JPH08274624A - 論理回路 - Google Patents

論理回路

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JPH08274624A
JPH08274624A JP7653495A JP7653495A JPH08274624A JP H08274624 A JPH08274624 A JP H08274624A JP 7653495 A JP7653495 A JP 7653495A JP 7653495 A JP7653495 A JP 7653495A JP H08274624 A JPH08274624 A JP H08274624A
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JP
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terminal
type mos
mos transistor
gate
logic circuit
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JP7653495A
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Mitsuhiko Goto
光彦 後藤
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低い電源電圧で動作し、かつ高速動作が可能
な論理回路を提供する。 【構成】 P型MOSトランジスタ1個と、N型MOS
トランジスタ1個とからなる論理回路であって、前記P
型MOSトランジスタのソース端子が電源に、ゲート端
子とドレイン端子とが入力端子に接続され、前記N型M
OSトランジスタのソース端子が接地電位に、ゲート端
子が入力端子に、ドレイン端子が出力端子に接続されて
なることを特徴とする論理回路。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ICやLSIなどの半
導体集積回路の基本構成単位である論理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】論理回路の基本はインバータ回路であ
る。従来のインバータ回路は、図8に示すように、P型
MOSトランジスタ(またはPチャネルMOSトランジ
スタと称する)1個と、N型MOSトランジスタ(また
はNチャネルMOSトランジスタと称する)1個とから
なり、P型MOSトランジスタTr1のソース端子が電
源Vddに接続され、N型MOSトランジスタのソース
端子が接地電位GNDに接続され、P型MOSトランジ
スタのゲート端子とN型MOSトランジスタのゲート端
子とが入力端子inputに接続され、P型MOSトラ
ンジスタのドレイン端子とN型MOSトランジスタのド
レイン端子とが出力端子outputに接続されてい
る。
【0003】その動作は、入力端子inputに印加さ
れている電圧がGNDレベル(ロー)の状態で、Tr1
がオン、Tr2がオフとなって、出力端子output
には電源Vddの電位と同じ信号が出力され、入力端子
inputに電源電圧(ハイ)が印加されることによ
り、Tr1がオフ、Tr2がオンとなって、出力端子o
utputからはGNDレベルの信号が出力されるもの
である。このように、2つ以上のトランジスタが互いに
協調してなる回路を一般的にCMOS回路と称してい
る。
【0004】同様に、2つ以上の入力の論理を実現する
論理ゲートとして、NOR回路は、その入力数だけP型
MOSトランジスタを直列に接続し、N型MOSトラン
ジスタを並列に接続する、またNAND回路は、その逆
で入力数だけN型MOSトランジスタを直列に接続し、
P型MOSトランジスタを並列に接続している。さらに
複雑な論理回路では、複合ゲートがあるが、いずれも入
力数の2倍のトランジスタによりCMOS回路が構成さ
れているものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような論理回路で
は、電圧で信号を表し、トランジスタが飽和領域で動作
するために、電源電圧をある程度高くせざるを得ず、通
常5V、低くても3V程度が必要となっている。さら
に、論理ゲートの出力端の電位は接地電位から電源電圧
まで変化するので、各トランジスタの負荷容量や配線容
量部分の充放電にかかる時間によって、その動作が遅く
なり、高速動作の妨げとなっているという問題がある。
【0006】信号をインピーダンスによって表現するこ
とで高速化を図ろうとした例(特開昭59−8192
2)があるが、インバータとして動作させるためにトラ
ンジスタまたはダイオードを合わせて3つ用いる必要が
あり、半導体集積回路としての集積度が低くなるといっ
た問題がある。
【0007】そこで本発明は、低い電源電圧で動作し、
かつ高速動作が可能な論理回路を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、P型MOSトランジスタ1個と、N型MO
Sトランジスタ1個とからなる論理回路であって、前記
P型MOSトランジスタのソース端子が電源に、ゲート
端子とドレイン端子とが入力端子に接続され、前記N型
MOSトランジスタのソース端子が接地電位に、ゲート
端子が入力端子に、ドレイン端子が出力端子に接続され
てなることを特徴とする論理回路である。
【0009】また、上記目的を達成するための本発明
は、N型MOSトランジスタ1個と、P型MOSトラン
ジスタ1個とからなる論理回路であって、前記N型MO
Sトランジスタのソース端子が接地電位に、ゲート端子
とドレイン端子とが入力端子に接続され、前記P型MO
Sトランジスタのソース端子が電源に、ゲート端子が入
力端子に、ドレイン端子が出力端子に接続されてなるこ
