JPH08276156A - 縦型穀類選別機 - Google Patents

縦型穀類選別機

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JPH08276156A
JPH08276156A JP10684295A JP10684295A JPH08276156A JP H08276156 A JPH08276156 A JP H08276156A JP 10684295 A JP10684295 A JP 10684295A JP 10684295 A JP10684295 A JP 10684295A JP H08276156 A JPH08276156 A JP H08276156A
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grain
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Kenzo Kawashima
謙蔵 川島
Etsuo Hasumi
悦雄 蓮見
Toshiyuki Abe
敏行 阿部
Hideaki Arakawa
秀明 荒川
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Tiger Kawashima Co Ltd
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Tiger Kawashima Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 屑粒が排気室に滞留することがなく、長時間
連続操業を行なっても排気ファンやモータが損傷しない
ようにする。 【構成】 唐箕5に投入された穀類は、唐箕5内で混在
している比重の小さいわら屑、ほこり等の不用物が分離
され、該不用物は吸引ダクト7を介して基台2内に吸込
まれる。一方、穀類はホッパ6を介して殻体3内に導入
され、殻体3内の選別室に配設された相対回転する選別
網体および揚穀螺旋筒により良穀と屑粒とに選別され、
良穀は貯留タンク4内に貯留され、屑粒は屑粒放出シュ
ート8から機外へ排出される。選別室および貯留タンク
4に残留する前記不用物は、それぞれ選別室排塵ダクト
と貯留タンク内排塵ダクトを介して基台2内へ吸引さ
れ、排気室9に内設された排気ファンにより、吸引ダク
ト7を介し吸引された前記不用物とともに排気ダクト1
0を通して機外へ排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、穀類を良穀と屑粒とに
選別するとともに前記穀類に混在するわら屑やほこり等
の不用物を分離することができる縦型穀類選別機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の縦型穀類選別機の一例と
して、本出願人の出願に係る特開平6−106130号
公報に開示された図10および図11に示す縦型穀類選
別機がある。
【0003】わら屑やほこり等の比重の小さい不用物が
混在する穀類をホッパ104上に設けられた唐箕120
に投入すると、先ず、唐箕120の風選部で穀類から前
記不用物が分離され、該不用物は唐箕120の吸引口1
21と排気室109とを連通する吸引ダクト117を介
して排気室109内へ吸引される。
【0004】他方、穀類は、唐箕120から供給ホッパ
104を介して殻体101内に配設された供給筒108
と低速回転する誘導筒107間へ落下し、誘導翼107
aによって下方へ導かれて誘導筒107と一体に低速回
転する選別網体102内へ導入される。選別網体102
内に導入された穀類は、高速回転する揚穀螺旋筒103
の螺旋翼103aにより揚穀される間に良穀と屑粒とに
選別され、良穀は排塵ファン112が付設された貯留タ
ンク105に貯留され、屑粒は殻体101内を落下して
下部仕切板110に形成された複数の孔111から排気
室109に入り、前記不用物とともに排気ファン116
の作用によってダクト118から機外へ排出される。
【0005】なお、殻体101の下部仕切板110の下
面に取り付けられた二出力ギアモータ106により誘導
筒107は低速回転され、揚穀螺旋筒103は高速回転
されるように構成されている。また、選別網体102の
上方部周面には、首振り運動しないように上部仕切板1
13に回転自在に設けられたロール114が当接されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来の技術
では、唐箕によって分離された前記不用物と選別網体お
よび揚穀螺旋筒によって選別された屑粒とが共に排気室
