JPH082688Y2 - トナー定着装置 - Google Patents
トナー定着装置Info
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- JPH082688Y2 JPH082688Y2 JP1989082248U JP8224889U JPH082688Y2 JP H082688 Y2 JPH082688 Y2 JP H082688Y2 JP 1989082248 U JP1989082248 U JP 1989082248U JP 8224889 U JP8224889 U JP 8224889U JP H082688 Y2 JPH082688 Y2 JP H082688Y2
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- Japan
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- roll
- paper discharge
- paper
- pair
- fixing
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、複写機,プリンター又はファクシミリ等の
電子写真装置に使用されるトナー定着装置に関し、特
に、トナー定着装置における紙詰まりの解消、及び装置
内のロールに巻付いた紙の除去を容易にする技術に関す
るものである。
電子写真装置に使用されるトナー定着装置に関し、特
に、トナー定着装置における紙詰まりの解消、及び装置
内のロールに巻付いた紙の除去を容易にする技術に関す
るものである。
従来、電子写真装置のトナー定着装置は、ヒータを内
蔵した加熱定着ロールと、これに対向圧接する加圧ロー
ルからなる定着ロール対から構成され、ロールより発す
る熱と圧力によって複写紙上のトナー像を融着させるも
のが多く利用されている。
蔵した加熱定着ロールと、これに対向圧接する加圧ロー
ルからなる定着ロール対から構成され、ロールより発す
る熱と圧力によって複写紙上のトナー像を融着させるも
のが多く利用されている。
このようなトナー定着装置の従来例を第8図により説
明する。同図においてaは電子写真装置におけるトナー
定着装置の本体部で、加熱定着ロールbと加圧ロールc
とで定着ロール対を形成し、この間に複写紙dを挟んで
トナー像の定着をする。加圧ロールcは加圧レバーeと
引張りバネfとによって加熱ロールbに加圧されてい
る。また、引張りバネfはカバーgに固定されたバネ保
持レバーhにその一端が保持されている。iは上側排出
ロール、jは下側排出ロールで、共にカバーgと一体的
に結合されている。これら排出ロール対i,jでは、本体
部aから複写紙dを受け取って、機外に排出する。その
際、分離爪kによって、複写紙dが加熱定着ロールbか
ら剥がされるようになっている。
明する。同図においてaは電子写真装置におけるトナー
定着装置の本体部で、加熱定着ロールbと加圧ロールc
とで定着ロール対を形成し、この間に複写紙dを挟んで
トナー像の定着をする。加圧ロールcは加圧レバーeと
引張りバネfとによって加熱ロールbに加圧されてい
る。また、引張りバネfはカバーgに固定されたバネ保
持レバーhにその一端が保持されている。iは上側排出
ロール、jは下側排出ロールで、共にカバーgと一体的
に結合されている。これら排出ロール対i,jでは、本体
部aから複写紙dを受け取って、機外に排出する。その
際、分離爪kによって、複写紙dが加熱定着ロールbか
ら剥がされるようになっている。
このような構成の定着装置に紙詰まりが生じると、先
ず、カバーgを矢符号lの方向に回動して開く。これに
よって、引っ張りバネfも共に回動して加圧レバーeへ
の加圧力を喪失し、加圧ロールcは若干下がってc′の
位置になる。これによって複写紙dに加わっていた力が
抜けるので、詰まった紙を容易に排除することができ
る。したがって、加熱定着ロールbや加圧ロールcを傷
付けるおそれもない。
ず、カバーgを矢符号lの方向に回動して開く。これに
よって、引っ張りバネfも共に回動して加圧レバーeへ
の加圧力を喪失し、加圧ロールcは若干下がってc′の
位置になる。これによって複写紙dに加わっていた力が
抜けるので、詰まった紙を容易に排除することができ
る。したがって、加熱定着ロールbや加圧ロールcを傷
付けるおそれもない。
しかし、上記の定着装置においては、排紙ロール対i,
jは、常に圧接された状態のままなので、紙詰まりにな
