JPH082702A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JPH082702A
JPH082702A JP13889094A JP13889094A JPH082702A JP H082702 A JPH082702 A JP H082702A JP 13889094 A JP13889094 A JP 13889094A JP 13889094 A JP13889094 A JP 13889094A JP H082702 A JPH082702 A JP H082702A
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JP13889094A
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English (en)
Inventor
Takahiro Suzuki
木 貴 博 鈴
Hideki Nukada
田 秀 記 額
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙葉類の取出速度が高速化されても、これに
追随して紙葉類を給紙することができ、しかも、紙葉類
のバネ特性や傷み等の状態に拘らずに、積層された紙葉
類を安定して正確に取出すことができる給紙装置を提供
することにある。 【構成】 積層紙葉類の厚み(T)が測定され、この厚
み(T)が積層紙葉類の枚数(n)で除算されて、1枚
の紙葉類を取出す際の1枚当りの紙葉類に対応する1枚
紙葉類対応量(T/n)が算出される。または、積層紙
葉類が所定の厚み(T0 )まで圧縮され、この積層紙葉
類の厚み(T0 )が積層紙葉類の枚数(n)で除算され
て、1枚紙葉類対応量(T0 /n)が算出される。各紙
葉類の取出しタイミングに応じて、1枚紙葉類対応量
(T/n,T0 /n)ずつ給紙台が上昇されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば紙葉類検査装置
に装着され、積層された前記紙葉類を順次1枚ずつ取出
す取出装置に設けられた給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多数の紙葉類についてその正損等を判断
してこれらを区分けする紙葉類検査装置がある。この紙
葉類検査装置では、一般的には、取出部において積層さ
れた多数の紙葉類が一枚ずつ取出されて搬送され、検査
部においてこの紙葉類が搬送されながらその正損等の検
査が行われて廃棄か再利用か等が判別され、区分部にお
いてこの判別結果に基づいて紙葉類が区分され、集積部
においてこの区分けされた紙葉類が各々ストックされ
る。
【0003】上述した取出部は、図5に示すように、積
層された紙葉類1を積載し取出位置まで紙葉類1を移動
させる給紙装置Aと、この給紙装置Aから紙葉類1を1
枚ずつ吸着して上記検査部に搬入する取出装置Bと、こ
の取出装置Bから同時に2枚以上の紙葉類1が取出され
るのを防止する2枚取り防止装置Cとから構成されてい
る。なお、紙葉類1の処理速度は、毎秒数十枚程度であ
り、搬送速度は、毎秒数メートルであるため、給紙装置
A及び取出装置Bでは、1枚当り数ミリ秒で紙葉類1が
取出されている。また、取出装置Bは、一定の間欠回転
を行う中空構造の吸着ロータ2とその内部に配置され真
空ポンプ(図示略)に吸気される静止チャンバ3等によ
り構成され、この吸着ロータ2が停止する度に積層され
た紙葉類1から紙葉類1が1枚ずつ吸着されて上記検査
部に搬送される。さらに、2枚取り防止装置Cでは、上
記真空ポンプにより吸気される吸着チャンバ4により吸
着ロータ2と反対側から紙葉類1が吸引されて、紙葉類
1が2枚以上同時に取出されることが防止されている。
【0004】上記給紙装置Aには、n枚(nは、正の整
数、以下同じ)積層された紙葉類1を積載し、取出装置
Bの取出しタイミングに応じて取出位置まで紙葉類1を
上昇させる給紙台5が設けられている。また、この給紙
台5を案内するためのガイド6,6及び給紙台5に積載
された紙葉類1のためのガイド7が設けられている。さ
らに、ステッピングモータ8と、これの駆動軸に掛け渡
されたベルト9と、このベルト9が巻かれたギヤ10と
が設けられ、これにより、ステッピングモータ8が駆動
されると、ベルト9及びギヤ10が回転されて、給紙台
