JP2007169463A - 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物およびこれを用いた包装材料 - Google Patents

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Abstract

【課題】
包装材料の生産において、印刷面の保護、美粧性の付与を目的としたラミネート加工をインラインコーティング加工に置き換えることで生産性を向上することができる。インラインコーティング加工で用いる包装材料のトップコート剤として包装材料用基材およびその上の印刷面に対し、良好な密着性を有し、また高光沢、耐擦傷性、耐もみ割れ性等の特徴を有し、包装材料用基材およびその上の印刷面の保護、および包装材料に美粧性を付与させることを特徴とする活性エネルギー線硬化型樹脂組成物およびこれを用いた包装材料を提供する。
【解決手段】
スチレンアクリル共重合樹脂と活性エネルギー線硬化性を持つ不飽和二重結合を有する成分を含有することを特徴とする活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。

Description

本発明は、トップコート剤として包装材料用基材およびその上の印刷面に対し、良好な密着性を有し、また高光沢、耐擦傷性、耐もみ割れ性等の特徴を有し、包装材料用基材およびその上の印刷面の保護、および包装材料に美粧性を付与させることを特徴とする活性エネルギー線硬化型樹脂組成物およびこれを用いた包装材料に関する。
従来、包装材料はプラスチックフィルムなどの包装材料用基材へグラビア印刷等にて印刷し、さらに印刷面の保護、美粧性の付与を目的として、プラスチックフィルムでラミネートしたものが多く用いられている。
しかしながら、ラミネート加工を行うので生産性が低いという欠点がある。
そこで生産性を向上させるために、印刷面の上に活性エネルギー線硬化型樹脂組成物によるトップコート層を設けることが特許文献1に記載されている。
このようなトップコート層の形成に用いられる活性エネルギー線硬化型樹脂組成物としては、例えば、特許文献1や特許文献2等に記載される組成物などが挙げられる。
しかしながら、このような組成物を硬化させて得た包装材料は活性エネルギー線による硬化収縮が大きいがゆえに包装材料用基材およびその上の印刷面に対する密着性、耐もみ割れ性が劣るという課題があった。
特開平5−86220号公報 特開平5−229074号公報
包装材料の生産において、印刷面の保護、美粧性の付与を目的としたラミネート加工をインラインコーティング加工に置き換えることで生産性を向上することができる。本発明は、インラインコーティング加工で用いる包装材料のトップコート剤として包装材料用基材およびその上の印刷面に対し良好な密着性を有し、また高光沢、耐擦傷性、耐もみ割れ性等の特徴を有し、包装材料用基材およびその上の印刷面の保護、および包装材料に美粧性を付与させることを特徴とする活性エネルギー線硬化型樹脂組成物およびこれを用いた包装材料を提供する。
上記の課題を解決する為に、スチレンアクリル共重合樹脂と活性エネルギー線硬化性を持つ不飽和二重結合を有する成分を含有することを特徴とする活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を用いることにより、包装材料用基材およびその上の印刷面に対し、良好な密着性を有し、また高光沢、耐擦傷性、耐もみ割れ性等の特徴を有し、包装材料用基材およびその上の印刷面の保護、および包装材料に美粧性を付与させることのできる包装材料が得られることを発見した。
即ち、第1の発明はスチレンアクリル共重合樹脂と活性エネルギー線硬化性を持つ不飽和二重結合を有する成分を含有することを特徴とする活性エネルギー線硬化型樹脂組成物である。
第2の発明はスチレンアクリル共重合樹脂活性がエネルギー線硬化型樹脂組成物の固形分を基準として5〜50重量%含有することを特徴とする第1の発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
第3の発明はスチレンアクリル共重合樹脂のスチレン系化合物の共重合比が30〜90重量%であることを特徴とする第1もしくは第2の発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
第4の発明はスチレンアクリル共重合樹脂のガラス転移温度が30〜100℃であることを特徴とする第1ないし第3のいずれかの発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
第5の発明はスチレンアクリル共重合樹脂の数平均分子量が5000〜20000であることを特徴とする第1ないし第4のいずれかの発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
第6の発明は印刷を有していても良い基材に第1ないし第5のいずれかの発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を塗工し、活性エネルギー線で硬化させてなることを特徴とする包装材料。
