ
ーオフデータに関する識別データ「9XH」,「8XH」であ
れば、モードデータMODEは「1」でありかつサブモード
データMODEは「0」であるので、ステップ704における
「YES」との判定及びステップ709における「YES」との
判定の基に、ステップ710にて前記先頭データCDとポイ
ンタPNT+1,PNT+2により指定されて演奏データメモリ
50から読出された演奏データDATA(PNT+1),DATA(PN
T+1)すなわちキーコードKC及び鍵タッチデータKT
(第15図参照)とがMIDI送信器33に出力される。これに
より、MIDI送信器33は同送信器33に接続された電子楽
器、音源装置等へ前記データCD,DATA(PNT+1),DATA
(PNT+2)を出力するので、同電子楽器、音源装置等
からは前記キーコードKC及び鍵タッチデータKTに応じて
形成された楽音信号が出力される。上記ステップ710の
処理後、CPU41はステップ711にてポインタPNTを「3」
だけ進め、プログラムをステップ703に戻す。
また、ステップ703の処理により設定された先頭デー
タCDが曲開始データ又は非動作データに関する識別デー
タ「FOH」,「F9H」であれば、ステップ704における「N
O」との判定及びステップ705における「NO」との判定の
基に、ステップ712にてポインタPNTが「1」だけ進めら
れて、プログラムがステップ703に戻される。また、ス
テップ703の処理により設定された先頭データCDが音
色、音量等その他のデータに関する識別データであれ
ば、ステップ704〜708における「NO」との判定の基に、
ステップ713にて該音色、音量等のその他のデータが先
頭データCDとともにMIDI送信器33に出力され、かつポイ
ンタPNTが前記出力データのバイト数だけ進められて、
プログラムがステップ703に戻される。これにより、上
述した電子楽器、音源装置等により形成される楽音信号
の音色、音量等が制御される。
一方、上記キーオンデータ、キーオフデータ、曲開始
データ、非動作データ及びその他のデータの読出しに伴
うステップ703〜713に係る上記循環処理中、ステップ70
3の処理により設定された先頭データCDが時間データに
関する識別データ「F2H」になると、ステップ704,705に
おける「NO」との判定及びステップ706における「YES」
との判定の基に、ステップ714〜716の処理が実行され
る。かかるステップ714〜716の処理においては、ステッ
プ714にて時間データDURがポインタPNT+1により指定
されて演奏データメモリ50から読出された演奏データDA
TA(PNT+1)値に設定され、ステップ715にてポインタ
PNTが「2」だけ進められ、ステップ716にテンポクロッ
クTCLが「0」に初期設定される。
また、前記設定された先頭データCDが長時間データに
関する識別データ「F3H」であれば、ステップ704〜706
における「NO」との判定及びステップ707における「YE
S」との判定の基に、ステップ717にて時間データDURが
ポインタPNT+1,PNT+2により指定されて演奏データメ
モリ50から読出された演奏データDATA(PNT+1),DATA
(PNT+1)に基づく下記式2の演算値に設定される。
DUR=DATA(PNT+1)*80H+DATA(PNT+2)・・・式
2 前記式2はそれぞれ7ビットからなる2バイトのデータ
を14ビットのデータに変換するもので、前記式中の「*
80H」の乗算はDATA(PNT+1)の7ビットの桁上げを意
味する。上記ステップ717の処理後、ステップ718にてポ
インタPNTが「3」だけ進められ、ステップ719にてテン
ポクロックTCLが「0」に初期設定される。
その結果、ステップ714〜719の処理により、時間デー
タDURが設定されるとともに、テンポクロックTCLが
「0」に初期設定されて、次の演奏データDATA(PNT)
の読出し準備がなされる。そして、テンポ発振器31から
のテンポクロック信号の発生に伴う「テンポクロックイ
ンタラプトプログラム」の実行によりテンポクロックTC
Lが増加して、同クロックTCLが前記新たに設定した時間
データDUR値に等しくなると、上記ステップ703〜713に
よるキーオンデータ、キーオフデータ、曲開始データ、
非動作データ及びその他のデータの読出しに応じて楽音
信号の発生が制御される。
なお、上記ステップ701にて「YES」すなわち時間デー
タDURとテンポクロックTCLとが等しいとの判定の基に、
演奏データとして非動作データ「F9H」が読出されて、
上記ステップ705,706の処理によりプログラムがステッ
プ703に戻されると、再度演奏データの読出しがなされ
てステップ714,717の処理により時間データDURが設定し
直されるとともに、ステップ716,719にてテンポクロッ
クTCLが「0」に初期設定される。これにより、再びテ
ンポクロックTCLのカウント動作がなされるとともに、
ステップ701の判定処理がなされるようになるので、上
述したようにキーオン、キーオフ等に関する演奏イベン
トデータ間の時間間隔が長くて上記演奏記録動作で述べ
たようにステップ808(第14図)の処理により非動作デ
ータ「F9H」が演奏データメモリ50に記憶されている場
合には、楽音の発生制御がなされず、長時間に渡るテン
ポクロックTCLのカウント動作が実質的になされる。
次に、かかる演奏再生動作時における表示器18の表示
動作について説明する。上記ステップ716,719の処理
後、CPU41はステップ720にて現テンポクロック数NTMに
前記時間データDURを加算することによりかかる時間デ
ータDURの更新毎に現テンポクロック数NTMを累算し、ス
テップ721にて該累算した現テンポクロック数NTM及び一
曲分のテンポクロックTCL数の総和に等しい総テンポク
ロック数TTMに基づく下記式3の演算の実行により表示
