JPH0827398A - 活性エネルギー線硬化性オーバープリントワニス - Google Patents

活性エネルギー線硬化性オーバープリントワニス

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JPH0827398A
JPH0827398A JP18310394A JP18310394A JPH0827398A JP H0827398 A JPH0827398 A JP H0827398A JP 18310394 A JP18310394 A JP 18310394A JP 18310394 A JP18310394 A JP 18310394A JP H0827398 A JPH0827398 A JP H0827398A
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JP
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meth
water
acrylate
curable
ipa
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JP18310394A
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English (en)
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Noriko Shimizu
典子 清水
Katsuichi Kaneko
勝一 金子
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】紫外線又は電子線で硬化し、水、アルコ−ル系
溶剤で任意に希釈、洗浄が可能で、各種インキに対する
密着性が良好で、紙に対するしみ込みが少ないオ−バ−
プリントワニスを製造すること。 【構成】(メタ)アクリル−スチレン系のコア−シェル
型エマルジョン10−90重量%、紫外線硬化型モノマ
−及びオリゴマ−20−90重量%、スリップ剤、耐摩
耗性向上剤、あるいはレベリング剤等の添加剤0.5重
量%、光重合開始剤0.5−15重量%を含有する紫外
線もしくは電子線硬化性樹脂組成物

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水洗浄可能な活性エネ
ルギ−線硬化性エマルジョン型オ−バ−プリントワニス
更に詳しくは紫外線もしくは電子線等の放射線を照射す
ることによって硬化し、しかもプライマ−を使うことな
く油性インキあるいは水性インキにたいして密着性が良
好でなおかつ下地にたいするしみ込みによる黒ずみ現象
の少ない水あるいはIPA等のアルコ−ル系溶媒で任意
に希釈あるいは洗浄可能な活性エネルギ−線硬化性オ−
バ−プリントワニスに関する。
【0002】
【従来の技術】オ−バ−プリントワニス(以降OPニス
と言う)とは、紙、プラスチックフィルム等の印刷面を
保護し、耐ブロッキング性、耐摩耗性、耐殺傷性を向上
させると同時に高級化、美粧化のために高光沢の印刷物
を得る目的で塗布、印刷されるコ−ティング剤である。
この高光沢加工の具体例は、紙器類、ラベル、シ−ル、
レコ−ドジャケット、書籍のカバ−やサック、雑誌類や
カタログの表紙、絵はがき、ポスタ−等の艶出しであ
る。ところで、光沢加工の代表的なものとしては、いわ
ゆるビニ−ル引き、プレスコ−ト、プリントラミネ−ト
等がある。このうちビニ−ル引きは塩化ビニルの共重合
樹脂、酢酸ビニルの共重合樹脂あるいはアクリル系樹脂
を多量の有機溶剤に溶かした塗料を用いて、印刷した紙
にロ−ルコ−タ−で塗布し、赤外線ランプ等で乾燥させ
るのであるが不完全乾燥の為にブロッキングをよく起こ
す。また光沢感においても不満足である。またほぼ同様
の塗料を塗布し、溶剤を乾燥させた後エンドレスプレス
装置により表面を平滑にする方式がプレスコ−トと呼ば
れている。この場合も光沢は優れているものの同様に多
量の溶剤を使用する。これらの方法はいずれも多量の有
機溶剤を使用し、作業環境の悪化、大気汚染、近隣住民
に対する臭気公害等多くの問題点を含んでいる上、有機
溶剤による引火爆発の危険と常に同居している。これら
の問題点を解決する方法として近年紫外線硬化性の塗料
