JPH09326687A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JPH09326687A
JPH09326687A JP8141837A JP14183796A JPH09326687A JP H09326687 A JPH09326687 A JP H09326687A JP 8141837 A JP8141837 A JP 8141837A JP 14183796 A JP14183796 A JP 14183796A JP H09326687 A JPH09326687 A JP H09326687A
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terminal
circuit
power supply
channel
level shift
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JP8141837A
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Tomoshi Tsuchiya
智志 土屋
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Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電圧の異なる複数の電源を使用する半導体集積
回路において、消費電流の増大を抑えつつ高速動作を可
能にするレベルシフト回路を提供する。 【解決手段】PチャネルMISFETと、NチャネルM
ISFETと、ダイオードと、入力インピーダンスの非
常に高い遅延回路と、バッファ回路と、コンデンサと、
インバータ回路とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路に
関し、特に一定時間内に変化するデジタル電圧信号の電
圧振幅を入力信号の電圧振幅の2倍未満の電圧振幅に変
換し容量性の負荷を駆動する回路、すなわちレベルシフ
ト回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図3(b)に従来のレベルシフト回路を
含む回路図を示し、動作をレベルシフト回路を含まない
図3(a)の回路図と対比させながら説明する。図の回
路は負の電位の電源で動作する回路である。
【0003】まず、半導体集積回路におけるレベルシフ
ト回路の役割を説明する。図3(a)の回路は電圧の相
異なる電源によって動作する2つのインバーターをつな
げた構成をMISFETすなわち金属−絶縁物−シリコ
ン構造電解効果トランジスタで書き表した回路図であ
る。以下、金属−絶縁物−シリコン構造電解効果トラン
ジスタをMISFETとする。
【0004】Pチャネル型の金属−絶縁物−シリコン構
造の電界効果型トランジスタ、すなわちPチャネルMI
SFET31とNチャネル型の金属−絶縁物−シリコン
構造の電界効果型トランジスタ、すなわちNチャネルM
ISFET32は負の電位の電源電圧Vss9、Pチャ
ネルMISFET33とスレッショルド電圧がVtnで
あるNチャネルMISFET34はVssよりもVtn
以上低い負電位である負の電圧の電源電圧VPP12で
動作し、基準電位VDD8は0Vで共通である。
【0005】以下、Pチャネル型の金属−絶縁物−シリ
コン構造の電界効果型トランジスタをPチャネルMIS
FET、Nチャネル型の金属−絶縁物−シリコン構造の
電界効果型トランジスタをNチャネルMISFETとす
る。
【0006】MISFETは通常の論理回路に使用され
るものと同じであり、インバーターのスレッショルド電
圧Vtは電源電圧の2分の1になるように設計されてい
る。
【0007】ここで入力35に0Vを入力した場合を考
えると次のようになる。
【0008】すなわちPチャネルMISFET31がオ
フ、NチャネルMISFET32がオンする事によって
配線36の電位はVssに等しくなる。これをゲートに
入力されたPチャネルMISFET33はオンするが、
一方でゲートとソースおよびバルクの間にスレッショル
ド電圧以上の電圧を与えられたNチャネルMISFET
34もオン状態になる。
【0009】このことからMISFET33とMISF
ET34とからなるインバーターのスレッショルド電圧