5が昇降される。ステッピングモータ8により給紙台5
が昇降されるため、給紙台5は、例えば、約0.1mm
ごとに昇降できる。
【0005】さらに、給紙装置Aの制御機構として、積
載された紙葉類1の上面位置を検知するための上面位置
センサ11と、積載された紙葉類1を上面から押圧し又
はこの押圧を解除して紙葉類1の取出しを抑制するため
のストッパ12と、上面位置センサー11等の信号に基
づいて給紙台5及びストッパ12等を制御する制御部1
3とが設けられている。
【0006】上記上面位置センサ11には、図6に拡大
して示すように、センサ軸の回転角を電圧に変換する回
転検出部11a(例えば、回転磁気センサ、エンコー
ダ、ポテンションメータ)が備えられている。この回転
検出部11aのセンサ軸に、金属板からなり先端が紙葉
類1の最上面に当接されている回転子11bが取付けら
れている。さらに、このセンサ11には、金属板からな
る板状部材11cが設けられ、この板状部材11cの先
端には、ゴムなどからなる弾性体11dが設けられてい
る。この弾性体11dは、回転子11bの上面に当接さ
れ、これにより、回転子11bの跳ね上りが防止されて
いる。上面位置センサ11はこのように構成されている
ため、回転子11bが、先行する積層紙葉類1の上面を
検知するときには、図6及び図7に示すように、回転子
11bの先端は制御幅上端にあり、この先行の紙葉類1
が1枚取出されると、回転子11bの先端は下がって後
続の紙葉類1の上面に置かれ、制御幅下端に位置され
る。これにより、回転検出部11aのセンサ軸が回動さ
れて、紙葉類1が1枚取出されたことが検知されると共
に、後続の紙葉類1の位置が検知される。
【0007】上記ストッパ12には、先端が紙葉類1の
上面に当接され基端が固定部材12dに回転自在に取付
けられた回転子12aが設けられている。この回転子1
2aの基端の軸は、リンク機構12bを介してロータリ
ソレノイド12cに機構的に連結されている。このロー
タリソレノイド12cの駆動により、積載された紙葉類
1がその上面で押圧され、又はこの押圧が解除されて紙
葉類1の取出が抑制されている。
【0008】このような従来に係る給紙装置Aは、以下
のようにして給紙動作を行う。給紙台5が上昇され、積
層されたn枚の紙葉類1の上面が、所定の取出位置の制
御幅上端(図6及び図7参照)に到達した時点で、給紙
台5の上昇が停止され、このとき、ストッパ12も解除
されて、吸着ロータ2による紙葉類1の取出が開始され
る。先行する紙葉類1が1枚取出されると、上面位置セ
ンサ11の回転子11bが1枚の紙葉類の厚さ分だけ下
がり、即ち、制御幅下端(図6及び図7参照)に位置さ
れ、後続の紙葉類1の上面の位置が検知される。この検
知情報が制御部13に送られ、給紙台5が1枚の厚さ分
だけ上昇される。この紙葉類1の取出しと、上面位置セ
ンサ11による検知と、給紙台5の上昇とが繰返えされ
る。n枚の紙葉類1の取出が終了すると、ストッパ12
が作動するとともに、給紙台5は下降される。このよう
な動作の繰返しにより、紙葉類が連続的に取出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
性能向上の要求により、紙葉類の搬送速度が高速化さ
れ、紙葉類の取出速度も高速化されてきている。そのた
め、先行する紙葉類が吸着されて取出された後、上面位
置センサ11により後続の紙葉類が検知される前に、後
続の紙葉類が吸引され上昇動作が開始される結果、後続
の紙葉類の上面は、所定の取出位置を越えて上昇され
る。かかる現象が連続して起こると、紙葉類の取り損ね
や多重枚取りといったことが起こり、高速化された紙葉
類の取出に追随して、紙葉類の給紙動作を行えないとい
った問題がある。
【0010】また、積層された一束の紙葉類は、それぞ
れの固有のバネ特性を有している。このバネ特性の影響
により、積層された紙葉類の上面がバタ付き、不安定に
なることがある。その結果、紙葉類1枚の厚さ(例え
ば、0.1mm)分だけ正確に給紙台5を昇降するよう
な制御をすることが困難なことがある。
【0011】さらに、紙葉類には、傷んだもの、皺がつ
けられたもの等があり、1枚の紙葉類としても、その厚
さが様々であるため、積層された紙葉類の上面の高さも
様々なものとなっている。そのため、上記の場合と同様
に、紙葉類1枚の実際の厚さ分だけの正確な昇降制御が