本発明では、スチレンアクリル共重合樹脂と活性エネルギー線硬化性を持つ不飽和二重結合を有する成分を含有することを特徴とする活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を用いることにより、包装材料用基材およびその上の印刷面に対し、良好な密着性を有し、また高光沢、耐擦傷性、耐もみ割れ性等の特徴を有し、包装材料用基材およびその上の印刷面の保護、および包装材料に美粧性を付与させることのできる包装材料を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を、詳細に説明する。
本発明に係るスチレンアクリル共重合樹脂は、スチレン系化合物とアクリル系化合物との共重合体である。スチレン系化合物としては、例えばスチレン、α−メチルスチレン、p−クロロスチレンなどが挙げられる。アクリル系化合物としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸(この両者を総称して、以下(メタ)アクリル酸という)、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n-ブチル、(メタ)アクリル酸i−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸2−メトキシエチル、(メタ)アクリル酸3−メトキシブチル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチルなどを用いることができる。また、スチレンアクリル共重合樹脂に用いるスチレン系化合物およびアクリル系化合物は、単独でも、2種類以上を併用してもよい。
スチレンアクリル共重合樹脂の共重合方法としては常法の重合方法、例えば、懸濁重合、エマルジョン重合、溶液重合、塊状重合などを用いて行うことができる。スチレンアクリル共重合樹脂は、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の固形分を基準として5〜50重量%、さらに好ましくは10〜40重量%の割合で配合される。スチレンアクリル共重合樹脂の含有量が活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の固形分を基準として5重量%より少ないと、包装材料用基材およびその上の印刷面に対する密着性、耐もみ割れ性が不十分となりやすく、50重量%より多いと耐摩耗性が不十分となりやすい。
スチレンアクリル共重合樹脂のスチレン系化合物の共重合比は、スチレンアクリル共重合樹脂の固形分を基準として30〜95重量%であることが好ましく、さらに好ましくは35〜90重量%である。スチレンアクリル共重合樹脂のスチレン系化合物の共重合比が、スチレンアクリル共重合樹脂の固形分を基準として30重量%より少ないと活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の耐摩耗性が不十分となり、95重量%より多いと活性エネルギー線硬化性を持つ不飽和二重結合を有する成分との相溶性が悪くなり、光沢が劣化しやすくなる。
スチレンアクリル共重合樹脂のガラス転移温度は30〜100℃であることが好ましく、さらに好ましくは40〜90℃であることが好ましい。スチレンアクリル共重合樹脂のガラス転移温度が30℃より低いと、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の耐摩耗性が不十分となりやすく、100℃より高いと包装材料用基材およびその上の印刷面に対する密着性、耐もみ割れ性が不十分となりやすい。
スチレンアクリル共重合樹脂の数平均分子量は5000〜20000であることが好ましい。数平均分子量が5000より低いと、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の耐摩耗性が不十分となりやすく、20000より高いと活性エネルギー線硬化性を持つ不飽和二重結合を有する成分との相溶性が悪くなり、光沢が劣化しやすくなる。
本発明に係る活性エネルギー線硬化性を持つ不飽和二重結合を有する成分としては、通常ラジカル重合系モノマーが用いられ、分子中にα,β−不飽和二重結合を有する2官能以上のモノマーおよびもしくは単官能のモノマー、ビニル型モノマー、アリル型モノマー、アクリレート型もしくはメタクリレート型(以下、(メタ)アクリレート型という)モノマー等のラジカル重合系モノマーを挙げられることができ、活性エネルギー線の照射による硬化反応で硬化皮膜を形成するものであれば特に限定されない。また(メタ)アクリレート型モノマーは、α,β−不飽和二重結合以外の官能基を有する場合も有る。また、ラジカル重合系モノマーは、単独でも、または架橋密度を調整すべく2種類以上のモノマーを併用し得る。
ここでいうモノマーとは、上記したような比較的低分子量、例えば分子量が1000未満のいわゆる狭義のモノマーの他、ある程度分子量の大きい、例えば重量平均分子量が1000以上10000未満のオリゴマー、プレポリマーも含む意であり、α,β−不飽和二重結合を有するオリゴマーの例としては、ポリエステル(メタ)アクリレート、ポリウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル化マレイン酸変性ポリブタジエン等を挙げることができる。
ビニル型モノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、N−ビニルピロリドン、酢酸ビニル、N−ビニルホルムアルデヒド、N−ビニルカプロラクタム、アルキルビニルエーテル等が、アリル型モノマーとしては、トリメタクリルイソシアヌレート、トリアリルシアヌレート等が挙げられる。
