JPH08268918A - フルオロ誘導体の合成方法 - Google Patents

フルオロ誘導体の合成方法

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JPH08268918A
JPH08268918A JP8041555A JP4155596A JPH08268918A JP H08268918 A JPH08268918 A JP H08268918A JP 8041555 A JP8041555 A JP 8041555A JP 4155596 A JP4155596 A JP 4155596A JP H08268918 A JPH08268918 A JP H08268918A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反応の選択性を大きく増加しながら、塩素の
ような重いハロゲンとフッ素との間の交換を行うことが
できるフルオロ誘導体の合成方法を提供する。また、穏
やかな反応条件を用いて、このような交換を行う方法を
提供する。 【解決手段】 本発明のフルオロ誘導体の合成に用いら
れる方法は、少なくとも 2個のハロゲンを有する少なく
とも1 個のsp3 混成のハロ保有炭素を含む基質であっ
て、前記ハロゲンのうちの少なくとも1 個がフッ素より
も大きな原子番号のハロゲンであり、前記ハロ保有炭素
が少なくとも1 個のカルコゲンに結合している基質は、
n が少なくとも3 であり且つ20以下であり、有利には15
であり、好ましくは10である所定の数n のフッ化水素酸
とブロンステッド塩基との組み合わせからなる少なくと
も1 種の所定の化合物を含む反応体の作用を受ける工程
を含むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は少なくとも部分的に錯塩の形態で
あるフッ素を含む反応体を用いたフッ素より高い列のハ
ロゲンの交換によりアルキル鎖の炭素上がフッ素化され
た炭化水素化合物の合成方法に関する。本発明は、より
詳細には、誘導効果により電子吸引性である炭素原子含
有基がフッ素化された誘導体を得ることができる方法に
関する。
【0002】フルオロ化合物は一般に得ることが困難で
ある。フッ素の反応性はフルオロ誘導体を直接的に得る
ことが困難であり、更には不可能であるような反応性で
ある。
【0003】フルオロ誘導体を製造するための最も一般
的に用いられている技術のうちの1つは無機フッ素であ
って一般にはアルカリ金属フッ化物であって一般には高
い原子量のアルカリ金属フッ化物でハロゲンを交換する
ために、ハロゲン誘導体であって一般にはクロロ誘導体
を反応させることからなる。
【0004】一般に、用いられるフッ化物はフッ化カリ
ウムであり、それは妥協として経済的に満足できるもの
である。
【0005】これらの条件下で、多くの方法、例えば、
Certificate of Addition No.2,353,516号に記載の方法
およびChem. Ind.(1978)-56 の論文に記載の方法はアリ
ール上で電子吸引性基がグラフト化されたフッ化アリー
ルを得るために産業上用いられている。
【0006】このタイプの合成に特に適切な基質の場合
を除いて、この技術は欠点を有し、主な欠点を下記に分
析するであろう。
【0007】反応は、アルカリ金属フッ化物、例えば、
フッ化カリウムのような反応体を必要とし、それはこの
タイプの合成に適切であるために満たさなければならな
い仕様により比較的に高価である。それは非常に純粋
で、乾燥しており、そして適切な物理形態でなければな
らない。
【0008】更に、この反応は、全てのクラスの製品、
特に、ハロ保有炭素( 即ち、フッ素との交換がされるハ
ロゲンを有する炭素) 上で置換されている製品の全ての
クラスの製品について機能するわけではない。
【0009】液体の状態であるかまたは極性非プロトン
溶剤で希釈されたフッ化水素酸のような反応体も用いら
れる。しかし、フッ化水素酸は反応体として強すぎ、そ
してしばしば望ましくない重合反応物またはタールを生
じる。
【0010】この場合、そして、特に、電子吸引性基の
存在により電子が少なくなったアルキルタイプ( アラル
キルを含む) の炭素上のフッ素化誘導体を得ることが所
望されている場合には、非常に過酷な条件が選ばれ、そ
してタールが特に得られるか、または、穏やかな反応条
件が選ばれ、そして最良の場合にも基質に変化が見られ
ないといったあまり望ましくない問題に当業者は直面す
る。ある著者は、酸化物またはフッ化物の形態での重質
元素の存在下でフッ化水素酸塩を反応体として用いて、
交換を行うことを提案していることが指摘されるべきで
ある。アンチモン、および、銀およびクイックシルバー
( 水銀) のような重金属が用いられる元素として挙げら
れるべきである。
【0011】別の問題は反応の選択性にある。同一の炭
素上で交換されようとする幾つかのハロゲンがあるとき
には、そのうちの幾つかだけを交換することがしばしば
困難である。
【0012】結果的に、本発明の目的の1 つは、反応の
選択性を大きく増加しながら、一方で塩素のような重い
ハロゲンと、もう一方でフッ素の間の交換を行うことが
できる方法を提供することである。本発明の別の目的
は、特に、穏やかな反応条件を用いて、一方で塩素のよ
うな重いハロゲンと、もう一方でフッ素の間の交換を行
うことができる方法を提供することである。
【0013】本発明の別の目的は、フッ素化物のモルホ
ロジーがあまり問題にならないフッ化物供給源を用いる
ことができる方法を提供することである。
【0014】本発明の別の目的は、2 個または3 個の可
能なハロゲン原子のうちの1 個のみを交換することがで
きる方法を提供することである。
【0015】本発明の別の目的は3 個の可能なハロゲン
原子のうちの2 個のみを交換することができる方法を提
供することである。
【0016】本発明の別の目的は、フッ素原子以外の1
個の他のハロゲン原子と同時に1 個のみのフッ素原子を
有する炭素原子を得ることができるかぎりにおいての
み、分子または原子を交換することができる方法を提供
することである。
【0017】本発明の別の目的は、フッ素原子以外の1
個または2 個の他のハロゲン原子と同時に2 個のみのフ
ッ素原子を有する炭素原子を得ることができるかぎりに
おいてのみ、分子または原子を交換することができる方
法を提供することである。
【0018】本発明の別の目的は、水銀および/または
銀のような高価であるかまたは毒性であると考えられて
いる金属を多量に用いることを回避することができる方
法を提供することである。
【0019】本発明の別の目的は、水銀および/または
銀のような高価であるかまたは毒性であると考えられて
いる金属の量を、前記金属とハロゲン原子が交換されよ
うとする基質とのモル比が0.5 以下であり、有利には0.
