JPH08272060A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料用発色現像液 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料用発色現像液

Info

Publication number
JPH08272060A
JPH08272060A JP9620896A JP9620896A JPH08272060A JP H08272060 A JPH08272060 A JP H08272060A JP 9620896 A JP9620896 A JP 9620896A JP 9620896 A JP9620896 A JP 9620896A JP H08272060 A JPH08272060 A JP H08272060A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
group
silver halide
mol
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9620896A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Kuze
哲 久世
Shigeharu Koboshi
重治 小星
Masayuki Kurematsu
雅行 榑松
Moeko Hagiwara
茂枝子 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP9620896A priority Critical patent/JPH08272060A/ja
Publication of JPH08272060A publication Critical patent/JPH08272060A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 迅速処理が可能であって、しかも鮮鋭性及び
粒状性に優れた色素画像が得られるハロゲン化銀カラー
写真感光材料用発色現像液を提供すること。 【構成】 特定の群から選ばれる化合物と、特定の群か
ら選ばれる手段とを組み合わせることによって、活性な
現像処理を実現し、優れた画質の画像を得るハロゲン化
銀カラー写真感光材料用発色現像液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀カラー
写真感光材料用発色現像液に関する。更に詳しくは、粒
状性に優れた色素画像が得られるハロゲン化銀カラー写
真感光材料用発色現像液に関する。
【0002】
【従来の技術】近年ハロゲン化銀カラー写真感光材料の
サイズを小さくすることが行われるようになっている。
例えばカメラを小型化して携帯性を高めるためにフィル
ムの画像サイズを小さくすることが行われている。しか
しこのようにするとプリント画像の悪化を招くことはよ
く知られている。即ち、カラー写真感光材料の画面サイ
ズが小さくなると、同じ大きさのプリントを作るのに引
伸ばし倍率が大きくなることから、それだけプリントさ
れた画の粒状やシャープさが劣るようになる。従ってフ
ィルムの画像サイズを小さくしても良好なプリントを得
るためには、フィルムの粒状性、解像力、鮮鋭性を改良
することが必要である。
【0003】このうち、粒状性を改良する技術として
は、特開昭55-62454号記載の高速反応性カプラーを用い
る方法、T.H.James 著ザ・セオリー・オブ・ザ・フォト
グラフィック・プロセス(The Theory ofthe Photograph
ic Process)4th Ed.P620〜621に記載されているような
ハロゲン化銀粒子の数を多くする方法、英国特許 2,08
0,640A号に記載されている発色現像主薬の酸化性生成
物と反応して適度に色素がにじむ拡散性色素を形成する
非拡散性のカプラーを用いる方法、特開昭 60-128443号
記載の沃化銀含有率を8モル%以上にする方法、その
他、特開昭 59-191036号、同 60-3628号、同60-128440
号などに記載の改良技術、さらに特公昭49-15495号、特
開昭 53-7230号、同 57-155539号等に記載の如くハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料の層構成を工夫することによ
って改良を行う技術等、ハロゲン化銀カラー写真感光材
料を改良する技術が知られている。
【0004】しかしながら、上記感光材料を改良するこ
とにより粒状性は確かに改良されてきているが未だ充分
とは言い難く、特に所謂ディスクフィルムのように極端
にスモールフォーマット化された感光材料における粒状
性の欠点はその普及の隘路となっており、改良が望まれ
ている。
【0005】また千葉大学工学部研究報告第33巻第1号
通巻63号(1980年)45頁〜48頁には、荒井等による「迅速
処理によるカラーネガフィルムの画像改善」の技術が示
されている。そこでは活性の高い発色現像液と高温迅速
処理により、支持体から離れた層であるシアン及びマゼ
ンタの2層は約20%〜30%情報量が増え、画像の鮮鋭さ
が向上することが報告されているが、一方で画像の粒状
性は低下することも示されており、これが写真業界にお
いて定説となっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の欠点を
解消するために為されたものであり、本発明の目的は、
迅速処理が可能であって、しかも鮮鋭性及び粒状性に優
れた色素画像が得られるハロゲン化銀カラー写真感光材
料用発色現像液を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明者らは種々検討を重ねた結果、本願特許請求の範
囲に記載した群〔A〕から選ばれる少なくとも1つの化
合物を含み、かつ同じく群〔B〕から選ばれる手段の少
なくとも1つをとることを特徴とするハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料用発色現像液によって、上記目的が達成
されることを見い出した。
【0008】この発色現像液は、たとえば、支持体上に
少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層を有し、乳剤層の
少なくともいずれか1層は沃素含有率が 0.5モル%以上
の沃臭化銀を含有するハロゲン化銀カラー写真感光材料
を処理する場合の処理方法であって、その現像処理時間
が 180秒以下であり、かつ以下の条件を満たす処理方法
において、好適に用いることができる。
【0009】たとえば、下記特定の現像液Aで或る特定
の感光材料B、つまり沃素含有率が0.5モル%以上の沃
臭化銀を含有しかつマゼンタカプラーを含有する感光材
料Bを下記条件Cで露光した後38℃で3分15秒の発色現
像処理したときに、該感光材料Bのマゼンタ発色の最高
濃度MがM<2.0 となるような感光材料Bを用いた場合
に、次のような画像が得られるように、用いることがで
きる。
【0010】即ち上記の特定な処理条件でマゼンタ発色
の最高濃度MがM<2.0 となる感光材料Bを上記露光条
件と同一条件で露光して、この露光後の感光材料Bを
2.5分以内で発色現像した場合に、該感光材料Bの画
像にマゼンタ最高濃度MがM≧2.0 である色素画像が得
られる処理方法に、用いることができる。
【0011】感光材料Bを特定するために用いる現像液
Aは、次のとおりである。 現像液A 炭酸カリウム 37.5 g 亜硫酸ナトリウム 4.25 g 沃化カリウム 2 mg 臭化ナトリウム 1.3 g ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.0 g 3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)−ア ニリン硫酸塩 4.75 g 水を加えて 1リットルとする。 45%KOH または50%硫酸を用いてpH10.0に調整する。
【0012】上記露光条件Cは次のとおりである。即ち
該露光条件Cは、タングステン光源を用いフィルターで
色温度を4800°Kに調整し、 3.2CMSのウェッジ露光
を与える条件である。
【0013】本発明の現像液は、たとえば上記処理方法
に用いて、特定の条件で現像すると発色濃度が低い画像
しか得られない感光材料Bを用いたときに、 2.5分以内
に発色現像した時には或る発色濃度より高い濃度の画像
が得られるようにして、用いることができる。
【0014】上記感光材料Bを特定するために用いた上
記現像液A及び現像条件Cは、従来より通例一般に行わ
れているものであるが、この条件でマゼンタ発色がM<
2.0である感光材料Bを 2.5分以内で処理した場合にM
≧2.0 であるマゼンタ発色が得られる上記処理方法は、
言わば従来にない活性な条件での処理といえるものであ
る。
【0015】このように、従来は行われていなかった、
たとえば、発色現像処理時間が 180秒以下という、迅速
で、かつ活性な処理により、上記目的である粒状性の改
良が達成されることは、本発明者らにとっても予想し難
いことであった。
【0016】本発明の現像液を用いると、予想外の画質
の改良が、具体的に得られたのであり、これは、全く予
想外のことであった。
【0017】本発明の作用は必ずしも明らかではない
が、たとえば本発明の現像液を、上記の如き活性な条件
で発色現像処理を行うと、ハロゲン化銀粒子の囲りに形
成される色素が幾分拡散してしまうことが防がれ、その
結果粒状性の良好な画像が得られるものではないかと推
定される。
【0018】本発明の現像液を用いるに際し、現像処理
温度を40℃以上にすることができる。現像処理温度を40
℃以上にすることによって、迅速で、かつ活性な処理が
達成される。
【0019】本発明の現像液を用いるに際し、現像液中
の現像主薬の濃度を 1.5×10-2モル/リットル以上とす
ることができる。このように現像主薬濃度を高めること
によって、迅速で、かつ活性な処理が達成される。
【0020】上記発色現像を行うに際し、現像処理時間
を20秒〜 150秒とすることができる。
【0021】上記発色現像を行う場合に、該現像処理
を、感光材料の上記発色現像中の膜膨潤速度が20秒以下
とすることができる。これにより、画質、とりわけ粒状
性の改良が可能となる。
【0022】本発明の実施においては、発色現像液中に
後記する一般式〔R−I〕〜〔R−IV〕で示される化
合物、一般式〔A−I〕〜〔A−VI〕で示される化合
物、分子構造中にピロリドン核を有する重合体及びポリ
エチレングリコール系化合物から選ばれる少なくとも一
つの化合物を組み合わせて含有させると、これにより未
露光部のカブリを有効に抑制し、かつ好ましい階調を調
整し、さらに画質をさらに改良せしめることができるた
め、上記各化合物が好ましく用いられる。
【0023】本発明の発色現像液は、支持体上に下記一
般式〔M−I〕で表されるカプラーを含有するハロゲン
化銀乳剤層を少なくとも1層有し、乳剤層の少なくとも
何れか1層は沃臭化銀を含有するハロゲン化銀カラー写
真感光材料について、処理を行うのに、好適に用いるこ
とができる。
【0024】
【化9】
【0025】Zm は含窒素複素環を形成するに必要な非
金属原子群を表す。Zm により形成される環は置換基を
有するものも含む。Xm は水素原子または発色現像主薬
の酸化体との反応により離脱しうる基を表す。またRm
は水素原子または置換基を表す。
【0026】本発明の発色現像液は、支持体上に下記一
般式〔C−I〕で表されるカプラーを含有するハロゲン
化銀乳剤層を少なくとも1層有し、乳剤層の少なくとも
何れか1層は沃臭化銀を含有するハロゲン化銀カラー写
真感光材料について、処理を行うのに、好適に用いるこ
とができる。
【0027】
【化10】
【0028】上記式中、Rc1及びRc2はそれぞれアルキ
ル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基ま
たは複素環基を表し、これらはいずれも置換基を有する
ものを含み、Rc3は水素原子、ハロゲン原子、アルキル
基及びアルコキシ基のいずれかを表し、該アルキル基及
びアルコキシ基は置換基を有するものを含む。但し、R
c2とRc3が共同して環を形成したものを含む。Xは水素
原子及び発色現像主薬の酸化体との反応により離脱し得
る基のいずれかを表し、mcは0及び1のいずれかを表
す。
【0029】本発明の発色現像処理液は、下記群〔A〕
から選ばれる少なくとも1つの化合物を含み、かつ、下
記群〔B〕から選ばれる手段の少なくとも1つをとるこ
とを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料用発色
現像液である。
【0030】〔A群〕 (A−1)下記一般式〔R−I〕で示される化合物
【0031】
【化11】 式中、X′r 、Xr1はハロゲン原子、アルキル基、アリ
ール基、アミノ基、水酸基、ニトロ基、カルボキシル基
またはスルホニル基、X′r2は水素原子、アルキル基、
アリール基または環を形成するための2重結合を示す。
Zr は環を形成するために必要な炭素原子、酸素原子、
窒素原子、イオウ原子からなる群、nr、mr は0、
1、2または3を示す。
【0032】(A−2)下記一般式〔R−II〕で示さ
れる化合物
【0033】
【化12】 式中、Yra、Yr1、Yr2、Yr3は水素原子、ハロゲン原
子、アルキル基、アミノ基、水酸基、ニトロ基、カルボ
キシル基、スルホニル基を示す。
【0034】(A−3)下記一般式〔R−III〕で示
される化合物
【0035】
【化13】 式中、Tr は、窒素原子またはリン原子、Xr2、Xr3
水素原子、アルキル基、アリール基、ハロゲン原子、Y
r4、Yr5はアルキル基、アリール基を示し、かつYr4
Yr5は閉環し、ヘテロ環を形成してもよい。
【0036】(A−4)下記一般式〔R−IV〕で示さ
れる化合物
【0037】
【化14】 Xs 及びYs はそれぞれ他の原子群と共同して6員環を
形成する炭素原子及び水素原子であり、また、Zs は−
N=または−CH=を表す。ここで、Zs が−N=を表
す場合、一般式〔R−IV〕で示される化合物はシトラ
ジン酸誘導体が代表的な化合物であり、またZが−CH
=を表す場合、一般式〔R−IV〕で示される化合物は
安息香酸誘導体が代表的な化合物であって、全体の化合
物として6員環には、さらにハロゲン原子等の置換基を
有するものも含む。Zs は−N=の場合が好ましい。
【0038】(A−5)分子構造中にピロリドン核を有
する重合体若しくは共重合体
【0039】(A−6)ポリエチレングリコール誘導体
【0040】〔B群〕 (B−I)発色現像液中のp−フェニレンジアミン系現
像主薬の濃度が 1.5×10-2モル/リットル以上であるこ
と (B−II)発色現像液のpHが10.4以上であること (B−III)発色現像液の亜硫酸塩の濃度が1.5×10
-2モル/リットル以下であること (B−IV)発色現像液の臭化物濃度が 0.8×10-2モル
/リットル以下であること (B−V)下記一般式〔A−I〕〜〔A−VI〕で示さ
れる化合物の少なくとも一つを含有すること
【0041】
【化15】
【0042】上記式中、Xa2及びXa3はそれぞれイオウ
原子または酸素原子を表し、Xa1及びXa4はそれぞれS
H基またはOH基を表す。またna1, na2, na3, ma1
はそれぞれ0〜 500の正の整数を表し、na1, na2,
a3の少なくとも1つは0より大きい整数である。但し、
Xa1, Xa2, Xa3, Xa4, Xa5の少なくとも1つはイオ
ウ原子である。
【0043】
【化16】
【0044】上記式中、Ra5, Ra6, Ra7, Ra8はそれ
ぞれ水素原子、アルキル基、アラルキル基、置換または
未置換のアリル基を表す。Aa2は窒素原子またはリン原
子を表す。またRa8は置換または未置換のアルキレン基
でRa5とRa8は環を形成し、置換または未置換のピリジ
ニウム基であってもよい。Xa5はハロゲン原子、OH、
硫酸基、硝酸基等のアニオン基を表す。
【0045】
【化17】
【0046】上記式中、Rb1及びRb2は各々水素原子、
アルキル基、アルコキシ基、アリール基、Rb1とRb2
環を形成してもよい含窒素複素環、またはRb1もしくは
Rb2とAb とが環を形成してもよい含窒素複素環を表
す。Rb3はアルキル基を表し、Ab はアルキレン基を表
し、nb は0〜6の整数を表す。
【0047】
【化18】
【0048】は1〜6の整数、Xb 及びZb は、それぞ
れ水素原子、炭素数1〜6のアルキル基もしくは炭素数
2〜6のヒドロキシアルキル基を示す。
【0049】以下本発明について、さらに詳述する。本
発明の一つの態様は、支持体上に少なくとも1層のハロ
ゲン化銀乳剤層を有し、乳剤層の少なくとも何れか1層
は沃素含有率が 0.5モル%以上の沃臭化銀を含有するハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料を処理対象として、現像
処理を行う。
【0050】この場合、上記を特定するために用いるス
タンダードとなる試料である感光材料Bは、沃素含有率
が 0.5モル%以上の沃臭化銀を含有し、かつマゼンタカ
プラーを含有するものである。かつこの感光材料Bは、
露光後前記現像液Aで38℃で3分15秒の発色現像処理し
たときに、該感光材料Bのマゼンタ発色の最高濃度Mが
M<2.0 となるものである。本発明の処理方法は、この
条件を満たす感光材料Bを上記と同じ条件で露光した後
2.5分以内で発色現像した場合に該感光材料Bの画像
にマゼンタ最高濃度MがM≧2.0 である色素画像が得ら
れるような構成としたものである。(前記したとおり感
光材料Bは処理方法を特定するためのスタンダードとす
るものであって、上記方法で処理されるカラー感光材料
は上記沃臭化銀含有という要件を満たすものでさえあれ
ば、任意である)。
【0051】処理方法を特定するためのスンダードとな
る感光材料Bは、含有するマゼンタカプラーは任意であ
り、ハロゲン化銀組成も沃素含有率が 0.5モル%以上の
沃臭化銀を含有するものであれば制限はない。或る露光
条件で上記現像液Aを用いて上記条件でかかる感光材料
Bを処理した時にマゼンタ濃度MがM<2.0 であり、一
方同じ露光条件で2分以内の処理を行うとM≧2.0 とな
る処理方法は、すべて本発明に包含される。
【0052】処理方法を特定するための感光材料Bの露
光条件は、タングステン光源を用いフィルターで色温度
を4800°Kに調整し、 3.2CMSのウェッジ露光を与え
る条件を採用する。
【0053】感光材料B中のマゼンタカプラーは任意で
あるが、例えば一般式〔M−I〕の化合物を含有するも
のを用いることができる。
【0054】好ましい態様は、上記感光材料Bについて
の上記2分以内の処理が、その未露光部マゼンタカブリ
濃度が 0.5未満である色素画像が得られるものである。
【0055】上記被処理ハロゲン化銀カラー写真感光材
料は、ハロゲン化銀乳剤層の少なくともいずれか1層に
沃化銀含有率が 0.5モル%以上の沃臭化銀を含有するも
のであるが、この発明を適用する感光材料としては該沃
化銀含有率が1.0 モル%以上のものが好ましく、より好
ましくは3〜10モル%、更に好ましくは5〜8モル%含
有するものである。
【0056】上記沃化銀を含有するハロゲン化銀粒子は
特に制限がないが、本発明においては、コア/シェル型
ハロゲン化銀、平板状ハロゲン化銀粒子であることが好
ましい。
【0057】このように本発明に好ましく用いられるの
は沃化銀を 0.5モル%以上含有するコア/シェル型ハロ
ゲン化銀粒子及び平板状ハロゲン化銀粒子であり、以下
これについて説明する。
【0058】本発明の被処理感光材料として好ましく用
いられるコア/シェル型ハロゲン化銀乳剤粒子は、沃化
銀含有率の異なる2層以上の層から構成されている粒子
構造になるものであり、沃化銀の含有率が最高である層
(コアと称する)が最表面層(シェルと称する)以外で
ある沃臭化銀が好ましい。最高の沃化銀含有率を有する
内部層(コア)の沃化銀含有率は好ましくは6〜40モル
%のものを用い得るが、より好ましくは8〜30モル%、
更に好ましくは10〜20モル%である。最表面層(シェ
ル)の沃化銀含有率は好ましくは6モル%未満であり、
より好ましくは0.1 〜 4.0モル%である。
【0059】コア/シェル型ハロゲン化銀粒子を用いる
場合、そのシェル部が占める割合は10〜80%が好まし
く、更に好ましくは15〜70%、より好ましくは20〜60%
である。またコア部の占める割合は粒子全体の10〜80%
とするのが望ましく、20〜50%が更に好ましい。
【0060】被処理感光材料は、ハロゲン化銀粒子が沃
化銀含有率の高いコア部と含有率の低いシェル部とから
成るコア/シェル型である場合、その沃素含有率差は、
シャープな境界を有するものでもよく、また境界の必ず
しも明白でない連続して変化するものであってもよい。
また、コア部とシェル部の中間の沃化銀含有率を有する
中間層をコアとシェの間にもつものも好ましく用いられ
る。
【0061】前記中間層を有するコア/シェル型ハロゲ
ン化銀粒子を用いる場合、中間層の体積は粒子全体の5
〜60%更には20〜55%がよい。シェルと中間層、中間層
とコアの沃化銀含有率差はそれぞれ3モル%以上である
ことが好ましく、シェルとコアの沃化銀含有率差は6モ
ル%以上あることが好ましい。
【0062】コア/シェル型ハロゲン化銀粒子を用いる
場合、その平均沃化銀含有率は4〜20モル%が好まし
く、より好ましくは5〜15モル%である。また本発明の
効果をそこなわない範囲で塩化銀を含有してもよい。
【0063】被処理感光材料としての感光材料において
使用できるコア/シェル型乳剤は特開昭59-177535、同6
0-138538 、同59-52238、同60-143331 、同60-35726及
び同60-258536 号公報等に開示された公知の方法によっ
て製造することができる。特開昭60-138538 号公報実施
例記載の方法のようにコア/シェル型ハロゲン化銀乳剤
を種粒子から出発して成長させる場合粒子、中心部にコ
アとは異なるハロゲン組成領域をもつことがありうる。
このような場合種粒子のハロゲン組成は臭化銀、沃臭化
銀、塩沃臭化銀、塩臭化銀、塩化銀等の任意の組成のも
のを用いうるが、沃化銀含有率が10モル%以下の沃臭化
銀または臭化銀が好ましい。また種乳剤の全ハロゲン化
銀に占める割合は50%以下が好ましく、10%以下が特に
好ましい。
【0064】上記コア/シェル型ハロゲン化銀粒子にお
ける沃化銀の分布状態は、各種の物理的測定法によって
検知することができ、例えば日本写真学会・昭和56年度
年次大会講演要旨集に記載されているような、低温での
ルミネッセンスの測定やX線回折法によって調べること
ができる。上記のコア/シェル型ハロゲン化銀粒子は、
立方体、14面体、8面体のような正常晶でもよく、双晶
から成っていてもよく、またこれらの混合物であっても
よいが、正常晶であることが好ましい。
【0065】上記コア/シェル型ハロゲン化銀乳剤は単
分散性であることが好ましい。単分散のハロゲン化銀乳
剤とは、平均平均粒径Rを中心に±20%の粒径範囲内に
含まれるハロゲン化銀重量が、全ハロゲン化銀粒子重量
の60%以上であるものを言い、好ましくは70%以上、更
に好ましくは80%以上である。
【0066】ここに、平均粒径Rは、粒径ri を有する
粒子の頻度ni とri 3 との積ni×ri 3 が最大とな
るときの粒径ri と定義する。(有効数字3桁、最小桁
数字は4捨5入する) ここでいう粒径とは、球状のハロゲン化銀粒子の場合
は、その直径、また球状以外の形状の粒子の場合は、そ
の投影像を同面積の円像に換算した時の直径である。
【0067】粒径は例えば該粒子を電子顕微鏡で1万倍
から5万倍に拡大して投影し、そのプリント上の粒子直
径または投影時の面積を実測することによって得ること
できる。(測定粒子個数は無差別に1,000 個以上ある事
とする。) 本発明の特に好ましい高度の単分散乳剤は、 (標準偏差/平均粒径)×100=分布の広さ(%) によって分布の広さを定義したとき20%以下のものであ
り、更に好ましくは15%以下のものである。ここに平均
粒径及び標準偏差は前記定義のri から求めるものとす
る。
【0068】単分散乳剤を得る方法としては、種粒子を
含むゼラチン溶液中に、水溶性銀塩溶液と水溶性ハライ
ド溶液を、pAg及びpHの制御下ダブルジェット法に
よって加えることによって得ることができる。添加速度
の決定に当っては、特開昭54-48521号、同58-49938号公
報を参考にできる。さらに高度な単分散乳剤を得る方法
として特開昭 60-122935号公報に開示されたテトラザイ
ンデン存在下の成長方法が適用できる。
【0069】本発明は、処理される感光材料の少なくと
も1層のハロゲン化銀乳剤層のハロゲン化銀乳剤が、沃
化銀を含有する平板状ハロゲン化銀粒子を含有する乳剤
である場合を含むものである。即ち、本発明のハロゲン
化銀乳剤層に用いられる好ましいハロゲン化銀乳剤は、
そのハロゲン化銀粒子が 前記コア/シェル型ハロゲン化銀粒子であること、 平板状ハロゲン化銀粒子であること(該平板状ハロゲ
ン化銀粒子はコア/シェル型のものであっても、それ以
外の型のものであってもよい。)、前記との混合
