JPH08273114A - 磁気ヘッド - Google Patents
磁気ヘッドInfo
- Publication number
- JPH08273114A JPH08273114A JP10054295A JP10054295A JPH08273114A JP H08273114 A JPH08273114 A JP H08273114A JP 10054295 A JP10054295 A JP 10054295A JP 10054295 A JP10054295 A JP 10054295A JP H08273114 A JPH08273114 A JP H08273114A
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- magnetic head
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 再生効率等の良い磁気ヘッドを提供する。
【構成】 磁気記録媒体との摺接面側に設けた単結晶フ
ェライトから成る前方コア部21A,Bと、多結晶フェ
ライトから成る後方コア部22A,Bとから夫々コア半
体20A,Bを形成し、これらコア半体20A,Bの磁
気ギャップ突き合わせ面QA,QBに飽和磁束密度の高
い金属軟磁性膜24を夫々形成した構成の複合型磁気ヘ
ッドであり、前記夫々の磁気ギャップ突き合わせ面Q
A,QBの後部側の面積を、前方側より広く形成すると
共に、後部側の金属軟磁性膜24の一部に後方コア部2
2A,Bの一部の面である台形形状部22A-1,22B
-1を夫々露出させた構成にして、後方コア部22A,B
の磁気効率を良くして、再生効率の向上等を図る。
ェライトから成る前方コア部21A,Bと、多結晶フェ
ライトから成る後方コア部22A,Bとから夫々コア半
体20A,Bを形成し、これらコア半体20A,Bの磁
気ギャップ突き合わせ面QA,QBに飽和磁束密度の高
い金属軟磁性膜24を夫々形成した構成の複合型磁気ヘ
ッドであり、前記夫々の磁気ギャップ突き合わせ面Q
A,QBの後部側の面積を、前方側より広く形成すると
共に、後部側の金属軟磁性膜24の一部に後方コア部2
2A,Bの一部の面である台形形状部22A-1,22B
-1を夫々露出させた構成にして、後方コア部22A,B
の磁気効率を良くして、再生効率の向上等を図る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッドに係り、磁
気ギャップ突合せ面に金属軟磁性膜を形成した磁気ヘッ
ドに関する。
気ギャップ突合せ面に金属軟磁性膜を形成した磁気ヘッ
ドに関する。
【0002】
【従来の技術】最近では、高画質化の要請に伴い、例え
ば、VTR(ビデオテ−プレコ−ダ)に使用される磁気
記録テ−プは記録密度を向上させるために、その保磁力
HCを、これまでの700[Oe]から1000[O
e]以上に高められている。これらの高保磁力の磁気テ
−プに情報を記録するためには磁界の絶対値が大きく、
かつ、分布の鋭い磁界を発生する磁気ヘッドが要求され
ている。
ば、VTR(ビデオテ−プレコ−ダ)に使用される磁気
記録テ−プは記録密度を向上させるために、その保磁力
HCを、これまでの700[Oe]から1000[O
e]以上に高められている。これらの高保磁力の磁気テ
−プに情報を記録するためには磁界の絶対値が大きく、
かつ、分布の鋭い磁界を発生する磁気ヘッドが要求され
ている。
【0003】このため、従来の磁気ヘッドのMnZnフ
ェライト単結晶コアの磁気ギャップ突き合わせ面に飽和
磁束密度の高い金属磁性膜、例えば、Fe−Al−Si
系センダスト膜やCo−Zr−Nb系のアモルファス膜
等を形成することにより、磁気ギャップから強力な磁界
と鋭い分布の磁界が発生するMetal In Gap
ヘッド(以下、単にMIGヘッドと称す。)が用いられ
ている。
ェライト単結晶コアの磁気ギャップ突き合わせ面に飽和
磁束密度の高い金属磁性膜、例えば、Fe−Al−Si