とを特徴とする論理回路である。
【0010】また、上記目的を達成するための本発明
は、N型MOSトランジスタ2個からなる論理回路であ
って、前記N型MOSトランジスタの内、一方のトラン
ジスタのソース端子が入力端子に、ゲート端子とドレイ
ン端子とが電源に接続され、他方のトランジスタのソー
ス端子が接地電位に、ゲート端子が入力端子に、ドレイ
ン端子が出力端子に接続されてなることを特徴とする論
理回路である。
【0011】また、上記目的を達成するための本発明
は、P型MOSトランジスタ2個からなる論理回路であ
って、前記P型MOSトランジスタの内、一方のトラン
ジスタのソース端子が入力端子に、ゲート端子とドレイ
ン端子とが接地電位に接続され、他方のトランジスタの
ソース端子が電源に、ゲート端子が入力端子に、ドレイ
ン端子が出力端子に接続されてなることを特徴とする論
理回路である。
【0012】また、上記目的を達成するための本発明
は、ダイオード1個と、N型MOSトランジスタ1個と
からなる論理回路であって、前記ダイオードのアノード
が電源に、カソードが入力端子に接続され、前記N型M
OSトランジスタのソース端子が接地電位に、ゲート端
子が入力端子に、ドレイン端子が出力端子に接続されて
なることを特徴とする論理回路である。
【0013】また、上記目的を達成するための本発明
は、ダイオード1個と、P型MOSトランジスタ1個と
からなる論理回路であって、前記ダイオードのカソード
が接地電位に、アノードが入力端子に接続され、前記P
型MOSトランジスタのソース端子が電源に、ゲート端
子が入力端子に、ドレイン端子が出力端子に接続されて
なることを特徴とする論理回路である。
【0014】さらに本発明は、前記入力端子が複数本並
列に配置されていることを特徴とする論理回路である。
【0015】
【作用】上述のように構成された本発明は、請求項ごと
に以下のように作用する。
【0016】請求項1記載の本発明は、P型MOSトラ
ンジスタ1個と、N型MOSトランジスタ1個とからな
り、P型MOSトランジスタのソース端子が電源に、ゲ
ート端子とドレイン端子とが入力端子に接続されてお
り、N型MOSトランジスタのソース端子が接地電位
に、ゲート端子が入力端子に、ドレイン端子が出力端子
に接続されている論理回路である。
【0017】この論理回路は、電源電圧(Vdd)とし
て、P型MOSトランジスタのしきい値電圧の絶対値
(Vth1)とN型MOSトランジスタのしきい値電圧
(Vth2)を足した値よりわずかに大きい(+α)電
圧を印加して動作させる。従って、電源電圧Vdd=V
th1+Vth2+αである。
【0018】その動作は、入力端子に入力電流が流れて
いない状態では、P型MOSトランジスタは、ドレイン
とゲートが接続されているので、ゲート・ソース間電圧
はVth1より小さくなり、入力端子電位VgはVdd
からVth1をひいた電圧より高い電位となり、すなわ
ち、Vg>Vdd−Vth1=Vth2+αとなる。こ
の電位が入力端子に接続されているN型MOSトランジ
スタにゲート電圧として印加される。N型MOSトラン
ジスタのゲートにしきい値電圧Vth2より高い電圧が
加わることによって、N型MOSトランジスタのドレイ
ンには電流が流れ、従って、出力端子に電流が流れるこ
ととなる。
【0019】逆に、入力端子に電流が流れると、この電
流はP型MOSトランジスタを通って流れなければなら
ないので、P型MOSトランジスタのゲート・ソース間
電圧はVth1より大きくなり、入力端子電位VgはV
ddからVth1をひいた電圧より低い電位となり、す
なわち、Vg<Vdd−Vth1=Vth2+αとな
る。電流がある程度流れると、P型MOSトランジスタ
のゲート・ソース間電圧はさらに大きくなり、また、α
は小さいので、容易にVg<Vth2となる。この電位
が入力端子に接続されているN型MOSトランジスタに
ゲート電圧として印加されるため、N型MOSトランジ
スタのドレインには電流が流れず、従って、出力端子に
電流が流れないこととなる。
【0020】このようにこの論理回路は、入力端子の電
流の流れによって、出力端子に流れる電流が逆に変化
し、電流のオン・オフによって論理信号が表されるイン
バータ回路となるものである。
【0021】次に、請求項2記載の本発明は、N型MO
Sトランジスタ1個と、P型MOSトランジスタ1個と
からなり、N型MOSトランジスタのソース端子が接地
電位に、ゲート端子とドレイン端子とが入力端子に接続
され、P型MOSトランジスタのソース端子が電源に、
ゲート端子が入力端子に、ドレイン端子が出力端子に接
続されている論理回路である。
【0022】この論理回路も、電源電圧(Vdd)とし
て、P型MOSトランジスタのしきい値電圧の絶対値
(Vth1)とN型MOSトランジスタのしきい値電圧
(Vth2)を足した値よりわずかに大きい(+α)電
圧を印加して動作させる。従って、Vdd=Vth1+
Vth2+αである。
【0023】入力端子に入力電流が流れていない状態で
は、N型MOSトランジスタは、ドレインとゲートが接
続されているので、ゲート・ソース間電圧、すなわち、
入力端子電位VgはVth2より低い電位となる(Vg
<Vth2)。この電位が入力端子に接続されているP
型MOSトランジスタのゲートに印加される。P型MO
Sトランジスタのゲート・ソース間電圧は、Vdd−V
g>Vth1+αとなり、しきい値電圧より大きい電圧
が加わることによって、P型MOSトランジスタのドレ
インには電流が流れ、従って、出力端子に電流が流れる
こととなる。
【0024】逆に、入力端子に電流が流れると、この電
流はN型MOSトランジスタを通って流れなければなら
ないので、N型MOSトランジスタのゲート・ソース間
電圧、すなわち、入力端子電位VgはVth2より高い
電位となる(Vg>Vth2)。
【0025】電流がある程度流れると、N型MOSトラ