が入力信号の電位に近いために電流枝38には貫通電流
が流れ、出力信号37の電圧はMISFET33とMI
SFET34の抵抗比で決まる中間的な電圧となる。
【0010】この様な構成の回路は、中間的な電圧を入
力された論理回路において不必要な貫通電流が流れ続け
るために望ましくない。また、MISFET33とMI
SFET34の設計次第では論理を正しく伝えることが
出来なくなることも明らかである。
【0011】そこでVss電源の回路からVPP電源の
回路へ論理を正しく伝え、不必要な電流を消費しないレ
ベルシフト回路が必要となる。従来用いられている基本
的なレベルシフト回路の基本的構成を図3(b)におい
て説明する。
【0012】従来のレベルシフト回路の構成と動作を以
下に説明する。
【0013】Vss9を電源とするPチャネルMISF
ET41とNチャネルMISFET42からなるインバ
ータから出力された信号は、VPP12を電源とする抵
抗器43及びNチャネルMISFET44からなるレベ
ルシフト回路に入力される。
【0014】レベルシフト回路の動作は、入力46が0
電位すなわちHの時にはNチャネルMISFET44が
オンして抵抗器43に比べてインピーダンスが低くなる
ことでVPP電位すなわち”L”を出力し、入力がVs
s電位すなわちLの場合にはNチャネルMISFET4
4がオフして抵抗器よりも非常に高いインピーダンスに
なる事で基準電位すなわち”H”を出力するインバータ
としての動作になる。
【0015】このときインバーターとしてのスレッショ
ルド電圧は入力信号電位の中間値すなわちVss/2に
なるように設計される。このことからVssを電源とす
る回路からのデジタル信号は波形を変化させることなく
VPPを電源とする回路のデジタル信号に変換される。
【0016】次に、従来のレベルシフト回路の動作特性
を図4を用いて以下に説明する。
【0017】図4は、図3(b)のレベルシフト回路に
信号を入力した場合の出力信号電圧波形と消費電流波形
の概略図である。レベルシフト回路の出力には容量性の
負荷48を接続したものとする。
【0018】このとき入力信号が変化してから出力信号
がVPP/2まで変化するのに要する時間、すなわち信
号伝達時間tは抵抗器43またはMISFET44のオ
ン抵抗rと負荷容量48の容量cとの時定数rcで決ま
る。
【0019】このことから信号伝達時間を短くするため
にはrすなわちレベルシフト回路の出力抵抗を下げなけ
ればならない。
【0020】ところが図3(b)のレベルシフト回路に
おいては電流枝49において貫通電流が常に存在するた
めに抵抗値を下げるとそれに従って大きく消費電流を増
加させることになる。逆に消費電流を減少させようとr
を大きくすると信号伝達時間tは増加する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】半導体集積回路におい
ては目的の動作を達成するために複数の電源を用いて論
理回路を構成する場合が多い。このとき電圧の低い電源
で動作する回路の論理信号を電圧の高い電源で動作する
回路の論理信号に変換するレベルシフト回路が必要にな
る。
【0022】このときにレベルシフト回路の信号伝達遅
延時間が長いとシステムの動作速度を低下させる原因と
なる。またレベルシフト回路の貫通電流がCMOS回路
における消費電流に占める割合は少なくないためにレベ
ルシフト回路の消費電流を下げる必要がある。
【0023】図3(b)に示した従来のレベルシフト回
路においては電流枝49の貫通電流と信号伝達遅延時間
とは完全にトレードオフの関係にあり、貫通電流を少な
くしようとすると信号伝達遅延時間が増大し、信号伝達
遅延時間を短くしようとすると貫通電流を急激に増大さ
せる事になるという問題があるために、レベルシフト回
路の信号伝達遅延時間を増大させないまま消費電流を小
さくするという課題があった。
【0024】この課題を解決するために本発明の目的
は、信号伝達時間を増大させることなく消費電流を減少
したレベルシフト回路を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために以下のような構成の半導体集積回路を採用
する。
【0026】本発明の負の電圧の電源で動作する半導体
集積回路であるレベルシフト回路は、PチャネルMIS
FETと、NチャネルMISFETと、ダイオードと、
