JP3980982B2 - 紙葉類処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙葉類処理装置に係り、特に、積載される紙葉類を順次取出して搬送し、搬送される紙葉類に所定の処理を施して区分、集積する紙葉類処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙葉類処理装置は、積層された紙葉類を順次取出して搬送し、搬送された紙葉類に所定の処理、例えば検査を施し、検査結果に従って再利用紙葉類用紙と廃棄紙葉類用紙とに区分するような装置として用いられている。
【0003】
かかる紙葉類処理装置は、紙葉類を取出す取出し部と、取出した紙葉類を搬送する搬送部と、搬送された紙葉類を検査する検査部と、検査結果に基づいて区分する区分部と、区分された紙葉類を集積する集積部とからなる。
【0004】
この様な構成からなる紙葉類処理装置の動作を簡単に説明する。n枚(nは任意定数)づつ積層して搬入されてきた回収紙葉類を、取出し部で一枚ずつ所定の間隔で連続的に取出す。その後、搬送部で高速にベルト搬送しつつ、検査部で紙葉類の正損等の検査を行ない、個々の紙葉類について廃棄か再利用かを決定する。
【0005】
そして、区分部により各々定められた2方向に分岐させ、廃棄紙葉類と再利用紙葉類とを各々別々に再集積する。また、区分部を複数設けることにより分岐数を増やすことができる。
【0006】
廃棄紙葉類として集積された紙葉類は、その後シュレッダ処理される。
【0007】
紙葉類の処理速度は、毎秒数十枚程度であり、搬送速度は、毎秒数メートルで常に一定である。
【0008】
以下に、従来の紙葉類処理装置の構成、動作について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、紙葉類処理装置の概略構成図であり、図2は、紙葉類処理装置の取出し部分の拡大図である。
【0009】
紙葉類処理装置100は、紙葉類101と、取出し部102と、搬送部103と、検査部104と、区分部105と、集積部106とから構成され、それらは、取出し部102〜集積部106の順(数字の小さい順)に配置されている。
【0010】
さらに、取出し部102は、給紙装置110と、取出し装置111と、2枚取り防止装置113とを有している。
【0011】
紙葉類101は、n枚(nは任意定数)づつ積層された状態で、搬送装置(図示せず)により給紙装置110まで運ばれる。紙葉類101は、給紙装置110と、取出し装置111とにより、所定の間隔で一枚ずつ連続して取出され、搬送路112に投入される。この際、取出し装置111と離間して設けられた2枚取り防止装置113により、紙葉類が2枚以上同時に取出されることが抑制される。取出し装置111の後方(図1中左側・紙葉類搬送方向)に位置する搬送路112上の紙葉類101表面(図1中上方)方向には、検査部104が配置されている。
【0012】
検査部104は、一枚ずつ搬送される紙葉類101の表面状態(破損状況、汚れ状況など)を検査する。集積部106は、再利用紙葉類用を集積する部分と、廃棄紙葉類用を集積する部分とに別れている。検査部104の検査の結果に基づき、紙葉類101が再利用紙葉類用と廃棄紙葉類用とに区分され、それぞれの部分に集積される。
【0013】
この区分け処理は、搬送路112上に設けられた対向型の区分ゲート装置115により行われる。
【0014】
また、集積部106には、集積羽根車117が設けられている。集積羽根車117は、高速で搬送される紙葉類101を受け止め、停止させる。紙葉類101は、その後落下して再び積層する。羽根車117は、スパイラル状の溝を中心回りに等配に有した円盤状であり、ステッピングモータ(図示せず)等により駆動される。再利用紙葉類は、後処理で所定枚数毎の束とされて紙葉類処理装置から搬出される。廃棄紙葉類は、廃棄処理に回される。搬送路112上には、紙葉類101の通過をチェックする光電センサ119(一組のみ図示)が数箇所に設けられる。光電センサ119は、紙葉類101の取出しタイミングおよび間隔の検出、搬送路112上の通過およびジャム(紙葉類詰まり)の検出、集積部106への挿入の確認や間隔の算出等に用いられる。特に、取出し装置111直後に配される光電センサ119は、紙葉類101の取出し直後の間隔、スキュー等を検知するために用いられる。
【0015】
さらに、紙葉類処理装置1の取出し部102のより具体的な構成、動作について、図2を参照しながら説明する。
【0016】