系センダスト膜やCo−Zr−Nb系のアモルファス膜
等を形成することにより、磁気ギャップから強力な磁界
と鋭い分布の磁界が発生するMetal In Gap
ヘッド(以下、単にMIGヘッドと称す。)が用いられ
ている。
【0004】図3は、そのMIGヘッドの代表例で、同
図(A)は一方の半コア体を部分想像線で示し、他方の
コア体を実線で示した概略構成図であり、同図(B)は
図(A)におけるA矢視図、即ち、ギャップ突き合わせ
面の概略平面図である。同図において、MIGヘッドは
MnZnフェライト単結晶からなるコア半体1A,1B
を接合して成り、これらコア半体1A,1Bの接合面で
ある磁気ギャップ突き合わせ面PA(一方は図示せず)
には飽和磁束密度の高い磁性膜2,2、例えば、Fe−
Al−Si系センダスト膜や、Co−Zr−Nb系のア
モルファス膜等で形成され、コア半体1A側の磁気ギャ
ップ突き合わせ面PAは、途中、切り欠き部3により前
部面PA1 と後部面PA2 とに分離されている。
図(A)は一方の半コア体を部分想像線で示し、他方の
コア体を実線で示した概略構成図であり、同図(B)は
図(A)におけるA矢視図、即ち、ギャップ突き合わせ
面の概略平面図である。同図において、MIGヘッドは
MnZnフェライト単結晶からなるコア半体1A,1B
を接合して成り、これらコア半体1A,1Bの接合面で
ある磁気ギャップ突き合わせ面PA(一方は図示せず)
には飽和磁束密度の高い磁性膜2,2、例えば、Fe−
Al−Si系センダスト膜や、Co−Zr−Nb系のア
モルファス膜等で形成され、コア半体1A側の磁気ギャ
ップ突き合わせ面PAは、途中、切り欠き部3により前
部面PA1 と後部面PA2 とに分離されている。
【0005】そして、コア半体1Aの磁気ギャップ突き
合わせ面PAは、図3(B)に示すように、前部面PA
1 と後部面PA2 とがトラック幅と同一の長方形状を呈
し、図示しない他方側の磁気ギャップ突き合わせ面は、
前記の切り欠き部3が設けられない形状となっている。
また、5,5はトラック幅規制溝に充填されたモ−ルド
ガラスで、窓部6A( 一方は図示せず)には図示しない
コイルが巻回された構成となっているものである。
合わせ面PAは、図3(B)に示すように、前部面PA
1 と後部面PA2 とがトラック幅と同一の長方形状を呈
し、図示しない他方側の磁気ギャップ突き合わせ面は、
前記の切り欠き部3が設けられない形状となっている。
また、5,5はトラック幅規制溝に充填されたモ−ルド
ガラスで、窓部6A( 一方は図示せず)には図示しない
コイルが巻回された構成となっているものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成の
ものは、耐摩耗性を考慮してコア体を構成する母材がM
n−Zn単結晶フェライトで形成されていると共に、テ
−プ摺動面側から後部側に至るまでのギャップ突き合わ
せ面PA,PBのトラック幅が同一幅とされており、後
部側の磁気抵抗が大きなものとなり、その再生出力は今
一つ満足し得ないものであった。
ものは、耐摩耗性を考慮してコア体を構成する母材がM
n−Zn単結晶フェライトで形成されていると共に、テ
−プ摺動面側から後部側に至るまでのギャップ突き合わ
せ面PA,PBのトラック幅が同一幅とされており、後
部側の磁気抵抗が大きなものとなり、その再生出力は今
一つ満足し得ないものであった。
【0007】また、テ−プ摺動面が単結晶フェライトで
構成されているために、単結晶フェライトであるが故
に、特有の摺動ノイズが発生するという問題もあった。
構成されているために、単結晶フェライトであるが故
に、特有の摺動ノイズが発生するという問題もあった。
【0008】そこで、本発明は上記のような問題点を解
決して、再生出力の高い磁気ヘッドを提供することを目
的とする。
決して、再生出力の高い磁気ヘッドを提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めの複合型磁気ヘッドは、次の1)〜3)の手段から成
