JPH0827098A - スルホニルクロライド基を有するキノンジアジド化合物の製造方法 - Google Patents

スルホニルクロライド基を有するキノンジアジド化合物の製造方法

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JPH0827098A
JPH0827098A JP16032794A JP16032794A JPH0827098A JP H0827098 A JPH0827098 A JP H0827098A JP 16032794 A JP16032794 A JP 16032794A JP 16032794 A JP16032794 A JP 16032794A JP H0827098 A JPH0827098 A JP H0827098A
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sulfonic acid
quinonediazide compound
sulfonyl chloride
naphthoquinonediazide
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Mitsuru Sasaki
充 佐々木
Fumiyuki Matsuo
史之 松尾
Shinichi Matsubara
真一 松原
Katsuhiko Tono
克彦 東野
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Konica Minolta Inc
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Mitsubishi Chemical Corp
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スルホニルクロライド基を含有するキノンジ
アジド化合物を、経済的に、かつ、工業的有利に製造す
る方法を提供する。 【構成】 スルホニルクロライド基を含有するキノンジ
アジド化合物を製造するにあたり、置換基としてスルホ
ン酸基またはその金属塩の基を有するキノンジアジド化
合物を原料とし、これにクロロ硫酸と塩化チオニルとを
反応させることを特徴とする。 【効果】 目的物を、高収率で、安価に、安全に製造す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スルホニルクロライド
基を有するキノンジアジド化合物の製造方法に関する。
さらに詳しくは、感光性平版印刷版やフォトレジスト等
に適用される感光性材料、またはその中間体として有用
なスルホニルクロライド基を有するキノンジアジド化合
物を、工業的に有利に製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】スルホニルクロライド基を有するキノン
ジアジド化合物は、写真、印刷、染料、液晶などの有機
工業薬品の中間体として有用な化合物であり、特に近
年、写真、印刷および電子工業の発展に伴い、この化合
物の光反応性を利用した感光剤の中間体として広く使用
されるようになった。
【0003】従来、スルホニルクロライド基を有するキ
ノンジアジド化合物を製造する方法としては、置換基と
してスルホン酸基(その金属塩の基をも含む。以下同
じ。)を有するキノンジアジド化合物を原料とする方法
が知られている。例えば、(1)置換基としてスルホン酸
基を有するキノンジアジド化合物に、大過剰のクロロ硫
酸を反応させる方法、(2) 置換基としてスルホン酸基有
するキノンジアジド化合物に、クロロ硫酸または無水硫
酸と塩素を反応させる方法(ドイツ特許第246573
号明細書、同246574号明細書参照)、(3) 置換基
としてスルホン酸基を有するキノンジアジド化合物に、
触媒の存在下ホスゲンと反応させる方法(特開昭59−
196860号公報参照)が挙げられる。
【0004】しかし、上記(1) および(2) の方法では、
キノンジアジド化合物に対して通常数十モル以上という
大過剰のクロロ硫酸を使用するためコスト高になる、未
反応のクロロ硫酸の処理が必要でその除去のために繁雑
な操作と時間を必要とする、(2) の方法ではさらに有害
な塩素を使用する、などの欠点がある。上記(3) の方法
では、塩素よりも更に有害なホスゲンを使用する必要が
あるという欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、スル
ホニルクロライド基を有するキノンジアジド化合物を、
経済的に、安全に、かつ、工業的に有利に製造する方法
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、置換基としてスル
