JP2888513B2 - 論理回路 - Google Patents

論理回路

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JP2888513B2 JP8108277A JP10827796A JP2888513B2 JP 2888513 B2 JP2888513 B2 JP 2888513B2 JP 8108277 A JP8108277 A JP 8108277A JP 10827796 A JP10827796 A JP 10827796A JP 2888513 B2 JP2888513 B2 JP 2888513B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は論理回路に関してお
り、特に低電圧電源で高速動作する論理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】キャパシタを用いることで電源電圧以上
の電圧をトランジスタのゲ−ト−ソ−ス間に印加して動
作速度を向上させることは、例えば特開平5-14166号公
報に記載がある。図31は、従来技術による論理回路の
回路図である。3101は論理入力端、3120は出力
端、3110は電圧Vddを供給する電源を表す。31
08および3109はそれぞれPチャネルFETおよび
NチャネルFETを表す。3106および3107は、
電圧Vsを供給するバイアス電源である。3102およ
び3103は、キャパシタを表す。3104および31
05は、それぞれNチャネルFETおよびPチャネルF
ETを表す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従
来技術においては、次に示す問題があった。すなわち、
FET3108および3109がオフの状態で、リ−ク
電流が流れる。また、FET3108および3109を
十分にドライブしたり、逆に深い逆電圧をそのゲートに
印加することによって、十分にカットオフすることがで
きないという問題を有する。その結果、消費電力が増大
するとともに、低い電圧での高速動作が不可能であっ
た。
【0004】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、低電源電圧
で高速動作を実現できる論理回路を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による論理回路
は、制御端子に印加される電圧に応じて、少なくとも2
つの端子間の導通状態を変化させるメインスイッチング
手段と、入力端子の電圧を変換し、変換された電圧を
制御端子に出力する電圧変換手段とを備えた論理回路
であって、前記論理回路の状態は、前記メインスイッチ
ング手段を非導通状態にする第1状態であるか、前記メ
インスイッチング手段を導通状態にする第2状態である
かのいずれかであり、前記電圧変換手段は、前記第2状
態において、前記入力端子の電圧を前記メインスイッチ
ング手段の駆動能力を高める電圧に変換し、前記電圧変
換手段は、第1端子と第2端子とを有し、前記第1端子
が前記入力端子に接続されたキャパシタと、所定の電圧
を発生させる電圧発生手段と、前記第1状態において、
前記キャパシタの前記第2端子を前記電圧発生手段に接
続し、前記第2状態において、前記キャパシタの前記第
2端子を前記メインスイッチング手段の前記制御端子に
接続するサブスイッチング手段とを含んでおり、そのこ
とにより、上記目的が達成される。前記メインスイッチ
ング手段は、NチャネルMOSFETを有していてもよ
い。 前記メインスイッチング手段は、PチャネルMOS
FETを有していてもよい。 本発明による他の論理回路
は、制御端子に印加される電圧に応じて、少なくとも2
つの端子間の導通状態を変化させるメインスイッチング
手段と、入力端子の電圧を変換し、変換された電圧を前
記制御端子に出力する電圧変換手段とを備えた論理回路
であって、前記論理回路の状態は、前記メインスイッチ
ング手段を非導通状態にする第1状態であるか、前記メ
インスイッチング手段を導通状態にする第2状態である
かのいずれかであり、前記電圧変換手段は、前記第1状
態において、前記入力端子の電圧を前記メインスイッチ
ング手段が十分にカットオフされる電圧に変換し、その
ことにより上記目的が達成される。 前記電圧変換手段
は、第1端子と第2端子とを有し、前記第1端子が前記
入力端子に接続されたキャパシタと、所定の電圧を発生
させる電圧発生手段と、前記 第1状態において、前記キ
ャパシタの前記第2端子を前記メインスイッチング手段
の前記制御端子に接続し、前記第2状態において、前記
キャパシタの前記第2端子を前記電圧発生手段に接続す
るサブスイッチング手段とを含んでいてもよい。 前記サ
ブスイッチング手段は、SOI構造を有していてもよ
い。 前記電圧発生手段は、キャパシタ、電池、強誘電体
のうちの少なくとも1つを有していてもよい。 前記電圧
変換手段は、前記第2状態において、前記入力端子の電
圧を前記メインスイッチング手段の駆動能力を高める電
圧に変換してもよい。 前記電圧変換手段は、第1端子と
第2端子とを有し、前記第1端子が前記入力端子に接続
された第1キャパシタと、第1端子と第2端子とを有
し、前記第1端子が前記入力端子に接続された第2キャ
パシタと、所定の第1電圧を発生させる第1電圧発生手
段と、前記所定の第1電圧より高い所定の第2電圧を発
生させる第2電圧発生手段と、前記第1状態において、
前記第1キャパシタの前記第2端子を前記メインスイッ
チング手段の前記制御端子に接続し、前記第2状態にお
いて、前記第1キャパシタの前記第2端子を前記第1電
圧発生手段に接続する第1サブスイッチング手段と、前
記第1状態において、前記第2キャパシタの前記第2端
子を前記第2電圧発生手段に接続し、前記第2状態にお
いて、前記第2キャパシタの前記第2端子を前記メイン
スイッチング手段の前記制御端子に接続する第2サブス
イッチング手段とを含んでいてもよい。 前記第1サブス
イッチング手段および前記第2サブスイッチング手段
は、SOI構造を有していてもよい。 前記第2電圧発生
手段は、キャパシタ、電池、強誘電体のうちの少なくと
も1つを有していてもよい。 前記メインスイッチング手
段は、NチャネルMOSFETを有していてもよい。
記メインスイッチング手段は、PチャネルMOSFET
を有していてもよい。 前記メインスイッチング手段は、
相補形MOSFETであってもよい。
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】以下に、作用を説明する。本発明による論
理回路は、キャパシタに電圧を印加することによって電
荷をキャパシタに蓄積する。キャパシタに蓄積されたこ
の電荷による電圧と、入力端子に供給された電圧との和
をスイッチング素子のゲートに加える。それにより、ゲ
ートに供給される電圧をVddより高く、またはグラウ
ンドレベルより低くすることができる。そのため、低い
電源電圧であっても、スイッチング素子を十分にドライ
ブしたり、十分にカットオフすることができる。結果と
して、オフリ−ク電流を生じることなく、十分に低いオ
ン抵抗を実現できるので、低電圧駆動および低消費電力
の論理回路が実現できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明による論理回路を図
面を参照しながら説明する。同じ参照符号は、同じ構成
要素を示す。本明細書において、ノードを表す参照符号
が後に続く「V」は、グラウンドに対するそのノードの
電位を示す。例えば「電圧V1」は、グラウンドに対す
る「ノード1」の電位を表す。簡単のため、グラウンド
に対するノードの電位を「ノードの電圧」または「ノー
ドのレベル」ともいう。
【0021】本明細書では、理想的な状態では、論理ロ
ウレベル(以下「Lレベル」という)は、0V(つまり
グラウンドの電位)に等しいとし、「論理ハイレベル」
(以下「Hレベル」という)は、グラウンドから電源電
圧Vddだけ高い電位に等しいとする。理想的には論理