内へ導入されるため、長時間連続操業をすると屑粒が排
気室内に滞留して排気ファンおよびそのモータならびに
二出力ギアモータに大きな負荷がかかり、排気ファンお
よびそのモータならびに二出力ギアモータが損傷するお
それがあるという問題点がある。
【0007】本発明は、上記従来の技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであって、屑粒が排気室に滞留す
ることがなく、長時間連続操業を行なっても排気ファン
およびそのモータならびに二出力ギアモータが損傷する
おそれがない縦型穀類選別機を実現することを目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の縦型穀類選別機は、中空の基台と、排気フ
ァンが内設されているとともに前記基台内に吸引口が開
口された排気室と、前記基台上に立設された下方から上
方にかけて順次穀類導入室、穀類選別室および良穀放出
室を備えた殻体と、前記穀類導入室に配設された供給筒
と、前記供給筒内に同心状に配設された周面に誘導翼を
有する誘導筒と、前記誘導筒上に配設されこれと一体に
回転する選別網体と、前記誘導筒および前記選別網体内
に同心状に配設された周面に螺旋翼を有する揚穀螺旋筒
とを備え、前記誘導筒および前記選別網体と前記揚穀螺
旋筒とを相対回転させて前記供給筒へホッパを介して供
給された穀類を良穀と屑粒とに選別し、前記良穀を前記
放出室に設けられた放出口より放出して貯留タンクに貯
留するとともに前記屑粒を前記選別室の下部に連通され
た屑粒排出シュートより機外へ排出するように構成した
縦型穀類選別機であって、前記ホッパ上に配設した穀類
に混在する比重の軽い不用物を分離するための風選部を
有する唐箕と、前記唐箕の吸引口と前記基台とを連通す
る吸引ダクトと、前記貯留タンクと前記基台とを連通す
る貯留タンク内排塵ダクトと、前記選別室と前記基台と
を連通する選別室排塵ダクトとを備えたことを特徴とす
るものである。
【0009】上記縦型穀類選別機において、唐箕が穀類
を投入するホッパ部を有し、前記ホッパ部の落下口に穀
類を偏平状に拡散させて落下させるシャッタ機構を設け
たものとすると効果的である。
【0010】また、吸引ダクトが外部から空気を取り入
れるための取入口を備えており、前記取入口に取り入れ
る空気量を調節するダンパを設けたり、貯留タンク内に
放出口から放出される良穀を分散させるための分散板を
前記放出口に対向させて設けたものとすることができ
る。
【0011】さらに、屑粒放出シュートに屑粒から比重
の小さい不用物を分離するための風選部を設け、前記風
選部の吸込側を基台に連通させたり、基台に排気室の吸
気口に対向する側壁に空気を取り入れるためのガラリを
設けたものとするとよい。
【0012】
【作用】唐箕に投入された穀類は、唐箕の風選部で穀類
に混在している比重の小さいわら屑、ほこり等の不用物
が分離され、該不用物は吸引ダクトを介して基台内へ吸
引される。他方、比重の大きな穀類はホッパを介して供
給筒内へ落下し、誘導筒の誘導翼により下方へ誘導され
て相対回転する選別網体と揚穀螺旋筒間へ導入され、両
者の相互作用により揚穀される間に選別網体の網目を通
過しない良穀と選別網体の網目を通過する屑粒とに選別
される。選別された良穀は放出室に設けられた放出口よ
り放出されて貯留タンクに貯留され、他方屑粒は選別室
の下部へ落下し屑粒排出シュートを通して機外へ排出さ
れる。本発明において唐箕内で分離されずに穀類中に残
留する前記不用物は選別室や貯留タンクへ放出される
が、これらはそれぞれ選別室排塵ダクトと貯留タンク排
塵ダクトを通して基台内へ吸引される。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0014】図1ないし図3に示すように、本実施例の
縦型穀類選別機は、ベース1上に配設された中空の基台
2と、排気ダクト10に接続された吐出側が基台2の側
面から外部へ突出するとともに基台2内に吸込口9aが
開口された排気室9と、前記排気室9に内設された排気
ファン(不図示)と、基台2上に立設された下方から上
方にかけて順次穀類導入室、穀類選別室および良穀放出
室を有する殻体3とを備え、殻体3の下方部位には唐箕
5が付設されたホッパ6が設けられているとともに殻体
3の上方部位には貯留タンク4が設けられている。以
下、これら各部について詳細に分説する。
【0015】(基台および排気室)基台2内に設けられ
た排気室9は、上記従来例と同様にベース1上に配設さ
れたモータ11によって回転駆動される排気ファン(不
図示)を備えており、その側壁に形成された基台2内に