データDSPを設定する。なお、下記式3において、関数I
NT(x)はxの整数部を意味する。
DSP=INT(NTM*100/TTM) ・・・式3 これにより、表示データDSPは演奏時間に対応した進行
位置を百分率で表すことになる。上記ステップ721の処
理後、CPU41はステップ722にて表示制御回路10bとの協
働により表示データDSPに対応した値が表示されるよう
に表示器18を制御し、ステップ702にて該「カウントア
ップルーチン」の実行を終了する。これにより、自動演
奏の進行状態が楽曲全体の長さに対する百分率で視覚的
に表示される。
一方、かかる自動演奏の再生中、時間が経過して、上
記ステップ703にて演奏データメモリ50から曲終了デー
タ「FFH」が読出されかつ該データが先頭データCDとし
て設定されると、ステップ704〜707における「NO」との
判定及びステップ708における「YES」との判定の基に、
ステップ723にてMIDI送信器33にオールオフデータが出
力される。これにより、上述の場合と同様に、楽音信号
の発生が強制的に停止される。上記ステップ723の処理
後、ステップ724の処理によりモードデータMODEが
「2」の設定され、ステップ725〜728の処理によりテン
ポクロックTCL、時間データDUR、ポインタPNT及び現テ
ンポクロック数NTMが「0」に初期設定されて、ステッ
プ702にて該「カウントアップルーチン」の実行が終了
される。これにより、プレイモードに設定されていた当
該自動演奏装置は、第16図に示すように、プレイ待機モ
ードに変更されるとともに、ポインタPNT等の演奏デー
タの読出しのための変数データが初期値に設定される。
また、上記のようにプレイモード(モードデータMODE
=1)において、演奏データメモリ50内の全ての演奏デ
ータが読出される前に、スタート操作子11が操作される
と、上記ステップ102,102a(第2図)の処理により「ス
タート操作子オンイベントルーチン」(第4図)が実行
される。かかる場合、モードデータMODEは「1」に設定
されているので、該「スタート操作子オンイベントルー
チン」においては、ステップ300による同ルーチンの実
行開始後のステップ301に判定処理により、プログラム
はステップ309に進められ、同ステップ309にてモードデ
ータMODEが「2」に設定されるとともに、ステップ310
にてMIDI送信器33にオールオフデータが出力されて楽音
信号の発生が停止され、ステップ305にて該ルーチンの
実行が終了される。これにより、プレイモードに設定さ
れていた当該自動演奏装置は、第16図に示すように、演
奏データの読出し途中でプレイ待機モードに変更され
る。このようにスタート操作子11は上記レコードモード
時と同様に、一時停止(ポーズ)操作子としても機能す
る。
上述のようにして変更されたプレイ待機モードにおい
ては、モードデータMODEは「2」に設定され、かつサブ
モードデータMODEは以前から「0」に設定されているの
で、テンポ発振器31からテンポクロック信号が出力され
て上記のように「テンポクロックインタラプトプログラ
ム」(第3図)が実行されても、ステップ201,203にて
「NO」、ステップ204にて「YES」、ステップ214,215に
て「NO」と判定されて、ステップ202にて該ルーチンの
実行が終了される。これにより、該「テンポクロックイ
ンタラプトプログラム」においては、実質的な処理が何
ら行われず、楽音信号の発生は制御されない。
逆に、かかるプレイ待機モード(モードデータMODE=
2)において、スタート操作子11が操作されると、上記
ステップ102,102a(第2図)の処理により「スタート操
作子オンイベントルーチン」(第4図)が実行される。
かかる場合、モードデータMODEは「2」に設定されてい
るので、該「スタート操作子オンイベントルーチン」に
おいては、ステップ300による同ルーチンの実行開始後
のステップ301に判定処理により、プログラムはステッ
プ311に進められ、同ステップ311にてモードデータMODE
が「1」に設定されて、ステップ305にて該ルーチンの
実行が終了される。これにより、プレイ待機モードに設
定されていた当該自動演奏装置は、第16図に示すよう
に、プレイモードに変更されて、停止していた演奏デー
タの読出しが再開されるようになる。
さらに、上記プレイモード(モードデータMODE=1)
又はプレイ待機モード(モードデータMODE=2)におい
て、ストップ操作子12が操作されると、上記ステップ10
3,103a(第2図)の処理により「ストップ操作子オンイ
ベントルーチン」(第5図)が実行される。かかる場
合、モードデータMODEは「1」又は「2」に設定されて
いるので、CPU41は、ステップ331,341にてそれぞれ「N
O」と判定した後、ステップ334にてモードデータMODEを
「0」に設定し、ステップ335にて表示制御回路10bとの
協働により表示状態が“−−”になるように表示器18を
制御し、ステップ336にてMIDI送信器33にオールオフデ
ータを出力してMIDI送信器33に接続した電子楽器及び音
源装置における楽音信号の発生を強制的に停止させ、ス
テップ337〜339にてポインタPNT、現テンポクロック数N
TM及びテンポクロックTCLを「0」に初期設定して、ス
テップ340にて該「ストップ操作子オンイベントルーチ
ン」の実行を終了する。このような「ストップ操作子オ
ンイベントルーチン」の実行により、プレイモード又は
プレイ待機モードに設定されていた当該自動演奏装置
は、第16図に示すように、基本状態としてのストップモ
ード(モードデータMODE=0)に変更される。
(3)早送り動作 次に、早送り動作について説明するが、該動作は早送
り操作子13の操作に応じてポインタPNTを通常の演奏再
生速度より高速で進めるもので、当該自動演奏装置が上