2 以下であり、好ましくは0.1 以下である値になるよう
に、低減することができる方法を提供することである。
【0020】本発明の別の目的は、反応混合物に上記に
記載の元素を加えないように; 即ち、前記金属の各々の
濃度が10-3M 以下、有利には10-4M 以下、好ましくは10
-5M以下であるように、水銀および/または銀のような
高価であるかまたは毒性であると考えられている金属の
使用を完全に回避することができる方法を提供すること
である。
【0021】下記に示すこれらの目的および他の目的
は、少なくとも2 個のハロゲンを有し、その少なくとも
片方がフッ素の原子番号よりも大きな原子番号のハロゲ
ンである少なくとも1 個のsp3 混成ハロ保有炭素を含む
基質であって、前記ハロ保有炭素が少なくとも1 個のカ
ルコゲン原子に結合している基質を、所定数n のフッ化
水素酸との組み合わせのブロンステッド塩基からなる群
より選ばれた少なくとも1 種の所定の化合物を含む反応
体であって、n が少なくとも3 であり、そして20以下で
あり、好ましくは10である反応体の作用を受けさせるこ
との工程を含むフルオロ誘導体の合成に有用な方法によ
り達成される。
【0022】実際、本発明の研究の間に、誘導効果によ
り電子吸引性である基を保有する特定の炭素原子は、電
子吸引性基の少なくとも1 個がカルコゲンであるという
条件で、上記のタイプの反応体と反応することができる
ことが示された。
【0023】反応温度は、反応混合物の融点からその分
解温度または沸点までの範囲であり、一般には0 ℃〜15
0 ℃であり、有利には20℃〜100 ℃である。
【0024】本方法は一般には周囲圧力で行われるが、
20x105パスカルに達する圧力で機能することができる。
【0025】好ましい塩基として記載されうるのは、有
利には元素の周期律表(Bulletin dela Societe Chimiqu
e de France 1966 年1 月、No.1の増補) の少なくとも
第二周期であって、一般には第六周期より低い第VB族元
素の三価の炭化水素誘導体である。下記の詳説される化
合物に加えて、列挙されうるこのような化合物の例は三
価の誘導体であり、それは、このとき、三置換されてお
り、実際にはピニクチンであり、これらのピニクチンが
下記の詳説の主題を形成する。
【0026】前記の第V 族の元素の炭化水素誘導体のう
ちで好ましいのは、炭化水素残基の水素の全置換または
部分置換により水素ピニクチドから誘導されたものであ
り、前記炭化水素は二重結合を介して( 例えば、イミ
ン) または三重結合を介して(例えば、ニトリル) 第VB
族原子に結合されていてよい。
【0027】しかし、第V 族の元素から誘導された炭化
水素誘導体は一価の炭化水素残基、有利にはアルキル(
本明細書中、アルキルとは、アルコール( またはオー
ル) 官能基を除去した後のアルコールの炭化水素残基と
いう語源的な意味である。) で水素の全置換または部分
置換により水素ピニクチドから有利には誘導されたもの
である。これらのアルキル化合物は、用語ピニクチドと
同様に、本明細書中において、用語ピニクチンにより示
される。
【0028】このように、窒素の場合には、窒化水素(
アンモニア) の置換はアミンを提供し、燐の場合には、
燐化水素の置換はホスフィンを提供し、ヒ素の場合に
は、ヒ化水素の置換はアルシンを提供し、そしてアンチ
モンの場合には、アンチモン化水素の置換はスチビンを
提供する。それらはホスフィンのような燐の炭化水素誘
導体から有利には選ばれる。
【0029】更に、塩基が弱いほど、交換は完全であ
る。この為、第一級、第二級および好ましくは第三級ア
ミンは少ないHF基を含み(5以下であり、一般には更に少
ない)且つ、ヘテロ原子またはヘテロ原子の少なくとも1
個が第V 族から選ばれた芳香族複素環式塩基よりも弱
い反応体を生じる。
【0030】塩基および明確な数のHF単位から形成され
たこれらの化合物は「HF- 塩基」または「塩基-HF 」錯
体により示されるであろう。
【0031】本発明は金属フッ化物( 特に、KF、CsF 等
のようなアルカリ金属フッ化物) による交換に向けられ
たわけではなく、それは量((アルカリ金属、アンモニウ
ム)カチオンの当量で表される) が、開放されたハロゲ
ン化水素酸若しくは「F-HF」を含めた「塩基-HF 」錯体
の遊離プロトンの形態での水素の量に対して少なくとも
1 倍( 有利には少なくとも4/3 倍、好ましくは約2 倍)
でなければならないという事実により表されることがで
きる。
【0032】次の経験的規則が提供されうる; もし、塩
基が塩基官能基当たりに5 個より多くのHFの所定の化合
物を形成するならば、これは、非常に穏やかな条件下で
同一炭素上の2 個の重いハロゲンを交換することがで
き、且つ、若干過酷な条件( 温度および圧力) 下で3 個
の重いハロゲンを交換することができる強力な反応体で
ある。さもなければ、それは、一般に、穏やかな条件下
で炭素上に1 つのみのフッ素を提供し、且つ、より過酷
な条件下で、所謂ハロ保有炭素上に2 個のフッ素を提供
するように交換する、より選択的な反応体である。本発
明は塩素をフッ素により置換するために特に有利であ
る。
【0033】このように、交換反応は本質的に連続的で
あり( 実際には、ハロ保有炭素上の各々の追加のフッ素
原子はフッ素より重いハロゲン原子のフッ素での交換を
遅らせる。) 、その為、操作条件および反応体の選択を
変えることにより、選択的であり且つ完全な交換を行う
ことが可能になる。フッ素より重いハロゲンの全てがフ
ッ素により置換されてしまう前に交換反応が止まる条件
を見つけることが一般に可能であるから、2 倍の選択性
が可能であるということになる。一方で、限定された数
のフッ素より重いハロゲンのみを交換することが可能で
あり、そして他方で、既に部分フッ素化された混合物を
処理し、そして所望の数のフッ素原子に達していなかっ
た分子にのみ有意に作用することが可能である。
【0034】一般に、フッ素より重いハロゲン原子のフ
ッ素による交換の容易性はその原子番号の増加ととも増
加する。
【0035】明らかに、1 分子当たりに交換されるハロ
ゲン原子の数を制限するために、理論量および理論過剰
量は変化されうる。
【0036】1 分子当たりに幾つかのハロ保有炭素原子
が存在してよい。2 個のハロ保有原子は互いに阻害しな
いために好ましい。上記の反応体の作用下でフッ素によ
り重いハロゲンを最も交換しそうな炭素原子または分子
のタイプを下記に示す。下記の各々の特性は前記炭素の
ための本発明の価値を高める。
【0037】ハロ保有炭素の可能な残基結合が有利には
誘導効果により電子吸引性である基から選ばれた基と結
合されることが特に有利である。電子吸引性基から選ば
れる前記基は有利にはハロゲンである。
【0038】良好な反応性を達成するために、前記カル
コゲンの原子番号の合計が少なくとも10であることが好
ましい。換言すれば、もし、1 個のみのカルコゲン原子
が存在するならば、酸素より重いカルコゲン原子から選
ばれることが好ましい。本発明はカルコゲン原子のうち
の少なくとも1 個が硫黄であるときには特に有利であ
る。
【0039】本発明は、前記ハロ保有炭素がフッ素より
大きな原子番号の少なくとも2 個のハロゲンを有すると
きに特に有用である。
【0040】このように、下記に明らかになるように、
本発明は、前記ハロ保有炭素がトリハロメチル、即ち、
有利には塩素およびフッ素から選ばれた3 個のハロゲン
を有するときに、特に有利である。
【0041】前記カルコゲンに関して、それは好ましく
は、それが単独のときには二価( 酸化数=-2)であり、そ
して2 個存在するときには、そのうち片方は二価であ
り、もう片方は、例えば、前記カルコゲン( それは勿
