JP2558862B2 - 高密度洗剤用ペースト原料の連続乾燥方法 - Google Patents
高密度洗剤用ペースト原料の連続乾燥方法Info
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C11—ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
- C11D—DETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
- C11D11/00—Special methods for preparing compositions containing mixtures of detergents
- C11D11/0082—Special methods for preparing compositions containing mixtures of detergents one or more of the detergent ingredients being in a liquefied state, e.g. slurry, paste or melt, and the process resulting in solid detergent particles such as granules, powders or beads
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、洗剤組成物ペースト原料の連続乾燥方法、
更に詳しくは高密度粒状洗剤の製造に適したアルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオ
キシエチレンアルキル硫酸エステル塩、α−スルホ脱脂
酸エステル塩等の界面活性剤を主成分とする高密度洗剤
用ペースト原料の連続乾燥方法に関する。
更に詳しくは高密度粒状洗剤の製造に適したアルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオ
キシエチレンアルキル硫酸エステル塩、α−スルホ脱脂
酸エステル塩等の界面活性剤を主成分とする高密度洗剤
用ペースト原料の連続乾燥方法に関する。
近年、省資源的観点からの合理性、及び持ち運び易さ
等の消費者にとっての便利性から、高密度(見掛け比重
が0.5g/cm3以上)粒状洗剤の需要が増大している。
等の消費者にとっての便利性から、高密度(見掛け比重
が0.5g/cm3以上)粒状洗剤の需要が増大している。
そして、上記のような高密度粒状洗剤の代表的な製造
方法としては、特開昭61−64798号公報、特開昭61−667
98号公報、特開昭61−69897号公報、特開昭61−69898号
公報、特開昭61−69899号公報及び特開昭61−69900号公
報、特開昭61−76597号公報及び特開昭61−118500号公
報等に記載の方法がある。
方法としては、特開昭61−64798号公報、特開昭61−667
98号公報、特開昭61−69897号公報、特開昭61−69898号
公報、特開昭61−69899号公報及び特開昭61−69900号公
報、特開昭61−76597号公報及び特開昭61−118500号公
報等に記載の方法がある。
上述の公報に記載の方法によれば、種々の点で優れた
高密度粒状洗剤を得ることができるが、特開昭61−6479
8号公報、特開昭61−69897号公報、特開昭61−69898号
公報、特開昭61−69899号公報及び特開昭61−699000号
公報に記載の方法は、何れも従来の粉末洗剤の製造方法
と同様に噴霧乾燥工程を有するため、大規模な乾燥装置
と多大な乾燥エネルギーを要するという課題がある。
高密度粒状洗剤を得ることができるが、特開昭61−6479
8号公報、特開昭61−69897号公報、特開昭61−69898号
公報、特開昭61−69899号公報及び特開昭61−699000号
公報に記載の方法は、何れも従来の粉末洗剤の製造方法