ンジスタのゲート・ソース間電圧はさらに大きくなり、
また、αは小さいので、容易にVg>Vth2+αとな
る。この電位が入力端子に接続されているP型MOSト
ランジスタのゲートに印加される。P型MOSトランジ
スタのゲート・ソース間電圧は、Vdd−Vg<Vth
1となり、しきい値電圧より小さい電圧が加わることに
よって、P型MOSトランジスタのドレインには電流が
流れず、従って、出力端子に電流が流れないこととな
る。
【0026】このようにこの論理回路は、入力端子の電
流の流れによって、出力端子に流れる電流が逆に変化
し、電流のオン・オフによって論理信号が表されるイン
バータ回路となるものである。
【0027】次に、請求項3記載の本発明は、N型MO
Sトランジスタ2個からなり、N型MOSトランジスタ
の内、一方のトランジスタのソース端子が入力端子に、
ゲート端子とドレイン端子とが電源に接続され、他方の
トランジスタのソース端子が接地電位に、ゲート端子が
入力端子に、ドレイン端子が出力端子に接続されている
論理回路である。
【0028】この論理回路も、電源電圧(Vdd)とし
て、2つのN型MOSトランジスタのしきい値電圧(V
th2)の和よりわずかに大きい(+α)電圧を印加し
て動作させる。従って、Vdd=Vth2×2+αであ
る。
【0029】入力端子に入力電流が流れていない状態で
は、ゲートとドレインが電源に接続されている方のN型
MOSトランジスタのゲート・ソース間電圧はVth2
より低い電位となる。従って、入力端子電位VgはVd
dからVth2をひいた電圧より高い電位となり、すな
わち、Vg>Vdd−Vth2=Vth2+αとなる。
この電位が、ゲートが入力端子に接続されている他方の
N型MOSトランジスタにゲート電圧として印加され
る。ゲートにしきい値電圧Vth2より高い電圧が加わ
ることによって、このN型MOSトランジスタのドレイ
ンには電流が流れ、従って、出力端子に電流が流れるこ
ととなる。
【0030】逆に、入力端子に電流が流れると、この電
流はゲートとドレインが電源に接続されている方のN型
MOSトランジスタを通って流れなければならないの
で、このN型MOSトランジスタのゲート・ソース間電
圧はVth2より大きくなり、入力端子電位VgはVd
dからVth2をひいた電圧より低い電位となり、すな
わち、Vg<Vdd−Vth2=Vth2+αとなる。
電流がある程度流れると、このN型MOSトランジスタ
のゲート・ソース間電圧はさらに大きくなり、また、α
は小さいので、容易にVg<Vth2となる。この電位
が、ゲートが入力端子に接続されている他方のN型MO
Sトランジスタにゲート電圧として印加されるため、こ
のN型MOSトランジスタのドレインには電流が流れ
ず、従って、出力端子に電流が流れないこととなる。
【0031】このようにこの論理回路では、入力端子の
電流の流れによって、出力端子に流れる電流が逆に変化
し、電流のオン・オフによって論理信号が表されるイン
バータ回路となるものである。
【0032】次に、請求項4記載の本発明は、P型MO
Sトランジスタ2個からなる論理回路で、P型MOSト
ランジスタの内、一方のトランジスタのソース端子が入
力端子に、ゲート端子とドレイン端子とが接地電位に接
続され、他の一方のトランジスタのソース端子が電源
に、ゲート端子が入力端子に、ドレイン端子が出力端子
に接続されている論理回路である。
【0033】この論理回路も、電源電圧(Vdd)とし
て、2つのP型MOSトランジスタのしきい値電圧の絶
対値(Vth1)の和よりわずかに大きい(+α)電圧
を印加して動作させる。従って、Vdd=Vth1×2
+αである。
【0034】入力端子に入力電流が流れていない状態で
は、ゲートとドレインが接地電位に接続されている方の
P型MOSトランジスタのゲート・ソース間電圧、すな
わち、入力端子電位VgはVth1より低い電位となる
(Vg<Vth1)。この電位が、ゲートが入力端子に
接続されている他方のP型MOSトランジスタのゲート
に印加される。P型MOSトランジスタのゲート・ソー
ス間電圧は、Vdd−Vg>Vth1+αとなり、しき
い値電圧より大きい電圧が加わることによって、このP
型MOSトランジスタのドレインには電流が流れ、従っ
て、出力端子に電流が流れることとなる。
【0035】逆に、入力端子に電流が流れると、この電
流はゲートとドレインが接地電位に接続されている方の
P型MOSトランジスタを通って流れなければならない
ので、このP型MOSトランジスタのゲート・ソース間
電圧、すなわち、入力端子電位VgはVth1より高い
電位となる(Vg>Vth1)。電流がある程度流れる
と、このP型MOSトランジスタのゲート・ソース間電
圧はさらに大きくなり、また、αは小さいので、容易に
Vg>Vth1+αとなる。この電位が、ゲートが入力
端子に接続されている他方のP型MOSトランジスタの
ゲートに印加される。P型MOSトランジスタのゲート
・ソース間電圧は、Vdd−Vg<Vth1+αとな
り、しきい値電圧より小さい電圧が加わることによっ
て、このP型MOSトランジスタのドレインには電流が
流れず、従って、出力端子に電流が流れないこととな
る。
【0036】このようにこの論理回路は、入力端子の電
流の流れによって、出力端子に流れる電流が逆に変化
し、電流のオン・オフによって論理信号が表されるイン
バータ回路となるものである。
【0037】次に、請求項5記載の本発明は、ダイオー
ド1個と、N型MOSトランジスタ1個とからなり、前
記ダイオードのアノードが電源に、カソードが入力端子
に接続され、前記N型MOSトランジスタのソース端子
が接地電位に、ゲート端子が入力端子に、ドレイン端子
が出力端子に接続されている論理回路である。
【0038】この論理回路も、電源電圧(Vdd)とし
て、N型MOSトランジスタのしきい値電圧(Vth
2)とダイオードのオン電圧(VD)の和よりわずかに