取出し部102は、給紙装置110と、真空吸着方式取出し装置111と、2枚取り防止装置113とから構成される。真空吸着方式取出し装置111は、真空ポンプ等の吸気装置(図示せず)により内部を負圧に保つことが可能な一部を切り欠いた真空チャンバ121を有している。その周りには、円周部に通し孔を設けた薄肉円筒状のロータ122が回転する。
【0017】
搬送系112の構成要素でもある平ベルト123がロータ122に回転駆動力を伝達する。真空チャンバ121の切り欠き部は、給紙装置110に積層された紙葉類101と対向する位置に設けてある。ロータ122が回転し、通し孔がその部分と重なると真空吸着カが発生する(以下、吸着部と称する)。真空チャンバ121と真空ポンプ等の吸気装置(図示せず)とを結ぶ配管系には、電磁バルプ等の連結開閉装置(図示せず)が設けられており、真空チャンバ内の負圧を制御することができる。
【0018】
給紙装置110は、紙葉類101の大部分を載置する給紙台124と、給紙台124に固定され所定の力を生じさせることが可能なリニアモータ125と、リニアモータ125に固定され給紙台124に対して変位自在なレバー126と、給紙台124に固定されレバー126の位置を検出する位置センサ127と、を有する。位置センサ127は、例えば、非接触式変位計である、給紙台124は、ボールネジ等により構成される動力伝達機構(図示せず)によって、駆動用アクチュエータ(図示せず)に接統される。駆動用アクチュエータは、位置センサ127の値を利用して、制御部(図示せず)により制御される。
【0019】
図に示すように、2枚取り防止装置113は、真空ポンプ(図示せず)により内部を負圧に保つことが可能なチャンバ構造であり、ロータ122に沿うような曲率で所定の間隔でロータ122に対向設置される対向面を有している。この対向面には、内部の真空部に通じる通し孔が形成されている。この構成によって、ロータ122と、2枚取り防止装置113との間を通過する紙葉類を吸着停止させることができる。
【0020】
次に、紙葉類の取出し動作について説明する。
【0021】
リニアモータ125に所定の電流を流し、レバー126に上向きに、所定の力を発生させる。
【0022】
給紙台124を取出し装置111方向に移動させると、紙葉類101がロータ122の吸着部に接触、押圧される。押圧により発生するレバー126を下げる力が、前記所定の力と等しくなれば、レバー126は下方へ移動することになる。この後、位置センサ127により、レバー126の位置(すなわち給紙台124に対する変位)を測定する、その測定値が所定値または所定範囲となるように給紙台124の位置決めを行う時、紙葉類101と、ロータ122とが、所定値または所定範囲の力で押圧される。従って、制御部(図示せず)は、レバー126の位置の測定値が、所定値または所定範囲となるように給紙台124を位置決めすることになる。
【0023】
この様に、レバー126による測定値が所定値となると、それまで閉じられていた電磁バルブ等の連結開閉装置(図示せず)が開かれて、取出しが可能になる。この際、押圧部分の右側を、ノズル等から噴出されるエアでさばく(分離を促す)こともできる。紙葉類101を取出す際に、取出し対象でない紙葉類101が連れ出されることは、2枚取り防止装置113によって抑制される。
【0024】
このように、紙葉類101を取出しロータ122に押付けながら供給する押付け給紙方式を採用することにより、紙葉類101と取出しロータ122との吸着部の良好な密着が保証される。
【0025】
従って、取出しロータ122の吸着力が効率良く紙葉類101に伝達され、安定した取出しが可能である。言い換えると、ロータ122吸着部と紙葉類101との密着具合、吸着力伝達具合を、押圧力として検知しながら給紙することができる。
【0026】
【特許文献1】
特開2001−60278公報(第3頁、第3図)
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
近年の紙葉類処理装置の性能向上要求により、取出し精度のさらなる向上が求められている。
【0028】
しかしながら、既述したような構成をした従来の紙葉類処理装置においては、積載された紙葉類の全体形状が極端に変形している場合(極端な癖が付いている場合)、例えば平仮名の「への字」状に変形している場合、変形部分がロータに押圧されレバーが応答し、ロータ吸着部と紙葉類当該部分の密接具合が不十分なまま取出しが行われ、精度が著しく落ちるという問題があった。
【0029】
