JPH09110207A - 紙葉類取出装置および取出動作停止方法 - Google Patents

紙葉類取出装置および取出動作停止方法

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JPH09110207A
JPH09110207A JP27435095A JP27435095A JPH09110207A JP H09110207 A JPH09110207 A JP H09110207A JP 27435095 A JP27435095 A JP 27435095A JP 27435095 A JP27435095 A JP 27435095A JP H09110207 A JPH09110207 A JP H09110207A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明の目的は、短時間で取出動作を停止で
きる紙葉類取出装置および取出動作停止方法を提供する
ことにある。 【構成】紙葉類取出装置1は、所定の取出位置へ紙葉類
を給紙する給紙部10と、この紙葉類を連続して取り出
す取出部80と、を備えている。給紙部10は、紙葉類
を載置する給紙台12と、給紙台12を上下方向に移動
する移動機構20と、給紙台12に並設され紙葉類の先
端を押し上げる押圧部材42と、を備えている。取出部
80は、取出位置の上方で回転自在に設けられた取出ロ
ータ82と、取出ロータの内側から取出ロータの吸引孔
を介して負圧を生じさせるチャンバ部材84と、取出ロ
ータ82に離接可能に設けられ取り出された紙葉類を取
出ロータ82との間で挟持して搬送するアイドルローラ
94と、取出位置とアイドルローラ94との間に設けら
れ紙葉類の2枚取りを防止する2枚取り防止機構と、を
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、所定の取出位置
へ給紙された紙葉類を連続して取り出す紙葉類取出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の紙葉類取出装置は、所定の取出位
置へ紙葉類を一葉づつ給紙する給紙部と、取出位置に給
紙された紙葉類を連続して取り出す取出部と、を備えて
いる。給紙部は、複数枚の紙葉類を集積して載置する給
紙台と、給紙台を支持する支持部材と、支持部材をスラ
イドして給紙台をその面方向(上下方向)に移動させる
移動機構と、給紙台上の紙葉類の最上部の紙葉類が所定
の取出位置にあることを検知するセンサと、を備えてい
る。移動機構は、センサが最上部の紙葉類を常に検知す
る位置に給紙台を移動し、給紙台上に載置された紙葉類
を最上部の紙葉類から所定の取出位置へ給紙するように
作動する。
【0003】取出部は、上記取出位置の上方に固定配置
された円柱形のチャンバ部材と、チャンバ部材の周りで
回転可能に摺接して設けられた取出ロータと、および取
出ロータの回転を制御するロータ回転機構と、を備えて
いる。
【0004】取出ロータは、薄肉円筒形に形成され、そ
の周面上の所定位置に紙葉類を吸着するための吸引孔が
形成されている。取出ロータの外周面上であって吸引孔
の周縁部には紙葉類との間の摩擦係数を大きくするため
のゴム等の摩擦部材が設けられている。
【0005】チャンバ部材は、取出ロータの内周面と略
一致する外周面を有する円柱形に形成され、取出ロータ
の内側で取出装置のハウジング等に固定配置されてい
る。チャンバ部材の内部には真空チャンバが形成され、
チャンバ部材の外周面上の所定位置、即ち取出ロータの
吸引孔と一致される位置には真空チャンバに連通した切
り欠き部が形成されている。真空チャンバには真空チャ
ンバを負圧にするための真空ポンプが接続され、真空チ
ャンバ内は大気圧と比べて負圧に保持されている。尚、
チャンバ部材は、切り欠き部が紙葉類の取出位置に向か
うように位置決めされて配置されている。
【0006】従って、チャンバ部材の周りで取出ロータ
が回転され、チャンバ部材の切り欠き部と取出ロータの
吸引孔が重なると、真空チャンバ内の負圧が吸引孔を介
して取出位置の紙葉類に作用され、紙葉類が取出ロータ
に吸着されて取出されるようになっている。
【0007】取出ロータは、ロータ回転機構により間欠
的に回転されている。つまり、ロータ回転機構は、取出
ロータに設けられた吸引孔が給紙部により取出位置に運
ばれてきた紙葉類の真上に移動された際に取出ロータを
一旦停止し、この位置で紙葉類が取出ロータの吸引孔に
吸着された後に取出ロータの回転を再開するようになっ
ている。
【0008】また、上記の紙葉類取出装置は、紙葉類の
取出動作を緊急停止する際に取出ロータに吸着された紙
葉類を取出ロータから強制的に引き剥がすためのストッ
パ機構を備えている。
【0009】ストッパ機構は、取出ロータの両側で取出
ロータを挟持するように紙葉類と略平行に延びて配置さ
れた一対のレバー部材と、レバー部材の基端部を取出ロ
ータの領域から外れた位置で保持する保持部材と、レバ
ー部材の先端部が取出ロータの略中心位置から取出位置
に向って移動されるように保持部材を回動するロータリ
ソレノイドと、を備えている。
【0010】紙葉類を取出ロータから引き剥がす場合、
ロータリソレノイドにより保持部材を回動し、レバー部
材の先端部を取出ロータに吸着された紙葉類の吸着面に
押し付け、紙葉類を取出ロータから引き剥がす。
【0011】以上のように構成された紙葉類取出装置に
より紙葉類を取出す場合、まず、チャンバ部材内の真空
チャンバが真空ポンプにより真空にされる。そして、給
紙台に載置された最上部の紙葉類が取出位置に給紙され
るように移動機構により給紙台が移動される。紙葉類が
取出位置に給紙されると、ロータ回転機構により取出ロ
ータが間欠的に回転され、真空チャンバ内の負圧が取出
ロータの吸引孔を介して紙葉類に作用され、紙葉類が取
出される。
【0012】上述した紙葉類取出装置は、取出速度が比
較的高速であることが知られている。そのため、取出動
作中にジャムが発生した場合には、紙葉類の不要な取出
を防止するとともに紙葉類の破損を最小限にくいとめる
目的で、紙葉類の取出動作を緊急停止する必要がある。
【0013】上記の紙葉類取出装置において取出動作を
緊急停止する場合、1.ロータ回転機構により取出ロー
タの回転動作を急停止し、2.ストッパ機構により取出
ロータから紙葉類を強制的に引き剥す。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の緊急停止動作では、停止指令が発生され
た後、5枚から10枚程度の紙葉類を更に取り出してし
まう。これは、取出ローターの慣性モーメントに起因し
て回転中の取出ロータを瞬時に停止することが出来ない
ことと、ストッパ機構の動作速度が遅いことが原因であ
る。このように、取出動作を瞬時に停止できない場合、
多くの紙葉類が破損される問題があり、ジャム処理が面
倒になる問題がある。この発明は、以上の点に鑑みなさ
れたもので、その目的は、短時間で取出動作を停止でき
る紙葉類取出装置および取出動作停止方法を提供するこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る紙葉類取出装置は、所定の取出位置
へ紙葉類を給紙する給紙手段と、上記給紙手段にて上記
取出位置へ給紙された紙葉類の一側で該紙葉類の取出方
向に沿って走行され、該取出方向に沿って所定間隔離間
された複数の吸引孔を有する走行手段と、上記走行手段
の走行に伴い上記吸引孔を通して紙葉類に負圧を作用さ
せて紙葉類を上記走行手段に吸着させ、上記走行手段に
対する紙葉類の吸着を解除する場合に上記吸引孔を介し
て紙葉類に正圧を発生する負圧・正圧発生手段と、を備
えている。
【0016】また、この発明に係る紙葉類取出装置は、
所定の取出位置へ紙葉類を給紙する給紙手段と、上記給
紙手段にて上記取出位置へ給紙された紙葉類の一側で該
紙葉類の取出方向に沿って走行され、該取出方向に沿っ
て所定間隔離間された複数の吸引孔を有する走行手段
と、上記走行手段の走行に伴い上記吸引孔を通して紙葉
類に負圧を作用させて紙葉類を上記走行手段に吸着さ