大きい(+α)電圧を印加して動作させる。従って、V
dd=Vth2+VD+αである。
【0039】入力端子に入力電流が流れていない状態で
は、ダイオードのアノード・カソード間電圧はVDより
低い電位となる。従って、入力端子電位VgはVddか
らVDをひいた電圧より高い電位となり、すなわち、V
g>Vdd−VD=Vth2+αとなる。この電位が、
ゲートが入力端子に接続されているN型MOSトランジ
スタにゲート電圧として印加される。ゲートにしきい値
電圧Vth2より高い電圧が加わることによって、N型
MOSトランジスタのドレインには電流が流れ、従っ
て、出力端子に電流が流れることとなる。
【0040】逆に、入力端子に電流が流れると、この電
流はダイオードを通って流れなければならないので、こ
のダイオードのアノード・カソード間電圧はVDより大
きくなり、入力端子電位VgはVddからVDをひいた
電圧より低い電位となり、すなわち、Vg<Vdd−V
D=Vth2+αとなる。電流がある程度流れると、ダ
イオードのアノード・カソード間電圧はさらに大きくな
り、また、αは小さいので、容易にVg<Vth2とな
る。この電位が、ゲートが入力端子に接続されているN
型MOSトランジスタにゲート電圧として印加されるた
め、N型MOSトランジスタのドレインには電流が流れ
ず、従って、出力端子に電流が流れないこととなる。
【0041】このようにこの論理回路では、入力端子の
電流の流れによって、出力端子に流れる電流が逆に変化
し、電流のオン・オフによって論理信号が表されるイン
バータ回路となるものである。
【0042】次に、請求項6記載の本発明は、ダイオー
ド1個と、P型MOSトランジスタ1個とからなり、前
記ダイオードのカソードが接地電位に、アノードが入力
端子に接続され、前記P型MOSトランジスタのソース
端子が電源に、ゲート端子が入力端子に、ドレイン端子
が出力端子に接続されている論理回路である。
【0043】この論理回路も、電源電圧(Vdd)とし
て、P型MOSトランジスタのしきい値電圧の絶対値
(Vth1)とダイオードのオン電圧(VD)の和より
わずかに大きい(+α)電圧を印加して動作させる。従
って、Vdd=Vth1+VD+αである。
【0044】入力端子に入力電流が流れていない状態で
は、ダイオードのアノード・カソード間電圧、すなわ
ち、入力端子電位VgはVDより低い電位となる(Vg
<VD)。この電位が、ゲートが入力端子に接続されて
いるP型MOSトランジスタのゲートに印加される。P
型MOSトランジスタのゲート・ソース間電圧は、Vd
d−Vg>Vth1+αとなり、しきい値電圧より大き
い電圧が加わることによって、P型MOSトランジスタ
のドレインには電流が流れ、従って、出力端子に電流が
流れることとなる。
【0045】逆に、入力端子に電流が流れると、この電
流はダイオードを通って流れなければならないので、ダ
イオードのアノード・カソード間電圧、すなわち、入力
端子電位VgはVDより高い電位となる(Vg>V
D)。電流がある程度流れると、ダイオードのアノード
・カソード間電圧はさらに大きくなり、また、αは小さ
いので、容易にVg>VD+αとなる。この電位が、ゲ
ートが入力端子に接続されているP型MOSトランジス
タのゲートに印加される。P型MOSトランジスタのゲ
ート・ソース間電圧は、Vdd−Vg<Vth1+αと
なり、しきい値電圧より小さい電圧が加わることによっ
て、P型MOSトランジスタのドレインには電流が流れ
ず、従って、出力端子に電流が流れないこととなる。
【0046】このようにこの論理回路は、入力端子の電
流の流れによって、出力端子に流れる電流が逆に変化
し、電流のオン・オフによって論理信号が表されるイン
バータ回路となるものである。
【0047】次に、請求項7記載の本発明は、前記各請
求項ごとの論理回路において、その入力端子が複数本並
列に配置されている論理回路であり、これにより並列な
入力のいずれか一つの入力端子に電流が流れると、その
出力電流が流れなくなる、複数の入力よるNOR回路と
して動作するものである。
【0048】
【実施例】以下、添付した図面を参照して、本発明の一
実施例を説明する。
【0049】実施例1 図1は、本発明を適用した一実施例の論理回路構成を示
す回路図である。この論理回路は、ソースに電源Vd
d、ゲートとドレインに入力端子Inputを接続した
P型MOSトランジスタTr1と、ゲートに入力端子I
nput、ドレインに出力端子Output、そしてソ
ースに接地電位GNDを接続したN型MOSトランジス
タTr2とからなる。
【0050】この論理回路は、電源電圧Vddとして、
P型MOSトランジスタTr1のしきい値電圧の絶対値
Vth1とN型MOSトランジスタTr2のしきい値電
圧Vth2の和よりわずかに高い電圧(+α)を印加す
る。すなわち、Vdd=Vth1+Vth2+αとす
る。ここで、αは、0.1V程度とした。
【0051】入力端子に入力電流が流れていない状態で
は、P型MOSトランジスタTr1は、ドレインとゲー
トが接続されているので、ゲート・ソース間電圧はVt
h1より小さくなり、入力端子電位VgはVddからV
th1をひいた電圧より高い電位となり、すなわち、V
g>Vdd−Vth1=Vth2+αとなる。この電位
が入力端子に接続されているN型MOSトランジスタT
r2にゲート電圧として印加される。N型MOSトラン
ジスタTr2のゲートにしきい値電圧Vth2より高い
電圧が加わることによって、N型MOSトランジスタT
r2のドレインには電流が流れ、従って、出力端子に電
流が流れることとなる。
【0052】逆に、入力端子に電流が流れると、この電
流はP型MOSトランジスタTr1を通って流れなけれ
ばならないので、P型MOSトランジスタTr1のゲー
ト・ソース間電圧はVth1より大きくなり、入力端子
電位VgはVddからVth1をひいた電圧より低い電