記ストップモード(モードデータMODE=0)、プレイモ
ード(モードデータMODE=1)及びプレイ待機モード
(モードデータMODE=2)に設定されているときにのみ
有効である。
早送り操作子13が押圧操作されると、上記「メインプ
ログラム」(第2図)を実行中のCPU41はステップ105に
て「YES」すなわち早送り操作子13のオンイベント有り
と判定し、ステップ105aにて「早送り操作子オンイベン
トルーチン」(第7図)を実行する。かかる場合、該
「早送り操作子オンイベントルーチン」はステップ400
にてその実行が開始され、ステップ401にてモードデー
タMODEが「2」以下であるか否かが判定され、同データ
MODEが「2」より大きければ同ステップ401にて「NO」
と判定されてステップ402にて該ルーチンの実行が終了
され、同データMODEが「2」以下であれば同ステップ40
1にて「YES」と判定されてステップ403以降の処理が実
行される。これにより、当該自動演奏装置がレコードモ
ード又はレコード待機モードにあれば該早送り動作が無
効とされ、ストップモード、プレイモード及びプレイ待
機モードにあるときのみ該早送りモードが有効となる。
最初に、早送り操作子13と同時にファンクション操作
子16が操作されていない場合について説明する。かかる
場合、上記ステップ401における「YES」との判定後、CP
U41はステップ403にて「NO」と判定し、ステップ404に
てサブモードデータMODEを「3」に設定する。その結
果、当該自動演奏装置のサブモードがポインタPNTを順
次早送りする早送りモードに設定される。前記ステップ
404の処理後、ステップ405にてモードデータMODEが
「1」であるか否かが判定され、同データMODEが「1」
であれば、同ステップ405にて「YES」と判定されてステ
ップ406にてテンポ発振器31におけるテンポクロック信
号の周期がT1に設定される。また、モードデータMODEが
「1」でなければ、ステップ404にて「NO」と判定され
てステップ407にて前記周期がT2に設定される。かかる
場合、T1は例えば10ミリ秒程度の値であるとともに、T2
は例えば5ミリ秒程度の値であり、これらのT1,T2は通
常演奏時におけるテンポクロック信号の周期に対して数
分の1〜10数分の1程度のものすなわち自動演奏のテン
ポを速めるものである。また、モードデータMODEが
「1」であるときに比べて同データMODEが「1」以外す
なわち「0」又は「2」であるときのテンポを速くした
のは、後述の処理により、該モードデータMODEが「1」
のときには楽音信号の発生を許容し、それ以外のときに
は楽音信号の発生を禁止するようにしたためである。
次に、CPU41はステップ408にてモードデータMODEが
「0」であるか否かを判定し、同データMODEが「0」で
あればステップ409にてモードデータMODEを「2」に変
更するとともにステップ410にて表示器18の表示状態を
“00"に制御してプログラムをステップ411に進め、同デ
ータMODEが「0」でなければプログラムを直接ステップ
411に進める。かかるステップ408〜410の処理は、第16
図に示すように、当該自動演奏装置がストップモード
(モードデータMODE=0)に設定されている状態で早送
り操作子13が操作された場合には該ストップモードをプ
レイ待機モード(モードデータMODE=2)に変更し、か
つそれ以外のプレイモード及びプレイ待機モードに設定
されいる場合には前記両モードを変更しないことを意味
する。かかる処理後、CPU41はステップ411にてMIDI送信
器33にオールオフデータを出力することにより、以前か
ら発生中の楽音信号があれば、該楽音信号の発生を停止
させてステップ402にて該「早送り操作子オンイベント
ルーチン」の実行を終了する。
かかる状態では、テンポ発振器31は通常より高速でテ
ンポクロック信号を発生し、該信号の発生毎に上記「テ
ンポクロックインタラプトプログラム」(第3図)が実
行される。かかる「テンポクロックインタラプトプログ
ラム」の実行においては、モードデータMODEは「1」又
は「2」に設定されかつサブモードデータMODEは「3」
に設定されているので、ステップ201にて「NO」、ステ
ップ203,212にて「YES」と判定されてステップ213にて
上記「カウントアップルーチン」(第12図)が実行され
るか、またはステップ201,203にて「NO」、ステップ20
4,214にて「YES」と判定されてステップ216にて同「カ
ウントアップルーチン」が実行される。かかる「カウン
トアップルーチン」の実行により、上述の場合と同様
に、演奏データの読出し、ポインタPNTの歩進及び自動
演奏の進行位置表示がなされるが、モードデータMODEが
「2」である場合には、ステップ709に判定処理により
ステップ710におけるMIDI送信器33への演奏データの出
力処理が行われないので、楽音信号の発生はない。上記
ステップ213,216(第3図)の処理後、CPU41は上述した
ステップ205の処理によりテンポクロックTCLを歩進させ
る。このような処理により、テンポクロックTCL及びポ
インタPNTは、早送り操作子13が押圧操作されている限
り、高速で進められる。
一方、前記押圧中の早送り操作子13の押圧操作が解除
されると、ステップ106,106a(第2図)の処理により、
「早送り操作子オフイベントルーチン」(第8図)が実
行される。かかる「早送り操作子オフイベントルーチ
ン」においては、ステップ450にてその実行が開始さ
れ、ステップ451にてモードデータMODEが「2」以下で
あるとの判定の基に、ステップ452にてサブモードデー
タMODEが「0」に設定され、ステップ453にてテンポ発
振器31のテンポクロック信号の周期がテンポデータTMP
すなわち上記ステップ110(第2図)の処理によりテン
