JP2023112832A - 紙葉類処理装置及びプログラム - Google Patents

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Shinnosuke Enomoto
純 岡本
Jun Okamoto
美香 木村
Mika Kimura
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Abstract

【課題】 複数枚の紙葉類の取出し状態を判断することのできる紙葉類処理装置及びプログラムを提供する。【解決手段】 紙葉類処理装置は、制御部と、バックアッププレート12と、アクチュエータ13と、取出しロータ18と、第1センサ19と、搬送装置と、第2センサと、を備える。上記制御部は、第1センサ19で検出された第1情報に基づいて複数枚の紙葉類Pの最上面Paの位置を判別しながらアクチュエータ13の駆動を制御し、複数枚の紙葉類の最上面の位置を第1取出し位置に固定する。上記制御部は、上記第2センサで検出された第2情報に基づき、上記第1取出し位置における複数枚の紙葉類の取出し状態を判断する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、紙葉類処理装置及びプログラムに関する。
紙葉類処理装置として、市場に流通した複数枚の紙幣を集めて処理する紙幣処理機等が知られている。紙葉類処理装置は、複数枚の紙葉類を支持するバックアッププレート、紙葉類の取出しを行う取出しロータ等を備えている。
特開2004―315149号公報 特開2018―43818号公報
本実施形態は、複数枚の紙葉類の取出し状態を判断することのできる紙葉類処理装置及びプログラムを提供する。
一実施形態に係る紙葉類処理装置は、
制御部と、
複数枚の紙葉類を支持するバックアッププレートであって、前記複数枚の紙葉類は前記バックアッププレートから集積方向に集積される、前記バックアッププレートと、
前記制御部による制御の下、前記集積方向に沿って前記複数枚の紙葉類とともに前記バックアッププレートを移動させるアクチュエータと、
前記制御部による制御の下、複数回の取出し動作を行い、前記複数枚の紙葉類を最上層から1枚ずつ取出し可能な取出しロータと、
前記複数枚の紙葉類の最上面の位置を検出する第1センサと、
前記取出しロータによって前記複数枚の紙葉類から取り出される複数の取出し物を搬送する搬送装置であって、各々の前記取出し物は前記最上層の紙葉類又は前記最上層の紙葉類を含み互いに重なった状態にある2枚の紙葉類である、前記搬送装置と、
複数の通過期間及び複数の非通過期間を検出する第2センサであって、各々の前記通過期間は前記複数の取出し物のうち対応する一の取出し物が前記搬送装置の搬送路の第1検出位置を通過する期間であり、各々の前記非通過期間は前記複数の通過期間のうち連続して検出される2つの通過期間の間の期間である、前記第2センサと、を備え、
前記制御部は、
前記第1センサで検出された第1情報に基づいて前記複数枚の紙葉類の前記最上面の前記位置を判別しながら前記アクチュエータの駆動を制御し、前記複数枚の紙葉類の前記最上面の前記位置を第1取出し位置に固定し、
前記第2センサで検出された第2情報に基づき、前記第1取出し位置における前記複数枚の紙葉類の取出し状態を判断する。
また、一実施形態に係る紙葉類処理装置は、
制御部と、
複数枚の紙葉類を支持するバックアッププレートであって、前記複数枚の紙葉類は前記バックアッププレートから集積方向に集積される、前記バックアッププレートと、
前記制御部による制御の下、前記集積方向に沿って前記複数枚の紙葉類とともに前記バックアッププレートを移動させるアクチュエータと、
前記制御部による制御の下、複数回の取出し動作を行い、前記複数枚の紙葉類を最上層から1枚ずつ取出し可能な取出しロータと、
前記複数枚の紙葉類の最上面の位置を検出する第1センサと、
前記取出しロータによって前記複数枚の紙葉類から取り出される複数の取出し物を搬送する搬送装置であって、各々の前記取出し物は前記最上層の紙葉類又は前記最上層の紙葉類を含み互いに重なった状態にある2枚の紙葉類である、前記搬送装置と、
複数の通過期間及び複数の非通過期間を検出する第2センサであって、各々の前記通過期間は前記複数の取出し物のうち対応する一の取出し物が前記搬送装置の搬送路の第1検出位置を通過する期間であり、各々の前記非通過期間は前記複数の通過期間のうち連続して検出される2つの通過期間の間の期間である、前記第2センサと、
前記搬送路の第2検出位置を通過する各々の前記取出し物の厚みを検出する第3センサと、を備え、
前記制御部は、
前記第1センサで検出された第1情報に基づいて前記複数枚の紙葉類の前記最上面の前記位置を判別しながら前記アクチュエータの駆動を制御し、前記複数枚の紙葉類の前記最上面の前記位置を第1取出し位置に固定し、
前記第2センサで検出された第2情報及び前記第3センサで検出された第3情報に基づき、前記第1取出し位置における前記複数枚の紙葉類の取出し状態を判断する。
また、一実施形態に係るプログラムは、
複数枚の紙葉類を支持するバックアッププレートであって、前記複数枚の紙葉類は前記バックアッププレートから集積方向に集積される、前記バックアッププレートと、前記集積方向に沿って前記複数枚の紙葉類とともに前記バックアッププレートを移動させるアクチュエータと、前記複数枚の紙葉類を最上層から1枚ずつ取出し可能な取出しロータと、前記複数枚の紙葉類の最上面の位置を検出する第1センサと、前記取出しロータによって前記複数枚の紙葉類から取り出される複数の取出し物を搬送する搬送装置であって、各々の前記取出し物は前記最上層の紙葉類又は前記最上層の紙葉類を含み互いに重なった状態にある2枚の紙葉類である、前記搬送装置と、第2センサと、を備える紙葉類処理装置のコンピュータによって実行されるプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記第1センサで検出された第1情報に基づいて前記複数枚の紙葉類の前記最上面の前記位置を判別しながら前記アクチュエータの駆動を制御し、前記複数枚の紙葉類の前記最上面の前記位置を第1取出し位置に固定する固定手順と、
前記第2センサで検出された第2情報に基づき、前記第1取出し位置における前記複数枚の紙葉類の取出し状態を判断する判断手順であって、前記第2情報は複数の通過期間及び複数の非通過期間の情報を含み、各々の前記通過期間は前記複数の取出し物のうち対応する一の取出し物が前記搬送装置の搬送路の第1検出位置を通過する期間であり、各々の前記非通過期間は前記複数の通過期間のうち連続して検出される2つの通過期間の間の期間である、前記判断手順と、
を実行させる。
また、一実施形態に係るプログラムは、
複数枚の紙葉類を支持するバックアッププレートであって、前記複数枚の紙葉類は前記バックアッププレートから集積方向に集積される、前記バックアッププレートと、前記集積方向に沿って前記複数枚の紙葉類とともに前記バックアッププレートを移動させるアクチュエータと、前記複数枚の紙葉類を最上層から1枚ずつ取出し可能な取出しロータと、前記複数枚の紙葉類の最上面の位置を検出する第1センサと、前記取出しロータによって前記複数枚の紙葉類から取り出される複数の取出し物を搬送する搬送装置であって、各々の前記取出し物は前記最上層の紙葉類又は前記最上層の紙葉類を含み互いに重なった状態にある2枚の紙葉類である、前記搬送装置と、第2センサと、第3センサと、を備える紙葉類処理装置のコンピュータによって実行されるプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記第1センサで検出された第1情報に基づいて前記複数枚の紙葉類の前記最上面の前記位置を判別しながら前記アクチュエータの駆動を制御し、前記複数枚の紙葉類の前記最上面の前記位置を第1取出し位置に固定する固定手順と、
前記第2センサで検出された第2情報及び前記第3センサで検出された第3情報に基づき、前記第1取出し位置における前記複数枚の紙葉類の取出し状態を判断する判断手順であって、前記第2情報は複数の通過期間及び複数の非通過期間の情報を含み、各々の前記通過期間は前記複数の取出し物のうち対応する一の取出し物が前記搬送装置の搬送路の第1検出位置を通過する期間であり、各々の前記非通過期間は前記複数の通過期間のうち連続して検出される2つの通過期間の間の期間であり、前記第3情報は前記搬送路の第2検出位置を通過する各々の前記取出し物の厚みの情報を含む、前記判断手順と、
を実行させる。
図1は、一実施形態に係る紙葉類処理装置の内部構造の一例を示す正面図である。 図2は、上記紙葉類処理装置の取出し装置を示す正面図であり、取出しロータが複数枚の紙葉類を取出している状態を示す図である。 図3は、上記紙葉類処理装置を機能ブロックを用いて示すブロック図である。 図4Aは、上記紙葉類処理装置の第2センサが検出した複数の第2情報を示すタイミングチャートであり、安定取りに対応した第2情報と、間欠取りが発生した場合の第2情報とを示す図である。 図4Bは、上記紙葉類処理装置の第2センサが検出した複数の第2情報を示す他のタイミングチャートであり、安定取りに対応した第2情報と、第1連れ取りが発生した場合の第2情報とを示す図である。 図4Cは、上記紙葉類処理装置の第2センサが検出した複数の第2情報を示す他のタイミングチャートであり、安定取りに対応した第2情報と、第2連れ取りが発生した場合の第2情報とを示す図である。 図5は、上記紙葉類処理装置の調整モードを説明するためのフローチャートである。 図6は、図5に続く、上記調整モードを説明するためのフローチャートである。 図7は、上記紙葉類処理装置の変形例の調整モードを説明するためのフローチャートである。 図8は、図7に続く、上記変形例の調整モードを説明するためのフローチャートである。
始めに、本発明の実施形態の基本構想について説明する。