困難であるという問題がある。
【0012】本発明の目的は、紙葉類の取出速度が高速
化されても、これに追随して紙葉類を給紙することがで
き、しかも、紙葉類のバネ特性や傷み等の状態に拘らず
に、積層された紙葉類を安定して正確に取出すことがで
きる給紙装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係る給紙装置は、給紙台に積層
された紙葉類を順次1枚ずつ取出す取出装置に設けられ
る給紙装置であって、積層された前記紙葉類全体の厚み
(T)を測定する測定手段と、この厚み(T)を積層さ
れた前記紙葉類の枚数(n)で除算して、1枚当りの紙
葉類の厚みに対応する1枚紙葉類対応量(T/n)を算
出する演算手段と、前記紙葉類の取出しタイミングに応
じて、前記1枚紙葉類対応量(T/n)ずつ前記給紙台
を上昇させる駆動手段と、を具備することを特徴とする
給紙装置としている。
【0014】また、請求項5に係る給紙装置は、給紙台
に積層された前記紙葉類を順次1枚ずつ取出す取出装置
に設けられる給紙装置であって、積層された前記紙葉類
を所定の厚み(T0 )まで圧縮する圧縮手段と、この積
層された前記紙葉類の厚み(T0 )を積層された前記紙
葉類の枚数(n)で除算して、1枚当りの紙葉類に対応
する1枚紙葉類対応量(T0 /n)を算出する演算手段
と、前記紙葉類の取出しタイミングに応じて、1枚紙葉
類対応量(T0 /n)ずつ給紙台を上昇させる駆動手段
と、を具備することを特徴とする給紙装置としている。
【0015】
【作用】本願の第1発明では、積層紙葉類の厚み(T)
が測定され、この厚み(T)が積層紙葉類の枚数(n)
で除算されて、1枚の紙葉類を取出す際の1枚当りの紙
葉類に対応する1枚紙葉類対応量(T/n)が算出され
る。各紙葉類の取出しタイミングに応じて、1枚紙葉類
対応量(T/n)ずつ給紙台が上昇されている。
【0016】このように、各紙葉類の取出しタイミング
に応じて、1枚紙葉類対応量(T/n)だけ給紙台が上
昇されているため、取出装置の紙葉類の取出速度が高速
化された場合でも、これに確実に追随して、紙葉類を給
紙することができ、紙葉類の取り損ねや多重枚取りとい
った問題を無くすことができる。しかも、紙葉類のバネ
特性や皺といった紙葉類の状態に拘らずに、1枚紙葉類
対応量だけ給紙台が上昇されているため、この紙葉類の
状態に拘らずに紙葉類を安定して正確に取出すことがで
きる。
【0017】また、本願の第2発明では、積層紙葉類が
所定の厚み(T0 )まで圧縮され、この積層紙葉類の厚
み(T0 )が積層紙葉類の枚数(n)で除算されて、1
枚紙葉類対応量(T0 /n)が算出され、各紙葉類の取
出しタイミングに応じて、1枚紙葉類対応量(T0
n)ずつ給紙台が上昇されている。
【0018】この場合には、紙葉類が所定厚みまで圧縮
された後に、各紙葉類の取出しタイミングに応じて、1
枚紙葉類対応量(T0 /n)だけ給紙台が上昇されてい
るため、取出装置の紙葉類の取出速度が高速化された場
合でも、これに確実に追随して、紙葉類を給紙すること
ができる。しかも、紙葉類が固有のバネ特性を有する場
合や、紙葉類が傷んでおり又は皺がつけられている場合
であっても、積層紙葉類が所定の厚みまで圧縮されてい
るため、この紙葉類の状態に拘らずに紙葉類を安定して
正確に取出すことができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係る給紙装置と、
この給紙装置が組込まれた紙葉類検査装置とについて図
面を参照しつつ説明する。なお、従来と同じ部分につい
ては同じ符号を付す。
【0020】紙葉類検査装置は、大略的には、図1に示
すように、積層された紙葉類を1枚ずつ取出して搬送す
る取出部110と、この紙葉類を搬送しながらその正
損、真贋等の検査を行って廃棄か再利用か等を判別する
検査部120と、この結果に基づいて紙葉類を区分する
区分部130と、この区分された紙葉類例えば再利用分
又は廃棄分にそれぞれストックする集積部140とから
構成されている。
【0021】次に、図2は、取出部110の取出装置B
及び2枚取り防止装置Cを模式的に示す図である。この
取出装置Bには、吸着ロータ2が設けられ、この吸着ロ
ータ2は、その外周面に吸着穴21が形成された薄肉ロ
ーラであり、ギヤとカム、又はサーボモータの駆動によ