ポ操作子17の操作位置に対応した値に設定されて、ステ
ップ454にて該ルーチンの実行が終了される。これによ
り、当該自動演奏装置のサブモードがノーマルに戻され
るとともに、演奏データの読出し速度も元に戻される。
なお、上記ステップ451の判定処理は上記ステップ401
(第7図)の判定処理に対応するもので、当該自動演奏
装置がレコードモード(モードデータMODE=3)及びレ
コード待機モード(モードデータMODE=4)に設定され
ている状態で早送り操作子13が操作されても、該操作を
無効にするためのものである。
次に、早送り操作子13の押圧操作と同時にファンクシ
ョン操作子16が操作された場合について説明する。かか
る場合には、早送り操作子13の操作に伴う上記と同様な
「早送り操作子オンイベントルーチン」(第7図)の上
記ステップ403にて「YES」すなわち早送り操作子13とフ
ァンクション操作子16とが同時押圧操作中であると判定
され、ステップ412にてサブモードデータMODEが「4」
に設定される。これにより、当該自動演奏装置のサブモ
ードがポインタPNTを所定量(演奏進行位置にして最大
で約10パーセント)ずつ飛び越させるジャンプモードに
設定される。前記ステップ412の処理後、CPU41は上記ス
テップ408〜410の処理と同様なステップ413〜415の処理
により、当該自動演奏装置が以前ストップモード(モー
ドデータMODE=0)に設定されていれば該ストップモー
ドをプレイ待機モード(モードデータMODE=2)に変更
し、かつそれ以外のプレイモード及びプレイ待機モード
に設定されいる場合には前記両モードを変更しないよう
にする(第16図参照)とともに、表示器18の表示状態を
“00"に制御し、ステップ416にてMIDI送信器33にオール
オフデータを出力することにより、以前から発生中の楽
音信号があれば該楽音信号の発生を停止させる。
次に、CPU41はステップ417にて現テンポクロック数NT
M及び総テンポクロック数TTMに基づく下記式4の演算の
実行によりジャンプデータPC10を設定する。なお、下記
式4において、関数INT(x)はxの整数部を意味す
る。
PC10=INT(NTM*10/TTM)*10+10 ・・・式4 かかる式4においては、INT(NTM*10/TTM)*10の部分
の演算により百分率で表された楽曲の進行位置を表す表
示データDSP=INT(NTM*100/TTM)の一の位が切捨てら
れるとともに、該切捨てられたデータに「10」が加算さ
れるので、ジャンプデータPC10は現テンポクロック数NT
Mに対応した進行位置から最大で10パーセント先の進行
位置、例えば進行位置が24パーセントであれば30パーセ
ントの進行位置を表すことになる。
上記ステップ417の処理後、CPU41は、ステップ418に
よる「カウントアップルーチン」(第12図)の実行及び
ステップ419によるテンポクロックTCLの歩進をしなが
ら、ステップ420における判定処理DSP≧PC10に基づき、
表示データDSPがジャンプデータPC10以上になるまでス
テップ418〜420からなる循環処理を実行する。「カウン
トアップルーチン」の実行においては、上述の場合と同
様に、演奏データの読出し、ポインタPNTの歩進及び自
動演奏の進行位置表示がなされるが、サブモードデータ
MODEは「4」に設定されているので、ステップ709(第1
2図)の判定処理によりステップ710におけるMIDI送信器
33への演奏データの出力処理が行われず、この場合も楽
音信号の発生はない。
かかるテンポクロックTCLの歩進動作及び表示データD
SPの更新により、該表示データDSPがジャンプデータPC1
0以上になると、すてっつ420(第7図)にて「YES」と
判定されて、ステップ402にて該「早送り操作子オンイ
ベントルーチン」の実行が終了される。これにより、ポ
インタPNTが飛び越して進められ、自動演奏の進行位置
が楽曲の長さに対応した割合で所定量だけ進められる。
かかる状態で、前記押圧中の早送り操作子13の押圧操
作が解除されると、ファンクション操作子16が操作され
ないで早送り操作子13が操作された上記場合と同様、ス
テップ450〜454からなる「早送り操作子オフイベントル
ーチン」(第8図)が実行されて、当該自動演奏装置の
サブモードがノーマルに戻されるとともに、演奏データ
の読出し速度も元に戻される。
一方、かかる早送り操作子13の押圧解除後、早送り操
作子13が再びファンクション操作子16と同時に押圧操作
されると、該押圧操作毎に上記「早送り操作子オンイベ
ントルーチン」(第7図)が再度実行され、自動演奏の
進行位置が約10パーセント進められる。そして、かかる
操作の繰り返しにより、自動演奏の進行位置は10パーセ
ントずつ進められるので、所望の進行位置に変更し易く
なる。
(4)後退動作 次に、後退動作について説明するが、該動作は後退操
作子14の操作に応じてポインタPNTを通常の演奏再生速
度より高速で後退させるもので、当該自動演奏装置が上
記プレイモード(モードデータMODE=1)及びプレイ待
機モード(モードデータMODE=2)に設定されていると
きにのみ有効である。
後退操作子14が押圧操作されると、上記「メインプロ
グラム」を実行中のCPU41はステップ107にて「YES」す
なわち後退操作子14のオンイベント有りと判定し、ステ
ップ107aにて「後退操作子オンイベントルーチン」(第
9図)を実行する。かかる場合、該「後退操作子オンイ
ベントルーチン」はステップ500にてその実行が開始さ
れ、ステップ501にてモードデータMODEが「1」又は
「2」であるか否かが判定され、同データMODEが「1」
又は「2」以外であれば同ステップ501にて「NO」と判
定されてステップ502にて該ルーチンの実行が終了さ
れ、同データMODEが「1」又は「2」であれば同ステッ
