JPH0986696A - 紙葉類取出装置 - Google Patents

紙葉類取出装置

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JPH0986696A
JPH0986696A JP24127995A JP24127995A JPH0986696A JP H0986696 A JPH0986696 A JP H0986696A JP 24127995 A JP24127995 A JP 24127995A JP 24127995 A JP24127995 A JP 24127995A JP H0986696 A JPH0986696 A JP H0986696A
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JP
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take
paper sheet
suction
rotor
chamber
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JP24127995A
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English (en)
Inventor
Takahiro Suzuki
貴博 鈴木
Hideki Nukada
秀記 額田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は高速度でも高精度な取出しが可能で取
出し状態の自動管理ができる紙葉類取出装置を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】本発明は取出ロータ21の周面上に設けら
れ紙葉類Aを吸着する吸着穴21Aと、前記取出ロータ
21内に挿入され、周面上に前記吸着穴21Aに連通す
る吸引口22Aを有したチャンバ22と、このチャンバ
22に配管24を介して接続され、前記チャンバ22内
の空気を吸引し前記取出ロータ21の吸着穴21Aを負
圧状態にして前記紙葉類Aを吸着させる真空ポンプ41
と、前記取出ロータ21の回転によって取り出される紙
葉類Aの滑り量を算出する算出部62と、この算出部6
2により算出される紙葉類Aの滑り量に応じて、前記真
空ポンプ41の吸引力を制御するコントローラ47とを
具備してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術的分野】本発明は、たとえば、紙葉
類検査装置に備えられる紙葉類の取出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙葉類検査装置は、n枚(nは任意定
数)づつ積層して搬入されてくる回収紙葉類を取出装置
で所定のピッチで連続的に取出した後、高速でベルト搬
送しつつ紙葉類の破損状況等の検知を行ない、個々の紙
葉類について廃棄か再利用かを決定する。しかるのち、
区分部により各々定められた2方向に分岐させて廃棄紙
葉類、あるいは再利用紙葉類に各々別々に区分して再集
積するようになっている。
【0003】廃棄紙葉類として集積されたものはその後
シュレッダ処理される。紙葉類の処理速度は毎秒数十枚
程度、搬送速度は毎秒数メートルで常に一定である。
【0004】図10は従来における紙葉類の取出装置の
構成を示すものである。図中126はフライホイール
で、このフライホイール126は、ベアリング(図示せ
ず)を介してロッド124に接続されており、Vベルト
(図示せず)を介してモータ(図示せず)により駆動さ
れる。変換リンク128は、ベアリング(図示せず)を
介してフライホイール126に接続されている。この変
換リンク128は、ロッド124に固定されたカム12
7と、クランク123に固定された変換リンク125
と、それぞれカムフォロワ128a、125aにより摺
動接続されている。クランク123はベアリング123
aを介してロッド124に接続されており、さらに取出
ロータ121に固定されている。チャンバ122は、取
出ロータ121の内側に接しないように、ロッド124
に固定されている。フレーム129は、ロッド124を
