JPH0248564A - 核置換チオフェノール誘導体の製造方法 - Google Patents

核置換チオフェノール誘導体の製造方法

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JPH0248564A
JPH0248564A JP20097888A JP20097888A JPH0248564A JP H0248564 A JPH0248564 A JP H0248564A JP 20097888 A JP20097888 A JP 20097888A JP 20097888 A JP20097888 A JP 20097888A JP H0248564 A JPH0248564 A JP H0248564A
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reaction
sulfide
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electrophilic substitution
formula
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JP20097888A
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Hiroshi Itsuda
五田 博
Kunioki Kato
邦興 加藤
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Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は一般式(rl/) (ここにEはハロゲン原子、スルホン酸もしくはそのア
ルカリ金属塩、ニトロ基、アセチル基、カルボキシル基
、またはベンゼンスルホニル基を、Rは水素原子、C9
〜C4のアルキル基、ニトロ基またはハロゲン原子を、
mは1または2の整数を示す、) で表わされる核置換チオフェノール誘導体の新規な製造
方法に関するものである。これらの化合物は医薬、農薬
、機能性材料などの原料として広範な用途のある非常に
有用な化合物である。
(従来の技術) 従来これら核置換チオフェノール誘導体の製造方法は化
合物ごとに数多く知られている。
■クロルチオフェノール、例えば4−クロルチオフェノ
ールについてはチオフェノールを塩素化して4−クロル
スルフェニルクロリドを製造し、続いてこれを還元する
方法(US P 、No、3331205、USP、N
α3474139)、フェニルメルカプト酢酸を塩素化
して4−クロルフェニルメカブト酢酸を製造し、これを
酸化、続いて還元する方法(LJSP、阻329630
B)、4−クロルベンゼンスルホニルクロリドを亜鉛、
リン等で還元する方法(USP、阻3326981、ケ
ミカルベリヒテ 1主、376 (1966)’)、1
.4−ジクロルベンゼンと硫化水素とを580°Cの高
温下で反応させる方法(Zh、  Org、  Khi
m。
11 (5)1132 (1975))、4.4’−ジ
クロロジフェニルスルフィトと硫化水素とを気相で反応
させる方法(特開昭55−17362)等が知られてい
る。しかしながらどの方法も高純度の製品が得られない
、工程が長い、廃水処理が困難である、収率、転化率が
低いなどの欠点を有しており、コスト的にみても工業的
に満足すべき方法とは言い難い。
■4−メルカプトヘンゼンスルホン酸については4−ア
ミノヘンゼンスルホン酸をジアゾ化し、硫化ナトリウム
と反応させ、さらに亜鉛で還元する方法(Zh、0bs
hch、にhim、34 (6) 2066(1964
))、ジフェニルジスルフィドをスルホン化した後、亜
鉛で還元する方法等が知られている。 (noll、 
 Soc  1tal  hiol、  5per  