そこで、本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、積載紙葉類全体が極端に変形していても高精度の取出しが可能な紙葉類処理装置の提供を目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、紙葉類が積載される給紙台と、この給紙台を移動させる移動手段と、前記給紙台に積載された前記紙葉類を連続して取出すことが可能な取出し手段と、前記給紙台に積載された前記紙葉類の取出し手段側表面の位置を検出可能な検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて前記移動手段を制御する制御手段とを具備し、前記検出手段は、前記紙葉類の前記取出し手段側表面に接触するよう配置された第1の可動レバーと、この第1の可動レバーの変位を検出可能な第1の変位検出手段とを備えており、前記第1の可動レバーは、前記紙葉類の取出しの際に、該紙葉類の前記取出し手段側表面のうち前記取出し手段と対向する部分のみと接触可能となるように配置されていることを特徴とする紙葉類処理装置を提供する。
【0031】
また、本発明は、紙葉類が積載される給紙台と、この給紙台を移動させる移動手段と、前記給紙台に積載された前記紙葉類を吸着させ、連続して所定の間隔で取出すことが可能な取出し手段と、前記給紙台に積載された前記紙葉類の取出し手段側表面の位置を検出可能な検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて前記移動手段を制御する制御手段と、前記給紙台と前記取出し手段との間隔が所定の値になると前記移動手段による該給紙台の移動を停止させる移動停止手段を備えたことを特徴とする紙葉類処理装置を提供する。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0033】
なお、本明細書において、紙葉類とは紙、樹脂等を材料とするメディア(媒体)であり、例えば、有価証券、郵便物、磁気カード等およびそれらに類似するものを示すものとする。また、本明細書において、ピッチとは、連続して取出した紙葉類の先端から先端までの距離あるいは時間、重ね取りとは、紙葉類の正規な取出しタイミングで2枚以上の券を取出すことである(2枚の場合は2枚取りと記載する場合がある)。
【0034】
第1の実施形態
図3乃至5を用いて、本発明にかかる第1の実施形態を説明する。
【0035】
まずは、図3を用いて、癖がほとんどついていない紙葉類301で基本となる取出し手順を説明する。
【0036】
取出し手段310を構成するロータ311は、外気に対して内部を負圧に保てるチャンバ312の回りを等速回転しており、ロータ311に開けられた穴311(A)が、チャンバ312の切り欠き部312(A)と連結すると、真空吸着取出し力を生ずる。ここで、チャンバ312はバルブ(図示せず)を介して真空ポンプ(図示せず)に接続されており、バルブを開閉することにより内部を負圧に制御可能である。また、ロータ311は略円筒状であり、その円筒面は凹凸形状を有する。ここで、ロータ穴311(A)は円筒面の凸部分に配されている。ロータ311には搬送ベルト313がかけられていて、これにより等速度で回転している。
【0037】
この際、積載された紙葉類301の図中341部分に両側面から圧縮エアを吹き付けることにより、紙葉類の連出しを抑制することができる。ガイド342とガイド343は、連出し抑制効果により紙葉類が図中上方または後方に脱落するのを防止する。ここで、圧縮エアは、例えば流路開閉手段であるバルブ(図示せず)を介して給気手段であるコンプレッサ(図示せず)につながれたエア吹き付け手段である先細ノズル(図示せず)により吹き付ける構成とし、バルブ(図示せず)の開閉によりエア吹き付けを制御可能とする。
【0038】
紙葉類301は給紙台321に積載される。図では鉛直方向だが、水平方向等、他の方向でもかまわない。給紙台321はモータ(図示せず)により駆動されるボールネジによる移動手段(図示せず)に連結されており、これにより紙葉類301は取出しロータ311方向に移動可能である。ここで、給紙台321は、紙葉類の取出し方向に関して該紙葉類の先端部分と後端部分を支持する部分が分離されており、その間には該紙葉類が自由に変形可能な空間が設けられている。
【0039】
検出手段330を構成する角度センサ332に接続された回転可能な可動レバー331の先端は、積載された紙葉類301の取出し手段側表面(図中では上面)、しかもチャンバ切り欠き部312(A)とロータ穴311(A)がチャンネルするとロータ311が紙葉類を吸着するエリア、即ち紙葉類301の取出しの際に、該紙葉類330が取出し手段330に対向する部分(図中X)に配されている。ロータ311との位置関係は後述する。更に、可動レバー331の反対側はボイスコイルモータ333に接続されていて、可動レバー331に任意のトルクを発生させることが可能である。かような可動レバー331により紙葉類301の上面位置を角度センサ332の信号値として検出可能であり、検出した信号が所定値となるよう、制御手段である給紙コントローラ(図示せず)によりモータ(図示せず)が駆動され、紙葉類301が任意の移動速度でロータ311に供給される。