プ501にて「YES」と判定されてステップ503以降の処理
が実行される。これにより、当該自動演奏装置がストッ
プモード、レコードモード又はレコード待機モードにあ
れば該後退動作が無効とされ、プレイモード及びプレイ
待機モードにあるときのみ該後退モードが有効となる。
最初に、後退操作子14と同時にファンクション操作子
16が操作されていない場合について説明する。かかる場
合、上記ステップ501における「YES」との判定後、CPU4
1はステップ503にて時間データDURからテンポクロックT
CLを減算した値をテンポクロックTCLとして新たに設定
し、ステップ504にて「NO」と判定してステップ505以降
の処理を実行する。かかる場合、前記ステップ503の演
算式TCL=DUR-TCLは、テンポクロックTCLが歩進中に、
現在進行中に係る時間データDURの残り分を初期値とし
て設定して、後述の「カウントダウンルーチン」(第13
図)の処理を含む「テンポクロックインタラプトプログ
ラム」(第3図)の実行により、テンポクロックTCLを
前記初期値から以前に設定されていたテンポクロックTC
L値分カウントさせて、既に進行したテンポクロックTCL
分だけ進行位置を後退させる準備としての意味を有す
る。
かかるステップ505(第9図)以降の処理において、C
PU41はステップ505にてサブモードデータMODEを「1」
に設定し、ステップ506にてテンポ発振器31におけるテ
ンポクロック信号の周期をT1(上記と同様例えば5ミリ
秒)に設定し、ステップ507にてMIDI送信器33にオール
オフデータを出力することにより楽音の発生を禁止し
て、ステップ502にて該「後退操作子オンイベントルー
チン」の実行を終了する。その結果、当該自動演奏装置
のサブモードがポインタPNTを順次後退させる後退モー
ドに設定されるとともに、該後退が高速で行われるため
にテンポ発振器31からテンポクロック信号が頻繁に発生
されるようになる。
かかるテンポクロック信号が発生されると、該テンポ
クロック信号の発生毎に上記「テンポクロックインタラ
プトプログラム」(第3図)が実行される。かかる「テ
ンポクロックインタラプトプログラム」の実行において
は、モードデータMODEは「1」又は「2」に設定されか
つサブモードデータMODEは「1」に設定されているの
で、ステップ201にて「NO」、ステップ203にて「YE
S」、ステップ212にて「NO」と判定されてステップ217
にて「カウントダウンルーチン」(第13図)が実行され
るか、またはステップ201,203にて「NO」、ステップ204
にて「YES」、ステップ214にて「NO」、ステップ215に
て「YES」と判定されてステップ218にて同「カウントダ
ウンルーチン」が実行される。かかる「カウントダウン
ルーチン」の実行においては、その実行がステップ750
にて開始され、ステップ751にてポインタPNTにより指定
され演奏データメモリ50から読出される演奏データDATA
(PNT)が曲開始データ「FOH」であるか否かが判定され
る。かかる場合、該演奏データDATA(PNT)が曲開始デ
ータ「FOH」であれば、CPU41はステップ751にて「YES」
と判定してステップ752にて該「カウントダウンルーチ
ン」の実行を終了する。この処理により、ポインタPNT
が演奏データの先頭に戻された後には同ポインタPNTの
後退が禁止される。
また、前記演奏データDATA(PNT)が曲開始データ「F
OH」でなければ、ステップ751にて「NO」と判定され、
ステップ753以降の処理が実行される。
このステップ753においては、テンポクロックTCLが未
だ時間データDURに等しくなければ、CPU41はステップ75
3における「NO」との判定の基に、ステップ752にて該
「カウントダウンルーチン」の実行を終了して、上記
「テンポクロックインタラプトプログラム」(第3図)
の実行に戻り、同プログラムのステップ205以降の処理
を実行する。その結果、ステップ205の処理により、テ
ンポクロックTCLが順次歩進される。このようなテンポ
クロック信号の発生毎に実行される「カウントダウンル
ーチン」の実行を含む「テンポクロックインタラプトプ
ログラム」の実行により、テンポクロックTCLが歩進し
て同クロックTCLと時間データDURとが等しくなると、CP
U41はステップ753(第13図)にて「YES」と判定し、ス
テップ754にて変数iをポインタPNT値から「1」を減算
した値PNT-1に設定してステップ755〜758からなる循環
処理により演奏データメモリ50のアドレス値を後退させ
ながら時間データ又は長時間データに関する識別データ
を探す。この場合、ステップ755による演奏データDATA
(i)の最上位ビットMSBが「1」であるか否かの判定
処理は第15図からも明らかなように識別データを探す判
定処理であり、ステップ756による演奏データDATA
(i)が「F2H」または「F3H」であるか否かの判定処理
は同第15図からも明らかなように識別データのうち時間
データ又は長時間データ用のものを探す判定処理であ
り、かつステップ757,758は前記アドレスを後退させる
処理である。
かかるステップ755〜758からなる循環処理中、時間デ
ータ又は長時間データに関する識別データが探し出され
ると、CPU41はステップ756にて「YES」と判定し、ステ
ップ759〜763からなる循環処理により、再び演奏データ
メモリ50のアドレス値を後退させながら時間データ又は
長時間データに関する識別データを探す。かかる場合、
ステップ759の処理は上記ステップ757,758に対応し、ス
テップ760の処理はステップ755に対応し、ステップ761
の処理はステップ756に対応し、かつステップ762の処理
はステップ751に対応するとともに、ステップ763の処理
は最終的に探し出された時間データ又は長時間データよ