回路のノード(特に出力ノード)は、HレベルかLレベ
ルかのどちらかであるべきであって、HレベルおよびL
レベルの間のレベルをとるべきではない。しかし実際の
論理回路の動作においては、ノードの電圧は、過渡的に
中間的な電圧レベルをとることがある。
【0022】図1は、本発明による論理回路1の構成図
である。論理回路1は、電圧変換器10およびメインス
イッチング素子20を有する。電圧変換器10は、ノー
ド11の電圧に応じて、メインスイッチング素子20を
駆動する。メインスイッチング素子20は、ノード21
〜23をもつ能動素子であり、ノード21の電圧に応じ
て、ノード22および23間の導通状態が変化する。本
明細書では、スイッチング素子が導通する状態を「オ
ン」状態であるといい、導通しない状態を「オフ」状態
であるという。メインスイッチング素子20としては、
例えばFET(電界効果トランジスタ)を用いることが
できる。メインスイッチング素子20としてFETが用
いられる場合、ノード21、22および23は、それぞ
れゲート、ドレインおよびソースに対応する。
【0023】ノード14には、電源電圧Vddが供給さ
れている。抵抗13は、論理回路1の出力端子として機
能するノード12を電源電圧Vddにプルアップする。
メインスイッチング素子20がオン状態であるときに
は、ノード12はLレベルであり、メインスイッチング
素子20がオフ状態であるときには、ノード12はHレ
ベルである。図1では、ノード22がプルアップされ、
ノード23がグラウンドに接続されているが、このよう
な接続には限られない。例えば、メインスイッチング素
子20として、トランスファゲートを構成するように接
続された複数のスイッチング素子を用いることもでき
る。
【0024】電圧変換器10は、ノード11の電圧を変
換して、ノード21に出力することによって、メインス
イッチング素子20のスイッチング特性を改善する。こ
の改善には、具体的には、スイッチング速度を速めるこ
と(つまり過渡特性の改善)と、スイッチング素子のオ
ン抵抗を下げること(つまり定常特性の改善)とが含ま
れる。本発明による論理回路1に用いる電圧変換器10
には、以下のタイプ1〜タイプ3がある。
【0025】タイプ1は、ノード11がLレベル(つま
りグラウンドレベル)のとき、ノード21はグラウンド
レベルであり、ノード11がHレベル(つまりVddレ
ベル)のとき、ノード21は(Vdd+Vov1)のレ
ベルである。ここでVddおよびVov1は、正の電圧
である。よってタイプ1の論理回路1は、ノード21の
電圧がHレベルであるときに、すなわちメインスイッチ
ング素子20がオン状態であるときに、メインスイッチ
ング素子20をオーバドライブする。言い換えれば、メ
インスイッチング素子20がオンであるときに、その制
御端子であるノード21には、Vddより高い電圧が供
給される。これにより、メインスイッチング素子20の
ターンオン時間を短縮することと、メインスイッチング
素子20のターンオン抵抗(つまりオン状態のドレイン
−ソース間電圧VDS(sat)に対応する抵抗)を減少
することとが可能となる。タイプ1の論理回路1に用い
られるメインスイッチング素子20としては、そのスレ
ッショルド電圧Vtが0.35V以上であるFETを用
いるのが好ましい。
【0026】タイプ2は、ノード11がLレベル(つま
りグラウンドレベル)のとき、ノード21は−Vov2
レベルであり、ノード11がHレベル(つまりVddレ
ベル)のとき、ノード21はVddのレベルである。こ
こでVov2は、正の電圧である。よってタイプ2の論
理回路1は、ノード21の電圧がLレベルであるとき
に、すなわちメインスイッチング素子20がオフ状態で
あるときに、メインスイッチング素子20を十分にカッ
トオフする。言い換えれば、メインスイッチング素子2
0がオフであるときに、その制御端子であるノード21
には、グラウンドレベルより低い電圧が供給される。こ
れにより、メインスイッチング素子20のターンオフ時
間を短縮することと、メインスイッチング素子20のタ
ーンオフ抵抗を増大することとが可能となる。タイプ2
の論理回路1に用いられるメインスイッチング素子20
としては、そのスレッショルド電圧Vtが0.35V以
下であるFETを用いるのが好ましい。
【0027】タイプ3は、ノード11がLレベル(つま
りグラウンドレベル)のとき、ノード21は−Vov2
レベルであり、ノード11がHレベル(つまりVddレ
ベル)のとき、ノード21は(Vdd+Vov1)のレ
ベルである。よってタイプ3の論理回路1は、ノード2
1の電圧がHレベルであるときに、すなわちメインスイ
ッチング素子20がオン状態であるときに、メインスイ
ッチング素子20をオーバドライブする。言い換えれ
ば、メインスイッチング素子20がオンであるときに、
その制御端子であるノード21には、Vddより高い電
圧が供給される。これにより、メインスイッチング素子
20のターンオン時間を短縮することと、メインスイッ
チング素子20のターンオン抵抗(つまりオン状態のド
レイン−ソース間電圧VDS(sat)に対応する抵抗)
を減少することとが可能となる。
【0028】タイプ3の論理回路1においては、ノード
21の電圧がLレベルであるときに、すなわちメインス
イッチング素子20がオフ状態であるときに、メインス
イッチング素子20を十分にカットオフする。言い換え
れば、メインスイッチング素子20がオフであるとき
に、その制御端子であるノード21には、グラウンドレ
ベルより低い電圧が供給される。これにより、メインス
イッチング素子20のターンオフ時間を短縮すること
と、メインスイッチング素子20のターンオフ抵抗を増
大することとが可能となる。タイプ3の論理回路1に用
いられるメインスイッチング素子20としては、そのス
レッショルド電圧Vtが0.35V以下であるFETを
用いるのが好ましい。
【0029】(実施例1)図2の(a)〜(c)は、本発明に
よる論理回路の第1の実施例の回路図である。第1の実
施例の論理回路は、上述のタイプ1に分類される。
【0030】以下に図2の(a)に示す論理回路の動作を
説明する。図2の(a)の論理回路は、電圧変換器210
およびメインスイッチング素子220を備えている。ノ
ード211は、外部から入力信号を受け取ることによっ
て、HレベルまたはLレベルに設定される。本明細書に
おいては、メインスイッチング素子(第1の実施例にお
いては、220)がオフの状態を状態Iとし、オンの状
態を状態IIと定義する。状態IIにおいて、電圧変換
器210は、ノード211に供給された電圧Vddより
も高い電圧(Vdd+Vov1)をノード221に出力
する。その結果、メインスイッチング素子220のスイ
ッチング特性が改善される。メインスイッチング素子2
20としてはMOS(metal-oxide-semiconductor)F
ETが用いられており、ノード221、222および2
23は、それぞれゲート、ドレインおよびソースであ
る。以下の実施例において、メインスイッチング素子と
して、SOI(semiconductor-on-insulator)トランジ
スタ、MES(metal-semiconductor)FET、バイポ
ーラトランジスタ、TFT(thin film transistor)な
どを用いてもよい。
【0031】電圧変換器210は、スイッチS20およ
びS21、電圧発生器214およびキャパシタ212を
有する。スイッチS20およびS21は、複数のFET
で実現することができる。第1の実施例では電圧発生器
214として電源電圧Vddを用いるが、電圧発生器2
14が供給する電圧値はこれには限られない。また第1
の実施例では電圧発生器214として、外部に設けられ
た電源を用いるがこれには限られない。すべての実施例
において、電圧発生器として、キャパシタまたは電池を
用いてもよい。キャパシタ212や電圧発生器214の
ようなキャパシタとしては、強誘電体材料を用いたキャ
パシタを用いるのが好ましい。この理由は、後で詳述す
る。
【0032】状態IにおいてスイッチS20は、接点C
1が接点C2に接続されるように設定され、状態IIに
おいてスイッチS20は、接点C1が接点C3に接続さ
