JPH0827495A - 界面活性剤組成物の製造方法 - Google Patents

界面活性剤組成物の製造方法

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JPH0827495A
JPH0827495A JP18886694A JP18886694A JPH0827495A JP H0827495 A JPH0827495 A JP H0827495A JP 18886694 A JP18886694 A JP 18886694A JP 18886694 A JP18886694 A JP 18886694A JP H0827495 A JPH0827495 A JP H0827495A
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JP
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surfactant
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builder
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JP18886694A
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Hitoshi Tanaka
斉 田中
Eisaku Ikeda
栄作 池田
Yoshiari Oowaku
善有 大和久
Tomoki Kubo
知己 久保
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Lion Corp
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 水分含有量5〜50重量%の界面活性剤とビ
ルダーとを含む原料ペーストを、2軸が異方向に回転す
るスクリュー型パドルにより混練、加熱して界面活性剤
組成物を製造する。 【効果】 噴霧乾燥装置、撹拌型真空乾燥機などより装
置規模をコンパクトにできることから設置スペースを格
段に縮小でき、熱エネルギーも節約することができる。
また、本発明の製造方法は、高嵩密度粒状洗剤組成物の
製造方法として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンパクトな装置と小
さな熱エネルギーにより、界面活性剤スラリー中の水分
を脱水して界面活性剤組成物を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】界面活性剤を含むペーストから界面活性
剤粉粒体組成物を製造する方法は、衣料用洗剤の製造方
法、高嵩密度洗剤の製造方法を中心として従来から種々
の製法が報告されている。
【0003】例えば、特開平2−222498号公報に
は、界面活性剤を含む洗剤原料ペーストを、真空装置内
で薄膜化させて加熱し、脱水乾燥した後に掻き取ること
により、フレーク状の乾燥物とし、これを次工程で粉砕
して高嵩密度粒状洗剤に調製している。しかしながらこ
の方法は、真空下の処理を必要とし、また、装置内での
付着が発生し、製造性が劣る。
【0004】また、特開平2−222498号公報に
は、真空にしたケーシング内で高嵩密度洗剤ペーストを
パドル型撹拌機によって混練、移送して乾燥しブロック
状とすることが記載されている。しかしながらこの方法
では、真空工程を必要とし、また、装置内での付着が発
生し製造性も劣る。
【0005】さらに、特開昭61−64798号公報、
特開昭61−69897号公報、特開昭61−6989
8号公報、特開昭61−69899号公報、特開昭61
−69900号公報に記載されているように、従来の噴
霧乾燥処理を工程中に組み込んで粒状洗剤を製造するこ
とも報告されている。しかしながらこれらの製法は、噴
霧乾燥工程を有するために大規模な乾燥装置と多大な熱
エネルギーを要する。また、界面活性剤の高濃度含有粉
体を噴霧乾燥などの方法で製造する場合、塔内凝集が発
生し製造性が劣るという問題がある。
【0006】以上のように、界面活性剤の高濃度含有粉
体を製造する場合、従来は脱水乾燥工程として噴霧乾燥
や真空乾燥といった工程を必要とするために、装置規模
が大きくなり、ランニングコストも掛かるという問題が
ある。また、界面活性剤の高濃度ペーストを従来技術で
脱水乾燥しようとすると、真空乾燥では装置内での付着
が発生し、噴霧乾燥では塔内凝集が発生し、それぞれ工
業的に製造するうえで難点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、コンパクト
な装置と小さな熱エネルギーにより、界面活性剤スラリ
ー中の水分を脱水して界面活性剤組成物を製造すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の界面活性剤組成
物の製造方法は、水分含有量5〜50重量%の界面活性