せ、上記走行手段に対する紙葉類の吸着を解除する場合
に上記吸引孔を介して紙葉類に正圧を発生する負圧・正
圧発生手段と、上記負圧・正圧発生手段により上記走行
手段に吸着された紙葉類に対し該走行手段と反対側から
調整可能な負圧を発生し、紙葉類の2枚取りを防止する
2枚取り防止手段と、上記取出位置に給紙された紙葉類
に対して上記負圧・正圧発生手段による負圧に伴った吸
引力よりも大きい吸引力を発生して該紙葉類を吸着して
上記取出位置に停止させる停止手段と、紙葉類の取出を
中止する際、上記負圧・正圧発生手段による負圧を解除
するとともに正圧を発生し、上記走行手段に吸着された
紙葉類を上記2枚取り防止手段に吸着させて停止するよ
うに上記2枚取り防止手段による負圧を強め、上記停止
手段により取出位置の紙葉類に負圧を発生し該紙葉類を
取出位置に停止する制御手段と、を備えている。
【0017】更に、この発明に係る紙葉類取出装置は、
所定の取出位置へ紙葉類を給紙する給紙手段と、上記給
紙手段にて上記取出位置へ給紙された紙葉類の一側で該
紙葉類の取出方向に沿って走行され、該取出方向に沿っ
て所定間隔離間された複数の吸引孔を有する走行手段
と、上記取出位置に給紙された紙葉類を上記走行手段に
向って押付ける押圧手段と、上記走行手段の走行に伴い
上記吸引孔を通して紙葉類に負圧を作用させて紙葉類を
上記走行手段に吸着させ、上記走行手段に対する紙葉類
の吸着を解除する場合に上記吸引孔を介して紙葉類に正
圧を発生する負圧・正圧発生手段と、上記負圧・正圧発
生手段により上記走行手段に吸着された紙葉類に対し該
走行手段と反対側から調整可能な負圧を発生し、紙葉類
の2枚取りを防止する2枚取り防止手段と、上記取出位
置に給紙された紙葉類に対して上記負圧・正圧発生手段
による負圧に伴った吸引力よりも大きい吸引力を発生し
て該紙葉類を吸着して上記取出位置に停止させる停止手
段と、上記負圧・正圧発生手段により上記走行手段に吸
着された紙葉類を上記2枚取り防止手段より下流側で上
記走行手段との間で挟持して紙葉類を搬送する第1位置
と、上記走行手段から離れて紙葉類の搬送を中止させる
第2位置と、の間で移動可能に設けられた搬送ローラを
有する搬送手段と、紙葉類の取出を中止する際、上記負
圧・正圧発生手段による負圧を解除するとともに正圧を
発生し、上記給紙手段による紙葉類の給紙を中止し、上
記押圧手段による紙葉類の押付けを解除し、上記走行手
段に吸着された紙葉類を上記2枚取り防止手段に吸着さ
せて停止するように上記2枚取り防止手段による負圧を
強め、上記停止手段により取出位置の紙葉類に負圧を発
生し該紙葉類を取出位置に停止し、上記搬送手段の搬送
ローラを上記第2位置へ移動させ紙葉類の搬送を中止す
る制御手段と、を備えている。
【0018】上記の紙葉類取出装置によれば、給紙手段
により紙葉類が一葉づつ所定の取出位置へ給紙される。
取出位置に給紙された紙葉類は、負圧・正圧発生手段に
より走行手段の吸引孔を介して発生される負圧により走
行手段に吸着される。尚、取出位置に給紙された紙葉類
は押圧手段により走行手段に押付けられる。走行手段に
吸着された紙葉類は、走行手段の走行に従って取り出さ
れ、2枚取り防止手段を介して搬送手段にて後段の処理
装置へ搬送される。
【0019】上記の紙葉類の取出動作を緊急停止する場
合、制御手段により、(1)負圧・正圧発生手段による
負圧を解除するとともに正圧を発生し、(2)給紙手段
による紙葉類の給紙を中止し、(3)押圧手段による押
付けを解除し、(4)2枚取り防止手段による負圧を強
め、(5)停止手段により紙葉類の後端近くに負圧を発
生し、(6)搬送手段の搬送ローラを第2位置へ移動す
る。
【0020】上記(1)の停止動作により、走行手段に
よる紙葉類の吸着が解除され、上記(2)および(3)
の停止動作により、紙葉類の取出位置への給紙が中止さ
れ、上記(4)の停止動作により、取り出された紙葉類
が2枚取り防止手段に吸着されて停止され、上記(5)
の停止動作により、取出位置の紙葉類が取出位置に停止
され、上記(6)の停止動作により、取り出された紙葉
類の搬送が中止される。
【0021】以上(1)〜(6)の停止動作を、好まし
くは同時に実施することにより、紙葉類の取出を緊急停
止することができる。また、この発明の取出動作停止方
法によると、所定の取出位置へ紙葉類を給紙する給紙手
段と、上記給紙手段にて上記取出位置へ給紙された紙葉
類の一側で該紙葉類の取出方向に沿って走行され、該取
出方向に沿って所定間隔離間された複数の吸引孔を有す
る走行手段と、上記走行手段の走行に伴い上記吸引孔を
通して紙葉類に負圧を作用させて紙葉類を上記走行手段
に吸着させ、上記走行手段に対する紙葉類の吸着を解除
する場合に上記吸引孔を介して紙葉類に正圧を発生する
負圧・正圧発生手段と、上記負圧・正圧発生手段により
上記走行手段に吸着された紙葉類に対し該走行手段と反
対側から調整可能な負圧を発生し、紙葉類の2枚取りを
防止する2枚取り防止手段と、上記取出位置に給紙され
た紙葉類に対して上記負圧・正圧発生手段による負圧に
伴った吸引力よりも大きい吸引力を発生して該紙葉類を
吸着して上記取出位置に停止させる停止手段と、を備え
た紙葉類取出装置において、紙葉類の取出を中止する
際、上記負圧・正圧発生手段による負圧を解除するとと
もに正圧を発生し、上記走行手段に吸着された紙葉類を
上記2枚取り防止手段に吸着させて停止するように上記
2枚取り防止手段による負圧を強め、上記停止手段によ
り取出位置の紙葉類に負圧を発生し該紙葉類を取出位置
に停止する。
【0022】更に、この発明の取出動作停止方法によれ
ば、所定の取出位置へ紙葉類を給紙する給紙手段と、上
記給紙手段にて上記取出位置へ給紙された紙葉類の一側
で該紙葉類の取出方向に沿って走行され、該取出方向に
沿って所定間隔離間された複数の吸引孔を有する走行手
段と、上記取出位置に給紙された紙葉類を上記走行手段
に向って押付ける押圧手段と、上記走行手段の走行に伴
い上記吸引孔を通して紙葉類に負圧を作用させて紙葉類
を上記走行手段に吸着させ、上記走行手段に対する紙葉
類の吸着を解除する場合に上記吸引孔を介して紙葉類に
正圧を発生する負圧・正圧発生手段と、上記負圧・正圧
発生手段により上記走行手段に吸着された紙葉類に対し
該走行手段と反対側から調整可能な負圧を発生し、紙葉
類の2枚取りを防止する2枚取り防止手段と、上記取出
位置に給紙された紙葉類に対して上記負圧・正圧発生手
段による負圧に伴った吸引力よりも大きい吸引力を発生
して該紙葉類を吸着して上記取出位置に停止させる停止
手段と、上記負圧・正圧発生手段により上記走行手段に
吸着された紙葉類を上記2枚取り防止手段より下流側で
上記走行手段との間で挟持して紙葉類を搬送する第1位
置と、上記走行手段から離れて紙葉類の搬送を中止させ
る第2位置と、の間で移動可能に設けられた搬送ローラ
を有する搬送手段と、を備えた紙葉類取出装置におい
て、紙葉類の取出を中止する際、上記負圧・正圧発生手
段による負圧を解除するとともに正圧を発生し、上記給
紙手段による紙葉類の給紙を中止し、上記押圧手段によ
る紙葉類の押付けを解除し、上記走行手段に吸着された
紙葉類を上記2枚取り防止手段に吸着させて停止するよ
うに上記2枚取り防止手段による負圧を強め、上記停止
手段により取出位置の紙葉類に負圧を発生し該紙葉類を
取出位置に停止し、上記搬送手段の搬送ローラを上記第
2位置へ移動させ紙葉類の搬送を中止する。
【0023】また、この発明に係る紙葉類取出装置は、
所定の取出位置へ紙葉類を給紙する給紙手段と、上記給
紙手段にて上記取出位置へ給紙された紙葉類の一側で該
紙葉類の取出方向に沿って走行され、該取出方向に沿っ
て所定間隔離間された複数の吸引孔を有する走行手段
と、上記取出位置に給紙された紙葉類を上記走行手段に
向って押付ける押圧手段と、上記走行手段の走行に伴い
上記吸引孔を通して紙葉類に負圧を作用させて紙葉類を
上記走行手段に吸着させる負圧発生手段と、紙葉類の取
出を中止する際、上記押圧手段による紙葉類の押付けを
解除せしめる制御手段と、を備えている。
【0024】また、この発明に係る紙葉類取出装置は、