入力インピーダンスの非常に高い遅延回路と、バッファ
回路と、コンデンサと、インバータ回路とを有し、レベ
ルシフト回路の入力端子はPチャネルMISFETのゲ
ート端子とNチャネルMISFETのゲート端子に接続
し、NチャネルMISFETのソース端子はダイオード
のアノード端子に接続し、NチャネルMISFETのバ
ルク端子はダイオードのアノード端子に接続し電源には
接続しないものとし、ダイオードのカソード端子は負の
電圧をもつ第一の電源に接続し、PチャネルMISFE
Tのソース端子は電源の基準電位に接続し、Pチャネル
MISFETのバルク端子は電源の基準電位に接続し、
NチャネルMISFETのドレイン端子はPチャネルM
ISFETのドレイン端子と遅延回路の入力端子とコン
デンサの一方の端子とインバータ回路の入力端子とに接
続し、遅延回路の出力端子はバッファ回路の入力端子に
接続し、バッファ回路の出力端子はコンデンサの他方の
端子に接続し、インバータ回路の出力端子はレベルシフ
ト回路の出力端子であり、遅延回路とバッファー回路は
第一の電源電圧により動作するものとし、インバータ回
路は第一の電源電圧よりも低い電位を持つ第二の電源電
圧により動作する事を特徴とする。
【0027】本発明の正の電圧の電源で動作する半導体
集積回路であるレベルシフト回路は、PチャネルMIS
FETと、NチャネルMISFETと、ダイオードと、
入力インピーダンスの非常に高い遅延回路と、バッファ
回路と、コンデンサと、インバータ回路とを有し、レベ
ルシフト回路の入力端子はPチャネルMISFETのゲ
ート端子とNチャネルMISFETのゲート端子に接続
し、PチャネルMISFETのソース端子はダイオード
のカソード端子に接続し、PチャネルMISFETのバ
ルク端子はダイオードのカソード端子に接続し電源には
接続しないものとし、ダイオードのアノード端子は正の
電圧をもつ第一の電源に接続し、NチャネルMISFE
Tのソース端子は電源の基準電位に接続し、Nチャネル
MISFETのバルク端子は電源の基準電位に接続し、
NチャネルMISFETのドレイン端子はPチャネルM
ISFETのドレイン端子と遅延回路の入力端子とコン
デンサの一方の端子とインバータ回路の入力端子とに接
続し、遅延回路の出力端子はバッファ回路の入力端子に
接続し、バッファ回路の出力端子はコンデンサの他方の
端子に接続し、インバータ回路の出力端子はレベルシフ
ト回路の出力端子であり、遅延回路とバッファー回路は
第一の電源電圧により動作するものとし、インバータ回
路は第一の電源電圧よりも高い電位を持つ第二の電源電
圧により動作する事を特徴とする。
【0028】以下に本発明の半導体集積回路であるレベ
ルシフト回路について負の電圧の電源での動作を図1を
もちいて説明する。図1は本発明の負の電圧の電源で動
作するレベルシフト回路の構成を示す概略図である。
【0029】本発明の負の電圧の電源で動作するレベル
シフト回路は図1に示すように、PチャネルMISFE
T1と、NチャネルMISFET2と、ダイオード3
と、入力インピーダンスの非常に高い遅延回路4と、バ
ッファ回路5と、コンデンサ6と、インバータ回路7と
を有し、レベルシフト回路の入力端子10はPチャネル
MISFET1のゲート端子とNチャネルMISFET
2のゲート端子に接続し、NチャネルMISFET2の
ソース端子はダイオード3のアノード端子に接続し、N
チャネルMISFET2のバルク端子はダイオード3の
アノード端子に接続し電源には接続しないものとし、ダ
イオード3のカソード端子は、負の電圧をもちレベルシ
フト回路の入力端子に入力される論理信号の低い方の電
位と等しい第一の電源9に接続し、PチャネルMISF
ET1のソース端子は電源の基準電位8に接続し、Pチ
ャネルMISFET1のバルク端子は電源の基準電位8
に接続し、NチャネルMISFET2のドレイン端子は
PチャネルMISFET1のドレイン端子と遅延回路4
の入力端子とコンデンサ6の一方の端子とインバータ回
路7の入力端子とに接続し、遅延回路4の出力端子はバ
ッファ回路5の入力端子に接続し、バッファ回路5の出
力端子はコンデンサ6の他方の端子に接続し、インバー
タ回路7の出力端子はレベルシフト回路の出力端子11
であり、遅延回路とバッファー回路は第一の電源電圧に
より動作するものとし、インバータ回路は第一の電源電
圧よりも低い電位を持つ第二の電源電圧により動作す