が開発され、いわゆる紫外線(UV)硬化方式として利
用されるようになった。この方式のメリットとして次の
点が擧げられる。 (1)原則的に無溶剤であり、大気汚染や火災の危険性
の軽減、生産環境の改善になる。 (2)設備がコンパクトにでき、硬化スピ−ドが速いの
で生産性があがる。 (3)溶剤を用いた塗料では得られない、高い光沢、肉
厚感が得られる。 (4)ブロッキング性、耐摩耗性、耐薬品性、耐溶剤性
が優れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記したようなメリッ
トが有るにも関わらず、UV硬化型塗料もまた次のよう
な欠点を有している。 (1)UV樹脂は、硬化時の収縮による歪み等により各
種印刷インキにたいする密着性が悪くこの密着性を向上
させるためにはあらかじめプライマ−をコ−トする必要
がある。 (2)UV樹脂を紙に塗工した場合、UV樹脂が紙にし
み込んで黒ずむ。 (3)塗膜の性能を犠牲にしない範囲で塗工性を向上さ
せるためには、出来る限り低粘度にすることが望まし
く、低粘度のモノマ−を希釈剤として使用する必要があ
る。この希釈剤として使われる低粘度のモノマ−は一般
に分子量が小さく、揮発しやすく臭気の原因となる。更
に皮膚刺激性も危険な方向に向くことになる。 (4)また、グラビア印刷をした後、直ちにインライン
でグラビアコ−トする場合には粘度を落とす必要があ
り、その為に溶剤で希釈しなければならない。 (5)塗装機器の洗浄にも、有機溶剤を使用する必要が
ある。
【0004】この様に、UV樹脂硬化方法は、労働衛生
上または安全衛生上十分とは言い兼ねる。これらの問題
を解決するために活性エネルギ−線硬化型樹脂を界面活
性剤で乳化した活性エネルギ−線硬化型樹脂エマルジョ
ンが提案されている。さらには、密着性を向上させるた
めにポリマ−エマルジョンを配合することが考えられ
る。しかしながら、一般に乳化重合されたポリマ−エマ
ルジョンは乳化剤を使用していること、あるいは分子量
が大きくなる事から紫外線硬化型樹脂との相溶性が悪く
その膜は透明性が劣るために光沢を低くする欠点を有し
ていて光沢加工のオ−バ−プリントワニスとして使用す
るには難がある。更には、IPA(イソプロピルアルコ
−ル)等のアルコ−ル系の溶媒で希釈するとエマルジョ
ンが破壊され沈澱を生じ、水系とはいっても乾燥性のス
ピ−ドアップから実用上必須のアルコ−ル系溶媒での希
釈ができないという欠点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記した
ような欠点を改善すべく、鋭意研究した結果スチレン−
アクリル系コア−シェル型ポリマ−エマルジョンに活性
エネルギ−線硬化性樹脂を混合した活性エネルギ−線硬
化型エマルジョンは、水、IPA等のアルコ−ル系溶
媒、あるいは水/IPA混合溶媒で任意に希釈すること
ができ、アンカ−コ−トをすることなくオ−バ−コ−ト
しても、下地に浸透して黒ずみなどを生ずることなく、
各種インキとの密着性が良好で、かつ高光沢の表面を形
成することを見い出し本発明を完成させた。
【0006】即ち、本発明は、シェル−コア型(メタ)
アクリル−スチレン系エマルジョン系重合体と一分子中
に一個以上の(メタ)アクリロイル基を持つ活性エネル
ギ−硬化性(メタ)アクリレ−トとを含有することを特
徴とする活性エネルギ−線硬化性オ−バ−プリントワニ
スを提供するものである。。
【0007】本発明の活性エネルギ−線硬化性オ−バ−
プリントワニスは、水、IPA等のアルコ−ル系溶媒、
あるいは水/IPA混合溶媒で任意に希釈することがで
き、アンカ−コ−トをすることなくオ−バ−コ−トして
も、下地に浸透して黒ずみなどを生ずることがなく、各
種インキとの密着性が良好で、かつ高光沢の表面を形成
するという特徴を有し、また本発明の活性エネルギ−線
硬化性オ−バ−プリントワニスは労働衛生上も好ましく
ない溶剤を使用することがない。
【0008】本発明に用いられる一分子中に一個以上の
(メタ)アクリロイル基を持つ重合性(メタ)アクリレ
−トとはモノマ−及びプレポリマ−等とからなり、モノ
マ−としてはネオペンチルグリコ−ル(メタ)アクリレ
−ト、1,6−ヘキサンヂオ−ルヂ(メタ)アクリレ−
ト、トリエチレングリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、
トリエチレングリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、トリ
プロピレングリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、トリメ
チロ−ルプロパントリ(メタ)アクリレ−ト、ペンタエ
リスリト−ルトリ(メタ)アクリレ−ト、ペンタエリス
リト−ルペンタ(メタ)アアクリレ−ト、ジペンタエリ
スイト−ルヘキサ(メタ)アクリレ−ト等の多官能(メ
タ)アクリレ−ト類がある。また、プレポリマ−として
は不飽和ポリエステル類、エポキシ(メタ)アクリレ−
ト、ウレタン(メタ)アクリレ−ト、ポリエ−テル(メ
タ)アクリレ−ト、ポリオ−ル(メタ)アクリレ−ト、
メラミン(メタ)アクリレ−ト等の各種(メタ)アクリ
レ−ト類がある。これらのモノマ−および/又はプレポ
リマ−の中でも特に多官能(メタ)アクリレ−ト類が、
臭気が少なく、高光沢のオ−バ−コ−ト層を得るために
は好ましい。
【0009】本発明で用いるコア−シェル型ポリマ−エ
マルジョンとは、(メタ)アクリル酸エステル系単量
体、スチレン系単量体及びカルボキシル基ないしは水酸
基を有するアクリル酸エステル系単量体をIPA中で重
合させた後アンモニア水で中和して得られた水溶性重合
体を乳化剤としてスチレン系単量体、(メタ)アクリル
酸エステル系単量体を乳化重合して得られるもので、
(メタ)アクリル酸アルキルエステル、スチレン、及び
これらと共重合可能な親水基を有す重合性単量体を主成
分とする(メタ)アクリル−スチレン系共重合体のエマ
ルジョンである。
【0010】ここで用いる(メタ)アクリル酸アルキル
エステルとしては、例えばメチル(メタ)アクリレ−
ト、プロピル(メタ)アクリレ−ト、n−ブチル(メ
タ)アクリレ−ト、t−ブチルアクリレ−ト、2−エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレ−ト、ラウリル(メタ)ア
クリレ−ト、などが擧げられる。同じくスチレン系モノ
マ−としては、スチレン、α−メチルスチレン、α−ク
ロルスチレン等を擧げることができる。親水基を有する
重合性単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、無
水マレイン酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸が擧げ
られる。尚、これらのコポリマ−は上記必須成分と共に
必要に応じて共重合可能な他のモノマ−を共重合成分と
して含んでいても良い。これらのコア−シェル型アクリ
ル−スチレン系ポリマ−エマルジョンはスチレン単量
体、(メタ)アクリル酸エステル単量体に、(メタ)ア
クリル酸、ヒドロキシアクリレ−トなどの親水性基を持
つアクリレ−トをIPA中で溶液重合した後、アンモニ
ア水で中和して得られた水溶性重合体を乳化剤としてス
チレン単量体、(メタ)アクリル酸エステル系単量体、
(メタ)アクリル酸を乳化し、乳化重合法によって重合
することによって得られる。これらのポリマ−の分子量
としては重量平均分子量として5000−100000
が好ましい。ポリマ−エマルジョンの分子量を調整する
目的で重合の際に分子量調整剤を用いる事ができる。
【0011】本発明の活性エネルギ−線硬化性オ−バ−
プリント(OP)ワニスは、前記重合性(メタ)アクリ
酸エステル(A)と(メタ)アクリル−スチレン系のコ
ア−シェル型エマルジョン(B)を混合することによっ
て得られる。成分Aと成分Bの配合比は固形分(重量)
比で90/10−20/80が好ましく、その配合比は
印刷物のインキへの密着性等ためにインキの種類によっ
て変えることが出来る。
【0012】本発明の活性エネルギ−線硬化性オ−バ−
プリント(OP)ワニスを硬化させるにあったっては、
紫外線で硬化させる場合は、光重合開始剤が使用され、
他方電子線で硬化させる場合には不要である。紫外線で
硬化させる場合、光重合開始剤は予め活性エネルギ−線
硬化性オ−バ−プリント(OP)ワニスに加温溶解すれ
ばよい。光重合開始剤としては、特に制限はなく各種公
知のものを使用することができ、その使用量は活性エネ
ルギ−線硬化性オ−バ−プリント(OP)ワニス中0.