開口する吸込口9a(図3に示す)より空気および後述
する不用物を吸込んでダクト接続部9cに接続された排
気ダクト10を通して外部へ排出するように構成されて
いる。
【0016】一方、基台2の上壁には殻体3の下方端部
に設けられた連通室3aに開口する複数の吸引孔2bが
互いに間隔をおいて形成されており、基台2の排気室9
と対向する側壁には外部から空気を導入するためのガラ
リ2aが設けられている。また、基台2の上壁下面には
低速回転する低速出力軸および高速回転する高速出力軸
を備えた二出力ギアモータ20(図5に示す)が取り付
けられており、前記低速出力軸および高速出力軸は前記
上壁に形成された貫通孔を通して上方へ突出している。
【0017】なお、本実施例においては、基台2の側壁
の適宜部位に、基台2内を観察するための窓12が設け
られている。
【0018】(殻体3および選別機構)図2および図4
に示すように、基台2の上壁上には上面が開放された供
給筒23が固定されており、供給筒23内には開口縁部
にフランジ24bを有するとともに外周面に沿って螺旋
状の誘導翼24aが設けられた誘導筒24が回転自在に
配設されている。
【0019】誘導筒24上には円筒状の選別網体21が
載置されており、その下端に形成された係合用スリット
21aをフランジ24b上に突設された係合片24cに
係合させることにより、誘導筒24と一体に回転するよ
うに構成されている。選別網体21の上端部周面には、
首振り運動を防止するために、上部仕切板3c(図6に
示す)の下面に回転自在に取り付けられた上記従来例と
同様の図示しない複数の支持ローラが当接されている。
また、選別網体21内には周面に螺旋翼22aを有する
揚穀螺旋筒22が回転自在に配設されている。
【0020】さらに、誘導筒24の底板24dに二出力
ギアモータ20の低速出力軸を固定し、揚穀螺旋筒22
の底板22bに二出力ギアモータ20の高速出力軸を嵌
着することにより、誘導筒24とともに選別網体21を
低速回転させるとともに揚穀螺旋筒22を高速回転さ
せ、ホッパ6の導入口6aを通して供給筒23内へ導入
された穀粒を誘導筒24の誘導翼24aによって下方へ
誘導してその下方部に開口された導入口を介して誘導筒
24、つまり選別網体21と揚穀螺旋筒22間へ導入
し、相対回転する選別網体21および揚穀螺旋筒22に
よって揚穀する間に選別網体の網目を通過しない良穀と
選別網体の網目を通過する屑粒とに選別できるように構
成されている。
【0021】なお、供給筒23の底板23aには糠や細
かく砕けた穀類等を逃すための環状の凹部23bを設け
るとともに、誘導筒24の底板24dの下面には糠や細
かく砕けた穀類等を掻出すためのブラシ26が取り付け
られている。
【0022】殻体3の貯留タンク4側の内壁面には選別
網体21と干渉しない偏平な形状の選別室排塵ダクト2
7が設けられており、該選別室排塵ダクト27を間に挟
んで一対の貯留タンク内排塵ダクト28が設けられてい
る。
【0023】選別室排塵ダクト27は、その上方部に選
別網体21に向けて開口するガラリ27aが設けられて
おり、その下端は殻体3の下部仕切板3bに設けられた
吸込口27bを介して連通室3aに連通される。また、
各貯留タンク内排塵ダクト28の上方部はそれぞれ吸込
ダクト28aを介して貯留タンク4の放出口3dの下方
に連通されているとともに、連通部材29を介して互い
に連通されており、その下端は下部仕切板3bに形成さ
れた吸込孔(不図示)を介して連通室3aに連通され
る。なお、本実施例において選別室排塵ダクトおよび貯
留タンク内排塵ダクトを殻体の内部に設けているが、こ
れに限らず、殻体の外部に設けてもよい。
【0024】(貯留タンク)図6に示すように、貯留タ
ンク4は殻体3の前記放出室に設けられた放出口3dに
連通されており、その下方部には良穀放出口4a(図1
参照)を有する。貯留タンク4の放出口3dに対して所
定の間隔をおいてウレタンゴム等からなる可撓性のある
分散板4bが貯留タンク4の上壁内面に取り付けられて
おり、分散板4bの下方には良穀放出口4a側へ向けて
下り勾配の案内板4cが配設されている。
【0025】(唐箕)唐箕5は、図7に示すように、上
部に穀類を投入する投入口5aを有し、下端部がホッパ
6上に開放された箱状のものであって、次に説明するよ
うな風選部を備えている。
【0026】後面壁5eの下方部には外部から空気を取
り入れるための取入孔5cが開口されているとともに、
前記後面壁5eに対向する前面壁5dの上方部に開口さ
れた吸込孔5bを介して吸引ダクト7の一端側に連通さ
れている。
【0027】後面壁5e側には、投入口5a側から取入