物であること、等で特徴づけられるもので、これらいず
れの実施態様であっても、好ましい態様として本発明に
含まれる。
【0070】以下、本発明に好ましく用いられる平板状
ハロゲン化銀粒子について説明する。本発明に平板状ハ
ロゲン化銀粒子を用いる場合、該粒子は粒子径が粒子厚
みの5倍以上のものが好ましい。該平板状ハロゲン化銀
粒子は特開昭 58-113930号、同 58-113934号、同 58-12
7921号及び同 58-108532号等に記載された一般的な製造
法で調製されることができ、画質等への効果の点から粒
子径が粒子厚みの5倍以上、好ましくは5〜100 倍、特
に好ましくは7〜30倍のものが用いられるのがよい。さ
らに粒子径 0.3μm以上が好ましく、0.5 〜6μmのも
のが特に好ましく用いられる。これら平板状ハロゲン化
銀粒子は少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層中に少な
くとも50重量%含まれる際に本発明の目的の効果をより
好ましく奏し、そのほとんどが全て前記の平板状ハロゲ
ン化銀粒子である際には、とりわけ特に好ましい効果を
奏する。
【0071】本発明においては、平板状ハロゲン化銀粒
子がコア/シェル粒子である場合に特に有用である。そ
して、該コア/シェル粒子である場合は前記コア/シェ
ルについて述べた要件を併せ満足することが好ましい。
一般に、平板状ハロゲン化銀粒子は2つの平行な面を有
する平板状であり、従ってその「厚み」とは、平板状ハ
ロゲン化銀粒子を構成する2つの平行な面の距離で表さ
れる。
【0072】平板状ハロゲン化銀粒子のハロゲン組成と
しては、沃化銀含有率が、 0.5モル%以上の沃臭化銀で
あることが好ましく、特に沃化銀含有率が3〜10モル%
である沃臭化銀であることが好ましい。
【0073】次に平板状ハロゲン化銀粒子の製法につい
て述べる。平板状ハロゲン化銀粒子は、例えば当業界で
知られた方法を適宜組み合わせることにより、製造でき
る。例えば、pBr 1.3以下の比較的高pAg値の雰囲
気中で、平板状ハロゲン化銀粒子が重量で40%以上存在
する種晶を形成し、同程度のpBr値に保ちつつ銀及び
ハロゲン溶液を同時に添加しつつ種晶を成長させること
により得られる。この粒子成長過程において、新たな結
晶核が発生しないように銀及びハロゲン溶液を添加する
ことが望ましい。平板状ハロゲン化銀粒子の大きさは、
温度調節、溶剤の種類や量の選択、粒子成長時に用いる
銀塩、及びハロゲン化物の添加速度等をコントロールす
ることにより調整できる。
【0074】平板状ハロゲン化銀粒子の製造時に、必要
に応じてハロゲン化銀溶剤を用いることにより、粒子サ
イズ、粒子の形状(直径/厚み比等)、粒子のサイズ分
布、粒子の成長速度をコントロールできる。ハロゲン化
銀溶剤の使用量は反応溶液の1×10-3〜1.0 重量%、特
に1×10-2〜1×10-1重量%が好ましい。例えばハロゲ
ン化銀溶剤の使用量の増感とともにハロゲン化銀粒子サ
イズ分布を単分散化し、成長速度を速めることができ
る。一方、ハロゲン化銀溶剤の使用量とともにハロゲン
化銀粒子の厚みが増加する傾向もある。用いられるハロ
ゲン化銀溶剤としては、アンモニア、チオエーテル、チ
オ尿素類を挙げることができる。チオエーテルに関して
は、米国特許 3,271,157号、同3,790,387号、同 3,574,
628号等を参考にすることができる。
【0075】平板状ハロゲン化銀粒子の製造に当たって
は、粒子成長を速めるために添加する銀塩溶液 (例えば
AgNO3 水溶液) とハロゲン化物溶液 (例えばKBr
水溶液)の添加速度、添加量、添加濃度を上昇させる方
法が好ましく用いられる。これらの方法に関しては例え
ば英国特許 1,335, 925 号、米国特許 3,672,900号、同
3,650,757号、同 4,424,445号、特開昭 55-142329号、
同 55-158124号等の記載を参照することができる。平板
状ハロゲン化銀粒子は、必要により化学増感することが
できる。該化学増感法についてはコア/シェルについて
説明した増感法の記載を参照できるが、特に省銀の観点
から、平板状ハロゲン化銀粒子は金増感または硫黄増
感、或はこれらの併用が好ましい。平板状ハロゲン化銀
粒子を含有する層中には、該平板状ハロゲン化銀粒子が
該層の全ハロゲン化銀粒子に対して重量比で40%以上、
特に60%以上存在することが好ましい。
【0076】本発明の発色現像液が適用されるハロゲン
化銀カラー写真感光材料は上記に限らず、以下に示され
るような平板状ハロゲン化銀粒子を含むものであっても
よい。例えば、特開昭 58-113930号には上層にアスペク
ト比が8:1以上の平板状ハロゲン化銀粒子を含む乳剤
層を有する2層構成の色素形成性ユニットを有する多層
カラー写真感光材料が、特開昭58-113934 号には緑感性
層及赤感性層にアスペクト比が8:1以上の平板状ハロ
ゲン化銀粒子の沃臭化銀または臭化銀乳剤を用いた多層
カラー写真感光材料が、また特開昭 58-113927号には中
心領域が環状領域よりも沃化銀含有率が低いアスペクト
比が8:1以上の平板状ハロゲン化銀粒子を有する多層
カラー写真感光材料が、更にまた、特開昭59-55426号に
はアスペクト比が3:1以上の平板状ハロゲン化銀粒子
及び特定の増感色素を含有するカラー用にも適用できる
ハロゲン化銀写真感光材料が、更に特開昭 60-111696号
にはアスペクト比が3:1以上であって、主として(1
11)面から成る平板状ハロゲン化銀粒子を含むハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料が開示されており、これらの
ハロゲン化銀カラー写真感光材料についても本発明の処
理方法が適用できる。
【0077】また本発明の乳剤に特開昭 53-103725号等
に記載のエピタキシー接合ハロゲン化銀粒子を含有させ
ることも好ましいことである。本発明においては、ハロ
ゲン化銀乳剤層の少なくとも1層に沃化銀を含有するハ
ロゲン化銀粒子(該ハロゲン化銀粒子の好ましい態様と
しては、上記の如くのコア/シェル型ハロゲン化銀粒子
及び/または平板状ハロゲン化銀粒子)を含有するハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料のすべてに適用でき、上記
沃化銀を含有するハロゲン化銀粒子を含有するハロゲン
化銀乳剤層は、支持体上のハロゲン化銀乳剤層のすべて
であっても1層であってもよい。好ましい態様として
は、支持体上の全ハロゲン化銀塗布量が 100cm2 当た
り30mg以上であり、より好ましくは 100cm2 当たり
30〜150 mgであり、特に好ましくは 100cm2 当たり
30〜100 mgの範囲にあるハロゲン化銀カラー写真感光
材料である。またさらに詳しくは支持体側に近いハロゲ
ン化銀乳剤層における塗布銀量が多いほど一般に好まし
い。
【0078】さらに、本発明に用いられるハロゲン化銀
カラー写真感光材料においては、該感光材料に銀イオン
との溶解度積が1×10-9以下の銀塩を形成する抑制剤を
発色現像処理時に放出または溶出する化合物を含有する
ことが好ましい。本発明に好ましく用いられる上記銀イ
オンとの溶解度積が1×10-9以下の銀塩を形成する抑制
剤を発色現像処理時に放出または溶出する化合物は、現
像処理前に感材中に抑制剤プレカーサーとして存在し現
像処理時に抑制剤を放出するものでも、また感材中に抑
制剤のまま存在し、現像処理時に発色現像液中に溶出し
てくるものでもよく、本発明においてはDIR化合物、
テトラザインデン誘導体及び6−アミノプリン誘導体が
好ましく用いられる。これらの中でも、とりわけ特にD
IR化合物が本発明の目的達成上良好なる結果を与える
ため、特に好ましく用いられる。さらにDIR化合物以
外に、現像にともなって現像抑制剤を放出する化合物も
本発明に含まれ、例えば米国特許3,297,445号、同3,37
9,529号、西独特許出願 (OLS)2,417,914号、特開昭
52-15271号、同53-9116 号、同59-123838号、同59-1270
38号等に記載のものが挙げられる。
【0079】本発明の実施に際し、感光材料中に好まし
く用いられるDIR化合物は、発色現像主薬の酸化体と
反応して現像抑制剤を放出することができる化合物であ
る。このようなDIR化合物は、発色現像処理工程の際
に現像抑制材を放出するので、発色現像処理に続く各処
理工程において余分な発色現像の進行を抑制して画像濃
度の余分な上昇を抑え、所期の階調設計に則した画像が
得られ、画像の硬調化を防止することができる。該DI
R化合物の代表的なものとしては、活性点から離脱した
ときに現像抑制作用を有する化合物を形成し得る基をカ
プラーの活性点に導入せしめたDIRカプラーであり、
例えば英国特許 935,454号、米国特許 3,227,554号、同
4,095,984号、同 4,149,886号等に記載されている。
【0080】上記のDIRカプラーは、発色現像主薬の
酸化体とカップリング反応した際に、カプラー母核は色
素を形成し、一方、現像抑制剤を放出する性質を有す
る。また本発明では米国特許 3,652,345号、同 3,928,0
41号、同 3,958,993号、同 3,961,959号、同4,052,213
号、特開昭53-110529号、同54-1 3333号、同 55-161237
号等に記載されているような発色現像主薬の酸化体とカ
ップリング反応したときに、現像抑制剤を放出するが、
色素は形成しない化合物も、DIR化合物として用いる
ことができる。
【0081】さらにまた、特開昭 54-145135号、同 56-
114946号及び同 57-154234号に記載のある如き発色現像
主薬の酸化体と反応したときに、母核は色素あるいは無
色の化合物を形成し、一方、離脱したタイミング基が分
子内求核置換反応あるいは脱離反応によって現像抑制剤
を放出する化合物である所謂タイミングDIR化合物も
用いることができる。
【0082】また特開昭 58-160954号、同 58-162949号
に記載されている発色現像主薬の酸化体と反応したとき
に、完全に拡散性の色素を生成するカプラー母核に上記
の如くタイミング基が結合しているタイミングDIR化
合物をも含むものである。好ましいDIR化合物は下記
一般式〔D〕及び/または〔D−I〕で表すことがで
き、このうち最も好ましいDIR化合物は、拡散性が
0.40以上の下記一般式〔D−I〕で表される化合物
である。
【0083】一般式〔D〕 Ad1−Zd1
【0084】式中、Ad1はN−ヒドロキシアルキル置換
−p−フェニレンジアミン誘導体発色現像主薬の酸化体
とカップリングし得るカプラー成分(化合物)であり、
例えばアシルアセトアニリド類、アシル酢酸エステル類
等の開鎖ケトメチレン化合物、ピラゾロン類、ピラゾロ
トリアゾール類、ピラゾリノベンズイミダゾール類、イ
ンダゾロン類、フェノール類、ナフトール類等の色素形
成カプラー及びアセトフェノン類、インダノン類、オキ
サゾロン類等の実質的に色素を形成しないカップリング
成分である。
【0085】また上記式中のZd1は、N−ヒドロキシア
ルキル置換−p−フェニレンジアミン誘導体発色現像主
薬との反応により離脱し、ハロゲン化銀の現像を抑制す
る成分(化合物)であり、好ましい化合物としてはベン
ズトリアゾール、3−オクチルチオ−1,2,4−トリ
アゾール等のような複素環化合物及び複素環式メルカプ
ト化合物(複素環式メルカプト基としては、i−フェニ
ルテトラゾリルチオ基等がある。)がある。
【0086】上記複素環式基としては、テトラゾリル
基、チアジアゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリ
ル基、オキサゾリル基、イミダゾリル基、トリアゾリル
基等を挙げることができる。具体的には、1−フェニル
テトラゾリル基、1−エチルテトラゾリル基、1−(4
−ヒドロキシフェニル)テトラゾリル基、1,3,4−
チアゾリル基、5−メチル−1,3,4−オキサジアゾ
リル基、ベンズチアゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、
ベンズイミダゾリル基、4H−1,2,4−トリアゾリ
ル基等がある。なお、上記一般式〔D〕中、Z1 はA1
の活性点に結合している。
【0087】然して、上記DIR化合物の拡散性は下記
要領で評価することができる。透明支持体上に下記組成
の層を有する感光材料試料(イ)及び(ロ)を作成す
る。 試料(イ):緑感性ハロゲン化銀乳剤層を有する試料 緑感色性に分光増感した沃臭化銀(沃化銀6モル%、平
均粒径0.48μm) 及び下記のカプラーを銀1モル当り、
0.07モル含有するゼラチン塗布液を塗布銀量が1.1g/
2 、ゼラチン付量が 3.0g/m2 になるように塗布
し、その上に保護層として化学増感及び分光増感を施し
ていない沃臭化銀 (沃化銀2モル%、平均粒径0.08μ
m) を含有するゼラチン塗布液を塗布銀量が 0.1g/m
2 、ゼラチン付量が 0.8g/m2 になるように塗布す
る。
【0088】
【化19】
【0089】試料(ロ):上記試料(イ)の保護層から
沃臭化銀を除いたもの。 各層には上記の他にゼラチン硬化剤や界面活性剤を含有
させてある。試料(イ)、(ロ)をウエッジを用いて白
色露光後、下記の処理方法に従って処理する。現像液に
は試料(ロ)の感度を60%(対数表示で、−Δlog E=
0.22) に抑制する量の各種現像抑制剤を添加したもの
と、現像抑制剤を添加していないものとを用いる。
【0090】処理工程(38℃) 発色現像 2分40秒 漂 白 6分30秒 水 洗 3分15秒 定 着 6分30秒 水 洗 3分15秒 安定化 1分30秒 乾 燥 各処理工程において使用した処理液組成は下記の通りで
ある。
【0091】 〈発色現像液〉 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)− アニリン・硫酸塩 4.75 g 無水亜硫酸ナトリウム 4.25 g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 2.0 g 無水炭酸カリウム 37.5 g 臭化ナトリウム 1.3 g ニトリロトリ酢酸・3ナトリウム塩(1水塩) 2.5 g 水酸化カリウム 1.0 g 水を加えて1リットルとする。
【0092】 〈漂白液〉 エチレンジアミン四酢酸鉄アンモニウム塩 100.0 g エチレンジアミン四酢酸2アンモニウム塩 10.0 g 臭化アンモニウム 150.0 g 氷酢酸 10.0 ミリリットル 水を加えて1リットルとし、アンモニア水を用いてpH= 6.0に調整する。
【0093】 〈定着液〉 チオ硫酸アンモニウム 175.0 g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5 g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3 g 水を加えて1リットルとし、酢酸を用いてpH=6.0 に調整する。 〈安定液〉 ホルマリン (37%水溶液) 1.5 ミリリットル コニダックス (小西六写真工業社製) 7.5 ミリリットル 水を加えて1リットルとする。
【0094】現像抑制剤未添加の時の試料(イ) の感度
をS0 とし、試料(ロ)の感度をS0´とし、現像抑制剤
添加の時の試料(イ)感度をSAとし、試料(ロ) の感度
をSBとすると、 試料(イ)の減感度 ΔS=S0−SA 試料 (ロ) の減感度 ΔS0 =S0´−SB 拡散性=ΔS/ΔS0 と表される。但し、感度は全て、
かぶり濃度+ 0.3の濃度点の露光量の逆数の対数 (−lo
gE)とする。
【0095】この方法により求めた数種の現像抑制剤の
拡散性を次の表に例示する。
【0096】
【表1】
【0097】
【表2】
【0098】次に上記評価において、拡散性が0.40以上
を示す本発明に好ましく用いることのきできる上記一般
式(D−1) で表される化合物、所謂拡散性DIR化合
物について説明する。該拡散性DIR化合物は、放出さ
れた基の拡散性が上記範囲にある化合物であれば、特に
化学構造の限定はなく、いずれのものも用いることがで
きる。
【0099】以下に一般式(D−1) の代表的な構造式
を示す。 一般式(D−1) Ad −(Yd )mdd はカプラー残基を表し、 m d は1または2を表し、
d はカプラー残基Aのカップリング位と結合し発色現
像主薬の酸化体との反応により離脱する基で拡散性が0.
40以上の現像抑制剤基もしくは現像抑制剤を放出できる
基を表す。
【0100】一般式(D−1)においてYd は代表的に
は下記一般式(D−2)〜(D−19)で表される。
【0101】一般式(D−2)
【化20】
【0102】一般式(D−2)〜(D−7)において、
Rd1は水素原子、ハロゲン原子、またはアルキル、アル
コキシ、アシルアミノ、アルコキシカルボニル、チアゾ
リリデンアミノ、アリールオキシカルボニル、アシルオ
キシ、カルバモイル、N−アルキルカルバモイル、N,
N−ジアルキルカルバモイル、ニトロ、アミノ、N−ア
リールカルバモイルオキシ、スルファモイル、N−アル
キルカルバモイルオキシ、ヒドロキシ、アルコキシカル
ボニルアミノ、アルキルチオ、アリールチオ、アリー
ル、ヘテロ環、シアノ、アルキルスルホニルもしくはア
リールオキシカルボニルアミノの各基を表す。nd
0、1または2を表し、ndが2のとき各 Rd1は同じで
も異なっていてもよい。n個の Rd1に含まれる炭素数の
合計は0〜10である。また一般式 (D−6) における R
d1に含まれる炭素数は0〜15である。
【0103】上記一般式(D−6)のXd は酸素原子ま
たは硫黄原子を表す。一般式(D−8)において Rd2
アルキル基、アリール基もしくはヘテロ環基を表す。
【0104】一般式(D−9)において Rd3は水素原子
またはアルキル、シクロアルキル、アリールもしくはヘ
テロ環の各基を表し、 Rd4は水素原子、ハロゲン原子、
またはアルキル、シクロアルキル、アリール、アシルア
ミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アリールオキシカ
ルボニルアミノ、アルカンスルホンアミド、シアノ、ヘ
テロ環、アルキルチオもしくはアミノの各基を表す。
【0105】Rd1 、Rd2 、Rd3 もしくは Rd4がアルキル
基を表すとき、このアルキル基は置換基を有するものを
含み、直鎖もしくは分岐鎖のいずれであってもよい。Rd
1 、Rd2 、Rd3 もしくは Rd4がアリール基を表すとき、
アリール基は置換基を有するものを包含する。Rd1 、Rd
2 、Rd3 もしくは Rd4がヘテロ環基を表すとき、このヘ
テロ環基は置換基を有するものを包含し、ヘテロ原子と
して窒素原子、酸素原子、及び硫黄原子から選ばれる少
なくとも1つを含む5員または6員環の単環もしくは縮
合環が好ましく、例えばピリジル、キノリル、フリル、
ベンゾチアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、チア
ゾリル、トリアゾリル、ベンゾトリアゾリル、イミド、
オキサジンの各基などから選ばれる。
【0106】一般式(D−6)及び(D−8)におけ
る、Rd2 に含まれる炭素数は、0〜15である。上記一般
式(D−9)において、Rd3 及び Rd4に含まれる炭素数
の合計は0〜15である。
【0107】一般式(D−10) −TIME−INHIBIT 式中、TIME基はAのカップリング位と結合し、発色
現像主薬の酸化体との反応により開裂できる基であり、
カプラーより開裂した後、INHIBIT基を適度に制
御して放出できる基である。INHIBIT基は上記放
出により現像抑制剤となる基(例えば上記一般式(D−
2)〜 (D−9) で表される基)である。
【0108】一般式(D−10)において−TIME−I
NHIBIT基は代表的には下記一般式(D−11) 〜
(D−19) で表される。
【0109】
【化21】
【0110】
【化22】
【0111】一般式(D−11) 〜(D−15)及び(D−
18) において、Rd5 は水素原子、ハロゲン原子またはア
ルキル、シクロアルキル、アルケニル、アラルキル、ア
ルコキシ、アルコキシカルボニル、アニリノ、アシルア
ミノ、ウレイド、シアノ、ニトロ、スルホンアミド、ス
ルファモイル、カルバモイル、アリール、カルボキシ、
スルホ、ヒドロキシもしくはアルカンスルホニルの各基
を表し、一般式(D−11) 〜(D−13)、(D−15)、
(D−18) においては、Rd5 同士が結合して縮合環を形
成してもよく、一般式(D−11) 、(D−14)、(D−
15)及び(D−19)において、Rd5 はアルキル、アルケ
ニル、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロ環またはア
リールの各基を表し、一般式(D−16)及び(D−17)
において、Rd7 は水素原子またはアルキル、アルケニ
ル、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロ環もしくはア
リールの各基を表し、一般式(D−19)におけるRd8
びRd9 はそれぞれ水素原子またはアルキル基(好ましく
は炭素数1〜4のアルキル基)を表し、一般式(D−1
1) 、 (D−15)〜(D−18)におけるk は0.1 または
2の整数を表し、一般式(D−11)〜( D−13)、( D
−15)、(D−18)におけるエルdは1〜4の整数を表
し、一般式(D−16)における md は1または2の整数
を表し、m d が2のとき各 Rd7は同じでも異なってもよ
く、 一般式 (D−19) におけるn′d は2〜4の整数を
表し、n′d 個のRd8 及びRd9 はそれぞれ同じでも異な
ってもよ
【化23】 ってもよいことを表し、単結合の場合はmd は2であ
り、二重結合の場合はmdは1であり、INHIBIT
基は一般式(D−2)〜(D−9)で定義した一般式と
炭素数以外は同じ意味を表す。
【0112】INHIBIT基においては一般式(D−
2)〜(D−7)における一分子中のR1に含まれる炭素
数は合計して0〜32であり、一般式(D−8)における
Rd2に含まれる炭素数は1〜32であり、一般式( D−9
)における Rd3及び Rd4に含まれる炭素数の合計は0〜
32である。Rd5 、Rd6 及び Rd7がアルキル基、アリール
基またはシクロアルキル基を表すとき、置換基を有する
ものを包含する。
【0113】拡散性DIR化合物の中で、好ましいの
は、Yd が一般式(D−2)、 (D−3)または(D−
10)で表されるものであり、(D−10)の中では、IN
HIBITが一般式(D−2)、(D−6) (特に一般
式(D−6)のXdが酸素原子のとき) 、または(D−
8)(特に一般式(D−8)のRd2 がヒドロキシアリー
ルまたは炭素数1〜3のアルキルのとき)で表されるも
のが好ましい。
【0114】一般式(D−1)においてAd で表される
カプラー成分としてはイエロー色画像形成カプラー残
基、マゼンタ色画像形成カプラー残基、シアン色画像形
成カプラー残基及び無呈色カプラー残基が挙げられる。
【0115】本発明で用いられる好ましい拡散性DIR
化合物としては米国特許第4,234,678号、同第3,227,5 5
4号、同第 3,617,291号、同 3,958,993号、同第4,149,8
86号、同第 3,933,500号、特開昭57-56837号、同51-132
39号、米国特許第 2,072,363号、同第2,070,266 号、リ
サーチディスクロージャー1981年12月第 21228号などに
具体的に記載されたものがある。
【0116】上記DIR化合物を添加する際には、ハロ
ゲン化銀1モル当たり0.0001〜0.1モル添加することが
好ましく、特に 0.001〜0.05モル添加することが好まし
い。特に本発明を適用する場合には、上述したDIR化
合物の中でも一般式(D−1) で表される拡散性DIR
化合物がより良好な効果を奏し得る。以下に上述した一
般式〔D〕及び一般式(D−1) で表されるDIR化合
物を具体的に例示するが、本発明は勿論、これらの化合
物に限定されるものではない。
【0117】
【化24】
【0118】
【化25】
【0119】
【化26】
【0120】尚、上記化学式を特定するための各表で定
めた置換基は、一般式〔D〕の化合物の分類の便宜上、
定めたものである。
【0121】
【化27】
【0122】
【化28】
【0123】
【化29】
【0124】
【化30】
【0125】
【化31】
【0126】上掲の表における(1)〜(95)は、以
下の各種を示すものである。
【0127】
【化32】
【0128】
【化32】
【0129】
【化33】
【0130】
【化34】
【0131】
【化35】
【0132】
【化36】
【0133】
【化37】
【0134】
【化38】
【0135】
【化39】
【0136】
【化40】
【0137】
【化41】
【0138】
【化42】
【0139】
【化43】
【0140】
【化44】
【0141】
【化45】
【0142】
【化46】
【0143】その他DIR化合物として、次の例示化合
物も好ましく用いることができる。
【0144】
【化47】
【0145】
