JP3088425B2 - 印刷機器用感光ベルトの取出方法 - Google Patents
印刷機器用感光ベルトの取出方法Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機器内の感光
ベルトを、該感光ベルトの修理や交換などのために、ベ
ルトユニットのローラから取り出すための方法に関す
る。
ベルトを、該感光ベルトの修理や交換などのために、ベ
ルトユニットのローラから取り出すための方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】一般に、プリンタや複写機などの印刷機
器は、図１及び図２に示されたように、ベルト出入口１
１を有するフレーム１０と、ベルトユニット２０と、現
像機器３０と、転写ローラ４１及び定着ローラ４２とを
備えてなる。さらに、前記ベルトユニット２０は、複数
のローラ２１、２２、２３、及びこの複数のローラ２
１、２２、２３に懸架して回転走行する感光ベルト２５
を備える。
器は、図１及び図２に示されたように、ベルト出入口１
１を有するフレーム１０と、ベルトユニット２０と、現
像機器３０と、転写ローラ４１及び定着ローラ４２とを
備えてなる。さらに、前記ベルトユニット２０は、複数
のローラ２１、２２、２３、及びこの複数のローラ２
１、２２、２３に懸架して回転走行する感光ベルト２５
を備える。
【０００３】印刷に際し、回転走行する感光ベルト２５
の片面には、現像機器３０によりトナー像が形成され
る。このトナー像は、前記転写ローラ４１と前記定着ロ
ーラ４２との間を通過する記録紙１に転写され定着され
ることにより、該記録紙に印刷が行われる。ところが、
前記複数のローラ２１、２２、２３に懸架した感光ベル
ト２５が、該複数のローラ２１、２２、２３と直交する
方向に回転走行せず、前記複数のローラ２１、２２、２
３に対して傾斜した状態で回転走行する現象、いわゆる
斜行（ｌａｔｅｒａｌ ｓｌｉｐ）現象が発生すると、
前記感光ベルト２５は、前記複数のローラ２１、２２、
２３の長手方向に沿って張力が減少する方向に移動し、
その結果、印刷品位が低下する。この理由から、一般
に、印刷機器には、前記感光ベルト２５の斜行を感知す
るセンサー（図示せず）と、このセンサーからの信号に
基づき前記複数のローラ２１、２２、２３の内少なくと
も１本を他のローラに対して傾斜させることにより、上
記した斜行現象を防ぐステアリング装置が設けられる。
かかるステアリング装置は、この技術分野において公知
されて現在様々な構成のものが使われており、米国特許
第５、４７９、２４１号にその一例が開示してある。
の片面には、現像機器３０によりトナー像が形成され
る。このトナー像は、前記転写ローラ４１と前記定着ロ
ーラ４２との間を通過する記録紙１に転写され定着され
ることにより、該記録紙に印刷が行われる。ところが、
前記複数のローラ２１、２２、２３に懸架した感光ベル
ト２５が、該複数のローラ２１、２２、２３と直交する
方向に回転走行せず、前記複数のローラ２１、２２、２
３に対して傾斜した状態で回転走行する現象、いわゆる
斜行（ｌａｔｅｒａｌ ｓｌｉｐ）現象が発生すると、
前記感光ベルト２５は、前記複数のローラ２１、２２、
２３の長手方向に沿って張力が減少する方向に移動し、
その結果、印刷品位が低下する。この理由から、一般
に、印刷機器には、前記感光ベルト２５の斜行を感知す
るセンサー（図示せず）と、このセンサーからの信号に
基づき前記複数のローラ２１、２２、２３の内少なくと
も１本を他のローラに対して傾斜させることにより、上
記した斜行現象を防ぐステアリング装置が設けられる。
かかるステアリング装置は、この技術分野において公知
されて現在様々な構成のものが使われており、米国特許
第５、４７９、２４１号にその一例が開示してある。
【０００４】かかる印刷機器において、前記複数のロー
ラ２１、２２、２３に懸架した感光ベルト２５の性能が
低下した場合には、該感光ベルト２５を新しいものに交
換すべく、前記感光ベルト２５を前記フレーム１０のベ
ルト出入口１１を通じて前記複数のローラ２１、２２、
２３から取り出す感光ベルト取出作業を行う必要があ
る。
ラ２１、２２、２３に懸架した感光ベルト２５の性能が
低下した場合には、該感光ベルト２５を新しいものに交
換すべく、前記感光ベルト２５を前記フレーム１０のベ
ルト出入口１１を通じて前記複数のローラ２１、２２、
２３から取り出す感光ベルト取出作業を行う必要があ
る。