位となり、すなわち、Vg<Vdd−Vth1=Vth
2+αとなる。電流がある程度流れると、P型MOSト
ランジスタTr1のゲート・ソース間電圧はさらに大き
くなり、また、αは小さいので、容易にVg<Vth2
となる。この電位が入力端子に接続されているN型MO
SトランジスタTr2にゲート電圧として印加されるた
め、N型MOSトランジスタTr2のドレインには電流
が流れず、従って、出力端子に電流が流れないこととな
る。
【0053】このようにこの論理回路は、入力端子の電
流の流れによって、出力端子に流れる電流が逆に変化
し、電流のオン・オフによって論理信号が表されるイン
バータ回路となるものである。
【0054】この論理回路では、入力端子の電位Vgの
変化はαよりわずかに大きいだけであり、従来のCMO
S論理回路の電位変化のVddに比較すれば、はるかに
小さい。寄生容量の充放電量は入力端子(または出力端
子)の電位変化に比例するので、本実施例1の論理回路
における寄生容量の充放電量は、従来の論理回路に較べ
てはるかに小さくなり、このため、動作が高速になると
ともに、消費電力を低減することができる。
【0055】また、通常の論理回路構成のICやLSI
で電源電圧が3V程度のものでは、Vth1やVth2
は0.6〜0.7V程度であり、また、αを0.1V程
度とすれば、本実施例1の論理回路では、1.5Vの電
源電圧で動作が可能であり、従来の論理回路より、低い
電源電圧で動作が可能である。さらに、トランジスタの
しきい値電圧を少し下げて0.4V程度にすれば、Vd
d=0.9V程度で動作が可能になり、すなわち、通常
の乾電池1個で十分動作できる。
【0056】実施例2 図2は、本発明を適用した一実施例の論理回路構成を示
す回路図である。この論理回路は、ソースに接地電位G
ND、ゲートとドレインに入力端子Inputを接続し
たN型MOSトランジスタTr2と、ゲートに入力端子
Input、ドレインに出力端子Output、そして
ソースに電源Vddを接続したP型MOSトランジスタ
Tr1とからなる。
【0057】この論理回路も、電源電圧Vddとして、
P型MOSトランジスタTr1のしきい値電圧の絶対値
(Vth1)とN型MOSトランジスタTr2のしきい
値電圧(Vth2)を足した値よりわずかに大きい(+
α)電圧を印加して動作させる。従って、Vdd=Vt
h1+Vth2+αである。αは、0.1V程度とし
た。
【0058】入力端子に入力電流が流れていない状態で
は、N型MOSトランジスタTr2は、ドレインとゲー
トが接続されているので、ゲート・ソース間電圧、すな
わち、入力端子電位VgはVth2より低い電位となる
(Vg<Vth2)。この電位が入力端子に接続されて
いるP型MOSトランジスタTr1のゲートに印加され
る。P型MOSトランジスタTr1のゲート・ソース間
電圧は、Vdd−Vg>Vth1+αとなり、しきい値
電圧より大きい電圧が加わることによって、P型MOS
トランジスタTr1のドレインには電流が流れ、従っ
て、出力端子に電流が流れることとなる。
【0059】逆に、入力端子に電流が流れると、この電
流はN型MOSトランジスタTr2を通って流れなけれ
ばならないので、N型MOSトランジスタTr2のゲー
ト・ソース間電圧、すなわち、入力端子電位VgはVt
h2より高い電位となる(Vg>Vth2)。電流があ
る程度流れると、N型MOSトランジスタTr2のゲー
ト・ソース間電圧はさらに大きくなり、また、αは小さ
いので、容易にVg>Vth2+αとなる。この電位が
入力端子に接続されているP型MOSトランジスタTr
1のゲートに印加される。P型MOSトランジスタTr
1のゲート・ソース間電圧は、Vdd−Vg<Vth1
となり、しきい値電圧より小さい電圧が加わることによ
って、P型MOSトランジスタTr1のドレインには電
流が流れず、従って、出力端子に電流が流れないことと
なる。
【0060】このようにこの論理回路は、入力端子の電
流の流れによって、出力端子に流れる電流が逆に変化
し、電流のオン・オフによって論理信号が表されるイン
バータ回路となるものである。
【0061】この論理回路でも、入力端子の電位Vgの
変化はαよりわずかに大きいだけであるので、従来の論
理回路に較べて動作が高速になるとともに、消費電力を
低減することができる。
【0062】また、従来の論理回路より、低い電源電圧
で動作が可能である。さらに、トランジスタのしきい値
電圧を少し下げれば、乾電池1個で十分動作できる。
【0063】実施例3 図3は、本発明を適用した一実施例の論理回路構成を示
す回路図である。この論理回路は、ドレインとゲートを
電源Vddに、ソースを入力端子Inputに接続した
N型MOSトランジスタTr1と、ゲートに入力端子I
nput、ドレインに出力端子Output、そしてソ
ースに接地電位GNDを接続したN型MOSトランジス
タTr2とからなる。
【0064】この論理回路も、電源電圧Vddとして、
2つのN型MOSトランジスタのしきい値電圧Vth2
の和よりわずかに大きい(+α)電圧を印加して動作さ
せる。従って、Vdd=Vth2×2+αである。α
は、0.1V程度とした。
【0065】入力端子に入力電流が流れていない状態で
は、ゲートとドレインが電源に接続されている方のN型
MOSトランジスタTr1のゲート・ソース間電圧はV
th2より低い電位となる。従って、入力端子電位Vg
はVddからVth2をひいた電圧より高い電位とな
り、すなわち、Vg>Vdd−Vth2=Vth2+α
となる。この電位が、ゲートが入力端子に接続されてい
る他方のN型MOSトランジスタTr2にゲート電圧と
して印加される。ゲートにしきい値電圧Vth2より高
い電圧が加わることによって、このN型MOSトランジ
スタTr2のドレインには電流が流れ、従って、出力端
子に電流が流れることとなる。
【0066】逆に、入力端子に電流が流れると、この電
