JPH11214962A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JPH11214962A
JPH11214962A JP10169028A JP16902898A JPH11214962A JP H11214962 A JPH11214962 A JP H11214962A JP 10169028 A JP10169028 A JP 10169028A JP 16902898 A JP16902898 A JP 16902898A JP H11214962 A JPH11214962 A JP H11214962A
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JP
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power supply
channel mosfet
level
potential
channel
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JP10169028A
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Hiroyuki Makino
博之 牧野
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部回路としてラッチ回路20を構成した場
合に、そのラッチ回路20を構成するMOSFETのリ
ーク電流のために、ノードに保持されていたデータが失
われてしまう。 【解決手段】 電源27とVA1.8との間にダイオー
ド31を接続すると共に、VB1.12とGND11と
の間にダイオード32を接続する。また、2入力NAN
Dゲート1およびラッチ回路20を構成するpチャネル
MOSFET2,3,21,22の基板電位を電源27
に接続すると共に、nチャネルMOSFET4,5,2
3,24の基板電位をGND11に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、低消費電力化を
目的とした半導体集積回路装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯機器の発展により、半導体集
積回路装置には電池を長持ちさせるために低消費電力化
が求められている。低消費電力化を実現するための有効
な手法として、動作電圧を下げることが挙げられる。消
費電力は電圧と電流の積で与えられるので、動作電圧を
低下させることによって電圧と電流の両方を低減するこ
とができ、一般に低消費電力化に対して2乗の効果があ
るといわれている。但し、半導体集積回路装置を構成す
るMOSFETは、電源電圧を下げると動作特性が劣化
して応答速度が低下するという性性を持つ。この特性劣
化を改善するためには閾値電圧も電源電圧の低下に合わ
せて低下させる必要があるが、実際には閾値電圧を電源
電圧に比例させて低下させることはできない。これは閾
値電圧を低下させると、MOSFETのオフ時のリーク
電流が増大し消費電力を増加させるからである。この問
題点を解決するために、従来は次のような手法が用いら
れていた。
【0003】図17は例えば特開平7−212218号
公報に示された従来の低電圧動作による半導体集積回路
装置を示す回路図であり、このような回路は、MT−C
MOS(Multi−threshold CMOS)
により構成されている。図において、1は2入力NAN
Dゲート、2,3はpチャネルMOSFET、4,5は
nチャネルMOSFETである。6は電源7と給電線8
(以下、VA1と記す)との間を接続し、制御信号9に
より動作するpチャネルMOSFET、10は接地電位
ノード11(以下、GND11と記す)と給電線12
(以下、VB1と記す)との間を接続し、制御信号13
により動作するnチャネルMOSFETであり、これら
pチャネルMOSFET6およびnチャネルMOSFE
T10は2入力NANDゲート1を構成するpチャネル
MOSFET2,3およびnチャネルMOSFET4,
5よりも閾値電圧の絶対値が大きく設定されている。
尚、pチャネルMOSFET2,3の基板電位はVA
1.8に接続され、nチャネルMOSFET4,5の基
板電位はVB1.12に接続され、pチャネルMOSF
ET6の基板電位は電源7に接続され、nチャネルMO
SFET10の基板電位はGND11に接続されてい
る。
【0004】また、図18は従来の順序回路を構成した
半導体集積回路装置を示す回路図であり、このような回
路は、2つのインバータの入力と出力とを交差接続した
いわゆるラッチ回路を構成したものである。図におい
て、20はラッチ回路、21,22はpチャネルMOS
FET、23,24はnチャネルMOSFETである。
その他の構成は図17に示した構成と同一であり、pチ
ャネルMOSFET6およびnチャネルMOSFET1
0はラッチ回路20を構成するpチャネルMOSFET
21,22およびnチャネルMOSFET23,24よ
りも閾値電圧の絶対値が大きく設定されている。
【0005】次に動作について説明する。図17におい
て、2入力NANDゲート1を動作させる際には、制御
信号9を“L”レベルとし、その反転信号である制御信
号13を“H”レベルとする。したがって、pチャネル
MOSFET6およびnチャネルMOSFET10はい
ずれもオンしてVA1.8は電源7のレベルまで引き上
げられ、VB1.12はGND11のレベルまで引き下
げられる。この結果、2入力NANDゲート1は通常の
NAND回路の動作をする。この際、MOSFET2〜
5は閾値電圧の絶対値が小さく設定されているので、電
源7が低電圧であっても高速に動作する。
【0006】2入力NANDゲート1を使用しないとき
は、制御信号9を“H”レベル、その反転信号である制
御信号13を“L”レベルとする。この時、pチャネル
MOSFET6およびnチャネルMOSFET10はい
ずれもオフとなってVA1.8およびVB1.12は電
源7およびGND11からそれぞれ切り離される。pチ
ャネルMOSFET6およびnチャネルMOSFET1
0はいずれも閾値電圧の絶対値がpチャネルMOSFE
T2,3およびnチャネルMOSFET4,5よりも大
きく設定されているため、リーク電流を小さく抑えるこ
とができる。
【0007】一般に、MOSFETのゲート・ソース間
電圧が閾値電圧以下の領域では、ソース・ドレイン間の
リーク電流は、ゲート電圧に対して指数関数的に増加す
るため、MOSFET2〜5とMOSFET6,10の
閾値電圧に差を持たせることによって、不使用時のリー
ク電流を大幅に削減することができる。尚、ここでは一
例として内部回路を2入力NANDゲート1としたが、
その内部回路は、他の論理回路および記憶回路等の半導
体集積回路装置を構成するどのような種類および規模の
回路でも同様の議論が成立する。
【0008】従来の低電圧動作回路は以上のような構成
を有していたため、以下のような問題点があった。即
ち、内部回路の出力が入力の組み合わせによって決定さ
れる、例えば、2入力NANDゲート1のような組み合
わせ回路の場合は正常に動作するが、過去の入力条件に
依存機能を持つラッチ回路のような順序回路の場合は誤
動作を起こすことがある。図18は内部回路として順序
回路を設けたものであり、図において、ラッチ回路20
は絶対値の小さい閾値電圧を持つpチャネルMOSFE
T21,22およびnチャネルMOSFET23,24
から構成され、ノード25とノード26とが一対の保持
ノードとなっており、一方が“H”レベルの時は他方が
“L”レベルとなってその値が保持される。
【0009】制御信号9が“L”レベルで、制御信号1
3が“H”レベルでラッチ回路20を動作させる時は、
ノード25およびノード26に正常に値が保持され、し
かもpチャネルMOSFET21,22およびnチャネ
ルMOSFET23,24の閾値電圧の絶対値が小さい
ためにノード25とノード26への書き込み、読み出し
が高速に行われるが、制御信号9が“H”レベルで、制
御信号13が“L”レベルとなるラッチ回路20の非動
作時にリーク電流を低減すると、pチャネルMOSFE
T21,22およびnチャネルMOSFET23,24
におけるオフ時のリーク電流の方が、pチャネルMOS
FET6およびnチャネルMOSFET10のオフ時の
リーク電流よりも多くなるため、ノード25およびノー
ド26にデータが保持できなくなる。
【0010】なぜならば、例えばノード25が“H”レ
ベル、ノード26が“L”レベルとすると、pチャネル
MOSFET22およびnチャネルMOSFET23が
オフとなり、pチャネルMOSFET21およびnチャ
ネルMOSFET24がオンとなるが、pチャネルMO