論、酸素であると化学的な意味がなくなるので、酸素で
ないという条件である) と酸素とのドナー- アクセプタ
ータイプの結合のために単に電子吸引性であることがで
きる( 例えば、スルホンまたはスルホキシド) ことが記
載されるべきである。
【0042】このように、上記に記載の内容を余分なく
要約すると、基質が式I の分子であることが示されう
る。 R-CXX'-Y(O) r -R5 (I) ( 式中、R は炭化水素残基、ハロゲン、電子吸引性基お
よびヒドロカルビルカルコゲニル基、例えば、アルコキ
シル基およびアリールオキシ基、および、その硫黄、セ
レンおよびテルル類似物から選ばれ;X およびX'は同一
でもまたは異なっていてもよく、ハロゲンから選ばれ、
好ましくは塩素であり( ここで、勿論、R 、X およびX'
は同時にフッ素であることができず、且つ、その少なく
とも1 個がフッ素原子と交換されるべきフッ素より重い
ハロゲンであることが条件である。);Y はカルコゲンか
ら選ばれ、特にR がヒドロカルビルカルコゲニル以外で
あるときには、有利には酸素より大きい原子列から選ば
れ、そしてY が酸素であるときにはr は0 であり;r は0
であるかまたは1 若しくは2 から選ばれた整数であ
り、そして有利には2より小さく;R5はあらゆる基であっ
てよく、有利には炭化水素基である。)
【0043】基R は二価のカルコゲンを有しないときに
は( 即ち、二個のダブレットが供給されるもの) 、r は
2 より小さいことが好ましく、そして好ましくは0 であ
る。
【0044】R5が、特にメソメリー効果により電子吸引
性であるときには、特に同一炭素上の第三のフッ素原子
のために、交換がより困難であることが注意されるべき
である。
【0045】このように、完全な交換のためには、前記
カルコゲンが、誘導またはメソメリー効果により電子供
与性である原子への第二の結合により結合されているこ
とが望ましい。前記電子供与性原子は別のカルコゲン(
メソメリー効果により供与体である) であってよく、有
利には酸素より大きい原子列から選ばれる。
【0046】前記電子供与性原子は、また、アルキル基
または電子が豊富なアリール基に属する炭素であっても
よい。この場合、前記アルキルは有利にはアラルキル基
であり、好ましくはベンジル基から選ばれ、そして前記
の電子が豊富なアリール基は有利には五員複素環基であ
り、または六員同素環基である。
【0047】このように、同一のハロ保有炭素上で3 個
のフッ素原子を導く交換では、R がアルキルであり、即
ち、sp3 混成炭素による結合であることが好ましく、有
利には、sp3 混成炭素は全体として吸引性でなくまたは
弱い吸引性である( 即ち、ジクロロフェニルより低い吸
引性である) 置換基を有し、好ましくは前記sp3 混成炭
素は少なくとも1 個の、有利には2 個の水素原子を有す
る。
【0048】反応はR が水素であり、下記の2 つの条件
のうちの1 つが満たされるときに進行しうる。 ・反応体が強力である(即ち、もし、塩基が、塩基官能
基当たりに 5個より多くのHFを含む特定の化合物を形成
するならば); ・前記カルコゲンの原子番号の合計が少なくとも10であ
る。しかし、一般に、それでも、この値はR=H であると
きには好ましくない。R5は有利には、特に、 ・所望により置換されたアリール、特にヘテロアリール
であってよく、 ・アルキル、特に: -CR'R"-Ar ( 式中、R'およびR"は同一であってもまたは異なってい
てもよく、水素、アリールおよび低級アルキル( 即ち、
1 〜4 個の炭素数) からなる群より選ばれ、好ましくは
片方または両方が水素であり、Arは少なくとも1 個の二
重結合を有する化合物であり、そして開結合を有する炭
素がsp1 炭素であり、そして好ましくはsp2 炭素であ
り、Arは有利には低級アリールであり、好ましくは10以
下の炭素原子を有し、そして有利には同素環である。)
; -CR'R"-CR1R2-EWG ( 式中、R'およびR"基は上記に規定され、EWG は二重結
合を安定化させる電子吸引性基であり、または離脱基で
あり、R1およびR2は同一であってもまたは異なっていて
もよく、水素、ハロゲン、炭化水素残基であって特にア
ルキル、アルキンおよびアリールから選ばれ、そして片
方または両方が有利には水素である。) である。
【0049】各基R およびR5は、通常、30個以下の炭素
および/または窒素原子( そのうち炭素原子は20個以
下) を含み、有利には、20個以下の炭素および/または
窒素原子( そのうち炭素原子は15個以下) を含み、好ま
しくは、15個以下の炭素および/または窒素原子( その
うち炭素原子は12個以下) を含む。基質分子中の合計の
炭素数は50個を越えることはまれであり、そして有利に
は30個以下である。
【0050】R5がアリールであるときに、特に下記の化
合物が挙げられることができる。-Rは低級アルキル( 所
望により置換されており、そして特にハロゲン化されて
おり( 過ハロゲン化されたもの、特にペルフルオロ化さ
れたものを含む))、ハロゲン、アリールまたはAr'O若し
くはAr'S- であり、ここで、Ar' は低級アリール(即
ち、10個以下の炭素原子を含む) であり;-R5 は所望に
より置換されたフェニル環であり、所望により置換され
た複素環であり、有利には五員環であり、好ましくは2
個のヘテロ原子を含む五員環であり(2個の窒素原子を有
することが望ましい);この為、例えば、-Y(O) r -R5
は有利には式(X) に対応する。
【0051】
【化1】 (式中、n はr と同一の値、即ち、0 、1 または2 であ
り、R11 およびR12 は、同一であってもまたは異なって
いてもよく、それらは有利にはオルト位にあり、水素ま
たはハロゲンであり、R13 は有利にはパラ位にあり、ハ
ロゲン、所望により1 個以上のハロゲンにより置換され
たアルキル基( ペルフルオロアルキルから選ばれる基を
含む) 、所望により1 個以上のハロゲンにより置換され
たアルキルオキシル( ペルフルオロアルキルオキシルか
ら選ばれる基を含む) 、またはSF5 基である。)
【0052】X"がニトリル官能基またはハロゲンである
場合には、R15 はアミノ基であって、所望により1 個以
上のハロゲンにより置換されたアルキル( ペルフルオロ
アルキルを含む) 、所望により1 個以上のハロゲンによ
り置換されたアシル( ペルフルオロアシルを含む) およ
びアルキルオキシカルボニルから選ばれた基により所望
により一置換または二置換されたアミノ基であることが
できる( 二置換の場合には、置換基は同一であってもま
たは異なっていてもよい) 。
【0053】アルキル、アルキルオキシルおよびアシル
は好ましくは低級であり、即ち、4個以下の炭素原子を
含む。
【0054】R13 が所望により幾つかのハロゲンで置換
されたアルキルオキシル基であり、且つ、前記ハロゲン
のうちの少なくとも1 個がフッ素より高い列の原子であ
るときには、2 つの可能な交換の炭素中心があることに
注目されるべきである。
【0055】残基R5およびR が1 個の同一の基を構成す
ることができるが、これは二価基である。例えば、それ
らはアリール基を構成することができ、その結合点は同
一環上で且つ互いに隣接位の2 個の炭素により保有され
るか; または、同一環に属さず、この2 個の環が縮合環
である( 例えば、ナフタレンまたは同等物の2 個のα位
の場合) 互いにβ位の2 個の炭素により保有されるか;
またはフェナントレンのように、第三の環により分離さ
れた環に属する互いにγ位の2 個の炭素原子により保有
されることができる。
【0056】このような式の例として、次の例が提供さ
れうる。
【0057】同一環上の隣接炭素の場合:
【化2】
【0058】Y'は単結合であるか、またはカルコゲン(Y
に規定した通り) であるか、または所望によりハロゲン
により一置換または二置換されたメチレンであるか、ま
たは二価基-Y"-C ΘΘ'-若しくは-CΘΘ'-Y"であること
ができ、ここで、Y"はY と同一であることができ、Θお
よびΘ' はそれぞれX およびX'と同一であることができ
る( ΘおよびΘ' は同時にフッ素であってよい) 。
【0059】R6およびR7は、独立に、水素、ハロゲン、
ニトロ基、ニトリル、炭素基であって、有利には5 個以
下の炭素原子を含み、所望により1 個以上のハロゲンに
より置換されたアルキル基( ペルフルオロアルキルから
選ばれた基を含む) 、所望により1 個以上のハロゲンに
より置換されたアルキルオキシル基( ペルフルオロアル
キルオキシル基を含む) またはSF5 基である。
【0060】そして特に
【化3】 である。
【0061】R8がR6またはR7と同一である2 個の別個の
環上の炭素原子の場合:
【化4】
【0062】本発明の特に有用な態様によると、有機合
成およびカルコゲン保有酸合成(カルコゲンは少なくと
も硫黄と同一の列から選ばれる)に特に有用な化合物を
生成するために、開裂が行われることができる。本発明
によると、化合物の酸化は、本質的に既知の条件下で、
過酸化物により、特に水素の過酸化物(過酸化水素の水
溶液または様々なヒドロペルオキシド(例えば、アシル
ヒドロペルオキシドおよびアルキルヒドロペルオキシ
ド))により、またはハロゲン、特に塩素により行われ
ることができる。この中で、前記カルコゲンが硫黄であ
り、そして前記硫黄原子の酸化の逐次工程を含むことが
しばしば有利である。前記酸化工程は、有利には、スル
ホンの形態の前記硫黄原子を得るために行われる。前記
酸化は、スルホキシド、スルホネートまたは等価の酸化
状態の形態の前記硫黄原子を得るためにも行われること
ができる。
【0063】これは、次に、対応するスルフィン酸塩ま
たはスルホン酸塩を提供するために、有利にはアルカリ
媒質中での加水分解の後工程を含むことができる。
【0064】このタイプの反応は、条件により、スルフ
ェニルまたはスルホキシドを生じ、または、最終的に
は、既に示した通り、スルホン酸またはスルフィン酸に
まで分解され、または、カルコゲンが硫黄の代わりにセ
レンまたはテルルのときにはその等価体を生じることが
できる。
【0065】更に、驚くべきことに、もし、理論量のみ
または若干理論過剰量が用いられる(ハロゲンの量が0.
5 〜1.5SA 、有利には8 〜1.3 、好ましくは0.9 〜1.2S
A)ならば、硫黄と隣接の炭素がフッ素化されたスルフェ
ネートはハロゲン( 有利には塩素) により酸化されたと
きにスルフィニルハロゲン化物を提供することが示され
た。
【0066】前記ハロゲン化は、有利には非常に無極性
( 即ち、5 質量% を越える水を溶解することができな
い) であり、本質的に無水( 即ち、水の含有分が基質の
モルの1/3 以下、有利には1/5 以下、好ましくは1/10以
下である) であり且つ塩素に感受性のない溶剤により希
釈された前記スルフェネートに、実質的に化学量論量の
塩素の作用を、100 ℃以下の温度、有利には0 〜50℃の
温度で受けさせることにより行われる。
【0067】問題の反応は次の通りである。 R5-O-S-CF2-R Cl2 → R5-Cl + Cl-(O)S-CF2-R
【0068】この反応は10以下の炭素原子を含むR 基で
特に興味深い。全てがより良好に機能するほど、安定な
カルボカチオンR5+ となる。このように、この反応で
は、R5は有利にはベンジル、アリルまたはtert- アルキ
ルである。このように、Y が硫黄またはそれより大きい
カルコゲンであり、r が1 であり、そして酸素が有利に
Y とCR'R" の間に介されている式IIの化合物は、適切な
基質として挙げられる。
【0069】ハロゲン化物、特に塩化スルフィニル(R-C
F2-SO-タイプ) は特に重要な合成中間体であることを覚
えておくべきである。
【0070】この反応に適切な分子は、特に、式I から
誘導された式(II)の化合物である。 R-CFX-Y(O)r -CR'R"-Ar (II) (式中、R はハロゲン、電子吸引性基、ヒドロカルビ
ル、例えば、アルキル、アリール、および、ヒドロカル
コゲニル、例えば、アルキルオキシ、アリールオキシ並
びに硫黄、セレンおよびテルルのその類似体から選ば
れ;X はハロゲンから選ばれ、好ましくは塩素、特にフ
ッ素であり;Y はカルコゲンから選ばれ、有利には酸素
より高い列の原子であり、但し、Y が酸素であるときに
はr は0 であり;r は0 であるかまたは1 若しくは2 の
整数であり;R'およびR"は同一であってもまたは異なっ
ていてもよく、それらはアリールおよび低級アルキルか
ら選ばれ、好ましくは片方または両方は水素である。)
【0071】Arは少なくとも1 個の二重結合を有し、且
つ、開結合を有する炭素がsp1 炭素そして好ましくはsp
2 炭素である化合物である。Arは有利には低級アリール
であり、好ましくは10個以下の炭素原子を有し、そして
有利には同素環である。
【0072】本発明の好ましい態様によると、式
【化5】 の化合物にβ−脱離を受けさせることが可能である。上
式中、R'、R"、R1またはR2基のうちの1 個、有利には少
なくとも2 個が水素であり( αおよびβ炭素の各々の基
のうちの1 個が水素であることが望ましい);EWG は二重
結合を安定化させる電子吸引性基であり、または離脱基
( β炭素とEWG の間の開裂によるβ- 脱離により、式CF
X-Y(O)r -CR'R"=CR1R2の誘導体を形成することが望まし
い場合) である。
【0073】選ばれることができる電子吸引性基は、カ
ルボニル官能基を含む基( 例えば、アミド、エステル、
ケトンおよびアルデヒド) 、カルボニルから誘導された
基(例えば、イミン、アミジン、オキシム、チオケト
ン、チオエステル、チオアミドおよびチオロエステル)
、ニトリル、ピニクトニウム( 特にホスホニウムおよ
びアンモニウム、下記参照) 、ニトロ基、オルトエステ
ル、遊離結合( または開結合、即ち、考えられる分子の
残部に基を結合するための結合)に隣接した原子が少な
くとも過ハロゲン化され、特にペルフルオロ化された基
であって; ペルフルオロアルキル基、例えば、トリフル
オロメチルおよびペンタフルオロエチルが適切であり、
1,1-ジフルオロおよび1,1,2,2-テトラフルオロアルキ
ル、例えば、1,1-ジフルオロエチル、1,1-ジフルオロ-
および1,1,2,2-テトラフルオロプロピルも適切であるこ
とが指摘されうる。
【0074】更に挙げることができる電子吸引性基は酸
素化されたカルコゲン( 例えば、スルホキシドおよびス
ルホン) から誘導された基であり、または酸素化された
周期律表の第VB族の元素、例えば、ホスフィンオキシド
およびホスホン酸若しくはホスフィン酸エステルから誘
導された基であり、遊離結合は有利にはメタロイド(カ
ルコゲンまたは第VB族元素) により保有される。
【0075】更にβ- 脱離の場合に、離脱基として、上
記に既に記載したハロゲン以外に、下記の意味での疑似
ハロゲンが挙げられる。この説明において、疑似ハロゲ
ンとは、分子の残部に結合された基( 一般には、この基
は軽質カルコゲン( 硫黄または好ましくは酸素) である
と考えられ、それは離脱時に、アニオンを形成し、その
酸は酢酸の酸度と少なくとも同等の酸度を有する(Hamme
tt定数で測定して) 。挙げることができる典型的な疑似
ハロゲンは、アシルオキシ官能基のα位において過ハロ
ゲン化された酸に対応するアシルオキシ基、例えば、ト
リフルオロアセトキシ(CF3-CO-O-)、および、特にスル