支持すると共に、チャンバ122に蓋をしている。
【0005】以上の機構により、フライホイール126
の一定速度回転運動は、変換リンク125、128及び
カム127により間欠回転運動(動作・停止・動作を繰
り返す)に変換され、クランク123を介して取出ロー
タ121に伝達される。
【0006】取出ロータ121は薄肉円筒構造で、円周
面に複数の通し穴(ロータ吸着穴)が設けられている。
幅H1は、40mm程度であり、中心1/3程度のとこ
ろに、積載紙葉の上面位置を検出するセンサの逃げとし
ての溝が設けてある。ロータ吸着穴の大きさはφ6程度
であり、前記の溝を挟んで2列設けてある。そして、吸
着穴周辺の摩擦係数を大きくするため、円周面には溝を
つくり薄いゴム板121a(以下、ゴムチップと称す
る)が貼付けてある。ゴムチップ121aは、貼付けら
れるとロータ円周面より凸となるよう構成されている。
【0007】チャンバ122は、片側の側面が塞がれた
円筒構造で、もう一方の側面もフレーム129により塞
がれることにより、内部に空洞を持つ構造である。そし
て、円周面上の一部に、内部の空洞と繁がる切欠き部
(チャンバ穴)を持ち、その円周面が取出ロータ内周面
と接しないように構成されている。内部の空洞は、フレ
ーム129に設けられた配管122aを介して真空ポン
プ(図示せず)に接続されており、負圧に保たれてい
る。これより、ロータ吸着穴は、チャンバ穴を通過する
ときに吸着力を持ち、吸着穴周りの摩擦により取出し力
が生じる。一連の機構部分は、ロータ吸着穴がチャンバ
穴と重なる位置で停止するように構成してある。
【0008】図11は、従来の取出し部の構成を示すも
ので、給紙装置110、取出装置120、2枚取り防止
装置130、光電センサ140、搬送路160より構成
される。
【0009】給紙コントローラ111は、回転式磁気セ
ンサ111aと回転子111bにより紙葉類Aの最上面
の位置を検出し、取出ロータ121と紙葉類A最上面と
の間隔が一定距離内(1〜2mm程度)に納まるよう
に、給紙台112をコントロールする。
【0010】また、給紙コントローラ111は、アクチ
ュエータ111cに接続されたストッパ111dを用い
て紙葉類A最上面を押さえ付けることにより、取出し始
めのタイミングを制御する。チャンバ穴(CH)は、取
出ロータ121と紙葉類Aが接する付近から、紙葉類A
が搬送路160に搬入される位置まで開いており、チャ
ンバ穴(CH)先端部で停止したロータ吸着穴(RH)
が、積載最上面紙葉一枚を吸着し、加速してある速度に
達すると、搬送路160に受け渡す。取出された紙葉類
Aは、取出ロータ121と入れ子に配置されたローラ1
61より、搬送路160に搬入される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におけ
る性能性向上の要求により、紙葉類Aの取出し速度の高
速化と装置の更なる自動化が必要となっている。しかし
ながら、従来おいては、装置状態の変化、たとえば、取
出ロータ121による紙葉類Aの取出時における紙葉類
Aの滑り量、あるいは、チャンバ22や配管122a内
の圧力変化、または、取出ロータ121に供給される紙
葉類Aの厚さの変化等の監視は満足に行われず、問題発
生時に装置をストップして人手により調整していた。
【0012】このため、紙葉類の取出し速度の高速化と
装置の更なる自動化を満足できないという不都合があっ
た。そこで、本発明は、紙葉類の取出し状態を随時自動
的に監視・制御することにより、より高速で紙葉類の取
出しを自動化できるようにした紙葉類の取出装置を提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、請求項1記載のものは、紙葉類を積層状態で
供給する供給手段と、周面上に前記紙葉類を吸着する吸
着穴が設けられ、前記供給手段により供給された積層紙
葉類から回転することにより紙葉類を一枚ずつ取り出す
円筒状の取出ロータと、この取出ロータ内に挿入され、
周面上に前記吸着穴に連通する吸引口を有したチャンバ
と、このチャンバに配管を介して接続され、前記チャン
バ内の空気を吸引し前記取出ロータの吸着穴を負圧状態
にして前記紙葉類を吸着させる吸引手段と、前記取出ロ
ータの回転によって取り出される紙葉類の滑り量を算出