SFET22およびnチャネルMOSFET23を流れ
るリーク電流のために“H”レベルのノード25の電位
が低下し、“L”レベルのノード26の電位が上昇す
る。この現象は、ノード25とノード26の電位が等し
くなるまで続き、その結果、ノード25およびノード2
6に保持していたデータは失われることになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体集積回路
装置は以上のように構成されているので、内部回路とし
てラッチ回路20を構成した場合に、そのラッチ回路2
0を構成するMOSFETのリーク電流のために、ノー
ドに保持されていたデータが失われてしまうなどの課題
があった。
【0012】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、内部回路として順序回路を構成し
た場合においても、その順序回路を構成するMOSFE
Tのリーク電流を阻止し、データを保持し続けることが
できる半導体集積回路装置を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体集
積回路装置は、第1の電源と第1の給電ラインとの間を
接続する第1のスイッチ素子および第1の電圧降下回路
と、第2の電源と第2の給電ラインとの間を接続する第
2のスイッチ素子および第2の電圧降下回路と、pチャ
ネルMOSFETの基板端子が第1の電源に接続される
と共に、nチャネルMOSFETの基板端子が第2の電
源に接続された順序回路とを備えたものである。
【0014】この発明に係る半導体集積回路装置は、第
1のスイッチ素子を、順序回路を構成するpチャネルM
OSFETの閾値電圧よりも絶対値の大きい閾値電圧を
有するpチャネルMOSFETにより構成し、第2のス
イッチ素子を、順序回路を構成するnチャネルMOSF
ETの閾値電圧よりも絶対値の大きい閾値電圧を有する
nチャネルMOSFETにより構成したものである。
【0015】この発明に係る半導体集積回路装置は、第
1の電源として、第1の電位と第1の電位よりも高い第
2の電位の2種類の電位を有し、通常は第1の電位に設
定され、第1のスイッチ素子および第2のスイッチ素子
が共にオフ状態の時に第2の電位に設定されるようにし
たものである。
【0016】この発明に係る半導体集積回路装置は、第
1の電源の2種類の電位を、1つの電源から電圧変換器
により生成したものである。
【0017】この発明に係る半導体集積回路装置は、第
2の電源よりも高い電位を有する第1の電源と、第1の
電源よりも高い電位を有する第3の電源と、第1の電源
と第1の給電ラインとの間を接続する第1のpチャネル
MOSFETと、第1の電源と第1のノードとの間を接
続する第2のpチャネルMOSFETと、第1のノード
と第3の電源との間を接続する第3のpチャネルMOS
FETと、第2の電源と第2の給電ラインとの間を接続
する第1のnチャネルMOSFETおよび第2の電圧降
下回路と、第1のノードと第1の給電ラインとの間を接
続する第1の電圧降下回路と、pチャネルMOSFET
の基板端子が第1のノードに接続されると共に、nチャ
ネルMOSFETの基板端子が第2の電源に接続された
順序回路とを備えたものである。
【0018】この発明に係る半導体集積回路装置は、第
1のpチャネルMOSFETを、第2および第3のpチ
ャネルMOSFETの閾値電圧よりも絶対値の小さい閾
値電圧とし、且つその第1のpチャネルMOSFETを
制御する“H”レベルのゲート信号の電位が第1の電源
の電位よりも高く設定されるようにしたものである。
【0019】この発明に係る半導体集積回路装置は、第
1および第2の電圧降下回路を、任意の個数のダイオー
ド素子を直列接続した回路により構成したものである。
【0020】この発明に係る半導体集積回路装置は、第
1および第2の電圧降下回路を、MOSFETのゲート
とドレインを共通にし、任意の個数のMOSFETを直
列接続した回路により構成したものである。
【0021】この発明に係る半導体集積回路装置は、第
1および第2のpチャネルMOSFETを制御するゲー
ト信号と、第3のpチャネルMOSFETおよび第1の
nチャネルMOSFETを制御するゲート信号とのうち
の少なくとも一方が同一のゲート信号としたものであ
る。
【0022】この発明に係る半導体集積回路装置は、第
1および第2の電圧降下回路のうちの少なくとも一方
を、閾値電圧の絶対値の異なるMOSFETにより構成
したものである。
【0023】この発明に係る半導体集積回路装置は、第
1の電源を、第3の電源から電圧変換器により生成した
ものである。
【0024】この発明に係る半導体集積回路装置は、第
3の電源を、第1の電源から電圧変換器により生成した
ものである。
【0025】この発明に係る半導体集積回路装置は、順
序回路の出力信号の“H”または“L”レベルを検出す
るレベル検出回路と、その検出されたレベルが“H”レ
ベルである期間を所定の第3の電位に変換すると共に、
“L”レベルである期間を所定の第4の電位に変換する
レベル変換回路とを備えたものである。
【0026】この発明に係る半導体集積回路装置は、所
定の第4の電位を有する第2の電源と、第2の電源より
も高い所定の第3の電位を有する第4の電源と、第1の
給電ラインと第2の給電ラインとの間に接続され、pチ
ャネルMOSFETおよびnチャネルMOSFETの直
列接続により構成され、pチャネルMOSFETの基板
端子が第1の電源に接続されると共に、nチャネルMO
SFETの基板端子が第2の電源に接続され、順序回路
の出力信号の“H”または“L”レベルを検出するレベ
ル検出回路と、第4の電源と第2の給電ラインとの間に
接続され、レベル検出回路を構成するpチャネルMOS
FETの閾値電圧よりも絶対値の大きい閾値電圧を有す
るpチャネルMOSFETおよびnチャネルMOSFE
Tの直列接続により構成され、pチャネルMOSFET
の基板端子が第4の電源に接続されると共に、nチャネ
ルMOSFETの基板端子が第2の電源に接続され、レ
ベル検出回路によって検出されたレベルが“H”レベル
である期間を所定の上記第3の電位に変換し、“L”レ
ベルである期間を第2の給電ラインの電位にする第1の
レベル変換回路と、第4の電源と第2の電源との間に接
続され、レベル検出回路を構成するpチャネルMOSF
ETの閾値電圧よりも絶対値の大きい閾値電圧を有する
pチャネルMOSFETおよびレベル検出回路を構成す
るnチャネルMOSFETの閾値電圧よりも絶対値の大
きい閾値電圧を有するnチャネルMOSFETの直列接
続により構成され、pチャネルMOSFETの基板端子
が第4の電源に接続されると共に、nチャネルMOSF
ETの基板端子が第2の電源に接続され、レベル検出回
路によって検出されたレベルが“H”レベルである期間
を第3の電位にして出力し、“L”レベルである期間を
第2の電源の電位に変換して出力する第2のレベル変換
回路とを備えたものである。
【0027】この発明に係る半導体集積回路装置は、所
定の第4の電位を有する第2の電源と、第2の電源より
も高い所定の第3の電位を有する第4の電源と、第1の
給電ラインと第2の給電ラインとの間に接続され、pチ
ャネルMOSFETおよびnチャネルMOSFETの直
列接続により構成され、pチャネルMOSFETの基板
端子が第1の電源に接続されると共に、nチャネルMO
SFETの基板端子が第2の電源に接続され、順序回路
の出力信号の“H”または“L”レベルを検出するレベ
ル検出回路と、第1の給電ラインと第2の電源との間に
接続され、pチャネルMOSFETおよびレベル検出回
路を構成するnチャネルMOSFETの閾値電圧よりも
絶対値の大きい閾値電圧を有するnチャネルMOSFE
Tの直列接続により構成され、pチャネルMOSFET
の基板端子が第1の電源に接続されると共に、nチャネ
ルMOSFETの基板端子が第2の電源に接続され、レ
ベル検出回路によって検出されたレベルが“H”レベル
である期間を第2の給電ラインの電位にし、“L”レベ
ルである期間を所定の第4の電位にする第3のレベル変
換回路と、第4の電源と第2の電源との間に接続され、
レベル検出回路を構成するpチャネルMOSFETの閾
値電圧よりも絶対値の大きい閾値電圧を有するpチャネ
ルMOSFETおよびレベル検出回路を構成するnチャ
ネルMOSFETの閾値電圧よりも絶対値の大きい閾値
電圧を有するnチャネルMOSFETの直列接続により
構成され、pチャネルMOSFETの基板端子が第4の
電源に接続されると共に、nチャネルMOSFETの基
板端子が第2の電源に接続され、レベル検出回路によっ
て検出されたレベルが“H”レベルである期間を所定の
第3の電位に変換して出力し、“L”レベルである期間
を第2の電源の電位にして出力する第4のレベル変換回
