JPH05101325A - 磁気ヘツド - Google Patents

磁気ヘツド

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JPH05101325A
JPH05101325A JP28947891A JP28947891A JPH05101325A JP H05101325 A JPH05101325 A JP H05101325A JP 28947891 A JP28947891 A JP 28947891A JP 28947891 A JP28947891 A JP 28947891A JP H05101325 A JPH05101325 A JP H05101325A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
head
recording medium
magnetic head
medium
Prior art date
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Pending
Application number
JP28947891A
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English (en)
Inventor
Michi Itou
美知 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH05101325A publication Critical patent/JPH05101325A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 磁気コア材よりなる一対の磁気コア半体1,
2が突合わされ閉磁路が構成されてなる磁気ヘッドにお
いて、磁気記録媒体摺動面5に形成される当たり幅規制
のための段差部6,7の少なくとも一部に磁気記録媒体
の送り出し方向に向かって傾斜する傾斜面8,9を設け
る。。 【効果】 スペーシングロスを大幅に低減でき、記録再
生信号の減衰が抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビデオテープレ
コーダ(VTR)等に搭載される磁気ヘッドに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ビデオテープレコーダ等においては、回
転ドラムに搭載された磁気ヘッドが回転して当該回転ド
ラムに巻き付く磁気テープに対し高速で移動するため、
当該磁気テープとヘッド間に空気を巻き込んで隙間が生
ずるという現象が起こる。これがスペーシングロスと呼
ばれるもので、特に短波長領域での記録再生信号の減衰
の一因となっている。スペーシングロスを少なくするた
めには、これまではヘッドの回転ドラムからの突き出し
量やドラム形状の変更等、種々検討されてきたが、スペ
ーシングロスに関しては今のところ具体的な解決手段は
なく、ヘッド形状からの改善が求められている。
【0003】通常は、図7に示すように、フェライト等
の酸化物磁性材料よりなる一対の磁気コア半体51,5
2を接合一体化してなる磁気ヘッド53に対して、磁気
記録媒体摺動面54にテープとの当たりを取るための段
差55を形成することでスペーシングロスの低減を図ろ
うとする試みがなされている。この段差加工は、テープ
に対する所定の当たり幅が確保されるように、上記ヘッ
ドの頂点に対する接線に対して平行となるように形成す
るのが一般的である。
【0004】しかしながら、上記段差55をヘッドの頂
点に対する接線に対し平行となるように形成したので
は、テープと上記段差55間の空気の負圧が弱く十分に
テープを磁気記録媒体摺動面54に引き付けることがで
きない。したがって、記録再生信号の低下を余儀なくさ
れているのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上述
の技術的な課題を解消するべく提案されたものであっ
て、スペーシングロスの大幅な低減が図れ、記録再生信
号の減衰が抑えられる高出力の磁気ヘッドを提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、磁気コア材よりなる一対の磁気コア半
体が突合わされ閉磁路が構成されてなる磁気ヘッドにお
いて、磁気記録媒体摺動面に当たり幅規制のための段差
部が設けられ、該段差部の少なくとも一部が磁気記録媒
体の送り出し方向に向かって傾斜する傾斜面とされてい
ることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明においては、磁気記録媒体摺動面に形成
される当たり幅規制のための段差部の少なくとも一部が
磁気記録媒体の送出し方向に向かって傾斜する傾斜面と