剤とビルダーとを含む原料ペーストを、2軸が異方向に
回転するスクリュー型パドルにより混練、加熱すること
を特徴とする。
【0009】
【発明の実施態様】図1は、本発明で用いられる処理装
置を示す説明図である。バレル(胴体)31内には、異
方向に回転する2軸のスクリュー型パドル33,35が
設けられている、スクリュー型パドル33,35は中空
であり、加熱装置により供給ライン23から熱媒体が供
給、循環されて所定温度に加熱される。一方、加熱装置
から供給ライン21を経てバレル31のジャッケットに
熱媒体が供給、循環されてバレル31が加熱され、バレ
ル31と中空のスクリュー型パドル33,35により大
きな伝熱面積が得られる。このように、スクリュー型パ
ドル型の乾燥装置では大きな伝熱面積を有するため、比
較的短時間で脱水乾燥でき、熱安定性に問題のある界面
活性剤を含むペーストにも好適に適用できる。
【0010】モータ11が起動すると、変速機13、調
整機15によりスクリュー型パドル23,25が逆方向
に回転する。原料供給機により供給口51から所定量の
界面活性剤ペーストとビルダーが別個にバレル31内に
供給されると、バレル31内で水分含有5〜50重量
%、好ましくは15〜35重量%の界面活性剤とビルダ
ーを含む本発明の原料ペーストが調製され、界面活性剤
とビルダーとは異方向に回転する2軸スクリュー型パド
ル33,35により、加熱下にさらに混練され、順次移
送される。このとき、バレル31内は、真空とする必要
がない。界面活性剤とビルダーとは、混練・移送されつ
つ、バレル31とスクリュー型パドル33,35内の熱
媒体により効率良く加熱される。バレル31の上部は全
長にわたって開口しており、加熱により蒸発した水分
は、バレル31上部の蒸発室41から排気され、コンデ
ンサ43で回収される。そこで、界面活性剤等から有臭
成分が発生した場合でも、これを捕集し燃料処理するこ
とが可能なので、環境に優しい製造方法といえる。
【0011】また、スクリュー型パドルタイプであるこ
とからデッドスペースが少なくセルフクリーニング効果
も有しているため、従来トラブルとなっていた被処理物
の内壁等への付着の問題にも対処することができる。上
記のようなスクリュー型パドルタイプの混練処理装置と
しては、例えばSCプロセッサー(栗本鉄工所(株)
製)などがある。
【0012】界面活性剤とビルダーとは、混練されつつ
移送され、最終的には乾燥された界面活性剤/ビルダー
混合物(界面活性剤粉粒体組成物)として排出口37か
ら排出、回収される。得られた界面活性剤粉粒体組成物
は必要に応じてペレッターダブル(不二パウダル(株)
等を使用してペレット化し、スピードミル(岡田精工
(株)等により粉砕整粒することにより粒状界面活性剤
組成物とすることができる。このとき、撹拌造粒機に改
質剤として、ゼオライト、ベントナイト、ホワイトカー
ボン等の粉体を添加することも可能である。また、ビル
ダーとして洗剤成分を配合すれば、高嵩密度粒状洗剤組
成物が容易に製造できる。
【0013】良好な性状の界面活性剤粉粒体組成物を得
るためには、以下の条件で混練操作を行なうことが好ま
しい。 スクリュー回転数:5〜50rpm ジャケット・スクリュー温度:110〜150℃
【0014】本発明では、界面活性剤とビルダーとを含
み水分含有が5〜50重量%、好ましくは5〜40%、
さらに好ましくは5〜30重量%の原料ペーストが、2
軸が異方向に回転するスクリュー型パドルにより混練さ
れる。この水分含有が5重量%未満の場合は、処理によ
り急激に粘度アップして混練・移送等に問題が生じてし
まう。一方、50重量%を超えると、乾燥が不十分とな
り製造性・品質に問題が生じる。
【0015】このような水分含量の原料ペーストは、2
軸が異方向に回転するスクリュー型パドルを有するバレ
ル内に、界面活性剤ペーストとビルダーとを別々に供給
することにより、その場で調製できる。
【0016】原料ペースト中の界面活性剤としては、α
−スルホ脂肪酸エステル塩、アルキル硫酸エステル塩、
アルキルベンゼンスルホン酸塩などのアニオン界面活性
剤などが用いられる。原料ペーストは、濃度65重量%
以上の界面活性剤を35〜70重量%、好ましくは36
〜67重量%含有するのが好適である。
【0017】また、原料ペースト中のビルダーとして
は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのような炭酸塩が代
表的であり、この他洗剤原料として用いられる珪酸ナト
リウム、亜硫酸ナトリウム、蛍光剤、硫酸ナトリウム、
ゼオライトなどが用いられる。原料ペーストは、ビルダ
ーを30〜70重量%、好ましくは30〜60重量%含
有するのが好適である。
【0018】
【発明の効果】本発明では、ペースト状の処理対象原料
を、スクリュー型パドルタイプの乾燥装置で脱水乾燥す
ることにより、界面活性剤粉粒体組成物が得られ、噴霧
乾燥装置、撹拌型真空乾燥機などより装置規模をコンパ
クトにできることから設置スペースを格段に縮小でき、