【0040】
また、モータ(図示せず)と同様に、既述したバルブの開閉を角度センサ332により制御することにより、適切なタイミングで紙葉類301の吸着取出しが行える。また、ボイスコイルモータ333も同様に制御可能である。なお、ロータ311の凹部が紙葉類301と相対している期間、すなわちロータ311による紙葉類301吸着が行われない期間に位置決め給紙を行うとよい。
【0041】
ロータ311に取出された紙葉類301はガイド352に添って移動し、搬送ローラ361に巻きつけられた搬送ベルト362と、ロータ311に巻きつけられた搬送ベルト313により把持されて搬送される。
【0042】
この際、取出し対象の紙葉類とともに連出された取出し対象外紙葉類は、取出しロータ311に対向してかつ所定距離離間して配置され、ロータ311と逆方向に回転する逆送ローラ351を有する重ね取り防止手段350により給紙装置方向に戻される。逆送ローラ351は、表面が高摩擦ゴムにより構成されている摩擦方式等、どのような方式でもかまわない。
【0043】
図4を用いてロータ311と可動レバー331の位置関係を説明する。
【0044】
図4は説明のためにロータ311、可動レバー331、紙葉類301等を実際の配置のまま抜き出したもので、図3の逆送ローラ351方向から眺めたイメージ図である。
【0045】
ロータ311の凸部には高摩擦部材311(B)が貼り付けられていて、当該部分にロータ穴311(A)が配されている。また、搬送ベルト313が巻きつけられていて、これによりロータ311は一定速度で回転する。可動レバー331は、ロータ311凸部分を挟み込むようにロータ311の溝に入れ子に配されている。このような配置とすれば、可動レバー331が、紙葉類の取出しの際に、紙葉類の取出し手段側表面のうち該取出し手段と対向する部分を除く部分において、ロータ311の円筒面よりも、紙葉類の取出し手段側表面から退く方向に配置されることとなり、紙葉類301とロータ311凸部(あるいは、その表面の穴311(A))との距離を的確に制御可能である。また、紙葉類301がロータ311の凹部と相対している期間での角度センサ332の検出値により、紙葉類301のロータ311への押圧過多を予見、回避することが可能である。ゆえに、ロータ311に紙葉類301を適度に押圧させながら給紙することが可能であり、これにより吸着のバラツキをへらして誤差の小さなピッチで取出すことができる。
【0046】
図5を用いて本実施形態の効果を説明する。図中の紙葉類302は、束ねた状態、あるいは単体で変形しており、平仮名(あるいはカタカナ)の「へ」の字形状をしているものである。また、ロータ311は穴311(A)での断面表示とした。
【0047】
図5(a)は、紙葉類302とロータ311凹部が相対した状態で給紙が行われている。紙葉類302は、ロータ311が紙葉類302を吸着するエリアX以外の部分(図中Yの部分)が、Xの部分よりも先にロータ311に近接する。しかしながら、本実施形態においては、紙葉類302は可動レバー331には接触せず、必ずロータ311に押圧される。言い換えると、可動レバー331はエリアYでは紙葉類302に接触しない。
【0048】
この際、ロータ311と給紙台321に挟まれた紙葉類302には、図中の矢印Cのようなモーメントが作用する。ここで、給紙台321が紙葉類302の中央部を支えない構造をとることにより、力のモーメントによる紙葉類302への変形効果が大きくなることは一見して明らかであろう。かような紙葉類302の変形により、紙葉類302の先端が持ち上がり、可動レバー331に接触し、センサ332が所定の値となる。
【0049】
かような構成でない場合、すなわち、エリアYでも可動レバー331が紙葉類302に接触可能な配置とすると、紙葉類302とロータ311吸着部の距離が大きく離れているにもかかわらず、吸着取出しが開始される。このような取出しでは、吸着が不十分かつバラツキが大きく、空振りとピッチ乱れを生じる。また、紙葉類302の先端より後方を吸着して取出しと、先端部分を折り込んで搬送してしまう。何れにしても、著しく取出し精度を落とすことになる。
【0050】
図5(B)は、紙葉類302とロータ311凸部が相対した状態で、給紙が停止して取出しが行われている。ロータ311凸部と紙葉類302が相対するので、既述した紙葉類302の変形が更にすすみ、紙葉類302の先端がロータ311凸部分に益々近接する。
【0051】