った複写紙dが排紙ロール対i,jに達していると、これ
を無理やり引きずり出すことになり、複写紙が破れた
り、定着装置自身の破損を生じたり、定着ロール対b,c
に傷を付けて画像に悪影響を与えるといった問題があっ
た。
jは、常に圧接された状態のままなので、紙詰まりにな
った複写紙dが排紙ロール対i,jに達していると、これ
を無理やり引きずり出すことになり、複写紙が破れた
り、定着装置自身の破損を生じたり、定着ロール対b,c
に傷を付けて画像に悪影響を与えるといった問題があっ
た。
なお、特開昭57−167066号公報または特開昭63−2935
76号公報に記載の定着装置は以上の課題を解決するもの
ではあったが、これらは排紙部の退避が全くできない
か、或いは不完全であるため、定着ロールや排紙ロール
に紙が巻付いた場合の処理が容易にできず、また、この
処理のため器具等を用いると定着ロールに傷を付けて画
像に悪影響を及ぼしたり、或いは、排紙ロールに傷を付
けてしまって更にロール巻付きの頻度が増加すると云っ
た欠点があった。
76号公報に記載の定着装置は以上の課題を解決するもの
ではあったが、これらは排紙部の退避が全くできない
か、或いは不完全であるため、定着ロールや排紙ロール
に紙が巻付いた場合の処理が容易にできず、また、この
処理のため器具等を用いると定着ロールに傷を付けて画
像に悪影響を及ぼしたり、或いは、排紙ロールに傷を付
けてしまって更にロール巻付きの頻度が増加すると云っ
た欠点があった。
また、不完全ながらも排紙部の一部が退避できるタイ
プの定着装置である特開昭63−293576号公報に記載の定
着装置は、上側排紙ロール、その保持部,分離爪及び天
板等を有する回動部をほぼ上方向に退避させて排紙ロー
ル対の圧接を解除するのと同時に、昇降板,リンク或い
は楕円カム等の伝動機構を利用して、定着ロール対及び
排紙ロール対の圧接を解除し、分離爪の定着ロール対か
らの離間を行う構造となっている。このような動作は非
常に大きな力を必要とするため、容易には行えなかっ
た。
プの定着装置である特開昭63−293576号公報に記載の定
着装置は、上側排紙ロール、その保持部,分離爪及び天
板等を有する回動部をほぼ上方向に退避させて排紙ロー
ル対の圧接を解除するのと同時に、昇降板,リンク或い
は楕円カム等の伝動機構を利用して、定着ロール対及び
排紙ロール対の圧接を解除し、分離爪の定着ロール対か
らの離間を行う構造となっている。このような動作は非
常に大きな力を必要とするため、容易には行えなかっ
た。
本考案は上記の課題に鑑みてなされたもので、紙詰ま
りの処理や、ロールに巻付いた紙の除去も容易で、複写
紙や定着装置の破損を防止でき、定着ロール対や排紙ロ
ール対に傷を付けるおそれもない電子写真装置のトナー
定着装置を提供することを目的とする。
りの処理や、ロールに巻付いた紙の除去も容易で、複写
紙や定着装置の破損を防止でき、定着ロール対や排紙ロ
ール対に傷を付けるおそれもない電子写真装置のトナー
定着装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本考案は、本体部の定着
ロール対から分離爪によって剥離した複写紙を受取って
機外に送り出す排紙ロール対を有する排紙部を本体部に
枢着し、該排紙部を回動して本体部から退避させること
によって前記定着ロール対の圧力解除をなすトナー定着
装置において、 操作用のレバーを突設し該排紙部に枢着された可動案
内板に上側排紙ロールを下側排紙ロールと接離するよう
に設け、該上下の排紙ロール対を圧接状態に係止する係
止部を前記可動案内板と本体部との間に形成し、係止の
解除によって排紙ロール対の圧接が解除されるのと同時
に前記可動案内板に枢着された分離爪が定着ロール対か
ら離開し、次いで排紙部が回動して本体部から退避する
のと同時に定着ロール対の圧力が解除される構成として
いる。
ロール対から分離爪によって剥離した複写紙を受取って
機外に送り出す排紙ロール対を有する排紙部を本体部に
枢着し、該排紙部を回動して本体部から退避させること
によって前記定着ロール対の圧力解除をなすトナー定着
装置において、 操作用のレバーを突設し該排紙部に枢着された可動案
内板に上側排紙ロールを下側排紙ロールと接離するよう
に設け、該上下の排紙ロール対を圧接状態に係止する係
止部を前記可動案内板と本体部との間に形成し、係止の
解除によって排紙ロール対の圧接が解除されるのと同時
に前記可動案内板に枢着された分離爪が定着ロール対か
