JP3519519B2 - シート体装着/剥離用ローラおよびこれを用いた画像記録装置 - Google Patents

シート体装着/剥離用ローラおよびこれを用いた画像記録装置

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JP3519519B2
JP3519519B2 JP28748195A JP28748195A JP3519519B2 JP 3519519 B2 JP3519519 B2 JP 3519519B2 JP 28748195 A JP28748195 A JP 28748195A JP 28748195 A JP28748195 A JP 28748195A JP 3519519 B2 JP3519519 B2 JP 3519519B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート体をシート
体保持手段に対して装着/剥離するためのローラおよび
これを用いた画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シート状の感光フィルムをドラムの外周
面に巻き付けて、感光フィルムに画像を記録する画像記
録装置は、印刷製版のために従来から用いられている。
このような画像記録装置では、感光フィルムをドラムに
装着する際に、感光フィルムにしわが生じないようにす
る必要がある。
【0003】そこで、たとえば、感光フィルムがドラム
に装着される際に、感光フィルムのほぼ全幅にわたるロ
ーラによって感光フィルムをドラムに押圧することが考
えられる。この状態でドラムを回転させることによっ
て、感光フィルムをドラムに密着させて装着できる。ド
ラムに装着された感光フィルムを剥離する際には、ドラ
ムを停止させておく一方で、ローラを回転駆動すればよ
い。これにより、感光フィルムがスライドするから、感
光フィルムとドラムとの密着状態を緩和できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来は、製版用の感光
フィルムの幅は1種類しかなかったので、上述のローラ
の長さは、感光フィルムの幅と等しくしておけばよかっ
た。しかし、近年、複数種類の幅の感光フィルムが使わ
れるようになっており、そのため、画像記録装置によっ
て取り扱うべき感光フィルムの幅は、必ずしもローラの
長さと一致しない。ローラの長さよりも感光フィルムの
幅が広いと、感光フィルムの両側部をドラムに密着させ
ることができず、しわになるおそれがある。したがっ
て、ローラは、最大幅の感光フィルムの全幅にわたる長
さを有していなければならない。
【0005】ところが、ローラの長さよりも幅の狭い感
光フィルムについては、装着時には問題はないものの、
その剥離が困難になるおそれがある。すなわち、ローラ
の両端部分が停止状態のドラムと直に接触してしまうか
ら、この両端部分における接触抵抗が、感光フィルムと
接触している中間部分の接触抵抗に比べて大きくなる。
そのため、ローラを駆動したときに、ローラを駆動する
ギアの歯とびが生じたり、ローラがドラム上で飛び跳ね
て空回りしたりして、感光フィルムをうまくスライドさ
せることができない。
【0006】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、複数種類の幅を有するシート体を良好にシ
ート保持手段に装着することができ、かつ、シート体を
シート保持手段から剥離する際に、シート体をうまくス
ライドさせることができるローラを提供することであ
る。また、本発明の他の目的は、複数種類の幅を有する
シート体を良好にシート保持手段に装着することがで
き、かつ、シート体をシート保持手段から剥離する際
に、シート体をうまくスライドさせることができる画像
記録装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めの請求項1記載のローラは、シート体をシート保持手
段に押し付けつつシート保持手段の相対移動に従動して
回転するとともに、シート保持手段に装着されたシート
体の少なくとも一部をシート保持手段に対してスライド