する算出手段と、この算出手段により算出される紙葉類
の滑り量に応じて、前記吸引手段の吸引力を制御する制
御手段とを具備してなる。
【0014】請求項3記載のものは、紙葉類を積層状態
で供給する供給手段と、周面上に前記紙葉類を吸着する
吸着穴が設けられ、前記供給手段により供給された積層
紙葉類から回転することにより紙葉類を一枚ずつ取り出
す円筒状の取出ロータと、この取出ロータ内に挿入さ
れ、周面上に前記吸着穴に連通する吸引口を有したチャ
ンバと、このチャンバに配管を介して接続され、前記チ
ャンバ内の空気を吸引し前記取出ロータの吸着穴を負圧
状態にして前記紙葉類を吸着させる吸引手段と、少くと
も前記チャンバおよび前記吸引手段の元圧力を検出する
検出手段と、この検出手段により検出された前記チャン
バ前記吸引手段の元圧力との差圧を算出する算出手段
と、この算出手段により算出された差圧に応じて、前記
吸引手段の吸引力を制御する制御手段とを具備してな
る。
【0015】請求項5記載のものは、紙葉類を積層状態
で供給する供給手段と、の供給手段により供給される積
層紙葉類の厚さを検出する厚さ検出手段と、周面上に前
記紙葉類を吸着する吸着穴が設けられ、前記供給手段に
より供給された積層紙葉類から回転することにより紙葉
類を一枚ずつ取り出す円筒状の取出ロータと、この取出
ロータ内に挿入され、周面上に前記吸着穴に連通する吸
引口を有したチャンバと、このチャンバ内の空気を吸引
し前記取出ロータの吸着穴を負圧状態にして前記紙葉類
を吸着させる吸引手段と、前記検出手段により検出され
た紙葉類の厚さに応じて、前記吸引手段の吸引力を制御
する制御手段とを具備してなる。
【0016】請求項1記載のものは、取出ロータの回転
によって取り出される紙葉類の滑り量を算出手段によっ
て算出し、その滑り量に応じて吸引手段の吸引力を制御
することにより、取出ロータ吸着面の異常等を自動的に
管理し、より安定した取出しを可能とする。
【0017】請求項3記載のものは、検出手段により検
出された前記チャンバおよび前記配管内の圧力と前記吸
引手段の元圧力との差圧を算出手段により算出し、その
差圧により、吸引手段の吸引力を制御することにより、
吸引系の圧力異常等を自動的に管理し、より安定した取
出しを可能とする。
【0018】請求項5記載のものは、厚さ検出手段によ
り紙葉類の厚さを検出し、その厚さに応じて、吸引手段
の吸引力を制御することにより、紙葉類の厚さ変化にる
取出し異常を自動的に管理し、より安定した取出しを可
能とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1〜図9に示す
一実施の形態を参照して説明する。図2は本発明の紙葉
類の取出装置を備えた紙葉類検査装置を示すものであ
る。この紙葉類検査装置は給紙装置1、取出装置2、搬
送/検査部3、区分部4、および集積部5によって構成
されている。
【0020】給紙装置1にはn枚(nは任意定数)づつ
積層された紙葉類Aが搬送装置(図示せず)により搬送
されるようになっている。取出装置2には紙葉の2枚取
りを防止する2枚取り防止装置6が対向されている。
【0021】搬送/検査部3は搬送路7を備え、搬送路
7上には搬送される紙葉類Aの表面側に対向する検査部
8が設けられ、この検査部8により、紙葉Aについて一
枚ずつ表面が調べられ、その破損状況、真贋等がチェッ
クされるようになっている。
【0022】区分部4は搬送路7上に設けられた対向型
区分ゲート9を備え、このゲート9は検査の結果に基づ
き回動し、紙葉類Aの搬送方向を可変するようになって
いる。
【0023】集積部5は再流通用の紙葉類を集積する第
1の集積部5aと、廃棄用の紙葉類を集積する第2の集
積部5bとからなる。第1および第2の集積部5a,5
bには集積羽根車10a,10bが設けられており、高
速で搬送されてくる紙葉類Aを受け止めたのち、再び積
層するようになっている。集積羽根車10a,10bは
スパイラル状の溝を中心回りに等配に有した円盤状であ
り、ステッピングモータ(図示しない)により回転駆動
されるようになっている。
【0024】搬送路7上には紙葉類Aの通過をチェック
するための光電センサ(図示しない)が数箇所に配設さ
れている。この光電センサは紙葉Aの取出しタイミング