れるように設定される。状態IにおいてスイッチS21
は、接点C1が接点C2に接続されるように設定され、
状態IIにおいてスイッチS21は、接点C1が接点C
2に接続されないように設定される。よって図2の(a)
は、状態Iを示している。図2の(b)は、状態Iにおけ
る図2の(a)に示す回路の等価回路である。図2の(c)
は、状態IIにおける図2の(a)に示す回路の等価回路
である。
【0033】図2の(b)に示すように、状態Iにおいて
は、ノード211はLレベルである。状態Iにおいて、
キャパシタ212の一端が接続されているノード211
は、グラウンドに接続されており、キャパシタ212の
他端は、電圧発生器214に接続されている。その結
果、キャパシタ212は、電圧発生器214の電圧Vd
dによって充電される。状態Iにおいて、メインスイッ
チング素子220のゲートであるノード221はグラウ
ンドに接続されるので、メインスイッチング素子220
のゲートの電荷が放電される。その結果、メインスイッ
チング素子220のターンオフ時間が短縮される。
【0034】図2の(c)に示すように、状態IIにおい
ては、ノード211は、Hレベルである。状態IIにお
いて、キャパシタ212の一端が接続されているノード
211は、電源電圧であるVddにプルアップされてお
り、キャパシタ212の他端は、ノード221に接続さ
れている。その結果、メインスイッチング素子220の
ゲートであるノード221には、電圧(Vdd+Vov
1)が供給される。ここでVov1は、正の電圧であ
り、電圧発生器214によって供給される電圧およびメ
インスイッチング素子220のゲート−ソース間容量に
よって決まる。キャパシタ212のキャパシタンスおよ
びメインスイッチング素子220のゲート−ソース間容
量を、それぞれC212およびCgsとするとき、C2
12>>Cgsであることが好ましい。
【0035】図3は、NチャネルFETおよびPチャネ
ルFETを用いて実現した本発明の論理回路の第1の実
施例の回路図である。電圧変換器310およびメインス
イッチング素子320は、それぞれ電圧変換器210お
よびメインスイッチング素子220に対応する。インバ
ータ330は、ノード301において与えられる電圧を
反転してノード302に出力する。すなわち、ノード3
01がHレベルのとき、ノード302はLレベルであ
り、ノード301がLレベルのとき、ノード302はH
レベルである。キャパシタ312および電圧発生器31
4は、それぞれキャパシタ212および電圧発生器21
4に対応する。FET332および334は、スイッチ
S20の機能を実現し、FET336は、スイッチS2
1の機能を実現する。メインスイッチング素子320
は、メインスイッチング素子220に対応しており、ノ
ード304、322および323は、それぞれノード2
21、222および223に対応する。図3の論理回路
は、インバータ330のために、ノード301がHレベ
ルのときにメインスイッチング素子320はオフ状態で
あり、ノード301がLレベルのときにメインスイッチ
ング素子320はオン状態になる(すなわちノード30
1の論理が反転される)点を除いて、図2を参照して説
明したのと同様に動作する。すなわち図3のノード30
2は、図2のノード211に対応する。これは、以下の
すべての実施例についていえる。ここでインバータを用
いること自体は本発明の本質ではなく、電圧変換器のス
イッチング素子を所定の位相でスイッチングさせるため
にインバータが必要となるだけである。
【0036】図4は、状態Iおよび状態IIにおける図
3のノード301〜304の電圧を示す図である。メイ
ンスイッチング素子320のゲートであるノード304
の電圧V304は、状態IIにおいて、(Vdd+Vo
v1)である。この電圧V304によってメインスイッ
チング素子320は、十分にドライブされる。その結
果、ターンオン時間およびターンオン抵抗の減少が可能
となる。
【0037】ここでメインスイッチング素子320とし
て用いられるNチャネルMOSトランジスタのゲート−
ソース間電圧Vgsとドレイン電流Idとの関係は、次
式で表される。
【0038】Id=K(Vgs−Vt)2 ここで、Kは正の定数、VtはNチャネルFETのスレ
ッショルド電圧である。今後、LSI(大規模集積回
路)の動作電圧は、信頼性や消費電力の低減のためにま
すます低下することが予想される。ここで電源電圧Vd
dを1.0V、Vtを0.35Vとし、電圧発生器31
4は、電源電圧Vddを供給すると仮定する。本発明に
よる論理回路のメインスイッチング素子320のドレイ
ン電流の、従来技術による論理回路におけるドレイン電
流に対する比は、以下のようになる。
【0039】 (1.0+1.0−0.35)2/(1.0−0.35)2=6.44 この式からわかるように、本発明によれば、メインスイ
ッチング素子320のドレイン電流を増加させることが
でき、より高速な動作が可能になる。
【0040】図5の(a)は、図2の(a)に示す回路のNチ
ャネルFETであるメインスイッチング素子220の代
わりにPチャネルFETを用いた論理回路の回路図であ
り、図5の(b)は、図5の(a)の回路における2つのスイ
ッチをFETによって実現した論理回路の回路図であ
る。電圧変換器510およびメインスイッチング素子5
20は、それぞれ電圧変換器210およびメインスイッ
チング素子220に対応する。ノード511、521〜
523は、それぞれノード211、221〜223に対
応する。スイッチS50およびS51、キャパシタ51
2、電圧発生器514は、それぞれスイッチS20およ
びS21、キャパシタ212、電圧発生器214に対応
する。電源516は、メインスイッチング素子520を
介してノード523に出力電圧を供給する。電圧発生器
514は、電源516が供給する電圧と同じVddを供
給するが、この電圧値には限られない。
【0041】図5の(a)に示す回路の動作を説明する。
状態IにおいてスイッチS50は、接点C1が接点C2
に接続されるように設定され、状態IIにおいてスイッ
チS50は、接点C1が接点C3に接続されるように設
定される。状態IにおいてスイッチS51は、接点C1
が接点C2に接続されるように設定され、状態IIにお
いてスイッチS51は、接点C1が接点C2に接続され
ないように設定される。状態Iにおいて、ノード511
に接続されたキャパシタ512の端子はHレベルであ
り、スイッチS50の接点C1に接続されたキャパシタ
512の端子はグラウンドレベルである。よって状態I
において、キャパシタ512は充電される。いっぽうメ
インスイッチング素子520のゲート(つまりノード5
21)は、Hレベルに設定される。
【0042】状態IIにおいて、ノード511はLレベ
ルになり、キャパシタ512のいっぽうの端子はノード
521に接続される。その結果、ノード521には、−
Vov1(Vov1は正の電圧)の電圧が供給される。
【0043】図5の(b)において、FET550は、ス
イッチS51に対応し、FET551および552は、
スイッチS50に対応する。例えばFET550のゲー
トに与えられる信号「Dバー」は、信号Dの反転を表
す。図5の(b)に示す回路は、図3の回路に相補的な回
路であり、その動作も図3の回路の動作と同様である。
【0044】(実施例2)図6の(a)〜(c)は、本発明に
よる論理回路の第2の実施例の回路図である。第2の実
施例の論理回路は、上述のタイプ2に分類される。
【0045】以下に図6の(a)に示す論理回路の動作を
説明する。図6の(a)の論理回路は、電圧変換器610
およびメインスイッチング素子620を備えている。ノ
ード611は、外部から入力信号を受け取ることによっ
て、HレベルまたはLレベルに設定される。状態Iにお
いて、電圧変換器610は、ノード611に供給された
電圧0Vよりも低い電圧−Vov2をノード621に出
力する。その結果、メインスイッチング素子620のス
イッチング特性が改善される。メインスイッチング素子
620としてはMOS(metal-oxide-semiconductor)