1−15重量%、好ましくは、0.5−12重量%使用
され、その使用量が少なすぎると硬化性が低下するので
好ましくなく、多すぎると硬化被膜の強度が劣化する。
光重合開始剤の具体例としては、イルガキュア−18
4、イルガキュア−651(チバガイギ−社製)、ダロ
キュア−1173(メルク社製)、ベンゾフェノン、O-
ベンゾイル安息香酸メチル、p−ジメチル安息香酸エス
テル、チオキサントン、アルキルチオキサントン、アミ
ン類等が挙げられる。本発明の活性エネルギ−線硬化性
オ−バ−プリント(OP)ワニスは、他に、必要に応じ
て、可塑剤、安定剤、ワックス、分散剤、充填剤等の公
知の添加剤を任意に添加しても良い。
【0013】本発明の活性エネルギ−線硬化性オ−バ−
プリント(OP)ワニスは、油性インキ、水性インキの
いずれにもオ−バ−コ−トすることができ、印刷物にた
いして密着性が良好で高光沢を付与し、耐摩耗性、ブロ
ッキング性を向上させることができる。本発明の活性エ
ネルギ−線硬化性オ−バ−プリントOPニスは、水、I
PA等のアルコ−ル系溶剤、水/IPA混合溶剤で任意
に希釈することができる。本発明の活性エメルギ−線硬
化性オ−バ−プリントOPニスの塗装方法はとしては、
ロ−ルコ−タ−、グラビアコ−タ−、フレキソコ−タ−
等の公知の手段が適用できる。本発明の活性エネルギ−
線硬化性オ−バ−プリントワニスは一般的なOPニスの
硬化方法が適用出来る。例えば、本発明の活性エネルギ
−線硬化性オ−バ−プリントワニスを必要により水、ま
たはIPA溶媒、あるいは水/IPA混合溶媒により希
釈した後、印刷面に塗布し、乾燥させた後、紫外線を照
射し(高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ等が使用
可能)、または電子線を照射することにより容易に硬化
させることが出来る。紫外線及び電子線の照射量は照射
時間により適宜調整される。
【0014】
【実施例】以下に実施例によって本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定される
ものではない。尚、各例中、部及び%は特記しない限り
重量部及び重量%を示す。
【0015】(コア−シェル型ポリマ−エマルジョンの
組成)メチルメタアクリレ−ト、ブチルアクリレ−ト、
アクリル酸をシェル成分としシェル成分のガラス転移点
(TG)が−10℃で、スチレン、メチルメタアクリレ
−ト、ブチルアクリレ−トをコア成分としこの成分のT
Gが50℃からなりコア/シェル成分の重量比が50/
100からなる固形分38.6%、粘度275CPS.
のコア−シェル型ポリマ−エマルジョンをポリマ−エマ
ルジョンAとする。又、メチルメタアクリレ−ト、ブチ
ルアクリレ−ト、メタアクリル酸をシェル成分としシェ
ル成分のTGが−10℃で、スチレン、メチルメタアク
リレ−ト、ブチルアクリレ−トをコア成分としこの成分
のTGが50℃からなりコア/シェル成分の重量比が5
0/100からなる固形分38.6%、粘度275CP
S.のコア−シェル型ポリマ−エマルジョンをポリマ−
エマルジョンBとする。メチルメタアクリレ−ト、ブチ
ルアクリレ−ト、メタアクリル酸をシェル成分とし、ス
チレン、メチルメタアクリレ−ト、ブチルアクリレ−ト
をコア成分とし、コア/シェル成分の重量比が25/1
00からなる固形分36.0%、粘度160CPS.の
コア/シェル型ポリマ−エマルジョンをポリマ−エマル
ジョンCとする。
【0016】実施例1 (紫外線硬化型樹脂エマルジョンの製造)ペンタエリス
リト−ルヘキサアクリレ−ト(日本化薬株式会社製、商
品名 KAYARAD DPHA)11.7部、ペンタ
エリスリト−ルトリアクリレ−ト(日本化薬株式会社
製、商品名 KAYARAD PET−30)3.8
部、トリプロピレングリコ−ルジアクリレ−ト(日本化
薬製、商品名 KAYARADTPGDA)3.8部、
グリセリンのPO(プロピレンオキサイド)変性物のア
クリレ−ト(日本化薬製、商品名 KAYARAD F
M−280)9.3部を秤量し、光重合開始剤としてイ
ルガキュア−184 を3.4部(チバガイギ−社製)
を添加した後50℃に加温して光重合開始剤を樹脂に完