及びピッチ、搬送路7上の通過及びジャム(紙葉詰ま
り)、集積部5への挿入の確認や紙葉A間ピッチの算出
に用いられる。
【0025】特に、取出装置2の直後に配される光電セ
ンサ11は紙葉類Aの取出直後のピッチ、スキュー等を
検知するために用いられる。しかして、紙葉類Aはn枚
(nは任意定数)づつ積層された状態で、搬送装置(図
示せず)により給紙装置1まで運ばれる。この給紙装置
1に運ばれた紙葉類Aは取出装置2により取り出されて
搬送路7に投入されて行く。この際、2枚取り防止装置
6により、紙葉類Aは一枚ずつ分離されて取り出され
る。搬送路7に沿って搬送される紙葉類Aはその途中、
検査部8により、表面が調べられ、破損状況等がチェッ
クされる。紙葉類Aはチェック結果に応じて、対向型区
分ゲート9により搬送方向が可変され、第1あるいは第
2の集積部5a,5bに向かって送られる。第1あるい
は第2の集積部5a,5bに送られる紙葉Aは集積羽根
車10a,10bで受け止められたのち、第1あるいは
第2の集積部5a,5bに集積される。
【0026】第1の集積部5aに集積された再流通紙葉
用の紙葉類Aは後処理(図示せず)で束とされて装置か
ら搬出され、第2の集積部5bに集積された廃棄紙葉用
の紙葉Aは廃棄処理(図示せず)に回される。
【0027】図3は取出装置2を示すものである。すな
わち、図中21は取出ロータで、この取出ロータ21
は、チャンバ22と2個のベアリング25,25aを介
して接続されている。これにより、取出ロータ21の内
周面と、チャンバ22の外周面との隙間は、数10μm
程度に保つことができ、エア漏れの少ない構造になって
いる。ベアリング25は、チャンバ22とロッド27に
内輪を、取出ロータ21とロータカバー24aに外輪を
固定されている。
【0028】一方、ベアリング25は、取出ロータ21
とロータカバー24に外輪を固定されており、内輪をガ
イド26によりベアリング25a方向に押しつけること
ができる構造となっている。スペーサ26bは、チャン
バ22により位置決めされ、ボルト26e及びワッシャ
26cにより固定される。スペーサ26bとガイド26
の間に配置されたベルビルスプリング26aは圧縮さ
れ、生じた力はガイド26を介して、ベアリング25の
内輪に対し、ベアリング25a方向に向かって作用す
る。これにより、ベアリング25,25aに予圧を掛け
ることができる(定圧予圧)ので寿命を延ばすことがで
きるようになっている。予圧量は、ベルビルスプリング
26aの圧縮量によって決まるので、スペーサ26bの
チャンバ22による位置決めにより決定する。
【0029】ここで、ベアリング25と25aを、取出
ロータ21とすきまバメにして、ロータカバー24と2
4aのスラスト力で固定すれば、組立て・分解が簡易で
ある。
【0030】ダストカバー24e,24fは、それぞれ
ロータカバー24及び24aに固定され、それぞれスペ
ーサ26b及びロッド27と摺動することにより、ベア
リング25及び25aに紙粉等が入るのを防ぐ、ロッド
27は、サプベース27aに垂直に固定される。
【0031】これにより、ロータ21、チャンバ22等
からなる取出し動作を行う機構部分(以下、ロータユニ
ットと称する)がサブベース27に固定される。一方、
取出ロータ21の円周面には、クラウン部が2カ所設け
てあり、無端の平ベルト23が掛け渡されている。ただ
し、クラウン径は、平ベルト23の巻き付け外径が、取
出ロータ21の外周面の径より凹となり、取出し時に、
紙葉類Aに接触して影響を与えないようにしてある。
【0032】また、取出ロータ21の吸着穴21A(図
4に示す)周辺の摩擦係数を大きくするため、取出しロ
ータ10の外周面には穴21b…を開けたゴムチップ2
1aが貼付けられている。ただし、ゴムチップ21aを
貼り付けても、取出ロータ21の外周面が面一(段差な
し)となるよう構成されている。これにより、給紙動作
に余計な外乱を与えることがない。
【0033】ゴムチップ21aの代わりに、ロータ21
の円周面にセラミクス粒子等を塗布して、摩擦係数を大
きくしても良い。取出ロータ21の吸着穴21Aは、前
記クラウン部(すなわち平ベルト23)を挟む形で配置
されており、さらに、使用する紙葉類Aの幅方向両端を
グリップできる位置にも配置されている。
【0034】チャンバ22は、段付き円柱の片方の側面