り、一周の内に給紙面に吸着穴21が対向した位置で一
旦停止するような間欠回転するように構成されている。
この吸着ロータ2の内部には、シールされた静止チャン
バ3が設けられ、外部の真空ポンプ22に接続されてい
る。この真空ポンプ22により静止チャンバ3内は、大
気圧に対し負圧に維持されており、この静止チャンバ3
の切欠位置3aが吸着ロータ2の外周面の吸着穴21、
及び吸着ロータ2の停止位置と一致するように構成され
ている。これにより、吸着ロータ2の停止時に、給紙台
5の最上面の先行の紙葉類1が吸着穴21に吸着されて
後続の紙葉類1と分離され、吸着ロータ2が回転を開始
すると、吸着された紙葉類1も共に回転され、紙葉類1
の先端がベルト23の搬送路の中に挿入され、そのまま
吸着ロータ2の外周面から離されて搬送される。
【0022】2枚取り防止装置Cには、吸着チャンバ4
が設けられ、外部の真空ポンプ22に接続されている。
この吸着チャンバ4の表面には、吸着穴25が形成され
ている。取出装置Bの吸着ロータ2に2枚以上同時に吸
着された紙葉類1がこの吸着チャンバ4によって吸着ロ
ータ2の反対側から吸引され、これにより、紙葉類1が
2枚以上同時に取出されることが防止されている。
【0023】次に、図3に示すように、給紙装置Aに
は、n枚(nは、正の整数、以下同じ)積層された紙葉
類1を積載し、取出装置Bの取出しタイミングに応じて
取出位置まで紙葉類1を上昇させる給紙台5が設けられ
ている。また、この紙台5を案内するためのガイド6,
6及び給紙台5に積載された紙葉類1のためのガイド7
が設けられている。さらに、給紙台5の駆動手段とし
て、ステッピングモータ8と、これの駆動軸に掛け渡さ
れたベルト9と、このベルト9が巻かれたギヤ10とが
設けられ、これにより、ステッピングモータ8が駆動さ
れると、ベルト9及びギヤ10が回転されて、給紙台5
が昇降される。ステッピングモータ8により給紙台5が
昇降されるため、給紙台5は、例えば、約0.1mmご
とに昇降できる。
【0024】さらに、給紙装置Aの制御機構として、積
載された紙葉類1の上面位置を検知するための上面位置
センサ11と、積載された紙葉類1を上面から押圧し又
はこの押圧を解除して紙葉類1の取出しを抑制するため
のストッパ12と、上面位置センサー11等の信号に基
づいて給紙台5及びストッパ12等を制御する制御部1
3とが設けられている。
【0025】上面位置センサ11には、図4に拡大して
示すように、センサ軸の回転角を電圧に変換する回転検
出部11a(例えば、回転磁気センサ、エンコーダ、ポ
テンションメータ)が備えられている。この回転検出部
11aのセンサ軸に、金属板からなり先端が紙葉類1の
最上面に当接されている回転子11bが取付けられてい
る。さらに、このセンサ11には、金属板からなる板状
部材11cが設けられ、この板状部材11cの先端に
は、ゴムなどからなる弾性体11dが設けられている。
この弾性体11dは、回転子11bの上面に当接され、
これにより、回転子11bの跳ね上りが防止されてい
る。このように構成されているため、回転子11bが、
先行する積層紙葉類1の上面を検知するときには、回転
子11bの先端は制御幅上端にあり、この先行の紙葉類
1が1枚取出されると、回転子11bの先端は下がって
後続の紙葉類1の上面に置かれ、制御幅下端に位置され
る。これにより、回転検出部11aのセンサ軸が回動さ
れて、紙葉類1が1枚取出されたことが検知されると共
に、後続の紙葉類1の位置が検知される。
【0026】ストッパ12には、図4に示すように、先
端が紙葉類1の上面に当接され基端が固定部材12dに
回転自在に取付けられた回転子12aが設けられてい
る。この回転子12aの基端の軸は、リンク機構12b
を介してロータリソレノイド12cに機構的に連結され
ている。このロータリソレノイド12cの駆動により、
積載された紙葉類1がその上面で押圧され、又はこの押
圧が解除されて紙葉類1の取出が抑制されている。
【0027】さらに、本実施例では、積層された紙葉類
1の最下面を検知するための下面位置センサ30が設け
られている。この下面位置センサ30には、回転角を電
圧に変換する回転検出部31(例えば、回転磁気セン
サ、エンコーダ、ポテンションメータ)が設けられてい
る。この回転検出部31のセンサ軸に、回転子32が取
付けられている。この回転子32の下部には、紙葉類1