路とを備えたものである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による半
導体集積回路装置を示す回路図であり、図において、1
は2入力NANDゲートであり、2,3はpチャネルM
OSFET、4,5はnチャネルMOSFETである。
また、20はラッチ回路(順序回路)であり、21,2
2はpチャネルMOSFET、23,24はnチャネル
MOSFETである。6は電源(第1の電源)27と給
電線(以下、VA1(第1の給電ライン)と記す)8と
の間に接続され、制御信号9により動作するpチャネル
MOSFET(第1のスイッチ素子)、10は接地電位
ノード(以下、GND(第2の電源)と記す)11と給
電線(以下、VB1(第2の給電ライン)と記す)12
との間に接続され、制御信号13により動作するnチャ
ネルMOSFET(第2のスイッチ素子)であり、これ
らpチャネルMOSFET6およびnチャネルMOSF
ET10は2入力NANDゲート1およびラッチ回路2
0を構成するpチャネルMOSFET2,3,21,2
2およびnチャネルMOSFET4,5,23,24よ
りも閾値電圧の絶対値が大きく設定されている。
【0029】31はアノードが電源27に接続され、カ
ソードがVA1.8に接続されたダイオード(第1の電
圧降下回路)、32はアノードがVB1.12に接続さ
れ、カソードがGND11に接続されたダイオード(第
2の電圧降下回路)である。尚、pチャネルMOSFE
T2,3,6,21,22の基板電位は電源27に接続
され、nチャネルMOSFET4,5,10,23,2
4の基板電位はGND11に接続されている。
【0030】次に動作について説明する。2入力NAN
Dゲート1およびラッチ回路20の動作時には、電源2
7の電圧は低電圧(第1の電位)とし、制御信号9を
“L”レベルとし、その反転信号である制御信号13を
“H”レベルとする。したがって、pチャネルMOSF
ET6およびnチャネルMOSFET10はいずれもオ
ンしてVA1.8は電源27のレベルまで引き上げら
れ、VB1.12はGND11のレベルまで引き下げら
れる。この結果、2入力NANDゲート1およびラッチ
回路20は通常の動作をし、しかも閾値電圧の絶対値が
小さく設定されているために高速に動作する。また、こ
の際、ダイオード31,32は、共にアノードとカソー
ド間電圧が0Vとなるためオフ状態となり2入力NAN
Dゲート1およびラッチ回路20の動作にはまったく影
響を与えない。
【0031】次に2入力NANDゲート1およびラッチ
回路20が不使用の際には、制御信号9を“H”レベル
とし、その反転信号である制御信号13を“L”レベル
とし、さらに同時に、電源27を高電位(第2の電位)
に変化させる。したがって、pチャネルMOSFET6
およびnチャネルMOSFET10はいずれもオフし
て、小閾値電圧の2入力NANDゲート1およびラッチ
回路20におけるリーク電流のために、VA1.8およ
びVB1.12の電位は共に引き上げられ、ダイオード
31,32がオンする電位まで上昇する。
【0032】図2は図1における要部の電位を示すタイ
ムチャートであり、図において、8aはVA1.8の電
位、12aはVB1.12の電位、27aは電源27の
電位の変化の様子を示し、また、横軸は時間を表し、期
間IおよびIII が動作時(アクティブ時)、期間IIが不
使用時(スリープ時)を表している。また、電源27の
電源電圧は例として低電圧時が1.0V、高電圧時が
3.3Vとしており、ダイオード31,32のオン電圧
を0.6Vと仮定している。期間IおよびIII において
は電源27およびVA1.8は共に1.0Vとなり、V
B1.12は0Vとなっているが、不使用時には電源2
7が3.3Vに上昇するために、VA1.8およびVB
1.12は共に上昇し、VA1.8は電源27よりもダ
イオード31のオン電圧V1だけ低い電位となり、VB
1.12はGND11よりもダイオード32のオン電圧
V2だけ高い電位となる。
【0033】一般にダイオードは、アノードとカソード
間の電位がオン電圧を超えると電流が流れアノードとカ
ソード間の電圧をほぼオン電圧でクランプする性質を有
するため、VA1.8およびVB1.12の上昇はほぼ
上記の電位で抑えられる。この結果、不使用時における
VA1.8およびVB1.12の電位は、それぞれ2.
7Vおよび0.6Vとなる。ここで、2入力NANDゲ
ート1およびラッチ回路20を構成するMOSFETに
注目すると、pチャネルMOSFET2,3,21,2
2はいずれもソースノードがVA1.8に接続され、基
板電位が電源27に接続されるため、ソース電位よりも
基板電位が0.6V高い状態(逆バイアス状態)とな
る。また、nチャネルMOSFET5,23,24はい
ずれもソースノードがVB1.12に接続され、基板電
位がGND11に接続されるため、ソース電位よりも基
板電位が0.6V低い状態(逆バイアス状態)となる。
nチャネルMOSFET4のみは、ソースがnチャネル
MOSFET5のドレインに接続されるが、nチャネル
MOSFET5のドレインノードは、常にVB1.12
の電位と等しいかそれよりも高くなるため、nチャネル
MOSFET4のソース電位と基板電位との電位差は
0.6V以上となり、nチャネルMOSFET5,2
3,24よりも強い逆バイアス状態となる。
【0034】一般に、MOSFETにおいては、ソース
と基板間に逆バイアスの電圧を印加すると、ソースと基
板間を同電位とする場合に比べて閾値電圧の絶対値が上
昇し、逆バイアス値が増加すると閾値電圧の絶対値の上
昇量も増加するという性質を持つ。このため、図1に示
した構成では、不使用時において2入力NANDゲート
1およびラッチ回路20を構成するMOSFETは全て
動作時よりも閾値電圧が高くなり、この結果リーク電流
が低減される。また、VA1.8およびVB1.12
は、2入力NANDゲート1およびラッチ回路20のリ
ーク電流とダイオード31,32によって一定電位に保
たれるため、2入力NANDゲート1の入出力ノードや
ラッチ回路20の記憶ノードの電位は全て直前の状態が
保持され、記憶ノードのデータが消失することはない。
【0035】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、動作時に2入力NANDゲート1およびラッチ回路
20を構成する小閾値電圧のMOSFETによって高速
に動作させることができる。また、不使用時において2
入力NANDゲート1およびラッチ回路20を構成する
MOSFETは全て動作時よりも閾値電圧が高くなり、
この結果リーク電流が低減される。また、VA1.8お
よびVB1.12は、2入力NANDゲート1およびラ
ッチ回路20のリーク電流とダイオード31,32によ
って一定電位に保たれるため、2入力NANDゲート1
の入出力ノードやラッチ回路20の記憶ノードの電位は
全て直前の状態が保持され、記憶ノードのデータが消失
することを防止できる。尚、上記実施の形態1では、不
使用時に、電源27に3.3Vの高電圧を加える構成と
したが、不使用時においても動作時の電位と同一にして
も良く、この場合においても、リーク電流が低減される
と共に、2入力NANDゲート1の入出力ノードやラッ
チ回路20の記憶ノードの電位を全て直前の状態で保持
し、記憶ノードのデータが消失することを防止できる。
また、上記実施の形態1では、制御信号9と制御信号1
3とが互いに逆相である場合について説明したが、上記
動作を満たせば互いに独立した制御信号でも良い。
【0036】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2による半導体集積回路装置を示す回路図であり、図
において、33はダイオード31に直列接続されたダイ
オード(第1の電圧降下回路)、34はダイオード32
に直列接続されたダイオード(第2の電圧降下回路)で
ある。その他の構成は、実施の形態1と同一なのでその
重複する説明は省略する。
【0037】次に動作について説明する。図3に示した
ように、ダイオード31,33の2個の直列接続、ダイ
オード32,34の2個の直列接続とすることにより、
不使用時におけるVA1.8およびVB1.12の電位
は、実施の形態1に比べて変化する。図4は図3におけ
る要部の電位を示すタイムチャートであり、図におい
て、ダイオード31,33のオン電圧V1、およびダイ
オード32,34のオン電圧V2は、いずれもダイオー
ド2個分のオン電圧となるため1.2Vとなり、その結
果、不使用時におけるVA1.8およびVB1.12の
電位は、2.1Vおよび1.2Vとなる。
【0038】したがって、2入力NANDゲート1およ
びラッチ回路20を構成するMOSFETは、実施の形
態1の場合よりも不使用時における閾値電圧が高くな
り、この結果、リーク電流がさらに低減される。また、