26967〜96B (1950))Lかし、いずれの
方法も最終的に還元工程を要し、従って廃水処理が困難
であるから、コスト的にみて工業的に満足できる方法と
は言い難い。
■4−ニトロチオフェノール、2−ニトロチオフエノー
ルについては、4−クロロニトロベンゼン、2−クロロ
ニトロベンゼンに水硫化ナトリウムあるいは硫化ナトリ
ウムを作用させる方法(J、A、C。
S、46.1308 (1924)、見l 498(1
946))が知られているが、反応容積が大となり、従
って装置上からみても、また収率面からみても工業的に
満足すべき方法とは言い難い。
■4−アセチルチオフェノールについては、チオフェノ
ールをクロル酢酸と反応して得られるフェニルチオ酢酸
をアセチル化した後、酸化分解して得る方法(J、O,
C,28(+ 1)3077〜□ノ 82 (1963))が知られているが、複雑な工程を
経る必要があり、また極めて低収率であるため工業的に
満足すべき方法ではない。
■その他の4−ベンゾイルチオフェノールなどについて
は未だ有用な方法は知られていない。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者らは、これら核置換チオフェノールの工業的に
有利な製造方法を見出すべく鋭意研究し、工業原料とし
て容易に入手し得るチオフェノール類に着目した。
しかしながらチオフェノール類にはチオール基が存在す
るため直接ハロゲン化、スルホン化、ニトロ化、アセチ
ル化等の求電子置換反応をしようとしてもチオール基と
反応してしまうので直接目的とする核置換チオフェノー
ル誘導体を得ることは出来ない。このため、チオール基
を例えばクロル酢酸等により保護して求電子置換反応を
行った後、保護基を脱離する方法もあるが、コスト面を
考えた場合、工業的に有用な方法とは言えない。
そこで本発明者らは、チオフェノール類を原料とする核
置換チオフェノール誘導体の工業的製造方法について鋭
意検討を重ねた結果−形式(1)(ここにRは前記と同
しであり、nは1または2の整数を示す。) で表わされるニトロジフェニルスルフィド類を出発原料
として用いこれに求電子置換反応させて、−船式(IT
) 同時に(n)のニトロフェニル基 (ここにE、R,n、mは前記と同じである。)で表わ
される核置換ニトロジフェニルスルフィド類となし、こ
れに−形式(I[l) (ここにRは前記と同しである。) で表わされるチオフェノール類と反応させれば塩基の存
在下で容易に(It)の求電子置換アルキル間に交換反
応が起こり、前記−形式(■)で表わされる核置換チオ
フェノール誘導体を高収率で得チオ基が結合して(1)
のニトロジフェニルスルフィド類を生成するので、これ
を出発原料に循環使用できることを見出し、本発明に到
達した。
上述の如く、本発明は電子吸引性の強いニトロ基の作用
を利用し、−形式(It)におけるニトロフェニル基と
イオウ原子の間の結合力を弱め、求電子置換アルキルフ
ェニルチオ基とアルキルフェニルチオ基の交換反応を行
い、従来直接反応では得ることが困難であった核置換チ
オフェノール誘導体を簡単な工程によって巧みに得るこ
とができたものである。
なお−最式(1)で表わされる出発原料のニトロジフェ
ニルスルフィド類は、チオフェノールとハロニトロベン
ゼンを水酸化ナトリウムの如き塩基の存在下、下記反応
式に従って反応させることにより容易に定量的に製造す
ることができる。
ることができること、また、 「−形式口)′ (ここにXはハロゲン原子を示し、nは前記と同しであ
る。) アルキル基などでW換された を得るには、アルキル基など前記Rの種類により、従来
公知の方法でアルキル基などを導入したチオフェノール
類を用いるか、あるいは本発明の方法を利用して製造し
た核置換チオフェノールを原料として用いることにより
製造することが出来る。