全溶解させた後冷却して室温にする。これにコア−シェ
ル型エマルジョンAを35部をよく攪拌しながら添加す
る。さらにスリップ剤としてハイフラットA−20P−
1(ワックス、岐阜シェラック社製)を4.5部、濃度
調整のためにIPAを7.9部を加えて固形分60%の
紫外線硬化型樹脂エマルジョン(1)を得た。この紫外
線硬化型樹脂エマルジョンは、水,IPAあるいは水/
IPA混合溶媒で任意に希釈でき経時的に安定である。
【0017】実施例2 コア−シェル型エマルジョンの添加量を55部にする以
外は実施例1と同様にして紫外線硬化型樹脂エマルジョ
ン(2)を得た。この紫外線硬化型樹脂エマルジョンの
固形分は54.6%であった。この紫外線硬化型樹脂エ
マルジョンは水、IPAあるいは水/IPA混合溶媒で
任意に希釈でき経時的に安定であった。
【0018】実施例3 コア−シェル型エマルジョンAの添加量を80部、ハイ
フラットA−20P−1の添加量を8部にする以外は実
施例1と同様にして固形分51%の紫外線硬化型樹脂エ
マルジョン(3)を得た。この紫外線硬化型樹脂エマル
ジョンは水、IPAあるいは水/IPA混合溶媒で任意
に希釈でき経時的に安定であった。
【0019】実施例4 コア−シェル型エマルジョンBを使用する以外は実施例
1と同様にして固形分60%の紫外線硬化型樹脂エマル
ジョン(4)を得た。この紫外線硬化型樹脂エマルジョ
ンは水、IPAあるいは水/IPA混合溶剤で任意に希
釈でき経時的に安定であった。
【0020】実施例5 コア−シェル型エマルジョンBを使用しその添加量を5
5部とする以外は実施例1と同様にして紫外線硬化型樹
脂エマルジョン(5)を得た。この紫外線硬化型樹脂エ
マルジョンの固形分は54.6であった。この紫外線硬
化型樹脂エマルジョンは水、IPAあるいは水/IPA
混合溶剤で任意に希釈でき経時的に安定であった。
【0021】実施例6 コア−シェル型エマルジョンBを使用しその添加量を8
0部とする以外は実施3と同様にして固形分51%の紫
外線硬化型樹脂エマルジョン(6)を得た。この紫外線
硬化型樹脂エマルジョンは水、IPAあるいは水/IP
A混合溶媒で任意に希釈でき経時的に安定であった。
【0022】実施例7 ペンタエリスリト−ルヘキサアクリレ−ト(日本化薬
製、前記)7.5部、ペンタエリスリト−ルトリアクリ
レ−ト(日本化薬製、前記)6.7部、トリプロピレン
グリコ−ルジアクリレ−ト(日本化薬製、商品名 KA
YARAD TPGDA)3.9部を秤量し、光重合開
始剤としてイルガキュア−184 を2.8部(チバガ
イギ−社製)を添加した後50℃に加温して光重合開始
剤を樹脂に完全溶解させた後冷却して室温にする。これ
にコア−シェル型エマルジョンBを64部をよく攪拌し
ながら添加する。さらにスリップ剤としてハイフラット
A−20P−1(前記、岐阜シェラック社製)7.1
部、濃度調整のためにIPA2.3部を加えて固形分5
0%の紫外線硬化型樹脂エマルジョン(7)を得た。こ
の紫外線硬化型樹脂エマルジョンは、水,IPAあるい
は水/IPA混合溶媒に任意に希釈でき経時的に安定で
あった。
【0023】実施例8 コア−シェル型エマルジョンCを使用しその添加量を4
0部とする以外は実施例7と同様にして固形分52%の
紫外線硬化型樹脂エマルジョン(8)を得た。この紫外
線硬化型樹脂エマルジョンは水、IPAあるいは水/I
PA混合溶媒で任意に希釈でき経時的に安定であった。
【0024】実施例9 コア−シェル型エマルジョンCを使用しその添加量を3
0部とする以外は実施例7と同様にして固形分55%の
紫外線硬化型樹脂エマルジョン(9)を得た。この紫外
線硬化型樹脂エマルジョンは水、IPAあるいは水/I
PA混合溶媒で任意に希釈でき経時的に安定であった。
【0025】比較例1 ペンタエリスリト−ルヘキサアクリレ−ト(日本化薬
製、前記)11.7部、ペンタエリスリト−ルトリアク
リレ−ト(日本化薬製、前記)3.8部、トリプロピレ
ングリコ−ルジアクリレ−ト(日本化薬製、商品名 K
AYARAD TPGDA)3.8部、グリセリンのP
O変性物のアクリレ−ト(日本化薬製、商品名 KAY
ARAD FM280)9.3部秤量し、光重合開始剤