この際、VA1.8およびVB1.12の間は、0.9
Vの電位差が保たれるために内部ノードも保持され、ラ
ッチ回路20のデータが消失することもない。
【0039】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、実施の形態1の場合よりもさらに不使用時のリーク
電流を低減することができ低消費電力化を実現すること
ができる。尚、この実施の形態2によれば、2個のダイ
オードを直列接続したが、任意個数で直列接続して、オ
ン電圧を調整するようにしても良く、同様な効果を奏す
る。
【0040】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3による半導体集積回路装置を示す回路図であり、図
において、35,36はゲートとドレインを共通にした
pチャネルMOSFET(MOSFET,第1の電圧降
下回路)であり、それらpチャネルMOSFET35,
36を直列接続したものである。また、37,38はゲ
ートとドレインを共通にしたnチャネルMOSFET
(MOSFET,第2の電圧降下回路)であり、それら
nチャネルMOSFET37,38を直列接続したもの
である。その他の構成は、実施の形態1と同一なのでそ
の重複する説明は省略する。
【0041】次に動作について説明する。図5は、実施
の形態2における、ダイオード31,33をpチャネル
MOSFET35,36に置き換え、ダイオード32,
34をnチャネルMOSFET37,38に置き換えた
ものである。一般に、正の閾値電圧を持つnチャネルM
OSFETあるいは負の閾値電圧を持つpチャネルMO
SFETは、ドレインとゲートを共通にすることによ
り、閾値電圧をオン電圧とするダイオードとみなすこと
ができるため、この実施の形態3による構成によって実
施の形態2と同様の動作を実現することができる。しか
も、特別なダイオード素子を設ける必要がなく、MOS
FETのみで全回路を構成することができ、製造時に閾
値電圧を調整することによって任意のオン電圧を作るこ
とができる。
【0042】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、pチャネルMOSFET35,36およびnチャネ
ルMOSFET37,38によって、実施の形態2と同
様な効果を奏する。また、特別なダイオード素子を設け
る必要がなく、MOSFETのみで全回路を構成するこ
とができ、製造を容易にすることができる。尚、この実
施の形態3では、電源27側をpチャネルMOSFET
35,36、GND11側をnチャネルMOSFET3
7,38によって実現した場合を示したが、pチャネル
MOSFETおよびnチャネルMOSFETの組み合わ
せは任意で良く、いずれか一方のみで構成しても同様の
効果を得ることができる。また、pチャネルMOSFE
TおよびnチャネルMOSFETの直列接続の個数も任
意で良く、所定のオン電圧に応じて直列接続する個数を
選択すれば良い。さらに、この実施の形態3では、pチ
ャネルMOSFET35,36、およびnチャネルMO
SFET37,38として、大閾値電圧のMOSFET
を用いたが、小閾値電圧のMOSFETを用いても良
い。
【0043】実施の形態4.図6はこの発明の実施の形
態4による半導体集積回路装置を示す回路図であり、図
において、41は制御信号43の値に基づいて、電源4
2の電位を所定の電位に変換して電源27に出力するD
C−DCコンバータ(電圧変換器)である。その他の構
成は、実施の形態1と同一なのでその重複する説明は省
略する。
【0044】次に動作について説明する。図6は実施の
形態1において、動作時と不使用時との電源27の電位
をDC−DCコンバータ41を用いて実現したものであ
る。例えば、制御信号43を動作時に“H”レベル、不
使用時に“L”レベルとすると、制御信号43が“H”
レベルの時は電源27を低電位として、さらに、pチャ
ネルMOSFET6およびnチャネルMOSFET10
をオン状態とすることによって低電圧の高速動作を実現
すると共に、制御信号43が“L”レベルの時は、電源
27を高電位として、さらに、pチャネルMOSFET
6およびnチャネルMOSFET10をオフ状態とする
ことによって、実施の形態1で述べたリーク電流の低減
を実現する。
【0045】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、電源27に所定の電位を与えることができ、実施の
形態1の動作を実現することができる。尚、電源27の
電位は、上記低電位あるいは高電位のいずれかと同電位
であっても良く、また、制御信号43は制御信号9ある
いは制御信号13と同一の信号であってもかまわない。
また、この実施の形態4に実施の形態2および実施の形
態3を適用しても良く、同様の効果を得ることができ
る。
【0046】実施の形態5.図7はこの発明の実施の形
態5による半導体集積回路装置を示す回路図であり、図
において、51は電源(第1の電源)、52はその電源
51よりも高い電位を有する電源(第3の電源)であ
る。6は電源51とVA1.8との間に接続されたpチ
ャネルMOSFET(第1のpチャネルMOSFE
T)、53は電源51と電源(第1のノード)27との
間に接続されたpチャネルMOSFET(第2のpチャ
ネルMOSFET)であり、pチャネルMOSFET
6,53の基板電位は電源27に接続されている。54
は電源27と電源52との間に接続されたpチャネルM
OSFET(第3のpチャネルMOSFET)であり、
pチャネルMOSFET54の基板電位は電源52に接
続されている。10はGND11とVB1.12との間
に接続されたnチャネルMOSFET(第1のnチャネ
ルMOSFET)であり、nチャネルMOSFET10
の基板電位はGND11に接続されている。また、5
5,56は制御信号であり、制御信号55は制御信号1
3と同一であり、制御信号56は制御信号9と同一であ
る。その他の構成は、実施の形態1と同一なのでその重
複する説明は省略する。
【0047】次に動作について説明する。2入力NAN
Dゲート1およびラッチ回路20が動作時には、制御信
号13,55は“H”レベル、制御信号9,56は
“L”レベルにする。この時、pチャネルMOSFET
6,53およびnチャネルMOSFET10はオン状態
となり、pチャネルMOSFET54はオフ状態とな
る。したがって、電源27およびVA1.8は共に、電
源51の低電位が与えられ、同時にVB1.12にはG
ND11の電位が与えられる。このため、2入力NAN
Dゲート1およびラッチ回路20は、実施の形態1にお
ける動作時と同様の低電圧の高速動作を行う。
【0048】次に不使用時には、制御信号13,55は
“L”レベル、制御信号9,56は“H”レベルにす
る。この時、pチャネルMOSFET6,53およびn
チャネルMOSFET10はオフ状態となり、pチャネ
ルMOSFET54はオン状態となる。したがって、電
源27には電源52の高電位が与えられ、実施の形態1
における不使用時と同様に2入力NANDゲート1およ
びラッチ回路20のリーク電流が低減される。
【0049】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、pチャネルMOSFET53,54という単純な回
路を付加するだけで、実施の形態4のような出力電圧を
可変とするDC−DCコンバータ41を用いることな
く、実施の形態1の動作を実現することができ、同様の
効果を得ることができる。尚、この実施の形態5によれ
ば、制御信号13,55と制御信号9,56とがそれぞ
れ互いに逆相である場合について説明したが、上記動作
を満たせば互いに独立の信号でもよく、同様の効果を得
ることができる。
【0050】実施の形態6.図8はこの発明の実施の形
態6による半導体集積回路装置を示す回路図であり、こ
の実施の形態6は、図7において、pチャネルMOSF
ET6を、pチャネルMOSFET53,54よりも閾
値電圧の絶対値の小さいpチャネルMOSFET2,3
等と同様のpチャネルMOSFET(第1のpチャネル
MOSFET)101としたものである。また、2入力
NANDゲート1およびラッチ回路20が不使用時(ス
リープ時)に、pチャネルMOSFET101を制御す
る“H”レベルのゲート信号の電位を電源51の電位よ
りも高く設定するようにしたものである。
【0051】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、pチャネルMOSFET101のオフの際のリーク
電流を実施の形態5と同様に低減することができると共
に、閾値電圧の絶対値の小さいpチャネルMOSFET
101により、オンの際の電流量が実施の形態5の場合
よりも大きくなり、pチャネルMOSFET101のサ