単官能(メタ)アクリレートモノマーは組成物の粘度や、基材、およびその印刷面との密着性の向上等を調整する目的で用いられる。具体的にはエチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ノニルフェニル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、及びこれらの誘導体、変性品等が挙げられる。
多官能(メタ)アクリレートモノマーは硬化性の向上や、硬度等の物性を得る目的で用いられる。具体的にはジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、及びこれらの誘導体、変性品等が挙げられる。
活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の組成物を上記の様なスチレンアクリル共重合樹脂と活性エネルギー線硬化性をもつ(メタ)アクリロイル基を有する電子線硬化型(メタ)アクリレートを主体とするものにすることにより、基材、例えば包装材料用基材およびその印刷面との密着性が向上し、また、得られる硬化皮膜の光沢、耐擦傷性、耐もみ割れ性等も向上する。
また、上記スチレンアクリル共重合物、および活性エネルギー線硬化性をもつ不飽和二重結合を有する成分以外に、必要に応じアクリル系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、塩ビ樹脂、塩酢ビ樹脂、塩素化ポリエステル樹脂等の非架橋性樹脂、またエポキシ樹脂、ビニルエーテル化合物、オキセタン化合物等のカチオン重合系モノマーを配合することができ、表面硬化性、基材との密着性等の向上に効果がある。
また、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物には光硬化開始剤を配合することができる。光硬化開始剤としては、一般に市販される光硬化開始剤を使用することができる。例えば、イルガキュア184、イルガキュア907、ダロキュア1173(以上チバ・スペシャルティーケミカルズ社製)、カヤキュアDETX、カヤキュアITX(以上日本化薬社製)、ベンゾフェノン、アセトフェノン等であり、これらは単独でも、2種類以上を併用してもよい。また光硬化開始剤とともに、増感剤としてn-ブチルアミン、トリエチルアミン、p-ジメチルアミノ安息香酸エチル等の脂肪族アミン、芳香族アミンを併用しても良い。光硬化開始剤、増感剤は、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の固形分を基準として20重量%以下の割合で使用することができる。
また、レベリング剤、消泡剤、ブロッキング防止剤、接着助剤、分散剤、乾燥調整剤、耐摩擦剤、紫外線吸収剤、スリップ性向上剤、トラッピング性向上剤等の塗料添加剤を配合することができる。例えばレベリング、表面スリップ性等を付与するシリコン系、フッ素系の添加剤は硬化膜表面の傷つき防止性に効果が有る。酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ケイ素等の無機材料添加剤は、反射防止、紫外線吸収等の各種光学特性を持たせることができる。
塗工時の適度な粘度の確保、分散等の目的で、乾燥工程で基材への影響がない範囲内で溶剤が含まれてもよい。溶剤としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系化合物、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、酢酸メトキシエチル等のエステル系化合物、ジエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル系化合物、トルエン、キシレン等の芳香族化合物、ペンタン、ヘキサン等の脂肪族化合物、塩化メチレン、クロロベンゼン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素化合物、エタノール、イソプロピルアルコール、ノルマルブタノール等のアルコール類、水等が挙げられる。これら溶剤は単独でも、2種類以上を併用してもよい。
表面滑り性、耐擦傷性を付与するため、さらに、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ラノリン、カルナバワックス、シリカを使用することができる。ラジカル重合系モノマー、溶剤等で分散させたものでも良い。また液状ワックスも使用することができる。これらワックスは単独でも、2種類以上を併用しても良い。また、添加量は通常、活性エネルギー線硬化型組成物の固形分を基準として0.01〜10重量%である。
包装材料は、基本的には包装材料用基材の少なくとも一方の面に活性エネルギー線硬化型樹脂組成物が形成された構造を有している。包装材料用基材は、公知の基材の中から適宜選択して用いることができる。具体的には、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、セロハン、ナイロンフィルム、ポリビニルアルコール系フィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリアセテートフィルム、ポリスチレンフィルム、アクリル系フィルム、耐熱性・エンプラ系フィルム、フッ素樹脂フィルム、アート紙、トップコート紙等が挙げられる。これらの包装材料用基材は単層でも、ラミネートにより多層にされたものでも良い。またフィルム基材は透明フィルムであっても、顔料およびもしくは染料で着色されていてもよい。またポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂等でプライマー処理されたもの、コロナ処理、プラズマ処理、フレーム処理等の表面処理を施したものでもよい。