から穴を開け、円周面の一部に、その穴とつながる切欠
き部(チャンバ穴)22A(図4に示す)を設け、穴2
2Aの開いていない方の側面に段差部及びネジ部を持つ
構造である。
【0035】これにより、取出ロータ21とチャンバ2
2を支持するベアリングに予圧を掛けるためのバネを、
一定量だけ圧縮して固定することができる。チャンバ穴
22Aの軸方向の長さは、使用する紙葉類より大きく構
成されており、そのためベアリング25及び25aは、
さらに広い間隔で配置されている。
【0036】図4は、給紙装置1、取出装置2、および
2枚取り防止装置6による取出部の構成図を示す。紙葉
類Aの先端部分は給紙装置1により、取出ロータ21に
一定の力で押付けられる。押付け力は、後述するセンサ
52により検出される。そして、押付け部分より紙葉類
Aの後端側、特にA部付近をノズル等(図示せず)の吹
出しエアーで捌く。紙葉類Aの捌き状態は、位置センサ
80により検出される。
【0037】取出ロータ21はチャンバ22の周りを等
角速度で回転しており、その駆動は無端の平ベルト23
を介してサーボモータ(図示せず)により行われる。平
ベルト23は、取出ロータ21、ドライブローラ64、
アイドルローラ65、テンションローラ(図示せず)等
と系をなし、他のアイドルローラ、ガイドと搬送路を形
成する(図2参照)。取出ロータ21の回転速度及びロ
ータ21の吸着穴21Aの位置は、光電センサ29によ
り検出される。また、光電センサ11により、取出され
た紙葉類Aのタイミング、ピッチ等が検出される。紙葉
類Aは給紙装置1により取出ロータ21に押付けられる
と取出され、平ベルト23、23e及び2枚取り防止ブ
ロック31にガイドされながら、搬送路7に搬入され
る。従来通り、2枚取り防止装置3により、2枚以上が
同時に取出されるのを防いでいる。
【0038】なお、紙葉類Aの先端初期位置は、2枚取
り防止ブロック31の側面で位置決めされる。チャンバ
穴22Aは、ロータ吸着穴21Aの内周面側が、チャン
バ穴22Aと重なったとき、ロータ吸着穴21Aの外周
面側がロータ21の中心点から下ろした垂線と重なる位
置(先端)から、紙葉類Aが平ベルト23により引剥が
される位置(後端)まで開けてある。ただし、チャンバ
穴22Aの先端をより搬送路側、後端をより取出し側に
してもよい。
【0039】ロータ吸着穴21Aの周方向配置(以下、
円形穴の場合はロータ穴21Aの列、長穴の場合はロー
タ穴21A長さと称する)は、紙葉先端が搬送路7にグ
リップされるまで取出ロータ21が紙葉類Aをグリップ
できる位置までである。搬送路7の入口は、2枚取り防
止装置3直後に、平ベルト23と平ベルト23eが徐々
に接近し接触することにより形成されていて、接触位置
をグリップすることになる。
【0040】図5はチャンバ22内を負圧にする吸引系
を示すものである。すなわち、図中41は吸引手段とし
ての真空ポンプで、この真空ポンプ41は配管42を介
してチャンバ22の一端部側に接続されている。真空ポ
ンプ41には元圧力を検出する第1の圧力センサ43が
取り付けられ、配管42にはその内部の圧力を検出する
第2の圧力センサ44が取り付けられ、さらに、チャン
バ22の他端部側にはその内部の圧力を検出する第3の
圧力センサ45が取り付けられている。圧力センサはチ
ャンバ22内部に設けても良い。
【0041】第1〜第3の圧力センサ43〜45はそれ
ぞれ信号路43a〜45aを介して算出手段46に接続
され、算出手段46は制御手段としてのコントローラ4
7に接続されている。算出手段46は第1の圧力センサ
43によって検出される真空ポンプ41の元圧力値と第
2あるいは第3の圧力センサ44,45によって検出さ
れた圧力値との差圧を算出するものである。コントロー
ラ47は算出手段46によって算出された差圧に応じて
ポンプ41の元圧力を制御するものである。
【0042】図6は給紙装置1によって供給される紙葉
類Aの厚さを検出する厚さ検出装置51を示すものであ
る。厚さ検出装置51は圧力/位置検出センサ52を備
え、この圧力/位置検出センサ52は信号路52aを介
してコントローラ47に接続されている。圧力/位置検
出センサ52は給紙時に給紙台1Aが上昇してその紙葉
類Aの上面部が取出ロータ21に接触すると、該接触を