ホン酸基を有するキノンジアジド化合物を原料とし、ク
ロロ硫酸と塩化チオニルとを併用してスルホニルクロラ
イド化反応を行うことにより、クロロ硫酸の使用量を大
幅に減少し、目的物を高収率で得ることができることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】しかして、上記課題を解決するために、本
発明の請求項1に記載の発明においては、スルホニルク
ロライド基を有するキノンジアジド化合物を製造するに
あたり、置換基としてスルホン酸基またはその金属塩の
基(以下併せてスルホン酸基と言う。)を有するキノン
ジアジド化合物を原料とし、これにクロロ硫酸と塩化チ
オニルとを反応させるという手段を講じているものであ
る。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明方
法では、置換基としてスルホン酸基を有するキノンジア
ジド化合物を原料とする。原料化合物は、キノンジアジ
ド骨格に硫酸、発煙硫酸、三酸化硫黄などを用いた従来
公知の芳香族スルホン化反応により、スルホン酸基を有
するキノンジアジド化合物に導入したり、スルホン酸基
を有する化合物をキノンジアジド化合物に導くことによ
り製造できる。キノンジアジド骨格は、「Studie
s in Organic Chemistry 7
Quinone Diazides (Elsvier Scienti
fic Publishing Company, 1981)」などに記載の方法で
製造することができる。本発明の上記原料の製造に適す
る骨格のキノンジアジド化合物としては、1,4−ベン
ゾキノンジアジド、1,2−ベンゾキノンジアジド、
1,4−ナフトキノンジアジド、1,2−ナフトキノン
ジアジド、2,1−ナフトキノンジアジドからなる群か
ら選択された化合物であることが好ましい。
【0009】置換基としてスルホン酸基を有するキノン
ジアジド化合物の具体例としては、次の化合物が挙げら
れるが、本発明はこれら例示されたものに限定されるも
のではない。1,4−ベンゾキノンジアジド−3−スル
ホン酸、2−メチル−1,4−ベンゾキノンジアジド−
5−スルホン酸、2−クロロ−1,4−ベンゾキノンジ
アジド−6−スルホン酸、2−ニトロ−1,4−ベンゾ
キノンジアジド−5−スルホン酸、1,2−ベンゾキノ
ンジアジド−4−スルホン酸、4−ニトロ−1,2−ベ
ンゾキノンジアジド−5−スルホン酸、4−ブロム−
1,2−ベンゾキノンジアジド−5−スルホン酸、5−
メチル−1,2−ベンゾキノンジアジド−4−スルホン
酸、1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸、
1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸、1,
2−ナフトキノンジアジド−6−スルホン酸、1,2−
ナフトキノンジアジド−7−スルホン酸、1,2−ナフ
トキノンジアジド−8−スルホン酸、1,2−ナフトキ
ノンジアジド−3,6−ジスルホン酸、1,2−ナフト
キノンジアジド−3,8−ジスルホン酸、1,2−ナフ
トキノンジアジド−4,6−ジスルホン酸、1,2−ナ
フトキノンジアジド−4,7−ジスルホン酸、1,2−
ナフトキノンジアジド−4,8−ジスルホン酸、1,2
−ナフトキノンジアジド−3,6,8−トリスルホン
酸、4−クロロ−1,2−ナフトキノンジアジド−5−
スルホン酸、6−ニトロ−1,2−ナフトキノンジアジ
ド−4−スルホン酸、2,1−ナフトキノンジアジド−
4−スルホン酸、2,1−ナフトキノンジアジド−5−
スルホン酸、2,1−ナフトキノンジアジド−6−スル
ホン酸、2,1−ナフトキノンジアジド−7−スルホン
酸、2,1−ナフトキノンジアジド−8−スルホン酸、
2,1−ナフトキノンジアジド−3,6−ジスルホン
酸、2,1−ナフトキノンジアジド−3,7−ジスルホ
ン酸、2,1−ナフトキノンジアジド−4,6−ジスル
ホン酸、2,1−ナフトキノンジアジド−4,7−ジス
ルホン酸、3−クロロ−2,1−ナフトキノンジアジド
−5−スルホン酸、6−ニトロ−2,1−ナフトキノン
ジアジド−4−スルホン酸、1,4−ナフトキノンジア
ジド−5−スルホン酸、7−クロロ−1,4−ナフトキ
ノンジアジド−7−スルホン酸、2−ニトロ−1,4−
ナフトキノンジアジド−7−スルホン酸、1,6−ナフ
トキノンジアジド−3−スルホン酸、1,7−ナフトキ
ノンジアジド−3−スルホン酸、1,7−ナフトキノン
ジアジド−3,6−ジスルホン酸、1,8−ナフトキノ
ンジアジド−3,6−ジスルホン酸、2,6−ナフトキ
ノンジアジド−8−スルホン酸、2,6−ナフトキノン
