JPH09216743A - 紙葉類取出し装置およびそれを用いた紙葉類検査装置 - Google Patents

紙葉類取出し装置およびそれを用いた紙葉類検査装置

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JPH09216743A
JPH09216743A JP8026310A JP2631096A JPH09216743A JP H09216743 A JPH09216743 A JP H09216743A JP 8026310 A JP8026310 A JP 8026310A JP 2631096 A JP2631096 A JP 2631096A JP H09216743 A JPH09216743 A JP H09216743A
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JP
Japan
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rotor
chamber
paper sheet
take
suction
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JP8026310A
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Takahiro Suzuki
貴博 鈴木
Hideki Nukada
秀記 額田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】紙葉取出し時の騒音が大きく、また取出し時に
紙葉に損傷を与える可能性を有している。 【解決手段】チャンバ22と、チャンバ孔45と、ロー
タ21と、ロータ吸着孔28とを備え、ロータ21に対
して紙葉1を滑らせながら取出すことにより、紙葉1の
取出し時に作用する取出し力を小さくすることができ
る。したがって、ロータ吸着孔28とチャンバ孔45が
チャンネル(重なる)する時に発生する空気音および紙
葉1が取出される時に発生する紙葉1の移動音の低減、
紙葉1の移動に伴う紙葉1先端傷みの低減といった効果
を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層された紙葉類
を順次取出し搬送するための紙葉類取出し装置およびそ
れを用いて紙葉を取出して検査し、再流通紙葉用と廃棄
紙葉用に区分する紙葉類検査装置に属する。
【0002】
【従来の技術】紙葉類検査装置に装着され、積層された
紙葉類を順次取出すための紙葉類取出し装置の従来例に
ついて説明する。一般的に紙葉類検査装置とは、n枚
(nは任意定数)ずつ積層して搬入されてきた回収紙葉
類を取出し部で所定のピッチで連続的に取出した後、搬
送部で高速にベルト搬送しつつ、検査部で紙葉類の正損
等の検査を行ない、個々の紙葉について廃棄か再利用か
を決定し、区分部により各々定められた2方向に分岐さ
せ廃棄紙葉、再利用紙葉を各々別々に再集積するもので
ある。
【0003】廃棄紙葉として集積されたものはその後シ
ュレッダ処理される。紙葉の処理速度は毎秒数十枚程
度、搬送速度は毎秒数メートルで常に一定である。図7
に従来の紙葉類取出し装置の構成を示す。
【0004】図7において、フライホイール100は、
ベアリング(図示省略)を介してロッド101に接続さ
れており、Vベルト(図示省略)を介してモータ(図示
省略)により駆動される。変換リンク102は、ベアリ
ング(図示省略)を介してフライホイール100に接続
されており、ロッド101に固定されたカム103と、
クランク105に固定された変換リンク106と、それ
ぞれカムフォロワ107、108により摺動可能に接続
されている。クランク105はベアリング110を介し
てロッド101に接続されており、さらに取出しロータ
111に固定されている。チャンバ112は、取出しロ
ータ111の内側に接しないように、ロッド101に固
定されている。フレーム113は、ロッド101を支持
すると共に、チャンバ112を覆っている。
【0005】上記の機構により、フライホイール100
の一定速度回転運動は、変換リンク102、106およ
びカム103により間欠回転運動(動作・停止・動作を
繰り返す)に変換され、クランク105を介して取出し
ロータ111に伝達されるように構成されている。
【0006】取出しロータ111は、内部が中空の薄肉
の円筒構造で、その円周面に複数の貫通孔からなるロー
タ吸着孔115が設けられている。この取出しロータ1
11の幅H1は、例えば紙葉の幅80mmに対して40
mm程度であり、中心1/3程度の部分に、積載紙葉の