イズを小さくすることができ、これにより半導体集積回
路装置のチップサイズを小さくすることができる。
【0052】実施の形態7.図9はこの発明の実施の形
態7による半導体集積回路装置を示す回路図であり、図
において、pチャネルMOSFET6,53を共通の制
御信号9により制御し、pチャネルMOSFET54お
よびnチャネルMOSFET10を制御信号9とは逆相
の共通の制御信号13により制御するようにしたもので
ある。その他の構成は、実施の形態5と同一なのでその
重複する説明は省略する。
【0053】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、実施の形態5の効果を損なうことなく、制御信号の
本数を低減できるため、半導体集積回路装置のチップの
低面積化が可能となる。
【0054】実施の形態8.図10はこの発明の実施の
形態8による半導体集積回路装置を示す回路図であり、
この実施の形態8は、図9において、図3に示したよう
に、ダイオード31,33を直列接続し、ダイオード3
2,34を直列接続したものである。
【0055】以上のように、この実施の形態8によれ
ば、ダイオードを直列に2個つなぐことによって、実施
の形態2に示したように不使用時においてリーク電流を
実施の形態6の場合よりもさらに低減することができ
る。
【0056】実施の形態9.図11はこの発明の実施の
形態9による半導体集積回路装置を示す回路図であり、
この実施の形態9は、図11において、図5に示したよ
うに、pチャネルMOSFET35,36を直列接続
し、また、nチャネルMOSFET37,38を直列接
続したものである。
【0057】以上のように、この実施の形態9によれ
ば、特別なダイオード素子を設ける必要がなく、MOS
FETのみで全回路を構成することができ、製造を容易
にすることができる。
【0058】実施の形態10.図12はこの発明の実施
の形態10による半導体集積回路装置を示す回路図であ
り、この実施の形態10は、図5において、pチャネル
MOSFET35,36を、閾値電圧の絶対値の大きい
pチャネルMOSFET(MOSFET)111、およ
び閾値電圧の絶対値の小さいpチャネルMOSFET
(MOSFET)112,113とし、また、nチャネ
ルMOSFET37,38を、閾値電圧の絶対値の小さ
いnチャネルMOSFET(MOSFET)114,1
15、および閾値電圧の絶対値の大きいnチャネルMO
SFET(MOSFET)116としたものである。
【0059】以上のように、この実施の形態10によれ
ば、閾値電圧の絶対値の大きいMOSFETと閾値電圧
の絶対値の小さいMOSFETとを併用することによっ
て、電圧降下値をさらに細かく設定することができ、従
って、より精密に低消費電力化を達成することができ
る。
【0060】実施の形態11.図13はこの発明の実施
の形態11による半導体集積回路装置を示す回路図であ
り、この実施の形態11は、図13において、電源51
の電位を電源52からDC−DCコンバータ(電圧変換
器)57によって発生させるものである。
【0061】以上のように、この実施の形態11によれ
ば、電源52よりも電源51の方が低電圧となるため、
DC−DCコンバータ57は高電圧を入力とし低電圧を
出力とする低電圧発生回路とすることができ、外部から
の電源入力を電源52のみとする単一電源で、実施の形
態5と同様の効果を得ることができる。
【0062】実施の形態12.図14はこの発明の実施
の形態12による半導体集積回路装置を示す回路図であ
り、この実施の形態12は、電源52の電位を電源51
からDC−DCコンバータ(電圧変換器)58によって
発生させるものである。
【0063】以上のように、この実施の形態12によれ
ば、電源52よりも電源51の方が低電圧となるため、
DC−DCコンバータ58は低電圧を入力とし高電圧を
出力とする高電圧発生回路とすることができ、外部から
の電源入力を電源51のみとする単一電源で、実施の形
態5と同様の効果を得ることができる。
【0064】実施の形態13.図15はこの発明の実施
の形態13によるインタフェース回路を構成した半導体
集積回路装置を示す回路図であり、図において、27は
動作時に1.0V、不使用時に3.3Vの電位を有する
電源(第1の電源)、11はGND(第2の電源)、8
は動作時に1.0V、不使用時に2.7Vの電位を有す
るVA1.8、VB1.12は動作時に0V、不使用時
に0.6Vの電位を有するVB1であり、これらは図1
に示したものと同一のものである。
【0065】また、61は図15で示したインタフェー
ス回路の次段の回路と同一の電位を有する電源(第4の
電源)であり、ここでは、3.3Vとする。62は入力
信号の入力ノードであり、例えば、図1に示した2入力
NANDゲート1またはラッチ回路20の出力信号を入
力するものである。63〜68はpチャネルMOSFE
T、69〜74はnチャネルMOSFETであり、pチ
ャネルMOSFET63,64はpチャネルMOSFE
T65〜68よりも閾値電圧の絶対値が小さく設定され
ている。また、nチャネルMOSFET69〜72はn
チャネルMOSFET73,74よりも閾値電圧の絶対
値が小さく設定されている。
【0066】また、pチャネルMOSFET63および
nチャネルMOSFET69と、pチャネルMOSFE
T64およびnチャネルMOSFET70とは共に、V
A1.8とVB1.12との間に直列接続され、それら
pチャネルMOSFET63,64の基板端子が電源2
7に接続されると共に、それらnチャネルMOSFET
69,70の基板端子がGND11に接続され、それら
の回路により、2入力NANDゲート1またはラッチ回
路20の出力信号を入力ノード62から入力し、“H”
または“L”レベルを検出するレベル検出回路を構成す
る。
【0067】また、pチャネルMOSFET65および
nチャネルMOSFET71と、pチャネルMOSFE
T66およびnチャネルMOSFET72とは共に、電
源61とVB1.12との間に直列接続され、それらp
チャネルMOSFET65,66の基板端子が電源61
に接続されると共に、それらnチャネルMOSFET7
1,72の基板端子がGND11に接続され、それらの
回路により、ノード77,78の信号に応じて、レベル
検出回路によって検出されたレベルが“H”レベルであ
る期間を電源61の電位に変換し、“L”レベルである
期間をVB1.12の電位にする第1のレベル変換回路
(レベル変換回路)を構成する。
【0068】さらに、pチャネルMOSFET67およ
びnチャネルMOSFET73と、pチャネルMOSF
ET68およびnチャネルMOSFET74とは共に、
電源61とGND11との間に直列接続され、それらp
チャネルMOSFET67,68の基板端子が電源61
に接続されると共に、それらnチャネルMOSFET7
3,74の基板端子がGND11に接続され、それらの
回路により、ノード79,80の信号に応じて、レベル
検出回路によって検出されたレベルが“H”レベルであ
る期間を電源61の電位にし、“L”レベルである期間
をGND11の電位に変換して、ノード79,80から
次段の回路に出力する第2のレベル変換回路(レベル変
換回路)を構成する。
【0069】次に動作について説明する。従来の回路で
は、通常例えば3.3V等の単一電源で動作し、信号の
入出力レベルも全て0〜3.3Vであり、この発明の実
施の形態のような動作時と不使用時とで信号のレベルが
変化するということは起こらない。実施の形態1の図2
で示したように、実施の形態1では、例えば動作時には
信号のレベルは0〜1.0V、不使用時には0.6〜
2.7Vと変化するため、これをそのまま従来の次段の
回路に入力すると、入力部の回路が正常に動作せず、誤
動作を起こしたり、あるいは不必要なDC電流が流れて
消費電力を増大させてしまう。この実施の形態13のイ
ンタフェース回路は、このような誤動作や消費電力の増
大を防ぎ、実施の形態1から実施の形態12の回路で生
成される信号を、安定に従来の回路の信号レベルに変換
するためのものである。
【0070】まず、動作時には、入力ノード62は
“H”レベル1.0V、“L”レベル0Vの信号となる
ので、pチャネルMOSFET63およびnチャネルM
OSFET69から構成されるインバータ回路によって
同じ信号レベルを持つ反転信号がノード75に出力され
る。この反転信号はpチャネルMOSFET64および
nチャネルMOSFET70から構成されるインバータ
回路によってさらに反転され、ノード62,75と同じ
信号レベルでノード76に出力される。したがって、ノ
ード75とノード76は相補信号となり、これらはnチ
ャネルMOSFET71,72にそれぞれ入力される。
【0071】pチャネルMOSFET65,66は、そ