と同様に噴霧乾燥工程を有するため、大規模な乾燥装置
と多大な乾燥エネルギーを要するという課題がある。
また、特開昭61−66798号公報、特開昭61−76597号公
報及び特開昭61−118500号公報に記載の方法は、噴霧乾
燥工程を有しないため、上述の方法における課題は解決
されているが、いずれの場合も解砕工程を有するため被
解砕物が一定以上の硬さを有する必要があり、所定の硬
さに保つためには原料に由来する水分量に制限があり、
使用できる原料が制限されるという課題を有している。
報及び特開昭61−118500号公報に記載の方法は、噴霧乾
燥工程を有しないため、上述の方法における課題は解決
されているが、いずれの場合も解砕工程を有するため被
解砕物が一定以上の硬さを有する必要があり、所定の硬
さに保つためには原料に由来する水分量に制限があり、
使用できる原料が制限されるという課題を有している。
本発明者らは、上述の課題を解決し得る高密度粒状洗
剤の製造方法について種々検討した結果、高密度粒状洗
剤の主原料である種々の界面活性剤のうち、特定の界面
活性剤については、従来法とは異なる中和方法で高濃度
のものとして得られること、また、そのようにして得ら
れた界面活性剤及びその他の洗剤組成物との混合物は高
濃度であるため次工程で他の洗剤成分と混合して得られ
る洗剤スラリーは低水分となり、乾燥負荷を低減させる
ことが可能になること、またこのような洗剤スラリーは
高粘性であるために、噴霧乾燥以外の乾燥手段で乾燥で
き、高密度粒状洗剤の製造に適した界面活性剤の中和方
法であることを知見した。
剤の製造方法について種々検討した結果、高密度粒状洗
剤の主原料である種々の界面活性剤のうち、特定の界面
活性剤については、従来法とは異なる中和方法で高濃度
のものとして得られること、また、そのようにして得ら
れた界面活性剤及びその他の洗剤組成物との混合物は高
濃度であるため次工程で他の洗剤成分と混合して得られ
る洗剤スラリーは低水分となり、乾燥負荷を低減させる
ことが可能になること、またこのような洗剤スラリーは
高粘性であるために、噴霧乾燥以外の乾燥手段で乾燥で
き、高密度粒状洗剤の製造に適した界面活性剤の中和方
法であることを知見した。
上記知見について詳述すると、高密度粒状洗剤に用い
られる代表的な界面活性剤であるアルキル硫酸エステル
塩及びアルキルベンゼンスルホン酸塩の高濃度物は、高
粘度を呈するため、該塩の製造に際し、反応を円滑に進
行させるには、反応系を低粘度に調整する必要があり、
低濃度(約55重量%以下)に維持して中和反応を行わせ
る必要があった。そのため、上記中和生成物は低濃度の
ものとして得られ、次工程の混合工程で得られる洗剤組
成物は水分を40〜55重量%含有するスラリー状となり、
混合工程に続く乾燥工程において大規模な装置を要する
噴霧乾燥手段によらざるを得なかった。
られる代表的な界面活性剤であるアルキル硫酸エステル
塩及びアルキルベンゼンスルホン酸塩の高濃度物は、高
粘度を呈するため、該塩の製造に際し、反応を円滑に進
行させるには、反応系を低粘度に調整する必要があり、
低濃度(約55重量%以下)に維持して中和反応を行わせ
る必要があった。そのため、上記中和生成物は低濃度の
ものとして得られ、次工程の混合工程で得られる洗剤組
成物は水分を40〜55重量%含有するスラリー状となり、
混合工程に続く乾燥工程において大規模な装置を要する
噴霧乾燥手段によらざるを得なかった。
しかし、本発明者らは、アルキル硫酸エステル塩及び
アルキルベンゼンスルホン酸塩を得るに際し、反応混合
物中の界面活性剤の濃度を高めても特定の方式で中和反
応を行うと、意外にも反応が円滑に進行し、高濃度でア
ルキル硫酸エステル塩及びアルキルベンゼンスルホン酸
塩が得られることを知見すると共に、この高濃度の塩を
用いれば従来法と異なる乾燥方式を経て高密度粒状洗剤
を製造できることを知見した。
アルキルベンゼンスルホン酸塩を得るに際し、反応混合