の下面に接触する接触部33が設けられている。なお、
紙葉類1の最下面を検知する検知手段としては、下面位
置センサ30に代えて、給紙台5を駆動するステッピン
グモータ8にロータリエンコーダを設けることにより構
成してもよい。
【0028】この下面位置センサ30と、上記上面位置
センサ11とにより、積層された紙葉類1の厚み(T)
が測定される。即ち、上面位置センサ11により、積層
紙葉類1の上面位置が検知されると共に、下面位置セン
サ30により、積層紙葉類1の下面位置が検知される。
その際、上面位置センサ11と下面位置センサ30とに
より、紙葉類1をその積層方向に圧縮するようにわずか
にテンションをかけることにより、紙葉類1のバタ付き
等を防止することができ、各位置の検知精度を向上させ
ることができる。このようにして検知された上面及び下
面位置の情報が例えばCPU等の算出手段(図示略)に
送信され、この情報に基づいて図算出手段(図示略)に
よって積層紙葉類の厚み(T)が算出される。
【0029】さらに、本実施例では、積層紙葉類の厚み
(T)を積層紙葉類の枚数(n)で除算して、1枚の紙
葉類を取出す際の1枚当りの紙葉類に対応する1枚紙葉
類対応量(T/n)を算出する例えばCPU等演算手段
(図示略)が設けられている。これにより、一束の積層
紙葉類1の取出し開始時に、又は一束の積層紙葉類1の
取出し途中に、適宜積層紙葉類の厚み(T)の測定並び
に1枚紙葉類対応量(T/n)の算出が行われる。
【0030】なお、積層紙葉類1の取出し途中に適宜1
枚紙葉類対応量(T/n)を算出する場合には、所定の
間隔で算出を行っても良いし(例えば積層紙葉類1を1
0枚取り出すごとに算出する等)、必要が認められた際
に不定期的に行っても良い。また、かかる算出を取出し
開始時に行う場合も含めて、1枚紙葉類対応量(T/
n)の算出タイミングを制御するための制御手段を別途
設けても良い。ただし、かかる算出のタイミングは、設
定者により適宜変更が可能であるものとする。
【0031】さらに、上述した、駆動手段は、各紙葉類
の取出しタイミングに応じて、1枚紙葉類対応量(T/
n)ずつ給紙台5を上昇させる機能をも有している。
【0032】このように構成されているため、以下のよ
うにして給紙動作を行う。給紙台5が上昇され、積層さ
れたn枚の紙葉類1の上面が、所定の取出位置の制御幅
上端(図6及び図7参照)に到達した時点で、給紙台5
の上昇が停止され、このとき、ストッパ12も解除され
て、ロータ2による紙葉類1の取出が開始可能となる。
【0033】上面位置センサ11及び下面位置センサ3
0により積層紙葉類の厚を検知する位置について説明す
る。図示例では、上記両センサにより取出部110に比
較的近い位置で上記厚みが測定されている。かかる場合
には、取出位置Bにより紙葉類が一枚ずつ正確に取出さ
れる。但し、紙葉類が傷等により変形している場合に
は、上面位置センサ11及び下面位置センサ30が各々
複数個設けられ、これにより、複数箇所で紙葉類の厚み
が測定され、こえらの測定値の平均値が採られてもよ
い、。この場合には、紙葉類が変形していたとしても、
この変形を考慮した厚みが測定される。
【0034】このとき、上面位置センサ11により積層
紙葉類1の上面位置が検知されると共に、下面位置セン
サ30により積層紙葉類1の下面位置が検知され、上面
及び下面位置の情報に基づいて算出手段(図示略)によ
って積層紙葉類の厚み(T)が測定される。演算手段
(図示略)によってこの厚み(T)が積層紙葉類の枚数
(n)で除算されて1枚紙葉類対応量(T/n)が算出
される。駆動手段により各紙葉類の取出しタイミングに
応じて1枚紙葉類対応量(T/n)ずつ給紙台5が上昇
される。これにより、給紙台5の上面の紙葉類1が取出
装置Bの吸着ロータ2によって取出される。この紙葉類
1の取出しと、1枚紙葉類対応量(T/n)ずつの給紙
台5の上昇とが繰返えされる。n枚の紙葉類1の取出が
終了すると、ストッパ12が作動するとともに、給紙台
5は下降する。このような動作の繰返しにより、紙葉類
が連続的に取出される。
【0035】このように構成されているため、取出装置
Bの紙葉類の取出速度が高速化された場合でも、これに
確実に追随して、紙葉類1を給紙することができ、紙葉
類1の取り損ねや多重枚取りといった問題を無くすこと
ができる。しかも、紙葉類1のバネ特性や皺といった紙
葉類の状態に拘らずに、1枚紙葉類対応量だけ給紙台5