【化48】
【0146】
【化49】
【0147】
【化50】
【0148】
【化51】
【0149】
【化52】
【0150】
【化53】
【0151】
【化54】
【0152】
【化55】
【0153】
【化56】
【0154】
【化57】
【0155】
【化58】
【0156】
【化59】
【0157】
【化60】
【0158】
【化61】
【0159】
【化62】
【0160】
【化62】
【0161】
【化63】
【0162】
【化64】
【0163】
【化65】
【0164】
【化66】
【0165】
【化67】
【0166】
【化68】
【0167】
【化69】
【0168】
【化70】
【0169】
【化71】
【0170】
【化72】
【0171】
【化73】
【0172】
【化74】
【0173】
【化75】
【0174】
【化76】
【0175】
【化77】
【0176】
【化78】
【0177】
【化79】
【0178】
【化80】
【0179】
【化81】
【0180】
【化82】
【0181】
【化83】
【0182】
【化84】
【0183】
【化85】
【0184】
【化86】
【0185】上記のDIR化合物は、感光性ハロゲン化
銀乳剤層及び/または非感光性の写真構成層に添加する
ことができるが、感光性ハロゲン化銀乳剤層に添加する
のが好ましい。
【0186】DIR化合物は同一層に2種以上含まれて
もよい。また同じDIR化合物が異なる2つの以上の層
に含まれてもよい。
【0187】これらのDIR化合物は、一般に乳剤層中
の銀1モル当たり2×10-5〜5×10-1モル含有されるの
が好ましく、より好ましくは1×10-4〜1×10-1モルを
用いる。
【0188】これらのDIR化合物をハロゲン化銀乳剤
中または他の写真構成層塗布液中に含有せしめるには、
該DIR化合物がアルカリ可溶性である場合には、アル
カリ性溶液として添加してもよく、油溶性である場合に
は、例えば米国特許第 2,322,027号、同第 2,801,170
号、同第 2,801,171号、同第 2,272,191号及び同第 2,3
04,940号各明細書に記載の方法に従ってDIR化合物を
高沸点溶媒に、必要に応じて低沸点溶媒に併用して溶解
し、微粒子に分散してハロゲン化銀乳剤に添加するのが
好ましい。このとき必要に応じて2種以上のDIR化合
物を混合して用いてもさしつかえない。さらに、DIR
化合物の好ましい添加方法を詳述するならば、好ましい
添加方法は、1種または2種以上の該DIR化合物を有
機酸アミド類、カルバメート類、エステル類、ケトン
類、尿素誘導体、エーテル類、炭化水素類等、特にジ−
n−ブチルフタレート、トリ−クレジルホスフェート、
トリフェニルホスフェート、ジ−イソオクチルアゼレー
ト、ジ−n−ブチルセバケート、トリ−n−ヘキシルホ
スフェート、N,N−ジ−エチル−カプリルアミドブチ
ル、N,N−ジエチルラウリルアミド、n−ペンタデシ
ルフェニルエーテル、ジ−オクチルフタレート、n−ノ
ニルフェノール、3−ペンタデシルフェニルエチルエー
テル、2,5−ジ−sec−アミルフェニルブチルエー
テル、モノフェニル−ジ−o−クロロフェニルホスフェ
ートあるいはフッ素パラフィン等の高沸点溶媒、及び/
または酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブ
チル、プロピオン酸ブチル、シクロヘキサノール、ジエ
チレングリコールモノアセテート、ニトロメタン、四塩
化炭素、クロロホルム、シクロヘキサンテトラヒドロフ
ラン、メチルアルコール、アセトニトリル、ジメチルホ
ルムアミド、ジオキサン、メチルエチルケトン等の低沸
点溶媒に溶解し、アルキルベンゼンスルホン酸及びアル
キルナフタレンスルホン酸の如きアニオン系界面活性剤
及び/またはソルビタンセスキオレイン酸エステル及び
ソルビタンモノラウリル酸エステルの如きノニオン系界
面活性剤及び/またはゼラチン等の親水性バインダーを
含む水溶液と混合し、高速回転ミキサー、コロイドミル
または超音波分散装置等で乳化分散し、ハロゲン化銀乳
剤に添加することである。
【0189】この他、DIR化合物はラテックス分散法
を用いて分散してもよい。ラテックス分散法及びその効
果は、特開昭49-74538号、同51-59943号、同54-32552号
各公報やリサーチ・ディスクロージャー1976年8月、N
o.14850 、77〜79頁に記載されている。
【0190】適当なラテックスは、例えばスチレン、ア
クリレート、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタ
クリレート、2−アセトアセトキシエチルメタクリレー
ト、2−(メタクリロイルオキシ)エチルトリメチルア
ンモニウムメトサルフェート、3−(メタクリロイルオ
キシ)プロパン−1−スルホン酸ナトリウム塩、N−イ
ソプロピルアクリルアミド、N−〔2−(2−メチル−
4−オキソペンチル)〕アクリルアミド、2−アクリル
アミド−2−メチルプロパンスルホン酸等のようなモノ
マーのホモポリマー、コポリマー及びターポリマーであ
る。上記のDIR化合物は、米国特許 3,227,554号、同
3,615,506号、同 3,617,291号、同 3,632,345号、同
3,928,041号、同 3,933,500号、同 3,938, 996 号、同
3,958,993号、同 3,961,959号、同 4, 046,574 号、同
4,052,213号、同 4,063,950号、同 4,095,984号、同 4,
149,886号、同 4,234,678号、英国特許 2,072,363号、
同 2,070,266号、リサーチ・ディスクロージャー 21228
号 (1981年) 、特開昭50-81144号、同50-81145号、同51
-13239号、同51-64927号、同51-104825号、同51-105819
号、同 52-65433 号、同 52-82423 号、同 52-117627
号、同 52-130327号、同 52-154631号、同 53-7232号、
同 53-9116号、同 53-29717 号、同 53-70821号、同 53
-103472号、同 53-110529号、同 53 -135333号、同 53-
143223号、同 54-13333号、同54-49138号、同 54-11424
1号、同 57-35858 号、同 54-145135号、同 55-161237
号、同 56-114946号、同 57-154234号、同 57-56837 号
及び特願昭57-44831号、同57-45809号等に記載された方
法によって合成することができる。
【0191】DIR化合物は、前記の如く感光性ハロゲ
ン化銀乳剤層及び/または非感光性の写真構成層に添加
することができるが、好ましくはハロゲン化銀乳剤層の
少なくとも1層に含有させることであり、例えば青感光
性ハロゲン化銀乳剤、緑感光性ハロゲン化銀乳剤及び赤
感光性ハロゲン化銀乳剤を有する通常の多層カラー写真
感光材料に適用する場合には、これらの1層あるいは2
層以上に含有させればよい。
【0192】本発明に使用できるテトラザインデン誘導
体は、写真感光材料のハロゲン化銀乳剤の安定剤として
知られているが、特に下記一般式〔T−VIII〕で表
されるものが好ましい効果を奏する。
【0193】
【化87】
【0194】式中、m、nは1、2または3の整数であ
り、Rt8、Rt9はそれぞれ水素原子、置換基を有しても
よい炭素数1〜4のアルケニル基、アルキル基または置
換基を有してもよいアリール基を表す。
【0195】該テトラザインデン誘導体として前記一般
式〔T−VIII〕で示されるものが特に有効である
が、本発明において更に有効に用いられるテトラザイン
デン誘導体の具体例を下記に示すがこれらに限定される
ものではない。
【0196】〔例示化合物〕 T−1 4−ヒドロキシ−1,3,3a,7−テトラザ
インデン T−2 4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,
7−テトラザインデン T−3 4−ヒドロキシ−6−ヒドロキシ−1,3,3
a,7−テトラザインデン T−4 4−ヒドロキシ−6−ブチル−1,3,3a,
7−テトラザインデン T−5 4−ヒドロキシ−5,6−ジメチル−1,3,
3a,7−テトラザインデン T−6 2−エチル−4−ヒドロキシ−6−プロピル−
1,3,3a,7−テトラザインデン T−7 2−アリル−4−ヒドロキシ−1,3,3a,
7−テトラザインデン T−8 4−ヒドロキシ−6−フェニル−1,3,3
a,7−テトラザインデン
【0197】これらの化合物は特公昭46-18102号、同44
-2533 号等の記載を参考にして合成することができる。
これらの化合物のうち4位にヒドロキシ基を有するもの
が好ましく、また4位にヒドロキシル基を有し6位にア
ルキル基またはアリール基を有するものがさらに好まし
い。
【0198】本発明における6−アミノプリン誘導体
は、写真感光材料のハロゲン化銀乳剤の安定剤として知
られているものを包含するが、特に下記一般式〔P−I
X〕で表されるものが好ましい効果を奏する。
【0199】
【化88】
【0200】式中、RP10 は水素原子、水酸基または置
換基を有してもよい炭素数1〜4のアルキル基、RP11
は水素原子、置換基を有してもよい炭素数1〜4のアル
キル基または置換基を有してもよいアリール基を表す。
【0201】本発明における6−アミノプリン誘導体と
して前記一般式〔P−IX〕で示されるものが特に有効
であるが、更に有効に用いられる6−アミノプリン誘導
体の具体例を下記に示すがこれに限定されるものではな
い。
【0202】〔例示化合物〕 P−1 6−アミノプリン P−2 2−ヒドロキシ−6−アミノプリン P−3 2−メチル−6−アミノプリン P−4 6−アミノ−8−メチルプリン P−5 6−アミノ−8−フェニルプリン P−6 2−ヒドロキシ−6−アミノ−8−フェニルプ
リン P−7 2−ヒドロキシメチル−6−アミノプリン
【0203】これらテトラザインデン誘導体及び6−ア
ミノプリン誘導体は、好ましくは、ハロゲン化銀1モル
当たり5mgから18gの範囲で添加されて用いられる
と、本発明の目的に対して良好な効果を奏する。
【0204】さらに、これらの銀イオンとの溶解度積が
1×10-9以下の銀塩を形成する化合物のなかでも、とり
わけ溶解度積1×10-11 以下のものが効果的である。
【0205】DIR化合物やテトラザインデン誘導体及
び6−アミノプリン誘導体は、通常のハロゲン化銀乳剤
に添加して画質を改良したり、乳剤製造時に発生する熟
成かぶり等を抑制することは知られているが、本発明の
処理との組み合わせに用いられると、粒状性が改良され
るという効果を得ることは、全く知られていなかった。
【0206】また、本発明に係る現像液により処理され
るハロゲン化銀カラー写真感光材料は、好ましくはその
写真構成層の膜厚が25μm以下のものである。写真構成
層の膜厚とは、支持体を除く写真構成層、即ち、ハロゲ
ン化銀乳剤層 (フルカラー写真感光材料の場合、少なく
とも3層)のほか、必要に応じて形成される下引層、ハ
レーション防止層、中間層、フィルター層、保護層など
のすべての親水性コロイド層の合計膜厚であり、乾燥さ
れた写真構成層の厚みである。親水性コロイドとしては
ゼラチンが用いられることが多く、この場合膜厚はゼラ
チン膜厚ということができる。厚みの測定はマイクロメ
ーターで行うことができるが、より好ましくは写真構成
層の合計厚みが22μm以下、さらに好ましくは20μm以
下、特に好ましくは18μm以下である。写真性能の点か
らは8μm以上が好ましい。
【0207】次に、この発明における好ましい現像条件
等について説明する。この発明の好ましい実施態様は、
用いる現像液中の現像主薬の濃度が 1.5×10-2モル/リ
ットル以上である方法である。この条件は後記詳述する
本出願の第3の発明の要件になっているものであり、用
いる現像主薬や更に好ましい条件等は後記するところと
同じである。
【0208】この発明の別の好ましい実施態様は、現像
液のpHが10.4以上のものである。このように高pHに
することによって、現像を促進することができ、粒状性
を一層良好にすることができる。pHはより好ましくは
10.5〜12.0であり、更に好ましくは10.6〜11.5である。
【0209】この発明の更に別の好ましい実施態様は、
現像処理温度を40℃以上とするものである。このように
高温で処理することにより現像を促進し、一層の粒状の
改良を図ることができる。好ましくは42℃〜70℃、更に
好ましくは45℃〜60℃の範囲で処理する。
【0210】またこの発明の別の好ましい実施態様とし
て、用いる現像液中の亜硫酸塩の濃度が 1.5×10-2モル
/リットル以下である態様がある。亜硫酸塩の濃度をこ
のようにに低くして、現像促進を図り、粒状性改善の効
果を出すものである。より好ましくは亜硫酸塩の濃度は
0を含み、0〜 1.0×10-2モル/リットル、更に好まし
くは0を含み、0〜 0.5×10-2モル/リットルの範囲で
ある。
【0211】現像液中に含有される好ましい亜硫酸塩と
しては、次のものがある。例えば、亜硫酸カリウム、亜
硫酸ナトリウム、亜硫酸リチウム、メタ重亜硫酸カリウ
ム、メタ重亜硫酸ナトリウム等が挙げられるが、発色現
像液中に溶解した際に亜硫酸イオンを放出する化合物で
よく、例えばホルムアルデヒド重亜硫酸付加物、グルタ
ルアルデヒド重亜硫酸付加物等も、本発明に用いること
ができる亜硫酸塩に包含される。
【0212】更に別の好ましい実施の態様として、用い
る現像液中の臭化物の濃度が 0.8×10-2モル/リットル
以下である態様がある。このように臭化物の濃度を抑え
て、上記と同様な効果を果たさせるのである。より好ま
しくは臭化物の濃度は0.05×10-2〜 0.7×10-2モル/リ
ットル、更に好ましくは0.2×10-2〜0.6 ×10-2モル/
リットルである。
【0213】現像液中に含有される好ましい臭化物とし
ては臭化ナトリウム、臭化カリウム、臭化リチウムであ
る。
【0214】この発明の更に別の好ましい実施の態様と
して、用いる現像液が、下記一般式〔A−I〕〜〔A−
VI〕で示される化合物のいずれか少なくとも1種を含
有するものである態様がある。これらの化合物は、現像
促進剤として機能するものである。
【0215】
【化89】
【0216】
【化90】
【0217】
【化91】
【0218】
【化92】
【0219】
【化93】
【0220】
【化94】
【0221】
【化95】
【0222】
【化96】
【0223】
【化97】
【0224】
【化98】
【0225】
【化99】
【0226】
【化100】
【0227】
【化101】
【0228】
【化102】
【0229】
【化103】
【0230】
【化104】
【0231】
【化105】
【0232】
【化106】
【0233】
【化107】
【0234】
【化108】
【0235】
【化109】
【0236】
【化110】
【0237】
【化111】
【0238】
【化112】
【0239】
【化113】
【0240】
【化114】
【0241】
【化115】
【0242】
【化116】
【0243】
【化117】
【0244】
【化118】
【0245】
【化119】
【0246】
【化120】
【0247】
【化121】
【0248】
【化122】
【0249】
【化123】
【0250】
【化124】
【0251】
【化125】
【0252】
【化126】
【0253】
【化127】
【0254】
【化128】
【0255】この発明の更に別の好ましい実施態様は、
用いる現像液が、分子構造中にピロリドン核を有する重
合体もしくは共重合体またはポリエチレングリコール系
化合物の少なくとも1種を含有するものである場合であ
る。
【0256】これにより現像を促進して、更に粒状性の
改良効果を得ることができる。用いることができる分子
構造中にピロリドン核を有する重合体若しくは共重合体
は、重合物の主鎖あるいは側鎖をピロリドン核で任意の
位置に任意の数だけ置換した重合性重合体のすべてが含
まれ、その単独重合体であってもよいし、2種類以上の
共重合成分を重合した共重合体であってもよい。後者の
場合には分子構造中にピロリドン核単位を有する共重合
体成分としてのポリマーが、その共重合成分としてのポ
リマーと共重合する分子構造中にピロリドン核単位を有
しない他のポリマーと共重合せしめて得た共重合体中に
20%以上含まれることが好ましく、特に30%以上含まれ
ることが好ましい。なお、分子構造中にピロリドン核単
位を有する共重合成分としてのポリマーと共重合する分
子構造中にピロリドン核単位を有しない他のポリマーと
しては、親水性の共重合体を得られるものであればいか
なるものも用いることができる。
【0257】上記重合体若しくは共重合体は平均分子量
1.000 〜 70,000 のものが好ましく、その代表的具体例
を挙げると下記のものが含まれる。
【0258】 〔例示化合物〕 〔1〕 ポリ−N−ビニル−2−ピロリドン (※注I) 〔2〕 ポリ−N−(2−アクリロイルオキシ)エチル−1−ピロリドン 〔3〕 ポリ−N−グリシジル−2−ピロリドン 〔4〕 ポリ−N−アリル−2−ピロリドン 〔5〕 ポリ−N,N−ジメチル−N−〔3(1−ピロリドニル)−2−ヒドロ キシ〕プロピル−アミン−N′−アクリロイルイミン〔6〕 コポリ−N−ビニ ル−2−ピロリドン/N−アクリロイルモルホリン (モル比42:58) 〔7〕 コポリ−N−ビニル−2−ピロリドン/N−アクリロイルピペリジン (モル比35:65) 〔8〕 ポリ−N−ビニル−2−ピロリドン/N−メタクリロイル−2−メチル イミダゾール (モル比55:45)
〔9〕 コポリ−N−(2−アクリロイルオキシ)−エチル−2−ピロリドン/ アクリル酸ジエチルアミド (モル比60:40) 〔10〕 コポリ−N−(2−メタクリロイルオキシ)エチル−2−ピロリドン/ アクリル酸ナトリウム (モル比75:25) 〔11〕 コポリ−N−(3−アクリロイルオキシ)プロピル−2−ピロリドン/ メタクリル酸メチル (モル比65:35) 〔12〕 コポリ−N,N−ジメチル−N−〔3−(1−ピロリドニル)−2−ヒ ドロキシ〕−プロピルアミン−N′−アクリロイルイミン/アクリル酸エチル (モル比70:30) 〔13〕 コポリ−N−ビニル−2−ピロリドン/酢酸ビニル (モル比 70:30) 〔14〕 コポリ−N−ビニル−2−ピロリドン/アクリル酸メチル (モル比 70:30) 〔15〕 コポリ−N−ビニル−2−ピロリドン/スチレン (モル比 80:20) 〔16〕 コポリ−N−ビニル−2−ピロリドン/アクリル酸アミド/N−ビニル −2−メチルイミダゾール (モル比50:30:20) 〔17〕 コポリ−N−ビニル−2−ピロリドン/N−(1,1−ジメチル−3− オキソ)−ブチル−アクリルアミド (モル比70:30) 〔18〕 コポリ−N−アリル−2−ピロリドン/酢酸ビニル (モル比 64:36) 〔19〕 コポリ−N−ビニル−2−ピロリドン/4−ビニルピリジン (モル比 60:40) 〔20〕 コポリ−N−ビニル−2−ピロリドン/アクリル酸エチル/アクリル酸 モノエタノールアミン酸 (モル比50:45:5) 〔21〕 コポリ−N−ビニル−2−ピロリドン/ピペリジノマレアミック酸ピペ リジン酸 (モル比53:47) 〔22〕 コポリ−N−ビニルピロリドン/4−ビニルピリジノ−N−メチルアイ オダイド (モル比42:58) 〔23〕 コポリ−N−ビニルピロリドン/マレイン酸チオ尿素ハーフアンモニウ ム塩 (モル比60:40)
【0259】※注(1) 例示化合物〔1〕はゼネラル・ア
ニリン・アンド・フィルム・コーポ(General aniline a
nd film Corp.)からPVP K−15,PVP K−1
7,PVP K−30, PVP K−60, PVP K
−90の商品名また、ビーエーエスエフジャパン(株)
(BASF Aktiengesellschaft) から、コリドン12,コリ
ドン17,コリドン25,コリドン30,コリドン9
0,ルビスコールK−17,ルビスコールK−30,ル
ビスコールK−90の商品名で市販されている。
【0260】上記重合体若しくは共重合体は、前記した
如くその一部が市販されているので容易に入手できる
し、ジョン・ウィリー・アンド・ソムズ・インコーポレ
ーション(John Wilery and Sons,Inc.) 発行(1961 年)
ダブリュ・アール・ソレンソン,テイ・ダブリュ・キャ
ンプベル(W.R.Sorenson,T.W.Campbell) 著のプレパレイ
テイブ・メソッド・オブ・ホリマー・ケミストリー( Pr
epara-tive Methods ofPolymer Chemistry)に記載され
た方法に従って容易に合成することができる。
【0261】上記重合体若しくは共重合体は、単独で用
いてもよいし、2種以上を併用してもよく、その使用量
は好ましくは発色現像液1リットル当たり0.01g〜100
gの範囲であり、より好ましくは0.05g〜10gの範囲で
ある。なお、上記重合体もしくは共重合体は、発色現像
タンク液に添加されてもよいし、タンク補充液に添加さ
れて発色現像タンク液に補充する態様で用いられてもよ
いし、この両者を併用してもよい。
【0262】また上記態様において用いることができる
ポリエチレングリコール系化合物は、以下のとおりであ
る。
【0263】即ち、この発明において、ポリエチレング
リコール系化合物として好ましく用いられるものは次式
で示される化合物である。
【0264】
【化129】
【0265】
【化130】
【0266】
【化131】
【0267】次に、現像処理方法において、現像液中の
現像主薬の濃度が 1.5×10-2モル/リットル以上である
場合について述べる。このように現像主薬濃度を高める
ことによって、活性な処理を実現し、粒状性を高めるこ
とができる。好ましくは上記濃度は該処理液1リットル
当たり2×10-2モル以上、さらに好ましくは 2.5×10-2
〜2×10-1モルの範囲であり、さらに好ましくは3×10
-2〜1×10-1モルの範囲で現像主薬を含有する発色現像
液である。
【0268】以下この発明で用いることができる発色現
像主薬について述べる。この発明において、発色現像液
に用いられる現像主薬として、例えば芳香族第1級アミ
ン系発色現像主薬を用いることができ、これには種々の
カラー写真プロセスにおいて広範囲に使用されている公
知のものが包含される。これらの現像剤はアミノフェノ
ール系及びp−フェニレンジアミン系誘導体が含まれ
る。これらの化合物は遊離状態より安定のため、一般に
塩の形、たとえば塩酸塩、燐酸塩または硫酸塩の形で使
用できる。
【0269】アミノフェノール系現像剤としては例え
ば、o−アミノフェノール、p−アミノフェノール、5
−アミノ−2−オキシ−トルエン、2−アミノ−3−オ
キシ−トルエン、2−オキシ−3−アミノ−1,4−ジ
メチル−ベンゼン等が含まれる。
【0270】特に有用な芳香族第1級アミン発色現像剤
は少なくとも1つの水溶性基を有するアミノ基を有した
芳香族第1級アミン発色現像剤であり、特に好ましくは
下記一般式〔X〕で示される化合物である。
【0271】
【化131】
【0272】
【化132】
【0273】
【化133】
【0274】
【化134】
【0275】
【化135】
【0276】
【化136】
【0277】
【化137】
【0278】次に、現像処理時間が20〜150秒であ
る場合について述べる。即ちこの場合、上記処理方法で
ハロゲン化銀カラー写真感光材料を処理する場合の時間
が20〜150秒の範囲である。より好ましくは 150秒以
下であり、さらに好ましくは30〜150秒、さらに好まし
くは30〜120秒、さらに好ましくは40〜100秒の範囲であ
る。
【0279】このように、本発明において、上記処理方
法でハロゲン化銀カラー写真感光材料を上記特定の時間
処理することにより、驚くべきことに、得られる色素画
像の粒状性を改良できたものである。
【0280】次に、現像処理が、感光材料の発色現像中
の膜膨潤速度が20秒以下の場合について述べる。
【0281】膨潤速度T1/2はこの技術分野において
公知の任意の手法に従い測定することができ、例えばエ
ー・グリーン(A.Green) らによるフォトグラフィック・
サイエンス・アンド・エンジニアリング(Phot.Sci.En
g.),19巻,2号,124〜129 頁に記載の型のスエロメーター
(膨潤計) を使用することにより測定でき、T1/2は
発色現像液で30℃、3分15秒処理した時に到達する最大
膨潤膜厚90%を飽和膜厚とし、この1/2の膜厚に到達
するまでの時間と定義する。即ち図1を用いて説明する
と、膨潤による膜厚が飽和したときの膜厚(グラフがほ
ぼ平坦になったときの膜厚)の1/2に達するまでの時
間T1/2をもって、膜膨潤速度とする。
【0282】膜膨潤速度T1/2はバインダーとしての
ゼラチンに硬膜剤を加えることによって調整することが
でき、あるいは感光材料中のゼラチン及び硬膜剤の量と
現像液の性質との組み合わせにより達成できる。例え
ば、現像液中に、硬膜剤を添加したり、塩濃度を上げる
ことにより、調整できる。
【0283】硬膜剤としては、アルデヒド系、アジリジ
ン系(例えば、PBレポート19,921、米国特許2,950,19