物中の界面活性剤の濃度を高めても特定の方式で中和反
応を行うと、意外にも反応が円滑に進行し、高濃度でア
ルキル硫酸エステル塩及びアルキルベンゼンスルホン酸
塩が得られることを知見すると共に、この高濃度の塩を
用いれば従来法と異なる乾燥方式を経て高密度粒状洗剤
を製造できることを知見した。
即ち、上記特定の方式で中和反応を行って得られる塩
は、水分含有量が低いため、高濃度粒状洗剤の製造に際
し、その乾燥工程に従来の噴霧乾燥とは全く違った方法
及び装置、即ち小規模で且つエネルギコストを節約する
ことができる乾燥方法及び装置を適用し得ることを知見
した。
は、水分含有量が低いため、高濃度粒状洗剤の製造に際
し、その乾燥工程に従来の噴霧乾燥とは全く違った方法
及び装置、即ち小規模で且つエネルギコストを節約する
ことができる乾燥方法及び装置を適用し得ることを知見
した。
本発明は、上記知見に基づきなされたもので、内部を
真空にしたケーシングの上流側に水分含有量15〜35重量
%の高密度洗剤用ペースト原料連続的に供給し、該ペー
スト原料をパドル型攪拌機によって混練しながら上記ケ
ーシングの下流側へ移送すると共に、上記ケーシング及
び/またはパドル型攪拌機を加熱して上記高密度洗剤用
ペースト原料を漸次脱水乾燥して取り出すことを特徴と
する高密度洗剤用ペースト原料の連続乾燥方法を提供す
るものである。
真空にしたケーシングの上流側に水分含有量15〜35重量
%の高密度洗剤用ペースト原料連続的に供給し、該ペー
スト原料をパドル型攪拌機によって混練しながら上記ケ
ーシングの下流側へ移送すると共に、上記ケーシング及
び/またはパドル型攪拌機を加熱して上記高密度洗剤用
ペースト原料を漸次脱水乾燥して取り出すことを特徴と
する高密度洗剤用ペースト原料の連続乾燥方法を提供す
るものである。
本発明によれば、高密度洗剤用ペースト原料を供給す
ると、パドル型攪拌機が高密度洗剤用ペースト原料を混
練してその表面を更新しながら下流側へ移送させ、移送
される間に水分の蒸発脱水が進み、高密度洗剤用ペース
ト原料はブロック化すると共に、解砕されてその表面積
が急激に大きくなって乾燥を促進し、乾燥した原料を小
さなブロック状にして排出する。
ると、パドル型攪拌機が高密度洗剤用ペースト原料を混
練してその表面を更新しながら下流側へ移送させ、移送
される間に水分の蒸発脱水が進み、高密度洗剤用ペース
ト原料はブロック化すると共に、解砕されてその表面積
が急激に大きくなって乾燥を促進し、乾燥した原料を小
さなブロック状にして排出する。
以下第1図及び第2図(a)、(b)に示す乾燥装置
を用いた一実施例に基づいて本発明を説明する。
を用いた一実施例に基づいて本発明を説明する。
図中、第1図は本発明の高密度洗剤用ペースト原料の
連続乾燥方法に好適な従来公知の乾燥装置を模式的に示
す長手方向断面図、第2図(a)、(b)はそれぞれ高
密度洗剤用ペースト原料の乾燥装置の上流側位置及び下
流側位置を示す横方向断面図である。
連続乾燥方法に好適な従来公知の乾燥装置を模式的に示
す長手方向断面図、第2図(a)、(b)はそれぞれ高
密度洗剤用ペースト原料の乾燥装置の上流側位置及び下
流側位置を示す横方向断面図である。
まず、本発明を実施するに好適な乾燥装置の一例につ
いて説明する。乾燥装置は横長のケーシングの両端にお
いて回転可能に軸支されて異方向に回転する1対のパド
ル型攪拌機2、2を備えて構成されている。
いて説明する。乾燥装置は横長のケーシングの両端にお
いて回転可能に軸支されて異方向に回転する1対のパド
ル型攪拌機2、2を備えて構成されている。
上記パドル型攪拌機2、2はそれぞれ上記ケーシング
1の長手方向に並設され、各パドル型攪拌機2、2の各
羽根2A、2Aの先端部がそれぞれ他方の各羽根2A、2A間に
進入し得るように配設されており、また、後述の如く、
ケーシング1の一端にある受給口1Aで受給した高密度洗
剤用ペースト原料3を混練しながらケーシングの他端に