(問題点を解決するための手段) 本発明の目的は核置換チオフェノール誘導体の新規な製
造方法を提供することにあり、その要旨は (ここにRは水素原子、C,−C,のアルキル基、ニト
ロ基またはハロゲン原子を、nは1または2の整数を示
す。) で表わされるニトロジフェニルスルフィド類を求電子置
換反応させて、 一般式(n) (ここにEはハロゲン原子、スルホン酸もしくはそのア
ルカリ金属塩、ニトロ基、アセチル基、力tL[−t−
シル基、またはヘンゼンスルポニル基ヲ、mはnに依存
せずlまたは2の整数を示す。またRは前記と同じであ
る。) で表わされる核置換ニトロジフェニルスルフィド類とな
しこれを塩基の存在下 一般式(Ill) (ここにRは前記と同しである。) で表わされるチオフェノール類と反応させ一般式([V
) (ここにE、m、Rは前記と同じである。)で表わされ
る核置換チオフェノール誘導体を製造し、同時に生成す
る一般式(1)で表わされるニトロジフェニルスルフィ
ド類をキャリアーとしてリサイクルすることを特徴とす
る核置換チオフェノール誘導体の製造方法」である。
即ち一般式(II)で表わされる核l換ニトロジフェニ
ルスルフィド類は一般式(1)で表わされるニトロジフ
ェニルスルフィド類を求電子反応試剤E(Eは前記と同
しものを示す。)を用いて求電子置換反応させることに
より製造することができる。これに−形式(Ill)で
表わされるチオフェノール類を反応させ、−形式(IV
)で表わされる核置換チオフェノール誘導体と一般式(
1)で表わされるニトロジフェニルスルフィド類を同時
に製造し、(IV)を取得して(1)をキャリアーとし
てリサイクルする。
下記反応式に示すリサイクル反応により実質上チオフェ
ノール類と求電子試剤により一部を除きほとんど定量的
な高収率で各挿の核置換チオフェノール誘導体を製造で
きることが本反応の大きな特徴であり、これまでに見ら
れかった画期的な発明である。
E”(求電子反応試剤) (rV) ([) 本発明者らの見い出した所によると、−1’IQ式(1
)で示されるジフェニルスルフィド類のように一方のベ
ンゼン環にニトロ基を1〜2個置換したジフェニルスル
フィドは、ハロゲン、スルホン酸、ニトロ基、アセチル
基、カルボキシル基、ベンゼンスルホニル基などの求電
子試剤と反応して、相当する核置換ニトロジフェニルス
ルフィド類となる。これに−形式(III)で表わされ
るチオフェノール類を反応させると、前述した作用機構
によって交換反応が起こり、一部の場合を除き、高収率
で核置換チオフェノール誘導体を得ることができる。
また、交換反応と同時に生成したニトロジフェニルスル
フィド類をキャリアーとして循環使用することができる
ので、新たに求電子反応試剤とチオフェノール類を加え
て行けば、結果的にこれらが直接反応した形の核置換チ
オフェノール誘導体を工業的に有利に製造することがで
きる。
以下本発明の実施態様について説明する。
−形式(1)の化合物としては2.4−ジニトロフェニ
ルフェニルスルフィド、4−ニトロフェニルフェニルス
ルフィド、2−ニトロフェニルスルフィド、2.6−ジ
ニトロフェニルスルフィドなどが挙げられるが、中でも
2.4−ジニトロフェニルフェニルスルフィドを用いる
と好結果が得られる。
本発明の目的物である一般式(■)の化合物としては4
−クロロチオフェノール、2−りIコロチオフェノール
、4−ブロモチオフェノール、2ブロモチオフエノール
、4−フルオロチオフェノール、2−フルオロチオフェ
ノール、2.4  ジクロロチオフェノール、2.4−
ジブロモチオフェノール、4−メルカプトベ、ンゼンス
ルホン酸もしくはそのナトリウム塩又はカリウム塩、4
−ニトロチオフェノール、2−ニトロチオフェノール、
4−アセチルチオフェノール、4−メルカプトフェニル
フェニルスルホンなどの他、1%を式(I[I)におい
て予め、C+ = C4のアルキル基、ニトロ基、ハロ