検出するとともに、そのときの給紙台1Aの位置を検出
するものである。
【0043】圧力/位置検出センサ52はコントローラ
47に接続され、コントローラ47は圧力/位置検出セ
ンサ52からの検出信号により、紙葉類Aの厚さを検出
し、この検出厚さに応じて真空ポンプ41の吸引力を制
御するようになっている。
【0044】なお、取出ロータ21に紙葉類Aを接触さ
せる代わりに、別途、押当部材を設け、この押当部材に
紙葉類を接触させるようにしても良い。図1は紙葉類取
り出し時における紙葉類Aの滑り量を検出する検出部6
1を示すものである。
【0045】検出部61はロータ穴21Aの位置検知用
の光電センサ29を備え、この光電センサ29は信号路
63を介して滑り量算出部62に接続されている。光電
センサ29は取出ロータ21に設けられた遮光板21a
を検出することにより、ロータ穴21Aの位置を検出す
るようになっている。滑り量算出部62には取出ロータ
21によって取り出される紙葉類Aの位置を検出する位
置検出用の光電センサ11が信号路64を介して接続さ
れている。滑り量算出部62は検出されたロータ穴21
Aの位置と紙葉類Aの位置とから紙葉類Aの滑り量を算
出するようになっている。滑り量算出部62は信号路6
2aを介してコントローラ47に接続され、コントロー
ラ47は紙葉類Aの滑り量に応じて真空ポンプ47の吸
引力を制御するようになっている。
【0046】しかして、紙葉類Aの取出時には、取出ロ
ータ21に対して給紙装置1により積層紙葉類Aが供給
されるとともに、真空ポンプ41が駆動され、さらに、
平ベルト23が走行されて取出ロータ21が回転され
る。
【0047】ポンプ41の駆動により、配管42を介し
てチャンバ22内のエアーが吸引されてチャンバ穴22
Aが負圧状態になる。平ベルト23の走行により、取出
ロータ21が回転され、そのロータ穴21Aがチャンバ
穴22Aに対向連通すると、ロータ穴21Aが負圧状態
になり、最上位の紙葉類Aを吸着されるとともに、ゴム
チップ22aの摩擦力により、紙葉類Aが取り出され
る。
【0048】このとき、取出ロータ21の遮光板29a
が光電センサ29を遮ることにより、取出ロータ21の
ロータ穴21Aの位置が検出されるとともに、紙葉類A
の位置が光電センサ11によって検出される。この検出
された取出ロータ21のロータ穴21Aの位置と紙葉類
Aの位置とから、滑り量算出部62により、取出し紙葉
類Aが取出ロータ21の周速度に加速されるまでの、紙
葉類Aの滑り量が算出される。この滑り量に応じてコン
トローラ47は真空ポンプ41の吸引力を制御する。
【0049】たとえば、ゴムチップ22aが多少磨耗し
て紙葉類Aの滑り量がある程度大きくなれば、ポンプ4
1の吸引力を増大させ、あるいは、ゴムチップ22aが
極度に磨耗したり切断して紙葉類Aの滑り量が限界を越
えて大きくなれば、ポンプ41の駆動を停止させる。ま
たは、限界値に近づくと、それをオペレータに知らせた
り、あるいは、駆動部を停止させて問題部分を自動的に
交換したりする。
【0050】また、この紙葉類Aの取り出し時には、第
1の圧力センサ23によって検出される真空ポンプ41
の元圧力と第2および第3の圧力センサ44,45によ
って検出されるチャンバ22あるいは配管42の内の圧
力との差圧が算出部46によって算出され、その差圧に
応じてコントローラ47により、真空ポンプ41の吸引
力が制御される。
【0051】たとえば、ゴミつまり等により、チャンバ
22あるいは配管42の内の圧力が低下した場合には、
コントローラ47は真空ポンプ41の吸引力を増大さ
せ、あるいは、チャンバ22または配管42の内の圧力
が限界を越えて低下した場合には、コントローラ47は
真空ポンプ41の駆動を停止させる。または、限界値に
近づくと、それをオペレータに知らせたり、あるいは、
駆動部を停止させて問題部分を自動的に交換したりす
る。
【0052】さらに、この紙葉類Aの取り出し時には、
給紙装置1により取出ロータ21に供給される紙葉類A
の厚さがは厚さ検出部51により検出される。給紙台1
Aが上昇されてその紙葉類Aの最上面部が取出ロータ2
1に接触すると、圧力/位置センサ52により接触が検
出されるとともに、給紙台1Aの位置が圧力/位置検出