紙葉類処理装置は、複数枚の紙葉類を支持するバックアッププレート、複数枚の紙葉類を取出す取出しロータ等を備えている。安定した紙葉類の取出しを実現するため、紙葉類処理装置はポテンショメータをさらに備えている。ポテンショメータで検出する角度である検出角度に基づき、紙葉類処理装置の制御部は、取出しロータへの紙葉類の押し付け量を判断することができる。例えば、検出角度が設定された閾値を超えた場合、制御部は、取出しロータへの紙葉類の押し付け量を緩和させる制御を行う。
ところで、ポテンショメータの取り付け位置等、紙葉類処理装置の機器の取り付け位置により、複数の紙葉類処理装置の間で、検出角度がばらつくことになる。そこで、紙葉類処理装置毎に、検出角度を適切な値に設定する必要がある。例えば、検査者が、目視確認したり、取出し時の音等の情報を頼りにしたりし、紙葉類の取出しの安定度合を評価し、検出角度の値を設定し直すことができる。
しかしながら、紙葉類処理装置自体が、紙葉類の取出しの安定度合を評価できた方が望ましい。
かかる問題を解決すべく、本発明の実施形態においては、複数枚の紙葉類の取出し状態を判断することのできる紙葉類処理装置及びプログラムが得られるものである。例えば、複数枚の紙葉類の最上面の位置を特定の位置に固定した場合における複数枚の紙葉類の取出し状態を判断することのできる紙葉類処理装置及びプログラムが得られるものである。次に、上記問題を解決するための手段及び手法について説明する。
(一実施形態)
まず、一実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る紙葉類処理装置1の内部構造の一例を示す正面図である。図2は、紙葉類処理装置1の取出し装置10を示す正面図であり、取出しロータ18が複数枚の紙葉類Pを取出している状態を示す図である。図2には、紙葉類処理装置1の搬送装置3の一部も示している。紙葉類処理装置1は、紙幣等の紙葉類Pを検査装置4にて各種の検査を行い、再流通可能な正券と、再流通不可能な損券と、検知判定不可能な排除券と、を区別するための装置である。
図1に示すように、紙葉類処理装置1は、取出し装置10と、搬送装置3と、検査装置4と、区分処理装置7と、を備えている。
図2に示すように、取出し装置10は、供給された複数枚の紙葉類Pを1枚ずつ取出し可能な紙葉類取出し装置である。取出し装置10は、昇降機11と、ガイド16と、ガイド17と、取出しロータ18と、第1センサ19と、を備えている。昇降機11は、バックアッププレート12、アクチュエータ13、一対のプーリ14a,14b、ベルト15等を備えている。
取出し装置10において、アクチュエータ13、一対のプーリ14a,14b、ガイド16、ガイド17、取出しロータ18、及び第1センサ19(ポテンショメータ19a)の相対的な位置関係は固定されている。
バックアッププレート12は、供給される複数枚の紙葉類Pを支持する。複数枚の紙葉類Pはバックアッププレート12から集積方向Y1に集積されている。各々の紙葉類Pは、厚みTを有している。一方のプーリ14aは、アクチュエータ13の回転軸に固定されている。他方のプーリ14bは、集積方向Y1においてプーリ14aに間隔を置いて位置している。ベルト15は、一対のプーリ14a,14bに巻き付けられている。ベルト15には、バックアッププレート12が固定されている。
アクチュエータ13は、紙葉類処理装置1の後述する制御部(30)による制御の下、集積方向Y1に沿って複数枚の紙葉類Pとともにバックアッププレート12を移動させることができる。本実施形態において、アクチュエータ13は、ステッピングモータで形成され、回動する速度及び回動する量を制御可能である。本実施形態において、集積方向Y1は、重力方向と平行である。ここでは、昇降機11の構成の一例を示したが、昇降機11の構成は種々変形可能である。
ガイド16は、底板16aと、側壁16bと、側壁16cと、を有している。側壁16b,16cは、それぞれ底板16aに固定されている。側壁16bは複数枚の紙葉類Pと対向する壁面Wbを有し、側壁16cは複数枚の紙葉類Pと対向する壁面Wcを有している。壁面Wb,Wcは、それぞれ底板16aから集積方向Y1に延出している。
集積された複数枚の紙葉類Pの各々の1辺(例えば、短辺)は、壁面Wbに接している。ガイド16は、複数枚の紙葉類Pの1辺(短辺)を集積方向Y1に揃えることができる。同様に、集積された複数枚の紙葉類Pの各々の他の1辺(例えば、長辺)は、壁面Wcに接している。ガイド16は、複数枚の紙葉類Pの他の1辺(長辺)を集積方向Y1に揃えることができる。ここでは、各々の紙葉類Pを2次元で捉えて辺の用語を使用したが、各々の紙葉類Pを3次元で捉えた場合、上記辺は側面である。
また、ガイド16がバックアッププレート12とともに複数枚の紙葉類Pを支持することができる場合、例えば、集積方向Y1を重力方向から傾斜した方向に設定することも可能である。ここでは、ガイド16の構成の一例を示したが、ガイド16の構成は種々変形可能である。なお、取出し装置10は、ガイド16無しに構成されてもよい。
取出し装置10において、取出しロータ18は、回転可能に設けられている。取出しロータ18は、制御部(30)による制御の下、回転方向Lに回転し、複数回の取出し動作を行う。取出しロータ18は、複数枚の紙葉類Pを最上層(最上層の紙葉類P1)から1枚ずつ取出し可能である。本実施形態において、取出しロータ18の取出方式は真空吸着方式である。但し、取出しロータ18の取出方式は摩擦方式でもよい。
第1センサ19は、複数枚の紙葉類Pの最上面Paの位置を検出するように構成されている。第1センサ19は、最上面Paの位置の情報である第1情報を検出する。なお、昇降機11は、最上面Paの位置を集積方向Y1に並んだ複数の取出し位置に移動させることができる。また、上記昇降機11は、最上面Paの位置を複数の取出し位置のうち、一の取出し位置に固定することができる。
本実施形態において、第1センサ19は、接触式のセンサであり、ポテンショメータ19aと、上記ポテンショメータに連結された突起19cと、を有している。突起19cは、集積方向Y1に沿った最上面Paの移動に伴い、最上面Paに接触しながらポテンショメータ19aを中心に回動可能である。ポテンショメータ19aは、突起19cの位置に基づいて最上面Paの位置を検出する。
ポテンショメータ19aは、ストッパ19bを有している。突起19cが最上面Paに接触していない初期状態において、突起19cに働く重力により、突起19cの位置は、ストッパ19bによって固定されている。ポテンショメータ19aは検出角度θを検出し、第1センサ19は検出角度θに基づいて最上面Paの位置を検出することができる。
突起19cの位置がストッパ19bによって固定されている状態における検出角度θを0°とする。検出角度θは、突起19cが回動する角度に相当する。ポテンショメータ19aでの検出角度θは、突起19cが最上面Paに接触してストッパ19bから離れるほど大きくなり、突起19cがストッパ19bに近づくほど小さくなる。
本実施形態において、突起19cの形状は棒状の形状を有している。但し、突起19cの形状は種々変形可能であり、例えばL字の形状を有してもよい。ここでは、第1センサ19の構成の一例を示したが、第1センサ19は他の接触式のセンサであってもよく、各種の非接触式のセンサであってもよい。
ガイド17は、ガイド16に固定され、取出しロータ18によって取出した紙葉類Pを搬送装置3の搬送路に案内する。なお、取出しロータ18による1回の取出し動作により複数枚の紙葉類Pがまとまって取出される場合、ガイド17は、複数枚の紙葉類Pがまとまって搬送路に送られ難くする機能を有してもよい。例えば、ガイド17は、取出しロータ18に対向する面に図示しない開口を有し、この開口を通じて吸引することで、複数枚の紙葉類Pがまとまって搬送路に送られ難くすることができる。
ここでは、ガイド17の構成の一例を示したが、ガイド17の構成は種々変形可能である。なお、取出し装置10は、ガイド17無しに構成されてもよい。
搬送装置3は、取出し装置10によって所定の間隔で取出された紙葉類Pを搬送可能である。搬送装置3は、取出しロータ18によって複数枚の紙葉類Pから取り出される複数の取出し物Poを搬送するように構成されている。各々の取出し物Poは、最上層の紙葉類P1である。又は、各々の取出し物Poは、最上層の紙葉類P1を含み互いに重なった状態にある2枚の紙葉類Pである。
図1に示すように、検査装置4は、搬送装置3の搬送路を搬送される紙葉類Pを検査する紙葉類検査装置である。検査装置4は、第2センサ4a及び第3センサ4bを備えている。
第2センサ4aは、複数の通過期間及び複数の非通過期間を検出する。各々の通過期間は、複数の取出し物Poのうち対応する一の取出し物Poが搬送装置3の搬送路の第1検出位置3aを通過する期間である。各々の非通過期間は、複数の通過期間のうち連続して検出される2つの通過期間の間の期間である。上記のことから、第2センサ4aで検出される第2情報は、複数の通過期間及び複数の非通過期間の情報を含んでいる。
第2センサ4aは、光源4a1と、光検出器4a2と、を有している。光源4a1及び光検出器4a2は、搬送装置3の搬送路を挟んで対向して配置されている。光検出器4a2は、パルス信号を生成することができる。上記パルス信号がハイ(H)レベルとなる期間は、上記通過期間であり、光源4a1から放出された光が取出し物Po(紙葉類P)で遮られ、光検出器4a2で検出される光量が閾値未満となる期間である。上記パルス信号がロウ(L)レベルとなる期間は、上記非通過期間であり、光源4a1から放出された光が取出し物Po(紙葉類P)で遮られることがなく、光検出器4a2で検出される光量が閾値以上となる期間である。
なお、光源4a1及び光検出器4a2の配置は、種々変形可能である。光源4a1及び光検出器4a2は、搬送装置3の搬送路を挟んで対向配置されていなくともよい。その場合、光源4a1は搬送装置3の搬送路の第1検出位置3aを通過する取出し物Poに向けて光を放出し、光検出器4a2は取出し物Poで反射される反射光を検出することができる。