されているので、この傾斜面と媒体間に大きな負圧が生
じ、上記媒体が磁気記録媒体摺動面に引き寄せられる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。本実施例の磁
気ヘッドにおいては、図1に示すように、磁気コア材よ
りなる一対の磁気コア半体1,2がギャップ膜を介して
融着ガラス3によって接合一体化され、当該突合わせ面
に記録再生ギャップとして機能する磁気ギャップを構成
するようになっている。
【0009】この磁気コア半体1,2には、例えば、高
透磁率且つ高飽和磁束密度を有する磁気コア材が使用さ
れ、例えばフェライト等の酸化物磁性材料よりなる磁気
コア材や、補助コア材として酸化物磁性材料を用い主コ
ア材として金属磁性膜を用いた複合型の磁気コア材、或
いは非磁性材料に金属磁性膜を成膜してなる複合型の磁
気コア材等が使用される。
【0010】金属磁性膜に使用される金属材料として
は、以下のようなものが好適である。例示するならば、
Fe−Ni系合金、Fe−C系合金、Fe−Al−Si
系合金、Fe−Ga−Si系合金、Fe−Al−Ge系
合金、Fe−Ga−Ge系合金、Fe−Si−Ge系合
金、Fe−Co−Si系合金、Fe−Co−Si−Al
系合金等の結晶質合金材料や、いわゆるアモルファス合
金(例えばFe,Ni,Coのうち1以上の元素とP,
C,B,Siのうち1以上の元素とからなる合金、また
はこれを主成分としAl,Be,Sn,In,Mo,
W,Ti,Mn,Cr,Zr,Hf,Nb等を含んだ合
金等のメタル−メタロイド系アモルファス合金、或いは
Co−Zr,Co−Hf等の遷移元素を主成分とする合
金、またはこれらに希土類元素を添加した合金等のメタ
ル−メタル系アモルファス合金。)等である。なお、こ
れらは、単層の膜であっても良いが、高帯域での渦電流
損を回避するために、例えばSiO2 ,Ta2 5 ,A
2 3 ,ZrO2 ,Si34 等の絶縁膜を介して多
層膜としてもよい。
【0011】また、上記一方の磁気コア半体1には、記
録情報に基づく電気信号をヘッドに供給し、媒体からの
磁気信号を電気信号として装置側へ伝達するためのコイ
ルを巻装させる巻線溝4が設けられている。上記巻線溝
4は、一方の磁気コア半体1の突合わせ面に断面略コ字
状の溝として形成され、磁気ギャップg側に設けられる
傾斜面4aによって上記磁気ギャップgのデプスを規制
するようになっている。
【0012】そしてこの磁気ヘッドにおいては、媒体と
の当たり特性を確保するために、磁気ギャップgが臨む
磁気記録媒体摺動面5に当たり幅規制のための段差部
6,7が設けられている。上記段差部6,7は、媒体と
の当たりが十分に確保できるに足る幅Wが残存するよう
に上記磁気記録媒体摺動面5を上記磁気ギャップgの両
端部より削り落として形成されている。したがって、こ
の磁気ヘッドでは、上記段差部6,7の加工によって残
存した磁気記録媒体摺動面5の幅Wが上記磁気ギャップ
gのトラック幅とされている。
【0013】そして特に本実施例では、上記段差部6,
7には、磁気記録媒体の送り出し方向(図1中矢印1方
向)に向かって傾斜する傾斜面8,9が設けられてい
る。すなわち、上記傾斜面8,9は、上記磁気ヘッド3
の媒体進入方向の一側面3aより送り出し方向の他側面
3bに亘って、ヘッドの頂点に接する接線方向に対して
所定の角度θを持ってバック側に徐々に傾斜して設けら
れている。このように、当たり幅規制のための段差部
6,7に傾斜面8,9を設ければ、図2に示す如く、媒
体10と上記傾斜面8,9間に存在する空気の負圧が大
きくなり、当該媒体10を磁気記録媒体摺動面5に引き
付けるようになる。したがって、媒体10とヘッド間の
隙間が減少し、スペーシングロスを大幅に減少させるこ
とができる。
【0014】なお、上記傾斜面8,9の傾斜角度θは、
例えば0<θ≦45度程度とすることが望ましい。傾斜
角度θが零では、媒体10をヘッドに引き寄せることが
できず、スペーシングロスを招くことになる。逆に、4
5度を越えると、媒体10とヘッド間の負圧が減少しや
はりスペーシングロスの減少を抑えることができなくな
る。
【0015】ところで、上記の磁気ヘッドを作製するに
は、以下のようにして行う。先ず、単結晶フェライトに
巻線溝4、ガラス溝及びサイド溝(いずれも図示は省略
する。)を形成した後、この単結晶フェライトをブロッ
ク状に切断する。次に、切断したブロックにギャップ材
としてSiO2 をおよそ0.09μmの厚さにスパッタ
リングする。
【0016】次いで、これらブロックを2つ一組にして
低融点ガラス3によ接合一体化する。
【0017】そして、図3に示すようにして得られた接
合ブロック11を媒体10の送り出し方向となる方を高
くなるようにして基台12上にθなる角度傾けて、当た
り幅規制のための段差部6,7を形成する。段差加工
は、回転砥石13等による切削加工手段によって行い、