ら離開し、次いで排紙部が回動して本体部から退避する
のと同時に定着ロール対の圧力が解除される構成として
いる。
排紙部が回動して本体部から退避するトナー定着装置
の場合、不用意に排紙部が退避しないよう、ロック機構
(係止機構)があり、装置内で紙詰まりが生じた場合、
まず係止の解除を行って、次いで排紙部を退避させると
云う2段階の動作を行ってから紙詰まり処理を行うこと
ができる。
の場合、不用意に排紙部が退避しないよう、ロック機構
(係止機構)があり、装置内で紙詰まりが生じた場合、
まず係止の解除を行って、次いで排紙部を退避させると
云う2段階の動作を行ってから紙詰まり処理を行うこと
ができる。
本願考案のトナー定着装置の場合、この係止の解除を
可動案内板に突設されたレバーの操作によって行う(第
1段階)。この時、同時に上側排紙ロールと下側排紙ロ
ールとが離開し、分離爪も定着ローラー対から離間す
る。この動作は梃子の原理により極めて軽微な力で行う
ことができる。次いで、排紙部が回動して本体部から退
避させると同時に定着ロール対の圧接が解除される(第
2段階)。
可動案内板に突設されたレバーの操作によって行う(第
1段階)。この時、同時に上側排紙ロールと下側排紙ロ
ールとが離開し、分離爪も定着ローラー対から離間す
る。この動作は梃子の原理により極めて軽微な力で行う
ことができる。次いで、排紙部が回動して本体部から退
避させると同時に定着ロール対の圧接が解除される(第
2段階)。
このように、比較的力を要する排紙ロール対の圧接の
解除と定着ロール対の圧接の解除とが、それぞれ第1段
階の係止解除時と第2段階である排紙部の退避時とに別
々に行われるため、これら各段階の動作は容易であり、
一時に大きな力を必要とすることはない。
解除と定着ロール対の圧接の解除とが、それぞれ第1段
階の係止解除時と第2段階である排紙部の退避時とに別
々に行われるため、これら各段階の動作は容易であり、
一時に大きな力を必要とすることはない。
第2段階後は、複写紙を把持するものがなくなって、
詰まった紙は容易に除去できる。
詰まった紙は容易に除去できる。
また、排紙部が退避すると同時に分離爪も定着ロール
対から離開しているので障害となるものがなく、2つの
排出ロールおよび2つの定着ロールのいずれに巻付いた
紙であっても容易に除去することができる。またこのと
き、器具等を用いる必要がないので、当然これらロール
を痛めることが少ない。
対から離開しているので障害となるものがなく、2つの
排出ロールおよび2つの定着ロールのいずれに巻付いた
紙であっても容易に除去することができる。またこのと
き、器具等を用いる必要がないので、当然これらロール
を痛めることが少ない。
以下に図面を用いて参考例を説明する。第1図におい
て、Aは電子写真装置におけるトナー定着装置の本体部
で、相互に圧接して回転する加熱定着ロール1aと加圧ロ
ール1bとからなる定着ロール対1を有し、図の右方から
送られてくる複写紙Pをこれらの間に受け取り、トナー
像の定着をして図の左方の排紙部Bに送る。排紙部Bに
は、上側排紙ロール2aと下側排紙ロール2bとからなる排
紙ロール対2があり、やはり相互に圧接して回転して定
着ロール対1から複写紙Pを受け取り、図の左方の機外
へ排出する。また、この排紙部Bは、本体部Aの下方左
側に延設された張出部A′の左端近傍に設けられた排紙
部回動軸3に軸支されており、回動して本体部Aと接離
するように取付けられている。
て、Aは電子写真装置におけるトナー定着装置の本体部
で、相互に圧接して回転する加熱定着ロール1aと加圧ロ
ール1bとからなる定着ロール対1を有し、図の右方から
送られてくる複写紙Pをこれらの間に受け取り、トナー
像の定着をして図の左方の排紙部Bに送る。排紙部Bに
は、上側排紙ロール2aと下側排紙ロール2bとからなる排
紙ロール対2があり、やはり相互に圧接して回転して定
着ロール対1から複写紙Pを受け取り、図の左方の機外
へ排出する。また、この排紙部Bは、本体部Aの下方左
側に延設された張出部A′の左端近傍に設けられた排紙
部回動軸3に軸支されており、回動して本体部Aと接離
するように取付けられている。
加熱定着ロール1aは、中心部にヒータ1a′を有すると
共に、複写紙Pが剥離し易くなるように、表面にPFA樹
脂などの弗素樹脂を20〜30μmの厚さで被覆している。
一方加圧ロール1bは芯金の上にシリコーンゴムを被覆し
て、押圧力が均等になるようにしている。なお、加熱定
着ロール1aに斜め上から当接しているローラはクリーニ