【０００５】この感光ベルト取出作業を行うにあたっ
て、前記感光ベルト２５の円滑な回転走行のために、該
感光ベルト２５にかかっていた張力が除去されて感光ベ
ルト２５が前記複数のローラ２１、２２、２３から取り
出されるように、どれか１本のローラ２１を、図１に２
点鎖線にて示されたように、他の２つのローラ２２、２
３側に近づける。このように、前記ローラ２１が、図１
に２点鎖線にて示された位置に移動されて前記感光ベル
ト２５の張力が解除された後、前記複数のローラ２１、
２２、２３に懸架した感光ベルト２５を、前記フレーム
１０の前記ベルト出入口１１を通じて取り出す。前記ロ
ーラ２１は、前記複数のローラ２１、２２、２３に新し
い感光ベルトが懸架されると、図１に実線にて示された
ような位置に戻り、該新しい感光ベルト２５に張力を与
えることになる。
て、前記感光ベルト２５の円滑な回転走行のために、該
感光ベルト２５にかかっていた張力が除去されて感光ベ
ルト２５が前記複数のローラ２１、２２、２３から取り
出されるように、どれか１本のローラ２１を、図１に２
点鎖線にて示されたように、他の２つのローラ２２、２
３側に近づける。このように、前記ローラ２１が、図１
に２点鎖線にて示された位置に移動されて前記感光ベル
ト２５の張力が解除された後、前記複数のローラ２１、
２２、２３に懸架した感光ベルト２５を、前記フレーム
１０の前記ベルト出入口１１を通じて取り出す。前記ロ
ーラ２１は、前記複数のローラ２１、２２、２３に新し
い感光ベルトが懸架されると、図１に実線にて示された
ような位置に戻り、該新しい感光ベルト２５に張力を与
えることになる。
【０００６】ところが、上記したような方法によると、
前記ベルト出入口１１とベルトユニット２０との隙間が
極めて狭いため、作業者がベルト出入口１１内に手を取
り入れて直接取り出しにくいだけでなく、使用中に前記
複数のローラ２１、２２、２３が高温に加熱してあるた
め、作業者が直接前記複数のローラ２１、２２、２３か
ら感光ベルト２５を取り出す最中に火傷をする恐れもあ
る。
前記ベルト出入口１１とベルトユニット２０との隙間が
極めて狭いため、作業者がベルト出入口１１内に手を取
り入れて直接取り出しにくいだけでなく、使用中に前記
複数のローラ２１、２２、２３が高温に加熱してあるた
め、作業者が直接前記複数のローラ２１、２２、２３か
ら感光ベルト２５を取り出す最中に火傷をする恐れもあ
る。
【０００７】上記した問題を克服するため、ベルト収納
用カートリッジをベルト出入口内に挿入して該ベルト収
納用カートリッジ内にベルトを収納させた後、該ベルト
収納用カートリッジを取り出すことによりベルトを取り
出す方法、或いは別途の取出し機構により感光ベルトを
ローラから取り出す方法などが提案されている。しか
し、このように、ベルト収納用カートリッジや別途の取
出し機構を用いる方法によると、感光ベルトの取り出し
作業が複雑となる問題がある。さらに、前記ベルト収納
用カートリッジや前記取出し機構がベルト出入口を通じ
てフレーム内に挿脱されるとき、該ベルト収納用カート
リッジや取出し機構がローラに接触され、該ローラを損
傷する場合があるという問題がある。
用カートリッジをベルト出入口内に挿入して該ベルト収
納用カートリッジ内にベルトを収納させた後、該ベルト
収納用カートリッジを取り出すことによりベルトを取り
出す方法、或いは別途の取出し機構により感光ベルトを
ローラから取り出す方法などが提案されている。しか
し、このように、ベルト収納用カートリッジや別途の取
出し機構を用いる方法によると、感光ベルトの取り出し
作業が複雑となる問題がある。さらに、前記ベルト収納
用カートリッジや前記取出し機構がベルト出入口を通じ
てフレーム内に挿脱されるとき、該ベルト収納用カート
リッジや取出し機構がローラに接触され、該ローラを損
傷する場合があるという問題がある。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みて成されたものであり、その目的は、別途の機構を
備えなくても、ローラを損傷することなく、感光ベルト
をローラから手軽に取り出せるように改善された印刷機
器用感光ベルトの取出方法を提供するところにある。
鑑みて成されたものであり、その目的は、別途の機構を
備えなくても、ローラを損傷することなく、感光ベルト
をローラから手軽に取り出せるように改善された印刷機