基材上の印刷は特に限定されるものはなく、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷等で印刷されたものでもよい。
活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の基材への塗工方法は、特に限定されるものではないが、実用的には、フレキソコーター、ダイコーター、カーテンフローコーター、ロールコーター、リバースロールコーター、グラビアコーター、ナイフコーター、バーコーター等による塗工が一般的である。また印刷と別工程でのオフライン工程、印刷と同時に行うオンライン工程等、どのような工程で塗工してもよい。
[実施例]
以下に実施例および比較例を挙げて本発明について具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、部、%は特に断りの無い限り重量基準である。
実施例1
スチレンとα−メチルスチレンとメタクリル酸n-ブチルとメタクリル酸t-ブチルの共重合比が45:10:10:35であり、ガラス転移温度が72.9℃、数平均分子量が12000であるスチレンアクリル共重合樹脂30重量部、トリメチロールプロパンエチレンオキサイド変性トリアクリレート40重量部、トリプロピレングリコールジアクリレート20重量部、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート10重量部、ポリテトラフルオロエチレン0.2重量部を混合し活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を調液した。
次に厚さ40μmのポリエチレンフィルム(TUX-PRC、東セロ製)の片面に、ファインスターR39藍(東洋インキ製造株式会社製印刷インキ)をバーコーターにて塗工し、ドライヤーにて乾燥させた。この印刷面上に上記活性エネルギー線硬化型樹脂組成物をバーコーターにて塗工し、塗工層側よりMin−EB(東洋インキ製造株式会社製電子線照射装置)を用い、加速電圧50kV、吸収線量50KGy、窒素ガス雰囲気下(酸素濃度200ppm以下)の条件で照射して硬化することにより、約3μmの活性エネルギー線硬化型樹脂組成物層を設けた包装材料を得た。
実施例2
厚さ50μmのポリプロピレンフィルム(CP-SC、東セロ製)、FD Oニュー KR2藍(東洋インキ製造株式会社製紫外線硬化型印刷インキ)をRIテスターにて印刷し、Light Hunmmer6(Fusion社製紫外線照射装置)を用い、出力120W、搬送速度30m/minの条件で硬化させた。この印刷面上に実施例1にて調液した活性エネルギー線硬化型樹脂組成物をバーコーターにて塗工し、塗工層側よりEZ-Cure−III(アイエレクトロンビーム社製電子線照射装置)を用い、加速電圧90kV、吸収線量50KGy、窒素ガス雰囲気下(酸素濃度200ppm以下)の条件で照射して硬化することにより、約3μmの活性エネルギー線硬化型樹脂組成物層を設けた包装材料を得た。
実施例3
実施例1で調液した電子線硬化型オーバープリントニスに、光重合開始剤イルガキュア9075部を混合し、活性エネルギー線硬化型組成物を調液した。
次に厚さ40μmのポリエチレンフィルム(TUX-PRC、東セロ製)の片面に、ファインスターR39藍をバーコーターにて塗工し、ドライヤーにて乾燥させた。この印刷面上に紫外線硬化型オーバープリントニスをバーコーターにて塗工し、塗工層側よりLight Hunmmer6を用い、出力120W、搬送速度30m/minの条件で硬化させることにより、約3μmの紫外線硬化型オーバープリントニス層を設けた塗工物を得た。
実施例4
厚さ50μmのポリプロピレンフィルム(CP-SC、東セロ製)、FD Oニュー KR2藍をRIテスターにて印刷し、Light Hunmmer6を用い、出力120W、搬送速度30m/minの条件で硬化させた。この印刷面上に実施例1にて調液した活性エネルギー線硬化型樹脂組成物をバーコーターにて塗工し、実施例1と同条件で電子線を照射して硬化することにより、約3μmの活性エネルギー線硬化型樹脂組成物層を設けた包装材料を得た。
比較例1
ポリエステルアクリレート EB810(ダイセルUCB社製)40重量部、ジエチレングリコールジアクリレート40重量部、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート10重量部、トリメチロールプロパンエチレンオキサイド変性トリアクリレート10重量、ポリテトラフルオロエチレン0.2重量部を混合し活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を調液した。
次に厚さ40μmのポリエチレンフィルム(TUX-PRC、東セロ製)の片面に、ファインスターR39藍(東洋インキ製造株式会社製印刷インキ)をバーコーターにて塗工し、ドライヤーにて乾燥させた。この印刷面上に上記活性エネルギー線硬化型樹脂組成物をバーコーターにて塗工し、塗工層側よりMin−EB(東洋インキ製造株式会社製電子線照射装置)を用い、加速電圧50kV、吸収線量50KGy、窒素ガス雰囲気下(酸素濃度200ppm以下)の条件で照射して硬化することにより、約3μmの活性エネルギー線硬化型樹脂組成物層を設けた包装材料を得た。