所定の取出位置へ紙葉類を給紙する給紙手段と、上記給
紙手段にて上記取出位置へ給紙された紙葉類の一側で該
紙葉類の取出方向に沿って走行され、該取出方向に沿っ
て所定間隔離間された複数の吸引孔を有する走行手段
と、上記走行手段の走行に伴い上記吸引孔を通して紙葉
類に負圧を作用させて紙葉類を上記走行手段に吸着させ
る負圧発生手段と、上記負圧発生手段により上記走行手
段に吸着された紙葉類に対し該走行手段と反対側から調
整可能な負圧を発生し、紙葉類の2枚取りを防止する2
枚取り防止手段と、紙葉類の取出を中止する際、上記走
行手段に吸着された紙葉類を上記2枚取り防止手段に吸
着させて停止するように上記2枚取り防止手段による負
圧を強める制御手段と、を備えている。
【0025】また、この発明に係る紙葉類取出装置は、
所定の取出位置へ紙葉類を給紙する給紙手段と、上記給
紙手段にて上記取出位置へ給紙された紙葉類の一側で該
紙葉類の取出方向に沿って走行され、該取出方向に沿っ
て所定間隔離間された複数の吸引孔を有する走行手段
と、上記走行手段の走行に伴い上記吸引孔を通して紙葉
類に負圧を作用させて紙葉類を上記走行手段に吸着させ
る負圧発生手段と、上記取出位置に給紙された紙葉類に
対して上記負圧発生手段による負圧に伴った吸引力より
も大きい吸引力を発生して該紙葉類を吸着して上記取出
位置に停止させる停止手段と、紙葉類の取出を中止する
際、上記停止手段により取出位置の紙葉類に負圧を発生
し該紙葉類を取出位置に停止せしめる制御手段と、を備
えている。
【0026】また、この発明に係る紙葉類取出装置は、
所定の取出位置へ紙葉類を給紙する給紙手段と、上記給
紙手段にて上記取出位置へ給紙された紙葉類の一側で該
紙葉類の取出方向に沿って走行され、該取出方向に沿っ
て所定間隔離間された複数の吸引孔を有する走行手段
と、上記走行手段の走行に伴い上記吸引孔を通して紙葉
類に負圧を作用させて紙葉類を上記走行手段に吸着させ
る負圧発生手段と、上記負圧発生手段により上記走行手
段に吸着された紙葉類をこの走行手段とにより挟持して
搬送する第1位置と、上記走行手段から離れて紙葉類の
搬送を中止させる第2位置と、の間で移動可能に設けら
れた搬送ローラを有する搬送手段と、紙葉類の取出を中
止する際、上記搬送手段の搬送ローラを上記第2位置へ
移動させ紙葉類の搬送を中止する制御手段と、を備えて
いる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。図1に示すよ
うに、この発明の実施の形態に係る紙葉類取出装置1
(以下、単に取出装置1とする)は、所定の取出位置へ
紙葉類Pを一葉づつ給紙する給紙手段として作用する給
紙部10と、取出位置に給紙された紙葉類Pを連続して
取り出す取出部80と、を備えている。尚、取出位置と
は、取出部80による紙葉類の取り出しが開始される初
期位置を示す。
【0028】まず初めに、給紙部10の構成について図
1乃至図4を用いて説明する。給紙部10は、複数枚の
紙葉類Pを集積して載置する給紙台12と、給紙台12
を支持する支持部材14と、支持部材14を垂直方向に
スライドして給紙台12をその面方向(上下方向)に移
動させる移動機構20と、を備えている。
【0029】取出装置1のハウジング基板2には、移動
機構20を取付けるためのサブフレーム4が固定配置さ
れており、このサブフレーム4には、支持部材14を垂
直方向にスライド可能に保持するスライドレール16が
取付けられている。また、サブフレーム4には、垂直方
向(上下方向)に所定距離離間して設けられた一対の軸
受17a、17bを介してボールネジ18が回転自在に
支持されている。即ち、スライドレール16およびボー
ルネジ18は、垂直方向に延びて互いに平行に配置され
ている。
【0030】ボールネジ18の外周にはボールナット2
2が螺合されており、ボールナット22は、略矩形板状
の連結部材15を介して支持部材14に連結されてい
る。尚、連結部材15の支持部材14と反対側の端部に
は後述する遮光板24が設けられている。また、ボール
ネジ18の基端部18aは連結部材26を介して駆動モ
ータ30(例えばACサーボモータ)の回転軸28に連
結されている。
【0031】上記の構成により、駆動モータ30を正回
転或いは逆回転してボールネジ18を回転駆動すると、
ボールナット22がボールネジ18にそって上昇或いは
下降され、それに伴い支持部材14が上昇或いは下降さ
れる。
【0032】サブフレーム4上であってボールネジ18
の左側には、発光部と受光部とが対向して一体的に構成
された光電式のセンサ31、32、33、34が設けら
れ、各センサ31、32、33、34はボールネジ18
の軸方向に沿って並んで配置されている。そして、上述
した移動機構20により支持部材14が昇降される際
に、連結部材15に固設された遮光板24がこれらのセ
ンサ31、32、33、34の発光部と受光部との間の
光路を遮ることにより、支持部材14の上下位置が検出
される。
【0033】センサ31、および34は、支持部材14
がそれぞれ可動範囲の上限及び下限位置にあることを検
出し、センサ32は、支持部材が、図示しない紙葉束投
入装置により投入される紙葉類Pを給紙台12が受け取
るための基準位置(ホームポジション)にあることを検
出し、センサ33は、給紙台12上に紙葉類Pが取り残
された場合等において、取り残された紙葉類Pを人手に
より取り除くために給紙台12を退避させる退避位置に
支持部材14があることを検出する。
【0034】支持部材14の上部の水平を成す部分には
給紙台12がその上面が水平を成すように固定されてお
り、給紙台12の左方で後述する取出ロータの真下にあ
たる位置には、給紙台12上に載置された紙葉類Pの先
端を該取出ロータに向って押付けるための押圧手段とし
て作用する押圧機構40が設けられている。
【0035】図2および図3に示すように、押圧機構4
0は、給紙台12とほぼ同一な高さで紙葉類Pの先端領
域を支持するとともにこの先端領域を取出ロータに押付
ける略矩形板状の押圧部材42と、押圧部材42の下面
42a側から垂直に突出して設けられた一対の摺動軸
(ここでは摺動軸44のみを代表して図示する)と、こ
の摺動軸44を上下方向に移動自在に案内支持する円筒
状のガイド部材46と、押圧部材42に対し上方へ向か
う押圧力を発生するリニアアクチュエータ45と、を有
している。尚、ガイド部材46およびリニアアクチュエ
ータ45は、摺動軸毎に2つづつ設けられている。
【0036】リニアアクチュエータ45は、押圧部材4
2の下面42a側に取り付けられた円筒状コイル47
と、円筒状コイル47に双方向に電流を流すための電源
43、43´およびスイッチ49、49´と、支持部材
14の上部の水平をなす部分14a上の円筒状コイル4
7と対向する位置に固定されたリング状の永久磁石48
と、を備えている。ガイド部材46は、支持部材14の
部分14aに形成された貫通孔14bに挿通されて固定
され、その内部に摺動軸44が摺接されている。
【0037】従って、スイッチ49乃至49´を閉塞す
ることで双方向に円筒状コイル47に通電することによ
り、円筒状コイル47と永久磁石48との間に、通電さ
れた電流に比例した力が作用され、押圧部材42が支持
部材14に対して上下方向に移動される。
【0038】ここでは、永久磁石48は支持部材14の
上面14a上に固定されているので、押圧部材42に設
けられた円筒状コイル47に所定方向の電流を与えるこ
とにより、円筒状コイル47、すなわち押圧部材42に
対して下方から上方に向う押圧力が与えられる。また、
この押圧力の大きさは、円筒状コイル47に一定の電流
を与えることにより、永久磁石48により形成される磁
界の内部において円筒状コイル47の位置が変化された
場合でも、常に一定とすることができる。
【0039】給紙台12の左端部には段部12aが形成
され、押圧部材42の右側部には給紙台12の段部12
aと係合される段部42aが形成されている。これらの
段部12a、42aは、押圧部材42の押圧面42bと
給紙台12の上面12bが略同一平面をなす位置で係合
され、押圧部材42の押圧面42bが給紙台12の上面