る。
【0030】レベルシフト回路の第一の電源端子9に0
Vを基準電位とする負の電位Vssの電源電圧を接続
し、インバータ回路7の電源端子12をVssよりも低
い電位VPPを持つ負の電源電圧に接続すると回路中の
各構成要素の接続点は0VからVssまでの間の一定電
位になる。なお、ダイオード3のスレッショルド電圧を
Vdとすると、NチャネルMISFET2のバルクの電
位はVss+Vd程度になる。
【0031】ここでレベルシフト回路の入力端子10に
Vss電位の信号を入力すると、入力を受けたPチャネ
ルMISFET1はオンし、NチャネルMISFET2
はオフするためにPチャネルMISFET1のドレイン
端子とNチャネルMISFET2のドレイン端子の電位
は0Vになり、両MISFETのドレイン端子と接続し
たインバータ回路7の入力端子は0Vになる。
【0032】これによりインバータ回路7の出力端子、
すなわちレベルシフタ回路の出力端子11の電位がVs
sになる。また、遅延回路4の遅延時間をtとすると、
電源端子に電源電圧を与えてからt以上の時間が経過す
ればバッファー回路5の入力端子の電7位が0Vに確定
し、バッファー回路5の出力端子に接続しているコンデ
ンサ6の一方の端子の電位も0Vになる。
【0033】次にレベルシフト回路の入力端子10の電
位をVssに変化させる。
【0034】レベルシフト回路の入力端子10に接続さ
れているPチャネルMISFET1はオフし、Nチャネ
ルMISFET2はオンする。
【0035】この瞬間のNチャネルMISFET2のド
レイン端子の電位は0Vであり、オン状態のNチャネル
MISFET2のソース端子と負の電源電位に接続され
ているダイオード3には順方向電流が流れる。
【0036】この結果、PチャネルMISFET1のド
レイン端子とNチャネルMISFET2のドレイン端子
の電位はVssよりもダイオード3のスレッショルド電
圧Vdだけ高いVss+Vdに変化し、同時に遅延回路
4の入力端子とコンデンサ6の一方の端子とインバータ
回路7の入力端子の電位もVss+Vdになる。また、
この状態においてコンデンサ6の他方の端子の電位は0
Vである。
【0037】遅延回路4の入力電位が0VからVss+
Vdに変化してから遅延時間tの後に遅延回路4の出力
はVssに変化し、バッファ回路5の出力もまた0Vか
らVssへと変化する。
【0038】するとバッファ回路5の出力に接続された
コンデンサ6の電極の電位も0VからVssへと変化す
るために、既にVss+Vdの電位になっていたコンデ
ンサ6の他方の電極の電位はVss+Vdから2Vss
+Vdへと変化する。
【0039】以上から、負の電圧を電源とする本発明の
レベルシフト回路は、レベルシフト回路を構成するイン
バータ回路と、レベルシフト回路の出力端子に接続する
他の回路の電源の電位をVPPとすると、VPPよりも
2Vss+Vdが低い電位である場合にレベルシフト回
路として完全に動作する。
【0040】
【発明の実施の形態】PチャネルMISFETと、Nチ
ャネルMISFETと、ダイオードと、入力インピーダ
ンスの非常に高い遅延回路と、バッファ回路と、コンデ
ンサと、インバータ回路とから構成され、入力端子をP
チャネルMISFETのゲート端子とNチャネルMIS
FETのゲート端子に接続し、NチャネルMISFET
のソース端子をダイオードのアノード端子に接続し、N
チャネルMISFETのバルク端子をダイオードのアノ
ード端子に接続し、ダイオードのカソード端子を負の電
圧の第一の電源に接続し、PチャネルMISFETのソ
ース端子を電源の基準電位に接続し、PチャネルMIS
FETのバルク端子を電源の基準電位に接続し、Nチャ
ネルMISFETのドレイン端子をPチャネルMISF
ETのドレイン端子と遅延回路の入力端子とコンデンサ
の一方の端子とインバータ回路の入力端子とに接続し、
遅延回路の出力端子をバッファ回路の入力端子に接続
し、バッファ回路の出力端子をコンデンサの他方の端子
に接続し、インバータ回路の出力を出力端子に接続して
なり、遅延回路とバッファー回路は第一の電源電圧によ
り動作し、インバータ回路は第一の電源電圧よりも低い
電位を持つ第二の電源電圧により動作する事を特徴とす
る半導体集積回路である。
【0041】
【実施例】図1は本発明の実施例を示すものであり、図
2は図1に示すレベルシフト回路を構成する遅延回路内