ジアジド−1,4−ジスルホン酸、9,10,1,4−
アントラキノンジアジド−5−スルホン酸、9,10,
2,1−アントラキノンジアジド−5,7−ジスルホン
酸、2,1−フェナンスレンジアジド−5−スルホン
酸、2,3−ピリジンキノンジアジド−5−スルホン
酸、4,3−ピリジンキノンジアジド−5−スルホン
酸、 4,3−キノリンキノンジアジド−6−スルホン
酸、7,8−キノリンキノンジアジド−スルホン酸、
3,4−クリセンキノンジアジド−スルホン酸。
【0010】金属塩を作る金属としては、ナトリウム、
カリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム、アル
ミニウムなどが挙げられる。上記の置換基としてスルホ
ン酸基を有するキノンジアジド化合物の中では、スルホ
ン基以外の置換基を有しないか、アルキル基またはアル
コキシ基で置換されている1,2−ナフトキノンジアジ
ド骨格を有している化合物が、好ましい。
【0011】本発明方法では、原料とし上に例示した置
換基としてスルホン酸基を有するキノンジアジド化合物
を使用し、これをクロロ硫酸および塩化チオニルと反応
させる。クロロ硫酸としては、純粋なクロロ硫酸または
工業用のクロロ硫酸を使用することができる。上記原料
と反応させるクロロ硫酸の使用量は、キノンジアジド化
合物に置換基として存在するスルホン酸基1モル当た
り、1〜20モルの範囲で選ぶのが好ましい。クロロ硫
酸の使用量が1モル未満では生成物の収率が低下して好
ましくなく、20モルを越えると未反応のクロロ硫酸の
後処理の繁雑さと、安全性の面で、いずれも好ましくな
い。上記範囲でより好ましいのは2〜10モルの範囲で
あり、特に好ましいのは3〜5モルの範囲である。
【0012】塩化チオニルは、純粋な塩化チオニルまた
は工業用の塩化チオニルを使用することができる。塩化
チオニルの使用量は、キノンジアジド化合物に置換基と
して存在するスルホン酸基1モル当たり、0.5モルな
いし5モルの範囲で選ぶのが好ましい。0.5モル未満
では生成物の収率が低下し、5モルを越えると未反応の
塩化チオニルの後処理の繁雑さと、安全性の面で、いず
れも好ましくない。上記範囲では、1モルないし3モル
の範囲が特に好ましい。
【0013】キノンジアジド化合物のスルホニルクロラ
イド化反応は、一般には溶媒の存在下で実施されるが、
無溶媒下でも実施できる。かかる溶媒としては、二硫化
炭素、ジクロロメタン、クロロホルム、トリクロロエタ
ン、テトラクロロエタン、テトラクロロエチレン、液体
二酸化硫黄、ニトロベンゼンなどが挙げられる。なかで
も、ジクロロメタン、クロロホルム、トリクロロエタ
ン、テトラクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素が好
ましい。
【0014】キノンジアジド化合物のスルホニルクロラ
イド化反応は、原料の種類、クロロ硫酸および塩化チオ
ニルの使用量、溶媒使用の有無、溶媒の種類、使用量な
どの条件によって反応性が異なるが、反応温度は一般に
10〜100℃の範囲で選ぶことができる。10℃未満
では生成物の収率が低下し、100℃を越えるとキノン
ジアジド化合物が分解するので、いずれも好ましくな
い。
【0015】キノンジアジド化合物のスルホニルクロラ
イド化反応は、加圧下でも減圧下でも別段差支えない
が、通常、常圧付近で実施される。スルホニルクロライ
ド化反応は、連続式、半連続式または回分式で実施する
ことができる。スルホニルクロライド化反応は、クロロ
硫酸および塩化チオニルを溶媒不存在下、または溶媒を
存在させて混合し、この混合物に前記原料の置換基を有
するキノンジアジド化合物を加えて、窒素気流中で攪拌
下で行なうのが好ましい。
【0016】スルホニルクロライド化反応性は、原料の
キノンジアジド化合物の種類、クロロ硫酸および塩化チ
オニルの使用量、溶媒使用の有無、溶媒の種類、使用
量、反応温度などの条件によって異なり、各々の諸条件
に適した反応条件が選択される。スルホニルクロライド
化反応終了後の反応生成物は、溶剤を使用した場合に
は、まずこれを減圧または常圧での蒸留分離あるいは析
出分離などの処理に付して除去し、同時に反応生成物か
らスルホニルクロライド基含有キノンジアジド化合物を
回収する。析出分離は、反応生成物を氷水、ベンゼン、
ヘキサンなどのスルホニルクロライドに対する難溶性溶
媒中に注入してスルホニルクロライド基含有キノンジア
ジド化合物の沈殿を生成させる、いわゆる再沈殿によっ
て生じた固体を濾過、分離する方法が採用される。
【0017】この様にして得られたスルホニルクロライ
ド基含有キノンジアジド化合物は、そのまままたはさら
に必要に応じて再結晶などの精製処理を行ったあと、感