7号、同 2,964,404号、同 2,983,611号、同3,2 71,175
号、特公昭46-40898号、特開昭50-91315号等に記載のも
の) 、イソオキサゾリウム系(例えば、米国特許 3,321,
323号に記載のもの) 、エポキシ系 (例えば米国特許3,0
47,394号、西独特許1,085,663号、英国特許 1,033,518
号、特公昭48- 35495号等に記載のもの) 、ビニールス
ルホン系 (例えば、PBレポート19,920、西独特許1,10
0,942号、同 2,337,412号、同 2,545,722号、同2,6 35,
518号、同 2,742,308号、同 2,749,260号、英国特許 1,
251,091号、米国特許 3,539,644号、同3,490,911 号等
に記載のもの) 、アクリロイル系(例えば、米国特許 3,
640,720号に記載のもの) 、カルボジイミド系 (例えば
米国特許 2,938,892号、同 4,043,818号、同 4,061,499
号、特公昭46-38715号等に記載のもの) 、トリアジン系
(例えば、西独特許 2,410,973号、同 2,553,915号、米
国特許 3,325,287号、特開昭52-12722号等に記載のも
の) 、高分子型 (例えば、英国特許 822,061号、米国特
許 3,623,878号、同 3,396,029号、同 3,226,234号、特
公昭47-18578号、同47-18579号、同47-48896号等に記載
のもの) 、その他マレイミド系、アセチレン系、メタン
スルホン酸エステル系、N−メチロール系の硬膜剤が単
独または組み合わせて使用できる。有用な組み合わせ技
術として、例えば西独特許 2,447,587号、同 2,505,746
号、同 2,514,245号、米国特許 4,047,957号、同 3,83
2,181号、同 3,840,370号、特開昭48-43319号、同50-63
062号、同52-127329 号、特公昭48-32364号等に記載の
組み合わせが挙げられる。
【0284】本発明の現像液により処理される被処理カ
ラー写真感光材料に用いられる写真構成層のバインダー
は、その膜膨潤速度T1/2が小さい程好ましいが、下
限は余り小さいと硬膜されずにスクラッチ等の故障が生
じ易くなるため1秒以上が好ましい。より好ましくは2
秒以上20秒以下、特に好ましくは15秒以下、最も好まし
くは10以下である。20秒より大きい場合は脱銀性、特に
漂白定着性能が劣化することがある。
【0285】次に本発明の現像処理方法について、処理
される感光材料として、支持体上に下記一般式[M−
I]で表されるカプラーを含有するハロゲン化銀乳剤層
を少なくとも1層有する感光材料を用いるものである。
【0286】
【化138】
【0287】
【化139】
【0288】
【化140】
【0289】
【化141】
【0290】
【化142】
【0291】
【化143】
【0292】
【化144】
【0293】
【化145】
【0294】
【化146】
【0295】
【化147】
【0296】
【化148】
【0297】
【化149】
【0298】
【化150】
【0299】
【化151】
【0300】
【化152】
【0301】
【化153】
【0302】
【化154】
【0303】
【化155】
【0304】
【化156】
【0305】
【化157】
【0306】
【化158】
【0307】
【化159】
【0308】
【化160】
【0309】
【化161】
【0310】
【化162】
【0311】
【化163】
【0312】
【化164】
【0313】
【化165】
【0314】
【化166】
【0315】
【化167】
【0316】
【化168】
【0317】
【化169】
【0318】
【化170】
【0319】
【化171】
【0320】
【化172】
【0321】
【化173】
【0322】
【化174】
【0323】
【化175】
【0324】
【化176】
【0325】
【化177】
【0326】
【化178】
【0327】
【化179】
【0328】
【化180】
【0329】
【化181】
【0330】
【化182】
【0331】
【化183】
【0332】
【化184】
【0333】
【化185】
【0334】
【化186】
【0335】
【化187】
【0336】
【化188】
【0337】
【化189】
【0338】
【化190】
【0339】
【化191】
【0340】
【化192】
【0341】
【化193】
【0342】
【化194】
【0343】
【化195】
【0344】
【化196】
【0345】
【化197】
【0346】
【化198】
【0347】
【化199】
【0348】
【化200】
【0349】
【化201】
【0350】
【化202】
【0351】
【化203】
【0352】
【化204】
【0353】
【化205】
【0354】
【化206】
【0355】
【化207】
【0356】
【化208】
【0357】
【化209】
【0358】
【化210】
【0359】
【化211】
【0360】
【化212】
【0361】
【化213】
【0362】
【化214】
【0363】
【化215】
【0364】
【化216】
【0365】
【化217】
【0366】
【化218】
【0367】
【化219】
【0368】
【化220】
【0369】
【化221】
【0370】
【化222】
【0371】に好ましくは1g/リットル〜15g/リ
ットルである。
【0372】本発明の実施に際しては、本発明の本質に
反しない限り、感光材料の処理方法については特に制限
はなく、あらゆる処理方法が適用できる。例えば、その
代表的なものとしては、発色現像後、漂白定着処理を行
い必要なら更に水洗または水洗代替安定処理を行う方
法、発色現像後、漂白と定着を分離して行い、必要に応
じ更に水洗または水洗代替安定処理を行う方法;あるい
は前硬膜、中和、発色現像、停止定着、水洗 (または水
洗代替安定処理) 、漂白、定着、水洗 (または水洗代替
安定処理) 、後硬膜、水洗 (または水洗代替安定処理)
の順で行う方法、発色現像、水洗 (または水洗代替安定
処理)、補足発色現像、停止、漂白、定着、水洗(また
は水洗代替安定処理)、安定の順で行う方法、発色現像
によって生じた現像銀をハロゲネーションブリーチした
のち、再度発色現像をして生成色素量を増加させる現像
方法等、いずれの方法を用いて処理してもよい。
【0373】ここで漂白能を有する処理液で処理すると
は、漂白液または一浴漂白定着液により、処理すること
を意味するが、本発明の効果を良好に奏するのは、一浴
漂白定着処理を行った場合である。
【0374】漂白工程の漂白液若しくは漂白定着液に用
いられる漂白剤としては、アミノポリカルボン酸または
蓚酸、クエン酸等の有機酸で鉄、コバルト、銅等の金属
イオンを配位したものが一般に知られている。そして上
記のアミノポリカルボン酸の代表的な例としては次のも
のを挙げることができる。エチレンジアミンテトラ酢酸 ジエチレントリアミンペンタ酢酸 プロピレンジアミンテトラ酢酸 ニトリロトリ酢酸 イミノジ酢酸 グリコールエーテルジアミンテトラ酢酸 エチレンジアミンテトラプロピオン酸 エチレンジアミンテトラ酢酸ジナトリウム塩 ジエチレントリアミンペンタ酢酸ペンタナトリウム塩 ニトリロトリ酢酸ナトリウム塩
【0375】漂白液及び漂白定着液は、pH 0.2から
9.5で使用でき、好ましくは 4.0以上、より好ましくは
5.0 以上で用いられる。処理の温度は20℃〜80℃で使用
されるが、望ましくは40℃以上で使用する。
【0376】漂白液は、前記の如き漂白剤 (有機酸第2
鉄錯塩が好ましい)とともに種々の添加剤を含むことが
できる。添加剤としては、特にアルカリハライドまたは
アンモニウムハライド、例えば臭化カリウム、臭化ナト
リウム、塩化ナトリウム、臭化アンモニウム、沃化カリ
ウム、沃化ナトリウム、沃化アンモニウム等を含有させ
ることが望ましい。また硼酸塩、蓚酸塩、酢酸塩、炭酸
塩、燐酸塩等のpH緩衝剤、トリエタノールアミン等の
可溶化剤、アセチルアセトン、ホスホノカルボン酸、ポ
リリン酸、有機ホスホン酸、オキシカルボン酸、ポリカ
ルボン酸、アルキルアミン類、ポリエチレンオキサイド
類等の通常漂白液に添加することが知られているものを
適宜添加することができる。
【0377】漂白定着液には、臭化カリウムの如きハロ
ゲン化合物を少量添加した組成からなる漂白定着液、あ
るいは逆に臭化カリウムや臭化アンモニウムの如きハロ
ゲン化合物を多量に添加した組成からなる漂白定着液、
更に本発明の漂白剤と多量の臭化カリウムの如きハロゲ
ン化合物との組み合わせからなる組成の特殊な漂白定着
液等も用いることができる。
【0378】前記のハロゲン化合物としては臭化カリウ
ムの他に塩化水素酸、臭化水素酸、臭化リチウム、臭化
ナトリウム、臭化アンモニウム、沃化カリウム、沃化ナ
トリウム、沃化アンモニウム等も使用することができ
る。
【0379】漂白定着液に含ませるハロゲン化銀定着剤
としては通常の定着処理に用いられるようなハロゲン化
銀と反応して水溶性の錯塩を形成する化合物、例えばチ
オ硫酸カリウム、チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモ
ニウムの如きチオ硫酸塩、チオシアン酸カリウム、チオ
シアン酸ナトリウム、チオシアン酸アンモニウムの如き
チオシアン酸塩、チオ尿素、チオエーテル、高濃度の臭
化物、ヨウ化物等がその代表的なものである。これらの
定着剤は5g/リットル以上、好ましくは50g/リット
ル以上、より好ましくは70g/リットル以上溶解できる
範囲の量で使用できる。
【0380】なお漂白定着液には漂白液の場合と同様
に、硼酸、硼砂、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重
炭酸カリウム、酢酸、酢酸ナトリウム、水酸化アンモニ
ウム等の各種の塩からなるpH緩衝剤を単独であるいは
2種以上組み合わせて含有せしめることができる。更に
また、各種の蛍光増白剤や消泡剤あるいは界面活性剤や
防ばい剤を含有せしめることもできる。またヒドロキシ
アミン、ヒドラジン、亜硫酸塩、異性重亜硫酸塩、アル
デヒドやケトン化合物の重亜硫酸付加物等の保恒剤、ア
セチルアセトン、ホスホノカルボン酸、ポリリン酸、有
機ホスホン酸、オキシカルボン酸、ポリカルボン酸、ジ
カルボン酸及びアミノポリカルボン酸等の有機キレート
剤あるいはニトロアルコール、硝酸塩等の安定剤、アル
カノールアミン等の可溶化剤、有機アミン等のステイン
防止剤、その他の添加剤や、メタノール、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド等の有機溶媒を適宜含
有せしめることができる。
【0381】本発明を実施する場合、発色現像後直ちに
漂白もしくは漂白定着することが最も好ましい処理方法
であるが、発色現像後水洗またはリンス及び停止等の処
理を行った後、漂白もしくは漂白定着処理してもよく、
また漂白促進剤を含ませた前浴を漂白もしくは漂白定着
に先立つ処理液として用いてもよい。
【0382】本発明において、ハロゲン化銀カラー写真
感光材料の発色現像以外の処理、例えば漂白定着(また
は漂白、定着)、更に必要に応じて行われる水洗または
水洗代替安定化等の各種処理工程の処理温度について
は、20℃〜80℃が好ましく、更に好ましくは40℃以上で
行われる。
【0383】また特開昭58-14834号、同 58-105145号、
同58-134634号及び同58-18631号並びに特願昭58-2709
号及び同59-89288号等に示されるような水洗代替安定化
処理を行うことが好ましい。
【0384】カラー写真感光材料のハロゲン化銀乳剤層
にはそれぞれカプラー、即ち、発色現像主薬の酸化体と
反応して色素を形成し得る化合物を含有させることがで
きる。
【0385】使用できる上記カプラーとしては、それぞ
れの発明で特定したものを除き、各種イエローカプラ
ー、マゼンタカプラー及びシアンカプラーを特別の制限
なく用いることができる。これらのカプラーはいわゆる
2当量型であってもよいし4当量型カプラーであっても
よく、またこれらのカプラーに組み合わせて、拡散性色
素放出型カプラー等を用いることも可能である。
【0386】前記イエローカプラーとしては、閉鎖ケト
メチレン化合物更にいわゆる2当量型カプラーと称され
る活性点−o−アリール置換カプラー、活性点−o−ア
シル置換カプラー、活性点ヒダントイン化合物置換カプ
ラー、活性点ウラゾール化合物置換カプラー及び活性点
コハク酸イミド化合物置換カプラー、活性点フッ素置換
カプラー、活性点塩素あるいは臭素置換カプラー、活性
点−o−スルホニル置換カプラー等が有効なイエローカ
プラーとして用いることができる。用い得るイエローカ
プラーの具体例としては、米国特許 2,875,057号、同
3,265,506号、同3,408,194号、同 3,551,155号、同 3,5
82,322号、同 3,725,072号、同 3,891,445 号、西独特
許 1,547,868号、西独出願公開 2, 219,917 号、同 2,2
61,361号、同 2,414,006号、英国特許 1,425,020号、特
公昭51-10783号、特開昭47-26133号、同48-73147号、同
51-102636号、同 50-6341号、同 50-123342号、同 50-
130442号、同51-21827号、同50-87650号、同52-82424
号、同52-115219 号、同58-95346号等に記載されたもの
を挙げることができる。
【0387】またマゼンタカプラーとしては、一般式
[M−I]で特定した発明を除き、あるいは該発明にお
いて、一般式[M−I]のカプラーと併用して、ピラゾ
ロン系、ピラゾロトリアゾール系、ピラゾリノベンツイ
ミダゾール系、インダゾロン系の化合物を挙げることが
できる。これらのマゼンタカプラーはイエローカプラー
と同様4当量型カプラーだけでなく、2当量型カプラー
であってもよい。マゼンタカプラーの具体例としては米
国特許 2,600,788号、同 2,983,608号、同 3,062,653
号、同3,127,269 号、同 3,311,476号、同 3,419,391
号、同 3,519,429号、同 3,558,319号、同 3,582,322
号、同 3,615,506号、同 3,834,908号、同 3,891, 445
号、西独特許 1,810,464号、西独特許出願 (OLS) 2,
408,665号、同 2,417,945号、同 2, 148,959 号、同 2,
424,467号、特公昭 40-6031号、特開昭51-20826号、同5
2-58922号、同49-129538 号、同49-74027号、同 50-159
336号、同52-42121号、同49-74028号、同50-60233号、
同51-26541号、同53-55122号、特願昭 55-110943号等に
記載されたものを挙げることができる。
【0388】更に有用なシアンカプラーとしては、一般
式〔C−I〕で特定したもの、また一般式〔C−I〕の
カプラーと併用して、例えばフェノール系、ナフトール
系カプラー等を挙げることができる。そしてこれらのシ
アンカプラーはイエローカプラーと同様4当量型カプラ
ーだけでなく、2当量型カプラーであってもよい。シア
ンカプラーの具体例としては米国特許 2, 369,929 号、
同 2,434,272号、同 2,474,293号、同 2,521,908号、同
2,895,826号、同 3,034,892号、同 3,311,476号、同
3,458,315号、同 3,476, 563 号、同 3,583,971号、同
3,591,383号、同3, 767,411 号、同 3,772,002号、同
3,933,494号、同 4,004,929号、西独特許出願 (OLS)
2,414,830 号、同 2,454,329号、特開昭48-59838号、
同51-26034号、同 48-5055号、同 51-146827号、同52-6
9624号、同52-90932号、同58-95346号、特公昭49-11572
号等に記載のものを挙げることができる。
【0389】ハロゲン化銀乳剤層、その他の写真構成層
中にはカラードマゼンタまたはシアンカプラー、ポリマ
ーカプラー等のカプラーを併用してもよい。カラードマ
ゼンタまたはシアンカプラーについては本出願人による
特願昭 59-193611号の記載を、またポリマーカプラーに
ついては本出願人による特願昭 59-172151号の記載を各
々参照できる。
【0390】上記カプラーを写真構成層中に添加する方
法は従前通りでよく、また上記カプラーの添加量は限定
的ではないが、銀1モル当り1×10-3〜5モルが好まし
く、より好ましくは1×10-2〜5×10-1である。
【0391】本発明を実施するに当たって、ハロゲン化
銀カラー写真感光材料には他に各種の写真用添加剤を含
有せしめることができる。例えばリサーチ・ディスクロ
ージャー誌 17643号に記載されているかぶり防止剤、安
定剤、紫外線吸収剤、色汚染防止剤、蛍光増白剤、色画
像褪色防止剤、帯電防止剤、硬膜剤、界面活性剤、可塑
剤、湿潤剤等を用いることができる。
【0392】ハロゲン化銀カラー写真感光材料におい
て、乳剤を調製するために用いられる親水性コロイドに
は、ゼラチン、誘導体ゼラチン、ゼラチンと他の高分子
とのグラフトポリマー、アルブミン、カゼイン等の蛋白
質、ヒドロキシエチルセルロース誘導体、カルボキシメ
チルセルロース等のセルロース誘導体、澱粉誘導体、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルイミダゾール、ポリア
クリルアミド等の単一あるいは共重合体の合成親水性高
分子等の任意のものが包含される。
【0393】ハロゲン化銀カラー写真感光材料の支持体
としては、例えばガラス板、セルロースアセテート、セ
ルロースナイトレートまたはポリエチレンテレフタレー
ト等のポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポ
リカーボネートフィルム、ポリスチレンフィルム等が挙
げられ、これらの支持体は感光材料の使用目的に応じて
適宜選択される。
【0394】また目的に応じて適当な厚さの中間層を設
けることは任意であり、更にフィルター層、カール防止
層、保護層、アンチハレーション層等の種々の層を構成
層として適宜組み合わせて用いることができる。これら
の構成層には結合剤として前記のような乳剤層に用いる
ことのできる親水性コロイドを同様に用いることがで
き、またその層中には前記の如き乳剤層中に含有せしめ
ることができる種々の写真用添加剤を含有せしめること
ができる。
【0395】本発明の現像液を用いた処理方法は、カラ
ーネガフィルム、カラーポジフィルム、スライド用カラ
ー反転フィルム、映画用カラー反転フィルム、TV用カ
ラー反転フィルム等のハロゲン化銀カラー写真感光材料
に適用することができる。
【0396】
【発明の実施の形態】以下に本発明の具体的実施例を述
べるが、本発明の実施の態様はこれらに限定されない。
また以下の全ての実施例において、ハロゲン化銀カラー
写真感光材料中の添加物の添加量は特に記載のない限り
1m2 当りのものを示し、ハロゲン化銀とコロイド銀は
銀に換算して示した。
【0397】実施の形態例1 次のようにして、スタンダードとなる感光材料Bを調製
した。当業界で高感度ハロゲン化銀カラー写真感光材料
に対して採用される層構成に倣い、各種の補助層を介在
させながら、支持体(トリアセテートフィルムベース)
の方から下記の如く黒色コロイド銀ハレーション防止
層、赤感光性ハロゲン化銀乳剤層、緑感光性ハロゲン化
銀乳剤層及び青感光性ハロゲン化銀乳剤層とし、該青感
光性ハロゲン化銀乳剤層の最外側に単分散高感度ハロゲ
ン化銀乳剤層を配し、感光材料Bを作製した。但し塗布
銀量は53mg/100cm2 、乾燥膜厚は23μmとした。
【0398】層1…硝酸銀を還元剤としてハイドロキノ
ンを用い還元して波長域400〜700nmの光に高い吸収性を
示す黒色コロイド銀 0.8gをゼラチン3gにて分散液を
作りハレーション防止層を塗設した。 層2…ゼラチンからなる中間層。 層3… 1.5gの低感度赤感光性沃臭化銀乳剤(AgI;7
モル%)、1.6gのゼラチン並びに0.85gの1−ヒドロキ
シ−4−(β−メトキシエチルアミノカルボニルメトキ
シ) −N−[δ−(2, 4−ジ−t−アミルフェノキ
シ) ブチル]−2−ナフトアミド(以下、シアンカ
プラー(C′−0) と称す)、0.030gの1−ヒドロキシ
−4−[4−(1−ヒドロキシ−8−アセトアミド−
3, 6−ジスルホ−2−ナフチ ルアゾ) フェノキシ]
−N−[δ− (2, 4− ジ−アミルフェノキシ) ブチ
ル]−2−ナフト アミド・ジナトリウム(以下、カラ
ードシアンカプラー(CC′−1)と称す) を溶解した
0.4 gのトリクレジルホスフェート(以下、TCPと称
す) を含有している低感度赤感光性ハロゲン化銀乳剤
層。 層4… 1.1gの高感度赤感光性沃臭化銀乳剤(AgI;6
モル%)、1.2gのゼラチン並びに0.25gのシアンカプラ
ー(C′−0)、0.020gのカラードシアンカプラー(C
C′−1) を 溶解した0.17gのTCPを含有している
高感度 赤感光性ハロゲン化銀乳剤層。 層5…0.07gの2, 5−ジ−t−オクチルハイド ロキ
ノン(以下、汚染防止剤(HQ′−1) と 称す) を溶
解した0.04gのジブチルフタレート(以下、DBPと称
す) 及び1.2gのゼラチンを含有している中間層。 層6… 1.6gの低感度緑感光性沃臭化銀乳剤(AgI;6
モル%)、1.7gのゼラチン並びに0.32gの1−(2,
4, 6−トリクロロフェニ ル) −3−[3−(2, 4
−ジ−t−アミルフ ェノキシアセトアミド) ベンゼン
アミド]−5 −ピラゾロン(以下、マゼンタカプラー
(M′ −1) と称す)、0.20gの4, 4−メチレンビ
ス−11−(2, 4, 6−トリクロルフェニル) −3
−[3−(2, 4−ジ−t−アミルフェノ キシアセト
アミド) ベンゼンアミド]−5−ピ ラゾロン(以下、
マゼンタカプラー(M′−2) と称す)、0.066gの1
−(2, 4, 6−トリクロロフェニル) −4−(1−ナ
フチルアゾ) − 3−(2−クロロ−5−オクタデセニ
ルスクシ ンイミドアニリノ) −5−ピラゾロン(以
下、カラードマゼンタカプラー(CM′−1) と称
す) の3種のカプラーを溶解した 0.3gのTC Pを含
有している低感度緑感光性ハロゲン化銀 乳剤層。 層7… 1.5gの高感度緑感光性沃臭化銀乳剤 (AgI;8
モル%、1.9gのゼラチン並びに0.10gのマゼンタカプ
ラー(M′−1) 、 0.098gのマゼンタカプラー(M′
−2) 、0.049gのカラードマゼンタカプラー(CM′
−1) を溶解した0.12gのTCPを含有してい る高感
度緑感光性ハロゲン化銀乳剤層。 層8… 0.2gの黄色コロイド銀、 0.2gの汚染防 止剤
(HQ′−1) を溶解した0.11gのDBP 及び 2.1g
のゼラチンを含有するイエローフィルター層。 層9…0.95gの低感度青感光性沃臭化銀乳剤 (AgI;7
モル%)、1.9gのゼラチン並びに 1.84gのα−[4
−(1−ベンジル−2−フェ ニル−3, 5−ジオキソ
−1, 2, 4−トリア ゾリジニル) ]−α−ピバロイ
ル−2−クロロ−5−[γ−(2, 4−ジ−t−アミル
フェノキシ) ブタンアミド]アセトアニリド(以下、
イエローカプラー(Y′−1) と称す) を溶解 した0.
93gのDBPを含有する低感度青感光性ハロゲン化銀乳
剤層。 層10… 1.2gの高感度単分散青感光性沃臭化銀乳剤(Ag
I;6モル%)、2.0gのゼラチン並びに0.46gのイエ
ローカプラー(Y′−1) を溶解 した0.23gのDBP
を含有する高感度青感光性 ハロゲン化銀乳剤層。 層11…ゼラチンからなる第2保護層。 層12… 2.3gのゼラチンを含有する第1保護層。 この感光材料Bを、タングステン光源を用いフィルター
で色温度を4800°Kに調整し、 3.2CMSのウエッジ露
光を与えることにより露光した。(露光条件C)。
【0399】露光後の感光材料Bを下記現像液Aで38℃
で3分15秒の発色現像処理を行った。このとき、該感光
材料Bのマゼンタ発色の最高濃度Mは、透過濃度として
1.80であった。ただし、測定は、サクラ光電濃度計PD
A−65(小西六写真工業製)を用いて行った。
【0400】 次に以下の要領で試料を調製した。
【0401】表−1に示すハロゲン化銀乳剤を、通常の
ダブルジェット法により球状乳剤として製造した。
【0402】下記各層をセルローストリアセテート支持
体上に順次塗設し、多層カラーフィルム試料を作成し
た。 第1層:ハレーション防止層(HC層) 0.18gの黒色コロイド銀及び 1.5gのゼラチンからなる
ハレーション防止層 第2層:下引層(IG層) 2.0gのゼラチンからなる下引層。 第3層:赤感性ハロゲン化銀乳剤層(R層) 表−1に示されたハロゲン化銀乳剤を各々赤感性に色増
感したものと、0.2 モル/モルAgの下記シアンカプラー
(C−1) と、0.006 モル/モルAgの下記カラードシア
ンカプラー(CC−1) と、例示DIR化合物(No.