流はゲートとドレインが電源に接続されている方のN型
MOSトランジスタTr1を通って流れなければならな
いので、このN型MOSトランジスタTr1のゲート・
ソース間電圧はVth2より大きくなり、入力端子電位
VgはVddからVth2をひいた電圧より低い電位と
なり、すなわち、Vg<Vdd−Vth2=Vth2+
αとなる。電流がある程度流れると、このN型MOSト
ランジスタTr1のゲート・ソース間電圧はさらに大き
くなり、また、αは小さいので、容易にVg<Vth2
となる。この電位が、ゲートが入力端子に接続されてい
る他方のN型MOSトランジスタTr2にゲート電圧と
して印加されるため、このN型MOSトランジスタTr
2のドレインには電流が流れず、従って、出力端子に電
流が流れないこととなる。
【0067】このようにこの論理回路では、入力端子の
電流の流れによって、出力端子に流れる電流が逆に変化
し、電流のオン・オフによって論理信号が表されるイン
バータ回路となるものである。
【0068】この論理回路でも、入力端子の電位Vgの
変化はαよりわずかに大きいだけであるので、従来の論
理回路に較べて動作が高速になるとともに、消費電力を
低減することができる。
【0069】また、従来の論理回路より、低い電源電圧
で動作が可能である。さらに、トランジスタのしきい値
電圧を少し下げれば、乾電池1個で十分動作できる。
【0070】実施例4 図4は、本発明を適用した一実施例の論理回路構成を示
す回路図である。この論理回路は、ドレインとゲートを
接地電位GNDに、ソースを入力端子Inputに接続
したP型MOSトランジスタTr1と、ゲートに入力端
子Input、ドレインに出力端子Output、そし
てソースに電源Vddを接続したP型MOSトランジス
タTr2とからなる。
【0071】この論理回路も、電源電圧Vddとして、
2つのP型MOSトランジスタのしきい値電圧の絶対値
Vth1の和よりわずかに大きい(+α)電圧を印加し
て動作させる。従って、Vdd=Vth1×2+αであ
る。αは、0.1V程度とした。
【0072】入力端子に入力電流が流れていない状態で
は、ゲートとドレインが接地電位に接続されている方の
P型MOSトランジスタTr1のゲート・ソース間電
圧、すなわち、入力端子電位VgはVth1より低い電
位となる(Vg<Vth1)。この電位が、ゲートが入
力端子に接続されている他方のP型MOSトランジスタ
Tr2のゲートに印加される。P型MOSトランジスタ
のゲート・ソース間電圧は、Vdd−Vg>Vth1+
αとなり、しきい値電圧より大きい電圧が加わることに
よって、このP型MOSトランジスタTr2のドレイン
には電流が流れ、従って、出力端子に電流が流れること
となる。
【0073】逆に、入力端子に電流が流れると、この電
流はゲートとドレインが接地電位に接続されている方の
P型MOSトランジスタTr1を通って流れなければな
らないので、このP型MOSトランジスタTr1のゲー
ト・ソース間電圧、すなわち、入力端子電位VgはVt
h1より高い電位となる(Vg>Vth1)。電流があ
る程度流れると、このP型MOSトランジスタTr1の
ゲート・ソース間電圧はさらに大きくなり、また、αは
小さいので、容易にVg>Vth1+αとなる。この電
位が、ゲートが入力端子に接続されている他方のP型M
OSトランジスタTr2のゲートに印加される。P型M
OSトランジスタTr2のゲート・ソース間電圧は、V
dd−Vg<Vth1+αとなり、しきい値電圧より小
さい電圧が加わることによって、このP型MOSトラン
ジスタTr2のドレインには電流が流れず、従って、出
力端子に電流が流れないこととなる。
【0074】このようにこの論理回路は、入力端子の電
流の流れによって、出力端子に流れる電流が逆に変化
し、電流のオン・オフによって論理信号が表されるイン
バータ回路となるものである。
【0075】この論理回路でも、入力端子の電位Vgの
変化はαよりわずかに大きいだけであるので、従来の論
理回路に較べて動作が高速になるとともに、消費電力を
低減することができる。
【0076】また、従来の論理回路より、低い電源電圧
で動作が可能である。さらに、トランジスタのしきい値
電圧を少し下げれば、乾電池1個で十分動作できる。
【0077】実施例5 図5は、本発明を適用した一実施例の論理回路構成を示
す回路図である。この論理回路は、アノードに電源Vd
d、カソードに入力端子Inputを接続した1個のダ
イオードDと、ゲートに入力端子Input、ドレイン
に出力端子Output、そしてソースに接地電位GN
Dを接続したN型MOSトランジスタTr2とからな
る。
【0078】この論理回路も、電源電圧Vddとして、
N型MOSトランジスタのしきい値電圧Vth2とダイ
オードのオン電圧VDの和よりわずかに大きい(+α)
電圧を印加して動作させる。従って、Vdd=Vth2
+VD+αである。αは、0.1V程度とした。
【0079】入力端子に入力電流が流れていない状態で
は、ダイオードのアノード・カソード間電圧はVDより
低い電位となる。従って、入力端子電位VgはVddか
らVDをひいた電圧より高い電位となり、すなわち、V
g>Vdd−VD=Vth2+αとなる。この電位が、
ゲートが入力端子に接続されているN型MOSトランジ
スタTr2にゲート電圧として印加される。ゲートにし
きい値電圧Vth2より高い電圧が加わることによっ
て、N型MOSトランジスタTr2のドレインには電流
が流れ、従って、出力端子に電流が流れることとなる。
【0080】逆に、入力端子に電流が流れると、この電
流はダイオードを通って流れなければならないので、こ
のダイオードのアノード・カソード間電圧はVDより大
きくなり、入力端子電位VgはVddからVDをひいた
電圧より低い電位となり、すなわち、Vg<Vdd−V
D=Vth2+αとなる。電流がある程度流れると、ダ