ゲン原子などで置換されたチオフェノール類を用いれば
さらに多くの化合物を得ることができる。かかるチオフ
ェノール類の例としては、3−メチルチオフェノール、
4−メチルチオフェノール、4−(ブチルチオフェノー
ル、4−エチルチオフェノール、2,5−ジメチルチオ
フェノール、2.3−ジメチルチオフェノール、2−ニ
トロチオフェノール、4−ニトロチオフェノール、3−
クロロチオフェノール、5−クロロチオフェノール、な
どを挙げることができる。これらのチオフェノール類を
得るためには従来公知の方法を用いることもでき、また
本発明の方法を利用してチオフェノールから製造するこ
ともできる。これらのチオフェノール類に本発明の方法
を適用すれば例えば、3.4−ジクロロチオフェノール
、2,4゜5−トリクロロチオフェノール、2.5ジク
ロロチオフエノール、2,4.6− )ジクロロチオフ
ェノール、3−メチル4−ニトロチオフェノール、など
各種の化合物を製造することができる。
従って目的とする化合物(rV)に対応して求電子反応
試剤を選択することにより一般式(tl)の化合物とし
ては、4−クロロフェニル2’、4’−ジニトロフエニ
ルスルフイド、2−クロロフェニル2’、4’−ジニト
ロフェニルスルフィド、2、4− ’;クロロフェニル
2’、4’−ジニトロフェニルスルフィド、4−クロロ
フェニル4′−ニトロフェニルスルフィド、2−クロロ
フェニル4′−ニトロフェニルスルフィド、4−ブロモ
フェニル2’、4’ジニトロフエニルスルフイド、2,
4ジブロモフェニル4′−二トロフェニルスルフィド、
214−ジニトロフェニル4′−ニトロフェニルスルフ
ィド、4  (2’、4’−ジニトロフェニルチオ)ベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム、4 (2’、4’−ジニ
トロフェニルチオ)ヘンゼンスルホン酸カリウム、4 
(2’、4’−ジニトロフェニルチオ)ヘンゼンスルホ
ン酸、4 (4′ニトロフエニルチオ)ベンゼンスルホ
ン酸、4−アセチルフェニル2’、4’−ジニトロフェ
ニルスルフィド、4−カルボキシフェニル2′ 4′−
ジニトロフェニルスルフィド、4−ベンゼンスルホニル
2′4′−ジニトロフェニルスルフィド等多くの化合物
を挙げることができる。要は、求電子反応試剤とチオフ
ェノール類を適宜選択することにより、それらが直接反
応した形の化合物を得ることができるのである。
m式(1)のニトロジフェニルスルフィド類に求電子置
換反応させることにより一般式(II)の核置換ニトロ
ジフェニルスルフィド類を得る反応は一部の求電子置換
反応を除いて罹めて高い収率で進行する。
求電子置換反応としては、クロル化、ブロム化等のハロ
ゲン化反応、ニトロ化反応、スルホン化反応、アセチル
化反応、ベンゼンスルホニル化反応等が挙げられる。
実際に用いる反応試剤としては、ハロゲン化反応の場合
は、塩素ガス、臭素等を、ニトロ化反応の場合、発煙硝
酸、硝酸と硫酸の混酸等を、スルホン化反応の場合は、
クロル硫酸、無水硫酸、硫酸等を、アセチル化反応の場
合は、無水酢酸、塩化アセチル等を、ベンゼンスルホニ
ル化反応の場合は、ベンゼンスルホニルクロライド等を
使用することができ、反応条件としては特殊なものでな
く、いずれも通常用いられる条件で行うことができる0
反応層度は20℃〜100℃好ましくは30℃〜70℃
の範囲で行われる。この際の反応溶媒としては夫々の求
電子置換反応に適当な溶媒を用いることができ特に限定
されるものではないが、リサイクル反応を考慮して、メ
、タノール、エタノール等の低級アルコール類、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、アセトン、
メチルエチルケトン等のケトン類、N、N−ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒、塩化