また、第2センサ4aは上記第2情報を検出することができればよく、他の光学式のセンサ等、一般に知られている各種のセンサを第2センサ4aに適用可能である。
第3センサ4bは、搬送装置3の搬送路の第2検出位置3bを通過する各々の取出し物Poの厚みを検出するように構成されている。例えば、第3センサ4bは、紙葉類Pの厚みTを検出することができる。上記のことから、第3センサ4bで検出される第3情報は、各々の取出し物Poの厚みの情報を含んでいる。なお、第3センサ4bは、上記第3情報を検出することができればよく、一般に知られている各種のセンサを第3センサ4bに適用可能である。また、検査装置4は、第3センサ4b無しに構成されてもよい。
検査装置4は、第2センサ4a及び第3センサ4b以外に複数のセンサをさらに備えている。検査装置4は、搬送装置3によって搬送される各々の紙葉類Pの券種判別、真偽判別、正損判別、印刷状態の検査等を行う。
区分処理装置7は、検査装置4にて検査された紙葉類Pを区分して集積する紙葉類区分処理装置である。区分処理装置7は、検査装置4による検査結果に基づいて紙葉類Pを区分処理する。区分処理装置7は、複数の集積結束装置7a,7b,7c,7dと、排除券集積装置7fと、を備えている。集積結束装置7a,7b,7cは、それぞれ、複数枚の紙葉類Pのうち複数枚の正券を集積及び結束するための装置である。集積結束装置7dは、複数枚の紙葉類Pのうち複数枚の損券を集積及び結束するための装置である。
排除券集積装置7fは、搬送装置3の搬送路の終端に設けられている。複数枚の紙葉類Pのうち複数枚の排除券は、排除券集積装置7fに集積される。
図3は、紙葉類処理装置1を機能ブロックを用いて示すブロック図である。図3に示すように、紙葉類処理装置1は、制御部30、メモリ31、操作部32、及び表示部33をさらに備えている。制御部30は、第1センサ19、第2センサ4a、第3センサ4b、昇降機11、取出しロータ18、メモリ31、操作部32、及び表示部33にそれぞれ接続されている。
制御部30は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random-Access Memory)などを備えるコンピュータとして構成され、ROMに格納されたプログラムを実行することにより、第1センサ19、第2センサ4a、第3センサ4b、昇降機11、取出しロータ18、表示部33のそれぞれの動作等、紙葉類処理装置1の全体の動作を制御する。
例えば、制御部30は、第1センサ19で検出された第1情報に基づいて複数枚の紙葉類Pの最上面Paの位置を判別しながら昇降機11(アクチュエータ13)の駆動を制御し、複数枚の紙葉類Pの最上面Paの位置を第1取出し位置に固定することができる。また、制御部30は、第2センサ4aで取得した第2情報及び第3センサ4bで取得した第3情報に基づいて、上記第1取出し位置における複数枚の紙葉類Pの取出し状態を判断することができる。
制御部30は、操作部32を介した操作者の操作に基づいて、取出しロータ18、昇降機11(アクチュエータ13)等、紙葉類処理装置1の各種の装置の駆動を制御することができる。また、制御部30は、操作部32を介した操作者の操作に基づいて、各種の情報を表示部33に表示させることができる。表示部33は、操作者による操作情報、制御部30で取得した情報、制御部30で判断した情報等を表示可能である。
メモリ31は、第1センサ19で検出された第1情報、第2センサ4aで検出された第2情報、及び第3センサ4bで検出された第3情報を関連付けて記憶する。また、メモリ31は、第1情報、第2情報、及び第3情報に基づいて判断した情報も記憶する。メモリ31は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の一般に知られている記憶媒体で形成されている。
紙葉類処理装置1は、上記のように構成されている。
次に、制御部30によって行われる、複数枚の紙葉類Pの取出し状態の判断について説明する。図4A、図4B、及び図4Cは、それぞれ、紙葉類処理装置1の第2センサ4aが検出した複数の第2情報を示すタイミングチャートである。図4Aは、安定取りに対応した第2情報と、間欠取りが発生した場合の第2情報とを示している。図4Bは、安定取りに対応した第2情報と、第1連れ取りが発生した場合の第2情報とを示している。図4Cは、安定取りに対応した第2情報と、第2連れ取りが発生した場合の第2情報とを示している。
上述したように、制御部30は、第2センサ4aによる第2情報をパルス信号として取得することができる。上記パルス信号の電圧レベルは、HレベルとLレベルとの間で切替わる。なお、図4A乃至図4Cの説明において、取出しロータ18による複数回の取出し動作が一定の間隔で行われ、かつ、搬送装置3による取出し物Poの搬送が一定の速度で行われるものとする。
図4Aに示すように、安定取りに対応した第2情報であるパルス信号Sig1に基づいて、制御部30は、各々の通過期間(一の取出し物Poが第1検出位置3aを通過する期間)Ta及び各々の非通過期間(連続する2つの通過期間Taの間の期間)Vaを判断することができる。安定取りに対応したパルス信号Sig1において、Hレベルの期間である通過期間Taの長さは通過基準範囲内に収まり、Lレベルの期間である非通過期間Vaの長さは非通過基準範囲内に収まっている。
上記通過基準範囲は、通過下限期間Ta1の長さ以上であり、かつ、通過上限期間Ta2の長さ以下である範囲である。安定取りにおいて、Ta1≦Ta≦Ta2である。
上記非通過基準範囲は、非通過下限期間Va1の長さ以上であり、かつ、非通過上限期間Va2の長さ以下である範囲である。安定取りにおいて、Va1≦Va≦Va2である。
安定取りにおいて、通過期間Ta及び非通過期間Vaは、交互に設定される。なお、安定取りにおいて、取出しロータ18による取出し動作の間隔と、パルス信号Sig1が立ち上がる間隔とは、実質的に一致している。
さらに、制御部30は、第3センサ4bが出力する第3情報に基づいて、安定取りかどうかを判断することができる。取出し物Poの厚みが厚み基準値以下である場合、制御部30は、安定取りであると判断することができる。上述したことから、制御部30は、一の通過期間Ta及び一の非通過期間Vaが連続し、かつ、取出し物Poの厚みが厚み基準値以下であると判断した際、安定取りとしてカウントすることができる。なお、安定取りとは、Ta1≦Ta≦Ta2となり、かつ、Va1≦Va≦Va2となり、かつ、取出し物Poの厚みが厚み基準値以下となることを言う。
なお、通過下限期間Ta1、通過上限期間Ta2、非通過下限期間Va1、非通過上限期間Va2、上記厚み基準値の情報は、図3のメモリ31に記録されている。
一方、制御部30は、第2情報であるパルス信号Sig2を取得した場合、パルス信号Sig2に基づいて各々の通過期間Ta及び各々の非通過期間を判断する。制御部30は、パルス信号Sig2からTa1≦Ta≦Ta2であることが分かる。また、制御部30は、パルス信号Sig2に基づいて、複数の非通過期間に非通過期間Vbを含んでいることが分かる。非通過期間Vbの長さは非通過基準範囲を超えている。Va2<Vbである場合、制御部30は、間欠取りであると判断することができる。上述したことから、制御部30は、Va2<Vbであると判断した際、間欠取りとしてカウントすることができる。なお、間欠取りとは、Va2<Vbとなることを言う。
なお、間欠取りにおいて、取出しロータ18による取出し動作の間隔と、パルス信号Sig2が立ち上がる間隔とは、実質的に一致していない。
図4Bに示すように、安定取りに対応した第2情報であるパルス信号Sig1は、図4Aで示したパルス信号Sig1と同一である。制御部30は、第2情報であるパルス信号Sig3を取得した場合、パルス信号Sig3に基づいて各々の通過期間及び各々の非通過期間Vaを判断する。制御部30は、パルス信号Sig3からVa1≦Va≦Va2であることが分かる。
また、制御部30は、パルス信号Sig3に基づいて、複数の通過期間に通過期間Tbを含んでいることが分かる。通過期間Tbの長さは通過基準範囲を超えている。Ta2<Tbである場合、制御部30は、第1の連れ取りであると判断することができる。
図4Cに示すように、安定取りに対応した第2情報であるパルス信号Sig1は、図4A及び図4Bで示したパルス信号Sig1と同一である。制御部30は、第2情報であるパルス信号Sig4を取得した場合、パルス信号Sig4に基づいて各々の通過期間Ta及び各々の非通過期間を判断する。制御部30は、パルス信号Sig4からTa1≦Ta≦Ta2であることが分かる。
また、制御部30は、パルス信号Sig4に基づいて、複数の非通過期間に非通過期間Vbを含んでいることが分かる。非通過期間Vbの長さは非通過基準範囲未満である。Vb<Va1である場合、制御部30は、第2の連れ取りであると判断することができる。
上述したことから、制御部30は、Ta2<Tbであると判断した際、又は、Vb<Va1であると判断した際、連れ取りとしてカウントすることができる。なお、連れ取りとは、Ta2<Tb、又はVb<Vaとなることを言う。
なお、連れ取りにおいて、取出しロータ18による取出し動作の間隔と、パルス信号Sig3(又は、パルス信号Sig4)が立ち上がる間隔とは、実質的に一致していない。
さらに、制御部30は、安定取り、間欠取り、及び連れ取り以外に2枚取りかどうかを判断することができる。Ta1≦Ta≦Ta2となり、かつ、取出し物Poの厚みが厚み基準値を超える場合、制御部30は、2枚取りであると判断することができる。上述したことから、制御部30は、Ta1≦Ta≦Ta2であり、かつ、取出し物Poの厚みが厚み基準値を超えていると判断した際、2枚取りとしてカウントすることができる。なお、2枚取りとは、Ta1≦Ta≦Ta2となり、かつ、取出し物Poの厚みが厚み基準値を超えることを言う。
なお、取出し物Poの厚みが厚み基準値以下である場合、制御部30は、ノーマルな1枚取りであると判断することができる。