イオードのアノード・カソード間電圧はさらに大きくな
り、また、αは小さいので、容易にVg<Vth2とな
る。この電位が、ゲートが入力端子に接続されているN
型MOSトランジスタTr2にゲート電圧として印加さ
れるため、N型MOSトランジスタTr2のドレインに
は電流が流れず、従って、出力端子に電流が流れないこ
ととなる。
【0081】このようにこの論理回路では、入力端子の
電流の流れによって、出力端子に流れる電流が逆に変化
し、電流のオン・オフによって論理信号が表されるイン
バータ回路となるものである。
【0082】この論理回路でも、入力端子の電位Vgの
変化はαよりわずかに大きいだけであるので、従来の論
理回路に較べて動作が高速になるとともに、消費電力を
低減することができる。
【0083】また、ダイオードのオン電圧は通常0.6
〜0.8V程度なので、従来の論理回路より、低い電源
電圧で動作が可能である。
【0084】実施例6 図6は、本発明を適用した一実施例の論理回路構成を示
す回路図である。この論理回路は、カソードに接地電位
GND、アノードに入力端子Inputを接続した1個
のダイオードDと、ゲートに入力端子Input、ドレ
インに出力端子Output、そしてソースに電源Vd
dを接続したP型MOSトランジスタTr1とからな
る。
【0085】この論理回路も、電源電圧Vddとして、
P型MOSトランジスタのしきい値電圧の絶対値Vth
1とダイオードのオン電圧VDの和よりわずかに大きい
(+α)電圧を印加して動作させる。従って、Vdd=
Vth1+VD+αである。αは、0.1V程度とし
た。
【0086】入力端子に入力電流が流れていない状態で
は、ダイオードのアノード・カソード間電圧、すなわ
ち、入力端子電位VgはVDより低い電位となる(Vg
<VD)。この電位が、ゲートが入力端子に接続されて
いるP型MOSトランジスタTr1のゲートに印加され
る。P型MOSトランジスタTr1のゲート・ソース間
電圧は、Vdd−Vg>Vth1+αとなり、しきい値
電圧より大きい電圧が加わることによって、P型MOS
トランジスタTr1のドレインには電流が流れ、従っ
て、出力端子に電流が流れることとなる。
【0087】逆に、入力端子に電流が流れると、この電
流はダイオードを通って流れなければならないので、ダ
イオードのアノード・カソード間電圧、すなわち、入力
端子電位VgはVDより高い電位となる(Vg>V
D)。電流がある程度流れると、ダイオードのアノード
・カソード間電圧はさらに大きくなり、また、αは小さ
いので、容易にVg>VD+αとなる。この電位が、ゲ
ートが入力端子に接続されているP型MOSトランジス
タのゲートに印加される。P型MOSトランジスタTr
1のゲート・ソース間電圧は、Vdd−Vg<Vth1
+αとなり、しきい値電圧より小さい電圧が加わること
によって、P型MOSトランジスタTr1のドレインに
は電流が流れず、従って、出力端子に電流が流れないこ
ととなる。
【0088】このようにこの論理回路は、入力端子の電
流の流れによって、出力端子に流れる電流が逆に変化
し、電流のオン・オフによって論理信号が表されるイン
バータ回路となるものである。
【0089】この論理回路でも、入力端子の電位Vgの
変化はαよりわずかに大きいだけであるので、従来の論
理回路に較べて動作が高速になるとともに、消費電力を
低減することができる。
【0090】また、ダイオードのオン電圧は通常0.6
〜0.8V程度なので、従来の論理回路より、低い電源
電圧で動作が可能である。
【0091】実施例7 図1は、本発明を適用した一実施例の論理回路構成を示
す回路図である。この論理回路は、前述の実施例1の論
理回路の入力端子を並列に複数としたものである。すな
わち、ソースに電源Vdd、ゲートとドレインに入力端
子Inputを接続したP型MOSトランジスタTr1
と、ゲートに入力端子Input、ドレインに出力端子
Output、ソースに接地電位GNDを接続したN型
MOSトランジスタTr2、そして、入力端子がIn1
〜In4までの4つである。
【0092】この論理回路は、電源電圧Vddとして、
P型MOSトランジスタTr1のしきい値電圧の絶対値
Vth1とN型MOSトランジスタTr2のしきい値電
圧Vth2の和よりわずかに高い電圧(+α)を印加す
る。すなわち、Vdd=Vth1+Vth2+αとす
る。αは、0.1Vと程度とした。
【0093】入力端子In1〜4の全てに入力電流が流
れていない状態では、P型MOSトランジスタTr1
は、ドレインとゲートが接続されているので、ゲート・
ソース間電圧はVth1より小さくなり、入力端子電位
VgはVddからVth1をひいた電圧より高い電位と
なり、すなわち、Vg>Vdd−Vth1=Vth2+
αとなる。この電位が入力端子に接続されているN型M
OSトランジスタにゲート電圧として印加される。N型
MOSトランジスタTr2のゲートにしきい値電圧Vt
h2より高い電圧が加わることによって、N型MOSト
ランジスタTr2のドレインには電流が流れ、従って、
出力端子に電流が流れることとなる。
【0094】逆に、入力端子In1〜4のいずれか一つ
に電流が流れると、この電流はP型MOSトランジスタ
Tr1を通って流れなければならないので、P型MOS
トランジスタTr1のゲート・ソース間電圧はVth1
より大きくなり、入力端子電位VgはVddからVth
1をひいた電圧より低い電位となり、すなわち、Vg<
Vdd−Vth1=Vth2+αとなる。電流がある程
度流れると、P型MOSトランジスタTr1のゲート・
ソース間電圧はさらに大きくなり、また、αは小さいの
で、容易にVg<Vth2となる。この電位が入力端子
に接続されているN型MOSトランジスタTr2にゲー
ト電圧として印加されるため、N型MOSトランジスタ
Tr2のドレインには電流が流れず、従って、出力端子
に電流が流れないこととなる。