させるために駆動手段によって回転駆動されるローラで
あって、駆動手段によって回転駆動されるべき駆動軸
と、駆動軸に固定された駆動ローラ部と、駆動軸に回転
自在に取り付けられた非駆動ローラ部とを含むことを特
徴とするものである。
【0008】請求項1記載の構成によれば、シート体を
シート保持手段に装着するときには、シート体をシート
保持手段に押し付けつつ、シート保持手段の相対移動に
従動して、駆動ローラ部および非駆動ローラ部が回転す
る。これにより、シート体をシート保持手段に密着させ
て装着することができる。これに加えて、シート体をシ
ート保持手段から剥離するときには、駆動軸を駆動手段
によって回転駆動することで駆動ローラ部が回転するか
ら、シート体をシート保持手段に対してスライドさせる
ことができる。
【0009】請求項2記載の発明は、上記駆動ローラ部
の長さは、上記シート保持手段に装着され得る複数種類
のシート体のうち、最小幅のシート体の全幅にほぼ等し
いことを特徴とする請求項1記載のローラである。請求
項2記載の構成によれば、駆動ローラ部の長さが、シー
ト保持手段に装着され得る最小幅のシート体の全幅にほ
ぼ等しいから、駆動ローラ部とシート保持手段とが接触
することがない。しかも、非駆動ローラ部は、駆動軸に
対して回転可能なので、たとえ非駆動ローラ部がシート
保持手段に接触している状態でも、非駆動ローラ部が大
きな抵抗力を駆動軸に及ぼすこともない。したがって、
駆動軸を回転駆動すれば、シート体をスムーズにスライ
ドさせることができる。
【0010】請求項3記載の発明は、上記駆動ローラ部
および上記非駆動ローラ部を合わせた長さは、上記シー
ト保持手段に装着され得る複数種類のシート体のうち、
最大幅のシート体の全幅にほぼ等しい長さ以上であるこ
とを特徴とする請求項1または請求項2記載のローラで
ある。請求項3記載の構成によれば、駆動ローラ部と非
駆動ローラ部とを合わせた長さは、最大幅のシート体の
全幅に及んでいるので、どの種類のシート体でも、その
全面をローラによってシート保持手段に押し付けること
ができる。したがって、どの種類のシート体であって
も、しわを生じさせることなく、シート保持手段に密着
させて装着できる。
【0011】請求項4記載の発明は、上記非駆動ローラ
部は、上記シート保持手段に装着され得る複数種類のシ
ート体の各幅に応じて、複数個のローラ部に分割されて
いることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれ
かに記載のローラである。請求項4記載の構成によれ
ば、非駆動ローラ部が、シート保持手段に装着されるシ
ート体の種類に応じて、複数個のローラ部に分割されて
いる。したがって、各ローラ部が、シート体とシート保
持手段との両方にまたがることのないように非駆動ロー
ラ部を分割しておけば、各種類のシート体の剥離をスム
ーズに行える。
【0012】請求項5記載の発明は、幅の異なる複数種
類のシート体に画像を記録するための画像記録装置であ
って、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のロー
ラと、上記シート保持手段と、上記駆動手段と、上記シ
ート保持手段に保持されたシート体に画像を記録するた
めの画像記録手段とを含むことを特徴とする画像記録装
置である。
【0013】請求項5記載の構成によれば、請求項1な
いし請求項4のいずれかに記載されているローラを用い
ているので、幅の異なる複数種類のシート体を良好にシ
ート保持手段に装着でき、かつ、装着されたシート体を
良好に剥離できる。そのため、シート体に対する画像記
録処理を効率良く行える。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の
一実施形態に係る画像記録装置の要部の構成を図解的に
示す側面図である。また、図2は、その一部の平面図で
ある。この画像記録装置は、シート状の感光フィルムF
に画像を記録する間、感光フィルムFを保持するための
シート保持手段であるドラム1を備えている。ドラム1
は、中空の円筒形状に構成されており、その周壁には、