部の構成の一例を示す回路図である。図1と図2を用い
て本発明の半導体集積装置であるレベルシフト回路の実
施例を説明する。
【0042】図1に示す本発明の負の電圧の電源で動作
するレベルシフト回路は、PチャネルMISFET1
と、NチャネルMISFET2と、ダイオード3と、遅
延回路4と、バッファ回路5と、コンデンサ6と、イン
バータ回路7とからなる。また、遅延回路4は図2に示
すように出力インピーダンスが比較的高い偶数個のC−
MISインバータ回路を縦列に接続したもので構成す
る。
【0043】コンデンサ6はMISFETのゲート容量
を用いて容量値を2pFとする。ダイオード3は本発明
の実施の形態であるレベルシフト回路の動作時に電流の
逆流を防止するために設けるものであり、通常MISF
ETを作成する際に形成しうるPN接合ダイオードを用
い、スレッショルド電圧Vdは0.6Vである。遅延回
路4は図2に示すように出力インピーダンスが比較的高
い偶数個のインバータ回路を縦列に接続したものからな
り、入力と出力との間にtd=5nsの時間遅れを生じ
させるための回路である。
【0044】次に、レベルシフト回路の各構成要素の接
続状況を図1と図2を用いて説明する。レベルシフト回
路の入力端子10はPチャネルMISFET1のゲート
端子とNチャネルMISFET2のゲート端子に接続
し、NチャネルMISFET2のソース端子はダイオー
ド3のアノード端子に接続し、NチャネルMISFET
2のバルク端子はダイオード3のアノード端子に接続し
電源には接続しないものとしする。ダイオード3のカソ
ード端子は、レベルシフト回路の入力端子に入力される
論理信号の低い方の電位と等しい−3.3Vの第一の電
源9、すなわちVssに接続する。PチャネルMISF
ET1のソース端子とバルク端子は電源の基準電位であ
る0Vの端子8、すなわちVDDに接続する。
【0045】NチャネルMISFET2のドレイン端子
はPチャネルMISFET1のドレイン端子と遅延回路
4の入力端子とコンデンサ6の一方の端子とインバータ
回路7の入力端子とに接続し、遅延回路4の出力端子は
バッファ回路5の入力端子に接続し、バッファ回路5の
出力端子はコンデンサ6の他方の端子に接続する。イン
バータ回路7の出力端子はレベルシフト回路の出力端子
11である。
【0046】遅延回路とバッファー回路は−3.3Vの
第一の電源電圧により動作するものとし、インバータ回
路はレベルシフト回路の出力に接続する外部の論理回路
の電源と同一の−5Vの第二の電源電圧、すなわちVP
Pにより動作する。
【0047】次に、本発明の実施の形態を表すレベルシ
フト回路の動作を図1と図2と図5とを用いて説明す
る。図5は本発明の実施の形態を表すレベルシフト回路
の入力および出力端子の電位変化を模式的に表す図であ
る。図1に示すa、bの各接続点の電位もまた図5に示
す。
【0048】図5に示すように、はじめにレベルシフト
回路の入力Vss、すなわち−3.3Vが入力されてい
る。このときの出力端子の電位は図5に示すようにVP
P、すなわち−5Vである。
【0049】入力端子10の電位は時刻t0においてV
DDに変化する。入力電位がVDDに変化したためにP
チャネルMISFET1がオフするとともにNチャネル
MISFET2がオンする。この後ダイオード3にはa
点とVssの電位の差に応じて順方向電流が流れるため
にa点の電位はVss+Vd、すなわち−2.7Vを飽
和点として下がっていく。
【0050】PチャネルMISFET1のオン抵抗が1
KΩ程度、NチャネルMISFET2のオン抵抗とダイ
オード3の順方向抵抗の合計が平均して1KΩ程度にな
るように設計を行うと、t0からa点の電位が飽和する
までの時間は4ns程度になる。
【0051】これは遅延回路4の遅延時間td=5ns
よりも短いために、a点の電位が約−2.7Vに飽和す
るまでの間はバッファー回路5の入力端子の電位は遅延
回路4のために変化を起こさず、バッファー回路5の出
力端子とバッファー回路5の出力端子に接続したコンデ
ンサ6の端子の電位は0Vのままで変化しない。
【0052】次に、t0からtd=5nsが経過すると
a点の電位は−2.7Vで飽和した状態で、遅延回路4
の出力電位がVssに変化する。
【0053】遅延回路4の出力電位がVssに変化した
ためにバッファー回路5の出力がVssすなわち−3.