メチレン、2塩化エチレン、クロロホルム等のハロゲン
化炭化水素類等または水およびそれらの混合物を使用す
ることができるが、特に水とハロゲン化炭化水素類との
2相系溶媒を用いて有利にリサイクル反応させることが
できる。
次に一般式(II)の核置換ニトロジフェニルスルフィ
ド類と一般式(I[[)のチオフェノール類を塩基の存
在下に反応させ、−形式(TV)の核置換チオフェノー
ル誘導体と一般式(I)のニトロジフェニルスルフィド
類を得る反応は極めて高い収率で進行する。塩基として
は水酸化ナトリウム。
水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ金属、ナトリウムメ
チラート、ナトリウムエチラート等の金属アルコラード
等を使用するすることができるが通常水酸化ナトリウム
を使用するのが経済的にも有利である。
反応温度は通常20℃〜100℃好ましくは30°C〜
70℃の範囲で行なわれる。反応温度が高過ぎると副反
応が起こり、低過ぎると反応速度が遅(なり過ぎるので
操業上好ましくない。反応溶媒としては前記−形式(1
)から(II)の場合と同様、低級アルコール類、エー
テル類、ケトン類、ハロゲン化炭化水素類ならびに、水
およびそれらの混合物を使用することができるが、リサ
イクル反応を考慮すると、水と非水系溶媒、特にハロゲ
ン化炭化水素類との2相系溶媒中で反応させると好結果
が得られる。
(実施例) 以下実施例により、本発明をさらに詳細に説明する。
実施例−1 攪拌機、温度計、塩素ガス導入管、および冷却管を備え
た1f4つロフラスコに、キャリヤーとして2.4−ジ
ニトロフェニルフェニルスルフィド55.2g(0,2
モル)、と2塩化エチレン400gを仕込み溶解した。
これに極少里の塩化アルミニウムを添加し、35〜40
°Cの範囲で2時間にわたり求電子試剤の塩素ガス14
.5gを吹き込み、さらに30分間同温度で攪拌し求電
子置換反応させた。
次に水200gを加え、さらに20%水酸化ナトリウム
溶液により水層を中和した。分析の結果この溶液の中に
は4−クロロフェニル−2,4−ジニトロフェニルスル
フィドと2−クロロフェニル−2,4−ジニトロフェニ
ルスルフィドが79: 21の割合で存在していた。
(液体クロマトグラフィー(以下LCと略す)により確
認した。) この溶液にチオフェノール22.0g(0,2モル)、
水酸化ナトリウム8.0g(0,2モル)、水100g
の溶液を加え、さらに40℃にて2時間攪拌して交換反
応を完結させた。その後、水層は50%硫酸にてpH=
1とし2塩化エチレンで生成物を抽出し濃縮することに
より核置換された4−クロロチオフェノールと2−クロ
ロチオフェノールの混合物(79:21)27.8gを
得た。2.4−ジニトロフェニルスルフィドに対する全
収率は96゜2%であった。この両者は常法により分離
することができ、4−クロロチオフェノール(融点53
〜54℃)と2−クロロチオフェノール(沸点ることが
できるものであった。
実施例−2〜3 キャリヤーの2.4−ジニトロフェニルスルフィドとし
て、実施例−2は、実施例−1で得られた2、4−ジニ
トロフェニルスルフェニルスルワイドの二塩化エチレン
溶液を、さらに実施例−3は、実施例−2で得られた2
、4−ジニトロフェニルフェニルフィトの二塩化エチレ
ン溶液を循環使用した以外は実施例−1と同様の操作を
行い第1表に示す結果を得た。
第  1  表 エニルスルフィド53.3 gを含存していた。回収率
は、96.6%であった。この2,4−ジニトロフェニ
ルスルフィドはキャリヤーとして循環使用す実施例−4 求電子試剤の塩素ガスを臭素に変えた以外は実施例−1
と同様の操作を行い、臭素で核置換された4−ブロモチ
オフェノールと2−ブロモチオフェノールの混合物(8
6:14)を得た。2,4ジニトロフエニルフエニルス
ルフイドに対する全収率は97.1%であった。この両