が上昇されているため、この紙葉類1の状態に拘らずに
紙葉類1を安定して正確に取出すことができる。
【0036】次に、本実施例の変形例を説明する。
【0037】この変形例では、測定された積層紙葉類の
厚み(T)の情報に基づいて、積層紙葉類1を所定の厚
み(T0 )まで圧縮する圧縮手段が設けられている。こ
の圧縮手段は、例えば、紙葉類の上側がストッパ12で
あり、下側が給紙台5であり、ストッパ12が駆動され
ている状態の時に給紙台5が上昇されることにより、積
層紙葉類が圧縮される。ただし、上記した上面センサ1
1と下面センサ30が圧縮手段を兼ねても良い。
【0038】この場合には、算出手段(図示略)によっ
て積層紙葉類の厚み(T)が測定されると、この厚み
(T)の情報に基づいて、積層紙葉類1が所定の厚み
(T0 )まで圧縮される。次いで、演算手段(図示略)
によってこの厚み(T0 )が積層紙葉類の枚数(n)で
除算されて1枚紙葉類対応量(T0 /n)が算出され、
駆動手段により各紙葉類の取出しタイミングに応じて1
枚紙葉類対応量(T0 /n)ずつ給紙台5が上昇され
る。
【0039】なお、この場合には、積層紙葉類の厚み
(T)が測定されることなく、一束の積層紙葉類1が所
定の厚み(T0 )まで圧縮されてもよい。この場合に
も、この厚み(T0 )が積層紙葉類の枚数(n)で除算
されて1枚紙葉類対応量(T0 /n)が算出される。
【0040】ここで、所定の厚み(T0 )への圧縮並び
に1枚紙葉類対応量(T0 /n)の算出は、一束の積層
紙葉類1の取出し開始時に、又は一束の積層紙葉1の取
出し途中に適宜行っても良い。なお、積層紙葉類1の取
出し途中に上記動作を行う場合には、所定の間隔で行っ
ても良いし(例えば積層紙葉類1を10枚取り出すごと
に行う等)、必要が認められた際に不定期的に行っても
良い。また、かかる動作を取出し開始時に行う場合も含
めて、その動作タイミングを制御するための制御手段を
別途設けても良い。ただし、かかる動作タイミングは、
設定者により適宜変更が可能であるものとする。
【0041】このように構成されているため、取出装置
Bの紙葉類1の取出速度が高速化された場合でも、これ
に確実に追随して、紙葉類1を給紙することができる。
しかも、紙葉類1が固有のバネ特性を有する場合や、紙
葉類1が傷んでおり又は皺がつけられている場合であっ
ても、積層紙葉類1が所定の厚み(T0 )まで圧縮され
ているため、この紙葉類1の状態に拘らずに紙葉類1を
安定して正確に取出すことができる。
【0042】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れず種々変形可能であることは勿論である。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、本願の第1発明1で
は、各紙葉類の取出しタイミングに応じて、1枚紙葉類
対応量だけ給紙台が上昇されているため、取出装置の紙
葉類の取出速度が高速化された場合でも、これに確実に
追随して、紙葉類を給紙することができ、紙葉類の取り
損ねや多重枚取りといった問題を無くすことができる。
しかも、紙葉類のバネ特性や皺といった紙葉類の状態に
拘らずに、1枚紙葉類対応量だけ給紙台が上昇されてい
るため、この紙葉類の状態に拘らずに紙葉類を安定して
正確に取出すことができる。
【0044】また、本願の第2発明では、紙葉類が所定
厚みまで圧縮された後に、各紙葉類の取出しタイミング
に応じて、1枚紙葉類対応量だけ給紙台が上昇されてい
るため、取出装置の紙葉類の取出速度が高速化された場
合でも、これに確実に追随して、紙葉類を給紙すること
ができる。しかも、紙葉類が固有のバネ特性を有する場
合や、紙葉類が傷んでおり又は皺がつけられている場合
であっても、積層紙葉類が所定の厚みまで圧縮されてい
るため、この紙葉類の状態に拘らずに紙葉類を安定して
正確に取出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る給紙装置が組込まれた
紙葉類検査装置の概略構成図。
【図2】図1に示す取出装置を模式的に示す図。
【図3】本発明の一実施例に係る給紙装置を模式的に示
す図。
【図4】図3に示す給紙装置の要部を拡大して模式的に
示す図。
【図5】従来に係る給紙装置をを模式的に示す図。
【図6】図5に示す給紙装置の要部を拡大して模式的に