ある排出口1Bへ移送するように各羽根2A、2Aがそれぞれ
の中空回転軸2B、2Bに傾斜させて取り付けられている。
1の長手方向に並設され、各パドル型攪拌機2、2の各
羽根2A、2Aの先端部がそれぞれ他方の各羽根2A、2A間に
進入し得るように配設されており、また、後述の如く、
ケーシング1の一端にある受給口1Aで受給した高密度洗
剤用ペースト原料3を混練しながらケーシングの他端に
ある排出口1Bへ移送するように各羽根2A、2Aがそれぞれ
の中空回転軸2B、2Bに傾斜させて取り付けられている。
また、上記ケーシング1周面及び上記中空回転軸2B、
2Bには過熱蒸気等の熱媒体を流通させる流通路4が加熱
装置として配設されている。そして、該流通路4の入口
4A及び上記中空回転軸2Bの一端には上記熱媒体を給送す
る熱媒体供給装置(図示せず)が接続され、上記流通路
4の出口4B及び上記中空回転軸2Bの他端を介して熱媒体
が排出するようにしている。
2Bには過熱蒸気等の熱媒体を流通させる流通路4が加熱
装置として配設されている。そして、該流通路4の入口
4A及び上記中空回転軸2Bの一端には上記熱媒体を給送す
る熱媒体供給装置(図示せず)が接続され、上記流通路
4の出口4B及び上記中空回転軸2Bの他端を介して熱媒体
が排出するようにしている。
また、上記ケーシング1には真空装置5に接続する排
気口1Cが形成されており、該真空装置5の駆動によって
該ケーシング1内を真空状態に保持するように構成され
ている。そして、6はパドル型攪拌機2を駆動するモー
ターである。
気口1Cが形成されており、該真空装置5の駆動によって
該ケーシング1内を真空状態に保持するように構成され
ている。そして、6はパドル型攪拌機2を駆動するモー
ターである。
次に動作について説明すると、真空装置5によって予
め真空状態に保持したケーシング1の受給口1Aにおいて
高密度洗剤用ペースト原料3を受給すると、パドル型攪
拌機2、2が作用して高密度洗剤用ペースト原料3を混
練しつつ加熱乾燥させる。混練に際し、高密度洗剤用ペ
ースト原料3の内部を表面に表面を内部へと変化させて
常時その表面を更新させながら脱水乾燥する。
め真空状態に保持したケーシング1の受給口1Aにおいて
高密度洗剤用ペースト原料3を受給すると、パドル型攪
拌機2、2が作用して高密度洗剤用ペースト原料3を混
練しつつ加熱乾燥させる。混練に際し、高密度洗剤用ペ
ースト原料3の内部を表面に表面を内部へと変化させて
常時その表面を更新させながら脱水乾燥する。
また、真空下に高密度洗剤用ペースト原料3を供給す
るため受給口1A付近で高密度洗剤用ペースト原料3がフ
ラッシュ状態になり、脱水乾燥が更に促進される。
るため受給口1A付近で高密度洗剤用ペースト原料3がフ
ラッシュ状態になり、脱水乾燥が更に促進される。
従って、受給口1A近傍では、高密度洗剤用ペースト原
料3がペースト状であるものの、排出口へ移送されるに
つれて脱水乾燥が進み、第2図(b)に示す如く固化し
てパドル型攪拌機2、2により解砕されてブロック状乾
燥物3′として排出口1Bから排出され、次工程へと移送
される。
料3がペースト状であるものの、排出口へ移送されるに
つれて脱水乾燥が進み、第2図(b)に示す如く固化し
てパドル型攪拌機2、2により解砕されてブロック状乾
燥物3′として排出口1Bから排出され、次工程へと移送
される。
得られた乾燥物は、装置から排出後、冷却固化した
後、粉砕工程に移される洗剤の流動性付与及び溶解性向
上のため整粒等の簡単な造粒工程を付加して平均粒径20
0〜1000μm粒状洗剤とすることが好ましい。
後、粉砕工程に移される洗剤の流動性付与及び溶解性向
上のため整粒等の簡単な造粒工程を付加して平均粒径20
0〜1000μm粒状洗剤とすることが好ましい。
尚、上記連続攪拌乾燥装置としては、例えば、奈良機
械製作所製のパドルドライヤー、九里化学装置製のパド
ル回転式連続乾燥機、不二パウダル製のコンティニュア
スニーダー及びホスカワミクロン製のサーマルプロセッ