孔5cの上縁部の間に下り勾配の第1ないし第3の流下
板51〜53が互いに間隔をおいて配設されており、こ
れに対向して前面壁5d側には、吸込孔5bの上方部位
から第2の流下板52の下方部位に達する階段状の段差
部55aを有する第5の流下板55が配設されている。
第5の流下板55は、その段差部55aを第1の流下板
51の下端との間に間隙部Sを生じるように配設するこ
とによりホッパ部Hが形成され、さらに、その下端を第
2の流下板52と第3の流下板53間の略中間部に臨ま
せて前記ホッパ部Hに続くジグザグ状の穀類落下通路の
上半部が形成されている。加えて、本実施例において
は、第1の流下板51には間隙部Sを通過する穀類を偏
平状の流れに拡散させるシャッタ機構60が取り付けら
れている。
【0028】このシャッタ機構60は、図8に示すよう
に、唐箕5の側壁に回転自在に軸支された枢軸62と、
枢軸62に一端側が固定されたシャッタ板61と、シャ
ッタ板61と約90度ずらせて一端側が枢軸に固定され
たレバー63と、唐箕5の側壁に固定された断面L字形
のブラケット65と、ブラケット65の突出部65aに
設けられた孔に嵌挿された一端側にねじ部66aを有す
る棒状部材66と、ねじ部66aの前記孔から突出した
部分に螺合されたナット67とを備え、前記レバー63
と前記棒状部材66の他端側との間に常時シャッタ板6
1の自由端側が段差部55aに当接するように付勢する
弾性部材であるスプリング64が介在されている。この
ため、ナット67を回転させて棒状部材66を軸方向に
移動してスプリング64の弾発力を調節することによ
り、段差部55aに当接するシャッタ板61の押圧力を
調節することができるように構成されている。
【0029】また、唐箕5の前面壁5d側の下端側に配
設された第7の流下板57と第5の流下板55間の略中
間部には上端が吸込孔5bの下縁と略同じ高さに達する
とともに下端が第3の流下板53の下端の下方に臨む形
状の第6の流下板56を配設し、第6の流下板56の下
端の延長線上には間隔をおいて第4の流下板54を第7
の流下板57側へ下り勾配で配設することにより、ジク
ザク状の穀類落下通路の下半部が形成されている。
【0030】なお、第6の流下板56の上端部には吸込
孔5bから吸引ダクト7内へ吸い込まれる空気量を調節
するための吸込み調整板59が回動自在に取り付けられ
ている。
【0031】(屑粒放出シュート)図4に示すように屑
粒放出シュート8は、選別室の下部に連通されており、
選別網体21の網目を通過して選別室の下部へ落下した
屑粒を機外へ排出するように構成されており、本実施例
では次に説明する選別部を備えている。
【0032】すなわち、屑粒放出シュート8は、その後
面壁の上方部が殻体3の下部仕切板3bに形成された屑
粒放出口30に連通されているとともに、その下端に
は、排出口34が開口されており、その前面壁の下方部
には空気を取り入れるための空気取入口33が開口され
ている。後面壁の屑粒放出口30との連通部には、下り
勾配の流し板31が設けられており、流し板31の下方
に形成された吸引口36を介して連通室3aに連通され
ている。
【0033】また、流し板31の下端に対向して流し板
31から落下する屑粒の流れの方向を変えるための調節
板32が枢軸35を介して回動自在に設けられている。
【0034】次に、本実施例の動作について説明する。
【0035】 予め、シャッタ機構60(図8参照)
のナット67を回転させて棒状部材66を軸方向へ移動
させることによりスプリング64の弾発力を調整してお
き、排気ファンを起動するとともに選別網体21および
揚穀螺旋筒22を相対回転させる。
【0036】図7に示すように、唐箕5のホッパ部Hに
投入された穀類はホッパ部Hに滞留し、滞留する穀類の
重量と吸引ダクト7から吸引される空気流による負圧に
よってシャッタ板61がスプリング64の弾発力に抗し
て矢印方向へ回動して開き段差部55aから下方へ穀類
が落下する。この穀類の落下量は上述した如くスプリン
グ64の弾発力の調節とダンパ13の開度を変更するこ
とで制御することができる。
【0037】 段差部55aを超えて流下する穀類
は、順次第2乃至第7の流下板52〜57によりジグザ
グに流下して行くが、この間に取入孔5cより取り入れ
られて吸込孔5bへ向けて流動する空気流と交差し、比
重の小さいわら屑、ほこり等の不用物が前記空気流に伴
送されて吸引ダクト7を介して基台2内に吸引される。
つまり、唐箕5内において穀類より比重の小さい不用物
が分離除去される。
【0038】 上記によって比重の小さい不用物が
除去された穀類は、ホッパ6内へ落下してその導入口6
aを通して供給筒23内に導入され、低速回転する誘導