3Vに変化し、バッファー回路5の出力端子に接続した
コンデンサ6の一方の端子の電位は0Vから−3.3V
へと変化する。
【0054】このときバッファ回路5の出力に接続され
たコンデンサ6の電極の電位も0VからVssへと変化
するために、既にVss+Vdの電位になっていたコン
デンサ6の他方の電極の電位はVss+Vdから2Vs
s+Vd、すなわち約−6Vへと変化する。
【0055】この電位は電源電位のVssよりも低い電
位であるが、電流経路であるNチャネルMISFET2
およびダイオード3には、ダイオード3に対して逆バイ
アスがかかるために電流は流れない。このためにa点す
なわちインバータ回路の入力端子に接続したコンデンサ
の端子電位は2Vss+Vdに保たれ、インバータの出
力端子の電圧はVDDとなり目的とする動作が行われ
る。
【0056】ただし2Vss+Vdの電位にあるコンデ
ンサの電荷は、電極に接続されている配線容量やNチャ
ネルMISFETのバルクの接合容量等に分配されるた
め、それらの容量に比べてコンデンサの容量が十分に大
きくなくてはならない。上記の実施の形態においてはコ
ンデンサの容量が電荷は、電極に接続されている配線容
量やNチャネルMISFETのバルクの接合容量等に比
べて大きいために時刻teにおけるa点の電位は−6V
近い電位まで下がることが出来る。
【0057】動作時の本発明の実施形態のレベルシフト
回路の消費電流を、従来のレベルシフト回路の消費電流
と本発明のレベルシフタの消費電流を模式的に表した図
6を用いて説明する。
【0058】本発明のレベルシフト回路の消費電流波形
の概略図を図6(b)に、回路構成を図3(b)示した
従来のレベルシフト回路の消費電流波形の概略図を図6
(c)にしめす。図6(a)は各レベルシフト回路に入
力する電圧信号波形である。
【0059】従来のレベルシフト回路では図3(b)の
回路構成を見ても明らかなようにNチャネルMISFE
Tがオンしている間は定常的にMISFETのオン抵抗
と抵抗器の抵抗値で決まる貫通電流が流れる。
【0060】一方、本発明のレベルシフト回路では入力
信号が変化する際に、コンデンサ6の充放電電流と各回
路構成要素の過渡的な貫通電流が流れるのみである。こ
のために消費電流の積算値は従来のレベルシフト回路に
比べて非常に低い。
【0061】次に本発明のレベルシフト回路について、
入力が変化してから出力が変化するまでの伝達遅延時間
について図1を用いて説明する。
【0062】本発明のレベルシフト回路の伝達遅延時間
tは、入力端子の信号が変化してからPチャネルMIS
FET1またはNチャネルMISFET2がコンデンサ
6の一方の端子などを充電するのに要する時間tiと、
遅延回路4の遅延時間tdと、遅延回路4の出力が変化
してからバッファー回路5がコンデンサ6の他方の端子
を充電するのに要する時間tbで決まる。
【0063】回路要素の各パラメータをti=tdにな
るように設計するとレベルシフト回路の伝達遅延時間t
は最小となり、t=ti+tbである。
【0064】すなわち、本発明のレベルシフト回路の伝
達遅延時間tはコンデンサ6の容量値とPチャネルMI
SFET1のオン抵抗またはNチャネルMISFET2
のオン抵抗とダイオード3の順方向抵抗の合計した抵抗
値、およびバッファー回路5の出力インピーダンスで決
まる。
【0065】コンデンサ6の容量値はNチャネルMIS
FET1のバルク容量および配線容量などに比べて十分
に大きい必要があるために1pF以上は必要であり極端
には小さくできないが、PチャネルMISFET1とN
チャネルMISFET2のオン抵抗、ダイオード3の順
方向抵抗、およびバッファー回路5の出力インピーダン
スは下げることが可能なため、伝達遅延時間の短いレベ
ルシフト回路を設計することが可能である。
【0066】また、伝達遅延時間を短くするためにPチ
ャネルMISFETとNチャネルMISFETのオン抵
抗やバッファー回路の出力インピーダンスを下げても従
来のレベルシフト回路の様に急激に消電が増加すること
もない。
【0067】以上の事から、本発明のレベルシフト回路
は一定期間内に入力信号が変化する回路、例えば各種シ
ステムクロックの源振回路からの信号の電位を変換した
い際等に低い消費電力で動作できるために有用である。
時計回路、発振回路、液晶表示回路、各種サンプリング
回路内での使用に適する。
【0068】
【発明の効果】上記記載の本発明の半導体集積回路によ
れば、一定時間内に変化するデジタル信号の電圧振幅を
入力電圧振幅の2倍未満の電圧振幅に変換し容量性の負
荷を駆動するレベルシフト回路は、従来のレベルシフト
回路と比較して信号伝達時間を短く保ったままで消費電
流を小さくすることが出来る。また、逆に従来のレベル
シフト回路と比較して消費電流を増大することなく信号
伝達時間を短くすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体集積回路であるレベルシフト回
路の構成を示す図である。
【図2】図1に示す本発明のレベルシフト回路に用いる