サー等が挙げられる。
械製作所製のパドルドライヤー、九里化学装置製のパド
ル回転式連続乾燥機、不二パウダル製のコンティニュア
スニーダー及びホスカワミクロン製のサーマルプロセッ
サー等が挙げられる。
而して、上述の如く高密度洗剤用ペースト原料3をブ
ロック状乾燥物3′にするには、下記条件で運転するこ
とが好ましい。
ロック状乾燥物3′にするには、下記条件で運転するこ
とが好ましい。
ケーシング内の真空度:50torr〜400tort 内壁面温度:100℃〜200℃ パドル型攪拌機の羽根先端周速:0.2m/s〜1.0m/s ペースト原料水分含有量:15〜35重量% 尚、パドル型攪拌機2で羽根2Aは、上述した機能を有
するものであれば、特にその形状を制限するものではな
い。
するものであれば、特にその形状を制限するものではな
い。
また、高密度洗剤用ペースト原料は、前述の如く水分
含有量の低いアルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩等(以下「界面活性剤等」という)にビ
ルダーなど一般に洗剤に添加される公知の洗剤成分を配
合した水分含有量15〜3重量%の洗剤原料である。15重
量%未満の高密度洗剤用ペースト原料は中和反応工程及
びこれに続く他の洗剤組成物との混合工程によって得る
ことが難しく、逆に35重量%を超えると乾燥が不十分に
なりがちである。
含有量の低いアルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩等(以下「界面活性剤等」という)にビ
ルダーなど一般に洗剤に添加される公知の洗剤成分を配
合した水分含有量15〜3重量%の洗剤原料である。15重
量%未満の高密度洗剤用ペースト原料は中和反応工程及
びこれに続く他の洗剤組成物との混合工程によって得る
ことが難しく、逆に35重量%を超えると乾燥が不十分に
なりがちである。
上記界面活性剤等を含む洗剤原料は、特に高密度粒状
洗剤に好適に用いられるもので、従来の噴霧乾燥方法に
用いられる洗剤原料と比べて、界面活性剤等を含む洗剤
原料の水分含有量が格段に低く、ペースト状であること
から、上記の如く、攪拌タイプの乾燥法を用いることが
でき、従来の噴霧装置に比べて設置スペースを格段に縮
小することができる。また、本実施例で用いられる界面
活性剤等を含有する洗剤原料は、水分含有量が低く、し
かも、真空状態下にあって乾燥温度が低く、また攪拌熱
の発生と相俟って加熱エネルギを軽減し得、乾燥に費や
す熱エネルギを効率的且つ格段に節約することができ
る。
洗剤に好適に用いられるもので、従来の噴霧乾燥方法に
用いられる洗剤原料と比べて、界面活性剤等を含む洗剤
原料の水分含有量が格段に低く、ペースト状であること
から、上記の如く、攪拌タイプの乾燥法を用いることが
でき、従来の噴霧装置に比べて設置スペースを格段に縮
小することができる。また、本実施例で用いられる界面
活性剤等を含有する洗剤原料は、水分含有量が低く、し
かも、真空状態下にあって乾燥温度が低く、また攪拌熱
の発生と相俟って加熱エネルギを軽減し得、乾燥に費や
す熱エネルギを効率的且つ格段に節約することができ
る。
尚、本発明は、真空状態で比較的低温で乾燥させるた
め、熱的安定性に問題のある洗剤成分と含む原料にも好
適である。
め、熱的安定性に問題のある洗剤成分と含む原料にも好
適である。
また、本発明は、高密度粒状洗剤の原料以外であって
も、ペースト状原料に広く適用することができる。
も、ペースト状原料に広く適用することができる。
次に、本発明の実施例を具体的に説明するが、本発明
はこれらの実施例に何ら制限されるものではない。
はこれらの実施例に何ら制限されるものではない。
実施例1及び2では、下記組成からなる高密度洗剤用
ペースト原料を予め調製した後、条件を第1表に示した
如く変化させて乾燥させた。
ペースト原料を予め調製した後、条件を第1表に示した
如く変化させて乾燥させた。