筒24の誘導翼24aにより下方へ導かれ誘導筒24の
下部に形成された開口部より誘導筒24内へ導入され
る。
【0039】 上記により誘導筒24内へ導入され
た穀類は、相対回転する揚穀螺旋筒22の螺旋翼22a
と誘導筒24と一体に低速回転する選別網体21との相
互作用によって揚穀される間に、網目の大きさより小さ
い粒径の屑粒は遠心力によって選別網体21と殻体3間
の間隙部へ放出され、網目を通過しない大きな粒径の良
穀は上部仕切板3c上の放出室まで揚穀され、揚穀螺旋
筒22と一体に回転する掻出羽根22bによりはじき飛
ばされて放出口3dより貯留タンク4内へ放出される。
これと同時に穀類に残留する比重の軽い不用物はガラリ
27aを介して選別室排塵ダクト27へ吸込まれる。一
方、放出口3dより放出された良穀は分散板4bに衝突
して偏平に拡散された状態で案内板4c上に落下する。
このとき吸込ダクト28aを介して貯留タンク内排塵ダ
クト28に吸込まれる空気流により良穀中に残留する比
重の軽い不用物が分離され、該空気流とともに基台2内
へ吸込まれ、良穀のみが貯留タンク4内に貯留される。
【0040】 上記によって殻体3と選別網体21
間の間隙部に放出された屑粒は下部仕切板3b上に落下
し、掻出し羽根を兼ねる係合片24cによってはじき飛
ばされて屑粒放出口30を通して屑粒放出シュート8へ
放出される。屑粒放出シュート8内へ放出された屑粒は
流し板31により偏平状に拡散されて落下するが、空気
取入口33より取り入れられて吸引口36を通して連通
室3aへ吸込まれる空気流によって屑粒に混在する比重
の軽い不用物が分離され、該空気流に伴送されて連通室
3aに吹込まれる。一方屑粒は排出口34から機外へ排
出される。
【0041】この場合、流し板31の下端より下方へ落
下する屑粒の流れの方向は図9に示すように、調節板3
2を回動させてその傾斜角度を変更することにより、図
9の(a)の矢印で示す方向から図9の(b)の矢印で
示す方向までの範囲で変更することができる。
【0042】以上説明したように、屑粒は屑粒放出シュ
ート8から機外へ排出され、他方、選別室、貯留タンク
4、屑粒放出シュート8内で分離された比重の小さい不
用物は連通室3aに集められたのち、基台2の上壁の複
数の吸引孔2bより基台2内に吸込まれ、ついで唐箕5
内で分離された比重の小さい不用物とともに排気室9に
吸込まれて排気ダクト10を介して機外へ排出される。
【0043】また本実施例の如く、基台2の排気室9と
対向する側壁にガラリ2aを設けておくと、該ガラリ2
aより基台2内へ吹込まれた空気は、図3の(a),
(b)に示す矢印方向の空気流となって排気室9の吸込
口9aに吹込まれるため、該空気流によって比重の小さ
い不用物が効率よく搬送されて機外へ排出される。その
結果、長時間操業しても前記不用物が基台2内に滞留す
るおそれがない。
【0044】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載するような効果を奏する。
【0045】排気室には穀類から分離された比重の小さ
い不用物のみが吸込まれるため、従来例の如く屑粒が滞
留するおそれがなく長時間の操業が可能となる。
【0046】また、選別された良穀と屑粒それぞれに残
留する比重の小さい不用物も分離することができるた
め、良穀はもちろん屑粒も、そのまま本来の用途に用い
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の縦型穀類選別機を示し、(a)は正
面図、(b)は側面図である。
【図2】図1に示す縦型穀類選別機の一部を破断すると
ともに誘導筒および選別網体並びに揚穀螺旋筒を引き上
げた状態で示す模式部分斜視図である。
【図3】図1に示す縦型穀類選別機の基台および該基台
に配設された排気室を示し、(a)は(c)のB−B線
に沿う模式断面図、(b)は(a)のA−A線に沿う模
式断面図、(c)は模式平面図である。
【図4】図1に示す縦型穀類選別機の屑粒放出シュート
およびその近傍を示す模式部分断面図である。
【図5】図1に示す縦型穀類選別機において、選別網体
および揚穀螺旋筒を取外した状態で示す主要部の模式部
分断面図である。
【図6】図1に示す縦型穀類選別機の貯留タンクおよび
その近傍を示す模式部分断面図である。
【図7】図1に示す縦型穀類選別機の唐箕およびその近
傍を示す模式部分断面図である。
【図8】図7に示す唐箕に付設されたシャッタ機構の説
明図である。
【図9】図4に示した屑粒放出シュート内における屑粒
の流れを示す説明図である。
【図10】従来の縦型穀類選別機の一例を示す斜視図で
ある。