センサ52により検出される。この位置検出より取出ロ
ータ21に供給される紙葉類Aの厚さが検出され、その
厚さに応じてコントローラ47により、真空ポンプ41
の吸引力が制御される。すなわち、紙葉類Aの厚さが大
である場合には、真空ポンプ41の吸引力を増大させ、
紙葉類Aの厚さが小である場合には、真空ポンプ41の
吸引力を低下させる。
【0053】図7は紙葉類Aの取出し時における滑り量
測定の概念図を示すものである。図7中(a)は、紙葉
類Aが滑らない場合の仮想的な取出しピッチであり、
(b)滑り量がs1、(c)は滑り量がs2の場合の取
出しピッチである。
【0054】図8はチャンバ22内の圧力と真空ポンプ
41の元圧力との関係を示すグラフ図である。図8中の
範囲Kが許容範囲であり、チャンバ22内の圧力が許容
範囲K内に入るように真空ポンプ41の元圧力が調整さ
れるようになっている。
【0055】図9は紙葉類取出時における紙葉類Aの滑
り量とチャンバ22内の圧力との関係を示すグラフ図で
ある。図9中の範囲Kが許容範囲であり、紙葉類Aの滑
量が許容範囲Kに入るように、チャンバ22内の圧力が
調整されるようになっている。
【0056】上記したように、取り出される紙葉類Aの
滑り量に応じて、あるいは、チャンバ22、配管24内
の圧力に応じて、または、供給する紙葉類Aの厚さに応
じて、真空ポンプ41の吸引力を制御するため、紙葉類
Aの取出し状態を自動的に管理し、安定した供給が可能
になる。
【0057】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、請求項1
記載のものは、取出ロータの回転によって取り出される
紙葉類の滑り量を算出手段によって算出し、その滑り量
に応じて吸引手段の吸引力を制御するから、取出ロータ
吸着面の異常等を自動的に管理することができ、より安
定した取出しが可能となる。
【0058】請求項3記載のものは、吸引手段の元圧力
とチャンバあるいは配管内の圧力との差圧を算出手段に
より算出し、その差圧に応じて吸引手段の吸引力を制御
するから、チャンバあるいは配管内の圧力異常を自動的
に管理でき、より安定した取出しが可能となる。
【0059】請求項5記載のものは、取出ロータに供給
される紙葉類の厚さを厚さ検出手段により検出し、その
厚さに応じて吸引手段の吸引力を制御するから、紙葉類
の厚さ変化による取り出し異常を自動的に管理でき、よ
り安定した取出しが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である紙葉類の滑り量を算出
する滑量算出部を示す構成図。
【図2】紙葉類検査装置を示す概略的構成図。
【図3】紙葉類取出装置を示す構成図。
【図4】紙葉類供給装置および紙葉類取出装置を示す構
成図。
【図5】圧力センサおよび圧力制御機構を示す図。
【図6】紙葉類の厚さ検出装置を示す図。
【図7】紙葉類の滑り量を概念的に示す図。
【図8】ポンプ元圧力とチャンバ内圧力との関係を示す
グラフ図。
【図9】紙葉類の滑り量とチャンバ内圧力との関係を示
すグラフ図。
【図10】従来の紙葉類取出装置を示す構成図。
【図11】従来の紙葉類供給装置および紙葉類取出装置
を示す構成図。
【符号の説明】
A…紙葉類 1…給紙装置(供給手段) 21…取出ロータ 21A…吸着穴 22A…吸引口 22…チャンバ 24…配管 41…真空ポンプ(吸引手段) 47…コントローラ(制御手段) 43〜45…第1〜第3の圧力センサ(検出手段) 51…厚さ検出手段 62…算出手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙葉類を積層状態で供給する供給手段と、 周面上に前記紙葉類を吸着する吸着穴が設けられ、前記
    供給手段により供給された積層紙葉類から回転すること
    により紙葉類を一枚ずつ取り出す円筒状の取出ロータ
    と、 この取出ロータ内に挿入され、周面上に前記吸着穴に連
    通する吸引口を有したチャンバと、 このチャンバに配管を介して接続され、前記チャンバ内
    の空気を吸引し前記取出ロータの吸着穴を負圧状態にし
    て前記紙葉類を吸着させる吸引手段と、 前記取出ロータの回転によって取り出される紙葉類の滑
    り量を算出する算出手段と、 この算出手段により算出される紙葉類の滑り量に応じ