上面位置を検出するセンサ(図示省略)の逃げとしての
溝116が設けてある。ロータ吸着孔115の大きさは
φ6mm程度であり、前記の溝116を挟んで2個設け
てある。そして、ロータ吸着孔115周辺の摩擦係数を
大きくするため、取出しロータ111の円周面には溝を
形成し、この溝内に薄いゴム板117(以下、ゴムチッ
プと称する)を貼付けている。ゴムチップ117は、貼
付けるとロータ111の円周面より僅かに突出して凸と
なるよう構成されている。
【0007】チャンバ112は、片側の側面が塞がれた
円筒形で、もう一方の側面もフレーム113により塞が
れることにより、内部に空洞を持つ中空筒構造である。
そして、チャンバ112の円周面上の一部に、内部の空
洞と繋がる切欠き部が形成されてチャンバ孔114(図
8参照)を構成している。
【0008】チャンバ112は、その外周面が取出しロ
ータ111の内周面と接することなく回転可能となるよ
うに互いの間に微小ギャップを有して構成されている。
チャンバ112の内部の空洞は、フレーム113に設け
られた配管118を介して真空ポンプ(図示省略)に接
続されており、負圧に保たれている。これにより、取出
しロータ111が回転し、ロータ吸着孔115がチャン
バ孔114を通過するときに吸着力を発揮し、ロータ吸
着孔115周りの摩擦により紙葉の取出し力が生じ、紙
葉を1枚ずつ順次取出すことができる。一連の機構部分
は、ロータ吸着孔115がチャンバ孔114と重なり吸
着力を発揮できる位置で一旦停止可能なように制御され
る。
【0009】図8に、従来の紙葉類取出し部の拡大図を
示す。この取出し部は、給紙装置120、取出し装置1
21、2枚取り防止装置122、光電センサ123、搬
送路124より構成されている。給紙コントローラ13
0は、回転式磁気センサ131と回転子132により紙
葉200の最上面の位置を検出し、取出しロータ111
と紙葉200最上面との間隔が一定距離内(例えば1m
m程度)に納まるように、給紙台133の位置をコント
ロールする。
【0010】また、給紙コントローラ130は、アクチ
ュエータ135に接続されたストッパ136を用いて紙
葉200最上面を押さえ付けることにより、取出し始め
のタイミングを制御する。チャンバ孔114は、取出し
ロータ111と紙葉200が接する付近から、紙葉20
0が搬送路124に搬入される位置まで開いており、チ
ャンバ孔114先端部で停止したロータ吸着孔115
が、積載最上面紙葉一枚を吸着し、加速して任意の速度
に達すると搬送路124に受け渡す。取出された紙葉2
00は、取出しロータ111と入れ子に配置された第1
のローラ137により、搬送路124に搬入される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】近年の紙葉類検査装置
の性能向上の要求により、紙葉類取出し装置の紙葉の取
出し速度の高速化、装置の低騒音・長寿命化、紙葉の2
枚取り防止等の取出し精度のさらなる向上等が求められ
ている。
【0012】しかしながら、上記に示した従来の紙葉類
取出し装置においては、取出し装置の取出し動作が間欠
動作を伴っているため、取出し速度の高速化に起因して
間欠動作を生み出す機構部分の騒音は増大し、寿命は短
くなるという問題点が生じている。また、高速化を達成
するためには間欠回転するロータ部は、慣性質量を非常
に小さくせざるを得ず、ロータの肉厚・幅共により小さ
くする必要があり、ロータの強度低下により、取出し精
度にも悪影響を与えることが予想される。
【0013】そして、ロータ吸着面に張り付けたゴムチ
ップの寿命およびメンテナンスも大きな問題である。さ
らに、間欠回転機構部分は依然として高重量かつ高価で
あり、組立て・調整にも特別な技能および時間を要する
のが現状である。
【0014】本発明の目的は、上記事情を考慮して成さ
れたもので、取出し動作を高速化しても高精度の取出し
が可能であり、また低騒音・長寿命で組立て調整が簡便
であり、また取出し紙葉を汚しにくい葉類取出し装置お
よびそれを用いた紙葉類検査装置を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の紙葉類
取出し装置および請求項5に記載された紙葉類検査装置
によれば、中空筒状のチャンバと、このチャンバの外表
面から内部に貫通して形成されたチャンバ孔と、前記チ
ャンバ内部を吸引する吸引手段と、前記チャンバの外表
面と微小隙間を有して同芯状に回転可能に配置される中
空状のロータと、このロータ表面から内部に貫通して形
成され、前記チャンバ孔と協同して前記吸引手段の吸引
力により紙葉を吸着して取出すためのロータ吸着孔とを