FETが用いられており、ノード621、622および
623は、それぞれゲート、ドレインおよびソースであ
る。
【0046】電圧変換器610は、スイッチS60およ
びS61、およびキャパシタ612を有する。スイッチ
S60およびS61は、複数のFETで実現することが
できる。第2の実施例では、スイッチS60の接点C3
は、グラウンドに接続されているが、接点C3に与えら
れる電圧値はこれには限られない。しかし後述する動作
からわかるように、接点C3はグラウンドに接続される
ことが好ましい。
【0047】状態IにおいてスイッチS60は、接点C
1が接点C2に接続されるように設定され、状態IIに
おいてスイッチS60は、接点C1が接点C3に接続さ
れるように設定される。状態IにおいてスイッチS61
は、接点C1が接点C2に接続されないように設定さ
れ、状態IIにおいてスイッチS61は、接点C1が接
点C2に接続されるように設定される。よって図6の
(a)は、状態Iを示している。図6の(b)は、状態Iにお
ける図6の(a)に示す回路の等価回路である。図6の(c)
は、状態IIにおける図6の(a)に示す回路の等価回路
である。
【0048】図6の(b)に示すように、状態Iにおいて
は、ノード611は、Lレベルである。状態Iにおい
て、キャパシタ612の一端が接続されているノード6
11は、グラウンドレベルである0Vにプルダウンされ
ており、キャパシタ612の他端は、ノード621に接
続されている。その結果、メインスイッチング素子62
0のゲートであるノード621には、電圧−Vov2が
供給される。ここでVov2は、正の電圧であり、ノー
ド611に供給される電圧およびメインスイッチング素
子620のゲート−ソース間容量によって決まる。キャ
パシタ612のキャパシタンスおよびメインスイッチン
グ素子620のゲート−ソース間容量を、それぞれC6
12およびCgsとするとき、C612>>Cgsであ
ることが好ましい。
【0049】図6の(c)に示すように、状態IIにおい
て、キャパシタ612の一端が接続されているノード6
11は、Hレベル(つまりVddレベル)であり、キャ
パシタ612の他端は、グラウンドに接続されている。
その結果、キャパシタ612は、ノード611に接続さ
れた外部から供給される電圧Vddによって充電され
る。
【0050】図7は、NチャネルFETおよびPチャネ
ルFETを用いて実現した本発明の論理回路の第2の実
施例の回路図である。電圧変換器710およびメインス
イッチング素子720は、それぞれ電圧変換器610お
よびメインスイッチング素子620に対応する。インバ
ータ730は、ノード701において与えられる電圧を
反転してノード702に出力する。すなわち、ノード7
01がHレベルのとき、ノード702はLレベルであ
り、ノード701がLレベルのとき、ノード702はH
レベルである。キャパシタ712は、キャパシタ612
に対応する。FET732および734は、スイッチS
60の機能を実現し、FET736は、スイッチS61
の機能を実現する。メインスイッチング素子720は、
メインスイッチング素子620に対応しており、ノード
704、722および723は、それぞれノード62
1、622および623に対応する。図7の論理回路
は、図6を参照して説明したのと同様に動作する。
【0051】図8は、状態Iおよび状態IIにおける図
7のノード701〜704の電圧を示す図である。メイ
ンスイッチング素子720のゲートであるノード704
の電圧V704は、状態Iにおいて、−Vov2であ
る。この電圧V704によってメインスイッチング素子
720は、十分にカットオフされる。その結果、ターン
オフ時間の減少およびターンオフ抵抗の増大が可能とな
る。
【0052】(実施例3)図9の(a)〜(c)は、本発明に
よる論理回路の第3の実施例の回路図である。第3の実
施例の論理回路は、上述のタイプ3に分類される。
【0053】以下に図9の(a)に示す論理回路の動作を
説明する。図9の(a)の論理回路は、電圧変換器910
およびメインスイッチング素子920を備えている。ノ
ード911は、外部から入力信号を受け取ることによっ
て、HレベルまたはLレベルに設定される。状態Iにお
いて、電圧変換器910は、ノード911に供給された
電圧0Vよりも低い電圧−Vov2をノード921に出
力する。状態IIにおいて、電圧変換器910は、ノー
ド911に供給された電圧Vddよりも高い電圧(Vd
d+Vov1)をノード921に出力する。その結果、
メインスイッチング素子920のスイッチング特性が改
善される。メインスイッチング素子920としてはMO
S(metal-oxide-semiconductor)FETが用いられて
おり、ノード921、922および923は、それぞれ
ゲート、ドレインおよびソースである。
【0054】電圧変換器910は、スイッチS90およ
びS91、電圧発生器914およびキャパシタ912お
よび913を有する。スイッチS90およびS91は、
複数のFETで実現することができる。第3の実施例で
は電圧発生器914として電源電圧Vddを用いるが、
電圧発生器914が供給する電圧値はこれには限られな
い。また第3の実施例では電圧発生器914として、外
部に設けられた電源を用いるがこれには限られない。例
えば、強誘電体材料を用いたキャパシタを電圧発生器9
14として用いてもよい。
【0055】状態IにおいてスイッチS90は、接点C
1が接点C2に接続されるように設定され、状態IIに
おいてスイッチS90は、接点C1が接点C3に接続さ
れるように設定される。状態IにおいてスイッチS91
は、接点C1が接点C2に接続されるように設定され、
状態IIにおいてスイッチS91は、接点C1が接点C
3に接続されるように設定される。よって図9の(a)
は、状態Iを示している。図9の(b)は、状態Iにおけ
る図9の(a)に示す回路の等価回路である。図9の(c)
は、状態IIにおける図9の(a)に示す回路の等価回路
である。
【0056】図9の(b)に示すように、状態Iにおいて
は、ノード911はLレベルである。状態Iにおいて、
キャパシタ912の一端が接続されているノード911
は、グラウンドに接続されており、キャパシタ912の
他端は、電圧発生器914に接続されている。その結
果、キャパシタ912は、電圧発生器914の電圧Vd
dによって充電される。状態Iにおいて、メインスイッ
チング素子920のゲートであるノード921は、キャ
パシタ913を介してグラウンドに接続される。キャパ
シタ913は、後述するように状態IIにおいて充電さ
れているのでVov2なる電圧をノード911および9
21の間に供給する。よって、ノード921の電圧は、
−Vov2である。ここでVov2は、正の電圧であ
り、ノード911に供給される電圧(つまりVdd)お
よびメインスイッチング素子920のゲート−ソース間
容量によって決まる。キャパシタ913のキャパシタン
スおよびメインスイッチング素子920のゲート−ソー
ス間容量を、それぞれC913およびCgsとすると
き、C913>>Cgsであることが好ましい。
【0057】図9の(c)に示すように、状態IIにおい
ては、ノード911はHレベルである。状態IIにおい
て、キャパシタ913の一端が接続されているノード9
11は、電源電圧Vdd受け取り、キャパシタ913の
他端は、グラウンドに接続されている。その結果、キャ
パシタ913は、電源電圧Vddによって充電される。
状態IIにおいて、メインスイッチング素子920のゲ
ートであるノード921は、キャパシタ912を介して
ノード911に接続される。キャパシタ912は、前述
したように状態Iにおいて充電されているのでVov1
なる電圧をノード911および921の間に供給する。
よって、ノード921の電圧は、(Vdd+Vov1)
である。ここでVov1は、正の電圧であり、電圧発生
器914によって供給される電圧(つまりVdd)およ
びメインスイッチング素子920のゲート−ソース間容
量によって決まる。キャパシタ912のキャパシタンス
およびメインスイッチング素子920のゲート−ソース
間容量を、それぞれC912およびCgsとするとき、