り楽曲の進行方向に一つ進んだアドレス(前方のアドレ
ス)を変数STとして一時的に記憶しておくようにするた
めのものである。そして、かかる循環処理により、演奏
データメモリ50のアドレス値を後退させながら時間デー
タ又は長時間データが再び探し出されると、CPU41はス
テップ761にて「YES」と判定し、ステップ765にてポイ
ンタPNTを前記ステップ763の処理により記憶しておいた
変数STに設定して、プログラムをステップ766以降に進
める。これらのステップ763、765の処理により、上述し
た演奏データの読出し再生中と同様に、ポインタPNTは
進行中に係る時間データDURに対応した演奏データメモ
リ50内の時間データ又は長時間データの次の演奏イベン
トに関するデータの記憶アドレス値に設定される。そし
て、このような後退動作中においても、上述の演奏デー
タの読出し再生中においても、ポインタPNTは進行中に
係る時間データDURに対応した演奏データメモリ50内の
時間データ又は長時間データの次の演奏イベントに関す
るデータの記憶アドレス値に設定されているので、時間
データ又は長時間データに関する識別データを探して現
在処理中の時間データから一つ後退した時間データを探
し出すためには、上記ステップ755〜758及びステップ75
9〜763からそれぞれなる2回の循環処理が必要となる。
また、上記ステップ759〜763からなる循環処理中、読
み出された演奏データDATA(i)が曲開始データ「F
OH」になると、ステップ762にて「YES」と判定され、ス
テップ764にてテンポクロックTCL及び時間データDURが
それぞれ「0」に初期設定されてステップ752にて該
「カウントダウンルーチン」の実行が終了される。これ
により、上記ステップ751における処理と同様に、ポイ
ンタPNTが演奏データの先頭に戻された後には同ポイン
タPNTの後退が禁止されるようになる。
上記ステップ759〜763からなる循環処理により時間デ
ータ又は長時間データに関する識別コード「F2H」,「F
3H」が探し出され、かつステップ765にてポインタPNTが
設定された後、CPU41はステップ766にて前記識別コード
(演奏データDATA(i))が「F2H」であるか否かを判
定する。かかる場合、該識別データが「F2H」であれ
ば、同ステップ766における「YES」との判定の基に、ス
テップ767にて時間データDURが変数(ポインタ)i+1
により指定されて演奏データメモリ50から読出された演
奏データDATA(PNT+1)値に設定される。また、前記
識別データが「F3H」であれば、前記766における「NO」
の基に、ステップ768にて時間データDURが変数(ポイン
タ)i+1,i+2により指定された演奏データメモリ50
から読出された演奏データDATA(i+1),DATA(i+
1)に基づく下記式5の演算値に設定される。
DUR=DATA(i+1)*80H+DATA(i+2)・・・式5 前記式5は、上記2式と同様、それぞれ7ビットからな
る2バイトのデータを14ビットのデータに変換するもの
である。
上記ステップ767,768の処理後、CPU41はステップ769
にてテンポクロックTCLを「0」に初期設定し、ステッ
プ770にて現テンポクロック数NTMから前記設定時間デー
タDURを減算することによりかかる時間データDURの更新
毎に現テンポクロック数NTMを更新し、ステップ771にて
該更新した現テンポクロック数NTM及び総テンポクロッ
ク数TTMに基づく下記式6の演算の実行により表示デー
タDSPを設定する。なお、下記式6は上述した式3と同
じであって、表示データDSPは演奏時間に対応した進行
位置を百分率で表すことになる。
DSP=INT(NTM*100/TTM) ・・・式6 次に、CPU41はステップ772にて表示制御回路10bとの協
働により表示データDSPに対応した値が表示されるよう
に表示器18を制御し、ステップ752にて該「カウントダ
ウンルーチン」の実行を終了する。これにより、かかる
後退動作時においても、自動演奏の進行状態が視覚的に
表示される。
このようにテンポ発振器31によるテンポクロック信号
(高速テンポクロック信号)の発生毎に実行される「カ
ウントダウンルーチン」を含む「テンポクロックインタ
ラプトプログラム」によって、ポインタPNTは、後退操
作子14が押圧操作されている限り、高速で後退する。
一方、前記押圧中の後退操作子14の押圧操作が解除さ
れると、ステップ108,108a(第2図)の処理により、
「後退操作子オフイベントルーチン」(第10図)が実行
される。かかる「後退操作子オフイベントルーチン」に
おいては、ステップ550にてその実行が開始され、CPU41
はステップ551にてモードデータMODEが「1」又は
「2」であるとの判定の基に、ステップ552にてサブモ
ードデータMODEを「0」に設定し、ステップ553にてテ
ンポ発振器31のテンポクロック信号の周期をテンポデー
タTMPすなわち上記ステップ110(第2図)の処理により
テンポ操作子17の操作位置に対応した値に設定し、ステ
ップ554にて処理中の時間データDURから現在のテンポク
ロックTCL値(後退した分に対応)を減算した値DUR-TCL
を新たなテンポクロックTCLとして設定することにより
テンポクロックTCLを前進方向に対する進行位置を表す
値に変更して、ステップ555にて該ルーチンの実行を終
了する。これにより、当該自動演奏装置のサブモードが
ノーマルに戻されるとともに、演奏データの読出し速度
も元に戻される。なお、上記ステップ551の判定処理は
上記ステップ501(第9図)の判定処理に対応するもの
で、当該自動演奏装置がストップモード(モードデータ
MODE=0)、レコードモード(モードデータMODE=3)
及びレコード待機モード(モードデータMODE=4)に設