るものである。即ち、 1)磁気記録媒体との摺動面側に設けた単結晶フェライ
トと、励磁用コイルが巻回され、前記摺動面側に対して
後部側に設けた多結晶フェライトとから夫々のコア半体
を形成し、これらコア半体の磁気ギャップ突き合わせ面
全域に前記単結晶フェライトより飽和磁束密度の高い金
属軟磁性膜を夫々形成した構成の磁気ヘッドにおいて、
前記少なくとも一方の磁気ギャップ突き合わせ面の後部
側の面積を、前記摺動面側より広く形成したことを特徴
とする磁気ヘッド。
めの複合型磁気ヘッドは、次の1)〜3)の手段から成
るものである。即ち、 1)磁気記録媒体との摺動面側に設けた単結晶フェライ
トと、励磁用コイルが巻回され、前記摺動面側に対して
後部側に設けた多結晶フェライトとから夫々のコア半体
を形成し、これらコア半体の磁気ギャップ突き合わせ面
全域に前記単結晶フェライトより飽和磁束密度の高い金
属軟磁性膜を夫々形成した構成の磁気ヘッドにおいて、
前記少なくとも一方の磁気ギャップ突き合わせ面の後部
側の面積を、前記摺動面側より広く形成したことを特徴
とする磁気ヘッド。
【0010】2)請求項1記載の磁気ヘッドにおいて、
前記後部側の磁気ギャップ突き合わせ面の一部に、前記
後部側のコア半体の一部を露出させて形成したことを特
徴とする磁気ヘッド。
前記後部側の磁気ギャップ突き合わせ面の一部に、前記
後部側のコア半体の一部を露出させて形成したことを特
徴とする磁気ヘッド。
【0011】3)単結晶フェライトから夫々のコア半体
を形成し、これらコア半体の磁気ギャップ突き合わせ面
に前記単結晶フェライトより飽和磁束密度の高い金属軟
磁性膜を夫々形成した構成の磁気ヘッドにおいて、前記
少なくとも一方の磁気ギャップ突き合わせ面における磁
気記録媒体との摺動面側に対して後部側の面積を、前記
摺動面側より広く形成する一方、その後部側の面の一部
に、前記コア半体の一部を夫々露出させて形成したこと
を特徴とする磁気ヘッド。
を形成し、これらコア半体の磁気ギャップ突き合わせ面
に前記単結晶フェライトより飽和磁束密度の高い金属軟
磁性膜を夫々形成した構成の磁気ヘッドにおいて、前記
少なくとも一方の磁気ギャップ突き合わせ面における磁
気記録媒体との摺動面側に対して後部側の面積を、前記
摺動面側より広く形成する一方、その後部側の面の一部
に、前記コア半体の一部を夫々露出させて形成したこと
を特徴とする磁気ヘッド。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
き説明する。図1は、その実施例に係るMIG構造の複
合型磁気ヘッドの概略構成図で、従来例と同様に一方の
半コアを部分想像線で示し、他方のコアを実線で示して
ある。同図(B)は図(A)におけるA矢視図、即ち、
ギャップ突き合わせ面の概略平面図である。同図(B)
はA矢視に対向する側の磁気ギャップ突き合わせ面の概
略平面図である。
き説明する。図1は、その実施例に係るMIG構造の複
合型磁気ヘッドの概略構成図で、従来例と同様に一方の
半コアを部分想像線で示し、他方のコアを実線で示して
ある。同図(B)は図(A)におけるA矢視図、即ち、
ギャップ突き合わせ面の概略平面図である。同図(B)
はA矢視に対向する側の磁気ギャップ突き合わせ面の概
略平面図である。
【0013】同図において、本実施例に係るコア半体2
0A,20Bは図示しない磁気記録媒体との摺動面側に
MnZnフェライト単結晶から成る前方コア部21A,
21Bが夫々設けられ、これらの後部側にMnZnフェ
ライト多結晶から成る後方コア部22A,22Bが接合
されている。これら後方コア部22A,22Bには窓部
23A(一方は図示せず)が形成され、これら窓部には
図示しない励磁用コイルが巻回されている。
0A,20Bは図示しない磁気記録媒体との摺動面側に
MnZnフェライト単結晶から成る前方コア部21A,
21Bが夫々設けられ、これらの後部側にMnZnフェ
ライト多結晶から成る後方コア部22A,22Bが接合
されている。これら後方コア部22A,22Bには窓部