(1)高密度洗剤用ペースト原料の調製 下記各原料を混練機(1600−650CVLA−3,7型,佐竹化
学機械工業(株)で捏和して高密度洗剤用ペースト原料
を調製した。
学機械工業(株)で捏和して高密度洗剤用ペースト原料
を調製した。
直接アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(C10〜
C13、水分20%) ……32重量部 アルキル硫酸ナトリウム(C12〜C16、水分30%)……12
重量部 ポリオキシエチレンアルキルエーテル(C12〜C14)……
3重量部 石鹸 …… 4重量部 ゼオライト(4A型、粉末、水分3%) ……10重量部 炭酸ナトリウム(粉末、水分3%) …… 3重量部 硫酸ナトリウム(粉末) …… 1重量部 ケイ酸ナトリウム(水分60%) ……36重量部 ポリエチレングリコール6000(粉末) …… 1重量部 (2)高密度洗剤用ペースト原料の乾燥 上記高密度洗剤用ペースト原料を高粘度ペースト用ポ
ンプ(モー)ポンプ4NE20A型:兵神装備(株)製)でパ
ドル型乾燥機(パドルドライヤーNDPC−3W−1/2L型:
(株)奈良機械製作所製)に供給し、条件を第1表に示
す如く変化させて乾燥を行い、得られた乾燥物の性状を
第1表に示す。尚、上記パドル型乾燥機の内容積は180
、パドル半径は160mm、伝熱面積は2.96m2である。
C13、水分20%) ……32重量部 アルキル硫酸ナトリウム(C12〜C16、水分30%)……12
重量部 ポリオキシエチレンアルキルエーテル(C12〜C14)……
3重量部 石鹸 …… 4重量部 ゼオライト(4A型、粉末、水分3%) ……10重量部 炭酸ナトリウム(粉末、水分3%) …… 3重量部 硫酸ナトリウム(粉末) …… 1重量部 ケイ酸ナトリウム(水分60%) ……36重量部 ポリエチレングリコール6000(粉末) …… 1重量部 (2)高密度洗剤用ペースト原料の乾燥 上記高密度洗剤用ペースト原料を高粘度ペースト用ポ
ンプ(モー)ポンプ4NE20A型:兵神装備(株)製)でパ
ドル型乾燥機(パドルドライヤーNDPC−3W−1/2L型:
(株)奈良機械製作所製)に供給し、条件を第1表に示
す如く変化させて乾燥を行い、得られた乾燥物の性状を
第1表に示す。尚、上記パドル型乾燥機の内容積は180
、パドル半径は160mm、伝熱面積は2.96m2である。
(3)第1表に示す結果によれば、実施例1及び2の乾
燥物の水分含有量はいずれも6重量%と低い含有量にな
って、従来の噴霧乾燥による場合と遜色がなく、しかも
噴霧乾燥装置と比べて乾燥装置の設置スペースを格段に
節約することができる。
燥物の水分含有量はいずれも6重量%と低い含有量にな
って、従来の噴霧乾燥による場合と遜色がなく、しかも
噴霧乾燥装置と比べて乾燥装置の設置スペースを格段に
節約することができる。
〔発明の効果〕 本発明によれば、使用原料の配合自由度の制約を受け
ることなく、高密度洗剤用ペースト原料の乾燥工程の省
スペース化及び省エネルギ化に寄与すると共に、高密度
洗剤用ペースト原料の品質劣化の防止に寄与することが
でき、従って、本発明は、特に高密度粒状洗剤の製造に
適している。
ることなく、高密度洗剤用ペースト原料の乾燥工程の省
スペース化及び省エネルギ化に寄与すると共に、高密度
洗剤用ペースト原料の品質劣化の防止に寄与することが
でき、従って、本発明は、特に高密度粒状洗剤の製造に
適している。
第1図は本発明の高密度洗剤用ペースト原料の連続乾燥
方法に好適な従来公知の乾燥装置を模式的に示す長手方
向断面図、第2図(a)、(b)はそれぞれ高密度洗剤
用ペースト原料の乾燥装置の上流側位置及び下流側位置
を横方向断面図である。 1;ケーシング 2;パドル型攪拌機、2A;板状羽根 3;高密度洗剤用ペースト原料 3′;ブロック状乾燥物 4;熱媒体の流通路(加熱装置) 5;真空装置
方法に好適な従来公知の乾燥装置を模式的に示す長手方
向断面図、第2図(a)、(b)はそれぞれ高密度洗剤