複数の微小な吸着孔が形成されている。画像記録動作が
行われている間は、ドラム1の内部の空気を吸引するこ
とで、ドラム1の外周面1aに感光フィルムFを吸着さ
せる。また、ドラム1は、パルスモータ100によっ
て、図1に示す矢印P1方向に回転駆動される。
【0015】また、この画像記録装置は、感光フィルム
Fがロール状に巻回されて収納されているフィルム供給
部3と、ドラム1の外周面1aに対向して配設されたス
クイズユニット6と、感光フィルムFを露光するための
露光部7とを含んでいる。スクイズユニット6は、感光
フィルムFをドラム1の外周面1aに押し付けるための
スクイズローラ4、および感光フィルムFをドラム1の
外周面1aから剥離するための剥離爪5を備えている。
スクイズユニット6は、ユニット軸61を支点として、
ソレノイド62からの駆動力を得て、回動可能に構成さ
れている。これにより、スクイズローラ4をドラム1の
外周面1aの所定位置に対して接触/離間させることが
できる。
【0016】さらに、ドラム1の外周面1a上には、感
光フィルムFの先端縁をドラム1の外周面1aの所定位
置で把持するための先端押さえ装置2が、取り付けられ
ている。先端押さえ装置2は、図2に示すように、揺動
アーム21と、揺動アーム21の基軸22に所定間隔を
おいて固定された複数の押さえ器具23とを備えてい
る。基軸22は、ドラム1の外周面1a上に点在的に設
けられている軸受具24によって回動自在に支持されて
おり、揺動アーム21が揺動することで回動する。基軸
22が回動すると、押さえ器具23が揺動して、感光フ
ィルムFの先端縁を把持/開放する。押さえ器具23の
ドラム周面1aと対向する面には、たとえばゴムシート
などが貼着されており、感光フィルムFを傷つけること
なく押さえつけることができる。なお、軸受具24と基
軸22との間には、バネ(図示せず)が配されており、
該バネが、押さえ器具23がドラム1の外周面1aに近
づく方向に基軸22を回転付勢している。
【0017】画像記録動作が開始されると、ドラム1が
回転駆動されて、先端押さえ装置2が原点Aに位置決め
される。ここで、原点Aとは、フィルム供給部3から供
給された感光フィルムFの先端とドラム1の外周面1a
とが接触する位置である(図1)。先端押さえ装置2が
原点Aに位置すると、偏心カム30が図1に示す矢印P
2方向に回転駆動されて、先端押さえ装置2の押さえ器
具23が上方に揺動される。偏心カム30は、先端押さ
え装置2が原点Aに位置するときに、偏心カム30の高
位置周面と先端押さえ装置2の揺動アーム21とが当接
するような位置に設けられており、伝達機構102を介
してモータ101によって回転駆動される。
【0018】偏心カム30により揺動アーム21が上方
に揺動し、先端押さえ装置2が開放状態になると、フィ
ルム供給部3に収納されている感光フィルムFが、搬送
ローラ31によってドラム1に向けて繰り出される。感
光フィルムFの搬送経路上の所定位置に取り付けられた
フィルム検出センサ8によって、感光フィルムFの先端
の通過が検出されると、所定時間後に感光フィルムFの
搬送が中断される。このとき、感光フィルムFの先端
は、原点Aに到達している。
【0019】この状態で偏心カム30がさらに回転駆動
されて、先端押さえ装置の揺動アーム21が、偏心カム
30の高位置周面から離脱すると、揺動アーム21は前
記したバネの作用により下方に揺動し、押さえ器具23
が感光フィルムFの先端縁をドラム1の外周面1aとの
間に把持する。図3は、感光フィルムFがドラム1の外
周面1aに装着されるときの状態を示す図解図である。
感光フィルムFがドラム1の外周面1aの所定位置に把
持されると、パルスモータ100によってドラム1を回
転させて、感光フィルムFをドラム1の外周面1aに装
着する。このとき、スクイズローラ4は、外周面1aか
ら離間されており、図3に点線で示す退避位置Q’に退
避されており、先端押さえ装置2の通過を阻害しない。
先端押さえ装置2がスクイズローラ4の位置を通過する
と、スクイズユニット6が、図1において反時計回りに
回動され、スクイズローラ4が感光フィルムFに接触す
る。すなわち、スクイズローラ4が、図3に示す退避位