ホニルオキシ基、特に硫黄を有する炭素がペルフルオロ
化されているスルホニルオキシ、例えば、トリフルオロ
メタンスルホニルオキシ(CF3-SO2-O-)である。
【0076】本発明のために、離脱時に、スルホン酸と
少なくとも同等の酸度を有する疑似ハロゲン、例えば、
トシル( アリールスルホン酸の例) またはメシル( アル
キルスルホン酸の例) は好ましい。
【0077】本明細書中、ピニクトニウムはヒドロカル
ビル基( 例えば、アリールまたはアルキルであり、アラ
ルキルを含む) で第四級化された第三級ピニクチンであ
る。
【0078】前記ピニクチンは第VB族の元素の三価炭化
水素の誘導体である。それは、二重結合を介して( 例え
ば、イミン) または三重結合を介して( 例えば、ニトリ
ル)第VB族の原子に結合されていてよい炭化水素残基に
より水素を全置換または部分置換することにより水素ピ
ニクチドから誘導される。
【0079】しかし、第V 族の元素の炭化水素誘導体
は、有利には、一価の炭化水素残基、有利にはアルキル
( 本明細書中、アルキルはアルコール( またはオール)
官能基を除去した後のアルコール炭化水素残基であると
いう語源的な意味である) により水素を全置換または部
分置換することにより水素ピニクチドから誘導され、こ
れらのピニクチドから誘導された化合物は、用語「ピニ
クチド」と同様に、本明細書中で用語「ピニクチン」に
より示される。
【0080】このように、窒素の場合には、窒化水素(
アンモニア) の置換はアミンを提供し、燐の場合には、
燐化水素の置換はホスフィンを提供し、ヒ素の場合に
は、ヒ化水素の置換はアルシンを提供し、そしてアンチ
モンの場合には、アンチモン化水素の置換はスチビンを
提供する。それらはホスフィンのような燐の炭化水素誘
導体から有利には選ばれる。
【0081】一般に、β- 脱離はY(O)r とCR'R" の間の
開裂で起こることが望ましく、この場合、R1およびR2
うちの少なくとも1 つは水素でなければならず、そして
この場合、EWG は電子吸引性基または二重結合を安定化
させる基であることが好ましい。二重結合を安定化させ
る基としては、αおよびβ炭素の間の可能な二重結合と
共役であることができる結合を有するあらゆる基が挙げ
られ、既に上記に記載した二重結合を含む電子吸引性基
に加えて、挙げることができるこのような基はアルキ
ン、アルケンおよびアリールである。
【0082】EGW がβ位のカルボアニオンを安定化させ
るために充分に電子吸引性であることも望ましい。EGW
がアリールであり、特に、所望により置換されたフェニ
ルであるときに、R1および/またはR2基自身がEWG 含有
基、特にアルキン、アルケンおよびアリールから選ばれ
ることが望ましい。
【0083】最後に、更に、Y(O)r とCR'R" の間の開裂
によるβ- 脱離の場合に、EGW は中程度の離脱基である
ことが望ましく、有利には、R-CFX-Y(O)r ほど良好な離
脱基でないものである。r は有利には少なくとも1 であ
り、好ましくは少なくとも2である。
【0084】反応は、本質的に既知の技術により、共役
酸のpKa が有利には少なくとも14である強塩基を用いて
行われる。当業者が遭遇するケースにより選択すべき条
件を決定するのを手助けするために、遭遇される多くの
状況において用いられることができる経験則を下記に示
す。
【0085】用語「ヒドロカルビルカルコゲニル」はR6
-Y" の基であり、ここで、R6は炭化水素であり、即ち、
少なくとも水素および炭素を含む基であり、結合を有す
る原子( ここでY"との) は炭素であり、そしてY"はカル
コゲン( 酸素、硫黄、セレンまたはテルル) である。R6
は有利にはアルキル( 過ハロゲン化されたアルキルおよ
びペルフルオロ化されたアルキルを含む) または、所望
により置換されたアリールである。
【0086】基についての参照は式(I) に関する。 R-CXX'-Y(O) r -R5 (I)
【0087】表現「電子供与性」および「弱い電子吸引
性」はジクロロフェニル基以下の電子吸引性であると理
解されるべきである(この定義は非電子吸引性アリール
に関しても適切である。)。逆に、「電子吸引性」およ
び「大きな電子吸引性」はここでは同一の意味を有し、
その定義は上記の「電子供与性」および「弱い電子吸引
性」の定義の反対であることから導き出せ、即ち、ジク
ロロフェニルより電子吸引性である。
【0088】弱い反応体の例(より正確にはパラダイ
ム)(上記経験則を参照)はトリエチルアミン・3HF
として規定される化合物である。
【0089】強い反応体の例(より正確にはパラダイ
ム)(上記経験則を参照)はピリジン・10HFとして規
定される化合物である。
【0090】穏やかな条件:Θ= 50℃以下での融点; 過酷な条件:50℃〜100 ℃( または、考えられる圧力で
沸点がより低いならば、その沸点); 非常に過酷な条件: Θ=100〜150 ℃であり、適切なら
ば、周囲圧力より高い圧力; 式(I) において、X およびX'がフッ素より重いハロゲン
である場合には、反応式は下記の通りに示される。 ハロ保有炭素上にフッ素を導く反応 R-CXX'-Y(O) r -R5 HF- 塩基 → R-CFX'-Y(O) r -R5 ハロ保有炭素上に2 個のフッ素を導く反応 R-CXX'-Y(O) r -R5 HF- 塩基 → R-CFX'-Y(O) r -R5 R-CFX'-Y(O) r -R5 HF- 塩基 → R-CF2-Y(O) r -R5 ここで、R はフッ素より重いハロゲンである。 ハロ保有炭素上に3 個のフッ素を導く反応 R-CXX'-Y(O) r -R5 HF- 塩基 → R-CFX'-Y(O) r -R5 R-CFX'-Y(O) r -R5 HF- 塩基 → R-CF2-Y(O) r -R5 R-CF2-Y(O) r -R5 HF- 塩基 → CF3-Y(O) r -R5
【0091】
【表1】
【0092】
【表2】
【0093】本発明を例示する制限しない実施例であ
る。 例1. HF- 塩基溶液の調製 一般手順 様々なHF- 塩基媒質は次の通りに合成される。Xモルの
有機塩基( ピリジン、トリエチルアミン、ジオキサン
等) または無機塩基(KF 、bu4NF 等) に、攪拌しながら
( 所望により-20 ℃に冷却) 、Y モルの無水フッ化水素
を加える。無水フッ化水素の添加後、反応媒質を室温に
加熱し、そしてなにも処理なしに用いる。このように、
HF- 塩基錯体は(HF)y - 塩基x を有する。
【0094】反応後、フッ素化粗生成物は、考えられる
HF- 塩基媒質と不混和性であるが、できた生成物を溶解
することができる無水有機相( 例えば、CH2Cl2のみ( 氷
または水を含まない))で処理したときに、2 相が得られ
る。交換後に得られる生成物を含む、より極性でない相
( 例えば、CH2Cl2) および、より極性の相「HF- 塩基」
であり、それは、所望により、(HF の) 初期滴定溶液に
戻し、そして反応により開放されたハロ保有酸を除去(
例えば、蒸留) した後、再循環されてよい。この再循環
は本発明に係る方法に特有であり、そしてこの方法の更
なる利点である。
【0095】例2 ベンジルトリクロロメチルスルフィ
ドを用いたCl-F交換 基質の合成 反応式 φ-CH2-SCN + HCCl 3 NaOH相間移動触媒 → φ-CH2-S
-CCl3 用いる手順 ベンジルトリクロロメチルスルフィド1 を、M Makosza
の研究(Synthesis (1974), 274) により得る。 2a) 3 個の塩素の交換 反応式 用いる手順 90.1g(0.374 モル) のスルフィド1 を、0 ℃に冷却され
た297gのピリジン-[HF]11 錯体(77.3gのピリジンと219.