D−24) をトリクレジルホスフェート(以下、TCPと
いう)に溶解し、又、抑制材をメタノールに溶解して、
ゼラチンを含む水溶液中に乳化分散した分散物を含有し
ている赤感性ハロゲン化銀乳剤層。 第4層:中間層(2G層) 0.14gの2, 5−ジ−t−ブチルヒドロキノンと、0.07
のジブチルフタレート(以下、DBPという)からなる
中間層。 第5層:緑感性ハロゲン化銀乳剤層(G層) 表−1に示されたハロゲン化銀乳剤を各々緑感性に色増
感したものと、0.15モル/モルAgの下記マゼンタカプラ
ー(M−1)、0.015モル/モルAgの下記カラードマゼン
タカプラー(CM−1) 、例示DIR化合物(No.D
−5) を溶解したTCPとをゼラチンを含む水溶液中に
乳化分散した分散物を含有している緑感性ハロゲン化銀
乳剤層。 第6層:0.3gの黄色コロイド銀、0.2gの汚染 防止剤(2, 5−ジ−t−オクチルハイドロキノン) を
溶解した0.11gのDBP及び 2.1gのゼラチンを含有す
るイエローフィルター層。 第7層:低感度青感性ハロゲン化銀乳剤層(B層) 表−1に示されたハロゲン化銀乳剤を各々青感性に色増
感したものと、0.3 モル/モルAgの下記イエローカプラ
ー(Y−1) と例示DIR化合物(No.D−62) をT
CPに溶解し、ゼラチンを含む水溶液中に乳化分散した
分散物とを含有している青感性ハロゲン化銀乳剤層。 第8層:高感度単分散青感性ハロゲン化銀乳剤(B層) 第7層と同様であり、ハロゲン化銀粒子径をやや大きい
ものを使用した。 第9層:保護層(3G層) 0.8gのゼラチンを含む保護層。 各層には上記の他、ゼラチン硬化剤(1, 2−ビスビニ
ルスルホニルエタンと2, 4−ジクロロ−6−ヒドロキ
シ−s−トリアジンナトリウム塩)や界面活性剤を含有
させた。塗布銀量は50mg/100cm2 とした。
【0403】各層に用いたカプラー等は、下記に示すと
おりである。シアンカプラー(C1 −1) 2−(α, α, β, β, γ, γ, δ, δ−オクタフルオ
ロヘキサンアミド) −5−[2−(2, 4−ジ−t−ア
ミルフェノキシ) ヘキサンアミド]フェノールカラードシアンカプラー(CC1 −1) 1−ヒドロキシ−4−[4−(1−ヒドロキシ−8−ア
セトアミド−3, 6−ジスルホ−2−ナフチルアゾ) フ
ェノキシ]−N−[δ−(2, 4−ジ−t−アミルフェ
ノキシ) ブチル]−2−ナフトアミド・ジナトリウム塩マゼンタカプラー(M1 −1) 1−(2, 4, 6−トリクロロフェニル) −3−{[α
−(2, 4−ジ−t−アミルフェノキシ) −アセトアミ
ド]ベンズアミド}−3−ピラゾロン及び1−(2,
4, 6−トリクロロフェニル) −3−{[α−(2, 4
−ジ−t−アミルフェノキシ) −アセトアミド]ベンズ
アミド}−4−(4−メトキシフェニルアゾ) −5−ピ
ラゾロンカラードマゼンタカプラー(CM1 −1) 1−(2, 4, 6−トリクロロフェニル) −4−(1−
ナフチルアゾ) −3−(2−クロロ−5−オクタデセニ
ルスクシンイミドアニリノ) −5−ピラゾロンイエローカプラー(Y1 −1) α−[4−(1−ベンジル−2−フェニル−3, 5−ジ
オキソ−1, 2, 4−トリアゾリジニル) ]−α−ピバ
ロイル−2−クロロ−5−[γ−(2, 4−ジ−t−ア
ミルフェノキシ) ブタンアミド]アセトアニリド 上記の処方において、ハロゲン化銀として表−1の組成
のものを使用し、第3層, 第5層, 第6層及び第7層の
塗布量を変化することと、第8層のゼラチン硬膜剤を量
変化し、更に一部T1/2を小さくするため青感性ハロゲ
ン化銀乳剤層へゼラチン硬膜剤を入れて試料1〜19を作
成した。次に膜厚、膜膨潤速度T1/2を測定し、表−
1に記した。
【0404】各試料を各々ウエッジを介して緑色光、赤
色光、緑色光+赤色光を(16CMS)与え、下記の処理工程
で処理して色素画像を得た。 処理工程 発色現像 表−2に示した時間と温度 漂 白 4分 (38℃) 定 着 3分 (30〜38℃) 水 洗 1分 (20〜33℃) 安定化 1分 (20〜33℃) 乾 燥
【0405】各処理工程において使用した処理液組成は
下記のとおりである。 〈発色現像液〉 前記例示化合物(E−2) の硫酸塩 3×10-2モル 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2 硫酸塩 2.0 g 無水炭酸カリウム 30.0 g 臭化ナトリウム 1.3 g ニトリロトリ酢酸・3ナトリウム塩(1水塩) 2.5 g 水酸化カリウム 1.0 g 抑制剤Z−5 0.5 g 水を加えて1リットルとし、50%KOHと50%H2SO4で、 pH=10.2に調製する。
【0406】 〈漂白液〉 エチレンジアミン四酢酸鉄(III) アンモニウム塩 200 g 臭化アンモニウム 150.0g 氷酢酸 10.0 ミリリットル 水を加えて1リットルとし、アンモニア水と酢酸を用いてpH=6.0に調製す る。 〈定着液〉 チオ硫酸アンモニウム 175.0g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3g 水を加えて1リットルとし、酢酸を用いてpH=7.0 に調整する。 〈安定液〉 ホルマリン(37%水溶液) 1.5ミリリットル コニダックス(小西六写真工業製) 7.5ミリリットル 水を加えて1リットルとする。
【0407】得られたシアン色素の粒状性(RMS) を
表−2に示す。なお、各感色性層へのDIR化合物の添
加量は自層の減感、濃度低下がほぼ等しくなるようにコ
ントロールしてある。
【0408】上記各処理液及び処理工程を用いて前記ス
タンダードの感光材料Bを前記露光条件Cにて露光後発
色現像処理時間2分で、処理温度40℃にて処理したとこ
ろ、マゼンタの透過最高色素濃度は 2.2であり、さらに
未露光部マゼンタ濃度は0.38であった。
【0409】
【表3】
【0410】
【表4】 上記表−2より、感光材料がNo.3〜19であり、本発
明の処理方法では、粒状性が良好であることが判かる。
さらに、膜厚(全膜厚から支持体膜厚を除いた乾燥膜
厚) が25μm以下のものはさらに良好であり、さらにま
た、膜膨潤時間(T1/2) が、20秒以下の際により良好
であり、また発色現像時間が180秒の際に良好で、さら
に特に120秒以下の際にとりわけ良好であることが判か
る。
【0411】実施例2 表−4に示す沃臭化銀乳剤を下記の製造法により調製し
た。即ちA〜Cは通常のダブルジェットにより製造し
た。D〜Kは関数添加法によりコア/シェル型の単分散
乳剤を製造した。LはpH、pAgをコントロールしな
がらダブルジェットにより平板状ハロゲン化銀乳剤を製
造した。
【0412】次に上記A〜Lの乳剤を使用して、実施例
−1と同じ感光材料作成方法で、膜厚と膜膨潤速度が表
−4に示すごとき感光材料No.20〜43の試料を作製し
た。各試料についてを実施例−1と同じ試験をした。得
られた粒状性(RMS値) とイエローステインのデータ
を表−5に示す。
【0413】
【表5】
【0414】
【表6】
【0415】表−5から明らかなように、本発明は粒状
性が好ましい。
【0416】実施の形態例3 実施形態例1において発色現像主薬として用いた例示化
合物E−2の量を表−6に示すごとく変化し、かつ表−
6の現像温度で処理を行った。その他は実施例と同様に
した。但し試料として用いた感光材料No.26, 38は、
実施例2で作製したものである(表−5参照)。
【0417】表−6中、現像主薬の濃度が 1.5×10-2
ル/リットル以上のものが好ましい結果をえることがわ
かる。また現像主薬の濃度は 2.0×10-2モル/リットル
以上が特に好ましい結果を示している。また同様にし
て、発色現像主薬を例示化合物E−1, E−4, E−3
及びE−8にそれぞれ変えて同様に実施したところ、こ
れについても同様の傾向がえられた。
【0418】
【表7】
【0419】実施の形態例4 実施の形態例2のGの乳剤を使用し、実施例1の作製方
法で塗布銀量を次のように変えて試料を作製した。即ち
第3, 5, 6, 7層の銀塗布量を変化させることで塗布
銀量を変化した試料とした。更に、表−7に示すよう
に、膜厚・T1/2を本発明の好ましい場合とそれ以外の
場合となるように調製した。それぞれについてのRMS
値とイエローステイン値を、表−7にしめす。表−7よ
り、塗布銀量は30mg/100cm2 が好ましく、更に好ま
しくは30〜 150、またそれより好ましくは35〜 100mg
/100cm2 の範囲がよいことがわかる。
【0420】
【表8】
【0421】実施の形態例5 発色現像主薬として例示化合物E−2を用い、濃度を5
×10-2モル/リットルに変更し、温度を42℃、発色現像
時間を60秒として、以下の各試料を処理した。即ち実施
の形態例1で用いた感光材料の試料No.27, 39の作製
において、DIR化合物を表−8のDIR化合物または
抑制剤に変えて試料27−1〜5, 39−1〜5を作成し
た。この試料について、前記と同様にRMS値、イエロ
ーステイン値を測定した。結果は表−8に示す。
【0422】
【表9】
【0423】表−8から、同じDIR化合物または抑制
剤を用いた場合、本発明の試料の方がすぐれていること
がわかる。又本発明の試料はDIR化合物または抑制剤
を加えなくてもかなり良好な結果がえられ、DIR化合
物または抑制剤を加えると更にすぐれた結果が得られる
ことがわかる。上記感光材料の試料39−2について、添
加するDIR化合物を例示化合物Dd−10からDd−
2, Dd−8, Dd−12, Dd−14, Dd−16, Dd−
20, Dd−23, Dd−27, Dd−30, Dd−33, Dd−
36, Dd−40, Dd−44, Dd−48, Dd−52, Dd−
62, Dd−66, Dd−68, Dd−72, Dd−77, Dd−
80, Dd−84, Dd−88に変えて各々実施したところ、
上記と同様の結果が得られた。また試料39−4につい
て、添加する抑制剤を例示化合物T−2にかえてT−
1, −3, −5, −7を用いて各々実施したところ、や
はり同様な結果が得られた。また試料39−5について、
例示化合物39−5の抑制剤P−1を各々P−3,−5,
−6に変えて実施したところ、同様な結果が得られた。
【0424】実施の形態例6 実施の形態例2の感材試料No.39において、実施の形
態例−1の発色現像液に抑制剤を添加したものを用い、
前記例と同様RMS値とイエローステイン値を測定し
た。表−9に示す結果から、抑制剤を添加した方が効果
的であることがわかる。
【0425】
【表10】
【0426】実施の形態例7 表−10に示す沃臭化銀乳剤を下記の製造法により調製
した。A〜Gは通常のダブルジェットにより製造した。
D〜Kは関数添加法によりコア/シェル型の単分散乳剤
を製造した。LはpH、pAgをコントロールしながら
ダブルジェットにより平板状ハロゲン化銀乳剤を製造し
た。
【0427】
【表11】
【0428】
【表12】
【0429】0.07gのジブチルフタレート(以下、DB
Pという) からなる中間層。 第5層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層(G層) 前記表−1に示された沃臭化銀乳剤を各々緑感性に色増
感したもの 4.0gと、0.07モル/モルAgの下記マゼンタ
カプラー(M7 −1)、0.015モル/モルAgの下記カラー
ドマゼンタカプラー(CM7 −1) 、例示DIR化合物
(No.D−14) を溶解した0.64gのTCPを 1.4gの
ゼラチンを含む水溶液中に乳化分散した分散物を含有し
ている緑感性ハロゲン化銀乳剤層。
【0430】第6層、保護層(3G層) 0.8gのゼラチンを含む保護層。 各層には上記の他、ゼラチン硬化剤(1, 2−ビスビニ
ルスルホニルエタン)や界面活性剤を含有させ、第3層
のR層と第5層のG層に表−1に記したハロゲン化乳剤
と表−2に記したDIR化合物又は抑制剤を添加し、試
料を作成した。
【0431】シアンカプラー(C7 −1) 2−(α, α, β, β, γ, γ, δ, δ−オクタフルオ
ロヘキサンアミド) −5−[2−(2, 4−ジ−t−ア
ミルフェノキシ) ヘキサンアミド]フェノール カラードシアンカプラー(CC7 −1) 1−ヒドロキシ−4−[4−(1−ヒドロキシ−8−ア
セトアミド−3, 6−ジスルホ−2−ナフチルアゾ) フ
ェノキシ]−N−[δ−(2, 4−ジ−t−アミルフェ
ノキシ) ブチル]−2−ナフトアミド・ジナトリウム塩 マゼンタカプラー(M7 −1) 1−(2, 4, 6−トリクロロフェニル) −3−{[α
−(2, 4−ジ−t−アミルフェノキシ) −アセトアミ
ド]ベンズアミド}−3−ピラゾロン及び1−(2,
4, 6−トリクロロフェニル) −3−{[α−(2, 4
−ジ−t−アミルフェノキシ) −アセトアミド]ベンズ
アミド}−4−(4−メトキシフェニルアゾ) −5−ピ
ラゾロン カラードマゼンタカプラー(CM7 −1) 1−(2, 4, 6−トリクロロフェニル) −4−(1−
ナフチルアゾ) −3−(2−クロロ−5−オクタデセニ
ルスクシンイミドアニリノ) −5−ピラゾロン
【0432】各試料を各々ウエッジを介して緑色光、赤
色光、緑色光+赤色光を(16CMS) 与え、下記の処理
工程で処理して色素画像を得た。
【0433】各処理工程において使用した処理液組成は
下記の通りである。 〈発色現像液〉 前記例示化合物(E−2) の硫酸塩(表−11及び12
に示す添加量) 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 2.0 g 無水炭酸カリウム 30.0 g 臭化ナトリウム 1.3 g ニトリロトリ酢酸・3ナトリウム塩 (1水塩) 2.5 g 水酸化カリウム 1.0 g 水を加えて1リットルとする。 〈漂白定着液〉 エチレンジアミン四酢酸鉄 アンモニウム塩 200.0 g エチレンジアミン四酢酸2 アンモニウム塩 2.0 g アンモニア水(28%水溶液) 20.0 g チオ硫酸アンモニウム 175.0 g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5 g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3 g 2−アミノ−5−メルカプト−1, 3, 4−チアヂアゾール 1.5 g 水を加えて1リットルとし、酢酸、アンモニア水を用い
てpH=6.6に調整する。
【0434】〈水洗〉水道水 〈安定化液〉 ホルマリン(37%水溶液) 1.5ミリリットル コニダックス(小西六写真工業社製) 7.5ミリリットル 水を加えて1リットルとする。 前記乳剤を用いて得られたハロゲン化銀カラー感光材料
試料(No.7−1〜12) を上記の処理(但し、発色現
像主薬濃度および発色現像時間を以下の表−11および
12の如く変化させた) を行い、得られたマゼンタ色素
画像の粒状性(RMS値) および鮮鋭性(MTF値) を
求め、表−11および表−12にそれぞれ結果を示し
た。
【0435】なお、粒状性(RMS値) は、色素画像濃
度が1.0 の色素画像の、円形走査アパーチャー口径が25
μmのマイクロデンシトメーターで走査したときに生じ
る濃度値の変動の標準偏差の1000倍値を比較することに
よって行った。また、MTF(Modulation Transfer Fun
ction)は空間周波数が30本/mmでのMTFの大きさを
比較することにより行った。ここでマゼンタ色素画像の
RMS値は数値が小さいほうが粒状性が優れていること
を示し、MTF値は数値が大きいほうが鮮鋭性に優れて
いることを示す。
【0436】
【表13】
【0437】
【表14】
【0438】表−11、表−12より明らかなように、感光
材料がNo.7−2、7−3および7−5〜12であり、
発色現像時間が 180秒以下である本発明の処理方法で
は、驚くべきことに粒状性、鮮鋭性共に好ましいことが
判る。さらに、発色現像液中の発色現像主薬の濃度が、
1.5 ×10-2モル/リットル以上の際、より良好であり、
2.0 ×10-2モル/リットル以上の際さらに良好であるこ
とが判る。さらにまた、発色現像時間が 120秒以内の際
に上記効果はより良好となることが判かる。
【0439】実施例8 実施例7の感光材料No.7−1および7−7におい
て、DIR化合物を第3層、第5層より除いた8−1′
および8−7′を作製し、実施例7と同様の実験を発色
現像主薬濃度E−2を 1.5×10-2モル/リットルと3×
10-2モル/リットルの2点について行い、マゼンタ色素
の粒状性(RMS) を求め表−13に示した。
【0440】
【表15】 表−13と表−11の感光材料試料7−1と8−1′、7−
7と8−7′を比較することで、DIR化合物を使用し
た表−11の7−1と7−7の方が好ましいことが判る。
【0441】実施例9 実施例7の試料No.7−7を使用して、発色現像液へ
の抑制剤の添加効果を検討した。実施例7の処理液と処
理工程で発色現像を1分、発色現像主薬添加量を8×10
-2モル/リットルとし、表−14の抑制剤を発色現像液に
添加し、現像処理を行い粒状性(RMS値) を測定し
た。
【0442】
【表16】
【0443】表−14から明らかなように本発明において
は発色現像液中に有機抑制剤を添加することが好ましい
ことが判る。
【0444】実施例10 実施例7の感光材料の作成方法において、感光材料試料
No.7−1および7−7において、第5層より上の、
即ち第6〜9層を下記の如く各乳剤層を塗布した感光材
料試料1A及び7Aを作成した。
【0445】第6層:0.3gの黄色コロイド銀、0.2gの
汚染防止剤(2, 5−ジ−t−オクチルハイドロキノ
ン) を溶解した0.11gのDBP及び 2.1gのゼラチンを
含有するイエローフィルター層。
【0446】第7層:1.02gの低感度青感性沃臭化銀乳
剤層(AgI;4モル%)、1.9gのゼラチン並びに1.84g
のα−[4−(1−ベンジル−2−フェニル−3, 5−
ジオキソ−1, 2, 4−トリアゾリジニル) ]−α−ピ
バロイル−2−クロロ−5−[γ−(2, 4−ジ−t−
アミルフェノキシ) ブタンアミド]アセトアニリド[以
下、イエローカプラー(Y′′−1) と称す]を溶解し
た0.93gのDBPを含有する低感度青感性ハロゲン化銀
乳剤層。
【0447】第8層: 1.6gの高感度単分散青感性沃臭
化銀乳剤層(AgI;4モル%)、2.0gのゼラチン並びに
0.46gのイエローカプラー(Y′′−1) を溶解した0.
23gのDBPを含有する高感度青感性ハロゲン化銀乳剤
層。
【0448】第9層:ゼラチンからなる保護層(実施例
1の第6層と同一)。 上記感光材料試料No.1Aおよび7Aにおいては支持
体上の塗布銀量は各々80mg/dm2 であるが、この塗布
銀量を感光材料試料1Aと7Aについて、10mg、30m
g、35mg、100mg、150mg、300mgと変え、そ
れぞれ試料No.1A−1〜1A−6および7A−1〜
7A−6を作製し、処理については発色現像時間を90秒
とし、発色現像主薬を例示化合物E−2に変えて、例示
化合物E−4を4×10-2モル/リットル使用して実施例
1と同じ実験を行い粒状性(RMS) を測定した。結果
を表−6に示す。
【0449】
【表17】
【0450】表−15から明らかなように、塗布銀量が30
mg/100cm2 以上であることが好ましいことがわか
る。また、塗布銀量が150mg/100cm2 以上では経済
的に好ましくなく、粒状性もほぼ収斂しているため、こ
こでは30〜150mg/100cm2 が実技的により好まし
く、さらに35〜100mg/100cm2 が特に好ましいこと
がわかる。
【0451】実施例11 実施例1で用いた発色現像液のpHを下記表 (11−
1) の如く変化させ、発色現像処理時間を120秒で処理
を行った。ただし、発色現像処理温度はは40℃にて行な
い、感光材料試料No.16を用いて他は実施例1と同様
にして行なった。得られたシアン色素の粒状性(RM
S) をまとめて、下記表(11−1) に示す。
【0452】
【表18】
【0453】上記表より、発色現像液pHが10.4以上に
なると粒状性が良好となり、pH10.5〜12.0の範囲でさ
らに良好、pH10.6〜11.5の範囲の際にとりわけ特に良
好であることが判かる。
【0454】実施例12 実施例1で用いた発色現像処理工程の処理温度を下記表
(11−2) の如く変化させ、処理時間を120 秒で、感
光材料試料No.6を用いて、他は実施例1と同様にし
て実験を行った。得られたシアン色素の粒状性(RM
S) を下記表(11−2) にまとめて示す。
【0455】
【表19】
【0456】上記表より、発色現像処理工程の処理温度
が、40℃以上の際に粒状性がさらに良好となり、42〜70
℃の範囲では、とりわけ良好で、さらに45〜60℃の際に
はとりわけ特に良好な効果を得ることが判かる。
【0457】実施例13 実施例1で用いた発色現像液中の無水亜硫酸ナトリウム
の濃度を下記表(A−3) の如く変化させ、発色現像処
理時間を90秒で、処理温度を42℃の処理条件下で他は実
施例1と同様にして実験を行なった。ただし、感光材料
試料は、No.11のものを使用した。得られたシアン色
素の粒状性(RMS) を下記表(11−3)にまとめて
示す。
【0458】
【表20】
【0459】上記表より、発色現像液中の亜硫酸塩の濃
度が1.5 ×10-2モル/リットル以下の際に粒状性がより
良好となり、さらに0を含み0〜 1.0×10-2モル/リッ
トルの際に、さらに良好な効果を得、また0を含み0〜
0.5×10-2モル/リットルの際にはとりわけ特に良好で
あることが判かる。
【0460】実施例14 実施例1で用いた発色現像液中の、臭化ナトリウムの濃
度を下記表(14−4) の如く変化させ、発色現像処理
時間を 120秒で、処理温度を40℃の処理条件下で、他は
実施例1と同様にして実験を行なった。ただし、感光材
料試料はNo.6のものを用いた。得られたシアン色素
の粒状性(RMS) を下記表(14−4) にまとめて示
す。
【0461】
【表21】
【0462】上記表より、発色現像液中の臭化物の濃度
が0.8 ×10-2モル/リットル以下の際に粒状性がより良
好となり、さらに0.05×10-2〜 0.7×10-2モル/リット
ルの際に、さらに良好な効果を得、また 0.2×10-2
0.6×10-2モル/リットルの際にはとりわけ特に良好で
あることが判かる。
【0463】実施例15 実施例1で用いた発色現像液中に下記表(15−5) に
示すが如く、前記一般式〔A−I〕〜〔A−VI〕で示
される化合物(現像促進剤) をそれぞれ5g/リットル
添加し、発色現像処理時間を90秒で、処理温度を40℃の
処理条件下で、他は実施例1と同様にして実験を行なっ
た。ただし、感光材料試料は、No.6のものを用い
た。得られたシアン色素の粒状性(RMS) を下記表
(15−5)にまとめて示す。
【0464】
【表22】
【0465】上記表より、本発明に係わる発色現像液中
に、前記一般式〔A−I〕〜〔A−VI〕で示される化
合物を組合せて用いる際には粒状性が、さらに良好とな
ることが判る。
【0466】実施例16 表16−1に示すハロゲン化銀乳剤を、通常のダブルジ
ェット法により球状乳剤として製造した。 下記各層を
セルローストリアセテート支持体上に順次塗設し、多層
カラーフィルム試料を作成した。
【0467】第1層:ハレーション防止層(HC層) 0.18gの黒色コロイド銀及び 1.5gのゼラチンからなる
ハレーション防止層 第2層:下引層(IG層) 2.0gのゼラチンからなる下引層。 第3層:赤感性ハロゲン化銀乳剤層(R層) 表16−1に示されたハロゲン化銀乳剤を各々赤感性に
色増感したものと、0.2モル/モルAgの下記シアンカプ
ラー (C16−1)と、0.006 モル/モルAg の下記カ
ラードシアンカプラー (CC16−1) と、例示DIR
化合物(No.Dd−24) を トリクレジルホスフェート
(以下、TCPという)に溶解し、また、抑制材をメタ
ノールに溶解して、ゼラチンを含む水溶液中に乳化分散
した分散物を含有している赤感性ハロゲン化銀乳剤層。 第4層:中間層(2G層) 0.14gの2, 5−ジ−t−ブチルヒドロキノンと、0.07の
ジブチルフタレート (以下、DBPという) からなる中
間層。 第5層:緑感性ハロゲン化銀乳剤層(G層) 表16−1に示されたハロゲン化銀乳剤を各々緑感性に
色増感したものと、0.15モル/モルAg の下記マゼンタ
カプラー(M16−1)、0.015 モル/モルAg の下記
カラードマゼンタカプラー (CM16−1)、例示DI
R化合物(No.Dd−5)を溶解したTCPとをゼラ
チンを含む水溶液中に乳化分散した分散物を含有してい
る緑感性ハロゲン化銀乳剤層。 第6層:0.3gの黄色コロイド銀、0.2gの汚染防止剤
(2, 5−ジ−t−オクチルハイドロキノン)を溶解した
0.11gのDBP及び 2.1gのゼラチンを含有するイエロ
ーフィルター層。 第7層:低感度青感性ハロゲン化銀乳剤層(B層) 表16−1に示されたハロゲン化銀乳剤を各々青感性に
色増感したものと、0.3モル/モルAg の下記イエロー
カプラー(BY16−1)を例示DIR化合物(No.