れぞれ電源61とnチャネルMOSFET71,72と
の間に接続され、互いにゲートとドレインを交差接続さ
れた構成を有するため、ノード77,78の信号レベル
は“L”レベルが0V、“H”レベルが3.3Vとな
る。なぜならば、仮にノード75が“H”レベル、ノー
ド76が“L”レベルとすると、nチャネルMOSFE
T71はオン状態、nチャネルMOSFET72はオフ
状態となるため、ノード77が“L”レベルに引き下げ
られ、その結果、pチャネルMOSFET66がオン状
態となりノード78は電源61の3.3Vまで引き上げ
られる。このため、pチャネルMOSFET65はオフ
状態となり、ノード77はVB1.12のレベルである
0Vまで引き下げられる。ノード75が“L”レベル、
ノード76が“H”レベルになると同様の動作により、
ノード77は電源61の3.3Vまで引き上げられ、ノ
ード78はVB1.12のレベルである0Vまで引き下
げられる。すなわち、pチャネルMOSFET65,6
6およびnチャネルMOSFET71,72からなる回
路は“L”レベルをVB1.12のレベル、“H”レベ
ルを電源61のレベルとする信号を出力するレベル変換
回路とみなすことができる。
【0072】次に、pチャネルMOSFET67,68
については、ノード77が“L”レベル、ノード78が
“H”レベルとすると、pチャネルMOSFET67は
オン状態、pチャネルMOSFET68はオフ状態とな
るため、ノード79が“H”レベルに引き上げられ、そ
の結果、nチャネルMOSFET74がオン状態となり
ノード80はGND11のレベルの0Vまで引き下げら
れる。このため、nチャネルMOSFET73はオフ状
態となり、ノード79は電源61のレベルである3.3
Vまで引き上げられる。ノード77が“H”レベル、ノ
ード78が“L”レベルになると同様の動作により、ノ
ード79はGND11のレベルの0Vまで引き下げら
れ、ノード80は電源61のレベルである3.3Vまで
引き上げられる。すなわち、pチャネルMOSFET6
7,68およびnチャネルMOSFET73,74から
なる回路は、“L”レベルをVB1.12のレベル、
“H”レベルを電源61のレベルとする信号を入力し
て、“L”レベルをGND11のレベル、“H”レベル
を電源61のレベルとする信号を出力するレベル変換回
路とみなすことができる。
【0073】以上のように、動作時において図15に示
したインタフェース回路は、“L”レベルをVB1.1
2のレベル、“H”レベルをVA1.8のレベルとする
信号を、“L”レベルをGND11のレベル、“H”レ
ベルを電源61のレベルとする信号に変換するレベル変
換回路として動作する。しかも、オフ状態のMOSFE
Tは全てソースの電位とゲートの電位が等しくなるよう
に動作するため、不必要なDC電流が流れることはな
く、低消費電力の動作を実現する。
【0074】次に、不使用時においては、図2に示した
ように、VA1.8が2.7V、VB1.12が0.6
Vとなるが、このインタフェース回路の動作は上述した
ものと変わらず、内部ノードのレベルのみが変化する。
即ち、ノード62,75,76の電位は“L”レベルが
VB1.12の0.6V、“H”レベルがVA1.8の
2.7Vとなり、この結果、ノード77,78の電位
は、“L”レベルがVB1.12の0.6V、“H”レ
ベルが電源61の3.3Vとなる。さらに、ノード7
9,80の電位は、“L”レベルがGND11の0V、
“H”レベルが電源61の3.3Vとなる。また、この
時、閾値電圧の絶対値の小さいMOSFET63,64
および69〜72には、全て基板に逆バイアスがかかる
ため、閾値電圧の絶対値が増加し、リーク電流が低減さ
れる。また、その他のMOSFETは閾値電圧の絶対値
が大きく設定されているので、リーク電流は小さい。し
たがって、不使用時においてこのインタフェース回路
は、動作時と同様に“L”レベルをVB1.12のレベ
ル、“H”レベルがVA1.8のレベルとする信号を、
“L”レベルをGND11のレベル、“H”レベルを電
源61のレベルとする信号に変換するレベル変換回路と
して動作する。しかも、不使用時のリーク電流は小さく
抑えられている。
【0075】以上のように、この実施の形態13によれ
ば、インタフェース回路は、動作時と不使用時の両方に
おいて入力信号のレベルを、“L”レベルをGND11
のレベル、“H”レベルを電源61の3.3Vとする信
号に変換し、したがって、この出力信号によって従来の
次段の回路を安定に動作させることができる。しかも、
オフ状態のMOSFETは、全てソースの電位とゲート
の電位が等しくなるように動作するため、不必要なDC
電流が流れることはなく、また不使用時のリーク電流も
低減することができ、低消費電力の動作を実現する。
【0076】実施の形態14.図16はこの発明の実施
の形態14によるインタフェース回路を構成した半導体
集積回路装置を示す回路図であり、図において、81〜
84はpチャネルMOSFET、85〜88はnチャネ
ルMOSFETであり、pチャネルMOSFET81,
82はpチャネルMOSFET83,84よりも閾値電
圧の絶対値が小さく設定されている。また、nチャネル
MOSFET85〜88はnチャネルMOSFET6
9,70よりも閾値電圧の絶対値が大きく設定されてい
る。
【0077】また、pチャネルMOSFET81および
nチャネルMOSFET85と、pチャネルMOSFE
T82およびnチャネルMOSFET86とは共に、V
A1.8とGND11との間に直列接続され、それらp
チャネルMOSFET81,82の基板端子が電源27
に接続されると共に、それらnチャネルMOSFET8
5,86の基板端子がGND11に接続され、それらの
回路により、ノード89,91の信号に応じて、レベル
検出回路によって検出されたレベルが“H”レベルであ
る期間をVA1.8の電位にし、“L”レベルである期
間をGND11の電位に変換する第3のレベル変換回路
(レベル変換回路)を構成する。
【0078】さらに、pチャネルMOSFET83およ
びnチャネルMOSFET87と、pチャネルMOSF
ET84およびnチャネルMOSFET88とは共に、
電源61とGND11との間に直列接続され、それらp
チャネルMOSFET83,84の基板端子が電源61
に接続されると共に、それらnチャネルMOSFET8
7,88の基板端子がGND11に接続され、それらの
回路により、ノード91,92の信号に応じて、レベル
検出回路によって検出されたレベルが“H”レベルであ
る期間を電源61の電位に変換し、“L”レベルである
期間をGND11の電位にして、ノード93,94から
次段の回路に出力する第4のレベル変換回路(レベル変
換回路)を構成する。その他の構成は、実施の形態13
と同一なのでその重複する説明は省略する。
【0079】次に動作について説明する。図16に示し
たインタフェース回路は、図15に示したインタフェー
ス回路において、後段に設けられた第2のレベル変換回
路を前段に設け、第3のレベル変換回路とし、また、前
段に設けられた第1のレベル変換回路を後段に設け、第
4のレベル変換回路としたものである。したがって、前
段に設けられた第3のレベル変換回路では、レベル検出
回路によって検出されたレベルが“H”レベルである期
間をVA1.8の電位にし、“L”レベルである期間を
GND11の電位に変換する。また、後段に設けられた
第4のレベル変換回路では、レベル検出回路によって検
出されたレベルが“H”レベルである期間を電源61の
電位にし、“L”レベルである期間をGND11の電位
にする。
【0080】以上のように、この実施の形態14によれ
ば、インタフェース回路は、出力信号として実施の形態
11と同様な信号を得ることができ、この出力信号によ
って従来の次段の回路を安定に動作させることができ
る。さらに、オフ状態のMOSFETは、全てソースの
電位とゲートの電位が等しくなるように動作するため、
実施の形態11と同様に不必要なDC電流が流れること
はなく、また不使用時のリーク電流も低減することがで
き、低消費電力の動作を実現する。
【0081】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、順序
回路のリーク電流を低減することができると共に、その
順序回路の記憶ノードの電位を全て直前の状態で保持
し、記憶ノードのデータが消失してしまうことを防ぐこ
とができる効果がある。
【0082】この発明によれば、順序回路を構成する小
閾値電圧のMOSFETによって高速に動作させること
ができる効果がある。
【0083】この発明によれば、順序回路を構成するM
OSFETに強い逆バイアスをかけることができ、その
順序回路のリーク電流を極めて低減することができると
共に、その順序回路の記憶ノードのデータが消失してし
まうことを防ぐことができる効果がある。