置Q’から近接位置Qに移動される。
【0020】スクイズローラ4の周面が感光フィルムF
に接触した状態で、ドラム1をさらに回転させると、感
光フィルムFは、スクイズローラ4によって先端部分か
ら順にドラム1の外周面1aに押し付けられて密着す
る。このとき、スクイズローラ4は、感光フィルムFの
移動に従動して回転する。ドラム1が原点Aから約1/
2回転したときに、一旦ドラム1の回転が停止されて、
感光フィルムFの搬送経路上に配設されたカッタ部9
(図1参照)によって感光フィルムFが切断される。し
かる後、ドラム1の回転を再開し、残りの感光フィルム
Fのドラム周面1aへの装着が完了すると、スクイズロ
ーラ4は、図3に示す退避位置Q’に移動される。そし
て、ドラム1がパルスモータ100によって高速回転さ
れ、露光部7によって、感光フィルムFに画像信号に基
づいた画像が露光記録される。
【0021】図4は、露光記録された感光フィルムFの
剥離動作を示す図解図である。ドラム1が回転駆動さ
れ、先端押さえ装置2がフィルム剥離位置Bに到達した
ことに応答してドラム1の回転が一旦停止される。ここ
で、フィルム剥離位置Bは、スクイズローラ4の位置よ
りドラム1の回転方向下流側の位置であり、後述する偏
心カム31の位置である。そして、スクイズユニット6
がソレノイド62によって反時計方向に回動されて、ス
クイズローラ4が近接位置Qに移動され、感光フィルム
Fに接触する。このときの状態を、図4(a)に示す。
【0022】スクイズローラ4が近接位置Qに移動され
ると、偏心カム31が、伝達機構102を介してモータ
101によって回転駆動される。偏心カム31は、図5
に示されているように、カム部31aと、カム部31a
と同心であるギア部31bとを含んでいる。偏心カム3
1が回転駆動されると、カム部31aの高位置周面が、
先端押さえ装置2の揺動アーム21に当接する。する
と、揺動アーム21は上方に揺動され、先端押さえ装置
2の押さえ器具23が上方に揺動し、感光フィルムFの
先端縁の把持が解かれる。偏心カム31がさらに回転駆
動されると、偏心カム31のギア部31bが、スクイズ
ローラ4の駆動軸の一端に備えられた円板ギア41に噛
み合う。これにより、スクイズローラ4が、感光フィル
ムFの巻き付け方向に対して逆行回動し(図4(b)に
示す矢印P4方向)、感光フィルムFがドラム1に対し
てスライドする。感光フィルムFとドラム周面1aとの
間には、間隙Sが生じ、感光フィルムFの密着状態が緩
和される。感光フィルムFのスライド長さは、偏心カム
31のギア部31bのギアの長さによって決定される。
このときの状態を、図4(b)に示す。なお、上記のよ
うに本実施形態においては、モータ101、伝達機構1
02、偏心カム31などが、駆動手段を構成している。
【0023】感光フィルムFが所定距離スライドする
と、剥離爪5が、ソレノイド52によって軸52を中心
として反時計方向に回動される。すると、ドラム1の回
転方向に関して、先端押さえ装置2が設置されている位
置より上流側で、かつ、スクイズローラの近接位置Qよ
りも下流側のドラム1の外周面1aに形成された溝1b
(図2参照)に、剥離爪5の先端が進入する。そして、
スクイズローラ4が感光フィルムFから離間された後に
ドラム1を回転させると、感光フィルムFは、剥離爪5
によって剥離されながら、剥離爪5の背面に沿って排出
される。このときの状態を、図4(c)に示す。
【0024】図5は、スクイズローラ4の構成を示す斜
視図である。また、図6は、その平面図である。図5お
よび図6を参照して、スクイズローラ4は、軸42、駆
動ローラ4aおよび非駆動ローラ群4bを含んでいる。
軸42の一端には、円板ギア41が固着されている。円
板ギア41は、スクイズローラ4が近接位置Q(図4
(a)参照)にあるときに、偏心カム31のギア部31
bに噛合することができる。
【0025】軸42の中央付近には、所定長のゴム管を
接着または圧入して構成した駆動ローラ4aが設けられ
ている。駆動ローラ4aの長さは、ドラム1に巻回され
る感光フィルムFのうち、最も小さい幅の感光フィルム
F1の幅とほぼ同じである。非駆動ローラ群4bは、駆