23A(一方は図示せず)が形成され、これら窓部には
図示しない励磁用コイルが巻回されている。
【0014】更に、前方コア部21A,21Bと後方コ
ア部22A,22Bとで形成される内側面、即ち、磁気
ギャップ形成面側に、飽和磁束密度の高い金属軟磁性膜
24,24が成膜され祖ている。これら金属軟磁性膜2
4,24は、周知の2極スパッタリング法により、例え
ば、Co−Zr−Nb系のアモルファス膜が所定の厚さ
で成膜され、一方のコア半体20Aにおいては、途中、
切り欠き部25が設けられて前部面QA1 と後部面QA
2 とに分離されて磁気ギャップ突き合わせ面QAが形成
されている。そして、後部面QA2 には後方コア部22
Aの一部の面である台形形状部22A-1が露出されて、
図1(B)に示される形状の磁気ギャップ突き合わせ面
QAとされている。
ア部22A,22Bとで形成される内側面、即ち、磁気
ギャップ形成面側に、飽和磁束密度の高い金属軟磁性膜
24,24が成膜され祖ている。これら金属軟磁性膜2
4,24は、周知の2極スパッタリング法により、例え
ば、Co−Zr−Nb系のアモルファス膜が所定の厚さ
で成膜され、一方のコア半体20Aにおいては、途中、
切り欠き部25が設けられて前部面QA1 と後部面QA
2 とに分離されて磁気ギャップ突き合わせ面QAが形成
されている。そして、後部面QA2 には後方コア部22
Aの一部の面である台形形状部22A-1が露出されて、
図1(B)に示される形状の磁気ギャップ突き合わせ面
QAとされている。
【0015】また、これに対向する他方側の磁気ギャッ
プ突き合わせ面QBは、前記に相当する切り欠き部25
は設けられず、図1(C)に示すような形状とされてい
る。この場合、前記の磁気ギャップ突き合わせ面QAと
同一構成としても良いことは勿論である。そして、これ
らの磁気ギャップ突き合わせ面GA,GBの形成は、ト
ラック幅形成時の溝加工や、コア半体の切り出し位置の
工夫により、容易に行うことができる。
プ突き合わせ面QBは、前記に相当する切り欠き部25
は設けられず、図1(C)に示すような形状とされてい
る。この場合、前記の磁気ギャップ突き合わせ面QAと
同一構成としても良いことは勿論である。そして、これ
らの磁気ギャップ突き合わせ面GA,GBの形成は、ト
ラック幅形成時の溝加工や、コア半体の切り出し位置の
工夫により、容易に行うことができる。
【0016】このようにして互いのコア半体20A,2
0Bが構成され、これらコア半体20A,20BはSi
O2 から成るギャップGを介して接合されていると共
に、その両側部にトラック幅を規制するガラスモ−ルド
26,26が充填されて、複合型磁気ヘッドが構成され
ているものである。尚、前述のギャップGの形成とガラ
スモ−ルド26,26の充填とは、高温下の回転磁場中
での加熱圧着処理により行なわれる。
0Bが構成され、これらコア半体20A,20BはSi
O2 から成るギャップGを介して接合されていると共
に、その両側部にトラック幅を規制するガラスモ−ルド
26,26が充填されて、複合型磁気ヘッドが構成され
ているものである。尚、前述のギャップGの形成とガラ
スモ−ルド26,26の充填とは、高温下の回転磁場中
での加熱圧着処理により行なわれる。
【0017】次に、以上の構成より成る本実施例の複合
型磁気ヘッドと、従来例で示した構成の複合型磁気ヘッ
ドとを標準的なVHS方式の記録再生装置に搭載し、酸
化鉄テ−プを用いて夫々測定評価をした。
型磁気ヘッドと、従来例で示した構成の複合型磁気ヘッ
ドとを標準的なVHS方式の記録再生装置に搭載し、酸
化鉄テ−プを用いて夫々測定評価をした。
【0018】その結果、本実施例に係る複合型磁気ヘッ
ドは、従来の磁気ヘッドに比べ、ノイズにおいて1〜2
dBの低減、再生出力において1〜2dBの向上、C/
Nにおいて2〜4dBの向上が夫々確認された。
ドは、従来の磁気ヘッドに比べ、ノイズにおいて1〜2
dBの低減、再生出力において1〜2dBの向上、C/
Nにおいて2〜4dBの向上が夫々確認された。