ングローラ4で、内部にシリコーンオイルを内填した芯
金があり、その上から不織布を巻回している。このクリ
ーニングローラ4は加熱定着ロール1aの回転に従動して
回転し、加熱定着ロール1aの表面に付着したトナー粉を
除去し、シリコーンオイルを供給して加熱定着ロール1a
の離型性を維持するものである。
共に、複写紙Pが剥離し易くなるように、表面にPFA樹
脂などの弗素樹脂を20〜30μmの厚さで被覆している。
一方加圧ロール1bは芯金の上にシリコーンゴムを被覆し
て、押圧力が均等になるようにしている。なお、加熱定
着ロール1aに斜め上から当接しているローラはクリーニ
ングローラ4で、内部にシリコーンオイルを内填した芯
金があり、その上から不織布を巻回している。このクリ
ーニングローラ4は加熱定着ロール1aの回転に従動して
回転し、加熱定着ロール1aの表面に付着したトナー粉を
除去し、シリコーンオイルを供給して加熱定着ロール1a
の離型性を維持するものである。
加熱定着ロール1aと加圧ロール1bとの圧接は、ローラ
押圧レバー5とバネ保持レバー6と加圧バネ7とによっ
てなされている。ローラ押圧レバー5は、その右端部が
本体部Aの右下方に軸支されて支点5aとなっており、支
点近くで加圧ロール1bの軸1b′に当接して、左端部は排
紙部回動軸3に達している。バネ保持レバー6は、下端
を本体部Aの排紙部回動軸3で軸支され上端は排紙部B
に軸支されている。そして、加圧バネ7は、一端をバネ
保持レバー6の上端に固定され、他端はローラ押圧レバ
ー5の先端に固定されて、加圧ロール1bを加熱定着ロー
ル1aに圧接している。また、加熱定着ロール1aの排紙部
B側には、複写紙Pをロールから剥離するための分離爪
8が設けられている。
押圧レバー5とバネ保持レバー6と加圧バネ7とによっ
てなされている。ローラ押圧レバー5は、その右端部が
本体部Aの右下方に軸支されて支点5aとなっており、支
点近くで加圧ロール1bの軸1b′に当接して、左端部は排
紙部回動軸3に達している。バネ保持レバー6は、下端
を本体部Aの排紙部回動軸3で軸支され上端は排紙部B
に軸支されている。そして、加圧バネ7は、一端をバネ
保持レバー6の上端に固定され、他端はローラ押圧レバ
ー5の先端に固定されて、加圧ロール1bを加熱定着ロー
ル1aに圧接している。また、加熱定着ロール1aの排紙部
B側には、複写紙Pをロールから剥離するための分離爪
8が設けられている。
下側排紙ロール2bは、排紙部Bに固定された固定案内
板9に軸支されている。一方、上側排紙ロール2aは可動
案内板10に軸支され、板バネ11によって下側排紙ロール
2bに圧接している。この可動案内板10は、可動案内板支
持軸12によって排紙部Bに軸支固定され、レバー13によ
って回動される。また、可動案内板10には保持ピン14が
あり、本体部Aから突設された突状腕15に形成された係
止凹部15aに嵌入し、引っ張りバネ16で引っ張られて係
止状態を保持している。すなわち、上記保持ピン14,係
止凹部15a及び引っ張りバネ16によって排紙部Bと本体
部Aとの間に係止部17を構成している。
板9に軸支されている。一方、上側排紙ロール2aは可動
案内板10に軸支され、板バネ11によって下側排紙ロール
2bに圧接している。この可動案内板10は、可動案内板支
持軸12によって排紙部Bに軸支固定され、レバー13によ
って回動される。また、可動案内板10には保持ピン14が
あり、本体部Aから突設された突状腕15に形成された係
止凹部15aに嵌入し、引っ張りバネ16で引っ張られて係
止状態を保持している。すなわち、上記保持ピン14,係
止凹部15a及び引っ張りバネ16によって排紙部Bと本体
部Aとの間に係止部17を構成している。
第2図によって紙詰まりの除去の方法を説明する。先
ず、レバー13を矢符号Cの方向に持ち上げると、可動案
内板10が可動案内板支持軸12を中心に回動し、保持ピン
14が係止凹部15aから外れると同時に上側排紙ロール2a
が下側排紙ロール2bから離れ、排紙部B全体が排紙部回
動軸3を中心に矢符号Dの方向に回動して第2図のよう
に本体部Aから退避する。排紙部Bの回動に伴いバネ保
持レバー6も回動し、加圧バネ7に加わっていた力が喪
失して、加圧ロール1bは加熱定着ロールから若干離間す
る。すなわち、この状態では、加熱ロール対1も排紙ロ
ール対2も共に離間した状態になるので、複写紙Pはど
こからも把持されていない状態になり、簡単に除去でき
ることになる。従って、定着ロール対1や排紙ロール対