備えた紙葉類取出し装置において、前記ロータに対して
前記紙葉を滑らせながら取出すことを特徴としている。
【0016】より具体的には、前記紙葉の滑り量は、取
出し対象紙葉初期位置から前記搬送手段の入口までの距
離Lよりも大きく設定し、またロータ周長さl1、紙葉
長さl2とした時に、(l1−l2)の値よりも小さく
設定されている。
【0017】つまりL≦(滑り量)≦l1−l2 以上のような構成であると、紙葉の取出しに用いる力
(以下、取出し力と称する)を小さくすることができる
ので、ロータ吸着孔とチャンバ孔がチャンネル(重な
る)する時に発生する空気音および紙葉が取出される時
に発生する紙葉の移動音の低減、紙葉の移動に伴う紙葉
先端傷みの低減といった作用を得ることができる。
【0018】請求項2に記載の紙葉類取出し装置および
請求項6に記載された紙葉類検査装置によれば、中空筒
状のチャンバと、このチャンバの外表面から内部に貫通
して形成されたチャンバ孔と、前記チャンバ内部を吸引
する吸引手段と、前記チャンバの外表面と微小隙間を有
して同芯状に回転可能に配置される中空状のロータと、
このロータ表面から内部に貫通して形成され、前記チャ
ンバ孔と協同して前記吸引手段の吸引力により紙葉を吸
着して取出すためのロータ吸着孔と、前記ロータにより
吸着して取出された紙葉を搬送するための搬送手段とを
備えており、前記ロータ吸着孔の該ロータの円周方向の
実質的な長さL0を、取出し対象紙葉初期位置から前記
搬送手段の入口までの距離L、ロータ周長さl1、紙葉
長さl2に対して L≦L0≦l1−l2 を満足するように設定し、前記ロータに対して前記紙葉
を滑らせながら取出すことを特徴としている。
【0019】以上のような構成であると、紙葉の取出し
力を小さくすることができるので、ロータ吸着孔とチャ
ンバ孔がチャンネル(重なる)する時に発生する空気音
および紙葉が取出される時に発生する紙葉の移動音の低
減、紙葉の移動に伴う紙葉先端傷みの低減といった作用
を得ることができる。
【0020】請求項3に記載の紙葉類取出し装置および
請求項7に記載された紙葉類検査装置によれば、中空筒
状のチャンバと、このチャンバの外表面から内部に貫通
して形成されたチャンバ孔と、前記チャンバ内部を吸引
する吸引手段と、前記チャンバの外表面と微小隙間を有
して同芯状に回転可能に配置される中空状のロータと、
このロータ表面から内部に貫通して形成され、前記チャ
ンバ孔と協同して前記吸引手段の吸引力により紙葉を吸
着して取出すためのロータ吸着孔とを備え、前記ロータ
表面を、前記ロータに対して前記紙葉を滑らせながら取
出すことが可能な摩擦係数の大きさを有する部材で構成
したことを特徴としている。
【0021】以上のような構成であると、紙葉の取出し
力を小さくすることができるので、ロータ吸着孔とチャ
ンバ孔がチャンネルする時に発生する空気音および紙葉
が取出される時に発生する紙葉の移動音の低減、紙葉の
移動に伴う紙葉先端傷みの低減といった作用を得ること
ができる。
【0022】また、ロータ吸着面と取出し紙葉の接触
は、従来と比較して低摩擦になるので取出し時に紙葉表
面を汚したり傷つけたりし難いといった作用を得ること
ができる。
【0023】さらに、ロータ吸着面を高摩擦係数の部材
で構成する必要がないので、従来のゴム部材(ゴムチッ
プ)と異なり、耐摩耗性部材(例えば金属)を使用でき
ること、ロータ吸着面に高摩擦部材を張付けずに一体で
構成できること等、メンテナンスが簡便な装置が実現で
きる。
【0024】請求項4に記載の紙葉類取出し装置および
請求項8に記載された紙葉類検査装置によれば、中空筒
状のチャンバと、このチャンバの外表面から内部に貫通
して形成されたチャンバ孔と、前記チャンバ内部を吸引
する吸引手段と、前記チャンバの外表面と微小隙間を有
して同芯状に回転可能に配置される中空状のロータと、
このロータ表面から内部に貫通して形成され、前記チャ
ンバ孔と協同して前記吸引手段の吸引力により紙葉を吸
着して取出すためのロータ吸着孔とを備え、前記ロータ
の吸着表面の汚れを除去する接触式のクリーナ手段を設
けたことを特徴としている。
【0025】以上のような構成によれば、取出しによる
紙葉表面汚れを確実にとることができる装置を実現でき
る。また、吸着孔内部の汚れをとることも可能であり、
取出し装置配管系の汚れを低減する作用も得ることがで
きる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1に本発明の紙葉類取出し装置
を備えた紙葉類検査装置の全体の概略構成例を示す。こ
の紙葉類検査装置は、大きく分けて紙葉1の取出し部
(取出しユニット)2、搬送部3および検査部4、区分