【0084】この発明によれば、電圧変換器により容易
に第1の電源の2種類の電位を生成することができる効
果がある。
【0085】この発明によれば、第2および第3のpチ
ャネルMOSFETという単純な回路を付加するだけ
で、電圧変換器を用いることなく、容易に第1の電源お
よび第3の電源の電位を供給することができる効果があ
る。
【0086】この発明によれば、第1のpチャネルMO
SFETのサイズを小さくすることができ、これにより
半導体集積回路装置のチップサイズを小さくすることが
できる効果がある。
【0087】この発明によれば、オン電圧を容易に調整
することができ、順序回路の不使用時のリーク電流をさ
らに低減することができ、低消費電力化を実現すること
ができる効果がある。
【0088】この発明によれば、オン電圧を容易に調整
することができ、順序回路の不使用時のリーク電流をさ
らに低減することができ、低消費電力化を実現すること
ができる。また、特別なダイオード素子を設ける必要が
なく、MOSFETのみで全回路を構成することがで
き、製造を容易にすることができる効果がある。
【0089】この発明によれば、ゲート信号の本数を低
減できるための半導体集積回路のチップの低面積化がで
きる効果がある。
【0090】この発明によれば、閾値電圧の絶対値の大
きいMOSFETと閾値電圧の絶対値の小さいMOSF
ETとを併用することによって、電圧降下値をさらに細
かく設定することができ、従って、より精密に低消費電
力化を達成することができる効果がある。
【0091】この発明によれば、外部からの電源入力を
第3の電源のみとすることができ、製造を容易にするこ
とができる効果がある。
【0092】この発明によれば、外部からの電源入力を
第1の電源のみとすることができ、製造を容易にするこ
とができる効果がある。
【0093】この発明によれば、レベル変換回路の出力
信号によって従来の次段の回路の電位と整合性を持たせ
ることができ、従来の次段の回路を安定に動作させるこ
とができる効果がある。
【0094】この発明によれば、第2のレベル変換回路
の出力信号によって従来の次段の回路の電位と整合性を
持たせることができ、従来の次段の回路を安定に動作さ
せることができる。また、オフ状態のMOSFETは、
不必要なDC電流が流れることはなく、不使用時のリー
ク電流も低減することができ、低消費電力の動作を実現
する効果がある。
【0095】この発明によれば、第4のレベル変換回路
の出力信号によって従来の次段の回路の電位と整合性を
持たせることができ、従来の次段の回路を安定に動作さ
せることができる。また、オフ状態のMOSFETは、
不必要なDC電流が流れることはなく、不使用時のリー
ク電流も低減することができ、低消費電力の動作を実現
する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による半導体集積回
路装置を示す回路図である。
【図2】 図1における要部の電位を示すタイムチャー
トである。
【図3】 この発明の実施の形態2による半導体集積回
路装置を示す回路図である。
【図4】 図3における要部の電位を示すタイムチャー
トである。
【図5】 この発明の実施の形態3による半導体集積回
路装置を示す回路図である。
【図6】 この発明の実施の形態4による半導体集積回
路装置を示す回路図である。
【図7】 この発明の実施の形態5による半導体集積回
路装置を示す回路図である。
【図8】 この発明の実施の形態6による半導体集積回
路装置を示す回路図である。
【図9】 この発明の実施の形態7による半導体集積回
路装置を示す回路図である。
【図10】 この発明の実施の形態8による半導体集積
回路装置を示す回路図である。
【図11】 この発明の実施の形態9による半導体集積
回路装置を示す回路図である。
【図12】 この発明の実施の形態10による半導体集
積回路装置を示す回路図である。
【図13】 この発明の実施の形態11による半導体集
積回路装置を示す回路図である。
【図14】 この発明の実施の形態12による半導体集
積回路装置を示す回路図である。
【図15】 この発明の実施の形態13によるインタフ
ェース回路を構成した半導体集積回路装置を示す回路図
である。
【図16】 この発明の実施の形態14によるインタフ
ェース回路を構成した半導体集積回路装置を示す回路図
である。
【図17】 従来の低電圧動作による半導体集積回路装
置を示す回路図である。
【図18】 従来の順序回路を構成した半導体集積回路
装置を示す回路図である。
【符号の説明】
6 pチャネルMOSFET(第1のスイッチ素子,第
1のpチャネルMOSFET)、8 給電線(第1の給
電ライン)、10 nチャネルMOSFET(第2のス
イッチ素子,第1のnチャネルMOSFET)、11
接地電位ノード(第2の電源)、12 給電線(第2の
給電ライン)、20 ラッチ回路(順序回路)、21,
22 pチャネルMOSFET、23,24 nチャネ
ルMOSFET、27 電源(第1の電源,第1のノー
ド)、31,33 ダイオード(第1の電圧降下回
路)、32,34 ダイオード(第2の電圧降下回
路)、35,36 pチャネルMOSFET(MOSF
ET,第1の電圧降下回路)、37,38 nチャネル
MOSFET(MOSFET,第2の電圧降下回路)、
41,57,58 DC−DCコンバータ(電圧変換
器)、51 電源(第1の電源)、52 電源(第3の
電源)、53 pチャネルMOSFET(第2のpチャ
ネルMOSFET)、54 pチャネルMOSFET
(第3のpチャネルMOSFET)、61 電源(第4
の電源)、63,64 pチャネルMOSFET(レベ
ル検出回路)、65,66 pチャネルMOSFET
(レベル変換回路,第1のレベル変換回路)、67,6
8 pチャネルMOSFET(レベル変換回路,第2の
レベル変換回路)、69,70 nチャネルMOSFE
T(レベル検出回路)、71,72 nチャネルMOS
FET(レベル変換回路,第1のレベル変換回路)、7
3,74 nチャネルMOSFET(レベル変換回路,
第2のレベル変換回路)、81,82 pチャネルMO
SFET(レベル変換回路,第3のレベル変換回路)、
83,84 pチャネルMOSFET(レベル変換回
路,第4のレベル変換回路)、85,86 nチャネル
MOSFET(レベル変換回路,第3のレベル変換回
路)、87,88 nチャネルMOSFET(レベル変
換回路,第4のレベル変換回路)、101 pチャネル
MOSFET(第1のpチャネルMOSFET)、11
1〜113 pチャネルMOSFET(MOSFE
T)、114〜116 nチャネルMOSFET(MO
SFET)。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第2の電源よりも高い電位を有する第1
    の電源と、その第1の電源と第1の給電ラインとの間を
    接続する第1のスイッチ素子と、上記第2の電源と第2
    の給電ラインとの間を接続する第2のスイッチ素子と、
    上記第1の電源と上記第1の給電ラインとの間に接続さ
    れた第1の電圧降下回路と、上記第2の電源と上記第2
    の給電ラインとの間に接続された第2の電圧降下回路
    と、上記第1の給電ラインと上記第2の給電ラインとの
    間に接続され、pチャネルMOSFETおよびnチャネ
    ルMOSFETにより構成され、そのpチャネルMOS
    FETの基板端子が上記第1の電源に接続されると共
    に、そのnチャネルMOSFETの基板端子が上記第2
    の電源に接続された順序回路とを備えた半導体集積回路
    装置。
  2. 【請求項2】 第1のスイッチ素子は、順序回路を構成
    するpチャネルMOSFETの閾値電圧よりも絶対値の
    大きい閾値電圧を有するpチャネルMOSFETにより
    構成され、第2のスイッチ素子は、上記順序回路を構成
    するnチャネルMOSFETの閾値電圧よりも絶対値の
    大きい閾値電圧を有するnチャネルMOSFETにより
    構成されたことを特徴とする請求項1記載の半導体集積
    回路装置。
  3. 【請求項3】 第1の電源は、第1の電位とその第1の
    電位よりも高い第2の電位の2種類の電位を有し、通常
    はその第1の電位に設定され、第1のスイッチ素子およ
    び第2のスイッチ素子が共にオフ状態の時に第2の電位
    に設定されることを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 第1の電源の2種類の電位は、1つの電
    源から電圧変換器により生成されることを特徴とする請
    求項3記載の半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 第2の電源よりも高い電位を有する第1