C912>>Cgsであることが好ましい。
【0058】図10は、NチャネルFETおよびPチャ
ネルFETを用いて実現した本発明の論理回路の第3の
実施例の回路図である。電圧変換器1010およびメイ
ンスイッチング素子1020は、それぞれ電圧変換器9
10およびメインスイッチング素子920に対応する。
インバータ1030は、ノード1001において与えら
れる電圧を反転してノード1002に出力する。すなわ
ち、ノード1001がHレベルのとき、ノード1002
はLレベルであり、ノード1001がLレベルのとき、
ノード1002はHレベルである。キャパシタ1012
および1013、および電圧発生器1014は、それぞ
れキャパシタ912および913、および電圧発生器9
14に対応する。FET1032および1034は、ス
イッチS90の機能を実現し、FET1033および1
036は、スイッチS91の機能を実現する。メインス
イッチング素子1020は、メインスイッチング素子9
20に対応しており、ノード1005、1022および
1023は、それぞれノード921、922および92
3に対応する。図10の論理回路は、図9を参照して説
明したのと同様に動作する。
【0059】図11は、状態Iおよび状態IIにおける
図10のノード1001〜1005の電圧を示す図であ
る。メインスイッチング素子1020のゲートであるノ
ード1005の電圧V1005は、状態Iにおいて、−
Vov2であり、状態IIにおいて、(Vdd+Vov
1)である。これにより、メインスイッチング素子は、
十分にドライブされ、かつ十分にカットオフされる。こ
の電圧V1005によってメインスイッチング素子10
20は、ターンオン時間およびターンオフ時間の減少と
ともに、ターンオン抵抗の減少とターンオフ抵抗の増大
が可能となる。
【0060】図12は、図10のメインスイッチング素
子1020の代わりに用いるのに適した構成の回路図で
ある。ノード1205は、ノード1005に対応し、電
圧変換器1010からの出力を受け取る。ノード122
5は、電源電圧Vddにプルアップされている。FET
1220および1221は、交互にターンオンすること
によって、ノード1222の電圧を変化させる。すなわ
ち、ノード1205がHレベルのときは、FET122
0がオフし、FET1221がオンすることによって、
ノード1222は、Lレベルになる。ノード1205が
Lレベルのときは、FET1220がオンし、FET1
221がオフすることによって、ノード1222は、H
レベルになる。第3の実施例の論理回路の電圧変換器
は、状態Iにおいては−Vov2(<0)を出力し、お
よび状態IIにおいては(Vdd+Vov1)(>Vd
d)を出力する。その結果、図12に示す相補的なFE
Tを直列に接続した構成をもつメインスイッチング素子
を効率よくドライブすることができる。
【0061】再び図9の(a)を参照すれば、電圧発生器
914は電源電圧Vddを発生し、ノード911のHレ
ベルも電源電圧Vddに等しいとしている。したがっ
て、キャパシタ912および913は、電圧Vddによ
って充電されるがこの電圧値には限られない。制御端子
により高い電圧を加えてメインスイッチング素子をオー
バドライブするには、電圧発生器914の発生する電圧
は高いことが好ましい。また、スイッチS91の接点C
3は、グラウンドに接続されているが、グラウンドレベ
ルとは異なる電圧を設定されてもよい。メインスイッチ
ング素子をより深くカットオフするためには、接点C3
は、グラウンドレベルよりさらに低い電圧を供給される
のが好ましい。
【0062】(実施例4)図13は、本発明の論理回路
の第4の実施例の回路図である。第4の実施例は、第1
の実施例および第2の実施例の構成を含む。まず電圧変
換器1310およびFET1331の動作を説明する。
FET1331がオフの状態を状態Iとし、FET13
31がオンの状態を状態IIとする。状態Iにおいて、
スイッチ1312は、キャパシタ1311を電圧発生器
1313に接続するように設定され、スイッチ1315
は、FET1331のゲートを電源1380に接続する
ように設定される。状態IIにおいて、スイッチ131
2は、キャパシタ1311をFET1331に接続する
ように設定され、スイッチ1315は、FET1331
のゲートを電源1380に接続しないように設定され
る。その結果、状態Iにおいて、FET1331のゲー
トには、0Vよりも低い電圧が供給される。この電圧
は、実施例2について説明した−Vov2に相当する。
【0063】次に電圧変換器1320およびFET13
32の動作を説明する。FET1332がオフの状態を
状態Iとし、FET1332がオンの状態を状態IIと
する。状態Iにおいて、スイッチ1322は、キャパシ
タ1321を電圧発生器1323に接続するように設定
され、スイッチ1325は、FET1332のゲートを
グラウンドに接続するように設定される。状態IIにお
いて、スイッチ1322は、キャパシタ1321をFE
T1332に接続するように設定され、スイッチ132
5は、FET1332のゲートをグラウンドに接続しな
いように設定される。その結果、状態IIにおいて、F
ET1332のゲートには、電源電圧Vddよりも高い
電圧が供給される。この電圧は、実施例1について説明
した(Vdd+Vov1)に相当する。
【0064】第4の実施例においては、電源電圧Vdd
を供給する電源1380と、電圧発生器1313および
1323とを用いる。電圧発生器1313および132
3は、例えば電圧Vddを発生する。電圧発生器131
3の代わりにグラウンドを、また電圧発生器1323と
して電源1380を用いてもよい。この場合、電圧発生
器1313の負極に接続された接点は、グラウンドに接
続され、電圧発生器1323の正極に接続された接点
は、電源1380の正極に接続される。その結果、1種
類の電源(つまり電源1380)だけしか必要ではな
い。これは、他の実施例についてもあてはまる。
【0065】ノード1301がHレベルのとき、ノード
1390はLレベルになり、ノード1301がLレベル
のとき、ノード1390はHレベルになる。言い換えれ
ば図13に示す回路は、インバータとして機能する。
【0066】図14は、図13の回路における4つのス
イッチをFETによって実現した論理回路の回路図であ
る。FET1412および1414は、スイッチ131
2に、FET1422および1424は、スイッチ13
22に対応する。FET1415および1425は、そ
れぞれスイッチ1315および1325に対応する。図
14の回路は、図13の回路について説明したのと同様
に動作する。
【0067】(実施例5)図15は、本発明による論理
回路の第5の実施例の回路図である。図15の回路は、
FET1331および1332がFET1531および
1532によって置き換えられ、ノード1301がノー
ド1501および1502によって置き換えられた点を
除き、図13と同様の構成をもつ。スイッチ1312、
1315、1322および1325は、図13を用いて
説明したのと同様に動作する。
【0068】ノード1502が受け取る入力信号をDと
すると、ノード1501は、Dバーを入力信号として受
け取る。FET1531および1532は、同時にオ
ン、オフし、その結果、ノード1591および1592
の導通状態が変化する。例えばノード1501および1
502が、それぞれLレベルおよびHレベルであると
き、FET1531および1532はともにオン状態で
ある。逆にノード1501および1502が、それぞれ
HレベルおよびLレベルであるとき、FET1531お
よび1532はともにオフ状態である。言い換えれば、
第5の実施例は、本発明による論理回路をトランスファ
ゲートに適用している。
【0069】図16は、図15の回路における4つのス
イッチをFETによって実現した論理回路の回路図であ
る。図16の回路は、図15の回路について説明したの
と同様に動作する。
【0070】(実施例6)図17は、本発明による論理
回路の第6の実施例の回路図である。図17の論理回路
は、図10を参照して説明した第3の実施例における電