部5、集積部6から構成され、それぞれ上記の順に配置
されている。紙葉1はn枚(nは任意定数)ずつ積層さ
れた状態で、搬送装置(図示せず)により給紙装置10
まで運ばれる。
【0027】その後、紙葉1は給紙装置10から取出し
装置11により所定の間隔で一枚ずつ連続して取出さ
れ、搬送路12に投入されて行く。この際、取出し装置
11と対向して設けられた2枚取り防止装置13によ
り、紙葉1が2枚以上同時に取出されるのが防止されて
いる。また、搬送路12上の紙葉表面方向に検査部4が
配置され、一枚ずつの紙葉1について表面の状態を検査
し、破損状況、汚れ状況等をチェックする。
【0028】検査の結果に基づき、紙葉1の搬送方向が
区分部5によって区分され、区分された紙葉1は再流通
紙葉用と廃棄紙葉用に別れた集積部6に集積される。上
述の通り再流通紙葉用と廃棄紙葉用の区分は、搬送路1
2上に設けられた対向型区分ゲ−ト装置15により行わ
れる。集積部6には集積羽根車17が設けられており、
高速で搬送されてくる紙葉1を受け止め、停止させ再び
積層する。羽根車17はスパイラル状の溝18を中心回
りに等配に有した円盤状であり、ステッピングモ−タ
(図示省略)等により駆動される。再流通紙葉は後処理
で所定枚数毎の束とされて装置から搬出され、廃棄紙葉
は廃棄処理に回される。
【0029】搬送路12上には、紙葉1の通過をチェッ
クするための光電センサ19(一組のみ図示)が数箇所
に設けられている。この光電センサ19は、紙葉1の取
出しタイミングおよびピッチ、搬送路12上の通過およ
びジャム(紙葉詰まり)状況、集積部6への挿入の確認
や紙葉間ピッチの算出に用いられる。特に図1に示した
取出し装置11直後に配される光電センサ19は、紙葉
1の取出し直後のピッチ、スキュー等を検知するために
用いられる。
【0030】図2に紙葉類取出し装置11の概略構成を
説明する構成図を示す。チャンバ22は、内部に空洞の
形成された中空円筒構造であり、その円筒外周面に内部
の空洞と繋がるチャンバ孔が形成され、内部の空洞は真
空ポンプ(図示省略)等に接続されて、動作時には大気
圧に対して負圧に保持される。また、取出しロータ21
は薄肉中空円筒構造であり、円筒面を貫通する複数のロ
ータ吸着孔28が形成され、中空の取出しロータ21内
にチャンバ22が同芯状に挿入されると共に、取出しロ
ータ21は、チャンバ22に対して2個のベアリング2
3、24を介して回転可能に取り付けられている。取出
しロータ21の内周面と、チャンバ22の外周面との隙
間は、数10μm程度に保持されており、エア漏れの少
ない構造が採用されている。
【0031】ベアリング24は、その内輪がチャンバ2
2とロッド25に、外輪が取出しロータ21とロータカ
バー26にそれぞれ固定されている。一方ベアリング2
3は、その外輪が取出しロータ21とロータカバー33
に固定され、内輪はガイド27によりベアリング24方
向に押しつけることができる構造となっている。スペー
サ29は、チャンバ22により位置決めされ、ボルト3
0およびワッシャ31により固定される。
【0032】スペーサ29とガイド27の間に配置され
たベルビルスプリング32は、予圧を与えられて圧縮さ
れており、生じた弾性力はガイド27を介して、ベアリ
ング23の内輪にベアリング24方向に作用している。
これにより、ベアリング23、24に予圧を与えること
ができる(定圧予圧)ので回転機構の寿命を延ばすこと
ができる。この予圧量は、ベルビルスプリング32の圧
縮量によって決定されるので、スペーサ29のチャンバ
22に対する位置を所定位置に位置決めすることにより
決定する。ここで、ベアリング23と24とを、取出し
ロータ21とすきまバメにして、ロータカバー26と3
3のそれぞれのスラスト力で固定すれば、組立て・分解
が簡易である。
【0033】ダストカバー35、36は、それぞれロー
タカバー26および33に固定されており、それぞれス
ペーサ29およびロッド25と摺動することにより、ベ
アリング23および24に紙粉等が入るのを防ぐ構造と
なっている。ロッド25は、サブベース37に垂直に固
定されており、これにより取出しロータ21、チャンバ
22等からなる取出し動作を行う機構部分(以下、ロー
タユニットと称する)全体がサブベース25に固定され
ている。
【0034】取出しロータ21の外周面には、クラウン
部38、39が2カ所設けてあり、無端の平ベルト4
1、42を掛けて取出しロータ21に回転力を伝達する
構造となっている。このクラウン部38、39の外径
は、平ベルト41、42の巻付け外径が、取出しロータ
21の外周面の径より僅かに窪んだ凹となり、紙葉の取