この回転砥石13を同図中矢印A方向に移動させて行
う。
【0018】この結果、ヘッドの頂点に接する接線方向
に対して所定角度θ傾斜した傾斜面8,9が形成され
る。最後に、上記接合ブロック11をヘッドチップ状に
切り出して磁気ヘッドを完成する。そして実際に、得ら
れた磁気ヘッドをビデオテープレコーダに搭載して磁気
テープに記録再生したところ、+2dBの向上が観察さ
れた。
【0019】以上、本発明を適用した磁気ヘッドの具体
的な実施例について説明したが、本発明は上述の実施例
に限定されることなく種々の変更が可能である。例え
ば、先の例では、上記段差6,7をヘッドの頂点に接す
る接線方向に対してθなる角度を持って形成したが、図
4に示すように上記傾斜面8,9を円弧状となるように
形成しても同一の作用効果が得られる。
【0020】さらには、図5に示すように、上記段差部
6,7の一部分にのみ傾斜面8,9を形成するようにし
てもよい。特にこの場合、傾斜始め位置Sを少なくとも
磁気ギャップg位置よりも媒体進入方向側に設けるよう
にすることが望ましい。また、図6に示すように、図1
に設けた傾斜面8,9の媒体進入側に当該傾斜面8,9
とは逆向きに傾斜する傾斜面14,15を設けるように
しても同様の作用効果が得れる。
【0021】また、上述の実施例では、磁気コア半体
1,2の突合わせ面形状が磁気ギャップgと平行に設け
られたヘッド構成とされているが、当該突合わせ面形状
が磁気ギャップgに対して傾斜角度を持つようにされた
ヘッドについても本発明が適用されることは言うまでも
ない。もちろん、この他、ビデオテープレコーダに搭載
される全ての形状の磁気ヘッドに適用することができ
る。
【0022】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の磁気ヘッドにおいては、磁気記録媒体摺動面に形成
される当たり幅規制のための段差部の少なくとも一部に
磁気記録媒体の送り出し方向に向かって傾斜する傾斜面
を設けているので、上記傾斜面と媒体間に生ずる大きな
負圧により媒体を磁気記録媒体摺動面に引き寄せること
ができる。したがって、スペーシングロスを大幅に低減
でき、再生出力の減衰を確実に回避でき、高出力の磁気
ヘッドの提供ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気ヘッドの斜視図である。
【図2】本発明を適用した磁気ヘッドの側面図である。
【図3】傾斜面を形成する研削工程を示す側面図であ
る。
【図4】本発明を適用した磁気ヘッドの他の例を示す斜
視図である。
【図5】本発明を適用した磁気ヘッドのさらに他の例を
示す斜視図である。
【図6】本発明を適用した磁気ヘッドのさらに他の例を
示す斜視図である。
【図7】従来の磁気ヘッドの斜視図である。
【符号の説明】
1,2・・・磁気コア半体 3・・・融着ガラス 4・・・巻線溝 5・・・磁気記録媒体摺動面 6,7・・・段差部 8,9・・・傾斜面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気コア材よりなる一対の磁気コア半体
    が突合わされ閉磁路が構成されてなる磁気ヘッドにおい
    て、 磁気記録媒体摺動面に当たり幅規制のための段差部が設
    けられ、該段差部の少なくとも一部が磁気記録媒体の送
    り出し方向に向かって傾斜する傾斜面とされていること
    を特徴とする磁気ヘッド。
JP28947891A 1991-10-09 1991-10-09 磁気ヘツド Pending JPH05101325A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28947891A JPH05101325A (ja) 1991-10-09 1991-10-09 磁気ヘツド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28947891A JPH05101325A (ja) 1991-10-09 1991-10-09 磁気ヘツド

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JPH05101325A true JPH05101325A (ja) 1993-04-23

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ID=17743798

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28947891A Pending JPH05101325A (ja) 1991-10-09 1991-10-09 磁気ヘツド

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Effective date: 20010807