動ローラ4aの左側および右側に、それぞれ3つの非駆
動ローラ400,401,402を備えている。非駆動
ローラ400,401,402は、軸42に取り付けら
れている。具体的には、非駆動ローラ400,401,
402は、軸42の挿通を許容する円筒形の樹脂部44
と、樹脂部44の外周面に固着された管状のゴム部45
とを含んでいる。ただし、樹脂部44の少なくとも一端
部付近は、ゴム部45に被覆されておらず、所定の長さ
だけ突出している。この突出部は、隣接しているローラ
のゴム部45との接触を防ぐためのスペーサとして機能
する。非駆動ローラ群4bの両側には、止め輪43が軸
42に固定されており、非駆動ローラ400,401,
402が、軸方向に移動するのを防いでいる。
【0026】画像記録装置において一般に使用されてい
る感光フィルムFには、上述の感光フィルムF1の他
に、感光フィルムF1よりも幅の広い感光フィルムF2
と、感光フィルムF2よりもさらに幅の広い感光フィル
ムF3との3種類の幅の感光フィルムFがある。そこ
で、本実施形態の非駆動ローラ群4bは、左右にそれぞ
れ非駆動ローラ400,401および402の3つのロ
ーラを含んでいる。
【0027】図6に示すように、感光フィルムF2の幅
は、駆動ローラ4aならびに左右2つずつの非駆動ロー
ラ400および401を合わせた幅とほぼ等しい。ま
た、感光フィルムF3の幅は、駆動ローラ4aおよび左
右各3つの非駆動ローラ400,401,402を合わ
せた幅とほぼ等しい。したがって、いずれの種類の感光
フィルムFが用いられる場合も、1つのローラが、感光
フィルムFとドラム1との両方にまたがることはない。
【0028】上述のように構成されたスクイズローラ4
を用いて、感光フィルムF1,F2またはF3をドラム
1に装着する場合の動作について考察する。感光フィル
ムF1が装着されるときは、その全幅にわたって駆動ロ
ーラ4aが接触し、感光フィルムF1の全面がドラム周
面1aに押圧される。したがって、感光フィルムF1が
しわになることはない。また、感光フィルムF2が装着
されるときは、その全幅にわたって駆動ローラ4aなら
びに左右2つずつの非駆動ローラ400および401が
接触し、感光フィルムF2の全面がドラム周面1aに押
圧される。したがって、感光フィルムF2がしわになる
こともない。さらに、感光フィルムF3が装着されると
きは、その全幅にわたって駆動ローラ4aおよび左右各
3つの非駆動ローラ400,401,402が接触し、
感光フィルムF3の全面がドラム周面1aに押圧され
る。したがって、3種類の幅の感光フィルムF1、F2
およびF3のいずれが装着されるときであっても、感光
フィルムF1、F2およびF3の全面がドラム周面1a
に押圧され、しわになったりしない。
【0029】次に、感光フィルムF1,F2またはF3
をドラム1から剥離するときの動作について考察する。
感光フィルムF1を剥離するとき、駆動ローラ4aは感
光フィルムF1に接触し、非駆動ローラ400,40
1,402は、直にドラム周面1aと接触する。ところ
が、非駆動ローラ400,401,402は、軸42に
対して回転可能である。そのため、ドラム1を静止させ
た状態で、軸42を回転させると、駆動ローラ4aのみ
が回転し、非駆動ローラ400,401,402は静止
状態に保持される。しかも、このとき、非駆動ローラ4
00,401,402が軸42に対して大きな抵抗力を
及ぼすこともない。したがって、感光フィルムF1を良
好にスライドさせることができる。
【0030】また、感光フィルムF2を剥離するとき
も、非駆動ローラ402とドラム周面1aとが接触する
が、感光フィルムF1のときと同様に、静止している非
駆動ローラ402が軸42に対して大きな抵抗力を及ぼ
すことはない。したがって、ドラム1を静止させた状態
で、軸42を回転させると、駆動ローラ4aは積極的に
回転し、感光フィルムF2をスライドさせる。このと
き、非駆動ローラ400,401は感光フィルムF2の
スライドに従動する。
【0031】さらに、感光フィルムF3を剥離するとき
には、駆動ローラ4aおよび非駆動ローラ群4bの非駆
動ローラ400,401,402はいずれもドラム周面