出し時に平ベルト41、42が紙葉1に直接接触しない
ように構成されている。
【0035】したがって、紙葉1を取出しロータ21で
確実に吸着して取出せ、紙葉1のピッチむらを生じたり
あるいは紙葉1を汚してしまうといった問題点を生じる
ことがない。なお、クラウン部38、39は、平ベルト
41、42の厚みを考慮して、平ベルト41、42をク
ラウン部38、39に巻付けた時に、平ベルト41、4
2が取出しロータ21の表面から例えば0.1〜1mm
程度窪むように形成されている。ロータ吸着孔28は、
クラウン部38、39(すなわち平ベルト41、42)
を挟む形で配置されており、さらに、使用する紙葉1の
幅方向両端をグリップできる位置にも配置されている。
【0036】なお、以下に図3を参照して紙葉の取出し
部2の詳細な構成を説明する。図3は、給紙装置10、
取出し装置11、2枚取り防止装置13より構成される
取出し部2の構成図を示すものである。
【0037】紙葉1の先端部分は給紙装置10により、
取出しロータ21に一定の押圧力で押付けられ、この押
圧力は、押圧力検出センサ55により検出される。そし
て、紙葉1の押付け部分より紙葉後端側、特にA部付近
ををノズル等(図示省略)の吹出しエアーで捌く。紙葉
1の捌き状態は、捌き状態検出センサ56により検出さ
れる。
【0038】取出しロータ21は、チャンバ22の周り
を等角速度(等速)で回転しており、その駆動は無端の
平ベルト41、42を介してサーボモータ(図示省略)
により行われる。平ベルト41、42は、ドライブロー
ラ57、取出しロータ21、テンションローラ61、ア
イドルローラ62で回転駆動系を成している。そして第
1の搬送ローラ63との間から搬送路の入口を形成して
いる。
【0039】このように紙葉1を取出しロータ21に押
付ける押付け給紙方式を採用することにより、紙葉1と
取出しロータ21の良好な密着が補償されるので、取出
しロータ21の吸着力が効率よく紙葉1に伝達され安定
した取出しが可能である。
【0040】チャンバ22は、両端段付き円柱の一端側
の側面から孔を開けて先に説明した通りの内部に空洞を
有する中空円柱構造を形成し、円筒外周面の一部に、内
部の空洞と繋がる切欠き部を形成し、この切欠き部をチ
ャンバ孔45として構成していると共に、両端段付き円
柱の他端側の側面の段付き部の先端にネジ部を有する構
造である。これにより、取出しロータ21とチャンバ2
2とを支持するベアリング23、24を予圧するベルビ
ルスプリング32を、一定量だけ圧縮して固定すること
ができる。チャンバ孔45の軸方向の長さは、使用する
紙葉幅より大きく構成されており、そのためベアリング
23および24は、さらに広い間隔で配置されている。
【0041】(第1の実施の形態)図2および図3を参
照して、本発明の紙葉類取出し装置11の第1の実施の
形態について説明する。
【0042】図3に示すように紙葉1は、給紙装置10
により取出しロータ21に押付けられた後に、取出しロ
ータ21に1枚ずつ吸着されて取出され、平ベルト4
1、42、および2枚取り防止装置13にガイドされな
がら、搬送路12に搬入される。従来通り、2枚取り防
止装置13により、紙葉1が2枚以上同時に取出される
のを防いでいる。なお紙葉1は、2枚取り防止装置13
の吸着ガイド面の任意位置で止められることになるの
で、紙葉1の先端初期位置は、紙葉1が給紙装置10に
積層されている時の2枚取り防止ブロック13の側面位
置P1から、第1の搬送ローラ63と平ベルト41、4
2が対向して形成する搬送路12の入口P2までの距離
Lの間で変動することになる。そのため、従来より距離
Lは許容される取出しピッチ誤差よりも短くなるように
設定してある。
【0043】従来は上記の通りの考えから、取出しロー
タ21の吸着孔28の周方向長さL0、または吸着孔2
8が複数設けられている場合にはその配置長さL0(つ
まりL0はロータ吸着孔の該ロータの円周方向の実質的
な長さ)が、取出しピッチ誤差よりも短くなるように設
定する必要があった。そのため、構造上誤差発生が避け
られない上記距離Lの値を基準にして、
【0044】
【数1】L>L0 …(1) と上記(1)式を満たすように設定されていた。一方、
本発明の第1の実施の形態によれば、
【0045】
【数2】L≦L0≦l1−l2 …(2) (ただし、ロータ周長さl1、紙葉長さl2)と取出し
ロータ21の吸着孔28(図2参照)の周方向(長孔)
長さL0、または吸着孔28が複数設けられている場合
にはその配置長さL0は上記(2)式を満たすように構
成されている。
【0046】図2に示した例では、吸着孔28の長孔の
長さがL0の場合であるが、もちろん丸孔等が複数設け