示す図。
【図7】給紙装置の経過時間と上面位置センサの検出値
との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1 紙葉類 5 給紙台 8 ステッピングモータ(駆動手段) 9 チェーン(駆動手段) 10 ギヤ(駆動手段) 11 上面位置センサ(測定手段) 30 下面位置センサ(測定手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】給紙台に積層された紙葉類を順次1枚ずつ
    取出す取出装置に設けられる給紙装置であって、 積層された前記紙葉類全体の厚み(T)を測定する測定
    手段と、 この厚み(T)を積層された前記紙葉類の枚数(n)で
    除算して、1枚当りの紙葉類の厚みに対応する1枚紙葉
    類対応量(T/n)を算出する演算手段と、 前記紙葉類の取出しタイミングに応じて、前記1枚紙葉
    類対応量(T/n)ずつ前記給紙台を上昇させる駆動手
    段と、を具備することを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】前記測定手段による前記厚み(T)の測定
    と、前記演算手段による前記1枚紙葉類対応量(T/
    n)の算出を行うタイミングを制御するための制御手段
    を更に有することを特徴とする請求項1に記載の給紙装
    置。
  3. 【請求項3】測定された紙葉類の厚み(T)の情報に基
    づいて、積層された前記紙葉類を所定の厚み(T0 )ま
    で圧縮する圧縮手段を更に具備し、 上記演算手段は、この所定の厚み(T0 )を積層された
    前記紙葉類の枚数(n)で除算して、1枚紙葉類対応量
    (T0 /n)を算出することを特徴とする請求項1又は
    2のいずれかに記載の給紙装置。
  4. 【請求項4】上記測定手段は、積層された前記紙葉類の
    上面位置を検知する上面検知手段と、積層された前記紙
    葉類の下面位置を検知する下面検知手段と、検知された
    上面及び下面位置の情報に基づいて積層された前記紙葉
    類の厚み(T)を算出する算出手段と、を有しているこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の給紙
    装置。
  5. 【請求項5】給紙台に積層された前記紙葉類を順次1枚
    ずつ取出す取出装置に設けられる給紙装置であって、 積層された前記紙葉類を所定の厚み(T0 )まで圧縮す
    る圧縮手段と、 この積層された前記紙葉類の厚み(T0 )を積層された
    前記紙葉類の枚数(n)で除算して、1枚当りの紙葉類
    に対応する1枚紙葉類対応量(T0 /n)を算出する演
    算手段と、 前記紙葉類の取出しタイミングに応じて、1枚紙葉類対
    応量(T0 /n)ずつ給紙台を上昇させる駆動手段と、
    を具備することを特徴とする給紙装置。
  6. 【請求項6】前記圧縮手段による前記紙葉類全体の圧縮
    と、前記演算手段による前記1枚紙葉類対応量(T0
    n)の算出を行うタイミングを制御するための制御手段
    を更に有することを特徴とする請求項5に記載の給紙装
    置。
JP13889094A 1994-06-21 1994-06-21 給紙装置 Pending JPH082702A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7654517B2 (en) 2007-03-15 2010-02-02 Murata Machinery, Ltd. Image scanning apparatus and image scanner
US7753365B2 (en) 2007-03-15 2010-07-13 Murata Machinery, Ltd. Image scanning apparatus and image scanner
US8056896B2 (en) 2007-03-15 2011-11-15 Murata Machinery, Ltd. Image scanning apparatus and image scanner

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