7gの無水フッ化水素から調製) に加える。その後、反応
媒質を室温に温め、18時間攪拌する。反応粗生成物を、
その後、CH2Cl2(5200ml)および氷(500g)の混合物に注
ぐ。有機相を100ml の水で4 回洗い、硫酸マグネシウム
で乾燥する。溶剤(CH2Cl2)を蒸発除去し、68g のスルフ
ィド2(1 に対して95%)を提供し、それを蒸留により精製
する(bp=77/30mmHg)。19 F NMR = 35.9ppm(対照:TFA- トリフルオロ酢酸) フッ素化粗生成物がCH2Cl2のみ( 氷または水を含まな
い) に注ぐと、2 相が得られる。スルフィド2 を含むCH
2Cl2相および再循環されてよいピリジン-HF 相。
【0096】2b) 反応式 用いる手順 2g(8.3x10 -3モル) のスルフィド1 を、室温で20mlのEt
3 N-(HF)3 錯体に加える。反応媒質を20℃で4 時間攪拌
し、その後、CH2Cl2(100ml) および25g の氷および50ml
の水の混合物に注ぐ。有機相を水(50ml)で3 回洗い、そ
の後、MgSO4 で乾燥する。溶剤の蒸発により1.7gのスル
フィド3 (91.5%) を得る。
【0097】2c) 反応式 用いる手順 上記反応と同一の条件であるが、反応媒質を75℃で18時
間攪拌する。処理は蒸気試験と同一であり、そして1.64
g のスルフィド4(1 に対して95%)を生じる。19 F NMR = 50.8ppm(対照:TFA)
【0098】例3 2-クロロシクロヘキシルトリクロロメチルスルフィド上
の交換 反応式
【0099】
【化6】
【0100】用いる手順 最初のスルフィド(レベル5)(2- クロロシクロヘキシル
トリクロロメチルスルフィド) はCCl3SCl のシクロヘキ
センへのトランス付加により得られる。1g(3.73x10-3
ル) のスルフィド5 を、0 ℃に冷却されたピリジン-[H
F] 10錯体(5g)に加える。反応媒質を室温において6 時
間攪拌し、その後、CH2Cl2(50ml)および氷水(50g) の混
合物に注ぐ。有機相を50mlの水で3 回洗い、その後、Mg
SO4 で乾燥する。溶剤を蒸発させ、0.73g のスルフィド
6 (5に対して90%)を提供する。19 F NMR = 167ppm( 対照:TFA [トリフルオロ酢酸])
【0101】3b) 部分交換 1g(3.73x10-3モル) のスルフィド5 を、室温で、10mlの
Et3 N-[HF]3 錯体に加える。反応媒質を室温において5
時間攪拌する。処理は上記の試験と同一であり、スルフ
ィド8 とともに0.85g のスルフィド7(5 に対して91%)を
提供する。
【0102】例4 トリフリン酸( トリフルオロメタンスルフィン酸) の合
成 反応式 CCl3-S-CH2-CH2-CO-O-C2H 5 ピリジン-HF 錯体 → CF3-S-CH2-CH2-CO-O-C2H5 CF3-S-CH2-CH2-CO-O-C2H5 酸化 → CF3-SO2-CH2-CH2-CO-O-C2H5 CF3-SO2-CH2-CH2-CO-O-C2H5 塩基 → CH2=CH2-CO-O-C2H5 + CF3-SO2-
【0103】4a)CCl3S(CH2)2CO2Et 9 上の交換 100mg のスルフィド9 を0 ℃で1ml のピリジン-[HF] 10
錯体に加える。反応媒質を、その後、室温において24時
間攪拌し、その後、CH2Cl2(20ml)および氷水(20g) の混
合物に注ぐ。CH2Cl2相を10mlの水で3 回洗い、MgSO4
乾燥し、そしてCH2Cl2溶剤を蒸発させて、約50% のスル
フィド10を含む黄色の油(80mg)を提供する。 スルフィド10の19F NMR :-41.93ppm(%CFCl3)
【0104】5)ピラゾール誘導体上の交換 R-CXX'-Y(O) r -R5(I) → R-CFX'-Y(O)r -R5 +R-CF2-Y
(O) r -R5 +FCF2-Y(O) r-R5 ここで、R はハロゲン( この場合、塩素) であり、X=X'
= 塩素 ; Y=S ; r=0およびR5=
【0105】
【化7】 x"= ニトリル;R11 =R12 = オルト- クロロおよびR13=パ
ラスルオロメチル
【0106】一般手順 トリクロロピラゾール11をHFx - 塩基y 混合物(xおよび
y は既知) に加える。反応混合物を所定の温度で所定の
時間、攪拌する。室温に戻した後、反応粗生成物をCH2C
l2/ 氷水混合物上に注ぐ。CH2Cl2有機相を水で3 回洗
い、そしてMgSO4 で乾燥し、その後、溶剤を蒸発させ
る。得られた粗生成物をHPLCで分析する。行った主要な
試験の結果を次の表に示す。
【0107】
【表3】
【0108】例6 ジクロロ-MDB上のCl-F交換
【0109】
【化8】 6a) ピリジン-[HF] 10での交換 収率の測定は半定量的な測定である(GC 分析) 。191mg
(1 モル) のDCMDB を0 ℃で2ml のピリジン-[HF] 10
加える。反応媒質を室温で2 時間攪拌し、その後、CH2C
l2/ 氷水混合物上に注ぐ。有機相を洗浄した後、GC分析
は DFMDB - 95% (GC面積) DCMDB - 定量困難(1% 以下) クロロフルオロ-MDB - 1%
【0110】6b) Et3N-[HF]3での交換 収率の測定は半定量的な測定である(GC 分析) 。191mg
のDCMDB を0 ℃で2ml のEt3N-[HF]3に加える。室温での
反応時間は3 時間である。処理は上記試験と同一であ
る。 GC分析は DFMDB - 90% GC 面積 DCMDB - 定量困難(10%以下)
【0111】6c) 「触媒」HF +塩基媒質でのDCMDB から
DFMDB への交換 次の試験において、塩基( 有機または無機) の量は上記
試験よりも非常に小さい。触媒のHF- 塩基錯体は上記で
用いられた塩基-HF 錯体と同様に形成される。下記の表
は、塩基を加えない「ブランク」試験と比較した塩基(E
t3N およびKF)の触媒量の影響を示す。触媒の塩基-HF