者を常法により分離し、4−ブロモチオフェノール(融
点74〜75℃)と2−ブロモチオフェノール(沸点9
0〜92℃/ 5.5 ml1g)を得た。また二塩化
エチレン層から回収率96.5%で2,4−ジニトロフ
ェニルフェニルスルフィドを回収した。これはキャリヤ
ーとして循環使用できるものであった。
実施例−5 撹拌機、温度計、および冷却管を備えた500mZ4つ
ロフラスコにキャリヤーとして2.4−ジニトロフェニ
ルフェニルスルフィド27.6g(0,1モル)とクロ
ロホル、ム200gを仕込み溶解した。
これに求電子試剤のクロルスルホンu 12.2 g(
0,105モル)を40℃にて滴下し、さらに500℃
にて3時間攪拌した。この時点で求電子置換反応された
4−(2,4−ジニトロフェニルチオ)ベンゼンスルホ
ン酸が生成していた。(LCにより確認した。)この反
応液に水100gを加え、さらに20%水酸化ナトリウ
ム水溶液にて反応液を中和した。
その後、チオフェノール11.0g(0,1モル)、水
酸化ナトリウム4.0g(0,1モル)、水50gの溶
液を加え、50℃にて3時間攪拌して交換反応を完結さ
せた。反応終了後、水層を濃縮乾固し、メタノール可溶
分を抽出することにより核置換された4−メルカプトベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム(融点300℃以上)20
.7gを得た。2,4−ジニトロフェニルフェニルスル
フィドに対する収率は97.6%であった。また、クロ
ロホルム層は2.4−ジニトロフェニルスルフィド26
.6 gを含有していた0回収率は96.4%であった
。この2゜4−ジニトロフェニルフェニルスルフィドは
キャリヤーとして循環使用できるものであった。
実施例−6〜7 4−メルカプトベンゼンスルホン ナトリウム二査底 キャリヤーの2.4−ジニトロフェニルフェニルスルフ
ィドとして、実施例−6は実施例−5で得られた2、4
−ジニトロフェニルフェニルスルフィドのクロロホルム
溶液を、さらに実施例−7は実施例−6で得うれた2、
4−ジニトロフェニルフェニルスルフィドのクロロホル
ム溶液を使用した以外は実施例−5と同様の操作を行い
、第2表に示す結果を得た。
第2表 フェニルフェニルスルフィドに対スる収率+!96゜1
%であった。
また、二塩化エチレン層は2,4−ジニトロフェニルフ
ェニルスルフィド26.3 gを含存しており、回収率
は95.3%であった。これもキャリヤーとして循環使
用できるものであった。
実施例−9 24−ジクロロチオフェノールの合成 求電子試剤として塩素ガス29.0g(実施例−1では
塩素ガス14.5g)を吹き込んだ以外は、実施例−1
と同様の操作を行い、求電子置換反応させ、チオフェノ
ールの核置換された2、4−ジクロロチオフェノール(
沸点115℃/ 3 ml1g)を得た。
24−ジニトロフェニルフェニルスルフィドに対する収
率は94.9%であった。また、2.4−ジニトロフェ
ニルツエルニスルフィドの回収率ハ95゜1%であった
実施例−10 4−クロロチオフェノール、2−クロロチオフェノール
の合成 実施例−8 4−ニトロチオフェノールの合 攪拌機、温度計および冷却管を備えた5 00m14つ
ロフラスコに、キャリヤーとして2,4−ジニトロフェ
ニルフェニルスルフィド27.6g(0,1モル)と2
塩化エチレン200gを仕込み溶解した。
これに98%硫酸50gを添加し、さらに求電子試剤の
94%発煙硝酸7.0g(1,04モル)を5℃にて滴
下し、10℃にて3時間撹拌した。次に水200gを加
え10%水酸化ナトリウム溶液により水層を中和した。
この溶液の中には求電子置換反応された2、4−ジニト
ロフェニル4−ニトロフェニルスルフィドが存在してい
た。(1−Cにより確認した。)この溶液にチオフェノ
ール11.Og(0,1モル)、水酸化ナトリウム4.