12bよりも上方へ突き出ることが規制されるように作
用する。
【0040】また、押圧部材42の下方には、押圧部材
42の裏面42aの位置変化を検知する変位センサ41
が設けられている。これにより、押圧部材42の押圧面
42bと給紙台12の上面12bとの間の高低差が検知
できるようになっている。
【0041】後述する取出ロータの右方であって給紙台
12の上方には板状の上面ガイド部材50が設けられ、
この上面ガイド部材50は、その下面50aが給紙台1
2の上面12bと平行になるように取出装置1のハウジ
ング基板2に固設されている。上面ガイド部材50に
は、図4に示すように、その厚み方向に貫通した孔5
1、52、53および切欠部54が形成されている。
【0042】上面ガイド部材50に対向する給紙台12
には、上面ガイド部材50の孔51、52、53および
切欠部54に垂直方向に対応した位置でその厚み方向に
貫通した孔61、62、63、64が設けられている。
つまり、給紙台12の孔61、62、63、64は、上
面ガイド部材の孔51、52、53および切欠部54と
それぞれ垂直方向に一致して形成されている。
【0043】上面ガイド部材50の上方であって上面ガ
イド部材50の孔51、52、53および切欠部54と
垂直方向に一致した位置には、光電センサの発光部5
6、57、58、59がその発光面を下方に向けて設け
られている。また、給紙台13の下方位置であって上記
各発光部56、57、58、59に対向した位置には、
光電センサの受光部66、67、68、69がその受光
面を上方に向けてそれぞれ設けられている。
【0044】従って、各光電センサの発光部56、5
7、58、59から射出される光ビームは、上面ガイド
部材50の孔51、52、53および切欠部54を通過
した後、給紙台12の孔61、62、63、64を通過
し、それぞれ対応する受光部66、67、68、69へ
入射されるようになっている。
【0045】上記のように構成された光電センサは、給
紙台12上に載置される紙葉類Pの有無を検知するよう
に機能する。尚、光電センサを複数設けることにより、
孔が開いている紙葉類P、破れている紙葉類P、あるい
は折り畳まれた紙葉類Pが給紙台12上に載置された場
合でも紙葉類Pの存在を検知できる。
【0046】また、給紙部10は、図5および図6に示
すように、給紙台12上に載置された最上部の紙葉類P
1が後述する取出部80により取出される位置(取出位
置)と略同一の高さで、紙葉類Pの側方から紙葉類Pの
先端に向う吹出し口を有する一対のノズル71、72を
有している。ノズル71、72は、積載された紙葉類P
の搬送方向両側部に吹き出し口を向けて取り付けられて
いる。これらのノズル71、72の吹出し口と反対の端
部にはパイプ73、74が接続され、これらのパイプ7
3、74は図示しないバルブを介して図示しないエアコ
ンプレッサの出力端部に連結されている。そして、これ
らのノズル71、72から紙葉類Pの側方にエアーを吹
き付けることにより紙葉類Pが捌かれる。
【0047】次に、取出部80の構成について図5乃至
図12を用いて説明する。図5および図6に示すよう
に、取出部80は、給紙部10にて取出位置に給紙され
た紙葉類Pの上方で紙葉類Pの搬送方向に沿って回転可
能に設けられ取出位置の紙葉類Pを吸着して取り出す走
行手段として作用する取出ロータ82と、取出ロータ8
2にて取出された紙葉類Pを後段の処理装置へ搬送する
搬送手段として作用する搬送機構90と、取出ロータ8
2が紙葉類Pを吸着する位置と搬送機構90との間に設
けられ紙葉類Pの2枚取りを防止する2枚取り防止手段
として作用する2枚取り防止機構100と、を備えてい
る。
【0048】取出装置1のハウジング基板2には、円柱
形のチャンバ部材84がその中心軸がハウジング基板2
と直角となるように配設され、チャンバ部材84の基端
84a側がハウジング基板2に設けられた孔2aを貫通
して固定されている。また、チャンバ部材84の上方で
は、ハウジング基板2に片持ちばり状態で突設された矩
形板状の支持部材86がチャンバ部材84の全長を超え
て延び、チャンバ部材84の先端84b側は、支持部材
86の先端から垂下して固設された固定部材88に固定
されている。
【0049】チャンバ部材84には、ハウジング基板2
に固定された基端部84a側からチャンバ部材84の内
部に向けてその中心軸に沿って連通孔81が開けられて
おり、この連通孔81はチャンバ部材84の中央部で径
が大きくなり、この部分が真空チャンバ83を形成して
いる。
【0050】また、チャンバ部材84の外周面84cに
は軸受を介して薄肉円筒状の取出ロータ82が回転可能
に設けられている。この取出ロータ82の外周面82a
上の所定位置には、軸方向にm列、周方向にn行の複数
の吸引孔85が設けられている。
【0051】チャンバ部材84には、図7に示すよう
に、取出ロータ82の回転中心の略直下から始まり、取
出ロータ82の回転方向へ略30度進んだ位置までにわ
たって真空チャンバ83からチャンバ部材84の外周面
84cに連通した切欠部87が設けられている。尚、こ
の切欠部87は、取出ロータ82の回転の途中で取出ロ
ータ82の吸引孔85と一致するように位置決めされて
設けられている。
【0052】図8に示すように、チャンバ部材84内の
真空チャンバ83は、連通孔81、フィルタ121、お
よびバルブ122を介して真空ポンプ123に連結され
ている。また、真空チャンバ83は、連通孔81、およ
びバルブ124を介してエアコンプレッサ125に連結
されている。
【0053】従って、真空ポンプ123を作動させてバ
ルブ122を開くと、真空チャンバ内83は大気圧に対
して負圧に維持され、エアコンプレッサ125を作動さ
せてバルブ124を開くと、真空チャンバ83内は大気
圧に対して正圧に維持される。尚、上記真空チャンバ8
3、真空ポンプ123、エアコンプレッサ125、およ
びバルブ122、124は、この発明の負圧・正圧発生
手段として作用する。
【0054】従って、真空チャンバ83内が負圧に維持
された状態で、取出ロータ82の吸引孔85がチャンバ
部材84の切欠部87に一致される位置に回転される
と、真空チャンバ83内の負圧が吸引孔85を介して紙
葉類Pに作用されて取出ロータ82に紙葉類Pが吸着さ
れる。吸着された紙葉類Pは取出ロータ82の回転に伴
い搬送され、搬送機構90に送られる。また、搬送の途
中で真空チャンバ83内を正圧にすると、紙葉類Pの吸
着状態が解除され搬送が中止される。
【0055】取出ロータ82の外周面82a上であって
上記吸引孔85の外側の領域で、取出ロータ82の両縁
部にそった位置には一対の無端状の搬送ベルト92a、
92bが巻回されている。これら搬送ベルト92aと9
2bとの間は紙葉類Pの幅よりは狭く配置されており、
更にこれらの搬送ベルト92a、92bは、サーボモー
タ98により等速で回転されるドライブローラ93にも
巻回されている。従って、取出ロータ82は、サーボモ
ータ98を駆動することにより、図5の矢印C方向に回
転されるようになっている。
【0056】取出ロータ82の回転方向下流側には、取
出ロータ82により吸着されて取出された紙葉類Pを搬
送ベルト92との間で挟持して後段の処理装置へ搬送す
る搬送機構90が設けられている。搬送機構90は、搬
送ベルト92に沿って搬送ベルト92の外側に設けられ
た3組のアイドルローラ94、95、96を有してい
る。取出ロータ82に最も近いアイドルローラ94(搬
送ローラ)は、搬送ベルト92を介して取出ロータ82
に転接され、後述する切離し機構130により取出ロー
タ82から切離し可能となっている。他の2つのアイド
ルローラ95、96は、搬送ベルト92に押付けられた
状態で設けられている。
【0057】尚、搬送ベルト92の走行速度は、アイド
ルローラ95の回転軸に取付けられたロータリエンコー
ダ(図示略)によりアイドルローラ95の回転速度を検
出することにより算出される。そして、この算出結果に
基づいてサーボモータ98を制御して、取出ロータ82
を所定の回転速度で回転させる。
【0058】図9および図10に示すように、アイドル