1aとは接触しない。このとき、駆動ローラ4aは積極
的に回転し、非駆動ローラ400,401,402は感
光フィルムF3のスライドに従動する。このようにし
て、感光フィルムF3の剥離も良好に行うことができ
る。
【0032】以上のように、スクイズローラ4には、駆
動ローラ4aと非駆動ローラ群4bとが備えられてお
り、その全長は最大幅の感光フィルムF3の全幅に及ん
でいるので、どの種類の感光フィルムFに画像を記録す
る場合でも、その全面をドラム1の外周面1aに押し付
けることができる。したがって、どの種類の感光フィル
ムFであっても、しわを生じさせることなく、ドラム1
の外周面1aに密着させて装着できる。
【0033】また、駆動ローラ4aの長さは、最小幅の
感光フィルムF1の幅とほぼ同じであるから、感光フィ
ルムFをドラム1から剥離する際に、駆動ローラ4aと
ドラム周面1aとが接触することがない。しかも、駆動
ローラ4aの両側の非駆動ローラ400,401,40
2は、軸42に対して回転可能なので、これらの非駆動
ローラ400,401,402が大きな抵抗力を軸42
に及ぼすこともない。したがって、駆動ローラ4aがド
ラム1上を飛び跳ねて空回りしたり、円板ギア41と偏
心カム31のギア部31bとの間で歯とびが生じたりす
ることがなく、感光フィルムFの先端縁を確実に所定の
位置までスライドさせることができる。
【0034】本発明の実施形態の説明は以上の通りであ
るが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではな
い。たとえば、非駆動ローラ400および401を1つ
のローラとしても問題がない。ただし、非駆動ローラ群
4bを、同一構成の3つの非駆動ローラ400,401
および402で構成することで、製造コストを抑えるこ
とができる。
【0035】また、非駆動ローラ群4bは、ドラム1に
装着される感光フィルムFの幅の種類数に応じて、1つ
の非駆動ローラで構成されていてもよいし、4つ以上の
非駆動ローラを含んでいてもよい。さらに、駆動ローラ
部に対して左右対称に非駆動ローラ部を設ける必要はな
く、駆動ローラ部の両側に長さの異なる非駆動ローラが
配置されてもよい。
【0036】さらにまた、駆動ローラ4aが中間部にあ
る必要はなく、駆動ローラ部を駆動軸の一方に寄せて配
置し、非駆動ローラ部を駆動ローラ部に対して一方側の
みに配置するようにしてもよい。さらに上記の実施形態
では、駆動ローラ4aと非駆動ローラ群4bとを合わせ
た全長は、最大幅の感光フィルムF3の全幅にほぼ等し
いが、駆動ローラ部と非駆動ローラ部とを合わせた全長
は、最大幅の感光フィルムF3の全幅にほぼ等しい長さ
以上であれば、所要の作用を達成できる。
【0037】他に、上述の実施形態においては、シート
体保持手段は、円筒形状のドラムであったが、平面形状
のものでもよい。また、感光フィルム以外のシート体を
装着する際にも、本発明のローラを使用することができ
る。さらに、本発明のローラは、画像記録装置以外の装
置に適用されてもよい。この他、特許請求の範囲に記載
された範囲で種々の変更を施すことが可能である。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、シート体
をシート保持手段に密着させて装着することができ、シ
ート体をシート保持手段から剥離するときには、シート
体をシート保持手段に対してスライドさせることができ
る。請求項2記載の発明によれば、駆動ローラ部の長さ
が、シート保持手段に装着され得る最小幅のシート体の
全幅にほぼ等しいから、駆動ローラ部とシート保持手段
とが接触することがない。しかも、非駆動ローラ部は、
駆動軸に対して回転可能なので、たとえ非駆動ローラ部
がシート保持手段に接触している状態でも、非駆動ロー
ラ部が大きな抵抗力を駆動軸に及ぼすこともない。した
がって、駆動軸を回転駆動すれば、シート体をスムーズ
にスライドさせることができる。
【0039】請求項3記載の発明によれば、駆動ローラ
部と非駆動ローラ部とを合わせた長さは、最大幅のシー
ト体の全幅に及んでいるので、どの種類のシート体で
も、その全面をローラによってシート保持手段に押し付