比較例2
厚さ50μmのポリプロピレンフィルム(CP-SC、東セロ製)、FD Oニュー KR2藍(東洋インキ製造株式会社製紫外線硬化型印刷インキ)をRIテスターにて印刷し、Light Hunmmer6(Fusion社製紫外線照射装置)を用い、出力120W、搬送速度30m/minの条件で硬化させた。この印刷面上に実施例1にて調液した活性エネルギー線硬化型樹脂組成物をバーコーターにて塗工し、塗工層側よりEZ-Cure−III(アイエレクトロンビーム社製電子線照射装置)を用い、加速電圧90kV、吸収線量50KGy、窒素ガス雰囲気下(酸素濃度200ppm以下)の条件で照射して硬化することにより、約3μmの活性エネルギー線硬化型樹脂組成物層を設けた包装材料を得た。
比較例3
比較例1で調液した電子線硬化型オーバープリントニスに、光重合開始剤イルガキュア907を5重量部混合し、活性エネルギー線硬化型組成物を調液した。
次に厚さ40μmのポリエチレンフィルム(TUX-PRC、東セロ製)の片面に、ファインスターR39藍をバーコーターにて塗工し、ドライヤーにて乾燥させた。この印刷面上に紫外線硬化型オーバープリントニスをバーコーターにて塗工し、塗工層側よりLight Hunmmer6を用い、出力120W、搬送速度30m/minの条件で硬化させることにより、約3μmの紫外線硬化型オーバープリントニス層を設けた塗工物を得た。
比較例4
厚さ50μmのポリプロピレンフィルム(CP-SC、東セロ製)、FD Oニュー KR2藍をRIテスターにて印刷し、Light Hunmmer6を用い、出力120W、搬送速度30m/minの条件で硬化させた。この印刷面上に比較例1にて調液した活性エネルギー線硬化型樹脂組成物をバーコーターにて塗工し、実施例1と同条件で電子線を照射して硬化することにより、約3μmの活性エネルギー線硬化型樹脂組成物層を設けた包装材料を得た。
<評価方法>
以上のようにして得られた塗工物を下記の評価方法で評価した。
<光沢>
60度光沢を測定した。
<密着性>
活性エネルギー線硬化型樹脂組成物層の表面にセロテープ(登録商標)(ニチバン製)を貼り付けて、剥がした時の密着性を評価。◎、○、△、×の4段階で評価した。
<耐擦傷性>
上質紙により、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物層の表面を200gの荷重をかけながら500回摩擦し、傷の発生の有無を目視により評価した。◎、○、△、×の4段階で評価した。
<耐もみ割れ性>
包装材料を手でもみ、塗膜の剥離および割れを目視により評価した。◎、○、△、×の4段階で評価した。
<評価結果>
実施例で示した活性エネルギー線硬化型樹脂組成物では、密着性、耐擦傷性、耐もみ割れ性が実用的に問題なく満足した。
実施例1から4及び比較例1から4の評価結果を表1にまとめて示す。
Figure 2007169463
本発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物は、包装材料用基材に幅広く使用することができ、これを用いた包装材料ができる。

Claims (6)

  1. スチレンアクリル共重合樹脂と、活性エネルギー線硬化性を持つ不飽和二重結合を有する成分とを含有することを特徴とする活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
  2. スチレンアクリル共重合樹脂が、固形分を基準として、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の5〜50重量%含有することを特徴とする請求項1記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
  3. スチレンアクリル共重合樹脂のスチレン系化合物の共重合比が30〜90重量%であることを特徴とする請求項1または2記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
  4. スチレンアクリル共重合樹脂のガラス転移温度が30〜100℃であることを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
  5. スチレンアクリル共重合樹脂の数平均分子量が5000〜20000であることを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
  6. 基材に請求項1ないし5いずれか記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を塗工し、活性エネルギー線で硬化させてなることを特徴とする包装材料。

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WO2015129711A1 (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 スリーボンドファインケミカル株式会社 硬化性樹脂組成物
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