上記のことから、制御部30は、第2センサ4aがパルス信号Sig1を出力しても、第3センサ4bが出力する第3情報に基づいて、安定取り及び2枚取りの何れであるのか判断する。
制御部30は、第2情報及び第3情報に基づき、第1発生率、第2発生率、及び第3発生率をそれぞれ算出する。第1発生率、第2発生率、及び第3発生率は、次の通りである。
第1発生率…間欠取りの発生率
第2発生率…連れ取りの発生率
第3発生率…2枚取りの発生率
第1発生率は、間欠取りが発生した回数を取出し物Poの個数で除することで算出される。第2発生率及び第3発生率の算出方法は、それぞれ第1発生率の算出方法を類推適用可能である。制御部30は、第1取出し位置(最上面Paの位置)における複数枚の紙葉類Pの取出し状態を判断することができる。
第1発生率が第1発生基準値以下であり、かつ、第2発生率が第2発生基準値以下であり、かつ、第3発生率が第3発生基準値以下である場合に、制御部30は、最上面Paの位置を第1取出し位置に設定可能と判断することができる。言い換えると、制御部30は、第1取出し位置を安定取りに適した位置と判断することができる。なお、第1発生基準値、第2発生基準値、第3発生基準値は、図3のメモリ31に記録されている。
第1発生率が第1発生基準値を超えている場合に、制御部30は、最上面Paの位置を第1取出し位置から集積方向Y1に進んだ第2取出し位置に固定し直す必要があると判断することができる。言い換えると、制御部30は、第1取出し位置から集積方向Y1に進んだ領域に安定取りに適した位置が存在すると判断することができる。
第2発生率が第2発生基準値を超えている場合、又は第3発生率が第3発生基準値を超えている場合に、制御部30は、最上面Paの位置を第1取出し位置から逆方向Y2に進んだ第2取出し位置に固定し直す必要があると判断することができる。言い換えると、制御部30は、第1取出し位置から逆方向Y2に進んだ領域に安定取りに適した位置が存在すると判断することができる。なお、逆方向Y2は、集積方向Y1の逆向きである。なお、第2発生率が第2発生基準値を超えている場合、又は第3発生率が第3発生基準値を超えている場合、複数枚の紙葉類Pは過剰に取出されている状態にある。
上述したように、制御部30は、複数枚の紙葉類Pの取出し状態の判断を行う。
次に、紙葉類処理装置1の調整モードについて説明する。図5は、紙葉類処理装置1の調整モードを説明するためのフローチャートである。図6は、図5に続く、上記調整モードを説明するためのフローチャートである。本実施形態において、上記調整モードは、安定取りに適した最上面Paの位置を判断するためのモードである。調整モードを開始する前に、予め、複数枚の紙葉類Pはバックアッププレート12により支持されている。
図5、図1、図2、及び図3に示すように、紙葉類処理装置1の調整モードを開始すると、まず、ステップS5aにおいて、制御部30は、第1センサ19で検出した第1情報の取得を開始する。続いて、ステップS10aにおいて、制御部30は、第1センサ19で検出された第1情報に基づいて複数枚の紙葉類Pの最上面Paの位置を判別しながらアクチュエータ13の駆動を制御し、検出角度θを第1角度に固定する。言い換えると、制御部30は、複数枚の紙葉類Pの最上面Paの位置を第1取出し位置に固定する。なお、ステップS10aは、本実施形態のプログラムの固定手順に相当する。
次いで、ステップS15aにおいて、制御部30は、取出しロータ18、第2センサ4a、第3センサ4b等の駆動を制御し、複数枚の紙葉類Pから一の取出し物Poの取出しを行い、第2センサ4aから第2情報を取得し、第3センサ4bから第3情報を取得する。
その後、ステップS20aにおいて、第1情報に基づいて、制御部30は、複数枚の紙葉類Pから取出された取出し物Poの個数が所定数に達したかどうか判断する。取出し物Poの個数が所定数に達していない場合、制御部30等は、ステップS15aを繰り返し実行する。
一方、取出し物Poの個数が所定数に達した場合(ステップS20a)、ステップS25aに移行し、ステップS25aにおいて、制御部30、取出しロータ18、第2センサ4a、第3センサ4b等は、複数枚の紙葉類Pからの取出し物Poの取出し、第2情報の取得、及び第3情報の取得をそれぞれ終了する。
続いて、ステップS30aにおいて、制御部30は、第2情報及び第3情報に基づき、第1発生率、第2発生率、及び第3発生率をそれぞれ算出する。
図6、図1、図2、及び図3に示すように、次いで、ステップS35a,S40a,S45aにおいて、第2情報及び第3情報に基づき、第1取出し位置(第1角度)における複数枚の紙葉類Pの取出し状態を判断する。
複数枚の紙葉類Pの取出し状態を判断する際、まず、ステップS35aにおいて、制御部30は、第1発生率が第1発生基準値を超えているかどうか判断する。第1発生率が第1発生基準値を超えている場合(ステップS35a)、ステップS50aに移行し、ステップS50aにおいて、制御部30は、アクチュエータ13とともに、検出角度θを大きくし、検出角度θを固定し直し、その後、制御部30等はステップS15a以降を繰り返し実行する。言い換えると、制御部30は、アクチュエータ13とともに、最上面Paの位置を現在の取出し位置から集積方向Y1に進んだ別の取出し位置に固定し直す。
例えば、制御部30は、アクチュエータ13とともに、検出角度θを第1角度から第2角度に固定し直す。言い換えると、制御部30は、アクチュエータ13とともに、最上面Paの位置を第1取出し位置から集積方向Y1に進んだ第2取出し位置に固定し直す。
一方、第1発生率が第1発生基準値以下である場合(ステップS35a)、ステップS40aに移行し、ステップS40aにおいて、制御部30は、第2発生率が第2発生基準値を超えているかどうか判断する。第2発生率が第2発生基準値を超えている場合(ステップS40a)、ステップS55aに移行し、ステップS55aにおいて、制御部30は、アクチュエータ13とともに、検出角度θを小さくし、検出角度θを固定し直し、その後、制御部30等はステップS15a以降を繰り返し実行する。言い換えると、制御部30は、アクチュエータ13とともに、最上面Paの位置を現在の取出し位置から逆方向Y2に進んだ別の取出し位置に固定し直す。
例えば、制御部30は、アクチュエータ13とともに、検出角度θを第1角度から第2角度に固定し直す。言い換えると、制御部30は、アクチュエータ13とともに、最上面Paの位置を第1取出し位置から逆方向Y2に進んだ第2取出し位置に固定し直す。
第2発生率が第2発生基準値以下である場合(ステップS40a)、ステップS45aに移行し、ステップS45aにおいて、制御部30は、第3発生率が第3発生基準値を超えているかどうか判断する。第3発生率が第3発生基準値を超えている場合(ステップS45a)、ステップS55aに移行し、制御部30等はステップS55a以降を繰り返し実行する。なお、ステップS35a,S40a,S45aは、本実施形態のプログラムの判断手順に相当する。
一方、第3発生率が第3発生基準値以下である場合(ステップS45a)、ステップS60aに移行し、ステップS60aにおいて、制御部30は、第1センサ19で検出した第1情報の取得を終了する。
その後、ステップS65aに移行し、ステップS65aにおいて、制御部30は、最後に固定された検出角度θが複数枚の紙葉類Pの取出しに適した設定角度であると判断する。続いて、ステップS70aにおいて、制御部30は、検出角度θ毎の第1発生率、第2発生率、及び第3発生率をそれぞれメモリ31に記録し、表示部33に表示し、紙葉類処理装置1の調整モードを終了する。なお、制御部30は、表示部33に、第1発生基準値、第2発生基準値、第3発生基準値、取出し物Poの個数、間欠取りが発生した回数、連れ取りが発生した回数、2枚取りが発生した回数等の情報を表示してもよい。
仮に、ステップS15aにおいて、バックアッププレート12で支持されている紙葉類Pが無くなり、取出し物Poの取出しを行うことができない場合、調整モードを中断し、紙葉類処理装置1の操作者等、紙葉類処理装置1の調整モードに携わる調整者が複数枚の紙葉類Pを紙葉類処理装置1に補充した後、調整モードを再開すればよい。複数枚の紙葉類Pがバックアッププレート12で支持された状態に設定し直された後、制御部30等はステップS15a以降を実行することで、調整モードを再開することができる。
図5及び図6の調整モードから分かるように、第1発生率が第1発生基準値を超えている場合(ステップS35a)、制御部30は、第1処理及び第2処理を順に繰り返す繰り返し動作を開始する。
上記第1処理は、制御部30が、アクチュエータ13とともに、検出角度θを第1角度及び第2角度を含む複数の角度のうち1つ大きくなる一の角度に固定し直す処理である。言い換えると、第1処理は、制御部30が、アクチュエータ13とともに、最上面Paの位置を第1取出し位置を含む複数の取出し位置のうち集積方向Y1に1つ進んだ一の取出し位置に固定し直す処理である。
上記第2処理は、検出角度θが一の角度に固定し直される毎に、制御部30が、第2情報に基づいて一の角度における複数枚の紙葉類Pの取出し状態を判断する処理である。言い換えると、第2処理は、最上面Paの位置が一の取出し位置に固定し直される毎に、制御部30が、第2情報に基づいて一の取出し位置における複数枚の紙葉類Pの取出し状態を判断する処理である。
制御部30は、上記繰り返し動作を行っている最中に、第1発生率が初めて第1発生基準値以下となった場合(ステップS35a)、上記繰り返し動作を終了することができる。
そして、制御部30は、第1センサ19(ポテンショメータ19a)の設定角度を、複数の検出角度θのうち、第1発生率が初めて第1発生基準値以下となった際の検出角度に設定可能と判断することができる。言い換えると、制御部30は、最上面Paの位置を、複数の取出し位置のうち、第1発生率が初めて第1発生基準値以下となった際の取出し位置に設定可能と判断することができる。