    て、前記吸引手段の吸引力を制御する制御手段と、 を具備してなることを特徴とする紙葉類取出装置。
  2. 【請求項2】前記算出手段は、前記回転中の取出ロータ
    の吸着穴の位置を検出する吸着穴検出センサと、取出ロ
    ータによって取り出される紙葉類の位置を検出する紙葉
    類検出センサとを備え、前記吸着穴検出センサと紙葉類
    検出センサとによって検出される吸着穴および紙葉類の
    位置から紙葉類の滑り量を算出することを特徴とする請
    求項1記載の紙葉類取出装置。
  3. 【請求項3】紙葉類を積層状態で供給する供給手段と、 周面上に前記紙葉類を吸着する吸着穴が設けられ、前記
    供給手段により供給された積層紙葉類から回転すること
    により紙葉類を一枚ずつ取り出す円筒状の取出ロータ
    と、 この取出ロータ内に挿入され、周面上に前記吸着穴に連
    通する吸引口を有したチャンバと、 このチャンバに配管を介して接続され、前記チャンバ内
    の空気を吸引し前記取出ロータの吸着穴を負圧状態にし
    て前記紙葉類を吸着させる吸引手段と、 少くとも前記チャンバおよび前記吸引手段の元圧力を検
    出する検出手段と、 この検出手段により検出された前記チャンバ前記吸引手
    段の元圧力との差圧を算出する算出手段と、 この算出手段により算出された差圧に応じて、前記吸引
    手段の吸引力を制御する制御手段と、 を具備してなることを特徴とする紙葉類取出装置。
  4. 【請求項4】前記検出手段は、前記チャンバ内の圧力を
    検出する第1のセンサと、前記配管内の圧力を検出する
    第2のセンサおよび前記吸引手段の元圧力を検出する第
    3のセンサからなることを特徴とする請求項3記載の紙
    葉類取出装置。
  5. 【請求項5】紙葉類を積層状態で供給する供給手段と、 この供給手段により供給される積層紙葉類の厚さを検出
    する厚さ検出手段と、 周面上に前記紙葉類を吸着する吸着穴が設けられ、前記
    供給手段により供給された積層紙葉類から回転すること
    により紙葉類を一枚ずつ取り出す円筒状の取出ロータ
    と、 この取出ロータ内に挿入され、周面上に前記吸着穴に連
    通する吸引口を有したチャンバと、 このチャンバ内の空気を吸引し前記取出ロータの吸着穴
    を負圧状態にして前記紙葉類を吸着させる吸引手段と、 前記検出手段により検出された紙葉類の厚さに応じて、
    前記吸引手段の吸引力を制御する制御手段と、 を具備してなることを特徴とする紙葉類取出装置。
  6. 【請求項6】前記厚さ検出手段は前記供給手段によって
    供給される積層紙葉類と前記取出ロータとの接触を検知
    する圧力センサと、このときの供給手段の位置を検出す
    る位置検出センサとからなることを特徴とする請求項5
    記載の紙葉類取出装置。
  7. 【請求項7】前記取出ロータは等速回転することを特徴
    とする請求項1,3,または5のいずれか一項に記載の
    紙葉類取出装置。
  8. 【請求項8】前記取出ロータは間欠回転することを特徴
    とする請求項1,3,または5のいずれか一項に記載の
    紙葉類取出装置。
JP24127995A 1995-09-20 1995-09-20 紙葉類取出装置 Pending JPH0986696A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005324965A (ja) * 2004-05-11 2005-11-24 Winkler & Duennebier Ag 裁断片を選択的にパイルから引き込むか若しくは分離切断装置から受け取るための装置及び方法

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JP2005324965A (ja) * 2004-05-11 2005-11-24 Winkler & Duennebier Ag 裁断片を選択的にパイルから引き込むか若しくは分離切断装置から受け取るための装置及び方法

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