としてイルガキュア−184 を3.4部(チバガイギ
−社製)を添加した後50℃に加温して光重合開始剤を
樹脂に完全溶解させた後冷却して室温にする。これをI
PAで希釈し固形分50%とする。
【0026】比較例2 ペンタエリスリト−ルヘキサアクリレ−ト(日本化薬
製、前記)7.5部、ペンタエリスリト−ルトリアクリ
レ−ト(日本化薬製、前記)6.7部、トリプロピレン
グリコ−ルジアクリレ−ト(日本化薬製、前記)3.9
部、を秤量し、光重合開始剤としてイルガキュア−18
4 を2.8部(チバガイギ−社製)を添加した後50
℃に加温して光重合開始剤を樹脂に完全溶解させた後冷
却して室温にする。これをIPAで希釈し固形分50%
とする。
【0027】以上のようにして得られた各活性エネルギ
−線硬化性樹脂エマルジョン(実施例1−9)をIPA
で希釈して固形分50%のOPニス(塗料)を得る。こ
の塗料を油性グラビアインキ、水性グラビアインキ、酸
化重合型オフセットインキを印刷した紙面上に塗布し、
熱風で乾燥した後、紫外線を照射して皮膜を形成させ、
その特性を評価した。その結果を下記表1に示した。各
特性の測定方法は以下の通りである。
【0028】(1)塗膜の作成方法 紫外線硬化型塗料をそれぞれのインキで印刷された紙面
上に、バ−コ−タ−(No.4)でコ−ティングし、熱
風で乾燥させた後、80W/cmの高圧水銀灯下10c
mの距離から、10m/分のコンベアスピ−ドで紫外線
を照射した。 (2)各種インキへの密着性 各種インクで印刷された紙面に紫外線硬化型塗料を塗布
し紫外線で硬化させた後、セロテ−プ(ニチバン株式会
社製)をその表面に圧着させてから剥離してその密着性
を評価した。 (3)しみこみ 印刷されていない紙面、及びアンカ−剤(水性塗料)塗
布した紙面に塗料を塗布して熱風で乾燥後紫外線を照射
して硬化させ、紙面への塗料のしみ込みの程度を目視で
評価した。 しみ込み無し=◎ しみ込みにより紙面の黒ず
み有り=× (4)光沢 光沢計(堀場製作所製)を用いて、角度60度でおこな
った。
【0029】
【表1】
【0030】表から明らかなように、本発明の活性エネ
ルギ−線硬化性オ−バ−プリントワニスは水、水/アル
コ−ル系溶剤で任意に希釈、洗浄可能でき、かつ油性イ
ンキ、水性各種インキあるいはオフセットインキ等の各
種インキへの密着性の良好な、紙に対するしみ込みの少
ないオ−バ−プリントワニスで、グラビア印刷、あるい
はオフセット印刷物の光沢加工に極めて有効である。ま
た水、水/アルコ−ル系溶剤で任意に希釈、洗浄可能で
あるため環境上非常に安全である。
【0031】
【発明の効果】水、水/アルコ−ル系溶剤で任意に希
釈、洗浄可能でき、かつ油性インキ、水性各種インキあ
るいはオフセットインキ等の各種インキへの密着性の良
好な、紙に対するしみ込みが少なく、グラビア印刷、あ
るいはオフセット印刷物の光沢加工に極めて有効な活性
エネルギ−線硬化性オ−バ−プリントワニスが得られ
た。また本発明の活性エネルギ−線硬化性オ−バ−プリ
ントワニスは水、水/アルコ−ル系溶剤で任意に希釈、
洗浄可能であるため環境上非常に安全である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コア−シェル型(メタ)アクリル−スチレ
    ン系エマルジョン系重合体と一分子中に一個以上の(メ
    タ)アクリロイル基を持つ活性エネルギ−硬化性(メ
    タ)アクリレ−トを含有することを特徴とする活性エネ
    ルギ−線硬化性オ−バ−プリントワニス
JP18310394A 1994-07-13 1994-07-13 活性エネルギー線硬化性オーバープリントワニス Pending JPH0827398A (ja)

Priority Applications (1)

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JP18310394A JPH0827398A (ja) 1994-07-13 1994-07-13 活性エネルギー線硬化性オーバープリントワニス

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