光性平版印刷版やフォトレジスト材料などの感光性材
料、またはその中間体原料として使用される。
【0018】
【発明の効果】本発明は、次のような特別に有利な効果
を奏し、その産業上の利用価値は極めて大である。 (1) 本発明方法では、原料の置換基を有するキノンジア
ジド化合物と反応させるクロロ硫酸および塩化チオニル
は大過剰には使用しないので、繁雑な後処理が不要で、
反応操作が簡単である。 (2) 本発明方法では、目的とするスルホニルクロライド
基を有するキノンジアジド化合物を高収率で得ることが
できる。 (3) 本発明方法では、有害なガスを使用しないので安全
である。
【0019】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて更に具体的
に説明するが、本発明はその趣旨を越えない限り、以下
の記載例に限定されるものではない。 実施例1 メカニカルスターラー、ジムロートを装置した容量1リ
ットルの3口フラスコに、クロロ硫酸を60ミリリット
ル(0.91モル)、塩化チオニルを25ミリリットル
(0.34モル)それぞれ仕込み、窒素気流下に攪拌し
つつ、氷冷下で1,2−ナフトキノンジアジド−5−ス
ルホン酸ナトリウムを65グラム(0.24モル)仕込
んだ。フラスコ内容物を窒素気流下に攪拌しつつ、内温
を70℃に昇温し、この温度で8時間反応させた。反応
終了後、反応混合物を氷水中に投入し、析出物を濾過
し、水洗したあと、温度40℃、1mmHg下で減圧乾
燥した。生成物は、質量分析装置による分析によって
1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホニルクロラ
イドであることが確認された。また、生成物の原料キノ
ンジアジド化合物に対する収率は、80%であった。
【0020】実施例2 実施例1に記載の例において、1,2−ナフトキノンジ
アジド−5−スルホン酸ナトリウムに代えて、1,2−
ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸ナトリウムを使
用した他は、同例におけると同様の手順で反応させ、生
成物を得た。生成物は、質量分析装置による分析によっ
て1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホニルクロ
ライドであることが確認され、同例におけると同様に測
定した収率は、80%であった。
【0021】実施例3 実施例1で用いたのと同じフラスコに、クロロ硫酸を8
0ミリリットル(1.20モル)、塩化チオニルを25
ミリリットル(0.34モル)それぞれ仕込み、窒素気
流下に攪拌しつつ、氷冷下で1,2−ナフトキノンジア
ジド−4,6−ジスルホン酸ナトリウムを45グラム
(0.12モル)仕込んだ。フラスコ内容物を窒素気流
下に攪拌しつつ、内温を80℃に昇温し、この温度で8
時間反応させた。反応終了後、反応混合物を氷水中に投
入し、析出物を濾過し、水洗したあと、温度40℃、1
mmHg下で減圧乾燥した。生成物は、質量分析装置に
よって1,2−ナフトキノンジアジド−4,6−ジスル
ホニルクロライドであることが確認され、実施例1にお
けると同様に測定した収率は、70%であった。
【0022】比較例1 実施例1に記載の例において、塩化チオニルを使用しな
かった他は、同例におけると同様の手順で反応させ、生
成物を得た。生成物は、質量分析装置による分析によっ
て1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホニルクロ
ライドであることが確認され、同例におけると同様に測
定した収率は、10%以下であった。
【0023】比較例2 実施例2に記載の例において、塩化チオニルを使用しな
かった他は、同例におけると同様の手順で反応させ、生
成物を得た。生成物は、質量分析装置による分析によっ
て1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホニルクロ
ライドであることが確認され、同例におけると同様に測
定した収率は、10%以下であった。
【0024】比較例3 実施例3に記載の例において、塩化チオニルを使用しな
かった他は、同例におけると同様の手順で反応させ、生
成物を得た。生成物は、質量分析装置による分析によっ
て1,2−ナフトキノンジアジド−4,6−ジスルホニ
ルクロライドであることが確認され、同例におけると同
様に測定した収率は、10%以下であった。
【0025】比較例4 実施例1で用いたのと同じフラスコに、塩化チオニルを
100ミリリットル(1.4モル)仕込み、窒素気流下
に攪拌しつつ、氷冷下の1,2−ナフトキノンジアジド
−4,6−ジスルホン酸ナトリウムを45グラム(0.