上述したように第1発生率が第1発生基準値を超えている場合(ステップS35a)、ステップS30aにおいて、制御部30は、第2情報に基づいて第1発生率のみを算出してもよい。その場合、第1発生率が第1発生基準値以下となった際(ステップS35a)、ステップS40a及びステップS45aを飛ばしてステップS60aに移行すればよい。
さらに、図5及び図6の調整モードから分かるように、第2発生率が第2発生基準値を超えている場合(ステップS40a)、制御部30は、第1処理及び第2処理を順に繰り返す繰り返し動作を開始する。
上記第1処理は、制御部30が、アクチュエータ13とともに、検出角度θを第1角度及び第2角度を含む複数の角度のうち1つ小さくなる一の角度に固定し直す処理である。言い換えると、第1処理は、制御部30が、アクチュエータ13とともに、最上面Paの位置を第1取出し位置及び第2取出し位置を含む複数の取出し位置のうち逆方向Y2に1つ進んだ一の取出し位置に固定し直す処理である。
上記第2処理は、検出角度θが一の角度に固定し直される毎に、制御部30が、第2情報に基づいて一の角度における複数枚の紙葉類Pの取出し状態を判断する処理である。言い換えると、第2処理は、最上面Paの位置が一の取出し位置に固定し直される毎に、制御部30が、第2情報に基づいて一の取出し位置における複数枚の紙葉類Pの取出し状態を判断する処理である。
制御部30は、上記繰り返し動作を行っている最中に、第2発生率が初めて第2発生基準値以下となった場合(ステップS40a)、上記繰り返し動作を終了することができる。
そして、制御部30は、第1センサ19(ポテンショメータ19a)の設定角度を、複数の検出角度θのうち、第2発生率が初めて第2発生基準値以下となった際の検出角度に設定可能と判断することができる。言い換えると、制御部30は、最上面Paの位置を、複数の取出し位置のうち、第2発生率が初めて第2発生基準値以下となった際の取出し位置に設定可能と判断することができる。
上述したように第2発生率が第2発生基準値を超えている場合(ステップS40a)、ステップS30aにおいて、制御部30は、第2情報に基づいて第2発生率のみを算出してもよい。その場合、ステップS30aの後、ステップS35aを飛ばしてステップS40aに移行すればよく、第2発生率が第2発生基準値以下となった際(ステップS40a)、ステップS45aを飛ばしてステップS60aに移行すればよい。
上記のように構成された一実施形態に係る紙葉類処理装置1及び紙葉類処理装置1のコンピュータによって実行されるプログラムによれば、紙葉類処理装置1は、制御部30と、バックアッププレート12と、アクチュエータ13と、取出しロータ18と、第1センサ19と、搬送装置3と、第2センサ4aと、第3センサ4bと、を備えている。
制御部30は、第1センサ19で検出された第1情報に基づいて複数枚の紙葉類Pの最上面Paの位置を判別しながらアクチュエータ13の駆動を制御し、複数枚の紙葉類の最上面の位置を第1取出し位置に固定している。
制御部30は、第2センサ4aで検出された第2情報及び第3センサ4bで検出された第3情報に基づき、第1取出し位置における複数枚の紙葉類Pの取出し状態を判断している。そのため、複数枚の紙葉類Pの取出し状態を判断することができる紙葉類処理装置1及びプログラムを得ることができる。
制御部30は、第2情報及び第3情報に基づき、間欠取りの第1発生率、連れ取りの第2発生率、及び2枚取りの第3発生率を算出することができる。そのため、制御部30は、第1発生率、第2発生率、及び第3発生率に基づき、第1取出し位置における複数枚の紙葉類Pの取出し状態を判断することができる。
第1発生率が第1発生基準値以下であり、かつ、第2発生率が第2発生基準値以下であり、かつ、第3発生率が第3発生基準値以下である場合に、制御部30は、最上面Paの位置を第1取出し位置に設定可能と判断することができる。言い換えると、制御部30は、複数枚の紙葉類Pを最上層から1枚ずつ安定して取出すのに適した最上面Paの位置が第1取出し位置であるものと判断することができる。
第2発生率が第2発生基準値を超えている又は第3発生率が第3発生基準値を超えている場合に、制御部30は、アクチュエータ13とともに、最上面Paの位置を第1取出し位置から逆方向Y2に進んだ第2取出し位置に固定し直すことができる。これにより、制御部30は、第1取出し位置と異なる第2取出し位置が複数枚の紙葉類Pを最上層から1枚ずつ安定して取出すことができる位置であるのかどうか判断することができる。
安定した取出しに適した最上面Paの位置が見つかるまで、制御部30は、アクチュエータ13とともに、最上面Paの位置を第1取出し位置及び第2取出し位置を含む複数の取出し位置のうち逆方向Y2に1つ進んだ一の取出し位置に固定し直すことができる。第2発生率及び第3発生率の両方が初めてそれぞれ第2発生基準値及び第3発生基準値以下となった場合、制御部30は、最上面Paの位置を、第2発生率及び第3発生率の両方が初めてそれぞれ第2発生基準値及び第3発生基準値以下となった際の取出し位置に設定可能と判断することができる。
第1発生率が第1発生基準値を超えている場合に、制御部30は、アクチュエータ13とともに、最上面Paの位置を第1取出し位置から集積方向Y1に進んだ第2取出し位置に固定し直すことができる。この場合も、制御部30は、第1取出し位置と異なる第2取出し位置が複数枚の紙葉類Pを最上層から1枚ずつ安定して取出すことができる位置であるのかどうか判断することができる。
安定した取出しに適した最上面Paの位置が見つかるまで、制御部30は、アクチュエータ13とともに、最上面Paの位置を第1取出し位置及び第2取出し位置を含む複数の取出し位置のうち集積方向Y1に1つ進んだ一の取出し位置に固定し直すことができる。第1発生率が初めて第1発生基準値以下となった場合、制御部30は、最上面Paの位置を、第1発生率が初めて第1発生基準値以下となった際の取出し位置に設定可能と判断することができる。
最初に第1取出し位置を集積方向Y1に並んだ複数の取出し位置のどこに設定しても、制御部30等は、安定した取出しに適した最上面Paの位置を見つけることができる。なお、上述したように、紙葉類処理装置1は第3センサ4b無しに構成されてもよく、制御部30は第3情報(第3発生率)を考慮すること無しに上述した調整モードを行ってもよい。又は、紙葉類処理装置1が第3センサ4bを備えていても、制御部30は第3情報(第3発生率)を考慮すること無しに上述した調整モードを行ってもよい。図5及び図6のフローチャートで例えると、ステップS15a及びステップS25aにおいて制御部30は第3情報を取得しなくともよい。ステップS30aにおいて制御部30は第3発生率を算出しなくともよい。制御部30はステップS45aの判断を行わなくともよい。ステップS70aにおいて制御部30は第3発生率等の第3情報に基づいた情報を記録したり表示させたり、しなくともよい。
上記のことから、調整者が熟練者でなくとも、安定した取出しに適した最上面Paの位置を決定することができる。制御部30等は、安定した取出しに適した最上面Paの位置を、自動で見つけることができる。そして、調整者ではなく制御部30が安定した取出しに適した最上面Paの位置を見つけることができるため、調整モードの簡略化を図ることができる。
(上記実施形態の変形例)
次に、上記実施形態の変形例について説明する。本変形例の紙葉類処理装置1は、上記実施形態の紙葉類処理装置と同様に構成されている。ここでは、本変形例の調整モードについて説明する。本変形例の調整モードは、上記実施形態の調整モードと異なるものである。図7は、紙葉類処理装置1の変形例の調整モードを説明するためのフローチャートである。図8は、図7に続く、上記変形例の調整モードを説明するためのフローチャートである。
本変形例において、上記調整モードは、安定取りに適した最上面Paの位置の範囲を判断するためのモードである。調整モードを開始する前に、予め、複数枚の紙葉類Pはバックアッププレート12により支持されている。
図7、図1、図2、及び図3に示すように、紙葉類処理装置1の変形例の調整モードを開始すると、まず、ステップS5bにおいて、制御部30は、第1センサ19で検出した第1情報の取得を開始する。続いて、ステップS10bにおいて、制御部30は、第1センサ19で検出された第1情報に基づいて複数枚の紙葉類Pの最上面Paの位置を判別しながらアクチュエータ13の駆動を制御し、検出角度θを0°に固定する。言い換えると、制御部30は、複数枚の紙葉類Pの最上面Paの位置を第1取出し位置に固定する。なお、第1取出し位置において、第1発生率は第1発生基準値を超えている。ステップS10bは、本変形例のプログラムの固定手順に相当する。
次いで、ステップS15bにおいて、制御部30は、取出し物Poの個数に関するカウント数を0にリセットする。続いて、ステップS20bにおいて、制御部30は、取出しロータ18、第2センサ4a、第3センサ4b等の駆動を制御し、複数枚の紙葉類Pから一の取出し物Poの取出しを行い、第2センサ4aから第2情報を取得し、第3センサ4bから第3情報を取得する。
その後、ステップS25bにおいて、制御部30は、取出し物Poの個数に関するカウント数を1増やす。次に、ステップS30bに移行し、ステップS30bにおいて、第1情報に基づいて、制御部30は、複数枚の紙葉類Pから取出された取出し物Poの個数が所定数に達したかどうか判断する。本変形例において、所定数は、100であるが、99以下でもよく、101以上でもよい。取出し物Poの個数が所定数に達していない場合、制御部30等は、ステップS20b及びステップS25bを繰り返し実行する。
図8、図1、図2、及び図3に示すように、一方、取出し物Poの個数が所定数に達した場合(ステップS30b)、ステップS35bに移行し、ステップS35bにおいて、制御部30は、第2情報及び第3情報に基づき、第1発生率、第2発生率、及び第3発生率をそれぞれ算出する。その際、制御部30は、第1情報(取出し位置の情報)、並びに第2及び第3情報(第1乃至第3発生率の情報)を関連付けてメモリ31に記録してもよい。