器用感光ベルトの取出方法を提供するところにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にかかる印刷機器用感光ベルトの取出方法
は、印刷機器内の複数のローラに張架して回転走行する
感光ベルトを前記印刷機器のフレームに設けられたベル
ト出入口を通じて前記複数のローラから取り出すための
印刷機器用感光ベルトの取出方法であって、前記感光ベ
ルトが前記複数のローラの長手方向に移動されて該感光
ベルトの一部が前記ベルト出入口を通じて突き出される
ように、前記複数のローラの内少なくとも１本を他のロ
ーラに対して傾けた状態で前記感光ベルトを走行させる
走行段階と、前記感光ベルトの前記ベルト出入口を通じ
て突き出された部位を取り、前記感光ベルトを前記複数
のローラから完全に引き出す引出段階とを含むことに特
徴がある。
め、本発明にかかる印刷機器用感光ベルトの取出方法
は、印刷機器内の複数のローラに張架して回転走行する
感光ベルトを前記印刷機器のフレームに設けられたベル
ト出入口を通じて前記複数のローラから取り出すための
印刷機器用感光ベルトの取出方法であって、前記感光ベ
ルトが前記複数のローラの長手方向に移動されて該感光
ベルトの一部が前記ベルト出入口を通じて突き出される
ように、前記複数のローラの内少なくとも１本を他のロ
ーラに対して傾けた状態で前記感光ベルトを走行させる
走行段階と、前記感光ベルトの前記ベルト出入口を通じ
て突き出された部位を取り、前記感光ベルトを前記複数
のローラから完全に引き出す引出段階とを含むことに特
徴がある。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、添付された図面に基づき、
本発明にかかる感光ベルト取出方法の好適な実施例につ
いて詳細に説明する。図１及び図２に示されたように、
複数のローラ２１、２２、２３に張架して回転走行する
感光ベルト２５を交換する場合には、最初に、該感光ベ
ルト２５を前記複数のローラ２１、２２、２３から剥が
し、印刷機器のフレーム１０に設けられたベルト出入口
１１を通じて取り出さなければならない。
本発明にかかる感光ベルト取出方法の好適な実施例につ
いて詳細に説明する。図１及び図２に示されたように、
複数のローラ２１、２２、２３に張架して回転走行する
感光ベルト２５を交換する場合には、最初に、該感光ベ
ルト２５を前記複数のローラ２１、２２、２３から剥が
し、印刷機器のフレーム１０に設けられたベルト出入口
１１を通じて取り出さなければならない。
【００１１】このように、感光ベルト２５を取り出そう
とする場合には、先ずローラ２１を、図３に実線にて示
されたような状態から図３に２点鎖線にて示されたよう
な状態へ、他のローラ２２、２３に対して傾斜させる。
ローラ２１を傾斜させる作業は、先に述べたように、一
般に、印刷機器に感光ベルト２５の斜行を防ぐために設
けられたステアリング装置により簡単に行えるが、この
ステアリング装置の一例を構造的に示した図４を参照し
て、ステアリング装置について簡略に触れておく。
とする場合には、先ずローラ２１を、図３に実線にて示
されたような状態から図３に２点鎖線にて示されたよう
な状態へ、他のローラ２２、２３に対して傾斜させる。
ローラ２１を傾斜させる作業は、先に述べたように、一
般に、印刷機器に感光ベルト２５の斜行を防ぐために設
けられたステアリング装置により簡単に行えるが、この
ステアリング装置の一例を構造的に示した図４を参照し
て、ステアリング装置について簡略に触れておく。
【００１２】図４に示されたステアリング装置は、ロー
ラ２１を支持するとともに、カム接触面５１を有する支
持体５０と、一方の端部がヒンジ軸６３により前記支持
体５０と結合され、他方の端部はフレームやその他の所
定の固定体２に回転及びその軸方向への移動自在に結合
されるシャフト６４と、前記支持体５０のカム接触面５
１に接触するとともに、モータ６２により回転自在なカ
ム６１と、カム接触面５１が常時カム６１に密着してい
るように、前記支持体５０に弾性力を与えるスプリング
６９とを備える。
ラ２１を支持するとともに、カム接触面５１を有する支
持体５０と、一方の端部がヒンジ軸６３により前記支持
体５０と結合され、他方の端部はフレームやその他の所
定の固定体２に回転及びその軸方向への移動自在に結合
されるシャフト６４と、前記支持体５０のカム接触面５
１に接触するとともに、モータ６２により回転自在なカ
ム６１と、カム接触面５１が常時カム６１に密着してい
るように、前記支持体５０に弾性力を与えるスプリング
６９とを備える。