以上により、紙葉類302のような変形した形状でも、紙葉類302とロータ311の近接が保証できるので、先端折れや空振りの生じない取出し搬送を実現できる。
【0052】
第2の実施形態
図6乃至8を用いて本発明にかかる第2の実施形態を説明する。基本は図3で説明した構成と同じなので、追加要素を中心に説明する。
【0053】
図6に示したように、可動レバー371が新たに設けられている。検出手段370を構成する可動レバー371は角度センサ372に接続された回転自在な構成で、紙葉類302の取出し手段側表面(図中では上面)の取出し手段と対向しない位置に接触するよう配されている。これを可動レバー331と併用することにより、紙葉類302のような変形したものの変形具合を検出できる。例えば、図のような紙葉類302が給紙されると、図3の紙葉類301とは異なり、可動レバー371の方が先に応答し目標値に到達可能であることは明白であろう。
【0054】
可動レバー331と可動レバー371の関係は図7に示す。可動レバー371は、先端が二股に割れた可動レバー331(図4で示したようにロータ311溝に入れ子構造)の略中心に配されている。なお、可動レバー371は可動レバー331と水平に配されているが、別な方向、例えば直交する方向でもかまわない。
【0055】
次に、紙葉類の図6中381部分にも圧縮エアを吹き付けることができる構成について、図8を参照しつつ説明する。ノズル382(B1)と382(B2)は領域341、ノズル383(A1)と383(A2)は領域381にそれぞれ圧縮エアを吹き付けることができる。ノズル382とノズル383は、配管手段に組み込まれた2方向に分岐可能なバルブ386とバルブ387を介してコンプレッサ388に接続されている。バルブ386の分岐方向を切り替えることにより、ノズル382とノズル383のエア噴出しが選択可能であり、バルブ387を切り替えることにより、エア吹付けのON/OFFを選択可能である。もちろん、3方向に分岐可能なバルブ一つを用いても良い。
【0056】
センサ372の検出信号、センサ332の検出信号に従って、給紙コントローラ(図示せず)によりバルブ386とバルブ387が制御される。例えば、センサ372の出力値に境界値Aを設定し、センサ332が目標値に到達した時点でセンサ372の出力値がA以上ならばノズル383がエアを吹き付けるようにバルブ386とバルブ387を制御し、Aより小さいならばノズル382がエアを吹き付けるように制御するとよい。
【0057】
このような制御を行うと、紙葉類302の形状に従ってエア吹き付け位置341と381が選択可能となり、紙葉類302の形状にあわせて適切な位置にエアを吹き込むことができ、紙葉類302の変形具合によらず的確な連出し抑制を行うことができる。
【0058】
無論、選択可能な吹き付け位置はいくつあっても良く、3ヶ所以上から複数箇所を選択可能としてもよい。
【0059】
なお、既述したように給紙コントローラ(図示せず)は、給紙台を駆動するモータ(図示せず)とボイスコイルモータ333の制御も行うことができる。
【0060】
第3の実施形態
図9乃至12を用いて本発明にかかる第3の実施形態を説明する。
【0061】
先ず、図9を用いて従来の不具合を説明する。連続して取出しが行われた後、あるいは、はじめから積載した枚数が少ない場合、図のような少数の紙葉類303が給紙台325に積載された状態で、給紙および取出しが行われる。この際、ロータ311と逆送ローラ351およびガイド352は離間配置されているため(この隙間をギャップと呼称する)、可動レバー331により紙葉類303がロータ311凸部に近接して供給されると(言うまでもなく、吸着のバラツキをなくすため)、給紙台325はガイド352入口部よりも高い位置(よりロータ311に近い位置)まで上昇する。すると、紙葉類303aが取出された際、それにより給紙台325からギャップ内に連出された取出し対象外である紙葉類303bは、ギャップ内で逆送ローラ351およびガイド352よりもロータに近い側にあるため逆送力が作用しにくく、重ね取りを生じ易い。
【0062】
続いて、図10及び図11を用いて、これを解決する方法を説明する。
【0063】
図10に示したように、透過型光センサ392が給紙台325の移動道程に設けられている(無論、給紙台325には接触しない位置)。また、給紙台325には遮蔽板391が備えつけてあり、給紙台325が上方の所定位置まで移動すると遮蔽板391が透過型光センサ392を遮り、光センサ392の出力を反転させるように構成されている。光センサ392出力は、給紙コントローラ(図示せず)に接続されている。給紙コントローラは、可動レバー331を介して紙葉類303の上面位置を検出可能な角度センサ332とも接続されており、角度センサ332、光センサ392の出力に従って給紙台325の移動を制御可能である(移動方法は既述したものと同じ)。