    の電源と、その第1の電源よりも高い電位を有する第3
    の電源と、上記第1の電源と第1の給電ラインとの間を
    接続する第1のpチャネルMOSFETと、上記第1の
    電源と第1のノードとの間を接続する第2のpチャネル
    MOSFETと、上記第1のノードと上記第3の電源と
    の間を接続する第3のpチャネルMOSFETと、上記
    第2の電源と第2の給電ラインとの間を接続する第1の
    nチャネルMOSFETと、上記第1のノードと上記第
    1の給電ラインとの間に接続された第1の電圧降下回路
    と、上記第2の電源と上記第2の給電ラインの間に接続
    された第2の電圧降下回路と、上記第1の給電ラインと
    上記第2の給電ラインとの間に接続され、上記第1から
    第3のpチャネルMOSFETの閾値電圧よりも絶対値
    の小さい閾値電圧を有するpチャネルMOSFET、お
    よび上記第1のnチャネルMOSFETの閾値電圧より
    も絶対値の小さい閾値電圧を有するnチャネルMOSF
    ETにより構成され、そのpチャネルMOSFETの基
    板端子が上記第1のノードに接続されると共に、そのn
    チャネルMOSFETの基板端子が上記第2の電源に接
    続された順序回路とを備えた半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 第1のpチャネルMOSFETは、第2
    および第3のpチャネルMOSFETの閾値電圧よりも
    絶対値の小さい閾値電圧を有し、且つその第1のpチャ
    ネルMOSFETを制御する“H”レベルのゲート信号
    の電位が第1の電源の電位よりも高く設定されることを
    特徴とする請求項5項記載の半導体集積回路装置。
  7. 【請求項7】 第1および第2の電圧降下回路は、任意
    の個数のダイオード素子を直列接続した回路により構成
    されることを特徴とする請求項1から請求項6のうちの
    いずれか1項記載の半導体集積回路装置。
  8. 【請求項8】 第1および第2の電圧降下回路は、MO
    SFETのゲートとドレインを共通にし、任意の個数の
    そのMOSFETを直列接続した回路により構成される
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれ
    か1項記載の半導体集積回路装置。
  9. 【請求項9】 第1および第2のpチャネルMOSFE
    Tを制御するゲート信号と、第3のpチャネルMOSF
    ETおよび第1のnチャネルMOSFETを制御するゲ
    ート信号とのうちの少なくとも一方が同一のゲート信号
    であることを特徴とする請求項5記載の半導体集積回路
    装置。
  10. 【請求項10】 第1および第2の電圧降下回路のうち
    の少なくとも一方は、閾値電圧の絶対値の異なるMOS
    FETにより構成されることを特徴とする請求項8項記
    載の半導体集積回路装置。
  11. 【請求項11】 第1の電源は、第3の電源から電圧変
    換器により生成されることを特徴とする請求項5記載の
    半導体集積回路装置。
  12. 【請求項12】 第3の電源は、第1の電源から電圧変
    換器により生成されることを特徴とする請求項5記載の
    半導体集積回路装置。
  13. 【請求項13】 順序回路の出力信号の“H”または
    “L”レベルを検出するレベル検出回路と、そのレベル
    検出回路によって検出されたレベルが“H”レベルであ
    る期間を所定の第3の電位に変換すると共に、“L”レ
    ベルである期間を所定の第4の電位に変換するレベル変
    換回路とを備えたことをことを特徴とする請求項1から
    請求項12のうちのいずれか1項記載の半導体集積回路
    装置。
  14. 【請求項14】 所定の第4の電位を有する第2の電源
    と、その第2の電源よりも高い所定の第3の電位を有す
    る第4の電源と、第1の給電ラインと第2の給電ライン
    との間に接続され、pチャネルMOSFETおよびnチ
    ャネルMOSFETの直列接続により構成され、そのp
    チャネルMOSFETの基板端子が第1の電源に接続さ
    れると共に、そのnチャネルMOSFETの基板端子が
    上記第2の電源に接続され、順序回路の出力信号の
    “H”または“L”レベルを検出するレベル検出回路
    と、上記第4の電源と上記第2の給電ラインとの間に接
    続され、上記レベル検出回路を構成するpチャネルMO
    SFETの閾値電圧よりも絶対値の大きい閾値電圧を有
    するpチャネルMOSFETおよびnチャネルMOSF
    ETの直列接続により構成され、そのpチャネルMOS
    FETの基板端子が上記第4の電源に接続されると共
    に、そのnチャネルMOSFETの基板端子が上記第2
    の電源に接続され、上記レベル検出回路によって検出さ
    れたレベルが“H”レベルである期間を所定の上記第3
    の電位に変換し、“L”レベルである期間を上記第2の
    給電ラインの電位にする第1のレベル変換回路と、上記
    第4の電源と上記第2の電源との間に接続され、上記レ
    ベル検出回路を構成するpチャネルMOSFETの閾値
    電圧よりも絶対値の大きい閾値電圧を有するpチャネル
    MOSFETおよび上記レベル検出回路を構成するnチ
    ャネルMOSFETの閾値電圧よりも絶対値の大きい閾
    値電圧を有するnチャネルMOSFETの直列接続によ
    り構成され、そのpチャネルMOSFETの基板端子が
    上記第4の電源に接続されると共に、そのnチャネルM
    OSFETの基板端子が上記第2の電源に接続され、上
    記レベル検出回路によって検出されたレベルが“H”レ
    ベルである期間を所定の上記第3の電位にして出力し、
    “L”レベルである期間を上記第2の電源の電位に変換
    して出力する第2のレベル変換回路とを備えたことを特
    徴とする請求項1から請求項12のうちのいずれか1項
    記載の半導体集積回路装置。
  15. 【請求項15】 所定の第4の電位を有する第2の電源
    と、その第2の電源よりも高い所定の第3の電位を有す
    る第4の電源と、第1の給電ラインと第2の給電ライン
    との間に接続され、pチャネルMOSFETおよびnチ
    ャネルMOSFETの直列接続により構成され、そのp
    チャネルMOSFETの基板端子が第1の電源に接続さ
    れると共に、そのnチャネルMOSFETの基板端子が
    上記第2の電源に接続され、順序回路の出力信号の
    “H”または“L”レベルを検出するレベル検出回路
    と、上記第1の給電ラインと上記第2の電源との間に接
    続され、pチャネルMOSFETおよび上記レベル検出
    回路を構成するnチャネルMOSFETの閾値電圧より
    も絶対値の大きい閾値電圧を有するnチャネルMOSF
    ETの直列接続により構成され、そのpチャネルMOS
    FETの基板端子が上記第1の電源に接続されると共
    に、そのnチャネルMOSFETの基板端子が上記第2
    の電源に接続され、上記レベル検出回路によって検出さ
    れたレベルが“H”レベルである期間を上記第2の給電
    ラインの電位にし、“L”レベルである期間を所定の上
    記第4の電位にする第3のレベル変換回路と、上記第4
    の電源と上記第2の電源との間に接続され、上記レベル
    検出回路を構成するpチャネルMOSFETの閾値電圧
    よりも絶対値の大きい閾値電圧を有するpチャネルMO
    SFETおよび上記レベル検出回路を構成するnチャネ
    ルMOSFETの閾値電圧よりも絶対値の大きい閾値電
    圧を有するnチャネルMOSFETの直列接続により構
    成され、そのpチャネルMOSFETの基板端子が上記
    第4の電源に接続されると共に、そのnチャネルMOS
    FETの基板端子が上記第2の電源に接続され、上記レ
    ベル検出回路によって検出されたレベルが“H”レベル
    である期間を所定の上記第3の電位に変換して出力し、
    “L”レベルである期間を上記第2の電源の電位にして
    出力する第4のレベル変換回路とを備えたことを特徴と
    する請求項1から請求項12のうちのいずれか1項記載
    の半導体集積回路装置。
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