続いて、ステップS40bにおいて、制御部30は、第1センサ19で検出された第1情報に基づいて複数枚の紙葉類Pの最上面Paの位置を判別しながらアクチュエータ13の駆動を制御し、検出角度θをα°増やす。本変形例において、角度αは、1であるが、1未満でもよく、1を超えてもよい。言い換えると、制御部30は、複数枚の紙葉類Pの最上面Paの位置を複数の取出し位置のうち集積方向Y1に1つ進んだ一の取出し位置に固定し直す。
その後、制御部30は、検出角度θが上限に達したかどうか判断する。言い換えると、制御部30は、ポテンショメータ19a(突起19c)の可動域の上限に達したかどうか判断する。又は、制御部30は、最上面Paの位置が上限(集積方向Y1の限界位置)に達したかどうか判断する。検出角度θが上限に達していない場合(ステップS45b)、制御部30等はステップS20b以降を繰り返し実行する。
一方、検出角度θが上限に達した場合(ステップS45b)、ステップS50bに移行し、ステップS50bにおいて、制御部30、取出しロータ18、第1センサ19、第2センサ4a、第3センサ4b等は、複数枚の紙葉類Pからの取出し物Poの取出し、第1情報の取得、第2情報の取得、及び第3情報の取得をそれぞれ終了する。
次いで、ステップS55bにおいて、制御部30は、第1発生率≦第1発生基準値、かつ、第2発生率≦第2発生基準値、かつ、第3発生率≦第3発生基準値、である複数の検出角度のうち、最大値と最小値とを算出する。
これにより、制御部30は、第1発生率、第2発生率、及び第3発生率の全てが初めてそれぞれ第1発生基準値、第2発生基準値、及び第3発生基準値以下となった際の取出し位置を第1設定位置と判断することができる。
また、第1発生率、第2発生率、及び第3発生率の全てがそれぞれ第1発生基準値、第2発生基準値、及び第3発生基準値以下となった後、制御部30は、第1発生率、第2発生率、及び第3発生率の少なくとも一が初めてそれぞれ第1発生基準値、第2発生基準値、及び第3発生基準値を超えた際の取出し位置より、逆方向Y2に1つ戻った取出し位置を第2設定位置と判断することができる。
制御部30は、複数枚の紙葉類Pの最上面Paの位置を、複数の取出し位置のうち設定範囲内に設定可能と判断することができる。上記設定範囲は、上記第1設定位置から上記第2設定位置までの範囲である。上記設定範囲は、集積方向Y1において、第1発生率が第1発生基準値以下となり、かつ、第2発生率が第2発生基準値以下となり、かつ、第3発生率が第3発生基準値以下となる範囲である。制御部30は、最上面Paの位置が上記設定範囲内にあれば、複数枚の紙葉類Pの取出しに適していると判断することができる。なお、ステップS55bは、本変形例のプログラムの判断手順に相当する。
その後、ステップS60bにおいて、制御部30は、複数の検出角度θのうち、最大値と最小値との中間である中間値が複数枚の紙葉類Pの取出しに適した設定角度であると判断する。言い換えると、制御部30は、最上面Paの位置が上記第1設定位置と上記第2設定位置との中間の中間位置にあると、複数枚の紙葉類Pの取出しに適していると判断する。
本変形例において、制御部30は、設定角度(最上面Paの位置)を上記中間値(上記中間位置)に設定する。しかしながら、制御部30は、複数の検出角度θの最大値と最小値との間にて設定角度を設定すればよい。言い換えると、制御部30は、最上面Paの位置を、複数の取出し位置のうち第1設定位置から第2設定位置までの範囲内に設定すればよい。
続いて、ステップS65bにおいて、制御部30は、検出角度θ毎の第1発生率、第2発生率、及び第3発生率をそれぞれメモリ31に記録し、表示部33に表示し、紙葉類処理装置1の調整モードを終了する。なお、制御部30は、表示部33に、第1発生基準値、第2発生基準値、第3発生基準値、取出し物Poの個数、間欠取りが発生した回数、連れ取りが発生した回数、2枚取りが発生した回数、複数の検出角度θ(最大値、最小値、中間値等)等の情報を表示してもよい。
仮に、ステップS20bにおいて、バックアッププレート12で支持されている紙葉類Pが無くなり、取出し物Poの取出しを行うことができない場合、調整モードを中断し、調整者が複数枚の紙葉類Pを補充した後、調整モードを再開すればよい。複数枚の紙葉類Pがバックアッププレート12で支持された状態に設定し直された後、制御部30等はステップS20a以降を実行することで、調整モードを再開することができる。
図7及び図8の調整モードから分かるように、制御部30は、最上面Paの位置を第1取出し位置に固定し、第1発生率が第1発生基準値を超えた場合、ステップS20b乃至ステップS45bにおいて、第1処理及び第2処理を順に繰り返す繰り返し動作を開始する。
上記第1処理は、制御部30が、アクチュエータ13とともに、検出角度θを第1角度を含む複数の角度のうち1つ大きくなる一の角度に固定し直す処理である。言い換えると、第1処理は、制御部30が、アクチュエータ13とともに、最上面Paの位置を第1取出し位置を含む複数の取出し位置のうち集積方向Y1に1つ進んだ一の取出し位置に固定し直す処理である。
上記第2処理は、検出角度θが一の角度に固定し直される毎に、制御部30が、第2情報及び第3情報に基づいて一の角度における複数枚の紙葉類Pの取出し状態を判断する処理である。言い換えると、第2処理は、最上面Paの位置が一の取出し位置に固定し直される毎に、制御部30が、第2情報及び第3情報に基づいて一の取出し位置における複数枚の紙葉類Pの取出し状態を判断する処理である。
制御部30は、上記繰り返し動作を行っている最中に、第1発生率が初めて第1発生基準値以下となった場合(ステップS35b)、第1発生率が初めて第1発生基準値以下となった際の取出し位置を第1設定位置と判断することができる。
その後、制御部30は、上記繰り返し動作を行っている最中に、第2発生率及び第3発生率の少なくとも一が初めてそれぞれ第2発生基準値及び第3発生基準値を超えた場合(ステップS35b)、第2発生率及び第3発生率の少なくとも一が初めてそれぞれ第2発生基準値及び第3発生基準値を超えた際の取出し位置より、逆方向Y2に1つ戻った取出し位置を第2設定位置と判断することができ、上記繰り返し動作を終了することができる。
そして、制御部30は、第1センサ19(ポテンショメータ19a)の角度の範囲を、複数の検出角度θのうち、上記最小値と上記最大値との間に設定可能と判断することができる。言い換えると、制御部30は、最上面Paの位置を、複数の取出し位置のうち、第1設定位置から第2設定位置までの設定範囲内に設定可能と判断することができる。
なお、本変形例の調整モードは、安定した取出しに適した最上面Paの位置を設定可能な範囲を見つけることができればよく、検出角度θが上限に達する(ステップS45b)まで上記繰り返し動作を継続しなくともよい。
上記のように構成された変形例に係る紙葉類処理装置1及び紙葉類処理装置1のコンピュータによって実行されるプログラムによれば、紙葉類処理装置1は、制御部30と、バックアッププレート12と、アクチュエータ13と、取出しロータ18と、第1センサ19と、搬送装置3と、第2センサ4aと、第3センサ4bと、を備えている。そのため、本変形例においても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
本変形例において、安定した取出しに適した最上面Paの位置を設定可能な範囲を見つけることができる。言い換えると、複数の検出角度θのうち、安定した取出しに適した設定角度の範囲を見つけることができる。取出しロータ18が複数枚の紙葉類Pを取出している最中に、最上面Paの位置が設定位置からずれても(検出角度θが設定角度からずれても)、取出しロータ18による複数枚の紙葉類Pの取出しを停止すること無く、継続することができる。最上面Paの位置(検出角度θ)の修正は、取出しロータ18による複数枚の紙葉類Pの取出しを行いながら実施可能である。上記のことから、時間効率を高めつつ、取出しロータ18による複数枚の紙葉類Pの取出しを行うことができる。
なお、本変形例においても、紙葉類処理装置1は第3センサ4b無しに構成されてもよく、制御部30は第3情報(第3発生率)を考慮すること無しに上述した調整モードを行ってもよい。又は、紙葉類処理装置1が第3センサ4bを備えていても、制御部30は第3情報(第3発生率)を考慮すること無しに上述した調整モードを行ってもよい。図7及び図8のフローチャートで例えると、ステップS20b及びステップS50bにおいて制御部30は第3情報を取得しなくともよい。ステップS35bにおいて制御部30は第3発生率を算出しなくともよい。制御部30は、ステップS55bにおいて、第3発生率≦第3発生基準値であるかどうかを考慮しなくともよい。ステップS65bにおいて制御部30は第3発生率等の第3情報に基づいた情報を記録したり表示させたり、しなくともよい。
本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上述した新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…紙葉類処理装置、10…取出し装置、11…昇降機、13…アクチュエータ、
12…バックアッププレート、18…取出しロータ、19…第1センサ、
19a…ポテンショメータ、19b…ストッパ、19c…突起、3…搬送装置、
4…検査装置、4a…第2センサ、4b…第3センサ、7…区分処理装置、
30…制御部、31…メモリ、Po…取出し物、P,P1…紙葉類、Pa…最上面、
Sig1,Sig2,Sig3,Sig4…パルス信号、Ta,Tb…通過期間、
Va,Vb…非通過期間、3a…第1検出位置、3b…第2検出位置、Y1…集積方向、
Y2…逆方向。

Claims (17)

  1. 制御部と、
    複数枚の紙葉類を支持するバックアッププレートであって、前記複数枚の紙葉類は前記バックアッププレートから集積方向に集積される、前記バックアッププレートと、