【0064】
かような構成で連続した取出しが行われると、図11(a)に示したように遮蔽版391がセンサ392を遮る。この際、給紙コントローラにより、角度センサ332の出力にかかわらず給紙台の上昇を停止させる。
【0065】
すると、図11(b)に示したように、引き続いて取出しが行われるが、給紙台325がロータ311と所定位置離間しているため、連出される紙葉類303bはガイド352、逆送ローラ351の作用を受けやすくなり、重ね取りが生じ難くなる。また、取出しロータ311と給紙台325とが所定距離離間していても、多数枚が積載されている場合と異なり、既述したノズル(図示せず)によるエア吹き付けにより、取出し対象紙葉類303aとロータ311凸部との距離を十分近接させることができる。
【0066】
既述したような連続取出し後に給紙台325を停止させる場合と異なり、積載紙葉類303がはじめから少数である場合の給紙コントローラによる制御方法を、図12を用いて説明する。なお、吸着制御用バルブ、ノズル用バルブは上記した第1の実施形態で説明した配置である。同様に、給紙台325の移動手段も、上記した第1の実施形態で説明したものと同様である。
【0067】
図12(a)は、光センサ392がONすると即動作する場合である。すなわち、給紙台325が上昇して光センサ392の出力が反転すると、それをトリガとして、角度センサ332の出力にかかわらず、給紙台325が停止し、同時に、吸着制御用バルブ316とノズル用バルブ347が開となり、取出しが開始される。
【0068】
図12(b)は、各動作にディレイD1、D2、D3がある場合で、光センサ392の出力反転をトリガとして、D1後に給紙台325が停止し、D2後に吸着用バルブ6が開し、D3後にノズル用バルブ347が開して取出しが行われる。
【0069】
何れの場合も、角度センサ332の出力が所定の値にならなくとも、給紙台325がロータ311に所定距離に近づいた時点で取出しが開始される。
【0070】
尚、本発明は、上記実施形態には限定されず、その主旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できることは言うまでもない。例えば、取出し要素は筒状ロータで構成されている必要はなく、ベルト形状でかまわない。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、給紙台に積載された紙葉類が極端に変形していても、高精度な取出しが可能であるとともに、積載された紙葉類の枚数にかかわらず連れ取りを生じ難くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の紙素類処理装置の概略構成図。
【図2】 従来の紙葉類処理装置の取出し部周辺の部分拡大図。
【図3】 本発明の紙葉類処理装置を構成する取出し部周辺の部分拡大図。
【図4】 取出しロータおよび可動レバーの配置に関する説明図。
【図5】 取出し動作に関する説明図。
【図6】 本発明の紙葉類処理装置を構成する取出し部周辺の部分拡大図。
【図7】 第1及び第2可動レバーの配置に関する説明図。
【図8】 エア吹き付け手段に関する説明図。
【図9】 従来の給紙動作にかかわる不具合に関する説明図。
【図10】 本発明の紙葉類処理装置を構成する取出し部周辺の部分拡大図。
【図11】 給紙動作に関する説明図。
【図12】 給紙動作に関するチャート図。
【符号の説明】
301 紙葉類
310 取出し手段
321 給紙台
330、370 検出手段
350 重ね取り防止手段
311 ロータ
312 チャンバ
331、371 可動レバー
351 逆送ローラ
361 搬送ローラ
375 給紙コントローラ

Claims (1)

  1. 紙葉類が積載可能であり、前記紙葉類の取出し方向に前記紙葉類の先端部分と後端部分を支持する部分が分離され、その間には前記紙葉類の中央部分が下方に引っ張られる空間が設けられている給紙台と、
    この給紙台を移動させる移動手段と、
    前記給紙台に積載された前記紙葉類を連続して前記取出し方向に取出す取出し手段と、
    前記紙葉類の取出しの際に、前記紙葉類の前記取出し手段側表面のうち前記取出し手段と対向する部分のみと接触するように配置された可動レバーと、
    この可動レバーの変位を検出する変位検出手段と、
    この変位検出手段の検出結果に基づいて前記移動手段を制御する制御手段とを具備することを特徴とする紙葉類処理装置。
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