【図11】図10のA−A線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 ベース 2 基台 2a,27a ガラリ 3 殻体 4 貯留タンク 4a 良穀放出口 4b 分散板 4c 案内板 5 唐箕 6 ホッパ 7 吸引ダクト 8 屑粒放出シュート 9 排気室 10 排気ダクト 11 モータ 20 二出力ギアモータ 21 選別網体 22 揚穀螺旋筒 22a 螺旋翼 23 供給筒 24 誘導筒 24a 誘導翼 24b フランジ 24c 係合片 26 ブラシ 27 選別室排塵ダクト 28 貯留タンク内排塵ダクト 29 連通部材 30 屑粒放出口 31 流し板 32 調節板 33 空気取入口 34 排出口 35,62 枢軸 36 吸引口 51〜57 流下板 55a 段差部 60 シャッタ機構 61 シャッタ板 63 レバー 64 スプリング 65 ブラケット 65a 突出部 66 棒状部材 66a ねじ部 67 ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒川 秀明 栃木県下都賀郡藤岡町大字藤岡4290 株式 会社タイガーカワシマ内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の基台と、排気ファンが内設されて
    いるとともに前記基台内に吸引口が開口された排気室
    と、前記基台上に立設された下方から上方にかけて順次
    穀類導入室、穀類選別室および良穀放出室を備えた殻体
    と、前記穀類導入室に配設された供給筒と、前記供給筒
    内に同心状に配設された周面に誘導翼を有する誘導筒
    と、前記誘導筒上に配設されこれと一体に回転する選別
    網体と、前記誘導筒および前記選別網体内に同心状に配
    設された周面に螺旋翼を有する揚穀螺旋筒とを備え、前
    記誘導筒および前記選別網体と前記揚穀螺旋筒とを相対
    回転させて前記供給筒へホッパを介して供給された穀類
    を良穀と屑粒とに選別し、前記良穀を前記放出室に設け
    られた放出口より放出して貯留タンクに貯留するととも
    に前記屑粒を前記選別室の下部に連通された屑粒排出シ
    ュートより機外へ排出するように構成した縦型穀類選別
    機であって、 前記ホッパ上に配設した穀類に混在する比重の軽い不用
    物を分離するための風選部を有する唐箕と、前記唐箕の
    吸引口と前記基台とを連通する吸引ダクトと、前記貯留
    タンクと前記基台とを連通する貯留タンク内排塵ダクト
    と、前記選別室と前記基台とを連通する選別室排塵ダク
    トとを備えたことを特徴とする縦型穀類選別機。
  2. 【請求項2】 唐箕が穀類を投入するホッパ部を有し、
    前記ホッパ部の落下口に穀類を偏平状に拡散させて落下
    させるシャッタ機構を設けたことを特徴とする請求項1
    記載の縦型穀類選別機。
  3. 【請求項3】 吸引ダクトが外部から空気を取り入れる
    ための取入口を備えており、前記取入口に取り入れる空
    気量を調節するダンパを設けたことを特徴とする請求項
    1または2記載の縦型穀類選別機。
  4. 【請求項4】 貯留タンク内に放出口から放出される良
    穀を分散させるための分散板を前記放出口に対向させて
    設けたことを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項
    記載の縦型穀類選別機。
  5. 【請求項5】 屑粒放出シュートに屑粒から比重の小さ
    い不用物を分離するための風選部を設け、前記風選部の
    吸込側を基台に連通させたことを特徴とする請求項1な
    いし4いずれか1項記載の縦型穀類選別機。
  6. 【請求項6】 基台に基台内を観察するための窓を設け
    たことを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項記載
    の縦型穀類選別機。
  7. 【請求項7】 排気室の吸気口に対向する基台の側壁に
    空気を取り入れるためのガラリを設けたことを特徴とす
    る請求項1ないし6いずれか1項記載の縦型穀類選別
    機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109834045A (zh) * 2019-04-13 2019-06-04 金塔县金牧草业专业合作社 一种种子分离回收系统

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