ローラ94の切離し機構130は、搬送ベルト92a、
92bに応じて設けられた2つのアイドルローラ94
a、94bを回転自在に支持する支持部材131と、ア
イドルローラ94a、94bが取出ロータ82から切離
される位置(第2位置)に支持部材131を回動するた
めの引っ張りばね132と、支持部材131の回動を抑
制するストッパ133と、を備えている。
【0059】支持部材131は、その両端部131a、
131bが同一方向に直角に折り曲げられた棒状体に形
成され、その両端部131a、131bが対向する内側
にはアイドルローラ94a、94bの回転軸134が架
設されている。アイドルローラ94が設けられた先端1
31a、131b側から離れた支持部材131の基端部
131cには、アイドルローラ94の回転軸134と平
行な回転軸135が固設され、この回転軸135は、ア
イドルローラ94が取出ロータ82に転接される位置
(第1位置)に配置可能となるように取出装置1のハウ
ジング基板2等に取出ロータ82の回転軸と平行に設け
られている。
【0060】支持部材131のアイドルローラ94が設
けられた先端部131a、131bには、アイドルロー
ラ94が取出ロータ82から離れる方向へ支持部材13
1を回動させるための引っ張りばね132が設けられて
いる。支持部材131の回動方向前方で支持部材131
の一方の先端131bを係止する位置には、支持部材1
31の回動を規制するストッパ133が設けられてい
る。ストッパ133は、支持部材131の先端131b
に当接される位置と、当接が解除される位置と、の間を
ソレノイド136により移動可能にされている。
【0061】従って、ストッパ133が支持部材131
の先端131bに当接されている場合、アイドルローラ
94a、94bは、取出ロータ82に転接される第1位
置に配置され、ストッパ133が解除位置に移動された
場合、アイドルローラ94a、94bは、取出ロータ8
2から離れる第2位置に配置されるようになっている。
尚、一度解除位置に移動されたストッパ133は、支持
部材131を元の位置に戻した後に支持部材131の先
端131bに当接される元の位置に戻される。
【0062】図1および図9に示すように、取出ロータ
82が紙葉類Pを吸着する位置と、アイドルローラ94
が取出ロータ82に転接される位置と、の間には、取り
出された紙葉類Pをアイドルローラ94と搬送ベルト9
2との間に導くとともに紙葉類Pの2枚取りを防止する
ための2枚取り防止機構100が設けられている。
【0063】2枚取り防止機構100は、図11に示す
ように、取出ロータ82の最下端位置と取出ロータ82
にアイドルローラ94が転接される位置との間でハウジ
ング基板2に固設された2枚取り防止ブロック102
(以下、単にブロック102とする)を備えている。ブ
ロック102は、略直方体に形成され、その上面102
aが取出ロータ82の外周面82aと一致されるように
湾曲されている。ブロック102内には真空チャンバ1
04が形成され、ブロック102の上面102aにはこ
の真空チャンバ104にそれぞれ連通された複数の吸引
孔106が形成されている。
【0064】そして、ブロック102は、その上面10
2aが取出ロータ82の外周面82aと一致されるとと
もに所定距離離間され、且つ取出ロータ82にて取出さ
れた紙葉類Pをアイドルローラ94へガイドするように
位置決めされて配置されている。
【0065】図12に示すように、ブロック102内の
真空チャンバ104は、フィルタ101および可変バル
ブ103を介して真空ポンプ105に接続されている。
従って、可変バルブ103の開度を所定の値に調整して
真空ポンプ105を作動することにより、真空チャンバ
104内を大気圧に対して負圧に維持でき、可変バルブ
103の開度を調整することにより、この負圧を所定の
値に調整できる。
【0066】また、他の実施の形態に係る2枚取り防止
機構100´は、図13に示すように、2つの真空ポン
プ110a、110bを有している。この場合、ブロッ
ク102内の真空チャンバ104から導出されたパイプ
108は、フィルタ101を介して2方向に分岐され、
分岐されたパイプ108a、108bは、それぞれバル
ブ109a、109bを介して真空ポンプ110a、1
10bに接続される。そして、通常の取出動作において
は、一方のバルブ109bを開放して真空チャンバ10
4に負圧を生じさせ、大きな負圧を必要とする場合に他
方のバルブ109aを同時に開放する。
【0067】取出ロータ82に紙葉類Pが2枚同時に吸
着されて取出された場合、上記のように構成された2枚
取り防止機構100(或いは100´)のブロック上面
102aに形成された吸引孔106を介して発生される
負圧により、下側の紙葉類P2がブロック上面102a
に吸着されて停止され、紙葉類が2枚同時に搬送される
ことが防止される。ブロック102の吸引孔106によ
ってブロック上面102aに吸着された紙葉類P2は、
取出ロータ82が回転して取出ロータ82の吸引孔84
が次に取出位置に到達したときに、取出ロータ82の吸
引孔85により吸着されて取出される。この場合、取出
ロータ82の吸引孔85に生じる負圧とブロック102
の吸引孔106に生じる負圧との関係は以下の式で表さ
れるようである。 [取出ロータ82の負圧×吸引孔85の面積×取出ロー
タ82の摩擦係数>2枚取り防止ブロック102の負圧
×吸引孔106の面積×2枚取り防止ブロック102の
摩擦係数] 尚、ブロック102の右側側面102bは、給紙台12
上に積載された紙葉類Pの搬送方向先端部を当接して先
端位置を規制するよう作用する。
【0068】また、取出装置1は、給紙台12上に載置
された紙葉類Pの搬送方向後端近くを吸着して紙葉類P
を取出位置に停止させる停止手段として作用する停止機
構140を備えている。
【0069】停止機構140は、図14に示すように、
上面ガイド部材50の下面50aから垂下して設けら
れ、取出位置の紙葉類Pの後端近くに開放された吸着口
142aを有する吸着パッド142を備えている。吸着
パッド142の吸着口142aは、バルブ144を介し
て真空ポンプ146に接続されている。バルブ144は
通常の取出動作においては閉じられており、紙葉類Pの
取出しを緊急停止する際に開放されるようになってい
る。
【0070】次に、上記のように構成された紙葉類取出
装置1の制御系について説明する。図15に示すよう
に、取出装置1の制御系は、制御手段として作用するC
PU150を備えている。
【0071】CPU150には、入力インターフェース
152を介して、給紙台12の下方に設けられた光電セ
ンサの受光部66〜69、サブフレーム4上に設けられ
たセンサ31〜34、および制御データの格納されたR
OM151が接続されている。
【0072】また、CPU150には、出力インターフ
ェース154を介して、バルブコントローラ153、モ
ータコントローラ155、およびメカコントローラ15
7が接続されている。
【0073】バルブコントローラ153には、チャンバ
部材84用の真空ポンプ123を開閉するバルブ12
2、チャンバ部材84用のエアコンプレッサ125を開
閉するバルブ124、ブロック102用の真空ポンプ1
05の開度を調整する可変バルブ103、および停止機
構140用の真空ポンプ146を開閉するバルブ144
が接続されている。
【0074】モータコントローラ155には、給紙台1
2を昇降させるための駆動モータ30、およびドライブ
ローラ93を等速で駆動させるためのサーボモータ98
が接続されている。
【0075】メカコントローラ157には、押圧部材4
2を昇降させるためのリニアアクチュエータの円筒状コ
イル47、およびアイドルローラ切離し機構のストッパ
133を作動させるためのソレノイド136が接続され
ている。
【0076】次に、上記のように構成された取出装置1
の動作について説明する。まず、押圧機構40の円筒状
コイル47へ通電し、変位センサ41により押圧部材4
2の押圧面42bが所定の位置にあることを確認し、駆
動モータ30を動作させて給紙台12を支持した支持部
材14をホームポジション、すなわち図示しない紙葉束