【0019】このような良好な結果が得られた理由は、
まず、コア半体20A,20Bの後部側をMnZn多結
晶フェライトで構成し、テ−プ摺動側におけるMnZn
単結晶フェライトに起因する特有のテ−プ摺動ノイズ
を、後部側に設けたMnZn多結晶フェライトの結晶構
造により低減させて、C/Nを向上させると共に、後方
コア部22A,22Bの一部を金属軟磁性膜24,24
に露出させることにより、金属軟磁性膜24,24によ
って発生する渦電流の妨害を除去し、対向側のコア半体
に向けて直接磁路を形成して磁気効率を高め、再生効率
が良くなるためである。
まず、コア半体20A,20Bの後部側をMnZn多結
晶フェライトで構成し、テ−プ摺動側におけるMnZn
単結晶フェライトに起因する特有のテ−プ摺動ノイズ
を、後部側に設けたMnZn多結晶フェライトの結晶構
造により低減させて、C/Nを向上させると共に、後方
コア部22A,22Bの一部を金属軟磁性膜24,24
に露出させることにより、金属軟磁性膜24,24によ
って発生する渦電流の妨害を除去し、対向側のコア半体
に向けて直接磁路を形成して磁気効率を高め、再生効率
が良くなるためである。
【0020】また、多少の再生効率は低下するものの、
コア半体20Aの磁気ギャップ突き合わせ面RAを図2
(A)で示す構成とし、コア半体20Bの磁気ギャップ
突き合わせ面RBを図2(B)で示す構成としも良い。
前述の台形形状部22A-1,22B-1を設けずに、金属
軟磁性膜24で全面を覆っても良い。この場合には、多
少の渦電流の妨害を受けるものの、後部側の面積をテ−
プ摺動面に比べて大くしているために、磁気抵抗が下さ
がり、従来の磁気ヘッドに比べて、ノイズにおいて1〜
2dBの低減、再生出力において1dBの向上が確認さ
れている。
コア半体20Aの磁気ギャップ突き合わせ面RAを図2
(A)で示す構成とし、コア半体20Bの磁気ギャップ
突き合わせ面RBを図2(B)で示す構成としも良い。
前述の台形形状部22A-1,22B-1を設けずに、金属
軟磁性膜24で全面を覆っても良い。この場合には、多
少の渦電流の妨害を受けるものの、後部側の面積をテ−
プ摺動面に比べて大くしているために、磁気抵抗が下さ
がり、従来の磁気ヘッドに比べて、ノイズにおいて1〜
2dBの低減、再生出力において1dBの向上が確認さ
れている。
【0021】また、上述の実施例では、夫々のコア半体
20A,20BをMnZn単結晶フェライトとMnZn
多結晶フェライトとで構成しているが、これを従来例で
示したようにMnZn単結晶フェライトのみで構成し、
その他の構成形状は、図1に示す構成としても良い。こ
の場合には、MnZn多結晶フェライト寄与分の再生効
率が低下するものの、従来構造の磁気ヘッドに比べる
と、かなりの改善効果が得られることが確認されてい
る。
20A,20BをMnZn単結晶フェライトとMnZn
多結晶フェライトとで構成しているが、これを従来例で
示したようにMnZn単結晶フェライトのみで構成し、
その他の構成形状は、図1に示す構成としても良い。こ
の場合には、MnZn多結晶フェライト寄与分の再生効
率が低下するものの、従来構造の磁気ヘッドに比べる
と、かなりの改善効果が得られることが確認されてい
る。
【0022】また、上述の実施例では、金属軟磁性膜金
属をCo−Zr−Nb系のアモルファス膜で形成した
が、これに限らず、Co−Zr−Ta系のアモルファス
膜、Co−Hf−Ta系のアモルファス膜、Fe−Al
−Si系のセンダスト膜、Fe−Ta−N系等のFe系
膜、Fe−Ta−N系等の窒化鉄系膜、Fe−Ta−C
系等のFe系膜、又は、その他の金属合金軟磁性膜を用
いても同様の効果が得られる。
属をCo−Zr−Nb系のアモルファス膜で形成した
が、これに限らず、Co−Zr−Ta系のアモルファス
膜、Co−Hf−Ta系のアモルファス膜、Fe−Al
−Si系のセンダスト膜、Fe−Ta−N系等のFe系
膜、Fe−Ta−N系等の窒化鉄系膜、Fe−Ta−C
系等のFe系膜、又は、その他の金属合金軟磁性膜を用