【００１３】このステアリング装置において、回転走行
する感光ベルト２５の両端部での僅かな張力差が生じる
場合には、支持体５０がヒンジ軸６３の中心線６３１を
中心に前記張力差を補償する方向に僅かに回転しなが
ら、前記僅かな張力差による感光ベルト２５の斜行を防
止する。一方、感光ベルト２５の全体として張力があま
りにも大きい場合には、支持体５０及び該支持体５０に
結合されたシャフト６４がスプリング６８を押し付けな
がら、固定体２に対して近づく方向に移動され、これに
より感光ベルト２５の張力が全体として減少する。ま
た、感光ベルト２５の全体としての張力が小さい場合に
は、支持体５０及び該支持体５０に結合されたシャフト
６４がスプリング６８の復元力により固定体２に対して
離隔する方向に移動され、これにより感光ベルト２５の
張力が全体的に増大する。
する感光ベルト２５の両端部での僅かな張力差が生じる
場合には、支持体５０がヒンジ軸６３の中心線６３１を
中心に前記張力差を補償する方向に僅かに回転しなが
ら、前記僅かな張力差による感光ベルト２５の斜行を防
止する。一方、感光ベルト２５の全体として張力があま
りにも大きい場合には、支持体５０及び該支持体５０に
結合されたシャフト６４がスプリング６８を押し付けな
がら、固定体２に対して近づく方向に移動され、これに
より感光ベルト２５の張力が全体として減少する。ま
た、感光ベルト２５の全体としての張力が小さい場合に
は、支持体５０及び該支持体５０に結合されたシャフト
６４がスプリング６８の復元力により固定体２に対して
離隔する方向に移動され、これにより感光ベルト２５の
張力が全体的に増大する。
【００１４】さらに、感光ベルト２５の両端部での張力
差が大きい場合には、センサー（図示せず）がこれを感
知し、該センサーからの信号に基づきモータ６２が作動
されてカム６１を回転させる。カム６１の回転方向に応
じて、支持体５０は、カム接触面５１が設けられた端部
が上昇または下降する方向にシャフト６４の中心軸線を
回転中心として固定体２に対してシャフト６４と共に回
転する。
差が大きい場合には、センサー（図示せず）がこれを感
知し、該センサーからの信号に基づきモータ６２が作動
されてカム６１を回転させる。カム６１の回転方向に応
じて、支持体５０は、カム接触面５１が設けられた端部
が上昇または下降する方向にシャフト６４の中心軸線を
回転中心として固定体２に対してシャフト６４と共に回
転する。
【００１５】従って、カム６１の回転により、ローラ２
１は、図３に２点鎖線にて示されたような状態で傾斜可
能になる。上記したように、ローラ２１が傾斜すると、
ローラ２１とローラ２３との間の感光ベルト２５の長さ
において、図５に示されたように、フレーム１０のベル
ト出入口１１から近い端部の方の長さＬ１が、ベルト出
入口１１から遠方の端部の方の長さＬ２より短くなる。
これにより、感光ベルト２５が図３の矢印Ｒ方向に沿っ
て走行するとき、該感光ベルト２５にかかる張力は、ベ
ルト出入口１１から近い端部の方が小さく、ベルト出入
口１１から遠方の端部の方が大きくなる。従って、この
状態で感光ベルト２５が走行し続けると、走行する感光
ベルト２５は、張力が小さくなる方向に力を受けるの
で、図６に示されたように、感光ベルト２５が複数のロ
ーラ２１、２２、２３の長手方向に沿ってベルト出入口
１１側に移動する。その結果、感光ベルト２５の一部が
ベルト出入口１１側に突き出される。
１は、図３に２点鎖線にて示されたような状態で傾斜可
能になる。上記したように、ローラ２１が傾斜すると、
ローラ２１とローラ２３との間の感光ベルト２５の長さ
において、図５に示されたように、フレーム１０のベル
ト出入口１１から近い端部の方の長さＬ１が、ベルト出
入口１１から遠方の端部の方の長さＬ２より短くなる。
これにより、感光ベルト２５が図３の矢印Ｒ方向に沿っ
て走行するとき、該感光ベルト２５にかかる張力は、ベ
ルト出入口１１から近い端部の方が小さく、ベルト出入
口１１から遠方の端部の方が大きくなる。従って、この
状態で感光ベルト２５が走行し続けると、走行する感光
ベルト２５は、張力が小さくなる方向に力を受けるの
で、図６に示されたように、感光ベルト２５が複数のロ
ーラ２１、２２、２３の長手方向に沿ってベルト出入口
１１側に移動する。その結果、感光ベルト２５の一部が
ベルト出入口１１側に突き出される。
【００１６】この後、作業者が、図６に示されたよう
に、ベルト出入口１１を通じて突き出された部分を取