投入装置から送り込まれてくる紙葉束の受け入れが可能
な位置に移動させる。
【0077】ついで、取出ロータ82を回転させ、取出
ロータ82の回転速度が所定の回転速度に達したら、2
枚取り防止機構100の真空ポンプ105を作動させて
2枚取り防止ブロック102の真空チャンバ104へつ
ながるバルブ103を開放する。そして紙葉束投入装置
に対し紙葉束の投入を許可すると、紙葉束投入装置から
は、所定枚数(たとえば、100枚)の紙葉類Pが給紙
台12上に送られる。紙葉束投入装置から紙葉類Pが送
られて、給紙台12上に紙葉類Pが積載されたことを、
光電センサの受光部66、67、68、69からの信号
により確認する。
【0078】紙葉束投入がなされると、支持部材14は
駆動モータ30を作動させることにより高速で上昇され
る。支持部材14の上昇が開始されると、給紙台12の
側方にあるエアーノズル71、72用の図示しないバル
ブが開かれる。支持部材14が上昇され、給紙台12上
の紙葉類Pがエアーノズル71、72近傍まで達する
と、紙葉類Pの側方から紙葉類と紙葉類の間にエアーノ
ズル71、72からのエアが吹き込まれ、密着状態の紙
葉類Pを捌いて、取出しを行い易い状態にする。
【0079】さらに、支持部材14が上昇され、最上部
の紙葉類Pが所定の取出位置に達すると同時に、チャン
バ部材84の中の真空チャンバ83に接続されたバルブ
122が開かれる。給紙台12上の紙葉類Pが取出ロー
タ82に接触される取出位置に配置され、かつ取出ロー
タ82の吸引孔85が取出位置まで回転してくると、給
紙台12上の最上の紙葉類P1が、取出ロータ82の吸
引孔85により吸着されて後続の紙葉類P2〜と分離さ
れ、取出ロータ82の回転に伴い搬送される。
【0080】さらに取出ロータ82が回転され、吸引孔
85が真空チャンバ83の切欠部87から外れた位置に
到達されると、取出ロータ82の吸引孔85の紙葉類P
に対する吸着力が作用しなくなり、取出ロータ82に吸
着されて搬送された紙葉類Pは、その搬送方向の先端部
から順次、取出ロータ82から剥離され、アイドルロー
ラ94a、94bと搬送ベルト92a、92bにより挟
持されて、図示しない後段の処理装置へと搬送される。
【0081】取出ロータ82に2枚同時に紙葉類Pが吸
着された場合には、下側の紙葉類P2がブロック102
の吸引孔106に吸着されて停止され、2枚同時に取出
されることが防止される。そして、ブロック102の吸
引孔106によって吸着され停止された紙葉類Pは、取
出ロータ82がさらに回転されて吸引孔85が次に取出
位置に到達したときに、吸引孔85に作用される負圧に
より吸着されて取出される。
【0082】支持部材14の上昇開始以後は、取出動作
が行われている間においても、変位センサ41により押
圧部材42の基準位置からの変位量が検出されて、その
量に応じて支持部材14の動作が以下のように制御され
る。
【0083】押圧部材42の基準位置からの変位量が、
所定の範囲内にある場合は、取出しに適正な押圧力でも
って紙葉類Pが取出ロータ82に押し付けられていると
判断し、駆動モータ30は低速モードで駆動され、支持
部材14は低速で上昇される。また、押圧部材42の基
準位置からの変位量が、所定の範囲より小さい場合は、
支持部材14が上昇中でまだ給紙台12上の紙葉類Pが
取出ロータ82に接触していない、あるいは給紙台12
上の紙葉類Pが取出ロータ82に接触してはいるが、押
圧力が不足していると判断し、この場合には、支持部材
14は低速の2〜3倍の早い速度で上昇させられる。更
に、押圧部材42の基準位置からの変位量が、所定の範
囲より大きい場合には、押圧力が過大であると判断し、
支持部材141の上昇は一時停止される。
【0084】このようにして、給紙台12上の紙葉類P
が全て取り出されると、上面ガイド部材50の上方に設
けられた光電センサの発光部56、57、58、59の
光ビームは、上面ガイド部材50の孔51、52、5
3、および切欠部54を通過した後、給紙台12の孔6
1、62、63、64を通過し、それぞれ受光部66、
67、68、69へ到達する。ここで、上面ガイド部材
50の孔51、52、53および切欠部54を、発光部
56、57、58、59からの光ビームが通過したこと
をもって、給紙台12上には紙葉類Pがないものと判断
する。
【0085】このようにして、給紙台12上に紙葉類P
が無いことを確認した後に、支持部材14をホームポジ
ション、すなわち紙葉束投入装置から送り込まれてくる
紙葉類Pを受け入れる位置に移動する。以下、これまで
に述べた動作手順を繰り返し、次の紙葉類Pの取り出し
が行われる。
【0086】上述した紙葉類取出装置1における紙葉類
Pの取出速度は、高速処理を実施するため高速であるこ
とが要求されている。このような高速処理に伴い、取出
動作中にジャムが発生した場合には、ジャム発生後の紙
葉類Pの不要な取出を防止するとともに紙葉類Pの破損
を最小限にくいとめる目的で、紙葉類Pの取出動作を緊
急停止する必要がある。
【0087】以下、取出装置1の緊急停止動作について
詳細に説明する。取出装置1に緊急停止指令が発生され
ると、以下に示す(1)〜(7)の停止動作が瞬時のう
ちに実行される。好ましくは、これらの(1)〜(7)
の停止動作は、同時に実行される。
【0088】(1)チャンバ部材84内部の真空チャン
バ83と真空ポンプ123との間に設けられたバルブ1
22を切換え、真空ポンプ123により与えられた負圧
を解除するとともに真空チャンバ83を大気に開放す
る。
【0089】(2)チャンバ部材84内部の真空チャン
バ83とエアコンプレッサ125との間に設けられたバ
ルブ124を開放し、真空チャンバ83内にエアコンプ
レッサ125による空気を送り込んで真空チャンバ83
内を大気圧に対して正圧にする。
【0090】(3)駆動モータ30を所定の方向に回動
させ、支持部材14を下降させるとともに給紙台12を
下降させる。 (4)リニアアクチュエータ45の円筒状コイル47へ
所定方向の電流を給電し、押圧部材42を下降させる。
【0091】(5)2枚取り防止ブロック102内部の
真空チャンバ104と真空ポンプ105との間に設けら
れた可変バルブ103の開度を大きくし、ブロック10
2の吸引孔106を介して発生される負圧を増大させ
る。
【0092】(6)吸着パッド142と真空ポンプ14
6との間に設けられたバルブ144を開放し、取出位置
の紙葉類Pの後端近くを吸着する。 (7)切離し機構130のストッパ133を作動するソ
レノイド136を付勢してストッパ133を作動させ、
アイドルローラ94を取出ロータ82から切離す。
【0093】上記(1)および(2)の停止動作によ
り、チャンバ部材84の真空チャンバ83内が負圧から
正圧にされ、取出ロータ82に対する紙葉類Pの吸着力
が解除され、紙葉類Pの取り出しが中止される。また、
上記(3)および(4)の停止動作により、紙葉類Pの
取出ロータ82に向う押圧力が解除され、取出ロータ8
2と紙葉類Pとの間の摩擦力がなくされ、紙葉類Pの取
出しが中止される。また、上記(5)の停止動作によ
り、取出ロータ82により取出された紙葉類Pの搬送が
停止される。また、上記(6)の停止動作により、取出
位置の紙葉類Pを取出位置に停止する。更に、上記
(7)の停止動作により、搬送機構90による紙葉類P
の搬送を不可能にし、後段の処理装置への紙葉類Pの搬
送を防止する。
【0094】また、上述した各停止動作を時間差を付け
て実行する場合には、上記(7)の停止動作を最後に実
行することが望ましい。次に、図16に示すフローチャ
ートを用いて、取出装置による紙葉類Pの取出動作を緊
急停止する場合の停止動作の一例について説明する。例
えば取出装置にジャムが発生すると、ステップ1に示す
ように取出動作の緊急停止指令が発生される。緊急停止
指令が発生されると、ステップ2に示すようにチャンバ
部材84内の真空チャンバ83と真空ポンプ123との
間に設けられたバルブ122が閉じられ真空チャンバ8
3内の負圧が解除される。そして、ステップ3に示すよ
うに、真空チャンバ83とエアコンプレッサ125との
間に設けられたバルブが開かれ真空チャンバ83内に空