熱エネルギーも節約することができる。また、本発明の
製造方法は、高嵩密度粒状洗剤組成物の製造方法として
有用である。
【0019】
【実施例】α−スルホ脂肪酸(C16〜C18)メチルエス
テルナトリウムおよび脂肪酸(C18)ポリオキシエチレ
ンメチルエーテルを含むスラリーを、日機装ミルフロー
ポンプ(日機装(株)製)を使用し液温60℃で、ま
た、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムはテーブルフィーダ
ーを使用して、SCプロセッサ(栗本鉄工所(株)製)
へ定量・連続供給し、その場で本発明の原料ペーストを
調製した。この原料ペーストの水分含量は20%であ
り、また成分組成は以下の表1の通りである。
【0020】
【表1】 表1:成分組成 界面活性剤ペースト(有効成分濃度) 56.4重量% α−スルホ脂肪酸(C16〜C18) (47.8重量%) メチルエステルナトリウム C18脂肪酸ポリオキシエチレンメチルエーテル ( 8.6重量%) 炭酸カリウム 21.8重量% 炭酸ナトリウム 21.8重量% 合計 100.0重量%
【0021】SCプロセッサの仕様は、L/D=6、ス
クリュー径=100mm、伝熱面積=0.7m2 、有効
容積=4.6Lである。なお、SCプロセッサの概要は
図1の通りである。得られた捏和物は冷却しつつ粉砕し
やすくするために、ペレッターダブル(不二パウダル
(株))でペレット化し、スピードミル(岡田精工
(株))を使用し粉砕助剤として微粉炭酸ナトリウム
(粒径10μm)8重量%を用いて粉砕した。この結果
を表2に示す。
【0022】
【表2】 表2:操作条件および生成物の性状 実 施 例 比較例 実験例No. 1 2 3 4 5 6 操作条件 能力(kg/hr) 20 20 20 20 20 20 原料水分(%) 20 20 20 20 20 20 ジャケット温度(℃) 150 120 120 120 160 100 回転数(rpm) 30 10 30 50 5 55 原料温度(℃) 70 70 70 70 70 70 結果 水分(%) 1.5 7.0 5.5 3.0 5.0 12.3 温度(℃) 120 90 90 90 130 80 滞留時間(分) 2.0 2.8 2.5 2.2 3.0 2.2 粉砕品性状 嵩密度(g/cc) 0.71 0.84 0.75 0.74 0.75 − 粒径(μm) 460 490 420 450 460 − 製造性 良好 良好 良好 良好 良好 付着大 外観 良好 良好 良好 良好 変色 −
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いられる処理装置の概要を示す説明
図である。
【符号の説明】
11 モータ 13 変速機 15 調整機 21 供給ライン 23 供給ライン 31 バレル 33,35 スクリュー型パドル 37 排出口 41 蒸発室 43 コンデンサ 51 供給口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保 知己 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水分含有量5〜50重量%の界面活性剤
    とビルダーとを含む原料ペーストを、2軸が異方向に回
    転するスクリュー型パドルにより混練、加熱することを
    特徴とする界面活性剤組成物の製造方法。
JP18886694A 1994-07-18 1994-07-18 界面活性剤組成物の製造方法 Pending JPH0827495A (ja)

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JP18886694A JPH0827495A (ja) 1994-07-18 1994-07-18 界面活性剤組成物の製造方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5857269A (en) * 1994-01-31 1999-01-12 Zohar Detergent Factory Process for manufacturing fatty alcohol sulfate products
WO1999032599A1 (en) * 1997-12-19 1999-07-01 Manro Performance Chemicals Limited Method of manufacturing particles

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5857269A (en) * 1994-01-31 1999-01-12 Zohar Detergent Factory Process for manufacturing fatty alcohol sulfate products
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