2および定着装置全体を損傷するおそれもない。
ず、レバー13を矢符号Cの方向に持ち上げると、可動案
内板10が可動案内板支持軸12を中心に回動し、保持ピン
14が係止凹部15aから外れると同時に上側排紙ロール2a
が下側排紙ロール2bから離れ、排紙部B全体が排紙部回
動軸3を中心に矢符号Dの方向に回動して第2図のよう
に本体部Aから退避する。排紙部Bの回動に伴いバネ保
持レバー6も回動し、加圧バネ7に加わっていた力が喪
失して、加圧ロール1bは加熱定着ロールから若干離間す
る。すなわち、この状態では、加熱ロール対1も排紙ロ
ール対2も共に離間した状態になるので、複写紙Pはど
こからも把持されていない状態になり、簡単に除去でき
ることになる。従って、定着ロール対1や排紙ロール対
2および定着装置全体を損傷するおそれもない。
レバー13を矢符号Cの方向に押上げている間は、上側
排紙ロール2aと下側排紙ロール2bとが離間しているが、
この力を抜くと、第3図に示すように引張りバネ16の力
で可動案内板10が回動して、上側排紙ロール2aが下側排
紙ロール2bに圧接する。この後、排紙部Bを矢符号D′
の方向に回動すると、保持ピン14が突状腕15の先端に乗
り、右にスライドして係止凹部15aに嵌入し、引張バネ1
6の力で係止部17が係止して第1図の状態に保持され
る。
排紙ロール2aと下側排紙ロール2bとが離間しているが、
この力を抜くと、第3図に示すように引張りバネ16の力
で可動案内板10が回動して、上側排紙ロール2aが下側排
紙ロール2bに圧接する。この後、排紙部Bを矢符号D′
の方向に回動すると、保持ピン14が突状腕15の先端に乗
り、右にスライドして係止凹部15aに嵌入し、引張バネ1
6の力で係止部17が係止して第1図の状態に保持され
る。
次に、第4図から第7図によって本考案の実施例を説
明する。
明する。
参考例における分離爪8(第1図)が本体部Aに設け
られていたのに対して、この実施例では、分離爪18が可
動案内板10に軸18aによって枢着されている点が相違し
ており、他は第1図から第3図で説明した参考例と同じ
構成であるので、参考例同様に紙詰まりの除去時に定着
ロール対1や排紙ロール対2および定着装置全体を損傷
するおそれもないと云う効果がある。
られていたのに対して、この実施例では、分離爪18が可
動案内板10に軸18aによって枢着されている点が相違し
ており、他は第1図から第3図で説明した参考例と同じ
構成であるので、参考例同様に紙詰まりの除去時に定着
ロール対1や排紙ロール対2および定着装置全体を損傷
するおそれもないと云う効果がある。
紙詰まりの際は、第5図に示すように、レバー13を矢
符号Cの方向に持ち上げると、可動案内板10が可動案内
板支持軸12を中心に回動すると共に、保持ピン14,係止
凹部15a及び引張バネ16で構成される係止部が係止を解
除する。これによって分離爪18は、加熱定着ロール1aか
ら離開する方向に移動する。次に、排紙部Bを矢符号D
の方向に回動すると、第6図に示すように排紙部Bは、
本体部Aから退避する。上下の排紙ロール12a,2bは離間
し、分離爪18も加熱定着ロール1aから大きく離れる。勿
論加圧ロール1bも参考例同様に加熱定着ロール1aから若
干離れ、複写紙Pの把持を外す。第1の実施例の場合
は、加熱定着ロール1aと分離爪8との間に複写紙Pが挟
まった場合、除去するのが困難であった。しかし、この
実施例では、分離爪18も加熱定着ロール1aから離開する
ので、紙詰まりの解消が一段と容易になる。
符号Cの方向に持ち上げると、可動案内板10が可動案内
板支持軸12を中心に回動すると共に、保持ピン14,係止
凹部15a及び引張バネ16で構成される係止部が係止を解
除する。これによって分離爪18は、加熱定着ロール1aか
ら離開する方向に移動する。次に、排紙部Bを矢符号D
の方向に回動すると、第6図に示すように排紙部Bは、
本体部Aから退避する。上下の排紙ロール12a,2bは離間
し、分離爪18も加熱定着ロール1aから大きく離れる。勿
論加圧ロール1bも参考例同様に加熱定着ロール1aから若
干離れ、複写紙Pの把持を外す。第1の実施例の場合
は、加熱定着ロール1aと分離爪8との間に複写紙Pが挟
まった場合、除去するのが困難であった。しかし、この
実施例では、分離爪18も加熱定着ロール1aから離開する
ので、紙詰まりの解消が一段と容易になる。
第7図は、レバー13に加えた矢符号Cの力を除去した
状態を示す。引張バネ16の力によって可動案内板10は元
の位置に戻り、上側排紙ロール2aは下側排紙ロール2bに