d−62) を TCPに溶解し、ゼラチンを含む水溶液中
に乳化分散した分散物とを含有している青感性ハロゲン
化銀乳剤層。 第8層:高感度単分散青感性ハロゲン化銀乳剤(B層) 第7層と同様であり、ハロゲン化銀粒子径をやや大きい
ものを使用した。 第9層:保護層(3G層) 0.8 gのゼラチンを含む保護層。
【0468】各層には上記の他、ゼラチン硬化剤(1, 2
−ビスビニルスルホニルエタンと2,4−ジクロロ−6−
ヒドロキシ−s−トリアジンナトリウム塩)や界面活性
剤を含有させた。塗布銀量は50mg/100cm2 とし
た。
【0469】各層に用いたカプラー等は、下記に示すと
おりである。シアンカプラー (C16−1) 2−(α,α,β,β,γ,γ,δ,δ−オクタフルオ
ロヘキサンアミド)−5−〔2−(2,4−ジ−t−ア
ミルフェノキシ)ヘキサンアミド〕フェノールカラードシアンカプラー(CC16−1) 1−ヒドロキシ−4−〔4−(1−ヒドロキシ−8−ア
セトアミド−3, 6−ジスルホ−2−ナフチルアゾ)フェ
ノキシ〕−N−〔δ−(2, 4−ジ−t−アミルフェノキ
シ)ブチル〕−2−ナフトアミド・ジナトリウム塩マゼンタカプラー(M16−1) 1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−3−{〔α
−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)−アセトアミ
ド〕ベンズアミド}−3−ピラゾロン及び1−(2,
4,6−トリクロロフェニル)−3−{〔α−(2,4
−ジ−t−アミルフェノキシ)−アセトアミド〕ベンズ
アミド}−4−(4−メトキシフェニルアゾ)−5−ピ
ラゾロンカラードマゼンタカプラー(CM16−1) 1−(2, 4, 6−トリクロロフェニル)−4−(1−ナ
フチルアゾ)−3−(2−クロロ−5−オクタデセニル
スクシンイミドアニリノ)−5−ピラゾロンイエローカプラー(Y16−1) α−〔4−(1−ベンジル−2−フェニル−3,5−ジオ
キソ−1, 2, 4−トリアゾリジニル)〕−α−ピバロイ
ル−2−クロロ−5−〔γ−(2,4−ジ−t−アミルフ
ェノキシ)ブタンアミド〕アセトアニリド
【0470】上記の処方において、ハロゲン化銀として
表16−1の組成のものを使用し、第3層,第5層,第
6層及び第7層の塗布量を変化することと、第8層のゼ
ラチン硬膜剤を量変化し、更に一部T1/2を小さくす
るため青感性ハロゲン化銀乳剤層へゼラチン硬膜剤を入
れて試料16−1〜16−21を作成した。次に膜厚、膜膨潤
度速度T1/2を測定し、表16−2に記した。
【0471】各試料を各々ウエッジを介して緑色光、赤
色光、緑色光+赤色光を(16CMS)与え、下記の処理工程
で処理して色素画像を得た。 処理工程 発色現像 表16 −2に示した時間と温度 漂 白 4分 (38℃) 定 着 3分 (30〜38℃) 水 洗 1分 (20〜33℃) 安定化 1分 (20〜33℃) 乾 燥
【0472】各処理工程において使用した処理液組成は
下記のとおりである。 〈発色現像液16−A〉 前記例示化合物 (E−2)の硫酸塩3×10-2 mol 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2 硫酸塩 2.0 g 無水炭酸カリウム 30.0 g 臭化ナトリウム 1.3 g ニトリロトリ酢酸・3ナトリウム塩 (1水塩) 2.5 g 水酸化カリウム 1.0 g 水を加えて1リットルとし、KOHとH2SO4 で、p
H=10.2に調整する。 〈発色現像液16−B〉上記発色現像液16−Aに前記の抑
制剤Z−5を4g/リットル加えたもの。 〈発色現像液16−C〉上記発色現像液に、前記ピロリド
ン核を有する化合物例示〔1〕であるPVPルビスコー
ルK−17(バスフ社製)3g/リットルを添加したも
の。 〈漂白液〉 エチレンジアミン四酢酸鉄 アンモニウム塩 200 g 臭化アンモニウム 150.0 g 氷酢酸 10.0 リットル 水を加えて1リットルとし、アンモニア水を用いてpH
=6.0 に調製する。 〈定着液〉 チオ硫酸アンモニウム 175.0 g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5 g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3 g 水を加えて1リットルとし、酢酸を用いてpH=6.0 に
調整する。 〈安定液〉 ホルマリン (37%水溶液) 1.5 ミリリットル コニダックス (小西六写真工業製) 7.5 ミリリットル 水を加えて1リットルとする。 上記発色現像液A,B,C,を用いて、各試料を90秒42
℃で処理した。また比較として、現像液Aを用い、10秒
33℃で処理した。
【0473】このようにして得られた各試料のシアン色
素の粒状性(RMS値)を表16−2に示す。なお、各
感色性層へのDIR化合物の添加量は自層の減感、濃度
低下がほぼ等しくなるようにコントロールしてある。
【0474】また、処理直後、光学濃度計PDA−65
A(小西六写真工業製)ブルー光で試料の未露光部カブ
リ濃度を測定し、40℃、60RH%で1週間保存した後、
再度測定し、保存によって上昇した濃度差を測定し、イ
エローステインの上昇率を求めた。結果を表16−2に
示す。
【0475】また濃度LDを求めた。これは発色現像液
16−Aで33℃ 210秒処理した試料のセンシトメトリー
を測定し、濃度1.0に対する露光量を求め、その露光量
に対する発色現像液16−A,B,Cの90秒42℃処理の
濃度として求めたものである結果を表16−3に示す。
表16−2,3より本発明を用いると良好な結果が、得
られることがわかる。また表16 −3からは特に、発
色のバランスが良いことがわかる。RMS値は最小濃度
+1.2の濃度を開口走査面積 250μm2のマイクロデシト
メーターで走査した時に生じる濃度値の変動の標準偏差
の1000倍値で示した。
【0476】
【表23】
【0477】
【表24】
【0478】
【表25】
【0479】実施例17 本実施例では、実施例16において用いた試料No.16−
9の感光材料を使用した。本例においては、発色現像液
16−A,16−Cについて現像時間、温度を各々変化させ
て、実施した。表17−4に時間及び温度を記載する。
【0480】この実施例1と同じ測定方法で測定した。
RMS値とLD(グリーン光)を表17−4に示す。表
17−4の結果より、発色現像液BCがすぐれた効果を
示すことがわかる。また現像時間は90秒が最も良く、12
0秒、150秒、180秒 の順になることがわかる。
【0481】なお、ピロリドン核を有する重合体もしく
は共重合体として上記例示化合物〔1〕に変えて、例示
化合物〔4〕、〔8〕、〔12〕、〔16〕、〔20〕、〔2
3〕を用いて同様の実験を行った。この結果同様に好ま
しい結果が得られる。
【0482】
【表26】
【0483】実施例18 表18−1に示すハロゲン化銀乳剤を、通常のダブルジ
ェット法により球状乳剤として製造した。下記各層をセ
ルローストリアセテート支持体上に順次塗設し、多層カ
ラーフィルム試料を作成した。
【0484】第1層:ハレーション防止層(HC層) 0.18gの黒色コロイド銀及び 1.5gのゼラチンからなる
ハレーション防止層 第2層:下引層(IG層) 2.0gのゼラチンからなる下引層。 第3層:赤感性ハロゲン化銀乳剤層(R層) 表18−1に示されたハロゲン化銀乳剤を各々赤感性に
色増感したものと、0.2モル/モルAgの下記シアンカプ
ラー (C−1)と、0.006 モル/モルAg の下記カラー
ドシアンカプラー (CC−1)、例示DIR化合物(N
o.D−24)をトリクレジルホスフェート (以下、TC
Pという)に溶解し、又、抑制剤をメタノールに溶解し
て、ゼラチンを含む水溶液中に乳化分散した分散物を含
有している赤感性ハロゲン化銀乳剤層。 第4層:中間層(2G層) 0.14gの2, 5−ジ−t−ブチルヒドロキノンと、0.07の
ジブチルフタレート (以下、DBPという) からなる中
間層。 第5層:緑感性ハロゲン化銀乳剤層(G層) 表 −1に示されたハロゲン化銀乳剤を各々緑感性に色
増感したものと、0.15モル/モルAg の下記マゼンタカ
プラー(M−1)、0.015 モル/モルAg の下記カラー
ドマゼンタカプラー (CM−1)、例示DIR化合物
(No.D−5)を溶解したTCPとをゼラチンを含む
水溶液中に乳化分散した分散物を含有している緑感性ハ
ロゲン化銀乳剤層。 第6層:0.3gの黄色コロイド銀、0.2gの汚染防止剤
(2, 5−ジ−t−オクチルハイドロキノン)を溶解した
0.11gのDBP及び 2.1gのゼラチンを含有するイエロ
ーフィルター層。 第7層:低感度青感性ハロゲン化銀乳剤層(B層) 表18−1に示されたハロゲン化銀乳剤を各々青感性に
色増感したものと、0.3モル/モルAg の下記イエロー
カプラー(Y−1)を例示DIR化合物(No.D−6
2) をTCPに溶解し、ゼラチンを含む水溶液中に乳化
分散した分散物とを含有している青感性ハロゲン化銀乳
剤層。 第8層:高感度単分散青感性ハロゲン化銀乳剤(B層) 第7層と同様であり、ハロゲン化銀粒子径をやや大きい
ものを使用した。 第9層:保護層(3G層) 0.8 gのゼラチンを含む保護層。 各層には上記の他、ゼラチン硬化剤(1, 2−ビスビニル
スルホニルエタンと2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−
s−トリアジンナトリウム塩)や界面活性剤を含有させ
た。塗布銀量は50mg/100cm2 とした。
【0485】各層に用いたカプラー等は、下記に示すと
おりである。シアンカプラー (C18−1) 2−(α,α,β,β,γ,γ,δ,δ−オクタフルオ
ロヘキサンアミド)−5−〔2−(2,4−ジ−t−ア
ミルフェノキシ)ヘキサンアミド〕フェノールカラードシアンカプラー(CC18−1) 1−ヒドロキシ−4−〔4−(1−ヒドロキシ−8−ア
セトアミド−3, 6−ジスルホ−2−ナフチルアゾ)フェ
ノキシ〕−N−〔δ−(2, 4−ジ−t−アミルフェノキ
シ)ブチル〕−2−ナフトアミド・ジナトリウム塩マゼンタカプラー(M18−1) 1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−3−{〔α
−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)−アセトアミ
ド〕ベンズアミド}−3−ピラゾロン及び1−(2,
4,6−トリクロロフェニル)−3−{〔α−(2,4
−ジ−t−アミルフェノキシ)−アセトアミド〕ベンズ
アミド}−4−(4−メトキシフェニルアゾ)−5−ピ
ラゾロンカラードマゼンタカプラー(CM18−1) 1−(2, 4, 6−トリクロロフェニル)−4−(1−ナ
フチルアゾ)−3−(2−クロロ−5−オクタデセニル
スクシンイミドアニリノ)−5−ピラゾロンイエローカプラー(Y18−1) α−〔4−(1−ベンジル−2−フェニル−3,5−ジオ
キソ−1, 2, 4−トリアゾリジニル)〕−α−ピバロイ
ル−2−クロロ−5−〔γ−(2,4−ジ−t−アミルフ
ェノキシ)ブタンアミド〕アセトアニリド
【0486】上記の処方において、ハロゲン化銀として
表18−1の組成のものを使用し、第3層,第5層,第
6層及び第7層の塗布量を変化することと、第8層のゼ
ラチン硬膜剤を量変化し、更に一部T1/2を小さくす
るため青感性ハロゲン化銀乳剤層へゼラチン硬膜剤を入
れて試料1〜21を作成した。次に膜厚、膜膨潤度速度T
1/2を測定し、表18−2に記した。
【0487】各試料を各々ウエッジを介して緑色光、赤
色光、緑色光+赤色光を(16CMS)与え、下記の処理工程
で処理して色素画像を得た。 処理工程 発色現像 表18−2に示した時間と温度 漂 白 4分 (38℃) 定 着 3分 (30〜38℃) 水 洗 1分 (20〜33℃) 安定化 1分 (20〜33℃) 乾 燥
【0488】各処理工程において使用した処理液組成は
下記のとおりである。 〈発色現像液18−A〉 前記例示化合物 (E−2)の硫酸塩 3×10-2 mol 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2 硫酸塩 2.0 g 無水炭酸カリウム 30.0 g 臭化ナトリウム 1.3 g ニトリロトリ酢酸・3ナトリウム塩 (1水塩) (1水
塩)2.5 g 水酸化カリウム 1.0 g 抑制剤Z−5 1.5 g 水を加えて1リットルとし、KOHとH2SO4 で、p
H=10.2に調整する。 〈発色現像液18−B〉上記発色現像液Aに前記の抑制剤
Z−5を4g/リットル加えたもの。 〈発色現像液18−C〉上記発色現像液本発明の一般式
〔R−IV〕で示される化合物例示(1)を2g/リッ
トル添加したもの。 〈漂白液〉 エチレンジアミン四酢酸鉄 アンモニウム塩 200 g 臭化アンモニウム 150.0 g 氷酢酸 10.0ミリリットル 水を加えて1リットルとし、アンモニア水を用いて pH=6.0 に調整する。 〈定着液〉 チオ硫酸アンモニウム 175.0 g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5 g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3 g 水を加えて1リットルとし、酢酸を用いてpH=6.0 に
調整する。 〈安定液〉 ホルマリン (37%水溶液) 1.5ミリリットル コニダックス (小西六写真工業製) 7.5ミリリットル 水を加えて1リットルとする。 上記発色現像液18−A,18−B,18−C,を用いて、各
試料を90秒42℃で処理した。また比較として、現像液A
を用い、 210秒33℃で処理した。
【0489】このようにして得られた各試料のシアン色
素の粒状性(RMS値)を表18−2に示す。なお、各
感色性層へのDIR化合物の添加量は自層の減感、濃度
低下がほぼ等しくなるようにコントロールしてある。ま
た、処理直後、光学濃度計PDA−65A(小西六写真
工業製)ブルー光で試料の未露光部カブリ濃度を測定
し、40℃60RH%で1週間保存した後、再度測定し、保
存によって上昇した濃度差を測定し、イエローステイン
の上昇率を求めた。結果を表18−2に示す。また濃度
LDを求めた。これは発色現像液Aで33℃ 210秒処理し
た試料のセンシトメトリーを測定し、濃度1.0に対する
露光量を求め、その露光量に対する発色現像液18−A,
18−B,18−Cの90秒42℃処理の濃度として求めたもの
である結果を表18−3に示す。表18−2,3より本
発明を用いると良好な結果が、得られることがわかる。
また表18−3からは特に、発色のバランスが良いこと
がわかる。RMS値は最小濃度+1.2の濃度を開口走査
面積 250μm2 のマイクロデシントメーターで走査した
時に生じる濃度値の変動の標準偏差の1000倍値で示し
た。
【0490】
【表27】
【0491】
【表28】
【0492】
【表29】
【0493】実施例19 表19−1に示すハロゲン化銀乳剤を、通常のダブルジェ
ット法により球状乳剤として製造した。 下記各層をセ
ルローストリアセテート支持体上に順次塗設し、多層カ
ラー写真感光材料試料を作成した。
【0494】第1層:ハレーション防止層(HC層) 0.15gの黒色コロイド銀及び 1.3gのゼラチンからなる
ハレーション防止層。 第2層:下引層(IG層) 1.9 gのゼラチンからなる下引層。 第3層:赤感性ハロゲン化銀乳剤層(R層) 表19−1に示されたハロゲン化銀乳剤を各々赤感性に色
増感したものと、0.2モル/モルAgの下記シアンカプラ
ー (C19−1)と、0.007 モル/モルAgの下記カラ
ードシアンカプラー (CC19−1) をトリクレジルホ
スフェート (以下、TCPという)に溶解し、また、抑
制剤をメタノールに溶解して、ゼラチンを含む水溶液中
に乳化分散した分散物を含有している赤感性ハロゲン化
銀乳剤層。 第4層:中間層(2G層) 0.14gの2, 5−ジ−t−ブチルヒドロキノンと、0.07の
ジブチルフタレート (以下、DBPという) からなる中
間層。 第5層:緑感性ハロゲン化銀乳剤層(G層) 表19−1に示されたハロゲン化銀乳剤を各々緑感性に色
増感したものと、下記マゼンタカプラー(M19−1)
0.16モル/モルAg と、0.016 モル/モルAgの下記カ
ラードマゼンタカプラー (CM19−1)を溶解したT
CPとをゼラチンを含む水溶液中に乳化分散した分散物
を含有している緑感性ハロゲン化銀乳剤層。 第6層:0.3gの黄色コロイド銀、0.19gの汚染防止剤
(2, 5−ジ−t−オクチルハイドロキノン)を溶解した
0.12gのDBP及び 2.1gのゼラチンを含有するイエロ
ーフィルター層。 第7層:低感度青感性ハロゲン化銀乳剤層(B層) 表19−1に示されたハロゲン化銀乳剤を各々青感性に色
増感したものと、0.30モル/モルAg の下記イエローカ
プラー(Y19−1)をTCPに溶解し、ゼラチンを含
む水溶液中に乳化分散した分散物とを含有している青感
性ハロゲン化銀乳剤層。 第8層:高感度青感性ハロゲ
ン化銀乳剤(B層) 第7層と同様であり、ハロゲン化
銀粒子径をやや大きいものを使用した。 第9層:保護層(3G層) 0.9gのゼラチンを含む保護層。 各層には上記の他、ゼラチン硬化剤(1, 2−ビスビニル
スルホニルエタンと2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−
s−トリアジンナトリウム塩)や界面活性剤を含有させ
た。塗布銀量は50mg/100cm2 とした。
【0495】各層に用いたカプラー等は、下記に示すと
おりである。シアンカプラー (C19−1) 2−(α,α,β,β,γ,γ,δ,δ−オクタフルオ
ロヘキサンアミド)−5−〔2−(2,4−ジ−t−ア
ミルフェノキシ)ヘキサンアミド〕フェノールカラードシアンカプラー(CC19−1) 1−ヒドロキシ−4−〔4−(1−ヒドロキシ−8−ア
セトアミド−3, 6−ジスルホ−2−ナフチルアゾ)フェ
ノキシ〕−N−〔δ−(2, 4−ジ−t−アミルフェノキ
シ)ブチル〕−2−ナフトアミド・ジナトリウム塩マゼンタカプラー(M19−1) 1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−3−{〔α
−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)−アセトアミ
ド〕ベンズアミド}−3−ピラゾロン及び1−(2,
4,6−トリクロロフェニル)−3−{〔α−(2,4
−ジ−t−アミルフェノキシ)−アセトアミド〕ベンズ
アミド}−4−(4−メトキシフェニルアゾ)−5−ピ
ラゾロンカラードマゼンタカプラー(CM19−1) 1−(2, 4, 6−トリクロロフェニル)−4−(1−ナ
フチルアゾ)−3−(2−クロロ−5−オクタデセニル
スクシンイミドアニリノ)−5−ピラゾロンイエローカプラー(Y19−1) α−〔4−(1−ベンジル−2−フェニル−3,5−ジオ
キソ−1, 2, 4−トリアゾリジニル)〕−α−ピバロイ
ル−2−クロロ−5−〔γ−(2,4−ジ−t−アミルフ
ェノキシ)ブタンアミド〕アセトアニリド また、第3層の赤感性ハロゲン化銀乳剤層(R層)に、
下記表19−1に記載したDIR化合物をそれぞれTCP
に溶解して添加した。この際該乳剤層に含有されるDI
R化合物はそのハロゲン化銀1モルに対して0.02モルと
なるように調製塗布した。上記の処方において、ハロゲ
ン化銀として表19−1の組成のものを使用し、第3層,
第5層,第7層及び第8層の塗布量を変化することと、
第9層のゼラチン硬膜剤を量変化し、試料No.1〜19
を作成した。次に膜厚を測定し、表19−1に記した。各
試料を各々ウエッジを介して露光を(16CMS)与え、下記
の処理工程で処理して色素画像を得た。 処理工程 発色現像 表19−2に示した時間と温度 漂 白 4分 (38℃) 定 着 3分 (30〜38℃) 水 洗 1分 (20〜33℃) 安定化 1分 (20〜33℃) 乾 燥 各処理工程において使用した処理液組成は下記のとおり
である。 〈発色現像液〉 前記例示化合物(E−2)の硫酸塩 表19−1に記載 無水亜硫酸ナトリウム 2.00 g ヒドロキシルアミン・1/2 硫酸塩 2.4 g 無水炭酸カリウム 30.0 g 臭化ナトリウム 1.1 g ニトリロトリ酢酸・3ナトリウム塩(1水塩) 2.5 g 水酸化カリウム 1.0 g 抑制剤(Z−2) 0.5 g 水を加えて1リットルとし、50%KOHとH2 SO4 で、 pH=10.1に調整す る。 〈漂白液〉 エチレンジアミン四酢酸鉄アンモニウム塩 200 g 臭化アンモニウム 150.0 g 氷酢酸 10.0ミリリットル 水を加えて1リットルとし、アンモニア水を用いてpH=6.0 に調整する。 〈定着液〉 チオ硫酸アンモニウム 175 g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5 g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3 g 水を加えて1リットルとし、酢酸を用いてpH=6.0 に
調整する。 〈安定液〉 ホルマリン (37%水溶液) 1.5ミリリットル コニダックス (小西六写真工業製) 7.5ミリリットル 水を加えて1リットルとする。 得られたマゼンタ色素の粒状性(RMS)を表19−2に
示す。また、上記漂白液1リットル中に発色現像液 350
ミリリットルを添加し、室温下に24時間放置した後、上
記処理工程に従い現像処理を行った。処理後の試料の未
露光部のイエローステインの上昇幅を測定した結果を下
記表19−3に示した。また、同様にグリーン光で露光し
た各試料について即日マゼンタ最小濃度を測定した結果
を表19−4に示す。更に粒状性を表すRMS値は、最小
濃度+1.0の濃度を開口走査面積 250μm2 のマイクロ
デンシトメーターで走査した時に生じる濃度値の変動の
標準偏差の1000倍値で示した。
【0496】
【表30】
【0497】
【表31】
【0498】
【表32】
【0499】
【表33】
【0500】表19−2,表19−3から理解されるよう
に、本発明を用いると、粒状性、イエローステイン共に
好ましい結果が得られる。
【0501】更に表19−4から明らかなように、本発明
を用いた場合、マゼンタ層のかぶりの問題も解決され
る。即ち本発明を用いた試料のマゼンタ最小濃度は0.54
以下であるのに対し、他の試料は0.54より大のものが多
く、本発明の効果が明らかである。
【0502】従って、ハロゲン化銀の沃素含有量、感光
材料の膜厚、発色現像主薬濃度及び好ましいDIR化合
物を用いた場合に特に良好な漂白液でのイエローステイ
ン及び未露光部のマゼンタかぶりのいずれもが改良され
る。
【0503】実施例20 表20−1に示すハロゲン化銀乳剤を、通常のダブルジ
ェット法により球状乳剤として製造した。
【0504】下記各層をセルローストリアセテート支持
体上に順次塗設し、多層カラー写真感光材料試料を作成
した。
【0505】第1層:ハレーション防止層(HC層) 0.15gの黒色コロイド銀及び1.3gのゼラチンか
らなるハレーション防止層。
【0506】第2層:下引層(IG層) 1.9gのゼラチンからなる下引層。
【0507】第3層:赤感性ハロゲン化銀乳剤層(R
層) 表20−1に示されたハロゲン化銀乳剤を各々赤感性に
色増感したものと、下記表20−1に示された各種の例
示シアン色素形成カプラーまたは比較のシアンカプラー
0.2モル/モルAgと0.007モル/モルAgの下
記カラードシアンカプラー(CC20−1)をトリクレ
ジルホスフェート(以下、TCPという)に溶解し、ま
た、抑制剤をメタノールに溶解して、ゼラチンを含む水
溶液中に乳化分散した分散物を含有している赤感性ハロ
ゲン化銀乳剤層。
【0508】第4層:中間層(2G層) 0.14gの2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノンと、
0.07のジブチルフタレート(以下、DBPという)
からなる中間層。
【0509】第5層:緑感性ハロゲン化銀乳剤層(G
層) 表20−1に示されたハロゲン化銀乳剤を各々緑感性に
色増感したものと、下記マゼンタカプラー(M20−
1)0.16モル/モルAgと、0.016モル/モル
Agの下記カラードマゼンタカプラー(CM20−1)
を溶解したTCPとをゼラチンを含む水溶液中に乳化分
散した分散物を含有している緑感性ハロゲン化銀乳剤
層。
【0510】第6層:0.3gの黄色コロイド銀、0.