での試験体の処理はピリジン-[HF]10 およびEt3N-[HF]3
での試験体の処理と同一である。
【0112】
【表4】
【0113】例7 スルフェネートを提供するための酸化 反応式 手順 1ml の酢酸中で希釈された192mg(1 当量) のベンジルト
リフルオロメチルスルフィドに0.11ml(1.1当量) の30%
過酸化水素水を加える。この媒質を18時間50℃で加熱す
る。反応粗生成物をジクロロメタン中に吸収させ、そし
て有機相を水で洗い、その後、硫酸ナトリウムで乾燥し
た。蒸発後、白色固体を得て、それは、90% の収率に対
応する量で期待されたスルフェネートと同定される。
【0114】例8 スルフェネートの酸化 反応式 φ-CH2-O-S-CF3 Cl2 → φ-CH2-Cl + (O)S-CF3 手順 2ml のメチレンクロリド( 即ち、ジクロロメタン、CH2C
l2) 中に希釈された208mg(1 当量) トリフルオロメチル
ベンジルスルフェネートに71mg(1.1当量) の気体の塩素
を加える。室温で18時間後、ガスクロマトグラフィー分
析( しばしばイニシャルで示される:GC)は基質の転化が
完全であり、そして塩化ベンジルおよびトリフルオロメ
タンスルフィニルクロリドの収率もそれぞれ75% および
80% であることを示す。
【0115】例9 PhCH2SCCl3 の合成 ベンジルチオシアネート(29.8g、0.2 モル) 、クロロホ
ルム(76g、0.6 モル)およびトリエチルベンジルアンモ
ニウムクロリド(0.5g 、 0.002モル) を激しく攪拌す
る。40mlの50% 水酸化ナトリウム水溶液をこの溶液にゆ
っくりと加える(緩やかな発熱) 。温度は40℃に上が
り、そして充分な攪拌とともに4 時間この温度を維持す
る。反応体を、その後、水で希釈し、そしてクロロホル
ムで抽出する。混合された有機相を水で洗い、MgSO4
乾燥し、そしてロータリーエバポレーターで減圧下で濃
縮する。収率は80% である。
【0116】例10 PhCH2SO2CF3の合成 -PhCH2SCF3から 12.7mlの30% 過酸化水素水溶液(124.3ミリモル) を、23
mlの99% 酢酸中のベンジルトリフルオロメチルスルフィ
ド(5.96mg 、31.06 ミリモル) 溶液上に滴下する。90℃
で2 時間攪拌の後、反応体を水で希釈した後、エーテル
(3x100ml) で抽出する。有機相を3x75mlの水、2x75mlの
NaHCO3飽和溶液および2X75mlの水で洗う。それをMgSO4
で乾燥し、そして減圧下でロータリーエバポレーターで
濃縮する。得られた固体をCCl4(25 〜30ml) から再結晶
させる。4.604gの白色固体を得て、その構造および純度
をNMR で管理する。単離した生成物の収率は66% であ
る。 1 H NMR (CDCl3): 4.47ppm (s, 2H) 7.43ppm (m, 5H, 芳香族H)19 F NMR (CDCl3): -76.91ppm
【0117】例11 1,2-ジクロロフェニルエチルトリフ
ロン ベンジルトリフロン(0.673g 、3 ミリモル) を12mlの乾
燥アセトニトリル中に溶解させる。K2CO3 (0.485g 、3.
5 ミリモル) を、その後、導入し、次に、臭化ベンジル
(0.365ml、3 ミリモル) を導入する。反応体を還流(82
℃) で20時間維持する。その後、濾過し、水で希釈し、
そしてエーテルで抽出する。混合された有機相を水(2x2
0ml)で洗い、そしてNaCl飽和溶液(1x20ml)で洗う。MgSO
4 で乾燥後、減圧下でロータリーエバポレーターで濃縮
し、黄色の油を得る。生成物を3ml の石油エーテルから
再結晶化させる。単離された生成物の収率は68% 〜82%
(0.637g〜0.768gの白色固体) であり、NMR で特定され
る。1 H NMR (CDCl3): 3.39ppm(dd. 1H, 2J=13.6Hz, 3J=3.2
Hz, H2またはH3) 3.77ppm(dd. 1H, 2J=13.6Hz, 3J=11.6Hz, H2 または
H3) 4.54ppm(dd. 1H, 3J=3.2Hz, 3J=11.6Hz, H1) 6.92〜7.35ppm(m, 10H, 芳香族H)19 F NMR (CDCl3) : -73.80ppm
【0118】例12 1,2- ジフェニルエチルトリフロンの
β- 脱離によるトリフリネートの合成- 塩基DBU(ジアザ
ビシクロウンデセン) トリフロン(186mg、0.592 ミリモル) 、DBU(104mg 、0.
655 ミリモル) および1,4-ジオキサン(3.2ml) を100 ℃
で67時間加熱する。冷却後、反応体を20mlのジクロロメ
タンで希釈し、10mlの水で洗う。水性相を2x20mlのジク
ロロメタンで抽出する。水性相をよける。混合された有
機相を1x15mlの水で洗い( それは上記の水性相に加えら
れる) 、2x20mlの水で洗い、そして1x20mlのNaCl溶液で
洗う。MgSO4 で乾燥し、減圧下でロータリーエバポレー
ターで濃縮した後、134mg の黄色味のある白色固体を回
収し、その生成物を1H NMR (CDCl3)で分析する。これ
は、- トランススチルベン(文献中に見られる対照物と
同一のスペクトル(20)) - 出発材料( 上記と同一のスペクトル) - 未確定不純物 を含む混合物である。トランススチルベンの出発材料に
対する比率は70/30(モル%)である。よけた水性相を、5.
9ml の0.1Nの水酸化ナトリウムの添加により塩基性化す
る。その後、それを4x30mlのジクロロメタンで抽出し(D
BUの抽出) 、0.1Nの塩化水素酸で中和し、4x20mlのトル
エンで抽出し( 有機残留物の抽出) 、そして減圧下でロ
ータリーエバポレーターで濃縮する。得られる油状の黄
色の付着物はNMR により特定され、そして検定される(
標準CF3CH2OH) 。収率は2%である。19 F NMR(H2O): -87.2ppm (s, CF3SO2Na)
【0119】- 塩基:NaH 油中の50% 懸濁液としての水素化ナトリウム(29mg 、0.