いても同様の効果が得られる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、耐摩耗性が良く、従来
の磁気ヘッドに比べ、一段と再生効率の向上を図ること
ができる。特に、請求項2に記載の発明によれば、コア
の透磁効率を高め、更なる再生効率の良い磁気ヘッドを
得ることができる。
の磁気ヘッドに比べ、一段と再生効率の向上を図ること
ができる。特に、請求項2に記載の発明によれば、コア
の透磁効率を高め、更なる再生効率の良い磁気ヘッドを
得ることができる。
【図1】本発明の実施例に係る複合型磁気ヘッドの概略
構成図である。
構成図である。
【図2】本発明の他の実施例に係る磁気ギャップ突き合
わせ面の概略平面図である。
わせ面の概略平面図である。
【図3】従来の磁気ヘッドの概略構成図である。
20A,20B コア半体 21A,21B 前方コア部 22A,22B 後方コア部 22A-1,22B-1 台形形状部 23A 窓部 24 金属軟磁性膜 25 切り欠き部 26 ガラスモ−ルド G ギャップ QA,QB,RA,RB 磁気ギャップ突き合わせ面
Claims (3)
- 【請求項1】磁気記録媒体との摺動面側に設けた単結晶
フェライトと、励磁用コイルが巻回され、前記摺動面側
に対して後部側に設けた多結晶フェライトとから夫々の
コア半体を形成し、これらコア半体の磁気ギャップ突き
合わせ面全域に前記単結晶フェライトより飽和磁束密度
の高い金属軟磁性膜を夫々形成した構成の磁気ヘッドに
おいて、 前記少なくとも一方の磁気ギャップ突き合わせ面の後部
側の面積を、前記摺動面側より広く形成したことを特徴
とする磁気ヘッド。 - 【請求項2】請求項1記載の磁気ヘッドにおいて、前記
後部側の磁気ギャップ突き合わせ面の一部に、前記後部
側のコア半体の一部を露出させて形成したことを特徴と
する磁気ヘッド。 - 【請求項3】単結晶フェライトから夫々のコア半体を形
成し、これらコア半体の磁気ギャップ突き合わせ面に前
記単結晶フェライトより飽和磁束密度の高い金属軟磁性
膜を夫々形成した構成の磁気ヘッドにおいて、 前記少なくとも一方の磁気ギャップ突き合わせ面におけ
る磁気記録媒体との摺動面側に対して後部側の面積を、
前記摺動面側より広く形成する一方、 その後部側の面の一部に、前記コア半体の一部を夫々露
出させて形成したことを特徴とする磁気ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10054295A JPH08273114A (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | 磁気ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10054295A JPH08273114A (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | 磁気ヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08273114A true JPH08273114A (ja) | 1996-10-18 |
Family
ID=14276848
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10054295A Pending JPH08273114A (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | 磁気ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08273114A (ja) |
-
1995
- 1995-03-30 JP JP10054295A patent/JPH08273114A/ja active Pending
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