    前記制御部による制御の下、前記集積方向に沿って前記複数枚の紙葉類とともに前記バックアッププレートを移動させるアクチュエータと、
    前記制御部による制御の下、複数回の取出し動作を行い、前記複数枚の紙葉類を最上層から1枚ずつ取出し可能な取出しロータと、
    前記複数枚の紙葉類の最上面の位置を検出する第1センサと、
    前記取出しロータによって前記複数枚の紙葉類から取り出される複数の取出し物を搬送する搬送装置であって、各々の前記取出し物は前記最上層の紙葉類又は前記最上層の紙葉類を含み互いに重なった状態にある2枚の紙葉類である、前記搬送装置と、
    複数の通過期間及び複数の非通過期間を検出する第2センサであって、各々の前記通過期間は前記複数の取出し物のうち対応する一の取出し物が前記搬送装置の搬送路の第1検出位置を通過する期間であり、各々の前記非通過期間は前記複数の通過期間のうち連続して検出される2つの通過期間の間の期間である、前記第2センサと、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1センサで検出された第1情報に基づいて前記複数枚の紙葉類の前記最上面の前記位置を判別しながら前記アクチュエータの駆動を制御し、前記複数枚の紙葉類の前記最上面の前記位置を第1取出し位置に固定し、
    前記第2センサで検出された第2情報に基づき、前記第1取出し位置における前記複数枚の紙葉類の取出し状態を判断する、
    紙葉類処理装置。
  2. 各々の前記通過期間の長さが通過基準範囲に収まり、かつ、各々の前記非通過期間の長さが非通過基準範囲に収まっている場合を安定取り、
    各々の前記通過期間の長さが前記通過基準範囲を超えている場合又は各々の前記非通過期間の長さが前記非通過基準範囲未満である場合を連れ取り、
    各々の前記非通過期間の長さが前記非通過基準範囲を超えている場合を間欠取り、とすると、
    前記制御部は、前記第2情報に基づいて前記間欠取りの第1発生率及び前記連れ取りの第2発生率を算出し、前記第1発生率及び前記第2発生率に基づき、前記第1取出し位置における前記複数枚の紙葉類の前記取出し状態を判断する、
    請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  3. 前記集積方向の逆向きを逆方向とすると、
    前記制御部は、
    前記第1発生率が第1発生基準値以下であり、かつ、前記第2発生率が第2発生基準値以下である場合に、前記最上面の前記位置を前記第1取出し位置に設定可能と判断し、
    前記第2発生率が前記第2発生基準値を超えている場合に、前記アクチュエータとともに、前記最上面の位置を前記第1取出し位置から前記逆方向に進んだ第2取出し位置に固定し直す、
    請求項2に記載の紙葉類処理装置。
  4. 前記制御部は、前記最上面の前記位置を前記第1取出し位置に固定し、前記第2発生率が前記第2発生基準値を超えた場合、第1処理及び第2処理を順に繰り返す繰り返し動作を開始し、
    前記第1処理は、前記制御部が、前記アクチュエータとともに、前記最上面の前記位置を前記第1取出し位置及び前記第2取出し位置を含む複数の取出し位置のうち前記逆方向に1つ進んだ一の取出し位置に固定し直す処理であり、
    前記第2処理は、前記最上面の前記位置が固定し直される毎に、前記制御部が、前記第2情報に基づいて前記一の取出し位置における前記複数枚の紙葉類の取出し状態を判断する処理であり、
    前記制御部は、前記繰り返し動作を行っている最中に、前記第2発生率が初めて前記第2発生基準値以下となった場合、
    前記繰り返し動作を終了し、
    前記最上面の前記位置を、前記複数の取出し位置のうち、前記第2発生率が初めて前記第2発生基準値以下となった際の取出し位置に設定可能と判断する、
    請求項3に記載の紙葉類処理装置。
  5. 前記制御部は、
    前記第1発生率が第1発生基準値以下であり、かつ、前記第2発生率が第2発生基準値以下である場合に、前記最上面の位置を前記第1取出し位置に設定可能と判断し、
    前記第1発生率が前記第1発生基準値を超えている場合に、前記アクチュエータとともに、前記最上面の位置を前記第1取出し位置から前記集積方向に進んだ第2取出し位置に固定し直す、
    請求項2に記載の紙葉類処理装置。
  6. 前記制御部は、前記最上面の前記位置を前記第1取出し位置に固定し、前記第1発生率が前記第1発生基準値を超えた場合、第1処理及び第2処理を順に繰り返す繰り返し動作を開始し、
    前記第1処理は、前記制御部が、前記アクチュエータとともに、前記最上面の前記位置を前記第1取出し位置及び前記第2取出し位置を含む複数の取出し位置のうち前記集積方向に1つ進んだ一の取出し位置に固定し直す処理であり、
    前記第2処理は、前記最上面の前記位置が前記一の取出し位置に固定し直される毎に、前記制御部が、前記第2情報に基づいて前記一の取出し位置における前記複数枚の紙葉類の取出し状態を判断する処理であり、
    前記制御部は、前記繰り返し動作を行っている最中に、前記第1発生率が初めて前記第1発生基準値以下となった場合、
    前記繰り返し動作を終了し、
    前記最上面の前記位置を、前記複数の取出し位置のうち、前記第1発生率が初めて前記第1発生基準値以下となった際の取出し位置に設定可能と判断する、
    請求項5に記載の紙葉類処理装置。
  7. 前記集積方向の逆向きを逆方向、
    前記集積方向において、前記第1発生率が前記第1発生基準値以下となり、かつ、前記第2発生率が前記第2発生基準値以下となる範囲を設定範囲、とすると、
    前記制御部は、第1処理及び第2処理を行い、
    前記第1処理は、前記制御部が、前記アクチュエータとともに、前記最上面の前記位置を前記第1取出し位置及び前記第2取出し位置を含む複数の取出し位置のうち前記集積方向に1つ進んだ一の取出し位置に固定し直す処理であり、
    前記第2処理は、前記最上面の前記位置が前記一の取出し位置に固定し直される毎に、前記制御部が、前記第2情報に基づいて前記一の取出し位置における前記複数枚の紙葉類の取出し状態を判断する処理であり、
    前記制御部は、前記最上面の前記位置を前記第1取出し位置に固定し、前記第1発生率が前記第1発生基準値を超えた場合、
    前記第1処理及び前記第2処理を順に繰り返す繰り返し動作を開始し、
    前記繰り返し動作を行っている最中に、前記第1発生率が初めて前記第1発生基準値以下となった場合、
    前記複数の取出し位置のうち、前記第1発生率が初めて前記第1発生基準値以下となった際の取出し位置を第1設定位置と判断し、
    前記繰り返し動作を行っている最中に、前記第2発生率が初めて前記第2発生基準値を超えた場合、
    前記複数の取出し位置のうち、前記繰り返し動作を行っている最中に前記第2発生率が初めて前記第2発生基準値を超えた際の取出し位置より、前記逆方向に1つ戻った取出し位置を第2設定位置と判断し、
    前記繰り返し動作を終了し、
    前記制御部は、前記繰り返し動作を終了した後、
    前記最上面の前記位置を、前記複数の取出し位置のうち、前記第1設定位置から前記第2設定位置までの前記設定範囲内に設定可能と判断する、
    請求項5に記載の紙葉類処理装置。
  8. 制御部と、
    複数枚の紙葉類を支持するバックアッププレートであって、前記複数枚の紙葉類は前記バックアッププレートから集積方向に集積される、前記バックアッププレートと、
    前記制御部による制御の下、前記集積方向に沿って前記複数枚の紙葉類とともに前記バックアッププレートを移動させるアクチュエータと、
    前記制御部による制御の下、複数回の取出し動作を行い、前記複数枚の紙葉類を最上層から1枚ずつ取出し可能な取出しロータと、
    前記複数枚の紙葉類の最上面の位置を検出する第1センサと、
    前記取出しロータによって前記複数枚の紙葉類から取り出される複数の取出し物を搬送する搬送装置であって、各々の前記取出し物は前記最上層の紙葉類又は前記最上層の紙葉類を含み互いに重なった状態にある2枚の紙葉類である、前記搬送装置と、
    複数の通過期間及び複数の非通過期間を検出する第2センサであって、各々の前記通過期間は前記複数の取出し物のうち対応する一の取出し物が前記搬送装置の搬送路の第1検出位置を通過する期間であり、各々の前記非通過期間は前記複数の通過期間のうち連続して検出される2つの通過期間の間の期間である、前記第2センサと、
    前記搬送路の第2検出位置を通過する各々の前記取出し物の厚みを検出する第3センサと、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1センサで検出された第1情報に基づいて前記複数枚の紙葉類の前記最上面の前記位置を判別しながら前記アクチュエータの駆動を制御し、前記複数枚の紙葉類の前記最上面の前記位置を第1取出し位置に固定し、
    前記第2センサで検出された第2情報及び前記第3センサで検出された第3情報に基づき、前記第1取出し位置における前記複数枚の紙葉類の取出し状態を判断する、
    紙葉類処理装置。
  9. 各々の前記通過期間の長さが通過基準範囲に収まり、かつ、各々の前記非通過期間の長さが非通過基準範囲に収まり、かつ、前記厚みが厚み基準値以下である場合を安定取り、
    各々の前記通過期間の長さが前記通過基準範囲を超えている場合又は各々の前記非通過期間の長さが前記非通過基準範囲未満である場合を連れ取り、
    各々の前記非通過期間の長さが前記非通過基準範囲を超えている場合を間欠取り、
    各々の前記通過期間の長さが前記通過基準範囲に収まり、かつ、各々の前記厚みが前記厚み基準値を超えている場合を2枚取り、とすると、