604 ミリモル) を10mlの丸底フラスコに導入する。この
フラスコを窒素でフラッシュする。3ml のTHFを、その
後、入れ、次に、1ml のTHF 中の1,2-ジフェニルエチル
トリフロン(188mg、0.599 ミリモル) の溶液を入れる。
窒素流下で、この媒質を室温で攪拌する。6 時間の攪拌
後、更に水素化ナトリウムを加える(10mg 、0.208 ミリ
モル) 。反応をGCでモニターする( 生成される可能な生
成物および出発材料の滞留時間は純粋な試料の特性から
判る。) 。
【0120】- 塩基:NaOMe 760mg の1,2-ジフェニルエチルトリフラン(2.42 ミリモ
ル) 、408mg のナトリウムメトキシト(7.55 ミリモル)
および10mlの無水メタノールを60℃で24時間攪拌する。
反応体を、その後、ロータリーエバポレーターで減圧下
で濃縮し、そして45mlのエタノール/ 水混合物(2/1) で
希釈し、静置した後に相分離を起こす。水性相を4x25ml
のCH2Cl2で抽出する。混合された有機相を1x25mlで洗
い、それを上記水性相、2x40mlの水および1x40mlのブラ
インに加える。MgSO4 で乾燥し、減圧下でロータリーエ
バポレーターで濃縮した後、0.747gの黄色味のある白色
固体を回収し、その生成物を1H NMR(CDCl3) で分析す
る。これは、 -1.82 ミリモルのトランススチルベン(75%収率)(文献に
見られる対照と同一のスペクトル) -0.58 ミリモルの出発材料(24%収率)(上記のスペクトル
と同一のスペクトル) を含む。シフトδは上記と同一である。水性相を約5 の
pHにまでHCl 6N溶液で処理し、減圧下でロータリーエバ
ポレーターで濃縮する。回収後、0.514gの白色固体を19
F NMR(標準:CF3CH2OH)で分析する。トリフリン酸ナトリ
ウムの収率は72% ( 上記と同一のスペクトル)
【0121】例13 エチル 3- フェニル-3-(トリフルオ
ロメタンスルホニル) プロピオネートのβ- 脱離による
トリフリン酸カリウムの合成 ベンジルトリフロン(559mg、2.5 ミリモル) 、炭酸カリ
ウム(1043mg 、7.55ミリモル) および10mlのアセトニト
リルを25ml丸底フラスコに装填する。ブロモ酢酸エチル
(300μl 、2.65ミリモル) を一回で入れる。その後、フ
ラスコを閉じ、攪拌しながら16時間80℃で加熱する。冷
却後、反応体を30mlの水および60mlのエタノールで希釈
する。混合物を相の沈降で分離する。水性相を40mlのEt
2Oで抽出する。混合された有機相を4x40mlの水で洗う。
MgSO4 で乾燥し、減圧下でロータリーエバポレーターで
濃縮した後、400mg の黄色の液体を得る。収率88% の生
成物を1H NMRで特定する。全ての水性相を合わせ、0.1
N HCl 溶液で中和し、そして減圧下でロータリーエバポ
レーターで濃縮する( τ=65 ℃) 。残存水をトルエンと
ともに共沸共留する。1.156gの白色固体を得て、その生
成物を19F NMR(標準:CF3CH2OH)で分析する。収率は68%
である。トリフリン酸カリウムを8x10mlの酢酸エチルで
抽出する。390mg の白色固体を単離する。単離された生
成物の収率は19F NMR で特定して49% である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 315/04 C07C 315/04 317/10 317/10 317/44 317/44 319/20 319/20 323/07 323/07 323/08 323/08 323/52 323/52 C07D 231/18 C07D 231/18

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フルオロ誘導体の合成に用いられる方法
    であって、少なくとも 2個のハロゲンを有する少なくと
    も1 個のsp3 混成のハロ保有炭素を含む基質であって、
    前記ハロゲンのうちの少なくとも1 個がフッ素よりも大
    きな原子番号のハロゲンであり、前記ハロ保有炭素が少
    なくとも1 個のカルコゲンに結合している基質は、n が
    少なくとも3 であり且つ20以下であり、有利には15であ
    り、好ましくは10である所定の数n のフッ化水素酸とブ
    ロンステッド塩基との組み合わせからなる少なくとも1
    種の所定の化合物を含む反応体の作用を受ける工程を含
    むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記ハロ保有炭素の可能な残りの結合
    が、有利には、誘導効果により電子吸引性である基から
    選ばれた基との結合であることを特徴とする請求項1記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 前記カルコゲンの原子番号の合計が少な
    くとも10であることを特徴とする請求項1または2のい
    ずれか1項記載の方法。
  4. 【請求項4】 電子吸引性基から選ばれた前記基がハロ
    ゲンであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
    項記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記ハロ保有炭素がフッ素より大きい原
    子番号の少なくとも2 個のハロゲンを有することを特徴
    とする請求項2〜4のいずれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記ハロ保有炭素が塩素およびフッ素か
    ら選ばれた3 個のハロゲンを有することを特徴とする請
    求項1〜5のいずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記カルコゲンが二価であることを特徴
    とする請求項1〜6のいずれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記カルコゲンがその第二の結合を介し
    て、誘導効果またはメソメリー効果により電子供与性基
    である原子に結合されていることを特徴とする請求項1
    〜7のいずれか1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記電子供与性原子が別のカルコゲンで
    あり、但し、ハロ保有炭素に結合されたカルコゲンが酸
    素であるときにはそれは酸素でないことを特徴とする請
    求項1〜8のいずれか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記電子供与性原子がアルキル基また
    は電子が豊富な(即ち、ジクロロフェニルと同等以下の
    電子吸引性の)アリール基に属する炭素であることを特
    徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記アルキルがアラルキル基であり、
    好ましくはベンジル基から選ばれることを特徴とする請
    求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記電子が豊富なアリール基が五員複
    素環式基であることを特徴とする請求項10記載の方
    法。
  13. 【請求項13】 前記カルコゲンが硫黄であり、且つ、
    前記硫黄原子の酸化の続いて行う工程を含むことを特徴
    とする請求項1〜12のいずれか1項記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記酸化工程が前記硫黄原子をスルホ
    ンの形態で得るために行われることを特徴とする請求項
    13記載の方法。
  15. 【請求項15】 対応するスルフィン酸塩またはスルホ
    ン酸塩を提供するように、有利にはアルカリ媒質中で、
    加水分解の続いて行う工程を含むことを特徴とする請求
    項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記酸化が、スルホキシド、スルフェ
    ネートまたは同一の酸化状態の形態での前記硫黄原子を
    得るために行われることを特徴とする請求項13記載の
    方法。
  17. 【請求項17】 前記酸化が、プロトン性媒質中で、有
    利にはカルボン酸の存在下で、ヒドロペルオキシド(好
    ましくは過酸化水素水溶液)の添加により行われ、且
    つ、約1時間〜2日間の間、20℃〜80℃の温度が維持さ
    れることを特徴とする請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 ハロゲン化スルフィニルを得るために
    適度に、ハロゲン化し、好ましくは塩素化する続いて行
    う工程を含むことを特徴とする請求項16または17の
    いずれか1項記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記ハロゲン化が、有利には非常に無
    極性(即ち、5質量%より多量の水を溶解しない)で、
    本質的に無水性(即ち、水の含有分が基質の1/3 以下で
    あり、有利には1/5 以下であり、好ましくは1/10以下で
    ある)であり、そして塩素に感受性のない溶剤で希釈さ
    れた前記スルフェネートに、塩素の作用を、少なくとも
    理論量で、100 ℃以下の温度で、有利には0 〜50℃の温
    度で受けさせることを特徴とする請求項18記載の方
    法。
  20. 【請求項20】 前記ブロンステッド塩基が、ピニクチ
    ン、および、芳香族複素環式化合物であって、前記複素
    環ヘテロ原子が第V 族( 窒素族) の原子から選ばれた原
    子である複素環式化合物から選ばれることを特徴とする
    請求項1〜19のいずれか1項記載の方法。
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