り、矢印Ｋの方向に沿って引っ張ると、感光ベルト２５
は複数のローラ２１、２２、２３から完全に取り出され
る。この方法によると、複数のローラ２１、２２、２３
に張架した感光ベルト２５を該複数のローラ２１、２
２、２３から取り出すために、作業者がベルト出入口１
１内に手を取り入れる必要がないので、高温のローラ２
１、２２、２３による火傷の恐れがない。また、ベルト
収納用カートリッジや別途の取出し機構の使用が不要な
ことから、感光ベルト２５の取出し作業が容易に行われ
るほか、前記ベルト収納用カートリッジや取出し機構が
印刷機器の内部のローラなどと接触して生じていた部品
の損傷を防止することができる。
に、ベルト出入口１１を通じて突き出された部分を取
り、矢印Ｋの方向に沿って引っ張ると、感光ベルト２５
は複数のローラ２１、２２、２３から完全に取り出され
る。この方法によると、複数のローラ２１、２２、２３
に張架した感光ベルト２５を該複数のローラ２１、２
２、２３から取り出すために、作業者がベルト出入口１
１内に手を取り入れる必要がないので、高温のローラ２
１、２２、２３による火傷の恐れがない。また、ベルト
収納用カートリッジや別途の取出し機構の使用が不要な
ことから、感光ベルト２５の取出し作業が容易に行われ
るほか、前記ベルト収納用カートリッジや取出し機構が
印刷機器の内部のローラなどと接触して生じていた部品
の損傷を防止することができる。
【００１７】一方、複数のローラ２１、２２、２３に懸
架した感光ベルト２５の一部がフレーム１０のベルト出
入口１１に突き出された状態で、作業者が該突出部位を
取り、感光ベルトを複数のローラ２１、２２、２３から
剥がし出すに先立って、感光ベルト２５にかかっていた
張力を完全に除去すると、作業者は、より簡単に感光ベ
ルト２５を複数のローラ２１、２２、２３から分離する
ことができる。
架した感光ベルト２５の一部がフレーム１０のベルト出
入口１１に突き出された状態で、作業者が該突出部位を
取り、感光ベルトを複数のローラ２１、２２、２３から
剥がし出すに先立って、感光ベルト２５にかかっていた
張力を完全に除去すると、作業者は、より簡単に感光ベ
ルト２５を複数のローラ２１、２２、２３から分離する
ことができる。
【００１８】例えば、印刷機器が、図４に示されたよう
に、ステアリング装置を備えている場合には、前記固定
体２、支持体５０、シャフト６４などを全て所定の駆動
手段によりローラ２２（図２参照）の方に移動させる
と、支持体５０により支持されていたローラ２１が図１
に２点鎖線にて示されたような位置に移動して、感光ベ
ルト２５にかかっていた張力が完全に除去される。
に、ステアリング装置を備えている場合には、前記固定
体２、支持体５０、シャフト６４などを全て所定の駆動
手段によりローラ２２（図２参照）の方に移動させる
と、支持体５０により支持されていたローラ２１が図１
に２点鎖線にて示されたような位置に移動して、感光ベ
ルト２５にかかっていた張力が完全に除去される。
【００１９】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による印刷機
器用感光ベルトの取出方法は、複数のローラの内少なく
とも１本を他のローラに対し傾斜させた状態で感光ベル
トを走行させることにより、感光ベルトがローラの長手
方向に移動するようにして該感光ベルトの一部がベルト
出入口を通じて突き出されるようにした後、ベルト出入
口を通じて突き出された部位を取り、感光ベルトを引き
出すようになっていることから、作業者は、別途の取出
し機構無しでも手軽に感光ベルトを取り出すことがで
き、印刷機器内の部品の損傷や不注意による事故などを
根本的に防止することができる。
器用感光ベルトの取出方法は、複数のローラの内少なく
とも１本を他のローラに対し傾斜させた状態で感光ベル
トを走行させることにより、感光ベルトがローラの長手
方向に移動するようにして該感光ベルトの一部がベルト
出入口を通じて突き出されるようにした後、ベルト出入
口を通じて突き出された部位を取り、感光ベルトを引き
出すようになっていることから、作業者は、別途の取出
し機構無しでも手軽に感光ベルトを取り出すことがで
き、印刷機器内の部品の損傷や不注意による事故などを
根本的に防止することができる。
【００２０】本実施例による感光ベルトの取出方法にお
いては、１本のローラ２１だけが傾斜した状態で感光ベ
ルトを回転走行させるという説明及び図示がなされてい
るが、場合によっては、２本又はそれ以上のローラが傾