18gの汚染防止剤(2,5−ジ−t−オクチルハイド
ロキノン)を溶解した0.11gのDBP及び2.0g
のゼラチンを含有するイエローフィルター層。
【0511】第7層:低感度青感性ハロゲン化銀乳剤層
(B層) 表20−1に示されたハロゲン化銀乳剤を各々青感性に
色増感したものと、0.31モル/モルAgの下記イエ
ローカプラー(Y20−1)をTCPに溶解し、ゼラチ
ンを含む水溶液中に乳化分散した分散物とを含有してい
る青感性ハロゲン化銀乳剤層。
【0512】第8層:高感度青感性ハロゲン化銀乳剤
(B層) 第7層と同様であり、ハロゲン化銀粒子径をやや大きい
ものを使用した。
【0513】第9層:保護層(3G層) 0.85gのゼラチンを含む保護層。
【0514】各層には上記の他、ゼラチン硬化剤(1,
2−ビスビニルスルホニルエタンと2,4−ジクロロ−
6−ヒドロキシ−s−トリアジンナトリウム塩)や界面
活性剤を含有させた。
【0515】塗布銀量は50mg/100cm2 とし
た。
【0516】各層に用いたカプラー等は、下記に示すと
おりである。
【0517】
【化51】
【0518】
【化52】
【0519】カラードシアンカプラー(CC20−1) 1−ヒドロキシ−4−〔4−(1−ヒドロキシ−8−ア
セトアミド−3,6−ジスルホ−2−ナフチルアゾ)フ
ェノキシ〕−N−〔δ−(2,4−ジ−t−アミルフェ
ノキシ)ブチル〕−2−ナフトアミド・ジナトリウム塩
【0520】マゼンタカプラー(M20−1) 1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−3−{〔α
−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)−アセトアミ
ド〕ベンズアミド}−3−ピラゾロン及び1−(2,
4,6−トリクロロフェニル)−3−{〔α−(2,4
−ジ−t−アミノフェノキシ)−アセトアミド〕ベンズ
アミド}−4−(4−メトキシフェニルアゾ)−5−ピ
ラゾロン
【0521】カラードマゼンタカプラー(CM20−
1) 1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−4−(1−
ナフチルアゾ)−3−(2−クロロ−5−オクタデセニ
ルスクシンイミドアニリノ)−5−ピラゾロン
【0522】イエローカプラー(Y20−1) α−〔4−(1−ベンジル−2−フェニル−3,5−ジ
オキソ−1,2,4−トリアゾリジニル)〕−α−ピバ
ロイル−2−クロロ−5−〔γ−(2,4−ジ−t−ア
ミルフェノキシ)ブタンアミド〕アセトアニリド
【0523】上記の処方において、ハロゲン化銀として
表20−1の組成のものを使用し、第3層,第5層,第
7層及び第8層の塗布量を変化することと、第9層のゼ
ラチン硬膜剤を量変化し、試料No.20−1〜19を
作成した。次に膜厚を測定し、表20−1に記した。
【0524】各試料を各々ウェッジを介して露光を(1
6CMS)与え、下記の処理工程で処理して色素画像を
得た。
【0525】処理工程 発色現像 表20−2に示した時間と温度 漂 白 4分 (38℃) 定 着 3分 (30〜38℃) 水 洗 1分 (20〜33℃) 安定化 1分 (20〜33℃) 乾 燥 各処理工程において使用した処理液組成は下記のとおり
である。
【0526】 〈発色現像液〉 前記例示化合物(E−2)の硫酸塩 表20−1に記載 無水亜硫酸ナトリウム 3.5g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 1.8g 無水炭酸カリウム 30.0g 臭化ナトリウム 1.3g ニトリロトリ酢酸・3ナトリウム塩(1水塩) 2.0g 水酸化カリウム 1.0g 抑制剤(Z−2) 0.5g 水を加えて1リットルとし、50%KOHとH2 SO4 で、pH=10.0に 調製する。
【0527】 〈漂白液〉 エチレンジアミン四酢酸鉄アンモニウム塩 140g 臭化アンモニウム 150.0g 氷酢酸 10.0ミリリットル 水を加えて1リットルとし、アンモニア水を用いてpH=6.0に調製する。
【0528】 〈定着液〉 チオ硫酸アンモニウム 180g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3g 水を加えて1リットルとし、酢酸を用いてpH=7.0に調製する。
【0529】 〈安定液〉 ホルマリン(37%水溶液) 1.5ミリリットル コニダックス(小西六写真工業(株)製) 7.5ミリリットル 水を加えて1リットルとする。
【0530】得られたシアン色素の粒状性(RMS)を
表20−2に示す。
【0531】RMS値は最小濃度+1.2の濃度を開口
走査面積250μm2 のマイクロデンシトメータで走査
した時に生じる濃度値の標準偏差の1000倍値で示し
た。
【0532】また、処理直後、光学濃度計PDA−65
A(小西六写真工業(株)製)ブルー光で試料の未露光
部最小濃度を測定し、40℃、60RH%で1週間保存
した後、再度測定し、保存によって上昇した濃度差を測
定し、イエローステインの上昇濃度を求めた。結果を表
20−3に示す。
【0533】また、同様にレッド光で露光した各試料に
ついて即日シアン最小濃度を測定した結果を表20−4
に示す。
【0534】
【表34】
【0535】
【表35】
【0536】
【表36】
【0537】
【表37】
【0538】表20−2,表20−3から理解されるよ
うに、本発明を用いると、粒状性、イエローステイン共
に好ましい結果が得られる。
【0539】更に表20−4から明らかなように、本発
明を用いた場合、シアン層のかぶりの問題も解決され
る。即ち本発明を用いた試料のシアン最小濃度は0.2
6以下であるのに対し、他の試料は0.26より大のも
のが多く、本発明の効果が明らかである。
【0540】従って、ハロゲン化銀の沃素含有量、感光
材料の乾燥膜厚、発色現像主薬濃度及びシアン色素形成
カプラーがいずれも本発明の好ましい範囲内にある場合
に、本発明の目的にそった効果を奏して粒状性、経時保
存時のイエローステイン及び未露光部のシアンかぶりの
いずれもが改良される。
【0541】実施例21 表21−5に示す沃臭化銀乳剤を下記の製造法により製
造した。即ちA〜Cは通常のダブルジェット法により製
造した。D〜Kは関数添加法によりコア/シェル型の単
分散乳剤を製造した。LはpH、pAgをコントロール
しながらダブルジェット法により平板状ハロゲン化銀乳
剤を製造した。
【0542】次に上記21−A〜Lの乳剤を使用して実
施例20と同じ感光材料作成方法で、膜厚が表21−5
に示すごとき感光材料試料No.21−20〜43の試
料を作製した。
【0543】各試料について実施例20と同じ実験を
し、得られた粒状性(RMS値)と保存後のイエロース
テインのデータを表21−6に示す。
【0544】
【表38】
【0545】
【表39】
【0546】表21−6から明らかなように、本発明は
粒状性、イエローステイン及びシアン最小濃度共に好ま
しい。
【0547】実施例22 実施例21において試料No.21−38について添加
するシアンカプラーを(C−1),(C−5),(C−
8),(C−21),(C−26),(C−33),
(C−34),(C−35),(C−37)及び(C−
39)に変えて実施例21と同様の試験を行ったとこ
ろ、実施例21とほぼ同様の結果が得られ、試料No.
21−22と比較して試料No.21−38が全て好ま
しい結果であった。このような事実から本発明に係るシ
アンカプラーを用いることによって、本発明の効果が有
効に奏し得られていることが判る。
【0548】実施例23 実施例20において発色現像主薬として用いた例示化合
物(E−2)の量を表23−7に示すごとく変化し、か
つ表23−7の現像温度で処理を行った。その他は実施
例と同様にした。但し試料として用いた感光材料試料N
o.21−22〜38は、実施例21で作製したもので
ある(表21−6参照)。
【0549】表23−7、太線で囲った本発明のものが
好ましい結果をえることがわかる。また、現像主薬の濃
度は1.5×10-2モル/リットル以上が好ましい結果
を示している。
【0550】また同様にして、発色現像主薬を例示化合
物(E−1),(E−4),(E−5),(E−7)及
び下記(D23−1),(D23−2)に変えて同様に
実施したところ、本発明に係る発色現像主薬(E−
1),(E−4),(E−5)及び(E−7)を用いる
際には下記表23−7とほぼ同一の結果を得るが、(D
23−1)及び(D23−2)ではシアン最小濃度がそ
れぞれ0.03〜0.05上昇した。更にこれら発色現
像液を自動現像機に入れて実験したところ、(D23−
1),(D23−2)を使用した発色現像液の場合、自
動現像機内壁面に(D23−1),(D23−2)の結
晶が析出したが、本発明に係る発色現像主薬を用いたも
のの場合には、結晶の析出が殆ど認められなかった。
【0551】
【化225】
【0552】
【表40】
【0553】実施例24 実施例21の乳剤Gを使用し、実施例20の作製方法で
塗布銀量を次のように変えて試料を作製した。即ち第
3,5,7,8層の銀塗布量を変化させることで塗布銀
量を変化した試料とした。更に、表24−8に示すよう
に、膜厚及び塗布銀量を調整した。それぞれについて液
温45℃で、発色現像主薬(E−2)が2.5×10-2
モル/リットルの発色現像液を用いて60秒間処理し、
現像液の各試料のRMS値とシアン最小濃度を測定し、
その結果を表24−8に示した。表24−8の結果より
塗布銀量は30mg/100cm2 以上が好ましく、更
に好ましくは35〜150mg/100cm2 またそれ
より好ましくは40〜100mg/100cm2 の範囲
がよいことがわかる。
【0554】
【表41】
【0555】実施例25 実施例21の感光材料試料No.21〜38において、
実施例20の発色現像液に抑制剤を添加したものを用
い、前記例と同様RMS値とシアン最小濃度値を測定し
た。発色現像主薬(E−2)を用い、濃度を2.0×1
-2モル/リットル、温度を50℃、発色現像時間を6
0秒として、以下の各試料を処理した。即ち実施例20
で用いた感光材料の試料No.21−22〜38の作製
において、抑制剤(Z−2)を表25−9に示した抑制
剤に変えて試料を作成した。表25−9に示す結果か
ら、本発明に係る有機抑制剤を添加した方が効果的であ
ることがわかる。
【0556】
【表42】
【0557】実施例26 表26−1に示すハロゲン化銀乳剤を、通常のダブルジ
ェット法により球状乳剤として製造した。
【0558】下記各層をセルローストリアセテート支持
体上に順次塗設し、多層カラー写真感光材料試料を作成
した。
【0559】第1層:ハレーション防止層(HC層) 0.15gの黒色コロイド銀及び1.4gのゼラチンか
らなるハレーション防止層。
【0560】第2層:下引層(IG層) 1.9gのゼラチンからなる下引層。
【0561】第3層:赤感性ハロゲン化銀乳剤層(R
層) 表26−1に示されたハロゲン化銀乳剤を各々赤感性に
色増感したものと、0.2モル/モルAgの下記シアン
カプラー(C26−1)と、0.007モル/モルAg
の下記カラードシアンカプラー(CC26−1)をトリ
クレジルホスフェート(以下、TCPという)に溶解
し、また、抑制剤をメタノールに溶解して、ゼラチンを
含む水溶液中に乳化分散した分散物を含有している赤感
性ハロゲン化銀乳剤層。
【0562】第4層:中間層(2G層) 0.14gの2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノンと、
0.07のジブチルフタレート(以下、DBPという)
からなる中間層。
【0563】第5層:緑感性ハロゲン化銀乳剤層(G
層) 表26−1に示されたハロゲン化銀乳剤を各々緑感性に
色増感したものと、表26−1に示された各種の例示の
マゼンタカプラーまたは比較のマゼンタカプラー0.1
4モル/モルAgと、0.015モル/モルAgの下記
カラードマゼンタカプラー(CM26−1)を溶解した
TCPとをゼラチンを含む水溶液中に乳化分散した分散
物を含有している緑感性ハロゲン化銀乳剤層。
【0564】第6層:0.3gの黄色コロイド銀、0.
22gの汚染防止剤(2,5−ジ−t−オクチルハイド
ロキノン)を溶解した0.11gのDBP及び2.1g
のゼラチンを含有するイエローフィルター層。
【0565】第7層:低感度青感性ハロゲン化銀乳剤層
(B層) 表26−1に示されたハロゲン化銀乳剤を各々青感性に
色増感したものと、0.30モル/モルAgの下記イエ
ローカプラー(Y26−1)をTCPに溶解し、ゼラチ
ンを含む水溶液中に乳化分散した分散物とを含有してい
る青感性ハロゲン化銀乳剤層。
【0566】第8層:高感度青感性ハロゲン化銀乳剤
(B層) 第7層と同様であり、ハロゲン化銀粒子径をやや大きい
ものを使用した。
【0567】第9層:保護層(3G層) 0.9gのゼラチンを含む保護層。
【0568】各層には上記の他、ゼラチン硬化剤(1,
2−ビスビニルスルホニルエタンと2,4−ジクロロ−
6−ヒドロキシ−s−トリアジンナトリウム塩)や界面
活性剤を含有させた。
【0569】塗布銀量は52mg/100cm2 とし
た。
【0570】各層に用いたカプラー等は、下記に示すと
おりである。
【0571】シアンカプラー(C26−1) 2−(α,α,β,β,γ,γ,δ,δ−オクタフルオ
ロヘキサンアミド)−5−〔2−(2,4−ジ−t−ア
ミルフェノキシ)ヘキサンアミド〕フェノール
【0572】カラードシアンカプラー(CC26−1) 1−ヒドロキシ−4−〔4−(1−ヒドロキシ−8−ア
セトアミド−3,6−ジスルホ−2−ナフチルアゾ)フ
ェノキシ〕−N−〔δ−(2,4−ジ−t−アミルフェ
ノキシ)ブチル〕−2−ナフトアミド・ジナトリウム塩
【0573】
【化226】
【0574】
【化227】
【0575】カラードマゼンタカプラー(CM26−
1) 1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−4−(1−
ナフチルアゾ)−3−(2−クロロ−5−オクタデセニ
ルスクシンイミドアニリノ)−5−ピラゾロン
【0576】イエローカプラー(Y26−1) α−〔4−(1−ベンジル−2−フェニル−3,5−ジ
オキソ−1,2,4−トリアゾリジニル)〕−α−ピバ
ロイル−2−クロロ−5−〔γ−(2,4−ジ−t−ア
ミルフェノキシ)ブタンアミド〕アセトアニリド
【0577】上記の処方において、ハロゲン化銀として
表26−1の組成のものを使用し、第3層,第5層,第
7層及び第8層の塗布量を変化することと、第9層のゼ
ラチン硬膜剤を量変化し、試料No.26−1〜19を
作成した。次に膜厚を測定し、表26−1に記した。
【0578】各試料を各々ウェッジを介して露光を(1
6CMS)与え、下記の処理工程で処理して色素画像を
得た。
【0579】処理工程 発色現像 表26−2に示した時間と温度 漂 白 4分 (38℃) 定 着 3分 (30〜38℃) 水 洗 1分 (20〜33℃) 安定化 1分 (20〜33℃) 乾 燥 各処理工程において使用した処理液組成は下記のとおり
である。
【0580】 〈発色現像液〉 前記例示化合物(E−2)の硫酸塩 表26−1に記載 無水亜硫酸ナトリウム 4.0g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 2.4g 無水炭酸カリウム 30.0g 臭化ナトリウム 1.3g ニトリロトリ酢酸・3ナトリウム塩(1水塩) 2.5g 水酸化カリウム 1.0g 抑制剤(Z−2) 0.5g 水を加えて1リットルとし、KOHと50%H2 SO4 で、pH=10.0に 調製する。
【0581】 〈漂白液〉 エチレンジアミン四酢酸鉄アンモニウム塩 160g 臭化アンモニウム 150.0g 氷酢酸 10.0ミリリットル 水を加えて1リットルとし、アンモニア水を用いてpH=6.0に調製する。
【0582】 〈定着液〉 チオ硫酸アンモニウム 175.0g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3g 水を加えて1リットルとし、酢酸を用いてpH=6.5に調製する。
【0583】 〈安定液〉 ホルマリン(37%水溶液) 1.5ミリリットル コニダックス(小西六写真工業(株)製) 7.5ミリリットル 水を加えて1リットルとする。
【0584】得られたマゼンタ色素の粒状性(RMS)
を表26−2に示す。
【0585】また、処理直後、光学濃度計PDA−65
A(小西六写真工業(株)製)ブルー光で試料の未露光
部最小濃度を測定し、60℃、60RH%で1週間保存
した後、再度測定し、保存によって上昇した濃度差を測
定し、イエローステインの上昇率を求めた。結果を表2
6−3に示す。
【0586】また、同様にグリーン光で露光した各試料
について即日マゼンタ最小濃度を測定した結果を表26
−4に示す。
【0587】更に粒状性を表すRMS値は、最小濃度+
1.0の濃度を開口走査面積250μm2 のマイクロデ
ンシトメーターで走査した時に生じる濃度値の変動の標
準偏差の1000倍値で示した。
【0588】
【表43】
【0589】
【表44】
【0590】
【表45】
【0591】
【表46】
【0592】表26−2,表26−3から理解されるよ
うに、本発明を用いると、粒状性、イエローステイン共
に好ましい結果が得られる。
【0593】更に表26−4から明らかなように、本発
明を用いた場合、マゼンタ層のかぶりの問題も解決され
る。即ち本発明を用いた試料のマゼンタ最小濃度は0.
52以下であるのに対し、他の試料は0.52より大の
ものが多く、本発明の効果が明らかである。
【0594】実施例27 表27−5に示す沃臭化銀乳剤を下記の製造法により製
造した。即ちA〜Cは通常のダブルジェット法により製
造した。D〜Kは関数添加法によりコア/シェル型の単
分散乳剤を製造した。LはpH、pAgをコントロール
しながらダブルジェット法により平板状ハロゲン化銀乳
剤を製造した。
【0595】次に上記A〜Lの乳剤を使用して実施例2
6と同じ感光材料作成方法で、膜厚が表27−5に示す
ごとき感光材料試料No.27−20〜27−43の試
料を作製した。
【0596】各試料について実施例26と同じ実験を
し、得られた粒状性(RMS値)、イエローステイン及
びマゼンタ最小濃度値のデータを表27−6に示す。
【0597】
【表47】
【0598】
【表48】
【0599】表27−6から明らかなように、本発明は
粒状性、イエローステイン及びマゼンタ最小濃度共に好
ましい。
【0600】実施例28 実施例27において試料No.27−22と試料No.
27−38について添加するマゼンタカプラーを(M−
2),(M−10),(M−20),(M−23),
(M−31),(M−32),(M−37),(M−3
9),(M−44),(M−63),(M−65),
(M−68)に変えて各々試験を実施した所、上記と同
様の結果が得られた。また(M−4)に変えて、上記の
カプラーで4つ試料作製して実施例27と同じ試験を行
ったところ試料No.27−22に比較して試料No.
27−38が好ましい結果であった。
【0601】実施例29 実施例26において発色現像主薬として用いた例示化合
物(E−2)の量を表29−7に示すごとく変化し、か
つ表29−7の現像温度で処理を行った。その他は実施
例と同様にした。但し試料として用いた感光材料No.
27−22,38は、実施例27で作製したものである
(表27−6参照)。
【0602】表28−7中、太線で囲ったものが好まし
い結果をえることがわかる。また現像主薬の濃度は1.