0g(0,1モル)、水100gの溶液を加え、さらに
50℃にて3時間攪拌して交換反応を完結させた。その
後水層は50%硫酸にてpH= 1とし、析出した結晶
IF取し核置換された4−ニトロチオフェノール14、
9 gを得た。(融点77℃)2.4−ジニトロキャリ
ヤーとして2.4−ジニトロフェニルツエルニスルフィ
ドの代わりに、同モル数の4−ニトロフェニルフェニル
スルフィドを用いり以外ハ実施例−1と同様の操作を行
い、核置換された4−クロロチオフェノールと2−クロ
ロチオフ−ノールの混合物(86:14)を得た。4−
ニトロフェニルフェニルスルフィドに対スる収率ハ、2
6゜3%であり4−ニトロフェニルスルフィドの回収率
は25.1%であった。
実施例−11〜18 各種挟置 チオフェノール誘 体の合成キャリヤー(1
)として第3表に示すニトロジフェニルスルフィド類を
用い、原料(ト〕)及び原料(III)として第3表に
示す求電子試剤、及びチオフェノール類を用い実施例−
1と同様の操作を行い、第3表に示す結果を得た。
(発明の効果) 本発明の方法によれば、ニトロジフェニルスルフィド類
をキャリヤーとして使用し、これに求電子反応試剤とチ
オフェノール類を反応させることにより、簡単な操作で
、これまで直接反応できなかったチオフェノール類と求
電子反応試剤からなる各種の核置換チオフェノール誘導
体を、高純度、高収率で得ることができる。しかも前記
キャリヤーは循環使用できるので、廃液処理などの厄介
な問題もなく、これら核置換チオフェノール誘導体を工
業的に有利に製造することができる。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (ここにRは水素原子、C_1〜C_4のアルキル基、
    ニトロ基またはハロゲン原子を、nは1または2の整数
    を示す。) で表わされるニトロジフェニルスルフィド類を求電子置
    換反応させて 一般式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (ここにEはハロゲン原子、スルホン酸もしくはそのア
    ルカリ金属塩、ニトロ基、アセチル基、カルボキシル基
    、またはベンゼンスルホニル基を、mはnに依存せず1
    または2の整数を示す。またRは前記と同じである。) で表わされる核置換ニトロジフェニルスルフィド類とな
    しこれを塩基の存在下 一般式(III) ▲数式、化学式、表等があります▼(III) (ここにRは前記と同じである。) で表わされるチオフェノール類と反応させ 一般式(IV) ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) (ここにE、m、Rは前記と同じである。)で表わされ
    る核置換チオフェノール誘導体を製造し、同時に生成す
    る一般式( I )で表わされるニトロジフェニルスルフ
    ィド類をキャリアーとしてリサイクルすることを特徴と
    する核置換チオフェノール誘導体の製造方法。
  2. (2)一般式( I )で表わされる化合物が2,4−ジ
    ニトロフェニルフェニルスルフィドである請求項(1)
    記載の方法。
  3. (3)一般式( I )で表わされる化合物が2−ニトロ
    フェニルフェニルスルフィドまたは4−ニトロフェニル
    フェニルスルフィドである請求項(1)記載の方法。
  4. (4)求電子置換反応が塩素を用いるクロル化反応であ
    る請求項(1)記載の方法。
  5. (5)求電子置換反応が臭素を用いるブロム化反応であ
    る請求項(1)記載の方法。
  6. (6)求電子置換反応がクロル硫酸または無水硫酸を用
    いるスルホン化反応である請求項(1)記載の方法。
  7. (7)求電子置換反応がニトロ化反応である請求項(1
    )記載の方法。
  8. (8)求電子置換反応がアセチル化反応である請求項(
    1)記載の方法。
  9. (9)求電子置換反応がベンゼンスルホニル化反応であ
    る請求項(1)記載の方法。
  10. (10)塩基が水酸化ナトリウムである請求項(1)記
    載の方法。
  11. (11)一般式(III)で表わされる化合物がチオフェ
    ノールである請求項(1)記載の方法。
  12. (12)ハロゲン化炭化水素と水よりなる2相系溶媒中
    で反応を行う請求項(1)記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6921823B2 (en) 1999-07-19 2005-07-26 Pharmacia & Upjohn Company Llc 1,2,3,4,5,6-Hexahydroazepino[4,5-b]indoles containing arylsulfones at the 9-position
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