圧変換器1010によって、FET1731および17
32をドライブする。ノード1701がLレベルのと
き、ノード1705および1706は、それぞれ(Vd
d+Vov1)および−Vov2となり、その結果、ノ
ード1791および1792は導通する。ノード170
1がHレベルのとき、ノード1705および1706
は、それぞれ−Vov2および(Vdd+Vov1)と
なり、その結果、ノード1791および1792は非導
通になる。
【0071】第6の実施例によれば、FET1731お
よび1732がオフであるときに、その制御端子である
ノード1705および1706に−Vov2および(V
dd+Vov1)をそれぞれ与えることができる。これ
により、FET1731および1732は、完全にター
ンオフさせることができる。またVtが低いFETを用
いることができ、動作電圧を低くすることができる。
【0072】(実施例7)図18は、本発明による論理
回路の第7の実施例の回路図である。図18において、
ノード1801および1802は、入力としてD1およ
びD2を受け取り、受け取ったD1およびD2にNAN
D演算を施し、ノード1834にその演算結果を出力す
る。言い換えると、ノード1801および1802がと
もにLレベルであるときだけ、ノード1834は、Hレ
ベルになる。FET1830および1831は、図5の
(b)の電圧変換器によってドライブされる。FET18
32および1833は、図3の電圧変換器によってドラ
イブされる。その結果、メインのスイッチング素子をド
ライブする能力を高めることができ、低い電圧において
高速な動作が可能になる。
【0073】(実施例8)図19は、本発明による論理
回路の第8の実施例の回路図である。第8の実施例の論
理回路の動作を説明する。ノード1901がHレベルの
とき、FET1903はオン状態であり、FET191
3はオフ状態である。したがってこのとき、FET19
15がオン状態であり、FET1905がオフ状態であ
り、その結果ノード1931は、Lレベルになる。電圧
発生器1904が電圧Vsを発生し、電源1981が電
源電圧Vddを供給し、ノード1901には電圧Vdd
が与えられるとすると、キャパシタ1902は、(Vd
d−Vs)なる電圧によって充電される。FET191
5のゲートには、ノード1901の電圧(Hレベル)
と、キャパシタ1912に充電された電荷による電圧
(後述する)との和が与えられる。
【0074】ノード1901がLレベルのとき、FET
1903はオフ状態であり、FET1913はオン状態
である。したがってこのとき、FET1915がオフ状
態であり、FET1905がオン状態であり、その結果
ノード1931は、Hレベルになる。電圧発生器191
4が電圧Vsを発生し、電源1981が電源電圧Vdd
を供給し、ノード1901はグラウンドレベルであると
すると、キャパシタ1912は、−Vsなる電圧によっ
て充電される。FET1905のゲートには、ノード1
901の電圧(Lレベル)と、キャパシタ1902に充
電された電荷による電圧との和が与えられる。
【0075】上述のいずれの場合もFET1905およ
び1915のうちのオン状態にあるFETのゲートに
は、Vdd以上の電圧が与えられ、FET1905およ
び1915のうちのオフ状態にあるFETのゲートに
は、グラウンドレベル以下の電圧が与えられる。その結
果、低い電圧における動作時に、動作速度を改善するこ
とができる。第8の実施例によれば、回路構成が簡単に
なり、集積回路におけるチップ面積を低減させることが
できる。
【0076】上述の第1〜第8の実施例の論理回路の電
圧変換器において用いられるFETは、SOIFETで
あることが好ましい。その理由を以下に説明する。図2
0は、NチャネルMOSFETの構造およびその等価回
路を示す図である。図21は、PチャネルMOSFET
の構造およびその等価回路を示す図である。通常のMO
Sトランジスタは、図20および図21に示すように、
ドレインおよびソースとバックゲートとの間には、接合
容量Cjおよびダイオードが形成されている。
【0077】図22の(a)は、図3に示す第1の実施例
の論理回路のうち一部を示す図であり、図22の(b)
は、図22の(a)の等価回路を示す図である。キャパシ
タCcにVddの電圧が印加された後に、キャパシタC
cの端子のうちドットが付されていない端子がVddに
プルアップされるとする。接合容量CjとMOSFET
のゲート容量Cgとによって、電荷が再配分された後の
ゲート電圧Vgを求める。初期状態における電荷Q=V
ddCcは、再配分された後において、キャパシタCc
に蓄えられる電荷(Vg−Vdd)Ccと、容量(Cg
+2Cj)に蓄えられる電荷Vg(Cg+2Cj)との
和に等しい。すなわち、以下の式が得られる。
【0078】VddCc=(Vg−Vdd)Cc+Vg
(Cg+2Cj) この式をVgについて解けば、 Vg=2CcVdd/(Cc+Cg+2Cj) が得られる。すなわちCc>>Cg+2Cjの場合、本
発明の効果が得られる。逆にCc<Cg+2Cjの場合
は、効果が小さい。よって、Cc>>Cg+2Cjにな
るようにCcを設定することが必要である。接合容量C
jは小さいほど、本発明の効果は大きい。
【0079】ダイオードの順方向電圧をVfとすると、
Vg≧Vdd+Vfの場合は、寄生ダイオードに電流が
流れ、電圧VgはVg=Vdd+Vfにクランプされ
る。その結果、ゲート電圧Vgをこのクランプされた値
より高くすることができない。
【0080】SOI構造をもつトランジスタを用いれ
ば、上述の接合容量および寄生ダイオードの問題が解決
される。したがってSOI構造をもつトランジスタは本
発明の効果を最大限にする。図23は、SOI構造をも
つNチャネルトランジスタおよびPチャネルトランジス
タの構造を示す図である。
【0081】以下に本発明による論理回路が高速動作を
可能にできる理由をさらに詳細に説明する。FETのド
レイン電流Idは、一般に次の式で表される。
【0082】Id=β(Vgs−Vt)α ここでα=1.4〜2.0であり、βは定数、Vgsは
ゲート−ソース間電圧、Vtはスレッショルド電圧であ
る。回路の遅延時間τdは、次式で表される。
【0083】τd=γ・CL・Vdd/Id=γ・CL
・Vdd/(β(Vgs−Vt)α) ここでγ=比例定数であり、CL=負荷容量である。
【0084】論理回路を用いるシステムの動作速度が1
/τdに比例すると仮定すれば、システムの速度fは、
次式で表される。なお簡単のため、α=2とする。
【0085】f=1/τd=(β/(γ・CL))・
((Vgs/Vdd)2−2Vt(Vgs/Vdd)−
(Vt/Vdd)2) ここでVgs=ηVddであり、η=1+Vov1/V
dd(>1.0)であるとすると、(Vt/Vdd)2
<<1であるから、次式のように表される。
【0086】f=(β/(γ・CL))・(η2−2V
tη)=β・η(η−2Vt)/(γ・CL) よって、システムの動作速度を高めるには、ηを大きく
し、Vtを小さくすることが必要である。
【0087】いっぽう、トランジスタがオフ状態におけ
るリーク電流Idleakは、次式で表される。
【0088】Idleak=λw・10(Vgs-Vt)/S ここでλ=比例定数であり、w=トランジスタのゲート
幅である。Sは、約70mVである。
【0089】ここで、Vgs=0とすると、次式が得ら
れる。
【0090】Idleak=λw・10(-Vt/S) 上式からわかるように、リーク電流Idleakを小さくす
るには、Vtを大きくしなければならない。
【0091】本発明においては、電圧変換器によってゲ
ートに印加する電圧を大きくすることによって、ηを大
きくするとともに、通常のVt(0.5V程度)であっ
ても動作速度を向上することができる。またメインスイ
ッチング素子がオフであるときには、ゲートはグラウン
ドレベルであるのでリーク電流を抑えることができる。
【0092】また第3の実施例においては、メインスイ
ッチング素子がオフであるときには、ゲートの電圧は−
Vov2である。このとき、リーク電流Idleakは、λ
w・10(-Vov2-Vt/S)である。その結果、Vtが0.3