られておりその複数の丸孔の配置長さがL0に配置され
ていても良い(ただし、ロータ周長さl1、紙葉長さl
2)。
【0047】L0の下限値を上記のように構成しても、
ピッチ誤差を生じない理由は、紙葉1を滑らせて取出す
こと、かつ上記の通り給紙装置10により紙葉1を取出
しロータ21に押付ける押付け給紙方式を採用したこと
により、紙葉1と取出しロータ21の良好な密着が補償
されるので、取出しロータ21の吸着力が効率良く紙葉
1に伝達され安定で高い再現性を持つ取出しが可能なた
めである。
【0048】また、L0の上限値は、取出しロータ21
が紙葉1(枚/回転)の連続取出しを可能とするための
条件である。具体的には、紙葉A、紙葉Bを連続して取
出すときに、吸着孔28の後端部分で紙葉Aの取出しが
完了(紙葉Aを搬送路12に搬入)した場合、紙葉Aの
長手方向後端部が、次の紙葉Bの取出しの妨げにならな
い条件である。
【0049】なお図2に示した例では、取出しロータ2
1の吸着孔28は5列設けた例を示しているが、吸着孔
28は取出しロータ21と紙葉1の密着の安定性を向上
させるために3列乃至9列程度設けると良い。
【0050】また上述の説明において、2枚取り防止ブ
ロック13の側面位置P1から、第1の搬送ローラ63
と平ベルト41、42が対向して形成する搬送路12の
入口P2までの距離Lは、取出しロータ21の円筒断面
においてその角度は略40度程度に相当し、またL0は
ロータ吸着孔の該ロータの円周方向の実質的な長さL0
(取出しロータ21の吸着孔28の周方向長さL0、ま
たは吸着孔28が複数設けられている場合にはその配置
長さL0)においては、取出しロータ21の円筒断面に
おいてその角度は略120乃至150度程度に相当する
が、この角度は吸着孔28により発揮される吸着力によ
り適宜設定可能であるため、吸着孔28の数、吸着孔2
8の幅等によって調整可能である。
【0051】前述の構成にすると、連続取出しができる
範囲で、従来不可能であった長い期間にわたって、紙葉
1に取出し力を与えることが可能となる。これにより、
ロータ吸着孔28がチャンバ孔45とチャンネルすると
きに発生する空気音を低減できる。
【0052】(第2の実施の形態)図4に本発明の紙葉
類取出し装置11を使用した第2の実施の形態に係る取
出し方式の概念図を示す。
【0053】取出しロータ21は、例えばアルミ合金や
SUS等の金属から成る低摩擦係数の材料で作られてお
り、従来の構成と異なり吸着孔28の周辺が低摩擦であ
るように構成されている。これにより、紙葉1は取出し
ロータ21の表面を滑りながら取出され、第1の搬送ロ
ーラ63にグリップされて搬入される。
【0054】言い替えると、取出しロータ21が図4中
の距離L0回転移動する間に紙葉1は滑ってLだけしか
移動しないことになる。もちろんマージン(安全率)を
考えて紙葉1の移動量を大きくするようにも設定でき
る。つまり紙葉1の滑り量はLよりも大きな量として設
定される。一方、滑り量は後続の紙葉の先端が前の紙葉
の後端で妨害されて取出しが良好に行えないという事態
を避けるために、ロータ周長さl1、紙葉長さl2とし
た場合には(l1−l2)の値よりも小さな値となるよ
うに設定されている。
【0055】従来は、吸着孔28の周辺にゴム等の高摩
擦部材を張付けて、取出しロータ21と紙葉1がほとん
ど滑らないように構成していた。取出しロータ21を間
欠回転するように構成していたのもそのためである。こ
のような構成では、紙葉1が滑らないように取出しロー
タ21のメンテナンスおよび取出しロータ21の外周面
の心円度を高精度に仕上げるのが大変である。
【0056】しかしながら、上記第2の実施の形態の構
成にすると、取出しロータ21を構成する金属等の低摩
擦部材はゴム等に比較して耐摩耗性が優れている上、ゴ
ム等の接着面の管理や接着作業を行う必要もないのでメ
ンテナンスが簡便である。また、取出しロータ21は一
体成形が可能なので、外周面の心円度を上げるのは容易
であり、押付け給紙方式の給紙装置に対して回転時に外
乱を与え難く、より良好な取出しが可能である。
【0057】また、取出しロータ21が紙葉1の表面を
傷め難く、かつ、取出しロータ21の表面に紙葉1の汚
れ、印刷材等が転写され他の紙葉1を汚し難い装置が実
現できる。
【0058】なお、上記に示した通り取出しロータ21
は、アルミ合金やSUS等の金属から成る低摩擦係数の
材料から一体形成されているが、これら金属以外にもセ
ラミックス、あるいはポリアセタールやジュラコン(商
品名)等の樹脂のような低摩擦係数の部材から構成して
も良い。この第2の実施の形態で示した上記の低摩擦係
数の部材は、より具体的にはその摩擦係数は例えば0.