けることができる。したがって、どの種類のシート体で
あっても、しわを生じさせることなく、シート保持手段
に密着させて装着できる。
【0040】請求項4記載の発明によれば、非駆動ロー
ラ部が、シート保持手段に装着されるシート体の種類に
応じて、複数個のローラ部に分割されている。したがっ
て、各ローラ部が、シート体とシート保持手段との両方
にまたがることのないように非駆動ローラ部を分割して
おけば、各種類のシート体の剥離をスムーズに行える。
【0041】請求項5記載の発明によれば、請求項1な
いし請求項4のいずれかに記載されているローラを用い
ているので、幅の異なる複数種類のシート体を良好にシ
ート保持手段に装着でき、かつ、装着されたシート体を
良好に剥離できる。そのため、シート体に対する画像記
録処理を効率良く行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像記録装置の要部
の構成を図解的に示す側面図である。
【図2】図1に示された構成の一部の平面図である。
【図3】感光フィルムFがドラム1の外周面1aに装着
されるときの状態を示す図解図である。
【図4】露光記録された感光フィルムの剥離動作を示す
図解図である。
【図5】本発明の一実施形態であるスクイズローラの構
成を示す斜視図である。
【図6】図5に示された構成のスクイズローラの平面図
である。
【符号の説明】
1 ドラム 4 スクイズローラ 7 露光部 4a 駆動ローラ 4b 非駆動ローラ群 42 軸 100 パルスモータ 101 モータ 400,401,402 非駆動ローラ F 感光フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−313548(JP,A) 特開 平5−313549(JP,A) 実開 平6−36055(JP,U) 実開 平5−43150(JP,U) 実開 平6−14160(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 23/025 B41J 13/02 B65H 5/00 H04N 1/00 108 H04N 1/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート体をシート保持手段に押し付けつつ
    シート保持手段の相対移動に従動して回転するととも
    に、シート保持手段に装着されたシート体の少なくとも
    一部をシート保持手段に対してスライドさせるために駆
    動手段によって回転駆動されるローラであって、 駆動手段によって回転駆動されるべき駆動軸と、 駆動軸に固定された駆動ローラ部と、 駆動軸に回転自在に取り付けられた非駆動ローラ部とを
    含むことを特徴とするローラ。
  2. 【請求項2】上記駆動ローラ部の長さは、上記シート保
    持手段に装着され得る複数種類のシート体のうち、最小
    幅のシート体の全幅にほぼ等しいことを特徴とする請求
    項1記載のローラ。
  3. 【請求項3】上記駆動ローラ部および上記非駆動ローラ
    部を合わせた長さは、上記シート保持手段に装着され得
    る複数種類のシート体のうち、最大幅のシート体の全幅
    にほぼ等しい長さ以上であることを特徴とする請求項1
    または請求項2記載のローラ。
  4. 【請求項4】上記非駆動ローラ部は、上記シート保持手
    段に装着され得る複数種類のシート体の各幅に応じて、
    複数個のローラ部に分割されていることを特徴とする請
    求項1ないし請求項3のいずれかに記載のローラ。
  5. 【請求項5】幅の異なる複数種類のシート体に画像を記
    録するための画像記録装置であって、 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のローラと、 上記シート保持手段と、 上記駆動手段と、 上記シート保持手段に保持されたシート体に画像を記録
    するための画像記録手段とを含むことを特徴とする画像
    記録装置。
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