5V以下であっても、−Vov2は、約−0.3Vであ
るので、十分にリーク電流Idleakを抑えることができ
る。このことは、より低いVtをもつトランジスタをメ
インスイッチング素子として用いることができることを
意味する。したがって、小さいVtによって増加したド
ライブ電流でメインスイッチング素子をドライブでき、
その結果、本発明による論理回路の動作速度が速くなる
という優れた効果が得られる。
【0093】本発明による論理回路がトランスファゲー
トタイプのスイッチに適用されるときの効果を以下に説
明する。図24の(a)は、トランスファゲートタイプの
スイッチを示す図であり、図24の(b)は、トランスフ
ァゲートのドレイン−ソース間のコンダクタンスGon
をソース電圧Vsの関数として示す図である。図24の
(b)において、VtnおよびVtpは、それぞれNチャ
ネルFETおよびPチャネルFETのスレッショルド電
圧である。トランスファゲートタイプのスイッチは、図
24の(a)に示すように、ソースおよびドレインの電位
が固定されていない。そのため、ソース電圧は、電源電
圧Vddに等しい場合がある。このときFETをターン
オンさせるためには(Vdd+Vt)以上の電圧が必要
であり、通常のロジックゲートよりも高い電圧が必要と
なる。図25は、ソース電圧Vsが低いときのトランス
ファゲートのドレイン−ソース間のコンダクタンスGo
nをソース電圧Vsの関数として示す図である。ソース
電圧Vsが約1.0V程度になると、2つの相補的なF
ETがともにターンオンしない領域が生じる。本発明に
よる論理回路の電圧変換器は、電源電圧Vdd以上の電
圧をメインスイッチング素子のゲートに出力することが
でき、メインスイッチング素子のスレッショルド電圧V
tが低くてもVgsに深い逆バイアスを与えることがで
きる。その結果、低い動作電圧における高速な動作が可
能である。
【0094】第1〜第8の実施例において、電圧発生器
およびキャパシタとしては、強誘電体材料を用いたキャ
パシタを用いることができる。図26は、強誘電体材料
を絶縁体として用いるキャパシタの分極を印加電圧の関
数として表す図である。強誘電体キャパシタは、図26
に示すような分極特性をもつ。強誘電体キャパシタに印
加される電圧が抗電圧Vcを越えると、自発分極が発生
する。その結果、強誘電体キャパシタは、外部から電圧
を印加されなくても、一定の電圧を保持する。また誘電
率が極めて大きいため、小さな面積で大きな容量を実現
できる。そのため、電荷再配分に伴う電圧のドロップも
少なく、本発明による論理回路に用いれば、効率的な動
作が実現できる。
【0095】以下に図14に示す本発明による論理回路
の性能を従来技術による論理回路と比較して説明する。
図27は、比較される従来技術による論理回路の回路図
である。図28の(a)および(b)は、それぞれ出力信号の
立ち上がりエッジにおける従来技術の論理回路の電圧V
aおよびVcと、本発明の論理回路の電圧VaおよびV
cとを示す図である。図28の(c)および(d)は、それぞ
れ出力信号の立ち下がりエッジにおける従来技術の論理
回路の電圧VbおよびVcと、本発明の論理回路の電圧
VbおよびVcとを示す図である。図28の(a)〜(d)に
おいて、電源電圧Vddは、1.0Vである。図28の
(a)を参照すると、従来技術によれば、メインスイッチ
ング素子のオフ状態において電圧Vaが電源電圧Vdd
よりも約0.1Vだけ低い。その結果、メインスイッチ
ング素子のオフ状態において、リーク電流が流れる。ま
たメインスイッチング素子のオン状態においては、Va
は−0.05Vであるので、ドライブ能力が不足してい
るのがわかる。図28の(a)においては、ゲート遅延時
間は1.2nsである。
【0096】いっぽう図28の(b)を参照すると、本発
明によれば、メインスイッチング素子のオフ状態におい
て、VaはVddに等しい。そのため、リーク電流が流
れない。またメインスイッチング素子のオン状態におい
て、Vaは、−0.3Vであるので、ドライブ能力は向
上している。図28の(b)においては、ゲート遅延時間
は0.9nsである。
【0097】図28の(c)を参照すると、従来技術にお
いては、メインスイッチング素子のオフ状態において、
Vbが0.1Vであるのでリーク電流が流れる。またメ
インスイッチング素子のオン状態において、VbはVd
dより0.1Vだけ高い。したがってドライブ能力は、
不足している。ゲート遅延時間は1.0nsである。
【0098】いっぽう図28の(d)を参照すると、本発
明によれば、メインスイッチング素子のオフ状態におい
て、Vbは0Vに等しいので、リーク電流は流れない。
メインスイッチング素子のオン状態において、Vbは、
Vddより0.3Vも高い。その結果、ドライブ能力は
大きく向上する。ゲート遅延時間は0.75nsであ
る。
【0099】以下に図29に示す本発明による論理回路
の性能を従来技術による論理回路と比較して説明する。
図29は、本発明による論理回路の回路図である。従来
技術による論理回路としては、通常のCMOSインバー
タを用いている。本発明による論理回路および従来技術
による論理回路においては、Vddとして0.5Vを用
いる。図30の(a)は、出力信号の立ち上がりエッジに
おける本発明の論理回路の電圧VaおよびVbを示す図
である。図30の(b)は、出力信号の立ち上がりエッジ
における従来技術の論理回路のメインスイッチング素子
のゲート電圧Vgおよび出力信号Voutを示す図であ
る。図30の(c)は、出力信号の立ち下がりエッジにお
ける本発明の論理回路の電圧VaおよびVbを示す図で
ある。図30の(d)は、出力信号の立ち下がりエッジに
おける従来技術の論理回路のメインスイッチング素子の
ゲート電圧Vgおよび出力信号Voutを示す図であ
る。
【0100】図30の(a)を参照すると、メインスイッ
チング素子のオフ状態において、VaはVddより0.
5V高いので、十分にカットオフされている。またメイ
ンスイッチング素子のオン状態において、Vaはグラウ
ンドレベルより0.3V低いので、ドライブ能力が向上
している。ゲート遅延時間は、1.63nsである。い
っぽう図30の(b)に示すように、従来技術によればゲ
ート遅延時間は、5.6nsである。
【0101】図30の(c)および(d)を参照すると、立ち
下がりエッジにおいても、本発明のゲート遅延時間は、
従来技術のゲート遅延時間より小さい。具体的には、本
発明のゲート遅延時間が1.88nsであるのに対し
て、従来技術のゲート遅延時間は6.4nsである。
【0102】以上のシミュレーション結果からわかるよ
うに、本発明によれば、特に低い電圧の領域において、
動作速度の向上が可能になる。
【0103】第1〜第8の実施例において、入力信号を
受け取るノードに接続されていないキャパシタの端子
は、Vddまたはグラウンドレベル以外の電位に設定さ
れてもよい。例えば図13の回路においては、電源13
80とは別に電圧発生器1313および1323を設け
ている。電圧発生器1313および1323の発生する
電圧は、Vddに限られない。また、電圧発生器131
3の代わりにグラウンドを、電圧発生器1323の代わ
りに電源1380を用いてもよい。すなわち電圧発生器
1313の負極に接続されている接点をグラウンドに接
続し、電圧発生器1323の正極に接続されている接点
を電源1380の正極に接続してもよい。
【0104】本発明の論理回路において、メインスイッ
チング素子の制御端子以外の端子(つまりFETの場
合、ドレインおよびソース)は、必要に応じて例えばプ
ルアップすればよい。例えば、図2の(a)においては、
メインスイッチング素子220のノード222は、フロ
ーティング状態であるが、実際には電源電圧Vddにプ
ルアップしてもよい。また、ノード223をグラウンド
に接続せずに、ノード222および223を出力端子と
してもよい。
【0105】本発明の論理回路において、電圧変換器に
含まれるFETのドレインもしくはソース電圧がそのト
ランジスタの基板に対して順方向電圧となり、好ましく
ない電圧となるが、本発明が有効となる電源電圧は1.