    前記制御部は、前記第2情報及び前記第3情報に基づき、前記間欠取りの第1発生率、前記連れ取りの第2発生率、及び前記2枚取りの第3発生率を算出し、前記第1発生率、前記第2発生率、及び前記第3発生率に基づき、前記第1取出し位置における前記複数枚の紙葉類の前記取出し状態を判断する、
    請求項8に記載の紙葉類処理装置。
  10. 前記集積方向の逆向きを逆方向とすると、
    前記制御部は、
    前記第1発生率が第1発生基準値以下であり、かつ、前記第2発生率が第2発生基準値以下であり、かつ、前記第3発生率が第3発生基準値以下である場合に、前記最上面の位置を前記第1取出し位置に設定可能と判断し、
    前記第2発生率が前記第2発生基準値を超えている又は前記第3発生率が前記第3発生基準値を超えている場合に、前記アクチュエータとともに、前記最上面の前記位置を前記第1取出し位置から前記逆方向に進んだ第2取出し位置に固定し直す、
    請求項9に記載の紙葉類処理装置。
  11. 前記制御部は、前記最上面の前記位置を前記第1取出し位置に固定し、
    前記第2発生率が前記第2発生基準値を超えた又は前記第3発生率が前記第3発生基準値を超えた場合、第1処理及び第2処理を順に繰り返す繰り返し動作を開始し、
    前記第1処理は、前記制御部が、前記アクチュエータとともに、前記最上面の前記位置を前記第1取出し位置及び前記第2取出し位置を含む複数の取出し位置のうち前記逆方向に1つ進んだ一の取出し位置に固定し直す処理であり、
    前記第2処理は、前記最上面の前記位置が固定し直される毎に、前記制御部が、前記第2情報に基づいて前記一の取出し位置における前記複数枚の紙葉類の取出し状態を判断する処理であり、
    前記制御部は、前記繰り返し動作を行っている最中に、前記第2発生率及び前記第3発生率の両方が初めてそれぞれ前記第2発生基準値及び前記第3発生基準値以下となった場合、
    前記繰り返し動作を終了し、
    前記最上面の前記位置を、前記複数の取出し位置のうち、前記第2発生率及び前記第3発生率の両方が初めてそれぞれ前記第2発生基準値及び前記第3発生基準値以下となった際の取出し位置に設定可能と判断する、
    請求項10に記載の紙葉類処理装置。
  12. 前記制御部は、
    前記第1発生率が第1発生基準値以下であり、かつ、前記第2発生率が第2発生基準値以下であり、かつ、前記第3発生率が第3発生基準値以下である場合に、前記最上面の前記位置を前記第1取出し位置に設定可能と判断し、
    前記第1発生率が前記第1発生基準値を超えている場合に、前記アクチュエータとともに、前記最上面の前記位置を前記第1取出し位置から前記集積方向に進んだ第2取出し位置に固定し直す、
    請求項9に記載の紙葉類処理装置。
  13. 前記制御部は、前記最上面の前記位置を前記第1取出し位置に固定し、前記第1発生率が前記第1発生基準値を超えた場合、第1処理及び第2処理を順に繰り返す繰り返し動作を開始し、
    前記第1処理は、前記制御部が、前記アクチュエータとともに、前記最上面の前記位置を前記第1取出し位置及び前記第2取出し位置を含む複数の取出し位置のうち前記集積方向に1つ進んだ一の取出し位置に固定し直す処理であり、
    前記第2処理は、前記最上面の前記位置が前記一の取出し位置に固定し直される毎に、前記制御部が、前記第2情報に基づいて前記一の取出し位置における前記複数枚の紙葉類の取出し状態を判断する処理であり、
    前記制御部は、前記繰り返し動作を行っている最中に、前記第1発生率が初めて前記第1発生基準値以下となった場合、
    前記繰り返し動作を終了し、
    前記最上面の前記位置を、前記複数の取出し位置のうち、前記第1発生率が初めて前記第1発生基準値以下となった際の取出し位置に設定可能と判断する、
    請求項12に記載の紙葉類処理装置。
  14. 前記集積方向の逆向きを逆方向、
    前記集積方向において、前記第1発生率が前記第1発生基準値以下となり、かつ、前記第2発生率が前記第2発生基準値以下となり、かつ、前記第3発生率が前記第3発生基準値以下となる範囲を設定範囲、とすると、
    前記制御部は、第1処理及び第2処理を行い、
    前記第1処理は、前記制御部が、前記アクチュエータとともに、前記最上面の前記位置を前記第1取出し位置及び前記第2取出し位置を含む複数の取出し位置のうち前記集積方向に1つ進んだ一の取出し位置に固定し直す処理であり、
    前記第2処理は、前記最上面の前記位置が前記一の取出し位置に固定し直される毎に、前記制御部が、前記第2情報及び前記第3情報に基づいて前記一の取出し位置における前記複数枚の紙葉類の取出し状態を判断する処理であり、
    前記制御部は、前記最上面の前記位置を前記第1取出し位置に固定し、前記第1発生率が前記第1発生基準値を超えた場合、
    前記第1処理及び前記第2処理を順に繰り返す繰り返し動作を開始し、
    前記繰り返し動作を行っている最中に、前記第1発生率が初めて前記第1発生基準値以下となった場合、
    前記複数の取出し位置のうち、前記第1発生率が初めて前記第1発生基準値以下となった際の取出し位置を第1設定位置と判断し、
    前記繰り返し動作を行っている最中に、前記第2発生率及び前記第3発生率の少なくとも一が初めてそれぞれ前記第2発生基準値及び前記第3発生基準値を超えた場合、
    前記複数の取出し位置のうち、前記繰り返し動作を行っている最中に前記第2発生率及び前記第3発生率の前記少なくとも一が初めてそれぞれ前記第2発生基準値及び前記第3発生基準値を超えた際の取出し位置より、前記逆方向に1つ戻った取出し位置を第2設定位置と判断し、
    前記繰り返し動作を終了し、
    前記制御部は、前記繰り返し動作を終了した後、
    前記最上面の前記位置を、前記複数の取出し位置のうち、前記第1設定位置から前記第2設定位置までの前記設定範囲内に設定可能と判断する、
    請求項12に記載の紙葉類処理装置。
  15. 前記第1センサは、ポテンショメータと、前記ポテンショメータに連結された突起と、を有し、
    前記突起は、前記集積方向に沿った前記最上面の移動に伴い、前記最上面に接触しながら前記ポテンショメータを中心に回動可能であり、
    前記ポテンショメータは、前記突起の位置に基づいて前記最上面の位置を検出する、
    請求項1乃至14の何れか1項に記載の紙葉類処理装置。
  16. 複数枚の紙葉類を支持するバックアッププレートであって、前記複数枚の紙葉類は前記バックアッププレートから集積方向に集積される、前記バックアッププレートと、前記集積方向に沿って前記複数枚の紙葉類とともに前記バックアッププレートを移動させるアクチュエータと、前記複数枚の紙葉類を最上層から1枚ずつ取出し可能な取出しロータと、前記複数枚の紙葉類の最上面の位置を検出する第1センサと、前記取出しロータによって前記複数枚の紙葉類から取り出される複数の取出し物を搬送する搬送装置であって、各々の前記取出し物は前記最上層の紙葉類又は前記最上層の紙葉類を含み互いに重なった状態にある2枚の紙葉類である、前記搬送装置と、第2センサと、を備える紙葉類処理装置のコンピュータによって実行されるプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記第1センサで検出された第1情報に基づいて前記複数枚の紙葉類の前記最上面の前記位置を判別しながら前記アクチュエータの駆動を制御し、前記複数枚の紙葉類の前記最上面の前記位置を第1取出し位置に固定する固定手順と、
    前記第2センサで検出された第2情報に基づき、前記第1取出し位置における前記複数枚の紙葉類の取出し状態を判断する判断手順であって、前記第2情報は複数の通過期間及び複数の非通過期間の情報を含み、各々の前記通過期間は前記複数の取出し物のうち対応する一の取出し物が前記搬送装置の搬送路の第1検出位置を通過する期間であり、各々の前記非通過期間は前記複数の通過期間のうち連続して検出される2つの通過期間の間の期間である、前記判断手順と、
    を実行させるためのプログラム。
  17. 複数枚の紙葉類を支持するバックアッププレートであって、前記複数枚の紙葉類は前記バックアッププレートから集積方向に集積される、前記バックアッププレートと、前記集積方向に沿って前記複数枚の紙葉類とともに前記バックアッププレートを移動させるアクチュエータと、前記複数枚の紙葉類を最上層から1枚ずつ取出し可能な取出しロータと、前記複数枚の紙葉類の最上面の位置を検出する第1センサと、前記取出しロータによって前記複数枚の紙葉類から取り出される複数の取出し物を搬送する搬送装置であって、各々の前記取出し物は前記最上層の紙葉類又は前記最上層の紙葉類を含み互いに重なった状態にある2枚の紙葉類である、前記搬送装置と、第2センサと、第3センサと、を備える紙葉類処理装置のコンピュータによって実行されるプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記第1センサで検出された第1情報に基づいて前記複数枚の紙葉類の前記最上面の前記位置を判別しながら前記アクチュエータの駆動を制御し、前記複数枚の紙葉類の前記最上面の前記位置を第1取出し位置に固定する固定手順と、
    前記第2センサで検出された第2情報及び前記第3センサで検出された第3情報に基づき、前記第1取出し位置における前記複数枚の紙葉類の取出し状態を判断する判断手順であって、前記第2情報は複数の通過期間及び複数の非通過期間の情報を含み、各々の前記通過期間は前記複数の取出し物のうち対応する一の取出し物が前記搬送装置の搬送路の第1検出位置を通過する期間であり、各々の前記非通過期間は前記複数の通過期間のうち連続して検出される2つの通過期間の間の期間であり、前記第3情報は前記搬送路の第2検出位置を通過する各々の前記取出し物の厚みの情報を含む、前記判断手順と、
    を実行させるためのプログラム。
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