気が送り込まれ真空チャンバ83内が正圧にされる。
【0095】次に、ステップ4に示すように、2枚取り
防止ブロック102と真空ポンプ105との間に設けら
れた可変バルブ103の開度が調整され、ブロック10
2の吸引孔106による吸引力が増加される。
【0096】次に、ステップ5に示すように、吸着パッ
ト142と真空ポンプ146との間に設けられたバルブ
144が開かれ、紙葉類Pの後端が吸着されて紙葉類P
が取出位置に停止される。
【0097】次に、ステップ6に示すように、駆動モー
タ30が所定の方向へ回動され、支持部材14とともに
給紙台12が降下される。次に、ステップ7に示すよう
に、円筒上コイル47に所定の電流が給電され、押圧部
材42が下降される。
【0098】そして、ステップ8に示すように、ソレノ
イド136が付勢されてストッパ133が移動され、ア
イドルローラ94が搬送ベルト92から切り離される。
以上の手順により紙葉類の取出動作が緊急停止される。
尚、ステップ8に示すアイドルローラ94の切離しは、
緊急停止動作の最後に実施することが望ましく、より好
ましくは、ステップ2からステップ8の停止動作は同時
に実行される。
【0099】以上のように、本発明の紙葉類取出装置お
よび取出動作停止方法によると、従来のように比較的慣
性の大きい取出ロータの回転を停止し、或いは機械的に
駆動されるストッパ機構により取出ロータに吸着された
紙葉類を強制的に引き剥がすことなく、紙葉類の取り出
しを瞬時に停止できる。
【0100】尚、この発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変形可
能である。例えば、紙葉類取出装置による取出動作を停
止する際の上述した各停止動作の動作順序は適当で良
く、少なくとも1つの停止動作が実行されれば良い。ま
た、紙葉類を取り出すための走行手段は、一方向に直線
的に走行されるベルト等であっても良い。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の紙葉類
取出装置は、上記のような構成および作用を有している
ので、より簡単な構成により紙葉類の取出を瞬時に停止
できる。
【0102】つまり、従来のように紙葉類を取り出すた
めの取出ロータを停止させ、或いはストッパ機構により
紙葉類の搬送を停止させることなく、紙葉類の取出に必
要とされる吸引力をなくすことにより紙葉類の取り出し
を中止できる。このため、比較的慣性の大きい機構を停
止する必要がなく紙葉類の取出を瞬時に停止できるとと
もに、ストッパ機構をなくすことができ機構を簡潔にす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の実施例に係る紙葉類P取出
装置を示す概略図。
【図2】図2は、図1の取出装置に組込まれた給紙部の
押圧機構を示す断面図。
【図3】図3は、図2の押圧機構に組込まれたリニアア
クチュエータを示す斜視図。
【図4】図4は、図1の取出装置に組込まれた給紙部の
給紙台、上面ガイド部材、およびセンサを示す斜視図。
【図5】図5は、図1の取出装置に組込まれた取出部の
取出ロータおよびその周辺機器を示す斜視図。
【図6】図6は、図5の取出ロータおよびその周辺機器
を示す断面図。
【図7】図7は、図6の取出ロータおよびチャンバ部材
の断面図。
【図8】図8は、図7のチャンバ部材内の真空チャンバ
に真空ポンプおよびエアコンプレッサを接続した状態を
示す概略図。
【図9】図9は、図1の取出装置に組込まれた搬送機構
のアイドルローラ切離し機構およびその周辺機器を示す
概略図。
【図10】図10は、図9の切離し機構を詳細に示す斜
視図。
【図11】図11は、図1の取出装置に組込まれた2枚
取り防止機構の2枚取り防止ブロックを示す斜視図。
【図12】図12は、図11のブロックを含む2枚取り
防止機構を示す概略図。
【図13】図13は、図12の2枚取り防止機構の他の
実施例を示す概略図。
【図14】図14は、図1の取出装置に組込まれた停止
機構を示す概略図。
【図15】図15は、図1の取出装置の制御系を示すブ
ロック図。
【図16】図16は、この発明の取出装置の取出動作を
説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…取出装置、 12…給紙台、 14…支持部材、 20…移動機構、 42…押圧部材、 82…取出ロータ、 94…アイドルローラ、 100…2枚取り防止機構。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の取出位置へ紙葉類を給紙する給紙
    手段と、 上記給紙手段にて上記取出位置へ給紙された紙葉類の一
    側で該紙葉類の取出方向に沿って走行され、該取出方向
    に沿って所定間隔離間された複数の吸引孔を有する走行
    手段と、 上記走行手段の走行に伴い上記吸引孔を通して紙葉類に
    負圧を作用させて紙葉類を上記走行手段に吸着させ、上
    記走行手段に対する紙葉類の吸着を解除する場合に上記
    吸引孔を介して紙葉類に正圧を発生する負圧・正圧発生
    手段と、 を備えていることを特徴とする紙葉類取出装置。
  2. 【請求項2】 所定の取出位置へ紙葉類を給紙する給紙
    手段と、 上記給紙手段にて上記取出位置へ給紙された紙葉類の一
    側で該紙葉類の取出方向に沿って走行され、該取出方向
    に沿って所定間隔離間された複数の吸引孔を有する走行
    手段と、 上記走行手段の走行に伴い上記吸引孔を通して紙葉類に
    負圧を作用させて紙葉類を上記走行手段に吸着させ、上
    記走行手段に対する紙葉類の吸着を解除する場合に上記
    吸引孔を介して紙葉類に正圧を発生する負圧・正圧発生
    手段と、 上記負圧・正圧発生手段により上記走行手段に吸着され
    た紙葉類に対し該走行手段と反対側から調整可能な負圧
    を発生し、紙葉類の2枚取りを防止する2枚取り防止手
    段と、 上記取出位置に給紙された紙葉類に対して上記負圧・正
    圧発生手段による負圧に伴った吸引力よりも大きい吸引
    力を発生して該紙葉類を吸着して上記取出位置に停止さ
    せる停止手段と、 紙葉類の取出を中止する際、上記負圧・正圧発生手段に
    よる負圧を解除するとともに正圧を発生し、上記走行手
    段に吸着された紙葉類を上記2枚取り防止手段に吸着さ
    せて停止するように上記2枚取り防止手段による負圧を
    強め、上記停止手段により取出位置の紙葉類に負圧を発
    生し該紙葉類を取出位置に停止する制御手段と、 を備えていることを特徴とする紙葉類取出装置。
  3. 【請求項3】 所定の取出位置へ紙葉類を給紙する給紙
    手段と、 上記給紙手段にて上記取出位置へ給紙された紙葉類の一
    側で該紙葉類の取出方向に沿って走行され、該取出方向
    に沿って所定間隔離間された複数の吸引孔を有する走行
    手段と、 上記取出位置に給紙された紙葉類を上記走行手段に向っ
    て押付ける押圧手段と、 上記走行手段の走行に伴い上記吸引孔を通して紙葉類に
    負圧を作用させて紙葉類を上記走行手段に吸着させ、上
    記走行手段に対する紙葉類の吸着を解除する場合に上記
    吸引孔を介して紙葉類に正圧を発生する負圧・正圧発生
    手段と、 上記負圧・正圧発生手段により上記走行手段に吸着され
    た紙葉類に対し該走行手段と反対側から調整可能な負圧
    を発生し、紙葉類の2枚取りを防止する2枚取り防止手
    段と、 上記取出位置に給紙された紙葉類に対して上記負圧・正
    圧発生手段による負圧に伴った吸引力よりも大きい吸引
    力を発生して該紙葉類を吸着して上記取出位置に停止さ
    せる停止手段と、 上記負圧・正圧発生手段により上記走行手段に吸着され
    た紙葉類を上記2枚取り防止手段より下流側で上記走行
    手段との間で挟持して紙葉類を搬送する第1位置と、上
    記走行手段から離れて紙葉類の搬送を中止させる第2位
    置と、の間で移動可能に設けられた搬送ローラを有する