斜するようにしても良い。さらに、ローラを傾斜させる
ために、必ずしも図４に示された構成のステアリング装
置のみが採用される訳ではなく、既存の印刷装置に設け
られている種々なる形態及び構成のステアリング装置が
本発明の方法を行うに際して利用できる。
いては、１本のローラ２１だけが傾斜した状態で感光ベ
ルトを回転走行させるという説明及び図示がなされてい
るが、場合によっては、２本又はそれ以上のローラが傾
斜するようにしても良い。さらに、ローラを傾斜させる
ために、必ずしも図４に示された構成のステアリング装
置のみが採用される訳ではなく、既存の印刷装置に設け
られている種々なる形態及び構成のステアリング装置が
本発明の方法を行うに際して利用できる。
【図１】通常の印刷機器の主な部位の概略的構造を示す
図である。
図である。
【図２】図１に示されたベルト組立体部位の概略的斜視
図である。
図である。
【図３】本発明の方法を行うために、図２に示されたロ
ーラのどれか１本を傾斜させた状態の主な部位の概略的
な拡大斜視図である。
ーラのどれか１本を傾斜させた状態の主な部位の概略的
な拡大斜視図である。
【図４】図３に示されたようにローラを傾斜させるため
のステアリング装置を説明するための図である。
のステアリング装置を説明するための図である。
【図５】図３に示された部位を、矢印”Ａ”の方向から
見た図である。
見た図である。
【図６】図５に示された感光ベルトの一部がフレームの
ベルト出入口を通じて突き出された状態を示す図であ
る。
ベルト出入口を通じて突き出された状態を示す図であ
る。
２ 固定体 １０ フレーム １１ ベルト出入口 ２０ ベルトユニット ２１、２２、２３ ローラ ２５ 感光ベルト ５０ 支持体 ５１ カム接触面 ６１ カム ６２ モータ ６３ ヒンジ軸 ６４ シャフト ６８，６９ スプリング ６３１ ヒンジ軸の中心線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G03G 21/00 350 - 352 G03G 21/16 B65H 5/02
Claims (2)
- 【請求項１】 印刷機器内の複数のローラに張架して回
転走行する感光ベルトを前記印刷機器のフレームに設け
られたベルト出入口を通じて前記複数のローラから取り
出すための印刷機器用感光ベルトの取出方法であって、 前記感光ベルトが前記複数のローラの長手方向に移動さ
れて該感光ベルトの一部が前記ベルト出入口を通じて突
き出されるように、前記複数のローラの内少なくとも１
本を他のローラに対して傾けた状態で前記感光ベルトを
走行させる走行段階と、 前記感光ベルトの前記ベルト出入口を通じて突き出され
た部位を取り、前記感光ベルトを前記複数のローラから
完全に引き出す引出段階とを含む印刷機器用感光ベルト
の取出方法。 - 【請求項２】 前記走行段階と前記引出段階との間に、
前記感光ベルトの走行を停止させ、該感光ベルトにかか
っていた張力を解除させる段階をさらに含むことを特徴
とする請求項１に記載の印刷機器用感光ベルトの取出方
法。
Applications Claiming Priority (2)
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|---|---|
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| JP3088425B2 true JP3088425B2 (ja) | 2000-09-18 |
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| KR (1) | KR100538209B1 (ja) |
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| US7155144B2 (en) * | 2004-07-30 | 2006-12-26 | Xerox Corporation | Photoreceptor belt tensioner providing low variation in belt tension as a function of belt length |
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-
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