定されている状態で後退操作子14が操作されても、該操
作を無効にするためのものである。
次に、後退操作子14の押圧操作と同時にファンクショ
ン操作子16が操作された場合について説明する。かかる
場合には、後退操作子14の操作に伴う上記と同様な「後
退操作子オンイベントルーチン」の上記ステップ504
(第9図)にて「YES」すなわち後退操作子14とファン
クション操作子16とが同時押圧操作中であると判定さ
れ、ステップ508にてサブモードデータMODEが「2」に
設定され、これにより、当該自動演奏装置のサブモード
がポインタPNTを所定量(演奏進行位置にして最大で約1
0パーセント)ずつ飛び越して後退するジャンプ後退モ
ードに設定される。前記ステップ508の処理後、CPU41は
ステップ509にてMIDI送信器33にオールオフデータを出
力することにより、以前から発生中の楽音信号があれば
該楽音信号の発生を停止させる。
次に、CPU41はステップ510にて現テンポクロック数NT
M及び総テンポクロック数TTMに基づく下記式7の演算の
実行によりジャンプデータPC10を設定する。なお、下記
式7において、関数INT(x)はxの整数部を意味す
る。
PC10=INT{(NTM-1)*10/TTM)*10 ・・・式7 かかる式においては、現在の進行位置より一演奏データ
分後退した楽曲の進行位置を表す百分率の一の位が切捨
てられるので、ジャンプデータPC10は現テンポクロック
数NTMに対応した進行位置から最大で10パーセント後退
した進行位置を表すことになる。例えば、値INT(NTM*
100/TTM)が25パーセントならばPC10は20パーセントに
設定され、また値INT(NTM*100/TTM)が丁度30パーセ
ントならばPC10は20パーセントに設定される。上記ステ
ップ510の処理後、CPU41は、ステップ511による「カウ
ントダウンルーチン」(第13図)の実行及びステップ51
2によるテンポクロックTCLの歩進をしながら、ステップ
513における判定処理DSP≦PC10に基づき、表示データDS
PがジャンプデータPC10以下になるまでステップ511〜51
3からなる循環処理を実行する。「カウントダウンルー
チン」の実行においては、上述の場合と同様に、ポイン
タPNTの後退及び自動演奏の進行(後退)位置表示がな
される。
かかるポインタPNTの後退動作及び表示データDSPの更
新により、該表示データDSPがジャンプデータPC10以下
になると、ステップ513(第9図)にて「YES」と判定さ
れて、ステップ502にて該「後退操作子オンイベントル
ーチン」の実行が終了される。これにより、ポインタPN
Tが飛び越して後退され、自動演奏の進行位置が楽曲全
体の長さに対応した割合で所定量だけ戻される。
かかる状態で、前記押圧中の後退操作子14の押圧操作
が解除されると、ファンクション操作子16が操作されな
いで後退操作子14が操作された上記場合と同様、ステッ
プ550〜555からなる「後退操作子オフイベントルーチ
ン」(第10図)が実行されて、当該自動演奏装置のサブ
モードがノーマルに戻されるとともに、演奏データの読
出し速度も元に戻される。
一方、かかる後退操作子14の押圧解除後、後退操作子
14が再びファンクション操作子16と同時に押圧操作され
ると、該押圧操作毎に上記「後退操作子オンイベントル
ーチン」(第9図)が再度実行され、自動演奏の進行位
置が10パーセント後退される。そして、かかる操作の繰
り返しにより、自動演奏の進行位置は10パーセントずつ
後退させられるので、所望の進行位置に変更し易くな
る。
なお、上述のような後退モード又はジャンプ後退モー
ドにおいては、楽音信号の発生が制御されず、しかも第
16図に示すように、以前のプレイモード及びプレイ待機
モードが変更されることはない。
変形例 a.上記実施例においては、ジャンプモード及びジャンプ
後退モード時にジャンプする量を10パーセントにした
が、該ジャンプ量を例えば5パーセント、20パーセント
等の他の値にしてもよい。また、該ジャンプ量を外部か
ら任意に設定できるようにしてもよい。
b.上記実施例においては、ジャンプモード及びジャンプ
後退モード時にジャンプする量が演奏データの通常読出
しに要する総時間に対する割合に応じて設定するように
したが、該ジャンプ量をアドレス数、演奏データ数等に
応じて設定するようにしてもよい。
c.上記実施例においては、早送り操作子13とファンクシ
ョン操作子16との同時操作毎、後退操作子14とファンク
ション操作子16との同時操作毎に演奏データメモリ50の
読出し位置をジャンプさせるようにしたが、前記両操作
子13,16(又は14,16)を継続して同時操作した場合に
は、該同時操作時に一度前記ジャンプをさせた後、所定
の時間経過を待って、その後においても所定時間毎に順
次ジャンプを行わせるようにしてもよい。
d.上記実施例においては、演奏データメモリ50の演奏デ
ータの読出し位置をジャンプさせる場合、ポインタPNT
の行き先を示すジャンプデータPC10を設定した後、進行
位置を示す表示データDSPが該ジャンプデータPC10に到
達するまでポインタPNTを高速で進めるようにしたが、
早送り操作子13とファンクション操作子16との同時操作
直後及び後退操作子14とファンクション操作子16との同
時操作直後から、時間データDURの累算を「0」から開
始して該累算結果が10パーセントに達した時点でポイン
タPNTの高速歩進及び高速後退を停止させるようにして
もよい。
e.上記実施例においては、早送り操作子13の単独操作で
早送りモードを実行するとともに、同操作子13とファン
クション操作子16との同時操作でジャンプモードを実行
し、かつ後退操作子14の単独操作で後退モードを実行す
るとともに、同操作子14とファンクション操作子16との
同時操作でジャンプ後退モードを実行するようにした