1〜0.4程度(紙葉に対して、例えば荷重500gf 、相
対速度50mm/Sの条件における動摩擦係数の値)であり、
一方従来、取出しロータ21に張付けられているゴムの
摩擦係数は同様の条件において2〜3程度である。つま
り、この第2の実施の形態で示した取出しロータ21
は、従来に比較して1/10程度、摩擦係数が小さく形
成されているものである。
【0059】(第3の実施の形態)次に、図5に本発明
の紙葉類取出し装置11に使用したクリーナの概略図、
図6にこのクリーナの配置例を示す。
【0060】従来は、取出しロータ21の吸着孔28の
周辺にゴムチップを張付けていたため、摩耗・破断を引
き起こす接触式のクリーナを設けることができなかっ
た。しかし、本取出し装置では、先の第2の実施の形態
で示したように取出しロータ21は一体成形可能な上、
金属等で構成できるので、接触式のクリーナを設置可能
となる。
【0061】つまり図5、図6に示す通り、取出しロー
タ21に接触して回転する回転ローラ式クリーナ70を
設け、このクリーナ70により取出しロータ21の表面
の粉塵等を吸着し、常に取出しロータ21の表面が初期
のクリーンな状態を保持できるように構成したものであ
る。
【0062】なお図5、図6ではクリーナの一例として
回転ローラ式のものを示したが、この他に、ブラシ方式
のものでもよい。このブラシ式のクリーナの場合、拭き
取った汚れを溜める部材を設けると良い(チリ取り構
造)。なお、上記に示したクリーナ部材の材質としては
フェルトやウレタンゴム等を用いることができる。
【0063】
【発明の効果】上記に説明した通り本発明によれば、取
出し紙葉を汚し難く、低騒音で寿命を向上させた紙葉類
取出し装置およびそれを用いた紙葉類検査装置が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る紙葉類検査装置の概略全体構成
図。
【図2】 本発明に係る紙葉類取出し装置の概要図。
【図3】 本発明の第1の実施の形態に係る紙葉類取出
し装置の取出し部の概略構成図。
【図4】 本発明の第2の実施の形態に係る紙葉類取出
し装置の取出し方式(チェンジアップ方式)の説明図。
【図5】 本発明の第3の実施の形態に係る紙葉類取出
し装置の概略図。
【図6】 本発明の第3の実施の形態に係る紙葉類取出
し装置のクリーナの配置図。
【図7】 従来の紙葉類取出し装置の概要図。
【図8】 従来の紙葉類取出し装置の取出し部の構成
図。
【符号の説明】
1 紙葉 2 取出し部 3 搬送部 4 検査部 5 区分部 6 集積部 10 給紙装置 11 取出し装置 12 搬送路 13 2枚取り防止装置 21 取出しロータ 22 チャンバ 28 ロータ吸着孔 38、39 クラウン部 41、42 平ベルト 45 チャンバ孔 70 クリーナ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空筒状のチャンバと、このチャンバの外
    表面から内部に貫通して形成されたチャンバ孔と、前記
    チャンバ内部を吸引する吸引手段と、前記チャンバの外
    表面と微小隙間を有して同芯状に回転可能に配置される
    中空状のロータと、このロータ表面から内部に貫通して
    形成され、前記チャンバ孔と協同して前記吸引手段の吸
    引力により紙葉を吸着して取出すためのロータ吸着孔と
    を備えた紙葉類取出し装置において、 前記ロータに対して前記紙葉を滑らせながら取出すこと
    を特徴とする紙葉類取出し装置。
  2. 【請求項2】中空筒状のチャンバと、このチャンバの外
    表面から内部に貫通して形成されたチャンバ孔と、前記
    チャンバ内部を吸引する吸引手段と、前記チャンバの外
    表面と微小隙間を有して同芯状に回転可能に配置される
    中空状のロータと、このロータ表面から内部に貫通して
    形成され、前記チャンバ孔と協同して前記吸引手段の吸
    引力により紙葉を吸着して取出すためのロータ吸着孔
    と、前記ロータにより吸着して取出された紙葉を搬送す
    るための搬送手段とを備えた紙葉類取出し装置におい
    て、 前記ロータ吸着孔の該ロータの円周方向の実質的な長さ
    L0を、取出し対象紙葉初期位置から前記搬送手段の入
    口までの距離L、ロータ周長さl1、紙葉長さl2に対
    して L≦L0≦l1−l2 を満足するように設定し、前記ロータに対して前記紙葉
    を滑らせながら取出すことを特徴とする紙葉類取出し装
    置。
  3. 【請求項3】中空筒状のチャンバと、このチャンバの外
    表面から内部に貫通して形成されたチャンバ孔と、前記
    チャンバ内部を吸引する吸引手段と、前記チャンバの外
    表面と微小隙間を有して同芯状に回転可能に配置される
    中空状のロータと、このロータ表面から内部に貫通して
    形成され、前記チャンバ孔と協同して前記吸引手段の吸
    引力により紙葉を吸着して取出すためのロータ吸着孔と
    を備えた紙葉類取出し装置において、 前記ロータ表面を、前記ロータに対して前記紙葉を滑ら
    せながら取出すことが可能な摩擦係数の大きさを有する
    部材で構成したことを特徴とする紙葉類取出し装置。