圧接する。この後、排紙部Bを矢符号D′の方向に回動
すると、保持ピン14が係止凹部15aに嵌入し、引張バネ1
6の力で係止部17が係止して、第4図の状態に戻ってそ
の状態を保持する。
状態を示す。引張バネ16の力によって可動案内板10は元
の位置に戻り、上側排紙ロール2aは下側排紙ロール2bに
圧接する。この後、排紙部Bを矢符号D′の方向に回動
すると、保持ピン14が係止凹部15aに嵌入し、引張バネ1
6の力で係止部17が係止して、第4図の状態に戻ってそ
の状態を保持する。
〔考案の効果〕 以上説明したように本考案によれば、電子写真装置の
トナー定着装置において、紙詰まりが発生した場合で
も、定着装置の排紙部を回動して本体部から退避させる
ことができ、また定着ロール対及び排紙ロール対の双方
の圧接を同時に解除できると共に、分離爪が定着ロール
対から退避するので、複写紙は挟み込まれることがな
く、簡単に取り出すことができ、また、排紙ロールや定
着ロールに巻付いた紙も容易に除去できる。したがっ
て、定着装置に無理な力が加わることがないので、定着
ロール対及び排紙ロール対に傷をつけることがなくな
り、画像への悪影響を防止でき、さらに、装置の破損を
防止することができる。
トナー定着装置において、紙詰まりが発生した場合で
も、定着装置の排紙部を回動して本体部から退避させる
ことができ、また定着ロール対及び排紙ロール対の双方
の圧接を同時に解除できると共に、分離爪が定着ロール
対から退避するので、複写紙は挟み込まれることがな
く、簡単に取り出すことができ、また、排紙ロールや定
着ロールに巻付いた紙も容易に除去できる。したがっ
て、定着装置に無理な力が加わることがないので、定着
ロール対及び排紙ロール対に傷をつけることがなくな
り、画像への悪影響を防止でき、さらに、装置の破損を
防止することができる。
また、第1段階として可動案内板に突設された操作用
のレバーを操作することで、排紙部の不用意な回動を防
止している係止を解除するのと同時に、梃子の原理によ
り極めて軽微な力で、排紙ロール対の圧接の解除及び分
離爪の定着ロール対からの離開を行うことができる。こ
のように比較的力を要するロール対の圧接解除のうち、
排紙ロール対の解除を第1段階で行ない、次の第2段階
で定着ロール対の解除を行うと云う構成により、これら
各段階の動作は容易となり、一時に大きな力を必要とす
ることはない。
のレバーを操作することで、排紙部の不用意な回動を防
止している係止を解除するのと同時に、梃子の原理によ
り極めて軽微な力で、排紙ロール対の圧接の解除及び分
離爪の定着ロール対からの離開を行うことができる。こ
のように比較的力を要するロール対の圧接解除のうち、
排紙ロール対の解除を第1段階で行ない、次の第2段階
で定着ロール対の解除を行うと云う構成により、これら
各段階の動作は容易となり、一時に大きな力を必要とす
ることはない。
第1図は参考例の電子写真装置の定着装置部分の通常状
態を示す構成図、 第2図,第3図は排紙部を回動退避させた状態の図、 第4図は本考案の実施例の通常状態を示す構成図、 第5図は第4図の実施例の係止部の係止を解除した状態
を示す構成図、 第6図,第7図は排紙部を回動退避させた状態の図、 第8図は従来例の構成を示す図である。 A…本体部、B…排紙部、P…複写紙、1…定着ロール
対、1a…加熱定着ロール、1bは加圧ロール、2…排紙ロ
ール対、2a…上側排紙ロール、2b…下側排紙ロール、8,
18…分離爪、10…可動案内板、17…係止部、
態を示す構成図、 第2図,第3図は排紙部を回動退避させた状態の図、 第4図は本考案の実施例の通常状態を示す構成図、 第5図は第4図の実施例の係止部の係止を解除した状態
を示す構成図、 第6図,第7図は排紙部を回動退避させた状態の図、 第8図は従来例の構成を示す図である。 A…本体部、B…排紙部、P…複写紙、1…定着ロール
対、1a…加熱定着ロール、1bは加圧ロール、2…排紙ロ
ール対、2a…上側排紙ロール、2b…下側排紙ロール、8,