用ペースト原料の乾燥装置の上流側位置及び下流側位置
を横方向断面図である。 1;ケーシング 2;パドル型攪拌機、2A;板状羽根 3;高密度洗剤用ペースト原料 3′;ブロック状乾燥物 4;熱媒体の流通路(加熱装置) 5;真空装置
Claims (1)
- 【請求項1】内部を真空にしたケーシングの一端側に水
分含有量15〜35重量%の高密度洗剤用ペースト原料を連
続的に供給し、該ペースト原料をパドル型攪拌機によっ
て混練しながら上記ケーシングの他端側へ移送すると共
に、上記ケーシング及び/またはパドル型攪拌機を加熱
して上記高密度洗剤用ペースト原料を漸次脱水乾燥して
取り出すことを特徴とする高密度洗剤用ペースト原料の
連続乾燥方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1044878A JP2558862B2 (ja) | 1989-02-23 | 1989-02-23 | 高密度洗剤用ペースト原料の連続乾燥方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1044878A JP2558862B2 (ja) | 1989-02-23 | 1989-02-23 | 高密度洗剤用ペースト原料の連続乾燥方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02222499A JPH02222499A (ja) | 1990-09-05 |
JP2558862B2 true JP2558862B2 (ja) | 1996-11-27 |
Family
ID=12703749
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1044878A Expired - Lifetime JP2558862B2 (ja) | 1989-02-23 | 1989-02-23 | 高密度洗剤用ペースト原料の連続乾燥方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2558862B2 (ja) |
-
1989
- 1989-02-23 JP JP1044878A patent/JP2558862B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (14)
Title |
---|
APPLICATIONSFORLUWAPOLYMERPROCESSORS=1981 * |
CASEHISTORY=1987 * |
CHEMICALENGINEERING=1965 * |
CHEMICALENGINEERINGPROGRESS=1979 * |
CHEMICALPROCESSING=1974 * |
CHEMICALPROCESSING=1978 * |
INTRODUCTIONTOTHIN-FILMDRYINGTECHNOLOGY=1981 * |
LUWABULLETIN=1961 * |
LUWAPROCESSDATABULLETIN=1961 * |
PAPERPRESENTEDTOALCHE71STANNUALMEETING,MIAMI,FLORIDA=1980 * |
PERRY'SCHEMICALENGINEERS'HANDBOOK=1950 * |
REPRINTEDFROMCHEMICALPROCESSINGMAGAZINE=1981 * |
SALESBULLETINSB39-100-1=1986 * |
SEMINARPAPERTHATMR.WARDDELIVERDATATHIN-FILMSEMINERATLUWAOFFICES=1972 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02222499A (ja) | 1990-09-05 |
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