が、早送りモード、ジャンプモード、後退モード及びジ
ャンプ後退モード毎にそれぞれ操作子を設けるようにし
て、各操作子の操作毎に前記各モードを実行するように
してもよい。そして、この場合も、早送りモード及び後
退モードに対応した操作子が操作された場合には、該操
作中に渡り連続的にポインタPNTを通常の自動演奏の再
生時より速い速度で順次更新し、ジャンプモード及びジ
ャンプ後退モードに対応した操作子が操作された場合に
は、該操作毎にポインタPNTをジャンプさせるようにす
ればよい。
f.上記実施例においては、早送りモード及び後退モード
時におけるテンポ発振器31の周期は常に一定(5ミリ秒
又は10ミリ秒)になるようにしたが、前記周期をテンポ
操作子17により設定されるテンポデータTMP値に応じて
設定するようにしてもよい。
g.上記実施例においては、当該自動演奏装置のテンポを
変更する場合(テンポ操作子17によるテンポ変更、早送
りモード又は後退モード時におけるテンポ変更)、テン
ポデータTMP及びテンポ発振器31の周期を変更するよう
にしたが、時間データDURに係数を乗算する等の方法に
より該データDUR値を変更するようにしてもよい。
h.上記実施例においては、一曲分の演奏データのみを演
奏データメモリ50に記憶させるようにしたが、該メモリ
50を分割して複数曲分の演奏データを同メモリ50内に記
憶させるようにしてもよい。また。当該自動演奏装置に
磁気ディスク、磁気テープ、光ディスク等の外部記憶装
置を設けるようにして、演奏データメモリ50との演奏デ
ータの授受を行わせるようにしてもよい。かかる場合、
総テンポクロック数TTMは前記演奏データとともに外部
記憶装置に記憶させるようにする必要がある。また、前
記外部記憶装置を演奏データメモリ50に代えて用いても
よい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る自動演奏装置の概略ブ
ロック図、第2図乃至第14図は第1図のマイクロコンピ
ュータにて実行されるプログラムの一例に対応したフロ
ーチャート、第15図は第1図の演奏データメモリに記憶
される演奏データのデータフォーマット図、及び第16図
は第1図の自動演奏装置の状態遷移図である。 符号の説明 10……操作パネル、10a……スイッチ群、10b……表示制
御回路、11……スタート操作子、12……ストップ操作
子、13……早送り操作子、14……後退操作子、15……記
録操作子、16……ファンクション操作子、17……テンポ
操作子、18……表示器、31……テンポ発振器、32……MI
DI受信器、33……MIDI送信器、40……マイクロコンピュ
ータ、50……演奏データメモリ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽器演奏に係る演奏データを楽曲の進行に
    従って記憶する演奏データ記憶手段と、楽曲の進行に従
    って歩進するアドレス信号を発生し該アドレス信号によ
    り前記演奏データ記憶手段のアドレスを指定して該指定
    アドレスに記憶されている前記演奏データを順次読出す
    読出し手段とを備えた自動演奏装置において、 操作子と、 前記操作子の操作に応答して前記読出し手段を制御し該
    操作子の操作毎に前記アドレス信号値を前記楽器演奏の
    進行方向又はその逆方向に前記演奏データ記憶手段に記
    憶されている全ての演奏データの読出しに必要な総時間
    に対する所定の時間割合に対応させてジャンプさせるジ
    ャンプ制御手段と を設けたことを特徴とする自動演奏装置。
  2. 【請求項2】楽器演奏に係る演奏データを楽曲の進行に
    従って記憶する演奏データ記憶手段と、楽曲の進行に従
    って歩進するアドレス信号を発生し該アドレス信号によ
    り前記演奏データ記憶手段のアドレスを指定して該指定
    アドレスに記憶されている前記演奏データを順次読出す
    読出し手段とを備えた自動演奏装置において、 第1及び第2の操作子と、 前記第1の操作子の操作に応答して前記読出し手段を制
    御し該第1の操作子の操作中前記アドレス信号値の歩進
    速度を速くさせる速度制御手段と、 前記第1及び第2の操作子の同時操作に応答して前記読
    出し手段を制御し該同時操作毎に前記アドレス信号値を
    前記楽曲の進行方向に前記演奏データ記憶手段に記憶さ
    れている全ての演奏データの読出しに必要な総時間に対
    する所定の時間割合に対応させてジャンプさせるジャン
    プ制御手段と を設けたことを特徴とする自動演奏装置。
  3. 【請求項3】楽器演奏に係る演奏データを楽曲の進行に
    従って記憶する演奏データ記憶手段と、楽曲の進行に従
    って歩進するアドレス信号を発生し該アドレス信号によ
    り前記演奏データ記憶手段のアドレスを指定して該指定
    アドレスに記憶されている前記演奏データを順次読出す
    読出し手段とを備えた自動演奏装置において、 第1及び第2の操作子と、 前記第1の操作子の操作に応答して前記読出し手段を制
    御し該第1の操作子の操作中前記アドレス信号値の歩進
    速度を速くさせるとともに前記アドレス信号値を前記楽
    曲の進行方向と逆方向に歩進させる後退制御手段と、 前記第1及び第2の操作子の同時操作に応答して前記読
    出し手段を制御し該同時操作毎に前記アドレス信号値を
    前記楽曲の進行方向と逆方向に前記演奏データ記憶手段
    に記憶されている全ての演奏データの読出しに必要な総
    時間に対する所定の時間割合に対応させてジャンプさせ
    るジャンプ制御手段と を設けたことを特徴とする自動演奏装置。
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