0V以下であろうことから、この電源電圧以下ではドレ
インもしくはソース電圧深く順方向にはならないものと
考えられる。また各トランジスタの基板電位を制御し、
たとえばPチャネルMOSFETの基板(Nウエル)は
電源電圧よりも高い電位に、NチャネルMOSFETの
基板(Pウエル)は接地電位よりも低い電位にバイアス
することにより防ぐことができる。またSOI技術を用
いて基板をフローティングにすることでも防ぐことがで
きる。またドレインもしくはソース電圧がそのトランジ
スタの基板に対して順方向電圧になるに伴い、スイッチ
回路を構成するトランジスタがオフ時にソースドレイン
間にある程度の電圧が印加され、この部分のオフリーク
電流が生じる懸念があるが、スイッチ用のトランジスタ
であり、ゲート幅が小さいので、従来例ほどの問題は生
じにくい、またスイッチ回路を構成するトランジスタの
スレッショルド電圧Vtを高く設定することによっても
防ぐことができる。
【0106】
【発明の効果】本発明は、少なくとも以下の効果を有す
る。すなわち、低い電源電圧で高速に動作し、かつリー
ク電流の小さな(つまり低消費電力の)論理回路を実現
できる。そのため本発明による論理回路は、特に電池駆
動のポータブル機器の高速化、低消費電力化に有効であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による論理回路1の構成図である。
【図2】本発明による論理回路の第1の実施例の回路図
である。
【図3】NチャネルFETおよびPチャネルFETを用
いて実現した本発明の論理回路の第1の実施例の回路図
である。
【図4】状態Iおよび状態IIにおける図3のノード3
01〜304の電圧を示す図である。
【図5】図2の(a)に示す回路のメインスイッチング素
子220の代わりにPチャネルFETを用いた論理回路
の回路図およびこの論理回路における2つのスイッチを
FETによって実現した論理回路の回路図である。
【図6】本発明による論理回路の第2の実施例の回路図
である。
【図7】NチャネルFETおよびPチャネルFETを用
いて実現した本発明の論理回路の第2の実施例の回路図
である。
【図8】状態Iおよび状態IIにおける図7のノード7
01〜704の電圧を示す図である。
【図9】本発明による論理回路の第3の実施例の回路図
である。
【図10】NチャネルFETおよびPチャネルFETを
用いて実現した本発明の論理回路の第3の実施例の回路
図である。
【図11】状態Iおよび状態IIにおける図10のノー
ド1001〜1005の電圧を示す図である。
【図12】図10のメインスイッチング素子1020の
代わりに用いるのに適した構成の回路図である。
【図13】本発明による論理回路の第4の実施例の回路
図である。
【図14】図13の回路における4つのスイッチをFE
Tによって実現した論理回路の回路図である。
【図15】本発明による論理回路の第5の実施例の回路
図である。
【図16】図15の回路における4つのスイッチをFE
Tによって実現した論理回路の回路図である。
【図17】本発明による論理回路の第6の実施例の回路
図である。
【図18】本発明による論理回路の第7の実施例の回路
図である。
【図19】本発明による論理回路の第8の実施例の回路
図である。
【図20】NチャネルMOSFETの構造およびその等
価回路を示す図である。
【図21】PチャネルMOSFETの構造およびその等
価回路を示す図である。
【図22】図3に示す第1の実施例の論理回路のうち一
部を示す図およびその一部の等価回路を示す図である。
【図23】SOI構造をもつNチャネルトランジスタお
よびPチャネルトランジスタの構造を示す図である。
【図24】トランスファゲートタイプのスイッチを示す
図およびトランスファゲートのドレイン−ソース間のコ
ンダクタンスGonをソース電圧Vsの関数として示す
図である。
【図25】ソース電圧Vsが低いときのトランスファゲ
ートのドレイン−ソース間のコンダクタンスGonをソ
ース電圧Vsの関数として示す図である。
【図26】強誘電体材料を絶縁体として用いるキャパシ
タの分極を印加電圧の関数として表す図である。
【図27】従来技術による論理回路の回路図である。
【図28】出力信号の立ち上がりおよび立ち下がりエッ
ジにおける従来技術および本発明の論理回路の電圧波形
を示す図である。
【図29】本発明による論理回路の回路図である。
【図30】出力信号の立ち上がりおよび立ち下がりエッ
ジにおける従来技術および本発明の論理回路の電圧波形
を示す図である。
【図31】従来技術による論理回路の回路図である。
【符号の説明】
1 論理回路 10 電圧変換器 11、12、14、21、22、23 ノード 13 抵抗 20 メインスイッチング素子

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御端子に印加される電圧に応じて、少
    なくとも2つの端子間の導通状態を変化させるメインス
    イッチング手段と、 入力端子の電圧を変換し、変換された電圧を前記制御端
    子に出力する電圧変換手段 を備えた論理回路であって、 前記論理回路の状態は、前記メインスイッチング手段を
    非導通状態にする第1状態であるか、前記メインスイッ
    チング手段を導通状態にする第2状態であるかのいずれ
    かであり、 前記電圧変換手段は、前記第2状態において、前記入力
    端子の電圧を前記メインスイッチング手段の駆動能力を
    高める電圧に変換し、 前記電圧変換手段は、 第1端子と第2端子とを有し、前記第1端子が前記入力
    端子に接続されたキャパシタと、 所定の電圧を発生させる電圧発生手段と、 前記第1状態において、前記キャパシタの前記第2端子
    を前記電圧発生手段に接続し、前記第2状態において、
    前記キャパシタの前記第2端子を前記メインスイッチン
    グ手段の前記制御端子に接続するサブスイッチング手段
    を含む、論理回路。
  2. 【請求項2】 前記メインスイッチング手段は、Nチャ
    ネルMOSFETを有する請求項に記載の論理回
    路。
  3. 【請求項3】 前記メインスイッチング手段は、Pチャ
    ネルMOSFETを有する請求項に記載の論理回
    路。
  4. 【請求項4】 制御端子に印加される電圧に応じて、少
    なくとも2つの端子間の導通状態を変化させるメインス
    イッチング手段と、 入力端子の電圧を変換し、変換された電圧を前記制御端
    子に出力する電圧変換手段と を備えた論理回路であっ
    て、 前記論理回路の状態は、前記メインスイッチング手段を
    非導通状態にする第1 状態であるか、前記メインスイッ
    チング手段を導通状態にする第2状態であるかのいずれ
    かであり、 前記電圧変換手段は、前記第1状態において、前記入力
    端子の電圧を前記メインスイッチング手段が十分にカッ
    トオフされる電圧に変換する、論理回路。
  5. 【請求項5】 前記電圧変換手段は、第1端子と第2端子とを有し、前記 第1端子が前記入力
    端子に接続されたキャパシタと、 所定の電圧を発生させる電圧発生手段と、 前記第1状態において、 前記キャパシタの前記第2端子
    を前記メインスイッチング手段の前記制御端子に接続
    し、前記第2状態において、前記キャパシタの前記第2
    端子を前記電圧発生手段に接続するサブスイッチング手
    段と を含む、請求項に記載の論理回路。
  6. 【請求項6】 前記サブスイッチング手段は、SOI構
    造を有する請求項に記載の論理回路。
  7. 【請求項7】 前記電圧発生手段は、キャパシタ、電
    池、強誘電体のうちの少なくとも1つを有する請求項
    に記載の論理回路。
  8. 【請求項8】 前記電圧変換手段は、前記第2状態にお
    いて、前記入力端子の電圧を前記メインスイッチング手
    段の駆動能力を高める電圧に変換する、請求項4に記載
    の論理回路。
  9. 【請求項9】 前記電圧変換手段は、第1端子と第2端子とを有し、前記 第1端子が前記入力
    端子に接続された第1キャパシタと、 第1端子と第2端子とを有し、前記 第1端子が前記入力
    端子に接続された第2キャパシタと、 所定の第1電圧を発生させる第1電圧発生手段と、 前記所定の第1電圧より高い所定の第2電圧を発生させ
    る第2電圧発生手段と、 前記第1状態において、前記第1キャパシタの前記第2
    端子を前記メインスイッチング手段の前記制御端子に接
    続し、前記第2状態において、前記第1キャパ シタの前
    記第2端子を前記第1電圧発生手段に接続する第1サブ
    スイッチング手段と、 前記第1状態において、前記第2キャパシタの前記第2
    端子を前記第2電圧発生手段に接続し、前記第2状態に
    おいて、前記第2キャパシタの前記第2端子を前記メイ
    ンスイッチング手段の前記制御端子に接続する第2サブ
    スイッチング手段と を含む、 請求項に記載の論理回
    路。
  10. 【請求項10】 前記第1サブスイッチング手段および
    前記第2サブスイッチング手段は、SOI構造を有す
    請求項に記載の論理回路。
  11. 【請求項11】 前記第2電圧発生手段は、キャパシ
    タ、電池、強誘電体のうちの少なくとも1つを有する
    請求項に記載の論理回路。
  12. 【請求項12】 前記メインスイッチング手段は、Nチ
    ャネルMOSFETを有する請求項5または請求項9
    に記載の論理回路。
  13. 【請求項13】 前記メインスイッチング手段は、Pチ
    ャネルMOSFETを有する請求項5または請求項9
    に記載の論理回路。
  14. 【請求項14】 前記メインスイッチング手段は、相補
    形MOSFETである請求項に記載の論理回路。
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