【0095】このように、この論理回路では、4つの入
力電流のいずれか一つの変化にしたがって、その逆の出
力電流の変化が現れる電流を信号とする、複数入力NO
R回路となる。
【0096】この論理回路では、入力端子の電位Vgの
変化はαよりわずかに大きいだけであり、従来のCMO
S論理回路の電位変化のVddに比較すれば、はるかに
小さい。寄生容量の充放電量は入力端子(または出力端
子)の電位変化に比例するので、本実施例7の論理回路
における寄生容量の充放電量は、従来の論理回路に較べ
てはるかに小さくなり、このため、動作が高速になると
ともに、消費電力を低減することができる。
【0097】なお、本実施例では入力数を4つとした
が、上記説明より明かなように、2つ以上の入力であれ
ば、同様に動作する。
【0098】また、本実施例では実施例1の回路をもと
にしたが、実施例2〜6の回路をもとにしても、全く同
様に動作する。
【0099】本発明では、複数入力の回路でも、必要な
トランジスタ数は2つであり、1入力回路の場合と同じ
である。従来のCMOS回路では、入力数の2倍のトラ
ンジスタ数が必要であったのに比べて、本発明では、必
要なトランジスタ数が低減されている。通常のICやL
SIでは、2入力以上の論理回路がほとんどであり、本
発明により、トランジスタ数を概ね大幅に低減すること
ができ、チップの面積縮小につながる。ひいては、コス
トの低減に寄与する。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
流を入出力信号とすることで、論理回路の駆動電圧を、
2つのトランジスタによって構成された場合には、その
2つのトランジスタのしきい値の和よりわずかに大きい
値、また、ダイオードとトランジスタによって構成した
場合には、トランジスタのしきい値とダイオードのオン
電圧の和よりわずかに高い値とすればよく、従来より低
電圧で論理回路として動作させることが可能となる。
【0101】また本発明によれば、入力端子を並列に複
数配設するのみで、トランジスタの増加を伴うことなく
複数入力の論理回路を構成することができるので、集積
回路としての集積度を向上させ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した実施例1の回路図である。
【図2】 本発明を適用した実施例2の回路図である。
【図3】 本発明を適用した実施例3の回路図である。
【図4】 本発明を適用した実施例4の回路図である。
【図5】 本発明を適用した実施例5の回路図である。
【図6】 本発明を適用した実施例6の回路図である。
【図7】 本発明を適用した実施例7の回路図である。
【図8】 従来のインバータ回路図である。
【符号の説明】
Tr1,Tr2…トランジスタ、 D…ダイオード、 Vg…入力端子電位、 Vdd…電源電圧、 GND…接地電位。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 P型MOSトランジスタ1個と、N型M
    OSトランジスタ1個とからなる論理回路であって、 前記P型MOSトランジスタのソース端子が電源に、ゲ
    ート端子とドレイン端子とが入力端子に接続され、 前記N型MOSトランジスタのソース端子が接地電位
    に、ゲート端子が入力端子に、ドレイン端子が出力端子
    に接続されてなることを特徴とする論理回路。
  2. 【請求項2】 N型MOSトランジスタ1個と、P型M
    OSトランジスタ1個とからなる論理回路であって、 前記N型MOSトランジスタのソース端子が接地電位
    に、ゲート端子とドレイン端子とが入力端子に接続さ
    れ、 前記P型MOSトランジスタのソース端子が電源に、ゲ
    ート端子が入力端子に、ドレイン端子が出力端子に接続
    されてなることを特徴とする論理回路。
  3. 【請求項3】 N型MOSトランジスタ2個からなる論
    理回路であって、 前記N型MOSトランジスタの内、一方のトランジスタ
    のソース端子が入力端子に、ゲート端子とドレイン端子
    とが電源に接続され、 他方のトランジスタのソース端子が接地電位に、ゲート
    端子が入力端子に、ドレイン端子が出力端子に接続され
    てなることを特徴とする論理回路。
  4. 【請求項4】 P型MOSトランジスタ2個からなる論
    理回路であって、 前記P型MOSトランジスタの内、一方のトランジスタ
    のソース端子が入力端子に、ゲート端子とドレイン端子
    とが接地電位に接続され、 他方のトランジスタのソース端子が電源に、ゲート端子
    が入力端子に、ドレイン端子が出力端子に接続されてな
    ることを特徴とする論理回路。
  5. 【請求項5】 ダイオード1個と、N型MOSトランジ
    スタ1個とからなる論理回路であって、 前記ダイオードのアノードが電源に、カソードが入力端
    子に接続され、 前記N型MOSトランジスタのソース端子が接地電位
    に、ゲート端子が入力端子に、ドレイン端子が出力端子
    に接続されてなることを特徴とする論理回路。
  6. 【請求項6】 ダイオード1個と、P型MOSトランジ
    スタ1個とからなる論理回路であって、 前記ダイオードのカソードが接地電位に、アノードが入
    力端子に接続され、 前記P型MOSトランジスタのソース端子が電源に、ゲ
    ート端子が入力端子に、ドレイン端子が出力端子に接続
    されてなることを特徴とする論理回路。
  7. 【請求項7】 前記入力端子が複数本並列に配置されて
    いることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記
    載の論理回路。
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