18…分離爪、10…可動案内板、17…係止部、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 高本 雄二郎 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)考案者 田辺 茂 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−293576(JP,A) 特開 昭57−167066(JP,A) 特開 昭57−189169(JP,A) 特開 昭58−196564(JP,A) 実開 昭57−164769(JP,U) 実開 昭56−60954(JP,U) 実開 昭58−52559(JP,U) 実開 平1−60236(JP,U) 実開 平1−64646(JP,U) 実開 平1−64647(JP,U) 特公 平1−50908(JP,B2) 実公 平4−19546(JP,Y2)
Claims (1)
- 【請求項1】本体部の定着ロール対から分離爪によって
剥離した複写紙を受取って機外に送り出す排紙ロール対
を有する排紙部を本体部に枢着し、該排紙部を回動して
本体部から退避させることによって前記定着ロール対の
圧力解除をなすトナー定着装置において、 操作用のレバーを突設し該排紙部に枢着された可動案内
板に上側排紙ロールを下側排紙ロールと接離するように
設け、該上下の排紙ロール対を圧接状態に係止する係止
部を前記可動案内板と本体部との間に形成し、係止の解
除によって排紙ロール対の圧接が解除されるのと同時に
前記可動案内板に枢着された分離爪が定着ロール対から
離開し、次いで排紙部が回動して本体部から退避するの
と同時に定着ロール対の圧力が解除されることを特徴と
するトナー定着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989082248U JPH082688Y2 (ja) | 1989-07-14 | 1989-07-14 | トナー定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989082248U JPH082688Y2 (ja) | 1989-07-14 | 1989-07-14 | トナー定着装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0322269U JPH0322269U (ja) | 1991-03-07 |
JPH082688Y2 true JPH082688Y2 (ja) | 1996-01-29 |
Family
ID=31628888
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989082248U Expired - Lifetime JPH082688Y2 (ja) | 1989-07-14 | 1989-07-14 | トナー定着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH082688Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3927830B2 (ja) * | 2002-01-31 | 2007-06-13 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
JP4483626B2 (ja) * | 2005-02-28 | 2010-06-16 | ブラザー工業株式会社 | 定着装置及び画像形成装置 |
JP6344371B2 (ja) * | 2015-12-01 | 2018-06-20 | コニカミノルタ株式会社 | 定着装置及び画像形成装置 |
JP6848221B2 (ja) * | 2016-06-17 | 2021-03-24 | ブラザー工業株式会社 | 画像形成装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57167066A (en) * | 1981-04-07 | 1982-10-14 | Ricoh Co Ltd | Fixing device |
JPS57189169A (en) * | 1981-05-18 | 1982-11-20 | Toshiba Corp | Fixing device |
JPS63293576A (ja) * | 1987-05-26 | 1988-11-30 | Konica Corp | 定着装置 |
-
1989
- 1989-07-14 JP JP1989082248U patent/JPH082688Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0322269U (ja) | 1991-03-07 |
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