  4. 【請求項4】中空筒状のチャンバと、このチャンバの外
    表面から内部に貫通して形成されたチャンバ孔と、前記
    チャンバ内部を吸引する吸引手段と、前記チャンバの外
    表面と微小隙間を有して同芯状に回転可能に配置される
    中空状のロータと、このロータ表面から内部に貫通して
    形成され、前記チャンバ孔と協同して前記吸引手段の吸
    引力により紙葉を吸着して取出すためのロータ吸着孔と
    を備えた紙葉類取出し装置において、 前記ロータの吸着表面の汚れを除去する接触式のクリー
    ナ手段を設けたことを特徴とする紙葉類取出し装置。
  5. 【請求項5】積層されている紙葉を所定の間隔で一枚ず
    つ連続して取出すための取出し装置と、取出した前記紙
    葉を搬送するための搬送装置と、前記紙葉に対して所定
    の検査を行うための検査装置と、検査を経た後の紙葉を
    所定の条件に基づいて区分するための区分装置とを備え
    た紙葉類検査装置において、 前記取出し装置は、中空筒状のチャンバと、このチャン
    バの外表面から内部に貫通して形成されたチャンバ孔
    と、前記チャンバ内部を吸引する吸引手段と、前記チャ
    ンバの外表面と微小隙間を有して同芯状に回転可能に配
    置される中空状のロータと、このロータ表面から内部に
    貫通して形成され、前記チャンバ孔と協同して前記吸引
    手段の吸引力により紙葉を吸着して取出すためのロータ
    吸着孔とを備えており、前記ロータに対して前記紙葉を
    滑らせながら取出すことを特徴とする紙葉類検査装置。
  6. 【請求項6】積層されている紙葉を所定の間隔で一枚ず
    つ連続して取出すための取出し装置と、取出した前記紙
    葉を搬送するための搬送装置と、前記紙葉に対して所定
    の検査を行うための検査装置と、検査を経た後の紙葉を
    所定の条件に基づいて区分するための区分装置とを備え
    た紙葉類検査装置において、 前記取出し装置は、中空筒状のチャンバと、このチャン
    バの外表面から内部に貫通して形成されたチャンバ孔
    と、前記チャンバ内部を吸引する吸引手段と、前記チャ
    ンバの外表面と微小隙間を有して同芯状に回転可能に配
    置される中空状のロータと、このロータ表面から内部に
    貫通して形成され、前記チャンバ孔と協同して前記吸引
    手段の吸引力により紙葉を吸着して取出すためのロータ
    吸着孔とを備えており、前記ロータ吸着孔の該ロータの
    円周方向の実質的な長さL0を、取出し対象紙葉初期位
    置から前記搬送手段の入口までの距離L、ロータ周長さ
    l1、紙葉長さl2に対して L≦L0≦l1−l2 を満足するように設定し、前記ロータに対して前記紙葉
    を滑らせながら取出すことを特徴とする紙葉類検査装
    置。
  7. 【請求項7】積層されている紙葉を所定の間隔で一枚ず
    つ連続して取出すための取出し装置と、取出した前記紙
    葉を搬送するための搬送装置と、前記紙葉に対して所定
    の検査を行うための検査装置と、検査を経た後の紙葉を
    所定の条件に基づいて区分するための区分装置とを備え
    た紙葉類検査装置において、 前記取出し装置は、中空筒状のチャンバと、このチャン
    バの外表面から内部に貫通して形成されたチャンバ孔
    と、前記チャンバ内部を吸引する吸引手段と、前記チャ
    ンバの外表面と微小隙間を有して同芯状に回転可能に配
    置される中空状のロータと、このロータ表面から内部に
    貫通して形成され、前記チャンバ孔と協同して前記吸引
    手段の吸引力により紙葉を吸着して取出すためのロータ
    吸着孔とを備えており、前記ロータ表面を、前記ロータ
    に対して前記紙葉を滑らせながら取出すことが可能な摩
    擦係数の大きさを有する部材で構成したことを特徴とす
    る紙葉類検査装置。
  8. 【請求項8】積層されている紙葉を所定の間隔で一枚ず
    つ連続して取出すための取出し装置と、取出した前記紙
    葉を搬送するための搬送装置と、前記紙葉に対して所定
    の検査を行うための検査装置と、検査を経た後の紙葉を
    所定の条件に基づいて区分するための区分装置とを備え
    た紙葉類検査装置において、 前記取出し装置は、中空筒状のチャンバと、このチャン
    バの外表面から内部に貫通して形成されたチャンバ孔
    と、前記チャンバ内部を吸引する吸引手段と、前記チャ
    ンバの外表面と微小隙間を有して同芯状に回転可能に配
    置される中空状のロータと、このロータ表面から内部に
    貫通して形成され、前記チャンバ孔と協同して前記吸引
    手段の吸引力により紙葉を吸着して取出すためのロータ
    吸着孔を備えており、前記ロータの吸着表面の汚れを除
    去する接触式のクリーナ手段を設けたことを特徴とする
    紙葉類検査装置。
JP8026310A 1996-02-14 1996-02-14 紙葉類取出し装置およびそれを用いた紙葉類検査装置 Pending JPH09216743A (ja)

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