遅延回路の例である。
【図3】図3(a)はレベルシフト回路を必要とする回
路の構成を表す図であり、図3(b)は従来のレベルシ
フト回路を含む構成図である。
【図4】図4は図3(b)に示す従来のレベルシフト回
路の動作時の電圧波形および消費電流波形を表す概略図
である。図4(a)は入力する電圧波形であり、図4
(b)は出力電圧波形であり、図4(c)は消費電流波
形である。
【図5】図5は図1に示す本発明のレベルシフト回路の
動作時の電圧波形を表す概略図である。図5(a)は入
力する電圧波形であり、図5(b)は出力電圧波形であ
り、図5(c)は図1内のb点の電位変化を表す図であ
り、図5(d)は図1内のa点の電位変化を表す図であ
る。
【図6】図6は従来のレベルシフト回路の消費電流波形
と本発明のレベルシフト回路の消費電流波形を比較した
概略図である。図6(a)は各レベルシフト回路に入力
する電圧波形であり、図6(b)は本発明のレベルシフ
ト回路の消費電流波形であり、図6(c)は従来のレベ
ルシフト回路の消費電流波形である。
【符号の説明】
3 逆流防止用ダイオード 4 遅延回路 6 昇圧コンデンサ 9 第1の電源 10 第2の電源

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PチャネルMISFETと、Nチャネル
    MISFETと、ダイオードと、入力インピーダンスの
    非常に高い遅延回路と、バッファ回路と、コンデンサ
    と、インバータ回路とから構成され、入力端子をPチャ
    ネルMISFETのゲート端子とNチャネルMISFE
    Tのゲート端子に接続し、NチャネルMISFETのソ
    ース端子をダイオードのアノード端子に接続し、Nチャ
    ネルMISFETのバルク端子をダイオードのアノード
    端子に接続し、ダイオードのカソード端子を負の電圧の
    第一の電源に接続し、PチャネルMISFETのソース
    端子を電源の基準電位に接続し、PチャネルMISFE
    Tのバルク端子を電源の基準電位に接続し、Nチャネル
    MISFETのドレイン端子をPチャネルMISFET
    のドレイン端子と遅延回路の入力端子とコンデンサの一
    方の端子とインバータ回路の入力端子とに接続し、遅延
    回路の出力端子をバッファ回路の入力端子に接続し、バ
    ッファ回路の出力端子をコンデンサの他方の端子に接続
    し、インバータ回路の出力を出力端子に接続してなり、
    遅延回路とバッファー回路は第一の電源電圧により動作
    し、インバータ回路は第一の電源電圧よりも低い電位を
    持つ第二の電源電圧により動作する事を特徴とする半導
    体集積回路。
  2. 【請求項2】 PチャネルMISFETと、Nチャネル
    MISFETと、ダイオードと、入力インピーダンスの
    非常に高い遅延回路と、バッファ回路と、コンデンサ
    と、インバータ回路とから構成され、入力端子をPチャ
    ネルMISFETのゲート端子とNチャネルMISFE
    Tのゲート端子に接続し、PチャネルMISFETのソ
    ース端子をダイオードのカソード端子に接続し、Pチャ
    ネルMISFETのバルク端子をダイオードのカソード
    端子に接続し、ダイオードのアノード端子を正の電圧の
    第一の電源に接続し、NチャネルMISFETのソース
    端子を電源の基準電位に接続し、NチャネルMISFE
    Tのバルク端子を電源の基準電位に接続し、Nチャネル
    MISFETのドレイン端子をPチャネルMISFET
    のドレイン端子と遅延回路の入力端子とコンデンサの一
    方の端子とインバータ回路の入力端子とに接続し、遅延
    回路の出力端子をバッファ回路の入力端子に接続し、バ
    ッファ回路の出力端子をコンデンサの他方の端子に接続
    し、インバータ回路の出力を出力端子に接続してなり、
    遅延回路とバッファー回路は第一の電源電圧により動作
    し、インバータ回路は第一の電源電圧よりも低い電位を
    持つ第二の電源電圧により動作する事を特徴とする半導
    体集積回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100465082B1 (ko) * 2001-03-29 2005-01-06 가부시끼가이샤 도시바 반도체 집적 회로 장치 및 펄스폭 변경 회로
JP2012175437A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Rohm Co Ltd 信号伝達回路及びこれを用いたスイッチ駆動装置
JP2016178680A (ja) * 2016-05-23 2016-10-06 ローム株式会社 信号伝達回路及びこれを用いたスイッチ駆動装置

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