    搬送手段と、 紙葉類の取出を中止する際、上記負圧・正圧発生手段に
    よる負圧を解除するとともに正圧を発生し、上記給紙手
    段による紙葉類の給紙を中止し、上記押圧手段による紙
    葉類の押付けを解除し、上記走行手段に吸着された紙葉
    類を上記2枚取り防止手段に吸着させて停止するように
    上記2枚取り防止手段による負圧を強め、上記停止手段
    により取出位置の紙葉類に負圧を発生し該紙葉類を取出
    位置に停止し、上記搬送手段の搬送ローラを上記第2位
    置へ移動させ紙葉類の搬送を中止する制御手段と、 を備えていることを特徴とする紙葉類取出装置。
  4. 【請求項4】 所定の取出位置へ紙葉類を給紙する給紙
    手段と、 上記給紙手段にて上記取出位置へ給紙された紙葉類の一
    側で該紙葉類の取出方向に沿って走行され、該取出方向
    に沿って所定間隔離間された複数の吸引孔を有する走行
    手段と、 上記走行手段の走行に伴い上記吸引孔を通して紙葉類に
    負圧を作用させて紙葉類を上記走行手段に吸着させ、上
    記走行手段に対する紙葉類の吸着を解除する場合に上記
    吸引孔を介して紙葉類に正圧を発生する負圧・正圧発生
    手段と、 上記負圧・正圧発生手段により上記走行手段に吸着され
    た紙葉類に対し該走行手段と反対側から調整可能な負圧
    を発生し、紙葉類の2枚取りを防止する2枚取り防止手
    段と、 上記取出位置に給紙された紙葉類に対して上記負圧・正
    圧発生手段による負圧に伴った吸引力よりも大きい吸引
    力を発生して該紙葉類を吸着して上記取出位置に停止さ
    せる停止手段と、を備えた紙葉類取出装置において、 紙葉類の取出を中止する際、上記負圧・正圧発生手段に
    よる負圧を解除するとともに正圧を発生し、上記走行手
    段に吸着された紙葉類を上記2枚取り防止手段に吸着さ
    せて停止するように上記2枚取り防止手段による負圧を
    強め、上記停止手段により取出位置の紙葉類に負圧を発
    生し該紙葉類を取出位置に停止する取出動作停止方法。
  5. 【請求項5】 所定の取出位置へ紙葉類を給紙する給紙
    手段と、 上記給紙手段にて上記取出位置へ給紙された紙葉類の一
    側で該紙葉類の取出方向に沿って走行され、該取出方向
    に沿って所定間隔離間された複数の吸引孔を有する走行
    手段と、 上記取出位置に給紙された紙葉類を上記走行手段に向っ
    て押付ける押圧手段と、 上記走行手段の走行に伴い上記吸引孔を通して紙葉類に
    負圧を作用させて紙葉類を上記走行手段に吸着させ、上
    記走行手段に対する紙葉類の吸着を解除する場合に上記
    吸引孔を介して紙葉類に正圧を発生する負圧・正圧発生
    手段と、 上記負圧・正圧発生手段により上記走行手段に吸着され
    た紙葉類に対し該走行手段と反対側から調整可能な負圧
    を発生し、紙葉類の2枚取りを防止する2枚取り防止手
    段と、 上記取出位置に給紙された紙葉類に対して上記負圧・正
    圧発生手段による負圧に伴った吸引力よりも大きい吸引
    力を発生して該紙葉類を吸着して上記取出位置に停止さ
    せる停止手段と、 上記負圧・正圧発生手段により上記走行手段に吸着され
    た紙葉類を上記2枚取り防止手段より下流側で上記走行
    手段との間で挟持して紙葉類を搬送する第1位置と、上
    記走行手段から離れて紙葉類の搬送を中止させる第2位
    置と、の間で移動可能に設けられた搬送ローラを有する
    搬送手段と、を備えた紙葉類取出装置において、 紙葉類の取出を中止する際、上記負圧・正圧発生手段に
    よる負圧を解除するとともに正圧を発生し、上記給紙手
    段による紙葉類の給紙を中止し、上記押圧手段による紙
    葉類の押付けを解除し、上記走行手段に吸着された紙葉
    類を上記2枚取り防止手段に吸着させて停止するように
    上記2枚取り防止手段による負圧を強め、上記停止手段
    により取出位置の紙葉類に負圧を発生し該紙葉類を取出
    位置に停止し、上記搬送手段の搬送ローラを上記第2位
    置へ移動させ紙葉類の搬送を中止する取出動作停止方
    法。
  6. 【請求項6】 上記搬送手段の搬送ローラは、紙葉類の
    取り出しを停止する動作を完了する直前に上記第2位置
    へ移動されることを特徴とする請求項5に記載の取出動
    作停止方法。
  7. 【請求項7】 所定の取出位置へ紙葉類を給紙する給紙
    手段と、 上記給紙手段にて上記取出位置へ給紙された紙葉類の一
    側で該紙葉類の取出方向に沿って走行され、該取出方向
    に沿って所定間隔離間された複数の吸引孔を有する走行
    手段と、 上記取出位置に給紙された紙葉類を上記走行手段に向っ
    て押付ける押圧手段と、 上記走行手段の走行に伴い上記吸引孔を通して紙葉類に
    負圧を作用させて紙葉類を上記走行手段に吸着させる負
    圧発生手段と、 紙葉類の取出を中止する際、上記押圧手段による紙葉類
    の押付けを解除せしめる制御手段と、 を備えていることを特徴とする紙葉類取出装置。
  8. 【請求項8】 所定の取出位置へ紙葉類を給紙する給紙
    手段と、 上記給紙手段にて上記取出位置へ給紙された紙葉類の一
    側で該紙葉類の取出方向に沿って走行され、該取出方向
    に沿って所定間隔離間された複数の吸引孔を有する走行
    手段と、 上記走行手段の走行に伴い上記吸引孔を通して紙葉類に
    負圧を作用させて紙葉類を上記走行手段に吸着させる負
    圧発生手段と、 上記負圧発生手段により上記走行手段に吸着された紙葉
    類に対し該走行手段と反対側から調整可能な負圧を発生
    し、紙葉類の2枚取りを防止する2枚取り防止手段と、 紙葉類の取出を中止する際、上記走行手段に吸着された
    紙葉類を上記2枚取り防止手段に吸着させて停止するよ
    うに上記2枚取り防止手段による負圧を強める制御手段
    と、 を備えていることを特徴とする紙葉類取出装置。
  9. 【請求項9】 所定の取出位置へ紙葉類を給紙する給紙
    手段と、 上記給紙手段にて上記取出位置へ給紙された紙葉類の一
    側で該紙葉類の取出方向に沿って走行され、該取出方向
    に沿って所定間隔離間された複数の吸引孔を有する走行
    手段と、 上記走行手段の走行に伴い上記吸引孔を通して紙葉類に
    負圧を作用させて紙葉類を上記走行手段に吸着させる負
    圧発生手段と、 上記取出位置に給紙された紙葉類に対して上記負圧発生
    手段による負圧に伴った吸引力よりも大きい吸引力を発
    生して該紙葉類を吸着して上記取出位置に停止させる停
    止手段と、 紙葉類の取出を中止する際、上記停止手段により取出位
    置の紙葉類に負圧を発生し該紙葉類を取出位置に停止せ
    しめる制御手段と、 を備えていることを特徴とする紙葉類取出装置。
  10. 【請求項10】 所定の取出位置へ紙葉類を給紙する給
    紙手段と、 上記給紙手段にて上記取出位置へ給紙された紙葉類の一
    側で該紙葉類の取出方向に沿って走行され、該取出方向
    に沿って所定間隔離間された複数の吸引孔を有する走行
    手段と、 上記走行手段の走行に伴い上記吸引孔を通して紙葉類に
    負圧を作用させて紙葉類を上記走行手段に吸着させる負
    圧発生手段と、 上記負圧発生手段により上記走行手段に吸着された紙葉
    類をこの走行手段とにより挟持して搬送する第1位置
    と、上記走行手段から離れて紙葉類の搬送を中止させる
    第2位置と、の間で移動可能に設けられた搬送ローラを
    有する搬送手段と、 紙葉類の取出を中止する際、上記搬送手段の搬送ローラ
    を上記第2位置へ移動させ紙葉類の搬送を中止する制御
    手段と、 を備えていることを特徴とする紙葉類取出装置。
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