12モル)仕込んだ。フラスコ内容物を窒素気流下に攪
拌しつつ、内温を80℃に昇温し、この温度で8時間反
応させた。反応終了後、反応混合物を氷水中に投入し、
析出物を濾過したが、析出物は得られなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松原 真一 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 東野 克彦 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スルホニルクロライド基を有するキノン
    ジアジド化合物を製造するにあたり、置換基としてスル
    ホン酸基またはその金属塩の基(以下併せてスルホン酸
    基と言う。)を有するキノンジアジド化合物を原料と
    し、これにクロロ硫酸と塩化チオニルとを反応させるこ
    とを特徴とするスルホニルクロライド基を有するキノン
    ジアジド化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】 置換基としてスルホン酸基を有するキノ
    ンジアジド化合物の骨格が、1,4−ベンゾキノンジア
    ジド、1,2−ベンゾキノンジアジド、1,4−ナフト
    キノンジアジド、1,2−ナフトキノンジアジド、2,
    1−ナフトキノンジアジドからなる群から選ばれたいず
    れかであることを特徴とする、請求項1記載のスルホニ
    ルクロライド基を有するキノンジアジド化合物の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 置換基としてスルホン酸基を有するキノ
    ンジアジド化合物が、1,2−ナフトキノンジアジドで
    あることを特徴とする、請求項1記載のスルホニルクロ
    ライド基を有するキノンジアジド化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】 置換基としてスルホン酸基を有するキノ
    ンジアジド化合物が、他の置換基を有しないか、あるい
    はアルキル基またはアルコキシ基を有するものであるこ
    とを特徴とする、請求項3記載のスルホニルクロライド
    基を有するキノンジアジド化合物の製造方法。
  5. 【請求項5】 スルホン酸基の置換基の位置が、キノン
    ジアジド化合物骨格の4,5,6,7のいずれかの位置
    であることを特徴とする、請求項4記載のスルホニルク
    ロライド基を有するキノンジアジド化合物の製造方法。
  6. 【請求項6】 スルホン酸基の置換基の数が、1または
    2であることを特徴とする、請求項5記載のスルホニル
    クロライド基を有するキノンジアジド化合物の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 金属塩の金属が、ナトリウム、カリウ
    ム、バリウムからなる群から選ばれたいずれかであるこ
    とを特徴とする、請求項1ないし請求項6いずれか1項
    に記載のスルホニルクロライド基を有するキノンジアジ
    ド化合物の製造方法。
  8. 【請求項8】 反応温度が10〜100℃の範囲である
    ことを特徴とする、請求項1ないし請求項7いずれか1
    項に記載のスルホニルクロライド基を有するキノンジア
    ジド化合物の製造方法。
  9. 【請求項9】 スルホン酸基基1モルあたり0.5モル
    〜5モルの範囲の塩化チオニルを用いることを特徴とす
    る、請求項1ないし請求項8いずれか1項に記載のスル
    ホニルクロライド基を有するキノンジアジド化合物の製
    造方法。
JP16032794A 1994-07-12 1994-07-12 スルホニルクロライド基を有するキノンジアジド化合物の製造方法 Pending JPH0827098A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6274714B1 (en) 1999-04-15 2001-08-14 Toyo Gosei Kogyo Co., Ltd. Method for producing 1,2-naphthoquinone-2-diazide-4-sulfonyl chloride
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