5×10-2モル/リットル以上が好ましい結果を示して
いる。
【0603】また同様にして、発色現像主薬を例示化合
物(E−1),(E−4),(E−5),(E−7)に
それぞれ変えて同様に実施したところ、これについても
同様の傾向がえられた。
【0604】
【表49】
【0605】実施例29−2 実施例27の乳剤Gを使用し、実施例26の作製方法で
塗布銀量を次のように変えて試料を作製した。即ち第
3,5,7,8層の銀塗布量を変化させることで塗布銀
量を変化した試料とした。更に、表29−8に示すよう
に、膜厚及び塗布銀量を調整した。それぞれについて液
温45℃で、発色現像主薬(E−2)が2.5×10-2
モル/リットルの発色現像液を用いて60秒間処理し、
現像後の各試料のRMS値とマゼンタ最小濃度を測定
し、その結果を表29−8に示した。表29−8の結果
より塗布銀量は30mg/100cm2 以上が好まし
く、更に好ましくは35〜150mg/100cm2
たそれより好ましくは40〜100mg/100cm2
の範囲がよいことがわかる。
【0606】
【表50】
【0607】実施例30 実施例27の感光材料試料No.27−38において、
実施例26の発色現像液に抑制剤を添加したものを用
い、前記例と同様RMS値とマゼンタ最小濃度値を測定
した。発色現像主薬(E−2)を用い、濃度を2.0×
10-2モル/リットル、温度50℃、発色現像時間を6
0秒として、以下の各試料を処理した。即ち実施例26
で用いた感光材料の試料No.27−22,38の作製
において、抑制剤(Z−2)にかえて表30−9に示し
た抑制剤に変えて試料を作成した。表30−9に示す結
果から、本発明に係る有機抑制剤を添加した方が効果的
であることがわかる。
【0608】
【表51】
【0609】実施例31 表31−1に示す沃臭化銀乳剤を下記の製造法により調
製した。A31〜C31は通常のダブルジェットにより
製造した。D31〜K31は関数添加法によりコア/シ
ェル型の単分散乳剤を製造した。LはpH、pAgをコ
ントロールしながらダブルジェットにより平板状ハロゲ
ン化銀乳剤を製造した。
【0610】
【表52】
【0611】下記各層をセルローストリアセテート支持
体上に順次塗設し、多層カラーフィルム試料を作成し
た。
【0612】第1層:ハレーション防止層(HC層) 0.18gの黒色コロイド銀及び1.5gのゼラチンか
らなるハレーション防止層。
【0613】第2層:下引層(IG層) 2.0gのゼラチンからなる下引層。
【0614】第3層:赤感性ハロゲン化銀乳剤層(R
層) 前記表31−1に示された沃臭化銀乳剤を各々赤感性に
色増感したも4.0gと、0.08モル/モルAgの下
記カラーシアンカプラー(CC31−1)と、例示DI
R化合物(No.Dd −11)(D′−33)を0.5
gのトリクレジルホスフェート(以下、TCPという)
に溶解し、また、抑制剤をメタノールに溶解し、1.8
0gのゼラチンを含む水溶液中に乳化分散した分散物を
含有している赤感性ハロゲン化銀乳剤層。
【0615】第4層:中間層(2G層) 0.14gの2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノン、
0.07gのジブチルフタレート(以下、DBPとい
う)からなる中間層。
【0616】第5層:緑感性ハロゲン化銀乳剤層(G
層) 前記表31−1に示された沃臭化銀乳剤を各々緑感性に
色増感したもの4.0gと、0.07モル/モルAgの
下記マゼンタカプラー(M31−1)、0.015モル
/モルAgの下記カラードマゼンタカプラー(CM31
−1)、例示DIR化合物(No.Dd −14)を溶解
した0.64gのTCPを1.4gのゼラチンを含む水
溶液中に乳化分散した分散物を含有している緑感性ハロ
ゲン化銀乳剤層。
【0617】第6層:保護層(3G層) 0.8gのゼラチンを含む保護層。
【0618】各層には上記の他、ゼラチン硬化剤(1,
2−ビスビニルスルホニルエタン)や界面活性剤を含有
させ、第3層のR層と第5層のG層に表31−1に記し
たハロゲン化乳剤と表31−2に記したDIR化合物ま
たは抑制剤を添加し、試料を作成した。
【0619】シアンカプラー(C31−1) 2−(α,α,β,β,γ,γ,δ,δ−オクタフルオ
ロヘキサンアミド)−5−[2−(2,4−ジ−t−ア
ミルフェノキシ)ヘキサンアミド]フェノール
【0620】カラードシアンカプラー(CC31−1) 1−ヒドロキシ−4−[4−(1−ヒドロキシ−8−ア
セトアミド−3,6−ジスルホ−2−ナフチルアゾ)フ
ェノキシ]−N−[δ−(2,4−ジ−t−アミルフェ
ノキシ)ブチル]−2−ナフトアミド・ジナトリウム塩
【0621】マゼンタカプラー(M31−1) 1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−3−{[α
−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)−アセトアミ
ド]ベンズアミド}−3−ピラゾロン及び1−(2,
4,6−トリクロロフェニル)−3−{[α−(2,4
−ジ−t−アミルフェノキシ)−アセトアミド]ベンズ
アミド}−4−(4−メトキシフェニルアゾ)−5−ピ
ラゾロン
【0622】カラードマゼンタカプラー(CM31−
1) 1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−4−(1−
ナフチルアゾ)−3−(2−クロロ−5−オクタデセニ
ルスクシンイミドアニリノ)−5−ピラゾロン
【0623】各試料を各々ウェッジを介して緑色光、赤
色光、緑色光+赤色光を(16CMS)与え、下記の処
理工程で処理して色素画像を得た。
【0624】〔処理工程〕 発色現像 表2及び3に示した時間(40℃) 漂白定着 4分(38℃) 水 洗 1分(20〜33℃) 安定化 30秒(20〜33℃) 乾 燥 各処理工程において使用した処理液組成は下記のとおり
である。
【0625】 〔発色現像液〕 前記例示化合物(E−2)の硫酸塩 (表31−2及び3に示す添加量) 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 2.0g 無水炭酸カリウム 30.0g 臭化ナトリウム 1.3g ニトリロトリ酢酸・3ナトリウム塩(1水塩) 2.5g 水酸化カリウム 1.0g 水を加えて1リットルとする。
【0626】 〔漂白定着液〕 エチレンジアミン四酢酸鉄アンモニウム塩 200.0g エチレンジアミン四酢酸2アンモニウム塩 2.0g アンモニア水(28%水溶液) 20.0g チオ硫酸アンモニウム 175.0g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3g 2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアヂアゾール 1.5g 水を加えて1リットルとし、酢酸、アンモニア水を用いてpH=6.6に調整 する。
【0627】〔水洗〕水道水
【0628】 〔安定化液〕 ホルマリン(37%水溶液) 1.5ミリリットル コニダックス(小西六写真工業(株)製) 7.5ミリリットル 水を加えて1リットルとする。
【0629】前記乳剤を用いて得られたハロゲン化銀カ
ラー感光材料試料(No.31−1−12)を上記の処
理(但し、発色現像主薬濃度及び発色現像時間を以下の
表31−2及び3の如く変化させた)を行い、得られた
マゼンタ色素画像の粒状性(RMS値)及び鮮鋭性(M
TF値)を求め、表31−2及び表31−3にそれぞれ
結果を示した。
【0630】なお、粒状性(RMS値)は、色素画像濃
度が1.0の色素画像の、円形走査アパーチャー口径が
25μmのマイクロデンシトメーターで走査したときに
生じる濃度値の変動の標準偏差の1000倍値を比較す
ることによって行った。
【0631】また、MTF(Modulation T
ransfer Function)は空間周波数が3
0本/mmでのMTFの大きさを比較することにより行
った。
【0632】ここでマゼンタ色素画像のRMS値は数値
が小さいほうが粒状性が優れていることを示し、MTF
値は数値が大きいほうが鮮鋭性に優れていることを示
す。
【0633】
【表53】
【0634】
【表54】
【0635】表31−2、表31−3より明らかなよう
に、感光材料が31−2、3及び31−5〜12であ
り、発色現像主薬の発色現像液中の濃度が2.0×10
-2モル/リットル以上であり、発色現像時間が120秒
以下である本発明の処理方法では、驚くべきことに粒状
性、鮮鋭性共に好ましいことが判る。
【0636】実施例32 実施例31の感光材料No.31−1及び7において、
DIR化合物を第3層、第5層より除いた32−1′及
び32−7′を作製し、実施例31と同様の実験を発色
現像主薬濃度E−2を1.5×10-2モル/リットルと
3×10-2モル/リットルの2点について行い、マゼン
タ色素の粒状性(RMS)を求め表32−4に示した。
【0637】
【表55】
【0638】表32−4と表31−2の感光材料試料3
1−1と32−1′、32−7と32−7′を比較する
ことで、本発明ではDIR化合物を使用した表31−2
の31−1と31−7の方が好ましいことが判る。
【0639】実施例33 実施例31の試料No.31−7を使用して、発色現像
液への抑制剤の添加効果を検討した。実施例31の処理
液と処理工程で発色現像液を1分、発色現像主薬添加量
を8×10-2モル/リットルとし、表33−5の抑制剤
を発色現像液に添加し、現像処理を行い粒状性(RMS
値)を測定した。
【0640】
【表56】
【0641】表33−5から明らかなように本発明にお
いては発色現像液中に有機抑制剤を添加することが好ま
しいことが判る。
【0642】実施例34 実施例31の感光材料の作成方法において、感光材料試
料No.31−1及び31−7において、第5層より上
の、即ち第6〜9層を下記の如く各乳剤層を塗布した感
光材料試料34−1A及び34−7Aを作成した。
【0643】第6層……0.3gの黄色コロイド銀、
0.2gの汚染防止剤(2,5−ジ−t−オクチルハイ
ドロキノン)を溶解した0.11gのDBP及び2.1
gのゼラチンを含有するイエローフィルター層。
【0644】第7層……1.02gの低感度青感性沃臭
化銀乳剤層(AgI:4モル%)、1.9gのゼラチン
並びに1.84gのα−[4−(1−ベンジル−2−フ
ェニル−3,5−ジオキソ−1,2,4−トリアゾリジ
ニル)]−α−ピバロイル−2−クロロ−5−[γ−
(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)ブタンアミド]
アセトアニリド[以下、イエローカプラー(Y−1)と
称す]を溶解した0.93gのDBPを含有する低感度
青感性ハロゲン化銀乳剤層。
【0645】第8層……1.6gの高感度単分散青感性
沃臭化銀乳剤層(AgI:4モル%)、2.0gのゼラ
チン並びに0.46gのイエローカプラー(実施例1で
用いたY−1)を溶解した0.23gのDBPを含有す
る高感度青感性ハロゲン化銀乳剤層。
【0646】第9層……ゼラチンからなる保護層(実施
例31の第6層と同一)。
【0647】上記感光材料試料No.34−1A及び3
4−7Aにおいては支持体上の塗布銀量は各々80mg
/dm2 であるが、この塗布銀量を感光材料試料34−
1Aと34−7Aについて、10mg、30mg、35
mg、100mg、150mg、300mgと変え、そ
れぞれ試料No.34−1A−1〜34−1A−6及び
34−7A−1〜34−7A−6を作製し、処理につい
ては発色現像時間を90秒とし、発色現像主薬を例示化
合物E−2に変えて、例示化合物E−4を4×10-2
ル/リットル使用して実施例31と同じ実験を行い粒状
性(RMS)を測定した。結果を表34−6に示す。
【0648】
【表57】
【0649】表34−6から明らかなように、本発明で
は塗布銀量が30mg/100cm2 以上であることが
好ましいことがわかる。
【0650】また、塗布銀量が150mg/100cm
2 以上では経済的に好ましくなく、粒状性もほぼ収斂し
ているため、本発明では30〜150mg/100cm
2 が実技的により好ましく、さらに35〜100mg/
100cm2 が特に好ましいことがわかる。
【0651】実施例35 表35−1示すハロゲン化銀乳剤を、通常のダブルジェ
ット法により球状乳剤として製造した。
【0652】下記各層をセルローストリアセテート支持
体上に順次塗設し、各層カラーフィルム試料を作成し
た。
【0653】第1層:ハレーション防止層防止層(HG
層) 0.18gの黒色コロイド銀及び1.5gのゼラチンか
らなるハレーション防止層。
【0654】第2層:下引層(IG層) 2.0gのゼラチンからなる下引層。
【0655】第3層:赤感性ハロゲン化銀乳剤層(R
層) 表35−1に示されたハロゲン化銀乳剤を各々赤感性に
色増感したものと、0.2モル/モルAgの表35−1
に示す例示シアンカプラーまたは下記比較カプラーと、
0.006モル/モルAgの下記カラードシアンカプラ
ー(CC35−1)と、例示DIR化合物(No.Dd
−24)をトリクレジルホスフェート(以下、TCPと
いう)に溶解し、また、抑制剤をメタノールに溶解し
て、ゼラチンを含む水溶液中に乳化分散した分散物を含
有している赤感性ハロゲン化銀乳剤層。
【0656】第4層:中間層(2G層) 0.14gの2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノンと、
0.07のジブチルフタレート(以下、DBPという)
からなる中間層。
【0657】第5層:緑感性ハロゲン化銀乳剤層(G
層) 表35−1に示されたハロゲン化銀乳剤を各々緑感性に
色増感したものと、0.15モル/モルAgの下記マゼ
ンタカプラー(M35−1)、0.015モル/モルA
gの下記カラードマゼンタカプラー(CM35−1)、
例示DIR化合物(No.Dd −5)を溶解したTCP
とをゼラチンを含む水溶液中に乳化分散した分散物を含
有している緑感性ハロゲン化銀乳剤層。
【0658】第6層:0.3gの黄色コロイド銀、0.
2gの汚染防止剤(2,5−ジ−t−オクチルハイドロ
キノン)を溶解した0.11gのDBP及び2.1gの
ゼラチンを含有ふるイエローフィルター層。
【0659】第7層:低感度青感性ハロゲン化銀乳剤層
(B層) 表35−1に示されたハロゲン化銀乳剤を各々青感性に
色増感したものと、0.3モル/モルAgの下記イエロ
ーカプラー(Y35−1)と例示DIR化合物(No.
d −62)をTCPに溶解し、ゼラチンを含む水溶液
中に乳化分散した分散物とを含有している青感性ハロゲ
ン化銀乳剤層。
【0660】第8層:高感度単分散青感性ハロゲン化銀
乳剤層(B層) 第7層と同様であり、ハロゲン化銀粒子径をやや大きい
ものを使用した。
【0661】第9層:保護層(3G層) 0.8gのゼラチンを含む保護層。
【0662】各層には上記の他、ゼラチン硬化剤(1,
2−ビスビニルスルホニルエタンと2,4−ジクロロ−
6−ヒドロキシ−s−トリアジンナトリウム塩)や界面
活性剤を含有させた。
【0663】塗布銀量は50mg/100cm2 とし
た。
【0664】各層に用いたカプラー等は、下記に示すと
おりである。
【0665】
【化226】
【0666】カラードシアンカプラー(CC35−1) 1−ヒドロキシ−4−〔4−(1−ヒドロキシ−8−ア
セトアミド−3,6−ジスルホ−2−ナフチルアゾ)フ
ェノキシ〕−N−〔δ−(2,4−ジ−t−アミルフェ
ノキシ)ブチル〕−2−ナフトアミド・ジナトリウム塩
【0667】マゼンタカプラー(M35−1) 1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−3−{〔α
−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)−アセトアミ
ド〕ベンズアミド}−3−ピラゾロン及び1−(2,
4,6−トリクロロフェニル)−3−{〔α−(2,4
−ジ−t−アミルフェノキシ)−アセトアミド〕ベンズ
アミド}−4−(4−メトキシフェニルアゾ)−5−ピ
ラゾロン
【0668】カラードマゼンタカプラー(CM35−
1) 1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−4−(1−
ナフチルアゾ)−3−(2−クロロ−5−オクタデセニ
ルスクシンイミドアニリノ)−5−ピラゾロン
【0669】イエローカプラー(Y35−1) α−〔4−(1−ベンジル−2−フェニル−3,5−ジ
オキソ−1,2,4−トリアゾリジニル)〕−α−ピバ
ロイル−2−クロロ−5−〔γ−(2,4−ジ−t−ア
ミルフェノキシ)ブタンアミド〕アセトアニリド
【0670】上記の処方において、ハロゲン化銀として
表35−1の組成のものを使用し、第3層,第5層,第
6層及び第7層の塗布量を変化することと、第8層のゼ
ラチン硬膜剤を量変化し、更に一部T1/2を小さくす
るため青感性ハロゲン化銀乳剤層へゼラチン硬膜剤を入
れて試料35−1〜19を作成した。次に膜厚、膜膨潤
速度T1/2を測定し、表35−1に記した。
【0671】各試料を各々ウェッジを介して緑色光、赤
色光、緑色光+赤色光を(16CMS)与え、下記の処
理工程で処理して色素画像を得た。
【0672】処理工程 発色現像 表35−2に示した時間と温度 漂 白 4分 (38℃) 定 着 3分 (30〜38℃) 水 洗 1分 (20〜33℃) 安定化 1分 (20〜33℃) 乾 燥 各処理工程において使用した処理液組成は下記のとおり
である。
【0673】 〈発色現像液〉 前記例示化合物(E−2)の硫酸塩 3×10-2モル 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 2.0g 無水炭酸カリウム 30.0g 臭化ナトリウム 1.3g ニトリロトリ酢酸・3ナトリウム塩(1水塩) 2.5g 水酸化カリウム 1.0g 抑制剤Z−5 0.5g 水を加えて1リットルとし、KOHとH2 SO4 で、pH=10.2に調製す る。
【0674】 〈漂白液〉 エチレンジアミン四酢酸鉄アンモニウム塩 200g 臭化アンモニウム 150.0g 氷酢酸 10.0ミリリットル 水を加えて1リットルとし、アンモニア水を用いてpH=6.0に調製する。
【0675】 〈定着液〉 チオ硫酸アンモニウム 175.0g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3g 水を加えて1リットルとし、酢酸を用いてpH=6.0に調製する。
【0676】 〈安定液〉 ホルマリン(37%水溶液) 1.5ミリリットル コニダックス(小西六写真工業(株)製) 7.5ミリリットル 水を加えて1リットルとする。
【0677】得られたシアン色素の粒状性(RMS)を
表35−2に示す。RMS値は最小濃度+1.2の濃度
を開口走査面積250μm2 のマイクロデンシトメータ
ーで走査した時に生じる濃度値の変動の標準偏差の10
00倍値で示した。なお、各感色性層へのDIR化合物
の添加量は自層の減感、濃度低下がほぼ等しくなるよう
にコントロールしてある。
【0678】また、処理直後、光学濃度計PDA−65
A(小西六写真工業(株)製)ブルー光で試料の未露光
部カブリ濃度を測定し、40℃60RH%で1週間保存
した後、再度測定し、保存によって上昇した濃度差を測
定し、イエローステインの上昇率を求めた。結果を表3
5−3に示す。
【0679】また、処理後の試料について、30℃80
RH%下でアーク灯により200時間照射を行った。こ
の光照射の前後で、各試料のシアン色素濃度を上記光学
濃度計を用いて測定した。これによりシアン色素の退色
率を求めた結果を表35−4に示す。
【0680】
【表58】
【0681】
【表59】
【0682】
【表60】
【0683】
【表61】
【0684】表35−2,表35−3及び表35−4か
ら理解されるように本発明を用いると、粒状性、イエロ
ーステイン共に好ましく、かつシアン色素退色率も小さ
く、すぐれた結果が得られる。
【0685】実施例36 表36−5に示す沃臭化銀乳剤を下記の製造法により調
製した。即ち36−A〜Cは通常のダブルジェットによ
り製造した。36−D〜Kは関数添加法によりコア/シ
ェル型の単分散乳剤を製造した。LはpH、pAgをコ
ントロールしながらダブルジェットにより平板状ハロゲ
ン化銀乳剤を製造した。
【0686】次に上記36−A〜Lの乳剤を使用して、
実施例−35と同じ感光材料作成方法で、膜厚と膜膨潤
速度が表36−5に示すごとき感光材料No.36−2
0〜43の試料を作製した。
【0687】各試料についてを実施例−35と同じ試験
をした。得られた粒状性(RMS値)とイエローステイ
ンのデータを表36−6に示す。
【0688】
【表62】
【0689】
【表63】
【0690】表36−6から明らかなように、本発明は
粒状性、イエローステイン及びシアン色素退色率共に好
ましい。
【0691】例示シアンカプラーCC−75に代え、例
示のCC−1,CC−4,CC−7,CC−9,CC−
13,CC−17,CC−21,CC−25,CC−2
9,CC−32,CC−33,CC−38,CC−3
9,CC−43,CC−44,CC−48,CC−4
9,CC−53,CC−55,CC−58,CC−6
2,CC−66,CC−70,CC−74,CC−7
8,CC−81,CC−86,CC−89,CC−9
2,CC−95,CC−98を各々用いて上記と同様に
実施したところ、同様の結果が得られる。
【0692】実施例37 実施例35において発色現像主薬として用いた例示化合
物E−2の量を表37−7に示すごとく変化し、かつ表
37−7の現像温度で処理を行った。その他は実施例と
同様にした。但し試料として用いた感光材料No.36
−26,38は、実施例36で作製したものである(表
36−5参照)。
【0693】表37−7中、太線で囲った本発明のもの
が好ましい結果をえることがわかる。また現像主薬の濃
度は2.0×10-2以上が好ましい結果を示している。
【0694】また同様にして、発色現像主薬を例示化合
物E−1,E−4に変えて同様に実施したところ、これ
についても同様の傾向がえられた。
【0695】
【表64】
【0696】実施例38 実施例36の36−Gの乳剤を使用し、シアンカプラー
として前記例示のCC−60を用い、実施例35の作製
方法で塗布銀量を次のように変えて試料を作製した。即
ち第3,5,6,7層の銀塗布量を変化させることで塗
布銀量を変化した試料とした。更に、表38−8に示す
ように、膜厚・T1/2を本発明内と本発明外となるよ
うに調製した。それぞれについて、発色現像主薬として
E−2を用いこれを3×10-2モル/リットルの濃度で
調製した処理像で45℃、60秒処理した各試料につい
てのRMS値とシアン退色率を、表38−8に示す。表
38−8より、塗布銀量は30mg/100cm2 以上
が好ましく、更に好ましくは30〜150、またそれよ
り好ましくは35〜100mg/100cm2 の範囲が
よいことがわかる。
【0697】
【表65】
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の開示に当たって、膜膨潤速度を説明す
るための図である。
【化226】
【化226】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萩原 茂枝子 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記群〔A〕から選ばれる少なくとも1つ
    の化合物を含み、かつ下記群〔B〕から選ばれる手段の
    少なくとも1つをとることを特徴とするハロゲン化銀カ
    ラー写真感光材料用発色現像液。 〔A群〕 (A−1)下記一般式〔R−I〕で示される化合物 【化1】 式中、X′r 、X′r1はハロゲン原子、アルキル基、ア
    リール基、アミノ基、水酸基、ニトロ基、カルボキシル
    基またはスルホニル基、X′r2は水素原子、アルキル
    基、アリール基または環を形成するための2重結合を示
    す。Zr は環を形成するために必要な炭素原子、酸素原
    子、窒素原子、イオウ原子からなる群、nr ,mr は
    0,1,2または3を示す。 (A−2)下記一般式〔R−II〕で示される化合物 【化2】 式中、Yra、Yr1、Yr2、Yr3は水素原子、ハロゲン原
    子、アルキル基、アミノ基、水酸基、ニトロ基、カルボ
    キシル基、スルホニル基を示す。 (A−3)下記一般式〔R−III〕で示される化合物 【化3】 式中、Trは窒素原子またはリン原子、Xr2、Xr3は水
    素原子、アルキル基、アリール基、ハロゲン原子、Y
    r4、Yr5はアルキル基、アリール基を示し、かつYr4
    Yr5は閉環し、ヘテロ環を形成してもよい。 (A−4)下記一般式〔R−IV〕で示される化合物 【化4】 Xs 及びYs はそれぞれ他の原子群と共同して6員環を
    形成する炭素原子及び水素原子であり、また、Zs は、
    −N=を表す。ここで、Zs が−N=を表す場合、一般
    式〔R−IV〕で示される化合物はシトラジン酸誘導体
    が代表的な化合物であり、またZが−CH=を表す場
    合、一般式〔A−III〕で示される化合物は安息香酸
    誘導体が代表的な化合物であって、全体の化合物として
    6員環には、置換基を有するものも含む。 (A−5)分子構造中にピロリドン核を有する重合体若
    しくは共重合体 (A−6)ポリエチレングリコール誘導体 〔B群〕 (B−I)発色現像液中のp−フェニレンジアミン系現
    像主薬の濃度が 1.5×10-2モル/リットル以上であるこ
    と。 (B−II)発色現像液のpHが10.4以上であること (B−III)発色現像液の亜硫酸塩の濃度が 1.5×10
    -2モル/リットル以下であること (B−IV)発色現像液の臭化物濃度が 0.8×10-2モル
    /リットル以下であること (B−V)下記一般式〔A−I〕〜〔A−VI〕で示さ
    れる化合物の少なくとも一つを含有すること 【化5】 上記式中、Xa2及びXa3はそれぞれイオウ原子または酸
    素原子を表し、Xa1及びXa4はそれぞれSH基またはO
    H基を表す。またna1, na2, na3, ma1はそれぞれ0
    〜 500の正の整数を表し、na1, na2, na3の少なくと
    も1つは0より大きい整数である。但し、Xa1, Xa2,
    Xa3, Xa4の少なくとも1つはイオウ原子である。 【化6】 上記式中、Ra5, Ra6, Ra7, Ra8はそれぞれ水素原
    子、アルキル基、アラルキル基、置換または未置換のア
    リル基を表す。Aa2は窒素原子またはリン原子を表す。
    またRa8は置換または未置換のアルキレン基でRa5とR
    a8は環を形成し、置換または未置換のピリジニウム基で
    あってもよい。Xa5はハロゲン原子、OH、硫酸基、硝
    酸基等のアニオン基を表す。 【化7】 上記式中、Rb1及びRb2は各々水素原子、アルキル基、
    アルコキシ基、アリール基、Rb1とRb2が環を形成して
    もよい含窒素複素環、またはRb1もしくはRb2とAb と
    が環を形成してもよい含窒素複素環を表す。Rb3はアル
    キル基を表し、Ab はアルキレン基を表し、nb は0〜
    6の整数を表す。 【化8】 は1〜6の整数、Xb 及びZb は、それぞれ水素原子、
    炭素数1〜6のアルキル基もしくは炭素数2〜6のヒド
    ロキシアルキル基を示す。ハロゲン化銀カラー写真感光
    材料用発色現像液
JP9620896A 1996-03-25 1996-03-25 ハロゲン化銀カラー写真感光材料用発色現像液 Pending JPH08272060A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9620896A JPH08272060A (ja) 1996-03-25 1996-03-25 ハロゲン化銀カラー写真感光材料用発色現像液

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9620896A JPH08272060A (ja) 1996-03-25 1996-03-25 ハロゲン化銀カラー写真感光材料用発色現像液

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62504202 Division

Related Child Applications (5)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11783898A Division JP3259028B2 (ja) 1998-04-13 1998-04-13 粒状性に優れた色素画像が得られるハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法
JP10117837A Division JP3061127B2 (ja) 1998-04-13 1998-04-13 粒状性に優れた色素画像が得られるハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法
JP11783698A Division JP2916917B2 (ja) 1998-04-13 1998-04-13 粒状性に優れた色素画像が得られるハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法
JP11783598A Division JP2952865B2 (ja) 1998-04-13 1998-04-13 粒状性に優れた色素画像が得られるハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法
JP11183698A Division JPH10311884A (ja) 1998-04-22 1998-04-22 からくり時計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08272060A true JPH08272060A (ja) 1996-10-18

Family

ID=14158849

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9620896A Pending JPH08272060A (ja) 1996-03-25 1996-03-25 ハロゲン化銀カラー写真感光材料用発色現像液

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08272060A (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49106832A (ja) * 1973-01-24 1974-10-09
JPS5632140A (en) * 1979-08-24 1981-04-01 Konishiroku Photo Ind Co Ltd Processing method for silver halide color photographic material
JPS57125939A (en) * 1981-01-29 1982-08-05 Fuji Photo Film Co Ltd Method for processing silver halide color photosensitive material
JPS584145A (ja) * 1981-06-30 1983-01-11 Konishiroku Photo Ind Co Ltd ハロゲン化銀写真感光材料用発色現像液
JPS58121036A (ja) * 1982-01-13 1983-07-19 Konishiroku Photo Ind Co Ltd ハロゲン化銀カラ−写真感光材料の処理方法
JPS6019140A (ja) * 1983-07-13 1985-01-31 Konishiroku Photo Ind Co Ltd 色素画像の形成方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49106832A (ja) * 1973-01-24 1974-10-09
JPS5632140A (en) * 1979-08-24 1981-04-01 Konishiroku Photo Ind Co Ltd Processing method for silver halide color photographic material
JPS57125939A (en) * 1981-01-29 1982-08-05 Fuji Photo Film Co Ltd Method for processing silver halide color photosensitive material
JPS584145A (ja) * 1981-06-30 1983-01-11 Konishiroku Photo Ind Co Ltd ハロゲン化銀写真感光材料用発色現像液
JPS58121036A (ja) * 1982-01-13 1983-07-19 Konishiroku Photo Ind Co Ltd ハロゲン化銀カラ−写真感光材料の処理方法
JPS6019140A (ja) * 1983-07-13 1985-01-31 Konishiroku Photo Ind Co Ltd 色素画像の形成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0083377B2 (en) Silver halide color photographic sensitive material
EP0209118B1 (en) Silver halide photographic material
EP0273986B1 (en) Process for processing silver halide color photographic materials and color developer for use in said process
JPH0454938B2 (ja)
EP0228914B1 (en) Method of processing lightsensitive silver halide color photographic material
JPH0528820B2 (ja)
JPH08272060A (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料用発色現像液
JPH0262855B2 (ja)
JP2952865B2 (ja) 粒状性に優れた色素画像が得られるハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法
JPS63141058A (ja) 迅速処理性に優れたハロゲン化銀カラ−写真感光材料の処理方法
JP2916917B2 (ja) 粒状性に優れた色素画像が得られるハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法
JP2700239B2 (ja) 粒状性に優れた色素画像が得られるハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法
JPH037098B2 (ja)
JPH0785167B2 (ja) ハロゲン化銀カラ−写真感光材料の処理方法
JPH077195B2 (ja) ハロゲン化銀カラ−写真感光材料の処理方法
JP2607072B2 (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法
JPS62192740A (ja) ハロゲン化銀カラ−写真感光材料の処理方法
JPH044579B2 (ja)
JP2686719B2 (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法
JP3259028B2 (ja) 粒状性に優れた色素画像が得られるハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法
JP2821744B2 (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法
JP2511655B2 (ja) ハロゲン化銀カラ−写真感光材料の処理方法
JPH07117719B2 (ja) 粒状性に優れた色素画像が得られるハロゲン化銀カラ−写真感光材料の処理方法
JPH0584891B2 (ja)
JPH0687123B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料